JP5268599B2 - 研削装置および研削方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェーハを研削加工する研削装置および研削方法に関する。
ICやLSI等のデバイスが表面に形成された半導体チップは、各種電子機器を小型化する上で必須のものとなっている。この半導体チップは、略円盤状のワークとしての半導体ウェーハの表面を格子状の分割予定ライン(ストリート)により複数の矩形領域に区画し、区画された各矩形領域にデバイスを形成した後、分割予定ラインに沿って矩形領域が分割されることで製造される。
このような半導体チップの製造工程において、半導体ウェーハは分割に先だち、デバイスが形成されるデバイス面の反対側の裏面が研削されて所定の厚さに薄化される。この半導体ウェーハの薄化により、電子機器の小型化や軽量化の他、熱放散性が向上される。しかしながら、薄化された半導体ウェーハは、薄化前の半導体ウェーハと比較して剛性が低下し、反りの発生や搬送リスクが高いという問題があった。
そこで、この問題を解決するために、半導体ウェーハの裏面であって、デバイスが形成されるデバイス形成領域に対応する領域のみを研削して凹状とし、デバイス領域の外周領域に補強用突部を形成している。半導体ウェーハは、この補強用凸部により剛性が確保され、反りや搬送リスクが低減される。このように補強用凸部が形成された半導体ウェーハは、ダイシング行程の前に補強用凸部が除去される。
従来、このような半導体ウェーハから補強用凸部を除去する研削装置として、補強用凸部を立軸平面研削により除去するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。図6(a)に示すように、従来の研削装置は、薄型円筒状の研削砥石54を半導体ウェーハWに対して垂直な軸線回りに回転させ、研削砥石54の端部に位置する環状の研削面54aを補強用凸部64に対して平行状態で相対回転接触させて、半導体ウェーハWの裏面から補強用凸部64を除去している。
特開2007−19379号公報
しかしながら、上記した立軸平面研削用の研削装置においては、研削砥石54が接触していないにもかかわらず半導体ウェーハWの補強用凸部64の内側に位置する内底面65aが損傷するという問題があった。具体的には、従来の研削装置においては、補強用凸部64に対して研削砥石54の研削面54aが平行に当てられているため、研削が進むにつれて研削面54aと内底面65aとの間隔が狭くなる。そして、図6(b)に示すように、研削中に研削砥石54から砥粒54bが凹部65に脱落して、砥粒54bが研削面54aと内底面65aとの間に挟まり、内底面65a上を引きずられることで半導体ウェーハWを損傷させていた。この場合、図6(c)に示すように、研削砥石54の研削面54aが内底面65aの上方から外れた位置で半導体ウェーハWの補強用凸部64を研削することも考えられるが、研削砥石54の移動分だけ装置が大型化してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、円盤状の外周領域に補強用凸部を形成したワークにおいて、装置を大型化することなく、補強用凸部の研削中にワークの損傷を抑制することができる研削装置および研削方法を提供することを目的とする。
本発明の研削装置は、ワークが載置される載置面を有し、前記載置面に前記ワークを保持する保持部と、前記保持部に保持された前記ワークに対して研削砥石を当接させて研削する研削部とを備え、前記ワークは、表面にデバイスが形成されるデバイス形成領域と前記デバイス形成領域の周囲の外周領域とを有し、裏面の前記デバイス形成領域に対応する領域を除去して、裏面の前記外周領域に対応する領域から補強用凸部が突出するように凹部が形成され、前記ワークの表面が前記保持部の載置面に載置されており、前記ワークの凹部の内底面に対して前記研削砥石の研削面と前記内底面との間隔が前記凹部の内側に向かって広がるように、前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接させることを特徴とする。
本発明の研削方法は、ワークが載置される載置面を有し、前記載置面に前記ワークを保持する保持部と、前記保持部に保持された前記ワークに対して研削砥石を当接させて研削する研削部とを備えた研削装置により前記ワークを研削する研削方法であって、前記ワークは、表面にデバイスが形成されるデバイス形成領域と前記デバイス形成領域の周囲の外周領域とを有し、裏面の前記デバイス形成領域に対応する領域を除去して、裏面の前記外周領域に対応する領域から補強用凸部が突出するように凹部が形成され、前記ワークの表面を前記保持部の載置面に載置し、前記ワークの凹部の内底面に対して前記研削砥石の研削面と前記内底面との間隔が前記凹部の内側に向かって広がるように、前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接して研削することを特徴とする。
この構成によれば、研削砥石の研削面と補強用凸部とが当接したときに、研削砥石の研削面と内底面との間隔が凹部の内側に向かって広がるため、研削砥石から脱落した砥粒を研削面と内底面との間に挟んで状態で、砥粒が内底面上を引きずられることが抑制される。したがって、補強用凸部の研削中に砥粒が脱落しても、ワークの損傷を抑制することができる。また、研削砥石の研削面と補強用凸部とを傾斜させて、砥粒の挟み込みを抑制しているため、研削砥石の研削面を内底面の上方からワーク外側に外れた位置に移動させる構成と比較して装置を小型化することができる。また、一般に、研削装置は研削水を噴射しながら研削するため、脱落した砥粒は研削水で凹部の外側に流され、砥粒が研削面と内底面との間に挟まれることがさらに抑制される。
また、本発明の研削装置によれば、前記研削砥石は、リング状の研削面を有し、前記研削砥石のリング状の研削面と前記補強用凸部とが1部分で接触するように前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接させている。
また、本発明の研削装置によれば、前記ワークの外周から中心を通る第1の方向において前記ワークを前記研削砥石の研削面に対して相対的に傾斜させると共に、前記第1の方向に直交する第2の方向において前記ワークを前記研削砥石の研削面に対して相対的に傾斜させて、前記研削砥石のリング状の研削面と前記補強用凸部とが1部分で接触するように前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接させている。
また、本発明の研削装置によれば、前記保持部の傾斜角を調整する傾斜角調整機構を備え、前記傾斜角調整機構により前記保持部の傾斜角を調整して前記ワークの凹部の内底面に対して前記研削砥石の研削面と前記内底面との間隔が前記凹部の内側に向かって広がるように、前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接させている。
また、本発明の研削方法によれば、リング状の研削面を有しており、前記研削砥石のリング状の研削面と前記補強用凸部とが1部分で接触するように前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接して研削している。
本発明によれば、円盤状の外周領域に補強用凸部を形成したワークにおいて、装置を大型化することなく、補強用凸部の研削中にワークの損傷を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る研削装置は、反りや搬送リスクを低減するために半導体ウェーハの裏面の外周縁部に形成された補強用凸部をダイシング工程前に除去するためのものである。最初に、本発明の実施の形態に係る研削装置について説明する前に、研削対象となる半導体ウェーハについて簡単に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る加工前の半導体ウェーハの外観斜視図であり、(a)は半導体ウェーハの表面、(b)は半導体ウェーハの裏面をそれぞれ示している。
図1(a)に示すように、加工前の半導体ウェーハWは、略円板状に形成されており、表面に格子状に配列された図示しない分割予定ラインによって複数の領域に区画されている。分割予定ラインによって区画された各領域には、半導体ウェーハWの中央においてIC、LSI等のデバイス61が形成されている。また、半導体ウェーハWの表面は、中央部分に位置するデバイス61が形成されたデバイス形成領域62と、デバイス形成領域62の周囲に位置する外周領域63とに分けられる。
図1(b)に示すように、半導体ウェーハWの裏面は、デバイス形成領域62に対応する領域が除去され、外周領域63に対応する領域が環状に突出して補強用凸部64が形成されている。このように、半導体ウェーハWの裏面には凹部65が形成され、デバイス形成領域62だけが薄化されている。凹部65が形成された半導体ウェーハWは、カセット2(図2参照)に収容され、研削装置1に搬入される。
なお、本実施の形態においては、ワークとしてシリコンウェーハ等の半導体ウェーハWを例に挙げて説明するが、この構成に限定されるものではなく、半導体製品のパッケージ、セラミック、ガラス、サファイヤ、シリコン系の基板、各種電気部品やミクロンオーダーの精度が要求される各種加工材料をワークとしてもよい。また、補強用凸部64は、環状に形成されたものに限定されるものではなく、ワークの反りや強度を補強するものであればよく、例えば、円弧状に形成されたものでもよい。
次に、図2を参照して本発明の実施の形態に係る研削装置について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る研削装置の外観斜視図である。
図2に示すように、研削装置1は、加工前の半導体ウェーハWを搬入する他、加工後の半導体ウェーハWを搬出する搬入搬出ユニット4と、搬入搬出ユニット4から搬入された半導体ウェーハWの補強用凸部64を研削して除去する凸部除去ユニット5とから構成されている。搬入搬出ユニット4は、直方体状の基台11を有し、基台11にはカセット2、3が載置される一対のカセット載置部12、13が前面11aから前方に突出するように設けられている。
カセット載置部12は、搬入口として機能し、加工前の半導体ウェーハWが収容されたカセット2が載置される。カセット載置部13は、搬出口として機能し、加工後の半導体ウェーハWが収容されるカセット3が載置される。基台11の上面には、カセット載置部12、13に面して搬入搬出アーム14が設けられ、搬入搬出アーム14に隣接して凸部除去ユニット5側の一の角部に仮置き部15、他の角部にスピンナー洗浄部16がそれぞれ設けられている。また、基台11の上面において、仮置き部15とスピンナー洗浄部16との間には、ウェーハ供給部17、ウェーハ回収部18が設けられている。
搬入搬出アーム14は、カセット載置部12に載置されたカセット2から仮置き部15に半導体ウェーハWを搬入する他、スピンナー洗浄部16からカセット載置部13に載置されたカセット3に半導体ウェーハWを搬出する。仮置き部15は、仮置きテーブル21と、撮像部22を有しており、仮置きテーブル21に載置された半導体ウェーハWの外周部分を撮像して、画像処理により半導体ウェーハWの中心位置と仮置きテーブル21の中心位置(後述するチャックテーブル34の中心位置)との位置ズレ量を算出する。
ウェーハ供給部17は、仮置きテーブル21に載置された加工前の半導体ウェーハWの位置ズレ量を補正しつつ、凸部除去ユニット5のチャックテーブル34に載置する。ウェーハ回収部18は、チャックテーブル34に載置された加工後の半導体ウェーハWをスピンナー洗浄部16のスピンナー洗浄テーブル23に載置する。スピンナー洗浄部16は、基台11内においてスピンナー洗浄テーブル23に載置された半導体ウェーハWを回転させ、洗浄水を噴射して洗浄する。
凸部除去ユニット5は、荒研削ユニット32および仕上げ研削ユニット33と半導体ウェーハWを保持したチャックテーブル34とを相対回転させて半導体ウェーハWの補強用凸部64を研削するように構成されている。また、凸部除去ユニット5は、直方体状の基台31を有し、基台31の前面には搬入搬出ユニット4が接続されている。基台31の上面には、3つのチャックテーブル34が配置されたターンテーブル35が設けられ、ターンテーブル35の後方には支柱部36が立設されている。
ターンテーブル35は、大径の円盤状に形成されており、上面には周方向に120度間隔で3つのチャックテーブル34が配置されている。そして、ターンテーブル35は、図示しない回転駆動機構に接続され、回転駆動機構によりD1方向に120度間隔で間欠回転される。これにより、3つのチャックテーブル34は、ウェーハ供給部17およびウェーハ回収部18との間で半導体ウェーハWを受け渡す載せ換え位置、荒研削ユニット32に半導体ウェーハWを対向させる荒研削位置、仕上げ研削ユニット33に半導体ウェーハWを対向させる仕上げ研削位置の間を移動される。なお、チャックテーブル34の詳細については後述する。
基台31の上面において、ターンテーブル35の荒研削位置および仕上げ研削位置の近傍には接触式センサ38、39が設けられている。この接触式センサ38、39は、2つの接触子を有し、一方の接触子が半導体ウェーハWの補強用凸部64に接触され、他方の接触子がチャックテーブル34の上面に接触されている。そして、2つの接触子の高さの差分から研削深さが制御される。
支柱部36は、一対の斜面を有する上面視ベース状に形成され、この一対の斜面にはチャックテーブル34の上方において荒研削ユニット32および仕上げ研削ユニット33を移動させる研削ユニット移動機構41、42が設けられている。この支柱部36の一対の斜面は、荒研削ユニット32および仕上げ研削ユニット33をそれぞれ対応するチャックテーブル34の中心に向けて移動可能な角度になっている。研削ユニット移動機構41は、支柱部36の斜面に配置された互いに左右方向に平行な図示しない一対のガイドレールと、一対のガイドレールにスライド可能に設置されたモータ駆動のR軸テーブル43とを有している。
また、研削ユニット移動機構41は、R軸テーブル43の前面に配置された互いに上下方向に平行な一対のガイドレール45と、一対のガイドレール45のそれぞれにスライド可能に配置されたモータ駆動のZ軸テーブル46を有している。Z軸テーブル46には、前面に取り付けられた支持部47を介して荒研削ユニット32が支持されている。また、研削ユニット移動機構42も、研削ユニット移動機構41と同様の構成を有し、仕上げ研削ユニット33が支持されている。
なお、各R軸テーブル43、44、各Z軸テーブル46の背面側には、それぞれ図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ48が螺合されている(R軸テーブル用のボールネジは不図示)。そして、R軸テーブル43、44用のボールネジ、Z軸テーブル46用のボールネジ48の上端部には、それぞれ駆動モータ49が連結され、この駆動モータ49によりボールネジが回転駆動される(R軸テーブル用の駆動モータは不図示)。このような構成により、R軸テーブル43、44はR1方向、R2方向にそれぞれ移動し、Z軸テーブル46は上下方向に移動する。
荒研削ユニット32は、ユニットハウジング51と、ユニットハウジング51の内側においてモータ52により回転駆動する図示しないスピンドルと、スピンドルの下端に着脱自在に装着された研削砥石54とを有している。荒研削ユニット32は、回転したチャックテーブル34に保持された半導体ウェーハWに研削砥石54を回転接触させると共に、図示しないノズルから研削液を半導体ウェーハWに噴射する。そして、荒研削ユニット32は、研削ユニット移動機構41により研削砥石54の半導体ウェーハWに対する半径方向に位置調整され、Z軸方向に研削送りされて半導体ウェーハWから補強用凸部64を除去する。
研削砥石54は、ダイヤモンドの砥粒をメタルボンドやレジンボンド等の結合剤で固めたダイヤモンド砥石で構成されている。また、研削砥石54は、薄型円筒状に形成されており、リング状の研削面を有している。なお、仕上げ研削ユニット33は、荒研削ユニット32と同様の構成を有して同様な動作を行うが、研削砥石54として粒度が細かいものを使用している。
次に、図3を参照してチャックテーブルについて詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態に係るチャックテーブルの外観斜視図である。なお、図3においては、説明の便宜上、テーブル部分のみ図示している。
図3に示すように、チャックテーブル34は、円盤状であり、上面中央部分にポーラスセラミック材により円形状に吸着保持面34aが形成されている。吸着保持面34aは、基台31内に配置された図示しない吸引源に接続され、半導体ウェーハWを吸着保持する。また、チャックテーブル34は、図示しない回転駆動機構により吸着保持面34aに対して垂直な軸線L回りにD2方向に回転可能に構成されている。
チャックテーブル34の下部には、ターンテーブル35の上面との間に傾斜角調整機構55が設けられている。この傾斜角調整機構55は、研削砥石54の研削面に対するチャックテーブル34の傾斜角を微調整するものであり、直交する2つのθ1方向、θ2方向における傾斜角を微調整可能に構成されている。θ1方向は、R軸テーブル43の移動方向であるR1方向(R2方向)における角度調整方向であり、θ2方向は、R1方向(R2方向)に直交する方向における角度調整方向である。チャックテーブル34をθ1方向に傾斜させると、研削砥石54のリング状の研削面と2箇所で接触し(図4(c)参照)、さらにチャックテーブル34をθ2方向に傾斜させると、研削砥石54のリング状の研削面と1箇所で接触する(図5参照)。
なお、傾斜角調整機構55は、研削砥石54の研削面に対してチャックテーブル34の傾斜角を調整できる構成であればよく、例えば、2つのシーソー機構を組み合わせて構成されている。また、本実施の形態では、傾斜角調整機構55を2方向における傾斜角を微調整可能としたが、1方向のみを調整可能としたものを用いてもよい。
ここで、本実施の形態に係る研削装置による研削動作について説明する。図4は、本実施の形態に係る研削装置によるチャックテーブルを1方向のみに傾斜させた場合の研削動作の説明図である。なお、以下の説明では、荒研削ユニットにより半導体ウェーハの補強用凸部を研削する場合を例に挙げて説明するが、仕上げ研削ユニットも同様に動作する。また、本実施の形態では、傾斜角調整機構55のθ1方向の傾斜角を調整して、研削砥石54のリング状の研削面と2箇所で接触する構成を例示して説明していく。
チャックテーブル34は、ウェーハ供給部17により載せ換え位置で半導体ウェーハWの表面が吸着保持面34aに載置され、補強用凸部64を上側に向けて半導体ウェーハWを吸着保持面34aに保持した状態でターンテーブル35の回転により荒研削位置に移動する。このとき、R軸テーブル43が移動して、荒研削ユニット32の半導体ウェーハWに対する半径方向の研削位置が調整される。
図4(a)に示すように、チャックテーブル34は、荒研削位置に移動すると、傾斜角調整機構55により傾斜角が調整される。傾斜角調整機構55は、R1方向においてθ1方向にチャックテーブル34を僅かに傾斜させて、研削砥石54の研削面54aと半導体ウェーハWの凹部65の内底面65aとの間隔を広げている。すなわち、研削面54aと半導体ウェーハWの内底面65aとの間隔は、R1方向において半導体ウェーハWの中心側に向けて広くなるように角度調整されている。
図4(b)に示すように、Z軸テーブル46により荒研削ユニット32が下方に研削送りされると、研削砥石54の研削面54aが半導体ウェーハWの補強用凸部64に斜めに接触する。このとき、図4(c)に示すように、研削砥石54の研削面54aが半導体ウェーハWの補強用凸部64に対し接触部分A1、A2、の2箇所で接触している。
この状態で、半導体ウェーハWの研削を継続すると、研削砥石54から砥粒54bが半導体ウェーハWの凹部65に脱落する。凹部65に脱落した砥粒54bは、研削砥石54の研削面54aと半導体ウェーハWの内底面65aとの間隔が広いため、研削面54aと内底面65aとの間に挟まれることが抑制される。加えて、凹部65に脱落した砥粒54bは、ノズルから噴射された研削水により凹部65の外側に押し流されるため、研削面54aと内底面65aとの間に落下した砥粒54bが半導体ウェーハWの内底面65aを損傷する不具合を防止することができる。
次に、図5を参照して研削装置によるチャックテーブルを2方向に傾斜させた場合の研削動作について説明する。図5は、本実施の形態に係る研削装置によるチャックテーブルを2方向に傾斜させた場合の研削動作の説明図である。
図4(c)に示す構成では、研削砥石54の研削面54aと半導体ウェーハWの補強用凸部64とが2箇所で接触する構成としたため、接触部分A1、A2において補強用凸部64が研削される方向が異なる。すなわち、研削砥石54がD3方向に回転する場合、接触部分A1では補強用凸部64は研削砥石54のリング状の研削面54aが半導体ウェーハWの補強用凸部64の内側から外側に出る方向に研削され、接触部分A2では補強用凸部64は研削砥石54のリング状の研削面54aが半導体ウェーハWの補強用凸部64の外側から内側に入る方向に研削されている。
このように、研削砥石54の研削面54aと半導体ウェーハWの補強用凸部64とが2箇所において研削方向が異なると、それぞれ振動が発生して研削砥石54の異常摩耗、エッジチッピングの増加、異常振動、表面粗さの低下等の影響を受ける可能性がある。この場合、図5に示すように、θ1方向およびθ2方向の2方向にチャックテーブル34を傾斜させて、研削砥石54の研削面54aと半導体ウェーハWの補強用凸部64とを接触部分A3の1箇所で接触させる構成にする。このように、研削砥石54の研削面54aと半導体ウェーハWの補強用凸部64とが1箇所で接触するため、研削砥石54の異常摩耗、エッジチッピングの増加、異常振動、表面粗さの低下を抑制することが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る研削装置1によれば、研削砥石54の研削面54aと補強用凸部64とが当接したときに、研削砥石54の研削面54aと半導体ウェーハWの内底面65aとの間隔が凹部65の内側に向かって広がるため、研削砥石54から脱落した砥粒54bを研削面54aと内底面65aとの間に挟んで状態で、砥粒54bが内底面65a上を引きずられることが抑制される。したがって、補強用凸部64の研削中に砥粒54bが脱落しても、半導体ウェーハWの損傷を抑制することが可能となる。また、研削砥石54の研削面54aと補強用凸部64とを傾斜させて、砥粒54bの挟み込みを抑制しているため、研削砥石54の研削面54aを内底面65aの上方から外れた位置に移動させる構成と比較して装置を小型化することが可能となる。
なお、上記した実施の形態においては、θ1方向をR軸テーブル43の移動方向であるR1方向(R2方向)における角度調整方向、θ2方向をR1方向(R2方向)に直交する方向における角度調整方向としたが、この方向に限定されるものではない。半導体ウェーハWの凹部65の内側に向けて研削面54aと半導体ウェーハWの内底面65aとの間隔が広がるのであれば、どの方向でもよい。
また、上記した実施の形態においては、研削により補強用凸部64を除去する構成としたが、補強用凸部64を完全に除去する必要はなく、後工程のダイシング加工に影響を与えない程度に除去すればよい。
また、上記した実施の形態においては、研削砥石54の研削面54aに対してチャックテーブル34を傾斜させて、研削砥石54の研削面54aと半導体ウェーハWの補強用凸部64とを接触させる構成したが、この構成に限定されるものではない。研削砥石54の研削面54aに対してチャックテーブル34を相対的に傾斜させる構成であればよく、チャックテーブル34に対して研削砥石54の研削面54aを傾斜させる構成としてもよい。この場合、Z軸テーブル46と支持部47との間にθテーブルを設けて、チャックテーブル34に対して研削砥石54の研削面54aを傾斜させる。さらに、傾斜角調整機構55およびθテーブルにより研削砥石54の研削面54aとチャックテーブル34とを傾斜させてもよい。
また、上記した実施の形態においては、円筒状の研削砥石54により研削する構成としたが、半導体ウェーハWから補強用凸部64を研削するものであればよく、例えば、カップ状の研削砥石やリング状の研削面を有さない円柱状の研削砥石であってもよい。さらに、研削面が円錐状に傾斜している場合には、傾斜角調整機構55やθテーブルを駆動させることなく、研削砥石54の研削面54aと半導体ウェーハWの内底面65aとの間隔を凹部65の内側に向かって広げることが可能となる。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、円盤状の外周領域に補強用凸部を形成したワークにおいて、装置を大型化することなく、補強用凸部の研削中にワークの損傷を抑制することができるという効果を有し、特に半導体ウェーハを研削加工する研削装置および研削方法に有用である。
本発明に係る研削装置の実施の形態を示す図であり、加工前の半導体ウェーハの外観斜視図である。 本発明に係る研削装置の実施の形態を示す図であり、研削装置の外観斜視図である。 本発明に係る研削装置の実施の形態を示す図であり、研削装置のチャックテーブルの外観斜視図である。 本発明に係る研削装置の実施の形態を示す図であり、研削装置によるチャックテーブルを1方向のみに傾斜させた場合の研削動作の説明図である。 本発明に係る研削装置の実施の形態を示す図であり、チャックテーブルを2方向に傾斜させた場合の研削動作の説明図である。 従来の研削装置の研削動作の説明図である。
符号の説明
1 研削装置
4 搬入搬出ユニット
5 凸部除去ユニット
31 基台
32 荒研削ユニット(研削部)
33 仕上げ研削ユニット(研削部)
34 チャックテーブル(保持部)
34a 吸着保持面(載置面)
35 ターンテーブル
41、42 研削ユニット移動機構
54 研削砥石
54a 研削面
54b 砥粒
55 傾斜角調整機構
61 デバイス
62 デバイス形成領域
63 外周領域
64 補強用凸部
65 凹部
65a 内底面
W 半導体ウェーハ

Claims (6)

  1. ワークが載置される載置面を有し、前記載置面に前記ワークを保持する保持部と、
    前記保持部に保持された前記ワークに対して研削砥石を当接させて研削する研削部とを備え、
    前記ワークは、表面にデバイスが形成されるデバイス形成領域と前記デバイス形成領域の周囲の外周領域とを有し、裏面の前記デバイス形成領域に対応する領域を除去して、裏面の前記外周領域に対応する領域から補強用凸部が突出するように凹部が形成され、前記ワークの表面が前記保持部の載置面に載置されており、
    前記ワークの凹部の内底面に対して前記研削砥石の研削面と前記内底面との間隔が前記凹部の内側に向かって広がるように、前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接させることを特徴とする研削装置。
  2. 前記研削砥石は、リング状の研削面を有し、
    前記研削砥石のリング状の研削面と前記補強用凸部とが1部分で接触するように前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接させることを特徴とする請求項1に記載の研削装置。
  3. 前記ワークの外周から中心を通る第1の方向において前記ワークを前記研削砥石の研削面に対して相対的に傾斜させると共に、前記第1の方向に直交する第2の方向において前記ワークを前記研削砥石の研削面に対して相対的に傾斜させて、前記研削砥石のリング状の研削面と前記補強用凸部とが1部分で接触するように前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接させることを特徴とする請求項2に記載の研削装置。
  4. 前記保持部の傾斜角を調整する傾斜角調整機構を備え、
    前記傾斜角調整機構により前記保持部の傾斜角を調整して前記ワークの凹部の内底面に対して前記研削砥石の研削面と前記内底面との間隔が前記凹部の内側に向かって広がるように、前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の研削装置。
  5. ワークが載置される載置面を有し、前記載置面に前記ワークを保持する保持部と、
    前記保持部に保持された前記ワークに対して研削砥石を当接させて研削する研削部とを備えた研削装置により前記ワークを研削する研削方法であって、
    前記ワークは、表面にデバイスが形成されるデバイス形成領域と前記デバイス形成領域の周囲の外周領域とを有し、裏面の前記デバイス形成領域に対応する領域を除去して、裏面の前記外周領域に対応する領域から補強用凸部が突出するように凹部が形成され、前記ワークの表面を前記保持部の載置面に載置し、
    前記ワークの凹部の内底面に対して前記研削砥石の研削面と前記内底面との間隔が前記凹部の内側に向かって広がるように、前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接して研削することを特徴とする研削方法。
  6. 前記研削砥石は、リング状の研削面を有しており、
    前記研削砥石のリング状の研削面と前記補強用凸部とが1部分で接触するように前記研削砥石の研削面を前記補強用凸部に斜めに当接して研削することを特徴とする請求項5に記載の研削方法。
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