JP5253839B2 - 移動台車 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、荷物移送用の台車・障害者移動用の車椅子・ベビーカー等の車輪の前輪または後輪ないしは前後両輪を首振り自在式とした移動台車に係り、特に、軽快な動き始めを可能にし、また、段差道路の乗り上げや配線越え、溝越えを容易にし、更に傾斜地での直進性を阻害する横滑りを防止するように改良したものに関する。
例えば、荷物移送用の台車、障害者移動用の車椅子、ベビーカー等の車輪の前側または後側及び前後両輪を首振り自在式とした移動台車は、従来から提供されている。これらの移動台車は、作業者または介護者が移動台車の後部に備えるハンドルを握り、進めたい方向に押して移送されるとともに、方向転換は首振り自在式とした車輪の向きをハンドル操作により容易に変えられるという使い良さがある。しかしながら、床面や路面に段差があると、ハンドルを手前に引いて台車の前輪側を浮かせ、その後ハンドルを押して移動台車を進め、再び後輪側をハンドル操作により段差以上に高く持ち上げ、その後ハンドルを押して移動台車を段差の高い側へ完全に乗り上げる操作をしている。
上記段差に対して容易に乗り越えられるようにした移動台車である台車や車椅子等が提案されている。その一例として、車両(台車、車椅子等)が段差に遭遇したとき、容易に乗り上げられるもので、その構成は、台板1の裏面に回動可能に取付けの回動部材5に補助車輪6を床と非接地状態で取着すると共に後車輪3bを取付け、台板1の後端部に回動可能なハンドル装着具12を付設し、回動部材5とハンドル装着具12とを回動自在な連結部材13で連結したものである。その操作は、ハンドル8をもって、下降方向に押さえるとハンドル装着具12、連結部材13及び回動部材5を介して台板1は上昇し、その状態で段差方向に押すと前車輪3aと補助車輪6が段差上に乗る。そして、今度はハンドルを持ち上げて後車輪3bを段差上に載せることによって車両が段差上に乗ることができるものである(例えば、特許文献1参照。)。
また、他の例として、運搬装置に取り付けることにより、簡単な構造で、段差を容易かつ快適に乗り越えることができる運搬装置を形成できるキャスター連結装置がある。その構成は、本体フレーム8に取り付けられる本体フレーム取付部2と、キャスター9が取り付けられるキャスター取付部3と、本体フレーム取付部2とキャスター取付部3とを回動可能に連結するヒンジ部4と、本体フレーム取付部2とキャスター取付部3とのなす角度が小さくなるように付勢する戻りバネ5とを備えたものである(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−123916号公報(1997年5月13日公開) 特開2007−230542号公報(2007年9月13日公開)
上記従来の車両(台車、車椅子等)のキャスター連結装置における構成によると、段差を容易かつ快適に乗り越えることができるというメリットを発揮するものの、次のような問題が指摘される。まず、重量物を運搬する際に車輪の抵抗によりスムーズな動き出しができないという問題がある。例えば、鋳物工場等においては、鋳物ワークを台車で運搬する時に、各工作機械間での搬送は、狭い通路を急旋回されながらその進行方向を変えなければ成らない理由から、台車に四つの首振り自在な車輪を備えたタイプのものを使用している状況にある。この様な、現場において、四つの首振り自在な車輪を備えた台車は、前後左右方向への直接的な搬送が可能であるし、その場での旋回動も可能である。しかし、重いワークを乗せて運ぶ時、各キャスターはどの方向を向いているか分からず、仮に進行方向に向いていないと、動き始めに大きな押し込み力を必要とし、重労働を課せられるばかりか、足を滑らせるという重大な人身事故にもなりかねない問題がある。なお、この重量物の移動時における動き出しの問題は四輪自在車輪の場合に限らず、前輪または後輪を自在車輪とした移動台車についても同様である。
また、例えば、工場内の床面に付設された配線のカバー越え時に、配線を踏み付けてしまい、配線を破損することによる工場内の機器のトラブルや感電事故の原因を起こす虞がある。更には、傾斜地を横断する場合において、低い側にハンドルを取られてしまい、真っ直ぐ直進移送されることが難しくなるばかりか、低い側になだれ込む現象により時として危険な状況に遭遇するという問題点がある。また、路面の段差を乗り越えるにしても、上記連結装置は、多くは前輪側だけの片側の装着に限られているから、後輪が段差を乗り越える時には後輪側を持ち上げなければならないという重労働を課せられてしまうという問題が残存する。また、路面に形成された溝越えにおいても、前輪及び後輪を人の力で持ち上げて通過されなければならないという問題がある。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、重量物を搭載した場合でも、軽快な動き出しを可能にする移動台車を提供することにある。また、上記目的に加えて、段差の乗り上げや工場内の配線越え、溝越え、更には傾斜地での直進性を阻害する横滑り防止を可能にする移動台車を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による移動台車は、手動用のハンドルを備えた台板と、上記台板の底部であって前後の左右位置に取り付けられ前後のいずれか一方が自在輪で他方が固定輪又は全部が自在輪である前輪及び後輪と、上記台板の底部であって上記前輪及び後輪の内側の前後に台板の底部を回動中心として台車の進行方向に向けて回動可能に連結された一対の回動部材と、上記回動部材の先端部側に設けられ回動部材の回動により浮上状態から接地状態まで移動可能に取り付けられた車輪と、上記前後の回動部材に連結された連結部材と、上記台板の一端部側を回動中心として回動可能に連結され回動中心から距離の長いアームを上方に延長させてその先端部側を操作部とし回動中心から距離の短いアームを下方に延長させてその先端部側を伝達部材を介して連結部材と連結させ操作部を車輪が床面に接地する側へ操作する方向と台車の進行方向とがほぼ一致するように取り付けられ操作部が始発状態のときは車輪を浮上状態とし操作部を上記操作方向に操作させることにより車輪を床面に作用させて台車を押し上げる操作レバーと、を具備したことを特徴とするものである。
請求項2による移動台車は、請求項1記載の移動台車において、回動部材の進行方向前側であって上記車輪より高い位置に補助車輪を取り付け、操作レバーの操作により回動部材を回動させ、車輪及び補助車輪の浮上状態から車輪の接地状態、更には補助車輪の接地状態まで切り換え可能としたことを特徴とするものである。
請求項3による移動台車は、請求項1又は2記載の移動台車において、台板と連結部材との間に付勢手段を取り付けて車輪の浮上状態を維持するようにしたことを特徴とするものである。
請求項4による移動台車は、請求項2又は3記載の移動台車において、操作レバーに係止固定手段を設け、上記各回動部材に備える車輪及び補助車輪の浮上状態から車輪の接地状態、更には補助車輪の接地状態に保持することを特徴とするものである。
請求項による移動台車は、請求項1〜のいずれかに記載の移動台車において、移動台車は荷物移送用の台車であることを特徴とするものである。
請求項による移動台車は、請求項1〜のいずれかに記載の移動台車において、移動台車は車椅子であることを特徴とするものである。
請求項による移動台車は、請求項1〜のいずれかに記載の移動台車において、移動台車はベビーカーであることを特徴とするものである。
すなわち、本発明の移動台車の場合には、例えば四輪自在輪の台車においての重い荷物の搬送時も軽快な動き出しが可能となる。
二輪自在輪または四輪自在輪の移動台車においての重い荷物の搬送時は、台車の起動時に、操作レバーを台車の前側に回動され、各回動部材を台車の後側へ回動されて車輪を床面に接地され、台車を押し上げる。これで、進行方向に向けられた前後の車輪が移動台車を支持した状態となり、弱い押し付け力により重量物を乗せた台車でも軽快に走行が始められる。
その原理を説明する。操作レバーを台板の一端部側を回動中心として回動可能に連結し回動中心から距離の長いアームを上方に延長されてその先端部側を操作部とし回動中心から距離の短いアームを下方に延長されてその先端部側を伝達部材を介して連結部材と連結され、これにより操作レバーの小さな操作力により回動部材を接地面側に大きな押し付け力で押し上げることができ、台車がリフトアップされることにより、すべての前輪及び後輪にかかる荷重がゼロに近くなる。そして、自在輪である前輪又は後輪が台車の走り出すときに進行方向に回転し、そのときの摩擦抵抗を少なくすることができる。しかも、操作レバーはその操作部を車輪が床面に接地する側へ操作する方向と台車の進行方向とがほぼ一致するように取り付けられているので、操作レバーを押す力が台車を進行方向へ押す力と一致し、より少ない力で軽快に走行が始められる。
また、床面や路面の段差乗り上げや配線越え、傾斜地での直進性の確保が可能で、移送作業が支障なく能率良く行われる。まず、平坦な床面や路面を走行時には、操作レバーまたは付勢手段により各回動部材を前側へ回動されて車輪及び補助車輪を床面から浮かせた非接地状態に保持する。この状態で移動台車を押して移送される。
また、斜めに傾斜した路面を直進する時は、操作レバーにより各回動部材を後側へ回動されて車輪を路面に接地された状態に保持する。この状態は、二輪または四輪自在輪の台車において、前後の車輪が進行方向に向けて路面に接地されているから、走行に際して傾斜面の低い側へ横滑りする作用力を抑制し、直進性が確保される。
続いて、路面の先方に高い段差がある時は、車輪及び補助車輪を床面から浮かせた非接地状態または操作レバーで各回動部材を後側へ回動されて車輪を路面に接地されながら走行される。ここで、台板の前側の車輪が段差に突き当たると、操作レバーで各回動部材を更に後側へ回動されて補助車輪を段差の高い側の路面に接地されながら輪及び車輪を低い路面から浮かせて持ち上げる。この状態で台板を押し進めるとともに、操作レバーで各回動部材を前側へ戻して車輪及び補助車輪を床面から浮かせた非接地状態または台板の後側の車輪を路面に接地された状態で再びこの車輪が段差に突き当たると、操作レバーで各回動部材を後側へ回動されて補助車輪を段差の高い側の路面に接地されながら車輪及び後輪を低い路面から浮かせて持ち上げる。
この状態で前後の四輪が段差の高い側に乗り移る。ここで、再び操作レバーで各回動部材を前側へ回動されて車輪と補助車輪とを路面から浮かせ四輪を接地した状態とし、台板を押し進め走行される。尚、高い路面から低い路面への段差降ろし作用も、操作レバーにより行われる。また、幅の広い溝の場合も、上記段差越えと同様の操作により車輪と補助車輪を接地されることにより、容易に通過できる。
また、工場内での配線越えは上記段差ほど高くないので、まず、車輪が配線に接近したら、操作レバーにより各回動部材を後側へ回動されて車輪を配線の手前側の床面に接地される。続いて、操作レバーにより各回動部材を更に後側へ回動されて補助車輪及び前輪を浮上されて配線の先方側へ跨いで接地される。この後、台板を押し進め、後輪が配線に接近したら、前輪と同様の操作をして後輪を浮上されて配線の先方側へ跨いで接地される。
本発明の移動台車によると、各種荷物を搬送する台車に適用すれば、例えば四輪自在輪の台車においての重い荷物の搬送時も軽快な動き出しが可能となる。また、床面や路面の段差乗り上げ・段差降ろし、工場内での配線越え、溝越えが可能となる。また、傾斜地での直進性の確保ができる。よって、移送作業が能率良く行われる。そして、車椅子やベビーカーにおいても、同様な作用が得られるから、多様な道路を安全に走行されられる。
以下、図1乃至図7を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本実施の形態による台車101を底面から見た斜視図、図2は台車101を後方から見た斜視図、図3〜図4は台車101の側面図、図5は車輪接地による自在輪の直進性を示す作用図である。
本発明の移動台車100の一例となる荷物移送用の台車101は、図1,図2に示すように、主体となる台板1の上面における後部には、前方への折畳みと直立姿勢とを保持するハンドル10が左右の支持具3,5により装備されている。上記台板1の裏面には、前後の左右位置に一対の前輪7,9と一対の後輪11,13とがその取付板(連結部)7A,9A,11A,13Aによりボルト締めされている。上記前輪7,9と後輪11,13は、首振り自在タイプのものが使用されているが、少なくとも前側または後側の輪を首振り自在としたものでも良い。上記台板1の前輪7,9及び後輪11,13の内側(中間位置)には、台板1の裏面に固着したコ字形断面の支持板15,17に支持ボルト20,21で前後方向に回動可能な回動部材15,17を各々備えている。上記各回動部材は略長方形状を呈しており、下側の突部15A(17A)に車輪22(23)を備えている。上記車輪22(23)は、車輪22(23)の車軸付近を支点とする連結部材27で連結されている。しかして、図3に示すように、回動部材15,17が前側へ一杯に回り切った状態で車輪22(23)が地面に接している前輪7,9及び後輪11,13より浮上Hする非接地状態の関係位置(浮上位置A1)とする。また、図4に示すように、回動部材15,17を後方へ回動されて車輪22(23)が地面に接地し且つ前輪7,9及び後輪11,13と一致する関係(下側接地位置A2)となるように、車輪22(23)は、支持ボルト20,21からの半径長が設定されている。
図1と図3に示すように、上記台板1の後部に上記連結部材27を操作する操作レバー40を備えている。まず、台板1の後方に突出された二枚の座板30が取り付けられている。上記座板30の左右上に軸受体31,32を備え、これに軸支された操作軸(回動中心)33の右端に操作棒34を備え、中腹部に備えた操作片35の下端と上記連結部材27の後端部とが伝達部材36により繋がれている。しかして、上記操作レバー40の操作棒34を操作することにより、各回動部材15,17を各位置に切り替えることができる。また、上記各回動部材15,17の車輪22(23)を非接地状態の関係位置(浮上位置A1)に保持すべく、上記連結部材27と台板1間に付勢手段50としてのコイルスプリングを張架されている。尚、操作軸(回動中心)33の位置は台板1の上部としたが、これに限らず、台板1と同一面上や台板1の下部に設けてもよい。
すなわち、台車101は、手動用のハンドル10を備えた台板1と、上記台板1の底部四方に取り付けられた前輪7,9及び後輪11,13と、上記台板1の底部であって前後の左右位置に取り付けられ前後のいずれか一方が自在輪で他方が固定輪又は全部が自在輪である前輪7,9及び後輪11,13と、上記台板の底部であって上記前輪7,9及び後輪11,13の内側の前後に台板1の底部を回動中心として台車101の進行方向(一方向)に向けて回動可能に連結された一対の回動部材15,17と、上記回動部材15,17の先端部側に設けられ回動部材の回動により浮上状態から接地状態まで移動可能に取り付けられた車輪22,23と、上記前後の回動部材15,17に連結された連結部材27と、上記台板1の一端部側を回動中心として回動可能に連結され回動中心から距離の長いアーム(操作棒)34を上方に延長されてその先端部側を操作部とし回動中心から距離の短いアーム(操作片)35を下方に延長されてその先端部側を伝達部材36を介して連結部材27と連結され操作部を車輪が床面に接地する側へ操作する方向と台車101の進行方向とがほぼ一致するように取り付けられ、操作部が始発状態のときは車輪22,23を浮上状態とし操作部を上記操作方向に操作させることにより車輪22,23を床面Uに作用させて台車を押し上げる操作レバー40から構成されている。操作レバー40と回動部材15,17との位置関係は、図3に示す作動前状態では、操作レバー40が後方に傾斜した開始位置にあるのに対して、回動部材15,17は前方に傾斜した位置にあり、車輪22,23が浮上Hした位置にある。そして、図4に示す作動後状態では、操作レバー40がほぼ垂直の位置にあるのに対して、回動部材15,17は垂直下方の最下点またはそれよりやや前方の位置にあり、車輪22,23が接地し、台板1を僅かに押し上げた位置にあるように設定される。
以上の構成を基にその作用を説明する。まず、上記の台車101において、重い荷物を搭載した時の始動力を軽くする作用を、図3,4で説明する。台車101の起動時に、操作レバー40を台車の前側に回動され、各回動部材15,17を台車の後側へ回動されて車輪22(23)を床面Uに接地され、押し上げる状態とする。これで、進行方向Sに向けられた前後の車輪22,23が台車101を支持した状態となり、4輪自在輪7,9,11,13に対する荷重負担が大きく軽減される。これにより、図5(a)に示すように、4輪自在輪7,9,11,13が進行方向Sに向いてなくても、台車101は弱い押力Fにより軽く走行が始められる。そして一旦、走行を始めると、図5(b)に示すように、4輪自在輪7,9,11,13は走行方向に向けられる。
上記操作レバー40と回動部材15,17との関係について更に詳しく説明すると、操作レバー40を台板1の一端部側を回動中心として回動可能に連結し回動中心から距離の長いアーム34を上方に延長されてその先端部側を操作部とし回動中心から距離の短いアーム35を下方に延長されてその先端部側を伝達部材36を介して連結部材27と連結され、これにより操作レバー40の小さな操作力により回動部材15,17を接地面側に大きな押し付け力で押し上げることができ、台車101がリフトアップされることにより、すべての前輪7,9及び後輪11,13にかかる荷重がゼロに近くなる。
例えば、本実施の形態の場合、長いアーム34と短いアーム35とのてこ比を約10に設定している。これにより、約3キログラムの力で操作部を前方に押し出すと(ストロークは約600ミリメートル)、伝達部材36を介して連結部材27を引っ張る力は約30キログラムとなり、ほぼこの力で回動部材15,17を後方に回動されることになる。このとき、接地した車輪22,23が回転し、台車101を約60キログラムの力で押し上げる(ストロークは約15ミリメートル)。これで、台板1上の約120キログラムの荷重を押し上げ、台車101の軽快な移動が可能となる。
そして、図5に示すように、自在輪である前輪7,9又は後輪11,13が台車101の走り出すときに進行方向に回転し、そのときの摩擦抵抗を少なくすることができる。しかも、操作レバー40はその操作部を車輪22,23が床面Uに接地する側へ操作する方向と台車の進行方向とがほぼ一致するように取り付けられているので、操作レバー40を押す力が台車101を進行方向へ押す力と一致し、より少ない力で軽快に走行が始められる。また、直進操作時にはほとんど車輪22,23による2輪走行となり、前輪7,9と後輪11,13は補助輪の役目を果たすことになる。したがって、荷重がかかっている車輪は前輪及び後輪の内側の前後の車輪22,23のみになるので、転がり抵抗が減少する。また、前輪7,9と後輪11,13は起動時に荷重がほとんどかからないので負担が少なく、長期にわたり健全性を維持する(長持ちさせる)ことができる。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。まず、操作レバー40を台板1の一端部側を回動中心として回動可能に連結し回動中心から距離の長いアーム34を上方に延長されてその先端部側を操作部とし回動中心から距離の短いアーム35を下方に延長されてその先端部側を伝達部材36を介して連結部材27と連結され、これにより操作レバー40の小さな操作力により回動部材18,19を接地面側に大きな押し付け力で押し上げることができ、台車101がリフトアップされることにより、すべての前輪7,9及び後輪11,13にかかる荷重がゼロに近くなる。そして、自在輪である前輪又は後輪が台車101の走り出すときに進行方向に回転し、そのときの摩擦抵抗を少なくすることができる。しかも、操作レバー40はその操作部を車輪22,23が床面に接地する側へ操作する方向と台車101の進行方向とがほぼ一致するように取り付けられているので、操作レバー40を押す力が台車を進行方向へ押す力と一致し、より少ない力で軽快に走行が始められる。よって、各種荷物を搬送する台車に適用すれば、例えば四輪自在輪の台車においての重い荷物の搬送時も軽快な動き出しが可能となる。
次に、図6乃至図21を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態の場合には、回動部材の進行方向前側であって上記車輪より高い位置に補助車輪を取り付け、操作レバーの操作により回動部材を回動させ、車輪及び補助車輪の浮上状態から車輪の接地状態、更には補助車輪の接地状態まで切り換え可能としたものである。図6は本実施の形態による台車110の斜視図、図7は台車110を底面から見た斜視図、図8は台車110を後方から見た斜視図、図9〜図12は台車110の右側面図、図13は配線越え台車の右側面図、図14と図15は作用図、図16は段差越え台車の右側面図、図17と図18は作用図、図19は4輪自在輪を備えた台車の搬送作用図、図20は2輪自在輪を備えた台車の搬送作用図、図21は車輪接地による自在輪の直進性を示す作用図である。
本発明の移動台車の一例となる荷物輸送用の台車110は、図6〜図8に示すように、主体となる台板1の上面における後部には、前方への折畳みと直立姿勢とを保持するハンドル10が左右の支持具3,5により装備されている。上記台板1の裏面には、前後の左右位置に一対の前輪7,9と一対の後輪11,13とがその取付板(連結部)7A,9A,11A,13Aによりボルト締めされている。上記前輪7,9と後輪11,13は、首振り自在タイプのものが使用されているが、少なくとも前側または後側の輪を首振り自在としたものでも良い。上記台板1の前輪7,9及び後輪11,13の内側(中間位置)には、台板1の裏面に固着したコ字形断面の支持板15,17に支持ボルト20,21で前後方向に回動可能な回動部材15,17を各々備えている。上記各回動部材は略三角形状を呈しており、下側の突部15A(17A)に車輪22(23)を備え、これより高い位置の上側の突部15B(17B)に補助車輪24(25)を備えている。上記車輪22(23)と補助車輪24(25)とは、車輪22(23)の車軸付近を支点とする連結部材27で連結されている。しかして、図9に示すように、回動部材15,17が前側へ一杯に回り切った状態で車輪22(23)が地面に接している前輪7,9及び後輪11,13より浮上Hする非接地状態の関係位置(浮上位置A1)とする。また、図10に示すように、回動部材15,17を後方へ回動されて車輪22(23)が地面に接地し且つ前輪7,9及び後輪11,13と一致する関係(下側接地位置A2)とし、更に、図11に示すように、補助車輪24(25)と車輪22(23)が地面に接する関係(両輪接地位置A3)とし、図12に示すように、車輪22(23)が前輪7,9及び後輪11,13と共に浮上し補助車輪24(25)が直立して地面に接する関係(上側接地位置A4及び終端位置A5)となるように、車輪22 (23)及び補助車輪24(25)は、支持ボルト20,21からの半径長が設定されている。
図1と図3に示すように、上記台板1の後部に上記連結部材27を操作する操作レバー40を備えている。この構成は、台板1の後方に突出された二枚の座板30が取り付けられている。上記座板30の左右上に軸受体31,32を備え、これに軸支された操作軸33の右端に操作棒34を備え、中腹部に備えた操作片35の下端と上記連結部材27の後端部とが伝達部材36により繋がれている。しかして、上記操作レバー40の操作棒34を、各位置(A1,A2,A3,A4,A5)に切り替えることができる。尚、上記各回動部材15,17の補助車輪24(25)と車輪22(23)とを非接地状態の関係位置(浮上位置A1)に保持すべく、上記連結部材27と台板1間に付勢手段50を張架させている。
以上の構成を基にその作用を説明する。本発明の台車110によれば、台車においての重い荷物の搬送時も軽い動き出しを可能とすることに加え、配線越え、溝越え、床面や路面の段差乗り上げや傾斜地での直進性の確保を可能とする。
以下、その作用を具体的に説明する。まず、平坦な床面(路面)Uを走行時には、図13に示すように、操作レバー40及び付勢手段50により連結部材27を介して各回動部材15,17を前側へ回動されて車輪22(23)及び補助車輪24(25)を床面Uから浮かせた非接地状態の関係位置(浮上位置A1)に保持する。この状態で、荷物Wを載せた台車110は、そのハンドル10を押して移送される。勿論、車輪22(23)を床面(路面)Uに接地され、且つ前輪7,9及び後輪11,13と一致する関係(下側接地位置A2)の基に、台車110を移送させても良い。
また、上記台車110において、重い荷物を搭載した時の始動力を軽くする作用を、図21で説明する。台車110の移送に先立ち、操作レバー40により各回動部材15,17を後側へ回動されて車輪22(23)を床面Uに接地され押し上げる状態とする。これで、進行方向Sに向けられた前後の車輪22(23)が台車120を支持した状態となり、4輪自在輪7,9,11,13に対する荷重負担が大きく軽減される。これにより、図21(a)に示すように、4輪自在輪7,9,11,13が進行方向Sに向いてなくても、台車120は弱い押力Fにより軽く走行が始められる。一旦、走行を始めると、図21(b)に示すように、4輪自在輪7,9,11,13は走行方向に向けられる。尚、上記の構成及び作用は、第1の実施の形態の場合と同じであり、その説明を援用する。
続いて、工場内での配線Pを越える台車110の作用を図14と図15により説明する。まず、図14に示すように、前輪7,9が配線Pに接近したら、操作レバー40を(下側接地位置A2)へ移動して各回動部材15,17を後側へ回動され、車輪22を配線の手前側の床面Uに接地される。続いて、操作レバー40を(両輪接地位置A3)から(上側接地位置A4)へ移動され、各回動部材15,17を更に後側へ回動されて浮上している補助車輪24を配線Pの先方側へ跨がせて接地される。この後、台車110を押し進め、後輪11,13が配線に接近したら、図15に示すように、前輪と同様の操作をして後輪11,13を浮上されて配線Pの先方側へ跨がせて接地される。
次に、段差Dを越える台車110の作用を図16と図17で説明する。図16に示すように、操作レバー40及び付勢手段50により連結部材27を介して各回動部材15,17を前側へ回動されて車輪22(23)及び補助車輪24(25)を床面Uから浮かせた非接地状態の関係位置(浮上位置A1)に保持する。勿論、車輪22(23)を地面に接地され、且つ前輪7,9及び後輪11,13と一致する関係(下側接地位置A2)の基に、台車110を移送されても良い。この状態で、荷物Wを載せた台車110は、そのハンドル10を押して移送される。そして、図17の図中左側に示すように、前輪7,9が段差Dに接近したら、操作レバー40を(下側接地位置A2)へ移動して各回動部材15,17を後側へ回動され、車輪22を段差Dの側面に当接される。続いて、図17の図中右側に示すように、操作レバー40を(両輪接地位置A3)へ移動される。これで、補助車輪24が段差Dの上面に踏み込んで車輪22及び前輪7を回動部材15,17の回動でリフトアップし、この状態で台車110を更に段差D側へ移動される。この後、台車110を押し進め、後輪11,13が段差Dに接近したら、図17に示すように、上記前輪7,9の持ち上げと同様な操作をして後輪11,13を浮上され、段差Dの上面に踏み込んで車輪23及び後輪11,13を回動部材15,17の回動でリフトアップし、この状態で台車110の後輪11,13を段差Dに乗せられる。その後の台車110は、操作レバー40を(浮上位置A1)または(下側接地位置A2)として、高い段差D上を走行されられる。尚、上記段差Dを越える作用と同様に、幅の広い溝の溝越えにおいても、上記段差越えと同様な操作手順により、溝越えが実行される。
また、台車110が段差Dの低い側へ降ろされる作用を、図18で説明する。前輪7,9が段差Dの低い側に接近したら、操作レバー40を(両輪接地位置A3)から(上側接地位置A4)へ移動され、各回動部材15,17を更に後側へ回動されて補助車輪24を段差Dの低い地面Uに接地される。この状態で、台車110を押し進めると補助車輪24が段差Dから低い地面Uを移動する。続いて、後輪11,13が段差Dの低い側に接近したら、一旦、操作レバー40を (両輪接地位置A3)に戻し、補助車輪24を段差D端から突出された状態で操作レバー40を(上側接地位置A4)へ移動され、補助車輪24を段差Dの低い地面Uに接地される。この状態で台車110を押し進め後輪11,13を段差Dから低い地面Uに降ろされる。その後の台車110は、操作レバー40を(浮上位置A1)または(下側接地位置A2)として、低い地面Uを走行されられる。
更に、4輪自在輪7,9,11,13を備えた台車110の搬送作用と、2輪自在輪7,9,11´,13´を備えた台車120の搬送作用を、図19と図20で説明する。まず、図19に示すように、左側が高く・右側が低い斜めに傾斜した路面U上を上記台車110を直進される時は、操作レバー40により車輪22(23)を地面に接地され、前輪7,9及び後輪11,13と一致する関係(下側接地位置A2)の基に、台車110を移送される。この状態で、台車110は、そのハンドル10を押力Fで押して移送される時、通常は低い側への作用力F1が働くも、四輪の前後の車輪22(23)が進行方向に向けて路面に接地されているから、走行に際して傾斜面の低い側へ横滑りする作用力を抑制し、直進力F2が確保される。
また、2輪自在輪7,9,11´,13´を備えた台車120において、図20に示すように、左側が高く、右側が低い斜めに傾斜した路面U上を上記台車120を直進される時は、操作レバー40により車輪22(23)を地面に接地され、前輪7,9及び後輪11,13と一致する関係(下側接地位置A2)の基に、台車120を移送される。この状態で、台車120は、そのハンドル10を押力Fで押して移送される時、通常は低い側への作用力F1が働くも、四輪接地の前後の車輪22(23)が進行方向に向けて路面に接地されているから、走行に際して傾斜面の低い側へ横滑りする作用力を抑制し、直進力F2が確保される。上記台車120においては、自在輪7,9側だけに、車輪22(23)を配置した構成とすることが可能である。
以上のように、本発明の第2の実施の形態の台車110,120によれば、下記の効果が奏される。まず、第1の実施の形態の説明と同様に、台車においての重い荷物の搬送時も軽い動き出しが可能で、軽作業が能率よくできる。また、上記に加えて各種小荷物を搬送する台車は、路面の段差乗り上げ・段差降ろしや配線越え、溝越え、傾斜地での直進性の確保ができる。
本発明の移動台車100は、上記第1〜第2の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記第2の実施の形態において、その細部の設計変更が可能である。まず、図22の第2の実施の形態において、車輪22(23)と補助車輪24(25)とを複数の二列配置として、横幅寸法をL1またはL2のように幅広とし、前輪7,9及び後輪11,13の車輪間隔Lに近づけ、安定走行を可能としても良い。更に、図23の第3の実施の形態において、車輪22(23)と補助車輪24(25)とを、横幅寸法をL1のように幅広とし、前輪7,9及び後輪11,13の車輪間隔Lに近づけ、安定走行を可能としても良い。
更に、図24の第4の実施の形態に示すように、上記操作レバー40に各回動部材15,17の係止固定手段60を設け、上記各回動部材に備える車輪22(23)と補助車輪24(25)とを床Uに対して両輪非接地または片側接地状態に確実に保持する。尚、上記係止固定手段60は、軸受体31の側面に取り付けた歩進板62と、軸受体31,32に支持された操作軸33の右端に枢支し、巻きばね65により操作棒(操作レバーの要部)34を歩進板62側へ回動する回動力が与えられ、且つその基部に付設した止ピン64と、上記歩進板62に開けた止孔h1〜h5とからなる。
しかして、図25に示すように、操作棒(操作レバーの要部)34の止ピン64を、歩進板62に開けた止孔h1〜h5の何れか一つに係止することで、車輪22(23)と補助車輪24 (25)とを、浮上位置A1と下側接地位置A2と両輪接地位置A3と上側接地位置A4・A5との何れかの位置に保持されられる。
更に、本発明の移動台車は、上記荷物輸送用の台車の形態に限定されるものではない。例えば、図26に示すように、介助者M0による車椅子130にも適用できる。この車椅子130においても、段差乗り越えや配線や直進性等の上記台車と同様の作用・効果が発揮される。更に、図27に示すように、介助者Mによるベビーカー140にも適用できる。このベビーカー140においても、段差乗り越えや配線や直進性等の上記台車と同様の作用・効果が発揮される。
本発明の移動台車は、上記各実施の形態の台車や車椅子やベビーカーに限定されない。例えば、列車や旅客機内で使用されるサービスキャリヤー(商品を載せた台車)、機械製造工場の現場での工具類搬送機器にも適用できる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、台車を底面から見た斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、台車を後方から見た斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、台車の右側面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、台車の右側面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、自在輪の直進性を示す作用図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、台車の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、台車を底面から見た斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、台車を後方から見た斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、台車の右側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、台車の右側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、台車の右側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、台車の右側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、配線越え台車の右側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、台車の作用図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、台車の作用図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、段差越え台車の右側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、台車の作用図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、台車の作用図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、4輪自在輪を備えた台車の搬送作用図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、2輪自在輪を備えた台車の搬送作用図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、自在輪の直進性を示す作用図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、車輪及び補助車輪を複数とした台車の底面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す図で、車輪及び補助車輪の幅を広げた台車の底面図である。 本発明の第5の実施の形態を示す図で、車輪及び補助車輪の係止固定手段を設けた台車の斜視図である。 本発明の第6の実施の形態を示す図で、係止固定手段の作用図である。 本発明の第7実施の形態を示す図で、介助者による車椅子に適用した右側面図である。 本発明の第8実施の形態を示す図で、ベビーカーに適用した右側面図である。
1 台板
3,5 支持具
7,9 前輪
7A,9A 取付板(連結部)
11A,13A 取付板(連結部)
10 ハンドル
11,13 後輪
11´,13´ 自在輪
15,17 回動部材
15A(17A) 突部
15B(17B) 突部
18,19 支持板
20,21 支持ボルト
22(23) 車輪
24(25) 補助車輪
27 連結部材
30 座板
31,32 軸受体
33 操作軸
34 操作棒
35 操作片
36 伝達部材
40 操作レバー
50 付勢手段
60 係止固定手段
62 歩進板
64 止ピン
65 巻きばね
100 移動台車
110 台車
120 台車
130 車椅子
140 ベビーカー
A 窪み
A1 浮上位置
A2 下側接地位置
A3 両輪接地位置
A4 上側接地位置
A5 終端位置
D 段差
F 押力
F1 低い側への作用力
F2 直進力
L1,L2 横幅寸法
H 浮上
h1〜h5 止孔
M0 介助者
P 配線
U 床面

Claims (7)

  1. 手動用のハンドルを備えた台板と、上記台板の底部であって前後の左右位置に取り付けられ前後のいずれか一方が自在輪で他方が固定輪又は全部が自在輪である前輪及び後輪と、上記台板の底部であって上記前輪及び後輪の内側の前後に台板の底部を回動中心として台車の進行方向に向けて回動可能に連結された一対の回動部材と、上記回動部材の先端部側に設けられ回動部材の回動により浮上状態から接地状態まで移動可能に取り付けられた車輪と、上記前後の回動部材に連結された連結部材と、上記台板の一端部側を回動中心として回動可能に連結され回動中心から距離の長いアームを上方に延長させてその先端部側を操作部とし回動中心から距離の短いアームを下方に延長させてその先端部側を伝達部材を介して連結部材と連結させ操作部を車輪が床面に接地する側へ操作する方向と台車の進行方向とがほぼ一致するように取り付けられ操作部が始発状態のときは車輪を浮上状態とし操作部を上記操作方向に操作させることにより車輪を床面に作用させて台車を押し上げる操作レバーと、を具備したことを特徴とする移動台車。
  2. 回動部材の進行方向前側であって上記車輪より高い位置に補助車輪を取り付け、操作レバーの操作により回動部材を回動させ、車輪及び補助車輪の浮上状態から車輪の接地状態、更には補助車輪の接地状態まで切り換え可能としたことを特徴とする請求項1記載の移動台車。
  3. 台板と連結部材との間に付勢手段を取り付けて車輪の浮上状態を維持するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の移動台車。
  4. 操作レバーに係止固定手段を設け、上記各回動部材に備える車輪及び補助車輪の浮上状態から車輪の接地状態、更には補助車輪の接地状態に保持することを特徴とする請求項2又は3記載の移動台車。
  5. 移動台車は荷物移送用の台車であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の移動台車。
  6. 移動台車は車椅子であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の移動台車。
  7. 移動台車はベビーカーであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の移動台車。
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