JP5251455B2 - Dc−dcコンバータの制御回路、dc−dcコンバータの制御方法及び電子機器 - Google Patents

Dc−dcコンバータの制御回路、dc−dcコンバータの制御方法及び電子機器 Download PDF

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Description

この発明はDC−DCコンバータの制御回路、DC−DCコンバータの制御方法及び電子機器に関するものである。
デジタルカメラ等、可搬性の電子機器(例えばデジタルカメラ等)には、DC−DCコンバータが搭載されている。DC−DCコンバータは、リチウムイオン電池や乾電池等からの入力電圧を昇圧・降圧して所望の電圧レベルの出力電圧を生成し、その出力電圧を電源として電子機器内の各半導体装置等の電子部品(負荷)に供給する。
DC−DCコンバータは、スイッチング素子をオン・オフ制御して電池からの入力電圧を昇圧・降圧して所望の出力電圧を生成するために、誤差増幅回路、コンパレータを備えている。そして、DC−DCコンバータは、これら誤差増幅回路、コンパレータにて出力電圧が所望の電圧レベルに保持されているか判定し、出力電圧が予め設定された目標電圧になるようにスイッチング素子のオン時間・オフ時間を設定して、スイッチング素子をオン・オフ制御している。
また、この種のDC−DCコンバータは、生成した出力電圧を供給している負荷が何らかの原因で短絡した時、該出力電圧の変化を検出して動作を停止させる短絡保護回路が設けられ種々提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2004−40858号公報
ところで、DC−DCコンバータに備えられた誤差増幅回路やコンパレータ等は、出力電圧を生成するための電子機器に内蔵した電池の入力電圧を利用して動作する。これら誤差増幅回路やコンパレータ等は、正常に動作させるには入力電圧が所定電圧(例えば、2.5ボルト)以上の電圧を必要としていた。従って、電子機器が長時間使用され電池の放電が進み、入力電圧が所定電圧未満になると誤差増幅回路やコンパレータ等が正常に動作できないことになる。その結果、DC−DCコンバータは、所望の出力電圧を生成して各負荷に出力することができなくなる。
そこで、乾電池やNIMHバッテリ等を使用する低電圧システムでは最低入力電圧が例えば1.8Vと低いため、その入力電圧を自身で昇圧し所定電圧以上の動作電源電圧を生成し、その生成した動作電源電圧を誤差増幅回路、コンパレータ等に供給するようにした自己電源型DC−DCコンバータが知られている。
図5は、従来の自己電源型DC−DCコンバータの一例を示す回路図である。
このDC−DCコンバータ50は、チョークコイルL1、平滑コンデンサC1、メイン側トランジスタTr1、同期側トランジスタTr2、これら両トランジスタTr1,Tr2を略相補的にオン・オフ制御する制御回路51を備えている。
このDC−DCコンバータ50において、メイン側トランジスタTr1をオンさせ、同期側トランジスタTr2をオフさせることで、チョークコイルL1に対して入力電圧VIN(電池電圧)に応じたエネルギーを蓄積させる。次に、メイン側トランジスタTr1をオフさせ、同期側トランジスタTr2をオンさせることで、チョークコイルL1に蓄積されたエネルギーが同期側トランジスタTr2を介して出力端子Taに向けて放電されるとともに、平滑コンデンサC1によって平滑化される。このエネルギーの放電の際に、チョークコイルL1の電圧方向は、入力電圧VIN(電池電圧)と同方向であるため、入力電圧VINよりも昇圧された出力電圧VOが生成される。
制御回路51は、出力電圧VOを動作電源電圧VCCとして入力する誤差増幅回路52、PWM比較回路53等を備え、生成された出力電圧VOに基づいて誤差増幅回路52、PWM比較回路53等でPWM信号SG1を生成し、このPWM信号SG1に基づいて、出力電圧VOが予め設定された目標電圧になるようにメイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2をオン・オフ制御する。
また、制御回路51は、生成された出力電圧VOを動作電源電圧VCCとし入力し、出力電圧VO(動作電源電圧VCC)を電圧比較回路54にて予め定めた基準電圧Vkと比較する。そして、電圧比較回路54は、動作電源電圧VCCが基準電圧Vk以下に低下したと判断すると、入力電圧VIN(電池電圧)が誤差増幅回路52やPWM比較回路53等を正常に動作させることができなくなる直前の電圧まで放電したとして、リングオシレータ55の発振パルス信号SPにてメイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2をオン・オフ制御して出力電圧VOを昇圧させる。これによって、DC−DCコンバータ50は、電池の放電が進み、電池電圧が基準電圧Vk未満になっても、誤差増幅回路52やPWM比較回路53等が正常に動作させることができ、所望の出力電圧VOを生成することができることになる。
しかしながら、この自己電源型DC−DCコンバータ50において、出力電圧VOを供給している負荷が何らかの原因で短絡した時、従来の保護回路を設けることができず、以下の問題が生じる。
すなわち、負荷が何らかの原因で短絡すると、出力電圧VOが低下する。すると、電圧比較回路54は、入力電圧VIN(電池電圧)が誤差増幅回路52やPWM比較回路53等を正常に動作させることができなくなる直前の電圧まで放電した低下したと誤検出する。この誤検出によって、リングオシレータ55の発振パルス信号SPを使ってメイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2をオン・オフ制御して出力電圧VOを昇圧させる。その結果、短絡しているにも拘わらず、負荷に益々電流が流れてしまうという問題が生じていた。
DC−DCコンバータの制御回路、DC−DCコンバータの制御方法及び電子機器は、短絡電流を遮断でき、遮断後も出力電圧を生成することができる。
DC−DCコンバータの制御回路は、一端がコイルに接続され他端がグランドに接続された第1のスイッチと、一端が前記コイルと前記第1のスイッチとの接続ノードに接続され他端が出力端子に接続された第2のスイッチとを有し、前記出力端子に前記コイルに入力される入力電圧のレベルを変換した出力電圧を生成し、前記出力電圧を帰還電圧として基準電圧と比較し、比較結果に基づいて前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを制御するDC−DCコンバータの制御回路であって、前記第2のスイッチと前記出力端子との間であって前記第2のスイッチ側の第1の位置と前記出力端子側の第2の位置との間に設けられ、前記第1の位置及び前記第2の位置の間に予め定めた過電流が流れた場合、前記第1の位置及び前記第2の位置の間を電気的に遮断する第3のスイッチと、前記第3のスイッチがオンの場合に前記第2の位置の電圧を前記帰還電圧とし、前記第3のスイッチがオフの場合に前記第1の位置の電圧を前記帰還電圧とする切替回路とを有する。
この構成によれば、第3のスイッチをオフさせることにより、負荷の短絡による短絡電流を遮断できる。しかも、遮断後も、第2の位置の電圧に代わって第1の位置の電圧を帰還電圧として基準電圧と比較することができ、出力電圧を生成することができる。
また、DC−DCコンバータの制御回路において、前記切替回路は、一端が前記第2の位置に接続され前記第3のスイッチがオンの時にオンして、前記第2位置の電圧を前記帰還電圧として他端から出力する第4のスイッチと、一端が前記第1の位置に接続され前記第3のスイッチがオフの時にオンして、前記第1の位置の電圧を前記帰還電圧として他端から出力する第5のスイッチとを備えた。
この構成によれば、負荷が短絡しておらず第3のスイッチがオンしているとき、第4のスイッチはオンして第2位置の電圧が帰還電圧として制御回路部に出力される。負荷が短絡して第3のスイッチがオフしたとき、第5のスイッチはオンして第1位置の電圧が帰還電圧として出力される。
また、DC−DCコンバータの制御回路において、第1の位置の電圧は、動作電源電圧として前記制御回路に出力される。
この構成によれば、第1の位置の電圧は、負荷が短絡しても、負荷への電源供給が停止されても、第1位置の電圧が動作電源電圧として制御回路に出力される。
DC−DCコンバータの制御方法は、一端がコイルに接続され他端がグランドに接続された第1のスイッチと、一端が前記コイルと第1のスイッチの間に接続され他端が出力端子に接続された第2のスイッチとを備え、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチを、相補的にオン・オフさせて、前記出力端子に前記コイルに入力された入力電圧のレベルを変換した出力電圧を生成して負荷に出力するとともに、前記出力電圧を帰還電圧として制御回路部の基準電圧と比較し、その比較結果に基づいて前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとがオン・オフ制御されるDC−DCコンバータの制御方法であって、前記第2のスイッチと前記出力端子との間であって前記第2のスイッチ側の第1の位置と前記出力端子側の第2の位置との間に第3のスイッチを設け、両位置に予め定めた過電流が流れた時、第3のスイッチをオンからオフするとともに、前記帰還電圧を、前記第2の位置の電圧から前記第1の位置の電圧に切り替えてして、前記基準電圧と比較させる。
DC−DCコンバータの制御方法は、一端がコイルに接続され他端がグランドに接続された第1のスイッチと、一端が前記コイルと前記第1のスイッチとの接続ノードに接続され他端が出力端子に接続された第2のスイッチとを有し、前記出力端子に前記コイルに入力された入力電圧のレベルを変換した出力電圧を生成し、前記出力電圧を帰還電圧として基準電圧と比較し、比較結果に基づいて前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを制御するDC−DCコンバータの制御方法であって、前記第2のスイッチと前記出力端子との間に予め定めた過電流が流れた場合に前記第2スイッチと出力端子とを電気的に遮断し、前記第2スイッチの出力を前記帰還電圧として前記基準電圧と比較する。
この構成によれば、第3のスイッチをオフさせることにより、負荷の短絡による短絡電流を遮断できる。しかも、遮断後も、第2の位置の電圧に代わって第1の位置の電圧を帰還電圧として基準電圧と比較することができ、出力電圧を生成することができる。
開示されたDC−DCコンバータの制御回路、DC−DCコンバータの制御方法及び電子機器は、短絡電流を遮断でき、遮断後も出力電圧を生成することができる。
以下、実施形態を図1及び図2に従って説明する。
図1に示すDC−DCコンバータ1は、自己電源型のDC−DCコンバータであって、本実施形態では電子機器としてのデジタルカメラに実装されている。DC−DCコンバータ1は、コンバータ部2及び制御回路部3を備える。
(コンバータ部2)
コンバータ部2は、第1のスイッチとしてのメイン側トランジスタTr1、第2のスイッチとしての同期側トランジスタTr2、第3のスイッチとしての電流カット用トランジスタTr3、チョークコイルL1、第1平滑用コンデンサC1を有している。
メイン側トランジスタTr1は、NチャネルMOSトランジスタよりなり、そのゲートには制御回路部3から出力されるPWM信号SG1が供給される。メイン側トランジスタTr1は、そのソースがグランドに接続され、ドレインが第1入力端子T1を介してチョークコイルL1に接続されている。この第1入力端子T1は、デジタルカメラに内蔵した電池からの入力電圧VIN(例えば、1.8ボルト)がチョークコイルL1を介して供給される。
同期側トランジスタTr2は、PチャネルMOSトランジスタよりなり、そのゲートには制御回路部3から出力されるPWM信号SG1が供給される。同期側トランジスタTr2は、そのドレインがメイン側トランジスタTr1のドレインに接続され、ソースが電流カット用トランジスタTr3を介して出力端子Taに接続されている。出力端子Taは、第1平滑用コンデンサC1を介してグランドに接続されるとともに、外部出力端子Txを介してCPU等の負荷5に接続されている。なお、同期側トランジスタTr2は、バックゲートとソースとが接続されていて、オフ時のボディダイオードを形成する。
電流カット用トランジスタTr3は、PチャネルMOSトランジスタよりなり、そのゲートには制御回路部3の短絡判定回路19bから出力される短絡判定信号SXが供給される。なお、電流カット用トランジスタTr3は、バックゲートとドレインとが接続されていて、オフ時のボディダイオードを形成する。
そして、制御回路部3からのPWM信号SG1に基づいてメイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2が相補的にオン・オフされることによって、第1入力端子T1から入力される入力電圧VINが昇圧されて出力電圧VOとして出力端子Ta(外部出力端子Tx)から負荷5に供給される。この出力電圧VOは、メイン側トランジスタTr1のオン時間とオフ時間の比(デュティー比)を変化させることにより予め定めた目標電圧(例えば、5ボルト)に制御される。
また、負荷5が短絡していて制御回路部3から出力されるHレベルの短絡判定信号SXに基づいて電流カット用トランジスタTr3がオフされることによって、同期側トランジスタTr2及び出力端子Taを介して負荷5に流れる負荷電流Ioutが遮断される。この負荷電流Ioutの遮断は、負荷5が何らかの要因で短絡して、その短絡によって負荷5に過電流が流れるのを、電流カット用トランジスタTr3をオフさせることによって防止する。
なお、同期側トランジスタTr2と電流カット用トランジスタTr3との間の第1の位置又は第2の位置としての第1ノードN1は、動作電源電圧出力端子Tbに接続され、その動作電源電圧出力端子Tbは、第2平滑用コンデンサC2を介してグランドに接続されている。そして、制御回路部3からのPWM信号SG1に基づいてメイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2が相補的にオン・オフされることによって、第1入力端子T1から入力される入力電圧VINが昇圧されて動作電源電圧VCC(出力電圧VOより電流カット用トランジスタTr3のオン時の電圧降下分低い電圧)として動作電源電圧出力端子Tbから第2平滑用コンデンサC2に出力される。なお、この動作電源電圧VCCは、後記する制御回路部3に備えた誤差増幅回路12、PWM比較回路14、電圧比較回路17a等に動作電源として供給されるようになっている。
(制御回路部3)
制御回路部3は、切替回路8、分圧回路11、誤差増幅回路12、基準電圧回路13、PWM比較回路14、三角波発振回路15、オア回路16を有している。
切替回路8は、第1スイッチングトランジスタTr4、第2スイッチングトランジスタTr5、第3スイッチングトランジスタTr6、インバータ回路9を有している。
第4のスイッチとしての第1スイッチングトランジスタTr4は、PチャネルMOSトランジスタよりなり、そのゲートには制御回路部3の短絡判定回路19bから出力される短絡判定信号SXが供給される。第1スイッチングトランジスタTr4は、そのドレインが電流カット用トランジスタTr3と出力端子Taとの間の第2の位置又は第1の位置としての第2ノードN2に接続され、そのソースがフィードバック出力端子Tcに接続されている。なお、第1スイッチングトランジスタTr4は、バックゲートとソースが接続されていて、オフ時のボディダイオードを形成する。
第5のスイッチを構成する第2スイッチングトランジスタTr5、PチャネルMOSトランジスタよりなり、そのゲートにはインバータ回路9を介して短絡判定信号SXが供給される。第2スイッチングトランジスタTr5は、そのドレインが第1ノードN1に接続され、そのソースが第3スイッチングトランジスタTr6のドレインに接続されている。なお、第2スイッチングトランジスタTr5は、バックゲートとソースが接続されていて、オフ時のボディダイオードを形成する。
同じく第5のスイッチを構成する第3スイッチングトランジスタTr6は、PチャネルMOSトランジスタよりなり、そのゲートには同じくインバータ回路9を介して短絡判定信号SXが供給される。第3スイッチングトランジスタTr6は、そのソースがフィードバック出力端子Tcに接続されている。なお、第3スイッチングトランジスタTr6は、バックゲートとドレインが接続されていて、オフ時のボディダイオードを形成する。
そして、制御回路部3の短絡判定回路19bからの短絡判定信号SXに基づいて、第1スイッチングトランジスタTr4と第2スイッチングトランジスタTr5及び第3スイッチングトランジスタTr6とが相補的にオン・オフする。
つまり、短絡判定信号SXがLレベルのとき(正常時)、第1スイッチングトランジスタTr4がオン(第2スイッチングトランジスタTr5及び第3スイッチングトランジスタTr6は共にオフ)し、第2ノードN2の電圧(出力電圧VO)を帰還電圧としてフィードバック出力端子Tcを介して制御回路部3の分圧回路11に出力する。
反対に、短絡判定信号SXがHレベルのとき(短絡時)、第2スイッチングトランジスタTr5及び第3スイッチングトランジスタTr6は共にオン(第1スイッチングトランジスタTr4がオフ)し、第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)を帰還電圧としてフィードバック出力端子Tcを介して制御回路部3の分圧回路11に出力する。
分圧回路11は、第1抵抗R1と第2抵抗R2の直列回路からなり、その直列回路の一端(第1抵抗R1側)が第2入力端子T2に接続され、その直列回路の他端(第2抵抗R2側)がグランドに接続されている。第2入力端子T2は、前記切替回路8のフィードバック出力端子Tcに接続され、切替回路8を介して第1ノードN1又は第2ノードN2のいずれかと接続されるようになっている。つまり、分圧回路11は、切替回路8を介して、第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)又は第2ノードN2の電圧(出力電圧VO)のいずれかが印加されるようになっている。
さらに、詳述すると、分圧回路11は、負荷5が短絡していない正常な時、第2ノードN2の電圧(出力電圧VO)が帰還電圧として供給され、反対に負荷5が短絡している時、第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)が帰還電圧として供給されようになっている。そして、分圧回路11において、第1抵抗R1及び第2抵抗R2により分圧された分圧電圧Vdは、誤差増幅回路12に出力される。
なお、第1抵抗R1と第2抵抗R2の合成抵抗値は、第1スイッチングトランジスタTr4のオン抵抗値に比べて、また、第2スイッチングトランジスタTr5のオン抵抗と第3スイッチングトランジスタTr6のオン抵抗の合成抵抗値に比べて遙かに大きな値になるように設定している。従って、分圧電圧Vdは、第1スイッチングトランジスタTr4のオン抵抗による電圧降下や、第2スイッチングトランジスタTr5のオン抵抗と第3スイッチングトランジスタTr6のオン抵抗の合成抵抗による電圧降下による影響が非常に小さい。
誤差増幅回路12は、反転入力端子に前記分圧電圧Vdが入力され、非反転入力端子に目標電圧である第1基準電圧Vk1が入力される。第1基準電圧Vk1は、パワーオン信号に応答して第3入力端子T3から入力されるHレベルのコントロール信号CTLに応答して基準電圧回路13が生成する電圧である。基準電圧回路13は、出力電圧VOが規格値(目標電圧)に達したときの分圧電圧Vdと一致する電圧値に第1基準電圧Vk1を設定されるようになっている。
そして、誤差増幅回路12は、分圧電圧Vdと第1基準電圧Vk1とを比較し、その分圧電圧Vdと第1基準電圧Vk1の差電圧を増幅した誤差電圧VsをPWM比較回路14に出力する。
PWM比較回路14は、非反転入力端子に前記誤差電圧Vsが入力され、反転入力端子に三角波発振回路15から三角波形の第2基準電圧Vk2が入力される。PWM比較回路14は、誤差電圧Vsと三角波形の第2基準電圧Vk2のレベルを比較する。そして、PWM比較回路14は、三角波形の第2基準電圧Vk2のレベルが誤差電圧Vsのレベルより高くなる期間ではHレベル、反対に三角波形の第2基準電圧Vk2のレベルが誤差電圧Vsのレベル以下になる期間ではLレベルとなるPWM信号SG1を生成する。PWM比較回路14は、生成したPWM信号SG1を、オア回路16を介して前記したメイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2のゲートに出力する。
つまり、DC−DCコンバータ1において、昇圧動作時に出力電圧VOが目標電圧より低くなると、PWM比較回路14からのPWM信号SG1のHレベルのデューティが長くなるため、メイン側トランジスタTr1のオン時間が長くなり、同期側トランジスタTr2のオン時間が短くなる。その結果、DC−DCコンバータ1の出力電圧VOは上昇する。反対に、出力電圧VOが目標電圧より高くなると、PWM比較回路14からのPWM信号SG1のHレベルのデューティが短くなるため、メイン側トランジスタTr1のオン時間が短くなり、同期側トランジスタTr2のオン時間が長くなる。その結果、DC−DCコンバータ1の出力電圧VOは低下する。
このような動作により、分圧電圧Vdと第1基準電圧Vk1とが一致するように、メイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2のオン・オフが制御されて、出力電圧VOが、第1基準電圧Vk1に基づく目標電圧に維持されることになる。
また、制御回路部3は、自己電源電圧検出回路部17、リングオシレータ18、過電流検出回路部19、タイマラッチ回路20、第1アンド回路21、第2アンド回路22を有している。
自己電源電圧検出回路部17は、電圧比較回路17aよりなる。電圧比較回路17aは、その非反転入力端子が第4入力端子T4を介して前記動作電源電圧出力端子Tbに接続されている。そして、電圧比較回路17aは、その非反転入力端子に第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)が入力され、反転入力端子に予め設定した第3基準電圧Vk3が入力される。予め設定した第3基準電圧Vk3は、誤差増幅回路12、PWM比較回路14、電圧比較回路17a等に動作電源として供給する第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)が、これら回路が正常に動作できる最小の電圧値(許容電圧値)であって、予め試験又は計算を行って求めた電圧値である。
電圧比較回路17aは、動作電源電圧VCCと第3基準電圧Vk3のレベルを比較する。そして、電圧比較回路17aは、図2に示すように、動作電源電圧VCCのレベルが第3基準電圧Vk3のレベルより高いときHレベル、反対に動作電源電圧VCCのレベルが第3基準電圧Vk3のレベル以下になるときLレベルとなる検出信号SSを生成する。そして、電圧比較回路17aで生成した検出信号SSは、反転されて第1アンド回路21に出力される。
リングオシレータ18は、図2に示すように、前記Hレベルのコントロール信号CTLに応答して動作し、所定周期の発振パルス信号SPを発振する回路である。そして、リングオシレータ18で生成された発振パルス信号SPは第1アンド回路21に出力される。
第1アンド回路21は、電圧比較回路17aで生成した検出信号SSの反転信号と、リングオシレータ18で生成された発振パルス信号SPを入力する。第1アンド回路21は、図2に示すように、検出信号SSがLレベルのとき、出力端子から発振パルス信号SPを出力し、検出信号SSがHレベルのとき、出力端子から発振パルス信号SPの出力を遮断する。つまり、第1アンド回路21は、動作電源電圧VCCのレベルが第3基準電圧Vk3のレベル以下になるときは、発振パルス信号SPを次段の第2アンド回路22に出力し、動作電源電圧VCCのレベルが第3基準電圧Vk3のレベルより高いときには、発振パルス信号SPを次段の第2アンド回路22に出力しないようになっている。
過電流検出回路部19は、電流検出回路19a及び短絡判定回路19bとから構成されている。
電流検出回路19aは、第2ノードN2とグランド間に接続され、負荷5に流れるその時々の負荷電流Ioutを検出する。電流検出回路19aは、その電流検出信号SIを短絡判定回路19bに出力する。
短絡判定回路19bは、電流検出信号SIに基づいて負荷5に流れる負荷電流Ioutが予め定めた基準電流Ik以上かどうか判定する。この基準電流Ikは、負荷5が短絡した場合に、外部出力端子Txから負荷5側に流れる負荷電流Iout(過電流)の値であって、予め試験又は計算を行って求めた値である。
そして、短絡判定回路19bは、負荷電流Ioutが基準電流Ik以上になると、負荷5が何らかの原因で短絡したと判断して、Hレベルの短絡判定信号SXを出力し続ける。
このHレベルの短絡判定信号SXは、前記電流カット用トランジスタTr3のゲートに出力される。電流カット用トランジスタTr3は、Lレベルの短絡判定信号SXに応答してオフされて、第1ノードN1と第2ノードN2を遮断する。その結果、負荷5に流れる過電流(負荷電流Iout)が遮断される。
また、このHレベルの短絡判定信号SXは、前記切替回路8の第1〜第3スイッチングトランジスタTr4〜Tr6に出力される。詳述すると、第1スイッチングトランジスタTr4は、このHレベルの短絡判定信号SXに応答してオンからオフする。その結果、第2ノードN2と前記分圧回路11とが遮断される。一方、第2及び第3スイッチングトランジスタTr5,Tr6は、このHレベルの短絡判定信号SXをインバータ回路9を介して入力される反転信号に応答してオフからオンする。その結果、第1ノードN1と前記分圧回路11とが接続される。
つまり、切替回路8は、負荷5が短絡してない正常時は、短絡判定回路19bからLレベルの短絡判定信号SXが出力されて、分圧回路11を第2ノードN2と接続させる。そして、切替回路8は分圧回路11に第2ノードN2の電圧(出力電圧VO)を帰還電圧として印加させる。一方、切替回路8は、負荷5が短絡した時は、短絡判定回路19bからHレベルの短絡判定信号SXが出力されて、分圧回路11を第1ノードN1と接続させる。そして、切替回路8は分圧回路11に第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)を帰還電圧として印加させる。
さらに、このHレベルの短絡判定信号SXは、タイマラッチ回路20に出力される。
タイマラッチ回路20は、タイマ回路20aとラッチ回路20bとから構成されている。
タイマ回路20aは、Hレベルの短絡判定信号SXに応答し計時動作を開始して、予め定めた時間経過すると、Hレベルのタイムアップ信号をラッチ回路20bのデータ入力端子Dに出力する。ラッチ回路20bは、Hレベルのタイムアップ信号に応答して該Hレベルのタイムアップ信号を保持し、QX出力端子から出力されるラッチ信号SRをHレベルからLレベルに反転し保持する。つまり、タイマラッチ回路20は、負荷5が短絡したことを前記短絡判定回路19bが判定すると、予め定めた時間経過したとき、HレベルからLレベルに反転したラッチ信号SRを第2アンド回路22に出力する。なお、ラッチ回路20bは、前記パワーオン信号に応答して出力されるHレベルのコントロール信号CTLに応答して、リセットされ、QX出力端子から出力されるラッチ信号SRをLレベルからHレベルに反転し保持する。
第2アンド回路22は、ラッチ回路20bからのラッチ信号SRと第1アンド回路21からの出力信号(発振パルス信号SP)を入力する。第2アンド回路22は、ラッチ信号SRがHレベルのとき、出力端子から発振パルス信号SPを出力し、ラッチ信号SRがLレベルのとき、出力端子から発振パルス信号SPの出力を遮断する。
つまり、第1アンド回路21及び第2アンド回路22は、動作電源電圧VCCのレベルが第3基準電圧Vk3のレベル以下であって、短絡してない正常時又は短絡していても予め定めた時間経過していない時には、リングオシレータ18の発振パルス信号SPを、前記オア回路16に出力する。
また、第1アンド回路21及び第2アンド回路22は、動作電源電圧VCCのレベルが第3基準電圧Vk3のレベル以下であって短絡が予め定めた時間経過した時、又は、動作電源電圧VCCのレベルが第3基準電圧Vk3のレベルより高い時には、リングオシレータ18の発振パルス信号SPを、前記オア回路16に出力しないようになっている。
従って、動作電源電圧VCCのレベルが第3基準電圧Vk3のレベル以下であって、短絡してない正常時又は短絡していても予め定めた時間経過していない時には、リングオシレータ18からの発振パルス信号SPは、オア回路16を介してメイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2のゲートに出力される。その結果、メイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2は、発振パルス信号SPに基づいてオン・オフが制御されて、動作電源電圧VCCが、第3基準電圧Vk3に基づく前記許容電圧値に維持されることになる。
次に、上記のように構成したDC−DCコンバータ1の動作を、図2に従って説明する。
さて、パワーオンされる前は、出力端子Taの出力電圧VOは、低いほぼ0ボルトである。また、動作電源電圧出力端子Tbの動作電源電圧VCCは、第1入力端子T1から印加される入力電圧VINと同じ値になっている。
そして、時刻t0において、パワーオンさせて外部からのHレベルのコントロール信号CTLが入力されると、コントロール信号に応答してDC−DCコンバータ1が起動される。
詳述すると、リングオシレータ18が、コントロール信号CTLに応答して発振し発振パルス信号SPを第1アンド回路21に出力する。又、ラッチ回路20bは、リセットされてQX出力端子から出力されるHレベルのラッチ信号SRを第2アンド回路22に出力する。
また、電圧比較回路17aは、動作電源電圧出力端子Tbの動作電源電圧VCCが第3基準電圧Vk3よりも低い入力電圧VINであることからLレベルの検出信号SSを出力する。これによって、リングオシレータ18で生成された発振パルス信号SPは、第1アンド回路21及び第2アンド回路22を介してオア回路16に出力される。
オア回路16に出力された発振パルス信号SPは、オア回路16を介してメイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2のゲートに出力され、メイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2をオン・オフ制御して、出力電圧VOを、目標電圧に向かって昇圧する。このとき、動作電源電圧VCCも昇圧される。
やがて、時刻t1において、動作電源電圧VCCが、第3基準電圧Vk3より高くなると、電圧比較回路17aは、Hレベルの検出信号SSを出力する。これによって、リングオシレータ18で生成された発振パルス信号SPは、オア回路16に出力されなくなる。
また、このとき、短絡判定回路19bは、電流検出回路19aからの電流検出信号SIに基づいて短絡していないと判定してLレベルの短絡判定信号SXを出力し、電流カット用トランジスタTr3及び第1スイッチングトランジスタTr4をオンし、第2及び第3スイッチングトランジスタTr5,Tr6をオフ状態にしている。従って、第2ノードN2から分圧回路11にその時々の出力電圧VOが帰還電圧として供給される。
そして、発振パルス信号SPがオア回路16に出力されなくなると、分圧回路11、誤差増幅回路12、基準電圧回路13及びPWM比較回路14等で生成されたPWM信号SG1にてメイン側トランジスタTr1及び同期側トランジスタTr2のオン・オフが制御されて、出力電圧VOが目標電圧に維持されるように制御される。
そして、時刻t2において、負荷5が短絡して電流検出回路19aからの電流検出信号SIに基づいて短絡判定回路19bがHレベルの短絡判定信号SXを出力すると、電流カット用トランジスタTr3をオフさせる。従って、負荷5に流れる負荷電流Ioutは遮断される。
また、これと同時に、第1スイッチングトランジスタTr4をオンからオフにし、第2及び第3スイッチングトランジスタTr5,Tr6をオフからオンする。そして、第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)が帰還電圧として分圧回路11に供給される。従って、第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)に基づいて分圧回路11、誤差増幅回路12、基準電圧回路13及びPWM比較回路14等がPWM信号SG1を生成する。そして、第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)に基づいて生成されたPWM信号SG1にて、第1ノードN1の電圧が動作電源電圧VCCより少し高い出力電圧VOに制御される。
やがて、ラッチ回路20bからLレベルのラッチ信号SRが出力されると、第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)が第3基準電圧Vk3より下がっても、リングオシレータ18で生成された発振パルス信号SPに基づく昇圧動作を行わせないようにする。
従って、負荷5への出力電圧VOの供給が遮断されても、DC−DCコンバータ1は、第1ノードN1に、目標電圧に制御された電圧を生成しつづけるため、第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)が高電圧に昇圧されて誤差増幅回路12、基準電圧回路13及びPWM比較回路14等を損傷させることがない。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態によれば、同期側トランジスタTr2と出力端子Taの間に、電流カット用トランジスタTr3を設け、負荷5が短絡し、過電流が流れたとき、電流カット用トランジスタTr3をオフさせて、過電流が流れるのを遮断することができる。従って、負荷短絡があった場合に負荷5側への異常な電源供給が停止され、負荷5の異常な動作状態を回避できる。
(2)本実施形態によれば、電流カット用トランジスタTr3をオフさせ過電流を遮断させたとき、切替回路8によって、第1ノードN1の電圧が帰還電圧として分圧回路11に出力されるため、第1ノードN1に、目標電圧に制御された電圧を生成しつづけることができる。しかも、第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)は、高電圧に昇圧されず、目標電圧に制御された電圧なので誤差増幅回路12、基準電圧回路13及びPWM比較回路14等を損傷させることがない。
尚、上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、単一のDC−DCコンバータ1に具体化したが、該DC−DCコンバータ1を、図3に示すように、共通の入力電圧VINを入力し、それぞれの負荷に対してそれぞれの値の出力電圧を生成する複数のDC−DCコンバータ30と組み合わせる。そして、DC−DCコンバータ1の負荷5が短絡した時、または、組み合わせた複数のDC−DCコンバータ30のいずれかの負荷が短絡した時、DC−DCコンバータ1はその短絡をオア回路31を介してタイマラッチ回路20で入力する。続いて、DC−DCコンバータ1は、前記ラッチ信号SR及び検出信号SSをアンド回路32を介して各DC−DCコンバータ30に出力して、DC−DCコンバータ1とともに、複数のDC−DCコンバータ30の各負荷へ出力電圧の供給を遮断するようにしてもよい。
・上記実施形態のDC−DCコンバータ1を、図4に示すように、降圧DC−DCコンバータ40と組み合わせ、DC−DCコンバータ1の第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)を、降圧DC−DCコンバータ40の入力電圧VINとして入力し、該入力電圧VINを降圧した出力電圧を生成して、負荷に出力するようにしてもよい。この場合、DC−DCコンバータ1の負荷5が短絡しても、降圧DC−DCコンバータ40は、第1ノードN1の電圧(動作電源電圧VCC)を入力電圧VINとして入力するため、動作を継続することができる。
・上記実施形態では、電流検出回路19aにて負荷5に流れるその時々の負荷電流Ioutを検出し、短絡判定回路19bにおいて短絡を判定した。これを、出力電圧VOのその時々の電圧値を検出して短絡によって過電流が流れて出力電圧VOが低下することを検出して短絡と判定をおこなってもよい。
・上記実施形態では、自己電源型DC−DCコンバータ1に具体化したが、自己電源型ではないDC−DCコンバータに応用してもよい。
・上記実施形態では、第6のスイッチとしての第2スイッチングトランジスタTr5と第3スイッチングトランジスタTr6からなる2つのトランジスタを、第1ノードN1とフィードバック出力端子Tcとの間に接続したが、1つのトランジスタで実施してもよい。
・上記実施形態では、DC−DCコンバータ1を、電子機器としてデジタルカメラに具体化させたが、例えば、携帯電話機、ノートパソコン、PND(パーソナルナビゲーションデバイス)、メディアプレーヤ等の電子機器に実装するDC−DCコンバータ1に実施してもよい。
第1実施形態のDC−DCコンバータを説明するための回路図。 第1実施形態のDC−DCコンバータの動作を説明するための波形図。 別例のDC−DCコンバータを説明するための回路図。 別例のDC−DCコンバータを説明するための回路図。 従来のDC−DCコンバータを説明するための回路図。
符号の説明
1 DC−DC コンバータ
2 コンバータ部
3 制御回路部
5 負荷
8 切替回路
11 分圧回路
12 誤差増幅回路
14 PWM比較回路
19 過電流検出回路部
L1 チョークコイル
N1 第1ノード
N2 第2ノード
Ta 出力端子
Tr1 メイン側トランジスタ
Tr2 同期側トランジスタ
Tr3 電流カット用トランジスタ
Tr4 第1スイッチングトランジスタ
Tr5 第2スイッチングトランジスタ
Tr6 第3スイッチングトランジスタ
VCC 動作電源電圧
VIN 入力電圧
Vk1 第1基準電圧
VO 出力電圧

Claims (5)

  1. 一端がコイルに接続され他端がグランドに接続された第1のスイッチと、一端が前記コイルと前記第1のスイッチとの接続ノードに接続され他端が出力端子に接続された第2のスイッチとを有し、前記出力端子に前記コイルに入力される入力電圧のレベルを変換した出力電圧を生成し、前記出力電圧を帰還電圧として基準電圧と比較し、比較結果に基づいて前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを制御するDC−DCコンバータの制御回路であって、
    前記第2のスイッチと前記出力端子との間であって前記第2のスイッチ側の第1の位置と前記出力端子側の第2の位置との間に設けられ、前記第1の位置及び前記第2の位置の間に予め定めた過電流が流れた場合、前記第1の位置及び前記第2の位置の間を電気的に遮断する第3のスイッチと、
    前記第3のスイッチがオンの場合に前記第2の位置の電圧を前記帰還電圧とし、前記第3のスイッチがオフの場合に前記第1の位置の電圧を前記帰還電圧とする切替回路と
    を有することを特徴とするDC−DCコンバータの制御回路。
  2. 請求項1に記載のDC−DCコンバータの制御回路において、
    前記切替回路は、
    一端が前記第2の位置に接続され前記第3のスイッチがオンの時にオンして、前記第2位置の電圧を前記帰還電圧として他端から出力する第4のスイッチと、
    一端が前記第1の位置に接続され前記第3のスイッチがオフの時にオンして、前記第1の位置の電圧を前記帰還電圧として他端から出力する第5のスイッチと、
    を備えたことを特徴とするDC−DCコンバータの制御回路。
  3. 請求項1又は2に記載のDC−DCコンバータの制御回路において、
    第1の位置の電圧は、動作電源電圧として制御回路に出力されることを特徴とするDC−DCコンバータの制御回路。
  4. 一端がコイルに接続され他端がグランドに接続された第1のスイッチと、一端が前記コイルと前記第1のスイッチとの接続ノードに接続され他端が出力端子に接続された第2のスイッチとを有し、前記出力端子に前記コイルに入力された入力電圧のレベルを変換した出力電圧を生成し、前記出力電圧を帰還電圧として基準電圧と比較し、比較結果に基づいて前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを制御するDC−DCコンバータの制御方法であって、
    前記第2のスイッチと前記出力端子との間に予め定めた過電流が流れた場合に前記第2スイッチと出力端子とを電気的に遮断し、前記第2スイッチの出力を前記帰還電圧として前記基準電圧と比較することを特徴とするDC−DCコンバータの制御方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のDC−DCコンバータの制御回路を備えたことを特徴とする電子機器。
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