JP5264218B2 - 車両用側面衝突判定装置 - Google Patents

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本発明は、車両の側面衝突を判定する車両用側面衝突判定装置に関する。
車両が側面衝突を受けると、その衝突力により車両側部構造物が変形や破壊される。この車両側部構造物の変形・破壊に伴い、車両が衝突による圧力により横方向に移動するとともに、車体側部が左右に振動する。車両側部構造物が、破壊・変形して、侵入することにより乗員に傷害を与えることを回避する必要がある。また、車両が横方向に移動して慣性力が乗員に作用し、車両側部の構造物への乗員の2次衝突による傷害を回避する必要がある。そこで、乗員を側面衝突による破壊や2次衝突等による傷害から保護するためにサイドエアバッグ等のエアバッグ装置が車両に装備され、車両への側面衝突を判定して、エアバッグを展開し、乗員を保護している。
エアバック装置に、側面衝突を判断するために車体側部において剛性が所定値以上の高剛性部分、例えば、サイドシルの内部に横加速度を検出するサイドインパクトセンサ(サテライトセンサ)を設けて、サイドインパクトセンサが検出する加速度に基づき車両の側面衝突を判定している。
また、サイドインパクトセンサのみによるシングルポイント判定では、エアバッグの展開が必要でない通常走行等の場合による単発的な衝撃等による衝突判定やサイドインパクトセンサが故障した場合等に衝突判定をしてしまい、エアバッグを展開してしまうといった不都合を防止するべく、車体の幅方向中央部のセンターコンソールに横加速度を検出するユニットセンサを配置して、ユニットセンサが検出する加速度に基づいて、セーフィング判定を実施して、セーフィング判定結果とサイドインパクトセンサによる衝突判定結果を用いて、エアバッグを展開するか否かを判定している。
車両の側面衝突の判定に係る先行技術として、特許文献1がある。特許文献1では、サイドインパクトセンサから出力される加速度の短区間積分及び中区間積分により、車両側方構造物の変形により短時間に激しい侵入を受ける高速側面衝突の判定をし、サイドインパクトセンサから出力される加速度の短区間積分及び中区間積分により、衝突速度が比較的緩慢な時、斜めからの衝突や衝突物剛性が比較的小さい構造物への衝突の判定をし、また、サイドインパクトセンサから出力される加速度の長区間積分により、強いドア閉めや蹴飛ばしの事象と比較的長い時間に亘って速度変化が発生する衝突事象を区別している。
特開平10−185942号公報
しかしながら、特許文献1では、サイドインパクトセンサから出力される加速度の長区間積分により、強いドア閉め(ドアスラム)や蹴飛ばしの事象と比較的長い時間に亘って速度変化が発生する衝突事象を区別しているが、単に、これらの事象が継続する時間にのみ着目しているため、強いドア閉めや蹴飛ばしが比較的長時間に亘って速度変化が発生する場合には、上記2つの事象を区別することできず、強いドア閉めや蹴飛ばしの事象でも、側面衝突判定を行ってしまうという問題点があった。
また、衝突速度が比較的緩慢な時、斜めから衝突や衝突物剛性が比較的小さい構造物の場合については考慮しているが、ホイール等の比較的剛性の高い部分に側面衝突(以下、ホイールインパクト)が発生して車両側部構造物に変形や破壊が伴わない場合には、車体は横滑りによる移動が主体であり、エアバッグを展開する必要はないが、特許文献1では、ホイールインパクトのような横滑りが主体の事象を区別していないことから、ホイールインパクトのように、変形・破壊が発生していなくても横滑りの圧力成分のみで衝突判定をしてしまい、エアバッグを展開してしまうという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、振動成分が主体の事象と圧力成分が主体の事象をそれぞれ非衝突事象として区別し、衝突判定を高精度に行うことのできる車両用側面衝突判定装置を提供することを目的とする。
第1の発明によれば、車両用側面衝突判定装置であって、車両の左右それぞれの側部に配置され横方向の加速度を検出する複数のサイドインパクトセンサと、前記サイドインパクトセンサにより検出された加速度に含まれる所定の帯域の低周波数成分を抽出するローパスフィルタと、前記サイドインパクトセンサにより検出された加速度に含まれる所定の帯域の高周波数成分を抽出するハイパスフィルタと、前記ローパスフィルタにより抽出された前記低周波数成分の加速度に基づいて、車両の横方向に移動する圧力の大きさを示す圧力成分を算出する圧力成分算出手段と、前記ハイパスフィルタにより抽出された前記高周波数成分の加速度に基づいて、車両が横方向に振動する振動の大きさを示す振動成分を算出する振動成分算出手段と、前記圧力成分算出手段により算出された前記圧力成分及び前記振動成分算出手段により算出された前記振動成分を比較して、前記車両の横方向の移動が主体であり、前記車両の横方向への振動が小さい非衝突事象であるか、前記側部の振動が主体であり、前記車両の横方向への移動が小さい非衝突事象であるかを判定する圧力・振動成分比較手段と、前記圧力・振動成分比較手段の事象判定結果に基づいて、エアバッグを展開するための点火信号を出力する衝突点火信号出力手段とを具備した車両用側面衝突判定装置が提供される。
第2の発明によれば、上記第1の発明において、前記圧力・振動成分比較手段は、前記振動成分が第1振動閾値以下であり、且つ前記圧力成分が前記第1圧力閾値以上の場合は、前記車両の横方向の移動が主体であり、前記側部の振動が小さい非衝突事象であると判定し、前記圧力成分が前記第1圧力閾値以下であり、且つ前記振動成分が前記第1振動閾値以上の場合は前記側部の振動が主体の非衝突事象であると判定する車両用側面衝突判定装置が提供される。
第3の発明によれば、上記第1の発明において、前記圧力・振動成分比較手段は、前記圧力成分が、前記第1圧力閾値よりも大きく且つ前記第1圧力閾値よりも大きな第2圧力閾値よりも小さく、且つ前記振動成分が、前記第1振動閾値よりも大きく且つ前記第1振動閾値よりも大きな第2振動閾値よりも小さい場合は、非衝突事象と判断する車両用側面衝突判定装置が提供される。
第4の発明によれば、上記第1の発明において、前記圧力・振動成分比較手段は、圧力成分及び振動成分からなる2次元空間において、非衝突事象と判断されるOFF領域及び非衝突事象とは判断されないON領域が定義されたHPF−LPFマップを参照して、前記圧力成分算出手段により算出された前記圧力成分及び前記振動成分算出手段により算出された前記振動成分が前記OFF領域に入るか前記ON領域に入るかを判定する車両用側面衝突判定装置が提供される。
第5の発明によれば、上記第1の発明において、前記振動成分算出手段は、前記ハイパスフィルタにより抽出された前記高周波数成分の加速度の絶対値を、第1所定時間区間において積分して、前記振動成分を算出する車両用側面衝突判定装置が提供される。
第6の発明によれば、上記第1の発明において、前記サイドインパクトセンサにより検出された加速度の絶対値を、第2所定時間区間において積分して、左右側面衝突判定演算値を算出する左右側面衝突判定演算値算出手段と、前記左右側面衝突判定演算値と側面衝突判定閾値とを比較して、左右について側面衝突ON判定するか否かを判定する左右側面衝突判定比較手段とを更に具備し、前記衝突点火信号出力手段は、前記圧力・振動比較手段の事象判定結果及び前記左右側面衝突判定比較手段の衝突判定結果に基づいて、前記点火信号を出力する車両用側面衝突判定装置が提供される。
第7の発明によれば、上記第6の発明において、車両の幅方向中央部に配置され横方向の加速度を検出するユニットセンサと、前記ユニットセンサにより検出される前記加速度を、前記ユニットセンサが検出する加速度の方向と前記左右側面衝突判定演算値算出手段が演算する前記サイドインパクトセンサが検出する加速度の方向に基づいて、前記第2所定時間区間において積分して、セーフィング判定演算値を算出するセーフィング判定演算値算出手段と、前記セーフィング判定演算値とセーフィング判定閾値を比較して、セーフィングON判定するか否かを判定するセーフィング判定比較手段とを更に具備し、前記衝突点火信号出力手段は、前記圧力・振動成分比較手段の事象判定結果、前記左右側面衝突判定比較手段及び前記セーフィング判定比較手段の判定結果に基づいて、前記エアバッグを展開すべき方向を判別し、前記エアバッグを展開させるか否かを判定して、前記衝突点火信号を出力する車両用側面衝突判定装置が提供される。
第1の発明によると、側面衝突では、車両の側部構造物が変形・破壊して、車両が横方向に移動するとともに、車体側部が振動するが、横方向に移動する圧力成分は低周波成分であり、振動成分は高周波成分であり、エアバッグを展開する必要のある衝突では、サイドインパクトセンサが検出する加速度には、両成分を含むものでなければならない。ドアスラムや蹴飛ばし等は振動が主体であり、ホイールインパクトは横滑りが主体であり、いずれの場合もエアバッグを展開させる必要がない。圧力成分算出手段は圧力成分を算出し、振動成分算出手段が振動成分を算出し、圧力・振動成分比較手段は、圧力成分と振動成分を比較して、ホイールインパクトのように車両の横方向の移動が主体の非衝突事象であるか、ドアスラムのように車体側部の振動が主体の非衝突事象であるかを判定するので、ホイールハンパクトやドアスラムの事象を衝突と確実に区別でき、非衝突事象の場合にはエアバッグを展開させないようできる。
第2の発明によると、振動成分と第1振動閾値、並びに圧力成分と第1圧力閾値の比較により、車両の横方向の移動が主体である事象であるか、車体側部の振動が主体である事象であるかを容易に判定することができる。
第3の発明によると、圧力成分及び振動成分が一定以上のレベルであるが、衝突事象と判定するまでには至らない場合は、非衝突事象であると判定するので、より確実に非衝突事象を判定できる。
第4の発明によると、HPF−LPFマップを参照して、圧力成分及び振動成分がOFF領域に入るか、ON領域に入るかを判定するので、様々な非衝突事象をより確実に判定できる。
第5の発明によると、振動成分は、高周波成分の絶対値を第1所定時間区間で積分しているので、加速度が負となることにより小さくなることがなく、より安定して、振動成分を算出することができる。
第6の発明によると、左右側面衝突判定比較手段による判定結果と圧力・振動成分比較手段による判定結果を組み合わせることにより、より確実に衝突判定を行うことができる。
第7の発明によると、ユニットセンサが検出する加速度の方向と左右側面衝突判定演算値算出手段が演算するサイドインパクトセンサが検出する加速度の方向に基づいて、ユニットセンサが検出する加速度を積分して、セーフィング判定演算値を算出するので、セーフィング判定演算値により側面衝突の方向を識別でき、衝突側面についてのみエアバッグを展開することができる。
図1は本発明の実施形態の乗員保護装置の概略構成図である。図1に示すように、乗員保護装置は、制御ユニット(ECU)2、ステアリングハンドル4、インストルメントパネル6、エアバッグ8R,8L、シートバック10R,10L、サイドエアバッグ12R,12L、シートベルトプリテンショナー14R,14L、ユニットセンサ16及びサイドインパクトセンサ18FR,18FL,18RR,18RLを具備する。
制御ユニット2は、車両の幅方向中央部に配置された電子制御ユニットであり、CPUを具備して、CPUによるプログラムの実行により後述の車両の側面衝突判定に係る処理を行う。ステアリングハンドル4は、運転席に設けられ、インストルメントパネル6は、助手席前に設けられている。エアバッグ8Rは、運転席のステアリングハンドル4内に設けられ、制御ユニット2による車両の正面衝突判断に基づいて、展開されるようになっている。エアバッグ8Lは、助手席前のインストルメントパネル6内に設けられ、制御ユニット2による車両の正面衝突判断に基づいて、展開されるようになっている。
シートベルトプリテンショナー14R,14Lは、運転席及び助手席のシートベルトに設けられている。ユニットセンサ16は、制御ユニット2内に設けられ、車両の前後方向と直交する方向の加速度(横加速度)を検出する加速度センサである。サイドインパクトセンサ18FR,18FL,18RR,18RLは、車両の左右の側部に配置され横加速度を検出する加速度センサである。
図2は、制御ユニット2の内部にユニットセンサ16が配置され、またサイドインパクトセンサ18FR,18FL,18RR,18RLの配置例を示す図である。図2では、右側面のみを記載し、側面は左右対称であることから左側面は省略している。制御ユニット2は、中空筒上に形成された車両のフロントフロア27の上に配置されたセンターコンソール26の内部に配置されている。
サイドインパクトセンサ18FRは、車体の側部において剛性が所定値以上の高剛性部分、例えば、右センターピラー22Rの下部の右側サイドシル24Rの内部に配置されている。サイドインパクトセンサ18RRは、車体の側部において剛性が所定値以上の高剛性部分、例えば、右センターピラー22Rの下部の右側サイドシル24Rの内部の図示しないリアホイールハウス近傍に配置されている。左右のサイドシル24R,24Lにリヤフロア29上に配置されたクロスメンバ28が設けられている。
サイドインパクトセンサ18FR,18FL,18RR,18RLは、左右のサイドシル24R,24Lの内部に設けられ、側面からの衝撃を左右のセンターピラー22R,22Lで受け、左右のサイドシル24Rを介してクロスメンバ28に衝撃エネルギーが分散されるようになっていることから、側面からの衝撃エネルギーが伝達され易く、衝撃を感度よく検知できる。
第1実施形態
図3は本発明の第1実施形態による制御ユニット2の車両の側面衝突判定に係る機能ブロック図である。図3に示すように、側面衝突判定に係る機能ブロックは、右側面衝突判定手段50R及び左側面衝突判定手段50Lからなる。右側面衝突判定手段50Rは、高速右側面衝突判定手段52R、中低速右側面衝突判定手段54R、横すべり・振動判定手段56R、セーフィング判定手段58R及び右側面衝突点火信号出力手段60Rを含む。左側面衝突判定手段50Lは、高速左側面衝突判定手段52L、中低速左側面衝突判定手段54L、横すべり・振動判定手段56L、セーフィング判定手段58L及び左側面衝突点火信号出力手段60Lを含む。右側面衝突判定手段50Rと左側面衝突判定手段50Lは、実質的には同一なので、以下符号L,Rを省略して、左右を区別せずに説明する。
図4は、図3中の側面衝突判定手段50の詳細ブロック図である。高速側面衝突判定手段52は、高速衝突判定演算値ΔVpabs算出手段70及び高速判定比較手段72を含む。高速衝突判定演算値ΔVpabs算出手段70は、下記の式(1)に示すように、衝突側のサイドインパクトセンサ18FR又は18FLから出力され、所定のサンプリング周期でサンプリングされディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSISの絶対値│GSIS│を現在時刻tnから所定の時間Δt1前までの所定の時間区間[tn−Δt1,tn]において積分して、高速衝突判定演算値ΔVpabs1を算出する。時間区間[tn−Δt1,tn]は高速衝突判定が実行できる短時間とする。
ΔVpabs1=∫│GSIS│dt ・・・ (1)
積分区間は、[tn−Δt1,tn]である。
高速衝突判定比較手段72は、高速衝突判定演算値ΔVpabs算出手段70により算出された高速衝突判定演算値ΔVpabs1と高速衝突判定閾値ΔVth1を比較して、高速衝突判定演算値ΔVpabs1が高速衝突判定閾値ΔVth1以上であるとき、高速衝突判定信号をハイレベルとし、高速衝突判定演算値ΔVpabs1が高速衝突判定閾値ΔVth1よりも小さいとき、高速衝突判定信号をローレベルとする。
このとき、高速衝突判定演算値ΔVpabs1は、加速度GSISの絶対値│GSIS│を積分していることから、振動成分及び圧力成分を反映しているが、ドアスラムや蹴飛ばしのように、サイドインパクトセンサ18FR又は18FLの近傍が振動し、振動成分が主体であり、圧力成分が殆どない非衝突事象の場合や、ホイールインパクトにように圧力成分が主体であり、振動成分が殆どなく横すべりしている非衝突事象の場合にも、高速衝突判定信号がハイレベルとなることがある。
中低速側面衝突判定手段54は、中低速衝突判定演算値ΔVpabs算出手段74、中低速衝突判定演算値ΔSpabs算出手段76及び中低速衝突判定比較手段78を含む。中低速衝突判定演算値ΔVpabs算出手段74は、下記の式(2)に示すように、衝突側のサイドインパクトセンサ18FR又は18FLから出力され、所定のサンプリング周期でサンプリングされディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSISの絶対値│GSIS│を現在時刻tnから所定の時間Δt2前までの所定の時間区間[tn−Δt2,tn]において積分して、中低速衝突判定演算値ΔVpabs2を算出する。
ΔVpabs2=∫│GSIS│dt ・・・ (2)
積分区間は、[tn−Δt2,tn]である。
中低速衝突判定演算値ΔSpabs算出手段76は、下記の式(3)に示すように、中低速衝突判定演算値ΔVpabs算出手段74により演算された中低速衝突判定演算値ΔVpabs2を現在時刻tnからから所定の時間Δt2前までの所定の時間区間[tn−Δt2,tn]において積分して、中低速衝突判定演算値ΔSpabsを算出する。中低速衝突判定では高速衝突判定と比較して、車両側部構造物の変形や破壊が緩やかであることから、中低速衝突判定演算値ΔVpabs2を積分することにより、波形を平滑化して、安定して中低速判定を行うことができる。
ΔSpabs=∫ΔVpabs2dt ・・・ (3)
積分区間は、[tn−Δt2,tn]である。
中低速衝突判定比較手段78は、中低速衝突判定演算値ΔSpabs算出手段76により算出された中低速衝突判定演算値ΔSpabsと中低速衝突判定閾値ΔSthを比較して、中低速衝突判定演算値ΔSpabsが中低速衝突判定閾値ΔSth以上であるとき、中低速衝突判定信号をハイレベルとし、中低速衝突判定演算値ΔSpabsが中低速衝突判定閾値ΔSthよりも小さいとき、中低速衝突判定信号をローレベルとする。
このとき、中低速衝突判定演算値ΔSpabsは、加速度GSISの絶対値│GSIS│を積分した中低速衝突判定演算値ΔVpabs2を積分していることから、振動成分及び圧力成分が反映されているが、ドアスラムや蹴飛ばしのように、振動成分が主体である非衝突事象の場合や、ホイールインパクトにように、圧力成分が主体であり、横すべりしている非衝突事象の場合にも、中低速衝突判定信号がハイレベルとなることがある。
横すべり・振動判定手段56は、ローパスフィルタ80、圧力成分判定演算値算出手段82、ハイパスフィルタ84、振動成分判定演算値算出手段86及びHPF−LPFマップ比較部88を有する。ローパスフィルタ80は、所定のサンプリング周期でサンプリングされディジタル信号に変換されるとともにノイズ成分が除去された加速度GSISの低周波数成分を通過させる。例えば、数十Hz未満の低周波成分を通過させ、数十Hz以上の高周波数成分を除去して、低周波加速度成分Glpfを出力する。ローパスフィルタ80から出力された低周波数加速度成分Glpfは、車両が衝突により受ける圧力による横方向への移動による加速度の成分(圧力成分)である。
圧力成分判定演算値算出手段82は、下記の式(4)に示すように、ローパスフィルタ80から出力された低周波加速度成分Glpfの絶対値│Glpf│を現在時刻tnから所定の時間Δt3前までの所定の時間区間[tn−Δt3,tn]において積分して、圧力成分判定演算値ΔVpabs3を算出する。時間区間[tn−Δt3,tn]は、例えば、高速衝突判定演算値ΔVpabs1を算出する場合と同じとする。
ΔVpabs3=∫│Glpf│dt ・・・ (4)
積分区間は、[tn−Δt3,tn]である。
圧力成分判定演算値ΔVpabs3は、数十Hz未満の低周波加速度成分の絶対値の積分であることから、加速度GSISに含まれる低周波加速度成分Glpfの横方向への移動による圧力成分の大きさを示すものである。
ハイパスフィルタ84は、所定のサンプリング周期でサンプリングされディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSISの高周波数成分を通過させる。例えば、数百Hz以上の高周波成分を通過させ、数百Hz未満の周波数成分を除去して、高周波加速度成分Ghpfを出力する。ハイパスフィルタ84から出力された高周波加速度成分Ghpfは、車体側部の振動による振動成分である。
振動成分判定演算値算出手段86は、下記の式(5)に示すように、ハイパスフィルタ84から出力された高周波加速度成分Ghpfの絶対値│Ghpf│を現在時刻tnから所定の時間Δt4前までの所定の時間区間[tn−Δt4,tn]において積分して、振動成分判定演算値ΔVpabs4を算出する。時間区間[tn−Δt4,tn]は、例えば、高速衝突判定演算値Vpabs1を算出する場合と同じ値とする。
ΔVpabs4=∫│Ghpf│dt ・・・ (5)
積分区間は、[tn−Δt4,tn]である。
高周波加速度成分Ghpfは振動成分であり、正負に亘って変化するので、高周波加速度成分Ghpfの絶対値を取っている。振動成分判定演算値ΔVpabs4は、数百Hz以上の高周波成分の絶対値の積分であることから、振動の大きさを示すものである。
HPF−LPFマップ比較部88は、図5に示すHPF−LPFマップ100を参照して、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4がON領域に入るか、OFF領域に入るかを判定し、ON領域に入る場合は、圧力・振動判定信号をハイレベルにし、OFF領域に入る場合は、圧力・振動判定信号をローレベルにする。
図5は、本発明の実施形態によるHPF−LPFマップ100を示す図であり、横軸が圧力成分である圧力成分判定演算値ΔVpabs3であり、縦軸が振動成分である振動成分判定演算値ΔVpabs4である。ON領域は、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4がON判定される領域であり、OFF領域は、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4がOFF判定される領域である。図6は、図5のOFF領域を説明するための図である。
車両が側面衝突を受けると、その衝突力により車両側部構造物が変形・破壊される。この車両側部構造物の変形・破壊に伴い、車両が衝突による圧力により横方向に移動するとともに、車体側部が左右に振動する。従って、側面衝突の場合、低周波加速度成分Glpf及び高周波加速度成分Ghpfの双方が一定レベル以上であり、その絶対値を積分した、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4の双方がある程度以上のレベルであることが必要であると考えられる。
ドアスラムや蹴飛ばしの場合は、車体側部が振動するが、横方向に移動することがないので、振動成分判定演算値ΔVpabs4が主体であり、圧力成分判定演算値ΔVpabs3は振動成分判定演算値ΔVpabs4に比べて小さい非衝突事象である。かかる場合は、衝突判定を回避して、図6に示すように、第1OFF領域OFF1となるようHPF−LPFマップ100を設定する。
ホイールインパクトの場合は、横方向に移動するが、車両側部構造物が変形・破壊して車体側部が振動することがないので、圧力成分判定演算値ΔVpabs3が主体であり、振動成分判定演算値ΔVpabs4は圧力成分判定演算値ΔVpabs3に比べて小さい非衝突事象である。かかる場合は、衝突判定を回避して、第2OFF領域OFF2となるようHPF−LPFマップ100を設定する。尚、高速ホイールインパクトのように、圧力成分が十分大きくなる領域では、ON領域としても良い。
このように、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4のいずれか一方が主体であり、他方が小さい場合は、側面衝突であるとは判定せずに、OFF領域となるようHPF−LPFマップ100を設定する。また、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4の双方が小さい場合も、側面衝突であるとは判定せずにOFF領域となるようHPF−LPFマップ100を設定する。
側面衝突では、車両の変形・破壊により、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4がある程度以上のレベルであることが必要であることから、双方が一定以上のレベルとならない場合は、第3OFF領域OFF3となるようにHPF−LPFマップ100を設定する。
図5に示すように、ON領域とOFF領域との境界領域であるHPF−LPFマップ閾値領域はラインL1,L2,L3から成る。ラインL1は、圧力成分判定演算値ΔVpabs3が圧力成分LOW閾値LOW(1)であり、振動成分判定演算値ΔVpabs4が振動成分HI閾値Hi(2)以上で定義される。ラインL3は、圧力成分判定演算値ΔVpabs3が圧力成分HI閾値Hi(1)以上であり、振動成分判定演算値ΔVpabs4が振動成分LOW閾値LOW(2)で定義される。
ラインL2は、圧力成分判定演算値ΔVpabs3が圧力成分LOW閾値LOW(1)であり、振動成分判定演算値ΔVpabs4が振動成分HI閾値Hi(2)である点Pと、圧力成分判定演算値ΔVpabs3が圧力成分HI閾値Hi(1)であり、振動成分判定演算値ΔVpabs4が振動成分LOW閾値LOW(2)である点Qを結ぶ直線で定義される。
例えば、圧力成分判定演算値ΔVpabs3が圧力成分LOW閾値LOW(1)以下、且つ、振動成分判定演算値ΔVpabs4が振動成分LOW閾値LOW(2)以上であるとき、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4は、ドアスラムや蹴飛ばしのように振動が主体の非衝突事象であると判断し、第1OFF領域OFF1に入るものと判断する。
また、圧力成分判定演算値ΔVpabs3が圧力成分LOW閾値LOW(1)以上、且つ、振動成分判定演算値ΔVpabs4が振動成分LOW閾値LOW(2)以下であるとき、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4が、ホイールインパクトのように横すべりが主体のエアバッグ12R,12Lの展開が不要な非衝突事象であると判断し、第2OFF領域OFF2に入るものと判断する。
また、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4が、ラインL2とラインL1,L3を延長した直線で囲まれる領域に入る場合は、圧力成分及び振動成分のいずれか一方が主体であるわけではないが、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4の双方がある程度以上のレベルではないので、車両の変形や破壊が殆どなくエアバッグ12R,12Lの展開が不要な非衝突事象と判断し、第3OFF領域OFF3に入るものと判断する。
セーフィング判定手段58は、セーフィング判定演算値ΔV算出手段90及びセーフィング判定比較手段92を含む。セーフィング判定演算値ΔV算出手段90は、下記の式(6)に示すように、ユニットセンサ16から出力され、所定のサンプリング周期でサンプリングされディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GECUを現在時刻tnから所定の時間Δt5前までの所定の時間区間[tn−Δt5,tn]において積分して、セーフィング判定演算値ΔV5を算出する。
ΔV5=∫GECUdt ・・・ (6)
積分区間は、[tn−Δt5,tn]である。
衝突側のサイドインパクトセンサ18FR又は18FLが検出する加速度の正方向とユニットセンサ16が検出する加速度の正方向が反対であれば、ユニットセンサ16が検出する加速度の方向をサイドインパクトセンサ18FR又は18FLが検出する加速度の方向と一致させるべく、ユニットセンサ16からの加速度GECU又はセーフィング判定演算値の符号を反転する。
セーフィング判定比較手段92は、セーフィング判定演算値ΔV算出手段90により算出されたセーフィング判定演算値ΔV5とセーフィング判定閾値ΔVth2を比較して、セーフィング判定演算値ΔV5がセーフィング判定閾値ΔVth2以上であるとき、セーフィング判定信号をハイレベルとし、セーフィング判定演算値ΔV5がセーフィング判定閾値ΔVth2よりも小さいとき、セーフィング判定信号をローレベルとする。
ここで、セーフィング判定演算値ΔV5を加速度GECUの絶対値を積分せずに加速度GECUをそのまま積分するのは、高速側面衝突判定手段52R,52L及び中低速側面衝突判定手段54R,54Lでは、加速度GSISの絶対値を積分して、高速衝突判定演算値ΔVpabs1及び中低速衝突判定演算値ΔSpabsを算出していることから、左右の両側面について、側面衝突ON判定がされることも有り、衝突方向をセーフィング判定手段56により識別することにより、衝突側のセーフィング判定信号をハイレベルにし、非衝突側のセーフィング判定信号をローレベルにして、衝突側のサイドエアバッグ12R,12L等を展開し、非衝突側のサイドエアバッグ12L,12R等を展開しないようにするためである。
尚、衝突側のサイドインパクトセンサ18FR又は18FLが検出する加速度の正方向とユニットセンサ16が検出する加速度の正方向が反対の場合に、ユニットセンサ16の出力加速度GECU及びセーフィング判定演算値の符号を反転せずに、セーフィング判定閾値ΔVth2をマイナスとしても良い。
側面衝突点火信号出力手段60は、AND回路94,96及びOR回路98を含む。AND回路94は、高速衝突判定信号、圧力・振動判定信号とセーフィング判定信号とのANDをOR回路98に出力する。AND回路96は、中低速衝突判定信号と圧力・振動判定信号とセーフィング判定信号とのANDをOR回路98に出力する。このとき、ドアスラムや蹴飛ばしのように振動成分が主体の場合やホイールインパクトのように圧力成分が主体である横すべりの場合の非衝突事象では、高速衝突判定信号や中低速衝突判定信号がハイレベルとなっても、圧力・振動判定信号がローレベルとなることから、エアバッグ12L,12Rが展開されることはない。OR回路98は、AND回路94,96の出力のORを点火信号として出力する。
図7及び図8は、本発明の実施形態による車両の側面衝突判定方法を示すフローチャートである。図9〜図14は、車両の側面衝突判定方法を示すタイムチャートである。以下、これら図面を参照して、車両の側面衝突判定方法の説明をする。ここでは、右側面衝突を判定する場合について説明する。ステップS2で、式(1)に示すように、サイドインパクトセンサ18FRから出力され、所定のサンプリング周期でサンプリングされディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSISの絶対値|GSIS│を、現在時刻tnから所定の区間Δt1前までの所定の時間区間[tn−Δt1,tn]において積分して、高速衝突判定演算値ΔVpabs1を算出する。
ステップS4で、ステップS2で算出された高速衝突判定演算値ΔVpabs1と高速衝突判定閾値ΔVth1を比較して、高速衝突判定演算値ΔVpabs1が高速衝突判定閾値ΔVth1以上であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS8に進む。否定判定ならば、ステップS6に進む。ステップS6でΔVフラグに0を代入して、ステップS10に進む。ステップS8でΔVフラグに1を代入して、ステップS10に進む。
ステップS14で、式(2)に示すように、サイドインパクトセンサ18FRから出力され、所定のサンプリング周期でサンプリングされディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSISの絶対値│GSIS│を現在時刻tnから所定の時間Δt2前までの所定の時間区間[tn−Δt2,tn]において積分して、中低速衝突判定演算値ΔVpabs2を算出する。
ステップS16で、式(3)に示すように、ステップS14で算出された中低速衝突判定演算値ΔVpabs2を現在時刻tnから所定の時間Δt2前までの所定の時間区間[tn−Δt2,tn]において積分して、中低速衝突判定演算値ΔSpabsを算出する。
ステップS18で、ステップS16で算出された中低速衝突判定演算値ΔSpabsが中低速衝突判定閾値ΔSth以上であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS22に進む。否定判定ならば、ステップS20に進む。ステップS20で、ΔSフラグに0を代入して、ステップS38に進む。ステップS22で、ΔSフラグに1を代入して、ステップS38に進む。
ステップS24で、所定のサンプリング周期でサンプリングされディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSISの低周波数成分を通過させる。例えば、数十Hz未満の低周波成分を通過させ、数十Hz以上の周波数成分を除去して、低周波加速度成分Glpfを出力する。
ステップS26で、式(4)に示すように、ステップS24で抽出された低周波加速度成分Glpfの絶対値│Glpf│を現在時刻tnから所定の時間Δt3前までの所定の時間区間[tn−Δt3,tn]において積分して、圧力成分判定演算値ΔVpabs3を算出する。時間区間[tn−Δt3,tn]は、例えば、高速衝突判定演算値ΔVpabs1を算出する場合と同じとする。
ステップS28で、所定のサンプリング周期でサンプリングされディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSISの高周波数成分を通過させる。例えば、数百Hz以上の高周波成分を通過させ、数百Hz未満の周波数成分を除去して、高周波加速度成分Ghpfを出力する。
ステップS30で、式(5)に示すように、ステップS28で抽出された高周波加速度成分Ghpfの絶対値│Ghpf│を現在時刻tnから所定の時間Δt4前までの所定の時間区間[tn−Δt4,tn]において積分して、振動成分判定演算値ΔVpabs4を算出する。時間区間[tn−Δt4,tn]は、例えば、高速衝突判定演算値ΔVpabs1を算出する場合と同じとする。
ステップS32で、HPF−LPFマップ100を参照して、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4がON領域に入るか、OFF領域に入るかを判定する。OFF領域に入る場合は、ステップS34に進む。ON領域に入る場合は、ステップS36に進む。ステップS34で、マップフラグに0を代入して、ステップS10及びステップS38に進む。ステップS36で、マップフラグに1を代入して、ステップS10及びステップS38に進む。
図9は車両に車両相当の構造物を時速30km/hで側面衝突させた場合の加速度GSISのイメージ波形図である。図9に示すように、加速度GSISは、車両側部構造物の変形・破壊により、数百Hz以上の振動数で車体側部が激しく振動することによる振動成分と、車両が横方向に移動することによる圧力成分を含む。この圧力成分により正の振幅が負の振幅よりも大きくなっている。
図10は、図9に示す加速度GSISの低周波加速度成分Glpf及び高周波加速度成分Ghpfの絶対値を所定の積分区間で積分した圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4をプロットした図である。図10に示すように、時速30km/hの場合は、圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4の双方が大きな値をとるようになり、HPF−LPFマップ100において、ON領域に入り、マップフラグが1となる。
図11は、ドアスラムの場合の加速度GSISのイメージ波形図である。図11に示すように、加速度GSISは、数百Hz以上の振動数で車体側部が激しく振動することによる振動成分を含むが、車両側面部構造物が変形・破壊して車両が横方向に移動することがなく、圧力成分を含まず、正負の振幅が略等しくなっている。
図12は、図11に示す加速度GSISの低周波加速度成分Glpf及び高周波加速度成分Ghpfの絶対値を所定の積分区間で積分した圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4をプロットした図である。図12に示すように、ドアスラムの場合は、振動成分が主体であり、振動成分判定演算値ΔVpabs4が大きくなるが、圧力成分を殆ど含まず、圧力成分判定演算値ΔVpabs3が小さいので、HPF−LPFマップ100において、OFF領域に入り、マップフラグが0となる。
図13は、ホイールインパクトの場合の加速度GSISのイメージ波形図である。図13に示すように、加速度GSISは、車両側部構造物が変形・破壊することはなく、車両が横方向に移動する横滑りによる圧力成分が主体であり、車体側部の振動が殆どなく、振動成分が殆どないのが分かる。そして、圧力成分が主体であることから、正の加速度が負の加速度に比べて相対的に大きくなっている。
図14は、図13に示す加速度GSISの低周波加速度成分Glpf及び高周波加速度成分Ghpfの絶対値を所定の積分区間で積分した圧力成分判定演算値ΔVpabs3及び振動成分判定演算値ΔVpabs4をプロットした図である。図14に示すように、ホイールインパクトの場合は、圧力成分が主体であり、圧力成分判定演算値ΔVpabs3が大きくなるが、振動成分を殆ど含まず、振動成分判定演算値ΔVpabs4が小さいので、HPF−LPFマップ100において、OFF領域に入り、マップフラグが0となる。
このように、ドアスラムのように振動成分が主体の事象と、ホイールインパクトのように圧力成分が主体の事象を非衝突事象とし、振動成分及び圧力成分の両方が一定以上のレベルとなる衝突事象と区別される。
図7を再び参照すると、ステップS10でマップフラグが1であるか否かを判定する。肯定判定ならば、図8中のステップS54に進む。否定判定ならば、ステップS12に進む。ステップS12でΔVフラグに0を代入して、図8中のステップS54に進む。
ステップS38でマップフラグが1であるか否かを判定する。肯定判定ならば、図8中のステップS50に進む。否定判定ならば、ステップS40に進む。ステップS40でΔSフラグに0を代入して、図8中のステップS50に進む。
ステップS42で、式(6)に示すように、ユニットセンサ16から出力され、所定のサンプリング周期でサンプリングされディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GECUを現在時刻tnから所定の時間Δt5前までの所定の時間区間[tn−Δt5,tn]において積分して、セーフィング判定演算値ΔV5を算出する。
ステップS44で、セーフィング判定演算値ΔV5がセーフィング判定閾値ΔVth2以上であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS48に進む。否定判定ならば、ステップS46に進む。ステップS46で、セーフィングフラグに0を代入して、図8中のステップS50及びステップS54に進む。ステップS48で、セーフィングフラグに1を代入して、図8中のステップS50及びステップS54に進む。
図8中のステップS50で、セーフィングフラグが1であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS58に進む。否定判定ならば、ステップS52に進む。ステップS52で、ΔSフラグに0を代入して、ステップS58に進む。
ステップS54で、セーフィングフラグが1であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS58に進む。否定判定ならば、ステップS56に進む。ステップS56で、ΔVフラグに0を代入する。
ステップS58で、ΔVフラグが1であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS66に進む。否定判定ならば、ステップS60に進む。ステップS60で、ΔSフラグが1であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS64に進む。否定判定ならば、ステップS62に進む。
ステップS62で、点火フラグに0を代入する。ステップS64で点火フラグに1を代入する。ステップS66で、点火フラグに1を代入する。点火フラグが1のとき、図示しないスクイブが着火して、サイドエアバッグ12Rや図示しないサイドエアカーテンが展開する。
以上説明した第1実施形態によれば、サイドインパクトセンサ18FR,18FLの加速度GSISから、ローパスフィルタを用いて、低周波帯域である圧力成分を抽出し、ハイパスフィルタを用いて、高周波帯域である振動成分を抽出し、圧力成分が主体で、振動成分が小さいホイールインパクト等のような横滑りのみでエアバッグ12R,12Lを展開する必要のない事象、振動成分が主体で、圧力成分が小さいドアスラムや蹴飛ばし等のエアバッグ12R,12Lを展開する必要のない事象、振動成分及び圧力成分の双方が相対的に小さくエアバッグ12R,12Lを展開する必要でない事象を正確に区別できるので、非衝突事象の場合にエアバッグ12R,12Lを展開することを防止できる。
ハイパスフィルタより抽出される高周波成分やローパスフィルタより抽出される低周波数成分について、その絶対値を積分したので、振動成分や圧力成分を安定的に算出することができ、より安定的に衝突判定を行うことができる。
本実施形態では、HPF−LPFマップのON領域とOFF領域の境界領域であるHPF−LPF閾値領域を2点P,Qにより、ラインによって定義したが、2点ではなく、複数の点により、衝突の形態やドアスラムやホイールインパクト等の事象における車体構造やサイドインパクトセンサの配置に応じて出力されるサイドインパクトセンサからの加速度に応じて、曲線により定義しても良い。
また、圧力成分判定演算値算出手段及び振動成分判定演算値算出手段をローパスフィルタ及びハイパスフィルタから出力された低周波加速度成分Glpfの絶対値│Glpf│及び高周波加速度成分Ghpfの絶対値│Ghpf│を高速衝突判定の場合と同じ積分区間で積分したが、これに加えて、中低速衝突判定の場合と同じ積分区間で積分し、あるいは更に積分し、HPF−LPFマップを高速衝突判定と中低速衝突判定用で別々に設けて、ON領域/OFF領域であるかを判定して、高速衝突判定や中低速衝突判定とANDを取っても良い。更に、側面衝突に限らず、正面衝突の場合にも、車両後方への移動を示す低周波数の圧力成分及び前後の高周波数の振動成分を算出して、正面衝突判定を行っても良い。
第2実施形態
図15は本発明の第2実施形態による制御ユニット2の車両の側面衝突判定に係る機能ブロック図であり、図3中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附してする。側面衝突判定手段101が側面衝突判定手段52と異なる点は、高速側面衝突判定手段52及び中低速側面衝突判定手段54を削除したことである。図16は図15中の側衝突判定手段101の詳細ブロック図であり、図4中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。
横すべり・振動判定手段102は、ローパスフィルタ80、圧力成分判定演算値算出手段110、ハイパスフィルタ84、振動成分判定演算値算出手段112及びHPF−LPFマップ比較部114を有する。ローパスフィルタ80及びハイパスフィルタ84は、図4中のものと実質的に同一なので説明を省略する。
圧力成分判定演算値算出手段110は、下記の式(7)に示すように、ローパスフィルタ80から出力された低周波数加速度成分Glpfの絶対値│Glpf│を現在時刻tnから所定の時間Δt6前までの所定の時間区間[tn−Δt6,tn]において積分して、圧力成分判定演算値ΔVpabs5を算出する。時間区間[tn−Δt6,tn]は、例えば、第1実施形態で説明した高速衝突判定演算値を算出する場合と同じとする。高速側面衝突を一定の時間内に判定する必要があるからである。
ΔVpabs5=∫│Glpf│dt ・・・ (7)
積分区間は、[tn−Δt6,tn]である。
振動成分判定演算値算出手段112は、下記の式(8)に示すように、ハイパスフィルタ84から出力された高周波加速度成分Ghpfの絶対値│Ghpf│を現在時刻tnから現在時刻tnから所定の時間Δt7前までの所定の区間[tn−Δt7,tn]において積分して、振動成分判定演算値ΔVpabs6を算出する。
ΔVpabs6=∫│Ghpf│dt ・・・ (8)
積分区間は、[tn−Δt7,tn]である。
高速側面衝突判定のための圧力成分判定演算値及び振動成分判定演算値、並びに中低速側面衝突判定のための圧力成分判定演算値及び振動成分判定演算値をそれぞれ別々に算出しても良い。例えば、中低速側面衝突判定のための圧力成分判定演算値及び振動成分判定演算値を、第1実施形態のΔSpabと同様に、ローパスフィルタ80やハイパスフィルタ84の出力である低周波加速度成分Glpf及び高周波加速度成分Ghpfの絶対値を積分した後、更に積分して算出する。
HPF−LPFマップ比較部114は、HPF−LPFマップを参照して、圧力成分判定演算値ΔVpabs5及び振動成分判定演算値ΔVpabs6がON領域に位置するか、OFF領域に位置するかを判定し、ON領域に位置する場合は、圧力・振動判定信号をハイレベルにし、OFF領域に位置する場合は、圧力・振動判定信号をローレベルにする。
HPF−LPFマップは、ドアスラム等の振動が主体の事象及びホイールインパクト等のように横すべりが主体の事象と衝突事象を識別するだけでなく、高速衝突判定及び低速衝突判定を所定の時間内で行うことができるようにON領域及びOFF領域を設定する。また、圧力成分判定演算値ΔVpabs5及び振動成分判定演算値ΔVpabs6を高速判定と中速低速判定で別々に算出する場合は、HPF−LPFマップも別々に設ける。側面衝突点火信号手段104は、圧力・振動判定信号とセーフィング判定信号をAND回路116によりANDを取り、点火信号を出力する。
以上説明した本第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明の実施形態の乗員保護装置の概略構成図である。 ユニットセンサ及びサイドインパクトセンサの配置例を示す図である 本発明の第1実施形態による車両用側面衝突判定装置の機能ブロック図である。 図3の詳細ブロック図である。 HPF−LPFマップを示す図である。 HPF−LFPマップにおける横滑り及びドアスラムを示す図である。 本発明の第1実施形態による車両用側面衝突判定方法のフローチャートである。 本発明の第1実施形態による車両用側面衝突判定方法のフローチャートである。 時速30km/hでの側面衝突の場合のGのイメージ波形図である。 図9の加速度についての圧力成分判定演算値及び振動成分判定演算値をプロットした図である。 ドアスラムの場合のGのイメージ波形図である。 図11の加速度についての圧力成分判定演算値及び振動成分判定演算値をプロットした図である。 横滑りの場合のGのイメージ波形図である。 図13の加速度についての圧力成分判定演算値及び振動成分判定演算値をプロットした図である。 本発明の第2実施形態による車両用側面衝突判定装置の機能ブロック図である。 図15の詳細ブロック図である。
符号の説明
2 制御ユニット
16 ユニットセンサ
18FR,18FL,18RR,18RL サイドインパクトセンサ
52R,52L 高速側面衝突判定手段
54R,54L 中低速側面衝突判定手段
56R,56L,102R,102L 横すべり・振動判定手段
58L,58R セーフィング判定手段
60L,60R 衝突点火信号出力手段

Claims (3)

  1. 車両用側面衝突判定装置であって、
    車両の左右それぞれの側部に配置され横方向の加速度を検出する複数のサイドインパクトセンサと、
    前記サイドインパクトセンサにより検出された加速度に含まれる所定の帯域の低周波数成分を抽出するローパスフィルタと、
    前記サイドインパクトセンサにより検出された加速度に含まれる所定の帯域の高周波数成分を抽出するハイパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタにより抽出された前記低周波数成分の加速度の絶対値を所定時間区間において1回積分することにより、車両が横に移動する圧力の大きさを示す圧力成分を算出する圧力成分算出手段と、
    前記ハイパスフィルタにより抽出された前記高周波数成分の加速度の絶対値を所定時間区間において1回積分することにより、前記側部が横方向に振動する振動の大きさを示す振動成分を算出する振動成分算出手段と、
    前記圧力成分算出手段により算出された前記圧力成分及び前記振動成分算出手段により算出された前記振動成分を比較して、前記車両の横方向の移動が主体であり、前記側部の振動が小さい非衝突事象であるか、前記側部の振動が主体であり、前記車両の横方向への移動が小さい非衝突事象であるかを判定する圧力・振動成分比較手段と、
    前記圧力・振動成分比較手段の事象判定結果に基づいて、エアバッグを展開するための点火信号を出力する衝突点火信号出力手段と、
    前記サイドインパクトセンサにより検出された加速度の絶対値を、所定時間区間において1回積分して、左右高速側面衝突判定演算値を算出する左右高速側面衝突判定演算値算出手段と、
    前記左右高速側面衝突判定演算値と高速側面衝突判定閾値を比較して、左右について高速側面衝突ON判定するか否かを判定する左右高速側面衝突判定比較手段と、
    前記サイドインパクトセンサにより検出された加速度の絶対値を、所定時間区間において2回積分して、左右中低速側面衝突判定演算値を算出する左右中低速側面衝突判定演算値算出手段と、
    前記左右中低速側面衝突判定演算値と中低速側面衝突判定閾値を比較して、左右について中低速側面衝突ON判定するか否かを判定する左右中低速側面衝突判定比較手段と、
    車両の幅方向中央部に配置され横方向の加速度を検出するユニットセンサと、

    側面衝突の方向を識別するために、前記ユニットセンサにより検出される前記加速度を、所定時間区間において1回積分して、左右セーフィング判定演算値を算出する左右セーフィング判定演算値算出手段と、
    前記左右セーフィング判定演算値とセーフィング判定閾値を比較して、左右どちらか一方でセーフィングON判定するか否かを判定する左右セーフィング判定比較手段と、
    を具備し、
    前記圧力・振動成分比較手段は、圧力成分及び振動成分からなる2次元空間において、非衝突事象と判断されるOFF領域及び非衝突事象とは判断されないON領域が定義されたHPF−LPFマップを参照して、前記圧力成分算出手段により算出された前記圧力成分及び前記振動成分算出手段により算出された前記振動成分が前記OFF領域に入るか前記ON領域に入るかを判定し、
    前記衝突点火信号出力手段は、前記圧力・振動成分比較手段の事象判定結果、前記左右高速側面衝突判定比較手段の判定結果、前記左右中低速側面衝突判定比較手段の判定結果及び前記左右セーフィング判定比較手段の判定結果に基づいて、前記エアバッグを展開すべき方向を判別し、前記エアバッグを展開させるか否かを判定して、前記衝突点火信号を出力することを特徴とする車両用側面衝突判定装置。
  2. 前記圧力・振動成分比較手段は、前記振動成分が第1振動閾値以下であり、且つ前記圧力成分が前記第1圧力閾値以上の場合は、前記車両の横方向の移動が主体であり、前記側部の振動が小さい非衝突事象であると判定し、前記圧力成分が前記第1圧力閾値以下であり、且つ前記振動成分が前記第1振動閾値以上の場合は前記側部の振動が主体の非衝突事象であると判定することを特徴とする請求項1記載の車両用側面衝突判定装置。
  3. 前記圧力・振動成分比較手段は、前記圧力成分が、前記第1圧力閾値よりも大きく且つ前記第1圧力閾値よりも大きな第2圧力閾値よりも小さく、且つ前記振動成分が、前記第1振動閾値よりも大きく且つ前記第1振動閾値よりも大きな第2振動閾値よりも小さい場合は、非衝突事象と判断することを特徴とする請求項1記載の車両用側面衝突判定装置。






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