JP2001212974A - インクジェット式記録装置および同装置におけるサブタンクへのインク補給方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置および同装置におけるサブタンクへのインク補給方法

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JP2001212974A
JP2001212974A JP2000024420A JP2000024420A JP2001212974A JP 2001212974 A JP2001212974 A JP 2001212974A JP 2000024420 A JP2000024420 A JP 2000024420A JP 2000024420 A JP2000024420 A JP 2000024420A JP 2001212974 A JP2001212974 A JP 2001212974A
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tank
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air
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Kimitoshi Kimura
仁俊 木村
Atsushi Kobayashi
淳 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スループットを低下させることなく、安定し
て印刷を実行させることが可能なインクジェット式記録
装置を提供すること。 【解決手段】 メインタンク9から空気圧によって送出
されるインクは、キャリッジに搭載されたサブタンク7
に貯留され、印刷データに基づいて記録ヘッド6よりイ
ンク滴として吐出される。サブタンク7内にはフロート
部材31が収納され、フロート部材31に取り付けられ
た永久磁石32による磁力線を受けるホール素子33
a,33bが具備されている。このホール素子33a,
33bにより得られる電気的出力によって、バルブ26
の開閉弁が実行され、メインタンクからサブタンクに対
して逐次インクが補給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録ヘッドが搭載さ
れたキャリッジ上に、記録ヘッドにインクを供給するた
めのサブタンクが搭載され、このサブタンクに対してイ
ンク補給チューブを介してメインタンクからインクを逐
次補給するように構成したインクジェット式記録装置お
よび同装置におけるサブタンクへのインク補給方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、印刷時の
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多
くの印刷に使用されている。このようなインクジェット
式記録装置は、一般にキャリッジ上に搭載されて記録用
紙の幅方向に移動するインクジェット式記録ヘッドと、
記録用紙を記録ヘッドの移動方向に対して直行する方向
に相対的に移動させる紙送り手段が備えられ、印刷デー
タに基づいて記録ヘッドよりインク滴を吐出させること
により記録用紙に対して記録が行われる。
【0003】そしてキャリッジ上に例えばブラック、イ
エロー、シアン、マゼンタの各インクの吐出可能な記録
ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ば
かりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、
フルカラー印刷を可能としている。
【0004】一方、例えばオフィス向けまたは業務用に
提供されるこの種の記録装置においては、比較的大量の
印刷に対応させるために、大容量のインクカートリッジ
を配備する必要が生じ、このためにインクカートリッジ
としてのメインタンクを例えば装置本体の側部に配置さ
れた装着装置(カートリッジホルダ)に装填させる形式
の記録装置が提供されている。
【0005】そして、記録ヘッドが搭載されたキャリッ
ジ上にはサブタンクが配置され、前記各メインタンクか
ら各サブタンクに対してインク補給チューブを介してそ
れぞれインクを補給し、さらに各サブタンクからそれぞ
れ記録ヘッドに対してインクを供給するように構成され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今におい
ては大きな紙面に対して印刷を行うことが可能な、キャ
リッジの走査距離の長い大型の記録装置が要求されてい
る。このような記録装置においては、スループットを向
上させるために、記録ヘッドにおいては益々多ノズル化
が図られている。さらに、スループットを向上させるた
めに、印刷を実行しながらメインタンクからキャリッジ
に搭載された各サブタンクに対して逐次インクを補給す
ることを可能とし、各サブタンクからそれぞれ記録ヘッ
ドに対してインクを安定して供給するような記録装置が
求められる。
【0007】このような記録装置においては、メインタ
ンクからサブタンクに対して、それぞれのインクに対応
してインク補給チューブを接続する必要があり、キャリ
ッジの走査距離が大きいために必然的にチューブの引き
回し距離が増大する。しかも前記したとおり、記録ヘッ
ドにおいては多ノズル化が図られているために、インク
の消費量が多く、メインタンクからサブタンクに接続さ
れた各インク補給チューブ内においてインクの動圧が高
まり、サブタンクに対するインクの補給量が不足すると
いう技術的課題を抱えている。
【0008】このような課題を解決するための一つの手
段として、例えばメインタンク側に空気圧を印加し、メ
インタンクからサブタンクに対して空気圧によって強制
的なインク流を発生させて、サブタンクに対して必要十
分なインクを補給する構成が採用し得る。
【0009】このような構成を採用しようとした場合、
各サブタンク内のインク量が常に所定の範囲となるよう
に管理する必要があり、記録ヘッドにおけるインクの消
費に応じて、各サブタンクにおいてメインタンクからの
インクの受け入れ量が調整できる機能を採用する必要が
生ずる。
【0010】本発明は、このような技術的な要請に基づ
いてなされたものであり、その目的とするところは、メ
インタンクからサブタンクに対するインクの補給量を適
正に管理し得るインクジェット式記録装置を提供しよう
とするものである。
【0011】また、本発明の他の目的とするところは、
メインタンクにおいて加圧空気によりインクを送り出す
合理的な構成を提供し、もって安定した印字動作を達成
することができるインクジェット式記録装置を提供しよ
うとするものである。
【0012】さらに、本発明の他の目的とするところ
は、メインタンクにおいて加圧空気によりインクを送り
出す構成を採用したインクジェット式記録装置におい
て、加圧空気の合理的な印加手段、およびこれに好適に
採用し得るサブタンクへのインク補給方法を提供しよう
とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、キャリッジに搭載されて記録用紙の幅方向に往復
移動される記録ヘッドと、前記記録ヘッドと共にキャリ
ッジに搭載され、メインタンクからインク補給路を介し
てインクの補給を受けると共に、前記記録ヘッドにイン
クを供給するサブタンクとを備えたインクジェット式記
録装置であって、前記サブタンク内に貯留されたインク
量を検出するインク量検出手段と、メインタンクとサブ
タンクとの間のインク補給路に配置され、前記インク量
検出手段によるインク量の検出状況に応じてメインタン
クからサブタンクに対するインクの補給が制御されるイ
ンク補給制御手段とが具備される。
【0014】この場合、前記メインタンクからサブタン
クに至るインク補給路が、可撓性のインク補給チューブ
により構成される。
【0015】そして、好ましくは前記メインタンクには
加圧ユニットにより生成される空気圧が印加され、前記
空気圧の作用によりメインタンクからサブタンクに対し
てインクを補給するように構成されると共に、前記イン
ク補給制御手段がインク量検出手段によって生成される
制御信号によって開閉弁されるインク補給バルブにより
構成される。
【0016】さらに、好ましい実施の形態においては、
前記メインタンクは、その外郭が気密状態に形成され、
内部にインクを封入した可撓性素材により形成されたイ
ンクパックが収納されると共に、メインタンクの外郭構
成部とインクパックとで形成される空間内に前記加圧ユ
ニットにより生成される空気圧が印加されるように構成
される。
【0017】この場合、前記記録ヘッドより吐出される
各インクをそれぞれ封入する複数のメインタンクが具備
され、1つの加圧ユニットにより発生される空気圧が、
前記各メインタンクに対してそれぞれ印加されるように
構成することが望ましい。
【0018】そして、好ましくは加圧ユニットを構成す
る空気加圧ポンプと前記メインタンクとの間における空
気流路には、空気加圧ポンプによって加圧された空気圧
を検知する圧力検出器が配置され、圧力検出器の検出値
に応じて前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構
成される。
【0019】また、好ましくは加圧ユニットを構成する
空気加圧ポンプと前記メインタンクとの間における空気
流路には、所定の空気圧以上において圧力を開放してメ
インタンクに加わる空気圧を所定の範囲に維持させる圧
力調整弁が配置される。
【0020】さらに、好ましくは加圧ユニットを構成す
る空気加圧ポンプと前記メインタンクとの間における空
気流路には、空気加圧ポンプによる加圧状態を解除する
ことができる大気開放弁が配置される。
【0021】そして、前記インク量検出手段には、サブ
タンク内に収容されて、サブタンク内に貯留されたイン
クによって浮上するフロート部材と、前記サブタンク内
のインク量に応じた前記フロート部材の浮上位置にした
がって電気的出力を発生する出力発生手段が具備され、
前記出力発生手段により得られる電気的出力に基づい
て、前記インク補給制御手段が制御されるように構成さ
れる。
【0022】また、前記出力発生手段には、好ましくは
フロート部材に配置された永久磁石と、フロート部材の
浮上位置にしたがった前記永久磁石による磁力線量に応
じて電気的出力を発生する磁電変換素子が具備される。
この場合、前記磁電変換素子としてはホール素子が好適
に採用される。
【0023】一方、インク量検出手段は、記録ヘッドに
よるインク滴の吐出量および記録ヘッドからのインクの
吸引量等を計算することによってサブタンク内のインク
量を検出するように構成され、このインク量検出手段に
よるサブタンク内のインク量検出状況に応じて、前記イ
ンク補給制御手段が制御されるようにした構成も採用す
ることができる。
【0024】また、前記インク補給制御手段が、メイン
タンクからサブタンクに至るインク補給路に配置され、
前記インク量検出手段による検出状況に応じて駆動制御
されるインク送出用ポンプにより構成される場合もあ
る。
【0025】そして、メインタンクとサブタンクとの間
のインク補給路に配置された前記インク補給制御手段
は、記録装置の動作電源がオフ状態とされた場合に、イ
ンクの流通が遮断されるように構成されることが望まし
い。
【0026】さらに、前記空気加圧ポンプからメインタ
ンクに至る空気流路に配置された大気開放弁は、記録装
置の動作電源がオフ状態とされた場合に開弁され、前記
空気流路の加圧状態が解除されるように構成されること
が望ましい。
【0027】一方、本発明にかかるサブタンクへのイン
ク補給方法は、キャリッジに搭載されて記録用紙の幅方
向に往復移動される記録ヘッドと、前記記録ヘッドと共
にキャリッジに搭載され、メインタンクからインク補給
路を介してインクの補給を受けると共に、前記記録ヘッ
ドにインクを供給するサブタンクとを備えたインクジェ
ット式記録装置におけるメインタンクからサブタンクへ
のインク補給方法であって、前記メインタンクには加圧
ユニットを構成する空気加圧ポンプによる空気圧が印加
されると共に、前記サブタンク内に貯留されたインク量
の検出状態に応じて、メインタンクとサブタンクとの間
のインク補給路に配置されたインク補給バルブを開弁制
御するバルブ開弁ステップと、インク補給バルブを閉弁
制御するバルブ閉弁ステップとを繰り返して実行するよ
うになされる。
【0028】この場合、前記空気加圧ポンプからメイン
タンクに至る空気流路における空気圧の状態に応じて、
空気加圧ポンプを駆動させる加圧ポンプ駆動ステップ
と、空気加圧ポンプの駆動を停止させる加圧ポンプ停止
ステップとを繰り返して実行するようになされることが
望ましい。
【0029】さらに、好ましくは前記空気加圧ポンプか
らメインタンクに至る空気流路に、さらに所定の空気圧
以上において圧力を開放する圧力調整弁が配置され、少
なくとも前記加圧ポンプ駆動ステップの実行中におい
て、前記空気流路が所定以上の空気圧となった場合に圧
力調整弁が開弁する圧力開放ステップを実行するように
なされる。
【0030】前記したインクジェット式記録装置による
と、各メインタンクとサブタンクとの間のインク補給路
に配置されたインク補給制御手段が、サブタンク内に貯
留されたインク量の検出状況に応じて制御され、これに
よりメインタンクからサブタンクに対して断続的にイン
クを補給することができる。
【0031】この場合、前記インク補給制御手段として
インク送出用ポンプを採用することができ、サブタンク
内に貯留されたインク量が低下した場合において、イン
ク送出用ポンプが駆動制御されてメインタンクから当該
サブタンクに対するインクの補給が実行される。また、
前記したインクの補給作用によってサブタンク内のイン
ク量が所定の量に達した場合には、前記インク送出用ポ
ンプの駆動が停止され、この繰り返しによって各サブタ
ンク内のインク量が常に適正な範囲となるように制御さ
れる。
【0032】また、各メインタンクに対して加圧ユニッ
トを構成する空気加圧ポンプによる空気圧が印加され、
この空気圧によってメインタンクからサブタンクに対し
てインクを送出できる構成を採用し、さらに、サブタン
ク内に貯留されたインク量の検出状況に応じてメインタ
ンクからサブタンクに至るインク補給路に配置されたイ
ンク補給バルブを開閉弁させる構成を採用することによ
り、メインタンクからサブタンクに対して迅速にインク
を補給することができ、同様に各サブタンク内のインク
量を常に適正な状態に管理することができる。
【0033】この場合、サブタンク内に収納されたフロ
ート部材が利用され、フロート部材に取り付けられた永
久磁石と、この永久磁石による磁力線量を検知する磁電
変換素子を用いることによって、精度よくサブタンク内
に貯留されたインク量を検出することができ、各サブタ
ンク内における適正なインク量の制御に寄与することが
できる。
【0034】一方、インク補給路に配置されたバルブ開
弁ステップと、バルブ閉弁ステップとを繰り返して実行
する前記したインク補給方法を実行するに際して、さら
に空気加圧ポンプからメインタンクに至る空気流路にお
ける空気圧に応じて、空気加圧ポンプを駆動させる加圧
ポンプ駆動ステップと、空気加圧ポンプの駆動を停止さ
せる加圧ポンプ停止ステップとを繰り返して実行させる
ことで、各メインタンクに対して常に一定の範囲内の空
気圧を印加させることができ、各メインタンクから各サ
ブタンクに対するインクの補給速度が一定となるように
管理することに寄与できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は、本発明が適用され得るインクジェ
ット式記録装置の一例を上面図によって示したものであ
る。図1において符号1はキャリッジであり、このキャ
リッジ1はキャリッジモータ2によって駆動されるタイ
ミングベルト3を介し、走査ガイド部材4に案内されて
紙送り部材5の長手方向、すなわち記録用紙の幅方向で
ある主走査方向に往復移動されるように構成されてい
る。そして、図1には示されていないが、キャリッジ1
の紙送り部材5に対向する面には、後述するインクジェ
ット式記録ヘッド6が搭載されている。
【0036】また、キャリッジ1には前記記録ヘッドに
インクを供給するためのサブタンク7a〜7dが搭載さ
れている。このサブタンク7a〜7dは、この実施の形
態においては、その内部において各インクを一時的に貯
留するために、それぞれのインクに対応して4個具備さ
れている。
【0037】そして、このサブタンク7a〜7dに対し
て装置の端部に配置されたカートリッジホルダ8に装填
されたインクカートリッジとしてのメインタンク9a〜
9dから、インク供給路を構成する可撓性のインク補給
チューブ10,10,……をそれぞれ介して、ブラッ
ク、イエロー、マゼンタおよびシアンの各インクが供給
されるように構成されている。
【0038】一方、前記キャリッジ1の移動経路上にお
ける非印字領域(ホームポジョン)には、記録ヘッドの
ノズル形成面を封止することができるキャッピング手段
11が配置されており、さらにこのキャッピング手段1
1の上面には、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し
得るゴム等の可撓性素材により形成されたキャップ部材
11aが配置されている。そして、キャリッジ1がホー
ムポジョンに移動したときに、前記キャップ部材11a
によって、記録ヘッドのノズル形成面が封止されるよう
に構成されている。
【0039】このキャップ部材11aは、記録装置の休
止期間中において記録ヘッドのノズル形成面を封止し、
ノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する。ま
た、このキャップ部材11aには、図には示されていな
いが、吸引ポンプ(チューブポンプ)におけるチューブ
の一端が接続され、吸引ポンプによる負圧を記録ヘッド
に作用させて、記録ヘッドからインクを吸引排出させる
クリーニング動作が実行されるように構成されている。
【0040】そして、キャッピング手段11の印字領域
側には、ゴムなどの弾性素材によるワイピング部材12
が配置されていて、必要に応じて記録ヘッドのノズル形
成面を払拭して清掃することができるように構成されて
いる。
【0041】次に図2は、図1に示した記録装置に搭載
されたインク供給システムの構成を模式的に示したもの
であり、このインク供給システムについて、同一符号で
示した図1と共に説明する。図1および図2において、
符号21は加圧ユニットを構成する空気加圧ポンプを示
しており、この空気加圧ポンプ21により加圧された空
気は、大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22に供給され、
さらに圧力検出器23を介して前記した各メインタンク
9a〜9d(図2においては代表して符号9として示し
ており、以下において代表して単に符号9として説明す
る場合もある。)にそれぞれ供給されるように構成され
ている。
【0042】前記大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22の
具体的な構成は、後で詳細に説明するが、圧力調整弁は
空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が所定以
上に達した時に、圧力を開放して各メインタンク9a〜
9dに加わる空気圧を所定の範囲に維持させる機能を有
している。また、大気開放弁は空気加圧ポンプ21によ
る加圧状態を、指令により解除することができる機能を
有している。
【0043】さらに、前記圧力検出器23は、空気加圧
ポンプ21によって加圧された空気圧を検知し、空気加
圧ポンプ21の駆動を制御するように機能する。すなわ
ち、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が所
定の圧力に達したことを検出した場合には、空気加圧ポ
ンプ21の駆動を停止させると共に、圧力検出器23に
よって空気圧が定められた圧力以下となったことを検出
した場合には、空気加圧ポンプ21の駆動させるように
制御し、この繰り返しによって前記した各メインタンク
9a〜9dに加わる空気圧が所定の範囲に維持されるよ
うに機能する。
【0044】前記メインタンク9は、その概略構成が図
2に示されたように、その外郭が気密状態に形成されて
おり、その内部にはインクを封入した可撓性素材により
形成されたインクパック24が収納されている。そし
て、メインタンク9とインクパック24とで形成される
空間が空気室25を構成しており、この空気室25内
に、圧力検出器23を介した加圧空気が供給されるよう
に構成されている。
【0045】この構成により、各メインタンク9a〜9
dに収納された各インクパック24は、それぞれ加圧空
気による加圧を受け、各メインタンク9a〜9dから各
サブタンク7a〜7dに対して所定の圧力によるインク
流が発生されるように構成されている。
【0046】前記各メインタンク9a〜9dにおいて加
圧されたインクは、それぞれインク補給制御手段を構成
する各インク補給バルブ26,26……および各インク
補給チューブ10,10,……をそれぞれ介して、キャ
リッジ1に搭載された各サブタンク7a〜7d(図2に
おいては代表して符号7として示しており、以下におい
て代表して単に符号7として説明する場合もある。)に
供給されるように構成されている。
【0047】図2に示すサブタンク7の構成についての
詳細な説明は後述するが、その基本構成は、内部にフロ
ート部材31が配置されており、そのフロート部材31
の一部には永久磁石32が取り付けられている。そし
て、ホール素子に代表される磁電変換素子33a,33
bが基板34に装着されて、サブタンク7の側壁に添接
されている。
【0048】この構成により、フロート部材31に配置
された永久磁石32と、フロート部材の浮上位置にした
がった前記永久磁石32による磁力線量に応じて、前記
ホール素子33a,33bにより電気的出力が発生され
るインク量検出手段を構成している。
【0049】したがって、例えばサブタンク7内のイン
ク量が少なくなった場合には、サブタンク内に収納され
たフロート部材31の位置が重力方向に移動し、これに
伴い前記永久磁石32の位置も重力方向に移動する。そ
れ故、永久磁石の移動によるホール素子33a,33b
の電気的出力は、サブタンク7内のインク量として感知
することができ、ホール素子33a,33bにより得ら
れた電気的出力によって、前記インク補給バルブ26が
開弁される。
【0050】これにより、メインタンク9内で加圧され
ているインクは、インク量が低下したそれぞれのサブタ
ンク7内に個別に送出される。そして、当該サブタンク
7内におけるインク量が所定の容量に達した場合には、
前記したホール素子33a,33bの電気的出力に基づ
いて前記インク補給バルブ26が閉弁される。このよう
な繰り返しにより、メインタンクからサブタンクに対し
て断続的にインクが補給されるように作用し、各サブタ
ンクには常にほぼ一定のインクが貯留されるようになさ
れる。
【0051】このように、サブタンク内において空気圧
によって加圧された各インクが、サブタンク内に配置さ
れたそれぞれのフロート部材の位置に基づく電気的な出
力に基づいて、各サブタンクに対してインクが補給され
るように構成されているので、インクの補給レスポンス
を向上させることができ、サブタンク内のインクの貯留
量が適切に管理される。
【0052】そして、各サブタンク7からはバルブ35
およびこれに接続されたチューブ36を介して記録ヘッ
ド6に対してインクが供給されるように構成されてお
り、記録ヘッド6の図示せぬアクチェータに供給される
印刷データに基づいて、記録ヘッド6のノズル形成面に
形成されたノズル開口6aより、インク滴が吐出される
ように作用する。なお、図2において符号11は、前記
したキャッピング手段を示しており、このキャッピング
手段11に接続されたチューブは図示せぬ吸引ポンプ
(チューブポンプ)に接続されている。
【0053】図3乃至図5は、前記したサブタンクの実
施の形態を示したものであり、図3はサブタンクの一部
の構成を割愛し、これを一面方向から視た斜視図で示
し、図4は同方向から視た透視図で示している。さらに
図5はサブタンクを裏面方向から視た背面図で示してい
る。なお、図3乃至図5において、既に説明した各部に
相当する部分は、同一符号で示されている。
【0054】サブタンク7は、ほぼ直方体状に形成さ
れ、且つ全体が偏平状になされている。このサブタンク
7の外郭は、一側壁41aとこれに連なる周側壁41b
とが一体に形成された箱状部材41により構成されてお
り、この箱状部材41の開口周縁には、透明樹脂による
フィルム状部材42(図4参照)が熱溶着手段により密
着状態で取り付けられ、箱状部材41とフィルム状部材
42とにより囲まれた内部に、インク貯留空間43が形
成されている。
【0055】そして、箱状部材41を構成する前記一側
壁41aからインク貯留空間43に向かって突出する支
持軸44が箱状部材41と一体に形成されており、フロ
ート部材31は、この支持軸44を回動中心として、イ
ンク貯留空間43内において重力方向に可動できるよう
に配置されている。
【0056】なお、この実施の形態においては、前記支
持軸44はインク貯留空間43における水平方向の端部
近傍に配置されており、前記フロート部材31は、前記
支持軸44を回動中心として可動される支持腕部材45
の可動自由端側に一体に形成されている。
【0057】そして、図4に示されたように前記支持腕
部材45の自由端側に、前記した永久磁石32が取り付
けられており、この永久磁石32は、支持腕部材45が
ほぼ水平状態となされた時に、インク貯留空間43にお
ける水平方向の他端部近傍に位置するよう、すなわちサ
ブタンク7の側壁に添接された基板34に装着されたホ
ール素子33a,33bに最も接近されるように構成さ
れている。
【0058】一方、前記サブタンク7には、その重力方
向の低部、すなわちこの実施の形態においては周側壁4
1bの底部にインク補給口46が形成されており、この
インク補給口46に接続された前記チューブ10を介し
てメインタンク9よりインク貯留空間43内に、インク
が補給されるように構成されている。
【0059】サブタンク7におけるインク補給口46
が、前記したとおり重力方向の低部に形成されることに
より、メインタンクからのインクは、インク貯留空間4
3の底部から補給され、したがって、インクの補給によ
ってインク貯留空間43内におけるインクの泡立ちが発
生しないように配慮されている。
【0060】さらに、前記サブタンク7内には、フロー
ト部材31および支持腕部材45の移動領域を避けた部
分に、キャリッジの移動に伴いサブタンク内のインクの
波打ちの発生程度を低減させる複数条のリブ部材47が
配置されている。なお、この実施の形態においては、各
リブ部材47はサブタンク7を構成する箱状部材41の
一側壁41aからインク貯留空間43に向かってそれぞ
れ突出するように、一側壁41aをベースとして一体に
形成されているが、これは別体に形成されていてもよ
い。
【0061】このリブ部材47の存在により、前記した
とおりサブタンク内のインクの波打ちの発生程度を低減
させることができ、これにより、ホール素子によるサブ
タンク7内のインクの貯留量の検出精度を向上させるこ
とができる。
【0062】また、サブタンク内7には、図4に示され
たようにインク補給口46に近接してインク導出口48
が形成されている。そして、このインク導出口48を覆
うように、五角形(ホームベース状)を形成する異物ト
ラップ用のフィルタ部材49が配置されており、したが
って、サブタンク7内に貯留されたインクは、このフィ
ルタ部材49を介してインク導出口48に導かれるよう
になされる。しかも、インク導出口48はインク補給口
46に近接して形成されているので、サブタンク7内に
導入される比較的新しいインクが、直ちにこの導出口4
8より記録ヘッドに供給されるように作用する。
【0063】前記インク導出口48より導出されるイン
クは、図5に示されたように側壁41aの裏面に形成さ
れた溝部50に導出され、この溝部を覆うように熱溶着
されたフィルム状部材51により形成されたインク導出
路を介してサブタンク7の下底部に配置された前記バル
ブ35に至るように構成されている。そして、バルブ3
5を介して、同様に側壁41aの裏面に形成された溝部
52に導出され、この溝部を覆うように熱溶着された前
記フィルム状部材51により形成されたインク導出路を
介して記録ヘッド6に接続されるチューブ36の接続口
53に導かれるように構成されている。
【0064】一方、サブタンク7の上半部には、図3お
よび図4に示されたようにインク貯留空間43に導通す
る導通溝61が傾斜状態に形成されており、この導通溝
61の上端部、すなわちサブタンク7の重力方向の高部
には、サブタンク7の側壁41aの裏面に貫通する大気
連通口62が形成されている。この大気連通口62は、
図5に示すようにサブタンク7の裏面に配置され、大気
を通過させると共にインクの通過を阻止するほぼ矩形状
に形成された撥水膜63によって閉塞されている。
【0065】この撥水膜63は、サブタンク7の側壁4
1aにおける裏面に形成された凹所に収納された形で配
置されており、側壁41aの上部裏面を覆うように熱溶
着されたフィルム状部材64によって保持されている。
そして、前記撥水膜63を介して側壁41aの裏面には
蛇行溝65が形成されており、この蛇行溝65の端部
は、サブタンク7の側壁41aに形成された有底孔66
に連通されている。これら蛇行溝65および有底孔66
は、前記したフィルム状部材64によって共に気密状態
に覆われており、したがって、蛇行溝65とフィルム状
部材64とによって、空気流通抵抗路(符号は蛇行溝と
同じ65で示す)が形成されている。
【0066】そして、前記有底孔66を覆うフィルム状
部材64を、例えば鋭利な工具等で破壊することで、前
記大気開放口62は蛇行状に形成された前記空気流通抵
抗路65を介して大気に連通されるようになされる。
【0067】このように、サブタンク7に形成された大
気連通口62が撥水膜63により覆われた構成とされて
いるので、誤って記録装置全体を例えば上下反転させた
場合などにおいて、前記撥水膜63の存在によりサブタ
ンク7内のインクを漏出させるという問題を回避するこ
とができる。
【0068】また、空気流通抵抗路65の端部に形成さ
れた有底孔66を、予めフィルム状部材64によって気
密状態に覆った構成としたことで、サブタンク単体の完
成時において、サブタンクの液漏れ(インク漏れ)をチ
ェックすることができ、このチェックが完了した時点
で、有底孔66を覆うフィルム状部材64を破壊するこ
とで、本来の機能をもたせるようになされる。
【0069】なお、前記サブタンク7の側壁にはホール
素子33a,33bの位置決めを行う凹部41cが形成
され、この位置決めのための凹部41cを形成すること
によって、サブタンク7の側壁部はより薄肉状態とさ
れ、前記フロート部材31に取り付けられた永久磁石3
2の移動軌跡とホール素子33a,33bとの距離が、
より接近できるように構成されている。
【0070】これにより、ホール素子33a,33bに
よる永久磁石32の磁力線の検出感度を向上させると共
に、サブタンク7内のインク量に応じたフロート部材3
1の重力方向への移動によるインク量検出精度も向上さ
せることができる。
【0071】そして、図4および図5に示されたように
ホール素子33a,33bが永久磁石32の移動軌跡に
沿って上下に配置された構成とすることで、各ホール素
子33a,33bにおいて、フロート部材に配置された
永久磁石の移動に伴って、異なった位相の出力信号を発
生させることができる。
【0072】すなわち、サブタンク内にインクを補給す
る動作を例にした場合、インクの補給にしたがうフロー
ト部材の反重力方向への移動(上昇)により、まず第2
のホール素子33bに対して磁力線が大きく作用し、さ
らにインクの補給が継続された場合において第1のホー
ル素子33aに対して磁力線が大きく作用するようにな
される。
【0073】したがって、各ホール素子33a,33b
の出力を所定の閾値電圧で、それぞれ2値の信号に変換
した場合、(00),(01),(11),(10)の
各組み合わせを得ることができ、サブタンク内のインク
量を精度よく認識することが可能となる。これは、たと
えば印字動作によって、サブタンク内のインク量が序々
に低下した場合においても同様に、その低下状態を精度
よく認識することができる。
【0074】そして、前記したホール素子33a,33
bによる電気的な出力を利用して、インク量が減少した
サブタンクに対応する前記インク補給バルブ26が開弁
されることにより、適正量のインクが当該サブタンクに
対して補給されることは前述したとおりである。
【0075】なお、図3乃至図5に示されたように、サ
ブタンク7の一部には貫通穴67が形成されている。し
たがって、各サブタンク7の貫通穴67を貫通する1本
の支持軸(図示せず)を利用することによって、各サブ
タンクを並列状態に配列することができ、これによりサ
ブタンクユニットを構成できるようになされている。
【0076】次に図6は、前記したフロート部材31の
構成を分解斜視図によって示したものである。この実施
の形態によるフロート部材31は、一側壁71aとこれ
に連なる周側壁71bとが一体に形成された箱状部材7
1と、この箱状部材71の開口部を閉塞して内部を中空
状に形成する閉塞部材72とにより構成されている。
【0077】前記閉塞部材72としては、透明樹脂によ
り形成されたフィルム状部材が用いられており、フィル
ム状の閉塞部材72が箱状部材71の開口周縁に対し
て、たとえば熱溶着手段により密着状態に取り付けら
れ、これにより内部が空洞状態に形成されている。
【0078】このように形成されたフロート部材31
は、前記したようにサブタンク7に形成された支持軸4
4を回動中心として可動される支持腕部材45の可動自
由端側に一体に形成されている。そして、支持腕部材4
5の基端部には支持環73が一体に形成されており、こ
の支持環73が前記支持軸44に回動可能に装着される
ことにより、前記支持軸44を回動中心として支持され
るように構成されている。
【0079】そして、前記したように支持腕部材45の
自由端側には、永久磁石32が取り付けられており、こ
の永久磁石32は、その表面に貼着されたフィルム状部
材74により被覆されて、サブタンク7内に貯留される
インクによる化学的な悪影響が避けられるようになされ
ている。
【0080】さらに、前記フロート部材31および支持
腕部材45の一部には、3か所において、その両外側に
水平方向に突出するように位置決めピン75が形成され
ている。これらの位置決めピン75は、フロート部材3
1の両側面から1mm以上突出していることが望まし
く、これによりフロート部材および支持腕部材とサブタ
ンクの内壁との間で少なくとも1mm以上の距離を保持
するように作用する。
【0081】これにより、フロート部材31と、サブタ
ンク7の内壁との間でインクの表面張力が働いて、フロ
ート部材31の移動を阻害するという問題を解決させる
ことができる。
【0082】なお、図に示す実施の形態においては、位
置決めピン75はフロート部材31および支持腕部材4
5の双方に形成されているが、これはフロート部材31
のみ、または支持腕部材45のみに形成されていてもよ
く、要するに、フロート部材とサブタンクの内壁との間
で少なくとも前記した距離が確保されるように構成され
ていればよい。
【0083】なお、以上の構成においては、ホール素子
33a,33bによる電気的な出力を利用して、各イン
ク補給バルブを開閉弁制御するようにされているが、例
えば各サブタンク内のインク量が低下したことを、ソフ
ト的なインク消費量演算手段を用いて検出することもで
きる。
【0084】これは、記録ヘッドによるインク滴の吐出
量および記録ヘッドからのインクの吸引量等を計算する
ことによって、サブタンク内のインク量を演算するもの
である。例えば、記録ヘッドによる印字動作により吐出
されたインク滴の数、また、フラッシング動作によって
吐出されたインク滴の数をカウントし、これに1滴あた
りのインク量に相当する係数を乗算させてインク消費ポ
イントに換算する。また、クリーニング動作が実行され
た場合においては、そのクリーニング動作に応じたイン
ク消費量をポイント換算し、前記した印字動作およびフ
ラッシング動作によるインク消費ポイントと、クリーニ
ング動作に応じたインク消費ポイントとの和によって、
それぞれのサブタンク内のインク量を演算させるように
なされる。
【0085】これにより、それぞれのサブタンク内のイ
ンク量が所定以下となったことが認識された場合におい
て、それに対応するインク補給バルブを開弁し、当該サ
ブタンク内にインクを補給する動作が実行される。
【0086】そして、インク量が所定値に達した場合に
は前記したホール素子33a,33bによる電気的な出
力を利用して、インク補給バルブを閉弁制御し、この
時、前記したインク消費ポイントをゼロリセットさせる
ことで、続いて同様にソフト的なインク消費量演算手段
を働かすことができる。
【0087】このようなソフト的なインク消費量演算手
段は、前記したホール素子による電気的な出力を利用す
るインク量検出手段と併用することが望ましく、これら
の併用によって、少なくともサブタンク内のインクが底
をつき、印字動作を不能とするような障害の発生を防止
させることができる。
【0088】図7および図8は、前記した大気開放弁を
兼ねた圧力調整弁22の第1の実施の形態について、そ
の主要部を破断した一部断面図で示したものである。そ
して、図7は圧力調整弁として機能している状態を示
し、また図8は大気開放状態を示している。
【0089】図7および図8における符号81は開閉弁
ユニットを示しており、この開閉弁ユニット81はそれ
ぞれ内部に空間部が形成された上ケース81aおよび下
ケース81bが具備され、これら上ケース81aおよび
下ケース81bによって、上下に分割できるように構成
されている。そして、上ケース81aおよび下ケース8
1bの接合部には、ゴム素材により円板状に形成された
ダイヤフラム弁82が配置されており、このダイヤフラ
ム弁82の周縁部が上ケース81aと下ケース81bの
接合部において挟持され、下ケース81bの空間部にお
いて気密状態の空気室83を形成している。
【0090】また、下ケース81bには空気室83に連
通する一対の接続管84a,84bが形成されており、
これらの接続管84a,84bはそれぞれ前記した空気
加圧ポンプ21および圧力検出器23に接続されてい
る。したがって、空気加圧ポンプ21からの加圧空気
は、図7に示す矢印に沿って印加され、さらに圧力検出
器23および各メインタンク9に対して加圧空気が印加
されるようになされる。
【0091】さらに下ケース81bの中央部には通気孔
84cが形成されており、この通気孔84cの空気室8
3への開口端において、前記ダイヤフラム弁82のほぼ
中央部が当接するように構成されている。
【0092】一方、上ケース81aにはスライド軸85
が上下方向に摺動されるように配置されており、このス
ライド軸85の下端部において前記ダイヤフラム弁82
の上面部が支持されている。そして、スライド軸85に
は円環状のばね受け座86が取り付けられており、この
ばね受け座86と上ケース81aの空間上部との間には
コイル状のばね部材87が配置され、このばね部材87
によってダイヤフラム弁82の中央部が通気孔84cの
開口端に当接するように付勢されている。
【0093】前記スライド軸85の上端部には、係合頭
部88が備えられている。そして、支軸89によって軸
支され、支軸89を中心としてシーソ状に回動される駆
動レバー90の一端部に形成された貫通穴90aを貫通
した上部に、前記係合頭部88が取り付けられた構成と
されている。
【0094】前記駆動レバー90の他端部には、駆動手
段としての電磁プランジャー91の作動ロッド91aの
端部が係合されており、したがってこの実施の形態にお
いては、電磁プランジャー91が作動されない非通電状
態においては、図7に示すように作動ロッド91aが上
部に突出された状態になされる。
【0095】この状態においては、前記駆動レバー90
は支軸89を介して図中右回転(時計針の回転方向)さ
れ、したがって駆動レバー90の前記一端部に係合され
る係合頭部88は、図7に示されたように駆動レバー9
0の一端部から浮いた状態になされる。これにより、前
記ダイヤフラム弁82はばね部材87の付勢力と、ダイ
ヤフラム弁82が保持している弾性力とにより通気孔8
4cを閉塞した閉弁状態とされる。
【0096】この閉弁状態において、前記空気加圧ポン
プ21が駆動され、空気室83内の圧力が所定値を超え
た場合、すなわち、ばね部材87の付勢力とダイヤフラ
ム弁82が保持している弾性力による閉弁圧を超えた場
合には、ダイヤフラム弁82が空気圧によって上部に押
し上げられ、これにより通気孔84cに対するダイヤフ
ラム弁82の当接が解かれる。したがって、空気室83
より通気孔84cを介して加圧空気が導出され圧力が開
放される。
【0097】このようにして、加圧空気の圧力が低下し
た場合には、前記したばね部材87の付勢力とダイヤフ
ラム弁82が保持している閉弁圧により再び閉弁される
動作がなされ、この結果、加圧ポンプ21からメインタ
ンク9に至る空気流路の圧力が所定の範囲となるように
制御される。このように、前記電磁プランジャー91が
作動されない非通電状態において、所定の空気圧を超え
る状態が発生した場合には、前記ダイヤフラム弁82が
開閉弁を繰り返す、圧力調整弁として機能する。
【0098】前記した圧力調整弁の機能を持たせること
により、例えば加圧空気の制御に支障が発生した場合、
異常な空気圧によってメインタンク内のインクパックを
破損させるなどの問題が回避されるようになされる。
【0099】一方、図8に示した状態は前記したように
大気開放状態を示している。これは、前記電磁プランジ
ャー91に通電することによってなされる。すなわち電
磁プランジャー91への通電により、作動ロッド91a
はプランジャー91の本体側に吸引される。この結果、
前記駆動レバー90は支軸89を介して図中左回転さ
れ、したがって駆動レバー90の前記一端部に係合され
る係合頭部88は、図8に示されたように上部に引き上
げられる。
【0100】これにより、前記ダイヤフラム弁82はば
ね部材87の付勢力とダイヤフラム弁82が保持してい
る弾性力に抗して開弁状態とされ、空気室83より通気
孔84cを介して加圧空気が放出される。
【0101】この図8に示す大気開放状態は、記録装置
の動作電源をオフさせる場合において実行することが好
ましく、これにより記録装置の非使用時においては、前
記メインタンク9に加わる空気圧が開放され、休止中の
空気圧により例えばインクが漏出するなどの問題を回避
させることができる。
【0102】なお、図7および図8に示された実施の形
態においては、記録装置の動作電源がオフされる場合に
おいては、同時に駆動手段としての電磁プランジャー9
1も非通電状態となされ、大気開放がなし得ないという
問題が発生する。したがって、記録装置の電源スイッチ
がオフされた場合には、遅延回路を用いて所定時間にわ
たり記録装置の電源回路を通電状態とし、この期間にお
いて前記プランジャー91に通電して大気開放し、前記
遅延回路のタイムアップ後に、記録装置の動作電源を遮
断させるように制御する構成を併用することが望まし
い。
【0103】また、記録装置の動作電源をオフとした場
合には、同時にインク補給制御手段としての各インク補
給バルブ26を閉弁状態に制御することが望ましく、各
インク補給バルブ26の閉弁によって、各サブタンク7
から各メインタンク9に対してインクが逆流するという
問題を回避させることができる。
【0104】図7および図8に示された実施の形態にお
いては、駆動手段としての電磁プランジャー91の作動
力を、支軸89によって軸支された駆動レバー90を介
して開閉弁ユニット81に伝達させるように構成されて
いるが、例えば図9に示すように、駆動レバー90を排
除することもできる。
【0105】すなわち、図9に示す第2の実施の形態に
おいては、開閉弁ユニット81におけるスライド軸85
の先端部が、電磁プランジャー91の作動ロッド91a
に結合されている。この図9に示す実施の形態において
は、開閉弁ユニット81におけるスライド軸85と、電
磁プランジャー91の作動ロッド91aとの間に多少の
遊びストロークを保有させる必要がある。
【0106】すなわち、両者間に多少の遊びストローク
を保有させることで、開閉弁ユニット81を圧力調整弁
として作用させる場合において、開閉弁ユニット81に
おけるスライド軸85の僅かな軸方向への移動が、電磁
プランジャー91の作動ロッド91aによって妨げられ
るのが防止でき、これにより正常な圧力調整弁としての
機能を発揮することができる。
【0107】そして、電磁プランジャー91に通電した
場合においては、作動ロッド91aによって開閉弁ユニ
ット81のスライド軸85が引き上げられ、大気開放状
態になされることは、図7および図8に示した実施の形
態と同様である。
【0108】次に図10および図11は、大気開放弁を
兼ねた圧力調整弁22の第3の実施の形態について、そ
の主要部を破断した一部断面図で示している。そして、
図10は圧力調整弁として機能している状態を示し、ま
た図11は大気開放状態を示している。なお、図10お
よび図11において、既に説明した図7乃至図9に示す
各部に相当する部分は同一符号で示しており、したがっ
て当該部分の詳細な説明は省略する。
【0109】図10および図11に示す実施の形態にお
いては、駆動手段としての電磁プランジャー91の作動
力が、支軸89によって軸支された駆動レバー90の一
端部に作用されるように構成されており、また、駆動レ
バー90の一端部と支軸89との中間部において、開閉
弁ユニット81のスライド軸85に取り付けられた係合
頭部88が係合するように構成されている。
【0110】そして、駆動レバー90の支軸89を介し
た他端部には引っ張りばね93の一端が取り付けられて
おり、この引っ張りばね93の作用により、駆動レバー
90は支軸89を介して図中左回転されるように付勢さ
れている。
【0111】この構成によると、図10に示すように電
磁プランジャー91に通電した場合において、引っ張り
ばね93の付勢力に抗して駆動レバー90の前記一端部
が引き下げられた状態になされる。したがって、開閉弁
ユニット81のスライド軸85に取り付けられた係合頭
部88が駆動レバー90から浮いた状態になされる。こ
れにより図7に示した場合と同様に、前記ダイヤフラム
弁82はばね部材87の付勢力と、ダイヤフラム弁82
が保持している弾性力とにより通気孔84cを閉塞した
閉弁状態とされる。
【0112】そして、空気室83内の圧力が所定値を超
えた場合には、図7において説明したと同様に、ダイヤ
フラム弁82が空気室83において上部に押し上げら
れ、これにより通気孔84cに対するダイヤフラム弁8
2の当接が解かれ、圧力調整弁として機能する。
【0113】一方、図11に示すように電磁プランジャ
ー91への通電が断たれた場合には、前記引っ張りばね
93の作用により、駆動レバー90は図において左回転
され、引っ張りばね93の牽引力によって開閉弁ユニッ
ト81のスライド軸85は、開閉弁ユニット81内のば
ね部材87の付勢力とダイヤフラム弁82が保持してい
る弾性力に抗して引き上げられる。したがって空気室8
3より通気孔84cを介して加圧空気を放出する大気開
放状態になされる。
【0114】この図10および図11に示した実施の形
態によると、電磁プランジャー91への通電が断たれた
場合において大気開放状態とされるため、記録装置の動
作電源がオフされることによる電磁プランジャー91へ
の通電の遮断により、自動的に大気開放状態とされる。
【0115】したがって、この実施の形態によると、前
記したように記録装置の電源スイッチがオフされた場合
に、所定時間にわたり電源回路を通電状態とさせる回路
構成を併用する必要はない。
【0116】以上説明した図2乃至図11に示す実施の
形態は、いずれも各メインタンクに対して空気加圧ポン
プによる空気圧をが印加し、各サブタンク内に貯留され
たインク量の検出状態に応じて、各インク補給バルブを
開閉弁制御するように構成されており、この形態は記録
装置のインク供給システムにおける好ましい一形態とし
て示したものである。
【0117】しかしながら、本発明はこのような形態に
拘泥されることはなく、例えば図12に示したような形
態も好適に採用することができる。すなわち図12に示
された形態は、インク供給システムを模式的に示したも
のであり、これは既に説明した図2に示すインク供給シ
ステムと比較して説明することができる。なお、図12
において、図2に示す各部に相当する部分は同一符号で
示しており、したがって当該部分の詳細な説明は省略す
る。
【0118】この図12に示すインク供給システムにお
いては、メインタンク9内にインクを封入した可撓性素
材により形成されたインクパック24が収納されてお
り、このインクパック24に封入されたインクはインク
補給制御手段としてのインク送出用ポンプ38の駆動に
よって送り出され、インク補給路としての可撓性チュー
ブ10を介してサブタンク7に補給されるように構成さ
れている。
【0119】そして、インク送出用ポンプ38は、サブ
タンク7に配置されたフロート上の永久磁石32とホー
ル素子33a,33bの組み合わせからなるインク量検
出手段による検出状況に応じて、適宜駆動されるように
構成されている。
【0120】この構成によると、ホール素子33a,3
3bにより得られる電気的出力によって、サブタンク7
内のインク量が低下したことが認識されると、当該サブ
タンクに対応するインク送出用ポンプ38が駆動され、
これによって、メインタンクからサブタンクに対してイ
ンクが個別に補給されるようになされる。
【0121】そして、当該サブタンク7内におけるイン
ク量が所定の容量に達した場合には、前記したホール素
子33a,33bの電気的出力に基づいて、インク送出
用ポンプ38の駆動が停止される。このような繰り返し
により、メインタンクからサブタンクに対して断続的に
インクが補給されるように作用し、各サブタンクには、
常にほぼ一定のインクが貯留されるようになされる。
【0122】この構成によると、図2乃至図11に示す
実施の形態のように、加圧ユニットを構成する空気加圧
ポンプによる空気圧を各メインタンクに印加する構成は
不要となり、インク供給システムの構成をある程度簡素
化することができる。
【0123】そして、図12に示したインク供給システ
ムにおいても、記録装置の動作電源がオフ操作された場
合には、当然ながらインク送出用ポンプ38の駆動も停
止状態とされ、インクの流通が阻止される。これによ
り、各サブタンク7から各メインタンク9に対してイン
クが逆流するという問題を回避させることができる。ま
た、図12に示すインク供給システムにおいても、前記
した各サブタンクにおけるソフト的なインク消費量演算
手段を併用することができる。
【0124】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるインクジェット式記録装置によると、サブタンク
内に貯留されたインク量を検出するインク量検出手段
と、メインタンクとサブタンクとの間のインク補給路に
配置され、前記インク量検出手段によるインク量の検出
状況に応じてメインタンクからサブタンクに対するイン
クの補給が制御されるインク補給制御手段とを具備した
ので、例えば印字中においても常にサブタンクに対して
インクが補給されてサブタンク内に適正なインク量を保
持させることができる。したがって、これを例えば多ノ
ズル化された記録ヘッドを用い、且つキャリッジの走査
距離が長い大型の記録装置に採用しても、スループット
を低下させることなく、安定した印字動作を実行させる
ことができる。
【0125】また、本発明にかかるサブタンクへのイン
ク補給方法を採用したインクジェット式記録装置による
と、メインタンクに対して加圧ユニットによる空気圧が
印加されると共に、サブタンク内に貯留されたインク量
の検出状態に応じて、メインタンクとサブタンクとの間
のインク補給路に配置されたインク補給バルブを開閉弁
制御するようになされるので、前記した技術的な効果に
加え、各サブタンクに対するインクの補給動作を迅速に
行うことができ、各サブタンク内のインク量を常に適正
な状態に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット式記録装置の
全体構成を示した平面図である。
【図2】メインタンクから記録ヘッドに至るインク供給
システムを示した模式図である。
【図3】サブタンクの一部の構成を割愛し、これを一面
方向から視た状態の斜視図である。
【図4】同じくサブタンクを一面方向から視た状態の透
視図である。
【図5】同じくサブタンクを裏面方向から視た状態の背
面図である。
【図6】サブタンクに収納されたフロート部材の構成を
示した分解斜視図である。
【図7】大気開放弁を兼ねた圧力調整弁の第1の実施の
形態について、圧力調整弁として機能している状態を示
した一部断面図である。
【図8】図7に示した大気開放弁を兼ねた圧力調整弁に
おいて、大気開放状態を示した一部断面図である。
【図9】大気開放弁を兼ねた圧力調整弁の第2の実施の
形態を示した一部断面図である。
【図10】大気開放弁を兼ねた圧力調整弁の第3の実施
の形態について、圧力調整弁として機能している状態を
示した一部断面図である。
【図11】図10に示した大気開放弁を兼ねた圧力調整
弁において、大気開放状態を示した一部断面図である。
【図12】本発明を適用したインクジェット式記録装置
におけるメインタンクから記録ヘッドに至るインク供給
システムの他の構成を示した模式図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 6 記録ヘッド 6a ノズル開口 7(7a,7b,7c,7d) サブタンク 8 カートリッジホルダ 9(9a,9b,9c,9d) メインタンク(インク
カートリッジ) 10 可撓性チューブ(イン
ク補給路) 11 キャッピング手段 12 ワイピング手段 21 空気加圧ポンプ(加圧
ユニット) 22 大気開放弁を兼ねた圧
力調整弁 23 圧力検出器 24 インクパック 25 空気室 26 バルブ(インク補給制
御手段) 31 フロート部材 32 永久磁石 33(33a,33b) ホール素子(磁電変換
素子) 38 インク送出用ポンプ
(インク補給制御手段) 43 インク貯留空間 44 支持軸 45 支持腕部材 81 開閉弁ユニット 81a 上ケース 81b 下ケース 82 ダイヤフラム弁 84c 通気孔 85 スライド軸 87 ばね部材 89 支軸 90 駆動レバー 91 電磁プランジャー 91a 作動ロッド 93 引っ張りばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA26 EB17 EB21 EB34 EB53 EB56 EC02 EC17 EC18 EC32 EC64 KA08 KB04 KB08 KB11 KB37 KC02 KC14 KC17

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジに搭載されて記録用紙の幅方
    向に往復移動される記録ヘッドと、前記記録ヘッドと共
    にキャリッジに搭載され、メインタンクからインク補給
    路を介してインクの補給を受けると共に、前記記録ヘッ
    ドにインクを供給するサブタンクとを備えたインクジェ
    ット式記録装置であって、 前記サブタンク内に貯留されたインク量を検出するイン
    ク量検出手段と、メインタンクとサブタンクとの間のイ
    ンク補給路に配置され、前記インク量検出手段によるイ
    ンク量の検出状況に応じてメインタンクからサブタンク
    に対するインクの補給が制御されるインク補給制御手段
    とを具備したことを特徴とするインクジェット式記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記メインタンクからサブタンクに至る
    インク補給路が、可撓性のインク補給チューブにより構
    成されている請求項1に記載のインクジェット式記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記メインタンクには加圧ユニットによ
    り生成される空気圧が印加され、前記空気圧の作用によ
    りメインタンクからサブタンクに対してインクを補給す
    るように構成されると共に、前記インク補給制御手段が
    インク量検出手段によって生成される制御信号によって
    開閉弁されるインク補給バルブにより構成された請求項
    1または請求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記メインタンクは、その外郭が気密状
    態に形成され、内部にインクを封入した可撓性素材によ
    り形成されたインクパックが収納されると共に、メイン
    タンクの外郭構成部とインクパックとで形成される空間
    内に前記加圧ユニットにより生成される空気圧が印加さ
    れるように構成した請求項3に記載のインクジェット式
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドより吐出される各インク
    をそれぞれ封入する複数のメインタンクが具備され、1
    つの加圧ユニットにより発生される空気圧が、前記各メ
    インタンクに対してそれぞれ印加されるように構成した
    請求項3または請求項4に記載のインクジェット式記録
    装置。
  6. 【請求項6】 加圧ユニットを構成する空気加圧ポンプ
    と前記メインタンクとの間における空気流路には、空気
    加圧ポンプによって加圧された空気圧を検知する圧力検
    出器が配置され、圧力検出器の検出値に応じて前記空気
    加圧ポンプの駆動を制御するように構成した請求項3乃
    至請求項5のいずれかに記載のインクジェット式記録装
    置。
  7. 【請求項7】 加圧ユニットを構成する空気加圧ポンプ
    と前記メインタンクとの間における空気流路には、所定
    の空気圧以上において圧力を開放してメインタンクに加
    わる空気圧を所定の範囲に維持させる圧力調整弁が配置
    されてなる請求項3乃至請求項6のいずれかに記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 加圧ユニットを構成する空気加圧ポンプ
    と前記メインタンクとの間における空気流路には、空気
    加圧ポンプによる加圧状態を解除することができる大気
    開放弁が配置されてなる請求項3乃至請求項7のいずれ
    かに記載のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記インク量検出手段には、サブタンク
    内に収容されて、サブタンク内に貯留されたインクによ
    って浮上するフロート部材と、前記サブタンク内のイン
    ク量に応じた前記フロート部材の浮上位置にしたがって
    電気的出力を発生する出力発生手段が具備され、前記出
    力発生手段により得られる電気的出力に基づいて、前記
    インク補給制御手段が制御されるように構成した請求項
    1乃至請求項8のいずれかに記載のインクジェット式記
    録装置。
  10. 【請求項10】 前記出力発生手段には、フロート部材
    に配置された永久磁石と、フロート部材の浮上位置にし
    たがった前記永久磁石による磁力線量に応じて電気的出
    力を発生する磁電変換素子が具備されてなる請求項9に
    記載のインクジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】 前記磁電変換素子がホール素子である
    請求項10に記載のインクジェット式記録装置。
  12. 【請求項12】 前記インク量検出手段は、記録ヘッド
    によるインク滴の吐出量および記録ヘッドからのインク
    の吸引量等を計算することによってサブタンク内のイン
    ク量を検出するように構成され、前記インク量検出手段
    によるインク量検出状況に応じてインク補給制御手段が
    制御されるように構成した請求項1乃至請求項8のいず
    れかに記載のインクジェット式記録装置。
  13. 【請求項13】 前記インク補給制御手段が、メインタ
    ンクからサブタンクに至るインク補給路に配置され、前
    記インク量検出手段による検出状況に応じて駆動制御さ
    れるインク送出用ポンプにより構成された請求項1、請
    求項2、請求項9乃至請求項12のいずれかに記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  14. 【請求項14】 メインタンクとサブタンクとの間のイ
    ンク補給路に配置された前記インク補給制御手段は、記
    録装置の動作電源がオフ状態とされた場合に、インクの
    流通が遮断されるように構成した請求項1乃至請求項1
    3のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  15. 【請求項15】 前記空気加圧ポンプからメインタンク
    に至る空気流路に配置された大気開放弁は、記録装置の
    動作電源がオフ状態とされた場合に開弁され、前記空気
    流路の加圧状態が解除されるように構成した請求項8乃
    至請求項14のいずれかに記載のインクジェット式記録
    装置。
  16. 【請求項16】 キャリッジに搭載されて記録用紙の幅
    方向に往復移動される記録ヘッドと、前記記録ヘッドと
    共にキャリッジに搭載され、メインタンクからインク補
    給路を介してインクの補給を受けると共に、前記記録ヘ
    ッドにインクを供給するサブタンクとを備えたインクジ
    ェット式記録装置におけるメインタンクからサブタンク
    へのインク補給方法であって、 前記メインタンクには加圧ユニットを構成する空気加圧
    ポンプによる空気圧が印加されると共に、前記サブタン
    ク内に貯留されたインク量の検出状態に応じて、メイン
    タンクとサブタンクとの間のインク補給路に配置された
    インク補給バルブを開弁制御するバルブ開弁ステップ
    と、インク補給バルブを閉弁制御するバルブ閉弁ステッ
    プとを繰り返して実行するようになされたサブタンクへ
    のインク補給方法。
  17. 【請求項17】 前記空気加圧ポンプからメインタンク
    に至る空気流路における空気圧の状態に応じて、空気加
    圧ポンプを駆動させる加圧ポンプ駆動ステップと、空気
    加圧ポンプの駆動を停止させる加圧ポンプ停止ステップ
    とを繰り返して実行するようになされた請求項16に記
    載のサブタンクへのインク補給方法。
  18. 【請求項18】 前記空気加圧ポンプからメインタンク
    に至る空気流路に、さらに所定の空気圧以上において圧
    力を開放する圧力調整弁が配置され、少なくとも前記加
    圧ポンプ駆動ステップの実行中において、前記空気流路
    が所定以上の空気圧となった場合に圧力調整弁が開弁す
    る圧力開放ステップを実行するようになされた請求項1
    7に記載のサブタンクへのインク補給方法。
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