JP5274122B2 - 設備機器制御監視装置および設備機器制御監視プログラム - Google Patents

設備機器制御監視装置および設備機器制御監視プログラム Download PDF

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Description

この発明は、空調機等の設備機器を複数接続して、集中管理する設備機器制御監視装置および設備機器制御監視プログラムに関するものである。
従来、複数の設備機器と、これら複数の設備機器の動作を監視および制御する上位監視装置との間で送受信される信号の通信処理方法として、例えば特許文献1の通信処理方法が提案されている。この通信処理方法では、設備機器である空調機毎、または複数の空調機を下位に接続して通信を管理する副親機毎に、一意のアドレス番号を割り当てて、上位監視装置がアドレス番号の昇順にポーリングを行いながら、接続されている全ての空調機または副親機に対して通信していた。
特許第3815103号公報
従来の空調機の通信処理方法は以上のように構成されているので、ある空調機への通信が失敗した場合、通信回復を試みるために通信を繰り返していた。そのため、通信が失敗した空調機(または副親機)より後続のアドレス番号を有する空調機への通信は、通信失敗を判定する時間、通信を再度試みる時間、および通信結果を受け取る時間だけ遅れてしまい、後続の空調機に待ち時間が発生する。その結果、全ての空調機への通信が完了するまでにかかる時間は、通信失敗を判定する時間、通信を再度試みる時間および通信結果を受け取る時間を合計した時間分だけ長くなり、空調機制御の同時性が損なわれるという課題があった。
また、通信を繰り返し行わない場合には一時的な通信の失敗に対する救済ができず、一時的な通信失敗であるにもかかわらず、上位監視装置側が空調機の機器異常発生と判断してしまう可能性があった。
また、通信先の空調機数が通信ポート数より多く、1つの通信ポートに複数の空調機が設定されている場合、他の通信ポートより早く通信が完了した通信ポートがあっても、その空き通信ポートは設定以外の空調機との通信に有効利用できないという課題があった。
また、上位監視装置が空調機に対して風向調整または運転状態確認等の優先度の低い指令の通信を行っている最中に、全空調機に対する火災報知停止指令等の優先度の高い操作指令が発生した場合、現在行っている優先度の低い通信が完了するまで、優先度の高い操作指令の通信を行うことができなかった。さらに、優先度の設定条件は、空調機が設置される環境およびビル管理の方法に応じて異なる可能性があるため、設置場所に合わせて通信処理を行う通信プログラムを変更する必要があり、コストが高くついていた。
また、空調機との通信が失敗し、通信回復を期待して通信を繰り返し行う場合、通信内容によっては繰り返して通信する必要のないものもあれば、何度か通信を繰り返す必要のあるものもある。さらに、繰り返し回数の設定条件は、空調機が設置される環境およびビル管理の方法に応じて異なるため、設置場所に合わせて、通信処理を行う通信プログラムを変更する必要があり、コストが高くついていた。
また、上位監視装置が空調機の運転状態を監視する場合、空調機および副親機が設置された環境およびビル管理の方法に応じて、空調機の監視に必要な通信の間隔および実現できる通信の間隔が異なる。そのため、従来は空調システムの設置場所に合わせて通信処理を行う通信プログラムを変更する必要があり、コストが高くついていた。
また、上位監視装置が副親機を経由して空調機の運転状態を操作する場合、空調機に対する操作が入力された時点から実際に空調機の状態変化が完了する時点まで時間がかかるため、操作指令の送信後すぐに空調機に操作指令が反映されるものではない。例えば副親機から空調機への操作指令の通信に要する時間は、運転開始を指令した場合で5秒以内、設定温度の変更を指令した場合で10秒以内というように、通信内容によって空調機へ指令を伝達する時間が異なる場合がある。さらに、上位監視装置が定期的に空調機の状態監視指令を送信する場合、空調機が状態変化しても、上位監視装置による確認は定期的な状態監視指令の送信タイミングに依存する。そのため、上位監視装置は空調機の状態変更の認知が遅れるという課題があった。このように上位監視装置における操作指令の通信から状態変化の認知までの時間差が大きい場合、上位監視装置は操作指令が空調機に認識されていないものとみなして、操作指令を重複して通信してしまい、結果として無駄な通信が発生してしまう可能性があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、上位監視装置が通信により空調機等の設備機器の状態監視および操作を行う際に、効率の良い設備機器の状態監視および操作を行う設備機器制御監視装置を得ることを第1の目的とする。
また、この発明は、上位監視装置と任意の設備機器との通信が一時的に失敗した際、設備機器の通信異常と判断する前に通信回復を期待して一定回数の通信を繰り返すと共に、再送による待ち時間を抑制し、複数の設備機器制御監視の同時性を確保することができる設備機器制御監視装置を得ることを第2の目的とする。
また、この発明は、通信の優先順位、通信間隔、および通信失敗時の通信繰り返し回数を、指令内容に応じて自由に設定することができる設備機器制御監視装置を得ることを第3の目的とする。
また、この発明は、通信のタイミングと、副親機が認識する設備機器の運転状態遷移のタイミングのずれを吸収し、上位監視装置において設備機器動作の誤検知を防ぐことができる設備機器制御監視装置を得ることを第4の目的とする。
この発明に係る設備機器制御監視装置は、通信のための論理的な複数の通信ポートと、
通信ポート毎の通信状態を示す情報を格納したポート管理テーブルと、設備機器を制御するための通信情報を格納した通信内容管理テーブルと、通信内容管理テーブルに格納された通信情報を送信する都度、ポート管理テーブルを参照して通信を行っていない通信ポートを選択して、当該通信ポートから前記通信情報を送信する通信制御部と、通信情報を送信する際の通信条件を示した情報を格納した通信条件テーブルと、所定の通信条件が入力されると、通信条件テーブルの情報を当該所定の通信条件に変更する通信条件設定部と、副親機毎の通信の負荷状態を示す情報を格納した負荷状態監視テーブルとを備え、通信条件テーブルの通信条件は、通信の負荷状態に応じた待機時間を指定した情報であり、通信制御部は、副親機を介して通信情報を送信する場合、負荷状態監視テーブルおよび通信条件テーブルを参照して、前回の通信情報の送信から当該副親機の通信の負荷状態に応じた待機時間が経過した後で送信すると共に、当該送信の結果に基づいて通信の負荷状態を推定し、負荷状態監視テーブルを更新するようにしたものである
この発明によれば、通信情報を送信する都度、複数の通信ポートの通信状態を示す情報を格納したポート管理テーブルを参照して通信を行っていない通信ポートを選択して送信するようにしたので、複数の通信ポートのうちの空いた通信ポートを順次割り当てながら複数の設備機器または副親機に対して通信を行うため、通信待ちの時間を抑制することができる。
また、負荷状態監視テーブルは副親機毎に通信の負荷状態を管理するように構成したため、副親機への通信負荷を上げないよう調整して副親機が行っている他の通信の阻害をなくし、副親機自身の処理、空調制御監視装置以外の装置からの通信等に対して影響を低減することができる。その結果、空調制御監視装置から副親機および空調機への通信を効率よく行うことができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る空調制御監視装置の内部構成を示すブロック図である。また、図2はこの発明の実施の形態1に係る空調システムの物理的構成を示すブロック図である。
図1および図2に示す空調制御監視装置(設備機器制御監視装置)1は、通信線2により複数の副親機3と接続している。この副親機3は、通信線4により複数の空調機5と接続している。副親機3は固有の識別番号である副親機アドレスを有し、空調機5は固有の識別番号である空調機アドレスを有する。ここでは、ビル等に設置される設備機器の一例として空調機5を例に用いて説明する。
また、空調制御監視装置1には、出力装置6および入出力装置7が接続されてもよく、さらに、通信線8によりビル集中管理装置9が接続されてもよい。なお、出力装置6はモニタ画面等を有し、ユーザに対して画面表示を行う。入出力装置7はタッチパネル機能を備えたモニタ画面等を有し、ユーザから入力を受け付けると共に、ユーザに対して画面表示を行う。
副親機3は、上位に空調制御監視装置1を接続すると共に、下位に複数の空調機5を接続して、空調制御監視装置1から送信された通信情報を、指定された空調機5へ送信する。また、下位の空調機5から出力された情報を上位の空調制御監視装置1へ送信する。
また、ビル集中管理装置9は、空調システムが設置されているビル等の建物を集中管理する上位監視装置であり、例えば火災発生を検知した場合に建物内の設備機器に緊急火報停止の操作指示を出力する。
図1において、空調制御監視装置1は、空調機5の運転/停止、運転モードの変更等の運転状態を操作するための指示を生成する空調機制御部10、通信ポートを管理して、副親機3を経由する空調機5との通信を制御する通信制御部11、論理的な複数の通信ポート12,13、出力装置6に副親機3および空調機5の状態を出力する出力部14を備える。また、空調制御監視装置1は、空調機制御部10、通信制御部11、出力部14、通信条件設定部21が書き込みおよび読み出しを行い、必要な情報を格納しておくテーブル格納部15を有する。
なお、図1の通信条件設定部21、通信条件テーブル22および設定入力装置23は、後述する実施の形態で詳細を説明する。
テーブル格納部15は、状態監視テーブル16、空調機操作情報テーブル17、通信管理テーブル18を格納する記憶領域である。図3は、この発明の実施の形態1に係る空調制御監視装置のテーブル格納部を示す説明図である。
テーブル格納部15内の状態監視テーブル16は、副親機3および空調機5の状態を格納するテーブルであり、例えば図3(a)に示すような、各空調機5の運転/停止の状態、設定温度、運転モード、風量等の運転状態および通信状態、ならびに各副親機3の通信状態を格納している。
空調機操作情報テーブル17は、例えば図3(b)に示すような、空調機5への操作情報を格納するテーブルである。操作情報は、送信先を識別するための副親機アドレスと空調機アドレス、操作指示を内容によって分類した通信種類コード、操作指示の内容を示す通信の内容等を含む。
通信管理テーブル18は、通信ポート12,13の利用管理、および空調機5へ送信する通信情報の管理に関する情報を格納するテーブルである。通信管理テーブル18には、例えば図3(c)に示すようなポート管理テーブル18a、および図3(d)に示すような通信内容管理テーブル18bが格納されている。
ポート管理テーブル18aは、通信ポート12,13の利用状況を管理するためのテーブルである。なお、通信ポート12,13には、通信ポートを識別するためのポートNo.が割り当てられ、空調制御監視装置1はポートNo.によって通信ポート12,13を管理している。ここでは、通信ポート12にポートNo.1を、通信ポート13にポートNo.2を割り当てている。
また、通信内容管理テーブル18bは、空調機操作情報テーブル17に格納されていた操作情報を管理するためのテーブルである。通信内容管理テーブル18bには、空調機操作情報テーブル17の通信の内容である通信内容、および送信先を指定した送信アドレス、通信失敗時に復旧を期待した通信の繰り返しの最大設定数である最大再送回数、実際の再送回数等の管理情報が格納されている。
なお、通信内容管理テーブル18bに格納された通信情報の順序は、空調機操作情報テーブル17から通信内容管理テーブル18bへ書き込まれた時間順とし、通信制御部11はその順序で通信情報を送信する。ただし、空調機制御部10が出力した操作情報に予め通信の優先度等が設定されている場合には、通信制御部11はその優先度等に従う順序で通信情報を送信する。
空調機制御部10は、ビル集中管理装置9が出力した空調機5に対する操作指示、またはユーザが入出力装置7を操作して入力した空調機5に対する操作指示を受け付けて、指定された空調機5に対する運転/停止、運転モードの変更、設定温度の変更、風向きの変更等の操作情報を生成する。生成された操作情報は、空調機制御部10により空調機操作情報テーブル17に書き込まれる。
なお、本実施の形態においては、通信失敗時に復旧を期待した通信の繰り返しの最大設定数である最大再送回数、および操作情報の送信順序は、空調機制御部10が予め設定し、空調機操作情報テーブル17の操作情報に含めておくものとする(図示省略)。また、空調機制御部10は、状態監視テーブル16を参照して、空調機5および副親機3の状態を入出力装置7に出力する。入出力装置7は、空調機5および副親機3の状態を画面表示する。
通信制御部11は、通信ポート12,13を制御して、副親機3を経由した空調機5との通信を行う。なお、通信制御部11は受信と送信とを独立した処理として行い、送信中に副親機3から受信割り込みが発生すると、受信した情報を解析して、例えば空調機5の運転状態を知らせる内容であれば、状態監視テーブル16を更新する。
通信制御部11は、通信ポート12,13の利用状況を監視して、通信管理テーブル18内のポート管理テーブル18aを更新する。また、空調機操作情報テーブル17に操作情報が書き込まれると、通信制御部11が書き込まれた順序で操作情報を読み出して、通信内容管理テーブル18bのデータ形式にあわせた形式に編集して書き込む。そして、通信制御部11は、通信内容管理テーブル18bの通信情報を、ポート管理テーブル18aから空き通信ポートを選択して送信する。
なお、通信制御部11は、空調機操作情報テーブル17にある操作情報のうち、通信が終了した情報とこれから通信する情報とを区別するために、参照位置を所定の記憶領域に格納する退避処理を行う。
出力部14は、状態監視テーブル16を参照して、空調機5および副親機3の状態を出力装置6に出力する。出力装置6は、空調機5および副親機3の状態を画面表示する。
次に、送信時の空調制御監視装置1の動作を説明する。図4は、この発明の実施の形態1に係る空調制御監視装置の送信動作を示すフローチャートである。通信管理テーブル18内の通信内容管理テーブル18bに複数の通信情報が存在する場合を例に説明する。先ず、ステップST1において、通信制御部11が通信内容管理テーブル18bにおいて通信待ちで待機している通信情報のうち、状態監視テーブル16において通信異常等が発生している空調機5に対する通信情報以外の有効な通信情報を抽出し、続くステップST2において優先度一位の通信情報を選択する。
続いて、ステップST3にて通信制御部11が優先度一位の通信情報を、空調機5に応じたデータ形式に組み立てて、ステップST4においてNo.1の通信ポートが利用可能か確認する。
No.1の通信ポートが空いていなければ、通信制御部11はポート番号をインクリメントして(ステップST5)、ポート番号が通信ポートの総数を超えていないことを確認し(ステップST6”Yes”)、再びステップST4にてNo.2の通信ポートの利用状況を確認する。
他方、ポート番号が一巡してしまい、ポート番号が通信ポートの総数以上になった場合には(ステップST6“No”)、通信制御部11はポート番号をNo.1に戻し(ステップST7)、再び空き通信ポートを探す(ステップST4)。
通信制御部11は空き通信ポートを確保すると、その空き通信ポートを優先度一位の通信情報を送信するための通信ポートに設定し(ステップST8)、ポート管理テーブル18aの該当通信ポートの状態を通信状態に更新する(ステップST9)。
次いで、通信制御部11は、ステップST8で設定した通信ポートから通信情報を送信し(ステップST10)、送信後、通信が正常に完了したことを確認すると共に、ポート管理テーブル18aの該当通信ポートを空き状態に更新する(ステップST11)。通信が正常に完了したことが確認されると(ステップST11“Yes”)、通信制御部11が送信した通信情報を通信内容管理テーブル18bから削除する(ステップST12)。
他方、副親機3または空調機5との通信に異常が発生し、通信が失敗した場合(ステップST11“No”)、通信制御部11は通信内容管理テーブル18bの再送回数と最大再送回数とを照合し、再送回数が最大再送回数を超えていないことを確認する(ステップST13)。
通信失敗の通信情報が再送継続条件を満たせば(ステップST13“Yes”)、通信制御部11はこの通信情報の再送回数をインクリメントする(ステップST14)。
また、通信失敗の通信情報が再送継続条件を満たさなければ(ステップST13“No”)、通信制御部11は状態監視テーブル16の送信先に指定された空調機5の通信状態を、「通信異常」を示す情報に更新する(ステップST15)。次いで、通信制御部11は退避処理として、空調機操作情報テーブル17に格納されている操作情報を通信が行われたものとして記憶する(ステップST16)。
次に、受信時の空調制御監視装置1の動作を説明する。図1に示す通信ポート12,13は送信用の通信ポートであるが、空調制御監視装置1は送信用の通信ポートとは別に受信用の通信ポートを備える(図示省略)。送信用と受信用の通信ポートには同じポート番号が設定されてペアとして扱われ、No.1の送信用通信ポートで送信した通信情報に対する応答は、No.1の受信用通信ポートで受信する。
図5は、この発明の実施の形態1に係る空調制御監視装置の受信動作を示すフローチャートである。通信制御部11は、ステップST21にて受信した情報を解析して、続くステップST22にて状態監視テーブル16を更新する対象の受信情報であるか判定する。
更新対象の受信情報であれば(ステップST22“Yes”)、続くステップST23にて、通信制御部11が状態監視テーブル16を更新する。
なお、本実施の形態1では、空調制御監視装置1が送信した通信情報に対して下位の副親機3および空調機5が応答情報を返信する際、空調制御監視装置1は送信時の通信ポートとペアの受信用通信ポートで応答情報を受信して受信情報とする構成とした。一方、副親機3または空調機5で通信情報が発生する場合には、空調制御監視装置1が副親機3または空調機5に応答情報を返信する際、受信時の通信ポートとペアの送信用通信ポートで応答情報を送信すればよい。受信用の通信ポートの利用状況についても、送信用と同様に、ポート管理テーブルを用いて管理する構成であってもよい。
以上のように、空調制御監視装置1の通信方法では、どの通信ポートからどの空調機アドレスまたは副親機アドレスへ通信を行うか、空調機5または副親機3のアドレスが通信ポート12,13に予め割り当てられているものではない。空調制御監視装置1が通信の都度ポート管理テーブルを参照して、空いている通信ポートから送信するので、空調機5および副親機3に宛てた通信情報は、FIFO(First In、First Out)の規則性を失わずに通信されると共に、効率よく通信を実行することができる。
図6は、この発明の実施の形態1に係る空調制御監視装置の通信例を示す説明図である。図6(a)は空調制御監視装置と複数の空調機との通信が正常に行われた場合の具体例であり、図6(b)は通信失敗が発生した場合の具体例である。図6に示す副親機3a,3b,3c,3d,3eは、図1および図2に示す副親機3に相当する。説明を簡略化するために、各副親機と下位の複数の空調機との間で行われる通信にかかる応答時間を一定と仮定して同一時間幅のT1〜T5、T11〜T18を用いて表し、副親機と空調機との個別の通信については図示を省略する。
図6(a)および図6(b)において、空調制御監視装置は複数の副親機3a,3b,3c,3d,3eに対して通信し、空調機を制御または監視する。副親機3aに宛てた通信情報に最も高い優先度が設定され、副親機3b,3c,3d,3eの順に低い優先度が設定されているものとする。また、通信が失敗して再送待ちの通信情報は、初回の通信待ちの通信情報より優先度が低いものとする。
図6(a)において、先ず、通信制御部11が、利用可能な通信ポート12,13のうちのポート番号が小さい通信ポート12を介して副親機3aへ通信情報を送信する。この通信中、通信制御部11はテーブル格納部15のポート管理テーブルの通信ポート12を使用状態にしておく。次に、通信制御部11はポート管理テーブルから通信ポート12が利用中であり、通信ポート13が空いている情報を読み出し、空いている通信ポート13を介して副親機3bに通信を行う。
通信制御部11は、T1の経過後、先の副親機3aへの通信応答が完了して通信ポート12が空いた時点で、ポート管理テーブルの通信ポート12を空き状態に更新する。そして、通信制御部11は、更新されたポート管理テーブルの情報をもとに、通信ポート12を介して副親機3cへ通信を行う。また、通信制御部11は、通信内容管理テーブルから副親機3a宛ての通信情報を削除する。
次の副親機3dへの通信は、T4経過後に空きとなった通信ポート13を介して行われ、副親機3eへの通信は、T2経過後に空きとなった通信ポート12を介して行われる。
このように、空調制御監視装置は、空いた通信ポートを順次選択して、全ての副親機に対して通信を行う。なお、図6では、通信にかかる応答時間T1〜T5、T11〜T18を同一時間幅にしているが、応答時間が副親機毎に異なっていても、空いた通信ポートを順次選択して、全ての副親機に対して通信を行うことができる。空調制御監視装置は通信ポート12,13の利用状況を通信管理テーブル18で管理し、かつ複数の通信ポートを有するため、ある通信ポートの占有時間が長くなった場合でも、次の通信情報をその時間に利用可能な別の通信ポートに自由に振り分けることができる。そのため、全ての副親機に対する初回の通信が完了するまでにかかる時間が長くなる影響は少なくてすむ。
一方、図6(b)に示すように、ある空調機との通信が失敗し、通信制御部11が復旧を期待した通信の繰り返しを所定回数行う場合でも、最も優先度が低い副親機3eに対して初回の通信が完了するタイミング(T3経過時)は、図6(a)に示す副親機3eに対して通信が完了するタイミング(T13経過時)と同一である。
図6(b)において、先ず、通信制御部11が図6(a)の場合と同様に、通信ポート12を介して副親機3aに通信を行う。続いて、通信制御部11はもう一方の通信ポート13を介して副親機3bに通信を行う。副親機3aと空調機との通信の応答時間T11が経過し、副親機3aから空調制御監視装置へ応答が戻ると、通信制御部11が副親機3aへの通信を失敗と判定する。
通信制御部11は、この応答結果に基づいて、復旧を期待して通信を繰り返し行うことを決定し、通信内容管理テーブルに対して、繰り返しの通信であることを識別するために再送回数を更新する。
他方、通信制御部11は副親機3bへの通信が完了すると、ポート管理テーブルから副親機3b宛ての通信情報を削除する。
副親機3aとの通信が終了して空き通信ポートとなった通信ポート12を介して、副親機3cへの通信が行われ、続いて、副親機3bとの通信が完了して、T15とT11の差分時間だけ遅れて空き通信ポートとなった通信ポート13を介して副親機3dとの通信が行われる。T12経過後、通信制御部11は副親機3cとの通信を失敗と判定し、副親機3c宛ての通信情報の再送回数を更新する。
さらに、通信制御部11は、T16経過後に副親機3dとの通信を失敗と判定し、副親機3d宛ての通信情報について、再送回数を更新する。
T16経過後、通信制御部11が空き通信ポート12を介して副親機3eへの通信を行う。ここで、予定されていた副親機3a,3b,3c,3d,3eへの通信は全て完了し、通信管理テーブルには副親機3a,3c,3d宛ての再送待ちの通信情報が残っている。通信制御部11は、設定されている優先度の順で、通信が失敗した副親機3a,3c,3dへの復旧を期待した通信を行う。
先ず、通信制御部11は、優先度一位の副親機3a宛ての通信情報を、T16経過後に空きとなった通信ポート13を介して送信する。続いて、通信制御部11は、T13経過後に空きとなった通信ポート12を介して副親機3cへの通信を行う。最後に、通信制御部11はT17経過後に空きとなった通信ポート12を介して副親機3dへの通信を行う。
即ち、通信制御部11は、副親機毎の通信成否に関わらず、全ての空調機への通信を副親機を介して行った後、通信が失敗した副親機3a,3c,3dに対して、通信の復旧を期待した再送を順次行う。このとき、通信情報には再送回数の情報が含まれるが、通信のタイミングや通信方法は変化しない。
一方、従来は、通信失敗時に復旧を期待した通信の繰り返しを行う前提で、送信先アドレス順にポーリングを行いながら通信していた。この構成の場合、例えば副親機3a宛ての通信情報が通信失敗すると、続けて、復旧を期待した再送が副親機3a宛てに行われる。再送により副親機3aへの通信が成功したとしても、最後続の副親機3eへの初回の通信タイミングは再送にかかった時間だけ遅れる。そのため、全副親機への通信が一度で成功する場合と、通信失敗による再送が行われた場合とでは、全副親機への通信が一巡して初回の通信が完了するまでにかかる時間に差が生じ、制御の同時性が損なわれてしまう。
以上のように、実施の形態1によれば、複数の空調機5をまとめて1つのグループとして管理する複数の副親機3を介して空調機5と通信するための論理的な複数の通信ポート12,13と、各通信ポート12,13の利用状況を管理するポート管理テーブル18aと、空調機5に対する操作または監視の指令を示す通信情報を格納した通信内容管理テーブル18bと、通信内容管理テーブル18bの通信情報を送信する都度、ポート管理テーブル18aを参照して通信を行っていない通信ポートを選択して送信する通信制御部11を備えるように構成した。
そのため、空調制御監視装置が複数の副親機に対して、通信により空調機の状態監視および操作を行う際に、通信の都度空き通信ポートを選択して通信するため、通信待ちの時間を抑制することができ、効率の良い空調機の状態監視および操作を行うことが可能となる。
また、空調制御監視装置と空調機との通信が一時的に失敗した際に、空調機の通信異常と判断する前に通信回復を期待して一定回数の通信を繰り返すと共に、再送による待ち時間を抑制し、複数の空調機制御の同時性を確保することが可能となる。
また、通信にかかる時間が副親機毎に異なる場合であっても、通信にかかる時間が副親機によらず一定である場合と大きな差異はなく、効率的な通信が期待できる。緊急火報停止のような、空調機に対して同時性および確実性が求められる操作指示を空調機へ送信する場合でも、通信に関わる時間の無駄を最小にし、さらに、一時的な通信失敗時には通信を繰り返し行って、通信失敗の救済を実現することができる。
また、空調制御監視装置は、通信に失敗した副親機とは別の副親機に対する未送信の通信情報が存在する場合には、通信失敗時に連続してその副親機へ再送せず、別の副親機へ未送信の通信情報が送信された後に、通信に失敗した副親機へ再送する。そのため、通信失敗時から次の再送までの時間を、復旧のための救済時間とすることができ、空調制御監視装置が一時的な通信失敗を通信異常として誤検知してしまうことを防止できる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、通信情報の内容に応じた緊急度の差を設けず、空調機制御部10が設定した順序に従って順次通信する構成とした。これに対して、本実施の形態では、空調制御監視装置1が通信情報の内容に応じた重要度を設定した優先度テーブルを備え、通信制御部11はこの優先度テーブルに設定されている重要度に応じて重み付けした順番で通信情報を通信する構成とする。
本実施の形態では、図1に示すように空調制御監視装置1が設定入力装置23と接続されている。また、空調制御監視装置1は、上記実施の形態1の空調制御監視装置1の構成に加えて、設定入力装置23から操作指示の内容に応じた優先度等の通信条件を受け付け、通信条件テーブル22へ書き込む通信条件設定部21を備える。また、テーブル格納部15は、操作指示の内容に応じた優先度の情報を格納する通信条件テーブル22を格納する。なお、設定入力装置23はタッチパネル機能を備えたモニタ画面等を有し、ユーザの操作による入力を受け付けると共に、ユーザに対して画面表示を行う。
図7は、この発明の実施の形態2に係る空調制御監視装置の通信条件テーブルの例を示す説明図である。通信条件テーブル22は、例えば図7に示すような、通信種類別管理テーブル22aを格納するテーブルである。通信種類別管理テーブル22aの通信種類コードは、操作指示である通信種類を識別するための番号であり、通信種類コード毎に優先度が付与されている。なお、この通信種類コードは、図3(b)に示す空調機制御部10が出力する操作情報および図3(d)に示す通信内容管理テーブル18bの管理情報と共通のものである。
通信条件設定部21は、ユーザが設定入力装置23を操作して設定する通信種類コードに応じた通信の優先度の情報を受け付けて、通信条件テーブル22内の通信種類別管理テーブル22aに書き込む。
通信制御部11は、通信内容管理テーブル18bに格納された通信情報を、通信種類別管理テーブル22aに格納された優先度に関する通信条件に応じた順序で送信する。なお、上記実施の形態1では、通信情報の送信順序は予め空調機制御部10等により設定されていたが、本実施の形態では、通信種類別管理テーブル22aに格納された優先度に従って通信制御部11が送信順序を決定する。
次に、送信時の空調制御監視装置1の動作を、図4を用いて説明する。図4に示すステップST1において、通信制御部11は通信内容管理テーブル18bにおいて通信待ちで待機している通信情報のうち、状態監視テーブル16において通信異常等が発生している空調機5に対する通信情報以外の有効な通信情報を抽出する。
続くステップST2において、通信制御部11は、通信内容管理テーブル18bの管理情報に含まれる通信種類コードと通信種類別管理テーブル22aの通信種類コードに応じた優先度とを参照して、通信内容管理テーブル18bにおいて最も優先度が高い優先度一位の通信情報を選択する。ステップST3以降の処理は、上記実施の形態1と同様である。
例えば、ポート管理テーブル18aに通信情報が書き込まれた順等、時系列で先に優先度の低い通信情報を通信することを予定している場合に、一斉緊急停止等の重要度が高い、即ち通信の優先度が高い通信情報がポート管理テーブル18aに格納されると、通信制御部11は通信種類別管理テーブル22aの優先度設定に従って通信の順序を変更し、優先度一位となった一斉緊急停止の通信情報を送信することができる。
以上のように、実施の形態2によれば、通信条件テーブル22の通信種類別管理テーブル22aは通信情報の内容毎に重要度を示す情報を格納し、通信制御部11は通信内容管理テーブル18bの通信情報を通信種類別管理テーブル22aに格納した重要度が高い順に送信するように構成した。そのため、通信の優先順位を操作指令の内容に応じて自由に設定することが可能となる。
また、通信制御部11は操作指令の内容に応じて優先順位を決定しながら通信を実行するので、優先度の高い操作指令に対して、即時対応することができる。
さらに、優先度の高い操作指令は、空調システムが設置されるビルおよび環境に応じて異なるが、ユーザが外部装置である設定入力装置23を用いて、空調システムが設置されている現場で優先度の情報を設定することができる。そのため、空調システム毎に通信条件を変更するためにかかるコストの低減を実現することができる。
なお、上記実施の形態2では、通信条件設定部21に通信条件を設定するために、設定入力装置23を用いる構成であったが、設定入力装置23を用いずに、入出力装置7を空調機制御部10と通信条件設定部21に接続して兼用する構成であってもよい。
実施の形態3.
上記実施の形態1および実施の形態2では、通信情報の内容に応じた通信間隔の差を設けず、通信制御部11が所定の間隔で通信を実行する構成とした。これに対して、本実施の形態では、上記実施の形態2の空調制御監視装置1の構成に加えて、通信情報の内容毎に通信間隔を設定した優先度種類別管理テーブルをさらに備え、通信制御部11は通信情報を設定された通信間隔で送信する構成とする。
本実施の形態の空調制御監視装置1は、図1、図3、図7に示す上記実施の形態2の空調制御監視装置1と図面上では同様の構成であるため、以下では図1、図3、図7を援用して説明する。また、図8は、この発明の実施の形態3に係る空調制御監視装置の通信条件テーブルの例を示す説明図である。
空調制御監視装置1の通信条件テーブル22は、図7に示す通信種類別管理テーブル22aに加え、例えば図8に示すような優先度種類別管理テーブル22bを格納する。優先度種類別管理テーブル22bでは、優先度毎に通信間隔および再送時の通信間隔が付与されている。ここで、通信間隔とは、通信情報が送信された後に次の通信情報が送信されるまでの最小時間である。また、再送時の通信間隔とは、通信が失敗した通信情報の、前回の送信から次に再送されるまでの最小時間である。
通信条件設定部21は、ユーザが設定入力装置23を操作して設定する優先度に応じた通信間隔の情報を受け付けて、通信条件テーブル22内の優先度種類別管理テーブル22bに書き込む。なお、優先度種類別管理テーブル22bの優先度は通信種類別管理テーブル22aの優先度と同一のものであるため、通信間隔および再送時の通信間隔は実質的に通信情報の内容毎に設定されていることになる。
通信制御部11は、図3(d)の通信内容管理テーブル18bに格納された通信情報から、優先度種類別管理テーブル22bで設定された通信間隔の条件を満たす通信情報を選択して送信する。例えば20秒の通信間隔が設定された通信情報を送信する場合、通信制御部11はこの通信情報を送信した後少なくとも20秒が経過するまでの間は、たとえ通信内容管理テーブル18bに待機中の通信情報が存在したとしても、通信を行わない。なお、通信情報毎の通信間隔等の時間測定および管理は通信制御部11が行えばよい。
また、通信の失敗時に復旧を期待して行う通信の繰り返しについて、例えば再送時の通信間隔を30秒に設定することにより、通信失敗後30秒間はその送信アドレス宛てに通信情報の再送が行われない。通信制御部11は、その30秒間に通信内容管理テーブル18bの通信条件を満たしている他の通信情報を優先して送信する。
次に、送信時の空調制御監視装置1の動作を、図4を用いて説明する。図4に示すステップST1において、通信制御部11は通信内容管理テーブル18bにおいて通信待ちで待機している通信情報のうち、状態監視テーブル16において通信異常等が発生している空調機5に対する通信情報以外の有効な通信情報を抽出する。
続くステップST2において、通信制御部11は、通信内容管理テーブル18bの管理情報に含まれる通信種類コードと通信種類別管理テーブル22aの優先度とを参照して優先度一位の通信情報を選択する。その際、通信制御部11はさらに、優先度種類別管理テーブル22bの通信間隔に関する通信条件を満たしているか判定し、通信条件を満たしている通信情報を選択する。ステップST3以降の処理は、上記実施の形態1と同様である。
以上のように、実施の形態3によれば、通信条件テーブル22の優先度種類別管理テーブル22bは重要度に応じた通信間隔を示す情報を格納し、通信制御部11は通信内容管理テーブル18bの通信情報を、通信情報の内容毎の重要度に応じた通信間隔で送信するように構成した。そのため、通信間隔および再送時の通信間隔数を、操作指令の内容に応じて自由に設定することが可能となる。
また、操作指令の内容に応じて通信間隔を決定するので、操作指令の内容毎に設定された優先度と組み合わせることにより、よりきめ細かい空調システム制御を実現することができる。
さらに、通信間隔は空調システムが設置されるビルおよび環境に応じて異なるが、ユーザが外部装置である設定入力装置23を用いて、空調システムが設置されている現場で通信間隔の情報を設定することができる。そのため、空調システム毎に通信条件を変更するためにかかるコストの低減を実現することができる。
なお、上記実施の形態3では、上記実施の形態2で示した構成に対して上記実施の形態3を適用する場合を示したが、これに限らず、上記実施の形態1で示した構成に対して上記実施の形態3を適用した構成であっても構わない。
その場合には、優先度毎に通信間隔を設定せず、例えば通信種類コード毎、通信の内容毎に通信間隔を設定しておく。通信制御部11は、通信内容管理テーブル18bから通信情報を選択する際、その通信情報が通信間隔に関する通信条件を満たしているか判定すればよい。
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、通信の失敗時に復旧を期待した通信の繰り返しについて、全ての操作指示に同一の最大再送回数を予め設定しておき、通信制御部11が最大送信回数内で再送するように構成した。これに対して、本実施の形態では、空調制御監視装置1の通信条件テーブル22が、通信情報の内容に応じて異なる最大再送回数を設定した優先度種類別管理テーブルを備え、通信制御部11は優先度種類別管理テーブルに設定された最大再送回数内で通信情報を再送する構成とする。
本実施の形態の空調制御監視装置1は図1、図3、図7に示す上記実施の形態3の空調制御監視装置1と図面上は同様の構成であるため、以下では図1、図3、図7を援用して説明する。また、図9は、この発明の実施の形態4に係る空調制御監視装置の通信条件テーブルの例を示す説明図である。
空調制御監視装置1の通信条件テーブル22は、図7に示す通信種類別管理テーブル22aに加え、例えば図9に示すような優先度種類別管理テーブル22cを格納する。優先度種類別管理テーブル22cでは、優先度毎の通信間隔および再送時の通信間隔に加え、優先度毎の最大再送回数が付与されている。
通信条件設定部21は、ユーザが設定入力装置23を操作して設定する優先度に応じた最大再送回数の情報を受け付けて、通信条件テーブル22内の優先度種類別管理テーブル22cに書き込む。
通信制御部11は、通信内容管理テーブル18bに格納された通信情報から通信条件を満たす通信情報を選択する際、優先度種類別管理テーブル22cで設定された最大再送回数と図3(d)の通信内容管理テーブル18bの再送回数とを照合し、再送回数が最大再送回数以内であることを確認する。なお、通信内容管理テーブル18bの管理情報には空調機制御部10が予め設定した一定の最大再送回数が含まれているが、本実施の形態において通信制御部11はその最大再送回数のかわりに、優先度種類別管理テーブル22cの最大再送回数を用いることとする。
通信制御部11は、通信内容管理テーブル18bの再送回数が優先度種類別管理テーブル22cの最大再送回数以内の通信情報を再送するが、再送回数が最大再送回数を超えた通信情報については、送信アドレス先の空調機または副親機に通信異常が発生していると判断して、状態監視テーブル16の通信状態を「通信異常」に更新する。また、通信制御部11は通信異常と判断した通信情報を通信内容管理テーブル18bから退避させる等して、通信待機状態を解除する。
次に、送信時の空調制御監視装置1の動作を、図4を用いて説明する。図4に示すステップ10で通信情報の通信に失敗すると(ステップST10“No”)、ステップST12において、通信制御部11は通信内容管理テーブル18bの再送回数と、優先度種類別管理テーブル22cの最大再送回数とを照合し、再送回数が最大再送回数を超えていないことを確認する。ステップST12以外の処置は、上記実施の形態3と同様である。
例えば、空調機運転状態をモニタする操作指示内容の重要度の低い通信情報について、ユーザが通信間隔を「15秒」に設定し、最大再送回数を「0」に設定することにより、通信制御部11は次回の通信で通信異常を判定する。また、例えば、一斉緊急停止の重要度の高い通信情報についてはユーザが最大再送回数を「5」に設定することにより、通信制御部11は一時的な通信の失敗を救済することができる。このように、操作指示毎に最大再送回数を設定しておくことにより、重要度が低い通信の繰り返しをなくすことによって通信トラフィックを下げ、一方、重要度が高い通信に対しては再送処理を多く行って救済の機会を増やすことができる。
以上のように、実施の形態4によれば、通信条件テーブル22の優先度種類別管理テーブル22cは通信情報の内容毎に最大の再送回数を示す情報を格納し、通信制御部11は通信条件テーブルに格納した再送回数を上限として、データ送信が失敗した場合の通信情報を再送するように構成した。そのため通信失敗時の通信繰り返し回数である最大再送回数を、操作指令の内容に応じて自由に設定することが可能となる。
また、最適な最大再送回数は空調システムが設置されるビルおよび環境に応じて異なるが、ユーザが外部装置である設定入力装置23を用いて、空調システムが設置されている現場で通信の繰り返しに関する情報を設定することができる。そのため、空調システム毎に通信条件を変更するためにかかるコストの低減を実現することができる。
なお、上記実施の形態4では、上記実施の形態3で示した構成に対して上記実施の形態4を適用する場合を示したが、これに限らず、上記実施の形態1および実施の形態2で示した構成に対して上記実施の形態4を適用した構成であっても構わない。
この構成の場合には、操作指令の内容に応じて最大再送回数を設定し、操作指令の内容毎に設定された優先度および通信間隔と組み合わせることにより、よりきめ細かい空調システム制御を実現することができる。
また、上記実施の形態1〜4では、空調制御監視装置1と複数の空調機5との間に副親機3を接続する構成であったが、副親機3を介さずに空調制御監視装置1と複数の空調機5を直接接続する構成であってもよい。
実施の形態5.
本実施の形態の空調制御監視装置1は図1、図3、図7に示す上記実施の形態3の空調制御監視装置1と図面上では同様の構成であるため、以下では図1、図3、図7を援用して説明する。また、図10は、この発明の実施の形態5に係る空調制御監視装置の状態監視テーブルを示す説明図である。
空調制御監視装置1の状態監視テーブル16は、図3(a)に示す各空調機5の運転/停止の状態、設定温度、運転モード、風量等の運転状態および通信状態、ならびに各副親機3の通信状態に加えて、例えば図10に示すような負荷状態監視テーブル16aを格納する。負荷状態監視テーブル16aは、通信制御部11が書き込む、各副親機3の現在の通信負荷状態および次回通信可能な時間の情報を格納している。
また、図11は、この発明の実施の形態5に係る空調制御監視装置の通信条件テーブルの例を示す説明図である。通信条件テーブル22は図11に示すような通信負荷対応テーブル22dを格納している。この通信負荷対応テーブル22dには通信負荷状態を判定するための条件が設定されている。
通信負荷状態を判定するための条件は、通信の負荷レベル毎に再送回数、副親機3からの通信応答時間、通信成否を示す通信失敗等である。さらに通信負荷対応テーブル22dは、負荷レベル毎に次回通信可能となるまでの待機時間を格納している。
通信条件設定部21は、ユーザが設定入力装置23を操作して設定する負荷レベルの判定条件および負荷レベルに応じた待機時間の情報を受け付けて、通信条件テーブル22内の通信負荷対応テーブル22dに書き込む。
通信制御部11は、通信情報を送信先アドレスに指定された副親機に送信した際の通信結果に基づき、副親機の通信負荷状態を推定する。副親機3の通信負荷が高いか否かの判断は、通信制御部11が通信結果と通信負荷対応テーブル22dとを照合して、該当する負荷レベルを判定すればよい。通信制御部11はさらに、判定した負荷レベルに付与された待機時間を読み出し、負荷状態監視テーブル16aの通信負荷状態に負荷レベルを書き込み、次回通信可能な時間に待機時間を書き込む。
通信負荷対応テーブル22dに次回通信可能な時間の情報が存在する副親機に対して、通信制御部11はその副親機宛ての通信情報が通信管理テーブル18dに待機している場合であっても、通信負荷を上げないよう調整するために、その時間が経過するまで通信を行わない。このように、通信制御部11は副親機3の通信負荷状態を推定し、負荷状態が高い副親機3への通信を待機させておく。
次に、送信時の空調制御監視装置1の動作を説明する。図12は、この発明の実施の形態5に係る空調制御監視装置の送信動作を示すフローチャートである。図12に示すステップST31において、通信制御部11は通信内容管理テーブル18bにおいて通信待ちで待機している通信情報のうち、負荷状態監視テーブル16aにおいて通信異常がなく、かつ、次回通信可能な時間が経過した副親機宛ての通信情報を有効な通信情報として抽出する。
続くステップST32において、通信制御部11は抽出した有効な通信情報から、通信条件テーブル22に設定された通信条件に従って優先度一位の通信情報を選択する。ステップST33〜ステップST40は、図4のステップST3〜ステップST10と同様の処理である。
ステップST41において、通信制御部11は、通信情報を送信アドレスが指定する副親機に送信した際に、通信結果を通信負荷対応テーブル22dと照合して、負荷レベルを判定する。そして通信制御部11は、判定した負荷レベルおよびその負荷レベルに付与された待機時間を通信負荷対応テーブル22dへ書き込む(ステップST42)。ただし、通信制御部11は、負荷レベルが所定レベル以下の場合には副親機の通信負荷が高くないと判断して、次回通信可能な時間の情報を削除してもよい(ステップST41“No”)。
ステップST42〜ステップST48は、図4のステップST11〜ステップST18と同様の処理である。
以上のように、実施の形態5によれば、負荷状態監視テーブル16aは副親機3毎に通信の負荷状態を管理し、通信条件テーブル22の通信負荷対応テーブル22dは通信の負荷状態に応じた待機時間を示す情報を格納し、通信制御部は11は副親機3と通信を行った結果に基づいて通信の負荷状態を推定して負荷状態監視テーブル16aを更新すると共に、通信の負荷状態に応じて通信負荷対応テーブル22dに格納した待機時間が経過した後で副親機3への次の通信情報を送信するように構成した。そのため、副親機3への通信負荷を上げないよう調整して副親機3が行っている他の通信の阻害をなくし、副親機3自身の処理、空調制御監視装置1以外の装置からの通信等に対して影響を低減することができる。
その結果、空調制御監視装置1から副親機および空調機への通信を効率よく行うことができる。
なお、上記実施の形態5では、上記実施の形態3で示した構成に対して上記実施の形態5を適用する場合を示したが、これに限らず、上記実施の形態1,2,4で示した構成に対して上記実施の形態5を適用した構成であっても構わない。
実施の形態6.
上記実施の形態5では、通信制御部11が通信負荷状態に応じて副親機への通信を待機させて通信を行う構成とした。これに対して、本実施の形態では、通信制御部11が副親機の通信負荷状態に応じて副親機への通信を待機させると共に、通信負荷状態に応じた通信間隔で通信する構成とする。
本実施の形態の空調制御監視装置1は、図1、図3、図7および図10に示す上記実施の形態5の空調制御監視装置1と図面上は同様の構成であるため、以下では図1、図3、図7および図10を援用して説明する。また、図13は、この発明の実施の形態6に係る空調制御監視装置の通信条件テーブルの例を示す説明図である。
空調制御監視装置1の通信条件テーブル22は、図11に示す通信負荷対応テーブル22dに換えて、例えば図13に示すような通信負荷対応テーブル22eを格納する。通信負荷対応テーブル22eでは、負荷レベル毎に通信負荷状態に応じた通信間隔が付与されている。
通信制御部11は、図3の通信内容管理テーブル18bに待機中の優先度一位の通信情報を送信先アドレスに指定された副親機に送信した際、その通信結果と通信負荷対応テーブル22eとを照合して、該当する負荷レベルを判定する。通信制御部11は判定した負荷レベルに付与された待機時間を読み出し、負荷状態監視テーブル16aの通信負荷状態に負荷レベルを書き込み、次回通信可能な時間に待機時間を書き込む。
また、通信制御部11は、通信内容管理テーブル18bに格納された通信情報から、通信負荷対応テーブル22eで設定された通信間隔の条件を満たす通信情報を選択して送信する。この際、例えば図8に示す優先度種類別管理テーブル22bおよび図9に示す優先度種類別管理テーブル22cに、優先度に応じた通信間隔が設定されていたとしても、通信制御部11は副親機の通信負荷状態に応じた通信間隔を優先して処理する。
次に、送信時の空調制御監視装置1の動作について、図12を用いて、上記実施の形態5の空調制御監視装置1と動作の異なるステップST32を説明する。図12に示すステップST32において、通信制御部11は、抽出した有効な通信情報から、通信条件テーブル22に設定された通信条件に従って優先度一位の通信情報を選択する。その際に、通信負荷対応テーブル22eの通信間隔に関する通信条件を満たしているか判定する。
以上のように、実施の形態6によれば、通信条件テーブル22の通信負荷対応テーブル22eは副親機3の通信の負荷状態に応じた通信間隔を示す情報を格納し、通信制御部11は通信内容管理テーブル18bの通信情報を、送信先の副親機3の負荷状態に応じて、通信負荷対応テーブル22eに格納した通信間隔で送信するように構成した。そのため、上記実施の形態5と同様に、副親機3への通信負荷を上げないように調整し、副親機3が行っている他の通信の阻害をなくし、副親機3自身の処理、空調制御監視装置1以外の装置からの通信等に対して影響を低減することができる。
その結果、空調制御監視装置1から副親機および空調機への通信を効率よく行うことができる。
実施の形態7.
上述の実施の形態1〜6では、通信制御部11が状態監視テーブル16の空調機5の運転状態を随時更新する構成とした。しかし、この構成の場合、入出力装置7またはビル集中管理装置9が操作指令を出力した時点、あるいは空調機制御部10が操作情報を出力した時点から、通信制御部11が空調機5の運転状態を検知して状態監視テーブル16を更新する時点までに一定の時間を要し、時間差が生じてしまう。
そこで、本実施の形態では、上記実施の形態1〜6に係る空調制御監視装置1の通信制御部11が、通信情報を送信する際、状態監視テーブル16の空調機5の運転状態をその通信情報の内容に仮更新する構成とする。その後、運転状態モニタのための通信が行われた後、状態監視テーブル16は実際の空調機5の運転状態の内容に更新される。
次に、送信時の空調制御監視装置1の動作を、図1、図3、図14を用いて説明する。図14は、この発明の実施の形態7に係る空調制御監視装置の送信動作を示すフローチャートである。図14に示すステップST51〜ステップST58は、図4のステップST1〜ステップST8または図12のステップST31〜ステップST38と同様の処理である。
図14に示すステップST59において、通信制御部11は送信先アドレスの空調機の存在を確認する。存在確認の方法として、例えば、空調制御監視装置1と空調機5との間でSYN/ACKの通信情報を用いたフルコネクトスキャン等を用い、コネクションの確立を調べる方法がある。送信先アドレスの空調機の存在が確認されれば(ステップST59“Yes”)、通信制御部11は続くステップST60にてポート管理テーブル18aの通信ポートを使用状態に更新し、ステップST61にて通信情報を送信する。
次いで通信制御部11はステップST62において、状態監視テーブル16の運転状態を通信情報の通信内容に仮更新する。例えば、通信情報が温度設定変更の通信内容であれば、通信制御部11は状態監視テーブル16の運転状態の設定温度を温度設定変更で指示された温度に仮更新する。なお、仮更新に際し、空調機の実際の運転状態は考慮されない。
一方、送信先アドレスの副親機または空調機の存在が確認できなければ(ステップST59“No”)、通信制御部11は処理をステップST51に戻す。ただし、ステップST51で正常に動作している空調機が抽出されているため、ステップST59でその空調機の存在が確認できない可能性は非常に低い。
例え、送信先アドレスの空調機の存在が確認されずにステップST51〜ステップST59の処理を繰り返し行ったとしても、ステップST51〜ステップST58の処理は通信制御部11がテーブル格納部15を参照する処理であり、また、ステップST59の通信も端に存在確認を行う処理であるため、各処理に要する時間は短い。送信時の空調制御監視装置1の動作中もっとも時間のかかる処理は、操作情報に基づいた通信情報の送信(ステップST61)であり、通信情報の送信に要する時間に比べれば、ステップST51〜ステップST59の処理時間は無視し得る程度である。従って、ステップST51〜ステップST59の処理が繰り返し行われても、複数の空調機制御の同時性が損なわれることはない。
ステップST63〜ステップST68は、図4のステップST10〜ステップST16および図12のステップST43〜ステップST48と同様の処理である。
通信制御部11が上述の仮更新を行い、かつ、空調機制御部10が定期的に各空調機5をモニタする操作情報を出力する構成としておくことで、仮更新後に、空調機制御部10が各空調機5をモニタする操作情報を出力し、通信制御部11が各空調機5と通信を行って最新の運転状態を取得できる。そして、通信制御部11は状態監視テーブル16の仮更新の運転状態から実際の運転状態に更新する。
なお、出力部14は、状態監視テーブル16から空調機5の運転状態を読み出す場合に、仮更新されている空調機5の運転状態は読み出さず、実際の運転状態に更新された後に運転状態を読み出すこととする。そして、出力装置6は出力部14から実際の運転状態のみを受け付けて、画面表示等の出力を行う。
他方、空調機制御部10は、仮更新を含めた運転状態を参照して、新たな操作情報を生成し、空調機操作情報テーブル17へ書き込む。また、空調機制御部10は、状態監視テーブル16から空調機5の運転状態を読み出す場合に仮更新の運転状態も読み出し、ビル集中管理装置9および入出力装置7へ出力する。ビル集中管理装置9および入出力装置7は仮更新を含めた運転状態を参照して、新たな操作指示を空調機制御部10へ発令する。
このように、空調機5への操作指令について、通信時に送信先空調機の存在確認を行った上で、操作指令の内容を用いて状態監視テーブル16を更新することにより、通信情報の送信から空調機の運転状態変化の確認までの時間においても、状態監視テーブル16の示す運転状態と空調機操作情報テーブル17に書き込まれた操作情報との内容が整合性のあるものとなる。従って、運転状態の変化を検出して初めて状態監視テーブル16を書き換える場合に比べて、空調機5の運転状態が実際に遷移した時刻と状態監視テーブル16が更新される時刻との時間差が短くなる。その結果、その時間差が生じている最中に、例えば空調機制御部10、または上位のビル集中管理装置9および入出力装置7が、遷移前の運転状態を参照して操作指令が失敗したと誤認識すること、およびその誤認識に基づいて重複した操作指令を再度出力することを防止することができる。
また、空調機5の運転状態を仮更新するタイミングは送信先アドレスに指定された空調機5の存在確認後であるため、送信先の存在確認を行わずに状態監視テーブル16を仮更新する場合に比べて、仮更新後の通信の失敗は低い。
万が一、通信制御部11が状態監視テーブル16を仮更新した後に通信が失敗した場合には、通信制御部11が空調機5をモニタするための通信情報を送信後に状態監視テーブル16を更新すると、空調機5の運転状態が仮更新の前の状態に逆戻りしてしまい、その結果、空調機5の実際の運転状態の遷移と状態監視テーブル16上の運転状態の遷移とに矛盾が生じてしまう恐れがあるが、通信制御部11は仮更新前に存在確認を行うので、その危険性は低い。そして、素早く、かつ確実な運転状態の遷移を上位のビル集中管理装置9等に出力することができる。
以上のように、実施の形態7によれば、通信制御部11は通信内容管理テーブル18bに動作の制御を行うための通信情報が格納された場合に通信情報の送信先に指定された空調機5の存在確認を行い、送信先の空調機5の存在が確認されると運転状態監視テーブル16の送信先の空調機5の運転状態を通信情報の内容に仮更新するように構成した。そのため、通信のタイミングと、副親機3が認識する空調機5の運転状態遷移のタイミングのずれを吸収し、ビル集中管理装置9等の上位監視装置において空調機動作の誤検知を防ぐことができる。
なお、上記実施の形態1〜7の空調制御監視装置1は、通信ポートを3つ以上備えた構成であってもよく、その構成の場合にも上記実施の形態1〜7と同様の効果を有する。
なお、上記実施の形態1〜7の空調制御監視装置1をコンピュータで構成する場合、空調機制御部10、通信制御部11、出力部14および通信条件設定部21を処理内容を記述している空調機制御プログラム、通信制御プログラム、出力プログラムおよび通信条件設定プログラムをコンピュータのメモリに格納すると共に、テーブル格納部15が格納するデータを当該メモリの固定領域または別体の専用メモリに格納し、コンピュータのCPUがメモリに格納されている各プログラムを実行するようにしてもよい。
この構成の場合、空調機を制御する空調機制御プログラムと通信を制御する通信制御プログラムとがテーブル格納部を経由して情報の受渡を行うため、両プログラムはテーブル格納部を介して論理的に切り離される。空調機の制御方法は空調機が設置されるビルおよび環境に応じて適応させる必要があるが、その場合には空調機制御プログラムを変更するだけで、空調システムをビルおよび環境に適応させることができる。また、入出力装置7およびビル集中管理装置9等の外部装置との接続のために必要となる改変も、空調機制御プログラムに対して行うだけでよい。従って、空調システムの保守性と空調システム毎の変更にかかるコスト低減を実現することができる。
また、空調システムが設置されたビル等に固有の出力装置6を空調制御監視装置1に接続して、副親機3および空調機5の状態を監視する場合にも、出力プログラムの機能のみ変更することで、個別の空調システムに適応することができる。従って、空調システムの保守性および操作性を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係る空調制御監視装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る空調システムの物理的構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る空調制御監視装置のテーブル格納部を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る空調制御監視装置の送信動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る空調制御監視装置の受信動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る空調制御監視装置の通信例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る空調制御監視装置の通信条件テーブルの例を示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係る空調制御監視装置の通信条件テーブルの例を示す説明図である。 この発明の実施の形態4に係る空調制御監視装置の通信条件テーブルの例を示す説明図である。 この発明の実施の形態5に係る空調制御監視装置の状態監視テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態5に係る空調制御監視装置の通信条件テーブルの例を示す説明図である。 この発明の実施の形態5に係る空調制御監視装置の送信動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6に係る空調制御監視装置の通信条件テーブルの例を示す説明図である。 この発明の実施の形態7に係る空調制御監視装置の送信動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 空調制御監視装置、2,4,8 通信線、3 副親機、5 空調機、6 出力装置、7 入出力装置、9 ビル集中管理装置、10 空調機制御部、11 通信制御部、12,13 通信ポート、14 出力部、15 テーブル格納部、16 状態監視テーブル、16a 負荷状態監視テーブル、17 空調機操作情報テーブル、18 通信管理テーブル、18a ポート管理テーブル、18b 通信内容管理テーブル、21 通信条件設定部、22 通信条件テーブル、22a 通信種類別管理テーブル、22b,22c 優先度種類別管理テーブル、22d,22e 通信負荷対応テーブル、23 設定入力装置。

Claims (3)

  1. 複数の設備機器と直接接続するか、または複数の設備機器をまとめて1つのグループとして機器管理する複数の副親機を介して当該複数の設備機器と接続して、当該複数の設備機器を制御する設備機器制御監視装置であって、
    通信のための論理的な複数の通信ポートと、
    前記通信ポート毎の通信状態を示す情報を格納したポート管理テーブルと、
    前記設備機器を制御するための通信情報を格納した通信内容管理テーブルと、
    前記通信内容管理テーブルに格納された前記通信情報を送信する都度、前記ポート管理テーブルを参照して通信を行っていない通信ポートを選択して、当該通信ポートから前記通信情報を送信する通信制御部と、
    通信情報を送信する際の通信条件を示した情報を格納した通信条件テーブルと、
    所定の通信条件が入力されると、前記通信条件テーブルの情報を当該所定の通信条件に変更する通信条件設定部と、
    前記副親機毎の通信の負荷状態を示す情報を格納した負荷状態監視テーブルとを備え、
    通信条件テーブルの通信条件は、前記通信の負荷状態に応じた待機時間を指定した情報であり、
    前記通信制御部は、前記副親機を介して通信情報を送信する場合、前記負荷状態監視テーブルおよび前記通信条件テーブルを参照して、前回の通信情報の送信から当該副親機の通信の負荷状態に応じた待機時間が経過した後で送信すると共に、当該送信の結果に基づいて前記通信の負荷状態を推定し、前記負荷状態監視テーブルを更新することを特徴とする設備機器制御監視装置。
  2. 通信条件テーブルの通信条件は、副親機の通信の負荷状態に応じた通信間隔を指定した情報であり、
    通信制御部は、負荷状態監視テーブルおよび前記通信条件テーブルを参照して、前記副親機の通信の負荷状態に応じた通信間隔で通信情報を送信することを特徴とする請求項記載の設備機器制御監視装置。
  3. 設備機器毎の運転状態を示した情報を格納した運転状態監視テーブルを備え、
    通信制御部は、通信情報を送信する前に送信先の設備機器の存在確認を行い、存在が確認された場合に、前記運転状態監視テーブルに格納された当該送信先の設備機器の運転状態を前記通信情報の内容で仮更新することを特徴とする請求項1または請求項2記載の設備機器制御監視装置。
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