JP5230694B2 - 電動機の回転子及び電動機及び空気調和機 - Google Patents

電動機の回転子及び電動機及び空気調和機 Download PDF

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Description

この発明は、転がり軸受けを用いる電動機の回転子に係り、インバータにて駆動する電動機に好適な電動機の回転子に関する。さらに、その電動機の回転子を用いる電動機及びその電動機の回転子の製造方法及びその電動機を搭載した空気調和機に関する。
従来、電動機をインバータを用いて運転を行なう場合、パワー回路内のトランジスタのスイッチングに伴って発生する電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしている。キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受けの内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受けに電流が流れ易くなる。この転がり軸受けに流れる電流は、内輪、外輪両軌道並びに転動体(内外輪の間を転がる玉やころ)の転動面に電食と呼ばれる腐食を発生させて、転がり軸受けの耐久性を悪化させるという課題があった。
そこで、シャフトとモータケースとの間に設けた転がり軸受けに電流が流れるのを防止し、転がり軸受けに電食が発生するのを防止できる、簡便な構成で組み立ての容易な電動機を得るために、コイルが巻回されてなる固定子と、この固定子を固定するフレームと、固定子とわずかな空隙を介して対向する回転子と、この回転子が固着され、転がり軸受けを介して回転自在に支承されるシャフトと、絶縁材を介して転がり軸受けを支持する軸受ブラケットとを有する電動機において、固定子鉄心は鉄心接続端子とブラケット接続端子を経由してブラケットと短絡し、軸とブラケット間の静電容量を減少させる構造にするようにした電動機が提案されている。(特許文献1参照)
また、巻線を巻装した固定子鉄心を含む固定子と、固定子に対向して周方向に複数の永久磁石を保持した回転体とその回転体の中央を貫通するように回転体を締結したシャフトとを含む回転子と、シャフトを支持する軸受と、軸受を固定するブラケットとを備え、シャフトと回転体の外周との間に誘電体層を設けた構成にするようにした電動機が提案されている。(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−159302号公報 WO2009/113311 A1
しかしながら、上記特許文献1の電動機は、固定子鉄心が鉄心接続端子とブラケット接続端子を経由してブラケットと短絡する構成であるから、別部品の接続端子を設ける必要があり、部品点数が増加し、コストが高くなるという課題があった。
また、上記特許文献2の電動機は、シャフトと永久磁石を保持した回転体との間に誘電体層を設ける構成であるから、別部品の誘電体層を設ける必要があり、製造工程が増加し、コストが高くなるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、軸受けの電食を抑制するために、シャフトの負荷側シャフトと反負荷側シャフトとの間に設けられる絶縁部品を、簡便な方法で確実に固定できる電動機の回転子及び電動機及び電動機の回転子の製造方法及び空気調和機を提供する。
この発明に係る電動機の回転子は、回転子のマグネット及びシャフトが樹脂部により一体化され、シャフトの外周に形成される樹脂部の軸方向両端面に転がり軸受けが配置される電動機の回転子において、
シャフトは、負荷側シャフトと、反負荷側シャフトと、負荷側シャフトと反負荷側シャフトとの間に設けられる樹脂製の絶縁部品と、を備えたものである。
この発明に係る電動機の回転子は、負荷側シャフトと反負荷側シャフトとの間に樹脂製の絶縁部品を設けたことにより、転がり軸受けを流れる軸電流を防止して電食を抑止し、異常音の発生を防止する効果がある。また、絶縁部品を簡便な方法で確実に固定できる効果を奏する。
実施の形態1を示す図で、電動機100の断面図。 実施の形態1を示す図で、モールド固定子10の断面図。 実施の形態1を示す図で、モールド固定子10に回転子20が挿入された状態を示す断面図。 実施の形態1を示す図で、ブラケット30の断面図。 実施の形態1を示す図で、固定子40の斜視図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の分解図。 実施の形態1を示す図で、回転子樹脂組立20−1の断面図。 実施の形態1を示す図で、負荷側から見た回転子樹脂組立20−1の側面図。 実施の形態1を示す図で、シャフト23の正面図。 実施の形態1を示す図で、シャフト23の分解図。 図8のB部拡大図。 図6のA部拡大図。 実施の形態1を示す図で、絶縁部品26を示す図((a)は側面図、(b)は正面図)。 図14のC部拡大図。 実施の形態1を示す図で、絶縁部品26の凸部26bの拡大側面図。 図14のD部拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子の樹脂マグネット22を示す図((a)は左側面図、(b)は(a)のE−E断面図、(c)は右側面図)。 実施の形態1を示す図で、位置検出用樹脂マグネット25を示す図((a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(b)のF部拡大図)。 比較のために示す図で、回転子鉄心を用いる電動機400(絶縁部品を使用しない)の断面図(軸電流の電流経路も示す)。 比較のために示す図で、電動機400の軸電流の測定結果を示す図。 比較のために示す図で、回転子を樹脂で成形する電動機500(絶縁部品を使用しない)の断面図(軸電流の電流経路も示す)。 比較のために示す図で、電動機500の軸電流の測定結果を示す図。 実施の形態1を示す図で、電動機100の断面図(軸電流の電流経路を示す)。 実施の形態1を示す図で、電動機100の軸電流の測定結果を示す図。 実施の形態1を示す図で、変形例1の回転子20aの断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例2の回転子20bの断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例2の回転子20bのシャフト23−2の分解図。 実施の形態1を示す図で、変形例2の回転子20bの絶縁部品26−1の断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例3の回転子20cの断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例3の回転子20cのシャフト23−3の分解図。 実施の形態1を示す図で、変形例3の回転子20cの絶縁部品26−2の断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例4の回転子20dの断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例4の回転子20dのシャフト23−4の分解図。 実施の形態1を示す図で、変形例4の回転子20dの絶縁部品26−3の断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例5の回転子20eの断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例5の回転子20eのシャフト23−5の分解図。 実施の形態1を示す図で、変形例5の回転子20eの絶縁部品26−4の断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例6の回転子20fの断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例6の回転子20fのシャフト23−6の分解図。 実施の形態1を示す図で、変形例6の回転子20fの絶縁部品26−5の断面図。 実施の形態1を示す図で、電動機100を駆動する駆動回路200の構成図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の製造工程を示す図。 実施の形態2を示す図で、空気調和機300の構成図。
実施の形態1.
(概要)
本実施の形態の電動機は、軸受けの電食を抑制することができる点に特徴がある。軸受けの電食を抑制する方法は、シャフトの負荷側転がり軸受け配置部と反負荷側転がり軸受け配置部との間に絶縁部品を設けるものである。そして、絶縁部品を単独に成形し、この絶縁部品、マグネット(位置検出用マグネットも含む場合もある)、及び、シャフト(負荷側転がり軸受け配置部、反負荷側転がり軸受け配置部)を樹脂にて一体成形して、回転子樹脂組立を形成するものである。また、回転子は、軸電流を抑制するために、回転子鉄心は使用しない。マグネット(位置検出用マグネットも含む場合もある)、シャフト(負荷側転がり軸受け配置部、反負荷側転がり軸受け配置部)、絶縁部品を樹脂にて一体成形する。使用するマグネットの種類は問わない。
以下、この発明の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。図1は実施の形態1を示す図で、電動機100の断面図である。図1に示す電動機100は、モールド固定子10と、回転子20(電動機の回転子と定義する)と、モールド固定子10の軸方向一端部に取り付けられる金属製のブラケット30とを備える。電動機100は、例えば、回転子20に永久磁石を有し、インバータで駆動されるブラシレスDCモータである。図1に示すその他の符号については、追って説明する。
図2は実施の形態1を示す図で、モールド固定子10の断面図である。モールド固定子10は、軸方向一端部(図2の右側)が開口していて、ここに開口部10bが形成されている。回転子20がこの開口部10bから挿入される。モールド固定子10の軸方向他端部(図2の左側)には、回転子20のシャフト23の径より若干大きい孔11aが開けられている。モールド固定子10のその他の構成については、後述する。
図3は実施の形態1を示す図で、モールド固定子10に回転子20が挿入された状態を示す断面図である。モールド固定子10の軸方向一端部の開口部10b(図2参照)から挿入された回転子20は、負荷側シャフト23aがモールド固定子10の軸方向他端部の孔11a(図2参照)から外部(図3の左側)に出る。そして、回転子20の負荷側転がり軸受け21a(転がり軸受けの一例)が、モールド固定子10の反開口部側の軸方向端部の軸受け支持部11に当接するまで押し込まれる。このとき、負荷側転がり軸受け21aは、モールド固定子10の反開口部側の軸方向端部に形成された軸受け支持部11で支持される。
回転子20は、反負荷側シャフト23b(図1の右側)に反負荷側転がり軸受け21b(転がり軸受けの一例)が取り付けられる(一般的には、圧入による)。
詳細は後述するが、シャフト23の負荷側シャフト23aと反負荷側シャフト23bとの間に、絶縁部品26が設けられる。
図4は実施の形態1を示す図で、ブラケット30の断面図である。モールド固定子10の開口部10bを閉塞するとともに、反負荷側転がり軸受け21bを支持するブラケット30をモールド固定子10に圧入する。ブラケット30は、軸受け支持部30aで反負荷側転がり軸受け21bを支持する。ブラケット30のモールド固定子10への圧入は、ブラケット30の略リング状で、断面がコの字状の圧入部30bを、モールド固定子10の内周部10a(モールド樹脂部)の開口部10b側に圧入することでなされる。ブラケット30の圧入部30bの外径は、モールド固定子10の内周部10aの内径よりも、圧入代の分だけ大きくなっている。ブラケット30の材質は、金属製で、例えば、亜鉛メッキ鋼板である。但し、亜鉛メッキ鋼板には限定されない。
本実施の形態は、回転子20の構造に特徴があるので、モールド固定子10については簡単に説明する。
図2に示すモールド固定子10は、固定子40と、モールド成形用のモールド樹脂50とからなる。モールド樹脂50には、例えば、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を使用する。固定子40は、後述する基板等が取り付けられ、強度的に弱い構造であるため低圧成形が望ましい。そのため、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられる。
図5は実施の形態1を示す図で、固定子40の斜視図である。図5に示す固定子40は、以下に示す構成である。
(1)厚さが0.1〜0.7mm程度の電磁鋼板が帯状に打ち抜かれ、かしめ、溶接、接着等で積層された帯状の固定子鉄心41を製作する。帯状の固定子鉄心41は、複数個のティース41aを備える。後述する集中巻のコイル42が施されている内側がティース41aである。
(2)ティース41aには、絶縁部43が施される。絶縁部43は、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂を用いて、固定子鉄心41と一体に又は別体で成形される。
(3)絶縁部43が施されたティース41aに集中巻のコイル42が巻回される。複数個の集中巻のコイル42を接続して、三相のシングルY結線の巻線を形成する。但し、分布巻でもよい。
(4)三相のシングルY結線であるので、絶縁部43の結線側には、各相(U相、V相、W相)のコイル42が接続される端子44(電源が供給される電源端子44a及び中性点端子44b)が組付けられる。電源端子44aは3個、中性点端子44bは3個である。
(5)基板45が結線側の絶縁部43(端子44を組付けられる側)に取り付けられる。リード線47を口出しするリード線口出し部品46が組付けられた基板45を絶縁部43に組付け、固定子40となる。固定子鉄心41に形成された絶縁部43の面取りされた角柱48が、基板45が備える角柱挿入穴(図示せず)に挿入されることにより、回転方向の位置決めがなされ、かつ、絶縁部43の基板設置面(図示せず)に基板45が設置されることにより軸方向の位置が決められる。また、基板45より突出する角柱48を熱溶着することで基板45と絶縁部43が固定され、かつ、固定子40が備える端子44の基板45より突出した部分を半田付けすることにより電気的にも接合される。基板45には、電動機100(例えば、ブラシレスDCモータ)を駆動するIC49a(駆動素子)、回転子20の位置を検出するホールIC49b(位置検出素子、図1参照)等が実装されている。IC49aやホールIC49b等を電子部品と定義する。
次に、回転子20の構成を説明する。図6乃至図11は実施の形態1を示す図で、図6は回転子20の断面図、図7は回転子20の分解図、図8は回転子樹脂組立20−1の断面図、図9は負荷側から見た回転子樹脂組立20−1の側面図、図10はシャフト23の正面図、図11はシャフト23の分解図である。
図6、図7に示すように、回転子20は、回転子樹脂組立20−1、負荷側転がり軸受け21a、反負荷側転がり軸受け21bを備える。
回転子樹脂組立20−1は、シャフト23(図10、図11参照)、リング状の回転子の樹脂マグネット22(回転子のマグネットの一例)、リング状の位置検出用樹脂マグネット25(位置検出用マグネットの一例)、そしてこれらを一体成形する樹脂部24で構成される。
リング状の回転子の樹脂マグネット22と、シャフト23と、位置検出用樹脂マグネット25とを、縦型成形機により射出される樹脂部24で一体化する。このとき、樹脂部24は、シャフト23の外周に形成される、後述する中央筒部24g(回転子の樹脂マグネット22の内側に形成される)と、回転子の樹脂マグネット22を中央筒部24gに連結する、シャフト23を中心として半径方向に放射状に形成された軸方向の複数のリブ24j(図9参照)を有する。リブ24j間には、軸方向に貫通した空洞24k(図9参照)が形成される。
樹脂部24に使用される樹脂には、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂が用いられる。これらの樹脂に、ガラス充填剤を配合したものも好適である。
反負荷側シャフト23b(図6で右側)には、反負荷側転がり軸受け21bが取り付けられる(一般的には、圧入による)。また、ファン等が取り付けられる負荷側シャフト23a(図6で左側)には、負荷側転がり軸受け21aが取り付けられる。
負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bは、公知の転がり軸受けであるので、詳細な説明は省略する。
負荷側転がり軸受け21aは、シャフト23に圧入される内輪21a−1と、モールド固定子10の軸受け支持部11で支持される外輪21a−2と、内輪21a−1と外輪21a−2との間で転動する転動体21a−3とを備える。転動体21a−3には、球又はころが用いられる。
反負荷側転がり軸受け21bは、シャフト23に圧入される内輪21b−1と、ブラケット30の軸受け支持部30aで支持される外輪21b−2と、内輪21b−1と外輪21b−2との間で転動する転動体21b−3とを備える。転動体21b−3には、球又はころが用いられる。
本実施の形態は、金属製(導電性を有する)のシャフト23の負荷側シャフト23aと反負荷側シャフト23bとの間に、絶縁部品26を介在させ、絶縁部品26が絶縁となり軸電流を抑制することにより負荷側転がり軸受け21a、反負荷側転がり軸受け21bにおける電食の発生を抑制する点に特徴がある。
さらに、シャフト23の負荷側シャフト23aと反負荷側シャフト23bとの間に設けられる絶縁部品26は、絶縁部品26の両端(凹部26a(図11))に負荷側シャフト23a、反負荷側シャフト23bの端部がそれぞれ挿入される。図示はしないが、負荷側シャフト23a、反負荷側シャフト23bの絶縁部品26側端部は、略D字状になるように一部を切欠いているものもある。
この状態では、負荷側シャフト23a、絶縁部品26、反負荷側シャフト23bは一体化されていない。シャフト23(負荷側シャフト23a、絶縁部品26、反負荷側シャフト23b)、リング状の回転子の樹脂マグネット22、リング状の位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化して回転子樹脂組立20−1を成形することにより、絶縁部品26も一体化される。
このように、シャフト23の負荷側シャフト23aと反負荷側シャフト23bとの間に組み付けられる絶縁部品26が樹脂部24で一体化されて固定されるので、絶縁部品26の固定が極めて簡便になり、且つ確実に固定されシャフト23から絶縁部品26が外れる恐れが少なくなる。
尚、本実施の形態は、リング状の位置検出用樹脂マグネット25を持たない回転子20も含む。
図12は図8のB部拡大図である。図12に示すように、樹脂部24には、反負荷側転がり軸受け21bの反負荷側シャフト23bへの挿入時の軸方向の位置決めとなる軸受け当接面24dが、シャフト23に組み付けられた絶縁部品26を中心とした外周に形成される樹脂部24の中央筒部24gの反負荷側端部に形成されている。
そして、シャフト23に組み付けられた絶縁部品26を軸方向の中心とした外周に形成される樹脂部24の中央筒部24gには、軸受け当接面24d側端部に段差部24eが設けられる。段差部24eの直径は、中央筒部24gの他の部分の直径よりも所定量小さくなっている。
段差部24eの直径は、反負荷側転がり軸受け21bの外輪21b−2の内径よりも小さいことが必須である。図13は図6のA部拡大図である。図13に示す回転子20では、段差部24eの直径は、反負荷側転がり軸受け21bの内輪21b−1の外径と略同じか、若干小さくしている。
一般的に、転がり軸受けは、転がり軸受けの内部からグリースが外に漏れないように、もしくは外部からごみ等が浸入しないように外輪と内輪との間にカバーを設けている。このカバーは、転がり軸受けの両端面より内側に位置する。
従って、段差部24eの直径を、反負荷側転がり軸受け21bの内輪21b−1の外径よりも大きくしても、内輪21b−1の外径よりも大きい部分は、反負荷側転がり軸受け21bに接触しない。従って、段差部24eの直径は、反負荷側転がり軸受け21bの内輪21b−1の外径と略同じか、若干小さくする程度が実用的である。
段差部24eを設けることにより、シャフト23(負荷側シャフト23a、絶縁部品26、反負荷側シャフト23b)、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂で一体成形する際に、樹脂部24の中央筒部24gの軸受け当接面24dをイレコで形成する場合、段差部24eまで前記イレコで形成する。そのため、金型の合わせ面は中央筒部24gの反負荷側端面24h(図12参照)になるので、金型の合わせ面にバリが発生しても反負荷側転がり軸受け21bは、金型の合わせ面となる反負荷側端面24hに対して段差部24eの分だけ離れているので、バリは反負荷側転がり軸受け21bに当接しない。そのため、反負荷側転がり軸受け21bに悪影響を及ぼす恐れが少ない。
また、回転子20が、熱衝撃を受けると樹脂部24の中央筒部24gが割れる場合もある。そのような場合でも、中央筒部24gに段差部24eを設け、段差部24eの径方向寸法は一定とし、両端の段差部(負荷側と反負荷側)間の中央筒部24gの径方向の厚さを大きくして対処することができる。
段差部24eの直径を、負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bの外輪21a−2,21b−2の内径よりも小さくしているので、段差部24e間の中央筒部24gの直径を、外輪21a−2,21b−2の内径よりも大きくすることも可能である。
図14乃至は図17は実施の形態1を示す図で、図14は絶縁部品26を示す図((a)は側面図、(b)は正面図)、図15は図14のC部拡大図、図16は絶縁部品26の凸部26bの拡大側面図、図17は図14のD部拡大図である。
図14に示すように、絶縁部品26は略円筒形で両端部に同軸の確保されたシャフト組付け用の凹部26aを備えている。凹部の直径はシャフトの外径と同一とすることで、シャフトの加工費を抑制することが可能となっている。凹部26aは、図示はしないが、側面視略D字状で、円形の一部が内側に突出しているものもある。シャフトの絶縁部品組付け側端部に備える前記D形状の凹部に対応した切欠きを嵌め合わされ、負荷側シャフト23a、反負荷側シャフト23bと一体に回転する際、絶縁部品とシャフトとの周り止めとなることで電動機の回転子の品質を向上することができる。前記凹部に突出部を備える場合、突出部は絶縁部品26の反ゲート側に位置することで、絶縁部品のウエルド強度の向上を図ることができる。また、絶縁部品26は、軸方向略中央部の外周に周方向に等間隔に形成された凸部26bを七箇所に備える。凸部26bの形状は、一言で云えば、「略四角錐」である。そして、四角錐の五個ある角部の一つが軸方向略中央部において頂点26b−1(図15〜図17)となり、二つの角部が軸方向略中央部において絶縁部品26の外周円と交わる交点a,bに位置し(図16)、残る二つの角部が軸方向略中央部より軸方向に所定の距離にある交点c,dに位置する(図17)。
凸部26bは、以下に示す構成である。
(1)先ず第1に、軸方向略中央部における形状が、外周から所定の距離離れた位置を頂点26b−1とし、頂点26b−1を通る半径(頂点26b−1と絶縁部品26の外周円の中心を結ぶ線)に対し、両側に等角度(α)に絶縁部品26の外周円との交点a,bで交わる略三角形状である(図16参照)。
(2)第2に、軸方向略中央部から軸方向両側における形状が、頂点26b−1より所定の角度(β)で軸方向に、絶縁部品26の外周面との交点c,dで交わる略三角形状である(図17参照)。
(3)複数の凸部26bは、図14(a)に示すように、周方向に略等間隔に形成される。図14(a)の例では、略45°間隔で、7個の凸部26bが形成されている。
絶縁部品26は、軸方向略中央部付近に樹脂成形時の、所定の幅で軸方向に伸び、所定の高さの樹脂注入口のゲート切断部26cを有し、図14(a)に示すように、二つの凸部26bの夫々と略45°間隔をおいて、二つの凸部26bの略中央部に位置する。
図14に示した絶縁部品26の凸部26bは、一例であって、その形状は、「略四角錐」に限定されるものではない。凸部26bは、絶縁部品26の軸方向略中央部付近に頂点があり、この頂点から周方向もしくは軸方向に、暫時凸部26bの外周面に向う構成であればよい。そして、凸部26bの外周面は、平面でなくてもよく、曲面でもよい。
樹脂部24により絶縁部品26が一体化されるときに、中央筒部24gが絶縁部品26の軸方向略中央部付近の凸部26bを覆い一体化するので、絶縁部品26の軸方向及び周方向の移動を抑制している。
絶縁部品26の凸部26bがシャフト23外周に形成された樹脂部24の中央筒部24gに埋設される際に、絶縁部品26の外周面に対して、凸部26bを所定(軸方向略中央部付近)の頂点26b−1から等角度(α)で外周面に到達させる(図16参照)。それにより、凸部26bの間が樹脂部24の中央筒部24gの一部となるので、絶縁部品26付近における樹脂部24の中央筒部24gの肉厚を確保できる。
また、絶縁部品26の凸部26bを、頂点26b−1から軸方向に対しても所定の角度(β)で絶縁部品26の外周面に到達させることで(図17参照)、樹脂部24の中央筒部24gの軸方向端面付近における肉厚を確保できる。
樹脂部24で一体成形される絶縁部品26の回り止め及び抜け止めとなる凸部26bを、上記のように形成することで、凸部26b付近に樹脂部24の中央筒部24gが形成される。そのため、樹脂部24の中央筒部24gの肉厚を確保することができる。それにより、コスト低減と品質の確保を図ることが可能となっている。
電動機100(回転子20を含む)は、耐熱衝撃性が要求される。PBT (ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂で構成される樹脂部24と、鉄で構成されるシャフト23とは線膨張係数が異なるため、熱衝撃を受けた場合(特に冷却時)樹脂部24の中央筒部24gが割れる恐れがある。そのため、樹脂部24の中央筒部24gは、所定の肉厚が必要がある。樹脂部24で一体成形される絶縁部品26の回り止め及び抜け止めとなる凸部26bを、上記のように形成することで、凸部26b付近の樹脂部24の中央筒部24gの肉厚を、中央筒部24gの外径を大きくすることなく確保できる。
絶縁部品26の材料には、鉄(シャフト23)とほぼ同じ線膨張係数の樹脂材料を使用するのが好ましい。そのような樹脂材料として、例えば、熱硬化性樹脂のBMC樹脂が挙げられる。BMC(バルクモールディングコンパウンド)樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂に各種の添加剤が加えられた塊粘土状の熱硬化性樹脂である。BMC樹脂は、以下に示す特徴がある。
(1)エポキシ樹脂に比べ硬化時間が短い為生産性が良い;
(2)材料のコストと特性のバランスが良い;
(3)低圧での成形が可能;
(4)寸法の安定性が高い;
(5)表面硬さが高く、キズが付きにくい;
(6)金属に比べ軽く、複雑形状の成形性に優れ、且つ吸振性にも優れている。
電動機の回転子において、熱の上昇、下降の熱履歴を受ける場合、鉄と樹脂の線膨張係数が異なる場合には、応力が発生する。そのため、樹脂にはクリープ現象(一定の荷重のもとで、材料の変形が時間とともに増加していく現象)が発生し、負荷側シャフトと反負荷側シャフトが挿入される部分は、初期の寸法を維持できなくなることがある。その場合、両側シャフトと回転子の樹脂マグネットとの同軸度の低下やシャフトの滑り現象を引き起こす可能性があり、品質の低下が懸念される。これに対し、耐クリープ性の高い熱硬化性樹脂を使用することと、鉄と線膨張係数が近い熱硬化性樹脂のBMC樹脂を使用することで品質の向上を図れる。
絶縁部品26の軸方向の絶縁部厚さd(図14(b))は、例えば、1.0〜4.0mmである。但し、この範囲に限定されるものではない。
図18は回転子の樹脂マグネット22を示す図で、図18(a)は左側面図、図18(b)は(a)のA−A断面図、図18(c)は右側面図である。図18を参照しながら、リング状の回転子の樹脂マグネット22の構成を説明する。回転子の樹脂マグネット22には、その内径の軸方向一端部(図18(b)では右側)に、樹脂成形時の型締め時にシャフト23と回転子の樹脂マグネット22との同軸を確保するための切欠き22aが形成されている。図18の例では、切欠き22aは周方向に略等間隔で8箇所に形成されている(図18(c))。
また、回転子の樹脂マグネット22には、軸方向他端部(図18(b)では左側)の端面に、位置検出用樹脂マグネット25を据える台座22bが、周方向に略等間隔で形成されている。
台座22bは、回転子の樹脂マグネット22の内径付近から外径に向かって形成され、台座22bの先端から位置決め用突起22cが径方向に回転子の樹脂マグネット22の外周部に向かって、その近くまで延びている。位置決め用突起22cは、樹脂部24による回転子のマグネット、位置検出用マグネット及びシャフトの一体成形時に、回転子の樹脂マグネット22の周方向(回転方向)の位置決めに利用される。
図19は実施の形態1を示す図で、位置検出用樹脂マグネット25を示す図((a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(b)のF部拡大図)である。図19を参照しながら、リング状の位置検出用樹脂マグネット25の構成を説明する。図19(a)は位置検出用樹脂マグネット25の左側面図、図19(b)は位置検出用樹脂マグネット25の正面図、図19(c)は(b)のF部拡大図である。
位置検出用樹脂マグネット25は、内径側の軸方向両端部に段差25bを備える。この段差25bは、回転子20の軸方向端部側となる段差25bに樹脂部24の一部が充填されて、位置検出用樹脂マグネット25の軸方向の抜け止めとなるために必要である。
図19では、両端部に段差25bを備えるものを示したが、いずれか一方の端部に段差25bがあり、それが回転子20の軸方向端部側に位置すればよい。但し、両端部に段差25bを備えるものは、回転子20の樹脂部24による一体成形時に、金型(下型)に位置検出用樹脂マグネット25をセットする際に、裏表を気にせずにセットできるので作業性に優れる。
また、位置検出用樹脂マグネット25は、段差25bに樹脂部24に埋設されると周方向の回り止めとなるリブ25a(断面が略三角)を周方向に略等間隔に8個備える。但し、リブ25aの数、形状、配置間隔は任意でよい。
尚、図8に示すように、樹脂部24には、位置検出用樹脂マグネット25の内径を保持する金型の内径押さえ部24a、位置検出用樹脂マグネット25を金型(下型)にセットしやすくするためのテーパ部24b、樹脂成形時の樹脂注入部24cが樹脂成形後に形成される。
回転子の樹脂マグネット22は熱可塑性樹脂に磁性材が混合され成形されたもので、図18に示す通り、内径に軸方向一端面からテーパ状に切欠き22aを設け、また、切欠き22aのある軸方向一端面の反対側の軸方向他端面に、位置検出用樹脂マグネット25を据える台座22bを備えている。
シャフト23と一体に成形される回転子の樹脂マグネット22の台座22bにより、位置検出用樹脂マグネット25を回転子の樹脂マグネット22の端面から離すことが可能となり、位置検出用樹脂マグネット25の肉厚を最小、かつ、任意の位置に配置することが可能となり、回転子の樹脂マグネット22より安価な熱可塑性樹脂を充填することで、コストの低減が可能となる。
位置検出用樹脂マグネット25は、図19に示す通り、厚み方向の両側に段差25bを持ち、かつ、樹脂で埋設されると回り止めとなるリブ25aを両側の段差25bに備えている。また、位置検出用樹脂マグネット25の内径と位置検出用樹脂マグネット25の外径との同軸度は精度良く作られている。
尚、シャフト23と一体に成形される際には、位置検出用樹脂マグネット25の外周にはテーパ状に樹脂(樹脂部24)が充填され、位置検出用樹脂マグネット25の外径のばらつきにも対応し、充填される樹脂は位置検出用樹脂マグネット25の片側の軸方向端面(外側)と回転子の樹脂マグネット22の軸方向両端面でせき止めるため、回転子の樹脂マグネット22の外径にバリが発生するのを抑えることが可能となり、品質の向上が図られている。
また、シャフト23との一体成形時のゲート口を回転子の樹脂マグネット22の内径よりもさらに内側に配置し、樹脂注入部24cを凸形状で配置することで、圧力の集中を緩和し、樹脂の充填が容易に、また、樹脂注入部24cの凸部を位置決めに利用することも可能となっている。
次に、シャフト23の負荷側シャフト23aと反負荷側シャフト23bとの間を絶縁部品26で絶縁する効果について説明する。
先ず、比較のために、回転子に回転子鉄心を用いるとともに、絶縁部品26を使用しない電動機400について説明する。
図20、図21は比較のために示す図で、図20は回転子鉄心を用いる電動機400(絶縁部品を使用しない)の断面図(軸電流の電流経路も示す)、図21は電動機400の軸電流の測定結果を示す図である。
回転子に回転子鉄心を用いるとともに、絶縁部品26を使用しない電動機400は、回転子に回転子鉄心を使用し、絶縁部品26を使用しないため、軸電流が流れやすい。図20に示すように、基板側では、シャフト→回転子鉄心→固定子鉄心→コイル→基板→負荷側転がり軸受け→シャフトの経路で軸電流が流れる。
また、図20に示すように、反基板側では、シャフト→回転子鉄心→固定子鉄心→コイル→ブラケット→反負荷側転がり軸受け→シャフトの経路で軸電流が流れる。軸電流は交流であるから、極性が反対のときは、その逆の経路となる。
但し、図20に示す軸電流の経路は、その一部を示している。実際には、複数の経路がある。そのため、以下に示す軸電流の測定結果では、基板側と反基板側とで軸電流値が異なる。
そして、電動機400の軸電流の測定結果は図21に示すような結果であった。
(1)基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が5.0mA、最小値(片振幅)が−5.0mA;
(2)反基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が59.17mA、最小値(片振幅)が−60.0mA。
図21に示す測定結果は一例であり、基板側で軸電流の値が大きく、反基板側で軸電流の値が小さくなる場合もある。
次に、比較のために、回転子に回転子鉄心を使用することなく回転子を樹脂で成形するとともに、絶縁部品26を使用しない電動機500について説明する。
図22、図23は比較のために示す図で、図22は回転子を樹脂で成形する電動機500(絶縁部品を使用しない)の断面図(軸電流の電流経路も示す)。図23は電動機500の軸電流の測定結果を示す図である。
回転子に回転子鉄心を使用することなく回転子を樹脂で成形するとともに、絶縁部品26を使用しない電動機500は、電動機400に比べると軸電流が減少する。その軸電流の経路は、シャフト→反負荷側転がり軸受け→ブラケット→コイル→固定子鉄心→コイル→基板→負荷側転がり軸受け→シャフトとなる。軸電流は交流であるから、極性が反対のときは、その逆の経路となる。
そして、電動機500の軸電流の測定結果は図23に示すような結果であった。
(1)基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が9.2mA、最小値(片振幅)が−16.7mA;
(2)反基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が27.5mA、最小値(片振幅)が−26.7mA。
このように、電動機400に比べると、特に反基板側で、軸電流が約50%程度に減少している。回転子に回転子鉄心を使用することなく回転子を樹脂で成形することの効果である。
本実施の形態の電動機100(シャフト23の負荷側シャフト23aと反負荷側シャフト23bとの間を絶縁部品26で絶縁するもの)の軸電流の経路と、軸電流の測定結果について説明する。
図24、図25は実施の形態1を示す図で、図24は電動機100の断面図(軸電流の電流経路を示す)、図25は電動機100の軸電流の測定結果を示す図である。
本実施の形態における電動機100の軸電流の経路は、反負荷側シャフト→反負荷側転がり軸受け→ブラケット→コイル→固定子鉄心→コイル→基板→負荷側転がり軸受け→負荷側シャフト→絶縁部品→反負荷側シャフトとなる。軸電流は交流であるから、極性が反対のときは、その逆の経路となる。
本実施の形態の電動機100は、シャフト23の負荷側シャフト23aと反負荷側シャフト23bとの間を絶縁部品26で絶縁しているので、比較例の電動機500よりも軸電流が減少する。
本実施の形態の電動機100の軸電流の測定結果は、図25に示すような結果であった。
(1)基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が7.5mA、最小値(片振幅)が−10.8mA;
(2)反基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が17.5mA、最小値(片振幅)が−17.5mA。
このように、電動機500に比べると、特に反基板側で、軸電流が60%程度に減少している。シャフト23の負荷側シャフト23aと反負荷側シャフト23bとの間を絶縁部品26で絶縁している効果である。
図26は実施の形態1を示す図で、変形例1の回転子20aの断面図である。図6に示す回転子20と異なるのは、負荷側シャフト23−1a、反負荷側シャフト23−1bの端部に夫々センタ穴23gが形成されている点である。
変形例1の回転子20aは、回転子樹脂組立20−1a、負荷側転がり軸受け21a、及び反負荷側転がり軸受け21bを備える。回転子樹脂組立20−1aが、回転子20の回転子樹脂組立20−1と異なる。
金型(上型)に、シャフト23−1のセンタ穴23gに嵌まり込み、かつ、上型、及び、下型のシャフト挿入部と同軸が確保された突起を備える。シャフト23−1、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、前記金型(上型)の突起がシャフト23−1のセンタ穴23gに嵌まり込むことにより、回転子の樹脂マグネット22とシャフト23−1との同軸度を向上することができる。
図27乃至図29は実施の形態1を示す図で、図27は変形例2の回転子20bの断面図、図28は変形例2の回転子20bのシャフト23−2の分解図、図29は変形例2の回転子20bの絶縁部品26−1の断面図である。
変形例2の回転子20bが、図6に示す回転子20と異なるのは、絶縁部品26−1の両端面に備えるシャフト挿入用の凹部26−1aが開口部から底部に向かって直径が縮小するテーパ状となっており、負荷側シャフト23−2a及び反負荷側シャフト23−2bの絶縁部品26−1側端部も凹部26−1aのテーパに対応したテーパ状となっている点である(図28参照)。
変形例2の回転子20bは、回転子樹脂組立20−1b、負荷側転がり軸受け21a、及び反負荷側転がり軸受け21bを備える。回転子樹脂組立20−1bが、回転子20の回転子樹脂組立20−1と異なる。
絶縁部品26−1は、図29に示すように、両端面に備えるシャフト挿入用の凹部26−1aが開口部から底部に向かって直径が縮小するテーパ状となっている。絶縁部品26−1の軸方向略中央部に形成される凸部26−1bは、絶縁部品26の凸部26bと同じものである。また、樹脂注入口のゲート切断部26−1cも、絶縁部品26のゲート切断部26cと同じものである。
シャフト23−2(負荷側シャフト23−2a、反負荷側シャフト23−2b、絶縁部品26−1)、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、絶縁部品26−1のテーパ状の凹部26−1aに負荷側シャフト23−2a及び反負荷側シャフト23−2bの絶縁部品26−1側端部に嵌まりこむことにより、負荷側シャフト23−2aと反負荷側シャフト23−2bの同軸度を向上することが可能となっている。
図30乃至図32は実施の形態1を示す図で、図30は変形例3の回転子20cの断面図、図31は変形例3の回転子20cのシャフト23−3の分解図、図32は変形例3の回転子20cの絶縁部品26−2の断面図である。
変形例3の回転子20cが、図6に示す回転子20と異なるのは、絶縁部品26−2と負荷側シャフト23−3a及び反負荷側シャフト23−3bとをねじで組付ける点である。
変形例3の回転子20cは、回転子樹脂組立20−1c、負荷側転がり軸受け21a、及び反負荷側転がり軸受け21bを備える。回転子樹脂組立20−1cが、回転子20の回転子樹脂組立20−1と異なる。
負荷側シャフト23−3aの絶縁部品26−2側端部に、ねじ部23−3cが切られている。また、反負荷側シャフト23b−3の絶縁部品26−2側端部に、ねじ部23−3dが切られている(図31参照)。
絶縁部品26−2は、夫々の凹部26−2aの内周にねじ部26−2dが切られている。また、凸部26−2b、樹脂注入口のゲート切断部26−2cは、凸部26b、ゲート切断部26cと同じものである(図32参照)。
シャフト23−3(負荷側シャフト23−3a、反負荷側シャフト23b−3、絶縁部品26−2)、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、絶縁部品26−2と負荷側シャフト23−3a及び反負荷側シャフト23b−3とをねじで組付けることにより、負荷側シャフト23−3aと反負荷側シャフト23b−3との同軸度を向上することが可能となっている。
図33乃至図35は実施の形態1を示す図で、図33は変形例4の回転子20dの断面図、図34は変形例4の回転子20dのシャフト23−4の分解図、図35は変形例4の回転子20dの絶縁部品26−3の断面図である。
変形例4の回転子20dが、図6に示す回転子20と異なるのは、負荷側シャフト23−4a、反負荷側シャフト23−4bの絶縁部品26−3が組付けられる部分が絶縁部品26−3の肉厚分だけ切削され、負荷側シャフト23−4a及び反負荷側シャフト23−4bシャフトの直径(中心部)と絶縁部品26−3の直径が概略同一となっている点である。
変形例4の回転子20dは、回転子樹脂組立20−1d、負荷側転がり軸受け21a、及び反負荷側転がり軸受け21bを備える。回転子樹脂組立20−1dが、回転子20の回転子樹脂組立20−1と異なる。
負荷側シャフト23−4aの絶縁部品26−3側端部に、中心部よりも細い絶縁部品嵌合部23−4cが形成されている。また、反負荷側シャフト23−4bの絶縁部品26−3側端部に、中心部よりも細い絶縁部品嵌合部23−4dが形成されている(図34参照)。
絶縁部品26−3は、夫々の凹部26−3aが負荷側シャフト23−4aの絶縁部品嵌合部23−4cもしくは反負荷側シャフト23−4bの絶縁部品嵌合部23−4dに対応している。絶縁部品26−3の凹部26−3aは、絶縁部品26の凹部26aよりも、内径が小さい。また、凸部26−3b、樹脂注入口のゲート切断部26−3cは、凸部26b、ゲート切断部26cと同じものである(図35参照)。
シャフト23−4(負荷側シャフト23−4a、反負荷側シャフト23−4b、絶縁部品26−3)、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、絶縁部品26−3の周囲に形成される樹脂部24の肉厚を確保することで、回転子20dの品質向上を図ることが可能となっている。また、絶縁部品26−3の端部に負荷側シャフト23−4a、反負荷側シャフト23−4bの端部を当接させることで軸方向の位置決めを行い、回転子20dの品質向上を図ることが可能となっている。
図36乃至図38は実施の形態1を示す図で、図36は変形例5の回転子20eの断面図、図37は変形例5の回転子20eのシャフト23−5の分解図、図38は変形例5の回転子20eの絶縁部品26−4の断面図である。
変形例5の回転子20eが、図6に示す回転子と異なるのは、絶縁部品26−4が略円筒状で、シャフト組付け部が貫通穴26−4aになっている点である。
変形例5の回転子20eは、回転子樹脂組立20−1e、負荷側転がり軸受け21a、及び反負荷側転がり軸受け21bを備える。回転子樹脂組立20−1eが、回転子20の回転子樹脂組立20−1と異なる。
シャフト23−5は、負荷側シャフト23−5a、反負荷側シャフト23−5b、絶縁部品26−4で構成される。変形例5のシャフト23−5は、変形例4のシャフト23−4と、絶縁部品26−4が異なる。
負荷側シャフト23−5aの絶縁部品26−4側端部に、中心部よりも細い絶縁部品嵌合部23−5cが形成されている。また、反負荷側シャフト23−5bの絶縁部品26−5側端部に、中心部よりも細い絶縁部品嵌合部23−5dが形成されている(図37参照)。
絶縁部品26−4は、略円筒状で、貫通穴26−4aが負荷側シャフト23−5aの絶縁部品嵌合部23−5cもしくは反負荷側シャフト23−5bの絶縁部品嵌合部23−5dに対応している。また、凸部26−4b、樹脂注入口のゲート切断部26−4cは、凸部26b、ゲート切断部26cと同じものである(図38参照)。
シャフト23−5(負荷側シャフト23−5a、反負荷側シャフト23−5b、絶縁部品26−4)、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、絶縁部品26−4の貫通穴26−4aが絶縁部品26−4成形用の上下金型のいずれか一方で形成され、貫通穴26−4aに負荷側シャフト23−5aの絶縁部品嵌合部23−5cと、反負荷側シャフト23−5bの絶縁部品嵌合部23−5dとを組付けることにより、負荷側シャフト23−5aと反負荷側シャフト23−5bの同軸度を向上することが可能となっている。
図39乃至図41は実施の形態1を示す図で、図39は変形例6の回転子20fの断面図、図40は変形例6の回転子20fのシャフト23−6の分解図、図41は変形例6の回転子20fの絶縁部品26−5の断面図である。
変形例6の回転子20fが、図6に示す回転子と異なるのは、絶縁部品26−5が、負荷側シャフト23−6a、反負荷側シャフト23−6bの外径よりも一回り小さい略円柱状で、中央部に負荷側シャフト23−6a、反負荷側シャフト23−6bの外径と概略同一の外径まで張り出した鍔部26−5e(図41)を備えている点である。
変形例6の回転子20fは、回転子樹脂組立20−1f、負荷側転がり軸受け21a、及び反負荷側転がり軸受け21bを備える。回転子樹脂組立20−1fが、回転子20の回転子樹脂組立20−1と異なる。
シャフト23−6は、負荷側シャフト23−6a、反負荷側シャフト23−6b、絶縁部品26−5で構成される。
負荷側シャフト23−5aの絶縁部品26−5側端部に、絶縁部品嵌合凹部23−6cが形成されている。また、反負荷側シャフト23−6bの絶縁部品26−5側端部に、絶縁部品嵌合凹部23−6dが形成されている(図40参照)。
絶縁部品26−5は、負荷側シャフト23−6a、反負荷側シャフト23−6bの外径よりも一回り小さい略円柱状で、中央部に負荷側シャフト23−6a、反負荷側シャフト23−6bの外径と概略同一の外径まで張り出した鍔部26−5eを備えている。鍔部26−5eの両側に、軸部26−5dが形成されている。軸部26−5dは、負荷側シャフト23−6aの絶縁部品嵌合凹部23−6c及び反負荷側シャフト23−6bの絶縁部品嵌合凹部23−6dに対応している。また、凸部26−5b、樹脂注入口のゲート切断部26−5cは、凸部26b、ゲート切断部26cと同じものである(図41参照)。
シャフト23−6(負荷側シャフト23−6a、反負荷側シャフト23−6b、絶縁部品26−5)、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、絶縁部品26−5の周囲に形成される樹脂部24の肉厚がほぼ均一となり、樹脂部24の強度を確保しながら樹脂部24のヒケなどの不具合を防止し、回転子20fの品質向上を図ることが可能となっている。また、絶縁部品26−5の鍔部26−5eに負荷側シャフト23−6a、反負荷側シャフト23−6bの端部を当接させることで軸方向の位置決めを行い、回転子20fの品質向上を図ることが可能となっている。
尚、図1に示す電動機100は、モールド固定子10側が負荷側で、ブラケット30側が反負荷側になるものを示したが、その逆でもよい。
また、図6、図26、図27、図30、図33、図36、図39に示す回転子20、回転子20a〜20fは、永久磁石に熱可塑性樹脂に磁性材を混合して成形された回転子の樹脂マグネット22を使用したが、その他の永久磁石(希土類磁石(ネオジム、サマリウム鉄窒素)、フェライト焼結等)を用いてもよい。
また、位置検出用樹脂マグネット25も同様に、その他の永久磁石(希土類磁石(ネオジム、サマリウム鉄窒素)、フェライト焼結等)を用いてもよい。
既に述べたように、電動機をインバータを用いて運転を行なう場合、パワー回路内のトランジスタのスイッチングに伴って発生する電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしている。キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受けの内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受けに電流が流れ易くなる。この転がり軸受けに流れる電流は、内輪、外輪両軌道並びに転動体(内外輪の間を転がる玉やころ)の転動面に電食と呼ばれる腐食を発生させて、転がり軸受けの耐久性を悪化させる。
従って、本実施の形態の回転子20、回転子20a〜20fは、電動機100をインバータを用いて運転を行う場合の軸電流の低減に特に有効である。
図42は電動機100を駆動する駆動回路200の構成図である。図42に示すように、インバータ方式の駆動回路200は、位置検出回路110、波形生成回路120、プリドライバ回路130、パワー回路140から構成される。
位置検出回路110は、回転子20の位置検出用樹脂マグネット25の磁極をホールIC49bを用いて検出する。
波形生成回路120は、回転子20の回転速度を指令する速度指令信号、位置検出回路110からの位置検出信号に基づいて、インバータ駆動するためのPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成し、プリドライバ回路130に出力する。
プリドライバ回路130は、パワー回路140のトランジスタ141(6個)を駆動するトランジスタ駆動信号を出力する。
パワー回路140は、直流電源入力部、インバータ出力部を備え、トランジスタ141とダイオード142とを並列接続し、更にこれらを直列接続したアームからなる。
電動機100は3相のため、3アームのインバータ出力部が夫々のコイル42に接続されている。直流電源入力部には、商用電源の交流100Vから240Vを整流して得られる140V又は340Vの直流電源+、−が接続される。
速度指令信号が駆動回路200に入力されると、波形生成回路120は位置検出信号に応じて3相の各コイル42への通電タイミングを設定するとともに速度指令信号の入力に応じたPWM信号を生成、出力し、そのPWM信号を入力したプリドライバ回路130はパワー回路140内のトランジスタ141を駆動する。
インバータ出力部は、トランジスタ141を駆動することでコイル42に電圧を印加し、コイル42に電流が流れ、トルクが発生して回転子20が回転する。速度指令信号に応じた電動機100の回転速度となる。電動機100の停止も速度指令信号にて行う。
図43に回転子20の製造工程を示す。
(1)位置検出用樹脂マグネット25及び回転子の樹脂マグネット22の成形、脱磁。負荷側シャフト23a、反負荷側シャフト23bの加工、絶縁部品26の成形を行う(ステップ1)。
(2)位置検出用樹脂マグネット25を段差25bを有する端部を下にして下型にセットし、下型に設けられた内径押え部に位置検出用樹脂マグネット25の内径を保持させる(ステップ2)。
(3)回転子の樹脂マグネット22の位置決め用突起22cを下型に設けられた位置決め用突起挿入部に嵌め合わせて下型にセットする(ステップ3)。
(4)絶縁部品26を組付けたシャフト23を下型にセットし、回転子の樹脂マグネット22の切欠き22aを、上型の切欠き押さえ部で押し当てるように型締めする(ステップ4)。
(5)樹脂(樹脂部24)成形する(ステップ5)。回転子の樹脂マグネット22、位置検出用樹脂マグネット25及びシャフト23を樹脂部24により一体に成形する際に、負荷側シャフト23aと反負荷側シャフト23bとの間に、絶縁部品26が介在するように一体成形を行う。
(6)位置検出用樹脂マグネット25及び回転子の樹脂マグネット22の着磁を行う(ステップ6)。
(7)シャフト23に、負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bを組付ける(ステップ7)。
上述の製造工程によれば、シャフト23(負荷側シャフト23a、反負荷側シャフト23b、絶縁部品26)、回転子の樹脂マグネット22、及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂(樹脂部24)にて一体にする際、全ての部品を金型にセットして樹脂成形することから、作業工程の低減により回転子20のコストの低減が図られる。
また、回転子の樹脂マグネット22の台座22bにより、位置検出用樹脂マグネット25を回転子の樹脂マグネット22の端面から離すことが可能となり、位置検出用樹脂マグネット25の肉厚を最小、かつ、任意の位置に配置することが可能となり、回転子の樹脂マグネット22より安価な熱可塑性樹脂を充填することで、コストの低減が可能となる。
また、位置検出用樹脂マグネット25は厚み方向に対称であるため、向きを合わせることなく金型にセットすることが可能である。
また、下型の位置検出用樹脂マグネット25をセットの際に外径が通過する部分を開口部が広くなるテーパにしているため(樹脂部24のテーパ部24b)、下型に引っ掛かることなくセットが可能なため、作業工程が簡素化により生産性の向上に伴いコストの低減が可能となっている。
また、位置検出用樹脂マグネット25は下型にセットされた時、下型に備える内径押え部に内径を保持されることにより、シャフト23及び回転子の樹脂マグネット22との同軸度が確保される。
また、上型に備える切欠き押さえ部が、回転子の樹脂マグネット22の内径に備える切欠き22aを押し当てることにより、シャフト23と回転子の樹脂マグネット22との同軸度が確保される。
以上のように、本実施の形態は、負荷側シャフト23aと反負荷側シャフト23bとの間に、絶縁部品26を介在させ、この絶縁部品26を樹脂部24と一体化する。絶縁部品26により、負荷側シャフト23aと反負荷側シャフト23bとが絶縁され軸電流を抑制することにより、反負荷側転がり軸受け21b、負荷側転がり軸受け21aの電食の発生を抑制することができる。
また、シャフト23の中心部の外周に形成される樹脂部24の中央筒部24gと軸受け当接面24dとの間に、段差部24eを設けることにより、シャフト23、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂で一体成形する際に、樹脂部24の中央筒部24gの軸受け当接面24dをイレコで形成する場合、段差部24eまで前記イレコで形成する。そのため、金型の合わせ面は中央筒部24gの反負荷側端面24hになるので、金型の合わせ面にバリが発生しても反負荷側転がり軸受け21bは金型の合わせ面となる反負荷側端面24hに対して段差部24eの分離れているので、バリは反負荷側転がり軸受け21bに当接しない。そのため、反負荷側転がり軸受け21bに悪影響を及ぼす恐れが少ない。
また、回転子20が、熱衝撃を受けると樹脂部24の中央筒部24gが割れる場合もあるが、中央筒部24gに段差部24eを設け、段差部24e間の中央筒部24gの径方向の厚さを大きくして対処することができる。
また、図26に示す変形例1の回転子20aのように、シャフト23−1の両端部にセンタ穴23gを形成し、金型(上型)に、シャフト23−1のセンタ穴23gに嵌まり込み、かつ、上型、及び、下型のシャフト挿入部と同軸が確保された突起を設ける。シャフト23−1、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、前記金型(上型)の突起がシャフト23−1のセンタ穴23gに嵌まり込むことにより、回転子の樹脂マグネット22とシャフト23−1との同軸度を向上することができる。
また、図27に示す変形例2の回転子20bのように、絶縁部品26−1の両端面に備えるシャフト挿入用の凹部26−1aが開口部から底部に向かって直径が縮小するテーパ状となっており、負荷側シャフト23−2a及び反負荷側シャフト23−2bの絶縁部品26−1側端部も凹部26−1aのテーパに対応したテーパ状とする。それにより、シャフト23−2(負荷側シャフト23−2a、反負荷側シャフト23−2b、絶縁部品26−1)、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、絶縁部品26−1のテーパ状の凹部26−1aに負荷側シャフト23−2a及び反負荷側シャフト23−2bの絶縁部品26−1側端部に嵌まりこむことにより、負荷側シャフト23−2aと反負荷側シャフト23−2bの同軸度を向上することが可能となる。
また、図30に示す変形例3の回転子20cのように、絶縁部品26−2と負荷側シャフト23−3a及び反負荷側シャフト23b−3とをねじで組付ける構成とし、シャフト23−3(負荷側シャフト23−3a、反負荷側シャフト23b−3、絶縁部品26−2)、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、絶縁部品26−2と負荷側シャフト23−3a及び反負荷側シャフト23b−3とをねじで組付けることにより、負荷側シャフト23−3aと反負荷側シャフト23b−3との同軸度を向上することが可能とる。
また、図33に示す変形例4の回転子20dのように、負荷側シャフト23−4a、反負荷側シャフト23−4bの絶縁部品26−3が組付けられる部分が絶縁部品26−3の肉厚分だけ切削され、負荷側シャフト23−4a及び反負荷側シャフト23−4bシャフトの直径(中心部)と絶縁部品26−3の直径が概略同一とすることにより、 シャフト23−4(負荷側シャフト23−4a、反負荷側シャフト23−4b、絶縁部品26−3)、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、絶縁部品26−3の周囲に形成される樹脂部24の肉厚を確保することで、回転子20dの品質向上を図ることが可能となっている。また、絶縁部品26−3の端部に負荷側シャフト23−4a、反負荷側シャフト23−4bの端部を当接させることで軸方向の位置決めを行い、回転子20dの品質向上を図ることが可能とる。
また、図36に示す変形例5の回転子20eのように、絶縁部品26−4が略円筒状で、シャフト組付け部が貫通穴26−4aになっていることにより、シャフト23−5(負荷側シャフト23−5a、反負荷側シャフト23−5b、絶縁部品26−4)、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、絶縁部品26−4の貫通穴26−4aが絶縁部品26−4成形用の上下金型のいずれか一方で形成され、貫通穴26−4aに負荷側シャフト23−5aの絶縁部品嵌合部23−5cと、反負荷側シャフト23−5bの絶縁部品嵌合部23−5dとを組付けることにより、負荷側シャフト23−5aと反負荷側シャフト23−5bの同軸度を向上することが可能となる。
また、図39に示す変形例6の回転子20fのように、絶縁部品26−5が、負荷側シャフト23−6a、反負荷側シャフト23−6bの外径よりも一回り小さい略円柱状で、中央部に負荷側シャフト23−6a、反負荷側シャフト23−6bの外径と概略同一の外径まで張り出した鍔部26−5e(図41)を備えていることにより、シャフト23−6(負荷側シャフト23−6a、反負荷側シャフト23−6b、絶縁部品26−5)、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂部24で一体化(成形)する際に、絶縁部品26−5の周囲に形成される樹脂部24の肉厚がほぼ均一となり、樹脂部24の強度を確保しながら樹脂部24のヒケなどの不具合を防止し、回転子20fの品質向上を図ることが可能となっている。また、絶縁部品26−5の鍔部26−5eに負荷側シャフト23−6a、反負荷側シャフト23−6bの端部を当接させることで軸方向の位置決めを行い、回転子20fの品質向上を図ることが可能となる。
また、電動機をインバータを用いて運転を行なう場合、電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしているが、キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受けの内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受けに流れる電流も増加する。従って、本実施の形態の回転子20は、電動機100をインバータを用いて運転を行う場合の軸電流の低減に特に有効である。ここでは回転子20の位置検出用樹脂マグネット25の磁極を検出するためのセンサであるホールIC49bを用いて検出する方法を述べたが、位置検出用樹脂マグネット25を用いず、駆動回路200を電動機100の外部に設け、コイルを流れる電流を電流検出器(図示せず)にて検出し、波形生成回路120にマイコンなどを用いて電動機100を運転するセンサレス駆動方式においても同様の効果があることは言うまでもない。
また、図43に示す製造工程によれば、回転子の樹脂マグネット22、絶縁部品26が組み付けられたシャフト23、及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂(樹脂部24)にて一体にする際、全ての部品を金型にセットして樹脂成形することから、作業工程の低減により回転子20のコストの低減が図られる。
また、回転子の樹脂マグネット22の台座22bにより、位置検出用樹脂マグネット25を回転子の樹脂マグネット22の端面から離すことが可能となり、位置検出用樹脂マグネット25の肉厚を最小、かつ、任意の位置に配置することが可能となり、回転子の樹脂マグネット22より安価な熱可塑性樹脂を充填することで、コストの低減が可能となる。
また、位置検出用樹脂マグネット25は厚み方向に対称であるため、向きを合わせることなく金型にセットすることが可能である。
また、下型の位置検出用樹脂マグネット25をセットの際に外径が通過する部分を開口部が広くなるテーパにしているため(樹脂部24のテーパ部24b)、下型に引っ掛かることなくセットが可能なため、作業工程の簡素化により生産性の向上に伴いコストの低減が可能となっている。
また、位置検出用樹脂マグネット25は下型にセットされた時、下型に備える内径押え部に内径を保持されることにより、シャフト23及び回転子の樹脂マグネット22との同軸度の精度が確保される。
また、上型に備える切欠き押さえ部が、回転子の樹脂マグネット22の内径に備える切欠き22aを押し当てることにより、シャフト23と回転子の樹脂マグネット22との同軸度の精度が確保される。
実施の形態2.
図44は実施の形態2を示す図で、空気調和機300の構成図である。
空気調和機300は、室内機310と、室内機310と接続される室外機320とを備える。室内機310には室内機用送風機(図示せず)、室外機320には室外機用送風機330を搭載している。
そして、室外機用送風機330及び室内機用送風機は、駆動源として上記実施の形態1の電動機100を備える。
上記実施の形態1の電動機100を、空気調和機300の主用部品である室外機用送風機330及び室内機用送風機に搭載することにより、空気調和機300の耐久性が向上する。
本発明の電動機100の活用例として、換気扇、家電機器、工作機などに搭載して利用することができる。
10 モールド固定子、10a 内周部、10b 開口部、11 軸受け支持部、11a 孔、20 回転子、20−1 回転子樹脂組立、20a 回転子、20−1a 回転子樹脂組立、20b 回転子、20−1b 回転子樹脂組立、20c 回転子、20−1c 回転子樹脂組立、20d 回転子、20−1d 回転子樹脂組立、20e 回転子、20−1e 回転子樹脂組立、21a 負荷側転がり軸受け、21a−1 内輪、21a−2 外輪、21a−3 転動体、21b 反負荷側転がり軸受け、21b−1 内輪、21b−2 外輪、21b−3 転動体、22 回転子の樹脂マグネット、22a 切欠き、22b 台座、22c 位置決め用突起、23 シャフト、23a 負荷側シャフト、23b 反負荷側シャフト、23g センタ穴、23−1 シャフト、23−1a 負荷側シャフト、23−1b 反負荷側シャフト、23−2 シャフト、23−2a 負荷側シャフト、23−2b 反負荷側シャフト、23−3 シャフト、23−3a 負荷側シャフト、23−3b 反負荷側シャフト、23−3c ねじ部、23−3d ねじ部、23−4 シャフト、23−4a 負荷側シャフト、23−4b 反負荷側シャフト、23−4c 絶縁部品嵌合部、23−4d 絶縁部品嵌合部、23−5 シャフト、23−5a 負荷側シャフト、23−5b 反負荷側シャフト、23−5c 絶縁部品嵌合部、23−5d 絶縁部品嵌合部、23−6 シャフト、23−6a 負荷側シャフト、23−6b 反負荷側シャフト、23−6c 絶縁部品嵌合凹部、23−6d 絶縁部品嵌合凹部、24 樹脂部、24a 内径押さえ部、24b テーパ部、24c 樹脂注入部、24d 当接面、24g 中央筒部、24j リブ、24k 空洞、25 位置検出用樹脂マグネット、25a リブ、25b 段差、26 絶縁部品、26a 凹部、26b 凸部、26b−1 頂点、26c ゲート切断部、26−1 絶縁部品、26−1a 凹部、26−1b 凸部、26−1c ゲート切断部、26−2 絶縁部品、26−2a 凹部、26−2b 凸部、26−2c ゲート切断部、26−2d ねじ部、26−3 絶縁部品、26−3a 凹部、26−3b 凸部、26−3c ゲート切断部、26−4 絶縁部品、26−4a 貫通穴、26−4b 凸部、26−4c ゲート切断部、26−5 絶縁部品、26−5b 凸部、26−5c ゲート切断部、26−5d 軸部、26−5e 鍔部、30 ブラケット、30a 軸受け支持部、30b 圧入部、40 固定子、41 固定子鉄心、41a ティース、42 コイル、43 絶縁部、44 端子、44a 電源端子、44b 中性点端子、45 基板、46 リード線口出し部品、47 リード線、48 角柱、49a IC、49b ホールIC、50 モールド樹脂、100 電動機、110 位置検出回路、120 波形生成回路、130 プリドライバ回路、140 パワー回路、141 トランジスタ、142 ダイオード、200 駆動回路、300 空気調和機、310 室内機、320 室外機、330 室外機用送風機、400 電動機、500 電動機。

Claims (13)

  1. 回転子のマグネット及びシャフトが樹脂部により一体化され、前記シャフトの外周に形成される前記樹脂部の軸方向両端面に転がり軸受けが配置される電動機の回転子において、
    前記シャフトは、負荷側シャフトと、反負荷側シャフトと、前記負荷側シャフトと前記反負荷側シャフトとの間に設けられる樹脂製の絶縁部品であって、外周面の周方向に形成され、軸方向の略中央部付近に頂点を有する複数の凸部を有する絶縁部品と、を備えたことを特徴とする電動機の回転子。
  2. 前記絶縁部品は、略円筒形で、両端に前記負荷側シャフトもしくは前記反負荷側シャフトが組み付けられる凹部を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動機の回転子。
  3. 前記絶縁部品の前記凹部は、断面が略D字状に構成されることを特徴とする請求項2記載の電動機の回転子。
  4. 前記絶縁部品の前記凹部は、前記凹部の開口部から底部に向かって外径が縮小するテーパ状であることを特徴とする請求項2記載の電動機の回転子。
  5. 前記絶縁部品の前記凹部はねじ部を備え、前記負荷側シャフト及び前記反負荷側シャフトは端部に前記絶縁部品の前記凹部のねじ部に対応するねじ部を備えることを特徴とする請求項2記載の電動機の回転子。
  6. 前記絶縁部品の前記凸部は、
    第1に、前記絶縁部品の外周面から所定の距離離れた位置を前記頂点とし、前記頂点と前記絶縁部品の外周円の中心を結ぶ線に対し、両側に略等角度に前記外周面まで延び、
    第2に、前記頂点より所定の角度で軸方向に、前記絶縁部品の前記外周面に向う構成であることを特徴とする請求項記載の電動機の回転子。
  7. 前記絶縁部品の材料は、鉄とほぼ同じ線膨張係数の樹脂材料であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の電動機の回転子。
  8. 前記絶縁部品の材料は、熱硬化性樹脂のBMC(バルクモールディングコンパウンド)樹脂であることを特徴とする請求項記載の電動機の回転子。
  9. 前記シャフトの端部にセンタ穴を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の電動機の回転子。
  10. 前記負荷側シャフトもしくは前記反負荷側シャフトの前記絶縁部品が組付けられる端部は、前記絶縁部品の肉厚分が切削され、前記負荷側シャフトもしくは前記反負荷側シャフトの中心部と前記絶縁部品の外径は概略同一となることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の電動機の回転子。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の電動機の回転子を用いることを特徴とする電動機。
  12. 前記回転子の磁極を位置検出素子を用いて検出する位置検出回路と、
    前記回転子の回転速度を指令する速度指令信号、前記位置検出回路からの位置検出信号に基づいて、インバータ駆動するためのPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成する波形生成回路と、
    前記波形生成回路の出力により駆動信号を生成するプリドライバ回路と、
    トランジスタとダイオードとを並列接続し、これらを直列接続したアームを有するパワー回路とから構成されるインバータ方式の駆動回路を備えることを特徴とする請求項11記載の電動機。
  13. 請求項11又は請求項12記載の電動機を、送風機用電動機に用いることを特徴とする空気調和機。
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