JP5262172B2 - ブレ補正装置および光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ブレ補正装置および光学機器に関する。
カメラなどの光学装置において、撮影者のいわゆる“手ブレ”等、撮影機材に加わる振動に起因する撮影の失敗を防止することを目的とする装置が数多く提案されている。
このような従来技術のなかには、ブレ補正の非作動時において、補正レンズを光軸に対して保持するためのロック機構が備えられているものがある。ロック機構としては、例えば光軸を中心として、所定角度回動することによって、ロック機構の内周面に補正レンズを保持するリング状のロックリングが知られている(特許文献1参照)。
しかし、上述のようなロックリングは、補正レンズを保持する状態においても、当該補正レンズとの間にある程度の隙間を設ける必要がある。したがって、従来技術に係るロック機構は、補正レンズの光軸がレンズ鏡筒の光軸中心からずれた位置に保持される現象を十分に抑制することができず、光学性能の向上という観点では課題を残すものであった。
特開平10−26782号公報
本発明の目的は、良好な光学特性を得ることができるブレ補正装置およびこれを搭載した光学機器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点に係るブレ補正装置(10)は、
像ブレを補正するために移動可能な光学部品(12,14)と、
前記光学部品の移動を制限可能な制限部材(16)と、
前記制限部材に備えられ、前記制限部材が前記光学部品の移動を制限しているとき、重力による前記光学部品の落下を妨げる方向に前記光学部品を付勢する付勢部材(20)とを有することを特徴とする。
また、例えば、前記付勢部材は、前記光学部品の光軸と略平行な方向、及び、重力に逆らう方向に前記光学部品を付勢してもよい。
また、例えば、前記付勢部材は、一端側(74)が前記制限部材に固定され、他端側(70)が前記光学部品を付勢する板バネであってもよい。
また、例えば、前記制限部材は、前記光学部品と相対的に回転することにより、前記光学部品の移動を制限する制限状態と、前記光学部品の移動が制限されない非制限状態とを実現可能であってもよい。
また、例えば、前記付勢部材は、前記制限部材が前記非制限状態から前記制限状態になるとき、鉛直下側に移動してもよい。
また、本発明の第2の観点に係るブレ補正装置(10)は、
像ブレを補正するために移動可能な光学部品(12,14)と、
前記光学部品の移動を制御する制御部と、
前記制御部が前記光学部品の移動制御を止めたとき、前記光学部品を重力に逆らう方向に付勢する付勢部材(20)とを含むことを特徴とする。
また、例えば、本発明の第2の観点に係るブレ補正装置は、前記光学部品の移動を制限可能な制限部材(16)を含み、前記付勢部材は、前記制限部材に備えられていてもよい。
本発明に係る光学機器は、上記に記載のブレ補正装置のうち、いずれかのブレ補正装置を内蔵する筐体とを含むことを特徴とする。
また、例えば、本発明に係る光学機器は、前記筐体に備えられ撮影に関する情報が表示される表示部(7)を有し、
前記付勢部材は、前記光学部品の光軸(L)を挟んで、前記筐体の前記表示部が備えられた領域とは反対側の領域に備えられていてもよい。
なお上述の説明では、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明は、これに限定されるものでない。後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の第1および第2実施形態に係る像ブレ補正装置を備えるカメラ2の外観図、
図2は、図1に示すカメラの概略断面図、
図3は、図1および図2に示すカメラに搭載された本発明の第1実施形態に係る像ブレ補正装置の断面図、
図4は、図2に示す像ブレ補正装置の鏡筒光軸方向からの平面図であり、レンズ保持枠がロックされた状態を示す平面図、
図5は、図2に示す像ブレ補正装置の鏡筒光軸方向からの平面図であり、レンズ保持枠がアンロックされた状態を示す平面図、
図6は、第1実施形態に係る像ブレ補正装置に備えられる付勢部材の表す正面図、上面図および側面図、
図7は、図3に示す像ブレ補正装置の一部を拡大した要部拡大断面図、
図8は、本発明の第2実施形態に係る像ブレ補正装置の鏡筒光軸方向からの平面図であり、レンズ保持枠がアンロックされた状態を示す平面図である。
第1実施形態
図1は、本発明の一実施形態に係る像ブレ補正装置10を備えるカメラ2の外観図である。レンズ鏡筒5は、不図示のマウント部によってカメラボディ4に取り付けられており、レンズ鏡筒5の鏡胴6の外部表面には、フォーカス調整を行うためのフォーカシングリング11や、焦点距離等を表示する表示部7等が設けられている。
図2は、図1に示すカメラ2の概略断面図である。レンズ鏡筒5の鏡胴6の内部には、図示省略してある焦点調整レンズ等の他のレンズ群とともに、像ブレ補正装置10が配置されている。像ブレ補正装置10は、鏡胴6内部に備えられた他のレンズ群と同様に、レンズ鏡筒5の鏡筒光軸Iに対して略垂直に配置されている。鏡胴6内部に入射した被写体光は、像ブレ補正装置10等を透過し、カメラボディ4のボディ筐体8内に設置された撮像素子9に導かれる。
なお、本実施形態では、像ブレ補正装置10を一眼レフカメラのレンズ鏡筒5に適用した例によって説明を行うが、本発明の像ブレ補正装置10を備える光学機器としてはこれに限られず、コンパクトカメラやビデオカメラ等の他の光学機器であってもよい。
また、本願において鏡筒光軸Iとは、レンズ鏡筒5における鏡胴6内部に設置され、被写体光を撮像素子9に導く一連のレンズ群が共有している光軸を意味する。ただし、像ブレ補正装置10に備えられるブレ補正レンズ群12のレンズ群光軸Lは、鏡筒光軸Iに対して移動することができる。各図面では、鏡筒光軸Iと平行な方向をZ軸方向、鏡筒光軸Iと直交する方向のうちカメラの上下方向をY軸方向、Z軸方向およびY軸方向と直交する方向をX軸方向として説明を行う。
図3は、図2に示す鏡胴6の内部に配置された像ブレ補正装置10を拡大して示したものであり、本発明の第1実施形態に係る像ブレ補正装置10の断面図である。本実施形態に係る像ブレ補正装置10は、ブレ補正レンズ群12と、当該ブレ補正レンズ群12を保持するレンズ保持枠14と、ロックリング16と、ベース部18等を有する。また、ロックリング16には、ロックリング16がレンズ保持枠14を介してブレ補正レンズ群12をロックしているとき、レンズ保持枠14を付勢する付勢部材20が備えられている。像ブレ補正装置10を構成する各部材は、図3に示すように、鏡筒光軸Iに対して略垂直に配置されている。
ベース部18は、図2に示す鏡胴6の内壁面に対して固定されており、像ブレ補正装置10を構成する他の部材を、接触もしくは非接触で支持している。図3に示すように、ベース部18は、それぞれが略円環形状である第1ベース部18a,第2ベース部18bおよび第3ベース部18cを有する。これらの各部材は、第1ベース部18a、第2ベース部18b、第3ベース部18cの順に、被写体光の進行方向に沿って配列されており、第1〜第3ベース部18a,18b,18cが配置された鏡筒光軸I方向の空間内に、ブレ補正レンズ群12を保持するレンズ保持枠14と、ロックリング16とが収納されている。
第3ベース部18cには、像ブレ補正用VCM(ボイスコイルモータ)を構成する第1マグネット22および第1ヨーク24が備えられている。それに対して、第2ベース部18bには、第2ヨーク26が配置されている。第2ヨーク26は、第3ベース部18cの第1マグネット22との間に、レンズ保持枠14に備えられたブレ補正用コイル40を、鏡筒光軸I方向に挟んで配置されている。したがって、第3ベース部18cに配置された第1マグネット22および第1ヨーク24と、第2ベース部18bに配置された第2ヨーク26は、レンズ保持枠14に備えられたブレ補正用コイル40の周りに磁場を形成している。
本実施形態に係る像ブレ補正装置10は、鏡胴6内に設置された振動センサ(不図示)からの信号に応じて、ブレ補正用コイル40に流れる電流を変化させ、ブレ補正レンズ群12の移動を制御するブレ補正制御部(不図示)を有している。ブレ補正制御部は、ブレ補正用コイル40に流れる電流を変化させることによって、形成された磁場との間に発生する任意の大きさのローレンツ力を、ブレ補正用コイル40に作用させることができる。
このように、ブレ補正用コイル40、マグネット22およびヨーク24,26は、像ブレ補正用VCMを構成している。本実施形態に係る像ブレ補正装置10に備えられる像ブレ補正用VCMは、レンズ保持枠14およびブレ補正レンズ群12を、鏡筒光軸Iに対して直交する所定方向に移動させることができる。
また、本実施形態に係る像ブレ補正装置10は、鏡筒光軸Iおよび上述の像ブレ補正用VCMによる方向に対して直交する方向に、ブレ補正レンズ群12を移動させるための他の像ブレ補正用VCM(不図示)を備えている。したがって不図示のブレ補正制御部は、2つの像ブレ補正用VCMを駆動制御することによって、鏡筒光軸Iに対して略垂直な平面内を任意の方向に、ブレ補正レンズ群12を移動させることができる。
図4は、鏡筒光軸I方向から見た像ブレ補正装置10の平面図である。なお、第1ベース部18aは省略してある。図4に示す状態では、ロックリング16は、レンズ保持枠14を保持し、ブレ補正レンズ群12の移動を制限するロック位置にある。ロック位置にあるロックリング16は、ブレ補正レンズ群12のレンズ群光軸Lと、レンズ鏡筒5の鏡筒光軸Iとが近接もしくは略一致するように、レンズ保持枠14を保持することができる。
レンズ保持枠14は、その内周面によってブレ補正レンズ群12を保持できるように、略円形のリング形状を有している。レンズ保持枠14の外周側面上には、略半円形状のXY断面を有し、外径方向に突出している突起部46が形成されている。レンズ保持枠14の突起部46は、ロックリング16の内周面に対して鏡筒光軸I方向の位置が略同一となるように配置されており、ロックリング16の内周面と対向している。図4に示すように、本実施形態においては、8つの突起部46が、略45度の間隔で、レンズ保持枠14の外周側面上に形成されている。なお、突起部46の先端部付近における外周側面は、ロック時にロックリング16の内周面と接触するため、弾性部材等によってカバーされていてもよい。
ロックリング16は、図4に示すように、リング形状のリング本体部50と、リング本体部50の外周側面の一部から外径側に張り出して形成されるコイル固定部52および回動規制部54とを有する。ロックリング16は、第2ベース部18bに形成された複数のガイド用突起56の内周面に、リング本体部50の外周側面が収まるように取り付けられる。したがってロックリング16は、第2ベース部18bに回動可能に支持される。
ロックリング16の回動規制部54は、第2ベース部18bに備えられたロック側制限あてゴム38b,およびアンロック側制限あてゴム38aに接触することによって、ロックリング16の回動範囲を規制している。なお、第2ベース部18bには、外周側面側からロックリング16を付勢するラッチバネ64が設けられている。ラッチバネ64の先端は、ロック位置およびアンロック位置において、ロックリング16の外周側面に設けられたラッチバネ係合溝66a,66bに係合する。ラッチバネ64は、回動用コイル42等によって構成される回動用ボイスコイルモータからの駆動力ではなく、鏡筒2に与えられた衝撃等の意図しない力によって、ロックリング16が移動することを防止している。
ロックリング16のコイル固定部52には、回動用コイル42が備えられている。第2ベース部18bに対して、ロックリング16を挟むように取り付けられる第1ベース部18aには、図3の断面図に示すように、回動用VCMを構成する第3マグネット28および第3ヨーク30が備えられている。第2ベース部18bには、第3ベース部18cのマグネット28に対して、ロックリング16に備えられた回動用コイル42を挟んで、第4マグネット32および第4ヨーク34が配置されている。このように、第1ベース部18aに配置された第3マグネット28および第3ヨーク30と、第2ベース部18bに配置された第4マグネット32および第4ヨーク34は、ロックリング16に備えられた回動用コイル42の周りに磁場を形成している。
ロックリング16の回動用コイル42には、FPC38を介して電力が供給される。本実施形態の像ブレ補正装置10は、回動用コイル42に流れる電流を制御することによって、ロックリング16を、図4に示すロック位置と、図5に示すアンロック位置の間で移動させることができる。
ロックリング16が図4に示すロック位置にある場合、ロックリング16は、レンズ保持枠14を保持し、ブレ補正レンズ群12が鏡筒光軸Iに対して垂直方向に移動することを制限する。例えば、像ブレ補正装置10は、ブレ補正の非作動時等において、ロックリング16を図4に示すロック位置に移動させ、ブレ補正レンズ群の移動を制限する。
また、ロックリング16が図5に示すアンロック位置にある場合、ロックリング16は、ブレ補正レンズ群12およびレンズ保持枠14が、鏡筒光軸Iに対して垂直方向に移動することを制限しない。像ブレ補正装置10は、図2に示すブレ補正制御部91にブレ補正レンズ群12を駆動制御させ、ブレ補正動作を行う際には、ロックリング16を図5に示すアンロック位置に移動させる。図2に示すブレ補正制御部91は、例えば、レンズ鏡筒5に備えられたCPUである。
図4および図5に示すように、ロックリング16の内周面には、レンズ保持枠14の突起部46と係合してレンズ保持枠14を保持できるように、内径側に突出した凸部44が形成されている。ロックリング16が図4に示すロック位置にある場合、レンズ保持枠14の突起部46は、ロックリング16の凸部44と対向する位置にあり、凸部内周面44aと係合することができる。図4に示す状態では、図3に示すブレ補正用コイル40に電力が供給されない状態であっても、ブレ補正レンズ群12のレンズ群光軸Lは、レンズ鏡筒5の鏡筒光軸Iと略一致する位置で保持される。
また、ロックリング16が図5に示すアンロック位置にある場合、レンズ保持枠14の突起部46は、ロックリング16の内周面のうち、凸部44が形成されていない第2内周面43と対向する位置にある。ロックリング16がアンロック位置にある状態では、レンズ保持枠14の突起部46とロックリング16の凸部内周面44aとの係合が解除されている。
図5に示すように、ロックリング16は、ロックリング大半径r3と、ロックリング小半径r2との2つの内周半径を有する。ロックリング大半径r3は、ロックリング16の内周面のうち、凸部44が形成されていない第2内周面43と、ロックリング16のリング中心との距離である。ロックリング大半径r3は、レンズ保持枠14の中心から突起部46までの長さである保持枠半径r2より大きい。ロックリング大半径r3と保持枠半径r2との間の半径差が、ブレ補正レンズ群12のレンズ群光軸Lを、レンズ鏡筒5の鏡筒光軸Iに対して移動させられる最大量を規定している。
それに対して、ロックリング小半径r1は、凸部44の凸部内周面44aと、ロックリング16のリング中心との距離である。ロックリング小半径r1は、ロックリング大半径r3より小さく、レンズ保持枠14を係止して保持できるように、保持枠半径r2とほぼ等しいが、同一ではない。すなわち、ロックリング小半径r1は、保持枠半径r2よりわずかに大きく、図4に示すロックリング16の凸部内周面44aとレンズ保持枠14の突起部46との間には径ガタ(すき間)が形成されている。
このような径ガタがあることによって、ロックリング16が、ロック位置からアンロック位置する際に、ロックリング16の凸部内周面44aが、レンズ保持枠14の突起部46からスムーズに離れることができる。したがって、ロックリング16は、レンズ保持枠14から強い抵抗を受けることなく、ロック位置からアンロック位置に移動することができる。
ただし、径ガタの大きさ(ロックリング小半径r1と保持枠半径r2の差の2倍)が大きすぎると、ロックリング16がロック位置にある状態において、レンズ保持枠14が重力方向に移動して、レンズ鏡筒5の光学性能に悪影響を与える。したがって、径ガタの大きさは、ロックリング16がロック位置にある状態においてレンズ群光軸Lと鏡筒光軸Iとの間に発生する光軸ずれ(図3参照)が、光学性能上の許容範囲内となるように設計される。本実施形態に係るレンズ鏡筒5において、径ガタの大きさは、たとえば0.1〜0.2mm程度とすることができる。
ロックリング16には、ロックリング16が図4に示すロック位置にある場合において、レンズ保持枠14を付勢する付勢部材20が取り付けられている。図6は付勢部材20を表す平面図であり、(a)は付勢部材20の上面図、(b)は付勢部材20の正面図、(c)は付勢部材20の側面図をそれぞれ表している。図6(a)に示すように、付勢部材20は、頭部70と、首部72と胴部74とを有する。付勢部材20は、金属または樹脂等の弾性を有する材料によって作製することができ、本実施形態の付勢部材20は、金属板を加工して作製されている。すなわち、本実施形態の像ブレ補正装置10に備えられる付勢部材20は、ロックリング16が図4に示すロック位置にある状態において、レンズ保持枠14を付勢する板バネである。
図6(a)に示すように、付勢部材20の胴部74には、2つの取り付け孔74aが形成されている。付勢部材20の胴部74は、当該取り付け孔74aを貫通するピン76を介して、ロックリング16に固定される(図4)。また、図6(a)に示す付勢部材20の胴部74には、付勢部材20を軽量化し、付勢部材20に適切な弾性を持たせるために、スリット74bが形成されていてもよい。
付勢部材20の一端側である胴部74がロックリング16に固定されているため、付勢部材20は、ロックリング16の移動に伴って、レンズ保持枠14の周りを回転移動する。付勢部材20の他端側である頭部70は、ロックリング16が図4に示すロック位置にある状態において、レンズ保持枠14の突起部46に接触し、レンズ保持枠14を付勢する。付勢部材20の頭部70は、図6に示すように、胴部74に対して、首部72を挟んで形成されている。なお、付勢部材20の頭部70、首部72および胴部74は、一体に形成されている。
頭部70の中央部分には、ロックリング16が図4に示すロック位置にある状態において、レンズ保持枠14の突起部46と接触する接触部70aが形成されている(図6)。また、接触部70aを挟む両側には、当該接触部70aに対して、レンズ保持枠14の突起部46に対向する側とは反対側に折り曲げられた誘導部70bが形成されている。
ここで、レンズ保持枠14における突起部46のZ軸負方向側の面は、図7に示すように、付勢部材20の胴部が固定されているロックリング16のZ軸負方向側の面に対して、Z軸負方向側に突出している。誘導部70bは、ロックリング16が図4に示すアンロック位置から、図5に示すロック位置に移動する際に、接触部70bがレンズ保持枠14の突起部46に乗り上げるように、頭部70を誘導する。また、ロックリング16がロック位置にある状態において、付勢部材20の頭部70は、図3および図7に示すように、胴部74に対してZ軸負方向側に曲げられた状態となり、レンズ保持枠14を弾性力によって付勢する。
本実施形態における像ブレ補正装置10において、付勢部材20は、ロックリング16がロック位置にある状態において、レンズ保持枠14に対して略鉛直下側に位置するように配置されている(図4)。レンズ鏡筒5を備えるカメラ2は、図1に示すように、レンズ鏡筒5に備えられる表示部7や、カメラボディ4に備えられるレリーズボタン13が上方向(地面と反対方向)を向く正規位置(長方形の撮像素子を有するカメラであれば、いわゆる正横位置)の姿勢で、撮影に用いられることが多い。
したがって、レンズ鏡筒5に備えられる像ブレ補正装置10は、図4に示すY軸負方向側が、鉛直下側と略一致する姿勢で使用されることが多い。このため図4に示す付勢部材20は、レンズ保持枠14の突起部46のうち、レンズ鏡筒5の鏡筒光軸I(またはレンズ群光軸L)に対してY軸負方向側に位置する突起部46を付勢するように、ロックリング16に対して固定されている。なお、付勢部材20は、鏡筒光軸I(またはレンズ群光軸L)を挟んで、表示部7が備えられた領域とは反対側の領域に備えられている。
図7は、図3に示す像ブレ補正装置10の一部を拡大した要部拡大断面図である。付勢部材20の頭部70は、先述のようにZ軸負方向側に曲げられた状態となっており、ブレ補正レンズ群12を保持するレンズ保持枠14を、矢印80で示す方向に付勢している。このときブレ補正レンズ群12を保持するレンズ保持枠14は、付勢部材20から、重力に逆らう方向の力(矢印80aで示す成分)と、レンズ群光軸Lと略平行な方向の力(矢印80bで示す成分)とを受けている。
このように、付勢部材20は、重力に逆らう方向にレンズ保持枠14を付勢しているため、レンズ保持枠14およびブレ補正レンズ群12が、重力方向に移動することを抑制することができる。ロック位置においてブレ補正用VCMからの駆動力が失われた場合、レンズ保持枠14およびブレ補正レンズ群12は凸部内周面44aと突起部46との間に形成された径ガタを、重力方向に詰めるように移動しようとする。しかしレンズ保持枠14は、付勢部材20から重力に逆らう方向の力を受けるため、先述の径ガタが完全に詰められることなく、突起部46と凸部内周面44aとの間に幅Dのすき間を残した状態で保持される。
したがって本実施形態における像ブレ補正装置10は、ロックリング16が図4に示すロック位置にある状態において発生するブレ補正レンズ群12のレンズ群光軸Lとレンズ鏡筒5の鏡筒光軸Iとの光軸ずれを抑制することができる。また、本実施形態における像ブレ補正装置10は、ロックリング16が図4に示すロック位置にある状態において、ブレ補正レンズ群12をより理想的な位置に保持するため、光学性能の低下を抑制できる。また付勢部材20は、ロックリング16がロック位置にある状態において、レンズ保持枠14をレンズ群光軸Lと略平行な方向にも付勢しているため、レンズ鏡筒5に加えられた振動等によって、ブレ補正レンズ群12がレンズ群光軸L(または鏡筒光軸I)方向に移動することを防止している。
第2実施形態
図8は、本発明の第2実施形態に係る像ブレ補正装置10を、鏡筒光軸I方向から見た平面図である。図8に示す状態では、図3と同様、レンズ保持枠14は、レンズ保持枠14を介してブレ補正レンズ群12をロックするロック位置にある。第2実施形態に係る像ブレ補正装置10は、ロックリング16に2つの付勢部材20が備えられている点が、第1実施形態に係る像ブレ補正装置とは異なるが、その他の部分は第1実施形態に係る像ブレ補正装置と同様である。
一方の付勢部材20は、第1実施形態と同様に、ロックリング16がロック位置にある状態において、レンズ鏡筒5の鏡筒光軸I(またはレンズ群光軸L)に対してY軸負方向側に位置する突起部46を付勢するように、ロックリング16に対して固定されている。それに対して、他方の付勢部材20は、レンズ保持枠14の突起部46のうち、鏡筒光軸I(またはレンズ群光軸L)に対してX軸負方向側に位置する突起部46を付勢するように、ロックリング16に対して固定されている。このように、ロックリング16は、複数の付勢部材20を備えていてもよい。
すなわち、一方の付勢部材20は、他方の付勢部材20対して、鏡筒光軸I(またはレンズ群光軸L)を中心として、ロックリング16のリング本体部50に沿って略90度回転移動した位置に配置されている。これにより、図1に示すレリーズボタン12や表示部7が横方向(地面と平行な方向)を向く位置(長方形の撮像素子を有するカメラであれば、いわゆる縦位置)で、カメラ2が使用される場合でも、付勢部材20は、重力に逆らう方向にレンズ保持枠14を付勢することができる。
第2実施形態に係る像ブレ補正装置10は、第1実施形態の効果に加え、カメラ2をいわゆる縦位置で頻繁に使用するような場合にも、ロックリング16がロック位置にある状態で光学性能が低下するという現象を抑制できるという効果を有する。
その他の実施形態
付勢部材20の形状および配置は、第1実施形態および第2実施形態に示したものに限定されず、ロックリング16やレンズ保持枠14等の形状等に応じて適宜変更することができる。例えば、付勢部材20を、ロックリング16がロック位置にある状態において、レンズ保持枠14に対して、鉛直下側方向から水平方向の間である斜め下方向に配置してもよい。
また、レンズ保持枠14における突起部46のZ軸負方向側の表面には、ロック状態において付勢部材20の接触部70aと接触する接触突起部が形成されていてもよい。例えば接触突起部の大きさを調整することによって、付勢部材20がレンズ保持枠14を付勢する力の方向および大きさを調整することが可能である。
図1は、本発明の第1および第2実施形態に係る像ブレ補正装置を備えるカメラの外観図である。 図2は、図1に示すカメラの概略断面図である。 図3は、図1および図2に示すカメラに搭載された本発明の第1実施形態に係る像ブレ補正装置の断面図である。 図4は、図2に示す像ブレ補正装置の鏡筒光軸方向からの平面図であり、レンズ保持枠がロックされた状態を示す平面図である。 図5は、図2に示す像ブレ補正装置の鏡筒光軸方向からの平面図であり、レンズ保持枠がアンロックされた状態を示す平面図である。 図6は、第1実施形態に係る像ブレ補正装置に備えられる付勢部材の表す正面図、上面図および側面図である。 図7は、図3に示す像ブレ補正装置の一部を拡大した要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る像ブレ補正装置の鏡筒光軸方向からの平面図であり、レンズ保持枠がアンロックされた状態を示す平面図である。
符号の説明
2… カメラ
5… レンズ鏡筒
7… 表示部
10… 像ブレ補正装置
12… ブレ補正レンズ群
14… レンズ保持枠
16… ロックリング
20… 付勢部材
44… 凸部
46… 突起部
70… 頭部
74… 胴部

Claims (7)

  1. 像ブレを補正するために移動可能な光学部品と、
    前記光学部品の移動を制限可能な制限部材と、
    前記制限部材に備えられ、前記制限部材が前記光学部品の移動を制限しているとき、重力による前記光学部品の落下を妨げる方向に前記光学部品を付勢する付勢部材とを有し、
    前記付勢部材は、一端側が前記制限部材に固定され、他端側が前記光学部品を付勢する板バネであり、前記制限部材に固定された前記一端側が前記光学部品の光軸からの径方向の外側に位置し、前記光学部品を付勢する前記他端側が前記光学部品の前記光軸からの径方向の内側に位置し、前記光学部品の前記光軸と略平行な方向、及び、前記光学部品の前記光軸からの前記径方向の内側に前記光学部品を付勢することを特徴とするブレ補正装置。
  2. 請求項1に記載されたブレ補正装置であって、
    前記光学部品は、前記径方向の外側に突出する突起部を有し、
    前記付勢部材の前記他端側は、前記光学部品を付勢する際に前記突起部と接触する接触部と、前記接触部に対して前記突起部に対向する側とは反対側に折り曲げられて形成され、前記突起部が前記接触部と接触するように誘導する誘導部と、を有することを特徴とするブレ補正装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたブレ補正装置であって、
    前記制限部材は、前記光学部品と相対的に回転することにより、前記光学部品の移動を制限する制限状態と、前記光学部品の移動が制限されない非制限状態とを実現可能であることを特徴とするブレ補正装置。
  4. 請求項に記載されたブレ補正装置であって、
    前記付勢部材は、前記制限部材が前記非制限状態から前記制限状態になるとき、鉛直下側に移動することを特徴とするブレ補正装置。
  5. 請求項1から請求項までの何れか1項に記載されたブレ補正装置であって、
    前記光学部品の移動を制御する制御部を備え、
    前記付勢部材は、前記制御部が前記光学部品の移動制御を止めたとき、重力による前記光学部品の落下を妨げる方向に前記光学部品を付勢することを特徴とするブレ補正装置。
  6. 請求項1から請求項までの何れか1項に記載されたブレ補正装置と、前記ブレ補正装置を内蔵する筐体とを含むことを特徴とする光学機器。
  7. 請求項に記載された光学機器であって、
    前記筐体に備えられ撮影に関する情報が表示される表示部を有し、
    前記付勢部材は、前記光学部品の光軸を挟んで、前記筐体の前記表示部が備えられた領域とは反対側の領域に備えられていることを特徴とする光学機器。
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