JP5270480B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5270480B2
JP5270480B2 JP2009164113A JP2009164113A JP5270480B2 JP 5270480 B2 JP5270480 B2 JP 5270480B2 JP 2009164113 A JP2009164113 A JP 2009164113A JP 2009164113 A JP2009164113 A JP 2009164113A JP 5270480 B2 JP5270480 B2 JP 5270480B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
substrate
terminal
connector
plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009164113A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010135296A (ja
Inventor
公紀 佐藤
英夫 宮澤
徹 山上
和宏 水上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Fujitsu Component Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Component Ltd filed Critical Fujitsu Component Ltd
Priority to JP2009164113A priority Critical patent/JP5270480B2/ja
Priority to US12/570,191 priority patent/US7695289B1/en
Publication of JP2010135296A publication Critical patent/JP2010135296A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5270480B2 publication Critical patent/JP5270480B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
    • H01R12/50Fixed connections
    • H01R12/51Fixed connections for rigid printed circuits or like structures
    • H01R12/55Fixed connections for rigid printed circuits or like structures characterised by the terminals
    • H01R12/57Fixed connections for rigid printed circuits or like structures characterised by the terminals surface mounting terminals
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
    • H01R12/70Coupling devices
    • H01R12/71Coupling devices for rigid printing circuits or like structures
    • H01R12/712Coupling devices for rigid printing circuits or like structures co-operating with the surface of the printed circuit or with a coupling device exclusively provided on the surface of the printed circuit
    • H01R12/714Coupling devices for rigid printing circuits or like structures co-operating with the surface of the printed circuit or with a coupling device exclusively provided on the surface of the printed circuit with contacts abutting directly the printed circuit; Button contacts therefore provided on the printed circuit
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/10Sockets for co-operation with pins or blades
    • H01R13/11Resilient sockets

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

本発明はコネクタに係り、特に基板上に実装されるコネクタに関する。
近年、通信技術の発展に伴い、信号を超高速で伝送することのできるコネクタが望まれている。この種のコネクタでは、複数のシグナルコンタクトとグラウンドコンタクトとを備え、グランドコンタクトによりシグナルコンタクトを囲繞することによりシールドし、これによりシグナルコンタクトにノイズが侵入することを防止している(例えば、特許文献1参照)。
この種のコネクタは基板に実装される。この際、基板上への電子部品の実装は、小型化、高密度化、及び低コストを図りうる表面実装が主流となってきている。このため、コネクタも基板に表面実装されるようになってきている。具体的には、コネクタのコンタクトと配線基板の配線(ランド)とをはんだクリームにより仮止めし、これをリフロー処理することによりはんだ付け接合することが行われている。
特開平02−233172号公報
しかしながら従来のコネクタは、コンタクトを基板にはんだ付けにより接続していたため、基板に反りが存在し、これによりコンタクトと基板の配線との間に間隙が発生した場合には、コンタクトは基板を適正にはんだ付けすることができず、コネクタと基板との接続信頼性が低下してしまうという問題点があった。
また、コンタクトと基板とをはんだ付けする従来の構成では、リペアのためにコネクタを基板から取り外す必要が生じた場合、はんだ付け箇所を加熱してはんだを溶解して取り外す必要が生じ、リペア性が悪いという問題もあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、基板との接続信頼性の向上及び基板への実装作業の簡単化を図ったコネクタを提供することを目的とする。
上記の課題は、本発明の第1の観点からは、
基板に固定されるハウジングと、該ハウジングに配設されると共に装着されるプラグに接続するコンタクトとを有するコネクタにおいて、
前記コンタクトは、
本体部の一端に前記プラグに接続される第1の端子部を有すると共に、前記本体部の他端に第1の接続部が形成された第1のコンタクト部と、
一端部に前記基板に設けられた電極と接続する第2の端子部を有すると共に、他端に第2の接続部が形成された第2のコンタクト部と、
弾性変形可能な構成とされた弾性部の一端が前記第1のコンタクト部に接続されると共に、前記弾性部の他端が前記第2のコンタクト部に接続されており、前記第1の接続部と前記第2の接続部を対向離間状態に保持する第3のコンタクト部とを有しており、
前記ハウジングが前記基板に固定されることにより前記第3のコンタクト部に発生する弾性力により前記第2の端子部が前記電極に圧接される構成とし、
かつ、前記プラグの装着により、及び/又は前記ハウジングが前記基板に固定されることにより、前記第3のコンタクト部が弾性変形し、前記第1の接続部と前記第2の接続部とが接触して電気的に接続される構成としたコネクタにより解決することができる。
本発明によれば、基板に反りが発生した場合、またコネクタの構成部品に製造誤差があった場合であっても、第1のコンタクト部と第2のコンタクト部との間には弾性変形可能な第3のコンタクト部が設けられているため、この第3のコンタクト部が弾性変形することにより上記の基板の反りや製造誤差を吸収することができる。これにより、コンタクトと基板との電気的接続信頼性を高めることができる。
また、第2のコンタクトに設けられた第2の端子部は、第3のコンタクト部の弾性力を介して基板の配線に圧接されることにより電気的に接続される。このため、第2の端子部を基板の配線にはんだ付け等により固定する必要はなくなり、よってコネクタの基板への実装作業を容易に行うことができると共にリペア性の向上を図ることもできる。
図1は、本発明の第1実施例であるコネクタの分解斜視図である。 図2は、本発明の第1実施例であるコネクタのプラグを装着した状態を示す斜視図である。 図3は、本発明の第1実施例であるコネクタを上面側から見た斜視図である。 図4は、本発明の第1実施例であるコネクタを底面側から見た斜視図である。 図5は、本発明の第1実施例である底板を取り除いた状態のコネクタを底面側から見た斜視図である。 図6は、本発明の第1実施例であるコネクタの要部断面図である。 図7は、シグナルコネクタの斜視図である。 図8は、グランドコンタクトの斜視図である。 図9は、シグナルコネクタの第3のSコンタクト部近傍を拡大して示す斜視図である。 図10は、グランドコンタクトの第3のGコンタクト部近傍を拡大して示す斜視図である。 図11は、コネクタハウジングの底板を拡大して示す斜視図である。 図12は、基板に形成されたシグナル端子とグランド端子の対を拡大して示す図である。 図13は、基板に形成されたシグナル端子及びグランド端子を示す図である。 図14は、本発明の第2実施例に係るコネクタの外観を示す斜視図である。 図15は、本発明の第2実施例に係るコネクタの外観を底面側から見た斜視図である。 図16は、プラグの外観構成を示す斜視図である。 図17は、シグナルコンタクトの外観構成を示す斜視図である。 図18は、グランドコンタクトの外観構成を示す斜視図である。 図19は、プラグがコネクタに装着される様子を示す図である。 図20は、グランドコンタクトの一部を拡大して示す斜視図である。 図21は、本発明の第2実施例に係るコネクタの底面を拡大視した拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
<第1実施例>
図1及び図2は、本発明の第1実施例であるコネクタ10の全体構成を示している。図1はコネクタ10の分解斜視図であり、図2はコネクタ10の外観を示す斜視図である。
コネクタ10は基板60(図6参照)に表面実装させると共に、プラグ50が挿入されることによりプラグ50と基板60とを電気的に接続させるものである。このコネクタ10は、大略するとコネクタハウジング20、シグナルコンタクト30、及びグランドコンタクト40等により構成されている。
コネクタハウジング20はLCP等の熱可塑性樹脂を成型したものであり、その本体部21には後述するシグナルコンタクト30及びグランドコンタクト40が装着される複数の装着孔22が貫通形成されている。また、本体部21の外周四辺には、コネクタ10を基板に実装する際に用いられる固定ネジ(図示せず)が挿入される挿入孔24を有した鍔部23が形成されている。
また図5に示すように、コネクタハウジング20の底面には、底板29(後述する)を装着するための段部25が形成されている。更に、段部25の所定位置には位置決め突起26が立設されると共に、ネジ孔27が穿設されている。
ここで、上記コネクタハウジング20に装着される各コンタクト30,40の説明に先立ち、プラグ50について簡単に説明しておく。プラグ50は、プラグピン51、グランド部材52、及び絶縁体53等により構成されている。具体的には、絶縁体53に貫通形成された小孔にプラグピン51を圧入し、この絶縁体53を筒状のグランド部材52に圧入した構造を有している。
このプラグ50は、高速伝送用のケーブル54に配設される。高速伝送ケーブル54は同軸ケーブルであり、中心位置から信号線となる銅製の芯線、樹脂製の絶縁体、編組線からなるシールド線、樹脂製の保護膜が順次積層された構成とされている。ケーブル54の芯線はプラグピン51に接続され、シールド線はグランド部材52に接続される。
このプラグ50は、図2及び図6に示すように、装着孔22に挿入装着されることによりコネクタ10と接続される。図6の左側は装着孔22(コネクタ10)にプラグ50が挿入装着された状態を示しており、右側にはプラグ50が未装着の装着孔22を示している。図6に示すように、プラグ50がコネクタ10に装着された状態(以下、装着状態という)において、プラグ50のプラグピン51はコネクタ10のシグナルコンタクト30と接続する。また、装着状態において、グランド部材52はコネクタ10のグランドコンタクト40と接続する。
次に、シグナルコンタクト30について説明する。シグナルコンタクト30は、プラグ50がコネクタ10に装着された際、プラグピン51と接続される。プラグピン51はケーブル54の信号線(芯線)と接続されており、よってケーブル54を伝送された信号はプラグピン51を介してシグナルコンタクト30に伝送される。
図7は、シグナルコンタクト30を拡大して示す斜視図である。シグナルコンタクト30はりん青銅等のコンタクト材料よりなり、第1のシグナル用コンタクト部31(以下、第1のSコンタクト部31という)、第2のシグナル用コンタクト部32(以下、第2のSコンタクト部32という)、及び第3のシグナル用コンタクト部33(以下、第3のSコンタクト部33という)を一体的に形成した構成とされている。
尚、第1のSコンタクト部31は請求項に記載の第1のコンタクト部に相当し、第2のSコンタクト部32は請求項に記載の第2のコンタクト部に相当し、第3のSコンタクト部33は請求項に記載の第3のコンタクト部に相当する。
第1のSコンタクト部31は、シグナルコンタクト本体部31A(以下、Sコンタクト本体部31Aという)、プラグ用シグナル端子部31B(以下、プラグ用S端子部31Bという)、及び第1のシグナル接続部31C(以下、第1のS接続部31Cという)を有した構成とされている。Sコンタクト本体部31Aは、コネクタハウジング20に設けられた装着孔22内に形成されたコンタクト保持部21a(図6参照)内に圧入される部位である。Sコンタクト本体部31Aがコンタクト保持部21aに圧入されることにより、シグナルコンタクト30は、コネクタハウジング20に保持される。
また、第1のSコンタクト部31は、Sコンタクト本体部31Aの上部にプラグ用シグナル端子部31B(以下、プラグ用S端子部31Bという)を有している。このプラグ用S端子部31Bは、プラグ50がコネクタ10に装着された際、プラグピン51と接続される。また、Sコンタクト本体部31Aは、その下端部に第1のシグナル接続部31C(以下、第1のS接続部31Cという)を有している(図9参照)。
尚、プラグ用S端子部31Bは請求項における第1の端子部に相当し、第1のS接続部31Cは請求項における第1の接続部に相当する。また、本明細書において上部とはプラグ50が挿入される側の部分(図中、矢印Z1方向側の部分)をいい、下部とはその反対側の部分(図中、矢印Z2方向側の部分)をいうものとする。
第2のSコンタクト部32は、図7に加えて図9に示すように、略直線形状を有している。この第2のSコンタクト部32は、下部に基板用シグナル端子部32A(以下、基板用S端子部32Aという)を有すると共に、上部に第2のシグナル接続部32B(以下、第2のS接続部32Bという)を有した構成とされている。
基板用S端子部32Aは、コネクタ10が基板60に実装された状態で、基板60に形成されたシグナル端子61と接続される。この際、基板用S端子部32Aとシグナル端子61ははんだ付けされることはなく、基板用S端子部32Aがシグナル端子61に圧接されることにより電気的に接続される構成となっている(これについては、後述する)。また、基板用S端子部32Aは、シグナル端子61との接続性を良好とするため、折曲された形状とされている。
一方、第2のS接続部32Bは、プラグ50が装着されていない状態において、前記した第1のSコンタクト部31に形成された第1のS接続部31Cと対向離間するよう構成されている(図9(A)参照)。後述するように、プラグ50が装着された際、或いはコネクタ10が基板60に実装された際、第1のS接続部31Cと第2のS接続部32Bは電気的に接続される。尚、上記の基板用S端子部32Aは請求項に記載の第2の端子部に相当し、第2のS接続部32Bは請求項に記載の第2の接続部に相当する。
第3のシグナルコンタクト部33は弾性変形可能な弾性変形部33Aを有し、その上端部33Bが第1のSコンタクト部31に一体的に接続されると共に、下端部33Cが第2のSコンタクト部32に一体的に接続された構成とされている。シグナルコンタクト30は基材となる板材をプレス成形により打ち抜き形成した後に図示された所定形状に折り曲げ形成されるが、弾性変形部33AはU字形状に打ち抜かれた後、これを更に折り曲げ形成してZ1,Z2方向から見ても略U字状となるよう成形されている。
上記のように第3のSコンタクト部33を弾性変形可能な構成とすることにより、第2のSコンタクト部32は第1のSコンタクト部31に対して図中矢印Z1,Z2方向に変位可能な構成となる。また、第3のSコンタクト部33が弾性変形することにより、第3のSコンタクト部33には弾性復元力が発生する。
第2のSコンタクト部32が第1のSコンタクト部31に対して上方向(Z1方向)に変位した場合には、弾性変形部33Aには第2のSコンタクト部32を下方向(Z2方向)に付勢する弾性力(弾性復元力)が発生する。この弾性力は、コネクタ10が基板60に実装されている場合、基板用S端子部32Aを基板60に向け圧接する力となる。
一方、第1のSコンタクト部31の第1のS接続部31Cに注目すると、図9に拡大して示すように、第1のS接続部31Cは上端部33Bと第1のSコンタクト部31との接続位置より矢印Z2方向に延出した形状とされている。また、外力印加がされていない状態において、第3のSコンタクト部33により第1のS接続部31Cは第2のSコンタクト部32の第2のS接続部32Bと近接した状態で対向離間している。
このため、プラグ50がコネクタ10に装着され、これによりプラグピン51がシグナルコンタクト30と接触することにより、プラグ用S端子部31Bが図9(B)に矢印Aで示す方向に押圧されて変位した場合、第1のSコンタクト部31は上端部33Bとの接続位置を中心として回転変位する。このため、第3のSコンタクト部33の弾性変形を伴いながら、第1のS接続部31Cは図9に矢印で示す方向(時計方向)に変位する。これにより、第1のS接続部31Cは第2のS接続部32Bに接触し、よって各接続部31C,32Bは電気的に接続する。
このように、第1のS接続部31Cと第2のS接続部32Bが電気的に接続された場合、第1のSコンタクト部31と第2のSコンタクト部32との間における信号の伝送ルートは、第3のSコンタクト部33を介して伝送されるルートと、第1のS接続部31Cと第2のS接続部32Bの接続位置を介して伝送されるルートが形成される。
この際、伝送信号は短いルートを流れる伝送する特性を有しているため、伝送信号は図9(B)に太字実線で示すように第1のS接続部31Cと第2のS接続部32Bの接続位置を通る伝送ルートで伝送される(図9(B)では、第1のSコンタクト部31から第2のSコンタクト部32に伝送される例を矢印で示している)。このように本実施例では、第3のSコンタクト部33を介して信号が伝送される構成に比べ、伝送距離を短くすることができるため、シグナルコンタクト30における伝送ロスの発生を抑制することができる。
次に、グランドコンタクト40について説明する。グランドコンタクト40は、プラグ50がコネクタ10に装着された際、グランド部材52と接続される。グランド部材52はケーブル54のシールド線と接続されており、またグランドコンタクト40は基板60のグランド端子62と接続される。よって、グランドコンタクト40及びグランド部材52は、グランド電位とされる。これにより、コネクタ10とプラグ50との接続位置において、プラグピン51及びシグナルコンタクト30に外乱が侵入することを防止できる。
図8は、グランドコンタクト40を拡大して示す斜視図である。グランドコンタクト40はりん青銅等のコンタクト材料よりなり、第1のグランド用コンタクト部41(以下、第1のGコンタクト部41という)、第2のグランド用コンタクト部42(以下、第2のGコンタクト部42という)、及び第3のグランド用コンタクト部43(以下、第3のGコンタクト部43という)を一体的に形成した構成とされている。
尚、第1のGコンタクト部41は請求項に記載の第1のコンタクト部に相当し、第2のGコンタクト部42は請求項に記載の第2のコンタクト部に相当し、第3のGコンタクト部43は請求項に記載の第3のコンタクト部に相当する。
第1のGコンタクト部41は、グランドコンタクト本体部41A(以下、Gコンタクト本体部41Aという)、プラグ用グランド端子部41B(以下、プラグ用G端子部41Bという)、及び第1のグランド接続部41C(以下、第1のG接続部41Cという)を有した構成とされている。Gコンタクト本体部41Aは、コネクタハウジング20に設けられた装着孔22に圧入される部位である。Gコンタクト本体部41Aが装着孔22に圧入されることにより、グランドコンタクト40はコネクタハウジング20に保持される。
また、第1のGコンタクト部41は、略筒状形状とされたGコンタクト本体部41Aを有し、またGコンタクト本体部41Aの上部は二股状に分岐されて一対のプラグ用グランド端子部41B(以下、プラグ用G端子部41Bという)を形成している。この一対のプラグ用G端子部41Bは、プラグ50がコネクタ10に挿入された際、グランド部材52と接続される。また、Gコンタクト本体部41Aは、その下部に第1のグランド接続部41C(以下、第1のG接続部41Cという)を有している(図10参照)。この第1のG接続部41Cは、下方(Z2方向)に直線状に延出するよう形成されている。
更に、一対のプラグ用G端子部41Bの間には、スリット41A-1が形成されている。このスリット41A-1には、前記したコンタクト保持部21aを支持する支持部(図示せず)が挿入される。この支持部はコネクタハウジング20と一体的に形成されており、一端がコンタクト保持部21aと接合されると共に他端部が装着孔22の内壁に接合されている。これにより、コンタクト保持部21aは装着孔22の略中央位置に支持される。このようにグランドコンタクト40にスリット41A-1を設けることにより、支持部を装着孔22内に形成しても、グランドコンタクト40を装着孔22内に挿入装着することができる。尚、プラグ用G端子部41Bは請求項における第1の端子部に相当し、第1のG接続部41Cは請求項における第1の接続部に相当する。
第2のGコンタクト部42は、図8に加えて図10に示すように、逆T字形状を有している。この第2のGコンタクト部42は、下部に基板用グランド端子部42A(以下、基板用G端子部42Aという)を有すると共に、上部に第2のグランド接続部42B(以下、第2のG接続部42Bという)を有した構成とされている。
基板用G端子部42Aは、コネクタ10が基板60に実装された状態で、基板60に形成されたグランド端子61と接続される。この際、基板用G端子部42Aとグランド端子61ははんだ付けされることはなく、基板用G端子部42Aがグランド端子62に圧接されることにより電気的に接続される構成となっている(これについては、後述する)。
また本実施例では、第2のGコンタクト部42は第1のGコンタクト部41に対して複数個設けられている。本実施例では、第1のGコンタクト部41に対して第2のGコンタクト部42は3個設けられており、底面視で120度間隔で設けられている。これに対応して、第1のG接続部41CもGコンタクト本体部41Aの下部に底面視で120度間隔で設けられている。
また、第2のGコンタクト部42とグランド端子62との電気的な接続性を良好とするため、基板用G端子部42Aの幅寸法W1は第2のG接続部42Bの幅寸法W2(図10に矢印で示す)よりも長く設定されている。この構成とすることにより、前記のように第2のGコンタクト部42は逆T字形状となる。更に、各基板用G端子部42Aには、下方(グランド端子62と対向する方向;Z2方向)に突出した接続用突起42Cが設けられている。
第2のGコンタクト部42を上記構成とすることにより、仮に基板用G端子部42Aがグランド端子62に対して斜めに傾いて当接されたとしても、第2のGコンタクト部42のいずれか、接続用突起42Cのいずれかは必ずグランド端子62と接続され、グランドコンタクト40と基板60との電気的接続を確実に図ることができる。
尚、第2のGコンタクト部42を第1のGコンタクト部41に複数個設けること、基板用G端子部42Aの幅寸法W1を第2のG接続部42Bの幅寸法W2よりも長く設定すること、基板用G端子部42Aに接続用突起42Cを設けることは、必ずしも全部設ける必要はなく、いずれか一つを設けることによりグランドコンタクト40と基板60との接続性は向上する。しかしながら、望ましくは上記した全ての構成を適用することが望ましい。
一方、第2のG接続部42Bは、プラグ50が装着されていない状態において、前記した第1のGコンタクト部41に形成された第1のG接続部41Cと対向離間するよう構成されている。後述するように、プラグ50が装着された際、或いはコネクタ10が基板60に実装された際、第1のG接続部41Cと第2のG接続部42Bは電気的に接続される。尚、上記の基板用G端子部42Aは請求項に記載の第2の端子部に相当し、第2のG接続部42Bは請求項に記載の第2の接続部に相当する。
第3のGコンタクト部43は、前記した第3のSコンタクト部33と略同一構成とされている。この第3のGコンタクト部43は弾性変形可能な弾性変形部43Aを有し、その上端部43Bが第1のGコンタクト部41(第1のG接続部41C)に一体的に接続されると共に、下端部43Cが第2のGコンタクト部42に一体的に接続された構成とされている。第3のGコンタクト部43を弾性変形可能な構成とすることにより、第2のGコンタクト部42は第1のGコンタクト部41に対して変位可能な構成となる。この変位の際、第3のGコンタクト部43が弾性変形することにより、第3のGコンタクト部43には弾性復元力が発生する。
また、第2のGコンタクト部42が第1のGコンタクト部41に対して上方向(Z1方向)に変位した場合には、弾性変形部43Aには第2のGコンタクト部42を下方向(Z2方向)に付勢する弾性力(弾性復元力)が発生する。この弾性力は、コネクタ10が基板60に実装されている場合、基板用G端子部42Aを基板60に向け圧接する力となる。
一方、第1のGコンタクト部41の第1のG接続部41Cに注目すると、図10に拡大して示すように、第1のG接続部41Cは上端部43Bと第1のGコンタクト部41との接続位置より矢印Z2方向に延出した形状とされている。また、外力印加がされていない状態において、第3のGコンタクト部43により第1のG接続部41Cは第2のGコンタクト部42の第2のG接続部42Bと近接した状態で対向離間している。
このため、プラグ50がコネクタ10に装着され、これによりグランド部材52がグランドコンタクト40と接触しZ1方向に押圧変位された場合、第1のG接続部41Cも変位して第2のG接続部42Bに接触し、これによ、第1のG接続部41Cと第2のG接続部42Bは電気的に接続する。
次に、上記構成とされたコネクタ10が実装される基板60について説明する。基板60は多層プリント配線基板であり、その表面には複数のシグナル端子61及びグランド端子62が設けられている。この各端子61,62の構造を図12及び図13に示す。図12は一対のシグナルコンタクト30及びグランドコンタクト40に対応するシグナル端子61及びグランド端子62を示している。また図13は、複数のシグナル端子61及びグランド端子62が配設された状態を示している。
コネクタハウジング20の一つの装着孔22には一つのシグナルコンタクト30とグランドコンタクト40が対で装着される(図1,3,6参照)。よって、この一つの装着孔22に装着されたコンタクト30,40に対応する基板上の端子も、シグナルコンタクト30に対応したシグナル端子61と、グランドコンタクト40に対応したグランド端子62が対として形成された構成とされている。
グランド端子62は、第1のGコンタクト部41のGコンタクト本体部41Aの筒状形状に対応して環状形状とされている。このグランド端子62は内周部分は円形に、また外周部分は六角形に形成されている。また、シグナル端子61は、このグランド端子62の内側の中心位置に形成されている。この各端子61,62にはビア接続部61A,62Aが形成されており、このビア接続部61A,62Aは基板60に形成されたビアと電気的に接続されている。これにより、各端子61,62は基板60に形成された内層配線(図示せず)と電気的に接続される。
尚、基板60にはコネクタ10の位置決めを行う位置決め突起26が挿入される位置決め孔63(図6参照)、及びコネクタ10を基板60に固定する固定ネジが挿通される挿通孔(図示せず)が設けられている。
続いて、上記構成とされたコネクタ10の組み立て方法、及び組み立てられたコネクタ10を基板60に実装する方法について説明する。
コネクタ10を組み立てるには、予め別工程においてで前記した形状に製造されたコネクタハウジング20、シグナルコンタクト30、グランドコンタクト40、及び底板29を用意する。そして、コネクタハウジング20の底面側から各装着孔22にシグナルコンタクト30及びグランドコンタクト40を挿入することにより装着する。この際、前記したようにシグナルコンタクト30はコンタクト保持部21aに装着し、グランドコンタクト40は装着孔22に圧入することにより装着する。
図3及び図5は、コネクタハウジング20に形成された全てのコネクタハウジング20にシグナルコンタクト30及びグランドコンタクト40が装着された状態を示している。図3は各コンタクト30,40が装着されたコネクタハウジング20を平面視した図であり、図5はこのコネクタハウジング20を底面視した図である。
図5に示すように、コネクタハウジング20の底面側には段部25が形成されており、この段部25には位置決め突起26及びネジ孔27が形成されている。各コンタクト30,40は、コネクタハウジング20に装着された状態において、基板用S端子部32A及び基板用G端子部42Aは、段部25(底面部分)から突出している。
上記のように各各コンタクト30,40がコネクタハウジング20に装着されると、段部25に底板29が取り付けられる。この底板29は、位置決め突起26と対応する位置、及びネジ孔27と対向する位置に貫通孔が形成されている。また、基板用S端子部32A及び基板用G端子部42Aと対応する位置にも、端子用孔29Aが形成されている。そして、段部25に底板29を装着した状態でネジ28を貫通孔を介してネジ孔27に螺着することにより、底板29はコネクタハウジング20に固定される。
この際,基板用S端子部32A及び基板用G端子部42Aは、底板29を段部25に固定した状態においても、底板29から突出するよう構成されている。図11は、底板29の端子用孔29Aが形成された位置を拡大して示す図である。同図に示すように、基板用S端子部32A及び基板用G端子部42Aは、端子用孔29Aを介して底板29より下方向(Z2方向)に向け突出した構成となっている。
また、各端子部32A,42Aは端子用孔29Aに固定された状態とはされてらおらず遊嵌した状態となっている。即ち、各端子部32A,42Aは端子用孔29A内において、変位可能な構成となっている.尚、底板29を段部25に固定した状態において、位置決め突起26も底板29から突出するよう構成されている。
上記のように各コンタクト30,40は装着孔22に挿入するだけでコネクタハウジング20に装着されるため、コネクタ10を容易に製造することができる。また、各コンタクト30,40は、底板29をコネクタハウジング20に取り付けることによりその離脱が防止されるため、コネクタ10の信頼性を高めることができる。
次に、コネクタ10を基板60に実装する実装方法について説明する。コネクタ10を基板60に実装するには、先ず位置決め突起26を基板60に形成された位置決め孔63に挿入し、基板60に対してコネクタ10の位置決めを行う(図6参照)。この状態において、底板29から下方向に突出した基板用S端子部32Aはシグナル端子61と位置決めされ、基板用G端子部42Aはグランド端子62と位置決めされた状態となっている。
次に、コネクタハウジング20の鍔部23に形成された挿入孔24に固定ネジ(図示せず)を挿通し、この固定ネジを用いてコネクタ10を基板60に固定する。コネクタ10が基板60にネジ止め固定されることにより、底板29から突出していた基板用S端子部32A及び基板用G端子部42Aは相対的に押圧される。これにより、第3のSコンタクト部33の弾性変形部33A及び第3のGコンタクト部43の弾性変形部43Aは弾性変形し、その弾性復元力により基板用S端子部32A,基板用G端子部42Aをシグナル端子61,グランド端子62に押圧する。
このように、シグナルコンタクト30及びグランドコンタクト40と基板60との電気的接続は、弾性変形部33A,43Aの弾性復元力により各端子部32A,42Aが各端子61,62に押圧することにより行われるため、シグナルコンタクト30及びグランドコンタクト40をコネクタハウジング20に装着する際に装着誤差が発生していたとしても、またコネクタハウジング20,シグナルコンタクト30,グランドコンタクト40等に製造誤差が発生していたとしても、これらの誤差は弾性変形部33A,43Aの弾性変形により吸収される。また、各端子部32A,42Aが各端子61,62に押圧されるため、確実に電気的な接続を図ることができる。よって、コネクタ10と基板60との接続信頼性を高めることができる。
また本実施例では、各端子部32A,42Aが各端子61,62との電気的な接続は、コネクタと基板との一般的な接続方法であるはんだ付けを用いることなく、各端子部32A,42Aを各端子61,62に押圧することにより行っている。よって、リペア等によりコネクタ10を基板60から取り外す必要が生じた場合においても、容易にコネクタ10を取り外すことができ、リペア性の向上を図ることができる。
<第2実施例>
図14及び図15は、本発明の第2実施例であるコネクタ100の全体構成を示している。図14は本発明の第2実施例に係るコネクタ100の外観を示す斜視図であり、図15は本発明の第2実施例に係るコネクタ100の外観を底面側から見た斜視図である。
コネクタ100は、第1実施例と同様、基板に表面実装され、プラグ150が挿入されることによりプラグ150と基板を電気的に接続させる。コネクタ100は、大略するとコネクタハウジング120、シグナルコンタクト130、及びグランドコンタクト140等により構成されている。
コネクタハウジング120は、LCP等の熱可塑性樹脂を成型したものであり、シグナルコンタクト130及びグランドコンタクト140が装着される複数の装着孔121が貫通形成されている。また、コネクタハウジング120の外周四辺には、コネクタ100を基板に実装する際に用いられるボルト123(又はネジ等)が挿入される挿入孔124が形成されている。また、コネクタハウジング120の底面には、第1実施例で説明した底板を装着するための段部122が形成されている。
まず、コネクタ100に装着されるプラグ150について説明する。プラグ150は、例えば同軸ケーブル等の高速伝送用ケーブルに取り付けられるプラグであり、プラグピン151、グランド部材152等を有する。図16は、プラグ150の外観構成を示す斜視図である。同軸ケーブルにおける芯線はプラグピン151に接続され、シールド線はグランド部材152に接続される。
また、グランド部材152は、図示するように、先端から根本にかけて複数のスリット152Aが形成されており、これによって先端が複数に分かれた形状となっている。係る形状によって、グランド部材152は、外側からプラグピン151側に押圧されて、プラグピン151側に弾性変形可能となっている。
図17は、シグナルコンタクト130の外観構成を示す斜視図である。シグナルコンタクト130は、りん青銅等のコンタクト材料によって、プラグピン151と接続するためのSコンタクト第1端子部131(請求項11における第3の端子部に相当する)と、Sコンタクト本体部132と、基板に接続するためのSコンタクト第2端子部133(請求項11における第4の端子部に相当する)と、が一体に形成されている。Sコンタクト第1端子部131は、プラグ150がコネクタ100に装着された際にプラグピンを挟みこんでプラグピン151と導通する。なお、これに限らず、片側からプラグピン151に圧接されてこれと導通するものであってもよい。前述のように、プラグピン151はケーブルの信号線(芯線)と接続されているため、ケーブルを伝送された信号はプラグピン151を介してシグナルコンタクト130に伝送される。Sコンタクト第2端子部133については後述する。
図18は、グランドコンタクト140の外観構成を示す斜視図である。グランドコンタクト140は、りん青銅等のコンタクト材料によって、グランド部材152と接続するためのGコンタクト第1端子部141(請求項10における第1の端子部に相当する)と、略円筒状のGコンタクト本体部142と、基板に接続するためのGコンタクト第2端子部143(請求項10における第1の端子部に相当する)と、が一体に形成されている。Gコンタクト第1端子部141は、例えばGコンタクト本体部142の一方の側に、周方向に所定間隔をもって4個形成される。また、Gコンタクト第2端子部143は、例えばGコンタクト本体部142の他方の側に、周方向に所定間隔をもって(例えば120度間隔で)3個形成される。このように3個以上のGコンタクト第2端子部143を備えることによってグランド信号の伝送を安定的に行なうことができる。
Gコンタクト第3端子部140は、プラグ150がコネクタ100に装着された際に、グランド部材152によって外側に押圧され、復元力によってグランド部材152を挟持してこれと導通する。グランド部材152はケーブルのシールド線と接続されており、またグランドコンタクト140は基板のグランド端子と接続されるため、グランドコンタクト140及びグランド部材152は、グランド電位とされる。Gコンタクト第2端子部143については後述する。
シグナルコンタクト130は、第1実施例と同様に、グランドコンタクト140の本体部の内側に収納、保持される。係る構造についての説明は省略する。これによって、コネクタ100とプラグ150との接続位置において、プラグピン151及びシグナルコンタクト130に外乱が侵入することを防止できる。
図19は、プラグ150がコネクタ100に装着される様子を示す図である。プラグ150がコネクタ100に装着される際には、前述のように、グランド部材がプラグピン151側に弾性変形すると共に、Gコンタクト第3端子部140が外側に弾性変形し、それぞれの復元力によって安定的に固定される。
この際に、Gコンタクト第3端子部140は、入口側と根本側の2箇所で確実にグランド部材152に接続されることができる。これによって、グランド信号伝送路にスタブが生じることを回避することができ、高周波伝送においてノイズの混入を抑制することができる。
以下、コネクタ100と基板の接続について説明する。本実施例のコネクタ100は、第1実施例と同様、コネクタハウジング120が基板にネジやボルト等で取り付けられることによってコンタクト部材が弾性変形し、復元力によって基板側の電極に圧接されて安定的に導通する。本実施例では、基板側の電極の構成等については第1実施例を参照することとして、説明を省略する、
図17に示すように、Sコンタクト第2端子部133は、Sコンタクト第1部材133A(特許請求の範囲における第3の部材に相当する)、及びSコンタクト第2部材133B(特許請求の範囲における第4の部材に相当する)を有する。
Sコンタクト第1部材133Aは、Sコンタクト本体部132から基板側に向けて略直線状に延出している。また、Sコンタクト第2部材133Bは、端部133BaがSコンタクト第1部材133Aと対向離間するように形成された湾曲形状を有しており、弾性変形が可能な部材である。なお、これらの形状は、基材となる板材をプレス成形により打ち抜き形成した後に図示された所定形状に折り曲げ形成される。
コネクタ100がネジやボルト等で基板に取り付けられると、Sコンタクト第2部材133Bは弾性変形して端部133BaがSコンタクト第1部材133Aに圧接される。また、Sコンタクト第2部材133Bの基板側端部133Bbは基板側電極に当接するように設計されており、Sコンタクト第2部材133Bの復元力によって基板側電極に圧接される。
伝送信号は、短いルートを流れる伝送する特性を有しているため、Sコンタクト第1端子部131、Sコンタクト本体部132、及びSコンタクト第1部材133Aを経て、Sコンタクト第2部材133Bの端部133Baから基板側端部133Bbに至る伝送経路を通って基板に流れることになる。
一方、図20に示すように、Gコンタクト第2端子部143は、Gコンタクト第1部材143A(特許請求の範囲における第1の部材に相当する)、及びGコンタクト第2部材143B(特許請求の範囲における第2の部材に相当する)を有する。図20は、グランドコンタクト140の一部を拡大して示す斜視図である。
Gコンタクト第1部材143Aは、Gコンタクト本体部142から基板側に向けて略直線状に延出している。また、Gコンタクト第2部材143Bは、端部143BaがGコンタクト第1部材143Aと対向離間するように形成された湾曲形状を有しており、弾性変形が可能な部材である。なお、これらの形状は、基材となる板材をプレス成形により打ち抜き形成した後に図示された所定形状に折り曲げ形成される。
コネクタ100がネジやボルト等で基板に取り付けられると、Gコンタクト第2部材143Bは弾性変形して端部143BaがGコンタクト第1部材143Aに圧接される。また、Gコンタクト第2部材143Bの基板側端部143Bbは基板側電極に当接するように設計されており、Gコンタクト第2部材143Bの復元力によって基板側電極に圧接される。図21は、コネクタ100の底面を拡大視した拡大図である。
伝送信号は、短いルートを流れる伝送する特性を有しているため、Gコンタクト第1端子部141、Gコンタクト本体部142、及びGコンタクト第1部材143Aを経て、Gコンタクト第2部材143Bの端部143Baから基板側端部143Bbに至る伝送経路を通って基板に流れることになる。
このように、本実施例のコネクタ100では、はんだ付けがされることなく安定的にコンタクト部材が基板に接続されるため、修理や点検が容易な構成となっている。
また、シグナルコンタクト130及びグランドコンタクト140をコネクタハウジング120に装着する際に装着誤差が発生していたとしても、またコネクタハウジング120、シグナルコンタクト130、グランドコンタクト140等に製造誤差が発生していたとしても、これらの誤差はSコンタクト第2部材133BやGコンタクト第2部材143Bの弾性変形により吸収される。
また、各接触点は圧接されるため、確実に電気的な接続を図ることができる。これにより、コネクタ100と基板との接続信頼性を高めることができる。
また、図17や図20に示すように、弾性力を得るために湾曲部材(133B、143B)をある程度のサイズにせざるを得ないのだが、信号の伝送経路は比較的短くすることができる。従って、伝送経路長に依存して発生しうる伝送ロスを抑制することができ、高周波な信号伝送に対応することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
本発明は、コンピュータ、及びその周辺機器の製造業等に利用可能である。
10 コネクタ
20 コネクタハウジング
21 本体部
26 位置決め突起
29 底板
29A 端子用孔
30 シグナルコンタクト
31 第1のSコンタクト部
31A Sコンタクト本体部
31B プラグ用S端子部
31C 第1のS接続部
32 第2のSコンタクト部
32A 基板用S端子部
32B 第2のS接続部
33 第3のSコンタクト部
33A 弾性変形部
33B 上端部
33C 下端部
40 グランドコンタクト
41 第1のGコンタクト部
41A Gコンタクト本体部
41B プラグ用G端子部
41C 第1のG接続部
42 第2のGコンタクト部
42A 基板用G端子部
42B 第2のG接続部
42C 接続用突起
43 第3のGコンタクト部
43A 弾性変形部
43B 上端部
43C 下端部
50 プラグ
51 プラグピン
52 グランド部材
60 基板
61 シグナル端子
62 グランド端子
63 位置決め孔
100 コネクタ
120 コネクタハウジング
121 装着孔
122 段部
123 ボルト
124 挿入孔
130 シグナルコンタクト
131 Sコンタクト第1端子部
132 Sコンタクト本体部
133 Sコンタクト第2端子部
133A Sコンタクト第1部材
133B Sコンタクト第2部材
133Ba 端部
133Bb 基板側端部
140 グランドコンタクト
141 Gコンタクト第1端子部
142 Gコンタクト本体部
143 Gコンタクト第2端子部
143A Gコンタクト第1部材
143B Gコンタクト第2部材
143Ba 端部
143Bb 基板側端部
150 プラグ
151 プラグピン
152 グランド部材
152A スリット

Claims (14)

  1. 基板に固定されるハウジングと、該ハウジングに配設されると共に装着されるプラグに接続するコンタクトとを有するコネクタにおいて、
    前記コンタクトは、
    本体部の一端に前記プラグに接続される第1の端子部を有すると共に、前記本体部の他端に第1の接続部が形成された第1のコンタクト部と、
    一端部に前記基板に設けられた電極と接続する第2の端子部を有すると共に、他端に第2の接続部が形成された第2のコンタクト部と、
    弾性変形可能な構成とされた弾性部の一端が前記第1のコンタクト部に接続されると共に、前記弾性部の他端が前記第2のコンタクト部に接続されており、前記第1の接続部と前記第2の接続部を対向離間状態に保持する第3のコンタクト部とを有しており、
    前記ハウジングが前記基板に固定されることにより前記第3のコンタクト部に発生する弾性力により、前記第2の端子部が前記電極に圧接される構成とし、
    かつ、前記プラグの装着により、及び/又は前記ハウジングが前記基板に固定されることにより、前記第3のコンタクト部が弾性変形し、前記第1の接続部と前記第2の接続部とが接触して電気的に接続される構成としたコネクタ。
  2. 一の前記第1のコンタクト部に対し、前記第2のコンタクト部及び前記第3のコンタクト部を複数設けてなる請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記第2の接続部の幅に対し、前記第2の端子部の幅を長く設定してなる請求項1又は2記載のコネクタ。
  4. 前記第2のコンタクト部の形状を逆T字形状としてなる請求項1乃至3記載のいずれか一項に記載のコネクタ。
  5. 前記第2の端子部に前記基板に向け突出する単数又は複数の接続用突起を形成してなる請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコネクタ。
  6. 前記ハウジングが前記基板に固定された際、前記第2の端子部は前記基板に形成された配線に圧接される請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコネクタ。
  7. 前記本体部が円筒形状である請求項1乃至6のいずれか一項に記載のコネクタ。
  8. コンタクトがシグナルコンタクトである請求項1乃至6のいずれか一項に記載のコネクタ。
  9. コンタクトがグランドコンタクトである請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコネクタ。
  10. 基板に固定されるハウジングと、該ハウジングに配設されると共に装着されるプラグに接続するコンタクトとを有するコネクタであって、
    前記コンタクトのうちグランドコンタクトは、シグナルコンタクト本体部を囲繞する略円筒状のグランドコンタクト本体部の一端に前記プラグに接続される第1の端子部を有すると共に、該グランドコンタクト本体部の他端から延出して前記基板に接続される第2の端子部を複数個有し、
    前記各第2の端子部は、前記グランドコンタクト本体部から延出すると共に、前記グランドコンタクト本体部から前記基板側に向けて延出する第1の部材と、端部が前記第1の部材と対向離間するように形成された湾曲形状の第2の部材と、を有し、
    前記ハウジングが前記基板に固定されることにより前記第2の部材が変形して前記第2の部材の端部が前記第1の部材と接触し、前記第2の部材に発生する弾性力によって前記第2の部材が前記基板の有する電極に圧接される、
    コネクタ。
  11. 前記第2の部材は、前記略円筒状のグランドコンタクト本体部における前記第1の部材が延出している箇所と周方向に関して異なる箇所から延出する、
    請求項10に記載のコネクタ。
  12. 前記コンタクトのうちシグナルコンタクトは、シグナルコンタクト本体部の一端に前記プラグに接続される第3の端子部を有すると共に、該シグナルコンタクト本体部の他端から延出して前記基板に接続される第4の端子部を有し、
    該第4の端子部は、
    前記複数の第2の端子部の略中心に位置し、
    前記シグナルコンタクト本体部から前記基板側に向けて延出する第3の部材と、端部が前記第3の部材と対向離間するように形成された湾曲形状の第4の部材と、を有し、
    前記ハウジングが前記基板に固定されることにより前記第4の部材が変形して前記第4の部材の端部が前記第3の部材と接触し、前記第4の部材に発生する弾性力によって前記第4の部材が前記基板の有する電極に圧接される、
    請求項10又は11に記載のコネクタ。
  13. 前記第1の端子部は、前記プラグのコンタクト部材と、先端側及び根本側の二箇所で接続される、請求項10乃至12のいずれか一項に記載のコネクタ。
  14. 前記コンタクトを複数個備える、請求項10乃至13のいずれか一項に記載のコネクタ。
JP2009164113A 2008-11-05 2009-07-10 コネクタ Expired - Fee Related JP5270480B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009164113A JP5270480B2 (ja) 2008-11-05 2009-07-10 コネクタ
US12/570,191 US7695289B1 (en) 2008-11-05 2009-09-30 Connector

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008284133 2008-11-05
JP2008284133 2008-11-05
JP2009164113A JP5270480B2 (ja) 2008-11-05 2009-07-10 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010135296A JP2010135296A (ja) 2010-06-17
JP5270480B2 true JP5270480B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=42078141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009164113A Expired - Fee Related JP5270480B2 (ja) 2008-11-05 2009-07-10 コネクタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7695289B1 (ja)
JP (1) JP5270480B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110239658B (zh) * 2019-06-14 2020-08-14 上海外高桥造船有限公司 相交组件及相交构件的连接方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5286190B2 (ja) * 2009-08-03 2013-09-11 富士通コンポーネント株式会社 同軸コネクタ、及びコネクタ装置
JP5554619B2 (ja) * 2010-04-13 2014-07-23 富士通コンポーネント株式会社 コネクタ
DE102010018242A1 (de) * 2010-04-23 2011-10-27 Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg Elektrischer Steckkontakt
JP2012227090A (ja) * 2011-04-22 2012-11-15 Yazaki Corp 端子金具
WO2013132283A1 (en) * 2012-03-07 2013-09-12 Aktiebolaget Skf Sensor unit and bearing assembly comprising such a sensor unit
JP2014089821A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Yamaha Corp ジャック
DE202012010365U1 (de) * 2012-10-29 2012-11-13 Rosenberger Hochfrequenztechnik Gmbh & Co. Kg Kontaktelement und Kontaktvorrichtung
JP2015210888A (ja) * 2014-04-24 2015-11-24 富士通コンポーネント株式会社 コネクタ、及び、コンタクト
JP6272125B2 (ja) * 2014-04-24 2018-01-31 富士通コンポーネント株式会社 コネクタ
JP2016197542A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 住友電装株式会社 コネクタ
US9742081B1 (en) * 2016-05-24 2017-08-22 Te Connectivity Corporation Press-fit circuit board connector
US11212908B2 (en) * 2017-07-21 2021-12-28 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor apparatus
CN109659740B (zh) * 2018-07-27 2020-09-08 中航光电科技股份有限公司 接触模块及母端连接器和公端连接器
JP7261464B2 (ja) * 2019-03-28 2023-04-20 日本圧着端子製造株式会社 多極同軸コネクタ
JP7453851B2 (ja) * 2020-05-26 2024-03-21 株式会社アドバンテスト 同軸端子、同軸コネクタ、配線板、及び、電子部品試験装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61271765A (ja) * 1985-05-24 1986-12-02 アムプ インコ−ポレ−テツド 電気コネクタ
JPS62285378A (ja) * 1986-06-04 1987-12-11 ヒロセ電機株式会社 雌形同軸コネクタとその製造方法
JP2935502B2 (ja) 1989-02-22 1999-08-16 日本エー・エム・ピー株式会社 電気コネクタ
US5374204A (en) * 1993-11-30 1994-12-20 The Whitake Corporation Electrical terminal with compliant pin section
US5630720A (en) * 1995-03-28 1997-05-20 The Whitaker Corporation Self polarizing electrical contact
JP3673153B2 (ja) * 2000-08-10 2005-07-20 タイコエレクトロニクスアンプ株式会社 スプリングコンタクト
JP2002367746A (ja) * 2001-05-31 2002-12-20 Molex Inc 半導体パッケージの試験評価用ソケット、および、コンタクト
JP3848300B2 (ja) * 2003-05-28 2006-11-22 株式会社アドバンテスト コネクタ
JP2006266869A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Enplas Corp コンタクトピン及び電気部品用ソケット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110239658B (zh) * 2019-06-14 2020-08-14 上海外高桥造船有限公司 相交组件及相交构件的连接方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010135296A (ja) 2010-06-17
US20100112832A1 (en) 2010-05-06
US7695289B1 (en) 2010-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5270480B2 (ja) コネクタ
US10164394B2 (en) Direct-attach connector
JP4956609B2 (ja) ファインピッチ電気接続アセンブリのための複合端子
US7722365B2 (en) Connector and electronic control apparatus having the same
JP5286190B2 (ja) 同軸コネクタ、及びコネクタ装置
EP1962567A2 (en) Press-fit pin and board structure
WO2009145190A1 (ja) 高周波モジュール及び無線装置
JP3212938B2 (ja) コネクタ実装基板およびその組立方法
JP2008529255A (ja) 新規の同軸コネクタ
TWI539682B (zh) 壓配式纜線連接器
US6280205B1 (en) Surface-mounted type connector and method for producing circuit device including the same
CN102204025A (zh) 印刷电路板用插接连接器
CN101488630A (zh) 连接器和用于检测连接器的连接部分的方法
JP2011181831A (ja) 基板構造
CN105848415B (zh) 侧边具有表面黏着型接脚的电路模块以及电路板与***
JP5400346B2 (ja) プリント基板用コネクタ
EP2230726A1 (en) Radio connector block plate
JP5681261B1 (ja) 基板実装端子
US20230396005A1 (en) High speed, high density cable connector
JP2012248281A (ja) 基板用端子およびそれを用いた基板用コネクタ
JP2011040334A (ja) 高周波モジュールの接続構造及び接続方法
JP2017216079A (ja) 基板用端子
JP2012070503A (ja) 電気接続箱
JP2002208773A (ja) 硬質プリント基板とフレキシブル配線板との接続方法及び接続構造
JPH08315881A (ja) 表面実装用コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5270480

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees