JP5231208B2 - フルオロキノロノキノロンおよびそれを含むインクジェット組成物 - Google Patents

フルオロキノロノキノロンおよびそれを含むインクジェット組成物 Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも1つの有機基が付加された黄色顔料を含む改質黄色顔料およびそれを含むインクジェットインクに関する。この黄色顔料は少なくとも1つのフッ素基を含む。
インクジェットインクは、一般的に、担体として機能する媒質、および染料または顔料のような着色剤からなる。添加剤および/または共溶媒もまたインクジェットインクを調整して全体的な望ましい性能特性を達成するために組み入れることができる。
黄色顔料を含むインクジェットインク組成物は、インクジェットインク製造者にとって、特に関心の高い領域だった。業界では、良好な全体的な分散安定性とともに、優れた耐光性および色の濃さと色調の適正なバランスを有する黄色顔料を含むインクジェットインク組成物に対する要求があった。それぞれ様々な度合いの耐光性と色をもつ、多様な種類の黄色顔料が準備されている。例えば、米国特許3,334,102号はキノロノキノロンの調製が記載されており、それが良好な耐光性を有すると記載されている。種々の置換されたキノロノキノロンもまた調製されている。例えば、特開平11−130972号公報および特開平10−017783号公報には、ハロゲン化したキノロノキノロンが記載されている。
一般に、黄色顔料を含めて、顔料単独では液体媒質中に容易に分散しない。インクジェット印刷に用いることのできる安定した顔料の分散液を与えることのできる多くの技術が開発されてきた。例えば、特定の媒質中の分散性を向上させるために顔料に分散剤を加えることができる。分散剤の例は水溶性ポリマーおよび界面活性剤を含んでいる。通常は、これらのポリマー分散剤は、溶解性を維持し、またその結果顔料の安定性を維持するために20,000未満の分子量を有する。黄色顔料分散体もまたこの技術を用いて調製される。例えば、特開平10−130554号公報には置換されたキノロノキノロンを含むインクジェットインク組成物が記載されており、それは更にロジン、樹脂、界面活性剤、または分散剤を含んでいる。
顔料の表面は様々な異なる官能基を含んでおり、また存在する基のタイプは顔料の特定の種類に依る。これらの顔料の表面に物質、特にポリマーをグラフトするためのいくつかの方法が開発されてきている。例えば、フェノールおよびカルボキシル基のような表面の基を含むカーボンブラックにポリマーを付加することができることが示されてきた。しかしながら、顔料の表面の固有の官能性に依存した方法は、すべての顔料が同じ特定の官能基を持っているのではないため、一般的に適用できるものではない。
改質黄色顔料を含めて、改質顔料製品の調製の方法が開発されてきている。これらの方法は様々な異なる官能基を付加された顔料を製造するのに用いることができる。例えば、米国特許5,851,280号公報には、有機基がジアゾニウム塩の一部である、ジアゾニウム反応を経由した付加を例として含む、顔料への有機基の付加の方法が開示されている。改質顔料を調製する他の方法も記載されている。例えば、PCT公開WO01/51566号には、第一の化学基と第二の化学基を反応させて第三の化学基が付加された顔料を形成することによる改質顔料の製造方法が開示されている。これらの顔料を含むインクジェットインクを含むインク組成物もまた記載されている。
これらの方法は付加された基を有する改質黄色顔料を含む、改質顔料を提供するが、良好な分散安定性とともに、優れた耐光性、色の濃さおよび/または色調の適正なバランスを有する黄色顔料を含むインクジェットインク組成物に対する要求が業界には依然としてある。
本発明は、少なくとも1つの有機基が付加された黄色顔料を含む改質黄色顔料に関する。この黄色顔料は下記の構造を有している。
Figure 0005231208
ここで、R1〜R4の1つはフッ素であり、またR1〜R4の3つは水素である。この改質黄色顔料を含む種々の組成物が開示される。例えば、液体媒質およびこの改質黄色顔料を含むインクジェットインク組成物と共に、このインクジェットインク組成物を含むインクジェットインクセットが記載される。
本発明は、少なくとも1つの有機基が付加された黄色顔料を含む改質黄色顔料に関する。この黄色顔料は下記の構造をしている。
Figure 0005231208
この改質黄色顔料を含む種々の組成物が開示される。例えば、液体媒質およびこの改質黄色顔料を含むインクジェットインク組成物と共に、このインクジェットインク組成物を含むインクジェットインクセットが記載される。
本発明は、更に下記の構造を有する黄色顔料に関する。
Figure 0005231208
この顔料は、本発明の改質黄色顔料を調製するのに用いることができ、また本発明のインクジェットインク組成物および/またはインクジェットインクセットを調製するのにもまた用いることができる。加えて、この黄色顔料を含む種々の組成物もまた開示される。
前述の概要の記載と以下の詳細の記載のどちらも例示のためおよび説明のためだけのものであり、請求項に記した本発明の更なる説明を意図したものであることが理解されなければならない。
出願人は特に、この開示の中に引用したすべての引例の全ての内容を組み入れる。更に、量、濃度、または他の値またはパラメータが、範囲、好ましい範囲、または好ましい上限値および好ましい下限値として与えられたときは、範囲が別々に開示されていたか否かに拘わらず、いずれかの上限値もしくは好ましい値およびいずれかの下限値もしくは好ましい値のいずれかの一組から形成されるすべての範囲を特に開示していると理解されなければならない。ここで数値の範囲が列挙される場合は、違うように述べられていない限り、この範囲はその端点を含み、また全ての整数および少数はその範囲の中に含むことを意図している。範囲を規定する場合は、本発明の範囲を列挙された特定の値に限定することを意図したものではない。
本発明は、改質黄色顔料および改質黄色顔料を含むインクジェットインク組成物に関する。
本発明の改質黄色顔料は、少なくとも1つの有機基を付加された黄色顔料を含む。1つの実施態様では、この黄色顔料は下記の構造を有するキノロノキノロンである。
Figure 0005231208
1〜R4のそれぞれは水素またはフッ素のどちらかである。特に、これらの基の3つは水素であり、また1つはフッ素である。このように、この実施態様では、黄色顔料はR1〜R4の1つがフッ素であり、残りは水素であるモノフルオロキノロノキノロンである。好ましくは、R2はフッ素基であり、またR1 およびR4のそれぞれは水素である。また、好ましくはR3はフッ素基であり、残りの置換基は水素である。
他の実施態様では、本発明の改質黄色顔料の黄色顔料は下記の構造を有するキノロノキノロン顔料である。
Figure 0005231208
この実施態様では、黄色顔料は、キノロノキノロン構造のそれぞれの芳香環が窒素基に対してパラ位に1つのフッ素基を含むジフロオロキノロノキノロン顔料である。残りの置換基は水素である。
黄色顔料は、黄色顔料の望ましい特性によって、窒素の吸着によって測定されるように、広い範囲のBET表面積を有することができる。当業者には知られているように、大きな表面積ほど、小さい粒子サイズに対応する。もしも目的とする用途に対する大きな表面積が容易に得られず、もしも望まれるならば、顔料を更に小さい粒子サイズにするために、顔料をボールまたはジェットミルのような慣用のサイズ低減または粉砕技術に付してもよいことは当業者によく認識されている。
上記のように、本発明の改質黄色顔料は、アルキル基または芳香族のような有機基を少なくとも1つ付加された黄色顔料を含む。好ましくは、有機基は少なくとも1つのイオン基、少なくとも1つのイオン性基、またはそれらの混合物を含む。イオン基はアニオンまたはカチオンのいずれでもよく、またNa+、K+、Li+、NH4 +、NR’4 +、酢酸塩、NO3 -、SO4 -2、R’SO3 -、ROSO3 -、OH-、およびCl-のような無機のまたは有機の対イオンを含む反対の電荷の対イオンと結合し、ここでR’は水素または、置換もしくは非置換のアリールおよび/またはアルキル基のような有機基を表す。イオン性基は使用される媒質中でイオン基を形成することのできる基である。アニオン性基はアニオンを形成し、カチオン性基はカチオンを形成する。好ましくは、付加される基は有機基である。有機基は、米国特許5,698,016号中に記載されたものを含み、その記載は全てここに参照のために組み込まれる。
アニオン基は負に帯電したイオン基であり、酸性置換基のような、アニオン(アニオン性基)を形成することのできるイオン性置換基を有する基から作り出すことができる。それらは、イオン性置換基の塩の中のアニオンでもよい。アニオン基の代表例は、−COO−、−SO3 -、−OSO3 -、−HPO3 -、−OPO3 -2および−PO3 -2である。アニオン性基の代表例は、−COOH、−SO3H、−PO32、−R’SH、−R’OH、および−SO2NHCOR’であり、ここでR’は、水素または、置換もしくは非置換のアリールおよび/またはアルキル基のような有機基を表す。好ましくは、付加された基はカルボン酸基、スルホン酸基、硫酸基、ホスホン酸基またはそれらの塩を含む。例えば、付加された基は、ベンゼンカルボン酸基、ベンゼンジカルボン酸基、ベンゼントリカルボン酸基、ベンゼンスルホン酸基、またはそれらの塩のような有機基でよい。付加された有機基は、これらのいずれかの置換された誘導体であってもよい。
カチオン基は正に帯電した有機イオン基であり、プロトン化したアミンのような、カチオン(カチオン性基)を形成することのできるイオン性置換基から作り出すことができる。例えば、アルキルまたはアリールアミンは酸性媒体のなかでプロトン化することができ、アンモニウム基−NR’2+を形成し、ここでR’は置換もしくは非置換のアリールおよび/またはアルキル基のような有機基を表す。カチオン基はまた、正に帯電した有機イオン基でもよい。その例は、四級アンモニウム基(−NR’3 +)および四級ホスホニウム基(−PR’3 +)を含む。ここで、R’は、同じでも異なっていてもよいが、置換もしくは非置換のアリールおよび/またはアルキル基のような有機基を表す。好ましくは、付加された基は、アルキルアミン基もしくはその塩またはアルキルアンモニウム基を含む。
有機基はまた、ポリマー基でもよい。好ましくは、ポリマー基は上記のイオンまたはイオン性基を含む。このように、有機基は、1つまたはそれ以上のアニオンまたはアニオン性基を含むポリマー基であってよい。その例は、これらに限定されないが、スチレン−アクリル酸重合体、および無水マレイン酸含有重合体の水素添加誘導体を含む、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸またはメタクリル酸の共重合体のような多塩基酸を含む。有機基はまた、1つまたはそれ以上のカチオンまたはカチオン性基を含むポリマー基であってもよい。その例は、これらに限定されないが、ポリエチレンイミン(PEI)、エチレンイミンのオリゴマー(ペンタエチレンアミン,PEAのような)およびポリエチレンイミンの誘導体のような直鎖のまたは分岐したポリアミンを含む。有機基はまた、タンパク質または炭水化物のような1つまたはそれ以上の天然高分子を含むポリマー基であってもよい。
改質黄色顔料は、有機物質基を顔料に付加させるような、当業者に知られた方法を用いて調製することができる。これは、例えば、ポリマー、界面活性剤などの、吸着される基に比較して、有機基の顔料へのより安定した付加を与える。例えば、改質顔料は、米国特許5,554,739号、5,707,432号、5,837,045号、5,851,280号、5,885,335号、5,895,522号、5,900,029号、5,922,118号、および6,042,643号、およびPCT公開特許WO99/23174に記載された方法を用いて調製することができ、これらの記載は全てここに参照のために組み込まれる。このような方法は、例えば、ポリマーおよび/または界面活性剤を用いる分散剤タイプの方法に比較して、それらの基の顔料へのより安定な付加を与える。
本発明は、更にモノフルオロキノロノキノロン顔料に関する。好ましくは、顔料は上記の構造で、R1からR4の1つがフッ素で、また3つが水素である。例えば、R2またはR3のどちらかがフッ素基で、残りの置換基が水素であってよい。最も好ましいのは、下記の構造を有するモノフルオロキノロノキノロン黄色顔料である。
Figure 0005231208
この黄色顔料は意外にも、特に他のモノハロキノロノキノロンと比較すると、望ましい全体的な色特性を有することが見出された。加えて、この黄色顔料は本発明の改質黄色顔料の調製に用いることができる。
改質黄色顔料は、本発明の黄色顔料と同様に、例えば、プラスチック組成物、水性または非水性インク、水性または非水性被覆、ゴム組成物、紙組成物および繊維製品組成物を含む種々の異なる用途に使用することができる。特に、これらの顔料は、例えば、自動車用および工業用被覆、塗料、トナー、接着剤、ラテックス、およびインクを含む水性組成物に用いることができる。本顔料は、インク組成物、特にインクジェットインク、に最も有用であることが見出されている。
従って、本発明は、更に媒質および改質黄色顔料を含むインクジェットインク組成物に関する。媒質は、水性または非水性液体媒質のいずれでもよいが、しかしながら好ましくは水を含む媒質である。従って、媒質は好ましくは水性媒質であり、これは50%を超えて水を含む媒質であり、そして例えば、水か、または水とアルコールのような水と混和性の溶媒との混合物である。非水性媒質は、50%より少ない水を含むか、または水と混和性のない媒質である。好ましくは水性媒体は水であり、またインクジェットインク組成物は水性インクジェットインク組成物である。
改質黄色顔料は、上記の改質顔料のいずれかでよく、またインクジェットインクの性能に有害に作用しないで、目的とする画質(例えば、光学密度)を与えるのに有効な量がインクジェットインク組成物中に存在することができる。例えば、通常は、改質黄色顔料は、インクの質量を基にして、約0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上、また約30質量%以下、好ましくは25質量%以下の量存在することができる。多かれ少なかれ、改質顔料は、特に有機基がポリマー基である場合には、付加された有機基の量に応じて用いられる。例えば、ポリマー基が付加された改質顔料は、付加された基の存在によって、従来の顔料よりも高いレベルで用いることができる。ここで記載された改質黄色顔料、および改質されていない顔料、他の改質された顔料(上記の有機基を付加された他の顔料)もしくはその両方、の混合物を使用することもまた本発明の範囲である。
本発明のインクジェットインク組成物は最小限の追加の成分(添加剤および/または共溶媒)および処理ステップで作ることができる。しかしながら、添加剤は、組成物の安定性を維持しながら、多くの目的とする特性を与えるために組み入れることができる。例えば、界面活性剤および/または分散剤、保湿剤、乾燥促進剤、浸透剤、バイオサイド(biocides)、バインダー、およびpH調節剤を、当技術分野で知られている他の添加剤と同様に添加することができる。特定の添加剤の量は種々の要因によって変わるが、しかしながら一般的には0%と40%の範囲である。
分散剤(界面活性剤および/または分散剤)を組成物のコロイド安定性を更に高めるために、または印刷用紙のような印刷媒体もしくはインク印刷ヘッドとインクとの相互関係を変えるために添加してもよい。種々のアニオン、カチオンおよびノニオン分散剤を本発明のインク組成物と併せて用いることができ、またこれらは固形でもまた水溶液としてでもよい。
アニオン分散剤または界面活性剤の代表例は、これらに限定されないが、高級脂肪酸塩、高級アルキルジカルボキシレート、高級アルコールの硫酸エステル塩、高級アルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルナフタレンスルホネート、ナフタレンスルホネート(Na、K、Li、Ca、など)、ホルマリン重縮合物、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフテン酸塩、アルキルエーテルカルボキシレート、アシル化ペプチド、α−オレフィンスルホネート、N−アクリルメチルタウリン、アルキルエーテルスルホネート、二級高級アルコールエトキシスルファート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルファート、モノグリシルスルファート、アルキルエーテルホスフェートおよびアルキルホスフェートを含む。例えば、スチレンスルホン酸エステル塩のポリマーおよびコポリマー、非置換および置換ナフタレンスルホン酸エステル塩(例えば、アルキルもしくはアルコキシ置換ナフタレン誘導体)、アルデヒド誘導体(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒドおよび同様のもののようなものを含む非置換アルキルアルデヒド誘導体)、マレイン酸塩、およびそれらの混合物をアニオン分散助剤として用いることができる。塩は、例えば、Na+、Li+、K+、Cs+、Rb+、および置換および非置換アンモニウムカチオンを含む。具体例は、これらには限定されないが、Versa(登録商標)4、Versa(登録商標)7、およびVersa(登録商標)77(National Starch and Chemical Co.)、Lomar(登録商標)D(Diamond Shamrock Chemicals Co.)、Daxad(登録商標)19およびDaxad(登録商標)K(W. R. Grace Co.)およびTamol(登録商標)SN(Rohm&Haas)のような商品を含む。カチオン界面活性剤の代表例は脂肪族アミン、四級アンモニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩および同様のものを含む。
本発明のインクジェットインクに用いられるノニオン分散剤または界面活性剤の代表例は、フッ素誘導体、シリコン誘導体、アクリル酸共重合体、ポリオキシエチレン、アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン二級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンスチロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、アルキルフェノールホルマリン縮合物のエチレンオキサイド誘導体、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリオキシエチレンの脂肪酸エステル ポリオキシプロピレンアルキルエーテル ポリオキシエチレン化合物、ポリオキシエチレンオキサイド縮合体タイプのエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセロールの脂肪酸エステル、プロピレングリコールの脂肪酸エステル、サトウキビ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドおよびポリオキシエチレンアルキルアミンオキサイドを含む。例えば、Igepal(登録商標)CAおよびCOシリーズの材料(Rhone−Poulenc Co.)、Briji(登録商標)シリーズの材料(ICI Americas, Inc.)、およびTriton(登録商標)シリーズの材料(Union Carbide Company)などのエトキシ化モノアルキルまたはジアルキルフェノールを用いることができる。これらのノニオン界面活性剤または分散剤は、単独で、または前述のアニオンおよびカチオン分散剤と組み合わせて用いることができる。
分散剤はまた、天然ポリマーまたは合成ポリマー分散剤であってもよい。天然ポリマー分散剤の具体例は、膠、ゼラチン、カゼインおよびアルブミンのようなタンパク質;アラビアゴムおよびトラガカントゴムのような天然ゴム;サポニンのようなグルコシド;アルギン酸、およびプロピレングリコールアルギン酸塩、トリエタノールアミンアルギン酸塩、およびアンモニウムアルギン酸塩のようなアルギン酸誘導体;およびメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースおよびエチルヒドロキシセルロースのようなセルロース誘導体を含む。合成ポリマー分散剤を含むポリマー分散剤の具体例は、ポリビニルアルコール;ポリビニルピロリドン;ポリ(メタ)アクリル酸、アクリル酸−(メタ)アクリロニトリル共重合体、(メタ)アクリル酸カリウム−(メタ)アクリロニトリル共重合体、ビニルアセテート−(メタ)アクリレートエステル共重合体および(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリレートエステル共重合体のようなアクリルまたはメタクリル樹脂(しばしば、「(メタ)アクリル」のように書かれる);スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン-(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリレートエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリレートエステル共重合体のようなスチレン−アクリルまたはメタクリル樹脂;スチレン−マレイン酸共重合体;スチレン−マレイン酸無水物共重合体、ビニルナフタレン−アクリルもしくはメタクリル酸共重合体;ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体;およびビニルアセテート−エチレン共重合体、ビニルアセテート−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、ビニルアセテート−マレートエステル共重合体、ビニルアセテート−クロトン酸共重合体およびビニルアセテート−アクリル酸共重合体のようなビニルアセテート共重合体;およびそれらの塩である。
保湿剤および水溶性有機化合物もまた本発明のインクジェットインク組成物に、特に、紙への浸透(浸透剤)、改善された乾燥(乾燥促進剤)、およびシワ防止性能を与えるのに加えて、ノズルの詰まりを妨げる目的で、添加してもよい。使用可能な保湿剤および他の水溶性化合物の具体例は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコールおよびジプロピレングリコールなどの低分子量グリコール;1,3−ペンタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、2,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ポリ(エチレン−コ−プロピレン)グリコール、および同様のもの、さらに、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイドを含むエチレンオキサイドを含む、アルキレンオキサイドとそれらとの反応生成物などの、約2から約40の炭素原子を含むジオール;グリセリン、トリメチルプロパン、1,3,5−ペンタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、および同様のもの、さらにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドおよびそれらの混合物を含むアルキレンオキサイドとそれらとの反応生成物などの約3から40の炭素原子を含むトリオール誘導体;ネオペンチルグリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、および同様のもの、さらにエチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイドをいずれかの望まれるモル比で含み、広い範囲の分子量の物質を形成するアルキレンオキサイドとそれらの反応生成物;チオジグリコール;ペンタエリスリトールおよびエタノール、プロパノール、イソ−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、およびtert−ブチルアルコール、2−プロピン−1−オール(プロパギルアルコール)、2−ブテン−1−オール、3-ブチン−2−オール、およびシクロプロパノールなどの低級アルコール;ジメチルホルムアルデヒドおよびジメチルアセトアミドなどのアミド;アセトンおよびジアセトンアルコールなどのケトンまたはケトアルコール;テトラヒドロフランおよびジオキサンなどのエーテル;エチレングリコールモノメチルエーテルおよびエチレングリコールモノエチルエーテル、メチレングリコールモノメチル(またはモノエチル)エーテルなどのセロソルブ;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、およびジエチレングリコールモノブチルエーテルなどのカルビトール;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドンおよびε−カプロラクタムなどのラクタム、尿素および尿素誘導体;ベタインおよび同様のものなどの内塩;1−ブタンジオール、t−ブタンチオール 1−メチル−1−プロパンチオール、2−メチル−1−プロパンジオール、2−メチル−2−プロパンチオール、チオシクロプロパノール、チオエチレングリコール、チオジエチレングリコール、トリチオ−もしくはジチオ−ジエチレングリコール、および同様のものの前述の物質とのチオ硫酸誘導体;アセチルエタノールアミン、アセチルプロパノールアミン、プロピルカルボキシエタノールアミン、プロピルカルボキシプロパノールアミン、および同様のものを含むヒドロキシアミド誘導体;アルキレンオキサイドと前述の物質との反応生成物;およびそれらの混合物。さらなる例は、マルチトール、ソルビトール、グルコノラクトン、およびマルトースなどのサッカライド;トリメチロールプロパンおよびトリメチロールエタンなどの多価のアルコール;N−メチル−2−ピロリデン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン;ジメチルスルホキシド、メチルエチルスルホキシド、アルキルフェニルスルホキシド、および同様のものなどのジアルキルスルフィド(対称および非対称スルホキシド)を含む、約2から約40の炭素原子を含むスルホキシド誘導体;およびジメチルスルホン、メチルエチルスルホン、スルホラン(テトラメチレンスルホン、環状スルホン)、ジアルキルスルホン、アルキルフェニルスルホン、ジメチルスルホン、メチルエチルスルホンジエチルスルホン、エチルプロピルスルホン、メチルフェニルスルホン、メチルスルホラン、ジメチルスルホラン、および同様のものなどの、約2から約40の炭素原子を含むスルホン誘導体(対称および非対称スルホン)を含む。このような物質は単独でもまたは組み合わせて用いてもよい。
バイオサイド(biocides)および/または防黴剤もまた本発明のインクジェットインク組成物に添加することができる。細菌はしばしばインクノズルよりも大きく、また他の印刷上の問題に加えて詰まりを発生させる可能性があるので、バイオサイドは細菌の成長を妨げるのに重要である。有用なバイオサイドの例は、これらには限定されないが、ベンゾエート塩もしくはソルベート塩、およびイソチアゼリノンを含む。
種々のポリマーバインダーもまた本発明のインクジェットインク組成物と併せて、他の望ましい特性に加えて、組成物の粘度を調整するために使用することができる。適切なポリマーバインダーは、これらに限定されないが、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイドと共にもしくはそれなしで誘導体化されたアラビアゴム、ポリアクリレート塩、ポリメタクリレート塩、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピレンセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリジンオン、ポリビニルエーテル、デンプン、ポリサッカライド、ポリエチレンイミンなどの、Discole(登録商標)(DKS International);Jeffamine(登録商標)(Texaco)および同様のもの、を含む水溶性の重合体および共重合体である。水溶性ポリマー化合物の更なる例は、上記の、例えば、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキル三元共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレンマレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキル三元共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキル三元共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、アルギン酸、ポリアクリル酸またはそれらの塩およびそれらの誘導体を含む分散剤または界面活性剤を含む。加えて、バインダーは分散してまたはラテックスの形で、添加もしくは存在してもよい。例えば、ポリマーバインダーは、アクリレート共重合体またはメタクリレート共重合体のラテックスでよく、または水に分散可能なポリウレタンでもよい。
本発明のインクジェットインク組成物のpHを制御または調節するために種々の添加剤もまた用いることができる。適切なpH調節剤の例は、種々の水酸化物試薬に加えて、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンなどの種々のアミンを含む。水酸化物試薬は水酸化対イオンを有する塩などの、OH-イオンを含むいずれかの試薬である。例は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウム、および水酸化テトラメチルアンモニウムを含む。他の水酸化物塩もまた、水酸化物試薬の混合物と同様に用いることができる。更に、水性の媒体中でOH-イオンを発生する他のアルカリ試薬もまた用いることができる。例は、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩、重炭酸ナトリウムなどの重炭酸塩、およびナトリウムメトキシドおよびナトリウムエトキシドなどのアルコキシドを含む。緩衝剤もまた添加することができる。
加えて、本発明のインクジェットインク組成物は、色バランスを修正し、また光密度を調整するために、更に染料を含むことができる。このような染料は、食用染料、FD&D染料、酸性染料、直接染料、反応染料、銅フタロシアニン誘導体、ナトリウム塩、アンモニウム塩、カリウム塩、リチウム塩、および同様のもの、を含むフタロシアニンスルホン酸の誘導体を含む。
本インクジェットインク組成物は当技術分野で知られたいずれかの方法を用いて精製および/または分類することができる。任意の対イオン交換ステップもまた用いることができる。このような方法で、望まない不純物または望ましくない大きな粒子を取り除くことができ、良好な全体的な特性をもつインクが製造される。
改質黄色顔料は当技術分野で知られているが、少なくとも1つの有機基が付加された上記のモノ−およびジフルオロキノロノキノロン黄色顔料を含む改質黄色顔料は、驚くべきことに、調製することが可能であり、また良好な色調、優れた耐光性、および良好な分散安定性を有するインクジェットインク組成物を調製するのに用いることができることが見出された。他のハロゲン化黄色顔料、特に他のハロキノロノキノロンは、これらの同様な特性を有するインクジェットインク組成物をもたらさない。
本発明は、更に、種々のインクジェットインク組成物を含みまた、本発明のインクジェットインク組成物を含むインクジェットインクセットに関する。このセットのインクジェットインク組成物は、当技術分野で知られているものと何らかの違いがあってよい。例えば、インクジェットインクセットは、例えば、シアン顔料を含むインクジェットインク組成物、マゼンタ顔料を含むインクジェットインク組成物および/またはブラック顔料を含むインクジェットインク組成物を含む、異なるタイプおよび/または色の顔料を含むインクジェットインク組成物を含んでいてよい。例えば、インクジェットインク組成物を基材上に固定するように設計された薬剤を含む組成物を含む、他のタイプのインクジェットインク組成物もまた用いることができる。
本発明は、以下の例によって更に明確にされるが、これらは本来、例とするためだけを意図している。
実施例1および比較例1〜3:
対称的に置換されたキノロノキノロン顔料の調整
以下の一般的な手順を、以下のスキーム1に示された3ステップの反応順序に従って、本発明のビス−フルオロキノロノキノロンを含む対称的に置換されたキノロノキノロンを調製するのに用いた。スキーム1において、多環化生成物が形成されるであろう比較例2および3などの、メタ−置換アニリンに対しては、環化は主に、立体障害の少ない位置異性体生成物を形成することが推測され、そしてこの生成物だけを示した(化合物II)。
Figure 0005231208
それぞれの例に対する特定のスタートの置換アニリン(スキーム1中の化合物I)を下記の表1に示した。
Figure 0005231208
ステップ1−エナミン形成
丸底フラスコに142ミリモルのジメチルジヒドロキシフマレート(米国特許番号3,334,102号中に記載された手順に従って調整した)、80〜90mlのメチルアルコールおよび312.5ミリモルの表1に示した置換アニリンを加えた。この混合物に、テフロン(登録商標)撹拌棒で撹拌しながら、0.5mlの濃塩酸を加えた。リフラックスコンデンサーをフラスコに取り付け、そして反応混合物を還流しながら6時間加熱した。結果として得られた反応混合物を室温に冷却し、そして冷蔵庫に一晩放置した。朝に、厚いペーストが観察され、それを次いで粗い焼結(fritted)フィルタを用いてろ過し、50%(体積:体積)メタノール−水混合物で洗浄し、そして真空乾燥器で乾燥した。結果として2,3−ビス−(アニリノ)−ブチル−2−エン二酸ジメチルエステルが、65〜75%の範囲の収率で得られた。NMRデータによれば、全てはE/Z異性体の混合物であった。これらの物質は環化ステップのために使用した。
ステップ2−1番目の環化
マグネチックスターラー、加熱用ジャケット付の添加ロート、および揮発性の生成物を蒸留するための短い下向きのコンデンサーを備えた3リットルの丸底フラスコへ、100mlのダウサームA(ダウから入手できる73.5%のフェニルエーテルと26.5%のビフェニルとの共融混合物)を加えた。これを還流するように加熱した(255〜265℃)。別に、上記のように調製された2,3−ビス−(アニリノ)−ブチル−2−エン二酸ジメチルエステル100gを、約120℃の温度に暖めてあったダウサームA1000ml中に溶解した。次いで、この熱い溶液を、加熱された添加ロートから3リットルフラスコに20〜30分間掛けて徐々に加えた。添加の間中、還流を維持した。反応の間に、エタノール副生成物を含むダウサームAのいくらかを蒸留で取り去った。添加の最後に、反応混合物を更に15分間還流し、そして次いで室温まで冷却させ、この間、単一環化生成物が晶出するのが観察された。スラリーを室温に一晩放置させ、そして生成物を粗いガラス焼結フィルタを用いて、沈殿物の塊の割れを避けるために、注意深くろ過することにより単離した。沈殿物を、ろ液が、ダウサームAの感じられる臭気がなく、ほとんど無色になるまで石油エーテルで洗浄した。沈殿物を真空下に一晩放置した。結果として得たキノロン誘導体(単一環化生成物)を収率約75%で単離し、そして2番目の環化ステップに使用した。
ステップ2−2番目の環化
アンカー撹拌器、熱電対、およびドライライト(Drierite)管を備えた750mlの5首の硫化フラスコにポリリン酸500gを添加した。これを110℃に加熱した。上記のキノロン誘導体60gを撹拌しながらこれに加えた。添加は10〜15分間かけて行ったので、添加された物質はポリリン酸に均一に濡らされた。全ての物質を添加した後に、温度を150℃に上げ、そして混合物をこの温度で3時間撹拌した。反応混合物を80〜90℃に冷却させ、そして結果として得た粘調な混合物を2.5リットルの冷たい水道水中に注いだ。所望のキノロノキノロン生成物との赤色のポリリン酸錯体の加水分解が直ぐに起こり、顔料の明るい黄色の沈殿物の形成が直ぐに観察された。沈殿物を#2のろ紙を用いてろ過し、そしてろ液のpHが5と6の範囲になるまで多量のDI水で洗浄した。結果として得たキノロノキノロンの湿ったプレスケーキを本発明の改質顔料の製造に用いた。黄色顔料の収率は通常約100%(固形分基準で)であった。
この手順(スキーム1の化合物II)で得られた対称的に置換されたキノロノキノロン顔料を、それぞれの顔料の観察された色とともに下記の表2に示した。
Figure 0005231208
実施例2−3および比較例4−7:
非対称的に置換されたキノロノキノロン顔料の調製
以下の一般的な手順を、以下のスキーム2に示された反応順序に従って、本発明のモノ−フルオロキノロノキノロンを含む非対称的に置換されたキノロノキノロンを調製するのに用いた。スキーム2において、多環化生成物が形成されるであろう実施例2および比較例4〜7などの、メタ−置換アニリンに対しては、環化は主に、立体障害の少ない位置異性体生成物を形成することが推測され、そしてこの生成物だけを示した(化合物III)。
Figure 0005231208
それぞれの例に対する特定のスタートの置換アニリン(スキーム2中の化合物I)を下記の表3に示した。
Figure 0005231208
ステップ1−オキサル酢酸塩凝縮物およびエナミン形成
防湿管の付いたコンデンサーを備えた1リットルの丸底フラスコに、固体のナトリウムエトキシド42.8gおよび無水エチルアルコール290mlを加えた。これをマグネチック撹拌棒で15〜20分間、ほとんどのナトリウムエトキシドが溶解するまで撹拌した。これにシュウ酸ジエチル81.6g(0.56モル)およびN−フェニルグリシンエチルエステル100g(0.56モル)を加えた。混合物を室温で20〜22時間撹拌した。結果として得た生成物に濃塩酸(38%HCl;d=1.18;0.66モルHCl)54mlを注意深く添加し、表3に示した置換アニリン0.5モルを続いて添加した。反応混合物を6時間還流下に加熱した。室温への冷却において、目的とする2−アニリノ−3−(置換アニリノ)−ブチル−2−エン二酸ジエチルエステルが晶出した。これを600mlのロートを用いたろ過により単離し、プレスし、そして50%エタノールで洗浄した。生成物は真空乾燥器中で40℃で一晩乾燥し、目的とする生成物約110〜120gを得た。この物質は塩化ナトリウムを反応副生物として含んでいるが、これは更なる精製なしに環化ステップで使用した。NMRデータによれば、全てはE/Z異性体の混合物であった。
ステップ2−環化
非対称的に置換されたキノロノキノロン顔料を、上記の実施例1および比較例1〜3に記載した1番目の環化と2番目の環化を用いて得た。結果として得た生成物(スキーム2の化合物III)を下の表4に、それぞれの顔料の観察された色とともに示した。
Figure 0005231208
実施例4〜6および比較例8〜14:
改質黄色顔料の調整
以下の一般的な手順を、実施例1〜3および比較例1〜7の黄色顔料を用いて、少なくとも1つの有機基が付加された黄色顔料を含む改質黄色顔料を調製するのに用いた。
回転子−固定子高剪断ミキサー(シルバーソンL4RT−A)をホットプレートに乗せた2リットルのステンレススチールビーカーに取り付けた。表5に示した約55gの黄色顔料プレスケーキを、13.32gのスルファニル酸(242ミリモル)と共にビーカーに加え、1リットルのDI水を続けて加えた。混合物を、65〜70℃に加熱しながら、7,200rpmで15分間均質化した。混合物がこの温度に到達した時に、亜硝酸ナトリウム16.9g(245ミリモル)と水100mlの溶液を20分間かけて滴下して加えた。反応混合物を、65〜70℃で、7,200rpmで90分間撹拌した。この時間の後に、混合物を室温に冷却した。
結果として得た生成物の特性を下の表5中に示した。
Figure 0005231208
表5中で、実施例4および比較例8〜10は、対称的に置換されたキノロノキノロン(上記のスキーム1の化合物II)を含む改質顔料に関し、一方で、実施例5〜6および比較例11〜14は、非対称的な誘導体(上記のスキーム2の化合物III)を含む改質顔料に関する。表5中の結果は、窒素に対してパラ位にフッ素基を有し、またベンゼンスルホン酸塩基が付加された黄色キノロノキノロン顔料を含む改質黄色顔料は、安定な水性顔料分散体を形成することを示している。比較すると、フッ素基を異なる位置に有する黄色顔料を含む改質顔料(比較例8)または塩素基を同じまたは異なる位置に有する黄色顔料を含む改質顔料(比較例9および10)は安定な水性分散体を形成しない。結果はまた、ベンゼンスルホン酸基が付加されたモノ−フルオロキノロノキノロンを含む改質黄色顔料(実施例5および6)は安定な水性顔料分散体を生成し、一方で、モノクロロキノロノキノロン顔料(比較例11)またはキノロノキノロン顔料の置換基の1つがHでもフッ素基のいずれでもない顔料(比較例12〜14)のいずれかを含む改質顔料は、結果として安定な顔料分散体を与えないことを示している。
実施例4〜6の改質顔料分散体は、平均粒径350〜500nm(Microtrac UPA 150を用いて測定された)。これらを次いで、Misonix浸漬超音波分解器(immersed sonicator)を用いて2時間超音波分解した。結果として得た改質黄色顔料分散体を、50nmのダイアフィルトレーション(diafiltration)カラムを用いてダイアフィルトレーションし(diafiltered)、そして固形分含有量11〜13%に濃縮した。これらを5,000rpmで遠心分離し、そしてダイアフィルトレーション(diafiltration)によって固形分濃度を10%に調製した。最終の改質黄色顔料分散体は、高い温度(60〜70℃)ではもちろん、室温の両方で、何週間もの間、水性媒体中だけでなくイソプロパノール、N−メチルピロリドン、および2−ピロリドンなどの有機溶媒が質量で10%存在する水性媒体中でも、安定であることが認められた。
更に、実施例4〜6の分散体のナトリウム含有量をイオン−選択電極によって測定した。結果を下の表6に示した。
Figure 0005231208
これらの結果は、本発明の改質黄色顔料を含む分散体はインクジェットインク組成物に使用できることを示している。
実施例7〜9および比較例13
インクジェットインク印刷性能
本発明のインクジェットインク組成物を、以下の表7に示す処方を用いて調製した。実施例4〜6の改質黄色顔料を、それぞれ実施例7〜9のインクジェットインク組成物の顔料として用いた。
Figure 0005231208
結果として得たインクジェットインクを、キャノンI−550プリンタを用いて、普通紙(ゼロックス4024HP印刷用紙)および写真用紙(エプソンプレミアム光沢フォトペーパーおよびHPプレミアムプラスフォトペーパー)の両方に印刷した。印刷性能を下記の表8にまとめた。ベンゼンスルホン酸基が付加されたアゾ顔料である改質ピグメントイエロー74(比較例13)を用いた以外は同じインク処方を用いた比較のインクジェットインク組成物の印刷性能結果も含めた。印刷彩度(chroma)および色相(hue)を、ゼロックス4024普通紙を基材として、Macbeth7000A分光測色計を用いて測定した。
Figure 0005231208
表8の結果が示すように、本発明のインクジェットインク組成物を用いて形成した全ての画像は、優れた彩度(color saturation)を有している。実施例8および9のインクジェットインク組成物(モノフルオロキノロノキノロンを含む改質顔料を用いて調製された)は、実施例7のインクジェットインク組成物よりもより彩色的である(chromatic)が、本発明のインクジェットインク組成物のどちらも、改質PY74を用いて形成された画像を、彩度において凌ぐ画像を形成する。これらの画像はまた、色相角が90°に近い、より望ましいニュートラル黄色シェード(neutral yellow shade)を有している。
印刷された画像はまた、耐光性を評価し、これは画像をQUV−351ランプに0.7w/m2の照射レベルで、1,000時間まで暴露することにより測定した。本発明のインクジェットインク組成物は、印刷の初期の密度によって2.5〜3.5の測定されたデルタE値を持つ、優れた耐光性をもつ画像を形成することが見出されている。比較として、比較のインクジェットインク組成物を用いて形成した画像は、劇的に色あせ、着色剤がほとんど完全に分解を受けたことを示している。
このように、結果はフルオロキノロノキノロンは本発明の改質黄色顔料を調製するのに使用できることを示し、そしてこれらの顔料は、全体的な印刷性能の改善されたインクジェットインク組成物を製造するのに用いることができる。
本発明の好ましい実施態様の上記の記載は、例示および説明を目的として提供されている。網羅的であることまたは発明を開示した正確な形に限定しようとすることを意図したものではない。修正および変形が、上記の教示を踏まえて可能であり、あるいは本発明の実行によって習得することができる。実施態様は、当業者が、熟考された特定の用途に適合するように、種々の実施態様で、また種々の修正をして、本発明を利用することを可能にするために、本発明の原理およびその実用的な応用を説明するために選択され、また記載された。本発明の範囲はここに添付される請求項、およびそれらと同等のものによって規定されることが意図されている。

Claims (11)

  1. 少なくとも1つの有機基が付加された黄色顔料を含む改質黄色顔料であって、ここで黄色顔料は下記の構造を有し、
    Figure 0005231208
    ここで、 はフッ素、また 、R 、R は水素であ該有機基が、少なくとも1つのカルボン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのスルホン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのホスホン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのアルキル硫酸塩基、少なくとも1つのアルキルアミン基もしくはその塩、または少なくとも1つのアルキルアンモニウム基を含む、改質黄色顔料。
  2. 有機基が、ポリマー基である請求項1記載の改質黄色顔料。
  3. 少なくとも1つの有機基が付加された黄色顔料を含む改質黄色顔料であって、ここで黄色顔料は下記の構造を有しており該有機基が、少なくとも1つのカルボン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのスルホン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのホスホン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのアルキル硫酸塩基、少なくとも1つのアルキルアミン基もしくはその塩、または少なくとも1つのアルキルアンモニウム基を含む、改質黄色顔料。
    Figure 0005231208
  4. a)液体媒質およびb)少なくとも1つの有機基が付加された黄色顔料を含む改質黄色顔料を含むインクジェットインク組成物であって、ここで黄色顔料は下記の構造を有し、
    Figure 0005231208
    はフッ素、また 、R 、R は水素であかつ、該有機基が、少なくとも1つのカルボン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのスルホン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのホスホン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのアルキル硫酸塩基、少なくとも1つのアルキルアミン基もしくはその塩、または少なくとも1つのアルキルアンモニウム基を含む、インクジェットインク組成物。
  5. a)液体媒質およびb)少なくとも1つの有機基が付加された黄色顔料を含む改質黄色顔料を含むインクジェットインク組成物であって、ここで黄色顔料は下記の構造を有しており、該有機基が、少なくとも1つのカルボン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのスルホン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのホスホン酸基もしくはその塩、少なくとも1つのアルキル硫酸塩基、少なくとも1つのアルキルアミン基もしくはその塩、または少なくとも1つのアルキルアンモニウム基を含む、インクジェットインク組成物。
    Figure 0005231208
  6. 下記の構造を有する黄色顔料。
    Figure 0005231208
  7. a)液体媒質およびb)下記の構造を有する黄色顔料を含むインクジェットインク組成物。
    Figure 0005231208
  8. 組成物が、プラスチック組成物、水性被覆組成物、ゴム組成物、紙組成物または繊維製品組成物である請求項1または記載の改質黄色顔料を含む組成物。
  9. 組成物が、プラスチック組成物、水性被覆組成物、ゴム組成物、紙組成物または繊維製品組成物である請求項記載の黄色顔料を含む組成物。
  10. 水性組成物が自動車用被覆組成物、工業用被覆組成物、塗料組成物、トナー組成物、接着剤組成物、ラテックス組成物またはインク組成物である請求項1または記載の改質黄色顔料を含む水性組成物。
  11. 水性組成物が自動車用被覆組成物、工業用被覆組成物、塗料組成物、トナー組成物、接着剤組成物、ラテックス組成物またはインク組成物である請求項記載の黄色顔料を含む水性組成物。
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