JP5248816B2 - 液体吐出装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は液体吐出装置および画像形成装置、液体貯留量判定方法に係り、特にインクジェット式記録装置に用いられる液体吐出装置に関する。
従来より、記録ヘッドのノズルからのインク漏れを防止するために、ノズル部分に負圧を印加して背圧制御を行う技術が存在する。そこで、記録ヘッドの背圧制御を行うための装置として、以下の発明が開示されている。
特許文献1に開示される発明は、記録ヘッドに連通するインク袋と、インク袋を密閉するための密閉手段と、密閉手段とインク袋の間の空間を負圧吸引する吸引手段と、密閉手段とインク袋の間の空間の圧力を検出する負圧検出手段を有する。
そして、吸引手段で負圧吸引をしたときの密閉手段とインク袋との間の空間の負圧変化状態を負圧検出手段で検出することで、インク袋のインク残留量を検出し、この検出したインク残留量をもとに記録ヘッドの背圧制御を行う、としている。
また、記録ヘッド内のインクの液圧や残留量を検出する手段として、以下の発明が開示されている。
特許文献2に開示される発明は、記録ヘッド内のインク供給路の壁の一部を可撓膜で構成し、この可撓膜の変位を検出することにより、記録ヘッド内のインクの液圧や残留量を検出する、としている。
特開2003−300331号公報 特開昭59−104947号公報
しかしながら、特許文献1に開示される発明は、負圧検出手段により密閉手段とインク袋の間の空間の圧力を検出しているが、インク袋内のインクの圧力は検出していない。そのため、インクの残留量を検出する時には、記録ヘッドからのインクの吐出を停止してインク袋内のインクの圧力を一定にする必要がある。したがって、記録ヘッドからインクの吐出を行っている時には、インクの残留量の検出精度が低下してしまい、安定した記録ヘッドの背圧制御を行うことができないおそれがある。
また、特許文献2に開示される発明は、可撓膜に繰り返し変位を与えることにより、可撓膜が劣化してしまう。そして、可撓膜が劣化すると、インクの液圧の検出や残留量の検出精度が低下してしまう。特に、大量のインクを消費するような記録装置に備わる記録ヘッドの場合には、可撓膜の変形量や変形回数が多くなり、可撓膜にかかる負担が大きくなって劣化が早まることが懸念される。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、液体室の液体の貯留量の判定精度を向上させて安定した背圧制御を行うことができる液体吐出装置を提供すること、を目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、液体を貯留する液体室と気体を充填する気体室と前記液体室と前記気体室の間を仕切る可撓膜を備えるサブタンクと、前記液体室に連通し液体を貯留する液体タンクと、前記液体室と前記液体タンクの間で液体を搬送する液体搬送手段と、前記液体室に連通する吐出ヘッドと、前記気体室の圧力を制御して前記吐出ヘッド内の液体の背圧制御を行う制御手段と、前記液体室の圧力を検出する液体圧検出手段と、前記気体室の圧力を検出する気体圧検出手段と、前記液体圧検出手段により検出した前記液体室の圧力と前記気体圧検出手段により検出した前記気体室の圧力の差である気液圧力差をもとに前記液体室に貯留する液体の量について前記背圧制御が可能な許容範囲内にあるか否か、を判定する液体貯留量判定手段と、を有し、前記液体貯留量判定手段は、前記気液圧力差について前記可撓膜が自由に撓むことができる範囲を定め、前記範囲の限界値を超えた時に前記液体室に貯留する液体の量について前記背圧制御が可能な許容範囲の限界値に達したと判定し、前記可撓膜が自由に撓むことができる範囲は、前記液体室の圧力をP 、前記気体室の圧力をP とした時、前記気液圧力差(P −P )が、P min ≦(P −P )≦P max (P min :気体室の圧力が大きくなり可撓膜が張って自由に撓むことができなくなる限界値、P max :インク室のインク量が増加し、可撓膜が張って自由に撓むことができなくなる限界値)であり、前記制御手段は、前記液体搬送手段により前記液体タンクから前記液体室への液体を搬送する補給搬送を行い、前記液体貯留量判定手段にて前記液体室の液体の貯留量について前記背圧制御が可能な許容範囲の上限値に達したと判定したときに前記補給搬送を停止し、前記液体搬送手段により前記液体室から前記液体タンクへ液体を搬送する戻し搬送を行うように制御し、前記補給搬送を行うことにより前記液体室の液体の貯留量について前記背圧制御が可能な許容範囲の下限値から上限値まで達するために要する時間である液体補給時間を検出し、検出した前記液体補給時間をもとに前記可撓膜の劣化状態を判定する可撓膜劣化判定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、液体室と気体室のそれぞれの圧力を検出し、液体室と気体室の圧力差から液体室の液体の貯留量について背圧制御が可能な許容範囲内にあるか否かの判定に用いるので、液体補給中および液体消費中といった液体室の液体の貯留量が変化する状況においても、液体室の液体の貯留量についての判定精度を向上させることができる。
また、液体補給中および液体消費中といった液体室の液体の貯留量が変化する状況においても、液体室の液体の貯留量について前記背圧制御が可能な許容範囲の限界値に達したことを判定することができる。
また、可撓膜に加わる負荷を緩和して可撓膜の長寿命化を図りつつ、安定した背圧制御を行うことができる。さらに、可撓膜の劣化を検出することができる。
前記目的を達成するために請求項に係る発明は、請求項の液体吐出装置において、前記制御手段は、前記補給搬送を行うときの速度を、一定に制御すること、または、周期的に変化させるように制御すること、を特徴とする。
本発明によれば、安定した液体タンクから液体室への液体の搬送を行うことができる。また、周期的に変化させるように制御することにより、可撓膜に周期変動を与えて付着している気泡や異物を剥がれ易くすることができる。
前記目的を達成するために請求項に係る発明は、請求項1または2の液体吐出装置において、前記可撓膜劣化判定手段は、前記液体補給時間が所定値Tを超えたときに、前記可撓膜の劣化状態として使用不可能な状態にある、と判定すること、を特徴とする。
本発明によれば、可撓膜の寿命を検出することができる。
前記目的を達成するために請求項に係る発明は、請求項の液体吐出装置において、前記可撓膜劣化判定手段が前記可撓膜の劣化状態として使用不可能な状態にあると判定した時に、前記可撓膜の交換時期であることを報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
前記目的を達成するために請求項に係る発明は、請求項乃至のいずれか1つの液体吐出装置において、前記制御手段は、前記液体補給時間に応じて前記戻し搬送における液体の搬送量を制御すること、を特徴とする。
本発明によれば、可撓膜にかかる負荷を軽減し長寿命化を図りつつ、液体室の液体量を一定にすることができる。
前記目的を達成するために請求項に係る発明は、画像形成装置において、請求項1乃至のいずれか1つの液体吐出装置を有すること、を特徴とする。
本発明によれば、液体室の液体の貯留量の判定精度を向上させて安定した背圧制御を行うことができる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔液体吐出装置の説明〕
図1は、本発明の液体吐出装置の概要図である。図1に示すように、本発明の液体吐出装置11は、記録ヘッド12(吐出ヘッド)、サブタンク13、インクタンク14(液体タンク)、インクポンプ16(液体搬送手段)、気体ポンプ17、インク室圧力計18(液体圧検出手段)、気体室圧力計19(気体圧検出手段)、液体貯留量判定手段21、コントローラ22(制御手段)、駆動手段23、可撓膜劣化判定手段24、報知手段26などから構成される。
記録ヘッド12には、後述するノズル151が形成され、当該ノズル151からインクを吐出する。詳しくは後述する。
サブタンク13は、密閉容器であるタンク内に可撓膜27を備え、当該可撓膜27によりタンク内はインク室28(液体室)と気体室29に分割されている。可撓膜27としては、フィルム膜や弾性膜などが考えられる。インク室28は、バルブ31を介して連通路32により記録ヘッド12に連通し、インクポンプ16とバルブ33を介して連通路34によりインクタンク14にも連通している。また、インク室28内のインクの圧力は、インク室圧力計18により検出される。気体室29は、連通路36を介して気体ポンプ17に連通している。また、気体室29内の気体の圧力は、気体室圧力計19により検出される。
そして、インク室圧力計18によりインク室28の圧力Pを検出して、気体ポンプ17による気体室29への気体の出し入れを制御して、インク室28の圧力Pを所定の背圧値になるように背圧制御を行う。これにより、記録ヘッド12内のインクに背圧を付与する。なお、サブタンク13の圧力は調整可能なため、サブタンク13を記録ヘッド12の上部に設けてサブタンク13と記録ヘッド12間の連通路32を短くすることが可能であり、流路の圧力損失変動に起因する背圧変動を低減できる。
インクタンク14は、サブタンク13のインク室28に補給するためのインクを貯留している。
液体貯留量判定手段21は、インク室圧力計18によるインクの圧力の検出データと気体室圧力計19による気体の圧力の検出データをもとに、サブタンク13のインク室28内に貯留するインクの量を判定するための手段である。
コントローラ22は、気体室29の圧力を制御して記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行う。また、液体貯留量判定手段21により判定されたサブタンク13のインク室28内に貯留するインクの量のデータをもとに、駆動手段23に供給する駆動データを作成してインクポンプ16と気体ポンプ17の駆動を制御する。また、作成したインクポンプ16の駆動データを可撓膜劣化判定手段24へ供給する。
可撓膜劣化判定手段24は、コントローラ22で作成され駆動手段23に供給されるインクポンプ16の駆動データをもとに可撓膜27の劣化状態を判定するための手段であり、判定結果のデータを報知手段26に供給する。報知手段26は、可撓膜27の交換時期を報知する手段であり、表示手段や警告音発生手段などが考えられる。
〔液体貯留量の判定〕
図2は、サブタンク13のインク室28におけるインク貯留量の判定についてのフローチャート図である。図2に示すように、スタートすると、まず、インク室圧力計18によりインク室28内の圧力Pを検出し、気体室圧力計19により気体室29内の圧力Pを検出する(ステップS2−1)。
次に、液体貯留量判定手段21において、インク室28内の圧力Pの検出データと気体室29内の圧力Pの検出データをもとに、気液圧力差である圧力差(P−P)を求める。
ここで、図3は、可撓膜27としてフィルム膜を使用したときの、インク室28内のインク量と圧力Pおよび気体室29内の圧力Pの関係を示す図である。そして、図3のようにインク量の変化に対して変化する圧力Pと圧力Pについて、圧力差の様子を求めると図4のように示される。本発明では、この圧力差(P−P)をもとに、判定を行う。具体的には、可撓膜27が負荷なく張られた状態からインク量が変化して可撓膜27の張力が増大し、可撓膜27が張って自由に撓むことが出来なくなる限界の状態(気体室29の圧力を制御して自由に可撓膜27を撓ませて記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行うことができる限界の状態)として、「インクエンプティ」や「インクフル」を判定する。なお、圧力差は(P−P)としてもよい。
そこで、求めた圧力差(P−P)について、(P−P)≦Pminの条件を満たすか否かを判定する(ステップS2−2)。Pminは、可撓膜27が張って自由に撓むことが出来なくなる限界値であり、インク室28のインク量について、記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行うことができる許容範囲の下限値を示す。
そして、(P−P)≦Pminの条件を満たす場合には、インク室28のインク量について、記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行うことができる許容範囲の下限値を下回っており、「インクエンプティ」と判定する(ステップS2−3)。この「インクエンプティ」と判定された時のサブタンク13内の可撓膜27の様子は、図4のA,Bのように表される。このように図4のA,Bに表されるように、気体室29の圧力が大きくなってインク室28内のインクの量が減少している。可撓膜27は、インク室28側に押されて張り自由に撓むことが出来なくなっている。
一方、(P−P)≦Pminの条件を満たさない場合には、さらに、(P−P)≧Pmaxの条件を満たすか否かを判定する(ステップS2−4)。Pmaxは、可撓膜27が張って自由に撓むことが出来なくなる限界値であり、インク室28のインク量について、記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行うことができる許容範囲の上限値を示す。
(P−P)≧Pmaxの条件を満たす場合には、記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行うことができる許容範囲の上限値を上回っており、「インクフル」と判定する(ステップS2−5)。この「インクフル」と判定された時のサブタンク13内の可撓膜27の様子は、図4のD,Eのように表される。このように図4のD,Eに表されるように、気体室29の圧力が小さくなってインク室28内のインクの量が増加している。可撓膜27は、気体室29側に押されて張り自由に撓むことが出来なくなっている。
(P−P)≧Pmaxの条件を満たさない場合には、「記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行うことができる許容範囲内にある」と判定する(ステップS2−6)。この「記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行うことができる許容範囲内にある」と判定された時のサブタンク13内の可撓膜27の様子は、図4のCのように表される。このように図4のCに表されるように、インク室28内のインク量が記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行うことができる量となるように、可撓膜27によりインク室28と気体室29が分割されている。
ここで、圧力差(P−P)を求めて判定することのメリットについて説明する。図3に示すように、背圧制御を行う時の背圧設定値として所定の負圧値を定めたときに、インク室28内の圧力Pおよび気体室29内の圧力Pはそれぞれ、インク量によって図示するような変化をする。
具体的には、インク室28内の圧力Pおよび気体室29内の圧力Pが背圧設定値となっているインク量の値の範囲を許容範囲とすると、許容範囲よりも少ないインク量では、インク室28内の圧力Pおよび気体室29内の圧力Pを背圧設定値に制御することができず、インク室28内の圧力Pは背圧設定値よりも大きな負圧値となる一方、気体室29内の圧力Pは背圧設定値よりも正圧側の値となってしまう。また、許容範囲よりも多いインク量では、インク室28内の圧力Pおよび気体室29内の圧力Pを背圧設定値に制御することができず、インク室28内の圧力Pは背圧設定値よりも正圧側の値となる一方、気体室29内の圧力Pは背圧設定値よりも大きな負圧値となってしまう。
ここで、図3に示すように、許容範囲よりも少ないインク量および許容範囲よりも多いインク量において、インク室28内の圧力Pのインク量に対する変化量(グラフの傾き)よりも気体室29内の圧力Pのインク量に対する変化量(グラフの傾き)のほうが大きい。これは、所定の圧力値に調整される側のインク室28内の圧力Pに比べ、調整する側の気体室29の圧力Pは可撓膜27の張力に抗するため、より大きく立ち上がることによるものである。そこで、圧力差(P−P)を使用するほうが検出の感度が良く判定精度が向上すると考え、圧力差(P−P)を求めて判定することにしている。
また、圧力差(P−P)を求めて判定することのメリットについては、以下のことも考えられる。例えば、図5に示すように、インクポンプ16の脈動等の外乱により、インク室28内の圧力Pについて急峻な圧力変化が発生した場合(図5(a))、気体室29にも伝播して気体室29内の圧力Pも急峻な圧力変化が発生する(図5(b))。このとき、インク室28内の圧力P単独または気体室29内の圧力P単独で、サブタンク13のインク室28におけるインク貯留量の判定を行う場合には、図5(a)や(b)に示すように、インク室28内の圧力Pや気体室29内の圧力Pの値が許容範囲の限界値(P1_max,P2_max)を超えて、「インクエンプティ」や「インクフル」と誤判定するおそれがある。
これに対し、圧力差(P−P)を求めて判定すれば、前記の急峻な圧力変化が相殺されて誤判定するおそれがなくなる(図5(c))。以上のように、圧力差(P−P)を求めて判定することのメリットが存在する。
また、圧力差(P−P)を求めて判定するにあたっては、インク室28内の圧力Pをその都度検出する。そのため、インクタンク14からインク室28へのインクの補給中や、インク室28からのインクの消費中など、インク室28内のインク量が変化する状況においても、「インクエンプティ」や「インクフル」、「インクの背圧制御を行うことができる許容範囲内にある」と判定することができるメリットがある。
なお、図2に示すインク室28内のインク貯留量の判定は、当該液体吐出装置を備える画像形成装置の装置起動時や画像形成時(印刷時)、メンテナンス時に行う。
また、可撓膜27として、フィルム膜以外に弾性膜を使用してもよい。図6は、可撓膜27として弾性膜を使用したときの、インク室28内のインク量とインク室28内の圧力Pおよび気体室29内の圧力Pの関係を示す図である。そして、図6のようにインク量の変化に対して変化する圧力Pと圧力Pについて、圧力差の様子を求めると図7のように示される。なお、サブタンク13のインク室28におけるインク貯留量の判定方法は、可撓膜27としてフィルム膜を使用したときと同様に、図2で示される。
そして、図6に示すように、可撓膜27として弾性膜を使用したときには、可撓膜27は弾性変形し易いので、気体室29の圧力Pはインク室28内のインク量の変化に対し、より顕著に変化させて制御する必要がある。そして、インク室28内のインク量が「背圧制御を行うことができる許容範囲」内にあれば、気体室29の圧力Pをインク室28内のインク量の変化に対しより顕著に変化させて制御することにより、インク室28の圧力Pを背圧設定値に一定に制御することができる。
また、可撓膜27として弾性膜を使用したときには、「インクエンプティ」と判定された時のサブタンク13内の可撓膜27の様子は、図7のA,Bのように表される。このように図7のA,Bに表されるように、気体室29の圧力が大きくなってインク室28内のインクの量が減少している。可撓膜27は、インク室28側に押されて張り自由に撓むことが出来なくなっている。
また、可撓膜27として弾性膜を使用したときには、「インクフル」と判定された時のサブタンク13内の可撓膜27の様子は、図7のD,Eのように表される。このように図7のD,Eに表されるように、気体室29の圧力が小さくなりインク室28内のインクの量が増加している。可撓膜27は、気体室29側に押されて張り自由に撓むことが出来なくなっている。
また、可撓膜27として弾性膜を使用したときには、「記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行うことができる許容範囲内にある」と判定された時のサブタンク13内の可撓膜27の様子は、図7のCのように表される。このように図7のCに表されるように、インク室28内のインク量が記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行うことができる量となるように、可撓膜27によりインク室28と気体室29が分割されている。
その他は、可撓膜27としてフィルム膜を使用したときと同様である。
〔液体貯留量の制御〕
図8は、液体貯留量判定手段21により「インクエンプティ」と判定されたときの、インク室28のインク量を制御する方法についてのフローチャート図である。また、図9は、インク室28のインク量を制御する手順を圧力差(P−P)とインク室28内のインク量との関係とともに示す図である。
図8に示すように、スタートして、液体貯留量判定手段21により「インクエンプティ」と判定された(ステップS8−1)場合を考える。このとき、インクポンプ16の正転駆動を行い、インクタンク14からサブタンク13のインク室28内へインクを搬送する(補給搬送)(ステップS8−2)。この搬送を行うときの速度は、一定に制御してもよく、または、周期的に変化させるように制御してもよい。速度を一定に制御することにより、インクタンク14からインク室28へ安定したインクの搬送を行うことができる。また、速度を周期的に変化させるように制御することにより、可撓膜27に周期変動を与えて付着している気泡や異物を剥がれ易くすることができる。
次に、インク室圧力計18によりインク室28内の圧力Pを、気体室圧力計19により気体室29内の圧力Pを検出する(ステップS8−3)。
次に、液体貯留量判定手段21において、インク室28内の圧力Pの検出データと気体室29内の圧力Pの検出データをもとに、圧力差(P−P)を求める。そして、求めた圧力差(P−P)について、(P−P)≧Pmaxの条件を満たすか否かを判定する(ステップS8−4)。
そして、(P−P)≧Pmaxの条件を満たさない場合には、さらにインクポンプ16の正転駆動を行い、インクタンク14からサブタンク13のインク室28内へインクを搬送し、(P−P)≧Pmaxの条件を満たすまでこの動作を繰り返す。以上のステップは、図9のaで示される手順に相当する。
そして、(P−P)≧Pmaxの条件を満たした場合には、インクポンプ16の逆転駆動を行い、サブタンク13のインク室28からインクタンク14へインクを所定量だけ戻す(戻し搬送)(ステップS8−5)。このステップS8−5は、図9のcで示される手順に相当する。このように、サブタンク13のインク室28からインクタンク14へインクを所定量だけ戻すことにより、可撓膜27に加わる負荷を緩和して可撓膜27の長寿命化を図ることができる。
ここで、「所定量」とは、可撓膜27がフィルム膜か弾性膜かを問わず、本発明の液体吐出装置を備える画像形成装置の装置起動時・画像形成時(印刷時)・メンテナンス時においてインク消費量との関係から決定されるインク室28の必要なインク量をV、(P−P)=Pmaxの時のインク室28のインク量をVP_maxとすると、(VP_max−V)で表わされるものである。特に、可撓膜27がフィルム膜の場合には、インク室28の必要なインク量Vは、圧力差(P−P)=0の条件を満たすインク量の範囲における最大のインク量であることが望ましい(図9参照)。
また、図10は、大量にインクを消費する動作(画像形成、メンテナンス動作等)の前における場合の、インク室28のインク量を制御する方法についてのフローチャート図である。
図10に示すように、スタートして、インク室圧力計18によりインク室28内の圧力Pを、気体室圧力計19により気体室29内の圧力Pを検出する(ステップS10−1)。
次に、液体貯留量判定手段21において、インク室28内の圧力Pの検出データと気体室29内の圧力Pの検出データをもとに、圧力差(P−P)を求める。そして、求めた圧力差(P−P)について、(P−P)<Pmaxの条件を満たすか否かを判定する(ステップS10−2)。
ここで、(P−P)<Pmaxの条件を満たさない場合には、インクポンプ16の逆転駆動を行い、サブタンク13からインクタンク14へインクを戻し、(P−P)<Pmaxの条件を満たすまでこの動作を繰り返す(ステップS10−3)。
そして、(P−P)<Pmaxの条件を満たすと、インクポンプ16の正転駆動を行い、インクタンク14からサブタンク13へインクを搬送する(ステップS10−4)。
次に、インク室圧力計18によりインク室28内の圧力Pを、気体室圧力計19により気体室29内の圧力Pを検出する(ステップS10−5)。
次に、液体貯留量判定手段21において、インク室28内の圧力Pの検出データと気体室29内の圧力Pの検出データをもとに、圧力差(P−P)を求める。そして、求めた圧力差(P−P)について、(P−P)≧Pmaxの条件を満たすか否かを判定する(ステップS10−6)。
そして、(P−P)≧Pmaxの条件を満たさない場合には、さらにインクポンプ16の正転駆動を行い、インクタンク14からサブタンク13のインク室28内へインクを搬送し、(P−P)≧Pmaxの条件を満たすまでこの動作を繰り返す。以上のステップは、図9のbで示される手順に相当する。
そして、(P−P)≧Pmaxの条件を満たした場合には、インクポンプ16の逆転駆動を行い、サブタンク13のインク室28からインクタンク14へインクを所定量だけ戻す(ステップS10−7)。このステップS10−7は、図9のcで示される手順に相当する。
ここで、「所定量」は前記と同様に定義される。
〔可撓膜の劣化状態の判定〕
図11は、可撓膜27の劣化状態の判定方法についてのフローチャート図である。図11に示すように、スタートすると、インク室圧力計18によりインク室28内の圧力Pを、気体室圧力計19により気体室29内の圧力Pを検出する(ステップS11−1)。
次に、液体貯留量判定手段21において、インク室28内の圧力Pの検出データと気体室29内の圧力Pの検出データをもとに、圧力差(P−P)を求める。そして、求めた圧力差(P−P)について、(P−P)<Pminの条件を満たすか否かを判定する(ステップS11−2)。
そして、(P−P)<Pminの条件を満たさない場合には、インクポンプ16の逆転駆動を行い、サブタンク13のインク室28からインクタンク14へインクを搬送し、(P−P)<Pminの条件を満たすまでこの動作を繰り返す(ステップS11−3)。
このステップS11−2,3の一連のフロー(図11のIで表す領域)の様子は、図12の圧力差(P−P)とインク室28内のインク量との関係図においては、Iのように表すことが出来る。
一方、(P−P)<Pminの条件を満たす場合には、インクポンプ16の正転駆動を開始し、インクタンク14からサブタンク13へのインクの搬送を開始する(ステップS11−4)。
次に、インク室圧力計18によりインク室28内の圧力Pを、気体室圧力計19により気体室29内の圧力Pを検出する(ステップS11−5)。
次に、液体貯留量判定手段21において、インク室28内の圧力Pの検出データと気体室29内の圧力Pの検出データをもとに、圧力差(P−P)を求める。そして、求めた圧力差(P−P)について、(P−P)≧Pminの条件を満たすか否かを判定する(ステップS11−6)。そして、(P−P)≧Pminの条件を満たすまでこのフローを繰り返す。
その結果、(P−P)≧Pminの条件を満たした場合には、液体貯留量判定手段21に備わるタイマーをスタートさせて時間の計測を開始する(ステップS11−7)。
次に、インク室圧力計18によりインク室28内の圧力Pを、気体室圧力計19により気体室29内の圧力Pを検出する(ステップS11−8)。
次に、液体貯留量判定手段21において、インク室28内の圧力Pの検出データと気体室29内の圧力Pの検出データをもとに、圧力差(P−P)を求める。そして、求めた圧力差(P−P)について、(P−P)≧Pmaxの条件を満たすか否かを判定する(ステップS11−9)。そして、(P−P)≧Pmaxの条件を満たすまでこのフローを繰り返す。
その結果、(P−P)≧Pmaxの条件を満たした場合には、タイマーをストップさせて時間の計測を停止する(ステップS11−10)。
次に、インクポンプ16の駆動を停止させる(S11−11)。
このステップS10−4〜11の一連のフロー(図11のIIで表す領域)の様子は、図12の圧力差(P−P)とインク室28内のインク量との関係図においては、IIのように表すことが出来る。
次に、タイマーによる計測時間tを可撓膜劣化判定手段24に備わるメモリ(不図示)に記録する(ステップS11−12)。
次に、インクポンプ16の逆転駆動を行い、サブタンク13のインク室28からインクタンク14へインクを所定量だけ戻す(ステップS11−13)。このステップS11−13のフロー(図11のIIIで表す領域)の様子は、図12の圧力差(P−P)とインク室28内のインク量との関係図においては、IIIのように表すことが出来る。
次に、可撓膜劣化判定手段24により計測時間tが所定値T以上か否かを判定する(ステップS11−14)。ここで、図13に示すように、可撓膜27の劣化状態によって図12のIIに対応するインクの補給量が変化する。そのため、単位時間当たりのインクポンプ16によるインクの補給量が一定であれば、可撓膜27の劣化状態によって図12のIIに対応するインクの補給量を補給するために必要とする時間(計測時間t)が変化する。図13においては、可撓膜27の劣化状態があまり進んでいない場合のインクの補給量Sよりも、可撓膜27の劣化状態が進んでいる場合のインクの補給量Sのほうが多く、計測時間tが長くなる。本発明では、この計測時間tをもとに可撓膜27の劣化状態を判定する。
具体的には、計測時間tが所定値T以上である場合には、可撓膜27の寿命と判定し交換時期であることを報知手段26により報知し(ステップS11−15)、終了する。一方、計測時間tが所定値T未満である場合には、可撓膜27の寿命前と判定し(ステップS11−16)、終了する。
ここで所定値Tは、可撓膜27がフィルム膜の場合には、5%〜20%伸びた状態における計測時間tの値、可撓膜27が弾性膜の場合には、引張強さが5%〜50%低下した状態における計測時間tの値である。
このように、計測時間tより可撓膜27の劣化状態が分かる。そこで、ステップS11−13に示すようにインクポンプ16の逆転駆動を行い、サブタンク13のインク室28からインクタンク14へインクを所定量戻すときにおいて、図14のR,R,Rのように所定量を変化させることが望ましい。具体的には、可撓膜27の劣化が進むにつれて当該所定量を多くして、可撓膜27にかかる負荷を軽減することが望ましい。これにより、可撓膜27への負荷を軽減でき、長寿命化を図ることができる。また、インク室28のインク残量を一定にできる。
また、可撓膜27の劣化が進むにつれて、インクエンプティやインクフルを検出する際の圧力差(P−P)の上限値Pmaxおよび下限値Pminを小さくする(0に近づける)よう変更してもよい。これにより、可撓膜27の負荷を軽減し、長寿命化を図ることができる。
なお、図11に示す可撓膜27の劣化状態の判定は、当該液体吐出装置を備える画像形成装置の装置起動時、メンテナンス時に行う。
以上のような本発明の液体吐出装置11の実施形態により、以下の効果を得ることができる。
インクを貯留するインク室28と気体を充填する気体室29とインク室28と気体室29の間を仕切る可撓膜27を備えるサブタンク13と、インク室28に連通しインクを貯留するインクタンク14と、インク室28とインクタンク14の間でインクを搬送するインクポンプ16と、インク室28に連通する記録ヘッド12と、気体室29の圧力を制御して記録ヘッド12内のインクの背圧制御を行うコントローラ22と、インク室28の圧力Pを検出するインク室圧力計18と、気体室29の圧力Pを検出する気体室圧力計19と、インク室圧力計18により検出したインク室28の圧力Pと気体室圧力計19により検出した気体室29の圧力の差である圧力差(P−P)をもとにインク室28のインクの貯留量について記録ヘッド12における背圧制御が可能な許容範囲内にあるか否か、を判定する液体貯留量判定手段21と、を有するので、インクタンク14からサブタンク13のインク室28へのインク補給中、および記録ヘッド12から吐出するインク消費中といったインク室28のインクの貯留量が変化する状況においても、インク室28のインクの貯留量について判定精度を維持しつつ、記録ヘッド12の背圧制御が可能な範囲内にあるか否か、を判定することができる。
また、液体貯留量判定手段21は、圧力差(P−P)について可撓膜27が自由に撓むことができる範囲(Pmin〜Pmax)を定め、範囲(Pmin〜Pmax)の限界値(Pmin,Pmax)を超えた時にインク室28に貯留するインクの量について背圧制御が可能な許容範囲の限界値「インクエンプティ」,「インクフル」に達したと判定することもできる。
また、コントローラ22は、インクポンプ16によりインクタンク14からインク室28へのインクを搬送する補給搬送を行い、液体貯留量判定手段21にてインク室28のインクの貯留量について背圧制御が可能な許容範囲の上限値に達したと判定したときに補給搬送を停止し、インクポンプ16によりインク室28からインクタンク14へインクを搬送する戻し搬送を行うように制御することにより、可撓膜27に加わる負荷を緩和して可撓膜27の長寿命化を図りつつ、安定した背圧制御を行うことができる。
また、コントローラ22は、補給搬送を行うときの速度を、一定に制御することにより、インクタンク14からインク室28へインクの安定した搬送を行うことができる。また、周期的に変化させるように制御することにより、可撓膜27に周期変動を与えて付着している気泡や異物を剥がれ易くすることができる。
また、補給搬送を行うことによりインク室28のインクの貯留量について背圧制御が可能な許容範囲の下限値から上限値まで達するために要する時間である計測時間tを検出し、検出した計測時間tをもとに可撓膜27の劣化状態を判定する可撓膜劣化判定手段24を有することにより、可撓膜27の劣化を検出することができる。
また、可撓膜劣化判定手段24は、計測時間tが所定値Tを超えたときに、可撓膜27の劣化状態として使用不可能な状態にある、と判定することにより、可撓膜27の寿命を検出することができる。
また、可撓膜劣化判定手段24が可撓膜27の劣化状態として使用不可能な状態にあると判定したときに、可撓膜27の交換時期であることを報知する報知手段26と、を有することもできる。
また、コントローラ22は、計測時間tに応じて戻し搬送におけるインクの所定量(R,R,R)を制御することにより、可撓膜27にかかる負荷を軽減し長寿命化を図りつつ、インク室28のインク量を一定にすることができる。
〔インクジェット記録装置の構成〕
次に、本発明の液体吐出装置を備える画像形成装置の具体的な適用例としてのインクジェット記録装置について説明する。
図15は、インクジェット記録装置の全体構成図である。このインクジェット記録装置110は、本発明の液体吐出装置11を有している。図15では、本発明の液体吐出装置11のうち、ブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数の記録ヘッド12K,12C,12M,12Yと、各記録ヘッドに対応して設けられた複数のサブタンク13K,13C,13M,13Yと、各サブタンクに供給するインクを貯蔵しておくインクタンク14を表している。なお、記録ヘッド12K,12C,12M,12Yと、サブタンク13K,13C,13M,13Yをまとめて、印字部112と総称する。
また、インクジェット記録装置110は、被記録媒体の一例として記録紙116を供給する給紙部118と、記録紙116のカールを除去するデカール処理部120と、前記印字部112のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙116の平面性を保持しながら記録紙116を搬送するベルト搬送部122と、印字部112による印字結果を読み取る印字検出部124と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部126とを備えている。
インクタンク14は、各サブタンク13K,13C,13M,13Yに対応する色のインクを貯蔵し、各タンクは所要の流路を介してサブタンク13K,13C,13M,13Yと連通されている。また、インクタンク14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図15では、給紙部118の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
給紙部118から送り出される記録紙116はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部120においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム130で記録紙116に熱を与える。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図15のように、裁断用のカッター(第1のカッター)128が設けられており、該カッター128によってロール紙は所望のサイズにカットされる。なお、カット紙を使用する場合には、カッター128は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙116は、ベルト搬送部122へと送られる。ベルト搬送部122は、ローラ131、132間に無端状のベルト133が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部112のノズル面及び印字検出部124のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト133は、記録紙116の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。図15に示したとおり、ローラ131、132間に掛け渡されたベルト133の内側において印字部112のノズル面及び印字検出部124のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ134が設けられており、この吸着チャンバ134をファン135で吸引して負圧にすることによって記録紙116がベルト133上に吸着保持される。なお、吸引吸着方式に代えて、静電吸着方式を採用してもよい。
ベルト133が巻かれているローラ131、132の少なくとも一方にモータ(図20中符号188)の動力が伝達されることにより、ベルト133は図15上の時計回り方向に駆動され、ベルト133上に保持された記録紙116は図16の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト133上にもインクが付着するので、ベルト133の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部136が設けられている。
ベルト搬送部122により形成される用紙搬送路上において印字部112の上流側には、加熱ファン140が設けられている。加熱ファン140は、印字前の記録紙116に加熱空気を吹き付け、記録紙116を加熱する。印字直前に記録紙116を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部112の各記録ヘッド12K,12C,12M,12Yは、当該インクジェット記録装置110が対象とする記録紙116の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの被記録媒体の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型の記録ヘッドとなっている。
記録ヘッド12K,12C,12M,12Yは、記録紙116の送り方向に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色順に配置され、それぞれの記録ヘッド12K,12C,12M,12Yが記録紙116の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
ベルト搬送部122により記録紙116を搬送しつつ各記録ヘッド12K,12C,12M,12Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録紙116上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型の記録ヘッド12K,12C,12M,12Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙116と印字部112を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙116の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組合せについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
図15に示した印字検出部124は、印字部112の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ又はエリアセンサ)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりや着弾位置誤差などの吐出特性をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部124には、受光面に複数の受光素子(光電変換素子)が2次元配列されてなるCCDエリアセンサを好適に用いることができる。エリアセンサは、少なくとも各記録ヘッド12K,12C,12M,12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)の全域を撮像できる撮像範囲を有しているものとする。
また、エリアセンサに代えてラインセンサを用いることも可能である。この場合、ラインセンサは、少なくとも各記録ヘッド12K,12C,12M,12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列(光電変換素子列)を有する構成が好ましい。各色の記録ヘッド12K,12C,12M,12Yにより印字されたテストパターン又は実技画像が印字検出部124により読み取られ、各記録ヘッドの吐出判定が行われる。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定などで構成される。
印字検出部124の後段には後乾燥部142が設けられている。後乾燥部142は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。
後乾燥部142の後段には、加熱・加圧部144が設けられている。加熱・加圧部144は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ145で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部126から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置110では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部126A、126Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)148によってテスト印字の部分を切り離す。
〔記録ヘッドの構造〕
次に、記録ヘッドの構造について説明する。色別の各記録ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、これらを代表して符号150によって記録ヘッドを示すものとする。
図17(a)は記録ヘッド150の構造例を示す平面透視図であり、図17(b)はその一部の拡大図である。また、図17(c)は記録ヘッド150の他の構造例を示す平面透視図、図18は1つの液滴吐出素子(1つのノズル151に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図17(a)中の18−18線に沿う断面図)である。
記録紙116上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、記録ヘッド150におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例の記録ヘッド150は、図17(a),(b)に示したように、インク吐出口であるノズル151と、各ノズル151に対応する圧力室152等からなる複数のインク室ユニット153を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、記録ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録紙116の送り方向と略直交する方向に記録紙116の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図17(a)の構成に代えて、図17(c)に示すように、複数のノズル151が2次元に配列された短尺のヘッドモジュール150’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙116の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル151に対応して設けられている圧力室152は、その平面形状が概略正方形となっており(図17(a),(b)参照)、対角線上の両隅部の一方にノズル151への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口である供給口154が設けられている。なお、圧力室152の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
インク室ユニット153は、供給口154、圧力室152、ノズル151、加圧板156、個別電極157、アクチュエータ158などから構成される。そして、複数のインク室ユニット153の各圧力室152は共通流路155に連通する。図18に示したように、各圧力室152は供給口154を介して共通流路155と連通されている。共通流路155はインク供給源たるインクタンクと連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路155を介して各圧力室152に分配供給される。
圧力室152の一部の面(図18において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)156には個別電極157を備えたアクチュエータ158が接合されている。個別電極157と共通電極間に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ158が変形して圧力室152の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル151からインクが吐出される。なお、アクチュエータ158には、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムなどの圧電体を用いた圧電素子が好適に用いられる。インク吐出後、アクチュエータ158の変位が元に戻る際に、共通流路155から供給口154を通って新しいインクが圧力室152に再充填される。
上述した構造を有するインク室ユニット153を図19に示す如く主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット153を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル151が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図19に示すようなマトリクス状に配置されたノズル151を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル151-11 、151-12 、151-13 、151-14 、151-15 、151-16 を1つのブロックとし(他にはノズル151-21 、…、151-26 を1つのブロック、ノズル151-31 、…、151-36 を1つのブロック、…として)、記録紙116の搬送速度に応じてノズル151-11 、151-12 、…、151-16 を順次駆動することで記録紙116の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、記録紙116の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ158の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
〔制御系の説明〕
図20は、インクジェット記録装置110のシステム構成を示すブロック図である。同図に示したように、インクジェット記録装置110は、通信インターフェース170、システムコントローラ172、画像メモリ174、ROM175、モータドライバ176、ヒータドライバ178、プリント制御部180、画像バッファメモリ182、ヘッドドライバ184等を備えている。
通信インターフェース170は、ホストコンピュータ186から送られてくる画像データを受信する画像入力手段として機能するインターフェース部(画像入力部)である。通信インターフェース170にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ186から送出された画像データは通信インターフェース170を介してインクジェット記録装置110に取り込まれ、一旦画像メモリ174に記憶される。画像メモリ174は、通信インターフェース170を介して入力された画像を格納する記憶手段であり、システムコントローラ172を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ174は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ172は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置110の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ172は、通信インターフェース170、画像メモリ174、モータドライバ176、ヒータドライバ178等の各部を制御し、ホストコンピュータ186との間の通信制御、画像メモリ174及びROM175の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ188やヒータ189を制御する制御信号を生成する。
また、システムコントローラ172は、内部に前記の液体貯留量判定手段21、コントローラ22、可撓膜劣化判定手段24を構成し、駆動手段23、報知手段26を制御する。
ROM175には、システムコントローラ172のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。ROM175は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。
画像メモリ174は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ176は、システムコントローラ172からの指示に従って搬送系のモータ188を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ178は、システムコントローラ172からの指示に従って後乾燥部142等のヒータ189を駆動するドライバである。
プリント制御部180は、システムコントローラ172の制御に従い、画像メモリ174内の画像データ(多値の入力画像のデータ) から打滴制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理手段として機能するとともに、生成したインク吐出データをヘッドドライバ184に供給して記録ヘッド150の吐出駆動を制御する駆動制御手段として機能する。
プリント制御部180には画像バッファメモリ182が備えられており、プリント制御部180における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ182に一時的に格納される。なお、図20において画像バッファメモリ182はプリント制御部180に付随する態様で示されているが、画像メモリ174と兼用することも可能である。また、プリント制御部180とシステムコントローラ172とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース170を介して外部から入力され、画像メモリ174に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの多値の画像データが画像メモリ174に記憶される。
プリント制御部180は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部180で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ182に蓄えられる。この色別ドットデータは、記録ヘッド150のノズルからインクを吐出するためのCMYK打滴データに変換され、印字されるインク吐出データが確定する。
ヘッドドライバ184は、プリント制御部180から与えられるインク吐出データ及び駆動波形の信号に基づき、印字内容に応じて記録ヘッド150の各ノズル151に対応するアクチュエータ158を駆動するための駆動信号を出力する。ヘッドドライバ184にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
こうして、ヘッドドライバ184から出力された駆動信号が記録ヘッド150に加えられることによって、該当するノズル151からインクが吐出される。記録紙116の搬送速度に同期して記録ヘッド150からのインク吐出を制御することにより、記録紙116上に画像が形成される。
上記のように、プリント制御部180における所要の信号処理を経て生成されたインク吐出データ及び駆動信号波形に基づき、ヘッドドライバ184を介して各ノズルからのインク液滴の記録量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
印字検出部124は、図15で説明したように、イメージセンサを含むブロックであり、記録紙116に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつき、光学濃度など)を検出し、その検出結果をプリント制御部180に提供する。
プリント制御部180は、必要に応じて印字検出部124から得られる情報に基づいて記録ヘッド150に対する各種補正を行うとともに、必要に応じて予備吐出や吸引、ワイピング等のクリーニング動作(ノズル回復動作)を実施する制御を行う。
以上、本発明の液滴吐出装置および画像形成装置、液体貯留量判定方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の液体吐出装置の概要図である。 サブタンクのインク室におけるインク貯留量の判定についてのフローチャート図である。 可撓膜としてフィルム膜を使用したときの、インク室内のインク量と圧力および気体室内の圧力の関係を示す図である。 可撓膜としてフィルム膜を使用したときの、圧力差とインク量の関係図である。 圧力差(P−P)を求めて判定することのメリットについての説明図である。 可撓膜として弾性膜を使用したときの、インク室内のインク量とインク室内の圧力および気体室内の圧力の関係を示す図である。 可撓膜として弾性膜を使用したときの、圧力差とインク量の関係図である。 液体貯留量判定手段により「インクエンプティ」と判定されたときの、インク室のインク量を制御する方法についてのフローチャート図である。 インク室のインク量を制御する手順を圧力差とインク室内のインク量との関係とともに示す図である。 大量にインクを消費する動作(画像形成、メンテナンス動作等)の前における場合の、インク室のインク量を制御する方法についてのフローチャート図である。 可撓膜の劣化状態の判定方法についてのフローチャート図である。 圧力差とインク室内のインク量との関係図である。 可撓膜の劣化状態とインク補給量との関係を示す図である。 可撓膜の劣化状態と、サブタンクからインクタンクへ戻すインク量と、の関係を示す図である。 インクジェット記録装置の全体構成図である。 図15に示したインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図である。 記録ヘッドの構造例を示す平面透視図である。 図17(a) 中の18−18線に沿う断面図である。 記録ヘッドのノズル配列を示す拡大図である。 インクジェット記録装置のシステム構成を示すブロック図である。
符号の説明
11…液体吐出装置、12…記録ヘッド、13…サブタンク、14…インクタンク、18…インク室圧力計、19…気体室圧力計、21…液体貯留量判定手段、27…可撓膜、28…インク室、29…気体室

Claims (6)

  1. 液体を貯留する液体室と気体を充填する気体室と前記液体室と前記気体室の間を仕切る可撓膜を備えるサブタンクと、
    前記液体室に連通し液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体室と前記液体タンクの間で液体を搬送する液体搬送手段と、
    前記液体室に連通する吐出ヘッドと、
    前記気体室の圧力を制御して前記吐出ヘッド内の液体の背圧制御を行う制御手段と、
    前記液体室の圧力を検出する液体圧検出手段と、
    前記気体室の圧力を検出する気体圧検出手段と、
    前記液体圧検出手段により検出した前記液体室の圧力と前記気体圧検出手段により検出した前記気体室の圧力の差である気液圧力差をもとに前記液体室に貯留する液体の量について前記背圧制御が可能な許容範囲内にあるか否か、を判定する液体貯留量判定手段と、
    を有し、
    前記液体貯留量判定手段は、前記気液圧力差について前記可撓膜が自由に撓むことができる範囲を定め、前記範囲の限界値を超えた時に前記液体室に貯留する液体の量について前記背圧制御が可能な許容範囲の限界値に達したと判定し、
    前記可撓膜が自由に撓むことができる範囲は、前記液体室の圧力をP 、前記気体室の圧力をP とした時、前記気液圧力差(P −P )が、P min ≦(P −P )≦P max (P min :気体室の圧力が大きくなり可撓膜が張って自由に撓むことができなくなる限界値、P max :インク室のインク量が増加し、可撓膜が張って自由に撓むことができなくなる限界値)であり、
    前記制御手段は、前記液体搬送手段により前記液体タンクから前記液体室への液体を搬送する補給搬送を行い、前記液体貯留量判定手段にて前記液体室の液体の貯留量について前記背圧制御が可能な許容範囲の上限値に達したと判定したときに前記補給搬送を停止し、前記液体搬送手段により前記液体室から前記液体タンクへ液体を搬送する戻し搬送を行うように制御し、
    前記補給搬送を行うことにより前記液体室の液体の貯留量について前記背圧制御が可能な許容範囲の下限値から上限値まで達するために要する時間である液体補給時間を検出し、検出した前記液体補給時間をもとに前記可撓膜の劣化状態を判定する可撓膜劣化判定手段と、
    を有することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項の液体吐出装置において、
    前記制御手段は、前記補給搬送を行うときの速度を、一定に制御すること、または、周期的に変化させるように制御すること、を特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1または2の液体吐出装置において、
    前記可撓膜劣化判定手段は、前記液体補給時間が所定値Tを超えたときに、前記可撓膜の劣化状態として寿命時期の状態にある、と判定すること、
    を特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項の液体吐出装置において、
    前記可撓膜劣化判定手段が前記可撓膜の劣化状態として寿命時期の状態にあると判定した時に、前記可撓膜の交換時期であることを報知する報知手段と、
    を有することを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つの液体吐出装置において、
    前記制御手段は、前記液体補給時間に応じて前記戻し搬送における液体の搬送量を制御すること、
    を特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1つの液体吐出装置を有すること、を特徴とする画像形成装置。
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