図1は、本発明の実施の一形態である広告提供システム1のブロック図である。広告提供システム1は、受信装置10、サービスサーバ20、および広告主サーバ30を含み、受信装置10、サービスサーバ20、および広告主サーバ30は、インターネット50に接続される。
広告表示装置である受信装置10は、サービスサーバ20から、コンテンツおよびポップアップデータを取得して、コンテンツの出力およびポップアップつまり広告情報の表示を行う。受信装置10に表示されたポップアップに対して、ユーザが、後述するリモコンによる操作を行うと、ポップアップデータに含まれるURLを基に、広告主サーバ30のWebサーバ機能にアクセスして、商品情報のWebページつまり広告の詳細情報を表示する。コンテンツの購入は、受信装置10からサービスサーバ20に対して、たとえばクレジットカードの情報を送信することによって行われる。商品の購入は、受信装置10から広告主サーバ30に対して、たとえばクレジットカードの情報を送信することによって行われる。図1には、受信装置10を1台しか示していないが、複数台の受信装置10をインターネット50に接続してもよい。
広告提供装置であるサービスサーバ20は、一般的なサーバ機能を持つコンピュータによって構成され、受信装置10に対して、コンテンツおよびポップアップデータを送信する。送信するコンテンツは、主に映像が使用され、たとえばVODサービスによって提供される。サービスサーバ20は、VODサービスを有料で行う場合、受信装置10からコンテンツの購入の依頼があると、受信したクレジットカード情報を、専用回線A60を経由して与信サーバ40に問い合わせることによって、課金を行う。
情報提供装置である広告主サーバ30は、一般的なサーバ機能を持つコンピュータによって構成され、Webサーバ機能を含む。受信装置10に対して、商品に関連するWebページを送信する。広告主サーバ30は、商品の販売も行い、受信装置10から商品の購入の依頼があると、受信したクレジットカード情報を、専用回線B61を経由して与信サーバ40に問い合わせることによって、課金を行う。
与信サーバ40は、受信したクレジットカード情報によって、クレジットカードが有効であることを確認するサーバである。与信サーバ40は、インターネット50には接続されず、サービスサーバ20および広告主サーバ30と、それぞれ専用回線A60および専用回線B61によって接続される。インターネット50は、インターネットに限定されるものではなく、情報通信網であるネットワークであればよい。
図2は、図1に示した受信装置10のブロック図である。受信装置10は、インターネット50に接続可能なSTB(Set Top Box)あるいはパーソナルコンピュータによって構成され、ネットワークインタフェース11、CPU(Central Processing Unit)12、ビデオインタフェース13、ワークメモリ14、不揮発性メモリ15、リモコン受信部16、表示パネル17、および図示しないリモコン100を含む。
ネットワークインタフェース11は、受信装置10をインターネット50などのネットワークに接続するためのインタフェース回路であり、たとえばイーサネット(登録商標)規格に適合するものである。CPU12は、不揮発性メモリ15に記憶されたプログラムを実行することによって、受信装置10の制御および演算を行う回路である。ビデオインタフェース13は、映像の合成を行い、表示パネル17に対して、映像の出力を行う。ワークメモリ14は、CPU12における制御および演算において、一時的な記憶を行うメモリであり、たとえばDRAM(Dynamic Random Access Memory)によって構成される。
不揮発性メモリ15は、読み書き可能で、かつ電源が供給されなくてもデータが消去されないメモリ、たとえばフラッシュメモリあるいはHDD(Hard Disk Drive)によって構成され、プログラム記憶部15a、ポップアップデータ記憶部15b、コンテンツ記憶部15c、および設定情報記憶部15dを含む。プログラム記憶部15aは、コンテンツおよびポップアップデータを受信するプログラム、コンテンツの再生およびポップアップの表示を行うポップアップ表示プログラム、広告主のWebページなどを表示するWebブラウザのプログラムを記憶する。ポップアップデータ記憶部15bは、サービスサーバ20から受信した複数件のポップアップデータを記憶する。コンテンツ記憶部15cは、サービスサーバ20から受信したコンテンツを一時的に記憶する。設定情報記憶部15dは、後述する設定画面で設定される情報を記憶する。
リモコン受信部16は、後述するリモコン100から発信される信号、たとえば赤外線の信号を受信する。表示パネル17は、たとえば液晶パネルなどで構成され、ビデオインタフェース13から出力される映像を表示する。表示パネル17は、図2に示したように受信装置10に組み込まれる構成でもよいが、外部装置として受信装置10と独立した構成でもよい。表示パネル17の解像度は、たとえば1366×768である。
図3は、図2に示した受信装置10に含まれるリモコン100の外観図である。リモコン100は、受信装置10が受信することができる信号、たとえば赤外線の信号を発信し、電源キー101、設定キー102、決定キー103、上下左右4方向に対応する4つのカーソルキー104、機能キー105、戻るキー106、文字種切り換えキー107、および文字入力キー108を含む。
電源キー101は、受信装置10の電源の状態のONとOFFとを切り換える。設定キー102は、設定メニューの先頭画面の表示に使用する。決定キー103は、選択項目を決定する場合に使用する。上方向、下方向、左方向、および右方向への4つのカーソルキー104は、設定画面などで選択された箇所、たとえばフォーカスを移動させる。機能キー105は、機能メニューの表示に使用する。戻るキー106は、前の画面に戻る。文字種切り換えキー107は、文字入力のモードで入力することができる文字種を、数字、平仮名、片仮名、アルファベット大文字、あるいはアルファベット小文字に切り換える。文字入力キー108は、文字入力のモードで、文字を入力するために使用される0〜9のキーおよび濁点キーの合計11個のキーで構成される。
文字種切り換えキー107の操作およびキーを押す回数によって、各文字入力キーで入力することができる文字が切り替わる。具体的には、数字モードの場合、キー表示通りの数字を入力することができる。平仮名モードの場合、それぞれキー「1」は、「あ」行、キー「2」は「か」行、キー「3」は「さ」行、キー「4」は「た」行、キー「5」は「な」行、キー「6」は「は」行、キー「7」は「ま」行、キー「8」は「や」行、キー「9」は「ら」行、およびキー「0」は「わ」行を入力する。片仮名モードの場合、平仮名モードと同様の文字を片仮名で入力することができる。アルファベット大文字モードの場合、キー「2」は「A、B、またはC」、キー「3」は「D、E、またはF」、キー「4」は「G、H、またはI」、キー「5」は「J、K、またはL」、キー「6」は「M、N、またはO」、キー「7」は「P、Q、R、またはS」、キー「8」は「T、U、またはV」、およびキー「9」は「W、X、Y、またはZ」を入力することができる。アルファベット小文字モードの場合、アルファベット大文字モードで入力することができる文字の小文字を入力することができる。濁点キーは、平仮名モード、あるいは片仮名モードで直前に入力した文字に濁点を付け、さらにもう一度押すことで半濁点を付ける。
図4は、図1に示したサービスサーバ20から配信されるポップアップデータの構造図の一例を示す。ポップアップデータは、サービスサーバ20から配信されるポップアップのデータであり、ポップアップID(Identification)201、コンテンツID202、広告主203、内容204、表示モード205、開始時間206、継続時間207、時間限定208、ポップアップ座標209、商品座標210、アクション211、表示アイコンURL(Uniform Resource Locator)212、広告主URL213、ジャンプ先URL214、有効期限215、ジャンル216、および年齢217の各データ項目を含む。
一つのコンテンツには、通常複数のポップアップデータが用意され、図4に示した例では、リスト形式で特定のコンテンツに対応するポップアップデータを列挙している。ポップアップデータの配信は、図4に示したポップアップデータを一括して配信するが、必ずしも一括して配信する必要はなく、ポップアップデータを一件毎に配信してもよい。
ポップアップID201は、ポップアップが示す商品を一意に識別するためのIDであり、同じ商品であれば、その他のデータ項目が異なる値であっても、同じポップアップIDが割り付けられる。コンテンツID202は、ポップアップデータが表示されるべきコンテンツのIDである。コンテンツID202によって、コンテンツは一意に特定される。広告主203は、ポップアップデータの広告主の名称である。内容204は、ポップアップが示す商品の内容を表す。
表示モード205は、ポップアップを表示するタイミングを指定するもので、コンテンツ再生前、コンテンツ再生中、あるいはコンテンツ再生後に表示するか否かを、「1」または「0」の3桁の数字で示している。表示する場合「1」とし、表示しない場合を「0」として、最上位の桁をコンテンツ再生前、真中の桁をコンテンツ再生中、および最下位の桁をコンテンツ再生後として示している。コンテンツ再生前、コンテンツ再生中、およびコンテンツ再生後のうちの複数のタイミングで重複して表示することも可能である。
開始時間206は、ポップアップ表示を開始する時点を示し、コンテンツの先頭を「00:00:00」とした相対的な時点を、「時間:分:秒」で表す。継続時間207は、開始時間206から、ポップアップ表示を継続する期間を「分:秒」で表す。時間限定208は、開始時間206で示した時点以外で表示することを許可するか否かを表す情報で、「なし」の場合は許可することを示し、「あり」の場合は許可しないことを示す。
ポップアップ座標209は、ポップアップ時に表示させるアイコンを出す画面上の座標、たとえばアイコンの右上を合わせる位置を表す。コンテンツ再生中にポップアップを行わない場合は、空白とする。商品座標210は、コンテンツ表示領域内で、ポップアップが示す商品に関係する位置の座標を示す。コンテンツの画面に直接関係しない場合は、空白とする。アクション211は、ポップアップ時にアイコンを表示させる態様を示すもので、「通常」は単純に表示させるだけであり、「点滅」はアイコンの表示と非表示とを高速に切り換えて、たとえば0.5秒間隔で切り換えて表示する。
表示アイコンURL212は、ポップアップ時に表示するアイコンを取得するインターネット上のURLを示す。広告主URL213は、広告主のウェブサイトの代表URLを示す。ジャンプ先URL214は、ユーザがポップアップに反応してリモコン100を操作した場合、Webブラウザによって、このURLの内容が表示される。有効期限215は、ポップアップデータの有効期限を表し、期限が過ぎた場合、ポップアップを表示させないために利用する。ジャンル216は、ポップアップデータが示す商品のジャンルを表すものである。年齢217は、ポップアップデータが示す商品の広告を行う上での対象年齢を示す。ジャンル216および年齢217は、受信装置10の設定内容に適合する項目があり、さらに条件に合致しない場合、ポップアップを行わないなどの制御に使用することができる。
図4には、2つのポップアップ、つまりポップアップID「20000001」およびポップアップID「20000002」のポップアップについてのポップアップデータが示されている。ポップアップID「20000001」のコンテンツID202、広告主203、内容204、表示モード205、開始時間206、継続時間207、時間限定208、ポップアップ座標209、商品座標210、アクション211、表示アイコンURL212、広告主URL213、ジャンプ先URL214、有効期限215、ジャンル216、および年齢217は、それぞれ「100001」、「SELKO」、「限定ウォッチ」、「010」、「00:03:10」、「00:10」、「あり」、「1200、720」、「300、400」、「通常」、「http://xxx.yyy/・・」、「http://xxx.yyy/・・」、「http://xxx.yyy/・・」、「2005/12/10」、「装飾品」、および「18歳以上」である。ポップアップID「20000002」については、それぞれ「100002」、「早川書店」、「原作本」、「001」、「01:55:00」、「00:07」、「なし」、「−」、「−」、「点滅」、「http://aaa.bbb/・・」、「http://aaa.bbb/・・」、「http://aaa.bbb/・・」、「2006/3/31」、「書籍」、および「10歳以上」である。
図5は、図1に示したサービスサーバ20から配信されるコンテンツ付属データの構造図の一例を示す。コンテンツ付属データは、コンテンツの付属情報であり、受信装置10が、後述するコンテンツリスト画面を表示するためにサービスサーバ20から受信するデータである。コンテンツ付属データは、コンテンツID221、タイトル222、再生時間223、料金224、消去期限225、および内容説明226の各データ項目を含む。
コンテンツID221は、コンテンツを一意に特定する番号である。タイトル222は、コンテンツのタイトル名である。再生時間223は、等倍速で再生した場合のおおよその再生時間を分で表現したものである。料金224は、そのコンテンツを消去期限225まで視聴するのに要する料金の額である。消去期限225は、この時点で購入された場合のコンテンツの視聴期限で、この期限を過ぎたコンテンツは、不揮発性メモリ15内のコンテンツ記憶部15cから消去される。内容説明226は、コンテンツの内容を示すテキストが記述されている。
図5には、2つのコンテンツ、つまりコンテンツID「100001」およびコンテンツID「100002」のコンテンツについてのコンテンツ付属データが示されている。コンテンツID「100001」のタイトル222、再生時間223、料金224、消去期限225、および内容説明226は、それぞれ「冬のドナタ」、「110分」、「300円」、「2005/9/14」、および「韓流人気ドラ・・・」であり、コンテンツID「100002」については、それぞれ「リハーポッター」、「162分」、「400円」、「2005/9/8」、および「魔法使いのポ・・・」である。
図6は、図1に示したサービスサーバ20で管理されるコンテンツ管理データの構造図の一例を示す。コンテンツ管理データは、コンテンツを管理するためのデータであり、サービスサーバ20内に蓄積され、コンテンツID241、タイトル242、再生時間243、料金244、消去期限245、内容説明246、コンテンツファイルパス247、関連ポップアップデータ件数248、および関連ポップアップIDリスト249の各データ項目を含む。
コンテンツID241、タイトル242、再生時間243、料金244、消去期限245、および内容説明246は、それぞれ図5に示したコンテンツ付属データのコンテンツID221、タイトル222、再生時間223、料金224、消去期限225、および内容説明226と同じであるので、説明は省略する。
コンテンツファイルパス247は、コンテンツの実体ファイルを管理するサービスサーバ20内のファイル位置、あるいはその他サービス側が管理するサーバ内のファイル位置を示す。コンテンツID241とファイル実体との対応をとっている。関連ポップアップデータ件数248は、コンテンツの送信時に受信装置10に配信すべきポップアップデータの件数を示している。関連ポップアップIDリスト249は、配信すべきポップアップデータのポップアップIDの一覧を示すリストであり、ここに記述されたポップアップIDを持つポップアップデータが、コンテンツの送信時に送信される。
図6には、2つのコンテンツ、つまりコンテンツID「100001」およびコンテンツID「100002」のコンテンツについてのコンテンツ管理データが示されている。コンテンツID「100001」のコンテンツファイルパス247、関連ポップアップデータ件数248、および関連ポップアップIDリスト249は、それぞれ「/opt/avfile/100001.mpg」、「4」、および「20000001、20000002、・・・」であり、コンテンツID「100002」については、それぞれ「/opt/avfile/100002.mpg」、「8」、および「20000010、20000013、・・・」である。
図7は、図2に示した受信装置10が処理するポップアップデータ取得フローチャートである。ポップアップデータの取得は、コンテンツ取得のシーケンスの中で行われ、このフローチャートは、コンテンツ取得の手順を示す。たとえば、リモコン100の電源キー101押下によって電源投入されると、受信装置10は、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されている受信プログラムを起動して、ステップA1に移る。図7に示した各ステップは、受信プログラムの動作である。
ステップA1では、サービスサーバ20に対し、コンテンツリスト送信要求を行い、コンテンツリストを受信し、後述するコンテンツリスト画面を表示する。コンテンツリストは、図5に示したコンテンツ付属データの集合によって構成される。このとき、不揮発性メモリ15のコンテンツ記憶部15cに一時的に記憶されているコンテンツの消去期限を確認し、期限を過ぎたコンテンツを消去する。
ステップA2では、ユーザがコンテンツを選択すると、選択されたコンテンツが購入済みか否か、すなわち選択されたコンテンツがコンテンツ記憶部15cに記憶されているか否かを確認する。購入済みである場合は、ステップA9へ進み、再生を開始する。購入済みでない場合はステップA3へ進む。ステップA3では、後述する購入確認画面を表示する。ステップA4では、購入するか否かを確認する。購入する場合は、ステップA5に進み、キャンセルした場合つまり購入しない場合は、ステップA1へ戻り、コンテンツリスト画面を表示する。
ステップA5では、コンテンツ記憶部15cに記憶されているコンテンツ付属データから抽出した、選択されたコンテンツに対応するコンテンツIDと、予め不揮発性メモリ15内の設定情報記憶部15dに記憶されたクレジットカードデータ、たとえばカード番号、名前、および有効期限などの情報とを含んだ購入要求をサービスサーバ20に送信する。ステップA6では、サービスサーバ20が、クレジットカードが有効か否かを示す応答を返すと、受信装置10はこの応答を受信し、クレジットカードが有効か否かを判断する。クレジットカードが無効つまり有効でない場合は、ステップA1へ戻り、コンテンツリスト画面を表示する。クレジットカードが有効である場合は、ステップA7に進む。
ステップA7では、購入したコンテンツに関連するすべてのポップアップデータの受信を行い、不揮発性メモリ15内のポップアップデータ記憶部15bに記憶する。ここで、表示アイコンURLに記載された場所から、アイコンデータを受信し、同様にポップアップデータ記憶部15bに記憶する。ステップA8では、コンテンツの受信を開始する。受信したコンテンツは、コンテンツ記憶部15cに一時的に記憶するとともに、同時並行でステップA9へ進む。
ステップA9では、後述するポップアップ表示プログラムを起動し、制御をポップアップ表示プログラムに渡す。ポップアップ表示プログラムが終了した場合、ステップA1に戻り、コンテンツリスト画面を表示する。図7には図示していないが、受信プログラムの起動後の各ステップでリモコン100の電源キー101が操作された場合は、受信プログラムを終了する。
図8は、図1に示したサービスサーバ20が処理するポップアップデータ送出フローチャートである。このフローチャートは、サービスサーバ20におけるポップアップデータの送信およびコンテンツ送信の手順を示す。この手順は、図7に示した受信装置10におけるポップアップデータの取得の手順と連動している。サービスサーバ20は、起動後、ステップB1に移る。
ステップB1では、受信装置10からの要求の待ち状態となっており、常時要求の有無を監視している。要求がない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップB1の手順を繰り返す。要求があった場合は、ステップB2へ進む。ステップB2では、要求がコンテンツリストの送信要求であるか否かを確認する。コンテンツリストの送信要求であった場合は、ステップB8に進み、コンテンツリストの送信要求でない場合は、ステップB3に進む。
ステップB3では、要求が購入要求であるか否かを確認する。購入要求でない場合は、無効な要求として、何も処理せずにステップB1へ戻る。購入要求である場合は、ステップB4へ進む。ステップB4では、クレジットカードデータ、たとえばカード番号、名前、および有効期限などの情報を与信サーバ40へ送信し、有効か否かを問い合わせる。ステップB5では、与信サーバ40から応答を得ると、クレジットカードが有効であるか否かを判断する。クレジットカードが無効である場合つまり有効でない場合は、ステップB9に進む。クレジットカードが有効である場合は、ステップB6へ進む。
ステップB6では、コンテンツの料金の課金処理を行うと共に、コンテンツに関連する全てのポップアップデータを受信装置10へ送信する。このとき、ポップアップデータは、表示開始時間の早いものの順にソートした状態で送信する。続いてステップB7では、コンテンツデータの送信を行う。送信が完了すると、ステップB1へ戻る。
ステップB8では、ユーザに提供することが可能な全てのコンテンツのコンテンツ付属データを受信装置10に送信し、ステップB1へ戻る。ステップB9では、クレジットカードが無効であることを示す通知を行い、ステップB1へ戻る。
図9は、図2に示した受信装置10が処理するポップアップの表示および広告主サイト接続フローチャートである。受信装置10におけるポップアップの表示処理の手順を示す。ポップアップの表示は、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されるポップアップ表示プログラムが行う。コンテンツの再生が開始されると、すなわち受信プログラムが図7に示したステップA9でポップアップ表示プログラムを起動すると、ステップC1に移る。図9に示した各ステップは、ポップアップ表示プログラムの動作である。
ステップC1では、コンテンツの再生を開始する。再生と並行して、ステップC2へ進む。ステップC2では、再生を開始したコンテンツのコンテンツIDと一致するコンテンツIDを持つポップアップデータを、不揮発性メモリ15内のポップアップデータ記憶部15bを先頭から順に1件読み出す。ステップC3では、終端か否か、すなわちポップアップデータ記憶部15bからポップアップデータを読み出せたか否か確認する。読み出しが行えなかった場合は、終端と判断して、ステップC12へ進む。ポップアップデータの読み出しに成功した場合は、終端でないと判断し、ステップC4へ進む。
ステップC4では、ポップアップデータの開始時間206を参照し、コンテンツの再生開始から経過した時間の時点と比較して、ポップアップの表示タイミングであるか否かを判断する。再生開始から経過した時間の時点が開始時間206の時点よりも早い場合は、ポップアップの表示タイミングでないと判断し、ごく短時間、たとえば15ミリ秒の待機後、ステップC4の手順を繰り返す。再生開始から経過した時間の時点が開始時間206の時点と同じ、あるいは遅い場合は、表示タイミングであると判断し、ステップC5へ進む。
ステップC5では、ポップアップの表示を行う。このときの画面については後述する。ポップアップ表示を継続しつつ、ステップC6へ進む。ステップC6では、ユーザ操作、すなわちリモコン100の決定キー103が押されたか否かを判断する。ユーザ操作がないと判断された場合は、ステップC13へ進む。ユーザ操作があると判断された場合は、ステップC7へ進む。
ステップC7では、コンテンツの再生を一時停止し、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されたWebブラウザを起動して、画面を後述する広告画面の構成にする。つづいて、ステップC8では、現在参照しているポップアップデータのジャンプ先URL214の情報を取得し、Webブラウザによって表示する。ステップC9では、Webブラウザが終了したか否かを判断し、Webブラウザが終了するのを待つ。Webブラウザが終了していない場合は、短時間、例えば100ミリ秒の待機後、再度ステップC9を実行する。Webブラウザが終了した場合は、ステップC10へ進む。ステップC10では、一時停止していたコンテンツの再生を再開する。ステップC11では、再生の再開が成功したか否かを確認する。再生が再開できず終了した場合は、ポップアップ表示プログラムを終了する。再生が正常に再開できた場合は、ステップC2へ戻る。
ステップC12では、再生が終了したか否かを判断する。再生が終了していない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップC12の手順を繰り返す。再生が終了している場合は、終了する。ステップC13では、ポップアップの表示を開始してから、ポップアップデータの継続時間207が経過したか否を判断する。ポップアップデータの表示を開始してから、継続時間207が経過していない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップC13へ戻る。継続時間207が経過した場合は、ステップC14へ進む。ステップC14では、ポップアップ表示を画面から消去して、ステップC2へ戻る。
図10は、図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップが1つの場合のポップアップ表示画面の例を示す。図10(a1)は、コンテンツの映像の中に1つのポップアップを表示した画面300を示す。受信装置10は、視聴者が番組視聴中に、不揮発性メモリ15のポップアップデータ記憶部15bに記憶されているポップアップデータの開始時間206から継続時間207の間、表示アイコンURL212から読み出したアイコン301をポップアップ座標209に表示する。図10(a1)に示した画面300では、画面の左上の位置にアイコン301が表示されている。
図10(a2)は、コンテンツの映像を縮小表示し、コンテンツの映像とは別の領域に1つのポップアップを表示した画面310を示す。受信装置10の設定によって、コンテンツ画面の縮小表示が可能な場合、ポップアップ表示領域311を設け、ポップアップ表示領域311にアイコン312を表示する。図10(a2)に示した画面310では、ポップアップ表示領域311の左下にアイコン312が表示されている。
図10(b)は、コンテンツの映像とともに広告画面を表示した画面320を示す。受信装置10は、ポップアップ表示中に、リモコン100の決定キー103が押されると、広告画面322をコンテンツ画面324と同時に表示する。広告画面322は、ポップアップデータに含まれるジャンプ先URL214のデータが表示される。画面320には、アイコン321が画面の右上に表示され、詳細ボタン322が画面右側の下側に表示されている。広告画面322表示中は、コンテンツの再生は一時停止される。商品座標210が示す位置に商品表示枠325および矢印326を表示して商品の強調が行われる。
リモコン100の戻るキー106が押下されると、広告画面322が閉じられて、コンテンツの映像が画面全体に表示され、コンテンツ再生が再開される。画面320に表示された詳細ボタン323が押されると、広告主URL213に含まれるWeb画面が、広告画面322に表示される。
図11は、図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップが複数の場合のポップアップ表示画面の例を示す。図11(a1)は、コンテンツの映像の中に複数のポップアップを表示した画面330を示し、画面330の画面の左上の位置にアイコン331〜333が表示されている。同じ時間帯に複数のポップアップがあり、ポップアップ座標が重なる場合、ポップアップのアイコンを重ならないように並べ替えて表示する。もしくは受信装置10内で予め決められた時間間隔毎に入れ替えて表示させてもよい。
図11(a2)は、コンテンツの映像を縮小表示し、コンテンツの映像とは別の領域に3つのポップアップを表示した画面340を示し、ポップアップ表示領域341の左下にアイコン342〜344が表示されている。
図11(a3)は、複数の広告画面を示す。図11(a1)または図11(a2)に示した状態のとき、リモコン100の決定キー103が押されると、図11(a3)に示した3つの広告画面のうちの1つ広告画面が、図10(b)に示した画面320の右側の画面の位置に表示される。この広告画面は、複数の広告画面、すなわちアイコンの数に対応する数のページからなる広告画面である。広告画面には、「ページ送り」ボタンおよび「ページ戻し」ボタンが表示される。図11(a3)では、「ページ送り」ボタンは、「次へ」という文字とともに表示された右方向の矢印ボタンに対応し、「ページ戻し」ボタンは、「前へ」という文字とともに表示された左方向の矢印ボタンに対応する。「ページ送り」ボタンおよび「ページ戻し」ボタンを、それぞれリモコン100の左方向および右方向へのカーソルキー104を操作することによって、広告画面のページを切り換え、他商品の広告画面を開くことができる。「ページ送り」ボタンと「ページ戻し」ボタンのある矩形領域は、フレームであり、受信装置10で作成される。「ページ送り」ボタンおよび「ページ戻し」ボタンを押した場合のジャンプ先は、各ポップアップデータのジャンプ先URL214が対応付けされる。
広告画面350は、複数の広告画面のうちの先頭のページの広告画面であり、「ページ送り」ボタン351が表示され、「ページ戻し」ボタンはない。「ページ送り」ボタン351を押すと広告画面360が表示される。広告画面360は、2番目のページの広告画面であり、「ページ送り」ボタン361および「ページ戻し」ボタン362が表示されている。「ページ送り」ボタン361を押すと広告画面370が表示され、「ページ戻し」ボタン362を押すと広告画面350が表示される。広告画面370は、3番目のページの広告画面であり、「ページ戻し」ボタン371および「ページ送り」ボタン372が表示されている。「ページ戻し」ボタン371を押すと広告画面360が表示される。
図12は、図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップ広告一覧画面400の一例を示す。ポップアップ広告一覧画面400は、ポップアップデータによって送られた広告の一覧を示す画面であり、この画面から広告画面を表示することができる。広告一覧は、たとえばジャンル別、表示時間順、あるいは広告更新時間順などでソートして表示する。ポップアップ広告一覧画面400は、コンテンツ再生前、再生中、および再生後のいずれの時期でも表示することができる。
図12には、広告一覧がジャンル別、具体的には「家電」402、「家具」403、「ミュージック」404、および「本」405の4つのジャンル別に示されており、各広告は、アイコンおよび商品名が示されている。ユーザは、カーソル401をリモコン100の上下左右方向のカーソルキー104で操作し、カーソル401を確認したい広告に合わせ、決定キー103を押すことによって、広告画面の表示を行うことができる。
図13は、ポップアップ表示タイミングの一例を示す。コンテンツの再生と表示されるポップアップとの時間関係を示す。ポップアップデータのコンテンツID202が、再生されるコンテンツのコンテンツIDと一致するポップアップの表示時間を、コンテンツの再生が開始されてからの時間で示している。
図13では、コンテンツIDが「100005」で、再生時間が「70分」のコンテンツについて、ポップアップIDが「30000001」、開始時間が「00:03:30」、および継続時間が「00:10」のポップアップ、ポップアップIDが「30000002」、開始時間が「00:25:10」、および継続時間が「00:07」のポップアップ、ならびにポップアップIDが「30000003」、開始時間が「01:05:00」、および継続時間が「00:20」のポップアップの3件のポップアップの表示時間を示している。コンテンツIDが「100005」のコンテンツに対しては、コンテンツの配信に先立って、3件のポップアップデータがサービスサーバ20から送信される。
コンテンツの再生開始から、3分30秒経過した時点から10秒間、ポップアップID「30000001」のポップアップ表示を行い、再生開始から25分10秒経過した時点から7秒間、ポップアップID「30000002」のポップアップ表示を行い、さらに、再生開始から1時間5分経過した時点から20秒間、ポップアップID「30000003」のポップアップ表示を行う。ポップアップの表示期間中に、ユーザがリモコン100の決定キー103を押下すると、広告画面、たとえば図10(b)に示した画面320が表示される。
図14は、図2に示した表示パネル17に表示されるコンテンツリスト画面500の一例を示す。コンテンツリスト画面500は、受信装置10の電源投入時などに、サービスサーバ20から受信したコンテンツ付属データを元に作成され、表示される画面である。
コンテンツリスト画面500の右領域501にコンテンツのタイトル一覧が表示される。上段に画面のタイトル「コンテンツリスト」が表示され、その下に3つのコンテンツのタイトル、「冬のドナタ」、「リハーポッター」、および「スター ワォーズ6」が表示される。現在選択されているコンテンツのタイトルに矩形の枠で表わされるフォーカス502が表示される。このフォーカス502は、リモコン100の上下方向のカーソルキー104の操作によって、選択されるタイトルを移動する。コンテンツの数が多く、画面に表示しきれない場合は、タイトル一覧が表示されるリスト領域の右にスクロールバー503が表示され、リモコン100の上下方向のカーソルキー104による操作で、表示されていないタイトルを画面に表示することができる。リスト領域の上端より上あるいは下端より下を選択しようとした場合は、スクロールバー503を操作すると、画面がスクロールし、新たなコンテンツのタイトルが表示されるとともに、フォーカス502がそのコンテンツを選択した状態になる。
フォーカス502によって選択されたコンテンツの情報は、画面左領域504に表示される。コンテンツの情報には、タイトル、再生時間、消去期限、および内容説明が含まれる。画面500には、タイトル「スター ワォーズ6」、再生時間「156分」、消去期限「2005年9月8日」、および内容説明「人気のSF作品の6作目・・・」と示されている。
リモコン100の決定キー103が操作され、選択されているタイトルのコンテンツが購入済みのコンテンツであれば、再生が開始される。未購入の場合は、図15で詳述する購入確認画面が表示される。
図15は、図2に示した表示パネル17に表示される購入確認画面510の一例を示す。購入確認画面510は、コンテンツリスト画面500で未購入のコンテンツを選択した場合に表示される画面である。
購入確認画面510には、画面の上側に画面のタイトル「購入確認画面」が示され、画面の中ほどにコンテンツのタイトルと料金が表示され、画面の下側に購入ボタン511およびキャンセルボタン512が配置されている。図15には、タイトルおよび料金が、それぞれ「タイトル:スター ワォーズ6」および「料金:400円」として示されている。
リモコン100の左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス513は、購入ボタン511およびキャンセルボタン512の2ボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス513が存在するボタンが押されたことになる。購入が選択された場合、受信装置10は、コンテンツIDおよびクレジット番号をサービスサーバ20へ送信する。キャンセルボタン512が選択された場合は、コンテンツリスト画面500に戻る。
図16は、図2に示した表示パネル17に表示される設定画面520の一例を示す。設定画面520は、リモコン100の設定キー102が押下された場合に表示される画面である。
設定画面520には、画面の上側に画面のタイトル「設定画面」が示され、その下側にネットワーク設定ボタン521、ユーザ情報設定ボタン522、カード情報設定ボタン523、ポップアップ表示方法選択ボタン524、キャンセルボタン525が配置される。リモコン100の上下左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス526は、この5つボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス526が存在するボタンが押されたことになる。
ネットワーク設定ボタン521が押された場合は、ネットワーク設定画面540が表示される。ユーザ情報設定ボタン522が押された場合は、ユーザ情報設定画面が表示される。カード情報設定ボタン523が押された場合は、カード情報設定画面530が表示される。ポップアップ方法選択ボタン524が表示された場合は、ポップアップ方法選択画面が表示される。さらにキャンセルボタン525が押された場合は、設定画面520が表示される前の画面に遷移する。
図17は、図2に示した表示パネル17に表示されるカード情報設定画面530の一例を示す。カード情報設定画面530は、設定画面520でカード情報設定ボタン523が押された場合に表示される画面である。
カード情報設定画面530には、画面の上側に画面のタイトル「クレジットカード情報設定画面」が示され、画面の中ほどに氏名入力欄531、月および年用の2つの入力欄を有する有効期限入力欄532、およびカード番号入力欄533が示され、画面の下側に設定ボタン534およびキャンセルボタン535が配置される。リモコン100の上下左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス536は、この4個の入力欄および2つのボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス536が存在する入力欄が選択された、あるいは、ボタンが押されたことになる。
氏名入力欄531は、「氏名:」と表示された右側に入力欄がある。リモコン100の文字種切り換えキー107および文字入力キー108を操作することによって、片仮名でクレジットカードの名義氏名を氏名入力欄531に入力する。有効期限欄532は、「有効期限:」と表示された右側に月および年用の2つの入力欄がある。クレジットカードの有効期限を数字モードにて2桁の数字で、月および年用の2つの入力欄に入力する。カード番号入力欄533は、「カード番号:」と表示された右側に入力欄がある。数字モードにてクレジットカードの番号を16桁でカード番号入力欄533に入力する。
設定ボタン534が押された場合は、設定内容を不揮発性メモリ15内の設定情報記憶部15dに記憶して、設定画面520に戻る。キャンセルボタン535が押された場合は、入力内容を反映せずに、つまり設定情報を設定情報記憶部15dに記憶せずに、設定画面520に戻る。
図18は、図2に示した表示パネル17に表示されるネットワーク設定画面540の一例を示す。ネットワーク設定画面540は、設定画面520でネットワーク設定ボタン521が押された場合に表示される画面であり、受信装置10がネットワークに接続するために必要な設定を行うことができる。
ネットワーク設定画面540には、画面の上側に画面のタイトル「ネットワーク設定画面」が示され、画面の中ほどにIP(Internet Protocol)アドレス設定欄541、ネットマスク設定欄542、デフォルトゲートウェイ設定欄543、DNS(Domain Name
Server)サーバ設定欄544が示され、画面の下側に設定ボタン545およびキャンセルボタン546が配置される。各設定欄には、それぞれ4つの項目があり、それぞれ4つの入力欄を有する。リモコン100の上下左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス547は、この16個の入力欄および2つのボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス547が存在する入力欄が選択された、あるいは、ボタンが押されたことになる。
IPアドレス設定欄541は、「IPアドレス:」と表示された右側に4つの入力欄がある。受信装置10に設定すべきIPアドレスを4項目に分けて、リモコン100の文字入力キー108を使用し、IPアドレス設定欄541の4つの入力欄に、それぞれ数字を設定する。数字は、数字0〜255の中から選択された数字である。ネットマスク設定欄542、デフォルトゲートウェイ設定欄543、およびDNSサーバ設定欄544についても、IPアドレス設定欄541と同様に設定を行う。
設定ボタン545が押された場合は、各入力欄に入力された数字を不揮発性メモリ15内の設定情報記憶部15dに記憶して、設定画面520に戻る。キャンセルボタン546が押された場合は、入力内容を反映せずに、設定画面520に遷移する。設定ボタン545が押された際に、IPアドレス設定欄が空白の場合は、DHCP(Dynamic Host
Configuration Protocol)によるネットワーク情報の自動設定を試みる。DHCPから取得が行えた場合は、ネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバ情報も含めて、DHCPから取得された値を設定情報記憶部15dに記憶する。
図19は、図2に示した受信装置10が処理する他のポップアップデータ取得フローチャートである。図7に示したポップアップデータ取得フローチャートでは、ポップアップデータとコンテンツとを連続して取得したが、ポップアップデータの取得をコンテンツの取得と独立して実行してもよい。図19に示したポップアップデータ取得フローチャートでは、コンテンツリストの受信に続いて、ポップアップデータのみを受信し、コンテンツの購入前にコンテンツリストに含まれるコンテンツの再生中に表示されるすべてのポップアップデータを予め取得しておく。ステップD1は、図7に示したステップA1と同じであり、説明は省略する。
ステップD2では、コンテンツリスト画面の表示が完了した直後、コンテンツリスト中に存在するコンテンツで表示される全てのポップアップデータの送信を、サービスサーバ20に要求し、これを受信する。この段階では、ポップアップデータ記憶部15bには記憶せず、ワークメモリ14に保持する。ステップD3〜ステップD7は、それぞれ図7に示したステップA2〜ステップA6と同じであり、説明は省略する。
ステップD8では、購入したコンテンツで表示されるポップアップデータだけが抽出され、ポップアップデータ記憶部15bに記憶する。ステップD9およびステップD10は、それぞれ図7に示したステップA8およびステップA9と同じであり、説明は省略する。
図20は、図1に示したサービスサーバ20が処理する他のポップアップデータ送出フローチャートである。図20は、図19に示した受信装置10が処理するポップアップデータ取得フローチャートに対応するサービスサーバ20側の手順を示したフローチャートである。ステップE1およびステップE2は、それぞれ図8に示したステップB1およびステップB2と同じであり、説明は省略する。
ステップE3では、ポップアップデータの送信要求であるか否かを判断する。ポップアップデータの送信要求である場合は、ステップE10へ進み、ポップアップデータの送信要求でない場合は、ステップE4へ進む。ステップE10では、コンテンツリストに含まれるコンテンツで表示される全ポップアップデータを一括して受信装置10に送信し、ステップE1の手順へ戻る。ステップE4〜ステップE6は、それぞれ図8に示したステップB3〜ステップB5と同じであり、説明は省略する。
ステップE7では、コンテンツの料金の課金処理を行う。課金が終了したのち、ステップE8では、コンテンツデータの送信を行い、送信が完了すると、ステップE1の要求受付の手順まで戻る。
図21は、図1に示した受信装置10の他のブロック図である。この受信装置10は、図2に示した受信装置10の不揮発性メモリ15に、視聴者情報記憶部15eおよび視聴者情報送信可否フラグ記憶部15fを追加したものである。図2と同じ構成要素には、同じ参照符号を付して、重複を避けるため説明は省略する。
視聴者情報記憶部15eは、視聴者に関連する情報を表す視聴者情報を記憶する。視聴者情報送信可否フラグ記憶部15fは、視聴者情報に含まれる後述する情報毎に、送信の許可または禁止を表す送信可否情報たとえばフラグを記憶する。
図22は、図1に示した広告主サーバ30のブロック図である。広告主サーバ30は、一般的なサーバ機能を持つコンピュータによって構成され、ネットワークインタフェース31、CPU32、および不揮発性メモリ33を含む。
ネットワークインタフェース31は、広告主サーバ30をインターネット50などの情報通信網であるネットワークに接続するためのインタフェース回路であり、たとえばイーサネット(登録商標)規格に適合するものである。CPU32は、不揮発性メモリ33に記憶されたプログラムを実行することによって、広告主サーバ30の制御および演算を行う回路である。不揮発性メモリ33は、読み書き可能で、かつ電力が供給されなくてもデータが消去されないメモリ、たとえばフラッシュメモリあるいはHDDによって構成される。さらに不揮発性メモリ33は、プログラムを記憶する記憶部以外に、視聴者情報DB(database)33a、ポップアップ情報DB33b、およびコンテンツ付属情報DB33cを記憶する記憶部、パターン情報記憶部33d、ならびにWebソース分記憶部33eを含む。
視聴者情報DB33aは、受信装置10から受信した視聴者情報を記憶するデータベースである。ポップアップ情報DB33bは、視聴者情報DB33aに記憶される視聴者情報に含まれるポップアップIDに対応するポップアップデータ(以下、ポップアップ情報ともいう)を記憶するデータベースである。コンテンツ付属情報DB33cは、ポップアップ情報DB33bに記憶されるポップアップ情報に関連するコンテンツのコンテンツ付属データ(以下、コンテンツ付属情報ともいう)を記憶するデータベースである。パターン情報記憶部33dは、特別なサービスを提供するためのポップアップIDパターン(以下パターン情報ともいう)、つまりポップアップの組合せを表すポップアップIDの組合せを記憶する。Webソース分記憶部33eは、商品別に広告ページのWebソース文、およびWebソース文中の挿入個所に挿入させる部分であって、視聴者のポップアップIDパターンに基づいて変更される挿入部分を記憶するほか、ユーザが購入を行うためのWebページのWebソース文など商品販売に必要なWebページのソース文あるいはスクリプトなどを記憶する。
図23は、図22に示した広告主サーバ30が用いるWebページのソース文の一例を示す。受信装置10からWebページが要求された商品に関連する商品広告ページのソース文として、広告サーバ30内の、Webページ文記憶部33eに記憶されているものの一例である。図23に示したWebソース文は、HTML(Hyper Text Markup
Language)形式で記述されている。
図23(a)は、購入価格および購入ページへのリンク以外のページ全体を表すWebページソースであり、図23(b)は、参照元がサービスサーバ20と一致しない場合に表示すべき購入価格および購入ページへのリンク情報を表すソースの挿入部分1であり、図23(c)は、参照元がサービスサーバ20と一致する場合、たとえば受信装置10の場合に表示すべき購入価格および購入ページへのリンク情報を表すソースの挿入部分2である。図23(b)に示した価格は、「¥249,800」であるのに対して、図23(c)に示した特別価格は、「¥239,800」である。図23(b)および図23(c)に示したソースの挿入部分は、図23(a)に示した挿入箇所の部分に挿入され、挿入された状態つまり完成した状態のソース分が受信装置10にWebページとして送信される。
図24は、図22に示した広告主サーバ30が処理するWebページ送信処理フローチャートである。このフローチャートは、Webページの参照元、すなわちポップアップデータのがサービスサーバ20であるかどうかによって、送信するWebページのデータを変更する手順を表す。受信装置10から広告主サーバ30にWebページの送信要求があったとき、すなわち受信装置10の処理手順である後述する図26に示すステップG7が実行されたとき、またはサービスサーバ20から広告主サーバ30にWebページの送信要求があったとき、ステップF1に移る。
ステップF1では、Webページ文記憶部33eから、Webページが要求された商品に関連する商品広告ページとして、たとえば図23(a)に示したWebページソース文を読み込む。この時点では、挿入個所に、挿入部分がない状態つまり商品の販売価格および販売ページつまり購入ページへのリンクがない状態のWebソース文になっている。
ステップF2では、サービスサーバからのアクセスかどうか、すなわち参照元がサービスサーバ20であるかどうかを判断する。インターネットで用いられるプロトコルであるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)では、受信したHTTPヘッダからReferer(参照元情報)を抽出することができる。Refererは、情報の送信を要求する要求元が、どのURLを参照して情報の送信を要求しているかを識別するための送信元識別情報であり、広告主サーバ30は、抽出したRefererによって、参照元たとえばサービスサーバ20を特定することが出来る。HTTPに準拠した方法で運用する場合、広告主サーバ30は、RefererとしてWebページの参照元のURLの取得が可能である。参照元がサービスサーバ20である場合は、ステップF3へ進み、参照元がサービスサーバ20でない場合は、ステップF5へ進む。
ステップF3では、ステップF1で読み込んだWebソース文に、サービスサーバ特定済Webソース分、つまり参照元がサービスサーバ20であると特定されたときのWebソース分、たとえば図23(c)に示したソースの挿入部分1を挿入し、Webソース文を完成させる。ステップF4では、WebページつまりステップF3またはステップF5で完成されたWebソース文を受信装置10に送信して、終了する。ステップF5では、ステップF1で読み込んだWebソース文に、サービスサーバ未特定Webソース分、つまり参照元がサービスサーバ20であると特定されないときのWebソース分、たとえば図23(b)に示したソースの挿入部分2を挿入し、Webソース文を完成させ、ステップF4へ進む。
図25は、図21に示した表示パネル17に表示されるWebページ画面の例を示す。すなわち、受信装置10のWebブラウザによって、表示パネル17に表示されるWebページ画面つまり詳細情報の例である。図25(a)は、参照元がサービスサーバ20でない場合、つまり図24に示したステップF2で参照元がサービスサーバ20と合致しないと判断された場合に、表示される画面であり、図25(b)は、参照元がサービスサーバ20である場合、つまり図24に示したステップF2で参照元がサービスサーバ20と合致すると判断された場合に、表示される画面である。
図25(a)は、図23 (a)に示したソース分の挿入個所に、図23(b)に示した挿入部分1を挿入したWebページソース文による画面を表示しており、画面内に表示されている価格が「価格 ¥249,800」となっている。図25(b)は、図23 (a)に示したソース分の挿入個所に、図23(c)に示した挿入個所2を挿入したWebページソース文による画面を表示しており、画面内に表示されている価格が「特別価格 ¥239,800」に変わっている。画面ではわからないが、下線が付された「購入する」の部分を選択する場合、図25(a)に示した「購入する」の部分と図25(b)「購入する」の部分とでは、ジャンプする購入ページが異なる。
このように、広告表示装置である受信装置10は、コンテンツつまりコンテンツリストから選択されたコンテンツの広告情報たとえばポップアップ情報を広告提供装置であるサービスサーバ20から受信し、コンテンツを出力する際、受信したポップアップ情報が示すポップアップを、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に表示し、さらに表示されたポップアップに応答した操作があると、すなわちリモコン100の操作キーによって操作が行われると、表示されたポップアップを送信する送信元を識別するための送信元識別情報を情報提供装置である広告主サーバ30に送信する。情報提供装置は、送信元識別情報を受信すると、送信元識別情報が示す送信元に応じた詳細情報を詳細情報の要求元に送信し、広告表示装置は、情報提供装置から送信された詳細情報を受信すると、受信した詳細情報を、出力されるコンテンツと非同期に表示するので、情報提供装置は、送信元識別情報たとえば商品の詳細情報を示すWebページの送信要求を受信した際、参照元つまり送信元によって商品内容あるいは価格などのサービス内容を変更したWebページを送信し、広告表示装置に表示させることができる。すなわちコンテンツに関連する広告たとえばポップアップの詳細情報が要求されたとき、ポップアップの送信元に応じた詳細情報を提供することができる。したがって、広告主は、ポップアップ情報を送信する送信元に応じてたとえば送信元である広告提供装置によって提供するサービスを変えることができる。
さらに、コンテンツを表すコンテンツ情報およびポップアップを表すポップアップ情報つまりポップアップデータを記憶手段たとえば不揮発性メモリ15に記憶しておき、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に、記憶手段に記憶されたポップアップ情報が示すポップアップを表示し、さらに表示されたポップアップが指定手段たとえばリモコン100によって指定されると、指定されたポップアップを送信する送信元を識別するための送信元識別情報たとえばReferer(参照元情報)を、ポップアップの詳細情報の送信元に送信し、送信した送信元識別情報が示す送信元に応じてポップアップの詳細情報の送信元から送信される詳細情報を受信すると、受信した詳細情報を、出力されるコンテンツと非同期に表示するので、送信元識別情報が示す送信元広告提供装置であるサービスサーバ20に応じて情報提供装置である広告主サーバ30から送信される詳細情報を表示することができる。したがって、広告主は、ポップアップ情報を送信する送信元に応じてたとえば送信元である広告提供装置によって提供するサービスを変えることができる。
さらにまた、ポップアップを送信する送信元を識別するための送信元識別情報を受信すると、記憶手段たとえば不揮発性メモリ33に記憶されたコンテンツに応じたポップアップの詳細情報のうち、受信した送信元識別情報が示す送信元に応じた詳細情報を、ポップアップの詳細情報の要求元に送信するので、ポップアップの送信元に応じた詳細情報を、詳細情報の要求元たとえば広告表示装置である受信装置10に表示させることができる。したがって、広告主は、ポップアップ情報の送信元に応じてたとえば広告提供装置によって提供するサービスを変えることができる。
図26は、図21に示した受信装置10が処理するポップアップの表示および広告主サイト接続フローチャートである。図21に示した受信装置10におけるポップアップの表示処理の手順を示す。ポップアップの表示は、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されるポップアップ表示プログラムが行う。コンテンツの再生が開始されると、すなわち受信プログラムが図7に示したステップA9または図19に示したステップD10でポップアップ表示プログラムを起動すると、ステップG1に移る。図26に示した各ステップは、ポップアップ表示プログラムの動作である。
ステップG1〜ステップG6およびステップG9〜ステップG14は、それぞれ図9に示したステップC1〜ステップC6およびステップC9〜ステップC14と同じであり、重複を避けるため、説明は省略する。
ステップG7では、視聴者情報の送信および再生の一時停止・画面構成変更を行う。視聴者情報の送信は、まず、現在参照しているポップアップデータのポップアップIDおよび視聴中のコンテンツのコンテンツIDを、それぞれ視聴者情報に含まれる選択ポップアップIDおよびコンテンツIDとして、不揮発性メモリ15内の視聴者情報記憶部15eに記憶し、さらに記憶した視聴者情報を視聴者情報記憶部15eから読み出して、現在参照しているポップアップデータのジャンプ先URL214が示す広告主サーバ30に送信する。広告主サーバ30から送信されるWebデータを受信すると、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されたWebブラウザを起動して、受信したWebデータを表示パネル17に表示する。表示する際、コンテンツの再生を一時停止し、画面をたとえば図10(b)に示す画面に構成変更する。視聴者情報を広告主サーバ30へ送信する手段としては、たとえば後述するCGI(Common Gateway Interface)を用いる。つづいて、ステップG8では、現在参照しているポップアップデータのジャンプ先URL214の情報を取得し、Webブラウザによって表示する。ジャンプ先URL214への情報要求時、Refererとして、ポップアップを受信したURL、すなわちサービスサーバ20のURLが通知される。
図27は、図21に示した視聴者情報記憶部15eに記憶される視聴者情報250の一例を示す。視聴者情報250は、視聴者識別情報、コンテンツ配信事業者識別情報、選択ポップアップID、およびコンテンツIDを含む。
視聴者識別情報は、コンテンツサービスを受ける視聴者などのユーザを一意に特定するための情報であり、たとえば8桁の番号で示される。図28に示すユーザ情報設定画面600からユーザ登録を行った際、サービスサーバ20から送付される番号を設定する。コンテンツ配信事業者識別情報は、サービスサーバ20のコンテンツ配信事業者を一意に特定する情報であり、たとえば4桁の番号で示される。視聴者識別情報と同様に、ユーザ登録を行った際、サービスサーバ20から送付される番号を設定する。選択ポップアップIDは、この視聴者が最後に表示したWebページ、つまり広告主サーバ30上から最後に取得されたWebページを閲覧したポップアップのポップアップIDを記憶したものである。コンテンツIDは、選択ポップアップIDに関連しているコンテンツのコンテンツID、すなわち、ポップアップが表示されるコンテンツのコンテンツIDを記憶する。選択ポップアップIDおよびコンテンツIDは、それぞれ最新の1個の情報のみを記憶する。
図27には、視聴者識別情報として「10000001」、コンテンツ配信事業者識別情報として「1005」、選択ポップアップIDとして「20000001」、およびコンテンツIDとして「100001」が示されている。
図28は、図21に示した表示パネル17に表示されるユーザ情報設定画面600を示す。図16に示した設定画面520のユーザ情報設定ボタン522が押された場合に表示される画面であり、このユーザ情報設定画面600でユーザの氏名および電子メールアドレスを設定することができる。
ユーザ情報設定画面600には、画面の上側に画面のタイトル「ユーザ情報設定画面」が示され、画面の中ほどに「氏名:」と付された氏名入力欄601、および「メール:」と付されたメールアドレス入力欄602が示され、さらに画面の下側に設定ボタン603およびキャンセルボタン604が配置される。リモコン100の上下左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス605は、この2個の入力欄および2つのボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス605が存在する入力欄が選択、あるいはボタンが押されたことになる。
氏名入力欄601は、ユーザの氏名を入力するための入力欄であり、リモコン100の文字種切り換えキー107と文字入力キー108とを操作し、平仮名モードで氏名を入力する。メールアドレス入力欄602は、ユーザの電子メールアドレスを入力するための入力欄であり、リモコン100の文字種切り換えキー107と文字入力キー108とを操作し、英数字モードでメールアドレスを入力する。
設定ボタン603が押された場合は、入力された氏名およびメールアドレスを、不揮発性メモリ15内の設定情報記憶部15dに記憶するとともに、サービスサーバ20に送付する。サービスサーバ20からレスポンスとして送信される視聴者識別情報およびコンテンツ配信事業者識別番号を受信し、受信した視聴者識別情報およびコンテンツ配信事業者識別番号を不揮発性メモリ15内の視聴者情報記憶部15eに視聴者情報として記憶して、設定画面520に戻る。キャンセルボタン604が押された場合は、入力内容を反映せずに、設定画面520に遷移する。
HTTPのクライアントからサーバへ情報を伝達する手段としては、一般にCGIが用いられる。図26に示したステップG7でも、HTTPのクライアントである受信装置10から広告主サーバ30へ、視聴者情報を送信する手段として、CGIを用いる。具体的には、そのプログラムが記憶されているURLを指定することによって、広告主サーバ30に記憶されているCGIプログラムが起動される。
視聴者情報を受信装置10から広告主サーバ30へ伝達するURLは、たとえば「http://aaa.bbb.com/advertiser.cgi?userid=10000001&serviceid=1005&popupid=20000001&contentid=1000001」で表される。「http://aaa.bbb.com」は、広告主サーバ30のアドレスであり、「advertiser.cgi」は、広告主サーバ30に記憶されているCGIプログラムであり、このプログラムを起動する。CGIでは、CGIプログラムであるadvertiser.cgiに、伝達したい情報である視聴者識別情報、コンテンツ配信事業者識別情報、選択ポップアップID、およびコンテンツIDを、それぞれ「userid=10000001」、「serviceid=1005」、「popupid=20000001」、および「contentid=1000001」という形式で引数として付加している。引数として使用するパラメータ(userid、serviceid、popupid、contentid)は、どの広告主でも共通とする。
このURLに含まれる情報のうち、CGIの引数を除いた部分は、ポップアップ情報に含まれるジャンプ先URL214の情報と同じものである。受信装置10で、商品のWebページにジャンプする際、引数として使用するパラメータに視聴者情報の値を設定することによって、データを受け渡すための追加の通信を行うことなく、視聴者情報の送信が可能である。
図29は、図22に示した視聴者情報DB33aのデータ構造図の一例を示す。このデータ構造図は、広告主サーバ30の視聴者情報DB33aに記憶される視聴者情報のデータ構造を示す。
視聴者情報DB33aには、視聴者識別情報261、コンテンツ配信事業者識別情報262、コンテンツID263、および選択ポップアップID264の項目があり、それぞれ視聴者識別情報、コンテンツ配信事業者識別情報、コンテンツID、および選択ポップアップIDを記憶する。視聴者情報DB33aに記憶される視聴者情報は、受信装置10からCGIによって送信された視聴者情報を受信したものであり、受信した視聴者情報は、視聴者識別情報毎に、対応するコンテンツ配信事業者識別情報、コンテンツID、および選択ポップアップIDが記憶される。
図29には、視聴者情報として、視聴者識別情報261が「10000001」、「10000002」、および「10000004」である3つの視聴者情報が記憶されている。視聴者識別情報「10000001」に対応するコンテンツ配信事業者識別情報262、コンテンツID263、および選択ポップアップID264は、それぞれ「1005」、「100001」、および「20000001」が示され、視聴者識別情報「10000002」については、それぞれ「1005」、「100008」、および「20000009」が示され、視聴者識別情報「10000004」については、それぞれ「1006」、「100010」、および「20000113」が示されている。
図30は、図22に示した広告主サーバ30が処理するポップアップ情報およびコンテンツ付属情報受信処理フローチャートである。このフローチャートは、広告主サーバ30の視聴者情報DB33aに記憶された選択ポップアップID264が示すポップアップIDに対応するポップアップ情報、および視聴者情報DB33aに記憶されたコンテンツID263が示すコンテンツIDに対応するコンテンツ付属情報を、視聴者情報DB33aに記憶されたコンテンツ配信事業者識別情報262が示すコンテンツ配信事業者識別情報に対応するサービスサーバ20から取得する処理を示す。コンテンツ付属情報を取得するためのコンテンツIDは、ポップアップ情報に含まれるコンテンツID202のコンテンツIDを用いてもよい。広告主サーバ30が受信装置10から視聴者情報を受信したタイミングでステップH1に移る。
ステップH1では、自主広告と関連するか否かを、要求されたWebページの広告が、視聴者情報を受信した広告主サーバ30の広告主がスポンサとなる広告かどうかによって判断する。たとえばポップアップIDの先頭4桁を、広告主サーバを識別するための識別番号としておき、受信した視聴者情報に含まれるポップアップIDの先頭4桁が、この広告主サーバ30の識別番号に一致するか否かによって判断する。具体的には、この広告主サーバ30の識別番号が「2000」とすると、ポップアップIDが「20000001」であれば、ポップアップIDの先頭4桁がこの広告主サーバ30の識別番号「2000」に一致するので、この広告主がスポンサであるポップアップIDであると判断する。この広告主がスポンサであるポップアップIDであると、ステップH2へ進み、この広告主がスポンサであるポップアップIDでないと、終了する。
ステップH2では、視聴者情報DB33aに記憶されたコンテンツ配信事業者識別情報262が示すコンテンツ配信事業者識別情報に対応するサービスサーバ20のURLを、図31で後述する対応表に基づいて特定し、特定したURLのサービスサーバ20に、ポップアップIDを送信する。ステップH3では、ステップH2で送信したポップアップIDのレスポンスとして、サービスサーバ20から送信されるポップアップ情報を受信する。このポップアップ情報は、サービスサーバ20から受信装置10に送信される図4に示したポップアップデータと同じ情報である。
ステップH4では、ステップH3で受信したポップアップ情報に含まれるコンテンツIDを、ステップH3でポップアップIDを送信したサービスサーバ20と同じサービスサーバ20に送信する。ステップH5では、ステップH4で送信したコンテンツIDのレスポンスとして、サービスサーバ20から送信されるコンテンツ付属情報を受信して終了する。このコンテンツ付属情報は、サービスサーバ20から受信装置10に送信される図5に示したコンテンツ付属データと同じ情報である。
広告主サーバ30の不揮発性メモリ33のポップアップ情報DB33bにポップアップ情報が予め記憶され、かつ不揮発性メモリ33のコンテンツ付属情報DB33cにコンテンツ付属情報が予め記憶されている場合は、このフローチャートの処理を実行する必要はない。
図31は、図22に示した広告主サーバ30が保持するコンテンツ配信事業者情報のデータ構造図の一例を示す。このコンテンツ配信事業者情報は、広告主サーバ30の不揮発性メモリ33に記憶される情報であり、コンテンツ配信事業者識別情報271およびURL272の項目を含むデータ構造である。コンテンツ配信事業者情報は、コンテンツ配信事業者識別情報と、ポップアップ情報およびコンテンツ付属情報を取得するための取得先のURLとの対応を示す情報である。
図31には、コンテンツ配信事業者識別情報271として、「1005」、「1006」、および「1008」の3つのコンテンツ配信事業者識別情報が示され、対応するURL272として、それぞれ「http://aaa.bbb.com/advertiser.cgi」、「http://aaa.ccc.com/advertiser.cgi」、および「http://aaa.ddd.com/advertiser.cgi」が示されている。
図32は、図1に示したサービスサーバ20が処理するポップアップ情報およびコンテンツ付属情報送信処理フローチャートである。このフローチャートは、サービスサーバ20が、広告主サーバ30に対して、ポップアップ情報およびコンテンツ付属情報を送信する手順を示す。サービスサーバ20のサービスを開始したときに、ステップJ1へ移る。サービスサーバ20がサービスを提供している間は、この処理は常に起動されている。
ステップJ1では、予め定める時間待機する。この時間は、短い時間であり、たとえば100ミリ秒である。ステップJ2では、広告主サーバ30からリクエストつまりポップアップ情報またはコンテンツ付属情報の送信要求があったかどうかを判断する。リクエストがあった場合は、ステップJ3へ進み。リクエストがなかった場合は、ステップJ1へ戻り、再度待機する。ステップJ3では、リクエストがポップアップ情報の要求かどうかを判断する。ポップアップ情報の要求である場合は、ステップJ6へ進み、ポップアップ情報の要求でない場合は、ステップJ4へ進む。
ステップJ4では、リクエストがコンテンツ付属情報の要求かどうかを判断する。コンテンツ付属情報の要求である場合は、ステップJ5へ進み、コンテンツ付属情報の要求でない場合は、ステップJ1へ戻り、再度待機する。ステップJ5では、広告主サーバ30から受信したコンテンツIDに対応するコンテンツ付属情報を広告主サーバ30に送信しステップJ1へ戻り、再度待機する。ステップJ6では、広告主サーバ30から受信したポップアップIDに対応するポップアップ情報を広告主サーバ30に送信し、ステップJ1へ戻り、再度待機する。
図33は、図22に示したパターン情報記憶部33dに記憶されるパターン情報のデータ構造図の一例を示す。このパターン情報は、広告主サーバ30のパターン情報記憶部33dに記憶される情報であり、パターン番号281、商品番号282、ポップアップID1283、ポップアップID2284、およびポップアップID3285を含むデータ構造である。このパターン情報は、パターン番号毎に、サービスの対象とする商品番号、および1個以上のポップアップIDのパターン、つまりポップアップID1〜ポップアップIDnのポップアップIDからなるパターンを対応付けた情報である。ここに、nは、自然数である。
広告主サーバ30は、パターン情報に含まれるパターン、つまりポップアップの組合せを表すポップアップIDの組合せのうち、要求元から要求されたWebページの商品の商品番号のパターンを構成するポップアップIDがすべて、その要求元である視聴者が過去に選択したポップアップIDに含まれる場合、パターンに一致すると判断する。すなわち視聴者情報DB33aに記憶された視聴者情報たとえば図29に示した視聴者情報のうち、Webページを要求した視聴者の視聴者識別情報を含む視聴者情報に含まれるポップアップIDからなる組合せのいずれかが、パターン情報に含まれるパターンのうち、要求されたWebページに対応するパターンに一致する場合、パターンに一致すると判断する。
図33には、パターン番号281として、「1」、「2」、および「3」の3つのパターン番号が示され、パターン番号「1」に対応する商品番号282ならびにポップアップIDの組合せは、それぞれ「PC−1234」、ならびにポップアップID「20000003」、ポップアップID「20000010」、およびポップアップID「20000016」からなるパターンが示されている。パターン番号「2」については、それぞれ「PC−5678」、ならびにポップアップID「20000108」およびポップアップID「20000109」からなるパターンが示され、パターン番号「3」については、それぞれ「TV−1111」、ならびにポップアップID「20001004」、ポップアップID「20001018」、およびポップアップID「20001019」からなるパターンが示される。
上述した実施の形態では、パターンをポップアップIDの組合せによって構成したが、ポップアップIDの組合せだけでなく、ポップアップIDおよびコンテンツIDの組合せ、あるいはコンテンツIDのみの組合せとしてもよい。
図34は、図22に示した広告主サーバ30が処理する他のWebページ送信処理フローチャートである。このフローチャートは、Webページの参照元が過去に選択したポップアップが、予め定めるポップアップの組合せを含むか否かによって、送信するWebページのデータを変更する手順を表す。受信装置10から広告主サーバ30にWebページの送信要求があったとき、すなわち、受信装置10の手順である図26に示したステップG7が実行されたとき、ステップK1に移る。
ステップK1では、Webページ文記憶部33eから、Webページが要求された商品に関連する商品広告ページとして、たとえば図23(a)に示したWebページソース文を読み込む。この時点では、挿入個所に、挿入部分がない状態つまり商品の販売価格および販売ページへのリンクがない状態のWebソース文になっている。
ステップK2では、パターン情報と一致するか否かを判断する。パターン情報と一致するか否かは、視聴者が過去に送信したポップアップIDからなる組合せが、つまり受信装置10から受信して視聴者情報DB33aに記憶された視聴者情報、たとえば図29に示した視聴者情報のうち、最後にWebページを要求した受信装置10つまり視聴者の視聴者識別情報を含む視聴者情報に含まれるポップアップIDからなる組合せが、パターン情報記憶部33dに記憶されているパターン情報、たとえば図33に示したパターン情報のうち、最後にWebページが要求された商品の商品番号に対応するパターンつまりポップアップIDの組合せに含まれるポップアップIDのすべてを含むか否かによって判断される。パターン情報と合致する場合は、ステップK3へ進み、パターン情報と合致しない場合は、ステップK5に進む。
ステップK3では、パターン情報と合致した場合のWebソースを挿入する。すなわちステップK1で読み込んだWebソース文たとえば図23(a)に示したソース分に、サービス条件に合致した場合のWebソースの部分たとえば図23(c)に示すソースの挿入部分1を挿入し、Webソース文を完成させる。ステップK4では、受信装置10にWebページとして完成されたWebソース分を送信し、終了する。ステップK5では、パターン情報と合致しない場合のWebソースを挿入する。すなわちステップK1で読み込んだWebソース文たとえば図23(a)に示したソース分に、サービス条件に合致しない場合のWebソースの部分たとえば図23(b)に示すソースの挿入部分2を挿入し、Webソース文を完成させ、ステップK4へ進む。
このように、ポップアップの送信を行う送信元を識別するための送信元識別情報とともに、視聴者を識別するための視聴者識別情報およびポップアップを識別するためのポップアップ識別情報を含む視聴者情報を受信すると、受信した視聴者情報を、コンテンツに応じたポップアップの詳細情報およびポップアップの予め定める組合せを表すパターン情報を記憶する記憶手段たとえば不揮発性メモリ33に記憶する。さらに記憶手段に記憶された視聴者情報のうち、最後に受信された視聴者情報に含まれる視聴者識別情報と同じ視聴者識別情報を含む前記記憶された視聴者情報に含まれるポップアップ識別情報が示すポップアップからなる組合せが、パターン情報が示すポップアップの予め定める組合せに含まれるポップアップのすべてを含むか否かが判断され、予め定める組合せに含まれるポップアップのすべてを含むと判断されると、記憶手段に記憶された詳細情報のうち第1の詳細情報を、または予め定める組合せに含まれるポップアップのいずれかを含まないと判断されると、記憶手段に記憶された詳細情報のうち第1の詳細情報と異なる第2の詳細情報を、詳細情報の要求元に送信するので、視聴者が過去に参照したポップアップに応じた詳細情報を要求元たとえば広告表示装置である受信装置10に表示させることができる。したがって、広告主は、たとえばお得意様などのユーザが過去に参照したポップアップに応じた特別なサービスを提供することができる。
図35は、図21に示した表示パネル17に表示される情報送信可否設定画面610を示す。この情報送信可否設定画面610は、視聴者が、視聴者情報に含まれる各情報について、受信装置10から広告主サーバ30への視聴者情報送信時の送信可否を指定する画面である。
情報送信可否設定画面610には、画面の上側のタイトルバー611にタイトル「情報送信可否設定」が示され、画面の中ほどに、視聴者情報に含まれる各情報の送信可否を指定するためのリストボックス612が示され、さらに画面の下側に設定ボタン613およびキャンセルボタン614が配置される。
リストボックス612には、3つの項目が示され、各項目の先頭に、各情報の送信が可能か否かを表すボックスが示されている。各ボックスには、「○」または「×」が表示され、「○」の表示は送信可能を表し、「×」の表示は送信拒否を表している。視聴者は、リモコン100のキーを操作することによって、あるいはマウスに代表されるポインティングデバイスが使用可能であればそのポインティングデバイスを操作することによって、「○」と「×」を交互に変更することができる。3つの項目は、「視聴者識別情報」、「コンテンツ配信事業者識別情報」、および「選択ポップアップID」が示され、それぞれの送信可否は、「○」、「○」、および「×」と示されている。
設定ボタン613は、視聴者がリストボックス612の送信可否状態を変更した後、その変更を受信装置10に反映させるために操作するボタンである。設定ボタン613が押された場合、視聴者情報送信可否フラグ記憶部15fに、各項目の情報の送信可否を表す情報を記憶する。たとえば「○」の場合は「1」、「×」の場合は「0」を、情報毎に記憶する。図35に示した情報送信可否設定画面610では、「視聴者識別情報」が「○」、「コンテンツ配信事業者識別情報」が「○」、および「選択ポップアップID」が「×」であるので、送信可否を表す情報として、「110」のようにリストボックス612に示された順序で連続して記憶する。
キャンセルボタン614は、視聴者がリストボックス612の送信可否状態を変更した後、その変更を受信装置10に反映することなく破棄するために操作するボタンである。設定ボタン613およびキャンセルボタン614の操作は、リモコン100のキーによって操作されるが、マウスが使用可能であればマウスによって操作してもよい。
受信装置10は、視聴者情報を広告主サーバ30に送信する際、たとえば図26に示したステップG7で視聴者情報を送信する際、視聴者情報送信可否フラグ記憶部15fに記憶された情報に基づいて、視聴者識別情報、コンテンツ配信事業者識別情報、および選択ポップアップIDの送信可否を判断し、送信可の情報のみを送信する。
このように、送信手段たとえばネットワークインタフェース31によって、送信元識別情報たとえばRefererを送信する際、記憶手段たとえば視聴者情報DB33aに記憶された視聴者情報に含まれる視聴者識別情報、コンテンツ配信事業者識別情報、およびポップアップ識別情報のうち、送信可否指定手段たとえばリモコン100によって指定された送信可否が可である情報が送信されるので、広告表示装置である受信装置10から情報提供装置である広告主サーバ30に送信される情報の送信可否を、視聴者情報に含まれる情報毎に指定することができる。したがって、ユーザは、広告主に開示したくない情報の送信を抑止することができる。
図36は、図1に示したサービスサーバ20から配信されるポップアップデータの構造図の他の例を示す。このポップアップデータは、図4に示したポップアップデータに、視聴者情報要/不要フラグ218の項目を追加したものである。
図4に示した項目と同じ項目、すなわち、ポップアップID201、コンテンツID202、広告主203、内容204、表示モード205、開始時間206、継続時間207、時間限定208、ポップアップ座標209、商品座標210、アクション211、表示アイコンURL212、広告主URL213、ジャンプ先URL214、有効期限215、ジャンル216、および年齢217には、同じ参照符号を付しており、重複を避けるため説明は省略する。
視聴者情報要/不要フラグ218は、サービスサーバ20において、コンテンツ配信事業者が視聴者情報の送信の要否を視聴者情報に含まれる情報毎に指定するものである。視聴者情報要/不要フラグ218には、視聴者識別情報、コンテンツ配信事業者識別情報、および選択ポップアップIDの順にそれぞれの送信要否を示す数字が示されている。送信要の場合は「1」、送信不要の場合は「0」が示されるデータ構造となっている。図26に示した視聴者情報要/不要フラグ218には、ポップアップID「20000001」およびポップアップID「20000002」について、それぞれ「1,1,1」および「1,1,0」と示されている。ポップアップID「20000001」については、視聴者識別情報、コンテンツ配信事業者識別情報、および選択ポップアップIDのすべてが送信要となっており、ポップアップID「20000002」については、視聴者識別情報およびコンテンツ配信事業者識別情報が送信要、ならびに選択ポップアップIDが送信不要となっている。
受信装置10は、視聴者情報を広告主サーバ30に送信する際、たとえば図26に示したステップG7で視聴者情報を送信する際、図21に示したポップアップデータ記憶部15bに記憶されたポップアップデータのうち、送信すべき視聴者情報に含まれる選択ポップアップIDが示すポップアップのポップアップデータに含まれる視聴者情報要/不要フラグ218に基づいて、送信すべき視聴者情報に含まれる視聴者識別情報、コンテンツ配信事業者識別情報、および選択ポップアップIDの送信可否の送信可否を判断し、送信可の情報のみを送信する。この場合、さらに情報送信可否設定画面610によって指定された送信可否によって、送信する情報を制限してもよい。
このように、送信手段たとえばネットワークインタフェース31によって、送信元識別情報たとえばRefererが送信される際、記憶手段たとえば視聴者情報DB33aに記憶された視聴者情報に含まれる視聴者識別情報、コンテンツ配信事業者識別情報、およびポップアップ識別情報のうち、そのポップアップ識別情報が示すポップアップのポップアップ情報に含まれる送信要否情報たとえば視聴者情報要/不要フラグ218が送信要である情報が送信されるので、情報提供装置である広告主サーバ30に送信される情報の送信要否を、視聴者情報に含まれる情報毎にかつポップアップ毎に、広告提供装置であるサービスサーバ20で設定することができる。したがって、コンテンツ配信事業者は、広告主への提供を要しない情報の送信を抑止することができる。
本発明の実施の他の形態である広告提供方法は、図7〜図9、図19、図20、および図24に示したフローチャートによって、あるいは図7、図8、図19、図20、図26、図30、図32、および図34によって示される。
このように、まず、コンテンツに応じた広告を表す広告情報たとえばポップアップ情報を提供する広告提供装置であるサービスサーバ20から、コンテンツのポップアップ情報を受信し、コンテンツを広告表示装置である受信装置10に出力する際、受信したポップアップ情報が示すポップアップを、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に広告表示装置に表示する。次に表示されたポップアップに応答した操作があると、表示されたポップアップを送信する送信元を識別するための送信元識別情報を情報提供装置である広告主サーバ30に送信し、さらに送信した送信元識別情報が示す送信元に応じて情報提供装置から送信される詳細情報を受信すると、受信した詳細情報を、出力されるコンテンツと非同期に広告表示装置に表示するので、コンテンツに関連する広告たとえばポップアップの詳細情報が要求されたとき、ポップアップの送信元に応じた詳細情報を提供することができる。したがって、広告主は、ポップアップの送信元に応じてたとえば送信元である広告提供装置によって提供するサービスを変えることができる。
本発明の実施のさらに他の形態であるプログラムは、受信装置10については、不揮発性メモリ15のプログラム記憶部15aに記憶される受信プログラムおよびポップアップ表示プログラムを含むプログラムであって、受信装置10のCPU12によって実行されるプログラムである。プログラム記憶部15aに記憶される受信プログラムは、図7または図19に示したフローチャートを、ポップアップ表示プログラムは、図9または図26に示したフローチャートを実行するプログラムである。広告主サーバ30については、不揮発性メモリ33に記憶されるプログラムであり、図24、または図30および図34に示したフローチャートを実行するプログラムである。サービスサーバ20については、図8、図20、および図32に示したフローチャートを実行するプログラムである。
上述した受信装置10では、プログラムは不揮発性メモリ15に記憶されているが、このプログラムは、着脱可能な記録媒体に記録しておいて、その記録媒体から不揮発性メモリ15に読込んでもよいし、ネットワークに接続されている他のサーバの記憶装置などに記憶しておいて、その記憶装置からネットワークを介して読込んでもよい。あるいは、記録媒体あるいは記憶装置に記録されているプログラムを汎用のコンピュータにロードして、汎用のコンピュータによって機能させてもよい。サービスサーバ20および広告主サーバ30についても同様である。
このように、コンピュータを上述した広告表示装置である受信装置10の各手段として機能させるためのプログラムとして提供することができる。