JP5252450B2 - 画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、入力された観測対象の像が多重になっている重像画像の重像状態を復元する画像処理装置及びそれを用いた撮像装置、並びに、コンピュータにそのような画像処理装置の手順を実行させる画像処理プログラムに関する。
ここで、本明細書中において、「重像画像」とは、図9に示すように、観測対象がある変位を持って多重に撮像されている画像全般を表し、重像画像に含まれる重像を形成する各像間は、ある変形量を持って対応している。本明細書中では、各像間の変形の方向を「像間の変形方向」、変形の量を「像間の変形量」と称している。
なお、ここでいう「重像画像」は、具体的には、撮像装置により積極的に撮像された重像画像だけではなく、期せずして観測対象がある変位を持って取得された画像であればどの様な形態の画像でも構わないものとする。その様な重像画像の例としては、例えばテレビジョンシステムにおける、電波受信に問題があった場合のテレビジョン映像等が該当する。
また、「多重」とは、少なくとも一部が重なっている状態を意味する。
さらに、「復元画像」とは、重像画像内に多重に映り込んだ像が、多重ではない状態、すなわち一重になった状態の画像を表す。
また、「画像信号の強度の変動量」とは、ある画素の画素値に対して、その近隣の画素値がどれだけ変化しているかを表す量である。
カメラなどの撮像装置で撮像を行う場合に、撮像装置内に被写体の像を多重に撮影する機構を具備し、被写体の像を多重像の形で撮影し、その重像画像を形成する重像の像間の変位を計測することで、被写体までの距離を計測するなどの技術が提案されている。例えば、特許文献1では透明板に映る2重像を用いて距離計測を行う手法を開示している。また、特許文献2では、複数開口を持つ絞りを利用することにより2重像を取得し、距離計測を行う手法を開示している。
また、従来、建物などによる電波の反射の影響でテレビの画像が多重に映るゴースト画像のゴーストを除去する場合には、特許文献3に開示されているように、ゴースト除去用基準信号(GCR信号:Ghost Cancel Reference信号)等を用いたゴースト除去手法が用いられていた。
また、カメラなどの撮像装置で撮像を行う場合に、逆光や強い光がレンズ表面や内部で反射・散乱を起こし生じるフレア現象による多重像生成が知られているが、このような現象を生じさせないために、カメラレンズ周りにレンズフードを装着するなどの工夫が行われる。
さらに、従来、複数枚画像の位置合わせ処理を行い、その複数枚画像の重ね合わせ処理を行った場合に、位置合わせ処理の失敗から、重ね合わせ後の画像に重像が現れることがあったが、そのような場合は、像間をぼかし、画像を補正するという処理を行っていた。
特開2006−329897号公報 特開平7−135597号公報 特開2000−156799号公報
しかしながら、例えば上記の特許文献に開示されるごとく、撮像装置により撮像された重像画像に基づいて撮像位置から被写体までの被写体距離を計測することは確かに可能であるが、被写体距離を計測するために撮像された重像画像は観賞に耐えられないという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、被写体の像が多重になっている1枚の重像画像から被写体の像が多重になっていない復元画像を生成できる画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置の一態様は、
被写体の像が多重になっている重像画像の入力処理を行う画像入力手段と、
上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の信号強度の関係を示す信号強度関係情報を取得する信号強度関係取得手段と、
上記重像画像内で、第1の部分領域を設定する第1の部分領域設定手段と、
上記第1の部分領域における復元画像を取得する復元画像取得手段と、
上記第1の部分領域における像間の変形量を設定する像間変形量設定手段と、
上記設定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を設定する第2の部分領域設定手段と、
上記入力された重像画像から上記第2の部分領域における重像画像を取得する重像画像取得手段と、
上記信号強度関係取得手段により取得された信号強度関係情報を用いて、上記第1の部分領域における復元画像と上記第2の部分領域における重像画像との加算処理を行い、上記第2の部分領域における復元画像を取得する復元手段と、
上記第1の部分領域設定手段に、上記第2の部分領域を新しい第1の部分領域として設定させて、上記像間変形量設定手段、上記第2の部分領域設定手段及び上記重像画像取得手段を動作させ、上記復元手段に、上記信号強度関係情報を用いて、当該復元手段によって取得済みの上記新しい第1の部分領域における復元画像と新しい第2の部分領域における重像画像との加算処理を行わせて、上記新しい第2の部分領域における復元画像を取得させる、ことを繰り返し行わせる制御手段と、
を有することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置の一態様は、
被写体の光束を結像する撮影光学系と、
上記撮影光学系内において像を多重に結像させる多重像結像手段と、
上記撮影光学系からの光を電気信号に変換する光電変換手段と、
上記光電変換手段で変換された電気信号から画像信号を生成する画像信号生成手段と、
上記撮影光学系、上記多重像結像手段、上記光電変換手段及び上記画像信号生成手段により生成された、少なくとも2つ以上の像が多重化されている重像画像に含まれる重像を形成する像間の信号強度の関係を示す信号強度関係情報を取得する信号強度関係取得手段と、
上記重像画像内で、第1の部分領域を設定する第1の部分領域設定手段と、
上記第1の部分領域における復元画像を取得する復元画像取得手段と、
上記第1の部分領域における像間の変形量を設定する像間変形量設定手段と、
上記設定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を設定する第2の部分領域設定手段と、
上記生成された重像画像から上記第2の部分領域における重像画像を取得する重像画像取得手段と、
上記信号強度関係取得手段により取得された信号強度関係情報を用いて、上記第1の部分領域における復元画像と上記第2の部分領域における重像画像との加算処理を行い、上記第2の部分領域における復元画像を取得する復元手段と、
上記第1の部分領域設定手段に、上記第2の部分領域を新しい第1の部分領域として設定させて、上記像間変形量設定手段、上記第2の部分領域設定手段及び上記重像画像取得手段を動作させ、上記復元手段に、上記信号強度関係情報を用いて、当該復元手段によって取得済みの上記新しい第1の部分領域における復元画像と新しい第2の部分領域における重像画像との加算処理を行わせて、上記新しい第2の部分領域における復元画像を取得させる、ことを繰り返し行わせる制御手段と、
を有することを特徴とする。
また、本発明の画像処理プログラムの一態様は、
被写体の像が多重になっている重像画像の入力処理を行う画像入力ステップと、
上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の信号強度の関係を示す信号強度関係情報を取得する信号強度関係取得ステップと、
上記重像画像内で、第1の部分領域を設定する第1の部分領域設定ステップと、
上記第1の部分領域における復元画像を取得する復元画像取得ステップと、
上記第1の部分領域における像間の変形量を設定する像間変形設定ステップと、
上記設定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を設定する第2の部分領域設定ステップと、
上記入力された重像画像から上記第2の部分領域における重像画像を取得する重像画像取得ステップと、
上記信号強度関係取得ステップで取得した信号強度関係情報を用いて、上記第1の部分領域における復元画像と上記第2の部分領域における重像画像との加算処理を行い、上記第2の部分領域における復元画像を取得する復元ステップと、
上記第1の部分領域設定ステップにおいて、上記第2の部分領域を新しい第1の部分領域として設定させて、上記像間変形設定ステップ、上記第2の部分領域設定ステップ及び上記重像画像取得ステップを行わせ、上記復元ステップにおいて、上記信号強度関係情報を用いて、当該復元ステップで取得済みの上記新しい第1の部分領域における復元画像と新しい第2の部分領域における重像画像との加算処理を行わせて、上記新しい第2の部分領域における復元画像を取得させる、ことを繰り返し行わせる制御ステップと、
をコンピュータに発揮させることを特徴とする。
本発明によれば、重像画像の第1の部分領域の復元画像から第2の部分領域の復元画像を取得し、その第2の部分領域を新たな第1の部分領域として次の第2の部分領域の復元画像を取得することを逐次的に行って、重像画像全体の復元画像を生成するので、被写体の像が多重になっている1枚の重像画像から被写体の像が多重になっていない復元画像を生成できる画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラムを提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。 図2は、図1中の復元部の構成図である。 図3は、第1の部分領域の設定方法の一例を説明するための図である。 図4は、第1の部分領域の設定方法の別の例を説明するための図である。 図5は、像間の変形量の計測及び重像画像の復元処理の逐次処理を説明するための図である。 図6は、第1実施形態に係る画像処理装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。 図8は、第2実施形態に係る撮像装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。 図9は、重像画像の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置10の構成を示す図であり、該画像処理装置10は、入力部11、記録部12、像間変形方向算出・記憶部13、像間強度比設定部14、像間変形量設定部15、復元部16、像間変形量決定部17、復元画像出力部18、出力部19、制御部20及び外部I/F部21から構成されている。
ここで、入力部11は、記録部12に接続されている。記録部12は、像間変形方向算出・記憶部13、像間強度比設定部14、復元部16及び出力部19に接続されている。像間変形方向算出・記憶部13は、像間変形量設定部15に接続されている。像間強度比設定部14は、復元部16に接続されている。像間変形量設定部15は、復元部16に接続されている。復元部16は、像間変形量決定部17及び復元画像出力部18に接続されている。像間変形量決定部17は、記録部12に接続されている。復元画像出力部18は、記録部12に接続されている。制御部20は、制御信号線により、入力部11、記録部12、像間変形方向算出・記憶部13、像間強度比設定部14、像間変形量設定部15、復元部16、像間変形量決定部17、復元画像出力部18及び外部I/F部21と双方向に接続されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
入力部11は、画像の入力処理を行う画像入力手段であり、該入力部11より、図9に示すような、観測対象である被写体の像が多重化されている重像画像100が入力されると、記録部12に記録される。
像間変形方向算出・記憶部13、像間強度比設定部14、像間変形量設定部15、復元部16、像間変形量決定部17及び復元画像出力部18は、上記記録部12に記録された重像画像100について、制御部20による当該重像画像100に存在する重像を形成する像間の変形量計測を開始する指示信号により、像間の変形量の計測を開始する。この、制御部20からの指示信号は、外部I/F部21においてユーザが直接信号を発生させるように操作させ発生させても良いし、記録部12に記録された時点で制御部20が自動的に信号を発生させても良い。
重像を形成する像間の変形量計測が開始されると、像間変形量設定手段としての像間変形量設定部15では、重像を形成する像間の変形量を示す仮の変形量を複数設定する。
ここで、像間変形量設定部15で設定される重像を形成する像間の変形量は任意の設定値を取ることができるが、より効率的な変形量設定の方法として、予め重像を形成する像間の変形方向を取得しておき、その方向に沿った変形量のみを設定するという形態をとっても構わないものとする。例えば、重像画像を取得する撮像装置が予め特定されており、その撮像装置の光学系では重像を形成する像間の変形方向がどちらの方向であるのかが一意に決まるような場合がある。この場合の重像を形成する像間の変形方向は、予め自己相関演算等の何らかの方法で取得しておき、像間変形方向記憶手段としての像間変形方向算出・記憶部13に記憶しておいたものを用いる。これにより、像間の変形方向を算出する必要が無く、また、設定する変形量の数も少なくすることができるので、より高速に測定結果が得られる。
また、そのように予め像間変形方向算出・記憶部13に記憶しておく代わりに、重像画像の付加情報として画像のヘッダ等、画像の情報が記述可能な領域に、重像を形成する像間の変形方向を記載しておき、それを像間変形方向算出・記憶部13で読み取って重像を形成する像間の変形方向として利用するという構成をとっても良い。あるいは、像間変形方向算出・記憶部13では、重像を形成する像間の変形方向を算出する像間変形方向算出手段の機能を備え、その場で自己相関演算等の何らかの方法で像間の変形方向を取得し、その方向を像間の変形方向として利用するという構成をとっても良い。このようにすることで、像間の変形方向が未知の重像画像についても計測が可能となる。
信号強度関係取得手段である像間強度比設定部14は、重像画像100に含まれる重像を形成する像間の信号強度の関係を示す信号強度関係情報である像間の信号の強度比を設定する。この像間強度比設定部14で設定される像間の信号の強度比は、任意の設定値を取ることができる。
この像間強度比設定部14で設定する像間の信号の強度比は、通常、一つの値であり、重像画像に特有の像間の信号の強度比を設定すれば良い。この値は、予め像間強度比設定部14において保持しておいても良いし、重像画像の付加情報として画像のヘッダ等画像の情報が記述可能な領域に像間の信号の強度比を記載しておき、それを像間強度比設定部14で読み取り、像間の信号の強度比として利用するという構成をとっても良いし、外部I/F部21を介してユーザが直接像間の信号の強度比を設定するという構成をとっても良い。
また、像間の信号の強度比が未知である場合や、既知であるが誤差を含みより正しい信号の強度比を求めたい場合などは、像間強度比設定部14において像間の信号の強度比を複数設定し、その複数設定された信号の強度比毎に復元部16において復元処理を行って復元画像を作成し、それらの復元画像を用いて像間変形量決定部17において評価値を算出し、その算出された評価値に基づき一つの信号の強度比を求めるという構成をとっても構わない。
なお、本実施形態に係る画像処理装置10は本来、重像を形成する像間の変形量を求めるものであるが、重像を形成する像間の変形量が既知であり、像間の信号の強度比が未知の場合は、像間変形量設定部15の設定値を一つにし、像間強度比設定部14の設定を複数個にすることで、重像画像に含まれる重像を形成する像間の信号の強度比を求める画像処理装置とすることが出来る。
以下では、像間変形量設定部15において像間の変形量を複数設定し、像間強度比設定部14において像間の強度比を一つに設定する場合を説明する。
次に、記録部12に記録された処理対象となる重像画像100が、復元部16へ送信される。また、像間変形量設定部15で設定された複数(又は1つ)の重像を形成する像間の変形量が、復元部16へ送信される。さらに、像間強度比設定部14で設定された1つ又は複数の重像を形成する像間の信号の強度比が、復元部16へ送信される。復元部16では、これら送信されてきた重像画像100、像間の変形量及び像間の信号の強度比を用いて重像画像100の復元画像を推定する復元処理が行われる。
この復元部16における復元処理は、以下の様に行われる。
まず、ここでは、復元の対象となる重像画像100が2重像の場合の説明を行う。始めに2重像画像が生成される過程をモデル化し、その後その復元処理を表す。
2重像画像が生成されるモデルは、以下の式(1)のようになる。
g(x)=f(x)+γA(p)f(x) …(1)
ここで、gは2重像画像、xは画像座標、fは2重像画像となる前の原画像、pは像間変形量設定部15から送信された重像を形成する像間の変形量、A(p)は像間の変形量pで画像を変形する為の行列、γは像間強度比設定部14から送信された像間の信号強度の減衰量(像間強度比設定部14で設定される像間の信号の強度比はこの減衰量γである)、をそれぞれ表す。
重像を形成する像間の変形量pは、平行移動の他、回転移動、アフィン変形、射影変換等、任意の変形パラメータを利用することが出来る。
上記式(1)を変形すると、以下の式(2)のようになる。
f(x)=g(x)−γA(p)f(x) …(2)
即ち、2重像画像となる前の原画像は、2重像画像から、像間の変形量だけ変形させた2重像画像となる前の画像を引いたものとなる。2重像画像となる前の原画像fを、2重像を復元した復元画像とすると、上記式(2)は、以下の式(3)のようになる。
Figure 0005252450
ここで、f^は2重像を復元した復元画像である。
この式(3)に示した2重像画像復元の原理を用いて、重像画像から復元画像の生成を行う。
実際の復元画像の生成手順は、以下のようになる。
即ち、上記像間強度比設定部14で設定された像間の強度比、上記像間変形量設定部15で設定された複数の像間の変形量、上記記録部12に記録されていた重像画像100が、復元部16に送信される。また、既に送信される重像画像100の復元画像の一部でも記録部12に記録されていた場合には、それを復元部16に送信しても良い。
復元部16は、図2に示すように、第1部分領域設定部161、第2部分領域設定部162及び信号処理部163から構成されている。第1部分領域設定部161は、第2部分領域設定部162及び信号処理部163に接続されている。第2部分領域設定部162は、信号処理部163に接続されている。上記記録部12からの重像画像100は、第1部分領域設定部161及び第2部分領域設定部162に送信される。上記像間変形量設定部15で設定された複数の像間の変形量は、第2部分領域設定部162に送信される。上記像間強度比設定部14で設定された像間の強度比は、信号処理部163に送信される。
この復元部16では、始めに、第1の部分領域設定手段である第1部分領域設定部161において、重像画像100内での第1の部分領域を設定する。次に、第2の部分領域設定手段である第2部分領域設定部162において、上記像間変形量設定部15から複数送信された変形量のうちの一つで上記第1の部分領域を変形させたとき、その変形先にある部分領域を、対応する第2の部分領域として設定する。
なお、上記第1部分領域設定部161において第1の部分領域を設定する方法としては、例えば、図3又は図4に示すような方法を用いる。
図3に示す例では、像間の変形方向において、像の強度が大きい方向側の画像領域に、第1の部分領域を設定している。図内の複数の太線で囲った正方形矩形領域が、各々の第1の部分領域101となる。各々の第1の部分領域101は、お互いに領域が重複した形で設定されている。このように第1の部分領域101を設定しておくと、この第1の部分領域101に対応する第2の部分領域は、重像間の変形方向における像の強度が小さい方向側となるため、第2の部分領域を新たな第1の部分領域とする場合(後述)、効率の良い処理が可能となる。
また、図4は、重像画像100においてランダムに第1の部分領域101を設定する例であり、第1部分領域設定部161として、このような第1の部分領域101を設定する構成を採っても構わない。
図3及び図4では、できるだけ隙間なく第1の部分領域101を設定することが好ましい。
なお、第1の部分領域101の設定法は、ここで挙げた方法に限定されるものではなく、例えば画像内である矩形領域を画素毎に密にずらしながら第1の部分領域を設定するという形態をとっても良いし、画像を複数の矩形領域に分割しそのそれぞれを第1の部分領域とするという形態をとっても良い。
上記第1部分領域設定部161において設定された第1の部分領域101における重像画像及び第2部分領域設定部162において設定された第2の部分領域における重像画像は、信号処理部163に送信される。信号処理部163は、第2の部分領域における重像画像を取得する重像画像取得手段として機能すると共に、これらの部分領域について像間の強度比を掛け合わせて差をとることで復元処理を行うことで、第2の部分領域における復元画像を取得する復元手段としても機能する。ここで、画像座標x周辺の部分領域を第1の部分領域101、この画像座標x周辺の部分領域(第1の部分領域101)を変形行列A−1(p)で変形させた先にある部分領域を第2の部分領域とすると、上記処理は、次の式(4)のように表される。
Figure 0005252450
この処理により、第2の部分領域における復元画像が求まる。ここで、上記式(4)の右辺第2項−γg(x)は、本来、−γf^(x)という第1の部分領域101における復元画像を用いるべきであるが、実際に第1の部分領域101における復元画像が求まっていない場合は、復元画像の代わりとして第1の部分領域101における重像画像を用い、−γg(x)としても構わないものとする。
また、第1の部分領域101における復元画像を求めるその他の構成として、上記式(4)の右辺第2項−γg(x)を−γf^(x)とするよう、復元画像f^(x)をその他の方法で復元する方法を採っても良い。ここでは、その一例を示す。上記式(3)は、以下の式(4)のように書くことができる。
Figure 0005252450
ここで、上記式(5)は、以下の式(6)のようなテーラー展開の式より式(7)のように書ける。
Figure 0005252450
よって、重像画像g、重像間の変形量p及び信号強度の減衰量γを用い、上記式(7)を計算することで、復元画像f^(x)を求めることができる。
勿論、上記式(4)の右辺第2項−γf^(x)の復元画像f^(x)の復元法は、この手法に限定されず、任意の手法を用いることが可能である。
このように、該信号処理部163は、第1の部分領域における復元画像を取得する復元画像取得手段としても機能する。
該信号処理部163において復元処理が行われた第2の部分領域における復元画像は、その復元画像を生成したときに用いた像間の変形量と共に、像間変形量決定部17に送信され、像間変形量決定部17では、この送信された変形量の評価を行う。
上記像間変形量設定部15によって設定された像間の変形量を用いた上記復元部16による復元及び上記像間変形量決定部17による像間の変形量の評価を、上記像間変形量設定部15で設定された複数の像間の変形量それぞれについて行う。像間変形量決定部17では、複数評価された像間の変形量に対する評価値に基づき、像間の変形量を一つ決定する。また、この時決定された像間の変形量に対応する復元画像も決定する。像間変形量決定部17の詳細については後述する。
なお、像間変形量設定部15において設定される重像を形成する像間の変形量が一つであった場合、その像間変形量を正しい像間の変形量とみなし、像間変形量決定部17による像間の変形量の評価及び像間の変形量の決定の処理を省略しても良い。例えば、自己相関による計測法を用いて像間の変形量の計測を行い、計測された像間の変形量を像間変形量設定部15において一つ設定するという構成をとっても良い。
次に、更に復元処理を続ける場合は、制御手段としての制御部20は、上記第1部分領域設定部161に、この像間変形量決定部17で決定された像間の変形量に対応する第2の部分領域を新しい第1の部分領域として設定させて、処理を続ける。その際、第1の部分領域における復元画像を取得する復元画像取得手段として機能する復元部16の信号処理部163は、この新しい第1の部分領域における復元画像として、像間変形量決定部17で決定された像間の変形量に対応する第2の部分領域における復元画像を用いる。そして新たに、像間変形量設定部15において像間の変形量を複数設定し、第2部分領域設定部162において、新しい第1の部分領域に対応する、新しい第2の部分領域を上記同様に設定する。ここで、新しい第1の部分領域では既に復元画像が求まっているので、信号処理部163における復元処理の式は、以下の式(8)のようになる。
Figure 0005252450
この処理により、新しい第2の部分領域における復元画像が求まる。信号処理部163において復元処理が行われた新しい第2の部分領域における復元画像は、その復元画像を生成したときに用いた像間の変形量と共に像間変形量決定部17に送信され、像間変形量決定部17では、この送信された変形量の評価が行われる。上記設定された像間の変形量を用いた復元部16による復元処理及び像間変形量決定部17による像間の変形量の評価を、像間変形量設定部15で設定された複数の像間変形量それぞれについて行い、像間変形量決定部17において評価された像間の変形量に対する評価値に基づき、像間の変形量を一つ決定する。また、この時決定された像間の変形量に対応する復元画像も決定する。
上記のように、像間変形量決定部17による像間の変形量の決定及び復元画像の決定を繰り返すことにより、重像を形成する像間の変形量の計測及び重像画像の復元処理を逐次的に行っていく。
この逐次的な処理について、模式図で表すと、図5のようになる。始めに、第1部分領域設定部161において、第1の部分領域(座標xの周辺領域)が設定される。第1の部分領域に対する第2の部分領域(座標xの周辺領域)が、変形行列A−1(p)により求まる(pは像間変形量決定部17において求める)。この第2の部分領域における復元画像は、以下の式により求まる。
Figure 0005252450
以上の式により、座標xの周辺領域の復元画像が求まったので、この領域を新しい第1の部分領域に設定し、変形行列A−1(p)を用いて新しい第2の部分領域(座標xの周辺領域)を設定し、上記同様に新しい第2の部分領域について復元処理を行う(pは像間変形量決定部17における評価値算出によって求める)。
Figure 0005252450
上記処理を繰り返すことにより、画像座標x,x,x,x,x,…と各画像座標周辺の復元画像を逐次的に求める。
なお、この時、画像座標x,x,x,x,x,…の各画像座標間の像間の変形量p,p,p,p,p,…を求めなければならない。この各画像座標間の変形量は、像間変形量決定部17で求められる。像間変形量決定部17における処理の詳細は後述する。
また、図5では、画像座標x,x,x,x,x,周辺の各部分領域間に重複する領域がない場合を図示しているが、実際は各部分領域の間に重複する領域があっても構わない。
また、より一般的な、重像画像がN重像(N≧2)の場合、復元処理の為の式は以下のようになる。
N重像画像が生成されるモデルは、以下の式(13)のようになる。
Figure 0005252450
この式(13)を変形すると、以下の式(14)のようになる。
Figure 0005252450
2重像画像となる前の原画像fを、N重像を復元した復元画像f^とすると、上記式(14)は以下の式(15)のようになる。
Figure 0005252450
即ち、2重像の復元式(3)における変形行列γA(p)を、以下の式(16)ように置き換えることにより、N重像画像の復元は、上記同様の処理により逐次的に復元可能である。
Figure 0005252450
以上で説明した処理により、復元部16における復元処理は行われる。
以下、上記像間変形量決定部17内の処理の説明を行う。
上記復元部16における復元処理で生成された画像座標x周辺の部分領域において、重像を形成する像間の変形量pで復元処理が行われた復元画像をf(x,p)とする。復元画像f(x,p)は、像間の変形量pと共に、像間変形量決定部17へと送信される。
像間変形量決定部17では、上記復元部16より送信された復元画像f(x,p)を用いて、その復元画像を推定することに用いられた像間の変形量pの真の値としての妥当性を表す評価値を算出し、その評価値を用いて重像画像100に含まれる重像を形成する像間の変形量を、一つ真の値として決定する。
以下、像間変形量決定部17内での処理の流れを説明する。
像間変形量決定部17に、復元部16において復元処理が行われた複数の復元画像が送信される。これらの復元画像は、像間変形量設定部15において複数設定された異なる像間の変形量それぞれを用いて復元処理が行われた画像である。異なる像間の変形量を、
,p,p,p,p,… …(17)
とすると、複数の復元画像は、
f(x,p),f(x,p),f(x,p),f(x,p),f(x,p
…(18)
となる。
即ち、復元画像f(x,p)は、変形量pに対応している(k=1,2,3,4,5,…)。この対応関係から、変形量pの真の値としての妥当性を復元画像f(x,p)から求める。なお、妥当性の評価は、復元画像f(x,p)に正規化変数βをかけたもの(即ち、明るさの正規化を行っていないもの)で行っても構わない。
像間変形量決定部17では、変形量pの真の値としての妥当性を復元画像f(x,p)から求めるために、復元画像f(x,p)の画像信号の強度の変動量を調べて、評価値とする。即ち、像間変形量決定部17は、評価値算出手段としても機能する。
画像信号の強度の変動量を調べる方法として、一例として、画像のフィルタリング方法を用いる。
さらにフィルタリングの種類としては、ラプラシアンフィルタを用いたフィルタリング処理を行っても良い。
ラプラシアンフィルタは、以下の式(19)のような形状をしたフィルタである。
Figure 0005252450
像間変形量決定部17は、このようなフィルタを用いて、画像信号の強度の変動量を算出するフィルタリング手段を備えることができる。即ち、このフィルタリング処理による評価値の算出は、以下の式(20)式のようにして行う。
(x,p)=L*f(x,p) …(20)
ここで、*はフィルタの畳み込み演算子である。
なお、本実施形態ではラプラシアンフィルタを例に説明を行っているが、ここで用いるフィルタの種類は任意のものを用いることができる。例えば、ラプラシアンフィルタの他には、ハイパスフィルタであるソーベルフィルタやプリューウィットフィルタ、バンドパスフィルタであるLOGフィルタやDOGフィルタ、等を利用することが可能となる。
特に、上記ソーベルフィルタやプリューウィットフィルタを用いることで、像間変形方向取得手段としての像間変形方向算出・記憶部13によって取得した重像を形成する像間の変形方向に沿った方向指向性を持つフィルタリングを行うことで、より精度を高めることが可能となる。
また、特にバンドパスフィルタであるLOGフィルタ、DOGフィルタを用いることで、重像画像にノイズが存在する場合でも良好に復元画像の画像信号の強度の変動量を算出することを可能としたり、多重解像度解析により処理を高速にしたりすることができる。
また、上記評価値f(x,p)は、復元画像の画像信号の強度の変動量を画素毎に算出しているが、さらにこれらの変動量をまとめる為に、以下の式(21)のようにノルムを用いる。
Figure 0005252450
像間変形量決定部17は、このようなノルムにより画像信号の強度の変動量を統合することで、一つの評価値を算出する統合手段を備え、座標x周辺の変動量をまとめて評価することが可能となる。座標x周辺の領域の大きさは、画像処理内で自由に設定できる(画像の部分領域でも、画像全体でも良い)。なお、ここではノルムの種類にL2ノルムを用いているが、実際はL1ノルム、その他任意形状のノルムを利用しても構わないものとする。
また、像間変形量決定部17は、上記フィルタリング処理の代わりに、例えば復元画像f(x,p)の周波数変換により、復元画像f(x,p)の画像信号の強度の変動量を評価値として算出しても構わない。即ち、像間変形量決定部17を周波数変換手段として機能させても良い。周波数変換処理の手法としては通常、DCT、FFT、Wavelet変換等の処理を用いるが、実際には任意の周波数変換手段を用いて周波数係数の算出を行っても構わない。この場合の統合手段は、周波数変換手段によって算出された周波数係数について、上記フィルタリング処理の場合と同様にノルムを用いて、周波数係数をまとめる処理を行う。
ここで、上記像間強度比設定部14における重像を形成する像間の信号の強度比(減衰量γ)の設定、像間変形量設定部15における複数の像間の変形量pの設定、復元部16における重像画像の復元処理、像間変形量決定部17における復元画像f(x,p)の画像信号の強度の変動量算出処理という一連の処理は、各像間の変形量に対し繰り返し処理を行う形態をとっても良いし、一度に複数の変形量に対し並列的に処理を行うという形態をとっても良い。このとき、繰り返し処理を行う場合は、良好な画像信号の強度の変動量が得られた場合は途中で処理を打ち切るという処理で高速化を行うことが出来る。また、GPU等の並列化処理が得意な計算機環境においては並列的に処理を行う実行形態をとることが可能になる。
像間変形量決定手段である上記像間変形量決定部17は、上述の様にして算出した複数の復元画像f(x,p)から求められる複数の画像信号の強度の変動量を評価値として用いて、以下の式(22)に示すように、重像画像の重像を形成する像間の変形量を一つ決定する。
Figure 0005252450
このように、復元画像f(x,p)から求められる複数の画像信号の強度の変動量のうち、最も少ない変動量を持つ復元画像に対応する像間の変形量を、最終的に求めたい真の変形量p^として決定する。
なお、その他の重像を形成する像間の変形量の決定の方法として、以下の式(23)に示すように、復元画像f(x,p)から求められる複数の画像信号の強度の変動量を用いた重み付き加算処理により、像間の変形量p^を決定しても良いものとする。
Figure 0005252450
ここで、φは復元画像f(x,p)から求められる、上記式(21)の画像信号の強度の変動量に応じた重みを生成する関数であり、ここでは以下の式(24)のようなガウシアン関数を用いる。
Figure 0005252450
ここで、σはガウシアン関数の広がりを制御するパラメータである。なお、φに用いる関数はガウシアン関数に限らず、任意形状の関数を用いることができる。
以上のようにして、像間変形量決定部17では、復元部16より送信された複数の復元画像f(x,p)の画像信号の強度の変動量を評価し、一つの像間の変形量p^を決定する。像間変形量決定部17で決定された像間の変形量p^は、記録部12へ送信され、記録部12に記録されている重像画像100の重像を形成する像間の変形量に関する情報として記録、保持される。
また、像間変形量決定部17で決定された像間変形量に対応する復元画像を復元部16に送信し、次に復元部16において復元処理を行う場合に利用する。
なお、復元部16で推定された復元画像を、復元画像出力部18を介して記録部12へ送信しても良い。このような処理を行うことで、従来重像画像でしか記録されていなかった被写体の像が、鑑賞用途として適している復元画像として記録でき、表示装置等の出力部19にて観測対象を確認する際のユーザの視認性を向上させることができる。
また、像間変形量決定部17では、部分領域毎に像間の変形量を決定している。このような場合は、部分領域毎に決定された変形量(及び像間の信号の強度比)を統合する処理を行っても良い。即ち、像間の変形量(及び像間の信号の強度比)が部分領域毎に出力された場合に、それらの値を一つのマップに統合する処理を行っても良い。
このような処理を行うことで、画像の部分領域毎に決定された像間の変形量(及び像間の信号の強度比)が一つに統合され、一つのマップとして後に利用する画像認識手法等で利用し易くなる。
統合処理は、例えば処理結果が重複して出力された部分領域を平均化するなどの処理で一つのマップとする。像間の変形量は、像間変形量決定部17においてマップ化が行われる。
また、同時に部分領域毎に復元処理を行った復元画像も取得している場合は、その部分領域毎の復元画像を上記同様に処理結果が重複して出力された部分領域を平均化するなどの処理で一つに統合した復元画像を生成しても良い。このような処理を行うことで、部分領域毎に像間の変形量が異なる重像画像でも良好に復元処理ができ、さらにそれを統合し画像全体を一つの画像として鑑賞可能となる。このような復元画像の統合は、復元画像出力部18において行われることができる。
なお、取得された変形量が、仮に重像画像内の観測対象である被写体の被写体距離に関係するものであった場合、取得された変形量を被写体距離に変換することができる。この処理を実現する為には、予め、画像処理装置10内に距離取得手段を設け、該距離取得手段に被写体距離と像間の変形量との対応表を用意して置き、その対応表を参照して重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形量から被写体距離情報を求めても良いし、重像画像の付加情報として画像のヘッダ等画像の情報が記述可能な領域に被写体距離と像間の変形量との対応表を記載しておき、距離取得手段がそれを参照して重像画像の像間の変形量から被写体距離情報を求めても良い。この被写体距離情報は、被写体認識技術等に利用することができる。
上記の、重像を形成する像間の信号の強度比(ここでは減衰率)の設定、像間の変形量の設定、重像画像の復元処理、復元画像の画像信号の強度の変動量算出処理、像間の変形量の決定処理という一連の処理の最適な処理手順の一例を、フローチャートにより示すと、図6のようになる。
即ち、まず、入力部11により、重像画像100の入力処理を行い、重像画像100を記録部12に記録する(ステップS11)。その際、重像画像にヘッダ情報等の付加情報が含まれる場合は、その付加情報も読み込んで記録する。
次に、復元部16において、上記重像画像100における第1の部分領域101及びその復元画像を設定する(ステップS12)。また、像間強度比設定部14において、上記入力された重像画像100に含まれる重像を形成する像間の信号の強度比(ここでは減衰率)を取得・設定する(ステップS13)。なお、部分領域毎に像間の減衰率が異なる場合は、部分領域毎に取得・設定を行うこととなる。
そして、像間変形量設定部15において、変形量の候補を複数想定し、複数の変形量の中から変形量を一つ設定する(ステップS14)。次に、復元部16において、上記ステップS14で設定された変形量より第2の部分領域の設定を行う(ステップS15)。
その後、復元部16において、上記ステップS12で設定された第1の部分領域の復元画像、上記ステップS13で設定された像間の減衰率、上記ステップS15で設定された第2の部分領域の重像画像を用いて、上記式(3)により、第2の部分領域における復元画像を生成する(ステップS16)。そして、像間変形量決定部17において、上記ステップS16で生成された復元画像にハイパスフィルタリング処理を行い(ステップS17)、上記式(21)により、評価値として復元画像の画像信号の強度の変動量を算出する(ステップS18)。
その後、制御部20は、上記ステップS14で想定した複数の変形量全てにおいて画像信号の強度の変動量の算出がされているか調べる(ステップS19)。ここで、まだ全ての変形量についての評価値算出が終わっていないと判別した場合には、上記ステップS14に戻って、次の変形量についての復元処理及び評価値算出処理を行わせることになる。
上記のようにして、上記ステップS14乃至上記ステップS18を繰り返し実行する。
そして、上記ステップS19において全ての変形量についての評価値算出が終わったと判別されたならば、像間変形量決定部17において、上記ステップS14乃至上記ステップS18で繰り返し算出された画像信号の強度の変動量のうち、最小となる変動量に対応する像間の変形量を、真の変形量として決定する(ステップS20)。同時に、復元画像出力部18は、その変形量に対応する復元画像を取得する。
その後、制御部20は、全ての部分領域についての変形量の決定が終わったか否かを判別する(ステップS21)。ここで、まだ全ての部分領域について終わっていないと判別した場合は、上記ステップS12に戻って、復元部16に、新たな第1の部分領域101を設定させることになる。このとき、上記ステップS20において決定された真の変形量に対応する第2の部分領域を、この新しい第1の部分領域101として設定させる。
こうして、全ての部分領域についての変形量の決定が終わるまで、上記ステップS12乃至上記ステップS20を繰り返し実行する。
而して、上記ステップS21において全ての部分領域について変形量の決定が終了したと判別したならば、復元画像出力部18において、全ての復元された部分領域を統合して復元画像を生成すると共に、像間変形量決定部17において、像間の変形量マップを統合する(ステップS22)。そして、該ステップS22で生成された統合された像間の変形量マップ及び復元画像を、記録部12に記録し、出力部19にて出力した後(ステップS23)、処理を終了する。
以上のように、本第1実施形態に係る画像処理装置によれば、被写体の像が多重になっている重像画像100の入力処理を行う画像入力手段としての入力部11と、上記重像画像100に含まれる重像を形成する像間の信号強度の関係を示す信号強度関係情報としての像間の信号の強度比を取得する信号強度関係取得手段としての像間強度比設定部14と、上記重像画像100内で、第1の部分領域101を設定する第1の部分領域設定手段としての復元部16の第1部分領域設定部161と、上記第1の部分領域101における復元画像を取得する復元画像取得手段としての復元部16の信号処理部163と、上記第1の部分領域101における像間の変形量を設定する像間変形量設定手段としての像間変形量設定部15と、上記設定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域101を変形させた際に対応する第2の部分領域を設定する第2の部分領域設定手段としての復元部16の第2部分領域設定部162と、上記入力された重像画像100から上記第2の部分領域における重像画像を取得する重像画像取得手段、及び、上記信号強度関係取得手段により取得された信号強度関係情報を用いて、上記第1の部分領域における復元画像と上記第2の部分領域における重像画像との加算処理を行い、上記第2の部分領域における復元画像を取得する復元手段としての復元部16の上記信号処理部163と、上記第1の部分領域設定手段に、上記第2の部分領域を新しい第1の部分領域として設定させて、上記像間変形量設定手段、上記第2の部分領域設定手段及び上記重像画像取得手段を動作させ、上記復元手段に、上記信号強度関係情報を用いて、当該復元手段によって取得済みの上記新しい第1の部分領域における復元画像と新しい第2の部分領域における重像画像との加算処理を行わせて、上記新しい第2の部分領域における復元画像を取得させる、ことを繰り返し行わせる制御手段としての制御部20と、を有することで、重像画像100の第1の部分領域の復元画像から第2の部分領域の復元画像を取得し、その第2の部分領域を新たな第1の部分領域として次の第2の部分領域の復元画像を取得することを逐次的に行って、重像画像100全体の復元画像を生成するので、被写体の像が多重になっている1枚の重像画像100から被写体の像が多重になっていない復元画像を生成できる。
また、上記第2の部分領域における復元画像から信号の強度の変動量を評価値として算出する評価値算出手段、及び、上記像間変形量設定手段に上記像間の変形量の設定を変化させながら、上記像間変形量設定手段、上記第2の部分領域設定手段、上記重像画像取得手段、上記復元手段、及び上記評価値算出手段の一連の処理を繰り返し、算出された複数の評価値に基づいて上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形量を決定する像間変形量決定手段としての像間変形量決定部17を更に有し、上記制御手段は、上記第1の部分領域設定手段に、上記像間変形量決定手段で決定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を、上記新しい第1の部分領域として設定させるので、重像を形成する像間の変形量を求めることができると共に、その求めた像間の変形量を新たな第1の部分領域における像間の変形量として設定することで、新たな第2の部分領域における復元画像の生成が可能となる。
なお、上記復元画像取得手段は、上記第1の部分領域設定手段で設定される第1の部分領域における重像画像を、上記第1の部分領域における復元画像として取得することで、第1の部分領域101における復元画像が求まっていない場合でも、第2の部分領域における復元画像の生成が可能となる。
また、上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形方向を記憶する像間変形方向記憶手段としての像間変形方向算出・記憶部13を更に有することで、像間の変形方向を算出する必要が無いので、より高速に測定結果が得られる。
あるいは、上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形方向を算出する像間変形方向算出手段、及び、上記算出した像間の変形方向を記憶する像間変形方向記憶手段としての像間変形方向算出・記憶部13を更に有することで、像間の変形方向が未知の重像画像100についても復元画像の取得が可能となる。
なお、上記像間変形量設定手段は、上記像間変形方向記憶手段に記憶された像間の変形方向に沿った像間の変形量を設定することにより、設定する変形量の数も少なくすることができるので、より高速に測定結果が得られる。
また、上記評価値算出手段としての像間変形量決定部17は、上記第2の部分領域における復元画像に対してフィルタリング処理を行うフィルタリング手段、及び、上記フィルタリング手段によりフィルタリングが行われた領域の画素値を用いて評価値を一つ算出する統合手段と、を有することで、画像の部分領域毎に決定された評価値が一つに統合され、一つのマップとして後に利用する画像認識手法等で利用し易くなる。
この場合、上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形方向を算出又は記憶する像間変形方向取得手段としての像間変形方向算出・記憶部13を更に有し、上記フィルタリング手段が、フィルタリング処理において、上記像間の変形方向に沿ったフィルタリング処理を行うことで、より精度を高めることが可能となる。
また、上記評価値算出手段は、としての像間変形量決定部17は、上記第2の部分領域における復元画像に対して周波数変換処理を行う周波数変換手段と、上記周波数変換手段により周波数変換処理が行われた領域の周波数係数値を用いて評価値を一つ算出する統合手段と、を有するようにしも良く、そうすることで、画像の部分領域毎に決定された評価値が一つに統合され、一つのマップとして後に利用する画像認識手法等で利用し易くなる。
なお、上記像間変形量決定手段は、上記像間変形量設定手段で選択された重像を形成する像間の変形量のうちから、例えば上記式(22)あるいは上記式(23)のように、上記評価値算出手段で算出された評価値に応じて像間の変形量を決定することで、最終的に求めたい真の変形量を容易に決定できる。
[第2実施形態]
図7は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置30の構成を示す図であり、該撮像装置30は、撮影光学系31、撮像部32、記録部33、像間変形方向算出・記憶部34、像間強度比設定部35、像間変形量設定部36、復元部37、像間変形量決定部38、復元画像出力部39、出力部40、制御部41及び外部I/F部42、AFモータ43及び合焦点制御部44から構成されている。
ここで、被写体の光束を結像する撮影光学系31には、像を多重に結像させる多重像結像手段31Aが含まれている。撮像部32は、この多重像結像手段31Aを含む撮影光学系31で結像される像を取得可能な構成となっている。この撮像部32は、記録部33と接続されている。また、AFモータ43は、撮影光学系31を制御し、結像される像の合焦点位置を変化させることが可能な構成となっている。
記録部33は、像間変形方向算出・記憶部34、像間強度比設定部35、復元部37、像間変形量決定部38及び出力部40と接続されている。像間変形方向算出・記憶部34は、像間変形量設定部36と接続されている。像間強度比設定部35は、復元部37と接続されている。像間変形量設定部36は、復元部37と接続されている。復元部37は、像間変形量決定部38及び復元画像出力部39と接続されている。像間変形量決定部38は、記録部33、復元部37及び合焦点制御部44と接続されている。復元画像出力部39は、記録部33と接続されている。制御部41は、制御信号線により、記録部33、像間変形方向算出・記憶部34、像間強度比設定部35、像間変形量設定部36、復元部37、像間変形量決定部38、復元画像出力部39、外部I/F部42及び合焦点制御部44と双方向に接続されている。合焦点制御部44は、AFモータ43と接続されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
撮影光学系31によって、被写体の像は、撮像部32に結像される。この撮像部32は、特に図示はしていないが、CCD等の光を電気信号に変換する光電変換手段と、該光電変換手段で変換された電気信号から画像信号を生成する信号処理回路等の画像信号生成手段とを含んでいる。この撮像部32に結像された被写体の像は電気的な信号に変換され、記録部33へ送信され記録される。
ここで、撮影光学系31に含まれる多重像結像手段31Aは、図示しない駆動手段により、撮影光路内に挿脱自在に構成されており、多重像結像手段31Aを用いた撮像を行った場合は重像画像100が、多重像結像手段31Aを用いない撮像を行った場合は通常の画像が記録される。
像間変形方向算出・記憶部34、像間強度比設定部35、像間変形量設定部36、復元部37、像間変形量決定部38及び復元画像出力部39は、上記記録部33に記録された重像画像100について、制御部41による当該重像画像100に存在する重像を形成する像間の変形量計測を開始する指示信号により、像間の変形量の計測を開始する。この、制御部41からの指示信号は、外部I/F部42においてユーザが直接信号を発生させるように操作させ発生させても良いし、記録部33に記録された時点で制御部41が自動的に信号を発生させても良い。
像間の変形量計測が開始されると、像間変形量設定手段としての像間変形量設定部36では、重像を形成する像間の変形量を示す仮の変形量が複数設定される。
ここで、像間変形量設定部36で設定される像間の変形量は任意の設定値を取ることができるが、より効率的な変形量設定の方法として、例えば、撮影光学系31(多重像結像手段31Aを含む)及び撮像部32で撮像される重像画像100の変形方向がその装置形態において一定値となる場合は、予め像間の変形方向を取得しておき、その方向に沿った変形のみを設定するという形態をとっても構わないものとする。この場合の像間の変形方向は、予め自己相関演算等の何らかの方法で取得しておき、像間変形方向算出・記憶部34に記憶しておいたものを用いる。また、予め像間変形方向算出・記憶部34に記憶しておく代わりに、撮像された重像画像100の付加情報として画像のヘッダ等画像の情報が記述可能な領域に像間の変形方向を記載しておき、それを像間変形方向算出・記憶部34で読み取り像間の変形方向として利用するという構成をとっても良い。また、像間変形方向算出・記憶部34では、その場で自己相関演算等の何らかの方法で像間変形方向を取得し、その方向を像間の変形方向として利用するという構成をとっても良い。
また、信号強度関係取得手段としての像間強度比設定部35で設定される重像を形成する像間の信号の強度比は、任意の設定値を取ることができる。
この像間強度比設定部35で設定する像間の信号の強度比は、通常、一つの値であり、重像画像に特有の像間の信号の強度比を設定すれば良い。この値は、予め像間強度比設定部35において保持しておいても良いし、重像画像の付加情報として画像のヘッダ等画像の情報が記述可能な領域に像間の信号の強度比を記載しておき、それを像間強度比設定部35で読み取り、像間の信号の強度比として利用するという構成をとっても良いし、外部I/F部42を介してユーザが直接像間の信号の強度比を設定するという構成をとっても良い。
なお、像間の信号の強度比が未知である場合や、既知であるが誤差を含みより正しい信号の強度比を求めたい場合などは、像間強度比設定部35において像間の信号の強度比を複数設定し、その複数設定された信号の強度比毎に、第1の部分領域設定手段、復元画像取得手段、第2の部分領域設定手段、重像画像取得手段及び復元手段として機能する復元部37において復元処理を行って復元画像を生成し、それらの復元画像を用いて像間変形量決定部38において評価値を算出し、その算出された評価値に基づき一つの信号の強度比を求めるという構成をとっても構わない。
なお、本実施形態に係る撮像装置30に用いている画像処理装置は本来、重像を形成する像間の変形量を求めるものであるが、像間の変形量が既知であり、像間の信号の強度比が未知の場合は、像間変形量設定部36の設定値を一つにし、像間強度比設定部35の設定を複数個にすることで、重像画像に含まれる重像を形成する像間の信号の強度比を求める画像処理装置とすることができる。
以下では、像間変形量設定部36において像間の変形量を複数設定し、像間強度比設定部35において像間の信号の強度比を一つに設定する場合を説明する。
次に、記録部33に記録された処理対象となる重像画像100が、復元部37へ送信される。また、像間変形量設定部36で設定された複数(又は1つ)の像間の変形量のうち一つが、復元部37へ送信される。さらに、像間強度比設定部35で設定された1つ又は複数の像間の信号の強度比のうち一つが、復元部37へ送信される。復元部37では、これら送信されてきた重像画像100、像間の変形量及び像間の信号の強度比を用いて重像画像100の復元画像を推定する復元処理が行われる。
この復元部37における復元処理は、上述した第1実施形態における復元部16と同様の処理を行うので、ここでは処理の説明を省略する。
復元部37で生成された、画像座標x、像間の変形量pで復元処理が行われた復元画像f^(x)は、像間の変形量pとともに復元部37より像間変形量決定部38へと送信される。
像間変形量決定部38における像間の変形量決定処理は、上記第1実施形態における像間変形量決定部17と同様の処理を採っても良いが、ここでは、勾配法を用いた別の形態の説明を行う。なお、勾配法に関する詳細な説明は、Lucas−Kanade 20 Years On: A Unifying Framework: Part 1, Simon Baker and Iain Matthews, tech. report CMU−RI−TR−02−16, Robotics Institute, Carnegie Mellon University, July, 2002を参照されたい。
この勾配法を用いるために、記録部33に記録された処理対象となる重像画像100も、像間変形量決定部38へ送信される。
ここで、勾配法を用いた像間変形量決定部38での像間の変形量の求め方について、説明を行う。
上記第1実施形態における復元処理の式(8)は、以下の式(25)であった。
Figure 0005252450
上記式(25)において、左辺の復元画像を画像座標xと像間の変形量pの関数とすると、以下の式(26)のようになる。
Figure 0005252450
評価値算出手段としての像間変形量決定部38では、復元画像f^(x,p)について、復元画像の画像信号の強度の変動量を求める為に、フィルタリング処理を行う。本実施形態では、以下の式(27)のようにラプラシアンフィルタリングを行う。
Figure 0005252450
ここで、Lはラプラシアンフィルタリングを行う行列である。また、g(x)は以下の式(28)、f^(x)は以下の式(29)の通りとする。
Figure 0005252450
次に、上記式(27)のノルムをとる。上記式(27)のノルムをL(p)とすると、L(p)は以下の式(30)のようになる。
Figure 0005252450
像間変形量決定手段としても機能する像間変形量決定部38では、このノルムL(p)を最小とする像間の変形量pを勾配法で求める。
こうして像間変形量決定部38において勾配法により決定された像間の変形量pは、復元部37に送信される。復元部37では、この勾配法により決定された像間の変形量pを用いて、上記式(25)により復元処理を行い、画像座標x周辺の第1の部分領域101を変形行列A−1(p)で変形させた先にある部分領域(第2の部分領域)の復元画像を出力する。この復元画像は、像間変形量決定部38において上記式(30)の勾配法にf^(x)として利用される。
なお、上記gLは常に同一のデータを利用するので、像間変形量決定部38は、はじめに重像画像g全体においてラプラシアンフィルタリングを行っておくことで、逐次それを行う場合に比して高速に処理が実行できる。
本第2実施形態における処理の具体的な手順の一例を、フローチャートにより示すと、図8のようになる。
即ち、まず、多重像結像手段31Aを含む撮影光学系31及び撮像部32により重像画像の撮像処理を行い、重像画像100を記録部33に記録する(ステップS31)。その際、重像画像100にヘッダ情報等の付加情報を付す場合は、その付加情報も記録する。例えば、多重像結像手段31Aによって重像を形成する像間の変形方向が一意に決まるので、その像間の変形方向を付加情報として記録することができる。また、像間変形量決定部38において、前処理として、上記重像画像100にラプラシアンフィルタリングを施しておく(ステップS32)。
そして、復元部37において、上記重像画像100における第1の部分領域101(画像座標x周辺の部分領域)を設定する(ステップS33)。また、像間強度比設定部35において、上記重像画像100に含まれる重像を形成する像間の信号の強度比(ここでは減衰率)を取得・設定する(ステップS34)。
次に、復元部37において、上記ステップS33で設定された第1の部分領域101における復元画像を設定する(ステップS35)。そして、像間変形量決定部38において、この復元画像にラプラシアンフィルタリングを施し、更に、勾配法に用いる像間の変形量の初期値を設定する。なお、第1の部分領域101について復元画像を設定できない場合は、第1の部分領域の重像画像を用いても良い。
そして、上記ステップS32でフィルタリングが行われた重像画像、上記ステップS34で設定された像間の減衰率、上記ステップS35でフィルタリングが行われた復元画像、及び上記ステップS35で設定された勾配法の初期値を用いて、勾配法により上記式(30)に示されるL(p)を最小化する像間の変形量pを求める(ステップS36)。
その後、復元部37では、上記ステップS36において勾配法により求められた像間の変形量pを用いて、第1の部分領域に対応する第2の部分領域を設定する(ステップS37)。そして、その設定した第2の部分領域の復元画像を、上記式(25)を用いて生成する(ステップS38)。こうして復元部37で推定された復元画像を、復元画像出力部39を介して記録部33へ送信しても良い。このような処理を行うことで、従来重像画像でしか記録されていなかった被写体の像が、鑑賞用途として適している復元画像として記録でき、被写体を確認する際のユーザの視認性を向上させることができる。
その後、制御手段としての制御部41は、全ての部分領域についての復元画像の生成が終わったか否かを判別する(ステップS39)。ここで、まだ全ての部分領域について終わっていないと判別した場合は、上記ステップS33に戻って、復元部37に、新たな第1の部分領域101を設定させることになる。このとき、上記ステップS36において勾配法により求められた変形量pに対応する第2の部分領域を、この新しい第1の部分領域101として設定させる。
こうして、全ての部分領域についての復元画像の生成が終わるまで、上記ステップS33乃至上記ステップS38を繰り返し実行する。
而して、上記ステップS39において全ての部分領域について復元画像の生成が終了したと判別したならば、像間変形量決定部38において、上記ステップS36で求められた、部分領域毎の像間の変形量p(及び像間の強度比)を統合し、記録部33に出力する(ステップS40)。即ち、像間の変形量(及び像間の強度比)が部分領域毎に出力された場合に、それらの値を一つのマップに統合する。このような処理を行うことで、画像の部分領域毎に決定された像間の変形量(及び像間の強度比)が一つに統合され、一つのマップとして後に利用する画像認識手法等で利用し易くなる。統合処理は、例えば処理結果が重複して出力された部分領域を平均化するなどの処理で一つのマップとする。
また、復元画像出力部39において、上記ステップS38で求められた、部分領域毎の復元画像を統合し、記録部33に出力する(ステップS41)。この場合、部分領域毎の復元画像を上記同様に処理結果が重複して出力された部分領域を平均化するなどの処理で一つに統合した復元画像を生成する。このような処理を行うことで、部分領域毎に像間の変形量が異なる重像画像でも良好に復元処理ができ、さらにそれを統合し画像全体を一つの画像として鑑賞可能となる。
そして、上記ステップS40及び上記ステップS41において記録部33に記録された、統合された像間の変形量マップ及び復元画像を出力部40にて出力した後(ステップS42)、処理を終了する。
なお、取得された像間の変形量が、仮に重像画像100内の被写体の被写体距離に関係するものであった場合、取得された変形量を被写体距離に変換することができる。この処理を実現する為には、予め、像間変形量決定部38内に被写体距離取得手段を設け、該被写体距離取得手段に被写体距離と重像を形成する像間の変形量との対応表を用意しておき、その対応表を参照して重像画像100の像間の変形量から被写体距離情報を求めても良いし、重像画像100の付加情報として画像のヘッダ等画像の情報が記述可能な領域に被写体距離と重像間の変形量との対応表を記載しておき、被写体距離取得手段がそれを参照して重像画像100の像間の変形量から被写体距離情報を求めても良い。この被写体距離情報は、被写体認識技術等に利用することができる。
また、この被写体距離情報は、像間変形量決定部38より合焦点制御部44に送信され、該合焦点制御部44を介して行われる、撮影光学系31及びAFモータ43間で行われる被写体の合焦動作に利用されても良い。このような構成とすることにより、像間変形量決定部38において決定された像間の変形量から、高精度に被写体の合焦動作を行うことが可能となる。なおこのとき、制御部41が図示しない駆動手段により多重像結像手段31Aを撮影光軸から外すことは言うまでもない。
以上のように、本発明の第2実施形態に係る撮像装置によれば、被写体の光束を結像する撮影光学系31と、上記撮影光学系内において像を多重に結像させる多重像結像手段31Aと、上記撮影光学系からの光を電気信号に変換する光電変換手段、及び、上記光電変換手段で変換された電気信号から画像信号を生成する画像信号生成手段としての撮像部32と、上記撮影光学系、上記多重像結像手段、上記光電変換手段及び上記画像信号生成手段により生成された、少なくとも2つ以上の像が多重化されている重像画像100に含まれる重像を形成する像間の信号強度の関係を示す信号強度関係情報としての像間の信号の強度比を取得する信号強度関係取得手段としての像間強度比設定部35と、上記重像画像100内で、第1の部分領域101を設定する第1の部分領域設定手段、及び、上記第1の部分領域101における復元画像を取得する復元画像取得手段としての復元部37と、上記第1の部分領域101における像間の変形量を設定する像間変形量設定手段としての像間変形量設定部36と、上記設定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域101を変形させた際に対応する第2の部分領域を設定する第2の部分領域設定手段、上記生成された重像画像100から上記第2の部分領域における重像画像を取得する重像画像取得手段、及び、上記信号強度関係取得手段により取得された信号強度関係情報を用いて、上記第1の部分領域における復元画像と上記第2の部分領域における重像画像との加算処理を行い、上記第2の部分領域における復元画像を取得する復元手段としての上記復元部37と、上記第1の部分領域設定手段に、上記第2の部分領域を新しい第1の部分領域として設定させて、上記像間変形量設定手段、上記第2の部分領域設定手段及び上記重像画像取得手段を動作させ、上記復元手段に、上記信号強度関係情報を用いて、当該復元手段によって取得済みの上記新しい第1の部分領域における復元画像と新しい第2の部分領域における重像画像との加算処理を行わせて、上記新しい第2の部分領域における復元画像を取得させる、ことを繰り返し行わせる制御手段としての制御部41と、を有することで、重像画像100の第1の部分領域101の復元画像から第2の部分領域の復元画像を取得し、その第2の部分領域を新たな第1の部分領域として次の第2の部分領域の復元画像を取得することを逐次的に行って、重像画像100全体の復元画像を生成するので、被写体の像が多重になっている1枚の重像画像100から被写体の像が多重になっていない復元画像を生成できる。
また、上記第2の部分領域における復元画像から信号の強度の変動量を評価値として算出する評価値算出手段、及び、上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形量を、上記算出された評価値に基づいて勾配法により決定する像間変形量決定手段としての像間変形量決定部38を更に有し、上記制御手段は、上記第1の部分領域設定手段に、上記像間変形量決定手段で決定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を、上記新しい第1の部分領域として設定させるので、重像を形成する像間の変形量を求めることができると共に、その求めた像間の変形量を新たな第1の部分領域における像間の変形量として設定することで、新たな第2の部分領域における復元画像の生成が可能となる。
以上、第1及び第2実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、ハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はない。重像画像をコンピュータに入力して、ソフトウェアにて処理する構成も可能である。勿論、このソフトウェアは、予めコンピュータにインストールされているものであっても良いし、CD−ROM等の記録媒体やネットワークを介してコンピュータに供給されるものであっても良い。
10…画像処理装置、 11…入力部、 12,33…記録部、 13,34…像間変形方向算出・記憶部、 14,35…像間強度比設定部、 15,36…像間変形量設定部、 16,37…復元部、 17,38…像間変形量決定部、 18,39…復元画像出力部、 19,40…出力部、 20,41…制御部、 21,42…外部I/F部、 30…撮像装置、 31…撮影光学系、 31A…多重像結像手段、 32…撮像部、 43…AFモータ、 44…合焦点制御部、 100…重像画像、 101…第1の部分領域、 161…第1部分領域設定部、 162…第2部分領域設定部、 163…信号処理部。

Claims (15)

  1. 被写体の像が多重になっている重像画像の入力処理を行う画像入力手段と、
    上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の信号強度の関係を示す信号強度関係情報を取得する信号強度関係取得手段と、
    上記重像画像内で、第1の部分領域を設定する第1の部分領域設定手段と、
    上記第1の部分領域における復元画像を取得する復元画像取得手段と、
    上記第1の部分領域における像間の変形量を設定する像間変形量設定手段と、
    上記設定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を設定する第2の部分領域設定手段と、
    上記入力された重像画像から上記第2の部分領域における重像画像を取得する重像画像取得手段と、
    上記信号強度関係取得手段により取得された信号強度関係情報を用いて、上記第1の部分領域における復元画像と上記第2の部分領域における重像画像との加算処理を行い、上記第2の部分領域における復元画像を取得する復元手段と、
    上記第1の部分領域設定手段に、上記第2の部分領域を新しい第1の部分領域として設定させて、上記像間変形量設定手段、上記第2の部分領域設定手段及び上記重像画像取得手段を動作させ、上記復元手段に、上記信号強度関係情報を用いて、当該復元手段によって取得済みの上記新しい第1の部分領域における復元画像と新しい第2の部分領域における重像画像との加算処理を行わせて、上記新しい第2の部分領域における復元画像を取得させる、ことを繰り返し行わせる制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記第2の部分領域における復元画像から信号の強度の変動量を評価値として算出する評価値算出手段と、
    上記像間変形量設定手段に上記像間の変形量の設定を変化させながら、上記像間変形量設定手段、上記第2の部分領域設定手段、上記重像画像取得手段、上記復元手段、及び上記評価値算出手段の一連の処理を繰り返し、算出された複数の評価値に基づいて上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形量を決定する像間変形量決定手段と、
    を更に有し、
    上記制御手段は、上記第1の部分領域設定手段に、上記像間変形量決定手段で決定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を、上記新しい第1の部分領域として設定させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記復元画像取得手段は、上記第1の部分領域設定手段で設定される第1の部分領域における重像画像を、上記第1の部分領域における復元画像として取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 上記第2の部分領域における復元画像から信号の強度の変動量を評価値として算出する評価値算出手段と、
    上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形量を、上記算出された評価値に基づいて勾配法により決定する像間変形量決定手段と、
    を更に有し、
    上記制御手段は、上記第1の部分領域設定手段に、上記像間変形量決定手段で決定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を、上記新しい第1の部分領域として設定させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形方向を記憶する像間変形方向記憶手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形方向を算出する像間変形方向算出手段と、
    上記算出した像間の変形方向を記憶する像間変形方向記憶手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 上記像間変形量設定手段は、上記像間変形方向記憶手段に記憶された像間の変形方向に沿った像間の変形量を設定することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置。
  8. 上記評価値算出手段は、
    上記第2の部分領域における復元画像に対してフィルタリング処理を行うフィルタリング手段と、
    上記フィルタリング手段によりフィルタリングが行われた領域の画素値を用いて評価値を一つ算出する統合手段と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  9. 上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形方向を算出又は記憶する像間変形方向取得手段を更に有し、
    上記フィルタリング手段は、フィルタリング処理において、上記像間の変形方向に沿ったフィルタリング処理を行うことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 上記評価値算出手段は、
    上記第2の部分領域における復元画像に対して周波数変換処理を行う周波数変換手段と、
    上記周波数変換手段により周波数変換処理が行われた領域の周波数係数値を用いて評価値を一つ算出する統合手段と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  11. 上記像間変形量決定手段は、上記像間変形量設定手段で選択された重像を形成する像間の変形量のうちから、上記評価値算出手段で算出された評価値に応じて像間の変形量を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  12. 被写体の光束を結像する撮影光学系と、
    上記撮影光学系内において像を多重に結像させる多重像結像手段と、
    上記撮影光学系からの光を電気信号に変換する光電変換手段と、
    上記光電変換手段で変換された電気信号から画像信号を生成する画像信号生成手段と、
    上記撮影光学系、上記多重像結像手段、上記光電変換手段及び上記画像信号生成手段により生成された、少なくとも2つ以上の像が多重化されている重像画像に含まれる重像を形成する像間の信号強度の関係を示す信号強度関係情報を取得する信号強度関係取得手段と、
    上記重像画像内で、第1の部分領域を設定する第1の部分領域設定手段と、
    上記第1の部分領域における復元画像を取得する復元画像取得手段と、
    上記第1の部分領域における像間の変形量を設定する像間変形量設定手段と、
    上記設定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を設定する第2の部分領域設定手段と、
    上記生成された重像画像から上記第2の部分領域における重像画像を取得する重像画像取得手段と、
    上記信号強度関係取得手段により取得された信号強度関係情報を用いて、上記第1の部分領域における復元画像と上記第2の部分領域における重像画像との加算処理を行い、上記第2の部分領域における復元画像を取得する復元手段と、
    上記第1の部分領域設定手段に、上記第2の部分領域を新しい第1の部分領域として設定させて、上記像間変形量設定手段、上記第2の部分領域設定手段及び上記重像画像取得手段を動作させ、上記復元手段に、上記信号強度関係情報を用いて、当該復元手段によって取得済みの上記新しい第1の部分領域における復元画像と新しい第2の部分領域における重像画像との加算処理を行わせて、上記新しい第2の部分領域における復元画像を取得させる、ことを繰り返し行わせる制御手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  13. 被写体の像が多重になっている重像画像の入力処理を行う画像入力ステップと、
    上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の信号強度の関係を示す信号強度関係情報を取得する信号強度関係取得ステップと、
    上記重像画像内で、第1の部分領域を設定する第1の部分領域設定ステップと、
    上記第1の部分領域における復元画像を取得する復元画像取得ステップと、
    上記第1の部分領域における像間の変形量を設定する像間変形設定ステップと、
    上記設定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を設定する第2の部分領域設定ステップと、
    上記入力された重像画像から上記第2の部分領域における重像画像を取得する重像画像取得ステップと、
    上記信号強度関係取得ステップで取得した信号強度関係情報を用いて、上記第1の部分領域における復元画像と上記第2の部分領域における重像画像との加算処理を行い、上記第2の部分領域における復元画像を取得する復元ステップと、
    上記第1の部分領域設定ステップにおいて、上記第2の部分領域を新しい第1の部分領域として設定させて、上記像間変形設定ステップ、上記第2の部分領域設定ステップ及び上記重像画像取得ステップを行わせ、上記復元ステップにおいて、上記信号強度関係情報を用いて、当該復元ステップで取得済みの上記新しい第1の部分領域における復元画像と新しい第2の部分領域における重像画像との加算処理を行わせて、上記新しい第2の部分領域における復元画像を取得させる、ことを繰り返し行わせる制御ステップと、
    をコンピュータに発揮させることを特徴とする画像処理プログラム。
  14. 上記第2の部分領域における復元画像から信号の強度の変動量を評価値として算出する評価値算出ステップと、
    上記像間変形設定ステップにおいて上記像間の変形量の設定を変化させながら、上記像間変形設定ステップ、上記第2の部分領域設定ステップ、上記重像画像取得ステップ、上記復元ステップ、及び上記評価値算出ステップの一連の処理を繰り返し、算出された複数の評価値に基づいて上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形量を決定する像間変形決定ステップと、
    を更にコンピュータに発揮させ、
    上記制御ステップは、上記第1の部分領域設定ステップにおいて、上記像間変形決定ステップで決定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を、上記新しい第1の部分領域として設定させることを特徴とする請求項13に記載の画像処理プログラム。
  15. 上記第2の部分領域における復元画像から信号の強度の変動量を評価値として算出する評価値算出ステップと、
    上記重像画像に含まれる重像を形成する像間の変形量を、上記算出された評価値に基づいて勾配法により決定する像間変形量決定ステップと、
    を更にコンピュータに発揮させ、
    上記制御ステップは、上記第1の部分領域設定ステップにおいて、上記像間変形決定ステップで決定された像間の変形量を用いて上記第1の部分領域を変形させた際に対応する第2の部分領域を、上記新しい第1の部分領域として設定させることを特徴とする請求項13に記載の画像処理プログラム。
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