JP5234095B2 - パルス位相差符号化回路 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の遅延素子をリング状に接続してなるパルス遅延回路を利用してパルス信号の位相差を符号化するパルス位相差符号化回路に関する。
従来、複数の遅延素子をリング状に接続してなるパルス遅延回路を用い、起動用パルスが入力されるとパルス遅延回路を起動し、計測用が入力されるとパルス遅延回路内でのパルス信号の周回位置と、パルス信号の周回数とを検出し、これらの検出結果を、起動用パルスの入力から計測用パルスの入力までの間にパルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データに符号化して出力するパルス位相差符号化回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなパルス位相差符号化回路は、起動用パルスが入力されてから計測用パルスが入力されるまでの時間を計測する時間計測装置に使用される他、駆動電圧に応じて遅延素子の遅延時間が変化するように構成し、起動用パルスと計測用パルスの入力間隔を固定して動作させることにより、駆動電圧の電圧レベルに応じた数値データを出力するAD変換装置にも使用されている。
特開平6−283984号公報
ところで、上述のパルス位相差符号化回路では、パルス信号の周回数をカウントする手段として、通常、同期式カウンタが用いられている。
同期式カウンタは、桁上がりラインの遅延時間により動作速度が制限されるため、桁数の大きなものほど動作速度を低下させる(即ち、動作クロックの周期を長くする)必要がある。
なお、時間計測回路として使用する場合に、計測可能時間を長くしたり、AD変換回路として使用する場合に、測定分解能を向上させたりするには、周回数をカウントするカウンタの桁数を増加させる必要がある。
そして、カウンタの桁数を増加させると、上述したように、カウンタの動作速度が制限されるため、カウンタの動作クロックの周期を長くするために、パルス遅延回路を構成する遅延素子の数を増大させる必要がある。
しかし、遅延素子を増大させると、これに伴い、パルス信号の周回位置を検出する回路や、その検出された周回位置を数値データに符号化するための回路規模が増大し、ひいてはパルス位相差符号化回路のサイズや消費電力を増大させてしまうという問題があった。
また、パルス遅延回路をFPGA(Field Programmable Gate Array )で構成することを考えた場合、パルス遅延回路を構成する全ての遅延素子は、同じ論理ブロックに配置されていることが望ましい。
これは、論理ブロックを跨ぐように遅延素子を配置した箇所では、同一の論理ブロック内に遅延素子を配置した箇所より遅延が増大するため、個々の遅延素子での遅延にばらつきが生じてしまい、測定精度を低下させてしまうことになるからである。
しかし、単一の論理ブロック内にパルス遅延回路を配置しようとすると、現有のFPGAでは、せいぜい十数段程度のリングしか作ることができない。
このように、何等かの理由で、パルス遅延回路を構成する遅延素子の数を増やすことができない場合には、カウンタ回路の桁数が制限されてしまうため、パルス位相差符号化回路としての性能を向上させることができず、その用途も大幅に制限されてしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、パルス位相差符号化回路としての性能を低下させることなくパルス遅延回路を構成する遅延素子の削減を可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明のパルス位相差符号化回路では、複数の遅延素子をリング状に接続してなるパルス遅延回路が、起動タイミングを示す起動用パルスが入力されると、遅延素子にてパルス信号を遅延させながら伝送し、カウント手段が、パルス遅延回路でのパルス信号の周回数をカウントする。
そして、計測タイミングを示す計測用パルスが入力されると、周回位置検出手段が、パルス遅延回路でのパルス信号の周回位置を検出すると共に、周回数検出手段が、パルス信号の周回数を検出する。
すると、符号化手段が、周回位置検出手段にて検出された周回位置および周回数検出手段にて検出された周回数に基づき、起動用パルスの入力から計測用パルスの入力までの間にパルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの段数を表す数値データを出力する。
更に、本発明のパルス位相差符号化回路では、カウント手段は、複数の部分カウンタからなり、前段の部分カウンタの最上位ビットの出力が後段の部分カウンタの動作クロックとなるように直列接続されていると共に、周回数検出手段は、部分カウンタ毎に設けられる第1ラッチ回路により、計測用パルスに従って部分カウンタの出力をそれぞれラッチする。但し、部分カウンタのうち、2段目以降のものを対象カウンタとして、対象カウンタの出力をラッチする第1ラッチ回路には、対象カウンタより前段に位置する全ての部分カウンタの部分カウンタ遅延時間を合計した分だけ第1遅延回路によって遅延させた計測用パルスが入力される。なお、部分カウンタ遅延時間とは、部分カウンタにおいて動作クロックの入力から最上位ビットの信号レベルが確定するまでに要する時間のことをいう。
つまり、カウント手段を複数の部分カウンタで構成すると、後段の部分カウンタの動作クロックは、前段に位置する全ての部分カウンタの部分カウンタ遅延時間を合計した分だけ遅延することになるため、各部分カウンタの動作クロックとなる測定用パルスは、その分だけ遅延させる必要がある。
このように構成された本発明のパルス位相差符号化回路では、カウント手段を、高速動作が可能な桁数の小さい部分カウンタによって構成することによって、カウント手段の桁数を制限することなく、パルス遅延回路を構成する遅延素子の数を削減することができる。その結果、パルス位相差符号化回路の性能を低下させることなく、回路規模や消費電力の削減を図ることができる。
なお、部分カウンタは、同期式カウンタで構成されていることが望ましい。ここでいう同期式カウンタには、2分周回路(1桁の同期式カウンタ)を含むものとする。
そして、部分カウンタのうち、少なくとも初段のものが、2分周回路で構成されていてもよい。この場合、パルス遅延回路を最大限に小型化することが可能となる。
ところで、計測用パルスの入力タイミングと、第1ラッチ回路のラッチタイミングとが偶然一致すると、カウント値が不安定になる可能性がある。
そこで、周回数検出手段は、部分カウンタ毎に設けられ、該部分カウンタの出力をラッチする第2ラッチ回路と、第2ラッチ回路でのラッチタイミングが、同一の部分カウンタの出力をラッチする第1ラッチ回路でのラッチタイミングより、リング遅延回路でのパルス信号の周回時間の半分に設定された遅延時間だけ遅延するように計測用パルスを遅延させる第2遅延回路と、周回位置検出手段での検出結果に従い、部分カウンタのカウント値が安定している時にラッチされた結果が出力されるように、第1ラッチ回路および第2ラッチ回路のいずれかを選択する選択手段とを備えていてもよい。
但し、遅延回路での遅延時間は、必ずしも正確にパルス信号の周回時間の半分である必要はなく、ラッチ回路の出力が確定するのに要する時間より長ければよい。
この場合、第1ラッチ回路および第2ラッチ回路のいずれの出力が安定しているかは、パルス信号の周回位置から推定することが可能であるため、このような構成とすることで、安定したカウント値を得ることができ、回路の信頼性を向上させることができる。
ところで、遅延素子は、該遅延素子に印加する駆動電圧に応じて遅延時間が変化するように構成されていてもよい。
この場合、起動用パルスと測定用パルスとの位相差を一定にして測定を行えば、駆動電圧に応じた数値データが得られることになり、AD変換回路を構成する際に、好適に用いることができる。
なお、本発明のパルス位相差符号化回路は、少なくともパルス遅延回路が、FPGA(Field Programmable Gate Array )により構成されている場合、即ち、FPGAの構成(単一の論理ブロック内に配置できる回路の規模)によって、パルス遅延回路を構成する遅延素子の数が制限されている場合に、より顕著な効果が得られる。
パルス位相差符号化回路の全体構成を示すブロック図。 第1ラッチ部および第2ラッチ部の詳細な構成を示すブロック図。 パルス位相差符号化回路の各部の動作を示すタイミング図。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[全体構成]
図1は、起動用パルスPAと測定用パルスPBとの位相差を数値データに符号化本発明が適応されたパルス位相差符号化回路1の全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、パルス位相差符号化回路1は、複数の遅延素子2aをリング状に接続してなるリングディレイライン(RDL)によって構成され、外部から起動用パルスPAが入力されるとパルス信号を順次遅延させながら伝送するパルス遅延回路2と、パルス遅延回路2の出力CKに基づき、該出力CKの信号レベルの反転回数をカウントすることにより、パルス遅延回路2内でのパルス信号の周回数を表す二進数のデジタルデータからなるカウント値CNT(CNT1,CNT2)を発生させるカウント部3とを備えている。
なお、パルス遅延回路2を構成する遅延素子2aは、一方の入力端に起動用パルスPAを受けて動作する1個の否定論理積回路(NANDゲート)と多数の否定論理回路(INVゲート)とからなる。また、パルス遅延回路2は、NANDゲート(初段の遅延素子)の前段に設けられたINVゲート(最終段の遅延素子)の出力を動作クロックCKとして出力するように構成されている。
また、パルス位相差符号化回路1は、パルス遅延回路2を構成する各遅延素子2aの出力を、外部から入力される測定用パルスPBのタイミングで取り込み、その取り込んだ出力の信号レベルからパルス遅延回路2内でのパルス信号の周回位置(入出力が同じ信号レベルとなっている遅延素子)を特定する位置特定信号を発生させるパルスセレクタ4と、パルスセレクタ4からの位置特定信号に対応したデジタルデータ(特定された遅延素子は先頭から何段目かを表す数値データ)を発生させ、測定データDの下位ビットを表す下位測定データDLとして出力するエンコーダ5と、カウント部3から出力されるカウント値CNT(CNT1,CNT2)を測定用パルスPBのタイミングに従ってラッチし、測定データDの上位ビットを表す上位測定データDH(DH1,DH2)として出力する上位データ生成部6とを備えている。
なお、パルス位相差符号化回路1は、FPGA(Field Programmable Gate Array )によって実現され、特に、パルス遅延回路2を構成する全ての遅延素子2aは、FPGAの同一の論理ブロックに配置されるように設計されている。このため、遅延素子2aの数は、論理ブロックのサイズによって制限されることになる。
以下、パルス位相差符号化回路1の各部について説明するが、パルス遅延回路2,パルスセレクタ4,エンコーダ5については、特許文献1等に記載された従来のパルス位相差符号化回路と同様であるため、その詳細についての説明は省略する。
[カウント部]
カウント部3は、同期式カウンタからなる第1カウンタ31および第2カウンタ32で構成されている。そして、第1カウンタ31は、パルス遅延回路2の出力CKを動作クロックCK1としてカウント動作を行い、第2カウンタ32は、第1カウンタ31の最上位ビット(又はキャリーアウト)を動作クロックCK2としてカウント動作を行うように構成されている。
なお、第1カウンタ31の桁数は、第1カウンタ31での遅延時間(動作クロックCK1の入力から最上位ビットの信号レベルが確定するまでに要する時間)ΔT1が、動作クロックCK1の信号レベルが変化するエッジの間隔より短くなるように設定されている。
つまり、第1カウンタ31の桁数K1は、動作クロックCK1のエッジ間隔、ひいてはパルス遅延回路2を構成する遅延素子2aの数と各遅延素子2aでの遅延時間とによって上限値が制限されることになる。
また、第2カウンタ31の桁数K2も、第2カウンタ32での遅延時間ΔT2が、動作クロックCK2のエッジ間隔より短くなるように設定されている。なお、動作クロックCK2のエッジ間隔は、動作クロックCK1の2K1倍となるため、第2カウンタ32は、第1カウンタ31より桁数の大きいものを用いることが可能となる。
[上位ビット生成部]
上位データ生成部6は、第1カウンタ31のカウント値である下位カウント値CNT1を測定用パルスPB(ラッチパルスPB1ともいう)のタイミングに従ってラッチする第1ラッチ部61と、第1カウンタ31での遅延時間ΔT1だけラッチパルスPB1を遅延させたラッチパルスPB2を生成する遅延回路63と、第2カウンタ32のカウント値である上位カウント値CNT2を、ラッチパルスPB2のタイミングに従ってラッチする第2ラッチ部62とを備えている。
なお、第1ラッチ部61から出力されるデータDH1は、上位測定データDHにおける下位ビットを構成し、第2ラッチ部62から出力されるデータDH2は、上位測定データDHにおける上位ビットを構成する。
[ラッチ部]
ここで、図2は、第1ラッチ部61の詳細な構成を示すブロック図である。
図2に示すように、第1ラッチ部61は、下位カウント値CNT1を、ラッチパルスPB1のタイミングでラッチするラッチ回路65と、動作クロックCK1のエッジ間隔の半分の長さに設定された遅延時間ΔTpだけラッチパルスPB1を遅延させた遅延ラッチパルスPB1dを生成する遅延回路67と、下位カウント値CNT1を、遅延ラッチパルスPB1dのタイミングでラッチするラッチ回路66と、エンコーダ5(図1参照)が生成する下位測定データDLの値に従って、二つのラッチ回路65,66のいずれか一方を選択して、データDH1として出力するセレクタ68とを備えている。
なお、セレクタ68は、例えば、下位測定データDLの最上位ビットが0であればラッチ回路65の出力を、1であればラッチ回路66の出力を選択するように構成されている。但し、これに限らず、下位測定データDLの値域を4分割し、下位測定データDLの値が4分割した値域のうち、最下位の値域又は最上位の値域に該当する時は、ラッチ回路66を選択し、それ以外の時は、ラッチ回路65を選択するようにする等してもよい。
また、遅延回路67での遅延時間ΔTpは、必ずしも、動作クロックCK1のエッジ間隔の半分の長さに正確に一致している必要はなく、ラッチ回路65,66の出力の信号レベルが変化し始めてから確定するまでに要する時間(出力の信号レベルが不安定である時間)より長ければよい。
ここでは、第1ラッチ部61の構成について詳述したが、第2ラッチ部62は、ラッチ回路65,66が上位カウント値CNT2をそれぞれラッチする点、遅延回路67はラッチパルスPB2を遅延させた遅延ラッチパルスPB2dを生成する点、セレクタ68の出力は、データDH2として出力される点以外は、第1ラッチ部61と全く同様に構成されている。
[動作]
ここで、図3は、第1カウンタ31の桁数K1を2とした場合の各部の動作を示すタイミング図である。
図3に示すように、パルス遅延回路2は、起動用パルスPAがLow レベルからHighレベルに変化すると、パルス信号の周回動作を開始し、起動用パルスPAがHighレベルである間パルス信号を周回させる。またその周回数は、カウント部3を構成する第1および第2カウンタ31,32によってカウントされ、カウント値CNT1,CNT2が出力される。
但し、第1カウンタ31は、パルス遅延回路2の出力CKを動作クロックCK1として動作し、第2カウンタ32は、第1カウンタ31の最上位ビットの出力を動作クロックCK2として動作する。
その後、測定用パルスPBがLow レベルからHighレベルに変化すると、第1および第2ラッチ部61,62が、第1および第2カウンタ31,32でのカウント値CNT1,CNT2をラッチすることによって、周回数を示す上位測定データDH(DH1,DH2)を発生させると共に、パルスセレクタ4が、パルス遅延回路2内でのパルス信号の周回位置を検出し、エンコーダ5がその周回位置が何段目の遅延素子2aに当たるかを示す下位測定データDLを発生させる。
この時、第1ラッチ部61では、ラッチ回路65がラッチパルスPB1のタイミングで下位カウント値CNT1をラッチし、ラッチ回路66が遅延ラッチパルスPB1dのタイミング、即ち、ラッチパルスPB1より遅延時間ΔTpだけ遅延したタイミングで下位カウント値CNT1をラッチする。そして、下位測定データDLに従って、いずれか一方をデータDH1として出力する。
一方、第2ラッチ部62では、ラッチ回路65がラッチパルスPB2のタイミング、即ち、ラッチパルスPB1より遅延時間ΔT1だけ遅延したタイミングで上位カウント値CNT2をラッチし、ラッチ回路66が遅延ラッチパルスPB2dのタイミング、即ち、ラッチパルスPB2より遅延時間ΔTpだけ遅延したタイミングで上位カウント値CNT2をラッチする。そして、第1ラッチ部61と同様に、下位測定データDLに従って、いずれか一方をデータDH2として出力する。
これにより、起動用パルスPAの立ち上がりから測定用パルスPBの立ち上がりまでの時間差(位相差)に対応した測定データD(DH,DL)が生成され、外部に出力される。
ここで、図3中のパターン1は、測定用パルスPBの信号レベルが、パルス遅延回路2の出力CKのエッジ間隔の略中央でLow レベルからHighレベルに変化した場合を示したものであり、図3中のパターン2は、測定用パルスPBの信号レベルが、パルス遅延回路2の出力CKの信号レベルが変化する付近でLow レベルからHighレベルに変化した場合を示したものである。
パターン1の場合、第1ラッチ部61では、ラッチ回路65がラッチしたデータ(ラッチパルスPB1によってラッチ)は安定し、ラッチ回路66がラッチしたデータ(遅延ラッチパルスPB1dによってラッチ)は不安定なものとなっている。
また、第2ラッチ部62では、ラッチ回路65がラッチしたデータ(ラッチパルスPB2によってラッチ)、ラッチ回路66がラッチしたデータ(遅延ラッチパルスPB2dによってラッチ)のいずれも安定したものとなっている。
この場合、第1および第2ラッチ部61,62のセレクタ68は、ラッチ回路65のデータを選択してデータDH1,DH2として出力することになる。
一方、パターン2の場合、第1ラッチ部61では、ラッチ回路65がラッチしたデータ(ラッチパルスPB1によってラッチ)は不安定、ラッチ回路66がラッチしたデータ(遅延ラッチパルスPB1dによってラッチされたデータ)は安定したものとなっている。
また、第2ラッチ部62でも、ラッチ回路65がラッチしたデータ(ラッチパルスPB2によってラッチ)は不安定、ラッチ回路66がラッチしたデータ(遅延ラッチパルスPB2dによってラッチ)は安定したものとなっている。
この場合、第1および第2ラッチ部61,62のセレクタ68は、ラッチ回路66のデータを選択してデータDH1,DH2として出力することになる。
[効果]
以上説明したように、パルス位相差符号化回路1では、パルス遅延回路2でのパルス信号の周回数をカウントするカウント部3が、複数の部分カウンタ(第1および第2カウンタ31,32)で構成され、第1カウンタ31(下位の部分カウンタ)の最上位ビットの出力が第2カウンタ32(上位の部分カウンタ)の動作クロックCK2となるように直列接続されている。これと共に、第2カウンタ32のカウント値CNT2をラッチする第2ラッチ部62を、第1カウンタ31のカウント値CNT1をラッチする第1ラッチ部61より、第1カウンタ31での遅延時間ΔT1だけ遅延したタイミングで動作させることにより、第1カウンタ31での遅延に基づく第2カウンタ32の動作の遅れを補償するようにされている。
つまり、パルス位相差符号化回路1では、カウント部3を、高速動作が可能な桁数の小さい第1カウンタ31と、比較的動作は遅いが桁数の大きい第2カウンタ32とで構成することができるため、パルス遅延回路2からの出力CKが高速であっても、カウント部3として必要なカウント値CNT(CNT1,CNT2)の桁数を確保しつつ、カウント部3を安定して動作させることができる。
従って、パルス位相差符号化回路1によれば、パルス遅延回路2を構成する遅延素子2aの数を削減することができ、その結果、パルス位相差符号化回路1の性能を低下させることなく、回路規模や消費電力のの削減を図ることができる。
換言すれば、パルス位相差符号化回路1をFPGA上に構成する等、何等かの理由によりパルス遅延回路2を構成する遅延素子2aの数が制限される場合でも、カウント部3の桁数はパルス遅延回路2の出力CKの速度によって制限されることがないため、必要な精度を確保することができる。
また、パルス位相差符号化回路1では、第1ラッチ部61,第2ラッチ部62が、それぞれ、遅延時間ΔTpだけ異なるタイミングでカウント値CNTiを2回ラッチし、パルス遅延回路2内でのパルス信号の周回位置(エンコーダ5の出力DLから特定される)に基づいて、信号レベルが安定している方を選択して、データDHiとして出力するようにされている。
従って、パルス位相差符号化回路1によれば、カウント値CNTiが変化するタイミングで、測定用パルスPBのタイミングが入力された場合にも、安定した測定データDを確実に提供することができ、測定の信頼性を向上させることができる。
ところで、上述したパルス位相差符号化回路1は、例えば、起動用パルスPAと測定用パルスPBとの時間差を測定する時間測定装置として用いてもよいし、パルス位相差符号化回路1を構成する各遅延素子2aを、これら遅延素子2aに印加する駆動電圧(入力信号)に応じて遅延時間が変化するように構成し、起動用パルスPAと測定用パルスPBの位相差を一定にして測定を行うことにより、入力信号の電圧レベルを測定するAD変換装置として用いてもよい。
[発明との対応]
上記実施形態において、カウント部3がカウント手段、パルスセレクタが周回位置検出回路、エンコーダが符号化回路、ラッチ回路65が第1ラッチ回路、遅延回路63が第1遅延回路、ラッチ回路66が第2ラッチ回路、遅延回路67が第2遅延回路、セレクタ68が選択手段に相当する。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、カウント部3を二つの同期式カウンタで構成したが、三つ以上の同期式カウンタで構成してもよい。この場合、第iカウンタのカウント値CNTiをラッチする第iラッチ部は、ラッチパルスPBiとして、測定用パルスPBを、第1〜第i−1カウンタでの遅延時間を合計した時間ΔT1+ΔT2+…+ΔTi−1 だけ遅延させたものを用いるように構成すればよい。
また、上記実施形態では、カウント部3を構成する部分カウンタ(第1カウンタ31,第2カウンタ32)として、複数桁の同期式カウンタを用いているが、少なくとも初段の部分カウンタ(第1カウンタ31)が、2分周回路(1桁の同期式カウンタと見なす)で構成されていてもよい。
この場合、第1カウンタ31を最も高速に動作させることができるため、パルス遅延回路2を構成する遅延素子2aの数を最大限に削減することが可能となる。また、部分カウンタの全てを2分周回路で構成することは、全体を非同期式カウンタで構成することに相当し、また、2分周回路で構成する部分カウンタの数を増やすほど、同期式カウンタの桁上がり回路が不要となる分だけカウント部3の回路構成が簡略化され、これに伴い消費電力も低減することができる。
1…パルス位相差符号化回路 2…パルス遅延回路 2a…遅延素子 3…カウント部 4…パルスセレクタ 5…エンコーダ 6…上位データ生成部 31…第1カウンタ 32…第2カウンタ 61…第1ラッチ部 62…第2ラッチ部 63,67…遅延回路 65,66…ラッチ回路 68…セレクタ

Claims (6)

  1. 複数の遅延素子をリング状に接続してなり、起動タイミングを示す起動用パルスが入力されると、前記遅延素子にてパルス信号を遅延させながら伝送するパルス遅延回路と、
    前記パルス遅延回路での前記パルス信号の周回数をカウントするカウント手段と、
    計測タイミングを示す計測用パルスが入力されると、前記パルス遅延回路での前記パルス信号の周回位置を検出する周回位置検出手段と、
    前記計測用パルスが入力されると、前記パルス遅延回路での前記パルス信号の周回数を検出する周回数検出手段と、
    前記周回位置検出手段にて検出された周回位置および前記周回数検出手段にて検出された周回数に基づき、前記起動用パルスの入力から前記計測用パルスの入力までの間に前記パルス遅延回路内で前記パルス信号が通過した前記遅延ユニットの段数を表す数値データを出力する符号化手段と、
    を備えたパルス位相差符号化回路において、
    前記カウント手段は、前段の最上位ビットの出力が後段の動作クロックとなるように直列接続された複数の部分カウンタからなり、前記部分カウンタにおいて前記動作クロックの入力から最上位ビットの信号レベルが確定するまでに要する時間を、部分カウンタ遅延時間と呼ぶものとして、
    前記周回数検出手段は、
    前記部分カウンタ毎に設けられ、前記計測用パルスに従って前記部分カウンタの出力をラッチする第1ラッチ回路と、
    前記部分カウンタのうち、2段目以降のものを対象カウンタとして、該対象カウンタの出力をラッチする第1ラッチ回路に入力する前記計測用パルスを、前記対象カウンタより前段に位置する全ての部分カウンタの前記部分カウンタ遅延時間を合計した分だけ遅延させる第1遅延回路と、
    を備えることを特徴とするパルス位相差符号化回路。
  2. 前記部分カウンタは、同期式カウンタで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパルス位相差符号化回路。
  3. 前記部分カウンタのうち、少なくとも初段のものが、2分周回路で構成されていることを特徴とする請求項2に記載のパルス位相差符号化回路。
  4. 前記周回数検出手段は、
    前記部分カウンタ毎に設けられ、該部分カウンタの出力をラッチする第2ラッチ回路と、
    前記第2ラッチ回路でのラッチタイミングが、同一の部分カウンタの出力をラッチする前記第1ラッチ回路でのラッチタイミングより、前記リング遅延回路での前記パルス信号の周回時間の半分に設定された遅延時間だけ遅延するように前記計測用パルスを遅延させる第2遅延回路と、
    前記周回位置検出手段での検出結果に従い、前記部分カウンタのカウント値が安定している時にラッチされた結果が出力されるように、前記第1ラッチ回路および第2ラッチ回路のいずれかを選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のパルス位相差符号化回路。
  5. 前記遅延素子は、該遅延素子に印加する駆動電圧に応じて遅延時間が変化するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のパルス位相差符号化回路。
  6. 少なくとも前記パルス遅延回路が、FPGA(Field Programmable Gate Array )により構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のパルス位相差符号化回路。
JP2010272594A 2010-12-07 2010-12-07 パルス位相差符号化回路 Expired - Fee Related JP5234095B2 (ja)

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