JP5228751B2 - 反応システム - Google Patents

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Description

本発明は、反応システムに関し、特に水素を生成するための反応システムに関する。
近年では、エネルギー変換効率の高いクリーンな電源として、水素の電気化学反応によって電気エネルギーを生成する燃料電池が、自動車や携帯電子機器等に応用され始めている。
水素は常温では気体であるため、取り扱いや貯蔵が難しい。このため、貯留した水素を燃料電池に供給することはせず、メタノール等のアルコールや炭化水素を反応させることにより水素を得ている。具体的には、気化させた燃料を水蒸気と混合し、改質器内で反応させて水素を含む生成ガスを得る。改質器内の反応流路には触媒が設けられているので、それらの作用により改質反応を容易に進行させることができる(特許文献1参照)。
また、生成ガスには燃料電池にとって有害な一酸化炭素も含まれるため、優先酸化反応器で一酸化炭素だけを選択的に除去している。優先酸化反応器の反応流路には触媒が設けられているので、一酸化炭素を優先的に酸化させることで一酸化炭素を除去することができる。
特開2001−148254号公報
改質器における燃料の単位体積あたりの改質効率を向上させるためには、燃料のメタノール水溶液の水とメタノールのモル比率を化学量論比である1:1に近づけることが考えられる。しかし、そうすると、改質器の主反応域において触媒表面に炭素質物質が堆積しやすくなる。その結果、触媒の改質性能が低下して、水素生成量が経時的に減少してしまう。
また、一酸化炭素除去器では、一酸化炭素の除去は空気中の酸素で酸化させることにより行うことができる。しかし、一酸化炭素に対して空気を多量に導入しすぎると、生成した水素も酸素によって大量に酸化されてしまうので、導入する空気量はできるだけ必要最低限であるのが好ましい。しかし、一酸化炭素酸化触媒は一酸化炭素を吸着する力が強いため、空気量を少なくすると、触媒表面が一酸化炭素に被覆されやすくなる。その結果、被覆された触媒は性能が低下するため、一酸化炭素の除去率が経時的に低下してしまう。このような状態で十分に一酸化炭素を除去するためには、過剰の酸素を供給しなければならず、結果として改質した水素を大量に酸化させてしまうといった弊害をもたらした。
すなわち、改質器や一酸化炭素除去器といった触媒反応器の内部を触媒劣化物質や触媒被毒物質が流れると、触媒反応器内部にある触媒が徐々に劣化していく。そうすると、触媒反応器で長期間継続的に反応を行うことができなかった。
このため、触媒の性能を回復すべく、定期的に発電システムの稼働を停止した上で堆積した炭素質物質や吸着した一酸化炭素を除去しなければならず、燃料電池に継続的に水素を供給することが難しかった。
そこで、本発明の課題は、触媒反応器で触媒反応を継続的に行えるようにすることである。
以上の課題を解決するため、本発明によれば、2つの出入口と、前記2つの出入口のうち一方から他方にかけて設けられた反応流路と、前記反応流路内に設けられた触媒と、を有する改質器である触媒反応器と、燃料の処理を行い、その処理物を出口から前記触媒反応器に送出する気化器である上流側処理器と、前記触媒反応器を経た生成物を入口から取り込み、取り込んだ生成物を反応させる一酸化炭素除去器である下流側反応器と、前記2つの出入口のうち一方を前記上流側処理器の出口に接続するとともに他方を前記下流側反応器の入口に接続した第1の状態と、他方を前記上流側処理器の出口に接続するとともに一方を前記下流側反応器の入口に接続した第2の状態とに選択的に切り替わる切替部と、前記2つの出入口のうち一方側に設けられ、その一方側の温度を検出する第1温度検出部と、前記2つの出入口のうち他方側に設けられ、その他方側の温度を検出する第2温度検出部と、前記第1温度検出部及び前記第2温度検出部による検出温度に基づいて前記方向切替部の制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする反応システムが提供される。
好ましくは、前記制御部は、前記第1温度検出部による検出温度と前記第2温度検出部による検出温度との差を求め、求めた差が所定閾値以下である場合に、前記切替部を前記第1の状態から前記第2の状態に又はその逆に切り替える。
好ましくは、前記制御部は、前記第1温度検出部による検出温度と前記第2温度検出部による検出温度との差を求め、求めた差が所定閾値を超えている場合に、前記切替部を前記第1の状態又は前記第2の状態に維持する
本発明によれば、切替部が第1の状態から第2の状態に、又はその逆に切り替わることにより、触媒反応器内における反応物の流れ方向が逆向きとなる。その結果、それまで反応にあまり寄与せず、性能の低下していない一方の出入口付近の触媒が反応に用いられることとなる。また、性能の低下していた触媒は主反応域から遠ざかっている間に性能を回復する。よって、切替部の切り替えを繰り返すことにより、反応を継続的に行うことが出来る。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る発電・反応システム100を示すブロック図である。この発電・反応システム100は、ノート型PC、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、ゲーム機器等といった携帯型の電子機器に搭載されている。図1に示された構成要素のうち燃料容器1が電子機器に対して着脱可能とされ、他の構成要素は電子機器に内蔵される。燃料容器1が電子機器に装着されると燃料容器1と燃料ポンプ2が接続される。
発電・反応システム100は、燃料容器1、燃料ポンプ2、気化器3、方向切替弁10、改質器4、一酸化炭素除去器5、燃料電池7、触媒燃焼器8及び水素燃焼器9等を備える。
燃料容器1には、液体燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水が混合した状態又は別々になった状態で貯留されている。
燃料ポンプ2は、燃料容器1から液体燃料と水の混合液を吸い上げ、吸い上げた混合液を気化器3へ送液するものである。燃料ポンプ2は、電気駆動式ポンプである。
エアポンプ6は、外部の空気を一酸化炭素除去器5、燃料電池7のカソード72、触媒燃焼器8及び水素燃焼器9に供給する。エアポンプ6は、電気駆動式ポンプである。
気化器3は、改質器4の上流側に設けられた上流側処理器である。気化器3は、燃料の処理としての燃料の気化を行う。具体的には、気化器3は、燃料ポンプ2から送られてきた液体燃料と水の混合液を気化させるものである。気化器3には、電熱材からなるヒータ31が設けられ、燃料ポンプ2から気化器3に送られた混合液はヒータ31の熱により気化される。気化器3で気化した水と燃料の混合気は、切替部である方向切替弁10を経由して改質器4に送られる。
改質器4は、気化器3で気化した水と燃料を反応させて、水素ガス等を生成するものである。また、改質器4においては僅かながらの一酸化炭素が生成される。燃料容器1内の燃料がメタノールの場合には、(1)、(2)のような化学反応が起こる。改質器4内で行われる改質反応は吸熱反応であるので、改質器4がヒータ43によって加熱される。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
2+CO2→H2O+CO …(2)
改質器4で生成した生成ガス(水素ガス、二酸化炭素、一酸化炭素等の混合気)は、方向切替弁10を経由して一酸化炭素除去器5に送られる。
一酸化炭素除去器5は、改質器4の下流側に設けられた下流側反応器である。一酸化炭素除去器5は、改質器4で生成した生成ガスに含まれる一酸化炭素を選択的に除去するものである。一酸化炭素除去器5は流路51bを有し、流路51bの壁面には選択酸化触媒(例えば、Pt触媒)が担持されている。
改質器4で生成した生成ガスは、エアポンプ6から送られてくる空気と混合されて一酸化炭素除去器5の流路51bを流れる。そして、一酸化炭素が選択酸化触媒により次式(3)のように優先的に酸化される。これにより二酸化炭素が生成され、一酸化炭素が除去される。一酸化炭素が除去された生成ガスは、燃料電池7のアノード71へと送られる。
2CO+O2→2CO2 …(3)
燃料電池7は、アノード71と、カソード72と、アノード71とカソード72の間に挟まれた電解質膜73とを有する。一酸化炭素除去器5から送出された生成ガスは燃料電池7のアノード71に送られ、更に外部の空気がエアポンプ6によってカソード72に送られる。アノード71に供給された水素が、電解質膜73を介して、カソード72に供給された空気中の酸素と電気化学反応することによって、アノード71とカソード72との間で電力が生じる。
電解質膜73は固体高分子電解質膜である。そのため、アノード71では次式(4)のような反応が起き、アノード71で生成された水素イオンが電解質膜73を透過し、カソード72では次式(5)のような反応が起こる。
2→2H++2e- …(4)
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
燃料電池7のアノード71とカソード72との間で生じた電力はDC/DCコンバータ20に供給される。DC/DCコンバータ20は燃料電池7により生成された電気を適切な電圧に変換したのちに電子機器の内部回路に供給するためのものである。カソード72では水が生成され、燃料容器1に回収されるか、水蒸気として反応に寄与しなかった空気とともにカソード72から送出される。
触媒燃焼器8は、燃料電池7のアノード71で電気化学反応せずに残った水素ガスを燃焼させて、改質器4や一酸化炭素除去器5を加熱するものである。触媒燃焼器8の内部には流路が形成され、その流路の壁面に燃焼触媒(例えば、Pt触媒)が担持されている。アノード71から触媒燃焼器8に送出された水素ガス等は、エアポンプ6より導入される外部の空気と混合された状態で触媒燃焼器8の流路を流れ、水素ガス等がヒータ81により加熱される。触媒燃焼器8の流路を流れる混合気のうち水素が燃焼触媒により燃焼し、これにより燃焼熱が発する。触媒燃焼器8で発生した燃焼熱は改質器4及び一酸化炭素除去器5に伝搬され、改質器4における改質反応及び一酸化炭素除去器5の選択酸化反応の促進に用いられる。触媒燃焼器8では燃焼熱によって改質器4及び一酸化炭素除去器5が過熱しないように燃料電池7のアノード71から排出された全ての水素を燃焼しないように設定されている。
水素燃焼器9は、触媒燃焼器8の燃焼を経ても僅かに残った水素を外部に排出しても問題内のない程度の濃度になるまで燃焼するものである。触媒燃焼器8を経た混合気は水素燃焼器9に送出され、更に外部の空気がエアポンプ6によって水素燃焼器9に供給される。水素燃焼器9の内部にも流路が形成され、その流路の壁面に燃焼触媒(例えば、Pt触媒)が担持されている。触媒燃焼器8から水素燃焼器9に送られた混合気が空気と混合して水素燃焼器9の流路を流れる。これにより、触媒燃焼器8から送られてきた混合気中に含まれる微量な水素が水となって除去される。
改質器4、触媒燃焼器8及び一酸化炭素除去器5は断熱パッケージ内に収容されている。断熱パッケージ内が1Pa未満の真空状態となっており、断熱パッケージ内の熱が外部に放散し難くなっている。なお、方向切替弁10が断熱パッケージ内に収容されていてもよいし、断熱パッケージの外に設置されていてもよい。
続いて、改質器4について具体的に説明する。図2は改質器4の上面図、図3は改質器4の下面図、図4は改質器4の断面図である。改質器4はシリコン基板41及びガラス基板42を張り合わせて構成される。シリコン基板41の表面(接合面の反対側の面)には薄膜状の電気抵抗発熱体であるヒータ43が形成され、シリコン基板41の裏面(接合面)には蛇行する溝状の反応流路41bが形成されている。反応流路41bの壁面には改質触媒(例えば、Cu/ZnO系触媒)41cが担持されている。シリコン基板41の裏面にはガラス基板42が張り合わされている。ガラス基板42には、反応流路41bの両端と重なる位置に出入口4a、4bが設けられている。このため、出入口4aから気体を送り込むと、反応流路41bを通り出入口4bから抜け出るようになっている。勿論、その逆も可能である。また、出入口4aの横には第1温度検出部である第1温度センサ44aが、出入口4bの横には第2温度検出部である第2温度センサ44bが取り付けられており、反応流路41b両端付近の温度が温度センサ44a,44bによってそれぞれ検出されて電気信号に変換される。なお、第1温度センサ44a及び第2温度センサ44bは、サーミスタでもよい。サーミスタとしては金(Au)及び金がシリコン基板41に熱拡散することを防止するために介在するタングステン等の高融点金属下地膜の積層構造であることが好ましい。このときサーミスタとして十分機能するために金の抵抗が高融点金属下地膜の抵抗の1/10以下になるように各層の厚さを設定している。この場合、ヒータ43を第1温度センサ44a及び第2温度センサ44bと同じ金属膜で一括して形成してもよい。
続いて、方向切替弁10について説明する。方向切替弁10は、ポートの数を4つとし、切替位置の数を2とした方向切替弁である。具体的には、方向切替弁10は、図5及び図6に示すように構成されている。図5及び図6は、方向切替弁10の断面とともに改質器4を示した概略図である。方向切替弁10は、シリンダ10e、弁体11、ポート10a〜10d及びアクチュエータ等を有する。ポート10a〜10dがシリンダ10eに形成されている。弁体11は、シリンダ10eの内部空間を2つの領域に区切るようにしてシリンダ10eの内側に収容されている。弁体11の一部はシリンダ10eに内接している。また、弁体11は電動のアクチュエータによってシリンダ10eに対し回転される。弁体11が図5に示すような位置にある場合には、弁体11によって仕切られた2つの領域のうち一方がポート10a,10bに通じ、もう一方がポート10c,10dに通じている。一方、弁体11が図6に示すような位置にある場合には、弁体11によって仕切られた2つの領域のうち一方がポート10a,10cに通じ、もう一方がポート10b,10dに通じている。以下では、図5の状態を第1の状態といい、図6の状態を第2の状態という。
例えば初期改質時に、図1、図5に示すように、ポート10aが気化器3の出口3bに通じ、ポート10bが改質器4の出入口4aに通じ、ポート10cが改質器4の出入口4bに通じ、ポート10dが一酸化炭素除去器5の入口5aに通じている第1の状態である場合には、気化器3の出口3bが方向切替弁10によって改質器4の出入口4aに接続されるとともに、改質器4の出入口4bが方向切替弁10によって一酸化炭素除去器5の入口5aに接続される。一方、初期改質時を過ぎて改質器4の出入口4a近傍の触媒による改質反応速度が低下しているとみなされたら図6に示すように、方向切替弁10が第2の状態とし、気化器3の出口3bが方向切替弁10によって改質器4の出入口4bに接続されるとともに、改質器4の出入口4aが一酸化炭素除去器5の入口5aに接続される。
図7は、発電・反応システム100の回路構成を示したブロック図である。制御部30は、マイクロコンピュータである。即ち、制御部30は、CPU、RAM、ROM等を有する。そして、制御部30は、ROMに格納されたプログラムに従って燃料ポンプ2、エアポンプ6、気化器3のヒータ31、改質器4のヒータ43、方向切替弁10等を制御する。
第1温度センサ44aによる検出温度、第2温度センサ44bによる検出温度は制御部30へと出力される。
制御部30は、ROMに格納されたプログラムによって、第1温度センサ44a、第2温度センサ44bによる検出温度に基づき方向切替弁10を制御する機能を有する。具体的には、制御部30は、第1温度センサ44a及び第2温度センサ44bのうち、一酸化炭素除去器5の入口5aに連結される側の検出温度t2から気化器3の出口3bに連結されている側の検出温度t1を差し引いた値を求める減算機能を有する。また、制御部30は、求めた差を所定閾値と比較し、求めた差が所定閾値を超えているか否かを判定する比較機能を有する。ここで改質器4の触媒が正常に機能していれば、第1温度センサ44a及び第2温度センサ44bのうち、気化器3の出口3bに連結されている側では、改質吸熱反応速度が高いため、一酸化炭素除去器5の入口5aに連結される側に比べて検出温度が低くなる。したがって、t2−t1は正の値になり、異常運転閾値温度をTとすると、t2−t1>Tとなり、制御部30は触媒が良好の状態であると判断する。一方、気化器3の出口3bに連結されている側の改質器4の触媒が劣化した場合、第1温度センサ44a及び第2温度センサ44bのうち、気化器3の出口3bに連結されている側では、吸熱反応速度が低くなるので温度t1が高くなり、一酸化炭素除去器5の入口5aに連結される側では未反応のまま進入してくる原料濃度が高くなるため吸熱反応が増大し、t2が低くなるのでt2−t1≦Tとなり、制御部30は触媒の状態が悪いと判断する。制御部30は、求めた差(t2−t1)が所定閾値Tを超えると判定したら、方向切替弁10の状態を現状の状態(第1の状態又は第2の状態)に維持する維持機能を有する。一方、制御部30は、求めた差(t2−t1)が所定閾値T以下であると判定したら、方向切替弁10の状態を第1の状態から第2の状態へ又はその逆に切り替える切替機能を有する。なお、これらの機能は、プログラムによって実現されるのではなく、論理回路によって実現されてもよい。例えば、減算機能が減算器によって、比較機能がコンパレータによって、維持機能及び切替機能がスイッチング回路によって実現される。
続いて、制御部30による処理の流れ及びそれに伴う発電・反応システム100の動作について説明する。
まず、制御部30がヒータ31及びヒータ43に電力を供給して、ヒータ31及びヒータ43を発熱させる。これにより、気化器3及び改質器4が昇温する。
一酸化炭素除去器5にもヒータが設けられ、一酸化炭素除去器5の温度が室温である場合には、ヒータによって一酸化炭素除去器5が加熱される。
次に、制御部30がエアポンプ6を作動させる。これにより、空気が一酸化炭素除去器5、燃料電池7のカソード72、触媒燃焼器8及び水素燃焼器9に供給される。
次に、制御部30が方向切替弁40を第1の状態にする。
次に、制御部30が燃料ポンプ2を作動させる。これにより、燃料容器1内の燃料と水が気化器3に送られ、気化器3において燃料と水が気化する。気化した燃料と水の混合気が気化器3から送出される。気化器3の出口3bから送られてきた気化した水と燃料は、直前の運転での第1温度センサ44a及び第2温度センサ44bでの温度差によって制御部30がより良好と判断した触媒のある側から改質器4に入るため、例えばポート10aからシリンダ10e内に入り、シリンダ10e内を通ってポート10bから抜け出し、例えば出入口4aから改質器4の反応流路41bに入る。そして、燃料と水の混合気は、反応流路41bを流れながら改質触媒41cにより反応を起こす。燃料と水の反応は、反応流路41bのうち上流の出入口4a寄りで起こり、下流の出入口4b寄りでは起こらない。改質反応を経て生成した生成ガスは、出入口4bから出てポート10cからシリンダ10e内に入り、シリンダ10e内を通ってポート10dから抜け出し、一酸化炭素除去器5の入口5aに送られる。一酸化炭素除去器5に導入された生成ガスのうち一酸化炭素が選択酸化反応により除去される。そして、燃料電池7では水素と酸素の電気化学反応が起こり、触媒燃焼器8では未反応水素が燃焼し、水素燃焼器9では残留水素が燃焼して除去される。こうして、水素燃焼器9から排ガスが排出される。
以上のように、燃料ポンプ2及びエアポンプ6が作動している間、制御部30は一定時間経過する毎に図8に示すルーチンを実行する。図8に示すルーチンが開始されると、制御部30は、第1温度センサ44a及び第2温度センサ44bのうち、気化器3の出口3bに連結されている側の検出温度t1(図5の場合、第1温度センサ44aの検出温度であり、図6の場合、第2温度センサ44bの検出温度)及び一酸化炭素除去器5の入口5aに連結される側の検出温度t2(図5の場合、第2温度センサ44bの検出温度であり、図6の場合、第1温度センサ44aの検出温度)を入力する(ステップS1)。制御部30は、検出温度t2から検出温度t1を差し引いた値(t2−t1)を所定閾値Tと比較する。(ステップS2)。比較の結果、温度差(t2−t1)が所定閾値Tを超えていると制御部30によって認定されると(ステップS2:Yes)、再びステップS1に戻る。そのため、方向切替弁10の状態は、現状の状態に保たれる。反対に、その温度差(t2−t1)が所定閾値T以下であると制御部30によって認定されると(ステップS2:No)、制御部30は、方向切替弁10のアクチュエータを作動させて弁体11を回転させことによって、方向切替弁10の状態を第1の状態から第2の状態に又はその逆に切り替え(ステップS3)、ステップS1に戻る。切り替え前の第1温度センサ44a及び第2温度センサ44bでの検出温度がそれぞれt1、t2とすると、切り替え後は、第1温度センサ44a及び第2温度センサ44bでの検出温度がそれぞれt2、t1となる。
ここで、前述したように、燃料の改質は改質器4の反応流路41bのうち上流部でその大部分が行われる。この大部分の反応が行われている主反応域では、長時間改質を続けると改質触媒41cの表面に次第に炭素質物質が堆積し、改質触媒41cの改質性能が低下してくる。すると、主反応域が反応流路41bの入口付近から次第にあまり炭素質物質が堆積していない反応流路41bの奥の方へと移っていく。
図9は、反応流路41bで改質反応が起きている時の反応流路41bの温度分布を示したものであり、縦軸が温度、横軸が出入口4aからの距離、x1が第1温度センサ44aの設置位置、x2が第2温度センサ44bの設置位置である。改質反応は吸熱反応であるため、改質反応が活発に行われている主反応域では温度が周囲に比べ低くなる。まだ何処にも炭素質物質が堆積していない状態では、主反応域とx1とが近接しているので、x1における検出温度tx1がt1となり、x2における検出温度tx2がt2となり、(但し、t1<t2)、それらの差(t2−t1)は所定の閾値Tを超えている。そのため、制御部30が図8の処理を実行しても、検出温度tx1、tx2の差も所定の閾値Tを超えているから(ステップS2:Yes)、制御部30が方向切替弁10の状態を切り替えず、方向切替弁10が第1の状態に維持される。
その後、炭素質物質が堆積してx1の付近で反応が起こらなくなってくると、主反応域が反応流路41bの上流部から下流部へ移動すると共に温度分布も変化していく。主反応域の移動により、温度分布が図9の破線で示す状態となると、x1における温度がtx1からtx に上昇するが、x2における温度はt2でほぼ一定である(但し、tx1<tx1<t2)。その結果、x1における温度とx2における温度との差(t2−t1)は、小さくなってくる。従って、或る時点で、x1における温度とx2における温度との差(t2−t1)が所定の閾値T以下になると(ステップS2:No)、制御部30は方向切替弁10の状態を第1の状態から第2の状態に切り替える(ステップS3)。すると、図6、図10に示すように気化器3の出口3bと改質器4の出入口4bが接続され、改質器の出入口4aと一酸化炭素除去器5の入口5aが接続される。方向切替弁10では、ポート10aからシリンダ10e内に入った気化した水と燃料は、ポート10cから抜け出し、出入口4bから改質器4の反応流路41bに入る。改質反応を経て生成した生成ガスは、出入口4aから出てポート10bからシリンダ10eに入り、シリンダ10e内を通ってポート10dから抜け出し、一酸化炭素除去器5の入口5aに送られる。
従って、弁体11の回転後は、気化器3で気化された燃料と水の混合気が改質器4中を今までとは逆の方向に流れる。すなわち、それまで出口側であった出入口4bの方から混合気が入り、出入口4aへと抜けていくようになる。出入口4b付近の改質触媒は、それまでほとんど反応に寄与してこなかったので、この時点では炭素質物質がほとんど堆積していない。従って、出入口4b付近が新たに主反応域となり、改質能力はほぼ最初の水準となる。
なお、第1温度センサ44a、第2温度センサ44bで検出される温度も変化する。出入口4b付近が新たに主反応域となることで、第2温度センサ44bで検出される温度は低下する。反対に、主反応域でなくなる出入口4a付近に設置された第1温度センサ44aで検出される温度は上昇する。
また、新たな主反応域で生成した水素は、出入口4b付近の改質触媒に堆積した炭素質物質の上を通って出入口4aから一酸化炭素除去器5へと送られる。このとき、堆積した炭素質物質が水素の一部と反応して炭化水素となって脱離する。水素の生成を続けていると、ある時点で堆積していた炭素質物質が除去される。なお、堆積していた炭素質物質が水素と化合することで、一酸化炭素除去器5に送り込まれる水素ガス等に含まれる水素はわずかに減少する程度であり、燃料電池7の発電には影響はしない。
改質器4内の流れが逆転した状態が暫く続くと、今度は出入口4b付近に炭素質物質が堆積し始める。すると第2温度センサ44bの設置されている箇所x2付近の温度t1が上昇し、x1付近の温度t2に近づいていく。そして、温度t2と温度t1の差(t2−t1)が所定の閾値T以下になると(ステップS2:No)、制御部30は方向切替弁10の状態を第2の状態から第1の状態に切り替える(ステップS3)。制御部30の制御により改質器4内の流れ方向が再び逆転し図1、図5に示す状態となる。
このように、出入口4a,4bのうち一方付近では炭素質物質が相対的な堆積量の少ない状態の改質触媒41cによって改質が行われ、他方付近では同時に性能の低下した改質触媒41cの回復が行われる。改質が進んで改質触媒41cに炭素質物質が堆積し始めたら反応流路41bの流れを逆方向に切り替える。この動作を繰り返すことにより、常に高い改質性能を維持しつつ水素の生成を継続的に行うことができる。
なお、燃料電池7の電解質膜73が固体酸化物電解質膜であって、燃料電池7が固体酸化物電解質膜型燃料電池である場合、一酸化炭素除去器5が設けられていない。この場合、下流側反応器は燃料電池7となり、方向切替弁10のポート10dがアノード71の入口7aに接続されることになる。
また、上記実施形態では、方向切替弁10が弁体回転式のものであったが、複数の開閉弁を有したものでもよい。
〔第2実施形態〕
図11は、本発明の第2実施形態に係る発電・反応システム200を示すブロック図である。発電・反応システム200の個々の構成要素の特性は第1実施形態で使用したものと同様である。但し、本実施形態においては、上流側処理器となるのは改質器104であり、触媒反応器が一酸化炭素除去器105、下流側反応器が燃料電池107となっている。
また、これに伴い、方向切替弁110の接続箇所も変更されている。すなわち、4つのポートのうち、ポート110aは改質器104の出口104bと、ポート110bは一酸化炭素除去器105の出入口105aと、ポート110cは一酸化炭素除去器の出入口105bと、ポート110dは燃料電池107のアノード171の入口171aにそれぞれ接続されている。方向切替弁110が第1の状態である場合には、改質器104の出口104bが一酸化炭素除去器105の出入口105aに通じるとともに、一酸化炭素除去器105の出入口105bがアノード171の入口171aに通じる(図11参照)。一方、方向切替弁110が第2の状態である場合には、改質器104の出口104bが一酸化炭素除去器105の出入口105bに通じるとともに、一酸化炭素除去器105の出入口105aがアノード171の入口171aに通じる(図15参照)。
エアポンプ106により外部から取り込まれた空気は、直接一酸化炭素除去器105に送られるのではなく、方向切替弁110のポート110aに送られる。気化器103の出口が改質器104の入口に接続されている。
図12は、一酸化炭素除去器105を示した断面図である。この一酸化炭素除去器105においては、二枚の基板151,152が接合され、基板151の接合面に反応流路151bが凹んだ状態に設けられている。流路151は蛇行した状態に設けられている。基板152に出入口105a,105bが形成され、出入口105aが流路151の一端に通じ、出入口105bが流路151の他端に通じている。また、流路151の壁面には、選択酸化触媒(例えば、Pt触媒)151cが担持されている。基板151の上面には、薄膜状のヒータ43が形成されている。
図13は発電・反応システム200の回路構成を示したブロック図である。第1実施形態と同様、制御部130は、CPU、RAM、ROM等を有するマイクロコンピュータである。そして、制御部130は、ROMに格納されたプログラムに従って燃料ポンプ102、エアポンプ106、気化器103のヒータ131、改質器104のヒータ143、方向切替弁110等を制御する。
DC/DCコンバータ120は燃料電池107の出力電力を検出する電力検出部を兼ねている。DC/DCコンバータ120により検出された出力電力は信号化されて制御部130へと出力される。制御部130はDC/DCコンバータ120からの信号に基づき方向切替弁110の制御を行う。
続いて、図14のフローチャートを用いて、制御部130による処理の流れ及びそれに伴う発電・反応システム200の動作について説明する。
まず、制御部130がヒータ131、ヒータ143及びヒータ153を発熱させると、気化器103、改質器104及び一酸化炭素除去器105が昇温する。なお、一酸化炭素除去器105が所定温度に昇温したら、ヒータ153による加熱が止まる。
次に、制御部130がエアポンプ106を作動させる。これにより、空気が燃料電池107のカソード172、触媒燃焼器108及び水素燃焼器109に供給される。
次に、制御部130が方向切替弁110を第1の状態にする。そうすると、改質器104bの出口104bが方向切替弁110によって一酸化炭素除去器105の出入口105aに通じ、一酸化炭素除去器105の出入口105bが方向切替弁110によってアノード171の入口171aに通じる(図11参照)。
次に、制御部130が燃料ポンプ102を作動させる。これにより、燃料容器101内の燃料と水が気化器103に送られ、気化器103で気化した燃料と水の混合気が改質器104に送られる。そして、燃料と水の混合気は改質器104の内部で触媒により反応し、水素、二酸化炭素、一酸化炭素等が生成される。改質器104で生成した生成ガスが改質器104の出口104bから出て、方向切替弁110のポート110a,ポート110bを経由して、一酸化炭素除去器105に送られる。空気も一酸化炭素除去器105に送られる。生成ガスと空気の混合気が出入口105aから反応流路151bに流れ込む。生成ガスが反応流路151bを流れると、生成ガス中の一酸化炭素が選択酸化触媒151cにより優先的に酸化する。そして、生成ガスが出入口105bから出て、方向切替弁110のポート110c,110dを経由して、アノード171の入口171aに流れる。そして、燃料電池107では水素と酸素の電気化学反応が起こり、触媒燃焼器108では未反応水素が燃焼し、水素燃焼器109では残留水素が燃焼して除去される。こうして、水素燃焼器109から排ガスが排出される。
以上のように、燃料ポンプ102及びエアポンプ106が作動している間、制御部130は一定時間経過する毎に図14に示すルーチンを実行する。図14に示すルーチンが開始されると、制御部130は、燃料電池107で出力された電圧を入力する(ステップS101)。制御部130は、燃料電池107による検出電圧と所定閾値Pとの比較を行う(ステップS102)。比較の結果、検出電圧が所定閾値Pを超えると制御部130によって認定されると(ステップS102:Yes)、ステップS101に戻る。反対に、検出電力が所定閾値P以下であると制御部130によって認定されると(ステップS102:No)、制御部130は方向切替弁110の切替位置を切り替えて、方向切替弁110を第1の状態から第2の状態に又はその逆に切り替え(ステップS103)、ステップS101に戻る。
ここで、一酸化炭素除去器105においては、長時間一酸化炭素の酸化が行われると、主反応域の選択酸化触媒151cの活性点が一酸化炭素を吸着することで次第に一酸化炭素に被覆され、選択酸化触媒151cの一酸化炭素酸化性能が低下してくる。すると、主反応域が反応流路151bの出入口105a付近から次第に一酸化炭素に被覆されていない出入口105b側へと移っていく。
そして、反応流路151bの選択酸化触媒151cの活性点が一酸化炭素に被覆されてくると、一酸化炭素の除去率が低下し、一酸化炭素が燃料電池107の電極に流れ込む。すると、アノード171に用いられているPt触媒が被毒してしまい、燃料電池107の出力が低下してくる。この状態が続くと、或る時点で燃料電池107の出力電圧が所定の閾値電圧P以下になる。この時、制御部130が図14の処理を実行すると、に燃料電池107の検出電圧が所定閾値P以下であるから(ステップS102:No)、制御部130が方向切替弁110の状態を第1の状態から第2の状態に切り替える。すると、図15に示すように改質器104の出口104bと一酸化炭素除去機105の出入口105bが接続され、一酸化炭素除去器105の出入口105aとアノード171の入口171aが接続される。なお、燃料電池107の出力電圧が所定の閾値以下になる前に、制御部130が図14の処理を実行しても、(ステップS102:Yes)、制御部130が方向切替弁110の状態を第1の状態に維持する。
方向切替弁110の切り替わり後、水素ガス等が一酸化炭素除去器105中を今までとは逆の方向に流れる。すなわち、それまで出口側であった出入口105bの方から反応流路151bに水素ガス等が入り、出入口105bから反応流路151bを経て出入口105aへと抜けていくようになる。出入口105b付近の選択酸化触媒151cの活性点は、それまでほとんど反応に寄与してこなかったので、この時点ではほとんど一酸化炭素に被覆されていない。従って、出入口105b付近が新たに主反応域となり、一酸化炭素酸化能力はほぼ最初の水準まで回復する。これにより、DC/DCコンバータ120で検出される出力電力も最初の水準まで上昇する。
また、新たな主反応域で一酸化炭素が除去されることにより、出入口105b付近で選択酸化触媒151cの活性点を被覆している一酸化炭素の上を、一酸化炭素がほぼ除去された水素ガス等が通り抜ける。この水素ガス等を含む流体に含まれる一酸化炭素の分圧が低下するので、選択酸化触媒151cの活性点に吸着していた一酸化炭素が流れる水素ガス等の中へと放出される。一酸化炭素の除去を続けていると、ある時点で選択酸化触媒151cの活性点を被覆していた一酸化炭素が除去される。なお、一酸化炭素が放出されることで、燃料電池107に送り込まれる水素ガス等に含まれる一酸化炭素はわずかに増加するが、増加幅は微小なので燃料電池107に与える影響はほとんど無い。
一酸化炭素除去器105内の流れが出入口105bから出入口105aに向かった状態が暫く続くと、今度は出入口105b付近の選択酸化触媒151cの活性点が一酸化炭素に被覆され始める。すると除去しきれなくなった一酸化炭素が燃料電池107に流れ込んで燃料電池107の出力電圧が下がる。そうすると、燃料電池107の出力電圧が所定の閾値P以下になる。この時、制御部130が図14に示す処理を実行すると、燃料電池107コンバータ120による検出電圧が所定閾値P以下であるから(ステップS102:No)、制御部130が方向切替弁110の状態を第2の状態から第1の状態に切り替える。そのため、流れが図11に示す状態となる。
このように、出入口105a,105bのうち一方の付近ではあまり一酸化炭素に被覆されていない状態の選択酸化触媒151cによって反応が行われ、他方の付近では同時に性能の低下した選択酸化触媒151cの回復が行われる。一酸化炭素の除去が進んで選択酸化触媒151cの活性点が一酸化炭素に被覆され始めたら一酸化炭素等の流れを逆方向に切り替える。この動作を繰り返すことで。常に高い性能を維持しつつ、一酸化炭素除去の除去を継続的に行うことができる。
なお、第1実施形態では改質反応を継続して行う仕組み、第2実施形態では一酸化炭素除去を継続して行う仕組みを、それぞれ分けて説明してきたが、これら2つの実施形態を組み合わせて同時に行えるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る発電・反応システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態で使用する改質器を示す上面図である。 同実施形態で使用する改質器を示す下面図である。 同実施形態で使用する改質器を示す断面図である。 同実施形態で使用する方向切替弁及び改質器を示す概略図である。 同実施形態で使用する方向切替弁及び改質器を示す概略図である。 同実施形態における発電・反応システムの回路構成を示したブロック図である。 同実施形態における発電・反応システムの制御部による処理の流れを示したフローチャートである。 上記改質器の流路温度分布を示すグラフである。 同実施形態に係る発電・反応システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池発電装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態で使用する一酸化炭素除去器を示す断面図である。 同実施形態における発電・反応システムの回路構成を示したブロック図である。 同実施形態における発電・反応しステムの制御部による処理の流れを示したフローチャートである。 同実施形態における発電・反応システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
100、200燃料電池発電装置
100a、200a 反応システム
1 燃料容器
2、102 燃料ポンプ
3 気化器(上流側処理器)
4 改質器(触媒反応器)
104 改質器(上流側処理機)
41 基板
41b、151b 反応流路
41c 改質触媒
42 ガラス基板
44a 第1温度センサ
44b 第2温度センサ
5 一酸化炭素除去器(下流側反応器)
105 一酸化炭素除去器(触媒反応器)
151c 選択酸化触媒
6、106 エアポンプ
7 燃料電池
107 燃料電池(下流側反応器)
71、171 アノード
72 カソード
73 電解質膜
8 触媒燃焼器
9 水素燃焼器
10、110 方向切替弁(切替部)
20、120 DC/DCコンバータ(電力検出部)
30、130 制御部
tx1 第1温度センサが検出する温度
tx2 第2温度センサが検出する温度

Claims (3)

  1. 2つの出入口と、前記2つの出入口のうち一方から他方にかけて設けられた反応流路と、前記反応流路内に設けられた触媒と、を有する改質器である触媒反応器と、
    燃料の処理を行い、その処理物を出口から前記触媒反応器に送出する気化器である上流側処理器と、
    前記触媒反応器を経た生成物を入口から取り込み、取り込んだ生成物を反応させる一酸化炭素除去器である下流側反応器と、
    前記2つの出入口のうち一方を前記上流側処理器の出口に接続するとともに他方を前記下流側反応器の入口に接続した第1の状態と、他方を前記上流側処理器の出口に接続するとともに一方を前記下流側反応器の入口に接続した第2の状態とに選択的に切り替わる切替部と、
    前記2つの出入口のうち一方側に設けられ、その一方側の温度を検出する第1温度検出部と、
    前記2つの出入口のうち他方側に設けられ、その他方側の温度を検出する第2温度検出部と、
    前記第1温度検出部及び前記第2温度検出部による検出温度に基づいて前記方向切替部の制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする反応システム。
  2. 前記制御部は、前記第1温度検出部による検出温度と前記第2温度検出部による検出温度との差を求め、求めた差が所定閾値以下である場合に、前記切替部を前記第1の状態から前記第2の状態に又はその逆に切り替えることを特徴とする請求項に記載の反応システム。
  3. 前記制御部は、前記第1温度検出部による検出温度と前記第2温度検出部による検出温度との差を求め、求めた差が所定閾値を超えている場合に、前記切替部を前記第1の状態又は前記第2の状態に維持することを特徴とする請求項又はに記載の反応システム。
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