JP5264001B1 - 浮上油分離回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 循環加工液中に含有される浮上油分と正常油分との比重差と、該循環加工液の流力や落差力などの自然運動エネルギーを利用して、浮上油分と正常油分とを分離・回収する浮上油分離回収装置の提供を図る。
【解決手段】 本発明における浮上油分離回収装置は、流路を形成する貯流タンクと、浮上油分を分離・回収する分離回収ホッパーと、で構成され、前記貯流タンクの流路の所定中間箇所に設けられる仕切り板が、前記貯流タンクの上層流域を浮遊する浮上油分を堰き止めつつ、下層流域を流動する正常油分を通過させる形状に取り付けられる共に、浮上油分を滞留する滞留槽と、正常油分を外部に排出する排出槽とに分離する形状に形成され、該滞留槽内に上下調整機能を有する分離回収ホッパーを設けることによって、該滞留槽内に滞留する浮上油分を分離・回収する手段を採る。
【選択図】図1

Description

本発明は、循環加工液中に含有される浮上油分と正常油分との比重差と、該循環加工液の流力及び落差力を利用して浮上油分と正常油分とを分離・回収する浮上油分離回収装置に関する。
従来の工作機械加工で使用される循環加工液は、工作機械の内部または外部に設けられた貯留タンクに一旦回収され、その切削加工中に混入される潤滑油やスカムやスラッジなどを含む浮上油分は、フロート式、機械式、ジャバラサクション式、スクリュー式、ベルト式、オーバーフロー式、さらには微細気泡発生方式などの種々の回収手段によって回収されている。
上記フロート式ならびにジャバラサクション式の回収手段においては、水中ポンプと循環ポンプが同一の貯留タンクに設置されていることによって、液面の上下変動に対応する水中ポンプの吸い込み口を液面位置に確保するフロート装置を備えなければならず、その結果、循環ポンプによる波紋の発生によって不安定になる液面上に回収装置を位置させなければならないといった問題点があり、また、浮上油分が水中ポンプの吸い込み口の全方向より流れ込む構造であるため、該水中ポンプの吸い込み口に流れ込む流力の方向と循環ポンプによる液面の流力の方向が一部相殺し合うことになり、掻き寄せ装置などが設けられない限り浮上油分が効率よく回収されないという問題点も生じるものであった。また機械式の回収手段においては、回収装置を設けることによって、構造が複雑になることから装置が高価となり、さらに保守管理も必要となると共に、貯留タンクの上面が回収装置によって塞がれてしまうなどの多くの問題点があるものであった。さらにスクリュー式、ベルト式の回収手段においては、浮上油分の回収流域が極めて狭いという問題があり、またオーバーフロー式、微細気泡発生方式の回収手段においては、貯留タンクの仕切り板を浮上油分が乗り越えて回収されるため、浮上油分を含む回収対象液を少量づつ、且つ定量送水する必要性があることから、大量処理能力が要求される分離回収装置には不向きなものであった。ついては、下記にその先行技術の実態について詳しく説明する。
上記フロート式の浮上油回収装置に関しては、例えば、メインフロートの浮力によって液体の中に浮き沈みしないように設けられた水中ポンプの吸い込み口に、サブフロートの浮力によって液体に浮かぶように設けられた開口部を有するゲートリングを上下動可能に取着すると共に、ゲートリングの開口部の上部には液体とともに浮上油、スカム、ゴミ等の浮遊物を掻き集めて開口部から水中ポンプの吸い込み口内に流入させる掻き寄せ手段が設けられ、この掻き寄せ手段はメインフロートに支持される一方、水中ポンプには吸い込み口から流入された液体とともに浮遊物を吐き出す吐き出し口が設けられた「浮上油分回収装置」(特許文献1)が提案されている。
しかしながら、係る浮上油回収装置の提案は、比重の軽い油はもとより、粘度が高くなった油、スカム等の回収に優れ、液体に浮かべた回収装置を自由に移動させて利用範囲の拡大を計ることができるとされているが、その設置に当たっては、不安定な液面にフロートを浮かばせてその液面と同位置に水中ポンプの吸い込み口を位置させて全方位方向から浮上油を回収する手段を採っているため、水中ポンプの吸い込み口に回収油分以外の正常油分が必要以上に吸い込まれてしまい、その結果、回収効率、回収確率ならびに回収精度が低下すると共に、装置内に水中ポンプや掻き寄せ手段等を配設することで、配管、配線、電気的制御システムならびに動力源を必要とするものであった。
また、上記機械式の浮上油回収装置に関しては、例えば、貯留槽内に配設されるものであって、少なくとも一部が水面に対し垂直状に形成された油分誘導板と、貯留槽内の排水の水面上に浮上した浮上油が回収される油回収容器と、取手部および板部を有する操作体とを備え、作業者が取手部を持って操作体を操作することにより、板部を油分誘導板に向けて移動させた後に、この油分誘導板と接触させた状態で上動させた場合に、浮上油が油分誘導板に沿って押し上げられて、油回収容器に回収される「油回収装置」(特許文献2)が提案されている。
しかしながら、係る油回収装置の提案は、構成が簡単で、製造コストが安価であるにも拘らず、浮上油を適切に回収でき、残査粒子を簡単に清掃できるとされているが、貯留槽の上方に油分誘導板などの操作体を設けることは、他の油回収装置と比較して構造的に複雑であると共に、液面管理、清掃作業、メンテナンス作業において多くの保守管理作業労力を必要とするものであった。
また、上記ジャバラサクション式の浮上油回収装置に関しては、例えば、下面を開口したネットカバ−を設け、その上面中央部に、下半部が下面開口部から下方に延出するサクション管を取付け、サクション管の下半部に管内に通じる吸込口を形成し、ベースと、ベース上に設置された伸縮自在なジャバラ胴と、ジャバラ胴内上部に固定された中央部に油流入孔を有するフロ−トとから成るジャバラタンクを設け、サクション管を油流入孔に遊挿し、その下端をベースに固定することによってジャバラタンクをサクション管に取付けて成る「浮上油自動回収装置」(特許文献3)が提案されている。
しかしながら、係る浮上油自動回収装置の提案は、コンパクトな構成で異物吸引の虞がなく、長期使用が可能とされているが、ジャバラタンクが上下に伸縮作動することでジャバラタンクの吸入口に回収油以外の正常油分が吸い込まれると同時に、液面が波打つことによって浮上油の回収効率、回収確率ならびに回収精度が大幅に低下するもので、さらに装置内にサクション管ならびに吸引ポンプを配設することで、配管、配線、電気的制御システム、油水分離装置の設置ならびにそれらを稼動させる動力源が必要とされるものであった。
また、上記スクリュー式の浮上油回収装置に関しては、例えば、高粘度の油が混合した原液を比重差により油分と水分とに分離して回収する回収装置であって、この回収装置には原液の回収口が設けられている分離槽と、この分離槽に連続する排水槽と、この排水槽の上部から溢流する分離された水分を排出するポンプとが設けられるとともに、分離槽には高粘度の油分を回収する回収手段が設けられている「高粘度油の回収装置」(特許文献4)が提案されている。
しかしながら、係る高粘度油の回収装置の提案は、簡単な構造によって高粘度油の中に固形物が混入している浮上油を分離して油分だけを回収することを可能とするものであるが、その回収手段として回転モーターを駆動源とする一対のスクリューコンベアが使用されることによって、配管、配線、電気的制御システムならびに部品コストなど高額な製造コストを必要とする共に、高粘度油の回収装置に限定される上、吸引口が比較的小型であるため、工作機械などの大量の浮上油分を回収する手段としては不向きなものであった。
また、上記ベルト式の浮上油回収装置に関しては、例えば、工作機械のクーラントタンクに付設されて切削液中の浮上油を回収する装置であって、クーラントタンクの上部に装備される駆動ローラーと、駆動ローラーにかけわたされて下端が切削液中に没入するエンドレス状のベルト部材と、駆動ローラーの直下に配設されて浮上油を回収する樋を備え、ベルト部材は、メッシュ材でつくられるベルトと、ベルトの外側に適宜間隙で取付けられる樋状のバケットを備える「浮上油回収装置」(特許文献5)が提案されている。
しかしながら、係る浮上油回収装置の提案は、ベルトに付着した油分のみを回収するものであるため、通常でも回収量は少ないが、クーラントの温度が上がると浮上油の粘度が下がりベルトに付着しないので、ほとんど回収できないという問題を解消すると共に、繊維、ゴムなどのベルトについてアルカリ液や高温クーラントで使用すると膨潤したり、接着面の剥がれが起こる等の不具合が生じるという問題を解消するものであるが、そのベルトによる回収流域が貯流タンクの液面面積に対して極めて小範囲に留まるといった回収効率に問題点が残るものであった。
また、上記オーバーフロー式の浮上油回収装置に関しては、例えば、油脂類を多量に含む厨房廃水から油脂を分離・回収する阻集器において、阻集器油水分離槽内に廃水含有油脂の比重差による分離浮上を促す流路を形成する該油水分離槽底部に流入口を有する隔壁と仕切板と、及び両端に開口部を持ち一方の開口部が油水分離槽の側壁を液密に貫通し該油水分離槽外に開口することにより貫通位置が該油水分離槽貯留廃水の水面上限を決定する処理された廃水の排水口を形成し、もう一方の開口部は油水分離槽内に水没し、浮上油脂層下端より下位に上層の浮上油脂層に向けて上向きに開口し、油脂が比重差により浮上する方向と反対の油水分離槽底部へ向い下向きに、処理廃水が流れ込む開口部である略J字形状のトラップにより構成される「阻集効率が高い阻集器」(特許文献6)が提案されている。
しかしながら、係る阻集効率が高い阻集器の提案は、油脂類を多量に含む厨房廃水から油脂と水を高効率で分離する比較的小型の油水分離装置の提案であって、該阻集器の油水分離槽に残された浮上油脂層の回収に関しては、別途にスキーマーや汲み上げポンプ等の回収手段を必要とするものであり、工作機械等に取り付けられて循環加工液の供給量が変化して液面が変化するような大量処理能力が要求される分離・回収装置には不向きなものであった。
また、上記微細気泡発生方式の浮上油回収装置に関しては、例えば、任意流量の油分混合廃液が順次定量送水される油水分離タンクにおいて、流れの方向に前段と後段に二分割し、前段の上澄み液が後段に溢れ入るようにした仕切板を備え、前段は、その底部に微細気泡を発生させる装置および噴出ノズルを備えて微細気泡による油吸着及び浮揚効果により油と廃液を上下に分離する油水分離室とし、後段は、さらに流れの方向に二分割して上流側を浮上油回収室とすると共に該浮上油回収室と底部で連通した下流側を廃液排水室して、浮上油回収室の油回収口よりも低い位置に廃液排水室の廃液排水口を設けた「油水分離装置」(特許文献7)が提案されている。
しかしながら、係る油水分離装置の提案は、微細気泡の油吸着及び浮揚効果により油を浮上分離する油水分離装置において、循環加工液中の微細気泡の浮力が小さく装置内に浮遊し、油と水をエマルション化する場合であっても、廃液排水の油濃度を低減することができ、浮上油分を残さず分離・回収することができる比較的小型の油水分離装置の提案であるが、構成的に定量送水手段を採用することで送り出しポンプを必要とし、さらに各処理層と、浮上油回収口ならびに廃液排水口の回収手段がオーバーフロー方式を採用しているため、仕切り板の上端部とフロートの吸入口と各処理室の微妙な液面レベルの位置関係ならびに安定が求められるため、比較的小型の油水分離装置の提案に留まるものであった。
以上のように従来の浮上油分離回収装置は、機械的手段または電気的手段を用いて浮上油を分離・回収すると共に、その浮上油分を吸引する吸入口を液面と同じにするか、液面に対して上下動させる手段を用いて具現化しているが、それらの多くは、その手段を構成するにあたり複雑な電気的制御システムや油水分離装置や吸引装置ならびに水中ポンプなどの動力源を必要とすると共に、複雑な機械的手段が備えられることによって、大量の浮上油分を短時間で処理することができないものであった。さらに浮上油分を吸引する際に不要とする正常油分までを吸引してしまうものであり、経済的、効率的、精度的に問題が残るものであった。それに対し、本発明のような循環加工液に含有される浮上油分と正常油分との比重差と、該循環加工液の流力や落差力などの自然運動エネルギーを利用して浮上油分を滞留槽に滞留させ、該浮上油分を分離回収ホッパーによって分離・回収し、さらに浮上油分の大きさ、形状、粘性度、種類、流量に係わらず、あらゆるタイプの油水、排水、洗浄液、浮上油、浮遊物に対応することができる浮上油分離回収装置は、本願発明者が知るところでは未だ見当たらない。
然るに、本発明の浮上油分離回収装置は、フロート式、機械式、ジャバラサクション式、スクリュー式、ベルト式、オーバーフロー式、さらには微細気泡発生方式などの従来の浮上油分回収装置が持つ多くの長所を備え、さらには課題となっている多くの問題点を解決するものであると共に、「脂肪,油状物質または同様な浮遊物質の分離または除去装置」の分類における先行技術の中でも従来にない堰止め方式と自然運動エネルギーを利用した浮上油分離回収装置を提案するものである。
本願発明者は、以上のような従来の浮上油分離回収装置の設置状態と、吸引口と吸引される浮上油分ならびに液面の位置関係に着目し、まず浮上油分離回収装置と循環ポンプが設けられる貯留タンクを分離し、つぎに吸引される浮上油分を液面より上方に滞留させ、積層状態にすることによって効率的且つ効果的に分離・回収することができるのではないかとの着想の下、循環加工液中に含有される浮上油分と正常油分との比重差と、該循環加工液の流力及び落差力を利用して浮上油分と正常油分とを分離・回収する浮上油分離回収装置を開発し、本出願における「浮上油分離回収装置」の提案に至るものである。
特開2000-24656号公報 特開2011-235217号公報 特開平8-117743号公報 特開2001-340849号公報 特開2003-39276号公報 特開2002-339449号公報 特開2011-20025号公報
本発明は上記問題点に鑑み、循環加工液中に含有される浮上油分と正常油分との比重差と、該循環加工液の流力及び落差力を利用して、浮上油分と正常油分とを分離・回収する浮上油分離回収装置の提供を図ることを課題とする。
本発明は上記目的を達成するためになされるもので、循環加工液中に含有される浮上油分と正常油分の比重差と、該循環加工液の流力及び落差力を利用して浮上油分と正常油分とを分離・回収する浮上油分離回収装置であって、前記浮上油分離回収装置は、流路を形成する貯流タンクと、浮上油分を分離・回収する分離回収ホッパーと、で構成され、前記貯流タンクの流路の所定中間箇所に設けられる仕切り板が、前記貯流タンクの上層流域を浮遊する浮上油分を堰き止めつつ、下層流域を流動する正常油分を通過させる形状に取り付けられると共に、浮上油分を滞留する滞留槽と、正常油分を外部に排出する排出槽とに分離する形状に形成され、該滞留槽内に阻集ホッパー部上端高さ位置の上下調整機能を有する分離回収ホッパーを設けることによって、該滞留槽内に滞留する浮上油分を分離・回収する手段を採用した。
また本発明における浮上油分離回収装置は、前記貯流タンクが、上流から下流にかけて流路を形成する縦長に貯流されるタンク槽を形成し、上流側には前記タンク槽側壁下部に流入口が位置する状態で工作機械の排出ホースに連結される供給ダクトを設け、下流側には上下に移動させて位置決め調整することで液面位置調整機能を有する液面位置調整機能を有する排出ダクトを排出口の外側に連結して成り、前記仕切り板が、前記貯流タンクの流路の所定中間箇所に前記分離回収ホッパーの形状に沿うように曲げられて成り、前記分離回収ホッパーが、排出空胴主軸の上部に浮上油分を落下阻集する漏斗状の阻集ホッパー部を形成し、該阻集ホッパー部の上部または排出空胴主軸の下端に阻集ホッパー部上端高さ位置の上下調整機能を備えると共に浮上油分を外部に排出する浮上油排出パイプを連結した手段を採用した。
また本発明における浮上油分離回収装置は、前記貯流タンクにおける滞留槽側の底部に、下方に連通口を備える複数の仕切り安定板がトレー体の上部に設けられて成る液面安定装置を載置することで、前記貯流タンク内の液面の安定化が図られる手段を採用した。
また本発明における浮上油分離回収装置は、前記阻集ホッパー部の上端周縁部に浮上油分を落下阻集させる掻き寄せフラップを設けると共に、前記排出空胴主軸の下部に循環加工液の流力を受けて回転する回転翼を設けた手段を採用した。
また本発明における浮上油分離回収装置は、前記阻集ホッパー部の上端周縁部に浮上油分を落下阻集させる掻き寄せフラップを設けると共に、該掻き寄せフラップの上方に回転軸連結機構を設け、且つ、該回転軸連結機構に回転モーター軸の連結部を連結させた手段を採用した。
また本発明における浮上油分離回収装置は、前記供給ダクトに連結される吸引ホースの先端部に吸引ノズルとフロートを接続し、液面付近の浮上油分と正常油分を該吸引ノズルから吸引装置を介して吸入して前記貯流タンクに送り込むことで、浮上油分と正常油分とを分離して外部に排出する手段を採用した。
本発明における浮上油分離回収装置によれば、前述のフロート式、機械式、ジャバラサクション式、スクリュー式、ベルト式、オーバーフロー式の従来の浮上油分回収手段とは全く異なる堰止め方式を採用していることから、
(1)浮上油分離回収装置が、貯留タンクに排水される排水ホースに直接取り付けられるため、従来のような貯留タンクの液面上に浮上油分が溜まらない。
(2)軽量・小型で簡易構造であるため、製品価格が従来の半分以下(ものによっては1/10以下)であると同時に周辺付帯機器類を含めるとそれ以下となり、ユーザーの価格遡及の要求に充分に応えられる。
(3)浮上油の流力と、落差と、浮力等の自然運動エネルギーを利用して浮上油分を分離・回収するため、電気料金などの稼動維持費や機械的保守管理などのランニングコストがかからない。
(4)浮上油分の大きさ、形状、粘性度、種類、浮遊物質、流量に係わらず、あらゆる加工・工作機械に取り付けることができる。
(5)分離回収ホッパーの取り込み口が大きいため、浮上油分を能率的且つ効果的に分離・回収することができる。
(6)貯流タンク内の流入口から分離回収ホッパーまでの流路が水面内に確保されていることから、浮上油分は上方に浮いて回収され、正常油分は排出口に向かって循環加工液の流力によって直接排出されるため、分離・回収精度が高く、効率的且つ効果的に分離・回収ができる。
(7)滞留槽内に浮上油分を積層させ、さらに取り込み口の上方に押し上げて阻集するため、浮上油分以外の油分を必要以上回収しない。
(8)滞留槽内の浮上する浮上油分が分離回収ホッパーの傾斜底部に一旦当たって浮上するため、液面に波紋が立つことなく安定すると共に、滞留槽内に液面安定装置が載置されていることで、流入する循環加工液の流力による波紋ならびに渦流による液面の揺れを抑制することができる。
(9)供給ダクトから排出ダクトまでの貯流タンク内の構造が循環加工液の流動を妨げない構造であることから、貯流タンクの収納容積を最小限に留めることができる。
(10)加工・工作機械の排水ホースに直接取り付けられて分離・回収する構造であるため、取り付けが簡単であると共に、設置スペースを必要としない。
(11)軽量・小型で簡易構造であることから、既存の貯留タンクに外付けすることができると共に、既存または新規の加工・工作機械内にも内設することができる。
(12)耐油性合成樹脂素材で成型することができるため、安価に大量生産することができる。
(13)機械的・電気的・空気的稼動手段を必要としないため、水中ポンプ、油水分離機、エアーコンプレッサー、電磁弁等の付帯周辺機器が不要となることで、導入価格ならびに維持管理費が大幅に削減されるという優れた効果を奏する。
また本発明における浮上油分離回収装置によれば、構造が簡単で電気的稼動源を必要としないことから、大規模工場、小規模工場、大型燃料貯蔵施設、海洋事故油回収船舶、湖水浮遊物回収船、研究所、公共施設、医療機関、料理店、給食施設、レジャー施設等の浮上油分離回収装置として、幅広く利用することができるという優れた効果を奏する。
本発明における請求項1から請求項3記載の浮上油分離回収装置を示す説明図である。(実施例1) 本発明における請求項1から請求項3記載の浮上油分離回収装置を示す平面図と断面図を用いた説明図である。 本発明における請求項1から請求項3記載の浮上油分離回収装置の分離・回収状態を示す説明図である。 本発明における請求項1から請求項3記載の浮上油分離回収装置の別の実施形態を示す斜視図を用いた説明図である。 本発明における請求項1から請求項3記載の浮上油分離回収装置の別の実施形態を示す全体斜視図を用いた説明図である。 本発明における請求項4記載の浮上油分離回収装置を示す分解斜視図を用いた説明図である。(実施例2) 本発明における請求項4記載の浮上油分離回収装置を示す平面図と断面図を用いた説明図である。 本発明における請求項5記載の浮上油分離回収装置を示す分解斜視図を用いた説明図である。(実施例3) 本発明における浮上油分離回収装置の別の実施形態を示す断面図を用いた説明図である。 本発明における請求項6記載の浮上油分離回収装置の断面図を用いた説明図である。(実施例4)
本発明の浮上油分離回収装置10は、循環加工液P中に含有される浮上油分Hと正常油分Lの比重差と、該循環加工液Pの流力及び落差力を利用して浮上油分Hと正常油分Lとを分離・回収する浮上油分離回収装置10であって、前記浮上油分離回収装置10は、流路21を形成する貯流タンク20と、浮上油分Hを分離・回収する分離回収ホッパー30と、で構成され、前記貯流タンク20の流路21の所定中間箇所に設けられる仕切り板24が、前記貯流タンク20の上層流域を浮遊する浮上油分Hを堰き止めつつ、下層流域を流動する正常油分Lを通過させる形状に取り付けられると共に、浮上油分Hを滞留する滞留槽22と、正常油分Lを外部に排出する排出槽23とに分離する形状に形成され、該滞留槽内22に上下調整機能33を有する分離回収ホッパー30を設けることによって、該滞留槽22内に滞留する浮上油分Hを分離・回収する手段を採ったことを最大の特徴とするものである。以下、本発明における浮上油分離回収装置10の実施形態を、図面に基づいて説明する。
なお、本発明における浮上油分離回収装置10における材質ならび形状及び寸法は、下記に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる材質ならびに形状及び寸法の範囲内で、適宜変更することができる。
図1は、本発明における請求項1並びに請求項2記載の浮上油分離回収装置を示す説明図であり、図1(a)は使用状態における分解斜視図を用いた説明図である。
本発明における浮上油分離回収装置10は、循環加工液P中に含有される浮上油分Hと正常油分Lの比重差と、該循環加工液Pの流力及び落差力を利用して、浮上油分Hと正常油分Lとを分離・回収する浮上油分離回収装置10であって、該浮上油分離回収装置10は、貯流タンク20と、分離回収ホッパー30とで構成される。
貯流タンク20は、例えば、耐油性合成樹脂素材またはステンレス製の厚み2mm程度の板材を折り曲げ加工ならびに溶接加工を施すことで、縦長に貯流されるタンク状に製作されるもので、上流から下流にかけて流路21を構成している。該流路21の所定中間箇所には、R状に曲げられた仕切り板24が、下方において連通しつつ排出槽23と滞留槽22とに遮断・分離する状態で設けられ、さらに上流側には工作機械M等の排出ホース55に連結される供給ダクト54が設けられると共に、下流側には液面位置調整機能53を有する排出ダクト50が排出口26の外側に連結されて成り、循環ポンプ61が設けられている貯留タンク60と分離して設けられるものである。なお、供給ダクト54は下層流域を流動する正常油分Lの流力を確実に発生させるべく、上流側側壁に対してL字状に設けて工作機械Mの排出ホース55に連結している。
滞留槽22は、貯流タンク20の所定中間箇所にR状に曲げられた仕切り板24が下方において連通する状態で取り付けられることで、該貯流タンク20の上流側に位置するものである。該仕切り板24が流路21の上層流域の流動を堰き止める状態に取り付けられることで、貯流タンク20に流入した循環加工液P中に含有される浮上油分Hを流路21の上層流域で遮断し、且つ滞留させることを可能とする。
排出槽23は、上記滞留槽22同様、貯流タンク20の所定中間箇所にR状に曲げられた仕切り板24が下方において連通する状態で取り付けられることで、該貯流タンク20の下流側に位置するものである。該仕切り板24が下方において連通する状態に取り付けられることで、貯流タンク20に流入した下層流域を流動する正常油分Lが、仕切り板24の下方を通過して排出槽23内に流下し、さらに排出口26の外側に連結される排出ダクト50を通って貯留タンク60に排出されることを可能とする。
仕切り板24は、貯流タンク20の流路21を、正常油分Lを外部に排出する排出槽23と、浮上油分Hを滞留させる滞留槽22とに遮断・分離すべく、該流路21の所定中間箇所に設けられるもので、分離回収ホッパー30の回転領域を回避すべくR状に曲げられ、且つ該下方には正常油分Lが排出槽23にスムーズに流下するように連通口25を設けて形成されるものである。また、連通口25に金属ネットならびにパンチングメタル板等を設けて、浮上油分Hの排出槽23側への流下を制限する態様を採ることもできる。
分離回収ホッパー30は、排出空胴主軸31の上部に浮上油分Hを落下阻集する漏斗状の阻集ホッパー部36が形成されて成り、さらに滞留槽22の上層流域に浮遊する浮上油分Hを阻集ホッパー部36から排出空胴主軸31の内径空胴部31aを通して外部に排出する構造を有し、貯流タンク20の滞留槽22側においてR状に曲げられた仕切り板24に従接する位置に設けられるものである。
排出空胴主軸31は、上部には浮上油分Hを落下阻集する漏斗状の阻集ホッパー部36を形成し、該下端には上下調整機能33を備え、さらに最下端には浮上油分Hを外部に排出する浮上油排出パイプ56が連結されるものである。また上部に設けられる阻集ホッパー部36と内径空胴部31aを通して連通され、該阻集ホッパー部36に落下阻集された浮上油分Hは、排出空胴主軸31の内径空胴部31aに連結される浮上油排出パイプ56を通って、外部に設けられる廃棄収納缶63に排出されて回収される。
上下調整機能33は、排出空胴主軸31の下端に設けられ、排出空胴主軸31の締め付けねじ部33aを締め付け固定フランジ33bのねじ部に螺合させて締め付けカップリング35によって固定することで、分離回収ホッパー30全体を上下させて上下の位置調整を行うものである。
また上下調整機能33は、阻集ホッパー部36の外筒周縁部37aに設ける態様も考え得る。すなわち図面に示すように、該阻集ホッパー部36の外筒周縁部37aに嵌合可能な浮上油面調整リング33cを備え、調整長穴33dを締め付ける締め付けねじ33eを緩めて該浮上油面調整リング33c全体を上下にスライドさせることで、上下の位置調整を行うものである。
阻集ホッパー部36は、排出空胴主軸31の上部に連結され、浮上油分Hを落下阻集すると共に、排出空胴主軸31の内径空胴部31aに連通されて成り、阻集した浮上油分Hは該排出空胴主軸31の内径空胴部31aを通ってその最下端に設けられる浮上油排出パイプ56から貯流タンク20の外部に備えられる廃棄収納缶63に浮上油排出ホース57によって排出するものである。浮上油分Hは、滞留する量が増えるに従がって自ら上縁円周部37を乗り越えて阻集ホッパー部36に落下阻集されて回収される。また阻集ホッパー部36の傾斜底部36aは斜め上方に傾斜していることから、浮上油分Hが浮上するに際に該傾斜底部36aに沿って上昇することとなるため、滞留槽22の液面の安定が図られるものである。
液面安定装置40は、貯流タンク20内の液面を安定させる目的で貯流タンク20の滞留槽22側の底部に載置されるもので、トレー体41を設け、該トレー体41の上部には下方に連通口43を備える複数の仕切り安定板42を設けて、循環加工液Pの流力によって液面安定装置40が流されないように掛止フック27によって掛止される。かかる液面安定装置40は、工作機械Mの加工中に発生するスラッジなどの異物を清掃時に容易に取り除く目的も備えて設けられる。
仕切り安定板42は、水平に設けられるパンチングメタル板と垂直に設けられるトラップ板で仕切られる仕切り板兼安定板から成り、下方には循環加工液Pの正常油分Lが通過する連通口43が設けられている。かかる仕切り安定板42の主な目的は、供給ダクト54から流入する循環加工液Pによる液面の揺れを抑制して液面の安定を図ることであり、正常油分Lが下層流域をスムーズに流動するために連通口43が空けられている。なお、仕切り安定板42は、循環加工液Pの貯流タンク20への流入による液面の揺れを抑制して液面の安定を図ることを主な目的としているため、その形状や大きさならびに取り付け位置などの具体的構造については、特に限定するものではない。
排出ダクト50は、正常油分Lを吸入する吸入口51を備え、貯流タンク20の下流側に設けられた排出口26の外側に取り付けられるもので、排出ホース52に連結され、循環ポンプ61が設けられる貯留タンク60に自然運動エネルギーの落差力を利用して正常油分Lを排出するものである。なお、かかる排出ダクト50における吸入口51の両側には、液面位置調整機能53が設けられている。
液面位置調整機能53は、排出ダクト50の吸入口51の両側に設けられている調整長穴53aにおいて水平に螺着している取付けボルト53bを緩め、排出ダクト50本体を上下に移動させて位置決め調整するものである。
廃棄収納缶63は、浮上油分離ホッパー30によって分離された浮上油分Hが、阻集ホッパー部36に落下阻集したものを、さらに浮上油排出パイプ56ならびに浮上油排出ホース57から排出して貯留するペール缶を利用した廃棄用の収納缶である。上部に簡易的な手動式遠心分離機を設けて、排出される浮上油分Hの油水分離を行うこともできる。なお、本発明は自然運動エネルギーの落差力を利用して廃棄収納缶63に浮上油分Hを分離・回収する構造を採用しているが、吸引装置Sを利用して強制的に分離・回収することも可能である。
図1(b)は使用状態における全体配置図を用いた説明図である。
本発明の浮上油分離回収装置10は、循環加工液Pが循環モーター61によって循環される貯留タンク60の上部に載置されて使用される小型軽量の浮上油分離回収装置10であることから、レイアウトに伴う設置スペースを必要とせず、工作機械Mと貯留タンク60を連結する排水ホース55に容易に取り付けることができるものである。
図2は、本発明における請求項1並びに請求項2記載の浮上油分離回収装置を示す平面図と断面図を用いた説明図であり、図2(a)は使用状態を示す平面説明図、図2(b)は使用状態を示す断面説明図である。
本発明における浮上油分離回収装置10は、循環加工液P中に含有される浮上油分Hと正常油分Lの比重差と、該循環加工液Pの流力及び落差力を利用して浮上油分Hと正常油分Lとを分離・回収する浮上油分離回収装置10であって、該浮上油分離回収装置10は、流路21を形成する貯流タンク20と、浮上油分Hを分離・回収する分離回収ホッパー30と、で構成される。貯流タンク20は、上流から下流にかけて流路21を形成する縦長に貯流されるタンク槽を形成し、上流側には工作機械M等の排出ホース55に連結される供給ダクト54を設け、下流側には液面位置調整機能53を有する排出ダクト50を排出口26の外側に連結して成り、分離回収ホッパー30を回避する形状に曲げられた仕切り板24が、貯流タンク20の流路21の所定中間箇所に設けられている。分離回収ホッパー30は、その排出空胴主軸31の上部に浮上油分Hを落下阻集する漏斗状の阻集ホッパー部36が形成されて成り、該排出空胴主軸31の下端には上下調整機能33が備えられると共に浮上油分Hを外部に排出する浮上油排出パイプ56が連結されて成る。
かかる構成を採用することにより、本発明における浮上油分離回収装置10は、浮上油分Hの大きさ、形状、粘性度、種類、流量に係わらず効率よく分離・回収処理することができるものである。また装置全体を稼動させる動力源が循環加工液Pの流力や落差力などの自然運動エネルギーを利用していることから、装置自体が軽量且つ、簡単構造であると共に、製造原価のコストダウン化が図られ、さらにランニングコストや機械的メンテナンス作業が不要であると共に、基本的な分離構造が堰止め方式を利用していることから、工作機械Mにおける循環加工液Pの浮上油分Hの油水分離回収装置としてや、厨房廃液の油水分離装置として、そして洗浄液の分離排水装置として使用することができるもので、さらに自然運動エネルギーを利用して電気的稼動手段を採用していないため、車両に積載して工事現場などの臨時の油水分離処理装置としても使用することができる。
図3は、本発明における請求項1並びに請求項2記載の浮上油分離回収装置の分離・回収状態を示す説明図である。
本発明における浮上油分離回収装置10の分離・回収手順を簡単に説明すると、
(1)工作機械Mから循環加工液Pが潤沢に排出されて稼動している状態で、貯流タンク20の排水口26の外側に連結されている排出ダクト50の液面位置調整機能53の取付けボルト53bを緩めて排出空胴主軸31の下端に備えられている上下調整機能33の液面調整範囲内に収まるように上下に調整することで、工作機械Mから排出される循環加工液Pの排出容量と貯流タンク20から排出される循環加工液Pの排出容量が等しくなる(貯流タンク20内の液面が一定に保たれる)ように調整する。
(2)さらに使用される循環加工液Pの性質に合わせて、分離回収ホッパー30の排出空胴主軸31を回転させて締め付けねじ部33aを締め付け固定フランジ33bのねじ部に螺合させて上下に位置調整し、その後締め付けカップリング35によって固定することで、分離回収ホッパー30全体の位置調整を行う。その際に工作機械Mから排出される循環加工液Pの排出容量と貯流タンク20から排出される循環加工液Pの排出容量が等しくなっている(貯流タンク20内の液面が一定に保たれる)ことを再確認する。なお、上下調整作業は、阻集ホッパー部36の外筒周縁部37aに嵌合される浮上油面調整リング33cの調整長穴33dを締め付ける締め付けねじ33eを緩めて、浮上油面調整リング33c全体を上下にスライドさせて上下の位置調整を行う態様も可能である。
(3)稼動する工作機械Mから排出される循環加工液Pの浮上油分Hが、滞留槽22の液面に徐々に滞留されてくる。一方、循環加工液Pの正常油分Lは貯流タンク20の下層流域を流下して排出槽23に直接送られ、該排出槽23の下流に設けられている排出口26から排出ダクト50を通って貯留タンク60に排出される。
(4)さらに循環加工液Pが供給ダクト54から貯流タンク20に連続して流入してくると、該循環加工液Pの浮上油分Hが滞留槽22の液面全体に徐々に滞留してくる。その際、阻集ホッパー部36の傾斜底部36aは斜め上方に傾斜していることから、浮上油分Hが浮上する際に該傾斜底部36aに沿って上昇することとなるため、液面の安定が図られるものである。
(5)さらに浮上油Hが滞留槽22に連続して流入してくると、滞留槽22の液面は浮上油Hによって満杯の状態になる。
(6)さらに浮上油Hが滞留槽22に連続して流入してくると、浮上油分Hは積層状態になり、一部の浮上油Hは分離回収ホッパー30の上縁円周部37を乗り越え始める(吹き出し部の拡大図は、浮上油面調整リング33cが設けられた態様の状態を示す)。そしてその乗り越えた浮上油分Hは、分離回収ホッパー30の阻集ホッパー部36に落下阻集されると同時に、浮上油分Hに付着している一部の正常油分Lは、滞留槽22の方に落下して戻される。そして、阻集ホッパー部36に落下阻集された様々な形態(例えば比重、粘性、大きさ、種類、浮遊状態等)の浮上油分Hは、排出空胴主軸31の内径空胴部31aを通って最下端に連結される浮上油排出パイプ56を介して廃棄収納缶63に排出されて回収される。
以上のように、本発明の浮上油分離回収装置10における浮上油分Hの分離・回収手段は、滞留槽22の液面上に滞留される様々な形態(例えば比重、粘性、大きさ、種類、浮遊状態等)を有する浮上油分Hが、循環加工液Pの流力と浮上油分Hの浮力という自然運動エネルギーによって分離回収ホッパー30の阻集ホッパー部36に落下阻集されるものであって、従来の吸引装置Sならびに水中ポンプ等による強制的手段またはオーバーフローによる流動的手段によって浮上油分Hが阻集ホッパー部36に落とし込まれて分離・回収される手段とは、全く異なる手段で分離・回収されるものである。
図4は、本発明における請求項1並びに請求項2記載の浮上油分離回収装置10の別の実施形態を示す斜視図を用いた説明図であり、図4(a)から図4(f)は分離回収ホッパー30の形状違いによる実施例を示す斜視図を利用した説明図である。
本発明における分離回収ホッパー30における阻集ホッパー部36の形状は、阻集ホッパー部36自体が回転しない仕様においては、貯流タンク20において上層流域を浮遊する浮上油分Hを堰き止めつつ下層流域を流動する正常油分Lを通過させる形状に取り付けられた仕切り板24によって滞留槽22と排出槽23とに分離された滞留槽22内に収まる大きさであって、該滞留槽22の液面が適度に開放されている形状であれば、特に形状を特定するものではない。例えば図4(a)から図4(f)の形状とすることが考えられ、浮上油分Hの落とし込み口となる阻集ホッパー部36の上縁円周部37をできるだけ長く確保し、その落とし込み口の形状に合わせた上下調整機能33が設けられ、さらに液面の揺れを抑制するために阻集ホッパー部36によって適度に液面の表面を覆い隠す大きさに形成されることが好ましい。
図5は、本発明における請求項1並びに請求項2記載の浮上油分離回収装置の別の実施形態を示す全体斜視図を用いた説明図であり、図5(a)は業務用に使用される実施例を示す斜視図を利用した説明図である。
本発明における浮上油分離回収装置10は、形状を小型化させて料理店、給食施設等に使用される業務用油水分離装置として、調理台の排水管の途中に接続して使用することができる。
図5(b)は、家庭用に使用される実施例を示す斜視図を利用した説明図である。
本発明における浮上油分離回収装置10は、形状をさらに小型化させて家庭用油水分離器として使用されるもので、油脂や洗剤が分離された廃水はキッチンシンクに直接排出し、阻集ホッパー部36から回収された油脂液や洗浄液は、使用済みの空き瓶等に回収される。
以上のように、本発明における浮上油分離回収装置10は、全体形状を使用目的に合わせて変更することによって、業務用の油水分離装置や、家庭用の廃油ならびに洗剤の回収器として、また自動食器洗い機に内蔵または外付けされる小型の油水分離装置として、さらに図10に示すような大型の油水分離装置や浮遊物除去装置としても使用することができるもので、その利用範囲は極めて大きい。
図6は、本発明における請求項3記載の浮上油分離回収装置10を示す分解斜視図を用いた説明図である。
本発明における浮上油分離回収装置10は、循環加工液P中に含有される浮上油分Hと正常油分Lの比重差と、該循環加工液Pの流力及び落差力を利用して浮上油分Hと正常油分Lとを分離・回収する浮上油分離回収装置10であって、該浮上油分離回収装置10は、流路21を形成する貯流タンク20と、浮上油分Hを分離回収する分離回収ホッパー30と、で構成される。該分離回収ホッパー30は、阻集ホッパー部36の上端周縁部37に浮上油分Hを掻き寄せる掻き寄せフラップ38が設けられると共に、排出空胴主軸31の下部に循環加工液Pの流力を受けて回転する回転翼32が設けられて成る。
分離回収ホッパー30は、排出空胴主軸31の上部に浮上油分Hを落下阻集する漏斗状の阻集ホッパー部36が形成されて成り、該排出空胴主軸31の下端には上下調整機能33を備えると共に、浮上油分Hを外部に排出する浮上油排出パイプ56を連結した排出空胴主軸31の上部に設けられる阻集ホッパー部36と下部に設けられる回転翼32と、下端に設けられるジョイントカプラー34で構成される。該分離回収ホッパー30は、貯流タンク20の滞留槽22側にR状に曲げられる仕切り板24に内接する位置に回転自在に設けられ、循環加工液Pの流力を受けて下部の回転翼32が回転することによって、それに連動して上部の阻集ホッパー部36が回転して滞留槽22の上層流域に浮遊する浮上油分Hを掻き寄せフラップ38で積極的に掻き寄せ、該掻き寄せられた浮上油分Hを阻集ホッパー部36から排出空胴主軸31の内径空胴部31aを通して外部に排出する構造を有している。なお、分離回収ホッパー30の回転翼32が何らかの事由で回転しない場合でも、浮上油分Hは滞留する量が増えるに従い、自ら阻集ホッパー部36の上縁円周部37を乗り越えて排出空胴主軸31の内径空胴部31aに落下阻集されて回収される。
排出空胴主軸31は、上部には浮上油分Hを落下阻集する漏斗状の阻集ホッパー部36を形成し、該排出空胴主軸31の下端には上下調整機能33を備えると共に、浮上油分Hを外部に排出する浮上油排出パイプ56を連結して上部に設けられる阻集ホッパー部36と下部に設けられる回転翼32を備え、外部に排出する浮上油排出パイプ56を連結したものである。また貯流タンク20の滞留槽22側にR状に曲げられる仕切り板24に従接する位置に回転自在に固設されるもので、排出空胴主軸31の内径空胴部31aは阻集ホッパー部36と連通され、該阻集ホッパー部36に落下阻集された浮上油分Hは外部に設けられる廃棄収納缶63に排出され回収される。
回転翼32は、排出空胴主軸31の下部に設けられ、循環加工液Pの流力を受けて回転することによって、上部に設けられている阻集ホッパー部36を回転させるものである。かかる回転翼32の形状、枚数、取り付け位置や方法に関しては、特に限定されるものではない。
上下調整機能33は、排出空胴主軸31の下端に設けられ締め付け固着する締め付けカップリング35によって締め付けねじ部33aの位置を調整することで、分離回収ホッパー30全体を上下させて、回転空洞主軸31と締め付けねじ部33aを同時に締め付ける特殊工具を利用して、上下に位置調整を行うものである。
また上下調整機能33は、阻集ホッパー部36の外筒周縁部37aに設ける態様も考え得る。すなわち、該阻集ホッパー部36の外筒周縁部37aに嵌合可能な浮上油面調整リング33cを備え、調整長穴33dを締め付ける締め付けねじ33eを緩めて該浮上油面調整リング33c全体を上下にスライドさせることで、上下に位置調整を行うことが可能となる。
ジョイントカプラー34は、排出空胴主軸31の内径空胴部31aを通って下端に回動自在に固設される空胴回転継手である。阻集ホッパー部36で阻集された浮上油分Hを貯流タンク20外に排出する役目と、分離回収ホッパー30を回転させる役目を同時に果たすものである。
本発明における請求項3記載の浮上油分離回収装置10は、浮上油分Hの排出量が連続的に多量に発生する、形状が大きい、泡状で容積が大きいなど早期に浮上油分Hを回収しなければならない場合に有効に使用されるものであって、供給ダクト54から排出される循環加工液Pの流動を利用して分離回収ホッパー30が回転することによって、効率的且つ効果的に浮上油分Hを阻集回収するものである。なお、供給ダクト54が貯流タンク20の一方に片寄せられると共に、仕切り板24の下方における連通口25が設けられる側以外が閉鎖されることで、循環加工液Pの流動の勢いを分離回収ホッパー30の回転翼32に減退することなく伝える形状に形成される。
図7は、本発明における請求項3記載の浮上油分離回収装置10を示す平面図と断面図を用いた説明図であり、図7(a)は使用状態を示す平面説明図、図7(b)は使用状態を示す断面説明図である。
本発明における浮上油分離回収装置10の構成を簡単に説明すると、流路21を形成する貯流タンク20を仕切り板24によって排出槽23と滞留槽22とに遮断すると共に、該仕切り板24における供給ダクト54が設けられる側の下方が開口して連通する状態で分離し、分離回収ホッパー30の排出空胴主軸31の下部に設けられている回転翼32が循環加工液Pの正常油分Lの流力によって回転することで、滞留槽22に滞留している浮上油分Hが収納ホッパー部36内に落下阻集され、さらに排出空胴主軸31の内径空胴部31aを通って下端に設けられる回動自在に固設されるジョイントカプラー34(空胴回転継手)を介して外部に排出される構成となっており、浮上油分Hの大きさ、形状、粘性度、種類、流量に係わらず効率よく分離・回収処理することができるものである。また装置全体を稼動させる動力源が循環加工液Pの流力や落差力などの自然運動エネルギーを利用していることから、装置自体が軽量且つ、簡単構造であると共に、製造原価のコストダウン化が図られ、さらにランニングコストや機械的メンテナンス作業が不要であると共に、基本的な分離構造が堰止め回転方式を採用していることから、工作機械Mにおける循環加工液Pの浮上油分Hの回収装置や厨房廃液の油水分離装置として、また洗浄液の分離排水装置として使用することができるもので、さらに電気的稼動手段を採用していないため、車両に積載して工事現場などの臨時の油水分離処理装置としても使用することができる。
本発明における請求項3記載の浮上油分離回収装置10は、浮上油分Hの排出量が連続的に多量である、形状が大きい、泡状で体積が大きい、粘性が高い場合に有効に使用されるものであって、供給ダクト54から排出される循環加工液Pの流動を利用して、経済的且つ効果的に浮上油分Hを阻集回収するものである。
図8は、本発明における請求項4記載の浮上油分離回収装置10を示す分解斜視図を用いた説明図である。
本発明における浮上油分離回収装置10は、分離回収ホッパー30の排出空胴主軸31の上端に連結機構65を設け、該連結機構65へ貯流タンク20の架設プレート62に取り付けられている回転モーター64軸の連結部66を連結し、該排出空胴主軸31の下部に設けられる回転翼32を取り除くと共に、排出空胴主軸31の下端にジョイントカプラー34(空胴回転継手)を設け、さらに仕切り板24の下方が全面開口する連通口25を設け、さらにまた貯流タンク20の上流側の中央下方に供給ダクト54を設けたものである。
本発明における浮上油分離回収装置10の構成を簡単に説明すると、流路21を形成する貯流タンク20を仕切り板24によって排出槽23と滞留槽22とに遮断すると共に、該仕切り板24が貯流タンクの上層流域を浮遊する浮上油分Hを堰き止めつつ下層流域を流動する正常油分Lを通過させる形状に取り付けられ、浮上油分Hが滞留槽22に滞留している状態で、分離回収ホッパー30が回転モーター64を駆動源として回転することによって、浮上油分Hは強制的に掻き寄せられて阻集ホッパー部36内に落下阻集され、排出空胴主軸31の内径空胴部31aを通って下端に設けられる回動自在に固設されるジョイントカプラー34(空胴回転継手)と浮上油排出パイプ56を介して外部に排出される構成となっており、浮上油分Hの大きさ、形状、粘性度、種類、流量に係わらず効率よく分離・回収処理することができるものである。
本発明における請求項4記載の浮上油分離回収装置10は、浮上油分Hの排出量が連続的に多量に発生する、形状が大きい、泡状で容積が大きい、粘性が特に高いなど早期に浮上油分Hを回収しなければならない場合に有効に使用されるものであって、貯留タンク20上方の架設プレート62に設けられる回転モーター64の回転力を利用して分離回収ホッパー30が回転することによって、効率的且つ効果的に浮上油分Hを阻集回収するものである。
図9は、本発明における浮上油分離回収装置10の別の実施形態を示す断面図を用いた説明図である。
本発明における浮上油分離回収装置10は、循環加工液P中に含有される浮上油分Hと正常油分Lの比重差と、該循環加工液Pの流力や落差力などの自然運動エネルギーを利用して浮上油分Hと正常油分Lとを分離・回収する浮上油分離回収装置10であって、該浮上油分離回収装置10は、流路21を形成する貯流タンク20と、浮上油分Hを分離回収する箱状の分離回収ホッパー30と、で構成される。該分離回収ホッパー30は、阻集ホッパー部36に堰き止め板が設けられると共に、排出空胴主軸31の下部に循環加工液Pの流力を受けて回転する回転翼32が設けられて成る。
以上のように、本発明における浮上油分離回収装置10は、分離回収ホッパー30の下端に上下調整機能33を設けることによって、浮上油分Hを効率的且つ効果的に回収することができる多様な形状を有する浮上油分離回収装置10を提供することができる。
図10は、本発明における請求項5記載の浮上油分離回収装置10を示す断面図を用いた説明図である。
本発明における浮上油分離回収装置10は、供給ダクト54に連結される吸引ホース70の先端部に、テーパ状に拡がる上向きまたは下向きの吸引ノズル71と液面の上下変動に追随する三点支持のフロート72を接続し、液面付近の浮上油分Hと正常油分Lを該吸引ノズル71からエアー抜きをした浮上油分Hと正常油分Lを吸引装置Sを介して貯流タンク20に送り込むことで、浮上油分Hと正常油分Lとを分離して外部に排出するものである。
吸引ノズル71が下向きの場合は、例えば掃除機の吸引ノズルのようなテーパ状に拡がる形状を有して液面上の浮上油分Hと正常油分Lを同時に吸い込み、一方上向きの場合は、漏斗状の略円錐形に拡がる形状を有して液面上の浮上油分Hと正常油分Lを同時に吸い込むもので、吸引口がテーパ状に拡がっていることによって、浮上油分Hと正常油分Lを吸引装置Sに能率的に吸い上げることができるものである。
図10(a)は、工場排水タンク74に貯留された廃水を排水ピットに流す実施形態を示す説明図である。
従来の浮上油分離回収装置10が用いられる主な方法であるが、工場排水タンク73の液面上に浮上油分Hが大量に分布するものであって、分離・回収するのに多くの時間と工数を必要とするもので、さらに浮上油分Hが特に食品油や洗浄油の場合は、悪臭が広範囲に漂うため、早期の回収作業を必要とするものであった。
図10(b)は、本発明の浮上油分離回収装置10を使用して工場排水タンクに排水する実施形態を示す説明図である。
本発明の浮上油分離回収装置10を加工機械の排水ホース55に直結することによって、浮上油分Hは工場排水タンク73に溜まることなく廃棄収納缶63に直接回収されるため、大幅な浮上油分処理コストの低減が図れることとなる。
図10(c)は、本発明の浮上油分離回収装置10を使用して大型貯留タンク74の浮上油分離回収する実施形態を示す説明図である。
大型貯留タンク74内の油水分離装置や浮遊物除去装置としても使用することができるもので、作業時は移動用に組み立てられた浮上油分離回収装置10を大型貯留タンク74の頂上に設置して、分離・回収作業を行うことができる。
本発明の浮上油分離回収装置は、浮上油分離回収装置として実施例を説明しているが、構造が簡単で電気的稼動源を必要としないことから、大規模工場、小規模工場、燃料貯蔵施設、海洋事故回収船舶、研究所、公共施設、医療機関、料理店、給食施設、レジャー施設等における業務用の油水分離装置としても幅広く利用することができるもので、本発明の浮上油分離回収装置の産業上の利用可能性は大であると解する。


10 浮上油分離回収装置
20 貯流タンク
21 流路
22 滞留槽
23 排出槽
24 仕切り板
25 連通口
26 排出口
27 掛止フック
28 締め付けフランジ
30 分離回収ホッパー
31 回転空洞主軸
31a 内径空胴部
32 回転翼
33 上下調整機能
33a 締め付けねじ部
33b 締め付け固定フランジ
33c 浮上油面調整リング
33d 調整長穴
33e 締め付けねじ
34 ジョイントカプラー
35 締め付けカップリング
36 阻集ホッパー部
36a 傾斜底部
37 上端円周部
37a 外筒周縁部
38 掻き寄せフラップ
39 回転軸連結機構
39a 連結部
40 液面安定装置
41 トレー体
42 仕切り安定板
43 連通口
50 排出ダクト
51 吸入口
52 排出ホース
53 液面位置調整機能
53a 調整長穴
53b 取付けボルト
54 供給ダクト
55 排出ホース
56 浮上油排出パイプ
57 浮上油排出ホース
60 貯留タンク
61 循環ポンプ
62 架設プレート
63 廃棄収納缶
64 回転モーター
65 連結機構
66 連結部
70 吸引ホース
71 吸引ノズル
72 フロート
73 工場排水タンク
74 大型貯留タンク
H 浮上油分
L 正常油分
P 循環加工液
M 工作機械

Claims (5)

  1. 循環加工液中に含有される浮上油分と正常油分の比重差と、該循環加工液の流力及び落差力を利用して浮上油分と正常油分とを分離・回収する浮上油分離回収装置であって、
    前記浮上油分離回収装置は、流路を形成する貯流タンクと、浮上油分を分離・回収する分離回収ホッパーと、で構成され、
    前記貯流タンクが、上流から下流にかけて流路を形成する縦長に貯流されるタンク槽を形成し、上流側には前記タンク槽側壁下部に流入口が位置する状態で工作機械の排出ホースに連結される供給ダクトを設け、下流側には上下に移動させて位置決め調整することで液面位置調整機能を有する排出ダクトが排出口の外側に連結され、該流路の所定中間箇所には前記分離回収ホッパーの形状に沿うように曲げられると共に前記貯流タンクの上層流域を浮遊する浮上油分を堰き止めつつ下層流域を流動する正常油分を通過させる形状に取り付けられ且つ浮上油分を滞留する滞留槽と正常油分を外部に排出する排出槽とに分離する形状に形成された仕切り板が設けられて成り、
    前記分離回収ホッパーが、排出空胴主軸の上部に浮上油分を落下阻集する漏斗状の阻集ホッパー部を形成し、該阻集ホッパー部の上部または排出空胴主軸の下端に該阻集ホッパー部上端高さ位置の上下調整機能を備えると共に浮上油分を外部に排出する浮上油排出パイプが連結されて成り、
    前記滞留槽内に前記分離回収ホッパーを設けることによって、該滞留槽内に滞留する浮上油分を分離・回収して外部に排出することを特徴とする浮上油分離回収装置。
  2. 前記貯流タンクにおける滞留槽側の底部に、下方に連通口を備える複数の仕切り安定板がトレー体の上部に設けられて成る液面安定装置を載置することで、前記貯流タンク内の液面の安定化が図られることを特徴とする請求項1記載の浮上油分離回収装置。
  3. 前記阻集ホッパー部の上端周縁部に浮上油分を落下阻集させる掻き寄せフラップを設けると共に、前記排出空胴主軸の下部に循環加工液の流力を受けて回転する回転翼を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の浮上油分離回収装置。
  4. 前記阻集ホッパー部の上端周縁部に浮上油分を落下阻集させる掻き寄せフラップを設けると共に、該掻き寄せフラップの上方に回転軸連結機構を設け、且つ、該回転軸連結機構に回転モーター軸の連結部を連結させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の浮上油分離回収装置。
  5. 前記供給ダクトに連結される吸引ホースの先端部に吸引ノズルとフロートを接続し、液面付近の浮上油分と正常油分を該吸引ノズルから吸引装置を介して吸入して前記貯流タンクに送り込むことで、浮上油分と正常油分とを分離して外部に排出することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか記載の浮上油分離回収装置。
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