JP5228953B2 - 有機エレクトロルミネッセンス装置、およびその製造方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス装置、およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板上に有機エレクトロルミネッセンス素子が形成された有機エレクトロルミネッセンス装置、およびその製造方法に関するものである。
有機エレクトロルミネッセンス装置においては、基板上に薄膜トランジスターなどを備えた回路部が形成され、かかる回路部の上層側に、陽極層としての画素電極、有機機能層、および陰極層が順に積層された有機エレクトロルミネッセンス素子が形成されている。かかる有機エレクトロルミネッセンス装置を製造するにあたって、有機機能層をインクジェット法などで形成する場合、画素電極上を隔壁で囲み、かかる隔壁で囲まれた領域内に、有機機能層形成用の液状組成物を吐出した後、液状組成物を固化させる技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許第3328297号公報
しかしながら、回路部は、異なる絶縁層の上層に所定パターンに形成された複数の導電層によって形成されるため、画素電極において、導電層と重なっていない部分は凹部になる一方、導電層と重なっている部分は凸部となる。また、画素電極において、導電膜の重なり数が少ない領域と重なる部分は凹部になる一方、導電膜の重なり数が多い領域と重なる部分は凸部になる。このため、画素電極上に有機機能層形成用の液状組成物を吐出した後、液状組成物を固化させて有機機能層を形成すると、凹部には厚い有機機能層が形成されるのに対して、凸部には薄い有機機能層しか形成されないことになる。かかる有機機能層の膜厚ばらつきは、1画素内での発光強度のばらつきなどの原因となるため、好ましくない。特に、有機エレクトロミネッセンス素子の光を出射する際、有機機能層を含む多層膜は共振器として機能するため、有機機能層の膜厚ばらつきによって光路長がばらつくと、1画素内から色度が相違する光が出射されてしまう。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、画素電極上に段差が発生している場合でも有機機能層を均一な厚さに形成することができる有機エレクトロルミネッセンス装置、およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置(以下、有機EL(Electro Luminescence)装置という。)は、基板上に設けられた画素電極と、前記画素電極上に設けられ、当該画素電極の表面の段差に応じて前記画素電極上を複数の領域に区画する隔壁と、前記複数の領域の各々に設けられた有機機能層と、前記画素電極との間に前記有機機能層を挟んで有機エレクトロルミネッセンス素子を構成する対向電極と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る有機EL装置の製造方法は、基板上に画素電極を形成する画素電極形成工程と、前記画素電極上に、当該画素電極の表面の段差に応じて前記画素電極上を複数の領域に区画する隔壁を形成する隔壁形成工程と、前記複数の領域の各々に有機機能層形成用の液状組成物を吐出した後、当該液状組成物を固化させて有機機能層を形成する有機機能層形成工程と、前記有機機能層の上層側に、前記画素電極との間に前記有機機能層を挟んで有機エレクトロルミネッセンス素子を構成する対向電極を形成する対向電極形成工程と、を有することを特徴とする。
かかる製造方法を採用した場合、前記有機機能層は、前記複数の領域の各々に吐出した有機機能層形成用の液状組成物を固化させてなる。
本発明では、下層側の凹凸が画素電極上に反映されると画素電極表面には段差が発生するが、画素電極上には、画素電極の表面の段差に応じて画素電極上を複数の領域に区画する隔壁が設けられている。すなわち、画素電極上には、画素電極表面の段差に平面的に重なるように隔壁が形成されている。このため、画素電極上は、隔壁によって複数の領域に区画され、かかる複数の領域は基板からの高さが異なる場合でも、領域内は全て同一(略同一を含む)の高さにあり、平坦である。従って、画素電極上に有機機能層形成用の液状組成物を吐出する際、液状組成物の吐出量を領域毎に最適化する調整をするだけで、各領域に同一あるいは略同一の有機機能層を形成することができる。それ故、画素電極上に段差が発生している場合でも有機機能層を均一な厚さに形成することができるので、1画素内での発光強度のばらつきを防止することができる。
本発明において、前記複数の領域には、前記基板から高さが異なる領域が含まれている構成を採用することができる。かかる構成の場合でも、領域内は平坦であるため、各領域に同一あるいは略同一の有機機能層を形成することができる。
本発明において、前記複数の領域では、前記有機機能層の厚さが同一(略同一を含む)である構成を採用することができる。
本発明においては、例えば、前記画素電極に対して下層側で重なる領域には、異なる絶縁膜上に複数の導電膜を備えた回路部を備えており、前記導電膜の有無および前記導電膜の重なり数の違いに起因して前記段差が形成されている。
本発明において、前記隔壁は、樹脂からなる有機隔壁層を備えていることが好ましい。かかる有機隔壁層は、厚く形成することができるので、隔壁を構成するのに適している。また、有機隔壁層は、撥水性(撥液性)を備えているため、隣接する領域への液状組成物のはみ出しを確実に防止することができる。さらに、有機隔壁層は、感光性樹脂により形成することができるので、フォトリソグラフィ技術を用いれば、任意のパターンに容易に形成することができる。
本発明において、前記隔壁は、前記有機隔壁層の下層側に前記領域内に向けて露出する無機隔壁層を備えていることが好ましい。無機隔壁層は、親水性(親液性)を備えているため、隔壁で囲まれた領域内に液状組成物を行き渡らすことができる。また、無機隔壁層は、有機隔壁層との親水性(親液性)との差によって液状組成物を隔壁で囲まれた領域内に保持しようと作用するので、隣接する領域への液状組成物のはみ出しを確実に防止することができる。
本発明を適用した有機EL装置は、携帯電話機やモバイルコンピューターなどの電子機器において表示部として用いることができる。また、本発明を適用した有機EL装置は、複写機などの画像形成装置(電子機器)において露光ヘッドとして用いることができる。さらに、本発明を適用した有機EL装置は照明装置(電子機器)として用いることができる。
本発明の実施の形態1に係る電気光学装置の電気的構成を示すブロック図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのJ−J′断面図である。 本発明の実施の形態1に係る有機EL装置の相隣接する画素2つ分の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る有機EL装置の画素1つ分の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る有機EL装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態1に係る有機EL装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態2に係る有機EL装置の画素1つ分の断面図、および隔壁の拡大断面図である。 本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。なお、薄膜トランジスターでは、印加する電圧によってソースとドレインが入れ替わるが、以下の説明では、説明の便宜上、画素電極が接続されている側をドレインとして説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置の電気的構成を示すブロック図である。図2(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのJ−J′断面図である。
図1に示す有機EL装置100において、素子基板10上には、複数の走査線3aと、走査線3aに対して交差する方向に延びる複数のデータ線6aと、走査線3aとデータ線6aとの交差に対応する位置に形成された画素11とを有しており、複数の画素11がマトリクス状に配列されている領域によって画素領域10bが構成されている。また、素子基板10上では、データ線6aに並列して複数の電源線6gが延在し、走査線3aに並列して複数の容量線3eが延在している。データ線6aにはデータ線駆動回路101が接続され、走査線3aには走査線駆動回路104が接続されている。複数の画素11の各々には、走査線3aを介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング用の薄膜トランジスター30bと、このスイッチング用の薄膜トランジスター30bを介してデータ線6aから供給される画素信号を保持する保持容量70と、保持容量70によって保持された画素信号がゲート電極に供給される駆動用の薄膜トランジスター30cとが形成されている。また、複数の画素11の各々には、薄膜トランジスター30cを介して電源線6gに電気的に接続したときに電源線6gから駆動電流が流れ込む画素電極9(陽極層)と、この画素電極9と対向電極85(陰極)との間に有機機能層が挟まれた有機EL素子80とが構成されている。
なお、図1に示す構成では、電源線6gおよび容量線3eが各々、データ線駆動回路101および走査線駆動回路104から延在しているが、電源線6gおよび容量線3eが直接、端子102から延在している構成などを採用してもよい。また、図1に示す構成では、走査線3aと並列に容量線3eを形成したが、容量線3eを形成せずに、電源線6gと薄膜トランジスター30bのドレインとの間に保持容量70を形成することもできる。
かかる有機EL装置100では、走査線3aが駆動されてスイッチング用の薄膜トランジスター30bがオンになると、そのときのデータ線6aの電位が保持容量70に保持され、保持容量70が保持する電荷に応じて、駆動用の薄膜トランジスター30cのオン・オフ状態が決まる。そして、駆動用の薄膜トランジスター30cのチャネルを介して、電源線6gから画素電極9に電流が流れ、さらに有機機能層を介して対向電極85に電流が流れる。その結果、有機EL素子80は、これを流れる電流量に応じて発光する。
図2(a)、(b)において、本形態の有機EL装置100では、例えば、素子基板10と封止基板90とがシール材107によって貼り合わされており、素子基板10と封止基板90との間には、透光性のエポキシ樹脂などの充填層91が介在している。素子基板10において、シール材107の外側の領域には、データ線駆動回路101、およびITO膜からなる端子102が素子基板10の一辺に沿って設けられており、端子102が配列された辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。素子基板10の残る一辺には、画像領域10bの両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線103が設けられている。詳しくは後述するが、素子基板10には、画素電極、有機機能層および対向電極がこの順に積層された有機EL素子80がマトリクス状に形成されている。なお、封止基板90を用いずに、素子基板10を封止層で覆った構造を採用することもある。
このような有機EL装置100は、携帯電話機やモバイルコンピューターなどの電子機器において表示部として用いることができ、カラー表示を行なう場合、図1に(R)、(G)、(B)を付したように、各画素11は各々、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のサブピクセルを構成する。本形態では、同一の色に対応する画素11がデータ線6aの延在方向に直線的に並ぶストライプ配列が採用されている。
また、有機EL装置100は、複写機などの画像形成装置(電子機器)において露光ヘッドとして用いることができ、この場合、各画素11は各々、白色光を出射する。
(画素の構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係る有機EL装置100の相隣接する画素2つ分の平面図であり、図3(a)、(b)は各々、有機EL装置100の素子基板から有機機能層や隔壁の図示を省略した説明図、および有機機能層や隔壁を図示した説明図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る有機EL装置100の画素1つ分の断面図であり、図3(a)のB−B′線に相当する位置で素子基板10を切断したときの断面図に相当する。なお、図3では、画素電極9は長い点線で示し、データ線6aおよびそれと同時形成された薄膜は一点鎖線で示し、走査線3aおよびそれと同時形成された薄膜は実線で示し、半導体層は短い点線で示してある。また、図3(b)において隔壁は右上がりの点線を付した領域として示してある。
図3(a)、(b)に示すように、素子基板10上には、マトリクス状に複数の透明な画素電極9(長い点線で囲まれた領域)が画素11毎に形成され、画素電極9の縦横の境界領域に沿ってデータ線6a(一点鎖線で示す領域)、電源線6g(一点鎖線で示す領域)、走査線3a(実線で示す領域)および容量線3e(実線で示す領域)が形成されている。
図3(a)、(b)および図4に示すように、素子基板10では、その基体たる支持基板10dの表面にシリコン酸化膜などからなる下地絶縁層12が形成されているとともに、その上層側において、画素電極9に対応する領域に薄膜トランジスター30cが形成されている。薄膜トランジスター30cは、ポリシリコン膜などからなる島状の半導体層1aに対して、チャネル領域1g、ソース領域1h、およびドレイン領域1iが形成されている。半導体層1aの表面側にはゲート絶縁層2が形成されており、ゲート絶縁層2の表面にゲート電極3fが形成されている。ゲート電極3fは、薄膜トランジスター30bのドレインに対して、中継電極6sを介して電気的に接続し、かかる中継電極6sは容量線3eと平面的に重なって保持容量70を構成している。
ここで、ゲート電極3f、走査線3aおよび容量線3eが同一の導電膜(第1導電膜)によって形成されている。本形態において、ゲート電極3f、走査線3aおよび容量線3eは、モリブデン膜、アルミニウム膜、チタン膜、タングステン膜、タンタル膜、クロム膜などの金属単体膜、あるいはそれらの積層膜からなる。なお、薄膜トランジスター30bの基本的な構成は、薄膜トランジスター30cと同様であるため、説明を省略する。
薄膜トランジスター30cの上層側には、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜からなる層間絶縁膜71、厚さが1.5〜2.0μmの厚い感光性樹脂からなる層間絶縁膜72(平坦化膜)、シリコン窒化膜などからなる透光性絶縁膜73が形成されている。
層間絶縁膜71の表面(層間絶縁膜71、72の層間)には、データ線6a、電源線6g、ドレイン電極6h、および中継電極6sが同一の導電膜(第2導電膜)によって形成され、電源線6gは、層間絶縁膜71に形成されたコンタクトホール71gを介してソース領域1hに電気的に接続している。ドレイン電極6hは、層間絶縁膜71に形成されたコンタクトホール71hを介してドレイン領域1iに電気的に接続している。本形態において、データ線6a、電源線6g、ドレイン電極6h、および中継電極6sは、モリブデン膜、アルミニウム膜、チタン膜、タングステン膜、タンタル膜、クロム膜などの金属単体膜、あるいはそれらの積層膜からなる。
このようにして、素子基板10上には、異なる絶縁膜上に形成された複数種類の導電膜によって、薄膜トランジスター30b、30c、保持容量70、各種配線や電極を備えた回路部40が構成されている。また、回路部40の上層側において、透光性絶縁膜73の表面にはITO膜からなる画素電極9が形成されており、画素電極9は、層間絶縁膜72および透光性絶縁膜73に形成されたコンタクトホール72g、73gを介してドレイン電極6hに電気的に接続している。
画素電極9の上層には有機機能層83が形成されている。有機機能層83の上層には対向電極85が形成されており、画素電極9、有機機能層83および対向電極85によって、有機EL素子80が構成されている。ここで、有機機能層83は、画素電極9の上に積層された正孔注入層81と、正孔注入層81の上に積層された発光層82とを備えている。正孔注入層81は、例えば、ポリオレフィン誘導体である3、4−ポリエチレンジオシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸(PEDOT/PSS)や、ポリマー前駆体がポリテトラヒドロチオフェニルフェニレンであるポリフェニレンビニレン、1,1−ビス−(4−N,N−ジトリルアミノフェニル)シクロヘキサン等の有機機能材料からなる。発光層82は、例えば、ポリフルオレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体、またはこれらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素、例えばルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等をドープした材料から構成される。発光層82としては、二重結合のπ電子がポリマー鎖上で非極在化しているπ共役系高分子材料が、導電性高分子でもあることから発光性能に優れるため、好適に用いられる。特に、その分子内にフルオレン骨格を有する化合物、すなわちポリフルオレン系化合物がより好適に用いられる。また、このような材料以外にも、共役系高分子有機化合物の前駆体と、発光特性を変化させるための少なくとも1種の蛍光色素とを含んでなる組成物も使用可能である。なお、発光層82と対向電極85との層間には電子注入層が形成されることもある。
本形態の有機EL装置100は、トップエミッション型の有機EL装置であり、矢印L1で示すように、支持基板10dからみて有機EL素子80が形成されている側から光を取り出す。このため、対向電極85は、薄いアルミニウム膜や、マグネシウムやリチウムなどの薄い膜をつけて仕事関数を調整したITO膜などといった透光性電極として形成され、支持基板10dとしては、ガラスなどの透明基板の他、不透明基板も用いることができる。不透明基板としては、例えば、アルミナなどのセラミックス、ステンレススチールなどの金属板に表面酸化などの絶縁処理を施したもの、樹脂基板などが挙げられる。
また、本形態の有機EL装置100では、層間絶縁膜72と透光性絶縁膜73との層間において画素電極9と重なる領域には、アルミニウム、アルミニウム合金、銀、銀合金などの金属膜からなる光反射層4aが形成されている。このため、有機EL素子80から出射された光のうち、支持基板10dの側に向かう光についても対向電極85の側に導くことができる。
(画素の詳細構成)
図3(a)、(b)および図4に示す有機機能層83を形成するにあたって、本形態ででは、図5および図6を参照して後述するように、インクジェット法により、画素電極9の上に有機機能層形成用の液状組成物を吐出した後、固化させる。かかる製造方法を採用するにあたって、本形態では、画素電極9の上層に、液状組成物の吐出領域を規定する絶縁性の隔壁5が形成されており、かかる隔壁5で囲まれた領域内に液状組成物を吐出する。
ここで、画素電極9に対して下層側で重なる領域では、異なる絶縁膜上に形成された複数の導電膜によって回路部40が形成されており、回路部40において、各導電膜は所定位置に所定形状で形成されている。すなわち、素子基板10には、ゲート電極3f、走査線3aおよび容量線3eなどを構成する第1導電膜と、データ線6a、電源線6g、ドレイン電極6h、および中継電極6sを構成する第2導電膜とが形成されているが、第1導電膜および第2導電膜は、所定位置に所定形状で形成されている。このため、画素電極9の表面には、導電膜の有無および導電膜の重なり数の違いに起因して段差が形成されている。例えば、画素電極9の表面には、容量線3eの端部に起因する段差9a、9bや、中継電極6sの端部に起因する段差9cが形成されている。なお、層間絶縁膜72は、厚さが1.5〜2.0μmの厚い感光性樹脂からなるため、平坦化膜として機能する。但し、層間絶縁膜72は、段差を軽減できても段差を完全に解消できるものではない。例えば、層間絶縁膜72として、厚さが6μm程度の厚い感光性樹脂を用いた場合でも、段差を1/10程度にまで軽減することができるだけある。
そこで、本形態では、以下に説明するように、画素電極9上には、画素電極9の表面の段差に応じて画素電極9上を複数の領域に区画する隔壁5が設けられている。すなわち、画素電極9上には、隔壁5として、隣接する画素11の境界領域と重なる主隔壁部分50と、画素電極9の上を複数の領域11a、11b、11c、11d、11eに区画する副隔壁部分51とが形成されており、副隔壁部分51は、画素電極9表面の段差9a、9b、9cに対して平面的に重なっている。より具体的には、副隔壁部分51は、容量線3eの端部に起因する段差9a、9bに重なる部分511と、中継電極6sの端部に起因する段差9cに重なる部分512と、容量線3eの端部および中継電極6sの端部の双方に起因する段差(図4には図示せず)に重なる部分513とを備えている。
このため、画素電極9上において、素子基板10からの高さは領域11a、11b、11c、11d、11e毎に相違しているが、同一の領域11a、11b、11c、11d、11e内では、素子基板10からの高さが等しく、平坦である。例えば、領域11a、11bは導電膜が存在しないため、素子基板10からの高さが低いのに対して、領域11eは中継電極6sおよび容量線3eの双方が存在するため、素子基板10からの高さが高い。また、領域11cは容量線3eおよび中継電極6sのうち、容量線3eのみが存在し、領域11dは、容量線3eおよび中継電極6sのうち、中継電極6sのみが存在するため、領域11c、11dの素子基板10からの高さは、領域11a、11bと領域11eの中間である。それでも、領域11a、11b、11c、11d、11eにおいて、各領域内では断面構成が同一であるため、領域11a、11b、11c、11d、11eは平坦である。従って、画素電極9の上に有機機能層形成用の液状組成物を吐出する際、液状組成物を領域11a、11b、11c、11d、11e毎に吐出量を調整することができるので、有機機能層83を構成する正孔注入層81の膜厚を領域11a、11b、11c、11d、11eの間で同一とすることができるとともに、発光層82の膜厚を領域11a、11b、11c、11d、11eの間で同一とすることができる。なお、膜厚が同一とは、膜厚に多少の差異があっても、その差異が発光強度に差を発生させない略同一を含む意味である。
本形態において、隔壁5は、感光性のアクリル樹脂やポリイミド樹脂などの有機隔壁層5aにより形成されている。有機隔壁層5aは、厚く形成することができるので、隔壁5を構成するのに適している。また、有機隔壁層5aは、それ自身が有機機能層形成用の液状組成物に対して撥水性(撥液性)を有するが、含フッ素アクリル樹脂や含フッ素ポリイミド樹脂などのフッ素含有樹脂材料の使用や、CF4、SF6、CH3などのフッ素含有ガス雰囲気でのプラズマ照射あるいはUV照射などの撥水化処理によって、撥水性(撥液性)を高めることができる。また、有機隔壁層5aは、感光性樹脂により形成することができるので、フォトリソグラフィ技術を用いれば、任意のパターンに容易に形成することができる。
(有機EL装置100の製造方法)
図5および図6は、本形態の有機EL装置100の製造方法を示す工程断面図である。本形態の有機EL装置100を製造するには、まず、図4に示す回路部40を形成する回路部形成工程を行なった後、層間絶縁膜72の形成工程、光反射層4aの形成工程、透光性絶縁膜73の形成工程を行う。
次に、画素電極形成工程では、透光性絶縁膜73の上にITO膜を形成した後、このITO膜をパターニングし、図5(a)に示すように、各画素11に画素電極9を島状に形成する。かかる画素電極9の表面には、例えば、容量線3e(第1導電膜)の端部に起因する段差9a、9bや、中継電極6s(第2導電膜)の端部に起因する段差9cが形成されている。
次に、隔壁形成工程では、画素電極9の上に感光性樹脂を塗布した後、露光、現像を行ない、図5(b)に示すように、隔壁5(有機隔壁層5a)を形成する。隔壁5は、隣接する画素11の境界領域と重なる主隔壁部分50と、画素電極9の上を複数の領域11a、11b、11c、11d、11e(図3(b)参照)に区画する副隔壁部分51とを備えており、副隔壁部分51は、画素電極9表面の段差9a、9b、9cに対して平面的に重なっている。このため、画素電極9上は複数の領域11a、11b、11c、11d、11eに区画される。かかる領域11a、11b、11c、11d、11eは、素子基板10からの高さが異なっているが、領域内は平坦である。かかる有機隔壁層5aを形成するにあたっては、感光性のアクリル樹脂やポリイミド樹脂を用いる。また、有機隔壁層5aを含フッ素アクリル樹脂や含フッ素ポリイミド樹脂などのフッ素含有樹脂材料で形成すれば、撥水性(撥液性)を高めることができる。また、有機隔壁層5aをアクリル樹脂やポリイミド樹脂により形成した後、CF4、SF6、CH3などのフッ素含有ガス雰囲気でのプラズマ照射あるいはUV照射などの撥水化処理を行なうことによっても撥水性(撥液性)を高めることができる。
次に、図5(c)および図6(a)〜(c)に示す有機機能層形成工程では、画素電極9の上に有機機能層形成用の液状組成物を吐出した後、液状組成物を固化させて有機機能層83を形成する。その際、液状組成物を領域11a、11b、11c、11d、11e毎に吐出量を調整して、有機機能層83(正孔注入層81および発光層82)の膜厚をいずれの領域11a、11b、11c、11d、11eでも同一とする。
具体的には、まず、図5(c)に示す正孔注入層形成工程では、画素電極9の上に正孔注入層形成用の液状組成物81aをインクジェット法により吐出する際、液状組成物81aを領域11a、11b、11c、11d、11e毎に適正な量で吐出する。具体的には、単位面積当たりの液状組成物81aの量をいずれの領域11a、11b、11c、11d、11eでも同等とする。液状組成物81aは、前記した正孔注入層形成用の有機材料を溶媒あるいは分散媒中に配合した液状組成物である。次に、液状組成物81aから溶媒あるいは分散媒を蒸発させて液状組成物81aを固化させ、図6(a)に示すように、いずれの領域11a、11b、11c、11d、11eでも膜厚が同一の正孔注入層81を形成する。
次に、図6(b)に示す発光層形成工程では、正孔注入層81上に発光形成用の液状組成物82aをインクジェット法により吐出する際、液状組成物82aを領域11a、11b、11c、11d、11e毎に適正な量で吐出する。具体的には、単位面積当たりの液状組成物82aの量をいずれの領域11a、11b、11c、11d、11eでも同等とする。液状組成物82aは、前記した発光形成用の有機材料を溶媒あるいは分散媒中に配合した液状組成物である。次に、液状組成物82aから溶媒あるいは分散媒を蒸発させて液状組成物82aを固化させ、図6(c)に示すように、いずれの領域11a、11b、11c、11d、11eでも膜厚が同一の発光層82を形成する。
しかる後には、図4に示すように、蒸着法などにより、対向電極85を形成すると、素子基板10が完成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の有機EL装置100およびその製造方法では、下層側の回路部40の凹凸が画素電極9上に反映される結果、画素電極9表面には段差9a、9b、9cが発生しているが、画素電極9上には、画素電極9上の段差9a、9b、9cに平面的に重なるように隔壁5が形成されている。このため、画素電極9上は、隔壁5によって複数の領域11a、11b、11c、11d、11eに区画され、かかる複数の領域11a、11b、11c、11d、11eは素子基板10からの高さが異なるが、領域内は全て同一に高さにあるため、平坦である。従って、画素電極9の上に有機機能層形成用の液状組成物を吐出する際、液状組成物の吐出量を領域11a、11b、11c、11d、11e毎に調整するだけで、各領域11a、11b、11c、11d、11eに膜厚が同一の有機機能層83を形成することができる。それ故、画素電極9上に段差9a、9b、9cが発生している場合でも有機機能層83を均一な厚さに形成することができるので、1画素内での発光強度のばらつきを防止することができる。
また、有機EL素子80の光を出射する際、有機機能層83を含む多層膜が共振器として機能した場合でも、有機機能層83に膜厚ばらつきがないので、1画素内では光路長が一定である。それ故、本形態によれば、1画素内から色度がばらついた光が出射されてしまうことを回避することができる。
[実施の形態2]
図7(a)、(b)は、本発明の実施の形態2に係る有機EL装置100の画素1つ分の断面図、および隔壁の拡大断面図であり、実施の形態1で参照した図3(a)のB−B′線に相当する位置で素子基板を切断した断面図に相当する。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して説明する。
図7(a)に示す有機EL装置100においても、実施の形態1と同様、画素電極9上には、隔壁5が形成され、かかる隔壁5は、隣接する画素11の境界領域と重なる主隔壁部分50と、画素電極9の上を複数の領域11a、11b、11c、11d、11eに区画する副隔壁部分51とを備えている。また、副隔壁部分51については、画素電極9表面の段差9a、9b、9cに対して平面的に重なっている。このため、素子基板10からの高さは領域11a、11b、11c、11d、11e毎に相違しているが、同一の領域11a、11b、11c、11d、11e内では、素子基板10からの高さが等しく、平坦である。それ故、画素電極9の上に有機機能層形成用の液状組成物を吐出する際、液状組成物を領域11a、11b、11c、11d、11e毎に吐出量を調整することができるので、有機機能層83の膜厚をいずれの領域11a、11b、11c、11d、11eでも同一とすることができる。
かかる隔壁5を構成するにあたって、実施の形態1では、有機隔壁層5aのみを用いたが、図7(b)に示すように、本形態で用いた隔壁5は、アクリル樹脂やポリイミド樹脂からなる有機隔壁層5aと、有機隔壁層5aの下層側で有機隔壁層5aから領域11a、11b、11c、11d、11e内に向けて端部が露出する無機隔壁層5bとを備えている。かかる無機隔壁層5bは、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜からなる。有機隔壁層5aは、一般にそれ自身が有機機能層形成用の液状組成物に対して撥水性(撥液性)を有するが、含フッ素アクリル樹脂や含フッ素ポリイミド樹脂などのフッ素含有樹脂材料の使用や、CF4、SF6、CH3などのフッ素含有ガス雰囲気でのプラズマ照射あるいはUV照射などの撥水化処理によって、撥水性(撥液性)を高めることができる。また、有機隔壁層5aは、感光性樹脂により形成することができるので、フォトリソグラフィ技術を用いれば、任意のパターンに容易に形成することができる。これに対して、無機隔壁層5bはそれ自身でも有機機能層形成用の液状組成物に対して親水性(親液性)を有する。
かかる構成の隔壁5を構成した場合、有機隔壁層5aは、厚く形成することができるので、隔壁5を構成するのに適しているという利点がある。また、有機隔壁層5aは、有機機能層形成用の液状組成物に対して撥水性(撥液性)を備えているため、隣接する領域への液状組成物のはみ出しを確実に防止することができる。また、有機隔壁層5aは、感光性樹脂により形成することができるので、フォトリソグラフィ技術を用いれば、任意のパターンに容易に形成することができる。
これに対して、無機隔壁層5bは、有機機能層形成用の液状組成物に対して親水性(親液性)を備えているため、隔壁5で囲まれた領域11a、11b、11c、11d、11e内に液状組成物を行き渡らすことができる。また、無機隔壁層5bは、有機隔壁層5aとの親水性(親液性)との差によって液状組成物を隔壁で囲まれた領域内に保持しようと作用するので、隣接する領域への液状組成物のはみ出しを確実に防止することができる。その他の構成は、実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。
[別の実施の形態]
上記実施の形態では、第1導電膜(ゲート電極3f、走査線3a、容量線3e)、および第2導電膜(データ線6a、電源線6g、ドレイン電極6h、中継電極6s)のうち、容量線3eおよび中継電極6sに起因する段差に重なるように隔壁5を形成したが、その他の第1導電膜および第2導電膜に起因する段差に重なるように隔壁5を形成してもよい。
また、上記実施の形態では、第1導電膜(ゲート電極3f、走査線3a、容量線3e)、および第2導電膜(データ線6a、電源線6g、ドレイン電極6h、中継電極6s)に起因する段差に重なるように隔壁5で解消したが、半導体層1aに起因する段差に重なるように隔壁5を形成してもよい。
上記実施の形態では、本発明を適用した有機EL装置100としてトップエミッション型の有機EL装置を説明したが、ボトムエミッション型の有機EL装置に本発明を適用してもよい。ボトムエミッション型の有機EL装置100の場合、支持基板10dの側から光を取り出すので、支持基板10dとしては、ガラスなどの透明基板が用いられる。
[電子機器への搭載例]
次に、上述した実施形態に係る有機EL装置100を適用した電子機器について説明する。図8(a)に、有機EL装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピューターの構成を示す。パーソナルコンピューター2000は、表示ユニットとしての有機EL装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。図8(b)に、有機EL装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての有機EL装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、有機EL装置100に表示される画面がスクロールされる。図8(c)に、有機EL装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての有機EL装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が有機EL装置100に表示される。
なお、有機EL装置100が適用される電子機器としては、図8に示すものの他、デジタルスチールカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型、モニター直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した有機EL装置100が適用可能である。
また、本発明を適用した有機EL装置100は、複写機などの画像形成装置(電子機器)において露光ヘッドとして用いることができる。さらに、本発明を適用した有機EL装置100は照明装置(電子機器)として用いることができる。
3a・・走査線、3e・・容量線、5・・隔壁、5a・・有機隔壁層、5b・・無機隔壁層、6a・・データ線、6g・・電源線、6h・・ドレイン電極、6s・・中継電極、9・・画素電極、9a、9b、9c・・段差、10・・素子基板、11a、11b、11c、11d、11e・・隔壁で区画された領域、11・・画素、40・・回路部、70・・保持容量、83・・有機機能層、80・・有機EL素子、85・・対向電極、100・・有機EL装置

Claims (8)

  1. 基板上に設けられた画素電極と、
    少なくとも前記基板と前記画素電極との間に設けられた第1導電膜と、
    少なくとも前記第1導電膜と前記画素電極との間に設けられた第1層間絶縁膜と、
    前記画素電極上に設けられ、前記画素電極上を複数の領域に区画する隔壁と、
    前記複数の領域の各々に設けられた有機機能層と、
    前記画素電極との間に前記有機機能層を挟んで有機エレクトロルミネッセンス素子を構成する対向電極と、
    を有し、
    前記画素電極は、
    平面視で前記第1導電膜が存在しない第1領域と、
    平面視で前記第1導電膜が存在する第2領域と、
    を有し、
    前記隔壁は、前記第1領域と前記第2領域とを区画していることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置。
  2. 少なくとも前記第1層間絶縁膜と前記画素電極との間に設けられた第2導電膜と、
    少なくとも前記第2導電膜と前記画素電極との間に設けられた第2層間絶縁膜と、
    を有し、
    前記画素電極における前記第2領域は前記第1導電膜のみが存在するとともに、
    平面視で前記第2導電膜のみが存在する第3領域と、
    平面視で前記第1導電膜及び前記第2導電膜が存在する第4領域と、
    を有し、
    前記隔壁は、さらに前記第3領域と前記第4領域とを区画していることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  3. 前記第1導電膜は、前記有機エレクトロルミネッセンス素子を駆動するトランジスターのゲート電極、走査線、または容量線のうちの少なくとも1つを構成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  4. 請求項2または3に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、
    前記第2導電膜は、データ線、電源線、前記トランジスターのドレイン電極を構成することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置。
  5. 前記隔壁は、樹脂からなる有機隔壁層を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  6. 前記隔壁は、前記有機隔壁層の下層側に前記領域内に向けて露出する無機隔壁層を備えていることを特徴とする請求項5に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  7. 前記有機機能層は、前記複数の領域の各々に吐出した有機機能層形成用の液状組成物を固化させてなることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  8. 基板上に設けられた画素電極と、
    少なくとも前記基板と前記画素電極との間に設けられた第1導電膜と、
    少なくとも前記第1導電膜と前記画素電極との間に設けられた第1層間絶縁膜と、
    少なくとも前記第1層間絶縁膜と前記画素電極との間に設けられた第2導電膜と、
    少なくとも前記第2導電膜と前記画素電極との間に設けられた第2層間絶縁膜と、
    を有する有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法であって、
    前記基板上に前記画素電極を形成する工程と、
    前記画素電極上に、前記画素電極上を複数の領域に区画する隔壁を形成する工程と、
    前記複数の領域の各々に有機機能層形成用の液状組成物を吐出した後、当該液状組成物を固化させて有機機能層を形成する工程と、
    前記有機機能層の上層側に、前記画素電極との間に前記有機機能層を挟んで有機エレクトロルミネッセンス素子を構成する対向電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記画素電極は、
    平面視で前記第1導電膜及び前記第2導電膜が存在しない第1領域と、
    平面視で前記第1導電膜のみが存在する第2領域と、
    平面視で前記第2導電膜のみが存在する第3領域と、
    平面視で前記第1導電膜及び前記第2導電膜が存在する第4領域と、
    を有し、
    前記隔壁は、前記第1領域、前記第2領域、前記第3領域及び前記第4領域とをそれぞれ区画していることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
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