JP5245969B2 - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に使用されるクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、感光体上の各色のトナー像を色毎に中間転写ベルト等の中間転写体上に1次転写して重ね合わせ、中間転写体上から記録媒体上に一括2次転写してカラー画像を形成する画像形成装置が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。この場合、トナー像を記録媒体上に2次転写後に中間転写体上に残留したトナーは、クリーニングブレードやブラシローラ等の中間転写体クリーニング装置によって中間転写体表面から除去、クリーニングされて、感光体から中間転写体に転写されるトナー像に悪影響を及ぼさないようになっている。
また、近年の高画質化からトナーの小粒経化や重合トナーによる球形化がおこなわれているが、このトナーの改良に伴い上記クリーニング性を考慮した中間転写体においても経時でのクリーニング性を維持することが難しくなってきている。即ち、中間転写体の表面からクリーニングブレードで残留トナーを繰り返し除去すると、中間転写体の表面摩擦係数が上昇し、表面摩擦係数の上昇に伴いクリーニングブレード先端の中間転写体の移送方向への巻き込みが発生しやすくなり、クリーニングブレードの巻き込みが発生するとクリーニング不良が発生してしまう。その結果、中間転写体表面に残留トナーが付着してトナー像の欠落(フィルミング)も発生しやすくなる。
そこで、特許文献2では、中間転写体の表面摩擦係数を下げるために、ブラシローラと固形潤滑剤を使用して中間転写体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を備えることが開示されている。
また、間接転写方式のタンデム型画像形成装置では、連続して記録媒体に画像を形成する連続画像形成動作時に、中間転写体に2次転写部材が当接したままの状態になっている。そのため、連続画像形成動作時に、記録媒体に転写されないプロセス制御用のトナー濃度基準パターンのトナー画像が中間転写体上に形成されると、その中間転写体上の基準濃度パターンのトナー画像が2次転写部材側に転写されてしまう。この転写されて2次転写部材に付着したトナーは、中間転写体の表面の汚れや記録媒体裏面の汚れの原因となる。
このように2次転写部材の表面にトナーが転写される場合があるために、2次転写部材上のトナーを確実にクリーニングすることが必要となっていた。そこで、特許文献3では、2次転写部材上のトナーを良好にクリーニングするためにクリーニングブレードと共に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を備えることが開示されている。
ところで、記録媒体上に転写されたトナー像を定着ローラと加圧ローラとの圧接部間を通し、熱と圧力でトナー像を記録媒体上に定着する方法が広く行われている。このような定着装置においては、定着時に定着ローラがトナーと接触するため、トナーの一部が定着ローラ表面に付着したまま残り、次に搬送されてくる記録媒体と接触するときに、この記録媒体に付着して汚損したり、記録媒体が定着ローラに付着して巻きついてしまうこともある。このような事故を防止するため、定着ローラにシリコーンオイル等の離型オイルを塗布して、定着ローラに記録媒体が巻き付くことを抑制するようになっている。
このような離型オイルを定着ローラ表面に塗布した定着装置を使用すると、記録媒体の表裏両面にトナー像を形成する場合に、一度定着装置を通過した記録媒体の裏面には離型オイルが付着し、離型オイルが付着した記録媒体の裏面にトナー画像を中間転写体から転写する際に離型オイルが付着した記録媒体が2次転写装置を通過することになる。その結果、記録媒体と接触する2次転写ローラ等の2次転写部材や中間転写体、更には、中間転写体と接する感光体に離型オイルが付着する。このように、離型オイルが表面に付着した中間転写体を使用すると、オイルゴースト現象を発生する。このようなオイルゴースト現象の発生を抑制するため、中間転写体の表面に付着する離型オイルを除去するクリーニングブレードを中間転写体表面に摺接させて配設することが提案されている。(特許文献4参照)
特許文献1及び2には、中間転写ベルトのクリーニング装置として、中間転写ベルトの表面に摺接して残留トナーを除去するクリーニングブレードと中間潤滑剤転写ベルトの表面摩擦係数を低減する潤滑剤塗布装置とを備えた画像形成装置が開示されているが、これらの画像形成装置においては、定着装置において離型オイルを使用することについて開示がない。
また、特許文献3には、2次転写ローラの表面に摺接するクリーニングブレードと潤滑剤塗布装置とを有するクリーニング装置を備えた画像形成装置が開示されているが、この画像形成装置の定着装置において離型オイルを使用することについて開示がない。
また、特許文献4においては、画像形成装置の定着装置において離型オイルを使用することが記載され、中間転写ベルトに、残留トナーと離型オイルを除去するクリーニングブレードを中間転写ベルトの表面に摺接させることが開示されている。しかしながら、この特許文献4には、クリーニング装置として中間転写ベルトの表面摩擦係数を低減させる潤滑剤塗布装置を備えることについて開示がない。
画像形成装置の定着装置において離型オイルを使用した際に、記録媒体に付着した離型オイルは、2次転写ローラや中間転写体のクリーニング装置内の潤滑剤を塗布するブラシローラを介して潤滑剤にも付着する。また、ジャム発生時など大量のトナーがクリーニング装置のクリーニングブレードに当接されると、クリーニングブレードではトナーを完全に除去できない場合があるため、除去できなかったトナーがクリーニング装置の潤滑剤塗布用ブラシローラを介して潤滑剤に付着する。
このように、潤滑剤に離型オイルとトナーが付着した状態で放置すると、潤滑剤表面に離型オイルとトナーの混合物が固着してしまい、潤滑剤を塗布できなくなる。その結果、潤滑剤が塗布されていない部分では、トナーをクリーニングブレードで除去しきれず、すり抜けたトナーによる記録媒体の汚れが発生したり、表面の摩擦係数が上昇してクリーニングブレードのめくれなどの問題が発生する。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、トナー及び離型オイルが付着した感光体、中間転写体、2次転写部材等の回転体のクリーニング装置において、潤滑剤を回転体表面に常に適切に塗布することの可能なクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、トナー及び離型オイルが付着する回転体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、当該回転体の表面に付着したトナー及び離型オイルを回転体表面から除去するクリーニングブレードとを備えたクリーニング装置において、前記潤滑剤塗布手段は、前記回転体の表面に摺接するブラシローラと、当該ブラシローラに対して圧接する固形潤滑剤とを有し、当該ブラシローラの回転によって前記固形潤滑剤の表面から潤滑剤を削り取って前記回転体表面に塗布し、前記ブラシローラは、印刷終了時後に回転駆動されて前記固形潤滑剤の表面に付着したトナー及び離型オイルを削り取る潤滑剤固着防止動作を行うように制御されていることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1のクリーニング装置において、前記回転体が、表面にトナー像が作像される感光体、当該感光体に作像されたトナー像が転写される中間転写体又は当該中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写する2次転写部材のいずれかであることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2記載のクリーニング装置において、前記回転体が、2次転写部材であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3記載のクリーニング装置において、前記2次転写部材は、前記中間転写体に対して接離自在に取り付けられ、当該2次転写部材が中間転写体から離間したときに、潤滑剤固着防止動作を行うように制御されていることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項記載のクリーニング装置を備えた画像形成装置としたものである。
また、請求項6の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記画像形成装置は、表面にトナー像が定着された記録媒体を反転走行させて当該記録媒体の裏面にトナー像を形成させる両面画像形成手段を備えていることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項6記載の画像形成装置において、前記潤滑剤固着防止動作が、前記記録媒体の両面に画像形成させる動作の終了後に行われることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項7記載の画像形成装置において、前記記録媒体の両面に画像形成される通紙枚数に応じて前記潤滑剤固着防止動作における前記ブラシローラの回転時間を変更することを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項5乃至8のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記潤滑剤固着防止動作が、前記回転体にトナー濃度基準パターン画像が形成、又は転写された後に行われることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項5乃至9のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記ブラシローラの制御は、画像形成装置の異常停止後の立ち上げ時に行われることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項5乃至10のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記クリーニング装置は、前記回転体の複数に対して配設され、前記固形潤滑剤に対するトナーと離型オイルの固着が発生し易い回転体ほど前記ブラシローラの制御時における当該ブラシローラの回転時間を長くすることを特徴とする。
本発明によれば、潤滑剤塗布手段は、回転体の表面に摺接するブラシローラと、当該ブラシローラに対して圧接する固形潤滑剤とを有し、当該ブラシローラの回転によって前記固形潤滑剤の表面から潤滑剤を削り取って前記回転体表面に塗布し、前記ブラシローラは、前記回転体による前記回転体による印刷終了時後に回転駆動されて前記固形潤滑剤の表面に付着したトナー及び離型オイルを削り取るように制御されていることによって、トナー及び離型オイルが付着した感光体、中間転写体、2次転写部材等の回転体のクリーニング装置において、潤滑剤を回転体表面に常に適切に塗布することの可能なクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明による一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す模式図である。 図1で示す画像形成装置に使用される1個の作像ユニットの概略構成を示す摸式図である。 本発明による一実施形態に係る画像形成装置で使用される定着装置を示す拡大構成図である。 本発明による一実施形態に係る2次転写ローラクリーニング装置の概略構成を示す図である。 図1に示す画像形成装置で使用されるクリーニング装置の制御装置のブロック図である。 本発明による一実施形態に係るベルトクリーニング装置の概略構成を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明による一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す模式図である。図2は、図1で示す画像形成装置に使用される1個の作像ユニットの概略構成を示す摸式図である。
本実施形態に係る画像形成装置は、図1に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)(以下、YMCKと略する)のトナー像を作像する作像ユニット18Y、18M、18C、18Kが中間転写体である無端状の中間転写ベルト10の移送方向(矢印A)に沿って直列に配置された作像部20を有する間接(中間)転写方式のタンデム型画像形成装置である。この画像形成装置は、搬送路48、手差し給紙路53、手差しトレイ51、レジストローラ対49、搬送ベルトユニット24、定着装置25、搬送切替装置29、排紙ローラ対52、排紙トレイ57、給紙カセット44、スイッチバック路55等を備えている。また、作像ユニット18Y、18M、18C、18Kの上方には、外部のスキャナによって読取られた画像情報やパーソナルコンピュータから送られてくる画像情報に基づいてY画像、M画像、C画像、K画像の静電潜像を形成する光ビームLY、LM、LC、LKを作像ユニット18Y、18M、18C、18Kの感光体40Y、40M、40C、40Kに照射する光書き込みユニット21を有している。
作像ユニット18Y、18M、18C、18Kは、それぞれ矢印方向に回転するドラム状感光体40Y、40M、40C、40Kの周囲に、帯電装置、現像装置、クリーニング装置を有している。これらの作像ユニット18Y、18M、18C、18Kは、使用されるトナーが相違するだけで基本的に同一構成を有するので、図2に基づいて、1個の作像ユニット18について説明する。作像ユニット18は、図2に示すように、矢印方向に回転するドラム状感光体40の周囲に、感光体40の表面を一様に帯電する帯電装置90、現像装置60、感光体クリーニング装置30を有しており、これらの帯電装置90、現像装置60、感光体クリーニング装置30は、感光体40と一体に連結されて、画像形成装置に対して着脱自在に取り付けられたプロセスカートリッジを構成している。
現像装置60は、図示しない磁性キャリアと非磁性のYトナーとを含有する二成分現像剤(以下、単に現像剤という)を用いて感光体40上に光書き込みユニット21(図1参照)から照射された光ビームLによって形成された静電潜像に対してトナーを供給してトナー像に現像するものである。現像装置60は、固定磁石を内蔵し、回転するスリーブで現像剤を保持しながら穂立てを行って、感光体40上の静電潜像にトナーを供給する現像ローラ61A、61Bを備えている。上記二成分現像剤の代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤によって現像を行うタイプのものを使用してもよい。
感光体クリーニング装置30は、先端を感光体40の表面に摺接させて配設されるポリウレタンゴム製のクリーニングブレード31及び、紙粉除去用のクリーニングブラシローラ32を備えている。そして、クリーニングブラシローラ32及びクリーニングブレード31によって、感光体40上のトナー像を中間転写ベルト10に対して転写後に感光体40の表面に残留するトナーを感光体40の表面から除去するようになっている。さらに、感光体40の回転方向(矢印B方向)の下流側には、感光体40の表面に摺接して矢印C方向に回転駆動するブラシローラ33と、このブラシローラ33に対してバネ部材37で圧接する固形潤滑剤34とを備えている。そして、ブラシローラ33の回転によって固形潤滑剤34を削り取って、削り取った潤滑剤を感光体40の表面に塗布する潤滑剤塗布手段35を構成している。この潤滑剤塗布手段35によって感光体40の表面に潤滑剤を塗布して、感光体40の表面摩擦係数を低減し、トナー像の転写を容易にすると共に、クリーニングブラシローラ32やクリーニングブレード31による残留トナーの除去を容易に行うことが可能となっている。このようにして除去された残留トナーは、搬送スクリュー36によって図示しないトナー回収部に回収される。
4つの作像ユニット18Y、18M、18C、18Kの下方には、図1に示すように、支持ローラ14、15、16及びガイドローラ13によって張架され、支持ローラ14、15、16のうちの1個の支持ローラの回転駆動によって、矢印A方向に移送される中間転写体である無端状の中間転写ベルト10が配設されている。そして、中間転写ベルト10を介して各作像ユニット18Y、18M、18C、18Kに対向する位置には、1次転写ローラ62Y、62M、62C、62Kが配設されている。これらの1次転写ローラ62Y、62M、62C、62Kは、1次転写バイアスを印加して各感光体40Y、40M、40C、40Kに形成されたトナー像を中間転写ベルト10の表面に積重してトナー像を転写して中間転写ベルト10上に4色トナー像(カラー像)を形成する。
また、中間転写ベルト10には、図1に示すように、感光体40Y、40M、40C、40Kから転写されたトナー像を2次転写ローラ22によって、転写紙等の記録媒体P上に転写後に残存するトナーを除去するベルトクリーニング装置17が配設されている。このベルトクリーニング装置17については、後述する。
2次転写ローラ22の図中右側方には、図1に示すように、レジストローラ対49が配設されており、ローラ間に挟み込んだ記録媒体Pを中間転写ベルト10上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ローラ22と2次転写対向ローラである支持ローラ16との間の2次転写ニップに送り出す。2次転写ニップ内では、中間転写ベルト10上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の影響によって記録媒体Pに一括2次転写され、記録媒体Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
2次転写ニップを通過した記録媒体Pは、中間転写ベルト10から離間して、搬送ベルトユニット24に受け渡される。この搬送ベルトユニット24は、無端状の搬送ベルト24aを駆動ローラ23Aと従動ローラ23Bとによって張架しながら、駆動ローラ23Aの回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動せしめる。そして、2次転写ニップから受け渡された記録媒体Pをベルト上部張架面に保持しながら、ベルトの無端移動に伴って搬送して定着装置25に受け渡す。
図3は、本発明による一実施形態に係る画像形成装置で使用される定着装置を示す拡大構成図である。この定着装置25は、加圧ローラ27、定着ベルト26、弾性駆動ローラ26a、加熱ローラ26b、トナー除去ユニット26c、オイル塗布ローラ26d、オイル供給ローラ26e、オイル浸透フェルト26f、オイル受け皿26g等を有している。
無端状の定着ベルト26は、弾性駆動ローラ26aと、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ26bとに掛け回された状態で、弾性駆動ローラ26aの図中時計回り方向の回転駆動に伴って、図中時計回り方向に無端移動する。そして、加熱ローラ26bに対する掛け回し位置で、加熱ローラ26bによって加熱される。加熱ローラ26bの発熱源に対する電源供給のオン、オフは、図示しない定着温度制御部によって制御される。この定着温度制御部は、定着ベルト42の表面温度を検知する図示しない温度センサによる検知結果が所定値になるように、前述の電源供給をオン、オフ制御する。
無端移動する定着ベルト26における弾性駆動ローラ26aに対する掛け回し箇所には、加圧ローラ27が当接して定着ニップを形成しながら、図中反時計回り方向に回転駆動している。上述した2次転写ニップを通過した記録媒体Pは、定着装置25内に送られて、定着ニップに挟み込まれる。そして、加圧や加熱の作用により、トナー像の定着処理が施される。
定着ニップを通過した後の定着ベルト26には、トナー除去ユニット26cのクリーニングウェブが当接している。このクリーニングウェブにより、定着ベルト26の表面に付着してしまったトナーが拭き取られる。なお、トナー除去ユニット26cは、帯状のウェブを巻き付けロールに巻き付けている。そして、この巻き付けロールから引き伸ばされたウェブを、巻き取りロールの回転によって巻き取ることができる。ウェブにおける巻き付けロールと、巻き取りロールとの間の箇所を定着ベルト26に当接させており、その箇所の汚れの度合い(拭き取り動作時間)が進行するのに応じて、適宜量のウェブを巻き取りロールで巻き取ることで、ウェブの汚れていない箇所を定着ベルト26に当接させる。
定着ベルト26における加熱ローラ26bに対する掛け回し箇所には、オイル塗布ローラ26dが当接している。このオイル塗布ローラ26dは、定着ベルト26の表面に当接しながら回転することで、離型促進剤としての離型オイルを同表面に塗布する。この実施形態においては、離型オイルとしては、シリコーンオイルが使用されている。
オイル塗布ローラ26dの近傍には、オイル受け皿26g、オイル浸透フェルト26f、及びオイル供給ローラ26eが配設されている。オイル受け皿26g内には、オイルが貯留されている。このオイル受け皿26gには、所定の高さ位置でオイル受け皿26g内のオイルをオーバーフローさせる図示しないオーバーフロー管が設けられている。オイル受け皿26gに対しては、図示しないオイル補給装置によってオイルが定期的に補給されるが、このとき、余剰のオイルは前述のオーバーフロー管を経由してオイル補給装置に戻される。
オイル受け皿26g内の離型オイルには、オイル浸透フェルト26fが部分的に浸かっている。このオイル浸透フェルト26fは、離型オイルに対する非浸透箇所に対して、毛細管現象によって離型オイルを染み込ませる。オイル供給ローラ26eは、オイル浸透フェルト26fと、オイル塗布ローラ26dとに当接した状態で回転することにより、オイル浸透フェルト26fから拭い取った離型オイルを、オイル塗布ローラ26dに塗布する。これにより、定着ベルト26に対するオイル塗布によって離型オイルを失ったオイル塗布ローラ26d表面に、新たな離型オイルが供給される。
定着装置25は、以上のようにして定着ベルト26に離型オイルを塗布することで、定着ベルト26に対するトナーのオフセットを抑えている。また、定着ベルト26に塗布した離型オイルを、記録媒体Pが挟み込まれていない定着ニップで加圧ローラ27に転移させることで、加圧ローラ27に対するトナーのオフセットも抑えている。
先に示した図1において、2次転写ニップで第1面にトナー像が転写され、且つ定着装置25でその第1面(表面)にトナー像が定着せしめられた記録媒体Pは、搬送切替装置29に向けて送り出される。
本実施形態に係る画像形成装置においては、搬送切替装置29、再送路54、スイッチバック路55、スイッチバック後搬送路56等により、再送手段が構成されている。具体的には、搬送切替装置29は、定着装置25から受け取った記録媒体Pのその後の搬送先を、排紙路58と、再送路54とで切り替える。具体的には、記録媒体Pの第1面だけに対して画像を形成する片面モードのプリントジョブの実行時には、搬送先を排紙路58に設定する。これにより、第1面だけに画像が形成された記録媒体Pを、排紙路58経由で排紙ローラ対52に送って、機外の排紙トレイ57上に排紙する。
また、記録媒体Pの両面に対してそれぞれ画像を形成する両面モードのプリントジョブの実行時において、両面にそれぞれ画像が定着された記録媒体Pを定着装置25から受け取ったときにも、搬送先を排紙路58に設定する。これにより、両面に画像が形成された記録媒体Pを、機外の排紙トレイ57上に排紙する。一方、両面モードのプリントジョブの実行時において、第1面だけに画像が定着された記録媒体Pを定着装置25から受け取ったときには、搬送先を再送路54に設定する。
再送路54には、スイッチバック路55が繋がっており、再送路54に送られた記録媒体Pはこのスイッチバック路55に進入する。そして、記録媒体Pの搬送方向の全領域がスイッチバック路55に進入すると、記録媒体Pの搬送方向が逆転されて、記録媒体Pがスイッチバックする。スイッチバック路55には、再送路54の他に、スイッチバック後搬送路56が繋がっており、スイッチバックした記録媒体Pは、このスイッチバック後搬送路56に進入する。このとき、記録媒体Pの上下が反転する。そして、上下反転した記録媒体Pは、スイッチバック後搬送路56と、上述した搬送路48とを経由して、2次転写ニップに再送される。
2次転写ニップで第2面(裏面)にもトナー像が転写された記録媒体Pは、定着装置25を経由して第2面にトナー像が定着せしめられた後、搬送切替装置29と、排紙路58と排紙ローラ対52とを経由して、排紙トレイ57上に排紙される。
このように、記録媒体Pの両面に画像形成が行なわれる際に、上述の離型オイルを塗布する定着装置を経由して画像形成が行われると、記録媒体Pの第1面にトナー像が定着された記録媒体Pの第2面には離型オイルが付着する。このように、第2面に離型オイルが付着した記録媒体Pに2次転写ニップで中間転写ベルト10からトナー像を転写する際に、2次転写ニップを構成する2次転写ローラ22及び中間転写ベルト10に記録媒体Pから離型オイルが転移付着する。さらに中間転写ベルト10から感光体40へも離型オイルが転移し、感光体40の表面を汚染する。
一方、上記タンデム型画像形成装置においては、連続して記録媒体Pに画像形成する連続画像形成動作時に、記録媒体Pに転写されないプロセス制御用トナー濃度基準パターンのトナー像が中間転写ベルト10上に形成される。この中間転写ベルト10上に形成されたトナー濃度基準パターンのトナー像は、主として前述のベルトクリーニング装置17によって除去されるが、この際に、2次転写ローラにも残存トナーが付着する。
この残存トナーの除去を行うために、本実施形態における画像形成装置においては、2次転写ローラ22に付着したトナーを除去する2次転写ローラクリーニング装置1が配設されている。これらのベルトクリーニング装置17及び2次転写ローラクリーニング装置1には、後述するように、中間転写ベルト10の表面または2次転写ローラ22の表面と摺接するクリーニングブレードと共に、中間転写ベルト10又は2次転写ローラ22の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段が配設されている。
そして、潤滑剤塗布手段は中間転写ベルト10又は2次転写ローラ22の回転体表面に摺接するブラシローラと、このブラシローラに対して圧接する固形潤滑剤とを有し、このブラシローラの回転によって固形潤滑剤の表面から潤滑剤を削り取って前記回転体の表面に塗布するようになっている。
このような2次転写ローラクリーニング装置1やベルトクリーニング装置17において、前記回転体に、前述のように、離型オイルやトナーが付着するとブラシローラを介して固形潤滑剤の表面に付着し、経時と共に硬く固着してしまい、ブラシローラによる固形潤滑剤表面からの適切な潤滑剤の削り取りが困難となる。その結果、回転体への潤滑剤の供給が不十分となって、クリーニングブレードによる回転体表面からのトナー等の除去が適切に行われなくなってしまう。
本発明においては、このような固形潤滑剤表面へのトナーと離型オイルの混合物による固着を抑制し、常に適切に回転体表面に潤滑剤を供給して、適切なクリーニングを可能とするクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
上記、固形潤滑剤表面へのトナーと離型オイルの混合物の固着が発生し易い2次転写ローラクリーニング装置について、図4に基づいて説明する。図4は、本発明による一実施形態に係る2次転写ローラクリーニング装置の概略構成を示す図である。
2次転写ローラクリーニング装置1は、図4に示すように、ケース2内に回転軸22aを支軸として回転可能に取り付けられた2次転写ローラ22の外周表面22bに潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段3と、2次転写ローラ22の外周表面22bからトナー等を除去するクリーニングブレード手段4を備えている。潤滑剤塗布手段3は、回転軸5aを支軸としてケース2に回転可能に取り付けられ、2次転写ローラ22の外周表面22bと外周が摺接する第1ブラシローラ5と、ケース2内取り付けられたホルダー6内に収容された固形潤滑剤7と、固形潤滑剤7の先端7aが第1ブラシローラ5の外周に圧接するように、ホルダー6内に取り付けられたバネ部材6aとを有している。
従って、第1ブラシローラ5と2次転写ローラ22とが図示されない駆動モータによって、それぞれ矢印方向E及びF方向に回転駆動されることによって、固形潤滑剤7の先端7aから潤滑剤を削り取り、削り取った潤滑剤を2次転写ローラ22の外周表面22bに塗布して、2次転写ローラ22の外周表面の表面摩擦係数を低減可能となっている。
また、クリーニングブレード手段4は、2次転写ローラ22の回転方向Fに向かって先端を鋭角に摺接させたゴム部材等からなるブレード4aとブレード4aをケース2に保持するブレード保持部材4bとを備えている。従って、2次転写ローラ22が矢印F方向に回転されると、2次転写ローラ22の外周表面22bに付着しているトナーや紙粉等の異物を2次転写ローラ22の外周表面22bから除去し、除去した異物をケース2内の異物収容凹部2a内に落下させて収容する。
そして、異物収容凹部2a内に収容された異物は、異物収容凹部2a内に配設された搬送スクリュー8によって図示しない廃トナー収容部に搬送される。また、この実施形態に係る2次転写ローラクリーニング装置1は、ケース2内に回転軸9aを支軸として回転可能に取り付けられたトナー、紙粉等の異物除去用の第2ブラシローラ9が配設されており、2次転写ローラ22の矢印F方向への回転及び第2ブラシローラ9の矢印G方向への回転と相俟って2次転写ローラ22の外周表面22bに付着するトナーや紙粉等の異物を2次転写ローラ22の外周表面から除去し、異物収容凹部2a内に落下させて収容している。
また、この2次転写ローラクリーニング装置1は、支軸11を中心としてケース2を回動自在に取り付け、ソレノイド等の駆動手段12によって、矢印H方向に回動可能とし、駆動手段12を作動させることによって、2次転写ローラ22の外周表面22bを中間転写ベルト10に対して2次転写対向ローラ16に向けて圧接又は離間可能となっている(接離機構)。そして、ケース2の上部に取り付けられた入口上ガイド板87と入口下ガイド板86との間に搬送された記録媒体Pに中間転写ベルト10の表面からトナー像を転写する場合には、2次転写ローラ22は、中間転写ベルト10に対して圧接し、このトナー像の転写時以外は、2次転写ローラ22と中間転写ベルト10とは、離間するようになっている。
両面印刷時に2次転写ローラ22に付着した離型オイルは、前述のように、第1ブラシローラ5を介して固形潤滑剤7の表面に付着する。また、ジャム時など大量のトナーが2次転写ローラ22付着した場合は、クリーニングブレード手段4で全てのトナーが除去できず、除去できなかったトナーはブラシローラ5を介して固形潤滑剤7の表面に付着する。固形潤滑剤7に、離型オイルやトナーが付着した状態で放置すると固形潤滑剤7の先端表面に混合物が固着して、第1ブラシローラ5で固形潤滑剤7を削れなくなり、固形潤滑剤7を塗布できなくなる。
そこで印刷動作終了後など離型オイルとトナーによって固形潤滑剤7に混合物が固着する前に、2次転写ローラ22と中間転写ベルト10が離間した状態で2次転写ローラ22と第1ブラシローラ5を回転駆動させ、第1ブラシローラ5で固形潤滑剤7に付着した離型オイルとトナーを固形潤滑剤7の表面から掻き取って2次転写ローラ22の外周表面22bに付着させ、クリーニングブレード手段4及び第2ブラシローラ9で回収する(潤滑剤固着防止動作)。より詳しくは、2次転写ローラ22が、中間転写ベルト10から離間後、2次転写ローラ22を回転駆動すると、まず2次転写ローラ22に付着している離型オイルがクリーニングブレード手段4で除去される。2次転写ローラ22に付着している離型オイルの量が少なくなると、今度は潤滑剤に付着する離型オイルが第1ブラシローラ5を介して2次転写ローラ22に移動する。この移動した離型オイルをクリーニングブレード手段4で除去することで、固形潤滑剤への固着を防止できる。
ここで、2次転写ローラ22と中間転写ベルト10とが接触した状態で上記潤滑剤固着防止動作を行うと、離型オイルが2次転写ローラ22に供給されてしまうので固形潤滑剤への固着を防ぐためにより多くの時間をかけて2次転写ローラ22を回転駆動させる必要が生じる。よって、2次転写ローラ22と中間転写ベルト10とを離間させた状態で潤滑剤固着防止動作を行う方が好ましい。
次に、このような潤滑剤固着防止動作を行わせる際の、2次転写ローラ22及び第1ブラシローラ5の回転動作時間について検討した。その結果、2次転写ローラ22を300rpmの回転速度及び第1ブラシローラ5を150rpmで数回転する程度の時間としただけでは、2次転写ローラ22の表面の残留トナー等をクリーニングすることはできるが、固形潤滑剤に付着する離型オイルを2次転写ローラ22に十分に移動させられなかった。
そこで、種々実験の結果、本発明の効果を得るためには、2次転写ローラ22及び第1ブラシローラ5をさらに長い時間(例えば数分間程度)回転駆動させ、固形潤滑剤7に付着している離型オイルを2次転写ローラ22に移動させる必要があることが判明した。
さらに、このような離型オイルの除去は、記録媒体Pへのトナー像の印刷終了後であれば充分であるが、特に、記録媒体Pに対する両面印刷終了時に行うことが最も有効であることが分かった。さらに、両面印刷される記録媒体Pの通紙枚数に応じて離型オイルによる2次転写ローラ22の付着量が変化し、通紙枚数が多いほど付着量が多くなるので潤滑剤固着防止動作を行わせる際の2次転写ローラ22及び第1ブラシローラ5の回転動作時間を長くする必要があることが判明した。
また、トナー濃度基準パターンが中間転写ベルト10に形成された直後に、前記潤滑剤固着防止動作を行うと、効果的に固形潤滑剤への固着が防止されることが判明した。同様に、ジャム等の画像形成装置の異常停止後の立ち上げ時に、前記潤滑剤固着防止動作を行うと有効であることも判明した。
このような実験結果から、2次転写ローラクリーニング装置1の潤滑剤固着防止動作を確実に制御するために、本実施形態に係る画像形成装置においては、図5に示すように、制御装置100を用いて、2次転写ローラ22の接離動作及び2次転写ローラ22と第1ブラシローラの回転時間を制御するようになっている。即ち、両面印刷終了検知手段101からの検知信号の入力によって、制御部105で2次転写ローラ接離駆動手段106を駆動させて、2次転写ローラ22を中間転写ベルト10から離間させる。
なお、2次転写ローラ接離駆動手段106は、両面印刷終了検知手段101の検知信号によって動作させるのではなく、2次転写ローラ22による記録媒体Pへのトナー像の転写時の検知信号によって作動するようにし、両面印刷終了検知手段101による検知信号は、2次転写ローラ接離駆動手段106が離間状態であることを確認するものであっても良い。
その後、両面印刷終了検知手段101からの検知信号に基づいて、2次転写ローラ22及び第1ブラシローラ5の回転駆動する駆動モータを制御して、2次転写ローラ22及び第1ブラシローラ5を回転させて、固形潤滑剤7の表面から離型オイルやトナーを除去する。また、両面印刷通紙枚数検出手段102からの検出結果に応じて、制御部105で前記潤滑剤固着防止動作の動作時間(回転時間)を設定する。また、トナー濃度基準パターンを中間転写ベルト10上で検知する検知手段104によって、制御部105で前記潤滑剤固着防止動作の動作開始及び動作時間を設定して潤滑剤固着防止動作の動作を行うようにしている。また、画像形成装置の異常停止からの立ち上げを検知手段103で検知し、潤滑剤固着防止動作の動作を制御部105で制御するようになっている。
また、図5で示す制御装置においては、後述する中間転写ベルトのベルトクリーニング装置17の潤滑剤固着防止動作の動作を制御するようになっており、両面印刷終了検知手段101、両面印刷通紙枚数検出手段102、異常停止立ち上げ検知手段103及びトナー濃度基準パターン画像形成検知手段104からの検知信号に基づいて、中間転写ベルト駆動手段108、中間転写ベルト接離手段109及びベルトクリーニング手段の第3ブラシローラの駆動モータ110を制御するようになっている。
なお、本実施形態においては、固形潤滑剤はステアリン酸亜鉛、離型オイルはシリコーンオイルを使用している。
次に、上記実施形態においては、ベルトクリーニング装置17においても、前記潤滑剤固着防止動作の動作を制御可能としている。図6は、本発明による一実施形態に係るベルトクリーニング装置の概略構成を示す図である。
前述のように、ベルトクリーニング装置17における潤滑剤塗布手段においても離型オイルによる固形潤滑剤の表面の固着が発生する。そのため、本実施形態においては、潤滑剤塗布手段に、潤滑剤固着防止動作の動作を行うように制御している。まず、図6に基づいて、ベルトクリーニング装置17の構成について説明する。
本実施形態に係るベルトクリーニング装置17は、中間転写ベルト10の表面に固形潤滑剤から潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段70と、中間転写ベルト10の表面から離型オイルやトナーを除去するクリーニングブレード手段71とを備えている。潤滑剤塗布手段70は、回転軸73aを支軸としてケース75に回転可能に取り付けられ、ブラシローラ対向ローラ65によって中間転写ベルト10と摺接する第3ブラシローラ73と、ケース75内取り付けられたホルダー77内に収容された固形潤滑剤74と、固形潤滑剤74の先端74aが第3ブラシローラ73の外周に圧接するように、ホルダー77内に取り付けられたバネ部材77aとを有している。従って、第3ブラシローラ73が図示されない駆動モータによって、それぞれ矢印方向I方向に回転駆動されることによって、固形潤滑剤74の先端74aから潤滑剤を削り取り、削り取った潤滑剤を中間転写ベルト10の表面に塗布して、中間転写ベルト10の表面の表面摩擦係数を低減可能となっている。
また、クリーニングブレード手段71は、中間転写ベルト10の移送方向Aに向かって先端を鋭角に摺接させたゴム部材等からなるブレード72aとブレード72aをケース75に保持するブレード保持部材72bとを備えている。従って、中間転写ベルト10が矢印A方向に移送されると、中間転写ベルト10の表面に付着している離型オイル、トナーや紙粉等の異物を中間転写ベルト10の表面から除去し、除去した異物をケース75内の異物収容凹部75a内に落下させて収容する。そして、異物収容凹部75a内に収容された異物は、異物収容凹部75a内に配設された搬送スクリュー78によって図示しない廃トナー収容部に搬送される。
また、この実施形態に係るベルトクリーニング装置17は、ケース75内に回転軸79aを支軸として回転可能に取り付けられたトナー、紙粉等の異物除去用の第4ブラシローラ79が配設されており、中間転写ベルト10の矢印A方向への移送及び第4ブラシローラ79の矢印J方向への回転と相俟って中間転写ベルト10の表面に付着するトナーや紙粉等の異物を中間転写ベルト10の表面から除去し、異物収容凹部75a内に落下させて収容している。
また、このベルトクリーニング装置17において、固形潤滑剤74の潤滑剤固着防止動作を行う場合には、次のようにして行う。即ち、前述の2次転写ローラクリーニング装置1を作動させて、2次転写ローラ22を中間転写ベルト10から離間させると共に、図示しない中間転写ベルト接離手段109(図5参照)を作動させて中間転写ベルト10を各感光体40Y、40M、40C、40Kから離間させて中間転写ベルト10を矢印A方向に移送させる。その結果、中間転写ベルト10上に付着しているトナーや、離型オイル等をブレード72aで中間転写ベルト10上から除去すると共に、第3ブラシローラ73を回転させて、固形潤滑剤74の表面に付着している離型オイルやトナー等を固形潤滑剤74の表面から削り取り、中間転写ベルト10の表面に付着させる。このように、第3ブラシローラ73によって中間転写ベルト10上に付着された離型オイルやトナー等は、ブレード72aで削り取られて除去される。
このベルトクリーニング装置17の潤滑剤固着防止動作は、前述の2次転写ローラクリーニング装置1と同様に、図5に示す制御装置100を使用して、印刷動作終了後など離型オイルとトナーによって潤滑剤が固着する前に、中間転写ベルト10と2次転写ローラ22及び感光体40を離間させた状態で中間転写ベルト10とベルトクリーニング装置17を駆動させ、第3ブラシローラ73で固形潤滑剤74に付着した離型オイルとトナーを回収して中間転写ベルト10に付着させ、クリーニングブレード手段71で回収するようになっている。
このように、第3ブラシローラ73の回転を制御することによって、固形潤滑剤74の先端への離型オイルとトナーの混合物の固着を抑制して、適切に中間転写ベルト10の表面に潤滑剤を塗布することが可能となる。その結果、ベルトクリーニング装置17による中間転写ベルト10のクリーニング効果を長期に亘って維持することが可能となる。
本発明による上記実施形態に係る画像形成装置においては、2次転写ローラ22と中間転写ベルト10をそれぞれクリーニングする2次転写ローラクリーニング装置1とベルトクリーニング装置17の2個のクリーニング装置を配設している。この場合、2次転写ローラクリーニング装置1の潤滑剤塗布手段3における固形潤滑剤7での離形オイルとトナーの混合物の固着が発生し易いために、ベルトクリーニング装置17における潤滑剤固着防止動作の動作時間をより長くなるように設定している。このようにすることによって、2次転写ローラ22及び中間転写ベルト10へのクリーニング効果をより適切に行うことが可能となる。
また、本発明においては、前述の図2で示す感光体40のクリーニング装置、感光体クリーニング装置30における潤滑剤塗布手段35においても、前述の2次転写ローラクリーニング装置1やベルトクリーニング装置17のように、潤滑剤固着防止動作を行うように制御しても良い。
なお、上記本発明による実施形態においては、感光体40としてドラム状感光体を使用したが、ベルト状感光体であっても良い。同様に、2次転写部材として2次転写ローラを使用したが、無端状ベルトを支持ローラに張架した2次転写部材であっても良い。また、中間転写体として、上記実施形態においては、中間転写ベルトを使用したが、中間転写ドラムであっても良い。
1…2次転写ローラクリーニング装置、2…ケース、3、35、70…潤滑剤塗布手段、4、71…クリーニングブレード手段、5…第1ブラシローラ、6、77…ホルダー、7、34、74…固形潤滑剤、8、78…搬送スクリュー、9…第2ブラシローラ、10…中間転写ベルト、11、80…支軸、12、81…駆動手段、16…支持ローラ(2次転写対向ローラ)、17…ベルトクリーニング装置、18Y、18M、18C、18K…作像ユニット、21…光書き込み装置、22…2次転写ローラ、25…定着装置、26…定着ベルト、26d…オイル塗布ローラ、27…加圧ローラ、30…感光体クリーニング装置、31…クリーニングブレード、32…クリーニングブラシローラ、33…ブラシローラ、40、40Y、40M、40C、40K…感光体、54…再送路、55…スイッチバック路、55…スイッチバック後搬送路、73…第3ブラシローラ、100…制御装置、101…両面印刷終了検知手段、102…両面印刷通紙枚数検出手段、103…異常停止立ち上げ検知手段、104…トナー濃度基準パターン画像形成検知手段、105…制御部、106…2次転写ローラ接離機構駆動手段、107…2次転写ローラ及び第1ブラシローラ用駆動モータ、108…中間転写ベルト駆動手段、109…中間転写ベルト接離手段、110…第3ブラシローラ駆動モータ
特開平5−323704号公報 特開2004−177442公報 特開2004−94055公報 特許第3876581号

Claims (11)

  1. トナー及び離型オイルが付着する回転体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、当該回転体の表面に付着したトナー及び離型オイルを回転体表面から除去するクリーニングブレードとを備えたクリーニング装置において、
    前記潤滑剤塗布手段は、前記回転体の表面に摺接するブラシローラと、当該ブラシローラに対して圧接する固形潤滑剤とを有し、当該ブラシローラの回転によって前記固形潤滑剤の表面から潤滑剤を削り取って前記回転体表面に塗布し、
    前記ブラシローラは、印刷終了時後に回転駆動されて前記固形潤滑剤の表面に付着したトナー及び離型オイルを削り取る潤滑剤固着防止動作を行うように制御されていることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1のクリーニング装置において、
    前記回転体が、表面にトナー像が作像される感光体、当該感光体に作像されたトナー像が転写される中間転写体又は当該中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写する2次転写部材のいずれかであることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項2記載のクリーニング装置において、
    前記回転体が、2次転写部材であることを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項3記載のクリーニング装置において、
    前記2次転写部材は、前記中間転写体に対して接離自在に取り付けられ、当該2次転写部材が中間転写体から離間したときに、前記潤滑剤固着防止動作を行うように制御されていることを特徴とするクリーニング装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載のクリーニング装置を備えた画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、表面にトナー像が定着された記録媒体を反転走行させて当該記録媒体の裏面にトナー像を形成させる両面画像形成手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤固着防止動作が、前記記録媒体の両面に画像形成させる動作の終了後に行われることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7記載の画像形成装置において、
    前記記録媒体の両面に画像形成される通紙枚数に応じて前記潤滑剤固着防止動作における前記ブラシローラの回転時間を変更することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤固着防止動作が、前記回転体にトナー濃度基準パターン画像が形成、又は転写された後に行われることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項5乃至9のいずれか1項記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤固着防止動作が、画像形成装置の異常停止後の立ち上げ時に行われることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項5乃至10のいずれか1項記載の画像形成装置において、
    前記クリーニング装置は、前記回転体の複数に対して配設され、前記固形潤滑剤に対するトナーと離型オイルの固着が発生し易い回転体ほど前記ブラシローラの制御時における当該ブラシローラの回転時間を長くすることを特徴とする画像形成装置。
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