JP5231738B2 - 金属表面処理組成物を用いて処理されてなる金属材料 - Google Patents

金属表面処理組成物を用いて処理されてなる金属材料 Download PDF

Info

Publication number
JP5231738B2
JP5231738B2 JP2007020051A JP2007020051A JP5231738B2 JP 5231738 B2 JP5231738 B2 JP 5231738B2 JP 2007020051 A JP2007020051 A JP 2007020051A JP 2007020051 A JP2007020051 A JP 2007020051A JP 5231738 B2 JP5231738 B2 JP 5231738B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
containing resin
group
metal material
metal
chemical conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007020051A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008183523A (ja
Inventor
智志 西村
徳純 松井
真彦 松川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Nippon Paint Holdings Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Nippon Paint Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd, Nippon Paint Holdings Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP2007020051A priority Critical patent/JP5231738B2/ja
Publication of JP2008183523A publication Critical patent/JP2008183523A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5231738B2 publication Critical patent/JP5231738B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

本発明は、金属素材の表面に施され、ラミネートフィルムと金属素材との密着性を向上させるための金属表面処理組成物を用いて処理されてなる金属材料に関する。
従来から、金属材料表面を保護し、意匠を施すために、金属表面にラミネート加工を施すことが行われている。ラミネートフィルムは、成型加工性、耐食性、及び内容物のバリア性等に優れ、また塗料と異なり金属材料への塗布工程において有機溶剤等の揮発がなく、生産環境面で好ましいことから、食品缶、意匠缶、コンデンサーケース、電池材等、コイルやシート状でプレコートされる包装用の金属材料の表面保護材として、多く用いられている。
ところで、ラミネートフィルムは、上述のような優れた特性を有する一方で、ラミネート加工を施した金属材料においては、金属素材とラミネートフィルムとの密着性が十分でないために、金属材料に包装材としての高度な加工を施したり、加工後の包装材に内容物を加えて加熱処理を施したりする際に、金属素材からラミネートフィルムが剥離することがあった。このような、金属素材からのラミネートフィルムの剥離は、金属材料の美観を損ね、耐食性を低下させる大きな原因となっていた。
したがってラミネート加工が施された金属材料における、このような問題を解決するため、ラミネート加工に先立って、金属素材の表面に金属表面処理組成物による表面処理層を形成し、ラミネートフィルムと金属素材との密着性を向上させることが行われている。
例えば、特許文献1には、アミノ化フェノール重合体と、Ti、Zr、Hf、Mo、W、Se、Ce、Fe、Cu、Zn、V及び3価Crから選ばれる少なくとも1種の金属化合物とを含有し、pHが1.5〜6.0の範囲であることを特徴とする接着下地用の金属表面処理薬剤が開示されている。この金属表面処理薬剤によれば、アミノ化フェノール重合体に含まれる水酸基、アミノ基等の官能基が金属化合物と金属架橋することで、バリア性を向上するために耐食性と耐溶剤性が得られ、更に残存した水酸基により金属材料の表面と強く接着するとされている。このため、ラミネートフィルムや塗膜との層間密着性を向上させることができるとされている。
また、特許文献2には、ビス(2−オキサゾリン)化合物(a)と芳香族ポリアミン(b)、必要に応じてビス(2−オキサゾリン)化合物と反応する(b)以外の化合物(c)及び/又は芳香族ポリアミンと反応する(a)以外の化合物(d)からなる組成物を反応させて得られる樹脂液に、熱潜在性触媒であるスルホン酸とアルカノールアミンの反応物を加えることにより得られる架橋樹脂原液が開示されている。
特開2003−138382号公報 特開平10−152557号公報
しかしながら、特許文献1に記載の金属表面処理薬剤では、ラミネートフィルムを接着させた金属材料の、多くの用途において要求される、金属素材とラミネートフィルムとの高い密着性を満足することはできなかった。このため、ラミネートフィルムを接着させた状態で、十分な密着性と耐食性を示す、金属表面処理組成物、及び当該表面処理組成物により処理されてなる金属材料の開発が望まれていた。
なお、特許文献2に記載の架橋樹脂原液は、高強度、高靭性、低吸水性で耐熱性に優れる架橋樹脂を与えるとするが、もともと架橋性樹脂成型物を得るためのものであり、金属素材に適用するラミネート接着剤としての適用性については開示も示唆もしていない。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、ラミネートフィルムを接着させた金属材料に、ラミネートフィルムと金属素材との間の十分な密着性と耐食性を付与することができる、金属表面処理組成物により処理されてなる金属材料を提供することを目的とする。
本発明者らは、金属素材の表面に、多価金属を含む化成処理剤で化成処理を施して、化成皮膜を形成させた後、オキサゾリン基含有樹脂、及び1級アミノ基含有樹脂を含有する金属表面処理組成物を接触させて表面処理を行ったとき、ラミネートフィルムと金属素材とを、高い密着性を持って密着させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1) 金属素材の表面に、多価金属を含む化成処理剤を接触させて、化成皮膜を形成させた後、オキサゾリン基含有樹脂及び1級アミノ基含有樹脂を含有する金属表面処理組成物を接触させて、表面処理層を形成させることにより製造される金属材料。
(2) 樹脂固形分の総量に対する前記オキサゾリン基含有樹脂の含有量は、10質量%以上90質量%以下であり、樹脂固形分の総量に対する前記1級アミノ基含有樹脂の含有量は、10質量%以上90質量%以下である(1)に記載の金属材料。
(3) 前記金属表面処理組成物は、グリシジル基含有樹脂、フェノール性水酸基含有樹脂、カルボキシル基含有樹脂、及びブロックイソシアネート基含有樹脂、からなる群より選ばれる少なくとも1種を更に含有する(1)又は(2)に記載の金属材料。
(4) 前記オキサゾリン基含有樹脂は、主鎖がアクリル骨格のオキサゾリン基含有樹脂である、(1)から(3)いずれかに記載の金属材料。
(5) 前記1級アミノ基含有樹脂は、アリルアミン系重合体である(1)から(4)いずれかに記載の金属材料。
ここで、「アリルアミン系重合体」とは、化学式(1)で示される構造単位を有する樹脂をいう。
Figure 0005231738
(6) 前記表面処理層の全有機炭素換算の乾燥皮膜量は、5mg/mから1000mg/mである(1)から(5)いずれかに記載の金属材料。
ここで、「全有機炭素換算の乾燥皮膜量」とは、当該乾燥皮膜中に含まれる全有機炭素量を意味する。なお、全有機炭素量は市販の全有機炭素自動分析装置等を用いて測定することができる。
(7) 前記化成処理剤に含まれる前記多価金属は、ジルコニウム、チタン、及びクロムよりなる群から選ばれる少なくとも1種である(1)から(6)いずれかに記載の金属材料。
(8) 前記化成皮膜の乾燥重量は、金属元素換算の合計含有量で5mg/mから100mg/mである、(1)から(7)いずれかに記載の金属材料。
ここで、「金属元素換算」とは、金属化合物の含有量に金属元素換算係数(金属化合物量を金属得元素量に換算するための係数であり、具体的には、金属化合物中の金属元素の原子量を、金属化合物の分子量で除算した値を意味する)を積算することにより、目的の金属元素量を求めることである。例えば、錯イオンZrF 2−(分子量205)100ppmのジルコニウムの金属元素換算濃度は100×(91/205)の計算により44ppmと算出される。
また、「合計含有量」とは、金属表面処理組成物に含有される当該化合物、当該元素及び当該イオン全ての固形分の含有量の合計質量を指し、当該化合物のうち、いずれかの含有量が0である場合を含むものとする。
(9) 前記金属素材は、アルミニウム及び/又はアルミニウム合金である(1)から(8)いずれかに記載の金属材料。
本発明によれば、ラミネートフィルムと金属素材とを、高い密着性を持って接着させることができる金属表面処理組成物を用いて金属素材を表面処理するため、表面処理を行った金属素材にラミネートフィルムを接着させた場合、密着性、耐食性に優れた金属材料を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<金属素材>
本実施形態に係る金属材料を提供するために用いる金属素材としては、特に限定されないが、例えば、鉄、亜鉛、アルミニウム、又はアルミニウム合金を好適に用いることができる。この中でも特に、加工性に富むこと、耐食性に優れること等の点から、アルミニウム及び/又はアルミニウム合金を用いることが好ましい。
<化成処理剤>
本実施形態に係る化成処理剤は、多価金属イオンを含む化成処理剤を用いることができる。化成処理剤としては特に限定されないが、クロムイオンを含むリン酸クロメート系化成処理剤であってもよいし、ジルコニウムイオン、又はチタンイオンを含むノンクロム化成処理剤、即ち、ジルコニウム系化成処理剤、又はチタン系化成処理剤であってもよい。これらの化成処理剤としては、市販のものを用いることができる。
化成処理剤による化成皮膜の形成は、当業者に知られた方法で行うことができる。このようにして得られる化成皮膜の乾燥重量は、金属元素換算の合計含有量で5mg/mから100mg/mである
<金属表面処理組成物>
本実施形態においては、化成処理剤による処理を施した後、金属表面処理組成物を用いて表面処理層を形成させる。金属表面処理組成物は、オキサゾリン基含有樹脂と、1級アミノ基含有樹脂と、を含み、更に、必要に応じて、グリシジル基含有樹脂、フェノール性水酸基含有樹脂、カルボキシル基含有樹脂、及びブロックイソシアネート基含有樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む。
[オキサゾリン基含有樹脂]
本実施形態において用いることができる、オキサゾリン基含有樹脂としては、オキサゾリン基を有しているものであれば、特に限定されない。即ち、オキサゾリン基含有樹脂は、主鎖がアクリル骨格のオキサゾリン基含有樹脂、主鎖がスチレン/アクリル骨格のオキサゾリン基含有樹脂、主鎖がスチレン骨格のオキサゾリン基含有樹脂、及び主鎖がアクリロニトリル/スチレン骨格のオキサゾリン基含有樹脂等を用いることができる。本実施形態においては、水溶媒中での安定性に優れ、塗装後の外観が無色透明であるという点から、主鎖がアクリル骨格のオキサゾリン基含有樹脂を用いることが好ましい。オキサゾリン基含有アクリル樹脂としては、市販のものを用いることができ、例えば、「エポクロスWS500」(商品名、日本触媒社製)、「エポクロスWS700」(商品名、日本触媒社製)、及び「NK Linker FX」(商品名、新中村化学工業社製)を用いることができる。オキサゾリン基含有樹脂のオキサゾリン価は、200〜240であることが好ましい。
本実施形態に係る金属表面処理組成物におけるオキサゾリン基含有樹脂の含有量は、樹脂固形分当たり10質量%以上90質量%以下であることが好ましく、20質量%以上60質量%以下であることが更に好ましい。オキサゾリン基含有樹脂の含有量が10質量%未満では、オキサゾリン基の含有量が十分でないため、ラミネートフィルムと金属素材との密着性が低下し、90質量%を超えると、他の構成成分の好ましい含有量を確保することができない。
[1級アミノ基含有樹脂]
本実施形態において用いることができる、1級アミノ基含有樹脂としては、1級アミノ基を含有しているものであれば、特に限定されないが、例えば、ポリアリルアミン、ポリリジン、及びポリビニルアミン等を挙げることができる。1級アミノ基含有樹脂としては、市販のものを用いることができ、例えば、ポリアリルアミンとして「PAA−001」(商品名、日東紡績社製)、ポリリジンとして「ポリリジン」(商品名、チッソ社製)、ポリビニルアミンとして、「PVAM−0595」(商品名、三菱化学社製)を用いることができる。なお、本実施形態においては、多価金属皮膜との反応性が高く、密着性に優れることから、1級アミン含有樹脂としては、ポリアリルアミンを用いることが好ましい。
1級アミノ基含有樹脂が、ポリアリルアミンである場合、その平均分子量は、1000以上60000以下であることが好ましい。これらの範囲外では、目的とする効果が得られないおそれがある。上記平均分子量は1000以上15000以下であることが更に好ましい。
本実施形態に係る金属表面処理組成物における1級アミノ基含有樹脂の含有量は、樹脂固形分当たり10質量%以上90質量%以下であることが好ましく、20質量%以上60質量%以下であることが更に好ましい。1級アミノ基含有樹脂の含有量が10質量%未満では、1級アミノ基の含有量が十分でないため、ラミネートフィルムと金属素材との密着性が低下し、90質量%を超えると、他の構成成分の好ましい含有量を確保することができない。
[グリシジル基含有樹脂]
本実施形態において用いることができる、グリシジル基含有樹脂としては、複数個のグリシジル基を含有しているものであれば、特に限定されないが、一般に、水溶性・水分散性のエポキシ化合物を用いることができ、例えば、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、及びグリセロールポリグリシジルエーテル等を用いることができる。グリシジル基含有樹脂は、加熱により、オキサゾリン基、及びアミノ基と架橋構造を形成し、安定な3次元網目構造の形成に寄与することができる。
グリシジル基含有樹脂としては、市販のものを用いることができ、ポリグリセロールポリグリシジルエーテルとして「デナコールEX−512」(商品名、ナガセ化成工業社製)、ジグリセロールポリグリシジルエーテルとして「デナコールEX−421」(商品名、ナガセ化成工業社製)、グリセロールポリグリシジルエーテルとして「デナコールEX−313」(商品名、ナガセ化成工業社製)を用いることができる。グリシジル基含有樹脂は、例えば、カルボキシル基、アミノ基、アルコール性水酸基、及びフェノール性水酸基等と架橋構造を形成し、金属表面処理組成物を硬化させることができる。グリシジル基含有樹脂のエポキシ当量は、120〜140であることが好ましい。この範囲外では、目的とする効果が得られない。
本実施形態に係る金属表面処理組成物におけるグリシジル基含有樹脂の含有量は、樹脂固形分当たり5質量%以上40質量%以下であることが好ましく、10質量%以上20質量%以下であることが更に好ましい。グリシジル基含有樹脂の含有量が5質量%未満では、グリシジル基の含有量が十分ではないため、架橋剤としての効果を十分に得られず、耐水性向上効果が得られない。一方、グリシジル基含有樹脂の含有量が40質量%を超えると、密着性に寄与するオキサゾリン基含有樹脂、及び1級アミノ基含有樹脂の含有量が低減し、ラミネートフィルムと金属材料との密着性が低下する。
[フェノール性水酸基含有樹脂]
本実施形態において用いることができる、フェノール性水酸基含有樹脂としては、特に限定されないが、例えば、レゾール型フェノール樹脂を用いることができる。レゾール型フェノール樹脂を用いた場合には、レゾール樹脂に含まれるフェノール性水酸基と、オキサゾリン基含有樹脂に含まれるオキサゾリン基とが、加熱により架橋構造を形成し、強固な3次元の網目構造が形成される。レゾール型フェノール樹脂としては、市販のものを用いることができ、例えば、「BRL141B」(商品名、昭和高分子社製)、「BRL2854」(商品名、昭和高分子社製)、及び「BRL120Z」(商品名、昭和高分子社製)を用いることができる。
本実施形態の金属表面処理組成物においては、フェノール性水酸基含有樹脂は、樹脂固形分当たり5質量%以上40質量%以下含まれていることが好ましく、10質量%以上20質量%以下含まれていることが更に好ましい。フェノール性水酸基含有樹脂の含有量が5質量%未満では、フェノール性水酸基の含有量が十分でないため、架橋剤としての効果が十分に得られず、ラミネートフィルムと金属素材との密着性、及び耐水性の向上効果が得られない。一方、フェノール性水酸基含有樹脂の含有量が40質量%を超えると、フェノール性水酸基含有樹脂の自己架橋が進行し、ラミネートフィルムと金属材料との密着性が低下する。
[カルボキシル基含有樹脂]
本実施形態において用いることができる、カルボキシル基含有樹脂としては、特に限定されないが、例えば、水溶性・水分散性アクリル樹脂、及び水溶性・水分散性ポリエステル樹脂等を用いることができる。カルボキシル基含有樹脂に含まれるカルボキシル基と、オキサゾリン基含有樹脂に含まれるオキサゾリン基とが、加熱により架橋構造を形成し、強固な3次元の網目構造が形成される。カルボキシル基含有樹脂としては、市販のものを用いることができ、水溶性・水分散性アクリル樹脂として「ジュリマーAC−10L」(商品名、日本純薬社製)、水溶性・水分散性ポリエステル樹脂として「バイロナールMD−1400」(商品名、東洋紡績社製)を用いることができる。カルボキシル基含有樹脂の分子量は、2000〜100000であることが好ましく、樹脂溶液の酸価が3〜50KOHmg/gであることが好ましい。これらの範囲外では、目的とする効果が得られないおそれがある。
本実施形態の金属表面処理組成物においては、カルボキシル基含有樹脂は、樹脂固形分当たり5質量%以上40質量%以下含まれていることが好ましく、10質量%以上20質量%以下含まれていることが更に好ましい。カルボキシル基含有樹脂の含有量が5質量%未満では、カルボキシル基の含有量が十分でないため、架橋剤としての効果が十分ではなく、耐水性向上効果が得られない。一方、カルボキシル基含有樹脂の含有量が、40質量%を超えると、密着性に寄与するオキサゾリン基含有樹脂、1級アミノ基含有樹脂、及びグリシジル基含有樹脂の含有量が低減し、ラミネートフィルムと金属材料との密着性が低下する。
[ブロックイソシアネート基含有樹脂]
本実施形態において用いることができる、ブロックイソシアネート基含有樹脂としては、特に限定されないが、例えば、水溶性・水分散性ウレタン樹脂等を用いることができる。ブロックイソシアネート基含有樹脂は、加熱により、1級アミノ基含有樹脂のアミノ基や、フェノール性水酸基含有樹脂のフェノール性水酸基と、架橋構造を形成し、3次元網目構造を形成することができる。ブロックイソシアネート基含有樹脂としては、市販のものを用いることができ、水溶性・水分散性ウレタン樹脂として「エラストロンBN−69」(商品名、第一工業製薬社製)、及び「エラストロンBN−31」(商品名、第一工業製薬社製)を用いることができる。
本実施形態の金属表面処理組成物においては、ブロックイソシアネート基含有樹脂は、樹脂固形分当たり5質量%以上40質量%以下含まれていることが好ましく、10質量%以上20質量%以下含まれていることが更に好ましい。ブロックイソシアネート基含有樹脂の含有量が5質量%未満では、ブロックイソシアネート基の含有量が十分でないため、架橋剤としての効果が十分ではなく、ラミネートフィルムと金属素材との密着性、及び耐水性の向上効果が得られない。一方、ブロックイソシアネート基含有樹脂の含有量が、40%を超えると、密着性に寄与するオキサゾリン基含有樹脂、1級アミノ基含有樹脂、及びグリシジル基含有樹脂の含有量が低減し、ラミネートフィルムと金属材料との密着性が低下する。
[乾燥皮膜量]
上述の金属表面処理組成物により形成される表面処理層の全有機炭素換算の乾燥皮膜量は、5mg/m以上1000mg/m以下であることが好ましい。乾燥皮膜量が5mg/mより少ない場合には、樹脂量(官能基量)が少ないため密着性が低下する。1000mg/mより多い場合には、膜厚が厚くなり、金属表面処理組成物の凝集破壊により密着性が低下する。
<ラミネートフィルム>
本実施形態において用いることができる、ラミネートフィルムの貼り付け方法としては、ドライラミネート法、押出ラミネート法を挙げることができるが、特に限定されない。また、ラミネートフィルムの素材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル等の熱可塑性の樹脂を挙げることができる。
<金属材料>
本実施形態に係る金属材料は、金属素材の表面を化成処理剤で化成処理し、次いで、金属表面処理組成物を塗布して、表面処理層を形成させる。そして、形成された表面処理層の上からラミネートフィルムを接着させ、ラミネート構造を形成させた金属材料を得る。
[化成処理]
本実施形態においては、化成処理剤を用いて金属素材の表面に化成処理を施す。化成処理を施す方法は特に限定されず、例えばスプレー処理、浸漬処理等による方法が挙げられる。化成処理に先立って、必要に応じて脱脂処理やエッチング処理を施した後に、化成処理剤を適用してもよい。
[表面処理層の形成]
本実施形態においては、化成処理が施された金属素材の表面に、後述する金属表面処理組成物を塗布する。金属表面処理組成物を塗布する方法は特に限定されず、例えば、ロールコート法、バーコート法、スプレー処理法、浸漬処理法等による方法が挙げられる。金属表面処理組成物を金属素材の表面に塗布した後は、40℃から160℃において、2秒から60秒加熱して、金属表面処理組成物を乾燥させる。
<化成皮膜1の形成(Zr皮膜)>
厚さ0.28mmのアルミニウム合金3004板材を、「サーフクリーナーEC710」(商品名、日本ペイント社製)の2%希釈水溶液を用いて、60℃で6秒間、スプレー処理した。これを、水道水を用いて、6秒間、スプレー処理により洗浄した。次に、ジルコニウム化合物系化成処理剤である「アルサーフ402」(商品名、日本ペイント社製)の2%希釈水溶液を用いて、50℃で4秒間スプレー処理を行い、ジルコニウム量で10mg/mのジルコニウム皮膜を形成させた。ジルコニウム皮膜を形成させたアルミニウム合金は、水道水を用いて6秒間、スプレー処理により洗浄した。余剰の水分をゴムロールで除いた後、コンベア式オーブンを用いて、50℃にて10秒間乾燥した。
<化成皮膜2の形成(Zr/P皮膜)>
化成皮膜1の形成方法において、ジルコニウム化合物系化成処理剤「アルサーフ402」の代わりに、ジルコニウム化合物・リン酸系化成処理剤である「アルサーフ4130」(商品名、日本ペイント社製)の2%希釈水溶液を用い、45℃で3秒間スプレー処理を行った。これ以外は、化成皮膜1の形成方法と同様の方法により、ジルコニウム量で5mg/mのリン酸ジルコニウム皮膜を形成させた。更に、「アルサーフ4130」の2%希釈水溶液による処理温度を上昇させ、処理時間を延長させて、ジルコニウム量で10、20、50、100mg/mのリン酸ジルコニウム皮膜を形成させた。
<化成皮膜3の形成(Ti/P皮膜)>
化成皮膜1の形成方法において、ジルコニウム化合物系化成処理剤「アルサーフ402」の代わりに、チタン化合物・リン酸系化成処理剤である「アルサーフLX−340」(商品名、日本ペイント社製)の2%希釈溶液を用いた。これ以外は、化成皮膜1の形成方法と同様の方法により、チタン量で10mg/mのリン酸チタン皮膜を形成させた。
<化成皮膜4の形成(Zr/Ti/P皮膜)>
化成皮膜1の形成方法において、ジルコニウム化合物系化成処理剤「アルサーフ402」の代わりに、「アルサーフ4130」(商品名、日本ペイント社製)と「アルサーフLX−304」との各1%混合水溶液を用い、50℃で4秒間スプレー処理を行った。これ以外は、化成皮膜1の形成方法と同様の方法により、ジルコニウム量とチタン量の和が10mg/mとなるように、リン酸ジルコニウム・リン酸チタン皮膜を形成させた。
<化成皮膜5の形成(Cr/P皮膜)>
化成皮膜1の形成方法において、ジルコニウム化合物系化成処理剤「アルサーフ402」の代わりに、クロム化合物・リン酸系化成処理剤である「アルサーフ408」(商品名、日本ペイント社製)1.5%と、反応促進剤である「アルサーフ48」(商品名、日本ペイント社製)0.5%との混合水溶液を用い、40℃で3秒間スプレー処理を行った。これ以外は、化成皮膜1の形成方法と同様の方法により、クロム量で10mg/mのリン酸クロム皮膜を形成させた。
<実施例1〜17>
オキサゾリン基含有樹脂として「エポクロスWS−700」(商品名、日本触媒社製、オキサゾリン価220)と、1級アミノ基含有樹脂として「PAA−05」(商品名、日東紡績社製、ポリアリルアミン、分子量15000)とを、表1に記載する有効成分重量比で混合した。これを、リバースロールコーターを用いて、化成皮膜1から化成皮膜5のいずれかの化成皮膜を形成させたアルミニウム合金に、皮膜量が片面当たり、表1に記載の皮膜量となるように塗布し、コンベア式オーブンを用いて80℃で、20秒間乾燥させた。
<実施例18〜30>
実施例1から実施例17で用いた、各種樹脂に加えて、更にグリシジル基含有樹脂として、「デナコールEX512」(商品名、ナガセケムテックス社製、エポキシ当量183)、カルボキシル基含有樹脂として、「EMA1012」(商品名、日本ペイント社製、樹脂溶液としての酸価30mg/KOH)、フェノール性水酸基含有樹脂として、「ショーノールBRL−141B」(商品名、昭和高分子社製)、及びブロックイソシアネート基含有樹脂として、「エラストロンBN−44」(商品名、第一工業製薬社製)を表1に示す量で混合して金属表面処理組成物を調整し、実施例1から実施例17と同様にアルミニウム合金に塗布し、乾燥させた。
Figure 0005231738
<比較例1>
化成皮膜の形成を行わずに、表2に示された組成のアルミニウム合金に金属表面処理組成物を塗布し、乾燥させた。
<比較例2〜6>
化成皮膜1から化成皮膜5のいずれかの化成皮膜を形成させた後、金属表面処理組成物を塗布していないアルミニウム合金を用意した。
<比較例7〜11>
化成皮膜1から化成皮膜5のいずれかの化成皮膜を形成させた後、アルミニウム合金に、オキサゾリン基含有樹脂、1級アミノ基含有樹脂、グリシジル基含有樹脂、カルボキシル基含有樹脂、及びフェノール性水酸基含有樹脂のそれぞれを単独で塗布、乾燥させた。
Figure 0005231738
<ラミネート板の形成>
実施例1から実施例30、比較例1から比較例11で表面処理を施したアルミニウム合金板に、加熱ローラーを用いて、「メリネックス850」(商品名、アイシーアイジャパン社製、フィルム厚15μm)を150℃、ロール速度30m/minで圧着した。このフィルム貼り付け板を、コンベア式オーブンを用いて240℃で20秒間再加熱し、オーブンから取り出した直後に水冷した。
<密着力の評価>
フィルム貼り付け板を150mm×50mmの金属板2枚に切断した。この金属板をフィルム面同士で重ね、ホットプレスを用いて、240℃、7kgf/cmで60秒間圧着した。この操作により、フィルム同士は完全に溶融し、接着した。圧着した金属板を150mm×5mmに切り出し、試験片とした。試験片をオートクレーブに入れ、125℃の加圧蒸気中で30分間加熱処理した(レトルト処理)。レトルト処理を行った試験片を、「テンシロン引張り試験機」(商品名、東洋ボールドウィン社製)を用いて、フィルム面を引き剥がす際に係る剥離強度(kgf/5mm幅)を測定した。剥離強度が1.5(kgf/5mm幅)以上を以って、合格とした。
<耐食性の評価>
フィルム貼り付け板のフィルム面が外側になるように、カップ加工を行った後、カップ側面にカッターにより円周状に切れ込みを入れた。このカップを50℃に保持した0.5%クエン酸、0.5%塩化ナトリウム混合溶液に72時間浸漬し、側面の切れ込みからの腐食部分の先端までの長さ(腐食長さ)を以下の基準で評価した。4又は5を以って合格とした。
5;腐食長さ 1mm未満
4;腐食長さ 1mm以上、2mm未満
3;腐食長さ 2mm以上、3mm未満
2;腐食長さ 3mm以上、5mm未満
1;腐食長さ 5mm以上

Claims (8)

  1. 金属素材の表面に、多価金属を含む化成処理剤を接触させて、化成皮膜を形成させた後、オキサゾリン基含有樹脂及び1級アミノ基含有樹脂を含有する金属表面処理組成物を接触させて、表面処理層を形成させることにより製造される金属材料であって、
    前記化成処理剤に含まれる前記多価金属は、ジルコニウム、チタン、及びクロムよりなる群から選ばれる少なくとも1種である金属材料
  2. 樹脂固形分の総量に対する前記オキサゾリン基含有樹脂の含有量は、10質量%以上90質量%以下であり、樹脂固形分の総量に対する前記1級アミノ基含有樹脂の含有量は、10質量%以上90質量%以下である請求項1に記載の金属材料。
  3. 前記金属表面処理組成物は、グリシジル基含有樹脂、フェノール性水酸基含有樹脂、カルボキシル基含有樹脂、及びブロックイソシアネート基含有樹脂、からなる群より選ばれる少なくとも1種を更に含有する請求項1又は2に記載の金属材料。
  4. 前記オキサゾリン基含有樹脂は、主鎖がアクリル骨格のオキサゾリン基含有樹脂である、請求項1から3いずれかに記載の金属材料。
  5. 前記1級アミノ基含有樹脂は、アリルアミン系重合体である請求項1から4いずれかに記載の金属材料。
  6. 前記表面処理層の全有機炭素換算の乾燥皮膜量は、5mg/mから1000mg/mである請求項1から5いずれかに記載の金属材料。
  7. 前記化成皮膜の乾燥重量は、金属元素換算の合計含有量で5mg/mから100mg/mである、請求項1から6いずれかに記載の金属材料。
  8. 前記金属素材は、アルミニウム及び/又はアルミニウム合金である請求項1から7いずれかに記載の金属材料。
JP2007020051A 2007-01-30 2007-01-30 金属表面処理組成物を用いて処理されてなる金属材料 Active JP5231738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007020051A JP5231738B2 (ja) 2007-01-30 2007-01-30 金属表面処理組成物を用いて処理されてなる金属材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007020051A JP5231738B2 (ja) 2007-01-30 2007-01-30 金属表面処理組成物を用いて処理されてなる金属材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008183523A JP2008183523A (ja) 2008-08-14
JP5231738B2 true JP5231738B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=39726902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007020051A Active JP5231738B2 (ja) 2007-01-30 2007-01-30 金属表面処理組成物を用いて処理されてなる金属材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5231738B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5077651B2 (ja) * 2007-05-31 2012-11-21 東洋製罐株式会社 樹脂被覆金属板及びそれを用いた成形体
US8613807B2 (en) 2009-02-06 2013-12-24 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Conductive film, corrosion-resistant conduction film, corrosion-resistant conduction material and process for producing the same
JP5229131B2 (ja) * 2009-06-26 2013-07-03 株式会社豊田中央研究所 耐食導電性皮膜、耐食導電材、固体高分子型燃料電池とそのセパレータおよび耐食導電材の製造方法
JP5577653B2 (ja) * 2009-09-03 2014-08-27 凸版印刷株式会社 電池外装用包材及びその製造方法、並びに二次電池
JP5845563B2 (ja) * 2010-09-15 2016-01-20 Jfeスチール株式会社 容器用鋼板の製造方法
JP5720026B2 (ja) * 2011-02-08 2015-05-20 日新製鋼株式会社 電池外装用積層体および二次電池
JP6146954B2 (ja) * 2012-03-09 2017-06-14 日本ペイント・サーフケミカルズ株式会社 化成処理剤及び化成処理皮膜
JP2014080637A (ja) 2012-10-12 2014-05-08 Nippon Paint Co Ltd 表面処理剤及び表面処理方法
JP6055085B2 (ja) 2013-04-03 2016-12-27 日本ペイント・サーフケミカルズ株式会社 化成処理剤及び金属表面処理方法
MY194625A (en) * 2013-07-01 2022-12-07 Jfe Steel Corp Steel sheet for containers

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3969781B2 (ja) * 1996-08-16 2007-09-05 日本パーカライジング株式会社 水系ウレタン樹脂組成物及びそれを含む水系金属表面処理組成物
JPH11319707A (ja) * 1998-05-14 1999-11-24 Nippon Paint Co Ltd 高い耐水二次密着性を有する水性塗料組成物を用いた塗装方法
JP2001288579A (ja) * 2000-03-31 2001-10-19 Nippon Shokubai Co Ltd 化成処理液、化成処理方法及び防錆処理方法
JP2001348674A (ja) * 2000-06-07 2001-12-18 Nippon Shokubai Co Ltd 金属表面被覆剤
JP2001348535A (ja) * 2000-06-07 2001-12-18 Nippon Shokubai Co Ltd 金属表面被覆用組成物及び金属表面被覆剤
JP3904984B2 (ja) * 2002-06-14 2007-04-11 日本ペイント株式会社 被覆金属材料、及び、ノンクロム金属表面処理方法
JP3904983B2 (ja) * 2002-06-14 2007-04-11 日本ペイント株式会社 被覆金属材料、及び、ノンクロム金属表面処理方法
JP2005187538A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Nippon Shokubai Co Ltd 粘着剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008183523A (ja) 2008-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5231738B2 (ja) 金属表面処理組成物を用いて処理されてなる金属材料
JP5089316B2 (ja) 金属表面処理組成物、この組成物を用いたアルミニウム系金属基材の表面処理方法、及びこの方法を用いて製造されたアルミニウム系金属表面処理基材
JP5860582B2 (ja) 金属表面処理剤及び金属表面処理方法
JP6055085B2 (ja) 化成処理剤及び金属表面処理方法
TW201200633A (en) Metal surface treatment agent and metal surface treatment method
JP5192733B2 (ja) 缶用下地処理方法
WO2016129640A1 (ja) 金属表面処理剤
EP2907897B1 (en) Surface treatment agent and surface treatment method
JP5209879B2 (ja) 金属表面処理組成物、これにより処理されてなる金属材料、及びこの金属材料を用いた金属ラミネートフィルム
JP7234794B2 (ja) 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、蓄電デバイス、及びポリアミドフィルム
JP3876652B2 (ja) ポリエステル樹脂被覆錫めっき鋼板
JP5039387B2 (ja) 金属表面処理組成物、及び当該組成物を用いた金属表面処理方法
US4889718A (en) Polyacid macromolecule primers
JP3904983B2 (ja) 被覆金属材料、及び、ノンクロム金属表面処理方法
JP4774629B2 (ja) ポリエステル樹脂被覆錫合金めっき鋼板
JP4765902B2 (ja) 接着性と皮膜密着性に優れた表面処理金属材
WO2017146040A1 (ja) 金属表面処理剤
JP2003138382A (ja) 接着下地用の金属表面処理薬剤及び処理方法
JP5260440B2 (ja) アルミニウム塗装板及びその製造方法
JP7415341B2 (ja) インモールドラベル、蓄電デバイス用容器、これらの製造方法、及び蓄電デバイス
JP2019119128A (ja) 保護部材及び成形体
JP2003313677A (ja) ノンクロム金属表面処理方法、及び、アルミニウム又はアルミニウム合金板
JP2812351B2 (ja) ラミネート板の製造方法
JPS59169854A (ja) 高度な表面硬度を有した樹脂被覆金属板
CN112281148A (zh) 一种金属表面处理剂

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130322

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5231738

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250