JP5269719B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は加熱調理器に関する。
従来、加熱調理器としては、前面側に開口部を有する加熱庫と、その開口部を開閉する開閉扉とを備えたものがある(特開2009−146702号公報(特許文献1)参照)。ユーザは、開閉扉を開いた後、上記開口部を通して、被加熱物を加熱庫内に入れたり、加熱庫内の被加熱物を上記開口部を通して加熱庫外に出したりする。
このような従来の加熱調理器の中には、開閉扉としてスライド開閉式ドアを採用しているものがある。このスライド開閉式のドアを手前側に引き出すと、加熱庫の前面側の開口部が開放する。
以下、図11に示すように、スライド開閉式ドア104を備えた従来の加熱調理器の構造についてより詳しく説明する。
上記従来の加熱調理器では、加熱庫101外に、加熱庫101に対して移動不可能な一対の固定レール102,102を設けると共に、固定レール102,102に対して進退可能な一対の可動レール103,103を設けている。この一対の可動レール103,103の前端部にスライド開閉式ドア104を取り付けて、加熱庫101の前側の開口部101aをスライド開閉式ドア104で開閉できるようにしている。
また、図示しないが、一対の可動レール103,103間の上には、所定の間隔を開けてトレイが配置され、さらに、そのトレイ上には調理網が載置される。このトレイおよび調理網は、被加熱物を加熱するときに、加熱庫101内に入れられる。また、上記トレイは、スライド開閉式ドア104の後面(加熱庫101側の表面)に取り付けられて支持されており、一対の可動レール103,103に取り付けられていない。
ところで、上記加熱庫101内の被加熱物を加熱することにより、加熱庫101の内壁に結露水が付着する。その後、スライド式ドア104を手前側に引き出すと、その結露水が加熱庫101の開口部101aから流れ出し、一対の可動レール103,103間を通って流れ落ちてしまう。
したがって、上記スライド式ドア104を開けるとき、一対の可動レール103,103間の下にユーザの足があることが多いため、加熱庫101の開口部101aからの結露水がユーザの足に降り掛かる可能性が高い。
上記結露水は、被加熱物の加熱直後においては温度が下がりきっておらず、高温である。このような高温の結露水がユーザの足に降り掛かることは当然に避けなければならない。
すなわち、上記従来の加熱調理器には、ユーザが高温の結露水で火傷する恐れがあるという問題がある。
特開2009−146702号公報
そこで、本発明の課題は、ユーザの安全性を高めることができる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の加熱調理器は、
ケーシングと、
上記ケーシング内に設けられて、前面側に開口部を有すると共に、被加熱物を収容する加熱庫と、
上記被加熱物を加熱するための加熱部と、
上記加熱庫に対して前後方向に移動可能に設けられ、上記加熱庫の上記開口部を開閉する開閉扉と、
上記ケーシングに固定された固定部材と、
上記固定部材に対して進退可能に設けられ、前端部が上記開閉扉に取り付けられた互いに対向する棒状部材と、
上記対向する棒状部材を互いに連結する板状部材と
を備え、
上記板状部材は、上記開閉扉の前後方向の移動に伴い、上記加熱庫の上記開口部よりも下側の領域を前後方向に移動すると共に、上記加熱庫の上記開口部を上記開閉扉で閉鎖すると、上記加熱庫の底部よりも下側に位置し、
上記ケーシングの前面には、上記加熱庫の上記開口部から流れ出た結露水を上記板状部材上へ案内する案内部が設けられていることを特徴としている。
上記構成の加熱調理器によれば、上記加熱庫に対して開閉扉を前方向に移動させ、加熱庫の開口部を開放する。このとき、上記板状部材は、開閉扉の前方向の移動に伴い、加熱庫の開口部よりも下側の領域を前方向に移動するので、加熱庫の開口部から流れ出る結露水を板状部材で受けることができる。
したがって、上記結露水がユーザにかかるのを板状部材で防ぐことができるので、ユーザの安全性を高めることができる。
また、上記結露水を板状部材で受けた後、加熱庫に対して開閉扉を後方向に移動させ、加熱庫の開口部を開閉扉で閉鎖する。そうすると、上記板状部材は加熱庫の底部よりも下側に位置するので、板状部材上の結露水を加熱庫の底部の熱で蒸発させることができる。
したがって、上記板状部材上から結露水を除去する手間を軽減できるので、ユーザの利便性も高めることができる。
また、上記対向する棒状部材を板状部材で互いに連結するので、棒状部材がねじれに対して強くなる。
したがって、上記開閉扉の前後方向の移動が安定し、加熱調理器の使用感を向上させることができる。
また、上記案内部は、加熱庫の開口部から流れ出た結露水を板状部材上へ案内するので、板状部材で受けることができない結露水を低減することができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記板状部材の上面には凹部が設けられている。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記板状部材の上面に凹部を設けているので、結露水を凹部で保持することができる。
したがって、上記結露水が板状部材から流れ落ちる可能性を低くすることができ、ユーザの安全性を確実に高めることができる。
また、上記板状部材の上面に凹部を設けているので、板状部材の強度向上効果を得られる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記凹部は上面視で略長方形状であり、上記凹部の長辺は左右方向に略平行である。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記凹部は上面視で略長方形状であり、凹部の長辺は左右方向に延びるので、板状部材が前後方向に移動しても、凹部内の結露水が凹部外に流れ難くすることができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記凹部は複数設けられていて、複数の上記凹部は互いに隣接している。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記複数の凹部が互いに隣接するので、ある凹部から結露水が流れ出たとしても、他の凹部でその結露水を保持することができる。
また、上記凹部は複数設けられているので、板状部材の強度を大幅にアップさせることができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記凹部の壁面は前後方向および横方向に延びている。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記凹部の壁面は前後方向および横方向に延びているので、板状部材が前後方向および横方向に揺れても、凹部による結露水の保持を維持できる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記加熱部は、上記加熱庫の上記開口部が上記開閉扉で閉鎖されているときに、上記加熱庫の底部と上記板状部材との間に位置するように設けられている。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記加熱庫の開口部を開閉扉で閉鎖しているとき、加熱庫の底部と板状部材との間に加熱部があるので、加熱部の熱を板状部材上の結露水に与えることができる。
したがって、上記板状部材上の結露水を高効率で蒸発させることができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記加熱部は上記加熱庫の底部で覆われて上記加熱庫内に露出していない。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記加熱部は加熱庫の底部で覆われて加熱庫内に露出していないので、被加熱物から例えば脂が出ても、その脂が加熱部に付着しない。
また、上記加熱庫の開口部を開閉扉で閉鎖しているとき、加熱部よりも下側に位置する板状部材も、被加熱物からの脂で汚れない。
したがって、上記加熱部および板状部材に対する清掃またはメンテナンスの回数を低減できるので、ユーザの利便性を高めることができる。
一実施形態の加熱調理器は、
上記ケーシング内に設けられ、上記加熱庫に供給される蒸気を発生させる蒸気発生装置を備える。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記蒸気発生装置によって発生した蒸気を加熱庫に供給すると、加熱庫の開口部を開放したときに、その開口部から大量の結露水が流れ出るが、その大量の結露水を板状部材で受けることができる。
本発明の加熱調理器によれば、板状部材は、開閉扉の前後方向の移動に伴い、加熱庫の上記開口部よりも下側の領域を前後方向に移動するので、加熱庫の開口部から流れ出る結露水を板状部材で受けることができる。
したがって、上記結露水がユーザにかかるのを板状部材で防ぐことができるので、ユーザの安全性を高めることができる。
また、上記加熱庫の開口部を開閉扉で閉鎖すると、板状部材は加熱庫の底部よりも下側に位置するので、板状部材上の結露水を加熱庫の底部の熱で蒸発させることができる。
したがって、上記板状部材上から結露水を除去する手間を軽減できるので、ユーザの利便性も高めることができる。
また、上記開閉扉には互いに対向する棒状部材の前端部が取り付けられ、この対向する棒状部材は板状部材を介して互いに連結されるので、棒状部材のねじれ強度が高くなる。
したがって、上記開閉扉の前後方向の移動が安定し、加熱調理器の使用感を向上させることができる。
図1は本発明の一実施形態の加熱調理器の概略正面図である。 図2は上記加熱調理器を前方の斜め上方から見た概略斜視図である。 図3は上記加熱調理器を後方の斜め上方から見た概略斜視図である。 図4は上記加熱調理器を側方から見た概略斜視図である。 図5は上記加熱調理器を前方の斜め上方から見た概略斜視図である。 図6は上記加熱調理器の上面図である。 図7は上記加熱調理器の側面図である。 図8は上記加熱調理器の上面図である。 図9は図8のIX−IX線矢視断面図である。 図10は上記加熱調理器の要部の模式正面図である。 図11は従来の加熱調理器の要部の模式斜視図である。
以下、本発明の加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の加熱調理器の概略正面図である。
上記加熱調理器は、ケーシング1と、このケーシング1の前面側に取り付けられたスライド開閉式の把手付きドア2とを備えている。また、ケーシング1の前面側には、閉鎖時の把手付きドア2に隣り合うように操作パネル3を設けている。そして、操作パネル3の下方には露受容器4を配置している。なお、把手付きドア2は開閉扉の一例である。
上記把手付きドア2は、後述する加熱庫8に対して前後方向に移動可能に設けられている。また、把手付きドア2の前面には把手部51が一体に取り付けられている。そして、把手付きドア2の前面には、把手部51の上側に位置するように透明の耐熱ガラス52が取り付けられている。
上記操作パネル3にはダイヤル5を回転自在に取り付けている。また、操作パネル3は液晶表示部7を有し、この液晶表示部7がダイヤル5の操作に応じた表示を行う。
上記露受容器4は2つの前脚6,6に着脱可能な容器である。この前脚6,6はケーシング1の底部の前側に設けられている。そして、前脚6,6に露受容器4を取り付けると、露受容器4の一部が閉鎖時の把手付きドア2の後面(ケーシング1側の面)の下方に位置する。
図2は、上記ケーシング1の天部および両側部が取り外された加熱調理器を前方の斜め上方から見た概略斜視図である。また、図3は、図2の加熱調理器を後方の斜め上方から見た概略斜視図である。
上記ケーシング1内には、図2,図3に示すように、魚や肉などの被加熱物を加熱するための加熱庫8を設置している。また、ケーシング1内において、加熱庫8の側方かつ操作パネル3の後方の空間を電装品室9とし、加熱庫8の後方かつ電装品室9の後方の空間を吸気空間10としている。つまり、電装品室9はケーシング1の一側方に設けられている一方、吸気空間10はケーシング1の後側に設けられている。
上記加熱庫8は開口部8a(図5参照)を前面側に有し、把手付きドア2が加熱庫8の開口部8aを開閉する。上記被加熱物は、加熱庫8の開口部8aを通して、加熱庫8内から取り出したり、加熱庫8内に入れたりする。また、加熱庫8の上方、下方、後方および両側方のそれぞれには、遮熱板11,11,…を配置している。つまり、遮熱板11,11,…は加熱庫8の開口部8aを除く周囲に配置されている。また、図示しないが、遮熱板11と加熱庫8との間の空間には断熱材を充填している。そして、加熱庫8内の気体は、排気経路12でケーシング1の前側に案内されて、ケーシング1の前側からケーシング1外に排気される。
上記電装品室9内には、加熱庫8へ供給される蒸気を発生させる蒸気発生装置13と、この蒸気発生装置13に給水チューブ20を介して接続された給水ポンプ14と、この給水ポンプ14の前方に配置されたタンク収納部15とがある。そして、上記被加熱物の加熱時には、冷却ファン16からの空気が電装品室9内を流れ、給水ポンプ14などの電装品を冷却できるようにしている。
上記吸気空間10は、冷却ファン16の駆動時、ケーシング1の後側周辺の空気が4つの吸気口17,17,…から流れ込む空間である。この吸気空間10内の空気は冷却ファン16に吸い込まれて電装品室9内へ吹き出される。なお、各吸気口17は、ケーシング1の後部に設けられた複数のスリットで構成されている。
上記排気経路12は、可撓性を有する合成樹脂製の排気チューブ18と、タンク収納部15の側方に配置され、非可撓性を有する合成樹脂製の排気ダクト19とを含む。
上記排気チューブ18は電装品室9の後側上部から前側下部へ延びるように設置されている。そして、排気チューブ18の後端部は加熱庫8の後部に接続されている一方、排気チューブ18の前端部は排気ダクト19に接続されている。
上記排気ダクト19の後端は開口しており、冷却ファン16からの空気が排気ダクト19内に流入するようになっている。加熱庫8内からの気体は、冷却ファン16からの空気と混ざって温度が下がる。
なお、図2,図3の21は、電装品室9と吸気空間10とを仕切る間仕切壁である。この間仕切壁21には冷却ファン16を取り付けている。
図4は、図2の加熱調理器を側方から見た概略斜視図である。
上記排気ダクト19の前側の底部には排気兼排水口22を設けている。この排気兼排水口22はケーシング1の底部を貫通し露受容器4に対向する。また、排気ダクト19内には排気チューブ18の前端部が入っており、排気チューブ18の前端部の開口が排気兼排水口22側に向いている。排気チューブ18内および排気ダクト19内で生じた結露水は、排気兼排水口22を介して露受容器4へ排水することが可能である。
上記タンク収納部15は給水タンク23を収納している。この給水タンク23は、図5に示すように、把手付きドア2を開放すると前面が露出し、タンク収納部15に出し入れ可能となる。また、給水タンク23内の水は、給水ポンプ14の駆動により、給水チューブ20を介して蒸気発生装置13に供給される。蒸気発生装置13は、給水ポンプ14からの水を蒸気発生用ヒータ24で加熱して、水蒸気を発生させる。
また、上記把手付きドア2の開放に伴って、上記被加熱物を載置するトレイ40が加熱庫8内から引き出される。
図6は、上記把手付きドア2が開放された加熱調理器の上面図である。また、図7は、図6の加熱調理器の側面図である。なお、図6,図7の加熱調理器はケーシング1の一部および操作パネル3が取り外されている。
図6,図7に示すように、上記把手付きドア2の後面には、側方視の形状略U字形状である係止部43が2つ設けられている。この係止部43,43にはトレイホルダ44の前端部が着脱可能に係止される。
上記トレイホルダ44はトレイ40を着脱可能に保持する。このトレイホルダ44は金属製の線材を所定の形状に折り曲げて形成される。また、トレイホルダ44の後端部は加熱庫8の底部の内壁面上を摺動する。
上記レールユニット41は、ケーシング1に固定された一対の固定レール45,45と、この固定レール45,45に対して進退可能な一対の可動レール42,42とを有する。なお、固定レール45,45は固定部材の一例であり、可動レール42,42は棒状部材の一例である。
上記可動レール42,42の前端部には、把手付きドア2が連結金具43を介して着脱可能に取り付けられている。また、一対の可動レール42,42を板状部材47で互いに連結しており、トレイ40およびトレイホルダ44下に板状部材47が位置する。
上記板状部材47は、把手付きドア2の前後方向の移動に伴い、加熱庫8の上記開口部よりも下側の領域を前後方向に移動する。また、板状部材47は、加熱庫8の開口部8a(図5参照)を把手付きドア2で閉鎖すると、加熱庫8の底部よりも下側に位置するように設けられている。
図8は、上記トレイ40およびトレイホルダ44が取り外された加熱調理器の上面図である。
上記板状部材47は、一方の可動レール42の前端部と他方の可動レール42の前端部との間から、一方の可動レール42の後端部と他方の可動レール42の後端部との間までに渡って配置されている。また、板状部材47の上面には、深さを例えば1mmを設定した凹部48A,48B,48Cが設けられている。凹部48Aは1個、凹部48Bは3個、凹部48Cは2個あって、1個の凹部48Aおよび2個の凹部48Cは前後方向において3個の凹部48Bのうちの一つに隣接し、3個の凹部48Bは前後方向において互いに隣接している。また、各凹部48A,48B,48Cの壁面は前後方向および横方向に延びている。具体的には、各凹部48の上面視の形状は略長方形状である。そして、各凹部4848A,48B,48Cの長手方向は、把手付きドア2が移動する方向に直交する水平方向と略平行にしている。つまり、各凹部48A,48B,48Cの長辺は左右方向に延びる。
図9は、図8のIX−IX線から見た断面図である。
上記加熱庫8上には上ヒータ収納部25が設けられており、上ヒータ収納部25内に上ヒータ26の発熱部26aを収納している。蒸気発生装置13(図2〜図4参照)から上ヒータ収納部25内に流入した水蒸気は、上ヒータ26で過熱されて過熱水蒸気となる。ここで、上記過熱水蒸気とは、100℃以上の過熱状態にまで加熱された蒸気を意味する。
上記上ヒータ26の発熱部26aは加熱庫8の天部に上側から対向している。加熱庫8の天部は、上ヒータ26に加熱されて加熱庫8内の被加熱物へ輻射熱を照射する輻射板として働く。また、加熱庫8の天部には蒸気吹出孔28,28,…を設けられており、上ヒータ収納部25内の過熱水蒸気が蒸気吹出孔28,28,…から加熱庫8内へ吹き出す。また、上ヒータ収納部25内の空間と加熱庫8内の空間とは、蒸気吹出孔28,28,…のみを介して連通している。つまり、蒸気吹出孔28,28,…以外の箇所では、上ヒータ26は加熱庫8の天部で覆われて、加熱庫8内に露出していない。
一方、上記加熱庫8下には下ヒータ収納部29が設けられており、下ヒータ収納部29内に下ヒータ30の発熱部30aを収納している。なお、下ヒータ30が加熱部の一例である。
上記下ヒータ30の発熱部30aは加熱庫8の底部に下側から対向している。加熱庫8の底部は、加熱庫8の天部とは異なり、貫通孔を有していない。つまり、下ヒータ30の発熱部30aは、加熱庫8の底部で完全に覆われて、加熱庫8内に露出していない。これにより、被加熱物から出た油などが滴下して下ヒータ30に付着しないようにしている。
また、上記把手付きドア2を閉鎖すると、板状部材47は、下ヒータ30の加熱部30aの下方に設けられたスペースS内に位置するようになっている。別の言い方をすれば、下ヒータ30の加熱部30aは、把手付きドア2の閉鎖時に、加熱庫8の底部と板状部材47との間に位置するように設けられている。
また、上記加熱庫8の後部には排気口27が設けられている。加熱庫8内の気体は、排気口27から加熱庫8外へ出て、排気経路12を介して、ケーシング1の前側からケーシング1外に排気される。
また、蒸気把手付きドア2の後面には、前面側の耐熱ガラス52と対向するように透明の耐熱ガラス31が取り付けられている。この耐熱ガラス31の周囲には、耐熱樹脂からなるパッキン32が設けられている。把手付きドア2を閉鎖すると、パッキン32が加熱庫8の開口部8aの周縁部に密着して、ケーシング1の前面と把手付きドア2の後面との間から加熱庫109内の過熱水蒸気等が漏れ出ないようにしている。
図10は上記加熱調理器の要部の模式正面図である。
上記ケーシング1の前面には、加熱庫8の開口部8aから流れ出た結露水を板状部材47上へ案内する2つの案内部33が設けられている。この案内部33,33は、正面視の形状が略三角形状の凸部からなる。
また、上記ケーシング1の前面には、加熱庫8の開口部8aよりも下側に位置するように貫通孔34を設けている。可動レール42,42および板状部材47は、貫通孔34を通して、ケーシング1内から引き出されたり、ケーシング1内に入れられたりする。
上記構成の加熱調理器によれば、把手付きドア2を加熱庫8に対して前方向に移動させ、加熱庫8の開口部8aを開放する。このとき、板状部材47は、把手付きドア2の前方向の移動に伴い、加熱庫8の開口部8aよりも下側の領域を前方向に移動するので、加熱庫8の開口部8aから流れ出る結露水を板状部材47で受けることができる。
したがって、上記結露水がユーザにかかるのを板状部材47で防ぐことができるので、ユーザの安全性を高めることができる。
また、上記結露水を板状部材47で受けた後、把手付きドア2を加熱庫8に対して後方向に移動させ、加熱庫8の開口部8aを把手付きドア2で閉鎖する。そうすると、板状部材47は加熱庫8の底部よりも下側に位置するので、板状部材47上の結露水を加熱庫8の底部の熱で蒸発させることができる。
したがって、上記板状部材47上から結露水を除去する手間を軽減できるので、ユーザの利便性も高めることができる。
また、上記板状部材47によって一対の棒状部材を互いに連結するので、一対の棒状部材をねじれに対して強くすることができる。
したがって、上記把手付きドア2の前後方向の移動が安定し、加熱調理器の使用感を向上させることができる。
また、上記ケーシング1の前面に案内部33,33を設けているので、加熱庫8の開口部8aから流れ出た結露水は、図10の矢印に沿うように流れ落ち、板状部材47上へ案内される。
したがって、上記板状部材47で受けることができない結露水を低減することができる。
また、上記板状部材47の上面に凹部48A,48B,48Cを設けているので、結露水を凹部48A,48B,48Cで保持することができる。
したがって、上記結露水が板状部材47から流れ落ちる可能性を低くすることができ、ユーザの安全性を確実に高めることができる。
また、上記板状部材47の上面に複数の凹部48A,48B,48Cを設けているので、板状部材47の強度を大幅に高くすることができる。
また、上記凹部48A,48B,48Cの長手方向を、把手付きドア2が移動する方向に直交する水平方向と略平行にしているので、把手付きドア2を開閉しても、凹部48A,48B,48Cで結露水を保持し続けることができる。
また、上記凹部48A,48B,48Cが互いに隣接するので、48A,48B,48Cのうちの一つから結露水が流れ出たとしても、48A,48B,48Cのうちの他の一つでその結露水を保持することができる。
また、上記凹部48A,48B,48Cの壁面は前後方向および横方向に延びているので、板状部材47が前後方向および横方向に揺れても、凹部48A,48B,48Cによる結露水の保持を維持できる。
また、上記加熱庫8の開口部8aを把手付きドア2で閉鎖しているとき、板状部材47の上方に下ヒータ30の発熱部30aがあるので、下ヒータ30による輻射熱で板状部材47上の結露水を効率良く蒸発させることができる。
さらに、上記板状部材47が配置されるスペースSは、冷却ファン16からの空気が流れるので、板状部材47上の結露水にその空気を当てて蒸発させることもできる。
また、上記下ヒータ30の発熱部30aは加熱庫8の底部で覆われて加熱庫8内に露出していないので、被加熱物から例えば脂が出ても、その脂は下ヒータ30の発熱部30aに付着しない。
また、上記加熱庫8の開口部8aを把手付きドア2で閉鎖しているとき、下ヒータ30の発熱部30aよりも下側に位置する板状部材47も、被加熱物からの脂で汚れない。
したがって、上記下ヒータ30および板状部材47に対する清掃またはメンテナンスの回数を低減できるので、ユーザの利便性を高めることができる。
また、上記蒸気発生装置13によって加熱庫8内に水蒸気または過熱水蒸気を供給すると、加熱庫8の開口部8aを開放したときに、その開口部8aから大量の結露水が流れ出るが、その大量の結露水を板状部材47で受けることができるので、ユーザは安心である。
上記実施形態において、一対の可動レール42,42間に、単数または複数の可動レールまたは補強部材を設けてもよい。
上記実施形態では、略一直線状に延びる可動レール42,42を用いていたが、屈曲部を有する可動レールを用いてもよい。
上記実施形態では、ケーシング1の前面に、正面視の形状が略三角形状の凸部からなる案内部33,33を設けていたが、ケーシング1の前面に、正面視の形状が例えば略長方形状の凸部からなる案内部を設けてもよい。つまり、ケーシング1の前面に設ける案内部の形状は、加熱庫8の開口部8aから流れ出た結露水を板状部材47上へ案内できるのであれば、どのような形状であってもよい。
また、上記案内部33,33のような案内部は、ケーシング1の前面に設けなくてもよいが、ユーザの安全性を確実に高める点から考えると、ケーシング1の前面に設ける方が好ましい。
上記実施形態では、板状部材47の上面に複数の凹部48A,48B,48Cを設けていたが、板状部材47の上面に単数の凹部を設けてもよい。
上記実施形態では、凹部48A,48B,48Cは、長辺が左右方向に延びるように設けていたが、長辺が左右方向に対して傾斜するように設けてもよい。
上記実施形態では、板状部材47の上面に、上面視の形状が略長方形状の凹部48A,48B,48Cを設けていたが、板状部材47の上面に、上面視の形状が例えば略円形状または楕円形状の凹部を単数または複数設けてもよい。
また、上記凹部48A,48B,48Cのような凹部は、板状部材47の上面に設けなくてもよいが、ユーザの安全性を確実に高める点から考えると、板状部材47の上面に設ける方が好ましい。
上記実施形態において、上ヒータ26および下ヒータ30の換わりに、例えばマイクロ波加熱装置または電磁誘導加熱装置を加熱部の一例として用いてもよい。
上記実施形態では、上ヒータ収納部25内で過熱水蒸気が生成され、この過熱水蒸気が加熱庫8内に供給されるようにしていたが、下ヒータ収納部29内でも過熱水蒸気が生成され、この過熱水蒸気が加熱庫8内に供給されるようにしてもよい。
本発明は、例えば、過熱水蒸気を使用するオーブンレンジのみならず、過熱水蒸気を使用するオーブン、レンジまたはIHクッキングヒータ等の加熱調理器にも適用できるし、過熱水蒸気を使用しないオーブン、レンジ、オーブンレンジまたはIHクッキングヒータ等の加熱調理器にも適用できる。
本発明の加熱調理器では、クッキングヒータ(IHヒータや電気ヒータなどの電気コンロまたはガスコンロを用いたもの含む)やオーブンレンジなどにおいて、過熱水蒸気または飽和水蒸気を用いることによって、ヘルシーな調理を行うことができる。例えば、本発明の加熱調理器では、温度が100℃以上の過熱水蒸気または飽和水蒸気を食品表面に供給し、食品表面に付着した過熱水蒸気または飽和水蒸気が凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができる。また、凝縮水が食品表面に付着して塩分や油分が凝縮水と共に滴下することにより、食品中の塩分や油分を低減できる。さらに、加熱室内は過熱水蒸気または飽和水蒸気が充満して無酸素状態となることにより、食品の酸化を抑制した調理が可能となる。
1 ケーシング
2 把手付きドア
8 加熱庫
13 蒸気発生装置
30 下ヒータ
33 案内部
42 可動レール
45 固定レール
47 板状部材
48A,48B,48C 凹部

Claims (8)

  1. ケーシングと、
    上記ケーシング内に設けられて、前面側に開口部を有すると共に、被加熱物を収容する加熱庫と、
    上記被加熱物を加熱するための加熱部と、
    上記加熱庫に対して前後方向に移動可能に設けられ、上記加熱庫の上記開口部を開閉する開閉扉と、
    上記ケーシングに固定された固定部材と、
    上記固定部材に対して進退可能に設けられ、前端部が上記開閉扉に取り付けられた互いに対向する棒状部材と、
    上記対向する棒状部材を互いに連結する板状部材と
    を備え、
    上記板状部材は、上記開閉扉の前後方向の移動に伴い、上記加熱庫の上記開口部よりも下側の領域を前後方向に移動すると共に、上記加熱庫の上記開口部を上記開閉扉で閉鎖すると、上記加熱庫の底部よりも下側に位置し、
    上記ケーシングの前面には、上記加熱庫の上記開口部から流れ出た結露水を上記板状部材上へ案内する案内部が設けられていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記板状部材の上面には凹部が設けられていることを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項に記載の加熱調理器において、
    上記凹部は上面視で略長方形状であり、上記凹部の長辺は左右方向に略平行であることを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項またはに記載の加熱調理器において、
    上記凹部は複数設けられていて、複数の上記凹部は互いに隣接していることを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項からまでのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
    上記凹部の壁面は前後方向および横方向に延びていることを特徴とする加熱調理器。
  6. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
    上記加熱部は、上記加熱庫の上記開口部が上記開閉扉で閉鎖されているときに、上記加熱庫の底部と上記板状部材との間に位置するように設けられていることを特徴とする加熱調理器。
  7. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
    上記加熱部は上記加熱庫の底部で覆われて上記加熱庫内に露出していないことを特徴とする加熱調理器。
  8. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
    上記ケーシング内に設けられ、上記加熱庫に供給される蒸気を発生させる蒸気発生装置を備えることを特徴とする加熱調理器。
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