JP5254189B2 - 動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像復号化方法、及び動画像復号化装置 - Google Patents

動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像復号化方法、及び動画像復号化装置 Download PDF

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Description

本発明は、動画像を符号化する動画像符号化技術、及び符号化された動画像を復号化する動画像復号化技術に関する。
動画像符号化では、予測技術を用いることで圧縮効率を高めることができる。代表的な予測技術として、同一画面内の画素を用いて符号化対象ブロックの予測画像を生成する画面内予測技術と、前後の画面の画素(参照画像)を用いて動き補償を行うことにより符号化対象ブロックの予測画像を生成する画面間予測技術が知られている。これら予測技術によって生成された予測画像と入力画像の差分(予測誤差)を計算し、直交変換と量子化を経て動画像を圧縮する。
ここで、動画像の画質を維持しつつ圧縮率を高めるには、上記予測誤差を小さくする必要がある。こうした課題に対して、画面間予測の動き補償に用いる参照画像をフィルタリングすることで、予測誤差を小さくする方式が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、静止画像の圧縮において、インターネットやハードディスクなどの静止画像を予測画像と代替することで、予測誤差を小さくする方式も提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2006−135376号公報 特開2008−199587号公報
特許文献1によれば、動き補償に用いる参照画像をフィルタリングすることで、予測誤差を低減することができる。しかしこの方式は、画面間予測の動き補償に用いる参照画像をフィルタリングするものであり、画面内予測には対応していない。また、フィルタ係数の差分信号を符号化しているため、画像が急激に変化する場面(例えばシーンチェンジなど)で圧縮効果が小さくなることが考えられる。
特許文献2によれば、ハードディスクなどの記録媒体に記録されている画像や、インターネット上のサーバに蓄積されている画像を予測画像として用いることで、予測誤差を低減することができる。しかし、この場合、多様な絵柄に対して有効な予測画像を作成するためには、予測画像として用いる画像を記憶しておくための膨大な記憶容量やネットワーク接続環境が必要となり、探索に要する計算コストが高くなることが考えられる。
本発明の目的は、予測誤差を小さくすることができ、しかも画像探索に要する計算コストを低減可能な動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像復号化方法、及び動画像復号化装置を提供することにある。
本発明の上記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、動画像符号化方法は、原画像と予測画像との差分を算出する減算処理と、上記減算処理で算出された差分を直交変換する直交変換処理と、上記直交変換処理の結果を量子化する量子化処理と、上記量子化処理の結果を逆量子化する逆量子化処理と、上記逆量子化処理の結果を逆直交変換する逆直交変換処理と、上記逆直交変換処理の結果に予測画像を加算する加算処理とを含む。このとき、特定パターンについての圧縮過程で失われた高周波成分による高周波成分画像のデータベースを用いて、上記加算処理の結果に対応する高周波成分画像を探索し、探索された高周波成分画像を上記加算処理の結果に合成することで画像を復元する復元処理と、上記復元処理で復元された画像に基づいて上記予測画像を生成する予測処理とを含める。
動画像符号化装置は、原画像と予測画像との差分を算出する減算器と、上記減算器で算出された差分を直交変換係数に変換する直交変換部と、上記直交変換部で得られた直交変換係数を量子化して量子化係数を得る量子化部とを含む。さらに上記動画像符号化装置は、上記量子化部で得られた量子化係数を逆量子化する逆量子化部と、上記逆量子化部で得られた逆量子化係数を逆直交変換する逆直交変換部と、上記逆直交変換部での処理結果に予測画像を加算する加算器とを含む。そして、特定パターンについての圧縮過程で失われた高周波成分による高周波成分画像のデータベースを用いて、上記加算器の出力に対応する高周波成分画像を探索し、探索された高周波成分画像を上記加算器の出力に合成することで画像を復元する復元部と、上記復元部で復元された画像に基づいて上記予測画像を生成する予測部とを設ける。
動画像復号化方法は、入力された符号化ストリームをエントロピー復号化するエントロピー復号化処理と、上記エントロピー復号化処理の結果を逆量子化する逆量子化処理と、上記逆量子化処理の結果を逆直交変換する逆直交変換処理と、上記逆直交変換処理の結果と予測画像とを加算して画像データを復号する加算処理とを含む。このとき、特定パターンについての圧縮過程で失われた高周波成分による高周波成分画像のデータベースを用いて、上記加算処理の結果に対応する高周波成分画像を探索し、探索された高周波成分画像を上記加算処理の結果に加算することで画像を復元する復元処理と、上記復元処理で高周波成分が合成された画像データを用いて上記予測画像を生成する予測処理とを含める。
動画像復号化装置は、入力された符号化ストリームにエントロピー復号化するエントロピー復号化部と、上記エントロピー復号化部での復号化結果を逆量子化する逆量子化部と、上記逆量子化部での逆量子化結果を逆直交変換する逆直交変換部と、上記逆直交変換部での逆直交変換結果と予測画像とを加算して画像データを復号する加算器とを含む。このとき、特定パターンについての圧縮過程で失われた高周波成分による高周波成分画像のデータベースを用いて、上記加算器の出力に対応する高周波成分画像を探索し、探索された高周波成分画像を上記加算器の出力に合成することで画像を復元する復元部と、上記復元部で高周波成分が合成された画像データを用いて上記予測画像を生成する予測部とを設ける。
上記のように特定パターンについての圧縮過程で失われた高周波成分による高周波成分画像のデータベースを用いて上記加算結果に対応する高周波成分画像を探索し、探索された高周波成分画像を上記加算結果に合成することで、原画像に近い画像を復元し、それに基づいて予測画像を生成することで、予測誤差の低減及び上記画像探索に要する計算コストの低減を図る。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、予測誤差を小さくすることができ、しかも画像探索に要する計算コストを低減可能な動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像復号化方法、及び動画像復号化装置を提供することができる。
本発明に係る動画像符号化装置の構成例ブロック図である。 図1に示される動画像符号化装置に含まれる復元部の構成例ブロック図である。 図2に示される復元部に含まれるコードブックの説明図である。 図2に示される復元部の動作の流れを示すフローチャートである。 図1に示される動画像符号化装置から出力された復号化ストリームを復号するための動画像復号装置の構成例ブロック図である。 図5に示される動画像復号装置に含まれる復元部の構成例ブロック図である。 図6に示される復元部の動作の流れを示すフローチャートである。 上記動画像符号化装置の別の構成例ブロック図である。 図8に示される動画像符号化装置に含まれる復元部の構成例ブロック図である。 図9に示される復元部の動作の流れを示すフローチャートである。 図8に示される動画像符号化装置から出力される符号化ストリームの説明図である。 図8に示される動画像符号化装置から出力された復号化ストリームを復号するための動画像復号装置の構成例ブロック図である。 図12に示される動画像復号化装置に含まれる復元部の構成例ブロック図である。 図13に示される復元部の動作の流れを示すフローチャートである。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係る動画像符号化装置(100)は、原画像と予測画像との差分を算出する減算器(101)と、上記減算器で算出された差分を直交変換係数に変換する直交変換部(102)と、上記直交変換部で得られた直交変換係数を量子化して量子化係数を得る量子化部(103)とを含む。さらに上記動画像符号化装置(100)は、上記量子化部で得られた量子化係数を逆量子化する逆量子化部(105)と、上記逆量子化部で得られた逆量子化係数を逆直交変換する逆直交変換部(106)と、上記逆直交変換部での処理結果に予測画像を加算する加算器(107)と、上記量子化部の出力をエントロピー符号化して符号化ストリームを生成するエントロピー符号化部(104)とを含む。そして、特定パターンについての圧縮過程で失われた高周波成分による高周波成分画像のデータベース(202)を用いて、上記加算器の出力に対応する高周波成分画像を探索し、探索された高周波成分画像を上記加算器の出力に合成することで画像を復元する復元部(108)と、上記復元部で復元された画像に基づいて上記予測画像を生成する予測部(110)とが設けられる。
〔2〕上記〔1〕において、上記復元部は、上記加算器の出力が上記特定パターンに該当するか否かを判定する画像判定部(201)と、上記画像判定部の判定結果に基づいて、上記データベースから該当する高周波成分を探索してそれを上記加算器の出力に合成する合成部(203)とを含んで構成することができる。
〔3〕上記〔2〕において、上記画像判定部は、上記加算処理の結果の分散値又は平均偏差値あるいは方向性フィルタによる平均応答と、所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、上記加算器での加算結果が特定パターンに該当するか否かを判定するように構成することができる。
〔4〕上記〔2〕において、上記画像判定部は、上記加算器での加算結果が上記特定パターンに該当するか否かの判定結果に基づいて識別情報を形成し、上記識別情報は、上記エントロピー符号化部によって上記符号化ストリームに合成されるように構成することができる。
〔5〕入力された符号化ストリームにエントロピー復号化するエントロピー復号化部(501)と、上記エントロピー復号化部での復号化結果を逆量子化する逆量子化部(502)と、上記逆量子化部での逆量子化結果を逆直交変換する逆直交変換部(503)と、上記逆直交変換部での逆直交変換結果と予測画像とを加算して画像データを復号する加算器(504)と、を含んで動画像復号化装置が構成される。このとき、特定パターンについての圧縮過程で失われた高周波成分による高周波成分画像のデータベースを用いて、上記加算器の出力に対応する高周波成分画像を探索し、探索された高周波成分画像を上記加算器の出力に合成することで画像を復元する復元部(505)と、上記復元部で高周波成分が合成された画像データを用いて上記予測画像を生成する予測部(507)とを設ける。
〔6〕上記〔5〕において、上記復元部は、上記加算器の出力が上記特定パターンに該当するか否かを判定する画像判定部(601)と、上記画像判定部の判定結果に基づいて、上記データベースから該当する高周波成分を探索してそれを上記加算器の出力に合成する合成部(602)とを含んで構成することができる。
〔7〕上記〔6〕において、上記画像判定部は、上記加算器の出力の分散値又は平均偏差値あるいは方向性フィルタによる平均応答と、所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、上記加算器の出力が特定パターンに該当するか否かを判定するように構成することができる。
〔8〕上記〔5〕において、上記エントロピー復号化部には、入力された符号化ストリームに含まれる識別情報を復号し、上記復元部は、上記エントロピー復号化部で復号された識別情報に基づいて復元処理の対象となる画像を選択する選択回路(1301)を設けることができる。また上記エントロピー復号化部には、上記選択回路により、復元処理を行う画像として選択された画像に対して、上記データベースから該当する高周波成分画像を探索してそれを上記加算器の出力に合成する合成部(1302)を設けることができる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
<実施の形態1>
図1には、実施の形態1における動画像符号化装置の構成例が示される。
図1に示される動画像符号化装置100は、特に制限されないが、H.264/AVCとして規定されるMPEG4(Moving Picture Experts Group phase 4)をベースとした映像エンジンなどに適用されるものである。上記動画像符号化装置100は、減算器101、直交変換部(OTF)102、量子化部(QUA)103、エントロピー符号化部(ENTC)104、逆量子化部(IQUA)105、逆直交変換部(IOTF)106、加算器107、復元部(RES)108、フレームメモリ(FMEM)109、及び予測部(PRE)110を含む。上記各部はハードウェアによって構成してもよいし、ソフトウェアによって構成してもよい。また、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたモジュールであってもよい。
減算器101は、原画像ORG−IMGと予測画像PRE−IMGとの差分を求めて差分画像を作成する。直交変換部102は、離散コサイン変換などの直交変換手法を用いて、減算器101によって作成された差分画像を直交変換係数に変換する。量子化部103は、直交変換部102で得られた直交変換係数を量子化し、量子化係数を出力する。エントロピー符号化部104は、ハフマン符号や算術符号などを用いて、量子化部103が出力した量子化係数と、予測部110から出力された予測モードなどを符号化し、画像圧縮情報(符号化ストリームQSTR)として出力する。逆量子化部105は、量子化部103から出力された量子化係数を逆量子化する。逆直交変換部106は、逆量子化部105から出力された逆量子化係数を逆直交変換する。加算器107は、逆直交変換部106から出力された差分画像と、予測部110から出力された予測画像とを加算し、局所復号画像を出力する。ここで局所復号画像とは、処理の対象とされる画像ブロックであり、そのサイズは、特に制限されないが、4×4ピクセル、8×8ピクセル、又は16×16ピクセルなどとされる。復元部108は、コードブックを用いて第二の局所復号画像(これを「合成局所復号画像」という)を作成する。尚、この作成方法については、図2と図4を用いて後述する。フレームメモリ(FMEM)109は、復元部108から出力された画像を参照画像として格納する。予測部110は、フレームメモリ109に格納されている参照画像を用いて予測を行い、予測画像(PRE−IMG)を出力する。上記予測部110での予測方法には、画面内予測や画面間予測、またはその双方を採用することができる。
図2には、上記復元部108の構成例が示される。
図2に示される復元部108は、画像判定部(DEC)201、コードブック(CODB)202、合成部(SYN)203、及び選択回路204を含んで構成される。画像判定部201は、入力される局所復号画像IN−IMGの絵柄を解析し、絵柄がラインやエッジ、コーナー、T字形状などの特定パターンに該当するか否かの判定を行う。そして上記局所復号画像の絵柄が特定パターンに該当する場合には、画像判定部201から合成部203に当該局所復号画像が伝達される。合成部203は、コードブック202を用いて局所復号画像を原画像に近い画像へと復元し、合成局所復号画像を生成する。ここでコードブック202は、例えば図3(A)に示されるような基準画像301における複数の特定パターン302に基づいて予め形成されたデータベースとされる。すなわちコードブック202は、例えば図3(B)に示されるように、上記特定パターン302についての圧縮画像303と、当該特定パターン302の圧縮過程で失われた当該高周波成分の画像(「高周波成分画像」という)304とが同一インデックスでまとめられることによりデータベース化されたものであり、例えばROM(Read Only Memory)などの適宜の半導体メモリに格納されている。選択回路204は、上記画像判定部201の判定結果に基づいて、画像判定部201から出力された局所復号画像と、合成部203から出力された合成局所復号画像とを選択して出力する。上記選択回路204を介して出力される画像は、「OUT−IMG」とされる。
次に図4を用いて上記復元部108での処理の流れを説明する。
まず、局所復号画像ブロックが上記復元部108に入力される(S4001)。その後、局所復号画像ブロックが上記の特定パターンに該当するか否かの判定が行われる(S4002)。例えば、局所復号画像ブロックの分散(数1)又は平均偏差(数2)が所定の閾値以上であれば、特定パターンに該当すると判定する。
Figure 0005254189
Figure 0005254189
ここで、「S2」は局所復号画像ブロックの分散値、「d」は平均偏差値、「n」はブロック内の画素数、「xij」は座標(i,j)の画素値、「x0」はブロック内の平均画素値である。これ以外にも、例えばキャニー(Canny)法によるフィルタやガボールフィルタなどの方向性フィルタを用いて、平均応答が所定の閾値以上となれば特定パターンに該当すると判定するようにしても良い。
上記画像判定部201で特定パターンに該当しないと判断された場合には復元は行われない。かかる場合、画像判定部201に入力された局所復号画像IN−IMGが、選択回路204を介してそのままフレームメモリ109に出力される(S4003)。これに対して、特定パターンに該当すると判断された場合は、入力された局所復号画像ブロックをキーとして、コードブック202内の圧縮画像303との誤差が最も小さくなるインデックスが探索され、該当する高周波成分画像304が抽出される(S4004)。誤差の基準としては、SAD(Sum of Absolute Difference:差分絶対値和)、またはSSD(Sum of Square Difference:差分二乗和)などを用いればよい。その後、抽出された高周波成分画像304を局所復号画像ブロックに合成(加算)し、合成局所復号画像を生成する(S4005)。こうして作成された合成局所復号画像は、フレームメモリ109に出力される(S4006)。
図5には、図1に示される動画像符号化装置100から出力された復号化ストリームQSTRを復号するための動画像復号装置500の構成例が示される。
図5に示される動画像復号装置500は、特に制限されないが、エントロピー復号化部(ENTD)501、逆量子化部(IQUA)502、逆直交変換部(IOTE)503、加算器504、復元部(RES)505、フレームメモリ(FMEM)506、及び予測部(PRE)507を含んで構成される。動画像符号化装置100と同様に、各部はハードウェアによって構成されてもよいし、ソフトウェアによって構成されていてもよい。また、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたモジュールであってもよい。
エントロピー復号化部501は、伝送されてきた画像圧縮情報を復号化する。ここで画像圧縮情報とは、上記動画像符号化装置100から出力された符号化ストリームQSTRを指す。逆量子化部502は、量子化係数を逆量子化する。逆直交変換部503は、逆量子化部502から出力された逆量子化係数を逆直交変換する。加算器504は、逆直交変換部503から出力された差分画像と、予測部507から出力された予測画像を加算し、復号画像を出力する。復元部505は、上記動画像符号化装置100内のコードブック202と同一内容のコードブックを用いて、加算器504から出力された復号画像に高周波成分画像を合成して参照画像を作成する。フレームメモリ506は、上記復元部505で作成された参照画像を格納する。予測部507は、フレームメモリ506に格納されている参照画像を用いて予測画像を生成する。
図6には、上記復元部505の構成例が示される。
図6に示される復元部505は、画像判定部(DEC)601、合成部(SYN)602、コードブック(CODB)603、選択回路604を含んで構成される。画像判定部601は、入力される復号画像の絵柄を解析し、絵柄がラインやエッジ、コーナー、T字形状などの特定パターンに該当する場合に、合成部602へと復号画像を渡す。合成部602は、コードブック603を用いて復号画像を原画像に近い画像へと復元し、合成復号画像を生成する。選択回路604は、画像判定部601での判定結果に基づいて、復号画像か合成復号画像を選択して出力画像OUT−IMGを得る。上記コードブック603は、動画像符号化装置100におけるコードブック202と同一内容のデータベースとされる。
次に図7を参照しながら上記復元部505の処理の流れを説明する。
まず、入力画像IN−IMGとして復号画像ブロックが画像判定部601に入力される(S7001)。その後、画像判定部601において、上記復号画像ブロックが上記の特定パターンに該当するか否かの判定が行われる(S7002)。例えば、復号画像ブロックの分散値(数1)や平均偏差値(数2)が所定の閾値以上であれば、特定パターンに該当すると判断される。これ以外にも、例えばキャニーフィルタやガボールフィルタなどの方向性フィルタを用いて、平均応答が閾値以上となれば特定パターンに該当すると判定しても構わない。画像判定部601の判定において、特定パターンに該当しないと判断された場合は、復号画像ブロックが選択回路604を介してそのまま出力される(S7003)。一方、画像判定部601の判定において、特定パターンに該当すると判断された場合は、入力される復号画像ブロックをキーとして、コードブック内の圧縮画像303との平均誤差が最も小さくなるインデックスが探索され、該当する高周波成分画像304が求められる(S7004)。抽出された高周波成分画像304は、合成部602において、復号画像ブロックに合成され、合成復号画像IMGDが生成される(S7005)。作成された合成復号画像は、図示されない後段回路やフレームメモリ506へ出力される(S7006)。
以上説明した実施の形態1によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)動画像符号化装置100には、上記復元部108で復元された画像に基づいて予測画像を生成する予測部110が設けられる。上記の構成において、局所復号画像ブロックが上記復元部108に入力されると、当該局所復号画像ブロックが上記の特定パターンに該当するか否かの判定が行われる(S4002)。この判定において、特定パターンに該当すると判断された場合は、入力された局所復号画像ブロックをキーとして、コードブック202内の圧縮画像303との誤差が最も小さくなるインデックスが探索され、該当する高周波成分画像304が抽出される(S4004)。その後、抽出された高周波成分画像304が局所復号画像ブロックに合成(加算)され、合成局所復号画像が生成される(S4005)。
動画像の画質を維持しつつ圧縮率を高めるには、上記予測誤差を小さくする必要がある。ここで特許文献2の技術に従えば、多様な絵柄に対して有効な予測画像を作成するためには、膨大な画像を用意する必要があるし、それができなければ不自然な参照画像が生成されてしまう可能性もある。また、膨大な画像が必要とされる場合、それを記憶しておくための膨大な記憶容量やネットワーク接続環境が必要となり、探索に要する計算コストが高くなってしまう。
これに対して実施の形態1では、上記のように特定パターンについての圧縮過程で失われた高周波成分による高周波成分画像のデータベースとされるコードブック202を用いて、上記加算器の出力に対応する高周波成分画像を探索し、探索された高周波成分画像を上記加算器107の出力に加算することで、原画像に近い画像を復元し、それに基づいて予測画像を生成することができるので、予測誤差を低減することができ、それによって圧縮率を高めることができる。しかも、コードブック202内の特定パターンに限定して復元が行われるようになっているため、全画像を対象に復元を行う場合に比べて比較対象を大幅に低減することができ、コードブック202のサイズも小さくなる。この結果、コードブック202を形成するのに必要な記憶容量とコードブック探索時の演算量を削減できるうえ、マッチングエラーを低減する効果も得られる。
(2)実施の形態1では、後述する実施の形態2の場合と異なり、符号化ストリーム中に識別情報を付加する必要がないため、その分、圧縮率を高めることができる。さらに復元した参照画像を、画面間予測だけでなく画面内予測にも用いることにより、圧縮率をさらに高めることができる。また、特許文献2とは異なり、フィルタ係数の差分信号を符号化するものではないので、画像が急激に変化する場面(例えばシーンチェンジなど)においても圧縮効果は変わらない。
(3)上記復元部108は、加算器107の出力が特定パターンに該当するか否かを判定する画像判定部201と、上記画像判定部201の判定結果に基づいて、上記コードブック202から該当する高周波成分を探索してそれを上記加算器107の出力に加算する合成部203とを設けることで、容易に実現することができる。
(4)上記画像判定部201は、上記加算器の出力の分散値又は平均偏差値あるいは方向性フィルタによる平均応答と、所定の閾値とを比較するように構成することにより、容易に実現することができる。
(5)動画像復号装置500は、特定パターンについての圧縮過程で失われた高周波成分による高周波成分画像のデータベースとされるコードブック603を用いて、上記加算処理での処理結果に対応する高周波成分画像を探索し、探索された高周波成分画像を上記加算器504の出力に加算することで画像を復元する復元部505を含む。また動画像復号装置500は、上記復元部505で高周波成分が合成された画像データを用いて予測画像を生成する予測部507を含む。このように、コードブック603を用いて探索された高周波成分画像が上記加算器504の出力に加算されることで原画像に近い画像を復元することができ、それに基づいて予測画像が生成されることにより、予測誤差を低減することができる。また、上記復元部505では、特定パターンに限定して復元が行われるようになっているため、全画像を対象に復元を行うのに比べて比較対象を大幅に低減することができ、コードブック603のサイズも小さくなる。この結果、コードブック603を形成するのに必要な記憶容量とコードブック探索時の演算量を削減できるうえ、マッチングエラーを低減する効果も期待できる。
(6)上記復元部505は、上記加算処理の加算結果が上記特定パターンに該当するか否かを判定する画像判定部601と、上記画像判定部601の判定結果に基づいて、上記データベースから該当する高周波成分を探索してそれを上記加算器504の出力に加算する合成部602とを設けることで、容易に実現することができる。
(7)上記画像判定部601は、上記加算器の出力の分散値又は平均偏差値あるいは方向性フィルタによる平均応答と、所定の閾値とを比較するように構成することにより、容易に実現することができる。
<実施の形態2>
次に、図8〜図14を用いて、実施の形態2を説明する。
図8には、実施の形態2における動画像符号化装置の構成例が示される。
図8に示される動画像符号化装置800が、図1に示されるのと大きく相違するのは、復元部801において復元を行うか否かの識別情報IDENが出力される点である。この識別情報IDENは、エントロピー符号化部104に伝達される。エントロピー符号化部104は、上記識別情報IDENを符号化ストリームQSTRに組み込む。
図9には、上記復元部801の構成例が示される。上記復元部801は、動画像符号化装置100における復元部108と同様に、画像判定部201、コードブック202、合成部203、選択回路204を含む。画像判定部201は、画像判定結果に基づいて、識別情報IDENを形成する。この識別情報IDENは、選択回路204及びエントロピー符号化部104に伝達される。
図10を参照しながら上記復元部801の処理の流れを説明する。
まず、局所復号画像ブロックIN−IMGが画像判定部201に入力される(S10001)。その後、画像判定部201において、局所復号画像ブロックIN−IMGが上記の特定パターンに該当するか否かの判定が行われる(S10002)。この判定の方法は、実施の形態1と同様であり、例えば局所復号画像ブロックの分散値(数1)や平均偏差値(数2)に基づいて、特定パターンに該当するか否かの判定が行われる。この画像判定部201において、入力された局所復号画像ブロックが特定パターンに該当しないと判断された場合は当該ブロックの復元を行わないものとし、非復元を示す識別情報が出力されるとともに(S10003)、入力された局所復号画像ブロックが選択回路204を介してそのまま出力される(S10004)。画像判定部201において、入力された局所復号画像IN−IMGがブロック特定パターンに該当すると判断された場合は、復元を示す識別情報が出力される(S10005)。その後、入力された局所復号画像ブロックをキーとして、コードブック内の圧縮画像303との誤差が最も小さくなるインデックスが探索され、該当する高周波成分画像304が求められる(S10006)。誤差の基準としては、SAD(Sum of Absolute Difference)、またはSSD(Sum of Square Difference)などを用いればよい。こうして抽出された高周波成分画像304は局所復号画像ブロックに合成され、合成局所復号画像が生成される(S10007)。合成局所復号画像はフレームメモリ109に出力される(S10008)。
図11には、図8におけるエントロピー符号化部104から出力される符号化ストリームQSTRの一例が示される。
符号化ストリームQSTRは、シリアル形式で出力されるデジタル信号1101とされ、このデジタル信号1101には、その一部が拡大して示されるように、復元を行うか否かの識別情報1102,1104,1106,1108、及び動きベクトルや直交変換係数などの情報1103、1105、1107、1109が含まれている。上記識別情報1102,1104,1106,1108は、それぞれ1ビット情報とされ、例えば復元を行わない場合は論理値“0”とされ、復元を行う場合は論理値“1”とされる。
図12には、図8に示される動画像符号化装置800から出力された符号化ストリームQSTRを復号するための動画像復号化装置1200の構成例が示される。
図12に示される動画像復号化装置1200が図5に示されるのと大きく相違するのは、符号化ストリームQSTRに含まれる識別情報IDENがエントロピー復号化部501によって復号され、それが復元部1201へ伝達される点である。
図13には、上記復元部1201の構成例が示される。
図13に示される復元部1201が図6に示されるのと大きく相違するのは、図6における画像判定部601に相当するものは設けられておらず、その代わりに、識別情報IDENに基づいて経路切替を行う選択回路1301、1303が設けられている点である。特に選択回路1301は、上記識別情報IDENに基づいて経路切替を行うことにより、復元処理の対象となる復号画像を選択して合成部1302に供給する。合成部1302は、上記選択回路1301を介して供給された復号画像に基づいて、コードブック1201から該当する高周波成分画像を探索してそれを入力画像IN−IMGに加算することで合成復号画像を生成する。
図14を参照しながら、上記復元部1201の処理の流れを説明する。
まず、復号画像ブロックが復号部1201に入力される(S14001)。その後、識別情報IDENに基づき、復元を実行するか否かの判定が行われる(S14002)。上述した例に従うと、識別情報IDENが論理値“0”であれば復元を行わず、入力された復号画像ブロックをそのまま出力する(S14003)。識別情報IDENが論理値“1”であれば、入力された復号画像ブロックをキーとして、コードブック内の圧縮画像303との誤差が最も小さくなるインデックスが探索され、該当する高周波成分画像304が得られる(S14004)。抽出された高周波成分画像304が復号画像ブロックに合成され、合成復号画像が生成される(S14005)。こうして作成された合成復号画像は、図示されない後段回路やフレームメモリ506に出力される(S14006)。
以上説明した実施の形態2によれば、動画像符号化装置800において復元部801が設けられ、動画像復号化装置1200において復元部1201が設けられているため、実施の形態1の場合と同様の作用効果を得ることができ、更に実施の形態2によれば、復元を行うか否かの識別情報IDENを符号化ストリーム中に含めるようにしているため、動画像復号化装置1200においては、図6における画像判定部601に相当するものが不要とされ、その結果、復元部1201の回路規模の削減や処理量の削減が可能になる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、コードブック202を復元部108,801の外部に配置しても良い。同様にコードブック603を復元部505,1201の外部に配置しても良い。
また、本発明はH.264/AVCとして規定される動画像符号化及び復号化技術に限定されるものではなく、その他の手法による符号化及び復号化技術にも広く適用することができる。
100,800 動画像符号化装置
101 減算器
102 直交変換部
103 量子化部
104 エントロピー符号化部
105、503 逆量子化部
106、502 逆直交変換部
107、504 加算器
108、505、801、1201 復元部
109、506 フレームメモリ
110、507 予測部
201、601 画像判定部
202、603 コードブック
203,602,1302 合成部
204,604,1301,1303 選択回路
500,1200 動画像復号装置

Claims (16)

  1. 原画像と予測画像との差分を算出する減算処理と、
    上記減算処理で算出された差分を直交変換する直交変換処理と、
    上記直交変換処理の結果を量子化する量子化処理と、
    上記量子化処理の結果を逆量子化する逆量子化処理と、
    上記逆量子化処理の結果を逆直交変換する逆直交変換処理と、
    上記逆直交変換処理の結果に予測画像を加算する加算処理と、
    上記量子化処理の結果をエントロピー符号化して符号化ストリームを生成するエントロピー符号化処理と、を含む動画像符号化方法であって、
    コードブック作成の基準とされる画像における複数の特定パターンを圧縮して得た圧縮画像と、上記特定パターンの圧縮過程で失われた高周波成分の画像とが同一インデックスでまとめられて予めデータベース化されたコードブックを参照して、上記加算処理の結果と上記コードブック内の上記圧縮画像との誤差が最も小さくなるインデックスを探索して該当する上記高周波成分の画像を抽出し、それを上記加算処理の結果に合成することで画像を復元する復元処理と、
    上記復元処理で復元された画像に基づいて上記予測画像を生成する予測処理と、を含むことを特徴とする動画像符号化方法。
  2. 上記復元処理は、上記加算処理の結果が上記特定パターンに該当するか否かを判定する判定処理を含み、上記加算処理の結果が上記特定パターンに該当する場合に上記画像を復元する請求項1記載の動画像符号化方法。
  3. 上記判定処理は、上記加算処理の結果の分散値又は平均偏差値あるいは方向性フィルタによる平均応答と、所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、上記加算処理での処理結果が上記特定パターンに該当するか否かを判定する処理を含む請求項2記載の動画像符号化方法。
  4. 上記判定処理は、上記加算処理の結果が上記特定パターンに該当するか否かの判定結果に基づいて識別情報を形成する処理を更に含み、
    上記識別情報は、上記エントロピー符号化処理において上記符号化ストリームに合成される請求項2記載の動画像符号化方法。
  5. 原画像と予測画像との差分を算出する減算器と、
    上記減算器で算出された差分を直交変換係数に変換する直交変換部と、
    上記直交変換部で得られた直交変換係数を量子化して量子化係数を得る量子化部と、
    上記量子化部で得られた量子化係数を逆量子化する逆量子化部と、
    上記逆量子化部で得られた逆量子化係数を逆直交変換する逆直交変換部と、
    上記逆直交変換部での処理結果に予測画像を加算する加算器と、
    上記量子化部の出力をエントロピー符号化して符号化ストリームを生成するエントロピー符号化部と、を含む動画像符号化装置であって、
    コードブック作成の基準とされる画像における複数の特定パターンを圧縮して得た圧縮画像と、上記特定パターンの圧縮過程で失われた高周波成分の画像とが同一インデックスでまとめられて予めデータベース化されたコードブックを参照して、上記加算処理の結果と上記コードブック内の上記圧縮画像との誤差が最も小さくなるインデックスを探索して該当する上記高周波成分の画像を抽出し、それを上記加算器での加算結果に合成することで画像を復元する復元部と、
    上記復元部で復元された画像に基づいて上記予測画像を生成する予測部と、を含むことを特徴とする動画像符号化装置。
  6. 上記復元部は、上記加算器の出力が上記特定パターンに該当するか否かを判定する画像判定部を含み、上記加算器の出力が上記特定パターンに該当する場合に上記画像を復元する請求項5記載の動画像符号化装置。
  7. 上記画像判定部は、上記加算処理の結果の分散値又は平均偏差値あるいは方向性フィルタによる平均応答と、所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、上記加算器での加算結果が上記特定パターンに該当するか否かを判定する請求項6記載の動画像符号化装置。
  8. 上記画像判定部は、上記加算器での加算結果が上記特定パターンに該当するか否かの判定結果に基づいて識別情報を形成し、
    上記識別情報は、上記エントロピー符号化部によって上記符号化ストリームに合成される請求項6記載の動画像符号化装置。
  9. 入力された符号化ストリームをエントロピー復号化するエントロピー復号化処理と、
    上記エントロピー復号化処理の結果を逆量子化する逆量子化処理と、
    上記逆量子化処理の結果を逆直交変換する逆直交変換処理と、
    上記逆直交変換処理の結果と予測画像とを加算して画像を復号する加算処理と、を含む動画像復号化方法であって、
    コードブック作成の基準とされる画像における複数の特定パターンを圧縮して得た圧縮画像と、上記特定パターンの圧縮過程で失われた高周波成分の画像とが同一インデックスでまとめられて予めデータベース化されたコードブックを参照して、上記加算処理で復号された画像と上記コードブック内の上記圧縮画像との誤差が最も小さくなるインデックスを探索して該当する上記高周波成分の画像を抽出し、それを上記加算処理で復号された画像に加算することで画像を復元する復元処理と、
    上記復元処理で高周波成分が合成された画像を用いて上記予測画像を生成する予測処理と、を含むことを特徴とする動画像復号化方法。
  10. 上記復元処理は、上記加算処理で復号された画像が上記特定パターンに該当するか否かを判定する判定処理を含み、
    上記加算処理で復号された画像が上記特定パターンに該当する場合に、上記画像を復元する請求項9記載の動画像復号化方法。
  11. 上記判定処理は、上記加算処理で復号された画像の結果の分散値又は平均偏差値あるいは方向性フィルタによる平均応答と、所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、上記加算処理で復号された画像が上記特定パターンに該当するか否かを判定する処理を含む請求項10記載の動画像復号化方法。
  12. 上記エントロピー復号化処理は、入力された符号化ストリームに含まれる識別情報を復号する処理を含み、
    上記復元処理では、上記エントロピー復号化処理で抽出された識別情報に基づいて復元処理が行われる請求項9記載の動画像復号化方法。
  13. 入力された符号化ストリームにエントロピー復号化するエントロピー復号化部と、
    上記エントロピー復号化部での復号化結果を逆量子化する逆量子化部と、
    上記逆量子化部での逆量子化結果を逆直交変換する逆直交変換部と、
    上記逆直交変換部での逆直交変換結果と予測画像とを加算して画像を復号する加算器と、を含む動画像復号化装置であって、
    コードブック作成の基準とされる画像における複数の特定パターンを圧縮して得た圧縮画像と、上記特定パターンの圧縮過程で失われた高周波成分の画像とが同一インデックスでまとめられて予めデータベース化されたコードブックを参照して、上記加加算処理で復号された画像と上記コードブック内の上記圧縮画像との誤差が最も小さくなるインデックスを探索して該当する上記高周波成分の画像を抽出し、それを上記加算器で復号された画像に合成することで画像を復元する復元部と、
    上記復元部で高周波成分が合成された画像を用いて上記予測画像を生成する予測部と、を含むことを特徴とする動画像復号化装置。
  14. 上記復元部は、上記加算器で復号された画像が上記特定パターンに該当するか否かを判定する画像判定部を含み、上記加算器で復号された画像が上記特定パターンに該当する場合に上記画像を復元する請求項13記載の動画像復号化装置。
  15. 上記画像判定部は、上記加算器で復号された画像の分散値又は平均偏差値あるいは方向性フィルタによる平均応答と、所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、上記加算器で復号された画像が特定パターンに該当するか否かを判定する請求項14記載の動画像復号化装置。
  16. 上記エントロピー復号化部は、入力された符号化ストリームに含まれる識別情報を復号し、
    上記復元部は、上記エントロピー復号化部で復号された識別情報に基づいて復元処理の対象となる画像を選択する選択回路と、
    上記選択回路により、復元処理を行う画像として選択された画像に対して、上記コードブックから該当する高周波成分画像を探索してそれを上記加算器で復号された画像に合成する合成部と、を含む請求項13記載の動画像復号化装置。
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