JP5246439B2 - 電子レンジ加熱用液状物含有食品 - Google Patents
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Description
消泡剤乳化組成物の乳化粒子が0.1〜0.5μmの平均粒子径を有することを特徴とする電子レンジ加熱用液状物含有食品を提供する。
<乳化物の調製>
以下に説明する各試験において、所定の成分A(乳化剤)、B(乳化剤)及びC(食用油脂)を用い、消泡剤乳化組成物を調製した。得られた消泡剤乳化組成物を用いて試験1〜4を行い、消泡効果の確認と調製後の試験溶液の状態を目視観察した。
所定量の乳化剤(成分B)を60質量部のイオン交換水に添加し、加熱溶解して水性乳化剤溶液を得た。それとは別に、所定量の乳化剤(成分A)と食用油脂(成分C)とを混合し、加熱溶解して油性乳化剤溶液を得た。得られた水性乳化剤溶液と油性乳化剤溶液とを混合し、混合物の全量が100質量部となるように、イオン交換水を添加した。得られた混合物を高圧乳化装置により、所定の乳化粒子の平均粒子径が得られる条件にて乳化処理し、消泡剤乳化組成物を調製した。
100mlメスフラスコに4%脱脂粉乳水溶液69.93質量部に、上記調製方法にて得られた消泡剤乳化組成物0.07質量部を添加し、全体を70質量部とした。この混合物を縦型振とう機にて振とうし、泡立ち量と消泡時間とを測定し、以下の消泡効果基準に従って消泡効果を評価した。また、振とう後の溶液の状態について、目視観察し、以下の溶液評価基準に従って評価した。
◎ ・・・ 消泡効果高い
○ ・・・ 消泡効果あり
△ ・・・ 消泡効果低い
× ・・・ 消泡効果殆どなし
◎ ・・・ 状態良好(析出物なし)
○ ・・・ 状態やや良好(少し析出物あり)
△ ・・・ 析出物あり
× ・・・ 析出物多く、油浮きあり
下記の成分A〜Cを用いて所定の平均粒子径を有する消泡剤乳化組成物を調製し、消泡効果と溶液の状態を評価した。得られた結果を表1に示す。
成分A : ポリグリセリンエルカ酸エステル(HLB 5.0) 20部
成分B : ショ糖ステアリン酸エステル(HLB 16) 2部、酵素分解レシチン0.5部
成分C : 食用油脂(サラダ油) 10部
表2に記載の成分A〜Cの所定量を組み合わせて消泡剤乳化組成物(乳化粒子の平均粒子径0.1μm)を調製し、消泡効果と溶液の状態を評価した。得られた結果を表2に示す。
<成分A>
*1: モノグリセリンステアリン酸エステル
*2: ショ糖脂肪酸ベヘニン酸エステル
*3: ポリグリセリンエルカ酸エステル
*4: ポリグリセリンオレイン酸エステル
*5: ショ糖脂肪酸ステアリン酸エステル
*6: ショ糖脂肪酸ステアリン酸エステル
<成分B>
*7: ポリグリセリンオレイン酸エステル(HLB16)
*8: 酵素分解レシチン
*9: ショ糖ステアリン酸エステル(HLB16)
表3に記載の成分A〜Cの所定量を組み合わせて消泡剤乳化組成物(乳化粒子の平均粒子径0.1μm)を調製し、本試験では乳化剤Bの添加量を変化させた場合の消泡効果と溶液の状態を評価した。なお、成分A〜Cは、試験例2テスト区16と同じものを使用した。得られた結果を表3に示す。
試験3と同様に、表4に記載の成分A〜Cの所定量を組み合わせて消泡剤乳化組成物(乳化粒子の平均粒子径0.1μm)を調製し、本試験では食用油脂Cの添加量を変化させた場合の消泡効果と溶液の状態を評価した。なお、成分A〜Cは、試験例2テスト区16と同じものを使用した。得られた結果を表4に示す。
以下の実施例及び比較例において使用する表5の配合の消泡剤乳化組成物X、Y及びZを、参考例1と同様に調製した。
<アサリのボンゴレソース煮(蒸し)>
(1)投入する具材
パウチ内に後に加える具材をアサリ150gとした。
下記表6に示す配合原料を用意した。次に、二重釜に、大豆油、ニンニクペースト、ニンニクエキス粉末、砂糖、食塩、加工澱粉及び清水を投入し撹拌混合しながら品温90℃になるまで加熱することによりボンゴレソースを調製した。
前述の(2)の電子レンジ調理用容器詰め液状食品のジッパーを開封し、(1)のアサリ150gを入れ、再度ジッパーを閉じた。次に、電子レンジ内にアサリ投入後の電子レンジ調理用容器詰め液状食品を蒸気抜き機構が上面になるように平置きした。これを電子レンジで加熱調理(600W×6分間)をし、料理の取出用のノッチから開封してこれを大皿にあけた。電子レンジ加熱中の液状食品は、沸騰しても容器からふきこぼれが発生しなかった。
<ブロッコリーのクリーム煮>
(1)加える具材
パウチ内に後に加える具材を一口大(約3cm角)にカットしたブロッコリー約100gとした。
表7に示す配合原料を用意した。まず、カゼインナトリウム、卵黄リゾレシチン、キサンタンガム、脱脂粉乳、加工澱粉、食塩及び香辛料を粉体混合した。次に、ミキサーにこの粉体混合物及び清水を投入して撹拌混合した後、菜種油を徐々に加えながら更に撹拌混合した。続いて、加熱した二重釜に、得られた混合液を加えて撹拌しながら品温90℃になるまで加熱することによりクリームソースを得た。
次に、得られたクリームソース200gを弱化シール部と切欠とからなる蒸気抜き機構を有するジッパー付きスタンドパウチ(実施例1と同じ)に充填密封後、レトルト処理(115℃、15分間)し、パウチ内にレトルトクリームソース(200mL)が充填されている電子レンジ調理用容器詰め食品を得た。また、レトルトクリームソースの粘度は2Pa・sであった。
(3)の電子レンジ調理用容器詰め食品のジッパーを開封し、(1)のブロッコリー100gを入れ、再度ジッパーを閉じた。次に、電子レンジ内にブロッコリー投入後の電子レンジ調理用容器詰め液状食品を蒸気抜き機構が上面になるように平置きした。これを電子レンジで加熱調理(600W×4分間)をし、料理の取出用のノッチから開封してこれを大皿にあけた。電子レンジ加熱中の液状食品は、沸騰しても容器からふきこぼれが発生しなかった。
<タラのみぞれ煮>
(1)投入する具材
パウチ内に後に加える具材をタラ(厚みが2cmの切り身2切れ)200gとした。
消泡剤乳化組成物の組成の、クリーム煮における泡立ちとふきこぼれに与える影響を調べるために以下の試験を行った。即ち、実施例2において、消泡剤乳化組成物Xに代えて消泡剤乳化組成物Y、Z、シリコーン又は消泡剤乳化組成物Xに代えて清水を使用すること以外は、実施例2と同様に電子レンジ調理用容器詰め液状食品を調製し、同様にブロッコリーのクリーム煮を電子レンジ加熱により調理し、泡立ちとふきこぼれの有無を以下の基準に従って評価した。得られた結果を表9に示す。
◎: 沸騰しているが、液面上に泡が沸き上がっていない。
○: 沸騰して液面上に泡が沸きあがっており、泡が沸きあがっている高さは、液面から20mm以下である。
△: 沸騰して液面上に泡が沸きあがっており、泡が沸きあがっている高さは、液面から20mmを超える高さである。
有: 容器から泡がふきあがり、蒸気口から下にソースがこぼれる状態
無: 容器の蒸気口から下にソースがこぼれていない状態
10 パウチ
11 側縁シール部
12 上縁シール部
13 ジッパー部
14 ジッパーシール部
15 ノッチ
16 ノッチ
17 蒸気抜き機構
18 弱化シール部
19 切欠
20 具材
30 (レトルト)調味液
40 説明表示
Claims (6)
- 食用油脂が親油性乳化剤と親水性乳化剤とで乳化されてなる消泡剤乳化組成物を含有する電子レンジ加熱用液状物含有食品であって、
親油性乳化剤が、HLB2〜8の乳化剤であり、
親水性乳化剤が、HLB10以上のポリグリセリン脂肪酸エステル、HLB10以上のショ糖脂肪酸エステル、及びレシチンから選ばれる少なくとも1種であり、
消泡剤乳化組成物の乳化粒子が0.1〜0.5μmの平均粒子径を有することを特徴とする電子レンジ加熱用液状物含有食品。 - 消泡剤乳化組成物が、親油性乳化剤1質量部に対し、親水性乳化剤を0.02〜0.5質量部、食用油脂を0.1〜2質量部の割合で含有する請求項1記載の電子レンジ加熱用液状物含有食品。
- 請求項1又は2記載の電子レンジ加熱用液状物含有食品が、電子レンジ加熱用容器に充填されていることを特徴とする電子レンジ加熱用容器詰め食品。
- 電子レンジ加熱に必要なワット数と時間の説明表示を備えている請求項3記載の電子レンジ加熱用容器詰め食品。
- 請求項1又は2記載の電子レンジ加熱用液状物含有食品を、電子レンジで加熱することを特徴とする加熱食品の製造方法。
- 請求項3又は4記載の電子レンジ加熱用容器詰め食品の容器内に具材を投入し、電子レンジで加熱することを特徴とする加熱食品の製造方法。
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