JP5229147B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は省エネ効果の高い冷蔵庫に関するものである。
図7は、従来の冷蔵庫の冷凍室の基本構造の断面図である。
図7に示すように、扉11の内面の端部には全周にわたり扉ガスケット12が設けられており、扉ガスケット12の受け面を形成する仕切壁13の前面に構成されている金属受け部材14と扉ガスケット12とを密着させて、冷気が外部に漏れるのを防止している。
本体の背部に設置した冷却器15で生成した冷気をファン16によって冷凍室25の背面の吐出口17から庫内に吹き出し、収納されている食品類を冷却するように構成されている。
そして、食品類を冷却した冷気は、矢印に示すように、収納ケース18、19の前方上部に至り、扉11の内壁と収納ケース18、19の前面との空間、さらに収納ケース19の底面と貯蔵室底壁との空間を通ってリターンダクト21から冷却器15に戻る循環をおこなっている。
また、収納ケース18の前方上部に至った冷気によって、冷凍室25と上部貯蔵室22とを仕切る仕切壁13の前面に構成されている金属受け部材14が冷却され、内外の温度差により仕切壁13の前面に構成されている金属受け部材14が結露することを防止するために、放熱パイプ23を金属受け部材14の貯蔵室内側面に密着するように配設している。この放熱パイプ23は冷凍サイクル(図示せず)における高温冷媒パイプを利用しており、その熱によって仕切壁13の前面に構成されている金属受け部材14を高温に加温していることから、結露を防止する反面、冷凍室25の前部上方空気を加熱してしまい、その結果、冷却効率を低下させていた。
これを防止するために、仕切壁13の近傍の収納ケース18の上方空間部分に、二点鎖線で示すシール部材24を設け、扉ガスケット12側への冷気流れを遮蔽する機構が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−96584号公報
しかしながら、上記従来の構成では、収納ケース18内で食品を冷却した冷気は、収納ケース18の上部、あるいは収納ケース18の前壁に設けた開口18aから収納ケース18と扉内壁11aとの間の空間Aを流下して収納ケース19の底面、さらに、高温の圧縮機26に対向する背面の空間を通ってリターンダクト21に戻るものである。
ところで、貯蔵室内の内壁面である扉内壁11aは、外気を吸熱して加温される。外気を吸熱して加温された貯蔵室内の内壁面と貯蔵室内を循環する冷気とが熱交換するので、吸熱量が多いと冷却効率を低下してしまうという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、貯蔵室内の内壁面の吸熱量を抑制させることで、冷却効率を向上させ、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱箱体と、前記断熱箱体の開口部前面を開閉する断熱扉と、前記断熱箱体と前記断熱扉とで形成される貯蔵室と、前記貯蔵室内を強制対流または自然対流で冷却する冷気を供給するための冷却手段とを備えて、前記冷気が流通する前記貯蔵室内の内壁面のうち相対する外壁面が外気に曝される内壁面に、前記冷気の流通方向に対して前記外気からの吸熱を抑制する吸熱抑制形状を設けたものである。
これによって、貯蔵室内の内壁面は外気からの吸熱量を抑制できることとなる。
本発明の冷蔵庫は、貯蔵室内の内壁面は外気からの吸熱量を抑制できることとなり、冷却効率を向上させ、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍室断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍室の断熱扉上部拡大断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍室の凸形状拡大断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍室の凸形状の寸法を示す拡大断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の冷凍室の下部拡大断面図 従来の冷蔵庫の冷凍室の断面図
請求項1に記載の発明は、断熱箱体と、前記断熱箱体の開口部前面を開閉する断熱扉と、前記断熱箱体と前記断熱扉とで形成される貯蔵室と、前記貯蔵室内を強制対流または自然対流で冷却する冷気を供給するための冷却手段とを備えて、前記冷気が流通する前記貯蔵室内の内壁面のうち相対する外壁面が外気に曝される内壁面に、前記冷気の流通方向に対して前記外気からの吸熱を抑制する吸熱抑制形状を設けたことにより、貯蔵室内の内壁面は外気からの吸熱量を抑制できることとなり、冷却効率を向上させ、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記貯蔵室内に引き出し可能な収納ケースを備えたことにより、前記貯蔵室内の内壁面と前記収納ケースとの間に空間が成形され、冷気は空間を風路として流れ、貯蔵室内全体に冷気が行き渡ることで温度分布を均一にすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記貯蔵室内に引き出し可能な収納ケースと、前記貯蔵室の背部に設けられ前記冷気を前記貯蔵室内に供給する冷気吐出口と、前記収納ケースの背面に設けられ前記貯蔵室内の内壁面に沿って循環した前記冷気を前記冷却手段に戻す冷気吸込み口と、を備えたことにより、貯蔵室内全体に強制的に冷気を循環させることができ、温度分布をより均一にすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記吸熱抑制形状は、前記断熱扉の内壁面に前記貯蔵室側に向かって凸形状を有するものであ
ることにより、簡易な加工で、凸形状の後方において流速が遅くなる領域を発生させることができ、流速が遅くなった領域の熱伝達率は減少するため、貯蔵室内の内壁面は外気からの吸熱量を抑制できることとなり、冷却効率を向上させ、その結果、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記吸熱抑制形状は、前記断熱箱体の内壁面に前記貯蔵室側に向かって凸形状を有するものであることにより、簡易な加工で、凸形状の後方において流速が遅くなる領域を発生させることができ、流速が遅くなった領域の熱伝達率は減少するため、貯蔵室内の内壁面は外気からの吸熱量を抑制できることとなり、冷却効率を向上させ、その結果、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の発明において、前記凸形状は、前記内壁面の同一表面に複数形成していることにより、流速が遅くなる領域をより多く発生させることができ、貯蔵室内の内壁面は外気からの吸熱量をより抑制できることとなり、冷却効率を向上させ、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記吸熱抑制形状は、前記断熱扉の内壁面に前記貯蔵室側に向かって凸形状を有するものであり、前記収納ケースの上部には前記収納ケースを引き出すための取っ手部を有し、前記凸形状の少なくとも一部は、前記取っ手部の上端と下端との間に設けたことにより、凸形状を冷気吐出口から吹き出された温度の低い冷気が断熱扉の内壁面に最も早く到達する部分である、取っ手部の上端と下端との間に設けることで、冷気の温度上昇をより抑制しながら、冷気は貯蔵室内を循環するので、冷却効率をより高めることができ、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
請求項8に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記吸熱抑制形状は、前記断熱扉の内壁面に前記貯蔵室側に向かって凸形状を有するものであり、前記貯蔵室と隣接する他の貯蔵室とを区画する仕切壁を備え、前記収納ケースの上部には前記収納ケースを引き出すための取っ手部を有し、前記凸形状の少なくとも一部は、前記取っ手部の上端と前記仕切壁の下端との間に設けたことにより、仕切板の前面に設けられ高温に加温された金属受け部材へ向かう冷気の流れを低減でき、冷凍室の前部上方空気の加熱を抑制できることとなり、冷却効率を向上させ、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図である。図2は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍室断面図である。図3は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍室の断熱扉上部拡大断面図である。図4は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍室の凸形状拡大断面図である。図5は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍室の凸形状の寸法を示す拡大断面図である。
図1において、冷蔵庫100の断熱箱体101は、主に鋼板を用いた外箱102と、ABSなどの樹脂で成型された内箱103と、を備え、その内部には例えば硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材が充填されて、周囲と断熱され、複数の貯蔵室に区分されている。最上部に冷蔵室104、その冷蔵室104の下方に野菜室105、そして最下部に冷凍室106が配置される構成となっている。
各貯蔵室には、冷蔵庫本体に回転自在に枢支した断熱扉117、118、119によってその前面開口部を閉塞している。
冷蔵室104は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃〜5℃とし、野菜室105は冷蔵室104と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃としている。冷凍室106は冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。
断熱箱体101の最下部の冷凍室106の後方領域に機械室107を形成して圧縮機108、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。
図2において、冷凍室106の背面には冷気を生成する冷却室109が設けられ、その間には、断熱性を有する各室への冷気の搬送風路と、各室と断熱区画するために構成された奥面仕切壁110とが構成されている。冷却室109内には、冷却器111が配設されており、冷却器111の上部空間には強制対流方式により冷却器111で冷却した冷気を冷蔵室104、野菜室105、冷凍室106に送風する冷却ファン112が配置され、冷却器111の下部空間には、冷却時に冷却器111やその周辺に付着する霜や氷を除霜するためのガラス管製のラジアントヒータ113が設けられ、さらにその下部には除霜時に生じる除霜水を受けとめ庫外に排水するためのドレンパン114が構成され、その下流側の庫外に蒸発皿116が構成されている。なお、本実施の形態では、冷凍サイクルの内部には可燃性冷媒であるイソブタンが封入されている。
奥面仕切壁110には冷却器111で生成された冷気を冷却ファン112によって冷凍室106へと供給するための冷気吐出口124と、冷気吐出口124の下方に、冷凍室106内を循環した冷気を冷却器111へ戻すための冷気吸込み口125と、を設けている。
また、冷凍室106内には引き出し機構に保持されて引き出されるとともに、食品類を貯蔵する収納ケースを配置している。本実施の形態では、冷凍室内には収納ケースは3つ配置している。具体的には、上段の収納ケース126、中段の収納ケース127、下段の収納ケース128を配置している。
また、収納ケース126の上部には、収納ケース126を引き出すための取っ手部126Aを有している。また、図3に示すように、凸形状129の少なくとも一部は、取っ手部126Aの上端(X部分)と下端(Y部分)との間に設けている。
図3において、断熱扉119の内面の端部には全周にわたり扉ガスケット121が設けられており(冷蔵室104、野菜室105においても同様に扉ガスケットが設けられている)、野菜室105と冷凍室106とを区切る外周を樹脂部で構成している仕切壁122の前面に設けた金属受け部材123と扉ガスケット121とを密着させて冷気が外部に漏れるのを防止している。
さらに、金属受け部材123の下部に設けた断熱部材130は、仕切壁122の外周を構成している樹脂部で保持されている。
また、金属受け部材123には貯蔵室外側面に結露することを防止するために、金属受け部材123の貯蔵室内側面に密着するように放熱パイプ131を配設している。この放
熱パイプ131は冷凍サイクル(図示せず)における高温冷媒パイプを利用しており、その熱によって金属受け部材123を高温に加温している。
図4において、断熱扉119の内壁面には、凸形状129が、冷気吐出口124から供給される冷気の流れと垂直になるように、冷凍室106側に向かって、設けられている。具体的には、冷蔵庫の幅方向(図1の紙面の奥側から手前側に向かって)に、凸形状129が設けられている。なお、断熱扉119の内壁面は、貯蔵室内の内壁面の一例である。
なお、この凸形状129は、冷気が流通する貯蔵室内の内壁面のうち相対する外壁面が外気に曝される内壁面に設けたものであって、冷気の流通方向に対して外気からの吸熱を抑制する吸熱抑制形状の一例である。
また、より具体的には、凸形状129は、断熱扉119の高さ方向(図3の上下方向)に対して、断熱扉119の最上部近傍から最下部近傍にわたって、一定の間隔(等ピッチ)をあけて、断熱扉119に複数本設けられている。
また、凸形状129は、冷蔵庫の幅方向に連続的に設けている。
また、本実施の形態では、凸形状の詳細は、以下の通りである。図5に示すように、隣り合う凸形状129の間隔(A寸法)は46.5mm、凸形状129の幅寸法(B寸法)は5mm、凸形状129の高さ寸法(D寸法)は2mm、角度Eは120度である。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍室106内の冷気の流れについて説明する。冷却器111により冷却された冷気は、モータの回転に伴い回転する冷却ファン112により強制的に冷気吐出口124から冷凍室106内の上段、中段、下段へとそれぞれ吹き出される。吹き出された冷気は、収納ケース126、127、128に吹きつけられて収納されている食品類を冷却する。
食品類を冷却した冷気は、図3の矢印に示すように、上段では収納ケース126と仕切壁122との間隙部分、中段では収納ケース126と収納ケース127の間隙部分、下段では収納ケース127と収納ケース128の間隙部分をそれぞれ通って合流し、収納ケース128と内箱103の底壁との空隙を通って冷気吸込み口125より吸い込まれて、冷却器111に戻ってくる風路構成になっている。
上記のように、冷気は冷凍室106内を循環する際に、冷凍室106内の内壁面と熱交換を行うことで加温される。上段の冷気においては、放熱パイプ131によって加温された金属受け部材123近傍で最も熱交換が行われるが、金属受け部材123の下部に断熱部材130を設けていることにより、放熱パイプ131から冷気と接する面への熱移動が、熱伝導率の低い断熱部材130を介するため低減され、冷気と接する面の温度上昇を防止している。
さらにその後、冷気は断熱扉119の内壁に沿って流れるが、冷気の流れと垂直になるように凸形状129を設けることで、図4の矢印に示すように、凸形状129の後方において流速が遅くなる領域を発生させることができ、流速が遅くなった領域の熱伝達率は減少するため、冷凍室106内の内壁面は外気からの吸熱量を抑制できることとなり、これによって、冷却効率を向上させ、その結果、消費電力量を低減することができる。
また、冷気の加温を抑制できることにより、冷気が低い温度のまま循環するため冷凍室
106内全体の温度分布をより均一に保つことができる。
ここで、吸熱量の抑制に関して、詳細を述べる。
一般に、熱の通過量(吸熱量)Qは、次式で表される。
Q=K*A*ΔT
K=1/(1/αo+1/αi+L/λ)
(Q:熱の通過量、K:熱通過率、A:伝熱面積、ΔT:温度差、αo:外面熱伝達率、αi:内面熱伝達率、λ:断熱壁熱伝導率(断熱材λ1と内箱樹脂λ2と外箱鋼板λ3の複合熱伝導率)、L:断熱壁の厚さ)
本実施の形態のように、貯蔵室の内壁面である断熱扉の内壁面に凸形状を設けて、内壁面の形状を凹凸型にすることにより、凹面で冷気の流通方向に対して内面熱伝達率αiが小さくなり、Kが小さくなり、その結果、外気からの吸熱量を抑制できる。
以上のように、本実施の形態においては、断熱箱体101と、断熱箱体101の開口部前面を開閉する断熱扉119と、断熱箱体101と断熱扉119とで形成される貯蔵室である冷凍室106と、冷凍室106内を強制対流で冷却する冷気を供給するための冷却手段とを備えて、冷気が流通する冷凍室106内の内壁面のうち相対する外壁面が外気に曝される内壁面に、冷気の流通方向に対して外気からの吸熱を抑制する凸形状129を設けたことにより、貯蔵室内の内壁面は外気からの吸熱量を抑制できることとなり、冷却効率を向上させ、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
また、冷凍室106内に引き出し可能な収納ケース126,127,128を備えたことにより、冷凍室106内の内壁面と収納ケースとの間に空間が成形され、冷気はその空間を風路として流れ、冷凍室106内全体に冷気が行き渡ることで温度分布を均一にすることができる。
また、冷凍室106内に引き出し可能な収納ケースと、冷凍室106の背部に設けられ冷気を冷凍室106内に供給する冷気吐出口124と、収納ケースの背面に設けられ冷凍室内の内壁面に沿って循環した冷気を冷却手段に戻す冷気吸込み口125と、を備えたことにより、冷凍室内全体に強制的に冷気を循環させることができ、温度分布をより均一にすることができる。
また、断熱扉119の内壁面に冷凍室106側に向かって凸形状を有していることにより、複雑な加工を行うことなく、簡易な加工を行うだけで、凸形状129の後方において流速が遅くなる領域を発生させることができ、流速が遅くなった領域の熱伝達率は減少するため、冷凍室106内の内壁面は外気からの吸熱量を抑制できることとなり、これによって、冷却効率を向上させ、その結果、消費電力量を低減することができる。
また、凸形状129を断熱扉119の内壁面の同一表面に複数設けることにより、流速が遅くなる領域をより多く発生させることができ、貯蔵室内の内壁面は外気からの吸熱量をより抑制できることとなり、冷却効率を向上させ、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
また、凸形状129は断熱扉119の内壁面と一体で形成していることにより、別部品は必要なく、非常に安価でかつ組立工数も増加することはない。
また、凸形状129を、冷気吐出口124から吹き出された温度の低い冷気が断熱扉119の内壁面に最も早く到達する部分である、断熱扉119の内壁面の最上部近傍に設け
ることで、冷気の温度上昇をより抑制しながら、冷気は貯蔵室内を循環するので、冷却効率をより高めることができる。
また、収納ケース126の上部には、収納ケース126を引き出すための取っ手部126Aを有している。これにより、使用者が収納ケースを引き出す際の使い勝手が向上する。本実施の形態では、図3に示すように、凸形状129の少なくとも一部は、取っ手部126Aの上端(X部分)と下端(Y部分)との間に設けたことにより、冷気の温度上昇をより抑制しながら、冷気は貯蔵室内を循環するので、冷却効率をより高めることができ、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
すなわち、断熱扉119に沿ってほぼ平行に冷気が流れ始める地点の近傍に凸形状129を設けることが望ましい。
また、図3に示すように、凸形状129の少なくとも一部は、取っ手部126Aの上端(X部分)と仕切壁122の下端との間に設けたことにより、高温に加温された金属受け部材123へ向かう冷気の流れを低減でき、冷凍室106の前部上方空気の加熱を抑制できることとなり、冷却効率を向上させ、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
また、凸形状129の高さ寸法(D寸法)は2mmとすることにより、収納ケースと断熱扉119の内壁との隙間寸法を確保できることとなり、冷気の流れ(風路)を確保することができる。
また、凸形状129の幅寸法(B寸法)は5mmとすることにより、凸形状の部分を金型で押さえることができ、凸形状129の成形性を確保することができる。
また、断熱扉の高さが高いと、冷気が断熱扉に沿って流れる区間が長くなり、外気からの吸熱量の抑制効果はより大きくなる。
さらに、冷凍室106以外の貯蔵室に、例えば、野菜室105の断熱扉118の内壁や、あるいは、冷蔵室104の断熱扉117の内壁に、凸形状129を設けても、同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、凸形状129は、断熱扉119の高さ方向に対して、一定の間隔(等ピッチ)をあけて設けたが、この間隔は不等ピッチとしてもよい。
なお、本実施の形態では、凸形状129は、冷蔵庫の幅方向に連続的に設けているものとしたが、冷蔵庫の幅方向において間欠的に設けたもの(すなわち、冷蔵庫の幅方向において凸形状を設けていない箇所があるもの)でもよい。
なお、冷却手段としては、本実施の形態では、強制対流で冷却するものとしたが、自然対流で冷却するもの(いわゆる直冷式)としてもよい。
なお、本実施の形態では、貯蔵室内に3つの収納ケースを備えたものとしたが、貯蔵室内に収納ケースは1つ、もしくは2つ備えたものでもよい。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の下部拡大断面図である。
図6に示すように、冷凍室106内の内壁面である内箱103の底面、および、圧縮機108に対向する背面の表面に凸形状129を備えている。なお、内箱103の内壁面は
、貯蔵室内の内壁面の一例である。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。なお、実施の形態1と同様である動作、作用についての説明は省略する。
冷気吐出口124から冷凍室106内に吹き出された冷気は、図6の矢印に示すように収納ケース128の底面、さらに圧縮機108に対向する背面の空間を流れるが、冷気の流れと垂直となる方向に凸形状129を設けることにより、凸形状129の後方において流速が遅くなる領域を発生させることができ、流速が遅くなった領域の熱伝達率は減少するため、冷凍室106内の内壁面は外気からの吸熱量を抑制できることとなり、これによって、冷却効率を向上させ、その結果、消費電力量を低減することができる。
特に、高温になる圧縮機108と対向する冷凍室106の内壁面に凸形状129を設けることにより、冷凍室106内の内壁面は外気からの吸熱量をより一層抑制できることとなり、これによって、冷却効率を向上させ、その結果、消費電力量をより一層低減することができる。
また、冷気の加温を抑制できることにより、冷気が低い温度のまま循環するため冷凍室106内全体の温度分布をより均一に保つことができる。
また、内箱103の内壁面に冷凍室106側に向かって凸形状を有していることにより、複雑な加工を行うことなく、簡易な加工を行うだけで、凸形状129の後方において流速が遅くなる領域を発生させることができ、流速が遅くなった領域の熱伝達率は減少するため、冷凍室106内の内壁面は外気からの吸熱量を抑制できることとなり、これによって、冷却効率を向上させ、その結果、消費電力量を低減することができる。
また、凸形状129を内箱103の内壁面の同一表面に複数設けることにより、流速が遅くなる領域をより多く発生させることができ、冷凍室内の内壁面は外気からの吸熱量をより抑制できることとなり、冷却効率を向上させ、消費電力量を低減した冷蔵庫を提供できる。
また、凸形状129は内箱103の内壁面と一体で形成していることにより、別部品は必要なく、非常に安価でかつ組立工数も増加することはない。
なお、実施の形態1で示した断熱扉の内壁面に凸形状を設けることと、実施の形態2で示した断熱箱体の内箱の内壁面に凸形状を設けることとを合わせることで、より一層、貯蔵室内の内壁面は外気からの吸熱量を抑制できることとなり、冷却効率を向上させ、消費電力量をより一層低減した冷蔵庫を提供できる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、家庭用又は業務用冷蔵庫もしくは野菜専用庫に対しても適用できる。
100 冷蔵庫
101 断熱箱体
106 冷凍室(貯蔵室)
117、118、119 断熱扉
111 冷却器
124 冷気吐出口
125 冷気吸込み口
126、127、128 収納ケース
126A 取っ手部
129 凸形状

Claims (8)

  1. 断熱箱体と、前記断熱箱体の開口部前面を開閉する断熱扉と、前記断熱箱体と前記断熱扉とで形成される貯蔵室と、前記貯蔵室内を強制対流または自然対流で冷却する冷気を供給するための冷却手段とを備えて、前記冷気が流通する前記貯蔵室内の内壁面のうち相対する外壁面が外気に曝される内壁面に、前記冷気の流通方向に対して前記外気からの吸熱を抑制する吸熱抑制形状を設けた冷蔵庫。
  2. 前記貯蔵室内に引き出し可能な収納ケースを備えた請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記貯蔵室内に引き出し可能な収納ケースと、前記貯蔵室の背部に設けられ前記冷気を前記貯蔵室内に供給する冷気吐出口と、前記収納ケースの背面に設けられ前記貯蔵室内の内壁面に沿って循環した前記冷気を前記冷却手段に戻す冷気吸込み口と、を備えた請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記吸熱抑制形状は、前記断熱扉の内壁面に前記貯蔵室側に向かって凸形状を有するものである請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記吸熱抑制形状は、前記断熱箱体の内壁面に前記貯蔵室側に向かって凸形状を有するものである請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記凸形状は、前記内壁面の同一表面に複数形成している請求項4または5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記吸熱抑制形状は、前記断熱扉の内壁面に前記貯蔵室側に向かって凸形状を有するものであり、前記収納ケースの上部には前記収納ケースを引き出すための取っ手部を有し、前記凸形状の少なくとも一部は、前記取っ手部の上端と下端との間に設けた請求項3に記載の冷蔵庫。
  8. 前記吸熱抑制形状は、前記断熱扉の内壁面に前記貯蔵室側に向かって凸形状を有するものであり、前記貯蔵室と隣接する他の貯蔵室とを区画する仕切壁を備え、前記収納ケースの上部には前記収納ケースを引き出すための取っ手部を有し、前記凸形状の少なくとも一部は、前記取っ手部の上端と前記仕切壁の下端との間に設けた請求項3に記載の冷蔵庫。
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