JP5245969B2 - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、近年の高画質化からトナーの小粒経化や重合トナーによる球形化がおこなわれているが、このトナーの改良に伴い上記クリーニング性を考慮した中間転写体においても経時でのクリーニング性を維持することが難しくなってきている。即ち、中間転写体の表面からクリーニングブレードで残留トナーを繰り返し除去すると、中間転写体の表面摩擦係数が上昇し、表面摩擦係数の上昇に伴いクリーニングブレード先端の中間転写体の移送方向への巻き込みが発生しやすくなり、クリーニングブレードの巻き込みが発生するとクリーニング不良が発生してしまう。その結果、中間転写体表面に残留トナーが付着してトナー像の欠落(フィルミング)も発生しやすくなる。
また、間接転写方式のタンデム型画像形成装置では、連続して記録媒体に画像を形成する連続画像形成動作時に、中間転写体に2次転写部材が当接したままの状態になっている。そのため、連続画像形成動作時に、記録媒体に転写されないプロセス制御用のトナー濃度基準パターンのトナー画像が中間転写体上に形成されると、その中間転写体上の基準濃度パターンのトナー画像が2次転写部材側に転写されてしまう。この転写されて2次転写部材に付着したトナーは、中間転写体の表面の汚れや記録媒体裏面の汚れの原因となる。
このように2次転写部材の表面にトナーが転写される場合があるために、2次転写部材上のトナーを確実にクリーニングすることが必要となっていた。そこで、特許文献3では、2次転写部材上のトナーを良好にクリーニングするためにクリーニングブレードと共に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を備えることが開示されている。
このような離型オイルを定着ローラ表面に塗布した定着装置を使用すると、記録媒体の表裏両面にトナー像を形成する場合に、一度定着装置を通過した記録媒体の裏面には離型オイルが付着し、離型オイルが付着した記録媒体の裏面にトナー画像を中間転写体から転写する際に離型オイルが付着した記録媒体が2次転写装置を通過することになる。その結果、記録媒体と接触する2次転写ローラ等の2次転写部材や中間転写体、更には、中間転写体と接する感光体に離型オイルが付着する。このように、離型オイルが表面に付着した中間転写体を使用すると、オイルゴースト現象を発生する。このようなオイルゴースト現象の発生を抑制するため、中間転写体の表面に付着する離型オイルを除去するクリーニングブレードを中間転写体表面に摺接させて配設することが提案されている。(特許文献4参照)
また、特許文献3には、2次転写ローラの表面に摺接するクリーニングブレードと潤滑剤塗布装置とを有するクリーニング装置を備えた画像形成装置が開示されているが、この画像形成装置の定着装置において離型オイルを使用することについて開示がない。
また、特許文献4においては、画像形成装置の定着装置において離型オイルを使用することが記載され、中間転写ベルトに、残留トナーと離型オイルを除去するクリーニングブレードを中間転写ベルトの表面に摺接させることが開示されている。しかしながら、この特許文献4には、クリーニング装置として中間転写ベルトの表面摩擦係数を低減させる潤滑剤塗布装置を備えることについて開示がない。
このように、潤滑剤に離型オイルとトナーが付着した状態で放置すると、潤滑剤表面に離型オイルとトナーの混合物が固着してしまい、潤滑剤を塗布できなくなる。その結果、潤滑剤が塗布されていない部分では、トナーをクリーニングブレードで除去しきれず、すり抜けたトナーによる記録媒体の汚れが発生したり、表面の摩擦係数が上昇してクリーニングブレードのめくれなどの問題が発生する。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、トナー及び離型オイルが付着した感光体、中間転写体、2次転写部材等の回転体のクリーニング装置において、潤滑剤を回転体表面に常に適切に塗布することの可能なクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
また、請求項2の発明は、請求項1のクリーニング装置において、前記回転体が、表面にトナー像が作像される感光体、当該感光体に作像されたトナー像が転写される中間転写体又は当該中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写する2次転写部材のいずれかであることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2記載のクリーニング装置において、前記回転体が、2次転写部材であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3記載のクリーニング装置において、前記2次転写部材は、前記中間転写体に対して接離自在に取り付けられ、当該2次転写部材が中間転写体から離間したときに、潤滑剤固着防止動作を行うように制御されていることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記画像形成装置は、表面にトナー像が定着された記録媒体を反転走行させて当該記録媒体の裏面にトナー像を形成させる両面画像形成手段を備えていることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項6記載の画像形成装置において、前記潤滑剤固着防止動作が、前記記録媒体の両面に画像形成させる動作の終了後に行われることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項7記載の画像形成装置において、前記記録媒体の両面に画像形成される通紙枚数に応じて前記潤滑剤固着防止動作における前記ブラシローラの回転時間を変更することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項5乃至9のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記ブラシローラの制御は、画像形成装置の異常停止後の立ち上げ時に行われることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項5乃至10のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記クリーニング装置は、前記回転体の複数に対して配設され、前記固形潤滑剤に対するトナーと離型オイルの固着が発生し易い回転体ほど前記ブラシローラの制御時における当該ブラシローラの回転時間を長くすることを特徴とする。
図1は、本発明による一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す模式図である。図2は、図1で示す画像形成装置に使用される1個の作像ユニットの概略構成を示す摸式図である。
本実施形態に係る画像形成装置は、図1に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)(以下、YMCKと略する)のトナー像を作像する作像ユニット18Y、18M、18C、18Kが中間転写体である無端状の中間転写ベルト10の移送方向(矢印A)に沿って直列に配置された作像部20を有する間接(中間)転写方式のタンデム型画像形成装置である。この画像形成装置は、搬送路48、手差し給紙路53、手差しトレイ51、レジストローラ対49、搬送ベルトユニット24、定着装置25、搬送切替装置29、排紙ローラ対52、排紙トレイ57、給紙カセット44、スイッチバック路55等を備えている。また、作像ユニット18Y、18M、18C、18Kの上方には、外部のスキャナによって読取られた画像情報やパーソナルコンピュータから送られてくる画像情報に基づいてY画像、M画像、C画像、K画像の静電潜像を形成する光ビームLY、LM、LC、LKを作像ユニット18Y、18M、18C、18Kの感光体40Y、40M、40C、40Kに照射する光書き込みユニット21を有している。
現像装置60は、図示しない磁性キャリアと非磁性のYトナーとを含有する二成分現像剤(以下、単に現像剤という)を用いて感光体40上に光書き込みユニット21(図1参照)から照射された光ビームLによって形成された静電潜像に対してトナーを供給してトナー像に現像するものである。現像装置60は、固定磁石を内蔵し、回転するスリーブで現像剤を保持しながら穂立てを行って、感光体40上の静電潜像にトナーを供給する現像ローラ61A、61Bを備えている。上記二成分現像剤の代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤によって現像を行うタイプのものを使用してもよい。
また、中間転写ベルト10には、図1に示すように、感光体40Y、40M、40C、40Kから転写されたトナー像を2次転写ローラ22によって、転写紙等の記録媒体P上に転写後に残存するトナーを除去するベルトクリーニング装置17が配設されている。このベルトクリーニング装置17については、後述する。
2次転写ニップを通過した記録媒体Pは、中間転写ベルト10から離間して、搬送ベルトユニット24に受け渡される。この搬送ベルトユニット24は、無端状の搬送ベルト24aを駆動ローラ23Aと従動ローラ23Bとによって張架しながら、駆動ローラ23Aの回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動せしめる。そして、2次転写ニップから受け渡された記録媒体Pをベルト上部張架面に保持しながら、ベルトの無端移動に伴って搬送して定着装置25に受け渡す。
無端状の定着ベルト26は、弾性駆動ローラ26aと、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ26bとに掛け回された状態で、弾性駆動ローラ26aの図中時計回り方向の回転駆動に伴って、図中時計回り方向に無端移動する。そして、加熱ローラ26bに対する掛け回し位置で、加熱ローラ26bによって加熱される。加熱ローラ26bの発熱源に対する電源供給のオン、オフは、図示しない定着温度制御部によって制御される。この定着温度制御部は、定着ベルト42の表面温度を検知する図示しない温度センサによる検知結果が所定値になるように、前述の電源供給をオン、オフ制御する。
無端移動する定着ベルト26における弾性駆動ローラ26aに対する掛け回し箇所には、加圧ローラ27が当接して定着ニップを形成しながら、図中反時計回り方向に回転駆動している。上述した2次転写ニップを通過した記録媒体Pは、定着装置25内に送られて、定着ニップに挟み込まれる。そして、加圧や加熱の作用により、トナー像の定着処理が施される。
定着ベルト26における加熱ローラ26bに対する掛け回し箇所には、オイル塗布ローラ26dが当接している。このオイル塗布ローラ26dは、定着ベルト26の表面に当接しながら回転することで、離型促進剤としての離型オイルを同表面に塗布する。この実施形態においては、離型オイルとしては、シリコーンオイルが使用されている。
オイル塗布ローラ26dの近傍には、オイル受け皿26g、オイル浸透フェルト26f、及びオイル供給ローラ26eが配設されている。オイル受け皿26g内には、オイルが貯留されている。このオイル受け皿26gには、所定の高さ位置でオイル受け皿26g内のオイルをオーバーフローさせる図示しないオーバーフロー管が設けられている。オイル受け皿26gに対しては、図示しないオイル補給装置によってオイルが定期的に補給されるが、このとき、余剰のオイルは前述のオーバーフロー管を経由してオイル補給装置に戻される。
定着装置25は、以上のようにして定着ベルト26に離型オイルを塗布することで、定着ベルト26に対するトナーのオフセットを抑えている。また、定着ベルト26に塗布した離型オイルを、記録媒体Pが挟み込まれていない定着ニップで加圧ローラ27に転移させることで、加圧ローラ27に対するトナーのオフセットも抑えている。
先に示した図1において、2次転写ニップで第1面にトナー像が転写され、且つ定着装置25でその第1面(表面)にトナー像が定着せしめられた記録媒体Pは、搬送切替装置29に向けて送り出される。
また、記録媒体Pの両面に対してそれぞれ画像を形成する両面モードのプリントジョブの実行時において、両面にそれぞれ画像が定着された記録媒体Pを定着装置25から受け取ったときにも、搬送先を排紙路58に設定する。これにより、両面に画像が形成された記録媒体Pを、機外の排紙トレイ57上に排紙する。一方、両面モードのプリントジョブの実行時において、第1面だけに画像が定着された記録媒体Pを定着装置25から受け取ったときには、搬送先を再送路54に設定する。
2次転写ニップで第2面(裏面)にもトナー像が転写された記録媒体Pは、定着装置25を経由して第2面にトナー像が定着せしめられた後、搬送切替装置29と、排紙路58と排紙ローラ対52とを経由して、排紙トレイ57上に排紙される。
このように、記録媒体Pの両面に画像形成が行なわれる際に、上述の離型オイルを塗布する定着装置を経由して画像形成が行われると、記録媒体Pの第1面にトナー像が定着された記録媒体Pの第2面には離型オイルが付着する。このように、第2面に離型オイルが付着した記録媒体Pに2次転写ニップで中間転写ベルト10からトナー像を転写する際に、2次転写ニップを構成する2次転写ローラ22及び中間転写ベルト10に記録媒体Pから離型オイルが転移付着する。さらに中間転写ベルト10から感光体40へも離型オイルが転移し、感光体40の表面を汚染する。
この残存トナーの除去を行うために、本実施形態における画像形成装置においては、2次転写ローラ22に付着したトナーを除去する2次転写ローラクリーニング装置1が配設されている。これらのベルトクリーニング装置17及び2次転写ローラクリーニング装置1には、後述するように、中間転写ベルト10の表面または2次転写ローラ22の表面と摺接するクリーニングブレードと共に、中間転写ベルト10又は2次転写ローラ22の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段が配設されている。
このような2次転写ローラクリーニング装置1やベルトクリーニング装置17において、前記回転体に、前述のように、離型オイルやトナーが付着するとブラシローラを介して固形潤滑剤の表面に付着し、経時と共に硬く固着してしまい、ブラシローラによる固形潤滑剤表面からの適切な潤滑剤の削り取りが困難となる。その結果、回転体への潤滑剤の供給が不十分となって、クリーニングブレードによる回転体表面からのトナー等の除去が適切に行われなくなってしまう。
本発明においては、このような固形潤滑剤表面へのトナーと離型オイルの混合物による固着を抑制し、常に適切に回転体表面に潤滑剤を供給して、適切なクリーニングを可能とするクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
2次転写ローラクリーニング装置1は、図4に示すように、ケース2内に回転軸22aを支軸として回転可能に取り付けられた2次転写ローラ22の外周表面22bに潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段3と、2次転写ローラ22の外周表面22bからトナー等を除去するクリーニングブレード手段4を備えている。潤滑剤塗布手段3は、回転軸5aを支軸としてケース2に回転可能に取り付けられ、2次転写ローラ22の外周表面22bと外周が摺接する第1ブラシローラ5と、ケース2内取り付けられたホルダー6内に収容された固形潤滑剤7と、固形潤滑剤7の先端7aが第1ブラシローラ5の外周に圧接するように、ホルダー6内に取り付けられたバネ部材6aとを有している。
従って、第1ブラシローラ5と2次転写ローラ22とが図示されない駆動モータによって、それぞれ矢印方向E及びF方向に回転駆動されることによって、固形潤滑剤7の先端7aから潤滑剤を削り取り、削り取った潤滑剤を2次転写ローラ22の外周表面22bに塗布して、2次転写ローラ22の外周表面の表面摩擦係数を低減可能となっている。
そして、異物収容凹部2a内に収容された異物は、異物収容凹部2a内に配設された搬送スクリュー8によって図示しない廃トナー収容部に搬送される。また、この実施形態に係る2次転写ローラクリーニング装置1は、ケース2内に回転軸9aを支軸として回転可能に取り付けられたトナー、紙粉等の異物除去用の第2ブラシローラ9が配設されており、2次転写ローラ22の矢印F方向への回転及び第2ブラシローラ9の矢印G方向への回転と相俟って2次転写ローラ22の外周表面22bに付着するトナーや紙粉等の異物を2次転写ローラ22の外周表面から除去し、異物収容凹部2a内に落下させて収容している。
両面印刷時に2次転写ローラ22に付着した離型オイルは、前述のように、第1ブラシローラ5を介して固形潤滑剤7の表面に付着する。また、ジャム時など大量のトナーが2次転写ローラ22付着した場合は、クリーニングブレード手段4で全てのトナーが除去できず、除去できなかったトナーはブラシローラ5を介して固形潤滑剤7の表面に付着する。固形潤滑剤7に、離型オイルやトナーが付着した状態で放置すると固形潤滑剤7の先端表面に混合物が固着して、第1ブラシローラ5で固形潤滑剤7を削れなくなり、固形潤滑剤7を塗布できなくなる。
ここで、2次転写ローラ22と中間転写ベルト10とが接触した状態で上記潤滑剤固着防止動作を行うと、離型オイルが2次転写ローラ22に供給されてしまうので固形潤滑剤への固着を防ぐためにより多くの時間をかけて2次転写ローラ22を回転駆動させる必要が生じる。よって、2次転写ローラ22と中間転写ベルト10とを離間させた状態で潤滑剤固着防止動作を行う方が好ましい。
そこで、種々実験の結果、本発明の効果を得るためには、2次転写ローラ22及び第1ブラシローラ5をさらに長い時間(例えば数分間程度)回転駆動させ、固形潤滑剤7に付着している離型オイルを2次転写ローラ22に移動させる必要があることが判明した。
さらに、このような離型オイルの除去は、記録媒体Pへのトナー像の印刷終了後であれば充分であるが、特に、記録媒体Pに対する両面印刷終了時に行うことが最も有効であることが分かった。さらに、両面印刷される記録媒体Pの通紙枚数に応じて離型オイルによる2次転写ローラ22の付着量が変化し、通紙枚数が多いほど付着量が多くなるので潤滑剤固着防止動作を行わせる際の2次転写ローラ22及び第1ブラシローラ5の回転動作時間を長くする必要があることが判明した。
このような実験結果から、2次転写ローラクリーニング装置1の潤滑剤固着防止動作を確実に制御するために、本実施形態に係る画像形成装置においては、図5に示すように、制御装置100を用いて、2次転写ローラ22の接離動作及び2次転写ローラ22と第1ブラシローラの回転時間を制御するようになっている。即ち、両面印刷終了検知手段101からの検知信号の入力によって、制御部105で2次転写ローラ接離駆動手段106を駆動させて、2次転写ローラ22を中間転写ベルト10から離間させる。
なお、2次転写ローラ接離駆動手段106は、両面印刷終了検知手段101の検知信号によって動作させるのではなく、2次転写ローラ22による記録媒体Pへのトナー像の転写時の検知信号によって作動するようにし、両面印刷終了検知手段101による検知信号は、2次転写ローラ接離駆動手段106が離間状態であることを確認するものであっても良い。
また、図5で示す制御装置においては、後述する中間転写ベルトのベルトクリーニング装置17の潤滑剤固着防止動作の動作を制御するようになっており、両面印刷終了検知手段101、両面印刷通紙枚数検出手段102、異常停止立ち上げ検知手段103及びトナー濃度基準パターン画像形成検知手段104からの検知信号に基づいて、中間転写ベルト駆動手段108、中間転写ベルト接離手段109及びベルトクリーニング手段の第3ブラシローラの駆動モータ110を制御するようになっている。
なお、本実施形態においては、固形潤滑剤はステアリン酸亜鉛、離型オイルはシリコーンオイルを使用している。
前述のように、ベルトクリーニング装置17における潤滑剤塗布手段においても離型オイルによる固形潤滑剤の表面の固着が発生する。そのため、本実施形態においては、潤滑剤塗布手段に、潤滑剤固着防止動作の動作を行うように制御している。まず、図6に基づいて、ベルトクリーニング装置17の構成について説明する。
本実施形態に係るベルトクリーニング装置17は、中間転写ベルト10の表面に固形潤滑剤から潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段70と、中間転写ベルト10の表面から離型オイルやトナーを除去するクリーニングブレード手段71とを備えている。潤滑剤塗布手段70は、回転軸73aを支軸としてケース75に回転可能に取り付けられ、ブラシローラ対向ローラ65によって中間転写ベルト10と摺接する第3ブラシローラ73と、ケース75内取り付けられたホルダー77内に収容された固形潤滑剤74と、固形潤滑剤74の先端74aが第3ブラシローラ73の外周に圧接するように、ホルダー77内に取り付けられたバネ部材77aとを有している。従って、第3ブラシローラ73が図示されない駆動モータによって、それぞれ矢印方向I方向に回転駆動されることによって、固形潤滑剤74の先端74aから潤滑剤を削り取り、削り取った潤滑剤を中間転写ベルト10の表面に塗布して、中間転写ベルト10の表面の表面摩擦係数を低減可能となっている。
また、この実施形態に係るベルトクリーニング装置17は、ケース75内に回転軸79aを支軸として回転可能に取り付けられたトナー、紙粉等の異物除去用の第4ブラシローラ79が配設されており、中間転写ベルト10の矢印A方向への移送及び第4ブラシローラ79の矢印J方向への回転と相俟って中間転写ベルト10の表面に付着するトナーや紙粉等の異物を中間転写ベルト10の表面から除去し、異物収容凹部75a内に落下させて収容している。
このように、第3ブラシローラ73の回転を制御することによって、固形潤滑剤74の先端への離型オイルとトナーの混合物の固着を抑制して、適切に中間転写ベルト10の表面に潤滑剤を塗布することが可能となる。その結果、ベルトクリーニング装置17による中間転写ベルト10のクリーニング効果を長期に亘って維持することが可能となる。
また、本発明においては、前述の図2で示す感光体40のクリーニング装置、感光体クリーニング装置30における潤滑剤塗布手段35においても、前述の2次転写ローラクリーニング装置1やベルトクリーニング装置17のように、潤滑剤固着防止動作を行うように制御しても良い。
なお、上記本発明による実施形態においては、感光体40としてドラム状感光体を使用したが、ベルト状感光体であっても良い。同様に、2次転写部材として2次転写ローラを使用したが、無端状ベルトを支持ローラに張架した2次転写部材であっても良い。また、中間転写体として、上記実施形態においては、中間転写ベルトを使用したが、中間転写ドラムであっても良い。
Claims (11)
- トナー及び離型オイルが付着する回転体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、当該回転体の表面に付着したトナー及び離型オイルを回転体表面から除去するクリーニングブレードとを備えたクリーニング装置において、
前記潤滑剤塗布手段は、前記回転体の表面に摺接するブラシローラと、当該ブラシローラに対して圧接する固形潤滑剤とを有し、当該ブラシローラの回転によって前記固形潤滑剤の表面から潤滑剤を削り取って前記回転体表面に塗布し、
前記ブラシローラは、印刷終了時後に回転駆動されて前記固形潤滑剤の表面に付着したトナー及び離型オイルを削り取る潤滑剤固着防止動作を行うように制御されていることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1のクリーニング装置において、
前記回転体が、表面にトナー像が作像される感光体、当該感光体に作像されたトナー像が転写される中間転写体又は当該中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写する2次転写部材のいずれかであることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項2記載のクリーニング装置において、
前記回転体が、2次転写部材であることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項3記載のクリーニング装置において、
前記2次転写部材は、前記中間転写体に対して接離自在に取り付けられ、当該2次転写部材が中間転写体から離間したときに、前記潤滑剤固着防止動作を行うように制御されていることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項記載のクリーニング装置を備えた画像形成装置。
- 請求項5記載の画像形成装置において、
前記画像形成装置は、表面にトナー像が定着された記録媒体を反転走行させて当該記録媒体の裏面にトナー像を形成させる両面画像形成手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6記載の画像形成装置において、
前記潤滑剤固着防止動作が、前記記録媒体の両面に画像形成させる動作の終了後に行われることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7記載の画像形成装置において、
前記記録媒体の両面に画像形成される通紙枚数に応じて前記潤滑剤固着防止動作における前記ブラシローラの回転時間を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5乃至8のいずれか1項記載の画像形成装置において、
前記潤滑剤固着防止動作が、前記回転体にトナー濃度基準パターン画像が形成、又は転写された後に行われることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5乃至9のいずれか1項記載の画像形成装置において、
前記潤滑剤固着防止動作が、画像形成装置の異常停止後の立ち上げ時に行われることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5乃至10のいずれか1項記載の画像形成装置において、
前記クリーニング装置は、前記回転体の複数に対して配設され、前記固形潤滑剤に対するトナーと離型オイルの固着が発生し易い回転体ほど前記ブラシローラの制御時における当該ブラシローラの回転時間を長くすることを特徴とする画像形成装置。
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