JP5255370B2 - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インホイールモータ駆動装置の外周係合部材の支持構造に関する。
従来のインホイールモータ駆動装置は、例えば、特開2008−44537号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1のインホイールモータ駆動装置は、駆動モータと、この駆動モータから駆動力を入力されて回転数を減速して車輪側に出力する減速機と、減速機の出力軸と結合する車輪のハブ部材とが同軸かつ直列に配列されている。この減速機はサイクロイド減速機構であることから、従来の減速機として一般的な遊星歯車式減速機構と比較して高減速比が得られる。したがって、駆動モータの要求トルクを小さくすることができ、インホイールモータ駆動装置のサイズおよび重量を低減することができるという点で頗る有利である。また、このインホイールモータ駆動装置は、外周係合部材がケーシングに針状ころ軸受によって回転自在に支持されている。したがって、公転部材と外周係合部材との接触抵抗を大いに低減することができ、減速機のトルク損失を防止することができる点で頗る有利である。
特開2008−44537号公報
このサイクロイド減速機構の外周係合部材は、軸線と平行に延在する円柱状のピン部材であり、両端部がケーシングに回転自在に支持されて、公転部材の外周に係合する。外周係合部材は、公転部材と転がり接触し、曲げ応力を受けながら回転する。このとき、外周係合部材は、軸線方向の力も受け、外周係合部材の両端がケーシングと当接する。このため、ケーシングが摩耗する虞がある。また、外周係合部材の端面とケーシングとの摩擦が大きい場合、外周係合部材の回転抵抗が大きくなってサイクロイド減速機構の動力伝達効率が低下する。
本発明の目的は、外周係合部材の回転抵抗を低減し、ケーシングの摩耗を防止することができるインホイールモータ駆動装置を提供することである。
この目的のため本発明によるインホイールモータ駆動装置は、ケーシングと、モータ側回転部材を回転駆動するモータ部と、モータ側回転部材の回転を減速して車輪側回転部材に伝達する減速部と、車輪側回転部材に固定連結された車輪ハブとを備える。そして減速部は、モータ側回転部材の軸線から偏心して入力軸の一端に結合した円盤形状の偏心部材と、内周が偏心部材の外周に相対回転可能に取り付けられ、モータ側回転部材の回転に伴って軸線を中心とする公転運動を行う公転部材と、軸線を中心として周方向等間隔に配置されて軸線と平行に延在する円柱状のピン部材であって、両端部がケーシングに回転自在に転がり支持され、公転部材の外周部に係合して公転部材の自転運動を生じさせる複数の外周係合部材と、車輪側回転部材と結合し、公転部材の自転運動を取り出す内側係合部材と、ケーシングと外周係合部材の軸線方向端面との間に介挿された耐摩耗性部材とを有する。そして、外周係合部材の軸線方向端面が該端面と向き合う耐摩耗性部材の対向面と点接触する。
かかる本発明によれば、外周係合部材の端面が該端面と向き合う対向面と点接触することから、外周係合部材とケーシング側の対向面との接触面積を小さくすることが可能になる、したがって、外周係合部材の回転抵抗および対向面の摩耗を低減することができる。
本発明は一実施形態に限定されるものではなく、外周係合部材は、軸線方向一方端面および他方端面の少なくとも一方に、回転中心と同軸に配設されたテーパ穴と、テーパ穴に受け入れられて対向面と点接触する球体とを含むものであってもよい。これにより、外周係合部材と対向面との接触面積を小さくすることが可能になり、外周係合部材の回転抵抗および対向面の摩耗を低減することができる。
好ましくは、外周係合部材の軸線方向一方端面および他方端面の少なくとも一方は、外周から外周係合部材の回転中心に向かうほど軸線方向に突出した形状である。より好ましくは、外周係合部材の軸線方向一方端面および他方端面の少なくとも一方は、球面である。これにより、外周係合部材と対向面との接触面積を小さくすることが可能になり、外周係合部材の回転抵抗および対向面の摩耗を低減することができる。
また、本発明によるインホイールモータ駆動装置は、ケーシングと外周係合部材の軸線方向端面との間に介挿された耐摩耗性部材を有する。そして、外周係合部材の軸線方向端面が該端面と向き合う耐摩耗性部材の対向面と点接触する。
かかる本発明によれば、ケーシングと外周係合部材の軸線方向端面との間に介挿された耐摩耗性部材を有することから、ケーシングの摩耗を防止することができる。
好ましくは、外周係合部材の軸線方向一方端面および他方端面の少なくとも一方は、ピボット軸受によって耐摩耗性部材に支持される。これにより、外周係合部材と耐摩耗性部材との接触面積を小さくすることが可能になり、外周係合部材の回転抵抗を低減することができる。
好ましくは、ケーシングは、耐摩耗性部材を収容する凹部を有する。これにより、耐摩耗性部材の表面をケーシングの壁面に近づけることが可能になる。したがって、耐摩耗性部材の端面が突出することによって外周係合部材の両端部を回転自在に支持する軸受が軸線方向に短くなる場合であっても、軸受が軸線方向に短くなることを回避して、軸受の軌道面を十分確保することができる。
好ましくは、耐摩耗性部材は、焼入れ加工により形成された金属製部材である。これにより、耐久性を向上させて、インホイールモータ駆動装置の長寿命化を図ることができる。
好ましくは、耐摩耗性部材は、外周係合部材を軸線方向に押圧する板ばねである。これにより、外周係合部材の軸線方向のがたつきを防止して、インホイールモータ駆動装置の静粛化を図ることができる。また、外周係合部材の長寿命化にも有利である。
このように本発明のインホイールモータ駆動装置は、外周係合部材が、軸線と平行に延在する円柱状のピン部材であって、両端部がケーシングに回転自在に取り付けられ、これら両端部の端面が該端面と向き合う対向面と点接触することから、外周係合部材の回転抵抗およびケーシングの摩耗を低減することが可能になる。この結果、インホイールモータ駆動装置の高効率化および長寿命化を図ることができる。
また、本発明のインホイールモータ駆動装置は、ケーシングと外周係合部材の軸線方向端面との間に介挿された耐摩耗性部材を有することから、ケーシングの摩耗を防止することが可能になる。この結果、ケーシングを軽金属で形成してインホイールモータ駆動装置の軽量化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。図1は、本実施例のインホイールモータ駆動装置を示す縦断面図である。図2は、図1のII−IIにおける横断面図である。図3は、図1のIIIの部分を拡大して示す図である。
車両減速部の一例としてのインホイールモータ駆動装置21は、駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速部Bと、減速部Bからの出力を図示しない駆動輪に伝える車輪ハブ軸受部Cとを備える。モータ部Aと減速部Bとはケーシング22に収納され、車輪ハブ軸受部Cはケーシング22に回転自在に支持されて、例えば電気自動車のホイールハウジング内に取り付けられる。あるいは鉄道車両の台車に取り付けられる。
モータ部Aは、ケーシング22に固定されるステータ23と、ステータ23の内側に径方向に開いた隙間を介して対面する位置に配置されるロータ24と、ロータ24の内側に固定連結されてロータ24と一体回転するモータ側回転部材25とを備えるラジアルギャップモータである。ケーシング22の一部であるポンプケージング22aは、モータ部Aのケーシング22の端面を形成するとともに、オイルポンプ61を支持する。
モータ側回転部材25は、モータ部Aの駆動力を減速部Bに伝達するためにモータ部Aから減速部Bにかけて配置され、減速部Bの入力軸に相当する。そして、減速部B内部に配置される一端が偏心部材25a,25bと結合する。このモータ側回転部材25は、ロータ24と嵌合すると共に、減速部Bの両端で転がり軸受36a,36bによって支持される。さらに、2つの円盤形状の偏心部材25a,25bは、偏心運動による遠心力で発生する振動を互いに打ち消し合うために、周方向180°位相を変えて設けられている。
減速部Bは、ケーシング22と、モータ側回転部材25の一端と、この一端に結合した偏心部材25a,25bと、偏心部材25a,25bに回転自在に保持される公転部材としての曲線板26a,26bと、曲線板26a,26bの外周部に係合する外周係合部材としての複数の外ピン27と、車輪側回転部材28と、曲線板26a,26bの自転運動を車輪側回転部材28に伝達する運動変換機構と、曲線板26a,26bの隙間に取り付けられてこれら曲線板26a,26bの端面に当接して曲線板の傾きを防止するセンターカラー29とを備える。
車輪側回転部材28は、フランジ部28aと軸部28bとを有する。フランジ部28aの端面には、車輪側回転部材28の回転軸線Oを中心とする円周上の等間隔に内ピン31を固定する穴が形成されている。軸部28bの外径面には、車輪ハブ32が固定されている。
図2を参照して、曲線板26bは、外周部にエピトロコイド等のトロコイド系曲線で構成される複数の波形を有し、一方側端面から他方側端面に貫通する複数の貫通孔30a,30bを有する。貫通孔30aは、曲線板26bの自転軸心Xを中心とする円周上に等間隔に複数個設けられており、後述する内ピン31を受入れる。また、貫通孔30bは、曲線板26bの中心Xに設けられており、曲線板26bの内周になる。曲線板26bは、偏心部材25bの外周に相対回転可能に取り付けられる。
曲線板26bは、転がり軸受41によって偏心部材25bに対して回転自在に支持されている。この転がり軸受41は、その内径面が偏心部材25bの外径面に嵌合し、その外径面に外側軌道面を有する内輪部材42と、外側軌道面および貫通孔30bの孔壁面の間に配置される複数のころ44と、周方向で隣り合うころ44の間隔を保持する保持器(図示省略)とを備える円筒ころ軸受である。あるいは深溝玉軸受であってもよい。曲線板26aについても同様である。
外ピン27は、モータ側回転部材25の回転軸線Oを中心とする円周軌道上に等間隔に設けられる。そして、曲線板26a,26bが公転運動すると、外周の曲線形状の波形と外ピン27とが係合して、曲線板26a,26bに自転運動を生じさせる。
なお、ケーシング22に配設された外ピン27は、減速部Bのケーシング22に直接保持されていてもよいが、好ましくはケーシング22の内壁に嵌合固定されている外ピン保持部45に保持されている。より具体的には、軸線方向両端部を外ピン保持部45に設けられた針状ころ軸受27aによって回転自在に支持されている。このように、外ピン27を外ピン保持部45に回転自在に取り付けることにより、曲線板26a,26bとの係合による接触抵抗を低減することができる。
図3に示すように、ケーシング22は、ケーシング22に嵌合固定された外ピン保持部45を含む。外ピン27は、軸線Oと平行に延在する円柱状のピン部材であって、両端部が外ピン保持部45に回転自在に取り付けられる。
さらにケーシング22は、外ピン27の軸線方向一方端面および他方端面とそれぞれ点接触するスラストプレート51を有する。スラストプレート51は、外ピン27の端面と対向する対向面に外ピン27毎にそれぞれ設けられた板片であり、ケーシング22の内壁と外ピン27の軸線方向端面との間に介挿されて、ケーシング22の摩耗を防止する。スラストプレート51は、ケーシング22よりも耐摩耗性に優れた材料で形成された耐摩耗性部材であり、外ピン27の端面のうち、外ピン27の回転中心を含む中心領域と接触する。具体例として、外ピン27の回転中心に一致するテーパ穴27tを外ピン27の端面に穿孔する。このテーパ穴27tは鋼製の球体である鋼球52を受け入れる。鋼球52の一部は外ピン27の端面から突出する。突出した鋼球52の一部は、外ピン27の回転中心と一致するとともに、スラストプレート51と点接触する。このように外ピン27は、外ピン端面に回転中心と同軸に配置されたテーパ穴27tと、テーパ穴27tに受け入れられてスラストプレート51と点接触する球体になる鋼球52とを含む。
本実施例によれば、外ピン27は軸線Oと平行に延在する円柱状のピン部材であって、両端部がケーシング22の外ピン保持部45に回転自在に取り付けられ、これら両端部の端面が対向面になるスラストプレート51と点接触することから、外ピン27と対向面との接触面積を小さくすることが可能になり、外ピン27の回転抵抗および対向面の摩耗を低減することができる。
また本実施例によれば、ケーシング22と外ピン27の軸線方向端面との間に介挿された耐摩耗性部材になるスラストプレート51を備えることから、ケーシング22が回転する外ピン27と直接接触することを回避して、ケーシング22の摩耗を防止することができる。
好ましくは、スラストプレート51は焼入れ加工により形成された金属製部材である。これによりスラストプレート51の耐久性を向上させて、長寿命化を図ることができる。
また、スラストプレート51は外ピン27を軸線方向に押圧する板ばねであってもよい。これにより、外ピン27の軸線方向のがたつきおよび打音を防止して、静粛化を図ることができる。また、外ピン27の長寿命化にも有利である。
また、図には示さなかったが、外ピン27の端面をピボット軸受によって支持してもよい。例えば、外ピン27の軸線方向端面を平坦とし、この端面のうち回転中心を突出させて円錐形状の突起を形成する。そして外ピン27端面の突起を、スラストプレート51の表面に当接させる。ここでスラストプレート51の表面に、窪みを設けておき、外ピン27の突起を、スラストプレート51の窪みに係合させてもよい。これにより、外ピン27端面と対向面とを点接触させて、外ピン27の回転抵抗および対向面の摩耗を低減することができる。
図4は外ピン保持部45を軸線O方向からみた状態を一部断面にして示す正面図である。図5は図4のV−Vで切断して矢印の方向からみた状態を示す縦断面図である。図4および図5を参照して、外ピン保持部45は、円筒部46と、円筒部46の軸方向両端部から径方向内側にそれぞれ突出して相互に対面する一対のリング部47,48とを備える。そして、外ピン保持部45は、ケーシング22の内壁に嵌合固定されている。
また、円筒部46の円周上の少なくとも一箇所には、曲線板26a,26bを挿入するために径方向に貫通するスリット46bが形成されている。これにより、曲線板26a,26bを外ピン保持部45の径方向から組み込み、外ピン保持部45の内部に配置することが可能になる。なおスリット46bの幅Lは、曲線板26a,26bの軸方向厚みよりも大きいこと勿論である。
リング部47,48には、それぞれ厚み方向(軸線方向)に貫通する複数の外ピン保持孔47a,48aが設けられている。外ピン保持孔47a,48aは、それぞれモータ側回転部材25の回転軸線Oと平行な方向に延びて、針状ころ軸受27aの外輪27gを保持する。また、対応する外ピン保持孔47a,48aは周方向同位置に設けられて互いに対面する。つまり、1対の外ピン保持孔47a,48aの中心軸線Oは一致する。また、外ピン保持部45をケーシング22に取り付けると、この中心軸線Oは、モータ側回転部材25の回転軸線Oと平行になる。
これにより、外ピン27をモータ側回転部材25の回転軸線Oと平行に保持することができる。なお、外ピン保持孔47a,48aは同時加工で同時に形成することができるので、中心軸線Oを一致させるのは比較的簡単である。
さらにリング部47には、厚み方向に貫通する複数の孔47bが設けられている。孔47bの内径面にはねじ溝が設けられている。雄ねじになるボルト34(図1)は、ケーシング22に配設された孔を挿通し、ボルト34の先端が雌ねじになる孔47bと螺合する。そして、ケーシング22とリング部47とを結合する。これにより外ピン保持部45がケーシング22の内壁に嵌合固定される。
インホイールモータ駆動装置21の軽量化の観点から、ケーシング22は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽金属で形成する。一方、高い強度が求められる外ピン保持部45は、炭素鋼で形成するのが望ましい。
次に本発明の変形例を説明する。図6は本発明の変形例を拡大して示す図である。この変形例につき、上述した実施例と共通する構成については説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。この変形例では図6に示すように、外ピン27の軸線方向一方端面27bおよび他方端面27bが、外周から中心に向かうほど軸線方向に突出した形状である。具体的には、端面27bが球面である。
この変形例によれば、外ピン27の両端面27bが球面であることから、簡易な構成により、外ピン27とスラストプレート51との接触面積を小さくして、摩擦抵抗を外ピン27端面の中心領域に限定することが可能になる。したがって、外ピン27の回転抵抗を低減することができる。
次に本発明の変形例を説明する。図7は本発明の変形例を拡大して示す図である。この変形例につき、上述した実施例と共通する構成については説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。この変形例では図7に示すように、外ピン27の軸線方向一方端面27bおよび他方端面27bが、外周から中心に向かうほど軸線方向に突出した形状である。具体的には、球面である。またケーシング22の内壁およびポンプケーシング22aの内壁に、軸線Oを中心として周方向に延在する凹部22dを形成する。これら凹部22dはスラストプレート51を収容する。
この変形例によれば、図7に示すように、外ピン27と接触するスラストプレート51の表面をケーシング22の内壁面に一致させる。
なお図7に沿って説明したスラストプレート51は、図8に示すような軸線Oを中心とするリング状の円盤である。したがって部品点数も少なく組立も容易である。また、図6に示すように外ピン27毎にそれぞれ設けられた板片であってもよい。この場合、スラストプレート51は、軸線Oを中心として、周方向に複数配設される。
説明を図1および図2に戻すと、減速部Bの運動変換機構は、車輪側回転部材28に保持された複数の内ピン31と、曲線板26a,26bに設けられた貫通孔30aとで構成される。内ピン31は、車輪側回転部材28の回転軸線Oを中心とする円周軌道上に等間隔に設けられており、その軸方向一方側端部が車輪側回転部材28に固定されている。曲線板26a,26bとの摩擦抵抗を低減するために、内ピン31に係る曲線板26a,26bの貫通孔30aの内壁面に当接する位置に針状ころ軸受31aが設けられている。一方、貫通孔30aは、複数の内ピン31それぞれに対応する位置に設けられ、貫通孔30aの内径寸法は、内ピン31の外径寸法(「針状ころ軸受31aを含む最大外径」を指す。以下同じ。)より所定分大きく設定されている。内ピン31は、外ピン27よりも内径側にあり、曲線板26a,26bの貫通孔30aと係合する内側係合部材である。
車輪ハブ軸受部Cは、車輪側回転部材28に固定連結された車輪ハブ32と、車輪ハブ32を回転自在に保持する車輪ハブ軸受33と、車輪ハブ軸受33を支持するケーシング22とを備える。車輪ハブ軸受33は複列アンギュラ玉軸受であって、その外輪がケーシング22の内径面に嵌合固定され、その内輪が車輪ハブ32の外径面に嵌合固定される。車輪ハブ32は、円筒形状の中空部32aとフランジ部32bとを有する。フランジ部32bにはボルト32cによって図示しない駆動輪が固定連結される。
上記構成のインホイールモータ駆動装置21の作動原理を詳しく説明する。
モータ部Aは、例えば、ステータ23のコイルに交流電流を供給することによって生じる電磁力を受けて、永久磁石または磁性体によって構成されるロータ24が回転する。
これにより、ロータ24に接続されたモータ側回転部材25が回転すると、曲線板26a,26bはモータ側回転部材25の回転軸線Oを中心として公転運動する。このとき、外ピン27が、曲線板26a,26bの曲線形状の波形と転がり接触するよう係合して、曲線板26a,26bをモータ側回転部材25の回転とは逆向きに自転運動させる。
貫通孔30aに挿通される内ピン31は、貫通孔30aの内径よりも十分に細く、曲線板26a,26bの自転運動に伴って貫通孔30aの孔壁面と当接する。これにより、曲線板26a,26bの公転運動が内ピン31に伝わらず、曲線板26a,26bの自転運動のみが車輪側回転部材28を介して車輪ハブ軸受部Cに伝達される。
このとき、軸線Oと同軸に配置された車輪側回転部材28は、減速部Bの出力軸として曲線板26a,26bの自転を取り出し、モータ側回転部材25の回転が減速部Bによって減速されて車輪側回転部材28に伝達されるので、低トルク、高回転型のモータ部Aを採用した場合でも、駆動輪に必要なトルクを伝達することが可能となる。
なお、上記構成の減速部Bの減速比は、外ピン27の数をZ、曲線板26a,26bの波形の数をZとすると、(Z−Z)/Zで算出される。図2に示す実施形態では、Z=12、Z=11であるので、減速比は1/11と、非常に大きな減速比を得ることができる。
このように、多段構成とすることなく大きな減速比を得ることができる減速部Bを採用することにより、コンパクトで高減速比のインホイールモータ駆動装置21を得ることができる。また、外ピン27を外ピン保持部45に対して回転自在とし、内ピン31の曲線板26a,26bに当接する位置に針状ころ軸受31aを設けたことにより、摩擦抵抗が低減されるので、減速部Bの伝達効率が向上する。
本実施例に係るインホイールモータ駆動装置21を電気自動車に採用することにより、ばね下重量を抑えることができる。その結果、走行安定性に優れた電気自動車を得ることができる。
また、本実施例においては、減速部Bの曲線板26a,26bを180°位相を変えて2枚設けたが、この曲線板の枚数は任意に設定することができ、例えば、曲線板を3枚設ける場合は、120°位相を変えて設けるとよい。
また、本実施例における運動変換機構は、車輪側回転部材28に固定された内ピン31と、曲線板26a,26bに設けられた貫通孔30aとで構成される例を示したが、これに限ることなく、減速部Bの回転を車輪ハブ32に伝達可能な任意の構成とすることができる。例えば、曲線板に固定された内ピンと、車輪側回転部材に形成された穴とで構成される運動変換機構であってもよい。
なお、本実施例における作動の説明は、各部材の回転に着目して行ったが、実際にはトルクを含む動力がモータ部Aから駆動輪に伝達される。したがって、上述のように減速された動力は高トルクに変換されたものとなっている。
また、本実施例における作動の説明では、モータ部Aに電力を供給してモータ部Aを駆動させ、モータ部Aからの動力を駆動輪に伝達させたが、これとは逆に、車両が減速したり坂を下ったりするようなときは、駆動輪側からの動力を減速部Bで高回転低トルクの回転に変換してモータ部Aに伝達し、モータ部Aで発電しても良い。さらに、ここで発電した電力は、バッテリーに蓄電しておき、後でモータ部Aを駆動させたり、車両に備えられた他の電動機器等の作動に用いてもよい。
さらに、本実施例の構成にブレーキを加えることもできる。例えば、図1の構成において、ケーシング22を軸方向に延長してロータ24の図中右側に空間を形成し、ロータ24と一体的に回転する回転部材と、ケーシング22に回転不能にかつ軸方向に移動可能なピストンと、このピストンを作動させるシリンダとを配置して、車両停止時にピストンと回転部材とを嵌合させてロータ24をロックするパーキングブレーキであってもよい。
または、ロータ24と一体的に回転する回転部材の一部に形成されたフランジおよびケーシング22側に設置された摩擦板をケーシング22側に設置されたシリンダで挟むディスクブレーキであってもよい。さらに、この回転部材の一部にドラムを形成すると共に、ケーシング22側にブレーキシューを固定し、摩擦係合およびセルフエンゲージ作用で回転部材をロックするドラムブレーキを用いることができる。
また、本実施例において、曲線板26a,26bを支持する軸受41として円筒ころ軸受の例を示したが、これに限ることなく、例えば、すべり軸受、深溝玉軸受、円錐ころ軸受、針状ころ軸受、自動調心ころ軸受、アンギュラ玉軸受、4点接触玉軸受等、すべり軸受であるか転がり軸受であるかを問わず、転動体がころであるか玉であるかを問わず、さらには複列か単列かを問わず、あらゆる軸受を適用することができる。また、その他の場所に配置される軸受についても、同様に任意の形態の軸受を採用することができる。
また、本実施例においては、モータ部Aにケーシングに固定されるステータと、ステータの内側に径方向の隙間を空けて対面する位置に配置されるロータとを備えるラジアルギャップモータを採用した例を示したが、これに限ることなく、任意の構成のモータを適用可能である。例えばステータとロータとが軸方向に開いた隙間を介して対向配置されるアキシアルギャップモータであってもよい。
さらに、インホイールモータ駆動装置21を搭載した電気自動車は、後輪を駆動輪としてもよく、また、前輪を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等をも含むものとして理解すべきである。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明は、サイクロイド減速機を備えたインホイールモータ駆動装置に採用することができる。
本発明の一実施例になるインホイールモータ駆動装置を示す縦断面図である。 図1のII−IIにおける断面図である。 図1の外ピン周辺の拡大図である。 外ピン保持部を軸線方向からみた状態を一部断面にして示す正面図である。 図4のV−Vにおける断面図である。 本発明の変形例の拡大図である。 本発明の変形例の拡大図である。 スラストプレートを示す正面図である。
符号の説明
21 インホイールモータ駆動装置、22 ケーシング、22d 凹部、23 ステータ、24 ロータ、25 モータ側回転部材、25a,25b 偏心部材、26a,26b 曲線板、27 外ピン、27a 針状ころ軸受、27b 外ピン端面、27t、テーパ穴、27g 外輪、28 車輪側回転部材、29 センターカラー、30a,30b 貫通孔、31 内ピン、31a 針状ころ軸受、32 車輪ハブ、33 車輪ハブ軸受、45 外ピン保持部、46、円筒部、46b スリット、47,48 リング部、47a,48a 外ピン保持孔、51 スラストプレート、52 鋼球。

Claims (8)

  1. ケーシングと、モータ側回転部材を回転駆動するモータ部と、前記モータ側回転部材の回転を減速して車輪側回転部材に伝達する減速部と、前記車輪側回転部材に固定連結された車輪ハブとを備え、
    前記減速部は、前記モータ側回転部材の軸線から偏心して入力軸の一端に結合した円盤形状の偏心部材と、
    内周が前記偏心部材の外周に相対回転可能に取り付けられ、前記モータ側回転部材の回転に伴って前記軸線を中心とする公転運動を行う公転部材と、
    前記軸線を中心として周方向等間隔に配置されて前記軸線と平行に延在する円柱状のピン部材であって、両端部が前記ケーシングに回転自在に転がり支持され、前記公転部材の外周部に係合して前記公転部材の自転運動を生じさせる複数の外周係合部材と、
    前記車輪側回転部材と結合し、前記公転部材の自転運動を取り出す内側係合部材と、
    前記ケーシングと前記外周係合部材の軸線方向端面との間に介挿された耐摩耗性部材とを有し、
    前記外周係合部材の軸線方向端面が該端面と向き合う前記耐摩耗性部材の対向面と点接触する、インホイールモータ駆動装置。
  2. 前記外周係合部材は、軸線方向一方端面および他方端面の少なくとも一方に、外周係合部材の回転中心と同軸に配設されたテーパ穴と、前記テーパ穴に受け入れられて前記対向面と点接触する球体とを含む、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記外周係合部材の軸線方向一方端面および他方端面の少なくとも一方は、外周から外周係合部材の回転中心に向かうほど軸線方向に突出した形状である、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記外周係合部材の軸線方向一方端面および他方端面の少なくとも一方は、球面である、請求項3に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記外周係合部材の軸線方向一方端面および他方端面の少なくとも一方は、ピボット軸受によって前記耐摩耗性部材に支持される、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  6. 前記ケーシングは、前記耐摩耗性部材を収容する凹部を有する、請求項1〜5のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  7. 前記耐摩耗性部材は、焼入れ加工により形成された金属製部材である、請求項1〜6のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  8. 前記耐摩耗性部材は、前記外周係合部材を軸線方向に押圧する板ばねである、請求項1〜6のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
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