JP5273354B2 - 帯状部材の幅方向端部位置測定方法及びその装置 - Google Patents

帯状部材の幅方向端部位置測定方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば自動車用タイヤの製造工程において、成形ドラムに巻付けられたベルト部材等の帯状部材やコンベア上に載置された帯状部材の幅方向端部位置を測定するための帯状部材の幅方向端部位置測定方法及びその装置に関するものである。
一般に、この種の測定装置としては、コンベア上の帯状部材に対して幅方向に移動可能に設けられるとともに帯状部材の幅方向端部をそれぞれ検知可能な幅方向一対の光学変位計を備え、帯状部材がコンベア上の所定位置に搬送された時に、各光学変位計を帯状部材の幅方向内側に向かって移動させるとともに、各光学変位計によって帯状部材の幅方向両端部を検知し、検知があった際の各光学変位計の位置から帯状部材の幅方向位置や幅寸法を算出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−201335号公報
ところで、前記測定装置では、帯状部材の長さ方向の1箇所において帯状部材の幅方向両端部の位置を検知し、その検知結果に基づき帯状部材の幅寸法等を算出しているが、帯状部材が例えば自動車用タイヤのベルト部材のように未加硫ゴムから形成されている場合は、帯状部材の幅方向端部が幅方向に蛇行または変形し易いので、前述のように長さ方向の1箇所だけ測定しても、帯状部材の幅方向位置や幅寸法を正確に測定することができないという問題点があった。
一方、図9に示すように、帯状部材Wの幅方向端部に対して垂直の光軸を有する変位計100を設け、成形ドラム110を回転させながら、変位計100によって帯状部材Wの幅方向端部の位置を連続的に検出することも考えられるが、帯状部材Wが例えば未加硫ゴムから形成されるとともに薄く形成されている場合は、帯状部材Wの幅方向端部が厚さ方向に蛇行または変形し易いので、変位計100によって帯状部材Wの幅方向端部を確実に検出することができず、帯状部材Wの幅方向位置や幅寸法を正確に測定することができないという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、帯状部材の幅方向位置や幅寸法等を正確に測定することのできる帯状部材の幅方向端部位置測定方法及びその装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、成形ドラムに巻付けられた帯状部材の幅方向端部位置を測定する帯状部材の幅方向端部位置測定方法において、対象物の輪郭を検出可能な検出装置を用い、成形ドラムに巻付けられた帯状部材の幅方向端部における厚さ方向の輪郭のデータを帯状部材の長さ方向に連続的に検出する検出工程と、検出工程によって検出された前記輪郭データに基づき、輪郭データ内で帯状部材の幅方向端部位置を測定するための帯状部材厚さ方向の位置を、前記輪郭データが厚さ方向下方に大きく変化する点を幅方向端部と認識して当該幅方向端部の最高位置から所定の値だけ下方に変位させた位置に測定位置設定手段によって設定する測定位置設定工程と、測定位置設定工程によって設定された測定位置における帯状部材の幅方向端部位置を輪郭データごとに測定する測定工程とを備えている。
また、本発明は、コンベア上の帯状部材の幅方向端部位置を測定する帯状部材の幅方向端部位置測定方法において、対象物の輪郭を検出可能な検出装置を用い、コンベア上の帯状部材の幅方向端部における厚さ方向の輪郭のデータを帯状部材の長さ方向に連続的に検出する検出工程と、検出工程によって検出された前記輪郭データに基づき、輪郭データ内で帯状部材の幅方向端部位置を測定するための帯状部材厚さ方向の位置を、前記輪郭データが厚さ方向下方に大きく変化する点を幅方向端部と認識して当該幅方向端部の最高位置から所定の値だけ下方に変位させた位置に測定位置設定手段によって設定する測定位置設定工程と、測定位置設定工程によって設定された測定位置における帯状部材の幅方向端部位置を輪郭データごとに測定する測定工程とを備えている。
また、本発明は、成形ドラムに巻付けられた帯状部材の幅方向端部位置を測定する帯状部材の幅方向端部位置測定装置において、前記成形ドラムに巻付けられた帯状部材の幅方向端部における厚さ方向の輪郭のデータを帯状部材の長さ方向に連続的に検出可能な検出装置と、検出装置によって検出された前記輪郭データに基づき、輪郭データ内で帯状部材の幅方向端部位置を測定するための帯状部材厚さ方向の位置を、前記輪郭データが厚さ方向下方に大きく変化する点を幅方向端部と認識して当該幅方向端部の最高位置から所定の値だけ下方に変位させた位置に設定する測定位置設定手段と、測定位置設定手段によって設定された測定位置における帯状部材の幅方向端部位置を輪郭データごとに測定する測定手段とを備えている。
また、本発明は、コンベア上の帯状部材の幅方向端部位置を測定する帯状部材の幅方向端部位置測定装置において、前記コンベア上の帯状部材の幅方向端部における厚さ方向の輪郭のデータを帯状部材の長さ方向に連続的に検出可能な検出装置と、検出装置によって検出された前記輪郭データに基づき、輪郭データ内で帯状部材の幅方向端部位置を測定するための帯状部材厚さ方向の位置を、前記輪郭データが厚さ方向下方に大きく変化する点を幅方向端部と認識して当該幅方向端部の最高位置から所定の値だけ下方に変位させた位置に設定する測定位置設定手段と、測定位置設定手段によって設定された測定位置における帯状部材の幅方向端部位置を輪郭データごとに測定する測定手段とを備えている。
これにより、帯状部材の幅方向端部における厚さ方向の輪郭データを帯状部材の長さ方向に連続的に検出し、輪郭データ内で帯状部材の幅方向端部位置を測定するための帯状部材厚さ方向の位置を輪郭データに基づいて、当該輪郭データが厚さ方向下方に大きく変化する点を幅方向端部と認識して当該幅方向端部の最高位置から所定の値だけ下方に変位させた位置に設定し、設定された測定位置における帯状部材の幅方向端部位置を輪郭データごとに測定することから、例えば輪郭データ内において、帯状部材の上面から数mmだけ下方に変位した位置を前記測定位置とすると、帯状部材の幅方向端部が帯状部材の厚さ方向または幅方向に蛇行または変形している場合でも、帯状部材の幅方向端部位置を輪郭データごとに確実に測定することができる。また、前記輪郭データを帯状部材の長さ方向に連続的に検出することから、帯状部材の長さ方向の全体に亘って帯状部材の幅方向端部位置を確実に測定することができる。
本発明によれば、帯状部材の長さ方向の全体に亘って帯状部材の幅方向端部位置を確実に測定することができるので、帯状部材の幅方向位置や幅寸法等を正確に測定する上で極めて有利である。
図1乃至図8は本発明の一実施形態を示すもので、図1は帯状部材の幅方向端部位置測定装置の平面図、図2は帯状部材の幅方向端部位置測定装置の側面図、図3は帯状部材の幅方向端部位置測定装置のブロック図、図4は輪郭データの一例、図5は制御装置の動作を示すフローチャート、図6は測定結果をまとめたグラフの一例、図7は表示装置による表示の一例、図8はデータテーブルの一例である。
この帯状部材の幅方向端部位置測定装置は、成形ドラム1の外周面に対向するように設けられた一対の検出装置10と、成形ドラム1の回転方向の位置を検出する回転方向位置検出装置としての周知のロータリーエンコーダ20及びカウンタ21と、成形ドラム1の回転方向の0°の位置を検出する原点検出装置30とを備えている。
成形ドラム1は拡縮可能な周知の構成を有し、帯状部材としてのベルト部材が複数巻付けられて円環ベルト部材が成形されるようになっている。図1では、成形ドラム1に第1ベルト部材、第2ベルト部材2B、第3ベルト部材3B及び第4ベルト部材4Bが巻付けられている。また、第1ベルト部材は第2ベルト部材2Bの内側に巻付けられ、第2ベルト部材2Bよりも幅寸法が小さいので、図1にあらわれていない。一方、第3ベルト部材3Bは第2ベルト部材2Bの外側に巻付けられ、第2ベルト部材2Bよりも幅寸法が小さい。また、第4ベルト部材4Bは第3ベルト部材3Bの外側に巻付けられ、第3ベルト部材3Bよりも幅寸法が小さい。
各検出装置10は対象物との距離を線状の検出範囲DA内で検出可能な周知の二次元レーザー変位計から成る。各検出装置10の背面にはそれぞれ固定用治具11が取付けられ、各固定用治具11は成形ドラム1に巻付けられたベルト部材の幅方向に延びる円柱状のシャフト12に取付けられている。また、固定用治具11には締付けボルト11aが設けられ、締付けボルト11aを緩めると、固定用治具11がシャフト12の軸方向及び周方向に移動可能になり、締付けボルト11aを締付けると、固定用治具11がシャフト12に固定されるようになっている。即ち、各検出装置10は成形ドラム1に巻付けられた第2〜第4ベルト部材2B〜4Bの幅方向任意の位置に配置可能に構成され、各検出装置10の光軸の角度をシャフト12の周方向に任意に調整可能に構成されている。本実施形態では、成形ドラム1に巻付けられた各ベルト部材2B〜4Bの幅方向両端部が各検出装置10の検出範囲DA内にそれぞれ配置されるように、各検出装置10が位置決めされている。このため、各検出装置10は成形ドラム1に巻付けられた第2〜第4ベルト部材2B〜4Bの幅方向両端部の厚さ方向の輪郭をそれぞれ検出可能である。
各検出装置10と成形ドラム1との間にはフレイム13が設けられ、フレイム13は成形ドラム1に巻付けられたベルト部材の幅方向に延びるように形成されている。また、成形ドラム1に巻付けられたベルト部材が遠心力によって剥がれた場合でも、フレイム13によってベルト部材と各検出装置10との接触が防止されるようになっている。
ロータリーエンコーダ20は成形ドラム1の回転に伴ってパルス波を出力するように構成されている。また、カウンタ21はロータリーエンコーダ20に接続され、カウンタ21によってロータリーエンコーダ20のパルス波をカウントすることにより、成形ドラム1の回転方向位置が検出されるようになっている。
原点検出装置30は周知の近接スイッチ等から成り、成形ドラム1の回転方向0°の位置に設けられた例えば凹部を検出するようになっている。
各検出装置10、カウンタ21及び原点検出装置30は周知のコンピュータから成る制御装置40に接続されている。また、制御装置40は周知のハードディスク等から成る記憶装置41、周知の液晶画面を有する表示装置42及び周知のキーボード等から成る入力装置43に接続されている。一方、成形ドラム1は回転駆動のためのモータ1a及びモータ1aを制御する成形ドラム制御装置1bを有し、成形ドラム制御装置1bは制御装置40に接続されている。また、成形ドラム制御装置1bは円環ベルト部材を成形する際にモータ1aを制御するようになっている。
以上のように構成された帯状部材の幅方向端部位置測定装置では、拡径した状態の成形ドラム1に第1ベルト部材、第2ベルト部材2B、第3ベルト部材3B及び第4ベルト部材4Bが巻付けられ、円環ベルト部材が成形されると、成形ドラム1を回転させながら、第2〜第4ベルト部材2B〜4Bの幅方向両端部の輪郭を各検出装置10によってそれぞれ検出する。この場合の制御装置40の動作を図5のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、成形ドラム制御装置1bから円環ベルト部材の成形終了の信号を受信すると(S1)、成形ドラム制御装置1bによってモータ1aを回転させる(S2)。これにより、成形ドラム1が所定の速度で回転し始める。
続いて、原点検出装置30によって成形ドラム1の回転方向0°の位置に設けられた凹部が検出されると(S3)、各検出装置10により、第2〜第4ベルト部材2B〜4Bの幅方向両端部におけるベルト部材厚さ方向の輪郭データを成形ドラム1が360°回転するまで連続的に検出させ(S4)、各輪郭データをロータリーエンコーダ20及びカウンタ21によって検出される成形ドラム1の回転方向位置データと対応するように記憶装置41に記憶させる(S5)。
ここで、連続的とは、例えば成形ドラム1が0°、3°、6°、…360°の回転方向位置になった時にそれぞれ輪郭データを検出することを言う。尚、所定時間おきに輪郭データを検出する場合でも連続的であり、その他の方法によって回転方向の3箇所以上の位置において輪郭データを検出する場合も連続的である。また、各検出装置10によって検出される第2〜第4ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部におけるベルト部材厚さ方向の輪郭データの例を図4に示す。図4は各ベルト部材2B,3B,4Bの幅方向一方に配置された検出装置10によって検出された輪郭データの一例である。
また、各検出装置10が固定用治具11及びシャフト12によって位置決めされた際に、各検出装置10のキャリブレーションが行われている。詳しくは、各検出装置10が固定用治具11及びシャフト12によって位置決めされた後、成形ドラム1の外周面に成形ドラム1の幅方向中心から幅方向外側に延びる所定長さの規格器を取付けるとともに、検出装置10によって規格器の端部を検出し、輪郭データ上で規格器の端部位置(図4におけるX方向の位置)を前記所定長さの値に設定する。これにより、各検出装置10の輪郭データ上で成形ドラム1の幅方向中心からの距離が測定できるようになる。
ステップS4による検出が終了すると(S6)、成形ドラム制御装置1bによってモータ1aの回転を停止させる(S7)。また、検出された輪郭データごとに、第2ベルト部材2Bの幅方向端部位置を測定するためのベルト部材厚さ方向(図4におけるZ方向)の測定位置、第3ベルト部材3Bの幅方向端部位置を測定するためのベルト部材厚さ方向の測定位置及び第4ベルト部材4Bの幅方向端部位置を測定するためのベルト部材厚さ方向の測定位置をそれぞれ設定する(S8)。
詳しくは、例えば第3ベルト部材3Bの測定位置を設定する場合は、先ず、図4に示すような輪郭データ内において、成形ドラム1の幅方向中央側(図4の左側)から輪郭線を辿っていく時に、輪郭線がZ方向下方に大きく変化する点を3箇所検出し、その3箇所をそれぞれ第2〜第4ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部と認識する。次に、図4に一点鎖線で示すように、第3ベルト部材3BのZ方向の最高位置H3から例えば2mmだけZ方向下方に変位させた位置を第3ベルト部材3Bの測定位置として設定する。同様に、第2ベルト部材2Bの測定位置は第2ベルト部材2BのZ方向の最高位置から例えば3mmだけZ方向下方に変位させた位置とし、第4ベルト部材4Bの測定位置は第4ベルト部材4BのZ方向の最高位置から例えば1mmだけZ方向下方に変位させた位置とする。
続いて、第2〜第4ベルト部材2B〜4Bについてそれぞれ設定された測定位置における輪郭線のX方向位置(例えば第3ベルト部材3Bの場合は図4における測定点のX方向位置)を輪郭データごとに測定する(S9)。この輪郭線のX方向位置の測定結果が第2〜第4ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部位置の測定結果となる。
次に、前記測定結果を検出装置10ごと且つ第2〜第4ベルト部材2B〜4Bのそれぞれについてまとめる(S10)。例えば、図6に示すように、成形ドラム1の回転方向位置を横軸にするとともにベルト部材の幅方向端部位置の測定結果を縦軸としたグラフを検出装置10ごと且つ第2〜第4ベルト部材2B〜4Bのそれぞれについて作成する。このグラフを表示装置42に表示することも可能である。ここで、図6において、グラフ2BLは第2ベルト部材2Bの左側の測定結果を示すグラフであり、グラフ2BRは第2ベルト部材2Bの右側の測定結果を示すグラフである。また、グラフ3BL,3BR,4BL,4BRについても同様である。さらに、ベルト部材の幅方向端部位置の測定結果を移動平均により平滑化してグラフ化することや、ローパスフィルタやハイパスフィルタによる処理を行ってグラフ化することも可能である。また、各グラフについてベルト部材の幅方向端部位置の上限規格値及び下限規格値(図6のグラフ中に示された破線)が設定されている。さらに、各グラフについて測定結果の最大値MAX、最小値MIN及び最大値MAXと最小値MINの差P−Pが算出されるようになっている。
続いて、各グラフについてそれぞれベルト部材の幅方向端部位置の測定結果が規格値内にあるか否かを判定し、全てのグラフの測定結果が規格値内にある場合は(S11)、第2〜第4ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部位置が規格値内であることを表示装置42に表示させ(S12)、測定結果及び判定結果を記憶装置41に記憶させる(S13)。一方、何れか1つのグラフの測定結果が規格値を超えている場合は(S11)、測定結果が規格値外となったグラフを表示装置42に表示させるとともに(S14)、何れのベルト部材のどの位置が規格値を超えているかを表示装置42に表示させ(S15)、測定結果及び判定結果を記憶装置41に記憶させる(S16)。
ここで、図7に示すように、表示装置42は画面の右下に各グラフの名称及び各グラフ名に対応するように判定結果を表示するように構成され、各グラフの判定が容易且つ確実に把握できるようになっている。即ち、ステップS12の場合は、各グラフの判定結果が全てOKとなり、ステップS14の場合は、測定結果が規格値外となったグラフの判定結果がNGとなる。
また、図7に示すように、各輪郭データを成形ドラムの回転方向に並べるとともに二値化処理することにより作成された諧調画像が表示装置42における画面の中央側に表示されるように構成され、第2〜第4ベルト部材2B〜4Bの状態を視覚的に認識できるようになっている。さらに、測定結果が規格値を超えている範囲に表示線ELを表示し、規格値を超えている範囲を容易且つ確実に把握できるようになっている。また、表示線ELはベルト部材の種類によって色分けされ、例えば第2ベルト部材2Bの規格値を超えている範囲を表示する場合は赤色の表示線ELが用いられ、第3ベルト部材3Bの規格値を超えている範囲を表示する場合は青色の表示線ELが用いられ、第4ベルト部材4Bの規格値を超えている範囲を表示する場合は黄色の表示線ELが用いられるようになっている。
また、ステップS13及びS16において測定結果及び判定結果を記憶装置41に記憶する場合は、例えば図8に示すデータテーブルのように記憶することが可能である。
このように、本実施形態によれば、各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部における厚さ方向の輪郭データを検出し、輪郭データ内で各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部位置を測定するためのベルト部材厚さ方向の位置を輪郭データに基づいて設定し、設定された測定位置における各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部位置を輪郭データごとに測定することから、各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部位置を輪郭データごとに確実に測定することができる。また、輪郭データを各ベルト部材2B〜4Bの長さ方向に連続的に検出することから、各ベルト部材2B〜4Bの長さ方向の全体に亘って各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部位置を確実に測定することができる。即ち、各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部位置や幅寸法等を正確に測定する上で極めて有利である。
また、各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部位置の測定結果を成形ドラム1の回転方向位置と対応させてグラフ化するように構成したので、例えばそのグラフに上下限規格値を設定することにより、容易且つ確実な判定が可能となる。さらに、そのグラフを表示装置42によって表示することにより、測定結果を短時間で把握することが可能となり、生産性の向上を図る上で極めて有利である。
また、各輪郭データを成形ドラム1の回転方向に並べるとともに二値化処理することにより作成された諧調画像を表示するようにしたので、各ベルト部材2B〜4Bの状態を視覚的に認識することができる。即ち、判定結果とともに諧調画像を見ることにより、各ベルト部材2B〜4Bの状態をより容易に把握することが可能となり、生産性の向上を図る上で極めて有利である。
さらに、各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部位置の測定結果が規格値内か否かを判定するようにしたので、作業者による人為的な判定を省くことができ、生産性の向上及び判定精度の向上を図ることができる。
また、帯状部材の幅方向端部位置の測定結果及び判定結果を記憶するようにしたので、記憶したデータに基づいて品質管理を確実に行うことが可能であり、記憶したデータに基づいて品質の向上を図ることも可能である。
尚、本実施形態では、複数のベルト部材が巻付けられた成形ドラム1において、各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部位置を測定するものを示したが、単一のベルト部材が巻付けられた成形ドラムにおいてそのベルト部材の幅方向端部位置を前述と同様に測定することが可能であり、カーカス部材やサイド部材等の他の帯状部材が巻付けられた成形ドラムにおいてその帯状部材の幅方向端部位置を前述と同様に測定することも可能である。
また、本実施形態では、各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部の輪郭を二次元レーザー変位計によって検出するものを示した。これに対し、二次元レーザー変位計の代わりに周知のスリット光照射装置及びスリット光の照射位置をスリット光と所定の角度をなす方向から撮像する周知の撮像装置を用い、光切断法によって各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部の輪郭を検出することも可能であり、この場合でも前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
尚、本実施形態では、成形ドラム1の外周面に全てのベルト部材が巻付けられ、円環ベルト部材が成形された後に、各ベルト部材2B〜4Bの幅方向端部位置を測定するようにしたものを示した。これに対し、成形ドラム1に第1ベルト部材が巻付けられた後に、各検出装置10によって第1ベルト部材の幅方向端部位置を測定し、その後に第2ベルト部材2Bを巻付け、第2ベルト部材2Bの幅方向端部位置を測定した後に、第3ベルト部材3Bを巻付け、第3ベルト部材3Bの幅方向端部位置を測定した後に、第4ベルト部材4Bを巻付けるようにすることも可能である。この場合、第1ベルト部材の幅方向位置や幅寸法も測定することができる。
また、本実施形態では、成形ドラム1に巻付けられた帯状部材の幅方向端部位置を測定するものを示した。これに対し、各検出装置10によってコンベア上の帯状部材の幅方向端部の輪郭を検出することにより、その帯状部材の幅方向端部位置を前述と同様に測定することが可能である。
本発明における一実施形態を示す帯状部材の幅方向端部位置測定装置の平面図 帯状部材の幅方向端部位置測定装置の側面図 帯状部材の幅方向端部位置測定装置のブロック図 輪郭データの一例 制御装置の動作を示すフローチャート 測定結果をまとめたグラフの一例 表示装置による表示の一例 データテーブルの一例 従来の帯状部材の幅方向端部位置測定装置を示す概略図
符号の説明
1…成形ドラム、1a…モータ、1b…成形ドラム制御装置、10…検出装置、11…固定用冶具、11a…締付けボルト、12…シャフト、13…フレイム、20…ロータリーエンコーダ、21…カウンタ、30…原点検出装置、40…制御装置、41…記憶装置、42…表示装置、43…入力装置、DA…検出範囲、2B…第2ベルト部材、3B…第3ベルト部材、4B…第4ベルト部材。

Claims (8)

  1. 成形ドラムに巻付けられた帯状部材の幅方向端部位置を測定する帯状部材の幅方向端部位置測定方法において、
    対象物の輪郭を検出可能な検出装置を用い、成形ドラムに巻付けられた帯状部材の幅方向端部における厚さ方向の輪郭のデータを帯状部材の長さ方向に連続的に検出する検出工程と、
    検出工程によって検出された前記輪郭データに基づき、輪郭データ内で帯状部材の幅方向端部位置を測定するための帯状部材厚さ方向の位置を、前記輪郭データが厚さ方向下方に大きく変化する点を幅方向端部と認識して当該幅方向端部の最高位置から所定の値だけ下方に変位させた位置に測定位置設定手段によって設定する測定位置設定工程と、
    測定位置設定工程によって設定された測定位置における帯状部材の幅方向端部位置を輪郭データごとに測定する測定工程とを備えた
    ことを特徴とする帯状部材の幅方向端部位置測定方法。
  2. コンベア上の帯状部材の幅方向端部位置を測定する帯状部材の幅方向端部位置測定方法において、
    対象物の輪郭を検出可能な検出装置を用い、コンベア上の帯状部材の幅方向端部における厚さ方向の輪郭のデータを帯状部材の長さ方向に連続的に検出する検出工程と、
    検出工程によって検出された前記輪郭データに基づき、輪郭データ内で帯状部材の幅方向端部位置を測定するための帯状部材厚さ方向の位置を、前記輪郭データが厚さ方向下方に大きく変化する点を幅方向端部と認識して当該幅方向端部の最高位置から所定の値だけ下方に変位させた位置に測定位置設定手段によって設定する測定位置設定工程と、
    測定位置設定工程によって設定された測定位置における帯状部材の幅方向端部位置を輪郭データごとに測定する測定工程とを備えた
    ことを特徴とする帯状部材の幅方向端部位置測定方法。
  3. 成形ドラムに巻付けられた帯状部材の幅方向端部位置を測定する帯状部材の幅方向端部位置測定装置において、
    前記成形ドラムに巻付けられた帯状部材の幅方向端部における厚さ方向の輪郭のデータを帯状部材の長さ方向に連続的に検出可能な検出装置と、
    検出装置によって検出された前記輪郭データに基づき、輪郭データ内で帯状部材の幅方向端部位置を測定するための帯状部材厚さ方向の位置を、前記輪郭データが厚さ方向下方に大きく変化する点を幅方向端部と認識して当該幅方向端部の最高位置から所定の値だけ下方に変位させた位置に設定する測定位置設定手段と、
    測定位置設定手段によって設定された測定位置における帯状部材の幅方向端部位置を輪郭データごとに測定する測定手段とを備えた
    ことを特徴とする帯状部材の幅方向端部位置測定装置。
  4. 前記帯状部材の幅方向端部位置の測定データを成形ドラムの回転方向位置と対応させてグラフ化するグラフ化手段を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の帯状部材の幅方向端部位置測定装置。
  5. 前記各輪郭データを成形ドラムの回転方向に並べるとともに二値化処理した画像を表示する表示手段を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の帯状部材の幅方向端部位置測定装置。
  6. コンベア上の帯状部材の幅方向端部位置を測定する帯状部材の幅方向端部位置測定装置において、
    前記コンベア上の帯状部材の幅方向端部における厚さ方向の輪郭のデータを帯状部材の長さ方向に連続的に検出可能な検出装置と、
    検出装置によって検出された前記輪郭データに基づき、輪郭データ内で帯状部材の幅方向端部位置を測定するための帯状部材厚さ方向の位置を、前記輪郭データが厚さ方向下方に大きく変化する点を幅方向端部と認識して当該幅方向端部の最高位置から所定の値だけ下方に変位させた位置に設定する測定位置設定手段と、
    測定位置設定手段によって設定された測定位置における帯状部材の幅方向端部位置を輪郭データごとに測定する測定手段とを備えた
    ことを特徴とする帯状部材の幅方向端部位置測定装置。
  7. 前記帯状部材の幅方向端部位置の測定結果が所定の規格値内か否かの判定を行う判定手段を備えた
    ことを特徴とする請求項3、4、5または6記載の帯状部材の幅方向端部位置測定装置。
  8. 前記帯状部材の幅方向端部位置の測定結果及び判定結果を記憶する記憶手段を備えた
    ことを特徴とする請求項7記載の帯状部材の幅方向端部位置測定装置。
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