JP5254291B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、固体撮像装置に関する。
2次元アレイ情報から奥行き方向の距離を得ることができる撮像技術として、参照光を使用する技術、複数のカメラを使用したステレオ測距技術などが知られている。このような技術は、近年、民生用途での新たな入力デバイスとしてニーズが高まっている。
コストを抑えるために参照光を使用しないで距離を得ることのできる撮像方式として、結像レンズを介した被写体からの光線角度が、距離情報を含んでいることを測距の原理とする方式がある。例えば、結像マイクロレンズアレイ(MLA)を画素の上方に配置し、各結像マイクロレンズの対物側には光線を分割するためのアパーチャを配置した構造が提案されている。各結像マイクロレンズは、結像レンズにて結像された像をそれぞれの位置から再結像することで被写体までの距離に応じて強度分布にピークを持った画像を取得する。この信号ピークの数を計測することにより、被写体までの距離を推定することができる。
特許公開2009−244662号公報
E. H. Adelson and J. Y. A. Wang, IEEE TRANSACI’IONS ON PATTERN ANALYSIS AND MACHINE INTELLIGENCE, VOL. 14, NO. 2, FEBRUARY 1992, "Single Lens Stereo with a Plenoptic Camera"
本発明が解決しようとする課題は、被写体までの距離の分解能が高い固体撮像装置を提供することである。
本実施形態の固体撮像装置は、それぞれが複数の画素を含む複数の画素ブロックを有する撮像領域を備えた撮像素子と、被写体からの光を結像面に結像する結像レンズと、前記複数の画素ブロックに対応して設けられ、それぞれが開口部と遮蔽部とを有する複数のアパーチャ要素を含み、各アパーチャ要素は前記結像レンズからの光をフィルタリングする、アパーチャと、前記複数のアパーチャ要素に対応して設けられた複数のマイクロレンズを有し、各マイクロレンズは、対応するアパーチャ要素によってフィルタリングされた光を前記撮像領域に結像するマイクロレンズアレイと、前記撮像領域に撮像された画像の信号を処理し、前記被写体までの距離を推定する信号処理回路と、を備え、各アパーチャ要素が前記結像レンズの光軸から離れるにつれて前記各アパーチャ要素の中心が対応するマイクロレンズの中心に対してずれることを特徴とする。
実施形態の固体撮像装置を示す図。 実施形態の固体撮像装置のアパーチャ要素の具体例を示す図。 実施形態の固体撮像装置の光量変化の抑制効果を説明する図。 実施形態の固体撮像装置の光量変化の抑制効果を説明する図。 実施形態の固体撮像装置の光量変化の抑制効果を説明する図。 実施形態の固体撮像装置の主光線毎のアパーチャの位置を示す図。 実施形態の固体撮像装置のアパーチャとマイクロレンズの位置関係を示す図。 実施形態の固体撮像装置の結像レンズ、アパーチャ、マイクロレンズ、撮像素子の位置関係を示す図。 実施形態の固体撮像装置の結像レンズによって集光された光が広がる範囲を説明する図。 実施形態の固体撮像装置のマイクロレンズと撮像素子の位置関係による重複領域が存在することを説明する図。 実施形態の固体撮像装置の被写体の位置によって撮像装置に入射する光線を示す図。 実施形態の固体撮像装置の被写体の位置による、アパーチャ要素および撮像素子における被写体の像を説明する図。 実施形態の固体撮像装置の被写体の位置による、撮像素子が受光する信号強度を示す図。 実施形態の固体撮像装置の被写体の位置による、撮像素子における縞の個数と、被写体までの距離との関係を示す図。 実施形態の固体撮像装置の2次元画像の取得方法を説明する図。
実施形態による固体撮像装置は、それぞれが複数の画素を含む複数の画素ブロックを有する撮像領域を備えた撮像素子と、被写体からの光を結像面に結像する結像レンズと、前記複数の画素ブロックに対応して設けられ、それぞれが開口部と遮蔽部とを有する複数のアパーチャ要素を含み、各アパーチャ要素は前記結像レンズからの光をフィルタリングする、アパーチャと、前記複数のアパーチャ要素に対応して設けられた複数のマイクロレンズを有し、各マイクロレンズは、対応するアパーチャ要素によってフィルタリングされた光を前記撮像領域に結像するマイクロレンズアレイと、前記撮像領域に撮像された画像の信号を処理し、前記被写体までの距離を推定する信号処理回路と、を備えている。
実施形態による固体撮像装置について図面を参照して説明する。本実施形態の固体撮像装置を図1に示す。この実施形態の固体撮像装置1は、結像レンズ11と、アパーチャ13と、マイクロレンズアレイ15と、撮像素子17と、信号処理回路20とを備えている。アパーチャ13は、複数のアパーチャ要素13a、13b、13cに分割されている。また、マイクロレンズアレイ15は複数のマイクロレンズ15a、15b、15cを有し、各マイクロレンズ15i(i=a,b,c)は、アパーチャ要素13iに対応して設けられている。撮像素子17は、複数の画素ブロックを備えた撮像領域を有し、各画素ブロックは複数の画素を有している。
被写体100から発せられた光は、結像レンズ11、アパーチャ13、マイクロレンズアレイ15を通って撮像素子17の画素に入射する。そして、被写体100の情報は撮像素子17によって電気信号に変換される。撮像素子17から出力されて電気信号は信号処理回路20によって処理され、被写体20の画像が得られるとともに被写体20までの距離情報を推定する。
図1において、aは結像レンズ11と被写体100との間の距離、bは結像レンズ11による結像距離、fは結像レンズ11の焦点距離、Rは開口径(結像レンズの半径)、φはマイクロレンズの直径、rはマイクロレンズの半径(=φ/2)、Lはアパーチャ13とマイクロレンズ15との間の距離、Mはマイクロレンズ15と撮像素子17との間の距離を表している。
(アパーチャについて)
次に、アパーチャ13について説明する。アパーチャ13は被写体100までの距離情報を得るために設置するものであり、アパーチャ13の分割数(すなわちアパーチャ要素の個数)が距離情報の分解能に対応する。
このアパーチャ13を構成するアパーチャ要素(例えば、アパーチャ要素13i)の具体例を図2(a)、2(b)にそれぞれ示す。図2(a)、2(b)に示すように、アパーチャ要素13iの形状は開口部131と遮蔽部133とが互いに、中心軸130に対して対称の位置にあるように構成されている。すなわち、中心軸130に対して左側に位置する開口部131は、中心軸130に対して右側に位置する遮蔽部133と対称の位置にあるように構成され、中心軸130に対して左側に位置する遮蔽部133は、中心軸130に対して右側に位置する開口部131と対称の位置にあるように構成されている。このように,中心軸130に対して、開口部131と遮蔽部133とが互いに対称の位置となっているが、アパーチャ要素全体からみると、中心軸は対称軸ではなく、非対称軸となっている。すなわち、アパーチャ要素13iは中心軸130に対して左右非対称となる。図2(a)は開口部131と遮蔽部133が同心となる各円環領域に半分ずつ配置された例を示しており、図2(b)は開口部131と遮蔽部133が中心軸130に沿って延在しかつ交互に配置された構成となっている。
各アパーチャ要素13i(i=a,b,c)は、対応するマイクロレンズ15iと組になっており、アパーチャ13は、これらのアパーチャ要素13a、13b、13cがアレイ状に配置された構成となっている。また、各アパーチャ要素13i(i=a,b,c)の中心はマイクロレンズ15iの中心と同軸上にあるように配置される。
なお、上述のアパーチャ13を設けることにより、撮像素子17に取り込まれた画像の縞模様から被写体100までの距離情報を得る方法については後述する。
次に、アパーチャ要素13iと、このアパーチャ要素13iに入射する主光線の入射位置との位置関係に対応して、撮像素子17に入射する光量変化について図3乃至図5を参照して説明する。
図3は、アパーチャ要素13iの中心軸130上に主光線の入射位置30が位置する場合、すなわち中心軸130と光軸の中心が一致する場合のアパーチャ要素13iを示す平面図である。図3に示すアパーチャ要素13iにおいて、結像レンズ11によって形成される被写体100の像の範囲が符号31で示されている。このように、図4(a)に示すように、光軸の中心とアパーチャ要素13iの中心軸130を一致させた場合、撮像素子17に入射する光量を図4(b)に示す。図4(a)、4(b)において、kは、主光線の入射位置30を中心とした、アパーチャ要素13iにおける被写体100の像の領域31の半径を示し、n(=1,2,3,4,5)は入射位置30を通り中心軸130に直交する方向の直線がアパーチャ要素13iの、開口部131と遮蔽部133の境界と交差する点を示しており、入射位置30から近い順に番号を付している。図4(b)の横軸はアパーチャ要素13iにおける被写体100の像の領域31の半径を表し、縦軸はアパーチャ要素13iの開口部131の割合を表している。この開口部131の割合とは、領域31の面積に対する、領域31のおける開口部131の面積の割合を意味している。図4(b)からわかるように、撮像素子17に入射する光量は、アパーチャ要素13iに入射する光量に対し常に一定の1/2になっている。
これに対し、図5(a)に示すように、光軸の中心30とアパーチャの中心軸130がずれている場合、又はアパーチャ要素が軸対称となる形状を有している場合、被写体との距離により撮像素子14で得られる像は図5(b)に示すように光量差が生じてしまう。したがって、アパーチャ要素13iを本実施形態で用いる形状にする、すなわちアパーチャ要素13iの中心軸に対して開口部130と遮蔽部133が互いに対称の位置になるような形状にし、かつ光軸の中心30とアパーチャの中心軸130が一致するように構成することで、光量の変化を抑えることができる。このとき、アパーチャ要素は、光軸の中心30に対して非対称となる。
光軸に対し角度を持って結像レンズに入射する光軸外光線の場合、距離による縞模様を形成するためにはアパーチャをこの斜め入射光に対応する必要がある。具体的にはアパーチャを湾曲させたり、又は図6に示すようにマイクロレンズの中心からずらしたりという方法が必要であるが、縞模様の数から距離を測るという方法は同じである。
(マイクロレンズアレイについて)
マイクロレンズアレイ15は、各アパーチャ要素13iの像が撮像素子17において重ならない様に分離させるように配置する必要があり、本実施形態における距離撮情報を得るのに重要な役割をするものである。マイクロレンズ15i(i=a,b,c)の直径は対応するアパーチャ要素13iの直径と同じであり、マイクロレンズ15iを2次元状に複数配置したマイクロレンズアレイ15は、アパーチャ13より撮像素子17側に配置する。
(アパーチャ、マイクロレンズアレイ、および撮像素子の位置関係について)
アパーチャ13は結像レンズ11の焦点距離fに位置するように配置する。この場合、被写体100が無限遠に位置しているとき、被写体光100はアパーチャ13の面に最小点像半径にて結像し、アパーチャ13を通る光は被写体100が無限遠に位置している時に縞模様が無い像を形成し、結像レンズ11に近づくにつれて縞模様の数が増えていく状態となる。
アパーチャ13とマイクロレンズアレイ15との距離Lは、結像レンズ11の焦点距離fと、マイクロレンズ15iの半径rによって決まる。図7に示すように、三角形の相似関係より、Lの最大値は、マイクロレンズ15iに結像レンズ11の集光光が収まる限界となる結像点とアパーチャ13iとの距離となる。したがって、Lの取りうる範囲は、
Figure 0005254291
となる。例として、R=4mm、f=16mm、φ=30μmとすると、Lの取りうる範囲は結像レンズ11の焦点から撮像素子17の方向へ60μmの範囲である。したがって、L=60μmの位置にマイクロレンズアレイ15を設置すると、被写体100から発射され撮像素子17に入射する光線は図8に示すようになる。図8において、遠地点の光(破線で表示)はマイクロレンズ15bを通った後に集光され、また近地点の光(実線で表示)は、縞模様の情報を保持したまま撮像素子17へ到達する。したがって、マイクロレンズアレイ15の設置位置は距離情報取得可能な被写体の距離範囲において、最も近い距離に被写体100が位置するときの結像距離bと同程度とする。
以上を踏まえ、撮像素子17に求められる位置関係、すなわちマイクロレンズ15iから撮像素子17までの距離Mについて説明する。
マイクロレンズ15iを通った後の、撮像素子17における実像の広がる半径をxとすると、図9からわかるように、xの値は、
Figure 0005254291
と表せられる。このxが結像面、すなわち撮像素子17において重ならないようなMの範囲は、
Figure 0005254291
となる。この条件を満たせば撮像素子17上でマイクロレンズ15iの像が重複する領域はなくなる。有効画素を十分に利用するためには出来るだけ大きなMを用いるべきである。上式を用いて撮像素子17においてマイクロレンズの像が重複する範囲を図10(a)、10(b)を参照して説明する。
図10(a)においては、
Figure 0005254291
である状態を示し、
図10(b)においては、
Figure 0005254291
の状態を示している。図10(b)において斜線で示した範囲が重複している範囲を表している。この様に、Mの値によって撮像素子上で像が重複する領域の大きさが変化するため、重複を避けるために式(1)を満たす範囲にMを設定することが必要となる。
(距離情報を得る方法)
次に、撮像素子17に取り込まれた画像の縞模様から被写体100までの距離情報を得る方法について説明する。
図11に示すように、被写体100とカメラとの距離aがそれぞれ異なる場合、すなわち被写体100がI、II、IIIに示す位置にある場合によって結像レンズ11によって結像される位置が変化する。
また、被写体100がI、II、IIIに示す位置にある場合における、被写体100のアパーチャ要素13iにおける像102を、図12(a)、12(b)、12(c)に示し、撮像素子17における被写体100の像104を図12(d)、12(e)、12(f)に示す。図12(a)乃至図12(f)からわかるように、撮像素子17で得られる像104はアパーチャ要素13i中の通過可能な開口部131を通り抜けた光となるので、像104は実際に通過した開口部131の数だけピークを持つことになる。この実像104のピーク数により、被写体100までの距離を得ることができる。
また、被写体100がI、II、IIIに示す位置にある場合における、アパーチャ要素13iおよびマイクロレンズ15iを通過する光線を図13(a)、13(b)、13(c)に示し、各位置で得られる撮像素子17での信号強度を図13(d)、13(e)、13(f)に示す。
次に、被写体100までの距離は、以下のようにして得られる。
まず、結像レンズ11においては、
Figure 0005254291
が成り立ち、この式と光線軌跡における三角形の相似により、アパーチャ13上での実像半径r’は、
Figure 0005254291
で表される。したがって、結像レンズ11とマイクロレンズ15の間に左右非対称なアパーチャ13を設置すると、距離に依存してアパーチャ13に形成される像の大きさは変化する。このとき、図12(a)乃至図12(f)で説明したように、撮像素子17で得られる像104はアパーチャ要素13i中の通過可能な開口部131を通り抜けた光となるので、像104は実際に通過した開口部131の数だけ縞模様のピークを持つことになる。この実像のピーク数により、被写体100までの距離を得ることができる。例としてR=4mm、f=16mm、φ=30μm、アパーチャ13の遮蔽部133と開口部131の幅をそれぞれ3μmの場合を考える。
この時、N本の縞模様のピークを形成するアパーチャ13上での実像半径r’の条件は、アパーチャ13の開口部131、遮蔽部133は共に3μmであるため、光が入射する開口部131の大きさから3(N−1)<r’<3Nの範囲と表せる。この条件に(2)式のr’を代入し、計算した結果を、図14(a)、14(b)に示す。図14(a)は縞の個数Nと、被写体100までの距離aとの関係を示す表であり、図14(b)は、上記関係を模式的に示した図である。図14(a)、14(b)からわかるように、距離を分解することができる。距離の分解は、原理的にはアパーチャ要素13iの遮蔽部133の幅をWとしたとき、被写体100との距離aの情報は[r’/W]個の分解能を持つ。ここで、[x]は、xを超えない最大の整数を表す。例えば、縞模様のピークの数が2個となるN=2の場合、r’の取りうる範囲は3μm<r’<6μmとなる。これに(2)式を代入すると、
Figure 0005254291
と表され、整理すると、
Figure 0005254291
と表せる。これにf、Rの値を代入すると、
1.0×10mm<a<2.1×10mm
となり、図14(a)に示されている様に、この範囲の被写体間距離aであれば縞模様ピークが2つ存在し、他の被写体間距離と区別することができる。
(距離情報と同時に2次元画像を同時に得る方法)
次に、距離情報と同時に2次元画像を同時に得る方法について図15(a)、15(b)を参照して説明する。撮像素子17上で一つのマイクロレンズに相当するイメージセンサ領域を区切り、これを画素ブロック17aと呼ぶこととする。図15(a)にこの模式図を表す。画素ブロック17aはkを画素の単位とすると、ここではk×kの領域を持つこととする。図15(a)中の符号18はマイクロレンズ15iを撮像素子17上に投影した位置を表している。画素ブロック17a内で得られる画素信号の分布は、アパーチャ13とマイクロレンズ15により距離情報に対応しているため、画素ブロック17a内の信号分布は2次元画像情報を反映しない。そこで一つのマイクロレンズの直下にある輝度値を平均し、画素ブロック17a内の複数の画素の輝度値を1画素に換算することで2次元画像を再現する。これらの演算は、図1に示す信号処理回路20で行う。
この場合、撮像素子17の画素をM×N個とすると画素ブロック17aはM×N/(k×k)個となる。図15(a)では例として撮像素子17の画素数を24×24、画素ブロック17aを4×4として表しているが、実際はこの数値に限らない。
次に、撮像素子17で得られた像から元の二次元画像を再現する方法を述べる。各画素ブロック17aで得られるマイクロレンズの像は、被写体との距離にもよるが像がぼやけて結像している。そこで、各画素ブロック17a内の画素で得られた信号を平均し、1つの画素ブロックを1画素に換算して像を再構成する。この換算も図1に示す信号処理回路20で行う。以上の再構成によって得られた、図15(b)に示す像19は、マイクロレンズアレイに入射してきた光線の分布図であり、マイクロレンズによる収差の影響を低減することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、アパーチャを組み込むことにより、被写体までの距離分解能を向上させることができる。
また、アパーチャの形状を前述の通り光軸中心に対して非対称とすることにより、距離を測りつつ被写体までの距離による光量変化を緩和することができる。
また、単眼(例えば、単一のレンズ、または単一の撮像素子)での距離撮像を可能とするため、複眼(例えば複数のレンズ、または複数の撮像素子)と比べてシステムを簡略化することができ、コストの低減、及び部品合せエラー等による組立て時の歩留まりの低下を抑制することができる。
また、アパーチャは機構部分をもたないため、時間の経過による金属疲労などのエラーを最低限減らすことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 固体撮像装置
11 結像レンズ
13 アパーチャ
13a,13b,13c アパーチャ要素
15 マイクロレンズアレイ
15a,15b,15c マイクロレンズ
17 撮像素子
20 信号処理回路
30 主光線に入射位置
31 アパーチャ要素における被写体の像の領域
102 アパーチャ要素における被写体の像
104 撮像素子における被写体の像
130 アパーチャの中心軸
131 開口部
133 遮蔽部

Claims (6)

  1. それぞれが複数の画素を含む複数の画素ブロックを有する撮像領域を備えた撮像素子と、
    被写体からの光を結像面に結像する結像レンズと、
    前記複数の画素ブロックに対応して設けられ、それぞれが開口部と遮蔽部とを有する複数のアパーチャ要素を含み、各アパーチャ要素は前記結像レンズからの光をフィルタリングする、アパーチャと、
    前記複数のアパーチャ要素に対応して設けられた複数のマイクロレンズを有し、各マイクロレンズは、対応するアパーチャ要素によってフィルタリングされた光を前記撮像領域に結像するマイクロレンズアレイと、
    前記撮像領域に撮像された画像の信号を処理し、前記被写体までの距離を推定する信号処理回路と、
    を備え、各アパーチャ要素が前記結像レンズの光軸から離れるにつれて前記各アパーチャ要素の中心が対応するマイクロレンズの中心に対してずれることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記アパーチャは前記結像レンズの焦点距離に配置され、
    前記マイクロレンズアレイは前記アパーチャと前記撮像素子との間に配置され、前記マイクロレンズアレイと前記撮像素子との間の距離をM、前記結像レンズの半径をR、前記マイクロレンズの半径をr、後側像面距離をbとしたとき、前記撮像素子が
    Figure 0005254291
    を満たす範囲に配置されていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記アパーチャ要素は、前記開口部と前記遮蔽部が互いに中心軸に対して対称の位置となるように配置された形状を有していることを特徴とする請求項1または2記載の固体撮像装置。
  4. 前記アパーチャ要素は、前記開口部と前記遮蔽部が同心となる各円環領域に半分ずつ配置された構成であることを特徴とする請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 前記アパーチャ要素は、前記開口部と前記遮蔽部とが前記中心軸に沿って配置された構成であることを特徴とする請求項3記載の固体撮像装置。
  6. 前記信号処理回路は、前記撮像領域に撮像された像の縞模様の数によって前記被写体までの距離を推定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の固体撮像装置。
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