JP2007218129A - コジェネレーションエンジン発電装置のスロットル開度制御装置 - Google Patents

コジェネレーションエンジン発電装置のスロットル開度制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスエンジンの完爆時の回転数上昇を抑制する。
【解決手段】コジェネレーションエンジン発電装置100のガスエンジン121には、スロットル135を介して燃料ガスが供給される。スロットル135の開度は制御器123により制御される。制御器123は、起動時にはストールが生じない程度にスロットル135の開度を大きくしておき、ガスエンジン121が完爆した直後では、スロットル135の開度を、暖機完了時におけるスロットル開度よりも意図して小さくし、その後は、ガスエンジン135の回転数が暖機時の目標回転数になるように、開度を漸増させる。このため、完爆直後では、スロットル135の開度が、暖機完了時の開度に比べて小さくなるため、完爆時におけるガスエンジン121の吹き上がりを防止することができると共に、ガスエンジンの回転数が暖機時の目標回転数に迅速に収束する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コジェネレーションエンジン発電装置のスロットル開度制御装置に関し、特に、ガスエンジンの完爆完了から暖機運転に移行するときの、スロットル開度の制御を工夫したものである。
近年では、運転の効率化を図ったコジェネレーションタイプの各種の自家用発電装置が開発されている。このような自家用発電装置の一種として、都市ガスやLPガスを燃料とするガスエンジンで小型発電機を駆動して発電をすると共に、ガスエンジンの排熱を利用して給湯を行う、家庭用のコジェネレーションエンジン発電装置が研究・開発されている。
このコジェネレーションエンジン発電装置では、ガスを燃焼して回転駆動するガスエンジンに、発電機が機械的に連結されている。この発電機は電動機としても機能するものである。
かかるコジェネレーションエンジン発電装置では、起動時には、発電機を電動機として機能させ、電動機として機能する発電機により、ガスエンジンを起動させる。ガスエンジンが回転し始めた状態で、ガスエンジンに燃料ガスを供給すると共に、イグナイタにて点火制御をする。そうすると、回転数が所定回転数以上になると、ガスエンジンが完爆して自発回転していく。自発回転し始めた後には、発電機(電動機として機能している)によるガスエンジンの回転駆動は停止する。
ガスエンジンが完爆したら、暖機運転をする。即ち、ガスエンジンの回転数が暖機時目標回転数(例えば750rpm)になるように、ガスエンジンに供給する燃料ガスの供給量を調整する。具体的には、ガスエンジンの実際の回転数と目標回転数(例えば750rpm)とを比較し、両者の偏差が零になるように、スロットルの開度をPID(比例・積分・微分)制御することにより、ガスエンジンに供給する燃料ガスの量を調整して、ガスエンジンの回転数を暖機時目標回転数に収束させて維持する。
なお、スロットル開度のPID制御は、ガスエンジンの起動直後から開始しており、起動から完爆に至る期間においても、ガスエンジンの実際の回転数と目標回転数(例えば750rpm)とを比較し、両者の偏差が零になるように、スロットルの開度をPID(比例・積分・微分)制御している。
暖機運転を一定時間行い暖機が完了したら、スロットルの開度を調整して(開度を大きくしていって)、ガスエンジンの回転数を定常回転数(例えば1600rpm)にまで上昇させる。ガスエンジンが定常回転数で自発回転をすると、このガスエンジンの回転力により発電機を回転させて、この発電機により発電を開始して、発電電力を家庭内電力として供給する(特許文献3〜6参照)。
一方、冷却媒体としての水をガスエンジンに流通させて水を加熱すると共に、ガスエンジンから排出される高温の排気ガスにより、前記水を更に加熱し、このようにして加熱した水(湯)を、家庭用の給湯器に供給している。
このようなコジェネレーションエンジン発電装置では、給湯器から運転指令が送られてくると、自動的にガスエンジンを起動させる構成となっている。起動時において、ガスエンジンが冷たい場合には、ガスエンジン温度が高い場合に比べて、多量のガスをガスエンジンに供給しなければ起動することができない。したがって、完爆前ではスロットルの開度を大きくしておき、完爆後の暖機運転時にはスロットルの開度を絞る。
特開昭59−136526 特開昭62−3139 特開2002−89367 特開2002−70606 特開2002−70607 特開2000−87801
上述したコジェネレーションエンジン発電装置では、ガスエンジンを発電機(電動機として機能している)により駆動回転しているときに、ガスエンジンが完爆すると、燃料ガスの燃焼膨張力(爆発力)が大きいため、ガスエンジンの回転数が急激に上昇し、暖機時目標回転数(例えば750rpm)よりも大きな回転数(例えば1000〜1200rpm)になってしまう。
暖機運転するためには、上述したように、スロットルの開度をPID(比例・積分・微分)制御して、ガスエンジンの回転数を暖機時目標回転数に収束するように制御している。
しかし、従来技術では、完爆する前と完爆する後とで、同じPID制御をしており、完爆により回転数が急上昇したガスエンジンの回転数を、暖機時目標回転数にまで収束するのに長い時間がかかっていた。したがってガスエンジンの回転数が完爆直後に吹き上がってしまうという問題があった。
なお特許文献1の技術では、完爆前の目標スロットル開度(開度大)と、完爆後の暖機運転時の目標スロットル開度(開度小)と、中間的な目標スロットル開度(開度中)を予め設定しておき、完爆前では完爆前目標スロットル開度となるようにスロットル開度をPID制御し、完爆した直後の所定期間では、中間的目標スロットル開度となるようにスロットル開度をPID制御し、更に所定時間経過した後は、暖機時目標スロットル開度となるようにPID制御をしている。
即ち、スロットル開度を、完爆後は、スロットル開度を、完爆前の大きな開度からステップ的に減少させて、最終的な暖機時目標スロットル開度となるように、スロットルの開度調整をしている。
このように、特許文献1の技術では、スロットル開度を、完爆前の大きな開度からステップ的に減少させて、最終的な暖機時目標スロットル開度となるように、スロットルの開度の調整をしているため、このような工夫をしない場合に比べて、実際のスロットル開度が暖機時目標スロットル開度に収束するまでの時間は短縮するが、それでもまだ収束時間が長く、また完爆直後のエンジンの吹き上がりを確実に防止することはできなかった。
本発明は、上記従来技術に鑑み、起動してガスエンジンが完爆した後における、ガスエンジンの回転数の吹き上がりを防止するとともに、ガスエンジンが完爆した後の回転数が暖機時目標回転数に迅速に収束するようにした、コジェネレーションエンジン発電装置のスロットル開度制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
スロットルを介して燃料ガスが供給され、この燃料ガスを燃焼して回転駆動するガスエンジンと、
前記ガスエンジンの回転軸と連結されるとともに、電動機としても機能する発電機と、
冷却媒体としての水を前記ガスエンジンに供給する給湯器と、
前記ガスエンジンを流通してきて加熱された前記水を、前記ガスエンジンから排出される排気ガスにより更に加熱し、加熱した水を前記給湯器に送る排ガス熱交換器と、
前記スロットルの開度を調整する制御器とを有し、
前記制御器は、
前記発電機を電動機として機能させて前記ガスエンジンを起動させる時には、前記スロットルの開度を、前記ガスエンジンがストールすることなく起動できるよう予め設定した起動時目標開度にし、
前記ガスエンジンが完爆したら、前記スロットルの開度を、前記ガスエンジンの回転数が予め決めた暖機時目標回転数になったときの開度である暖機完了時目標開度よりも小さな開度となっている完爆直後目標開度に直ちに変更し、
その後は、前記ガスエンジンの回転数が前記暖機時目標回転数になるように、前記完爆直後開度になっている前記スロットルの開度を増加させていくことを特徴とする。
また本発明の構成は、
上記のコジェネレーションエンジン発電装置のスロットル開度制御装置において、
前記ガスエンジンを流通してきた水の温度を検出する温度センサを更に有し、
前記制御器は、前記温度センサにより検出した検出温度が高い場合には前記完爆直後目標開度を小さくし、前記検出温度が低い場合には前記完爆直後目標開度を大きくするよう調整したり、
前記ガスエンジンの周囲の温度を検出する温度センサを更に有し、
前記制御器は、前記温度センサにより検出した検出温度が高い場合には前記完爆直後目標開度を小さくし、前記検出温度が低い場合には前記完爆直後目標開度を大きくするよう調整したり、
前記スロットルにガスを供給するガスラインに介装された燃料弁の開度を検出し、
前記制御器は、前記燃焼弁の開度が大きい場合には前記完爆直後目標開度を小さくし、前記燃料弁の開度が小さい場合には前記前記完爆直後目標開度を大きくするよう調整することを特徴とする。
本発明によれば、起動時にはストールが生じない程度にスロットル開度を大きくしておき、ガスエンジンが完爆した直後では、スロットルの開度を、暖機完了時におけるスロットル開度よりも意図して小さくし、その後は、ガスエンジンの回転数が暖機時の目標回転数になるように、開度を漸増させるようにしている。
このため、完爆直後では、スロットルの開度が、暖機完了時の開度に比べて小さくなるため、完爆時におけるガスエンジンの吹き上がりを防止することができると共に、ガスエンジンの回転数が暖機時の目標回転数に迅速に収束することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づき詳細に説明する。
なお、以下の説明では、コジェネレーションエンジン発電装置の全体の構成及び一般的な動作を先に説明し、その後に、実施例の制御動作を説明する。
本発明の実施例1に係るコジェネレーションエンジン発電装置のスロットル開度制御装置を、図1を参照して説明する。
コジェネレーションエンジン発電装置100は、一般家庭用に用いられるものであり、屋外に設置される。一方、給湯器10は、一般家庭の屋内に設置される。
コジェネレーションエンジン発電装置100は、ケーシング110内に、ガスエンジン121、発電機122、制御器123、系統連系インバータ124、起動インバータ125、排ガス熱交換器126等を組み込んで(収納して)構成されている。
ガスエンジン121の回転軸と発電機122の回転軸は機械的に連結されている。ガスエンジン121が回転駆動して、発電機122を回転させると、発電機122は発電を行い、発電された電力は、系統連系インバータ124により波形や周波数が整えられてから、系統(家庭用の屋内配線)に供給される。
一方、系統20に接続された起動インバータ125から発電機122に電力を供給すると、発電機122は電動機として機能し、回転力を発生してガスエンジン121を起動回転させることができるようになっている。なお、発電機122を電動機として機能させ、ガスエンジン121を起動する際には、起動インバータ125から発電機122に供給する電力(三相電力)の周波数を、零から徐々に定格周波数にまで上昇させていく、ソフトスタートをしている。
ミキサ130には、エアクリーナ131を介して空気が供給されると共に、ガスライン132を介してガスが供給され、ミキサ130にて空気とガスとが混合される。ガスライン132には、燃料遮断弁133と燃料弁134が介装されており、燃料遮断弁133が開となっている状態で、燃料弁134の開度を調整することにより、空燃比が調節される。
ミキサ130にて空気とガスとが混合されてなる燃料ガスは、スロットル135を介してガスエンジン121に吸い込まれる。このとき、スロットル135の開度を調節することにより、ガスエンジン121への燃料ガスの供給量を調節して、ガスエンジン121の回転数を制御することができる。
なお、燃料遮断弁133の開閉制御や、燃料弁134及びスロットル135の開度制御は、制御器123により行っている。
ガスエンジン121は、燃料ガスが供給されるとともに、イグナイタ121aからスパークを発生することにより、回転駆動する。なおイグナイタ121aの点火時期制御は制御器123により行なわれる。
ガスエンジン121から排出される排気ガスは、排ガス熱交換器126及びマフラー127を介して、外部に排出される。
ガスエンジン121には、水ライン136を介して冷却媒体としての水Wが給湯器10から供給される。この水Wは、ガスエンジン121内を流通してガスエンジン121を冷却し、水Wは加熱される。ガスエンジン121を流通してきた水Wは、更に排ガス熱交換器126に送られ、排気ガスにより更に加熱される。このようにして加熱された水Wは、余剰電力ヒータ128を通過してから、給湯器10に送られる。
なお、余剰電力ヒータ128には定常運転時には電力は供給されないが、発電機122が発電しているときに、系統20の負荷が急に遮断(停電)されたときに、発電電力が供給されるものであり、このようにして振り替えて供給された電力によりヒータ加熱して水Wを加熱するものである。
なお、ガスエンジン121には、ガスエンジン121の回転数を検出する回転数センサ140が備えられている。回転数センサ140で検出したエンジン回転数は、制御器123に送られる。
水ライン136のうち、ガスエンジン121と排ガス熱交換器126との間の部分には、ガスエンジン121にて加熱された水Wの温度を検出する温度センサT1が配置されている。
なお、ケーシング11内の庫内温度を検出する温度センサT2をケーシング110内に配置することもある。
各温度センサT1,T2で検出した温度を示す温度検出信号は、制御器123に送出される。温度センサT1は、ガスエンジン121の内部の温度を検出する温度センサであり、温度センサT2はガスエンジン121の周囲の温度を検出する温度センサである。
実施例1では、温度センサT1の温度検出信号を用いてスロットル開度制御をし、後述する実施例2では、温度センサT2の温度検出信号を用いてスロットル開度制御をする。
次に、かかる構成となっているコジェネレーションエンジン発電装置100を、起動してから暖機運転し、更に定常回転に移行させる一般的な運転制御手順を説明する。この運転制御手順は、制御器123の制御を基に行なわれる。
図2の実線の特性は、ガスエンジン121の回転数の理想的な回転数を示している。この例では、ガスエンジンを起動した後に回転数が750rpmになったら、750rpmで暖機運転を一定時間を行い、暖機が完了したら、定常回転数(1600rpm)にまで回転数を上げている。
給湯器10から制御器123に、運転指令が送られてくると、制御器123は、起動インバータ125を起動させてクランキング制御する。即ち、起動インバータ125から発電機122に電力を供給し、しかも、供給電力の周波数を、零から定格周波数にまで上昇させていく。
このため、発電機122が電動機として機能して、ガスエンジン121をクランキング回転させる。このため、停止していたガスエンジン121が回転し始め、その回転数は、発電機122の定格回転数である750rpmに向かって上昇していく。
ガスエンジン121の回転数(回転数センサ140にて検出した回転数)が、200rpmを越えると、制御器123はエンジン起動制御をする。
即ち、まず燃料遮断弁133を開くと共に、イグナイタ121aを点火させる。なお、空燃比を設定する燃料弁134の開度は、使用するガスの種類に応じて、設定された開度に調整されている。
更に、スロットル135の開度を、予め設定した起動時目標開度(例えば「開度30%」)になるように設定する。なお起動時目標開度は、ガスエンジン121の内部の温度を示す水Wの温度を基に、その値が適宜変更されることもある。
これにより、ガスエンジン121に、起動時における最適量の燃料ガスが供給され、この燃料ガスはスパークにより点火される。
ガスエンジン121の回転数が例えば730rpmを越えたら、ガスエンジン121が完爆している(自力で回転している状態)と判定する。
このようにガスエンジン121の回転数が730rpmを越え、完爆を検出したら、エンジン暖機制御をする。即ち、起動インバータ125から発電機122への給電を停止し、ガスエンジン121の回転数が750rpmとなるようにスロットル135の開度を制御する。
そして、このようにしてエンジン121の回転数を750rpmに維持して一定時間が経過することにより暖機が完了したら、即ち、水Wの温度が予め設定した温度を越えたら、ガスエンジン121の回転数が1600rpmとなるようにスロットル135の開度を制御する。
ガスエンジン121の回転数が定常回転数である1600rpmになったら、発電開始をする。即ち系統連系インバータ124を作動させる。
このようにして、ガスエンジン121ひいては発電機122が1600rpmの回転数で回転することにより、発電機122から発電電力が出力され、この電力は系統インバータ124を介して系統20に供給される。
またガスエンジン121及び排ガス熱交換器126を流通することにより加熱された水Wは、給湯器10に供給される。
ところで、前述したように、ガスエンジン121が完爆した直後では、燃料ガスの燃焼膨張力(爆発力)が大きいため、従来では図2に点線の特性で示すように、ガスエンジン121の回転数が急上昇していた(エンジンの吹き上がりがあった)。
本実施例では、このようなガスエンジン121の吹き上がりを防止するため、完爆が完了してから暖機運転に移行するときの、スロットル135の開度制御に工夫をしている。本実施例での開度制御の詳細は後述するが、本実施例の開度制御をすることにより、図2の二点鎖線で示すように、完爆直後のガスエンジン121の回転数上昇を抑えて、ガスエンジンの回転数を暖機時目標回転数(例えば750rpm)に迅速に収束させることができる。
スロットル135の開度制御の演算処理は、実際には制御器123にてプログラム(ソフトウエア)により行なうものであるが、ここでは、演算処理手順の理解を容易にするため、演算処理の状態を機能ブロック的に示す、図3を参照して説明する。
図3に示すように、制御器123には、回転数センサ140にて検出したエンジン回転数Ne(ガスエンジン121の実際の回転数)が入力される。
目標回転数設定部123aには、暖機時目標回転数No(例えば750rpm)が設定されている。
完爆判定部123bは、エンジン回転数Neが730rpmを越えたら、ガスエンジン121が完爆したと判定する。
偏差演算部123cは、実際のエンジン回転数Neと暖機時目標回転数Noとの偏差演算をして、偏差値ΔNを求める。
微分演算部123dは、偏差値ΔNを微分演算して微分値dΔNを求めると共に、比例演算部123eは、偏差値ΔNを比例演算して比例値pΔNを求める。
加算部123fは、微分演算値dΔNと比例演算値pΔNを加算して、加算値A(=dΔN+pΔN)を求める。
積分演算部123gには、積分演算機能部123g−1と、積分調整値設定機能部123g−2と、加算部123g−3がある。
積分演算機能部123g−1は、加算値Aを積分演算して積分値Iを求め、積分調整値設定機能部123g−2は、積分調整値Tを設定して出力する。この積分調整値Tの値とその意味については後述する。
加算部123g−3は、積分値Iと積分調整値Tを加算した指令値Sを出力する。
この指令値Sの値に応じて、スロットル135の開度が調整される。
ここで積分調整値設定機能部123g−2について、更に説明する。
この積分調整値設定機能部123g−2には、完爆が検出されると完爆判定部123bから完爆検出信号が送出される。
積分調整値設定機能部123g−2は、完爆検出前では、積分調整値Tとして、スロットル135の開度を起動時目標開度(例えば開度30%)にするよう指令する値となっている積分調整値T(30)を出力する。なおスロットル135の開度を、起動時目標開度である開度30%にすれば、ストールすることなくガスエンジン121を起動することができる。
一方、完爆が検出されると、積分調整値設定機能部123g−2は、積分調整値Tとして、スロットル135の開度を完爆直後目標開度(例えば開度20%)にするよう指令する値となっている積分調整値T(20)を出力する。
ちなみに、ガスエンジン121の回転数が暖機時目標回転速度である750rpmに収束して暖機運転が完了した時点でのスロットル135の開度(暖機完了時目標開度)は、本例では25%となっている。
このように、完爆直後目標開度(例えば開度20%)は、暖機完了時目標開度(例えば開度25%)よりも、意図して小さな値に設定している。
なお、完爆後の積分調整値T(20)の値を、温度センサT1にて検出した水Wの温度t1により、調整することもある。例えば図4に示す特性により、温度t1が低くなると積分調整値T(20)を大きくし、温度t1が高くなると積分調整値T(20)を小さくするようにすることも可能である。ただし、図4に示す特性により設定した、完爆後の積分調整値T(20)により指令する開度の値(図4では22%〜18%)は、常に、暖機運転が完了したときのスロットル135の開度(例えば25%)よりも小さくなるようにしている。
次に、積分演算部123gでの演算制御を説明する。
完爆前では、積分調整値設定機能部123g−2は、スロットル135の開度を30%にするよう指令する値となっている積分調整値T(30)を出力する。このため、指令値Sの値は、積分値I(この場合、積分値Iの値は小さい)と積分調整値T(30)を加算した値となり、この指令値Sに応じてスロットル135の開度は略30%となる(図5参照)。
完爆が検出されると、その時点で、積分演算機能部123g−1で演算した積分値Iが零にクリアされると共に、積分調整値設定機能部123g−2は、スロットル135の開度を20%にするよう指令する値となっている積分調整値T(20)を出力する。このため、完爆検出時(完爆直後)では、指令値Sの値は、値が零となっている積分値Iと積分調整値T(20)とを加算した値となる。したがって、この指令値Sに応じて、完爆検出時(完爆直後)では、スロットル136の開度は20%になる。つまり、完爆が検出されると、スロットル136の開度は、30%から急激に20%に小さくなる(図5参照)。
完爆後の時間の経過に沿い、積分演算機能部123g−1で演算した積分値Iの値は徐々に大きくなるので、この積分値Iと積分調整値T(20)とを加算した指令値Sの値が徐々に大きくなる結果、完爆検出から時間が経つと、スロットル135の開度が例えば20%から徐々に大きくなり、図5に示すように、例えば開度が25%となったところでガスエンジン121の回転数が暖機時目標回転数(750rpm)となり、スロットル開度が収束する。
このように本実施例では、
(1)完爆前の起動時では、スロットル135の開度を起動時目標開度(例えば30%)となるように開度制御しておき、
(2)完爆が検出された時点(完爆直後)では、スロットル135の開度を、暖機運転完了時のスロットル135の収束開度(例えば25%)よりも意図して小さな値(例えば開度20%)にするよう開度制御をし、
(3)完爆後は、時間の経過に沿い、ガスエンジン121の回転数が暖機時目標回転数(例えば750rpm)となるように、スロットル135の開度を完爆直後の小さな開度(例えば20%)から漸増させる制御をしている。
このため、図2の二点鎖線の特性で示すように、完爆直後のガスエンジン121の回転数上昇(吹き上がり)を積極的に防止することができると共に、ガスエンジン121の回転数を迅速に暖機時目標回転数に収束させることができる。
上述した実施例1では、図4に示す特性により、温度t1が低くなると積分調整値T(20)を大きくし、温度t1が高くなると積分調整値T(20)を小さくするようにしていた。
実施例2では、図4の横軸の温度を、温度センサT2により検出した庫内温度t2とし、この温度t2が低くなると積分調整値T(20)を大きくし、温度t2が高くなると積分調整値T(20)を小さくする。
この場合にも、値を調整した完爆後の積分調整値T(20)により指令する開度の値は、常に、暖機運転が完了したときのスロットル135の開度(例えば25%)よりも小さくなるようにする。
更に、燃料弁134の開度に応じて、積分調整値T(20)の値を調整することも可能である。つまり、燃料弁134の開度が大きいときには積分調整値T(20)を小さくし、燃料弁134の開度が小さいときには積分調整値T(20)の値を大きくする。
この場合にも、値を調整した完爆後の積分調整値T(20)により指令する開度の値は、常に、暖機運転が完了したときのスロットル135の開度(例えば25%)よりも小さくなるようにする。
また更に、水Wの温度t1と、庫内温度t2と、燃料弁134の開度を組み合わせて、積分調整値T(20)の値を調整することも可能である。
この場合にも、値を調整した完爆後の積分調整値T(20)により指令する開度の値は、常に、暖機運転が完了したときのスロットル135の開度(例えば25%)よりも小さくなるようにする。
コジェネレーションエンジン発電装置のスロットル開度制御装置を示すブロック構成図。 ガスエンジンの起動・暖機時におけるガスエンジン回転数の理想的な上昇特性を示す特性図。 制御器における演算処理手順を示すブロック構成図。 積分調整値と温度との特性を示す特性図。 起動状態から暖機状態におけるスロットル開度を示す特性図。
符号の説明
10 給湯器
20 系統
100 コジェネレーションエンジン発電装置
110 ケーシング
121 ガスエンジン
122 発電機
123 制御器
124 系統連系インバータ
125 起動インバータ
126 排ガス熱交換器
127 マフラー
128 余剰電力ヒータ
130 ミキサ
131 エアークリーナ
132 ガスライン
133 燃料遮断弁
135 スロットル
136 水ライン
W 水
T1、T2 温度センサ

Claims (4)

  1. スロットルを介して燃料ガスが供給され、この燃料ガスを燃焼して回転駆動するガスエンジンと、
    前記ガスエンジンの回転軸と連結されるとともに、電動機としても機能する発電機と、
    冷却媒体としての水を前記ガスエンジンに供給する給湯器と、
    前記ガスエンジンを流通してきて加熱された前記水を、前記ガスエンジンから排出される排気ガスにより更に加熱し、加熱した水を前記給湯器に送る排ガス熱交換器と、
    前記スロットルの開度を調整する制御器とを有し、
    前記制御器は、
    前記発電機を電動機として機能させて前記ガスエンジンを起動させる時には、前記スロットルの開度を、前記ガスエンジンがストールすることなく起動できるよう予め設定した起動時目標開度にし、
    前記ガスエンジンが完爆したら、前記スロットルの開度を、前記ガスエンジンの回転数が予め決めた暖機時目標回転数になったときの開度である暖機完了時目標開度よりも小さな開度となっている完爆直後目標開度に直ちに変更し、
    その後は、前記ガスエンジンの回転数が前記暖機時目標回転数になるように、前記完爆直後開度になっている前記スロットルの開度を増加させていくことを特徴とするコジェネレーションエンジン発電装置のスロットル開度制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記ガスエンジンを流通してきた水の温度を検出する温度センサを更に有し、
    前記制御器は、前記温度センサにより検出した検出温度が高い場合には前記完爆直後目標開度を小さくし、前記検出温度が低い場合には前記完爆直後目標開度を大きくするよう調整することを特徴とするコジェネレーションエンジン発電装置のスロットル開度制御装置。
  3. 請求項1において、
    前記ガスエンジンの周囲の温度を検出する温度センサを更に有し、
    前記制御器は、前記温度センサにより検出した検出温度が高い場合には前記完爆直後目標開度を小さくし、前記検出温度が低い場合には前記完爆直後目標開度を大きくするよう調整することを特徴とするコジェネレーションエンジン発電装置のスロットル開度制御装置。
  4. 請求項1において、
    前記スロットルにガスを供給するガスラインに介装された燃料弁の開度を検出し、
    前記制御器は、前記燃焼弁の開度が大きい場合には前記完爆直後目標開度を小さくし、前記燃料弁の開度が小さい場合には前記前記完爆直後目標開度を大きくするよう調整することを特徴とするコジェネレーションエンジン発電装置のスロットル開度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009207309A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 発電用エンジンの始動装置および始動方法
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