JP5260085B2 - 発電用エンジンの始動装置および始動方法 - Google Patents

発電用エンジンの始動装置および始動方法 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンで発電機を駆動して電力を供給するとともに、該エンジンの排熱を利用して水を加熱して給湯するいわゆるコジェネレーション装置に設置されるエンジンの始動装置およびその始動方法に関する。
最近、都市ガスを燃料とするガスエンジンによって発電機を駆動し、該エンジンを低出力で運転、例えば出力電力1KW程度の定格で運転するとともに、該ガスエンジンの排熱を熱源として給湯装置を作動して給湯するようにした家庭用のコジェネレーション装置が知られている。
このような家庭用のコジェネレーション装置としては、例えば、特許文献1に示され、電力使用装置側に蓄電手段と余剰電力消費ヒータとを設けて、家庭内での電力使用装置の使用量が小さいときに発電機の余剰電力を蓄電手段に蓄電するとともに余剰電力消費ヒータを作動させるように通電して、給湯用の加熱が行えるようにしたコジェネレーションシステムの技術が示されている。
また特許文献1のコジェネレーション装置の発電機を駆動するエンジンとしてガスエンジンが示され、ガスエンジンには、設定流量でガス燃料が供給されて、定格運転されるようになっている。
一方、コジェネレーション装置に設置されるガスエンジンに対して、始動の際には、リコイルスタータ(手動スタータ)や、セルモータや、発電機のモータリング等を用いて始動させている。そして、始動後にはエンジンが自立昇速するが、連続運転中にエンジンを停止しその直後に再始動する場合、例えば、落雷で保護機能が作動して瞬時に停止しその後再始動する場合には、エンジンオイルが高温化して低フリクション状態にあるため、エンジンをセルモータや発電機のモータリングで始動させると過回転が発生するおそれがある。
発電機に電圧調整機能が付設されていれば過回転による発電電圧を調整することが可能であるが、発電機出力に対して電圧調整機能が付いてないような小型軽量で、廉価な発電機装置の場合には、発電機を構成する磁石の回転速度に応じた電圧が発生するようになっているため、過回転によってインバータの耐電圧を超えた発電電圧が発生して、インバータを破損させるおそれがある。
そのため、電圧調整機能付でない発電装置においてはエンジンの温態状態での再始動時における過回転に伴う発電電圧過昇を抑制する制御が必要とされる。
なお、ガスエンジンについて、ガスエンジンの始動に際してエンストや過回転の発生を防止する技術として、特許文献2が知られている。
この、特許文献2には、ヒートポンプ等に用いられるガスエンジンにおいて、始動時のガスエンジンの温度を検出して、予め設定している対応関係に基づいてスロットル弁の開度を設定して始動して、スロットル弁をバイパスするアイドルポートを必要とせずに始動に際してエンストや過回転を防止する技術が示されている。
すなわち、ガスエンジンの始動時に、冷却水温度、潤滑油温度等のエンジン温度を検出し、該エンジン温度の検出値に基づきスロットル弁の開度を調整して、始動時におけるエンジンの過回転や始動不良の発生を防止するようにしたガスエンジンが開示されている。
特開2006−158148号公報 特開平6−288268号公報
前記したように特許文献1には、家庭用のコジェネレーション装置が示され、コジェネレーション装置の発電機を駆動するエンジンとしてガスエンジンが設けられ、ガスエンジンには、設定流量でガス燃料が供給されて、定格運転されるようになっているが、該ガスエンジンの始動時の制御については示されてなく、特に、エンジンが温態状態での始動時における過回転に伴う発電電圧過昇を抑制する制御については示されていない。
また、特許文献2には、前記のようにガスエンジンについて、ガスエンジンの始動時にスロットル開度を抑えて過回転を防止するにとどまっており、エンジン回転数制御とエンジン負荷、すなわち発電機の電気負荷とを組み合わせての過回転防止をする技術までは示されてなく、コジェネレーション装置においての発電機を駆動するガスエンジンにおいての始動時の制御までは開示されていない。
さらに、前記特許文献2のように、ガスエンジンの始動時にエンジン温度の検出値に基づきスロットル弁の開度を調整して(絞って)エンジンの過回転の発生を防止する手段では、スロットル弁からエンジンの燃焼室までの吸気通路の長さが長くまた吸気通路の容積が大きいエンジンでは、スロットル弁の開度調整からエンジンの回転低下まで時間遅れつまりタイムラグがあるため、始動時における回転上昇抑制の応答性が低いという問題がある。
そこで、本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、エンジンによって発電機が直接駆動されるとともに、発電電圧調整機能が装着されてなく発電機の回転数に比例的に発電電圧が上昇する発電装置において、エンジンの始動時、特に温態始動時に発電機が過回転して発電電圧が過昇になることを抑えて、インバータの破損等を防止するエンジン始動装置および始動方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、第1発明は、発電機を駆動する発電機用エンジンの始動装置において、
エンジンに直結されるとともに、発電電圧調整機能を有さずに発電機の回転に比例的に発電電圧が出力される発電装置を備え、
エンジン回転数が予め設定された始動時許容回転数以下になるように、前記発電機に電気負荷を投入して発電負荷を増大する始動制御手段と、
前記エンジンの排熱によって加熱される給湯装置が設けられ、給湯指令によってエンジンの始動を検出し、およびエンジンオイル温度センサからの検出信号に基づいて、所定温度以上の場合にはエンジンが温態状態にあると判断する温態始動検出手段と、を備え、
該温態始動検出手段によって温態時における始動を検出したとき、前記始動制御手段を作動させることを特徴とする。
また、第2発明は、発電用エンジンの始動方法に関し、発電機を駆動する発電機用エンジンの始動方法において、エンジンに直結されるとともに、発電電圧調整機能を有さずに発電機の回転に比例的に発電電圧が出力される発電装置が設けられ、前記エンジンの排熱によって加熱される給湯装置が設けられ、給湯指令によってエンジンの始動を検出し、およびエンジンオイル温度センサからの検出信号に基づいて、所定温度以上の温態状態を検出したとき、エンジン回転数が予め設定された始動時許容回転数以下になるように、前記発電機に電気負荷を投入して発電負荷を増大することを特徴とする。
かかる装置発明、および方法発明によれば、エンジンの温態始動時に、エンジン回転数が予め設定された始動時許容回転数以下になるように、発電機に電気負荷を投入して発電負荷を増大するので、エンジンの過回転が防止され、発電機の発電電圧が一定値以上に上昇することが抑えられ、インバータの耐電圧以上の発電が防止されてインバータ等が破損することが防止される。
また、装置発明、および方法発明によれば、前記エンジンの排熱によって加熱される給湯装置が設けられ、給湯指令によってエンジンの始動を検出し、およびエンジンオイル温度センサからの検出信号に基づいて、所定温度以上の温態状態を検出したとき、エンジン回転数が予め設定された始動時許容回転数以下になるように、前記発電機に電気負荷を投入して発電負荷を増大するので、温態始動時にはエンジンオイルが高温化して低フリクション状態にあるため、過回転が生じやすいが、電気負荷の投入によって過回転が抑えられる。
また、装置発明において好ましくは、前記始動制御手段の電気負荷が余剰電力ヒータへの通電であるとよく、かかる構成によれば、余剰電力ヒータへの通電によって発電出力を消費させることにより、エンジンの過回転を防止できる。回転数が上がればヒータをONし、回転数が下がればヒータをOFFすることにより、回転数を制御できエンジンの回転数を制御できる。
さらに、前記給湯装置の給湯加熱源として前記排熱に加えて前記余剰電力ヒータが設置され、前記電気負荷投入時に該余剰電力ヒータに通電せしめるとよく、余剰電力ヒータの発熱を給湯器の加熱源として有効利用でき、給電と給湯とを行うコジェネシステムの熱効率を上げることができる。
また、装置発明において好ましくは、前記電気負荷の投入を前記発電機出力電圧によって制御するとよい、すなわち、エンジンの回転数または発電機の回転数を直接検出せずに、発電機の出力電圧を検出することでエンジンまたは発電機の回転数の増減を判定して、余剰電力ヒータへの投入を制御する。かかる構成によれば、発電電圧の過昇状態を直接的に検出して、検出電圧値が閾値電圧以上のときに余剰電力ヒータをONするので、発電機の発電電圧も一定値以上に上昇することが抑えられ、インバータの耐電圧以下にして破損を防止する効果を確実に得ることができる。
また、装置発明において好ましくは、前記発電機出力電圧が閾値電圧以上のときに前記電気負荷をONするとともに、前記閾値を時間とともに上げるとよく、また、前記発電機出力電圧が閾値電圧以上のときに前記電気負荷をONするとともに、前記電気負荷の投入後に時間とともに該電気負荷を減らすとよい。
かかる構成によれば、前記閾値を時間とともに上げることで、エンジンにブレーキトルクがかかり続けることが防止されてエンジン回転数を増やしていき安定した始動が可能になる。
また、同様に電気負荷をONし続けると、エンジンにブレーキトルクがかかり続けるため、エンジン回転数が上がっていかないので、これを防ぐために、余剰電力ヒータの負荷を時間とともに徐々に減らしていくことで、安定した始動が可能になる。
また、装置発明において好ましくは、前記始動制御手段はエンジンの出力を制御するエンジン制御手段を有し、前記電気負荷の投入後に前記始動時許容回転数を超える場合に前記エンジン制御手段によって吸気スロットルを絞るとよく、またはエンジンへの供給燃料を制限するとよい。
かかる構成によれば、電気負荷の投入によってもエンジン回転数が始動時許容回転数を超える場合には、エンジンの出力をスロットルを絞ることによって、または燃料供給を制限することによって、エンジン出力を直接抑制するので、発電機の発電電圧も一定値以上に上昇することが抑えられ、インバータの耐電圧以下にして破損を防止する効果を確実に得ることができる。
本発明によれば、エンジンによって発電機が直接駆動されるとともに、電圧調整機能が装着されてなく発電機の回転数に比例的に発電電圧が上昇する発電装置において、エンジンの始動時、特に温態始動時に発電機が過回転して発電電圧が過昇になることを抑えて、インバータの破損等を防止するエンジン始動装置および始動方法を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
なお、実施形態の説明で参照する図面は次の通りである。
図1は本願発明が適用される家庭用のコジェネレーション装置の概要構成を示す説明図であり、図2はコジェネレーション装置の給電部(発電装置)のブロック構成図であり、図3はガスエンジンの全体構成を示す説明図であり、図4は始動制御手段を示す制御ブロック図であり、図5は、第1実施例におけるエンジン始動時におけるエンジン回転数及び発電出力(エンジン負荷)の時間変化を示すチャート図であり、図6は、第2実施例におけるエンジン始動時におけるエンジン回転数及び発電出力(エンジン負荷)の時間変化を示すチャート図である。
図1を参照して、本願発明が適用される家庭用のコジェネレーション装置1の概要について説明する。
コジェネレーション装置1は発電を行う給電部3と、給湯を行う給湯部5とで構成されている。
給電部3には発電機7を駆動するガスエンジン9が設けられ、該発電機7で発電された電力が系統連系用のインバータ11によって外部電源たる商用系統の電圧と周波数が同じになるように揃えられて、給電線13によって配電盤を通して家庭内の電力使用装置に送られる。また、ガスエンジン9は、稼動時に発電出力が約1KWの定格で運転するようになっていて、この定格運転時に、振動騒音が最も小さくなるように設定されている。
給湯部5には、ガスエンジン9の排熱を利用するためのエンジンの冷却水が流れる冷却水配管15が、ガスエンジン9を介して設けられ、さらに排熱交換器17からもこの冷却水配管15内の冷却水に熱が与えられると共に、余剰電力ヒータ19によってもこの冷却水に熱が与えられる。
そして、熱せられた冷却水は熱交換器21、23によって貯湯タンク25に蓄える水や、図示しない家庭内に設けられた屋内暖房用暖房端末などに供給する水を温める。また、熱交換器27、29は同様に、家庭内に給湯したりするための熱交換器であり、さらに熱源が不足した場合の補助熱源器31が設けられている。
次に、図2にコジェネレーション装置1の発電を行う給電部3の詳細ブロック構成図を示す。図1の構成要素とは同一符号を付する。
ガスエンジン9に直結されて発電機7が設けられている。この発電機7は交流発電機であり、永久磁石が内蔵され、回転数に比例した誘起電圧が発生されるようになっている。
インバータ基板35には、発電機7が発電した、例えば250V、213Hzの交流を約350Vの直流に変換するAC/DCコンバータ37と、この直流350Vを外部電源たる商用系統39における電圧、周波数と同じ100V/200Vの交流にするためのDC/ACインバータ41と、電流センサ43からの電流値によって配電盤45から商用系統への電力の流れ状況を確認するための回路が搭載されている。また、配電盤45から家庭内の電力使用装置47に電力が供給されるようになっている。
ガスエンジン9、発電機7、インバータ基板35、ECU基板49によって給電部3が構成される。なお、AC/DCコンバータ37とDC/ACインバータ41とは、外部電源たる商用系統39は周波数や電圧の変動は少ないのに対し、発電機7で発電した電力はその電力の使用状況によって周波数や電圧が変動しやすいため、発電機7で発電した電気の電圧と周波数とを外部電源たる商用系統39と同じになるよう揃えるために設けられるものである。
また、ECU基板49には、スロットル、ガス電磁弁、点火装置、各種センサ等の電子制御を行うCPU51が搭載され、ガスエンジン9の運転を制御する。また、インバータ基板35にはECU基板49やインバータ基板35に電源を供給する制御電源55が搭載されている。
さらに、インバータ基板35には、AC/DCコンバータ37やDC/ACインバータ41を制御すると共に、インバータ基板35外に設けられた余剰電力ヒータ19の消費電力を、PWM(Pulse Width Modulation)制御によってデューティ(Duty)比を制御する半導体スイッチ59に指示を送るCPU53を備えている。
通常このようなコジェネレーション装置1においては、停電時に商用系統39に電気が流れると電気系統の保守に支障を来たすため、ブレーカやリレー等のスイッチ61が設けられ、商用系統39の停電時等に通電を遮断するようになっている。
外部電源たる商用系統39と配電盤45との間には、電流センサ43が設けられ、商用系統39の使用電力が検出される。発電機7の出力は前記したように例えば1KWと一定であるため、家庭内の電力使用装置47の使用電力がこの1KWを越えると、配電盤45を介して商用系統39から電力が供給される。
しかし逆に、家庭内の電力使用装置47の使用電力がこの1KWより少ないと、そのままでは余った電気が商用系統39へ逆潮流する。それを防ぐため、商用系統39と配電盤45の間に設けられた電流センサ43の測定結果がインバータ基板35に搭載したCPU53に常時送られ、このCPU53が、送られてきた測定結果から商用系統39から配電盤45方向へ流れる電流の減少を検出すると、逆潮流が起きる可能性があるとして、余剰電力ヒータ19の使用電力を制御する半導体スイッチ59へ、余剰電力に相当する電力を消費するようPWM制御信号を送るようになっている。
以上のECU基板49に設けられたCPU51と、インバータ基板35に設けられたCPU53とによって、本願発明の始動制御手段63が構成されている。
次に、始動制御手段63について図3、図4、図5を参照して説明する。この始動制御手段63は、大きく分けてガスエンジン9を制御するエンジン制御手段65と、発電機7の発電負荷を制御する電気負荷制御手段67との部分から構成されている。
図3に本発明に係る始動制御手段63の全体構成図を示す。図1、2と同一構成部品には同一符号を付する。
図3において、ガスエンジン9は単シリンダもしくは多シリンダの4サイクルガスエンジンであり、シリンダ70内に往復摺動自在に嵌合されたピストン72、該ピストン72の往復動を回転に変換するクランク軸74、前記ピストン72の上面とシリンダ70の内面との間に区画形成される燃焼室76、該燃焼室76に接続される吸気ポート78、該吸気ポート78を開閉する吸気弁80、該燃焼室76に接続される排気ポート82、該排気ポート82を開閉する排気弁84等によって構成される。
前記吸気ポート78の途中にはガスミキサー86及びスロットル弁88が設置され、燃料ガス管90からガス量調整弁92を通して供給された燃料ガスと新たに外部から取り込んだ空気とを該ガスミキサー86で混合する。
そして、この混合気は前記スロットル弁88の開度制御によって流量を調整されて、前記吸気弁80の開弁によって前記燃焼室76に供給される。
着火装置94は、この例では点火プラグによって発生させる火花によって燃焼室内の混合気を燃焼させるもので、点火プラグ、点火コイルで構成されている。
かかる構成からなるガスエンジン9は、これのクランク軸74に直結される発電機7を駆動する。
図3において、始動制御手段63には、エンジン回転数検出器96からガスエンジン9におけるエンジン回転数の検出値、負荷検出器98から電気負荷即ちガスエンジン9に掛かるエンジン負荷の検出値、オイル温度センサ100から前記ガスエンジン9の潤滑油温度の検出値、環境状態センサ102から前記ガスエンジン9の運転に関連する大気圧、大気温度、空気湿度等の環境状態の検出値が、それぞれ入力されている。さらに、発電機7の電圧検出器104から発電電圧値が入力される。エンジン回転数検出器96は発電機7の発電交流周波数から検出してもエンジン出力軸の回転から検出しても良い。
そして、始動制御手段63内のエンジン制御手段65では、前記各検出値に基づき、スロットル弁88の開度及びガス量調整弁92の開度信号をそれぞれ出力する。また、始動制御手段63内の電気負荷制御手段67では、発電機7の電気負荷である余剰電力ヒータ19の消費電力を制御する半導体スイッチ59へ、余剰電力ヒータ19への通電タイミングおよびデューティ比を指示する。さらに、始動制御手段63では、発電機7に対する起動インバータ(AC/DCコンバータ37)によるモータリングの制御も行う。
次に、図4に始動制御手段63の制御ブロック図を示し、この図4を参照して始動制御手段63について説明する。
始動制御手段63の始動回転数・負荷設定部110には、エンジンの始動時における許容最大エンジン回転数である始動時許容回転数、即ち図5に示す過回転判断回転数Naが設定されている。また、該始動回転数・負荷設定部110には、エンジンの始動時において電気負荷として投入する余剰電力ヒータ19の消費電力値(発電負荷値)Dが設定されている。さらに、余剰電力ヒータ19への通電開始のヒータON閾回転数Nbが設定されている。
エンジンを始動すると、図5に示されるエンジン始動時におけるエンジン回転数及び発電出力(エンジン負荷)の時間変化を示すチャート図のように、正常な始動及び負荷運転への移行時には、エンジン回転数は、図のZ線に示すように、始動後無負荷状態で一定の無負荷時回転数(アイドル回転数)N1まで上昇し、このアイドル回転数N1で一定時間運転した後、負荷(発電電力)を投入して該負荷を上昇させるとともに、スロットル弁の開度を増してエンジン回転数を定格回転数Nまで上昇せしめ、該定格回転数Nで連続運転を行う。
エンジン停止後の時間間隔が短い時の再始動のように、ガスエンジン9が温態状態の時にはエンジンオイル温度が運転時に近い温度レベルにあるため、ガスエンジン9を始動する際には、図5のS線に示すように、無負荷状態でエンジン回転数が過回転判断回転数(始動時許容回転数)Naを超えて上昇しようとする。
(第1の実施形態)
給湯指令によって、エンジン9の始動が開始される。まず、エンジンの温態状態がオイル温度センサ100からの検出信号に基づいて、例えばエンジンオイル温度が50℃以上の場合には、エンジン9が温態状態にあると判断する。
そして、CPU53(電気負荷制御手段67)によって発電機7の起動インバータ(AC/DCコンバータ37)を作動して、発電機7をモータリングしてエンジン9の始動を開始する。なお、給湯指令の検出およびオイル温度センサ100によって温態始動検出手段を構成している。
その後、エンジン回転数検出器96からエンジン回転数が始動制御手段63の始動時回転数・負荷制御部112に入力されると、該始動時回転数・負荷制御部112においては、エンジン回転数の検出値を前記始動回転数・負荷設定部110に設定されている図5に示す過回転判断回転数即ち始動時許容回転数NaおよびヒータON閾回転数Nbと対比して、該エンジン回転数の検出値がヒータON閾回転数Nbに達すると(t1)、この時点(図5のA点)から、余剰電力ヒータ19に通電を開始し電気負荷を投入する。
その後、余剰電力を投入してもさらに回転数が上昇し、始動時許容回転数Naに達すると(図5のE点)、前記始動時回転数・負荷制御部112においては、スロットル弁88の開度を絞る制御操作信号を該スロットル弁88に送って混合気の流量を一定流量まで低下せしめるとともに、ガス量調整弁92に制御操作信号を送って燃料ガス流量を減少させてエンジン出力を絞る。
また前記始動時回転数・負荷制御部112においては、エンジン負荷つまり電気負荷(余剰電力ヒータ19)を、前記始動時回転数・負荷制御部112に設定されている始動時設定負荷に保持する(図5のD線)。これにより、エンジン回転数は図5のBからCの定格回転数Nへと低下する。
以上の始動時の制御後(t2)は、通常のエンジン制御に入り、エンジン負荷つまり電気負荷(余剰電力ヒータ19)とスロットル弁88及びガス量調整弁92の開度制御によってエンジン9及び発電機7を定格回転数N及び定格負荷Gで運転する。
かかる実施形態によれば、商用系統39へ逆潮流するのを防止するために設けられた余剰電力ヒータ19を利用して、エンジンの温態始動時の発電機7の過回転を防止することができる。
さらに、余剰電力ヒータ19への通電開始タイミングのヒータON閾回転数Nbを超えると、まず、余剰電力ヒータ19へ通電して発電機7に負荷を投入することで発電機7の回転上昇率を抑えるが、それでもなお過回転判断回転数(始動時許容回転数)Naに達すると、スロットル弁88の開度を絞る制御信号を該スロットル弁88に送って混合気の流量を一定流量まで低下せしめるとともに、ガス量調整弁92に制御操作信号を送って燃料ガス流量を減少させる制御を行う。
このため、従来技術のように、ガスエンジンの始動時にエンジン温度の検出値に基づきスロットル弁の開度を調整して(絞って)エンジンの過回転の発生を防止する手段では、スロットル弁からエンジンの燃焼室までの吸気通路の長さが長くまた吸気通路の容積が大きいエンジンでは、スロットル弁の開度調整からエンジンの回転低下まで時間遅れつまりタイムラグがあるため、始動時における回転上昇抑制の応答性が低いという問題があるが、本実施形態においては、前記のように、始動時にエンジン回転数が始動時許容回転数に達する前に、先ずエンジンに余剰電力ヒータ19の負荷を掛けた後に、スロットル弁88の開度を絞る制御を行うので、前記従来技術のような吸気通路の長さや容積によるタイムラグの発生がなく、始動時における回転上昇抑制の応答性が高くなって、始動時におけるエンジン過回転阻止効果がより高くなる。
(第2の実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。
エンジンの温態状態がオイル温度センサ100からの検出信号に基づいて、例えばエンジンオイルの温度が50℃以上の場合には、エンジン9が温態状態にあると判断し、CPU53(電気負荷制御手段67)によって発電機7の起動イバータが作動され、発電機7がモータリングしてエンジン9の始動を開始する。
エンジンの始動開始の直後から始動時回転数・負荷制御部112によって、余剰電力ヒータ19への通電を開始するように半導体スイッチ59へON信号を出力する。
その後、エンジン9が昇速しつつ電気負荷(余剰電力ヒータ19)が作用しながらヒータON閾値変更開始回転数Ncに達すると、その後はヒータON閾回転数Nbによって余剰電力ヒータ19へのヒータONを制御するが、そのヒータON閾回転数Nbを一定時間毎に段階的に上昇させる。このON閾回転数Nbを一定時間毎に段階的に上昇する制御ではなく、ヒータON閾回転数Nbを連続的に上昇させるようにしてもよい。
なお、ヒータON閾値変更開始回転数Ncは、発電機7からの発電電流値が、始動時に起動インバータから発電機7に流すモータリングのための電流値を超える発電を開始する回転数とする。このようにすることで発電開始までを確実にモータリングして、その後はエンジン回転数をスムーズ上昇することができる。
すなわち、ヒータON閾回転数Nbを一定時間毎に段階的に上昇させるようにして、余剰電力ヒータ19のONタイミングを実際のエンジン回転数の上昇よりも高い回転数に設定して、余剰電力ヒータ19のON作動率を減らして電気負荷を減少させて、エンジン回転数を徐々に増加させるようにする。ヒータON閾回転数Nbを一定時間毎に段階的に上昇させることによって図6に示すように段階的に発電機の負荷を減少させることができる。なお、ヒータON閾回転数Nbを一定時間毎に段階的に上昇させるのではなく、連続的に上昇してもよい。
なお、ヒータON閾回転数Nbを時間とともに上昇させる制御に代えて、余剰電力ヒータ19の消費電力自体を時間とともに減少させることによって、余剰電力ヒータ19のON作動率を減らして電気負荷の上昇率を減少させて、エンジン回転数を徐々に増加させるようにしてもよい。
余剰電力ヒータ19の消費電力自体を時間とともに減少させる制御は、余剰電力ヒータ19への通電を制御する半導体スイッチ59によって通電のONデューティ率を低下させる制御によって行う。
以上のように、余剰電力ヒータ19へのONによって、回転数の増加は抑制されるが、長時間通電を続けるとエンジンの昇速の妨げとなるため、ヒータON閾回転数Nbを時間とともに上げ、もしくは余剰電力ヒータ19の消費電力を低減することで、電気負荷を減少させて、エンジン回転数を徐々に増加できる。
回転数を上昇させる制御が可能になるので、エンジン9の温態状態での始動が開始されると同時に、余剰電力ヒータ19への投入をONし、その後ON、OFF制御を繰り返すことによって、エンジン9の回転数を上昇、下降の制御できるため、実施形態1のように一定消費電力の余剰電力ヒータ19を投入するだけの制御に比べて、定格回転数Nへ短時間に迅速に移行できるようになる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として余剰電力ヒータ19をONするタイミングの変形例を説明する。
オイル温度の閾値近傍では、エンジンの個体差によって過回転するものや過回転しないものがある。これを防ぐために、単に過回転判断回転数Naを超えた場合に余剰電力ヒータ19をONするようにする。
そして、過回転判断回転数Naを超えてさらに回転数があがる場合は、余剰電力ヒータ19の負荷を過回転の度合いに応じてさらに発電機7に負荷を投入することで、回転上昇を抑える。
(第4の実施形態)
実施形態1、2、3においては、ガスエンジン9の回転数、すなわち発電機7の回転数信号によって余剰電力ヒータ19のON、OFFの制御を行ったが、本第4実施形態では、回転数ではなく発電機7から発電される発電電圧を電圧検出器104によって直接検出して制御してもよい。
すなわち、ヒータON閾電圧値Vbを予め設定して、そのヒータON閾電圧値Vbに発電機7の出力電圧が達したときに余剰電力ヒータ19への通電を開始するようにしてもよく、さらに、その後ヒータON閾電圧値Vbを1〜7秒間隔ごとに、例えば10V刻みに上げてもいく制御をしてもよい。ヒータON閾値変更開始電圧値Vcは、前記回転数Ncの設定と同様に、発電機7からの発電電流値が、始動時に起動イバータから発電機7に流すモータリングのための電流値を超える発電を開始した電圧値とする。
具体的には、このように電圧を基準として制御する場合の例として、ヒータON閾電圧値Vbを次の式(1)によって算出および設定する。

Figure 0005260085
なお、VuはU相系統電圧(V)であり、VvはV相系統電圧(V)である。そして、ヒータ電圧閾値範囲を320〜410(V)の範囲に設定している。
なお、ヒータON閾回転数Nb、過回転判断回転数(始動時許容回転数)Na
に対応する、ヒータON閾電圧値Vb、過回転判断電圧値(始動時許容電圧値)Vaは、予め計算されて始動回転数・負荷設定部110に設定されている。
本実施形態によれば、発電電圧の過昇状態を発電機の出力である発電電圧から直接検出して制御するので、エンジン温態時の発電機の過回転を確実に防止できる。
(第5の実施形態)
第5実施形態においては、エンジンの運転に関連する大気圧、大気温度、空気湿度等の環境状態及びエンジンの潤滑油温度によって、過回転判断回転数(始動時許容回転数)Na、過回転判断電圧値(始動時許容電圧値)Va、ヒータON閾回転数Nb、ヒータON閾電圧値Vb、及び余剰電力ヒータ19の設定消費電力値(デューティ比)等について学習補正をして、安定的な始動を行う。
図4の制御ブロック図において、前記オイル温度センサ100からのエンジン9出口の潤滑油温度の検出値、及び前記環境状態センサ102からのエンジン9の運転に関連する大気圧、大気温度、空気湿度等の環境状態の検出値は、前記始動制御手段63の始動時回転数・負荷制御部112にそれぞれ入力される。
また、図4の始動条件記憶部114には、前記のようにして入力された環境状態センサ102からのエンジンの運転に関連する大気圧、大気温度、空気湿度等の環境状態のデータが、エンジンの運転実績等と対応づけて蓄積されている。
さらに、始動条件記憶部114には、この環境状態と前記始動時許容回転数Na、始動時許容電圧値Va、ヒータON閾回転数Nb、ヒータON閾電圧値Vb、及び余剰電力ヒ
ータ19の消費電力値(デューティ比)との補正値の関係が設定されている。
さらに、始動条件記憶部114には、オイル温度センサ100から入力される、エンジン9の出口のエンジンオイル温度の検出データが、エンジンの運転実績等と対応つけて蓄積され、この潤滑油温度と前記始動時許容回転数Na、始動時許容電圧値Va、ヒータON閾回転数Nb、ヒータON閾電圧値Vb、及び余剰電力ヒータ19の消費電力値(デューティ比)との補正値の関係が設定されている。
前記始動時回転数・負荷制御部112においては、前記環境状態センサ102からの環境状態検出値及びオイル温度センサ100からの潤滑油温度の検出値と、前記始動条件記憶部114に蓄積されている環境状態の蓄積データ及び潤滑油温度の蓄積データとを対比して、次の条件設定の補正演算を行う。
たとえば前記環境状態検出値のうち大気温度の検出値が、前記始動条件記憶部114に蓄積された大気温度データの平均値よりも高い場合は、大気温度が上昇すると過回転が起こり易いので、前記始動時許容回転数Na(Va)、ヒータON閾回転数Nb(Vb)を前記第1〜4実施形態での設定値よりも低い回転数に設定し、必要に応じて余剰電力ヒータ19の消費電力値(デューティ比)を大きくする。
尚、前記大気温度の検出値が前記大気温度データの平均値よりも低い場合には、前記始動時許容回転数Na(Va)、ヒータON閾回転数Nb(Vb)及び余剰電力ヒータ19の消費電力値(デューティ比)の補正は行わなくてもよい。
すなわち、低い場合には、潤滑油のフリクションが大きくなる方向に作用するため過回転の問題が生じにくいためである。
また、たとえば潤滑油温度の検出値が前記始動条件記憶部114に蓄積された潤滑油温度データの平均値よりも上昇している場合は、潤滑油温度が上昇すると過回転が起こり易いので、前記始動時許容回転数Na(Va)、ヒータON閾回転数Nb(Vb)を前記第1〜4実施形態での設定値よりも低い回転数に設定し、必要に応じて余剰電力ヒータ19の消費電力値(デューティ比)を大きくする。
尚、前記潤滑油温度の検出値が前記潤滑油温度データの平均値よりも低い場合には、前記始動時許容回転数Na(Va)、ヒータON閾回転数Nb(Vb)及び余剰電力ヒータ19の消費電力値(デューティ比)の補正は行わなくてもよい。
すなわち、低い場合には、潤滑油のフリクションが大きくなる方向に作用するため過回転の問題が生じにくいためである。
以上の第5実施形態によれば、エンジン9の運転に関連する大気圧、大気温度、空気湿度等の環境状態及びエンジン9の潤滑油温度と、前記始動時許容回転数Na(Va)、ヒータON閾回転数Nb(Vb)及び余剰電力ヒータ19の消費電力値(デューティ比)との関係を、エンジン(9)の運転実績等と対応付けて取得して蓄積しておき、かかる蓄積データを用いて、エンジン9の温態始動時には、エンジン回転数及びエンジン負荷を前記始動時許容回転数Na(Va)、ヒータON閾回転数Nb(Vb)及び余剰電力ヒータ19の消費電力値(デューティ比)を制御するので、エンジン9の始動時における過回転の回避を効果的に得ることができる。前記蓄積データを用いる学習効果によって正確に設定でき、前記環境状態及びエンジンの潤滑油温度のばらつきによる始動性のばらつきの発生や危険始動の発生を回避できる。
本発明によれば、エンジンによって発電機が直接駆動されるとともに、電圧調整機能が装着されてなく発電機の回転数に比例的に発電電圧が上昇する発電装置において、エンジンの始動時、特に温態始動時に発電機が過回転して発電電圧が過昇になることを抑えて、インバータの破損等を防止するエンジン始動装置および始動方法を得ることができるので、コジェネレーション装置等の発電機を駆動するエンジン始動装置への適用に際して有益である。
本願発明が適用される家庭用のコジェネレーション装置の概要構成を示す説明図である。 コジェネレーション装置の給電部のブロック構成図である。 ガスエンジンの全体構成を示す説明図である。 始動制御手段を示す制御ブロック図である。 第1実施形態におけるエンジン始動時におけるエンジン回転数及び発電出力(エンジン負荷)の時間変化を示すチャート図である。 第2実施形態におけるエンジン始動時におけるエンジン回転数及び発電出力(エンジン負荷)の時間変化を示すチャート図である。
符号の説明
1 コジェネレーション装置
3 給電部
5 給湯部
7 発電機
9 ガスエンジン(エンジン)
11 インバータ
19 余剰電力ヒータ
59 半導体スイッチ
63 始動制御手段
65 エンジン制御手段
67 電気負荷制御手段
88 スロットル弁
92 ガス量調整弁
96 エンジン回転数検出器
98 負荷検出器
100 オイル温度センサ
102 環境状態センサ
104 電圧検出器
110 始動回転数・負荷設定部
112 始動回転数・負荷制御部
114 始動条件記憶部
Na 過回転判断回転数(始動時許容回転数)
Nb ヒータON閾回転数
Va 過回転判断電圧値(始動時許容電圧値)
Vb ヒータON閾電圧値

Claims (9)

  1. 発電機を駆動する発電機用エンジンの始動装置において、
    エンジンに直結されるとともに、発電電圧調整機能を有さずに発電機の回転に比例的に発電電圧が出力される発電装置を備え、
    エンジン回転数が予め設定された始動時許容回転数以下になるように、前記発電機に電気負荷を投入して発電負荷を増大する始動制御手段と、
    前記エンジンの排熱によって加熱される給湯装置が設けられ、給湯指令によってエンジンの始動を検出し、およびエンジンオイル温度センサからの検出信号に基づいて、所定温度以上の場合にはエンジンが温態状態にあると判断する温態始動検出手段と、を備え、
    該温態始動検出手段によって温態時における始動を検出したとき、前記始動制御手段を作動させることを特徴とする発電用エンジンの始動装置。
  2. 前記始動制御手段の電気負荷が余剰電力ヒータへの通電であることを特徴とする請求項1記載の発電用エンジンの始動装置。
  3. 前記給湯装置の給湯加熱源として前記排熱に加えて前記余剰電力ヒータが設置され、前記電気負荷投入時に該余剰電力ヒータに通電せしめることを特徴とする請求項2記載の発電用エンジンの始動装置。
  4. 前記電気負荷の投入を前記発電機出力電圧によって制御することを特徴とする請求項1または2記載の発電用エンジンの始動装置。
  5. 前記発電機出力電圧が閾値電圧以上のときに前記電気負荷をONするとともに、前記閾値を時間とともに上げることを特徴とする請求項4記載の発電用エンジンの始動装置。
  6. 前記発電機出力電圧が閾値電圧以上のときに前記電気負荷をONするとともに、前記電気負荷の投入後に時間とともに該電気負荷を減らすことを特徴とする請求項4記載の発電用エンジンの始動装置。
  7. 前記始動制御手段はエンジンの出力を制御するエンジン制御手段を有し、前記電気負荷の投入後に前記始動時許容回転数を超える場合に前記エンジン制御手段によって吸気スロットルを絞ることを特徴とする請求項1記載の発電用エンジンの始動装置。
  8. 前記始動制御手段はエンジンの出力を制御するエンジン制御手段を有し、前記電気負荷の投入後に前記始動時許容回転数を超える場合に前記エンジン制御手段によってエンジンへの供給燃料を制限することを特徴とする請求項1記載の発電用エンジンの始動装置。
  9. 発電機を駆動する発電機用エンジンの始動方法において、
    エンジンに直結されるとともに、発電電圧調整機能を有さずに発電機の回転に比例的に発電電圧が出力される発電装置が設けられ、
    前記エンジンの排熱によって加熱される給湯装置が設けられ、給湯指令によってエンジンの始動を検出し、およびエンジンオイル温度センサからの検出信号に基づいて、所定温度以上の温態状態を検出したとき、
    エンジン回転数が予め設定された始動時許容回転数以下になるように、前記発電機に電気負荷を投入して発電負荷を増大することを特徴とする発電用エンジンの始動方法
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