JP5236543B2 - リブフレーム構造体の設置方法及びその設置構造 - Google Patents

リブフレーム構造体の設置方法及びその設置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5236543B2
JP5236543B2 JP2009071894A JP2009071894A JP5236543B2 JP 5236543 B2 JP5236543 B2 JP 5236543B2 JP 2009071894 A JP2009071894 A JP 2009071894A JP 2009071894 A JP2009071894 A JP 2009071894A JP 5236543 B2 JP5236543 B2 JP 5236543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rib
rib frame
corner
frames
frame structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009071894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009264097A (ja
Inventor
健一 樫原
洋子 桝田
Original Assignee
健一 樫原
洋子 桝田
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 健一 樫原, 洋子 桝田 filed Critical 健一 樫原
Priority to JP2009071894A priority Critical patent/JP5236543B2/ja
Publication of JP2009264097A publication Critical patent/JP2009264097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5236543B2 publication Critical patent/JP5236543B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

この発明は、例えば一般住宅やマンション、仮設住宅、介護施設、倉庫、ドーム型構造物、柱型又は壁型構造物などの建物の耐震補強、或いは、耐震性を備えた建物の建設等の既存の構造物に設置されるリブフレーム構造体の設置方法及びその設置構造に関する。
前記構造体としては、例えば構造部材を構成する各部材の端部を互いに当接し、各部材の端部間を金属製のL字型ジョイントプレートで口の字に連結して、口の字を有するフレームを複数製作する。次に、複数のフレームの四隅部を板状の構造部材により一体的に連結して、ボックス状の構造フレームに組み立ててなる特許文献1の木造移動建築物がある。
しかし、構造フレームの各フレームは同一の板厚に形成されており、各フレームの強度は同程度であるが、地震発生時において、構造フレームの長手方向の中央に配置されたフレームに生じる変形よりも、前後端に配置されたフレームに生じる変形の方が大きく、前後端のフレームが破損しやすい。また、各フレームの四隅部が板状の構造部材で連結されているだけであり、各フレームの対向面間に支えるものが存在しないため、地震発生時に発生する応力や荷重によって各フレームに座屈変形が発生しやすく、建築物が倒壊してしまう恐れがある。
特開2004−137859号公報
この発明は、既存の建物の耐震補強、耐震性を備えた建物の建設等に用いることができるとともに、構造が簡単で製作が容易であり、安価で耐震性及び変形性能に優れたリブフレーム構造体の設置方法及びその設置構造を提供することを目的とする。
この発明は、正面から見て矩形のリブフレームが所定間隔に隔てて前後に複数配列された筒状のリブフレーム構造体を既存の構造物内に設置するリブフレーム構造体の設置方法であって、前記リブフレーム構造体の長手方向の前後端より内側に、前記同一の大きさ及び形状及び板厚に形成されたリブフレームを長手方向に対し所定間隔に隔てて複数枚配列し、前記リブフレーム構造体の長手方向の前後端に、前記前後端より内側に配置されるリブフレームより板厚が厚い端部用のリブフレームを配置し、前記各リブフレームの直角を成す四隅の角隅部外面に、該角隅部の外側角隅面が覆われる大きさ及び形状に形成されたコーナーアングルを前記各リブフレームの角隅部に跨って長手方向に固定し、前記各リブフレームの前後対向面間に、該各リブフレームの前後対向面間と対応する長さに形成された座屈止め板を固定して、筒状に組み立てられたリブフレーム構造体を前記構造物内に設置するリブフレーム構造体の設置方法であることを特徴とする。
この発明の態様として、前記端部用のリブフレームは、前記同一の大きさ及び形状及び板厚に形成された複数枚のリブフレームを、該各リブフレームの前後対向面が一致するように厚み方向に重ね合わせて一体的に固定して組み立てることができる。
また、この発明の態様として、前記各リブフレームの前後対向面間に、該各リブフレームの前後対向面と対応する幅及び長さに形成された金属製の連結板を挟み込んだ後、前記連結板への貫通が可能な金属製の釘部材を、前記各リブフレームの間に挟み込まれた前記連結板を貫通させて該各リブフレーム間に対し厚み方向に打ち込んで一体的に固定することができる。
また、この発明は、正面から見て矩形のリブフレームが所定間隔に隔てて前後に複数配列された筒状のリブフレーム構造体を既存の構造物内に設置するリブフレーム構造体の設置構造であって、前記リブフレーム構造体の長手方向の前後端より内側に、前記同一の大きさ及び形状及び板厚に形成されたリブフレームを長手方向に対し所定間隔に隔てて複数枚配列し、前記リブフレーム構造体の長手方向の前後端に、前記同一の大きさ及び形状及び板厚に形成されたリブフレームを厚み方向に複数枚重ね合わせてなる端部用のリブフレームを配置し、前記各リブフレームの直角を成す四隅の角隅部外面に、該角隅部の外側角隅面が覆われる大きさ及び形状に形成されたコーナーアングルを前記各リブフレームの角隅部に跨って固定し、前記各リブフレームの前後対向面間に、該各リブフレームの前後対向面間と対応する長さに形成された座屈止め板を固定して、筒状に組み立てられたリブフレーム構造体を前記構造物内に設置したリブフレーム構造体の設置構造であることを特徴とする。
この発明の態様として、前記端部用のリブフレームは、前記同一の大きさ及び形状及び板厚に形成された複数枚のリブフレームを、該各リブフレームの前後対向面が一致するように厚み方向に重ね合わせて一体的に固定することができる。
また、この発明の態様として、前記各リブフレームの前後対向面間に、該各リブフレームの前後対向面と対応する幅及び長さに形成された金属製の連結板が挟み込まれるとともに、前記連結板への貫通が可能な金属製の釘部材を、前記各リブフレームの間に挟み込まれた前記連結板を貫通させて該各リブフレーム間に対し厚み方向に打ち込んで一体的に固定することができる。
前記構造物は、例えばプレキャストコンクリート基礎を含むコンクリート製の基礎、木製の桁材、梁材、土台等の建物を構築する部分で構成することができる。
リブフレームは、例えば製材、単板積層材(LVL)、集成材、節の多いスギやヒノキの間伐材、その他の小径材等の単一又は複合した板材で構成することができる。
また、リブフレームは、例えば正面から見て矩形、正方形、五角形、六角形、或いは、ロ字形等の形状に組み付けることができるが、前記形状のみに限定されるものではなく、設置箇所の大きさや形状等に応じて適宜形状に変更してもよい。
コーナーアングルは、例えば鋼板、ステンレス板等の金属板で構成することができる。実施例では、金属板の一例である鋼板を端面から見てL字状に曲げ加工されたものを使用するが、山型鋼のようにL字状に押出し加工する等して製作してもよい。
連結板、例えば鋼板、ステンレス板等の単一又は複合した材質の金属板で構成することができる。実施例では、例えば釘、ピン等の先端尖鋭な部材の打ち込み或いは貫通が許容される板厚、硬さを有する金属板を使用している。なお、例えばPL加工防錆処理、亜鉛メッキ処理等の表面処理が施された金属板を用いてもよい。
リブフレーム構造体の長手方向の前後端に配置されるリブフレームは、実施例において、同一の大きさ及び形状及び板厚を有する2枚のリブフレームを厚み方向に重ね合わせて約2倍の板厚に形成されている。しかし、内側に配置されるリブフレームの板厚以上であれば、例えば1枚のリブフレームより厚く、2枚のリブフレームより薄い板厚であってもよい。
また、前後端のリブフレームは、例えば3枚、4枚等のリブフレームを厚さ方向に複数枚重ね合わせてなる板厚に形成してもよい。また、前後端の一方に配置されるリブフレームを、前後端より内側に配置されるリブフレームより板厚を厚くしてもよい。
この発明によれば、リブフレーム構造体の長手方向の前後端に、該前後端より内側に配置されるリブフレームより板厚が厚い端部用のリブフレームを配置して筒状に組み立てるので、前後端に配置された端部用のフレームに変形や破損等が生じにくく、構造全体の耐久性及び構造的強度が向上する。
また、前後端に配置されたリブフレームと、該前後端より内側に配置されたリブフレームの対向面間に座屈止め板を固定するとともに、該前後端より内側に配置されたリブフレームの対向面間にも座屈止め板を固定する。これにより、前後に配列されたリブフレームに座屈変形が生じにくくなり、前後端に配置されたリブフレームの板厚が厚いので、リブフレーム構造体の構造を維持することができるとともに、リブフレーム構造体が倒壊を防止することができる。
本発明のリブフレーム構造体を構成するリブフレームの接合方法を示す展開斜視図。 板材と連結板の重ね合わせ状態を示す当接部の拡大斜視図。 釘部材の打ち込み状態を示す当接部の拡大正面図。 図3の釘部材の打ち込み状態を示すA−A矢視断面図。 図1のリブフレームの組み付け状態を示す斜視図。 ダブル型のリブフレームの組み付け方法を示す斜視図。 図6のリブフレームの組み付け状態を示す斜視図。 リブフレームの組み立て方法を示す斜視図。 リブフレーム構造体の組み立て状態を示す斜視図。 リブフレーム構造体の組み立て状態を示す側面図。 シングル型のリブフレームとコーナーアングルの連結状態を示す断面図。 ダブル型のリブフレームとコーナーアングルの連結状態を示す側面図。 リブフレームとコーナーアングルの連結状態を示す側面図。 座屈止め板の取り付け構造を示す拡大縦断側面図。 リブフレーム構造体を建物内部に設置する設置例を示す正面図。 リブフレーム構造体と下部構造物の固定方法を示す側面図。 リブフレーム構造体の他の設置例を示す正面図。 座屈止め板の他の取り付け構造を示す斜視図。 リブフレームの他の設置方法を示す拡大断面図。 リブフレームのその他の設置方法を示す拡大断面図。 リブフレームの継手方法を示す正面図。
図1は、本発明のリブフレーム構造体を構成するリブフレームの接合方法を示す展開斜視図、図2は、板材と連結板の重ね合わせ状態を示す当接部の拡大斜視図、図3は、釘部材の打ち込み状態を示す当接部の拡大正面図、図4は、図3の釘部材の打ち込み状態を示すA−A矢視断面図、図5は、図1のリブフレームの組み付け状態を示す斜視図である。
また、図6は、ダブル型のリブフレームの組み付け方法を示す斜視図、図7は、図6のリブフレームの組み付け状態を示す斜視図、図8は、リブフレーム構造体の組み立て方法を示す斜視図、図9は、リブフレーム構造体の組み立て状態を示す斜視図、図10は、リブフレーム構造体の組み立て状態を示す側面図である。
また、図11は、シングル型のリブフレームとコーナーアングルの連結状態を示す断面図、図12は、ダブル型のリブフレームとコーナーアングルの連結状態を示す断面図、図13は、リブフレームとコーナーアングルの連結状態を示す側面図、図14は、座屈止め板の取り付け構造を示す拡大縦断側面図、図15は、リブフレーム構造体を建物内部に設置する設置例を示す正面図、図16は、リブフレーム構造体と下部構造物の固定方法を示す側面図である。
本発明のリブフレーム構造体1の設置方法は、シングル型のリブフレーム1Aとダブル型のリブフレーム1Wを所定間隔に隔てて前後に複数配列してなる筒状のリブフレーム構造体1を、既存の建物B内部に設置する設置方法である(図15参照)。
リブフレーム構造体1は、該リブフレーム構造体1の長手方向の前後端より内側に、正面から見て矩形に組み付けられた同一の大きさ及び形状及び板厚を有するシングル型のリブフレーム1Aが該リブフレーム構造体1の長手方向に対し455mm間隔に隔てて5枚配列されている。
また、リブフレーム構造体1の長手方向の前後端には、正面から見て矩形に組み付けられた同一の大きさ及び形状及び板厚を有する2枚のリブフレーム1Aを厚み方向に重ね合わせてなるダブル型のリブフレーム1Wが、列の前後端に配列されたリブフレーム1Aに対し374mm間隔に隔てて配置されている。なお、リブフレーム構造体1の前後端より内側に、適宜枚数のリブフレーム1Wを配置してもよい。
また、リブフレーム1A,1Wの直角を成す四隅の角隅部1aの外側角隅面に、該角隅部1aの外側角隅面が覆われる大きさ及び形状に形成された断面L字状のコーナーアングル6が、リブフレーム1A,1Wの角隅部1aに対し跨って長手方向に固定されている。
また、リブフレーム構造体1の前後端より内側に配列されたリブフレーム1A…の右辺側板材及び左辺側板材の前後対向面間と、上辺側板材及び下辺側板材の前後対向面間には、前後板材の対向面間と対応する長さ及び横幅に形成された座屈止め板1Bが長手方向に平行して連結固定されている。
また、リブフレーム構造体1の前後端に配列されたリブフレーム1A,1Wの右辺側板材及び左辺側板材の前後対向面間と、上辺側板材及び下辺側板材の前後対向面間には、該前後板材の対向面間と対応する長さ及び横幅に形成された座屈止め板1Bが長手方向に平行して連結固定されている。これにより、筒状にリブフレーム構造体1が組み立てられている(図12参照)。
リブフレーム1Aは、図1に示すように、正面から見て矩形に組み付けられた同一の大きさ及び形状を有する第1フレーム2と第2フレーム3を、第1フレーム2を構成する板材2a,2bの当接部と、第2フレーム3を構成する板材3a,3bの当接部とが互い違いとなるように重ね合わせて一体的に固定したものである。
リブフレーム1Aの製作方法を説明すると、図2〜図5に示すように、第1フレーム2は、左側板材2aの上端長辺部と、上側板材2bの左端短辺部とを直角に当接し、左側板材2aの下端短辺部と、下側板材2bの左端長辺部とを直角に当接して、左側上下の角隅部2Aa,2Abを構成する。
一方、右側板材2aの上端短辺部と、上側板材2bの右端長辺部とを直角に当接し、右側板材2aの下端長辺部と、下側板材2bの右端短辺部とを直角に当接して、右側上下の角隅部2Ac,2Adを構成する。
第2フレーム3は、第1フレーム2を左右逆向きに反転した状態に組み付けられ、第1フレーム2の角隅部2Aaに重ね合わされる左側板材3aの上端短辺部と、上側板材3bの左端長辺部とを直角に当接し、角隅部2Abに重ね合わされる左側板材3aの下端長辺部と、下側板材3bの左端短辺部とを直角に当接して、左側上下の角隅部3Aa,3Abを構成する。
一方、角隅部2Acに重ね合わされる右側板材3aの上端長辺部と、上側板材3bの右端短辺部とを直角に当接し、角隅部2Adに重ね合わされる右側板材3aの下端短辺部と、下側板材3bの右端長辺部とを直角に当接して、右側上下の角隅部3Ac,3Adを構成する。
第1フレーム2と第2フレーム3を、第1フレーム2の角隅部2Aa〜2Adを構成する板材2a,2bの当接部と、第2フレーム3の角隅部3Aa〜3Adを構成する板材3a,3bの当接部とが互い違いとなるように重ね合わせる。
つまり、板材2a,2bを板材3a,3bの短辺部と長辺部を直角に当接してなる端部間に対して跨らせた状態に重ね合わせ、板材3a,3bを板材2a,2bの短辺部と長辺部を直角に当接してなる端部間に対して跨らせた状態に重ね合わせる。
第1フレーム2の角隅部2Aa〜2Adと、第2フレーム3の角隅部3Aa〜3Adとの接合面間には、角隅部2Aa〜2Ad及び角隅部3Aa〜3Adの接合面と対応する大きさ及び形状に形成されたL字型の連結板4がそれぞれ挟み込まれる。また、連結板4は、第1フレーム2の板材2a,2bの端部間と、第2フレーム3の板材3a,3bとの端部間に跨って挟み込まれる。
連結板4が挟み込まれた第1フレーム2の角隅部2Aa〜2Ad外面と、第2フレーム3の角隅部3Aa〜3Ad外面には、連結板4を貫通して短尺の釘部材5が両方向から厚み方向に打ち込まれる。また、釘部材5は、角隅部2Aa〜2Ad及び角隅部3Aa〜3Adの外面に対して所定等間隔に隔てて多数本配列される。
釘部材5は、第1フレーム2の角隅部2Aa〜2Ad外面及び第2フレーム3の角隅部3Aa〜3Ad外面に対し上下方向及び左右方向に対して互い違いとなるように打ち込まれるとともに、両方向から打ち込まれる釘部材5の当接が回避されるように配列される。
つまり、70本の釘部材5…を、第1フレーム2の角隅部2Aa〜2Ad外面と、第2フレーム3の角隅部3Aa〜3Ad外面に対して所定間隔に隔てて厚み方向に夫々打ち込む。
また、角隅部2Aa〜2Adと角隅部3Aa〜3Adの間に挟み込まれた連結板4を貫通させて、第1フレーム2の角隅部2Aa〜2Ad外面から打ち込まれた釘部材5を、第2フレーム3の角隅部3Aa〜3Ad内面に対して打ち込む。
さらに、第2フレーム3の角隅部3Aa〜3Ad外面から打ち込まれた釘部材5を、第1フレーム2の角隅部2Aa〜2Ad内面に対して打ち込む。連結板4を介して、第1フレーム2の角隅部2Aa〜2Adと、第2フレーム3の角隅部3Aa〜3Adとが一体的に固定される。これにより、正面から見て矩形のリブフレーム1Aが製作される(図5参照)。
リブフレーム1Wは、正面から見て矩形に組み付けられた同一の大きさ及び形状及び板厚を有する2枚のシングル型のリブフレーム1A,1Aを、該リブフレーム1A,1Aの前後対向面が一致するように厚み方向に重ね合わせて一体的に固定したものである。なお、リブフレーム1Aの重ね合わせ枚数を3枚、4枚等の複数枚に変更してもよい。
リブフレーム1Wの製作方法を説明すると、図6、図7に示すように、2枚のシングル型のリブフレーム1A,1Aを前後対向面が一致するように厚み方向に重ね合わせる。このとき、リブフレーム1A,1Aの上辺側板材及び下辺側板材の厚み方向に対向する前後対向面間に、該上下辺の前後対向面と対応する幅及び長さに形成されたI字型の連結板4Wが挟みこまれる。
また、リブフレーム1A,1Aの右辺側板材及び左辺側板材の厚み方向に対向する前後対向面間には、該左右辺の前後対向面と対応する幅及び長さに形成されたI字型の連結板4Wが挟み込まれる。
連結板4Wが挟み込まれたリブフレーム1A,1Aの外面には、連結板4Wへの貫通が許容される長尺の木ねじ5Wが、表側のリブフレーム1Aと裏側のリブフレーム1Aの両方向から厚み方向に打ち込まれる。つまり、木ねじ5Wは、連結板4Wを貫通させてリブフレーム1A,1Aに対して跨って打ち込まれる。なお、木ねじ5Wは、リブフレーム1A及び連結板4Wを重ね合わせてなる板厚より長尺に形成されている。
また、木ねじ5Wは、リブフレーム1A,1Aの後述する座屈止め板1Bが取り付けられる付近の表裏両面に対し互い違いとなるように打ち込まれるとともに、両方向から打ち込まれる木ねじ5Wの当接が回避されるように配列される。これにより、正面から見て矩形のリブフレーム1Wが製作される(図7参照)。
コーナーアングル6は、図11〜図13に示すように、リブフレーム1A,1Wの直角を成す角隅部1aの外側角隅面が覆われる大きさ及び形状に形成され、長手方向から見て断面L字状に曲げ加工されている。また、コーナーアングル6の全長は、長手方向に配列された5枚のリブフレーム1Aの角隅部1aと、2枚のリブフレーム1Wの角隅部1aとに跨って装着される長さに形成されている。
リブフレーム1Aの角隅部1aが押し当てられるコーナーアングル6の直角を成す内側角隅面には、1枚のリブフレーム1Aの角隅部1aが挿入される間隔に隔てて2枚の補強板7が固定されている。また、2枚1組の補強板7,7は、5枚のリブフレーム1Aと対応する間隔に隔てて5組配列されている。
リブフレーム1Wの角隅部1aが押し当てられるコーナーアングル6の直角を成す内側角隅面には、2枚のリブフレーム1Aの角隅部1aが挿入される間隔に隔てて3枚の補強板7が固定されている。
補強板7は、厚み4.5mm、幅150mm、縦150mmの鋼板が用いられ、コーナーアングル6の直角を成す内側角隅面に対して、該補強板7の直角を成す2辺の外側角隅面が一体的に溶接されている。
また、補強板7は、リブフレーム1A,1Wの直角を成す角隅部1aの前後外面に対し5mm又は5mm以下の間隔に隔てられている。これにより、角隅部1aの前後外面と、該角隅部1aの前後外面と対向する補強板7との間に、リブフレーム1A,1Wの変位を許容するための隙間S2が形成されている。
次に、5枚のリブフレーム1Aと2枚のリブフレーム1Wからなるリブフレーム構造体1の組み立て方法を説明する。
先ず、図5に示す矩形に組み立てられた5枚のリブフレーム1Aを長手方向に対し455mm間隔に隔てて複数配列し、図7に示す矩形に組み立てられた2枚のリブフレーム1Wを、列の前後端に配列されたリブフレーム1Aに対し374mm間隔に隔てて配置する(図8参照)。
リブフレーム1A,1Wの直角を成す四隅の角隅部1aに、断面L字状に形成された4本のコーナーアングル6を装着する。このとき、リブフレーム1Aの角隅部1aを、コーナーアングル6の直角を成す内側角隅面に溶接された補強板7,7の間に挿入する(図11参照)。また、リブフレーム1Wの角隅部1a,1aを、コーナーアングル6の直角を成す内側角隅面に溶接された補強板7,7,7の間に挿入する(図12参照)。
つまり、リブフレーム1A,1Wの直角を成す角隅部1aの外側角隅面を、コーナーアングル6の直角を成す内側角隅面に押し当てるので、4本のコーナーアングル6によって、リブフレーム1A,1Wの角隅部1aが4方向から支持されることになる(図13参照)。
これにより、リブフレーム1A,1Wとコーナーアングル6の間にガタツキが生じたり、互いの取付け位置が変位したりせず、組み付け精度が向上する。また、リブフレーム1A,1Wの取付け位置が変位しにくく、所定の設置箇所に正確に固定することができ、設置精度の向上及び品質の均一化を図ることができる。
次に、リブフレーム1A,1Wの角隅部1aに形成された貫通孔1bと、連結板4の角隅部4aに形成された貫通孔4bと、コーナーアングル6の補強板7に形成された貫通孔7bとを連通する。
この後、ボルト8を、角隅部1a,4aの貫通孔1b,4b及び補強板7の貫通孔7bに対して該角隅部1aの一方から挿通し、該角隅部1aの他方に突出されたボルト8の突出側端部に、緩み止め用のスプリングワッシャー9aを介してナット9を螺合する。
ボルト8とナット9の締付け力によって、リブフレーム1A,1Wの直角を成す角隅部1aの外側角隅面に対しコーナーアングル6がそれぞれ固定される(図12参照)。なお、スプリングワッシャー9aを用いず、図示しない緩み止めナットを用いてボルト8を固定してもよい。
次に、リブフレーム構造体1の長手方向の前後端より内側に配列された前後のリブフレーム1A…の右辺側板材及び左辺側板材の前後対向面間には、該前後板材の対向面間と対応する長さ及び横幅に形成された3枚の座屈止め板1Bがリブフレーム1Aと直交して長手方向に平行して水平固定される。
リブフレーム1A…の上辺側板材及び下辺側板材の前後対向面間には、該前後板材の対向面間と対応する長さ及び横幅に形成された3枚の座屈止め板1Bがリブフレーム1Aと直交して長手方向に平行して固定される。
また、リブフレーム構造体1の長手方向の前後端に配置されたリブフレーム1A,1Wの右辺側板材及び左辺側板材の前後対向面間には、該前後板材の対向面間と対応する長さ及び横幅に形成された3枚の座屈止め板1Bがリブフレーム1A,1Wと直交して長手方向に平行して水平固定される。
リブフレーム1A,1Wの上辺側板材及び下辺側板材の前後対向面間には、該前後板材の対向面間と対応する長さ及び横幅に形成された3枚の座屈止め板1Bがリブフレーム1A,1Wと直交して長手方向に平行して固定される。
さらに、リブフレーム1A…の右辺側板材及び左辺側板材の前後対向面間と、リブフレーム1A,1Wの右辺側板材及び左辺側板材の前後対向面間に固定される3枚の座屈止め板1Bは、該前後板材の中央対向面に固定される1枚の座屈止め板1Bを基準として、残り2枚の座屈止め板1B,1Bが上下等間隔に隔てて固定される。
また、リブフレーム1A…の上辺側板材及び下辺側板材の前後対向面間と、リブフレーム1A,1Wの上辺側板材及び下辺側板材の前後対向面間に固定される3枚の座屈止め板1Bは、該前後板材の中央対向面に固定される1枚の座屈止め板1Bを基準として、残り2枚の座屈止め板1B,1Bが左右等間隔に隔てて固定される。
リブフレーム1Aと座屈止め板1Bの直角を成す角隅面には、断面L字状に形成された短尺の接合板13が木ねじ15によって固定される。また、リブフレーム1Wと座屈止め板1Bの直角を成す角隅面には、断面L字状に形成された長尺の接合板14が木ねじ15によって固定される(図14参照)。これにより、筒状のリブフレーム構造体1の組み立てが完了する(図9、図10参照)。
なお、リブフレーム1A…の間に固定される座屈止め板1Bは、リブフレーム1A,1Wの間に固定される座屈止め板1Bよりリブフレーム1Aの板厚だけ長尺に形成されている。また、左右辺側及び上下辺側の板材間に固定される座屈止め板1Bの枚数を、例えば1枚、2枚に変更するか、或いは、3枚以上の枚数に変更してもよい。
前記リブフレーム構造体1を、図15に示す既存の建物B内部に設置する場合、該リブフレーム構造体1の設置が許容される大きさ及び形状に建てられた建物B内部にて、前記組み立て方法によって筒状に組み立てられる。
また、リブフレーム構造体1の下側左右角隅部に取り付けたコーナーアングル6,6は、プレキャストコンクリート基礎からなる下部構造物B2に対しボルト11で固定される(図16参照)。これにより、リブフレーム構造体1を建物B内部に設置することができる。
また、筒状に組み立てられたリブフレーム構造体1の左右両側面には、側面から見てリブフレーム構造体1の上側角隅部に取り付けられたコーナーアングル6と、下側角隅部に取り付けられたコーナーアングル6の間に、金属製のブレース30が側面から見てX字状に架設される(図10参照)。
上側角隅部に取り付けたコーナーアングル6の両端部には、ブレース30,30の上端が連結されている。また、下側角隅部に取り付けたコーナーアングル6の両端部には、ブレース30,30の下端が連結されている。また、ブレース30の中間部には、該ブレース30の張り具合を調節するためのターンバックル31が取り付けられている。
つまり、ターンバックル31の回動操作によって、ブレース30の張り具合を調節することにより、耐震構造として必要な強度、剛性を持たせている。また、ブレース30を、側面から見てハ字状に架設してもよく、実施例のX字のみに限定されるものではない。
また、リブフレーム構造体1の上下面にも、上面又は下面から見てリブフレーム構造体1の左右角隅部に取り付けられたコーナーアングル6,6の間に、前記ブレース30,30を上下面から見てX字状に架設してもよい。
建物B内部に設置されたリブフレーム構造体1の外側天井面には、コーナーアングル6と同等の厚みに形成された図示しない合板下地を介して、天井用の合板20が接着剤又は釘で固定される。
なお、リブフレーム構造体1の内側床面には、床用の合板21が木ねじ又は釘で固定される。また、リブフレーム構造体1の床部には、断熱材を敷設又は充填する等の地域に応じた断熱処理を施す。また、リブフレーム構造体1の両側面に、図示しない側壁用の合板をねじ又は釘で固定してもよい。
また、リブフレーム構造体1の上方に存在する梁や天井等の上部構造物B1が邪魔で、リブフレーム構造体1の天井面に合板20を固定する作業が困難である場合、ガラス繊維からなるテント地を天井用の幕体として張り付けてもよい。
つまり、テント地からなる幕体は、板材20と同等又は同等以上の強度を有しているので、建物Bが倒壊する際に発生する板材や瓦等の落下を防止することができる。また、引張り強度に優れているので、リブフレーム構造体1に変形が生じにくく、前記ブレース30を取り付けた際と同等の作用及び効果を奏することができる。
なお、建物Bの上部構造物B1は、例えば木製の桁材、梁材等の既存の構造物で構成される。また、下部構造物B2は、例えば木製の土台、コンクリート製の基礎等の既存の構造物で構成される。
なお、第1フレーム2の板材2a,2b及び第2フレーム3の板材3a,3bは、厚み36mm、幅180mm(又は幅150mm)の木製板が用いられる。
また、第1フレーム2の角隅部2Aa〜2Ad及び第2フレーム3の角隅部3Aa〜3Adを連結する連結板4は、厚み3.2mmの鋼板又はステンレス板等の金属板が用いられる。
また、釘部材5は、直径2.5mm、長さ50mmのコンクリート釘が用いられるとともに、第1フレーム2及び第2フレーム3の一方の板厚より長尺に形成されている。つまり、第1フレーム2と第2フレーム3の接合面間に対し跨って打ち込まれる。なお、釘部材5は、例えばコンクリートへの打ち込みが許容される釘、金属製の連結板への打ち込み或いは貫通が許容される釘、先端先鋭な金属部材等の固定部材で構成することができる。
リブフレーム1Wのリブフレーム1A,1Aを連結する連結板4Wは、厚み6mmの鋼板又はステンレス板等の金属板が用いられる。
また、木ねじ5Wは、亜鉛メッキされた直径4mm、長さ125mmの木ねじが用いられるとともに、リブフレーム1Wを形成する1枚のリブフレーム1Aの板厚より長く、2枚のリブフレーム1A,1Aを重ね合わせてなる板厚より短い長さに形成されている。
また、座屈止め板1Bは、厚み36mm、幅150mmの木製板或いは合板が用いられるとともに、リブフレーム1A…の前後対向面間と対応する長尺の座屈止め板1Bと、リブフレーム1A,1Wの前後対向面間と対応する短尺の座屈止め板1Bが使用される。
以上のように、リブフレーム構造体1の長手方向の前後端に、該前後端より内側に配置されるリブフレーム1Aより板厚が厚い端部用のリブフレーム1Wをそれぞれ配置して筒状に組み立てるので、前後端に配置された端部用のリブフレーム1Wに変形や破損等が生じにくく、構造全体の耐久性及び構造的強度が向上する。
また、前後端に配置された端部用のリブフレーム1Wと、該前後端より内側に配置されたリブフレーム1Aの対向面間に座屈止め板1Bを固定し、該前後端より内側に配置されたリブフレーム1Aの対向面間にも座屈止め板1Bを固定する。これにより、前後に配列されたリブフレーム1A,1Wに座屈変形が生じにくくなり、前後端に配置されたリブフレーム1Wの板厚が厚いので、リブフレーム構造体1の全体構造が維持されるとともに、リブフレーム構造体1の倒壊を防止することができる。
次に、リブフレーム1A,1Wの右辺側板材及び左辺側板材の上下両端を固定して長手方向に圧縮した際に生じる撓みによる限界荷重Pは、下記の数式1によって求めることができる。
数式1 Pcr=4πEIz/l
Pcrは、リブフレーム1A,1Wの限界荷重、
は、リブフレーム1A,1Wの右辺側板材及び左辺側板材の長さ、
Eは、ヤング率(伸び弾性率)、
Izは、リブフレーム1A,1Wの主断面二次モーメントである。
つまり、リブフレーム1A,1Wの右辺側板材及び左辺側板材の中央対向面間に座屈止め板1Bを固定すれば、リブフレーム1A,1Wの長さが1/2となり、前記数式1から求められる板材の限界荷重Pが4倍に向上する。
さらに、中央部の座屈止め板1Bを基準として、右辺側板材及び左辺側板材の中央部と端部の略真ん中に座屈止め板1Bを固定すれば、リブフレーム1A,1Wの長さが1/4となり、前記数式1から求められる板材の限界荷重Pが8倍に向上する。
これにより、前後に配列されたリブフレーム1A,1Wに座屈変形が生じにくくなり、リブフレーム構造体1の耐久性及び構造的強度が飛躍的に向上する。
また、端部用のリブフレーム1Wは、同一の大きさ及び形状及び板厚に形成された2枚のリブフレーム1Aを厚み方向に重ね合わせたものである。つまり、リブフレーム構造体1の前後端より内側に配置されるリブフレーム1Aを用いて製作するので、端部用のリブフレーム1Wのみを独立して製作する必要がなく、製作コストの低減を図ることができる。また、2枚のリブフレーム1Aを厚み方向に重ね合わせて固定するだけであるので、簡単且つ容易に製作することができる。
前記リブフレーム1A,1Wを構成する第1フレーム2の各板材2a,2b及び第2フレーム3の各板材3a,3bは、単一寸法を有する小径製材で構成することができるため、間伐材や節の多い木材等からなる板材を用いても、製材された板材を用いた場合と略同等の強度を得ることができ、設置現場に近い場所で容易に入手或いは調達できるような安価な地域産木材を使用して、手作業で耐震的に強い空間を作り出すことができるので、板材の購入費及び運搬費が安くて済み、一般に安価で耐震性に優れたリブフレーム構造体1を提供することができる。
また、リブフレーム構造体1の構造が簡単で製作が容易であるため、施工期間を短縮して、建設コストの低減を図ることができるとともに、例えば工場等で予め組み立ててプレファブリケーション化しておけば、現場での施工作業及び組み立て作業が容易に行える。
また、軽量且つ強固な構造体であるので、耐震性及び変形性能に優れているだけでなく、様々なサイズの多種構造体と併用すれば、住宅をはじめとしてマンション、仮設住宅、介護施設、倉庫等の種々の用途に用いることができ、単一階層構造や多数階層構造等の建物を建設するための建築資材として利用できる。また、リブフレーム構造体1のモジュールを統一しているので、設計の簡略化を図ることができ、耐震構造体1全体の品質を一定に保つことができる。
また、リブフレーム1Aの角隅部1aと、コーナーアングル6の補強板7との間に形成された隙間S2の間隔が変位することにより、応力・荷重が付加された際に生じるリブフレーム1A,1Wの変形や撓みが許容される。これにより、構造全体の変形性能が向上し、リブフレーム1A,1Wの角隅部1a或いは補強板7、ボルト8に対して剪断力が直接的に付加されるのを防止することができる。
前記角隅部1a,4aの貫通孔1b,4bと補強板7,7の貫通孔7b,7bは、ボルト8の直径より1mm大径に形成されている。また、貫通孔1b,4b,7bとボルト8の対向周面間には、リブフレーム1A,1Wの変位が許容される隙間S1が形成されている。
つまり、貫通孔1b,4b,7bとボルト8の間に形成された隙間S1が変位することにより、応力・荷重が付加された際に生じるリブフレーム1A,1Wの変形や撓みが許容されるので、構造全体の変形性能が向上する。これにより、リブフレーム1A,1Wの角隅部1a或いはボルト8に対して剪断力が直接的に付加されるのを防止することができる。
また、角隅部1a,4aの貫通孔1b,4b及び補強板7,7の貫通孔7b,7bと、前記ボルト8の対向周面とは、互いに面接触又は線接触される周面形状に形成されている。
つまり、角隅部1a,4aの貫通孔1b,4b及び補強板7,7の貫通孔7b,7bと、該貫通孔1b,4b,7bに挿通されたボルト8との対向周面が互いに面接触又は線接触する。また、リブフレーム1Aの変形時に生じる応力や荷重が、貫通孔1b,4b,7bとボルト8とが互い面接触する部分に分散して付与される。これにより、リブフレーム1Aの角隅部1a或いは補強板7,7、ボルト8の一方に剪断力が直接的に付加されるのを防止することができ、耐久性が向上する。
図17は、リブフレーム構造体1の他の設置例を示す正面図である。
リブフレーム構造体1は、既存の建物B内部で筒状(図9参照)に組み立てられるシェルター型の構造体で、建物B内部の上部内面及び左右内面からなる内面Baに対して100mm程度の間隔に隔てて設置される。また、リブフレーム構造体1の上部外面及び左右外面からなる外面1Aaと、建物B内部の内面Baとの間に形成された空間部S4には緩衝部材12が介在される。
つまり、建物Bが倒壊した際に、リブフレーム構造体1の外面1Aaと建物Bの内面Baとの間に形成された空間部S4の変形により衝撃が吸収・緩和される。これにより、倒壊する建物Bの応力や荷重がリブフレーム構造体1に対して直接的に伝えられるのを防止することができる。
また、空間部S4に介在された緩衝部材12によって、建物Bの倒壊時に付加される衝撃が吸収・緩和される。これにより、リブフレーム構造体1に付加される応力・荷重が小さくなり、リブフレーム構造体1の倒壊が回避されるので、生存に必要な空間をリブフレーム構造体1内に確保することができる。
なお、緩衝部材12は、例えば発泡樹脂、ウレタンゴム、スポンジゴム、合成ゴム、バネ、或いは、エアーが充填された袋やバック、袋状のエアー充填部が多数形成されたシート等で構成することができる。
図18は、座屈止め板1Bの他の取り付け構造を示す斜視図である。
座屈止め板1Bは、平面から見て櫛歯状に形成され、リブフレーム構造体1の全長と略同一となる長さに形成されている。
つまり、座屈止め板1Bの一側縁部に形成された凹状の切欠き部1Ba…を、リブフレーム1A…の内側縁部(又は外側縁部)に嵌合して、座屈止め板1Bをリブフレーム1Aに対し直交して水平に取り付けた後、座屈止め板1Bとリブフレーム1Aの直角を成す角隅面を前記接合板14によって固定するので、前記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、前記実施例より座屈止め板1Bの取扱い本数が少なくて済み、運搬、保管、管理等が容易に行える。また、リブフレーム1A…の内側縁部に、座屈止め板1Bの切欠き部1Ba…と嵌合する図示しない切欠き部を形成して、互いに嵌合してもよい。
図19は、リブフレーム1Aの他の設置方法を示す拡大断面図である。
リブフレーム1Aは、端面から見て断面コ字状に曲げ加工された角隅補強板6Aを用いて建物Bの上部構造物B1に固定される。
角隅補強板6Aは、リブフレーム1Aの角隅部1a外面が覆われる大きさ及び形状に厚み4.5mmの鋼板で形成されている。また、角隅補強板6Aの両端部に連設された一対の補強板7,7は、角隅補強板6Aの両端部を同一方向に向けて直角に折り曲げるとともに、角隅部1aの前後外面と平行する角度に折り曲げ加工されている。
つまり、リブフレーム1Aの角隅部1a外面に、該角隅部1aの外側角隅端面を跨ぐようにして断面コ字状の角隅補強板6Aを装着する。また、角隅部1aの貫通孔1bと、連結板4の貫通孔4bと、補強板7,7の貫通孔7b,7bとを連通する。
次に、ボルト8を、角隅部1a,4aの貫通孔1b,4b及び補強板7,7の貫通孔7b,7bに一方から挿通し、他方に突出されたボルト8にスプリングワッシャー9aを介してナット9を螺合する。
この後、ボルト8及びナット9の締付け力によって、リブフレーム1Aの角隅部1a外面に対して角隅補強板6Aを固定する。また、角隅部1aに固定された角隅補強板6Aは、上部構造物B1の設置箇所に対して複数本の木ねじ10で固定される。
これにより、リブフレーム1Aの角隅部1a外面が3方向から支持されるので、従来構造に比べてガタツキが生じたり、取付け位置が変位したりせず、組み付け精度が向上するとともに、前記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、角隅部1aの外側角隅面と、該角隅部1aの外側角隅面と対向する角隅補強板6Aの内側中央面との間に形成された隙間S3には、建物Bの倒壊時に付加される衝撃をやわらげるための緩衝部材12を介在されている。
つまり、角隅部1aと補強板7の間に形成された隙間S2と、角隅部1aと角隅補強板6Aの対向面間に形成された隙間S3が変形することにより、応力・荷重が付加された際に生じるリブフレーム1Aの変形や撓みが許容される。また、隙間S3に介在された緩衝部材12によって、建物Bの倒壊時に付加される衝撃が吸収・緩和される。
これにより、リブフレーム1Aの角隅部1a或いは補強板7,7、ボルト8に対して剪断力が直接的に付加されるのを防止することができる。リブフレーム構造体1に付加される応力・荷重が小さくなり、リブフレーム構造体1の倒壊が回避されるので、生存に必要な空間をリブフレーム構造体1内に確保することができる。
また、角隅部1aと角隅補強板6Aとの間に介在される緩衝部材12を所望する厚みを変更すれば、角隅部1aの貫通孔1bと、連結板4の貫通孔4bと、補強板7,7の貫通孔7b,7bとの中心が一致する位置に調整することができる。
なお、角隅補強板6Aは、リブフレーム1Aを下部構造物B2に固定する際にも用いることができる。また、角隅補強板6Aを、リブフレーム1Wの角隅部1a外面が覆われる大きさ及び形状に形成すれば、リブフレーム1Wを上部構造物B1又は下部構造物B2に固定する際にも用いることができる。また、角隅補強板6Aは、例えば金属素材をコ字状に押出し加工する等して製作してもよい。
図20は、リブフレーム1Aのその他の設置方法を示す拡大断面図である。
リブフレーム1Aは、端面から見て断面L字状に曲げ加工された一対の角隅補強板6Bを用いて建物Bの下部構造物B2に固定される。
一対の角隅補強板6Bは、リブフレーム1Aの角隅部1aの前後外面と対応する大きさ及び形状に形成されている。また、角隅補強板6Bの一端側には補強板7a1が連設され、他端側には支持板7a2が連設されている。
つまり、一対の角隅補強板6Bを、該角隅補強板6Bの一端側に連設された補強板7a1を対向させるとともに、角隅部1aの厚みに対して5mm間隔に隔てて下部構造物B2の設置箇所に対し左右対称に配置する。この後、角隅補強板6Bの支持板7a2を下部構造物B2に対しボルト11で固定する。
リブフレーム1Aの角隅部1aを、角隅補強板6B,6Bに連設された補強板7a1,7a1間に挿入し、角隅部1aの貫通孔1bと、連結板4の貫通孔4bと、補強板7a1,7a1の貫通孔7b,7bとを連通する。
次に、ボルト8を、角隅部1a,4aの貫通孔1b,4b及び補強板7a1,7a1の貫通孔7b,7bに一方から挿通し、他方に突出されたボルト8にスプリングワッシャー9aを介してナット9を螺合する。この後、ボルト8及びナット9の締付け力によって、リブフレーム1Aの角隅部1aを角隅補強板6B,6Bの間に対して固定する。
また、角隅部1aの外側角隅面と、該角隅部1aの外側角隅面と対向する下部構造物B2との対向面間に形成された隙間S3に緩衝部材12を介在しているので、前記と同様に、建物Bの倒壊時に付加される衝撃が吸収・緩和される。
なお、一対の角隅補強板6Bは、リブフレーム1Wを下部構造物B2に固定する際にも用いることができる。
次に、リブフレーム構造体1の復元力特性を説明する。
すなわち、リブフレーム1A(角隅部1aに取り付けられたコーナーアングル6及び角隅補強板6B,6Bを除く)の剛性と耐力を下記のように設定することができる。また、角隅部1aに取り付けられる取り付け用金物の一例であるコーナーアングル6及び角隅補強板6B,6Bはそれらの耐力を上回るように、また十分な剛性を確保するように設計する。
『耐震補強リブフレーム』2−36×150(スギ材)・M24(仕上げボルト4.8)
Kh=Kv=1.30×10*5 N/mm*2
Wy=39kN(ピンの曲げ降伏)
Fp=45kN(支圧耐力)
Qp=38kN(縁端部せん断耐力)
『高強度リブフレーム』2−50×150(ベイマツ集成材)・M24(仕上げボルト6.8)
Kh=Kv=1.28×10*5 N/mm*2
Wy=50kN
Fp=55kN
Qp=54kN
『標準リブフレーム』2−36×180(スギ材)・M24(仕上げボルト4.8)
Kh=Kv=1.37×10*5 N/mm*2
Wy=39kN
Fp=37kN
Qp=40kN
(注)
「1」 各ケースの剛性(KhおよびKv)を求めるに際しては多くの仮定を設けている。たとえば応力集中係数やピン端部の固定条件など。また木材弾性係数のバラツキを考慮すればかなりの幅をもって運用すべきである。
「2」 耐力は3種類の破壊モードで設定しているが、それぞれ変形性能において大きな違いがある。
Wy:ピンの曲げ降伏耐力なので、歪硬化によって破断まではかなり耐力上昇が見込める。
Fp:ピン貫通部への支圧(めり込み)によるので、耐力上昇は望めないが直ちに破壊するわけでなく、変形性能は大きい。
Qp:縁端部のせん断破壊(すなわち木材のスッポ抜けが起こる)なので、もっとも脆性的な破壊形式である。リブフレームの縁端距離が木質構造規準における規定値の半分程度しか確保できていないので、支点反力の大きいケース(リブフレームのアスペクト比が大きい場合の脚部)は縁端部の補強を別途考慮する必要がある。
これにより、リブフレーム1A及び補強板7、ボルト8の耐力が略同等となり、構造全体の耐震強度を均一化することができるとともに、耐震性能の計算が容易に行える。
図21は、リブフレーム1A,1Wの継手方法を示す正面図である。
リブフレーム1A,1Wの左右方向(幅方向)のスパンが長く、リブフレーム1A,1Wの上辺側板材及び下辺側板材を継手方法にて連結する必要がある場合、端面から見て断面コ字状に曲げ加工された継手金具40と木ねじ41を用いて連結される。また、リブフレーム1A,1Wの右辺側板材及び左辺側板材を前記継手方法で連結してもよい。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の構造物は、実施例の建物Bの上部構造物B1と、下部構造物B2に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
前記木ねじ5Wに代わる固定手段として、例えば木工用の接着剤、釘部材等を用いて、リブフレーム1Wのリブフレーム1A,1Aを一体的に固定してもよい。
B…建物
B1…上部構造物
B2…下部構造物
1…リブフレーム構造体
1A,1W…リブフレーム
1a…角隅部
1b…貫通孔
1B…座屈止め板
2…第1フレーム
3…第2フレーム
4,4W…連結板
4b…貫通孔
5…釘部材
5W…木ねじ
6…コーナーアングル
6A,6B…角隅補強板
7,7a1…補強板
7b…貫通孔
8…ボルト
9…ナット
11…ボルト
12…緩衝部材
13,14…接合板
15…木ねじ
20,21…合板
30…ブレース
31…ターンバックル
40…継手金具
41…木ねじ

Claims (6)

  1. 正面から見て矩形のリブフレームが所定間隔に隔てて前後に複数配列された筒状のリブフレーム構造体を既存の構造物内に設置するリブフレーム構造体の設置方法であって、
    前記リブフレーム構造体の長手方向の前後端より内側に、前記同一の大きさ及び形状及び板厚に形成されたリブフレームを長手方向に対し所定間隔に隔てて複数枚配列し、
    前記リブフレーム構造体の長手方向の前後端に、前記前後端より内側に配置されるリブフレームより板厚が厚い端部用のリブフレームを配置し、
    前記各リブフレームの直角を成す四隅の角隅部外面に、該角隅部の外側角隅面が覆われる大きさ及び形状に形成されたコーナーアングルを前記各リブフレームの角隅部に跨って長手方向に固定し、
    前記各リブフレームの前後対向面間に、該各リブフレームの前後対向面間と対応する長さに形成された座屈止め板を固定して、筒状に組み立てられたリブフレーム構造体を前記構造物内に設置する
    リブフレーム構造体の設置方法。
  2. 前記端部用のリブフレームは、
    前記同一の大きさ及び形状及び板厚に形成された複数枚のリブフレームを、該各リブフレームの前後対向面が一致するように厚み方向に重ね合わせて一体的に固定して組み立てる
    請求項1に記載のリブフレーム構造体の設置方法。
  3. 前記各リブフレームの前後対向面間に、該各リブフレームの前後対向面と対応する幅及び長さに形成された金属製の連結板を挟み込んだ後、
    前記連結板への貫通が可能な金属製の釘部材を、前記各リブフレームの間に挟み込まれた前記連結板を貫通させて該各リブフレーム間に対し厚み方向に打ち込んで一体的に固定する
    請求項2に記載のリブフレーム構造体の設置方法。
  4. 正面から見て矩形のリブフレームが所定間隔に隔てて前後に複数配列された筒状のリブフレーム構造体を既存の構造物内に設置するリブフレーム構造体の設置構造であって、
    前記リブフレーム構造体の長手方向の前後端より内側に、前記同一の大きさ及び形状及び板厚に形成されたリブフレームを長手方向に対し所定間隔に隔てて複数枚配列し、
    前記リブフレーム構造体の長手方向の前後端に、前記同一の大きさ及び形状及び板厚に形成されたリブフレームを厚み方向に複数枚重ね合わせてなる端部用のリブフレームを配置し、
    前記各リブフレームの直角を成す四隅の角隅部外面に、該角隅部の外側角隅面が覆われる大きさ及び形状に形成されたコーナーアングルを前記各リブフレームの角隅部に跨って固定し、
    前記各リブフレームの前後対向面間に、該各リブフレームの前後対向面間と対応する長さに形成された座屈止め板を固定して、筒状に組み立てられたリブフレーム構造体を前記構造物内に設置した
    リブフレーム構造体の設置構造。
  5. 前記端部用のリブフレームは、
    前記同一の大きさ及び形状及び板厚に形成された複数枚のリブフレームを、該各リブフレームの前後対向面が一致するように厚み方向に重ね合わせて一体的に固定された
    請求項4に記載のリブフレーム構造体の設置構造。
  6. 前記各リブフレームの前後対向面間に、該各リブフレームの前後対向面と対応する幅及び長さに形成された金属製の連結板を挟み込まれるとともに、
    前記連結板への貫通が可能な金属製の釘部材を、前記各リブフレームの間に挟み込まれた前記連結板を貫通させて該各リブフレーム間に対し厚み方向に打ち込んで一体的に固定された
    請求項5に記載のリブフレーム構造体の設置構造。
JP2009071894A 2008-03-31 2009-03-24 リブフレーム構造体の設置方法及びその設置構造 Active JP5236543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009071894A JP5236543B2 (ja) 2008-03-31 2009-03-24 リブフレーム構造体の設置方法及びその設置構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008089635 2008-03-31
JP2008089635 2008-03-31
JP2009071894A JP5236543B2 (ja) 2008-03-31 2009-03-24 リブフレーム構造体の設置方法及びその設置構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009264097A JP2009264097A (ja) 2009-11-12
JP5236543B2 true JP5236543B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=41390265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009071894A Active JP5236543B2 (ja) 2008-03-31 2009-03-24 リブフレーム構造体の設置方法及びその設置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5236543B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001090191A (ja) * 1999-09-27 2001-04-03 Building Research Inst Ministry Of Construction 耐震補強構造
JP2006241892A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Doing Rehouse:Kk 家屋の耐震構造及びその施工方法
JP3974146B2 (ja) * 2005-10-28 2007-09-12 シー エー バー ジョン リブフレーム構造体の製作方法及びリブフレーム構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009264097A (ja) 2009-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4044483B2 (ja) ガセットプレートを用いた構造物の接合構造および建築物
US20080250740A1 (en) Structural insulated panels with a rigid foam core and without thermal bridging
KR960034605A (ko) 목조건축물의 구조재, 바닥구조 및 지붕구조와 그들을 이용한 구축공법
JP2002322817A (ja) 建築物の繊維補強システム及び建築新部材
JP4061681B2 (ja) 床骨組み部材用合成梁
JP5236543B2 (ja) リブフレーム構造体の設置方法及びその設置構造
JP4869260B2 (ja) 躯体構成パネル
JP7201149B2 (ja) 水平部材の補強構造
TW202003976A (zh) 木構造建築物的耐力壁構造及耐力壁施工方法
JP3934979B2 (ja) 耐力壁フレーム及びこれを用いた耐力壁構造
JP2016169565A (ja) 面内せん断耐力構造、及びその面内せん断耐力構造を備えた屋根構造、壁構造、床構造
JPH07292802A (ja) 建築壁構造
JP3559543B2 (ja) スチールハウス製低層建物の枠組構造
JP3974146B2 (ja) リブフレーム構造体の製作方法及びリブフレーム構造体
JP4260736B2 (ja) スチールハウスの耐力壁構造
JP5445791B2 (ja) パネルの接続方法
JPH09195386A (ja) 耐震構築構法とその構法に用いる鉄筋ブレース
JP2521524Y2 (ja) 木質構造建築物にける床構造
JP2948716B2 (ja) 木造軸組パネル構造
JP7383195B1 (ja) 耐力壁構造
JP6913837B1 (ja) 木質構面ユニット
JP5270478B2 (ja) 建築物の制振構造
JP7523764B2 (ja) 耐力壁構造
JPH09287240A (ja) 壁板の接合構造
JP5535468B2 (ja) 木質系建物の高剛性耐力壁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5236543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250