JP5270975B2 - グローブボックス容器本体仮保持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、インストルメントパネルにグローブボックスを取り付けるためのグローブボックス容器本体仮保持構造に関する。
一般に、自動車には、車室前方側にインストルメントパネルが設けられ、この助手席前方側にグローブボックスが設けられている(例えば、特許文献1参照)。このようなグローブボックスでは、インストルメントパネルに設けられた取付開口に、グローブボックス容器本体が取り付けられ、このグローブボックス容器本体に箱状のグローブボックス本体もしくは蓋部材が開閉自在に取り付けられて構成されるものがある。このようなグローブボックスをインストルメントパネルに取り付ける場合、その取付開口に嵌入したグローブボックス容器本体をその状態で一旦仮保持させた後、このグローブボックス容器本体を正確な位置で取付開口に固定する。この取付開口へのグローブボックス容器本体の仮保持は、グローブボックス容器本体に設けられたスリット爪を、取付開口の縁部に設けられた保持部材に引っ掛けることにより、行われていた。このスリット爪とは、板状部材にコ字状のスリット溝を設け、このスリット溝に囲まれた箇所を部分的に撓み変形させることにより、当該箇所を係止のための爪部として利用するものである。
ところが、上述したスリット爪は、その構造上ある程度の高さ寸法が必要であることから、車両の設定によっては採用できない場合がある。このため、スリット爪に代えてより高さ寸法を低減した係止爪片を設けることが考えられる。この係止爪片について以下で図7ないし図9を用いて説明する。図7は、グローブボックス容器本体仮保持構造を説明するために、インストルメントパネルの取付開口とグローブボックス容器本体とを分解して示す車室側(手前側)から見た模式的な斜視図である。図8は、従来の係止爪片を用いたグローブボックス容器本体仮保持構造を説明するために図7の矢印A3から見た模式的な斜視図であり、図9は、図8のIII−III線に沿って得られた断面図である。以下の説明では、車両の前後方向で見て、前方側を奥側とし後方側(車室側)を手前側とし、図には、車室から見た前後方向をFBの矢印で示し、車幅(左右)方向をLRの矢印で示し、高さ方向をUDの矢印で示す。
車室前方に設けられたインストルメントパネル50には、図7に示すように、助手席(図示の例では乗員からみて左側)の前方側にグローブボックス容器本体60の取り付けのための取付開口51が設けられている。この取付開口51は、全体に矩形状を呈し、その開口周縁部のうち車幅方向に位置する側方縁部52、53で対を為すように保持部材54が設けられている。この保持部材54は、図8に示すように(図7の左側の保持部材54を用いて説明するが左右が反転することを除くと右側の保持部材54も基本的に同様の構成である。)、インストルメントパネル50から延出された保持基部55に平面部56が設けられて構成されている。この平面部56には、補強のためのリブ57と保持開口部58とが設けられている。保持開口部58は、車幅方向に略直交する一対の縦辺部分58a、58bを有する矩形状を呈する。この保持開口部58には、グローブボックス容器本体60に設けられた係止爪片61が係止される。
係止爪片61は、グローブボックス容器本体60の開口端60aの側方で略高さ方向に延在するフランジ部60bの裏面側(奥側)に設けられ、取付開口51の左右で対を為している。一対の係止爪片61は、図8および図9に示すように、フランジ部60bから奥側へ向けて延出された板状を呈し、車幅方向で互いに相反する方向(図8および図9の例ではグローブボックスから見て外側となるL側)に突出する係止爪部分62を有する。
このグローブボックス容器本体60は、車室内側からインストルメントパネル50の取付開口51に挿入され、その側方縁部52、53に設けられた保持部材54の保持開口部58に一対の係止爪片61が挿入されると、その係止爪部分62が保持開口部58の縦辺部分58aに係合し一対の係止爪片61が保持開口部58に係止される。これにより、取付開口51への挿入状態のグローブボックス容器本体60を容易に仮保持させることができる。
特開2004−98977号公報
しかしながら、上記した構成では、保持部材54の保持開口部58に係止された一対の係止爪片61で、グローブボックス容器本体60の全重量を支えることから、その重力でグローブボックス容器本体60や両係止爪片61の撓み変形に起因して、両係止爪片61が保持開口部58に対して車幅方向にずれて(二点鎖線で示す係止爪片61参照)、両係止爪片61の保持開口部58への係止が解除されてしまう虞がある。このことから、係止爪片61に二点鎖線で示すリブ63を設ける等のように、保持開口部58内での係止爪片61の車幅方向へのずれを防止することが考えられるが、一対の係止爪片61の保持開口部58内での撓み変形を規制してしまうので、グローブボックス容器本体60を仮保持させるべく一対の係止爪片61を保持開口部58に係止させることが困難となってしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、高さ寸法の増大を招くことのない係止爪片を採用しつつ簡易にかつ確実に仮保持させることができるグローブボックス容器本体仮保持構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車室内側に臨む取付開口が設けられたインストルメントパネルと、一端が開口された箱形を呈するグローブボックス容器本体と、該グローブボックス容器本体が前記取付開口に嵌入された状態を保持する保持機構とを備え、該保持機構は、前記取付開口の縁部に設けられ保持開口部が形成された保持部材と、前記グローブボックス容器本体の裏面側に設けられた保持係合部とを有し、該保持係合部は、前記車室内側から前記保持開口部に挿通可能であり車幅方向に突出する係止爪部分が設けられ車幅方向に直交する面に沿って前記グローブボックス容器本体の裏面から延出する係止爪片と、該係止爪片とともに前記車室内側から前記保持開口部に挿通可能であり前記係止爪部分の突出方向とは反対側で前記係止爪片とは間隔を置きつつ該係止爪片に沿って前記グローブボックス容器本体の裏面から延出する係合突起片とを有し、前記係止爪片と前記係合突起片とは、前記車室内側から前記保持開口部に挿通されて該保持開口部の周縁部に前記係止爪片の前記係止爪部分が係合されると、前記係止爪片が車幅方向で見た前記保持開口部の一方の周縁部に当接するとともに前記係合突起片が車幅方向で見た前記保持開口部の他方の周縁部に当接し、前記保持係合部は、前記車室内側から前記保持開口部に挿通されて該保持開口部の周縁部に前記係止爪片の前記係止爪部分が係合されると、前記インストルメントパネルの裏面側から前記保持部材に当接する裏側係合片を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のグローブボックス容器本体仮保持構造であって、前記係合突起片は、前記保持開口部の周縁部に前記係止爪片の前記係止爪部分が係合されると、高さ方向で見た前記保持開口部の一対の周縁部の双方に当接することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のグローブボックス容器本体仮保持構造であって、前記係合突起片は、高さ方向で見た前記保持開口部の一対の周縁部のそれぞれに対応すべく対を為して設けられていることを特徴とする。
本発明のグローブボックス容器本体仮保持構造では、保持部材の保持開口部において、係止爪片の係止爪部分が保持開口部の一方の周縁部に当接して係止されると、係合突起片が保持開口部の他方の周縁部に当接するので、保持開口部内で保持係合部が車幅方向へとずれることを防止することができる。このため、重力によりグローブボックス容器本体や両係止爪片の撓み変形に起因して、両係止爪片が保持開口部に対して車幅方向にずれようとする力が作用しても、このようなずれが生じることが防止されているので、係止爪片の保持開口部への係止が解除されることを防止することができる。
また、互いに間隔を置いて設けられた係止爪片と係合突起片との協働により、保持開口部内で保持係合部が車幅方向へとずれることを防止しているので、係止爪片自体が撓み変形することが阻害されることはなく、係止爪片を保持開口部に係止させること、すなわちグローブボックス容器本体を容易に仮保持させることができる。
上記した構成に加えて、前記係合突起片は、前記保持開口部の周縁部に前記係止爪片の前記係止爪部分が係合されると、高さ方向で見た前記保持開口部の一対の周縁部の双方に当接することとすると、保持部材の保持開口部において、係合突起片が保持開口部の高さ方向で見た周縁部に当接するので、保持開口部内で保持係合部が高さ方向へとずれることを防止することができる。
上記した構成に加えて、前記係合突起片は、高さ方向で見た前記保持開口部の一対の周縁部のそれぞれに対応すべく対を為して設けられていることとすると、保持係合部の構成の自由度を増加させつつ保持開口部内で保持係合部が高さ方向へとずれることを防止することができる。
上記した構成に加えて、前記保持係合部は、前記車室内側から前記保持開口部に挿通されて該保持開口部の周縁部に前記係止爪片の前記係止爪部分が係合されると、前記インストルメントパネルの裏面側から前記保持部材に当接する裏側係合片を有することとすると、係止爪片が保持開口部に係合した状態において、保持係合部が係止爪片と裏側係合片とにより保持部材を狭持していることとなる。このため、保持係合部と保持部材とが、係止爪片の延出方向に相対的に位置ずれすることを防止することができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1は、本発明に係るグローブボックス容器本体仮保持構造10を説明するために図7の矢印A3から見た模式的な斜視図である。また、図2は、グローブボックス容器本体仮保持構造10における保持係合部12を説明するための模式的な斜視図である。図3は、図2の矢印A1から見た保持係合部12の正面図であり、図4は、図2の矢印A2から見た保持係合部12の斜視図である。図5は、図1のI−I線に沿って得られた断面図であり、図6は、図1のII−II線に沿って得られた断面図である。なお、以下の説明では、車両の前後方向で見て、前方側を奥側とし後方側(車室側)を手前側とし、図には、前後方向をFBの矢印で示し、車幅(左右)方向をLRの矢印で示し、高さ方向をUDの矢印で示す。
グローブボックス容器本体仮保持構造10は、従来技術で説明した図7のインストルメントパネル50の取付開口51に、グローブボックス容器本体11を仮保持させるための構造である。
このインストルメントパネル50は、図示は略すが、その内方には、車体の両サイドパネル(図示せず)を車幅方向に架け渡たしてステアリングサポートメンバまたはクロスカービームとしての車体強度部材が設けられ、そこに取り付けられる。インストルメントパネル50の取付開口51は、助手席(図示の例では乗員からみて右側)の前方側で車室内に臨む開口とされ、グローブボックスのためのグローブボックス容器本体11が嵌合可能な大きさ寸法とされている。取付開口51は、全体に矩形状を呈し、規定する開口周縁部のうち車幅方向に位置する側方縁部52、53で対を為すように保持部材54が設けられている。この保持部材54は、図1に示すように(図7の左側の保持部材54を用いて説明するが左右が反転することを除くと右側の保持部材54も基本的に同様の構成である。)、インストルメントパネル50から延出された保持基部55に平面部56が設けられて構成されている。この平面部56には、補強のためのリブ57(図5および図6参照)と保持開口部58とが設けられている。保持開口部58は、車幅方向に略直交する一対の縦辺部分58a、58bと、当該縦辺部分に直行する上辺部分58c、下辺部分58dとにより周縁部が規定された矩形状を呈する。
この保持部材54が設けられた取付開口51にグローブボックス容器本体11が取り付けられ、その開口端11aに図示を略す蓋部が開閉自在に取り付けられてグローブボックスが構成される。なお、本実施例のグローブボックス容器本体11(グローブボックス)では、内方に、略直方体の下方空間11cと、その上方で矩形状に開口された挿通口11dとが、2段に形成されている。
この取付開口51での仮保持のために、グローブボックス容器本体11には、保持係合部12が設けられている。この保持係合部12は、グローブボックス容器本体11の開口端11aの側方で略高さ方向に延在する両フランジ部11bの裏面側(車両前方側)に設けられ、取付開口51の左右で対を為している。ここで、左右の保持係合部12(そこが係合される保持開口部58も同様)は、左右が反転することを除くと互いに同様の構成であることから、以下では図7を正面視して左側の保持係合部12について説明し、右側については詳細な説明を省略する。
保持係合部12は、図2ないし図4に示すように、車幅方向に直交する面内でフランジ部11bに沿って延在する内側基部13と外側基部14とを有する。この内側基部13と外側基部14とは、グローブボックス容器本体11のフランジ部11bから、車幅方向に直交する面内でフランジ部11bに直交して延出され、車幅方向に互いに間隔を置いて平行に延在する板状を呈する。この内側基部13および外側基部14の厚さ寸法とそれらの間隔(車幅方向で見た位置関係)とは、後述するように、保持部材54の保持開口部58に挿入される保持係合部12の係止爪片19および一対の係合突起片17の大きさ寸法を考慮して設定されている。
内側基部13と外側基部14とは、一対の連結基部15により連結されている。一対の連結基部15は、内側基部13と外側基部14とに直交しかつフランジ部11bから直交するように延出された板状を呈し、内側基部13および外側基部14の延在方向(高さ方向に沿う方向)に互いに間隔を置いて設けられている。この一対の連結基部15は、本実施例では、内側基部13と外側基部14との延在方向で見た両延在端の近傍に設けられている。
内側基部13の内側(図示の例ではR側)には補強基部16が設けられている。補強基部16は、車幅方向で見て一対の連結基部15の延長上の位置で、内側基部13を補強するように当該内側基部13の突出方向に沿って延在されている。このため、内側基部13は、一対の補強基部16と一対の連結基部15とにより、車幅方向に挟まれていることとなる。
この内側基部13に一対の係合突起片17が設けられている。一対の係合突起片17は、内側基部13の両延在端の近傍を、部分的に当該内側基部13の延出方向に延長して形成された板状を呈する。一対の係合突起片17は、車幅方向に連なる一対の補強基部16および一対の連結基部15が、内側基部13の延在方向で見た略中心となる位置に設けられている。このため、両係合突起片17は、補強基部16および連結基部15と、内側基部13と、が交差された箇所を基部とするように、フランジ部11bから車幅方向に沿って延出されていることとなる。
この一対の係合突起片17は、車幅方向で見て、後述する係止爪片19が保持部材54の保持開口部58の縦辺部分58a(一方の周縁部)に係止した状態において、保持開口部58の縦辺部分58b(他方の周縁部)に内接する大きさ寸法および位置設定とされている。また、一対の係合突起片17は、保持部材54の保持開口部58に挿通されると、高さ方向で見て、上側に位置された係合突起片17aの上端が保持開口部58の上辺部分58c(高さ方向で見た上側(図示の例ではU側)の周縁部)に内接するとともに、下側に位置された係合突起片17bの下端が保持開口部58の下辺部分58d(高さ方向で見た下側(図示の例ではD側)の周縁部)に内接する大きさ寸法および位置設定とされている。この両係合突起片17は、先端の内側(図示の例ではR側)に傾斜面17cが設けられ、車幅方向で見て先端に向かうほど先細りする構成とされている。
この一対の係合突起片17が設けられた内側基部13には、一対の板状片18が設けられている。両板状片18は、内側基部13の延出端部(フランジ部11bから最も離れた位置)から車幅方向に突出された板状部であり、内側(図示の例ではR側)の一端18aが、後述するように保持部材54のリブ57に裏側(奥側)から当接可能な長さ寸法とされており、外側(図示の例ではL側)の他端18bが外側基部14に連結されている。
この外側基部14には、係止爪片19が設けられている。係止爪片19は、外側基部14をその延出方向に延長するように形成された板状を呈し、係止爪部分20が設けられている。係止爪部分20は、車幅方向で外側(図示の例ではL側であり、グローブボックスから見て外側となる。)に突出されている。この係止爪部分20は、係止爪片19の先端19aから外側基部14側へ向けて厚さ寸法を増大させる傾斜面19bと、そこから屈曲された突起稜線19cと、そこを経て、厚さ寸法を一気に減少させる傾斜面19dとにより形成されている。
次に、インストルメントパネル50の取付開口51に、グローブボックス容器本体11を仮保持させる様子を説明する。
先ず、取付開口51にグローブボックス容器本体11を嵌入する。このとき、グローブボックス容器本体11の保持係合部12を、取付開口51の保持部材54の保持開口部58に挿入する。詳細には、保持係合部12の係止爪片19と一対の係合突起片17とを、保持開口部58に挿入する。ここで、係止爪片19には傾斜面19bが設けられ、かつ一対の係合突起片17には傾斜面17cが設けられており、係止爪片19と一対の係合突起片17との延出端側(フランジ部11bから離間された側)の幅寸法(車幅方向で見た寸法)が狭められていることから、保持開口部58への挿入が容易なものとされている。
このように挿入されると、図1に示すように、係止爪片19の係止爪部分20を形成する傾斜面19bが、保持開口部58の縦辺部分58a(一方の周縁部であり、車幅方向で見た外側(図示の例ではL側)の周縁部である)に内接し、そこからの反力を受けた係止爪片19が撓み変形され、係止爪部分20を形成する突起稜線19cが縦辺部分58aを乗り越えて、当該縦辺部分58aに傾斜面19dが係合される(図1、図5および図6参照)。
この係合状態において、一対の係合突起片17は、保持開口部58の縦辺部分58b(他方の周縁部であり、車幅方向で見た内側(図示の例ではR側)の周縁部である)に内接される(図1、図5および図6参照)。また、一対の係合突起片17は、上側に位置された係合突起片17aの上端が保持開口部58の上辺部分58c(高さ方向で見た上側(図示の例ではU側)の周縁部)に当接され、下側に位置された係合突起片17bの下端が保持開口部58の下辺部分58d(高さ方向で見た下側(図示の例ではD側)の周縁部)に内接される。
さらに、この状態において、一対の板状片18が、インストルメントパネル50の裏側(奥側)から、保持部材54のリブ57に当接される(図5および図6参照)。このため、一対の板状片18は、裏側係合片として機能することとなる。
これにより、グローブボックス容器本体11を、インストルメントパネル50の取付開口51に嵌入された状態で適切に仮保持されることができる。このため、保持係合部12と保持部材54とが、保持機構として機能することとなる。
このグローブボックス容器本体仮保持構造10では、以下に列挙する効果が得られる。
1)保持部材54の保持開口部58において、係止爪片19の係止爪部分20が、保持開口部58の縦辺部分58a(一方の周縁部)に係止するとともに、一対の係合突起片17が、保持開口部58の縦辺部分58b(他方の周縁部)に内接するので、保持開口部58内で保持係合部12が車幅方向へとずれることを防止することができる。このため、重力によりグローブボックス容器本体11や両係止爪片19の撓み変形に起因して、両係止爪片19が保持開口部58に対して車幅方向にずれようとする力が作用しても、このようなずれが生じることが防止されているので、係止爪片19の保持開口部58への係止が解除されることを防止することができる。
2)互いに間隔を置いて設けられた係止爪片19と一対の係合突起片17との協働により、保持開口部58内で保持係合部12が車幅方向へとずれることを防止しているので、係止爪片19自体が撓み変形することが阻害されることはなく、係止爪片19を保持開口部58へと係止させること、すなわちグローブボックス容器本体11を仮保持させることが容易にできる。
3)保持部材54の保持開口部58において、一対の係合突起片17のうち上側に位置された係合突起片17aの上端が保持開口部58の上辺部分58c(高さ方向で見た一対の周縁部の一方)に内接するとともに、下側に位置された係合突起片17bの下端が保持開口部58の下辺部分58d(高さ方向で見た一対の周縁部の他方)に内接するので、保持開口部58内で保持係合部12が高さ方向へとずれることを防止することができる。
4)係止爪片19が保持開口部58に係止した状態において、一対の板状片18(裏側係合片)が、インストルメントパネル50の裏側(奥側)から、保持部材54のリブ57に当接するので、保持係合部12は、係止爪片19と一対の板状片18とにより保持部材54を狭持していることとなる。このため、保持係合部12と保持部材54とが、係止爪片19の突出方向へ相対的に位置ずれすることを防止することができる。
5)係止爪片19を採用していることから、従来のスリット爪を用いることに比較して、高さ寸法を低減することができる。
6)保持係合部12の保持開口部58への係合は、互いに直交する3つの方向(車幅方向、上下方向および突出方向)を規制することができるので、取付開口51に対してグローブボックス容器本体11を位置決めすることができる。このため、保持係合部12および保持開口部58は、グローブボックス容器本体11の取付開口51に対する位置出しが求められる箇所に設けることが望ましい。
7)高さ方向に間隔を置いて上側の係合突起片17aと下側の係合突起片17bとを設けることにより、保持開口部58内で保持係合部12が高さ方向へとずれることを防止するものであることから、保持係合部12の構成の自由度を高めること(例えば、両係合突起片17a、17bの間に他の構成を設ける等)ができる。
したがって、本発明に係るグローブボックス容器本体仮保持構造10では、高さ寸法の増大を招くことのない係止爪片19を採用しつつ簡易にかつ確実に仮保持させることができる。
なお、上記した実施例では、保持係合部12において、グローブボックス側から見て、係止爪片19が外側に位置し、かつ一対の係合突起片17が内側に位置されていたが、内外は逆であってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
また、上記した実施例では、係合突起片17が上側(係合突起片17a)とした側(係合突起片17b)とで対を為すように設けられていたが、一体であってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
さらに、上記した実施例では、グローブボックス容器本体11に図示を略す蓋部材が開閉自在に取り付けられてグローブボックスを構成するものであったが、グローブボックス容器本体に箱状のグローブボックス本体を開閉自在に取り付けて構成されるものであってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、上記実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記実施例の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。
本発明に係るグローブボックス容器本体仮保持構造を説明するために図7の矢印A3から見た模式的な斜視図である。 グローブボックス容器本体仮保持構造における保持係合部を説明するための模式的な斜視図である。 図2の矢印A1から見た保持係合部の正面図である。 図2の矢印A2から見た保持係合部の斜視図である。 図5は、図1のI−I線に沿って得られた断面図である。 図1のII−II線に沿って得られた断面図である。 グローブボックス容器本体仮保持構造を説明するために、インストルメントパネルの取付開口とグローブボックス容器本体とを分解して示す車室側(手前側)から見た模式的な斜視図である。 従来の係止爪片を用いたグローブボックス容器本体仮保持構造を説明するために図7の矢印A3から見た模式的な斜視図である。 図8のIII−III線に沿って得られた断面図である。
符号の説明
10 グローブボックス容器本体仮保持構造
11 グローブボックス容器本体
12 保持係合部
17 係合突起片
18 (裏側係合片としての)板状片
19 係止爪片
20 係止爪部分
50 インストルメントパネル
51 取付開口
52 側方縁部
53 側方縁部
54 保持部材
58 保持開口部

Claims (3)

  1. 車室内側に臨む取付開口が設けられたインストルメントパネルと、一端が開口された箱形を呈するグローブボックス容器本体と、該グローブボックス容器本体が前記取付開口に嵌入された状態を保持する保持機構とを備え、
    該保持機構は、前記取付開口の縁部に設けられ保持開口部が形成された保持部材と、前記グローブボックス容器本体の裏面側に設けられた保持係合部とを有し、
    該保持係合部は、前記車室内側から前記保持開口部に挿通可能であり車幅方向に突出する係止爪部分が設けられ車幅方向に直交する面に沿って前記グローブボックス容器本体の裏面から延出する係止爪片と、該係止爪片とともに前記車室内側から前記保持開口部に挿通可能であり前記係止爪部分の突出方向とは反対側で前記係止爪片とは間隔を置きつつ該係止爪片に沿って前記グローブボックス容器本体の裏面から延出する係合突起片とを有し、
    前記係止爪片と前記係合突起片とは、前記車室内側から前記保持開口部に挿通されて該保持開口部の周縁部に前記係止爪片の前記係止爪部分が係合されると、前記係止爪片が車幅方向で見た前記保持開口部の一方の周縁部に当接するとともに前記係合突起片が車幅方向で見た前記保持開口部の他方の周縁部に当接し、
    前記保持係合部は、前記車室内側から前記保持開口部に挿通されて該保持開口部の周縁部に前記係止爪片の前記係止爪部分が係合されると、前記インストルメントパネルの裏面側から前記保持部材に当接する裏側係合片を有することを特徴とするグローブボックス容器本体仮保持構造。
  2. 前記係合突起片は、前記保持開口部の周縁部に前記係止爪片の前記係止爪部分が係合されると、高さ方向で見た前記保持開口部の一対の周縁部の双方に当接することを特徴とする請求項1に記載のグローブボックス容器本体仮保持構造。
  3. 前記係合突起片は、高さ方向で見た前記保持開口部の一対の周縁部のそれぞれに対応すべく対を為して設けられていることを特徴とする請求項2に記載のグローブボックス容器本体仮保持構造。
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