図1は、本発明の実施の一形態である広告提供システム1のブロック図である。広告提供システム1は、受信装置10、サービスサーバ20、および広告主サーバ30を含み、受信装置10、サービスサーバ20、および広告主サーバ30は、インターネット50に接続される。
広告表示装置である受信装置10は、サービスサーバ20から、コンテンツおよびポップアップデータを取得して、コンテンツの出力およびポップアップつまり広告情報の表示を行う。受信装置10に表示されたポップアップに対して、ユーザが、後述するリモコンによる操作を行うと、ポップアップデータに含まれるURLを元に、広告主サーバ30のWebサーバ機能にアクセスして、商品情報のWebページつまり広告の詳細情報を表示する。コンテンツの購入は、受信装置10からサービスサーバ20に対して、たとえばクレジットカードの情報を送信することによって行われる。商品の購入は、受信装置10から広告主サーバ30に対して、たとえばクレジットカードの情報を送信することによって行われる。図1には、受信装置10を1台しか示していないが、複数台の受信装置10をインターネット50に接続してもよい。
広告提供装置であるサービスサーバ20は、一般的なサーバ機能を持つコンピュータによって構成され、受信装置10に対して、コンテンツおよびポップアップデータを送信する。送信するコンテンツは、主に映像が使用され、たとえばVODサービスによって提供される。サービスサーバ20は、VODサービスを有料で行う場合、受信装置10からコンテンツの購入の依頼があると、受信したクレジットカード情報を、専用回線A60を経由して与信サーバ40に問い合わせることによって、課金を行う。
情報提供装置である広告主サーバ30は、一般的なサーバ機能を持つコンピュータによって構成され、Webサーバ機能を含む。受信装置10に対して、商品に関連するWebページを送信する。広告主サーバ30は、商品の販売も行い、受信装置10から商品の購入の依頼があると、受信したクレジットカード情報を、専用回線B61を経由して与信サーバ40に問い合わせることによって、課金を行う。
与信サーバ40は、受信したクレジットカード情報によって、クレジットカードが有効であることを確認するサーバである。与信サーバ40は、インターネット50には接続されず、サービスサーバ20および広告主サーバ30と、それぞれ専用回線A60および専用回線B61によって接続される。
図2は、図1に示した受信装置10のブロック図である。受信装置10は、インターネット50に接続可能なSTB(Set Top Box)あるいはパーソナルコンピュータによって構成され、ネットワークインタフェース11、CPU(Central Processing Unit)12、ビデオインタフェース13、ワークメモリ14、不揮発性メモリ15、リモコン受信部16、表示パネル17、および図示しないリモコン100を含む。
ネットワークインタフェース11は、受信装置10をインターネット50などのネットワークに接続するためのインタフェース回路であり、たとえばイーサネット(登録商標)規格に適合するものである。CPU12は、不揮発性メモリ15に記憶されたプログラムを実行することによって、受信装置10の制御および演算を行う回路である。ビデオインタフェース13は、映像の合成を行い、表示パネル17に対して、映像の出力を行う。ワークメモリ14は、CPU12における制御および演算において、一時的な記憶を行うメモリであり、たとえばDRAM(Dynamic Random Access Memory)によって構成される。
不揮発性メモリ15は、読み書き可能で、かつ電源が供給されなくてもデータが消去されないメモリ、たとえばフラッシュメモリあるいはHDD(Hard Disk Drive)によって構成され、プログラム記憶部15a、ポップアップデータ記憶部15b、コンテンツ記憶部15c、および設定情報記憶部15dを含む。プログラム記憶部15aは、コンテンツおよびポップアップデータを受信するプログラム、コンテンツの再生およびポップアップの表示を行うポップアップ表示プログラム、広告主のWebページなどを表示するWebブラウザのプログラムを記憶する。ポップアップデータ記憶部15bは、サービスサーバ20から受信した複数件のポップアップデータを記憶する。コンテンツ記憶部15cは、サービスサーバ20から受信したコンテンツを一時的に記憶する。設定情報記憶部15dは、後述する設定画面で設定される情報を記憶する。
リモコン受信部16は、後述するリモコン100から発信される信号、たとえば赤外線の信号を受信する。表示パネル17は、たとえば液晶パネルなどで構成され、ビデオインタフェース13から出力される映像を表示する。表示パネル17は、図2に示したように受信装置10に組み込まれる構成でもよいが、外部装置として受信装置10と独立した構成でもよい。表示パネル17の解像度は、たとえば1366×768である。
図3は、図2に示した受信装置10に含まれるリモコン100の外観図である。リモコン100は、受信装置10が受信できる信号、たとえば赤外線の信号を発信し、電源キー101、設定キー102、決定キー103、上下左右4方向に対応する4つのカーソルキー104、機能キー105、戻るキー106、文字種切り換えキー107、および文字入力キー108を含む。
電源キー101は、受信装置10の電源の状態のONとOFFとを切り換える。設定キー102は、設定メニューの先頭画面の表示に使用する。決定キー103は、選択項目を決定する場合に使用する。上方向、下方向、左方向、および右方向への4つのカーソルキー104は、設定画面などで選択された箇所、たとえばフォーカスを移動させる。機能キー105は、機能メニューの表示に使用する。戻るキー106は、前の画面に戻る。文字種切り換えキー107は、文字入力のモードで入力できる文字種を、数字、平仮名、片仮名、アルファベット大文字、あるいはアルファベット小文字に切り換える。文字入力キー108は、文字入力のモードで、文字を入力するために使用される0〜9のキーおよび濁点キー、合計11個のキーで構成される。
文字種切り換えキー107の操作およびキーを押す回数によって、各文字入力キーで入力することができる文字が切り替わる。具体的には、数字モードの場合、キー表示通りの数字を入力することができる。平仮名モードの場合、それぞれキー「1」は、「あ」行、キー「2」は「か」行、キー「3」は「さ」行、キー「4」は「た」行、キー「5」は「な」行、キー「6」は「は」行、キー「7」は「ま」行、キー「8」は「や」行、キー「9」は「ら」行、およびキー「0」は「わ」行を入力する。片仮名モードの場合、平仮名モードと同様の文字を片仮名で入力することができる。アルファベット大文字モードの場合、キー「2」は「A、B、またはC」、キー「3」は「D、E、またはF」、キー「4」は「G、H、またはI」、キー「5」は「J、K、またはL」、キー「6」は「M、N、またはO」、キー「7」は「P、Q、R、またはS」、キー「8」は「T、U、またはV」、およびキー「9」は「W、X、Y、またはZ」を入力することができる。アルファベット小文字モードの場合、アルファベット大文字モードで入力することができる文字の小文字を入力できる。濁点キーは、平仮名モード、あるいは片仮名モードで直前に入力した文字に濁点を付け、さらにもう一度押すことで半濁点を付ける。
図4は、図1に示したサービスサーバ20から配信されるポップアップデータの構造図の一例を示す。ポップアップデータは、サービスサーバ20から配信されるポップアップのデータであり、ポップアップID(Identification)201、コンテンツID202、広告主203、内容204、表示モード205、開始時間206、継続時間207、時間限定208、ポップアップ座標209、商品座標210、アクション211、表示アイコンURL(Uniform Resource Locator)212、広告主URL213、ジャンプ先URL214、有効期限215、ジャンル216、および年齢217の各データ項目を含む。
一つのコンテンツには、通常複数のポップアップデータが用意され、図4に示した例では、リスト形式で特定のコンテンツに対応するポップアップデータを列挙している。ポップアップデータの配信は、図4に示したポップアップデータを一括して配信するが、必ずしも一括して配信する必要はなく、ポップアップデータを一件毎に配信してもよい。
ポップアップID201は、ポップアップが示す商品を一意に識別するためのIDであり、同じ商品であれば、その他のデータ項目が異なる値であっても、同じポップアップIDが割り付けられる。コンテンツID202は、ポップアップデータが表示されるべきコンテンツのIDである。コンテンツID202によって、コンテンツは一意に特定される。広告主203は、ポップアップデータの広告主の名称である。内容204は、ポップアップが示す商品の内容を表す。
表示モード205は、ポップアップを表示するタイミングを指定するもので、コンテンツ再生前、コンテンツ再生中、あるいはコンテンツ再生後に表示するか否かを、「1」または「0」の3桁の数字で示している。表示する場合「1」とし、表示しない場合を「0と」して、最上位の桁をコンテンツ再生前、真中の桁をコンテンツ再生中、および最下位の桁をコンテンツ再生後として示している。コンテンツ再生前、コンテンツ再生中、およびコンテンツ再生後のうちの複数のタイミングで重複して表示することも可能である。
開始時間206は、ポップアップ表示を開始する時点を示し、コンテンツの先頭を「00:00:00」とした相対的な時点を、「時間:分:秒」で表す。継続時間207は、開始時間206から、ポップアップ表示を継続する期間を「分:秒」で表す。時間限定208は、開始時間206で示した時点以外で表示することを許可するか否かを表す情報で、「なし」の場合は許可することを示し、「あり」の場合は許可しないことを示す。
ポップアップ座標209は、ポップアップ時に表示させるアイコンを出す画面上の座標、たとえばアイコンの右上を合わせる位置を表す。コンテンツ再生中にポップアップを行わない場合は、空白とする。商品座標210は、コンテンツ表示領域内で、ポップアップが示す商品に関係する位置の座標を示す。コンテンツの画面に直接関係しない場合は、空白とする。アクション211は、ポップアップ時にアイコンを表示させる態様を示すもので、「通常」は単純に表示させるだけであり、「点滅」はアイコンの表示と非表示とを高速に切り換えて、たとえば0.5秒間隔で切り換えて表示する。
表示アイコンURL212は、ポップアップ時に表示するアイコンを取得するインターネット上のURLを示す。広告主URL213は、広告主のウェブサイトの代表URLを示す。ジャンプ先URL214は、ユーザがポップアップに反応してリモコン100を操作した場合、Webブラウザによって、このURLの内容が表示される。有効期限215は、ポップアップデータの有効期限を表し、期限が過ぎた場合、ポップアップを表示させないために利用する。ジャンル216は、ポップアップデータが示す商品のジャンルを表すものである。年齢217は、ポップアップデータが示す商品の広告を行う上での対象年齢を示す。ジャンル216および年齢217は、受信装置10の設定内容に適合する項目があり、さらに条件に合致しない場合、ポップアップを行わないなどの制御に使用することができる。
図4には、2つのポップアップ、つまりポップアップID「20000001」およびポップアップID「20000002」のポップアップについてのポップアップデータが示されている。ポップアップID「20000001」のコンテンツID202、広告主203、内容204、表示モード205、開始時間206、継続時間207、時間限定208、ポップアップ座標209、商品座標210、アクション211、表示アイコンURL212、広告主URL213、ジャンプ先URL214、有効期限215、ジャンル216、および年齢217は、それぞれ「100001」、「SELCO」、「限定ウォッチ」、「010」、「00:03:10」、「00:10」、「あり」、「1200、720」、「300、400」、「通常」、「http://xxx.yyy/・・」、「http://xxx.yyy/・・」、「http://xxx.yyy/・・」、「2005/12/10」、「装飾品」、および「18歳以上」である。ポップアップID「20000002」については、それぞれ「100002」、「早川書店」、「原作本」、「001」、「01:55:00」、「00:07」、「なし」、「−」、「−」、「点滅」、「http://aaa.bbb/・・」、「http://aaa.bbb/・・」、「http://aaa.bbb/・・」、「2006/3/31」、「書籍」、および「10歳以上」である。
図5は、図1に示したサービスサーバ20から配信されるコンテンツ付属データの構造図の一例を示す。コンテンツ付属データは、コンテンツの付属情報であり、受信装置10が、後述するコンテンツリスト画面を表示するためにサービスサーバ20から受信するデータである。コンテンツ付属データは、コンテンツID221、タイトル222、再生時間223、料金224、消去期限225、および内容説明226の各データ項目を含む。
コンテンツID221は、コンテンツを一意に特定する番号である。タイトル222は、コンテンツのタイトル名である。再生時間223は、等倍速で再生した場合のおおよその再生時間を分で表現したものである。料金224は、そのコンテンツを消去期限225まで視聴するのに要する料金の額である。消去期限225は、この時点で購入された場合のコンテンツの視聴期限で、この期限を過ぎたコンテンツは、不揮発性メモリ15内のコンテンツ記憶部15cから消去される。内容説明226は、コンテンツの内容を示すテキストが記述されている。
図5には、2つのコンテンツ、つまりコンテンツID「100001」およびコンテンツID「100002」のコンテンツについてのコンテンツ付属データが示されている。コンテンツID「100001」のタイトル222、再生時間223、料金224、消去期限225、および内容説明226は、それぞれ「冬のドナタ」、「110分」、「300円」、「2005/9/14」、および「韓流人気ドラ・・・」であり、コンテンツID「100002」については、それぞれ「リハーポッター」、「162分」、「400円」、「2005/9/8」、および「魔法使いのポ・・・」である。
図6は、図1に示したサービスサーバ20で管理されるコンテンツ管理データの構造図の一例を示す。コンテンツ管理データは、コンテンツを管理するためのデータであり、サービスサーバ20内に蓄積され、コンテンツID241、タイトル242、再生時間243、料金244、消去期限245、内容説明246、コンテンツファイルパス247、関連ポップアップデータ件数248、および関連ポップアップIDリスト249の各データ項目を含む。
コンテンツID241、タイトル242、再生時間243、料金244、消去期限245、および内容説明246は、それぞれ図5に示したコンテンツ付属データのコンテンツID221、タイトル222、再生時間223、料金224、消去期限225、および内容説明226と同じであるので、説明は省略する。
コンテンツファイルパス247は、コンテンツの実体ファイルを管理するサービスサーバ20内のファイル位置、あるいはその他サービス側が管理するサーバ内のファイル位置を示す。コンテンツID241とファイル実体との対応をとっている。関連ポップアップデータ件数248は、コンテンツの送信時に受信装置10に配信すべきポップアップデータの件数を示している。関連ポップアップIDリスト249は、配信すべきポップアップデータのポップアップIDの一覧を示すリストであり、ここに記述されたポップアップIDを持つポップアップデータが、コンテンツの送信時に送信される。
図6には、2つのコンテンツ、つまりコンテンツID「100001」およびコンテンツID「100002」のコンテンツについてのコンテンツ管理データが示されている。コンテンツID「100001」のコンテンツファイルパス247、関連ポップアップデータ件数248、および関連ポップアップIDリスト249は、それぞれ「/opt/avfile/100001.mpg」、「4」、および「20000001、20000002、・・・」であり、コンテンツID「100002」については、それぞれ「/opt/avfile/100002.mpg」、「8」、および「20000010、20000013、・・・」である。
図7は、図2に示した受信装置10が処理するポップアップデータ取得フローチャートである。ポップアップデータの取得は、コンテンツ取得のシーケンスの中で行われ、このフローチャートは、コンテンツ取得の手順を示す。たとえば、リモコン100の電源キー101押下によって電源投入されると、受信装置10は、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されている受信プログラムを起動して、ステップA1に移る。図7に示した各ステップは、受信プログラムの動作である。
ステップA1では、サービスサーバ20に対し、コンテンツリスト送信要求を行い、コンテンツリストを受信し、後述するコンテンツリスト画面を表示する。コンテンツリストは、図5に示したコンテンツ付属データの集合によって構成される。このとき、不揮発性メモリ15のコンテンツ記憶部15cに一時的に記憶されているコンテンツの消去期限を確認し、期限を過ぎたコンテンツを消去する。
ステップA2では、ユーザがコンテンツを選択すると、選択されたコンテンツが購入済みか否か、すなわち選択されたコンテンツがコンテンツ記憶部15cに記憶されているか否かを確認する。購入済みである場合は、ステップA9へ進み、再生を開始する。購入済みでない場合はステップA3へ進む。ステップA3では、後述する購入確認画面を表示する。ステップA4では、購入するか否かを確認する。購入する場合は、ステップA5に進み、キャンセルした場合つまり購入しない場合は、ステップA1へ戻り、コンテンツリスト画面を表示する。
ステップA5では、コンテンツ記憶部15cに記憶されているコンテンツ付属データから抽出した、選択されたコンテンツに対応するコンテンツIDと、予め不揮発性メモリ15内の設定情報記憶部15dに記憶されたクレジットカードデータ、たとえばカード番号、名前、および有効期限などの情報とを含んだ購入要求をサービスサーバ20に送信する。ステップA6では、サービスサーバ20が、クレジットカードが有効か否かを示す応答を返すと、受信装置10はこの応答を受信し、クレジットカードが有効か否かを判断する。クレジットカードが無効つまり有効でない場合は、ステップA1へ戻り、コンテンツリスト画面を表示する。クレジットカードが有効である場合は、ステップA7に進む。
ステップA7では、購入したコンテンツに関連するすべてのポップアップデータの受信を行い、不揮発性メモリ15内のポップアップデータ記憶部15bに記憶する。ここで、表示アイコンURLに記載された場所から、アイコンデータを受信し、同様にポップアップデータ記憶部15bに記憶する。ステップA8では、コンテンツの受信を開始する。受信したコンテンツは、コンテンツ記憶部15cに一時的に記憶するとともに、同時並行でステップA9へ進む。
ステップA9では、後述するポップアップ表示プログラムを起動し、制御をポップアップ表示プログラムに渡す。ポップアップ表示プログラムが終了した場合、ステップA1に戻り、コンテンツリスト画面を表示する。図7には図示していないが、受信プログラムの起動後の各ステップでリモコン100の電源キー101が操作された場合は、受信プログラムを終了する。
図8は、図1に示したサービスサーバ20が処理するポップアップデータ送出フローチャートである。このフローチャートは、サービスサーバ20におけるポップアップデータの送信およびコンテンツ送信の手順を示す。この手順は、図7に示した受信装置10におけるポップアップデータの取得の手順と連動している。サービスサーバ20は、起動後、ステップB1に移る。
ステップB1では、受信装置10からの要求の待ち状態となっており、常時要求の有無を監視している。要求がない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップB1の手順を繰り返す。要求があった場合は、ステップB2へ進む。ステップB2では、要求がコンテンツリストの送信要求であるか否かを確認する。コンテンツリストの送信要求であった場合は、ステップB8に進み、コンテンツリストの送信要求でない場合は、ステップB3に進む。
ステップB3では、要求が購入要求であるか否かを確認する。購入要求でない場合は、無効な要求として、何も処理せずにステップB1へ戻る。購入要求である場合は、ステップB4へ進む。ステップB4では、クレジットカードデータ、たとえばカード番号、名前、および有効期限などの情報を与信サーバ40へ送信し、有効か否かを問い合わせる。ステップB5では、与信サーバ40から応答を得ると、クレジットカードが有効であるか否かを判断する。クレジットカードが無効である場合つまり有効でない場合は、ステップB9に進む。クレジットカードが有効である場合は、ステップB6へ進む。
ステップB6では、コンテンツの料金の課金処理を行うと共に、コンテンツに関連する全てのポップアップデータを受信装置10へ送信する。このとき、ポップアップデータは、表示開始時間の早いものの順にソートした状態で送信する。続いてステップB7では、進み、コンテンツデータの送信を行う。送信が完了すると、ステップB1へ戻る。
ステップB8では、ユーザに提供することが可能な全てのコンテンツのコンテンツ付属データを受信装置10に送信し、ステップB1へ戻る。ステップB9では、クレジットカードが無効であることを示す通知を行い、ステップB1へ戻る。
図9は、図2に示した受信装置10が処理するポップアップの表示および広告主サイト接続フローチャートである。受信装置10におけるポップアップの表示処理の手順を示す。ポップアップの表示は、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されるポップアップ表示プログラムが行う。コンテンツの再生が開始されると、すなわち受信プログラムが図7に示したステップA9でポップアップ表示プログラムを起動すると、ステップC1に移る。図9に示した各ステップは、ポップアップ表示プログラムの動作である。
ステップC1では、コンテンツの再生を開始する。再生と並行して、ステップC2へ進む。ステップC2では、再生を開始したコンテンツのコンテンツIDと一致するコンテンツIDを持つポップアップデータを、不揮発性メモリ15内のポップアップデータ記憶部15bを先頭から順に1件読み出す。ステップC3では、終端か否か、すなわちポップアップデータ記憶部15bからポップアップデータを読み出せたか否か確認する。読み出しが行えなかった場合は、終端と判断して、ステップC12へ進む。ポップアップデータの読み出しに成功した場合は、終端でないと判断し、ステップC4へ進む。
ステップC4では、ポップアップデータの開始時間206を参照し、コンテンツの再生開始から経過した時間の時点と比較して、ポップアップの表示タイミングであるか否かを判断する。再生開始から経過した時間の時点が開始時間206の時点よりも早い場合は、ポップアップの表示タイミングでないと判断し、ごく短時間、たとえば15ミリ秒の待機後、ステップC4の手順を繰り返す。再生開始から経過した時間の時点が開始時間206の時点と同じ、あるいは遅い場合は、表示タイミングであると判断し、ステップC5へ進む。
ステップC5では、ポップアップの表示を行う。このときの画面については後述する。ポップアップ表示を継続しつつ、ステップC6へ進む。ステップC6では、ユーザ操作、すなわちリモコン100の決定キー103が押されたか否かを判断する。ユーザ操作がないと判断された場合は、ステップC13へ進む。ユーザ操作があると判断された場合は、ステップC7へ進む。
ステップC7では、コンテンツの再生を一時停止し、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されたWebブラウザを起動して、画面を後述する広告画面の構成にする。つづいて、ステップC8では、現在参照しているポップアップデータのジャンプ先URL214の情報を取得し、Webブラウザによって表示する。ステップC9では、Webブラウザが終了したか否かを判断し、Webブラウザが終了するのを待つ。Webブラウザが終了していない場合は、短時間、例えば100ミリ秒の待機後、再度ステップC9を実行する。Webブラウザが終了した場合は、ステップC10へ進む。ステップC10では、一時停止していたコンテンツの再生を再開する。ステップC11では、再生の再開が成功したか否かを確認する。再生が再開できず終了した場合は、ポップアップ表示プログラムを終了する。再生が正常に再開できた場合は、ステップC2へ戻る。
ステップC12では、再生が終了したか否かを判断する。再生が終了していない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップC12の手順を繰り返す。再生が終了している場合は、終了する。ステップC13では、ポップアップの表示を開始してから、ポップアップデータの継続時間207が経過したか否を判断する。ポップアップデータの表示を開始してから、継続時間207が経過していない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップC13へ戻る。継続時間207が経過した場合は、ステップC14へ進む。ステップC14では、ポップアップ表示を画面から消去して、ステップC2へ戻る。
図10は、図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップが1つの場合のポップアップ表示画面の例を示す。図10(a1)は、コンテンツの映像の中に1つのポップアップを表示した画面300を示す。受信装置10は、視聴者が番組視聴中に、不揮発性メモリ15のポップアップデータ記憶部15bに記憶されているポップアップデータの開始時間206から継続時間207の間、表示アイコンURL212から読み出したアイコン301をポップアップ座標209に表示する。図10(a1)に示した画面300では、画面の左上の位置にアイコン301が表示されている。
図10(a2)は、コンテンツの映像を縮小表示し、コンテンツの映像とは別の領域に1つのポップアップを表示した画面310を示す。受信装置10の設定によって、コンテンツ画面の縮小表示が可能な場合、ポップアップ表示領域311を設け、ポップアップ表示領域311にアイコン312を表示する。図10(a2)に示した画面310では、ポップアップ表示領域311の左下にアイコン312が表示されている。
図10(b)は、コンテンツの映像とともに広告画面を表示した画面320を示す。受信装置10は、ポップアップ表示中に、リモコン100の決定キー103が押されると、広告画面322をコンテンツ画面324と同時に表示する。広告画面322は、ポップアップデータに含まれるジャンプ先URL214のデータが表示される。画面320には、アイコン321が画面の右上に表示され、詳細ボタン322が画面右側の下側に表示されている。広告画面322表示中は、コンテンツの再生は一時停止される。商品座標210が示す位置に商品表示枠325および矢印326を表示して商品の強調が行われる。
リモコン100の戻るキー106が押下されると、広告画面322が閉じられて、コンテンツの映像が画面全体に表示され、コンテンツ再生が再開される。画面320に表示された詳細ボタン323が押されると、広告主URL213に含まれるWeb画面が、広告画面322に表示される。
図11は、図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップが複数の場合のポップアップ表示画面の例を示す。図11(a1)は、コンテンツの映像の中に複数のポップアップを表示した画面330を示し、画面330の画面の左上の位置にアイコン331〜333が表示されている。同じ時間帯に複数のポップアップがあり、ポップアップ座標が重なる場合、ポップアップのアイコンを重ならないように並べ替えて表示する。もしくは受信装置10内で予め決められた時間間隔毎に入れ替えて表示させてもよい。
図11(a2)は、コンテンツの映像を縮小表示し、コンテンツの映像とは別の領域に3つのポップアップを表示した画面340を示し、ポップアップ表示領域341の左下にアイコン342〜344が表示されている。
図11(a3)は、複数の広告画面を示す。図11(a1)または図11(a2)に示した状態のとき、リモコン100の決定キー103が押されると、図11(a3)に示した3つの広告画面のうちの1つ広告画面が、図10(b)に示した画面320の右側の画面の位置に表示される。この広告画面は、複数の広告画面、すなわちアイコンの数に対応する数のページからなる広告画面である。広告画面には、「ページ送り」ボタンおよび「ページ戻し」ボタンが表示される。図11(a3)では、「ページ送り」ボタンは、「次へ」という文字とともに表示された右方向の矢印ボタンに対応し、「ページ戻し」ボタンは、「前へ」という文字とともに表示された左方向の矢印ボタンに対応する。「ページ送り」ボタンおよび「ページ戻し」ボタンを、それぞれリモコン100の左方向および右方向へのカーソルキー104を操作することによって、広告画面のページを切り換え、他商品の広告画面を開くことができる。「ページ送り」ボタンと「ページ戻し」ボタンのある矩形領域は、フレームであり、受信装置10で作成される。「ページ送り」ボタンおよび「ページ戻し」ボタンを押した場合のジャンプ先は、各ポップアップデータのジャンプ先URL214が対応付けされる。
広告画面350は、複数の広告画面のうちの先頭のページの広告画面であり、「ページ送り」ボタン351が表示され、「ページ戻し」ボタンはない。「ページ送り」ボタン351を押すと広告画面360が表示される。広告画面360は、2番目のページの広告画面であり、「ページ送り」ボタン361および「ページ戻し」ボタン362が表示されている。「ページ送り」ボタン361を押すと広告画面370が表示され、「ページ戻し」ボタン362を押すと広告画面350が表示される。広告画面370は、3番目のページの広告画面であり、「ページ戻し」ボタン371および「ページ送り」ボタン372が表示されている。「ページ戻し」ボタン371を押すと広告画面360が表示される。
図12は、図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップ広告一覧画面400の一例を示す。ポップアップ広告一覧画面400は、ポップアップデータによって送られた広告の一覧を示す画面であり、この画面から広告画面を表示することができる。広告一覧は、たとえばジャンル別、表示時間順、あるいは広告更新時間順などでソートして表示する。ポップアップ広告一覧画面400は、コンテンツ再生前、再生中、および再生後のいずれの時期でも表示することができる。
図12には、広告一覧がジャンル別、具体的には「家電」402、「家具」403、「ミュージック」404、および「本」405の4つのジャンル別に示されており、各広告は、アイコンおよび商品名が示されている。ユーザは、カーソル401をリモコン100の上下左右方向のカーソルキー104で操作し、カーソル401を確認したい広告に合わせ、決定キー103を押すことによって、広告画面の表示を行うことができる。
図13は、ポップアップ表示タイミングの一例を示す。コンテンツの再生と表示されるポップアップとの時間関係を示す。ポップアップデータのコンテンツID202が、再生されるコンテンツのコンテンツIDと一致するポップアップの表示時間を、コンテンツの再生が開始されてからの時間で示している。
図13では、コンテンツIDが「100005」で、再生時間が「70分」のコンテンツについて、ポップアップIDが「30000001」、開始時間が「00:03:30」、および継続時間が「00:10」のポップアップ、ポップアップIDが「30000002」、開始時間が「00:25:10」、および継続時間が「00:07」のポップアップ、ならびにポップアップIDが「30000003」、開始時間が「01:05:00」、および継続時間が「00:20」のポップアップの3件のポップアップの表示時間を示している。コンテンツIDが「100005」のコンテンツに対しては、コンテンツの配信に先立って、3件のポップアップデータがサービスサーバ20から送信される。
コンテンツの再生開始から、3分30秒経過した時点から10秒間、ポップアップID「30000001」のポップアップ表示を行い、再生開始から25分10秒経過した時点から7秒間、ポップアップID「30000002」のポップアップ表示を行い、さらに、再生開始から1時間5分経過した時点から20秒間、ポップアップID「30000003」のポップアップ表示を行う。ポップアップの表示期間中に、ユーザがリモコン100の決定キー103を押下すると、広告画面、たとえば図10(b)に示した画面320が表示される。
図14は、図2に示した表示パネル17に表示されるコンテンツリスト画面500の一例を示す。コンテンツリスト画面500は、受信装置10の電源投入時などに、サービスサーバ20から受信したコンテンツ付属データを元に作成され、表示される画面である。
コンテンツリスト画面500の右領域501にコンテンツのタイトル一覧が表示される。上段に画面のタイトル「コンテンツリスト」が表示され、その下に3つのコンテンツのタイトル、「冬のドナタ」、「リハーポッター」、および「スター ワォーズ6」が表示される。現在選択されているコンテンツのタイトルに矩形の枠で表わされるフォーカス502が表示される。このフォーカス502は、リモコン100の上下方向のカーソルキー104の操作によって、選択されるタイトルを移動する。コンテンツの数が多く、画面に表示しきれない場合は、タイトル一覧が表示されるリスト領域の右にスクロールバー503が表示され、リモコン100の上下方向のカーソルキー104による操作で、表示されていないタイトルを画面に表示することができる。リスト領域の上端より上あるいは下端より下を選択しようとした場合は、スクロールバー503を操作すると、画面がスクロールし、新たなコンテンツのタイトルが表示されるとともに、フォーカス502がそのコンテンツを選択した状態になる。
フォーカス502によって選択されたコンテンツの情報は、画面左領域504に表示される。コンテンツの情報には、タイトル、再生時間、消去期限、および内容説明が含まれる。画面500には、タイトル「スター ワォーズ6」、再生時間「156分」、消去期限「2005年9月8日」、および内容説明「人気のSF作品の6作目・・・」と示されている。
リモコン100の決定キー103を操作され、選択されているタイトルのコンテンツが購入済みのコンテンツであれば、再生が開始される。未購入の場合は、図15で詳述する購入確認画面が表示される。
図15は、図2に示した表示パネル17に表示される購入確認画面510の一例を示す。購入確認画面510は、コンテンツリスト画面500で未購入のコンテンツを選択した場合に表示される画面である。
購入確認画面510には、画面の上側に画面のタイトル「購入確認画面」が示され、画面の中ほどにコンテンツのタイトルと料金が表示され、画面の下側に購入ボタン511およびキャンセルボタン512が配置されている。図15には、タイトルおよび料金が、それぞれ「タイトル:スター ワォーズ6」および「料金:400円」として示されている。
リモコン100の左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス513は、購入ボタン511およびキャンセルボタン512の2ボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス513が存在するボタンが押されたことになる。購入が選択された場合、受信装置10は、コンテンツIDおよびクレジット番号をサービスサーバ20へ送信する。キャンセルボタン512が選択された場合は、コンテンツリスト画面500に戻る。
図16は、図2に示した表示パネル17に表示される設定画面520の一例を示す。設定画面520は、リモコン100の設定キー102が押下された場合に表示される画面である。
設定画面520には、画面の上側に画面のタイトル「設定画面」が示され、その下側にネットワーク設定ボタン521、ユーザ情報設定ボタン522、カード情報設定ボタン523、ポップアップ表示方法選択ボタン524、キャンセルボタン525が配置される。リモコン100の上下左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス526は、この5つボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス526が存在するボタンが押されたことになる。
ネットワーク設定ボタン521が押された場合は、ネットワーク設定画面540が表示される。ユーザ情報設定ボタン522が押された場合は、ユーザ情報設定画面が表示される。カード情報設定ボタン523が押された場合は、カード情報設定画面530が表示される。ポップアップ方法選択ボタン524が表示された場合は、ポップアップ方法選択画面が表示される。さらにキャンセルボタン525が押された場合は、設定画面520が表示される前の画面に遷移する。
図17は、図2に示した表示パネル17に表示されるカード情報設定画面530の一例を示す。カード情報設定画面530は、設定画面520でカード情報設定ボタン523が押された場合に表示される画面である。
カード情報設定画面530には、画面の上側に画面のタイトル「クレジットカード情報設定画面」が示され、画面の中ほどに氏名入力欄531、月および年用の2つの入力欄を有する有効期限入力欄532、およびカード番号入力欄533が示され、画面の下側に設定ボタン534およびキャンセルボタン535が配置される。リモコン100の上下左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス536は、この4個の入力欄および2つのボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス536が存在する入力欄が選択された、あるいは、ボタンが押されたことになる。
氏名入力欄531は、「氏名:」と表示された右側に入力欄がある。リモコン100の文字種切り換えキー107および文字入力キー108を操作することによって、片仮名でクレジットカードの名義氏名を氏名入力欄531に入力する。有効期限欄532は、「有効期限:」と表示された右側に月および年用の2つの入力欄がある。クレジットカードの有効期限を数字モードにて2桁の数字で、月および年用の2つの入力欄に入力する。カード番号入力欄533は、「カード番号:」と表示された右側に入力欄がある。数字モードにてクレジットカードの番号を16桁でカード番号入力欄533に入力する。
設定ボタン534が押された場合は、設定内容を不揮発性メモリ15内の設定情報記憶部15dに記憶して、設定画面520に戻る。キャンセルボタン535が押された場合は、入力内容を反映せずに、つまり設定情報を設定情報記憶部15dに記憶せずに、設定画面520に戻る。
図18は、図2に示した表示パネル17に表示されるネットワーク設定画面540の一例を示す。ネットワーク設定画面540は、設定画面520でネットワーク設定ボタン521が押された場合に表示される画面であり、受信装置10がネットワークに接続するために必要な設定を行うことができる。
ネットワーク設定画面540には、画面の上側に画面のタイトル「ネットワーク設定画面」が示され、画面の中ほどにIP(Internet Protocol)アドレス設定欄541、ネットマスク設定欄542、デフォルトゲートウェイ設定欄543、DNS(Domain Name
Server)サーバ設定欄544が示され、画面の下側に設定ボタン545およびキャンセルボタン546が配置される。各設定欄には、それぞれ4つの項目があり、それぞれ4つの入力欄を有する。リモコン100の上下左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス547は、この16個の入力欄および2つのボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス547が存在する入力欄が選択された、あるいは、ボタンが押されたことになる。
IPアドレス設定欄541は、「IPアドレス:」と表示された右側に4つの入力欄がある。受信装置10に設定すべきIPアドレスを4項目に分けて、リモコン100の文字入力キー108を使用し、IPアドレス設定欄541の4つの入力欄に、それぞれ数字を設定する。数字は、数字0〜255の中から選択された数字である。ネットマスク設定欄542、デフォルトゲートウェイ設定欄543、およびDNSサーバ設定欄544についても、IPアドレス設定欄541と同様に設定を行う。
設定ボタン545が押された場合は、各入力欄に入力された数字を不揮発性メモリ15内の設定情報記憶部15dに記憶して、設定画面520に戻る。キャンセルボタン546が押された場合は、入力内容を反映せずに、設定画面520に遷移する。設定ボタン545が押された際に、IPアドレス設定欄が空白の場合は、DHCP(Dynamic Host
Configuration Protocol)によるネットワーク情報の自動設定を試みる。DHCPから取得が行えた場合は、ネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバ情報も含めて、DHCPから取得された値を設定情報記憶部15dに記憶する。
図19は、図2に示した受信装置10が処理する他のポップアップデータ取得フローチャートである。図7に示したポップアップデータ取得フローチャートでは、ポップアップデータとコンテンツとを連続して取得したが、ポップアップデータの取得をコンテンツの取得と独立して実行してもよい。図19に示したポップアップデータ取得フローチャートでは、コンテンツリストの受信に続いて、ポップアップデータのみを受信し、コンテンツの購入前にコンテンツリストに含まれるコンテンツの再生中に表示されるすべてのポップアップデータを予め取得しておく。ステップD1は、図7に示したステップA1と同じであり、説明は省略する。
ステップD2では、コンテンツリスト画面の表示が完了した直後、コンテンツリスト中に存在するコンテンツで表示される全てのポップアップデータの送信を、サービスサーバ20に要求し、これを受信する。この段階では、ポップアップデータ記憶部15bには記憶せず、ワークメモリ14に保持する。ステップD3〜ステップD7は、それぞれ図7に示したステップA2〜ステップA6と同じであり、説明は省略する。
ステップD8では、購入したコンテンツで表示されるポップアップデータだけが抽出され、ポップアップデータ記憶部15bに記憶する。ステップD9およびステップD10は、それぞれ図7に示したステップA8およびステップA9と同じであり、説明は省略する。
図20は、図1に示したサービスサーバ20が処理する他のポップアップデータ送出フローチャートである。図20は、図19に示した受信装置10が処理するポップアップデータ取得フローチャートに対応するサービスサーバ20側の手順を示したフローチャートである。ステップE1およびステップE2は、それぞれ図8に示したステップB1およびステップB2と同じであり、説明は省略する。
ステップE3では、ポップアップデータの送信要求であるか否かを判断する。ポップアップデータの送信要求である場合は、ステップE10へ進み、ポップアップデータの送信要求でない場合は、ステップE4へ進む。ステップE10では、コンテンツリストに含まれるコンテンツで表示される全ポップアップデータを一括して受信装置10に送信し、ステップE1の手順へ戻る。ステップE4〜ステップE6は、それぞれ図8に示したステップB3〜ステップB5と同じであり、説明は省略する。
ステップE7では、コンテンツの料金の課金処理を行う。課金が終了したのち、ステップE8では、コンテンツデータの送信を行い、送信が完了すると、ステップE1の要求受付の手順まで戻る。
このように、広告表示装置である受信装置10は、コンテンツつまりコンテンツリストから選択されたコンテンツの広告情報つまりポップアップデータを広告提供装置であるサービスサーバ20から取得し、コンテンツを出力する際、取得した広告情報が示す広告を、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に表示し、さらに表示された広告に応答した操作があると、すなわちリモコン100の操作キーによって操作が行われると、表示された広告の詳細情報を情報提供装置である広告主サーバ30から取得し、取得した詳細情報を、出力されるコンテンツと非同期に表示するので、広告情報を出力されるコンテンツと必ずしも同期させて取得する必要がなく、コンテンツと広告情報とを非同期に取得して、コンテンツと同期して表示される広告情報から広告の詳細情報を表示することができる。ポップアップデータをコンテンツと非同期で取得することができるので、コンテンツを変更することなく、ポップアップデータのみを差し換えることができる。
さらに、ポップアップを表すポップアップ情報たとえばポップアップデータであって、コンテンツを識別するためのコンテンツID情報たとえばコンテンツID202、コンテンツを出力する画面内でポップアップを表示する位置を表すポップアップ表示位置情報たとえばポップアップ座標209、コンテンツ出力中にポップアップを表示する時点を表すポップアップ表示時間情報たとえば開始時間206、およびポップアップの詳細情報を要求するリンク先を表すリンク先情報たとえばジャンプ先URL214を含むポップアップ情報を記憶手段に記憶し、コンテンツのコンテンツID情報を含む要求情報たとえばコンテンツの購入要求を受信すると、受信した要求情報に含まれるコンテンツID情報に対応するポップアップ情報を記憶手段から検索して、要求情報を送信した広告表示装置である受信装置10に送信するので、広告提供装置であるサービスサーバ20に記憶するポップアップ情報を変更することによって、広告表示装置に表示するポップアップの表示位置および表示時点を変えることができる。したがって、ポップアップの表示位置あるいは表示時点を広告提供装置側で管理することができる。
さらにまた、コンテンツを識別するためのコンテンツID情報を含む要求情報たとえばコンテンツの購入要求を送信し、要求情報に応答して広告提供装置であるサービスサーバ20から返信されるポップアップを表すポップアップ情報たとえばポップアップデータを受信すると、受信したポップアップ情報を記憶手段である不揮発性メモリ15に記憶し、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に、記憶手段に記憶されたポップアップ情報が示すポップアップを表示し、さらに表示されたポップアップが指定手段たとえばリモコン100によって指定されると、指定されたポップアップの詳細情報を、指定されたポップアップのポップアップ情報に含まれるリンク先情報が示すリンク先から取得し、取得した詳細情報を、出力されるコンテンツと非同期に表示するので、広告情報を出力されるコンテンツと必ずしも同期させて取得する必要がなく、コンテンツと広告情報とを非同期に取得して、コンテンツと同期して表示されるポップアップつまり広告情報から広告の詳細情報を表示することができる。ポップアップデータをコンテンツと非同期で取得することができるので、コンテンツを変更することなく、ポップアップデータのみを差し換えることができる。
さらに、ポップアップ情報たとえばポップアップデータは、コンテンツを出力する画面内でポップアップを表示する位置を表すポップアップ表示位置情報たとえばポップアップ座標209、およびコンテンツ出力中にポップアップを表示する時点を表すポップアップ表示時間情報たとえば開始時間206を含み、ポップアップ情報が示すポップアップを、ポップアップ表示位置情報が示す位置およびポップアップ表示時間情報が示す時点に、出力されるコンテンツに重畳して表示するので、ポップアップ情報が示す位置および時点に、ポップアップを表示することができる。したがって、ポップアップ情報を変更することによって、ポップアップの表示位置および表示時点を変えることができる。
さらにまた、ポップアップの詳細情報を表示するとき、コンテンツの再生を停止するので、ユーザはコンテンツの映像から視線を外してポップアップの詳細情報を見ることができる。したがって、コンテンツの内容を見過ごすことなく、ポップアップの詳細情報を見ることができ、ショッピングに時間をかけても、あとでゆっくりコンテンツの続きから視聴することができる。
さらに、コンテンツの再生を停止しているとき、ポップアップが指定された時点のコンテンツの画面を縮小して、予め定める表示領域たとえば図10(b)に示した画面320の左側の領域に出力し、詳細情報をその表示領域以外の領域たとえば画面320の右側の領域に表示するので、ポップアップが指定された時点のコンテンツの画面を見ることができる。したがって、指定されたポップアップに関係する商品の映像をコンテンツの映像の中に確認することができ、コンテンツと商品との関連性をわかりやすくすることができる。
さらにまた、指定手段によって指定されたポップアップたとえばユーザ操作が行われたポップアップが示す商品の位置を特定するための商品特定情報たとえば図10(b)に示した矢印326を、そのポップアップの商品位置情報たとえば商品座標210が示す位置に、指定手段によってポップアップが指定された時点のコンテンツの画面に重畳させて表示するので、指定されたポップアップに関係する商品をコンテンツの映像の中で特定することができる。したがって、ユーザは、希望する商品を容易に見つけることができる。
図9に示したフローチャートのステップC7で、コンテンツの再生を一時停止するが、停止している期間、サービスサーバ20から受信しているコンテンツをワークメモリ14に記憶しておいて、Webブラウザが終了した後、ワークメモリ14に記憶したコンテンツを再生してもよい。この場合、新たに送信されてくるコンテンツを記憶しながら、記憶したコンテンツを再生することになる。
あるいは、コンテンツの再生を一時停止するために、受信装置10からサービスサーバ20に、コンテンツの送信の停止を要求する停止要求情報を送信して、サービスサーバ20からのコンテンツの送信を停止してもよい。
このように、コンテンツの送信の停止を要求する停止要求情報を、広告提供装置であるサービスサーバ20に送信するので、広告提供装置からのコンテンツの配信が停止される。したがって、ユーザは、コンテンツの内容を見過ごすことなく、ポップアップの詳細情報を見ることができる。
図9に示したフローチャートのステップC6では、ユーザ操作があったか否かを、リモコン100の決定キー103が押されたか否かで判断しているが、戻るキー106以外の操作キーが操作されたか否かで判断してもよい。
このように、戻るキー106以外の操作キーが操作されると、指定手段がポップアップを指定した、すなわちユーザ操作があったと判断するので、ユーザは戻るキー106以外のキー操作でポップアップを指定することができる。したがって、リモコン100による操作性を向上することができる。
図21は、図2に示した受信装置10が処理する複数ポップアップの表示および広告主サイト接続フローチャートである。このフローチャートは、複数のポップアップを同時に表示する場合の手順を示し、たとえば複数のポップアップが図11(a1)または図11(a2)に示した画面のように表示された場合、リモコン100の文字入力キー108の数字キーによって、ポップアップを1つ指定させるものである。図11(a1)または図11(a2)に示した画面に表示されたポップアップに対して、左端のポップアップから順に、数字「1」、「2」、および「3」を割り当て、各ポップアップのアイコンの近くに各数字を表示して、同じ値の数字が付された数字キーと対応させる。ステップF1〜ステップF6は、それぞれ図9に示したステップC1〜ステップC6と同じであり、説明は省略する。
ステップF7では、ステップF6でユーザが操作したキーが数字キーであるか否かを判断する。数字キーの場合は、ステップF8に進み、数字キーでない場合は、ポップアップの指定ではないので、ステップF15に進む。ステップF8では、コンテンツの再生を一時停止し、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されたWebブラウザを起動して、画面を広告画面、たとえば図10(b)に示した画面320の構成にする。
ステップF9では、操作された数字キーに対応するポップアップを決定する。ステップF10では、ステップF9で決定されたポップアップに対応するポップアップデータのジャンプ先URL214の情報を取得し、Webブラウザによって表示する。ステップF111〜ステップF16は、それぞれ図9に示したステップC9〜ステップC14と同じであり、説明は省略する。
このように、複数のポップアップを表示する際、ポップアップを識別するための数字とともにポップアップを表示し、数字キーによってポップアップを選択させるので、ポップアップが複数あっても、数字キーを1つ操作するだけでポップアップを選択することができる。したがって、ユーザは、ポップアップを簡単に選択することができる。
図21に示したフローチャートでは、同時に表示された複数のポップアップの選択を、数字キーによって行ったが、出力されたコンテンツの画面内の商品に、各ポップアップに関係する商品を特定するための商品特定情報、たとえば図10(b)の画面320に示した矢印326と同じ矢印を表示し、リモコン100のカーソルキー104によって目的の商品を示している矢印を選択させてもよい。商品特定情報は、商品特定情報によって特定される商品のポップアップデータを対応付けておく。決定キー103を押すことによって、選択された矢印つまり商品特定情報が示す商品が選択される。
このように、複数のポップアップを表示する際、出力されたコンテンツの画面内の商品に、各ポップアップに関係する商品を特定するための商品特定情報を表示し、指定手段たとえばリモコン100によって選択された商品特定情報が特定する商品のポップアップを選択するので、出力されたコンテンツの画面内の商品を選択することによって、詳細情報を見たい商品を選択することができる。したがって、ユーザは、視覚によって商品を選択することができる。
上述した実施の形態では、複数のポップアップを同時に表示したが、ポップアップを表示する位置および時点が同じ場合、複数のポップアップを順次、たとえばポップアップIDの上昇順に同じ位置に表示し、表示されているポップアップを決定キー103によって選択させてもよい。あるいはユーザ操作によって、ポップアップ選択画面を表示し、カーソルキー104によって所望のポップアップを選択させてもよい。
このように、複数のポップアップを表示する際、ポップアップを表示する位置および時点が同じ場合、ポップアップを表示する時点をずらして表示するので、ポップアップを複数表示するための領域がない場合にも表示することができる。したがって、コンテンツの画面を占有するポップアップの領域を最小限の領域にすることができる。
図22は、同時に表示される複数のポップアップを含む場合のポップアップ表示タイミングの一例を示す。図22では、2つのポップアップ、つまりポップアップIDが「30000001」およびポップアップIDが「30000002」の2つのポップアップがともに開始時間「00:03:30」から表示される。ポップアップID「30000001」のポップアップの継続時間は「00:10」であり、ポップアップID「30000002」のポップアップの継続時間は「00:15」である。開始時間「00:03:30」から10秒間2つのポップアップが表示される。
図23は、図2に示した受信装置10が処理するポップアップ表示終了後の広告サイト接続フローチャートである。図9に示したフローチャートでは、ポップアップの詳細情報を表示するため操作の受付、具体的にはリモコン100の決定キー103が押されたことによる受付は、ポップアップが表示されている期間であるが、ポップアップの表示が終了しても、次のポップアップが表示されるまでは、決定キー103が押されたことによる受付を行うようにもよい。図9に示したステップC14でポップアップを消去した後、ステップG1に移る。
ステップG1では、ユーザ操作、すなわちリモコン100の決定キー103が押されたか否かを判断する。ユーザ操作がないと判断された場合は、ステップG7へ進む。ユーザ操作があると判断された場合は、ステップG2へ進む。ステップG2では、コンテンツの再生を一時停止し、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されたWebブラウザを起動して、画面を広告画面、たとえば図10(b)に示した画面320の構成にする。つづいて、ステップG3では、直近に表示したポップアップ、つまり図9に示したステップC14で消去したポップアップのポップアップデータのジャンプ先URL214の情報を取得し、Webブラウザによって表示する。ステップG4およびステップG5は、それぞれ図9に示したステップC9およびステップC10と同じであり、説明は省略する。
ステップG6では、再生の再開が成功したか否かを確認する。再生が再開できず終了した場合は、ポップアップ表示プログラムを終了する。再生が正常に再開できた場合は、ステップG1へ戻ってユーザ操作を監視し、決定キー受付時間の間は、何度でもユーザ操作を受け付ける。
ステップG7では、決定キー受付時間が経過したか否かを判断する。決定キー受付時間が経過した場合は、終了し、図9に示したステップC2に戻る。決定キー受付時間が経過していない場合は、ステップG1に戻り、ユーザ操作を監視する。決定キー受付時間は、次のポップアップが表示されるまでの時間である。最終のポップアップの場合は、コンテンツの再生が終了するまでの時間である。
このように、ポップアップの表示が終了した後、次のポップアップが表示されるまでに、ユーザ操作があると、直近に表示されたポップアップを選択するので、ポップアップの表示が終了した後もポップアップの詳細情報を見ることができる。したがって、ポップアップ表示期間が過ぎても、ポップアップの詳細情報を見ることができ、利便性を向上することができる。
図23に示したフローチャートのステップG2で、再生を一時停止したときに表示するコンテンツの画面は、ポップアップを表示していた最終時間の画面を表示する。ポップアップに関連する商品は、ポップアップの表示が終了すると、コンテンツの映像には表示されていないので、ポップアップが表示されていた最終時間のコンテンツの画面を表示する。
このように、再生を一時停止したとき、すなわち詳細情報を表示しているとき、直近のポップアップを表示していた期間のコンテンツの最終画面を出力するので、ポップアップに対応する商品が出力されていたコンテンツの画面を表示することができる。したがって、ユーザは、興味のある商品を映像で見ることができる。
コンテンツの最終画面を表示する際、ポップアップデータの商品座標210、つまりコンテンツ表示領域内で、ポップアップが示す商品に関係する位置の座標を、ポップアップデータ記憶部15bから読み取り、商品座標210を先端とする矢印を表示する。たとえば、図10(b)に示したコンテンツ画面324に示した矢印を表示する。
図24は、ポップアップ表示終了後も広告サイト接続を行う場合のポップアップ表示タイミングの一例を示す。ポップアップの表示タイミングは、図13に示した表示タイミングと同じであるが、決定キーを受け付ける決定キー受付時間が異なる。図13に示した例では、決定キー受付時間は、ポップアップを表示している期間のみであるが、図24に示した例では、ポップアップを表示している期間のみならず、次のポップアップが表示されるまでの期間も受け付ける。最終のポップアップについては、コンテンツの再生が終了するまでの期間も受け付ける。
たとえばポップアップIDが「30000001」のポップアップについては、ポップアップID「30000001」のポップアップを表示している期間ABに加えて、ポップアップの表示が終了してポップアップを表示していない期間BCも受け付ける。同様に、ポップアップIDが「30000002」のポップアップについては、期間DEも受け付け、ポップアップIDが「30000003」のポップアップについては、期間FGも受け付ける。
図25は、図1に示したサービスサーバ20から配信されるポップアップデータの構造図の他の例を示す。このポップアップデータは、図4に示したポップアップデータに対して、代表画面時間218およびポップアップ大きさ219の2つのデータ項目を追加したものである。ポップアップID201、コンテンツID202、広告主203、内容204、表示モード205、開始時間206、継続時間207、時間限定208、ポップアップ座標209、商品座標210、アクション211、表示アイコンURL212、広告主URL213、ジャンプ先URL214、有効期限215、ジャンル216、および年齢217の各データ項目は、それぞれ図4に示したポップアップデータの各データ項目と同じであり、説明は省略する。
代表画面時間218は、ポップアップの表示を終了した後の決定キー受付時間に、決定キー103が操作され、コンテンツの再生が一時停止されたときに表示するコンテンツの画面を指定する時点を示す。
図23に示したフローチャートでは、ポップアップの表示を終了した後に決定キー103が操作されると、ポップアップ表示期間の最終画面を表示したが、代表画面時間218が示す時点の画面を表示してもよい。たとえば、ポップアップIDが「30000001」のポップアップについては、代表画面時間218が示す時点、つまりポップアップ表示を開始してから8秒後のコンテンツの画面を表示する。
さらに、ポップアップの詳細情報をWebブラウザで表示し、Webブラウザを終了した後、Webブラウザ終了時の画面を保持しておいて、Webブラウザ終了後一定時間、たとえば5分間、Webブラウザ終了時の画面を縮小して、コンテンツとともに表示してもよい。
ポップアップ大きさ219は、ポップアップを画面に表示するときのポップアップの大きさを示すものである。具体的には、図9に示したフローチャートのステップC5でポップアップを表示する際、表示アイコンURL212から取得したアイコンの大きさを、ポップアップ大きさ219が示す大きさに、拡大あるいは縮小して表示する。
図26は、図2に示した受信装置10が処理するキャンセル機能付きのポップアップの表示および広告主サイト接続フローチャートである。ポップアップが表示されても、ユーザが、表示されたポップアップは不要であると判断した場合、表示されたポップアップを消去するようにしてもよい。ステップH1〜ステップH6は、それぞれ図9に示したステップC1〜ステップC6と同じであり、説明は省略する。
ステップH7では、ステップH6でのユーザ操作がリモコン100の戻るキー106の操作か否かを判断する。戻るキー106である場合は、ステップH15に進み、戻るキー106でない場合は、ステップH8に進む。ステップH8では、ステップH6でのユーザ操作がリモコン100の決定キー103の操作か否かを判断する。決定キー103である場合は、ステップH9に進み、決定キー103でない場合は、ステップH17に進む。ステップH9〜ステップH14は、それぞれ図9に示したステップC7〜ステップC12と同じであり、説明は省略する。
ステップH15では、ポップアップ表示を画面から消去する。ステップH16では、ポップアップの表示を開始してから、ポップアップデータの継続時間207が経過したか否を判断する。ポップアップデータの表示を開始してから、継続時間207が経過していない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップH16へ戻る。継続時間207が経過した場合は、ステップH2へ戻る。ステップH17およびステップH18は、それぞれ図9に示したステップC13およびステップC14と同じであり、説明は省略する。
図26に示したフローチャートでは、ポップアップの表示をキャンセルするために戻るキー106、およびポップアップの詳細情報を表示するために決定キー103を用いたが、操作キーは、これらに限定されるものではなく、他の操作キーを割り当ててもよい。さらに1つの操作キーに限定されるものでもなく、複数の操作キーに同じ機能を持たせてもよい。たとえば、数字キーでポップアップを指定する機能を実装しない場合、ポップアップ選択のための矢印キーと決定キー以外は戻るキーと同じキャンセル機能を割り当てても良い。
このように、ポップアップが表示された後、消去指示手段によってポップアップの消去が指示されると、たとえば戻るキー106が操作されると、表示されたポップアップを消去するので、不要なポップアップの表示をなくすことができる。したがって、出力されるコンテンツの画面から不要なポップアップを消去ができる。
上述した実施の形態では、表示したポップアップに対するユーザの操作があると、図9に示したフローチャートのステップC8でポップアップの詳細情報つまりジャンプ先URL214の情報を取得して、Webブラウザで表示したが、ポップアップデータを受信した直後に、ジャンプ先URL214の情報を取得してもよい。
具体的には、たとえば図7に示したフローチャートのステップA7の後、図4に示したポップアップデータの中で開始時間206の早いポップアップから順に、各ジャンプ先URL214の情報を取得して、ワークメモリ14に記憶しておく。図9に示したフローチャートのステップC8で、ワークメモリ14にジャンプ先URL214の情報が記憶されていれば、ワークメモリ14に記憶されているジャンプ先URL214の情報をWebブラウザで表示する。詳細情報の取得先は、ジャンプ先URL214で指定されるので、広告の実体つまり詳細情報は、広告主の判断で柔軟に変更することができる。
ジャンプ先URL214の情報を受信することができない場合は、広告主URL213の情報を取得して、ジャンプ先URL214の情報の代替としてもよい。さらに広告主URL213の情報も受信することができない場合は、その広告主URL213のポップアップデータを削除してもよい。
このように、ポップアップ情報たとえばポップアップデータが取得された後、ポップアップ情報が示すポップアップの詳細情報を取得して、記憶手段であるワークメモリ14に記憶し、指定手段によってポップアップが指定されたとき、たとえばユーザ操作によってポップアップが指定されたとき、記憶手段に詳細情報が記憶されていれば、記憶手段に記憶されている詳細情報を、出力されるコンテンツと非同期に表示するので、指定手段によってポップアップが指定されたとき、直ぐに詳細情報を表示することができる。したがって、広告提供装置である受信装置10の応答性を向上することができる。
ジャンプ先URL214にアクセスする際、ポップアップデータに含まれるジャンプ先URL214に特有の文字データを変数として追加して、ユーザ情報あるいは機器情報のやり取りに用いてもよい。
このように、詳細情報を要求する際、すなわちジャンプ先URL214にアクセスする際、予め定められるリンク先毎の変数データ、たとえばポップアップデータに含まれたジャンプ先URL214に特有の文字データを付加して送信するので、詳細情報以外の情報、たとえばユーザ情報あるいは機器情報のやり取りを行うことができる。したがって、詳細情報取得の際に、他の情報を交換することによって、他の機能を付加することができる。
本発明の実施の他の形態である広告提供方法は、図7〜図9に示したフローチャートによって実現される。さらに、図19〜図21、図23、および図26に示したフローチャートによって示される変更が加えられた広告提供方法も実現可能である。
このように、コンテンツに応じた広告情報たとえばポップアップデータを提供する広告提供装置であるサービスサーバ20から、コンテンツの広告情報を取得し、コンテンツを広告表示装置である受信装置10に出力する際、取得した広告情報が示す広告を、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に広告表示装置に表示し、さらに表示された広告に応答した操作があると、広告の詳細情報を提供する情報提供装置である広告主サーバ30から、表示された広告の詳細情報を取得し、取得した詳細情報を、出力されるコンテンツと非同期に広告表示装置に表示するので、広告情報を出力されるコンテンツと必ずしも同期させて取得する必要がなく、コンテンツと広告情報とを非同期に取得して、コンテンツと同期して表示される広告情報から広告の詳細情報を表示することができる。ポップアップデータをコンテンツと非同期で取得することができるので、コンテンツを変更することなく、ポップアップデータのみを差し換えることができる。
本発明の実施のさらに他の形態であるプログラムは、不揮発性メモリ15のプログラム記憶部15aに記憶される受信プログラムおよびポップアップ表示プログラムを含むプログラムであって、受信装置10のCPU12によって実行されるプログラムによって実現される。プログラム記憶部15aに記憶される受信プログラムおよびポップアップ表示プログラムは、それぞれ図7および図9に示したフローチャートを実行するプログラムである。さらに図19、図21、図23、および図26に示したフローチャートを実行するプログラムであってもよい。
図2に示した受信装置10では、プログラムは不揮発性メモリ15に記憶されているが、このプログラムは、着脱可能な記録媒体に記録しておいて、その記録媒体から不揮発性メモリ15に読込んでもよい。あるいは、記録媒体に記録されているプログラムを汎用のコンピュータにロードして、汎用のコンピュータによって機能させてもよい。
このように、コンピュータを上述した広告表示装置である受信装置10の各手段として機能させるためのプログラムとして提供することができる。