JP5353133B2 - 発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料から改質された水素により発電する発電システムに関する。
近年、環境問題への関心の高まりからエネルギー変換効率の高い燃料電池に注目が集まっている。燃料電池は燃料もしくは燃料から生成された水素と大気中の酸素を電気化学的に反応させて電力を生成する装置である。携帯機器向けの電源用としてはメタノール水溶液を改質反応により水素に変換して燃料電池を発電させる改質型やメタノール水溶液を直接燃料電池に供給して発電させる直接メタノール型が主流となっている。この中でも改質型は高い出力密度と発電効率により注目が集まっている。
このような改質型燃料電池の発電システムの一例について説明する。燃料カートリッジに貯蔵されたメタノール水溶液は気化器により気体となり、後段の触媒が搭載されている改質器で水素を主成分とし、二酸化炭素及び一酸化炭素を微量に含む改質ガスが生成される。改質ガスのうち一酸化炭素は燃料電池の電極触媒への被毒物質となるため、一酸化炭素除去器により、一酸化炭素濃度が低減される。これにより、水素を主成分とし一酸化炭素濃度が低減された燃料ガスが一酸化炭素除去器から送られ、燃料電池に供給される。そして、燃料極においては、電気化学反応式(A)に示すように、改質ガス中の水素が燃料極の触媒微粒子の作用を受けて水素イオンと電子とに分離する。水素イオンは固体高分子電解質膜を通じて酸素極に伝導し、電子は燃料極により取り出される。
→2H++2e-・・・(A)
燃料極により取り出された電子は、燃料極及び酸素極にそれぞれ接続されたアノード集電極及びカソード集電極及びアノード集電極及びカソード集電極と接続された外部負荷を介して、酸素極に到達する。酸素極においては、電気化学反応式(B)に示すように、空気中の酸素と、固体高分子電解質膜を通過した水素イオンと、酸素極に到達した電子とが反応して水が生成される。
2H++1/2O+2e-→HO・・・(B)
以上のように、上記(A)、(B)に示す電気化学反応が起こることにより電力が生成される。
このような燃料電池システムにおいて、それが搭載された機器が必要な電力量に対応して、発電能力を変化させることが求められている。このためには、改質器に供給する燃料の量を変化させる必要がある。しかし、燃料の供給量を低減させた場合、改質器内に搭載されている改質触媒層へ燃料成分の滞留時間が長くなるため、反応式(C)に示すように逆シフト反応が進行し、一酸化炭素濃度の上昇を招く。
CO+H→CO+HO・・・(C)
そこで、改質器の下流側であって、一酸化炭素除去器の上流側に、一酸化炭素除去器とは別に、一酸化炭素を除去するための変成器を設け、改質器から流出する改質ガスを変成器に送る燃料電池システムが検討されている。このような燃料電池システムでは、水素製造量に応じて変成器の下流側の温度を変化させることによって、一酸化炭素濃度の上昇を防いでいる(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−302405号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、携帯機器向けの燃料電池システムとして利用した場合、改質器と変成器の複数の反応器が必要となり、コンパクト化への妨げとなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、燃料電池への電力低減の要求があった場合でも、変成器を必要とせず、一酸化炭素濃度の上昇を抑制することのできる発電システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、
上流側から下流側に流れる燃料を水素に改質する改質器と、
前記改質器に燃料を供給する燃料供給部と、
前記改質器で生成された水素により発電する燃料電池と、
前記改質器に設けられ、前記改質器の上流側と下流側との間に配列された複数の電熱ヒータと、
前記複数の電熱ヒータに対応して設けられ、対応する電熱ヒータの温度を検出する複数の温度検出部と、
前記複数の電熱ヒータを対応する温度検出部による検出温度に基づきフィードバック制御して、前記複数の電熱ヒータの温度をそれぞれの設定温度に保たせる制御部と、を備え、
前記制御部が、前記燃料電池への要求電力が低減されたとき、前記燃料供給部による供給流量を低減させるとともに、前記複数の電熱ヒータの設定温度を下流側から上流側の順に低減させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発電システムにおいて、
前記燃料電池の電力値を検出する電力検出部を更に備え、
前記制御部が前記複数の電熱ヒータの設定温度を低減させる処理は、前記複数の電熱ヒータのうち一の電熱ヒータの設定温度を低減させた後、前記一の電熱ヒータの設定温度を低減させる前の前記電力検出部により検出された電力値と前記一の電熱ヒータの設定温度を低減させた後の前記電力検出部により検出された電力値との変化量が所定閾値以上である場合に、当該一の電熱ヒータの設定温度を更に低減させることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の発電システムにおいて、
前記燃料電池の電力値を検出する電力検出部を更に備え、
前記制御部が前記複数の電熱ヒータの設定温度を低減させる処理は、前記複数の電熱ヒータのうち一の電熱ヒータの設定温度を低減させた後、前記一の電熱ヒータの設定温度を低減させる前の前記電力検出部により検出された電力値と前記一の電熱ヒータの設定温度を低減させた後の前記電力検出部により検出された電力値との変化量が所定閾値未満である場合に、当該一の電熱ヒータの上流側に設けられた他の電熱ヒータの設定温度を低減させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発電システムにおいて、
前記改質器は、水素を燃焼させる触媒燃焼器を備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、
上流側から下流側に流れる燃料を水素に改質する改質器と、
前記改質器に燃料を供給する燃料供給部と、
前記改質器で生成された水素により発電する燃料電池と、
前記改質器に隣接して配置され、前記改質器の上流側に対応する上流部から前記改質器の下流側に対応する下流部に流れる水素を燃焼させる触媒燃焼器と、
前記触媒燃焼器の上流部と下流部との間の複数箇所にそれぞれ供給する空気の流量を制御する複数の流量制御バルブと、
前記複数の流量制御バルブの開度を制御する制御部と、を備え、
前記制御部が、前記燃料電池への要求電力が低減されたとき、前記燃料供給部による供給流量を低減させるとともに、前記複数の流量制御バルブの開度を下流から上流側の順に小さくすることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の発電システムにおいて、
前記燃料電池の電力を検出する電力検出部を更に備え、
前記制御部が前記複数の流量制御バルブの開度を小さくする処理は、前記複数の流量制御バルブのうち一の流量制御バルブの開度を小さくした後、前記一の流量制御バルブの開度を小さくする前の前記電力検出部により検出された電力値と前記一の流量制御バルブの開度を小さくした後の前記電力検出部により検出された電力値との変化量が所定閾値以上である場合に、当該一の流量制御バルブの開度を更に低減させることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5に記載の発電システムにおいて、
前記燃料電池の電力値を検出する電力検出部を更に備え、
前記制御部が前記複数の流量制御バルブの開度を小さくする処理は、前記複数の流量制御バルブのうち一の流量制御バルブの開度を小さくした後、前記一の流量制御バルブの開度を小さくする前の前記電力検出部により検出された電力値と前記一の流量制御バルブの開度を小さくした後の前記電力検出部により検出された電力値との変化量が所定閾値未満である場合に、当該一の流量制御バルブの上流側に空気を供給する他の流量制御バルブの開度を低減させることを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池への電力低減の要求があった場合でも、変成器を必要とせず、一酸化炭素濃度の上昇を抑制することができる発電システムを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら説明する。
《第一の実施の形態》
[改質器]
図1は、改質器100の斜視図であり、図2は、図1の切断線II−IIに沿って切断した際の矢視断面図であり、図3は、第一の流路基板1の上面図であり、図4は、第二の流路基板2の上面図であり、図5は、第二の流路基板2の下面図である。
改質器100は、第一の流路基板1と、第一の流路基板1の上面に重ね合わせて接合した第二の流路基板2とを備えている。
第一及び第二の流路基板1,2は、例えば、金属、セラミック、シリコン、アルミニウム又はガラスの材料を板状に形成したものである。第一及び第二の流路基板1,2は、上から見て、矩形状に形成されている。
第一の流路基板1の上面(第二の流路基板2との接合面)には、第一の流路溝11が凹設されている。第一の流路溝11が蛇行した状態に形成され、第一の流路溝11の両端部11a,11bがいずれも第一の流路基板1の一側面1aまで至っている。
第二の流路基板2の下面(第一の流路基板1との接合面)には、第二の流路溝21が凹設されている。第二の流路溝21が蛇行した状態に形成され、第二の流路溝21の両端部21a,21bも第二の流路基板2の一側面2aに至っている。第一の流路溝11と第二の流路溝21とは流路基板1,2の接合面に関して対称な形状を呈し、第一の流路基板1及び第二の流路基板2が互いに接合された状態では、第一の流路溝11と第二の流路溝21が重なり合っている。こうして、第一の流路溝11及び第二の流路溝21が反応流路4となっている。この反応流路4は、流路基板1,2の接合体の長手方向一端側を上流とし、長手方向他端側を下流としている。反応流路4の両端部が流路基板1,2の一側面1a,2aにおいて開口部を有し、それらの開口部のうち上流側開口に供給管41が接続され、下流側開口に排出管42が接続されている。供給管41及び排出管42は、第一及び第二の流路基板1,2の一側面1a,2aに対して立てた状態に設けられている。
なお、ここでは第一の流路溝11が第一の流路基板1に、第二の流路溝21が第二の流路基板2に形成されるとしたが、第一の流路基板1又は第二の流路基板2の一方のみに流路溝が形成されていても良い。
第一の流路溝11及び第二の流路溝21の内壁面には触媒層12が担持されている。触媒層12は、Cu/ZnO系触媒、Pd/ZnO系触媒その他の、燃料を水素に改質する特性を有する触媒である。
以上のように構成された改質器100における第二の流路基板2の上面には、複数のサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34が固着されている。
具体的には、これら複数のサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34は、改質器100において、供給管41が設けられた側の端部(この端部は反応流路4の上流側に対応する)から、排出管42が設けられた側の端部(この端部は反応流路4の下流側に対応する)にかけて、サーミスタ兼電熱ヒータ31、サーミスタ兼電熱ヒータ32、サーミスタ兼電熱ヒータ33、サーミスタ兼電熱ヒータ34の順に配列されている。サーミスタ兼電熱ヒータ31〜34は蛇行した状態にそれぞれ形成されている。サーミスタ兼電熱ヒータ31〜34の各両端部31a〜34a,31b〜34bが第二の流路基板2の上面の一側面2aに至っている。また、サーミスタ兼電熱ヒータ31が電気抵抗膜(例えば、金)からなるため電気により発熱し、サーミスタ兼電熱ヒータ31の温度はその電気抵抗率に依存し、所定の温度領域ではサーミスタ兼電熱ヒータ31の温度とその電気抵抗率が正比例の関係にある。そのため、サーミスタ兼電熱ヒータ31は、電熱ヒータとして機能するとともに、温度を電気信号に変換する温度センサとしても機能する。サーミスタ兼電熱ヒータ32〜34についても、それぞれサーミスタ兼電熱ヒータ31と同様である。
[発電システム]
次に、上記改質器100を備えた発電システム200について説明する。
図6は、発電システム200の概略構成を示したブロック図である。
この発電システム200は、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子手帳、腕時計、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器、遊技機その他の電子機器に備え付けられたものであり、電子機器を動作させるための電源として用いられる。
この発電システム200において、燃料容器201が設けられている。燃料容器201内には、メタノール等の燃料と水が別々に又は混合した状態で貯留されている。燃料容器201内に貯留される燃料は、メタノール、エタノール、ジメチルエーテルその他の燃料である。
燃料容器201は電子機器に対して着脱可能とされている。一方、燃料ポンプP1、流量センサS、開閉バルブV1、気化器202、改質器100、一酸化炭素除去器204、触媒燃焼器300、エアポンプP2、流量制御バルブV11,V12及び燃料電池205が電子機器に内蔵されている。燃料容器201が電子機器本体201に装着されると、燃料容器201が燃料ポンプP1に接続される。燃料ポンプP1の下流に流量センサSが設けられ、流量センサSの下流に開閉バルブV1が設けられ、開閉バルブV1の下流に気化器202が設けられている。
気化器202の下流に改質器100が設けられている。具体的には、図1に示された供給管41が気化器202に接続されている。改質器100の下流に一酸化炭素除去器204が設けられている。具体的には、図1に示された排出管42が一酸化炭素除去器204に接続されている。
一酸化炭素除去器204の下流に燃料電池205の燃料極が設けられ、燃料電池205の燃料極の下流に触媒燃焼器300が設けられている。一方、エアポンプP2の下流に燃料電池205の酸素極が設けられている。
また、エアポンプP2の下流に流量制御バルブV11,V12が設けられ、流量制御バルブV11の下流に一酸化炭素除去器204が設けられ、流量制御バルブV12の下流に触媒燃焼器300が設けられている。
燃料ポンプP1は、駆動速度可変式の電磁駆動ポンプであって、燃料容器201内の燃料と水を気化器202へ送液するものである。
流量センサSは、燃料容器201から気化器202へ流れる液体の流量を電気信号に変換することで、流量を検出するものである。
開閉バルブV1は、開閉する電磁駆動式バルブである。
気化器202は、燃料容器201から送られた燃料と水を加熱して気化させるものである。気化器202で気化した燃料と水の混合気が、改質器100に送られる。
改質器100は、気化器202から送られた気体状の燃料を水素に改質するものである。具体的には、気化器202から送られた燃料と水の混合気が改質器100の反応流路4を流れて、燃料と水が触媒層12によって反応し、水素、二酸化炭素等が生成される。また、微量な一酸化炭素も生成される。燃料容器201に貯留された燃料がメタノールである場合、改質器100では、次式(1)、(2)のような反応が起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
2+CO2→H2O+CO …(2)
改質器100で生成された改質ガスが一酸化炭素除去器204に送られる。
エアポンプP2は、外部の空気を燃料電池205の酸素極、触媒燃焼器300及び一酸化炭素除去器204に送るものである。
流量制御バルブV11は電磁駆動式のバルブであって、エアポンプP2から一酸化炭素除去器204に送られる空気の流量を制御するものである。
流量制御バルブV12は電磁駆動式のバルブであって、エアポンプP2から触媒燃焼器300に送られる空気の流量を制御するものである。
一酸化炭素除去器204においては、改質器204から送られた改質ガスと、エアポンプP2から送られた空気が混合される。一酸化炭素除去器204は、改質ガスのうち一酸化炭素を優先的に酸化させ、それにより一酸化炭素を除去するものである。このとき、一酸化炭素除去器204では、次式(3)のような反応が起こる。
2O+CO→H2+CO2 …(3)
一酸化炭素除去器204において、一酸化炭素濃度が低減された改質ガス(燃料ガス)が燃料電池205の燃料極に送られる。
燃料電池205は、燃料極、電解質膜及び酸素極等を有する。この燃料電池205は、燃料極に供給された燃料ガス中の水素と、酸素極に供給された空気中の酸素とを電気化学反応させて、電力を生成するものである。電解質膜が固体高分子型電解質膜である場合、燃料極では次式(4)のような反応が起こり、酸素極では次式(4)のような反応が起こる。
2→2H++2e- ・・・(4)
2H++1/2O2+2e-→H2O ・・・(5)
酸素極を通過した空気は電子機器の外部に排出される。燃料極では燃料ガス中の全ての水素が反応するのではなく、未反応の水素も含まれる。そして、燃料極を通過した燃料ガス(オフガス)は、触媒燃焼器300に送られる。
触媒燃焼器300においては、燃料電池205の燃料極から送られたオフガスと、エアポンプP2から送られた空気が混合される。触媒燃焼器300は、オフガス中の水素等の酸化・燃焼をさせ、それにより燃焼熱を生成するものである。触媒燃焼器300において、水素が除去されたオフガスは、電子機器の外部に排出される。
触媒燃焼器300で生成された熱は、改質器100及び一酸化炭素除去器204の加熱に用いられる。改質器100及び一酸化炭素除去器204の加熱効率を高めるべく、また、改質器100及び一酸化炭素除去器204の温度分布を適切に保つべく、改質器100、一酸化炭素除去器204及び触媒燃焼器300は剛性を有する真空容器301内に収容されている。
[制御部]
図7は、発電システム200の回路構成を示したブロック図である。
発電システム200は、図6に示された各機器に加えて、制御部209及び電力検出部207を有する。電力検出部207は、燃料電池205の電力の値を電気信号に変換することで、電力値を検出するものである。なお、電力検出部207としては、DC−DCコンバータを用いることができる。ここでのDC−DCコンバータは、燃料電池205の出力電圧を所定電圧に変換して二次電池に蓄電したり、二次電池に蓄えられた電力を電子機器本体の各部に供給したりする機能を有する。
制御部209は、例えば汎用のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、駆動回路、A/D変換器等から構成されているものである。制御部209は、ROMに記録されたプログラムに従って燃料ポンプP1、エアポンプP2、開閉バルブV1、流量制御バルブV11,V12及びサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34の制御を行う。燃料ポンプP1、エアポンプP2、開閉バルブV1、流量制御バルブV11,V12及びサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34の制御に際して、制御部209はサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34による検知温度、流量センサSによる検知流量及び電力検出部207による検出電力値を用いる。
[制御方法]
以下に、制御部209による制御方法とそれに伴う発電システム200全体の動作方法について説明する。
発電システム200が作動し、制御部209がサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34に所定量の電流を送ることにより、サーミスタ兼電熱ヒータ31〜34を発熱させる。そうすると、改質器100が加熱される。なお、気化器202も電熱ヒータによって加熱され、一酸化炭素除去器204及び触媒燃焼器300も電熱ヒータによって初期加熱される。
次に、制御部209が開閉バルブV1を開くとともに、流量制御バルブV11,V12を所定の開度に制御する。そして、制御部209が燃料ポンプP1及びエアポンプP2を作動させる。
燃料ポンプP1が作動すると、燃料容器201内の燃料及び水が燃料ポンプP1によって気化器202に向けて送られる。気化器202においては燃料及び水が気化され、燃料と水の混合気が改質器100に向けて送られる。気化器202から送られた混合気は、供給管41を通って改質器100内部に流れ込む。改質器100においては、燃料と水の混合気が反応流路4に沿って流動する。混合気は、反応流路4を流動する間に、サーミスタ兼温度センサ31〜34によって加熱され、更に触媒層12によって活性化される。そうすると、燃料と水から水素を主成分とする改質ガスが生成される特に、燃料がメタノールの場合、上記化学反応式(1)、(2)の反応が生じる。改質ガスは、改質器100内部から排出管42を通って一酸化炭素除去器204へ送られる。
改質器100から送られた改質ガスは、一酸化炭素除去器204の内部に流れ込む。一方、外部の空気がエアポンプP2によって一酸化炭素除去器204の内部に流れ込む。一酸化炭素除去器204においては、改質ガスと空気が混合され、改質ガス中の一酸化炭素が優先的に酸化されることにより、一酸化炭素が除去される(上記電気化学反応式(3)参照)。一酸化炭素濃度が低減された改質ガス(燃料ガス)は、燃料電池205の燃料極に送られる。
燃料電池205の燃料極には、燃料ガスが一酸化炭素除去器204から供給され、燃料電池205の酸素極には、外部の空気がエアポンプP2によって供給される。燃料電池205においては、燃料ガス中の水素と空気中の酸素とが電解質膜を介して電気化学的に反応することで、電力が生成される。特に、電解質膜が固体高分子型電解質膜である場合、上記電気化学反応式(4)、(5)の反応が生じる。
燃料電池205の酸素極を通過した空気は、電子機器の外部に排出される。燃料電池205の燃料極を通過した燃料ガス(オフガス)は、触媒燃焼器300に送られる。その燃料ガスには、未反応の水素も含まれる。触媒燃焼器300には、燃料電池205から送られたオフガスのほか、電子機器の外部から空気がエアポンプP2により供給される。触媒燃焼器300では、オフガス中の水素が燃焼される。そして、水素が除去されたオフガスが触媒燃焼器300から外部へ排出される。触媒燃焼器300において生じた燃焼熱によって改質器100及び一酸化炭素除去器204が加熱される。
以上のように燃料電池205で電力が生成されている際に、制御部209が燃料ポンプP1を制御することで、燃料と水の流量が調整される。更に、制御部209が流量制御バルブV11,V12を制御することで、空気の流量が調整される。更に、制御部209がサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34への供給電力を調整する。こうして、燃料電池205、改質器100等が定常的に動作するようになる。
燃料電池205において定常的に発電が行われるに際しては、サーミスタ兼電熱ヒータ31〜34による検知温度が制御部209にフィードバックされ、制御部209がサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34のフィードバック制御を行う。具体的には、制御部209は、設定温度(例えば、300℃)を設定し、サーミスタ兼電熱ヒータ31〜34による検知温度を設定温度に維持するようサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34に対する供給電力の調整を行う。即ち、制御部209は定温度制御を行う。改質器100が設定温度に保たれることで、改質器100における水蒸気改質反応が効率よく起こる。
また、燃料電池205において定常的に発電が行われるに際しては、電力検出部207による検出電力値が制御部209に出力されている。制御部209は、検出電力値を監視しながら、流量センサSによる検知流量をフィードバックして、燃料ポンプP1のフィードバック制御を行う。具体的には、制御部209は、設定値を設定し、検出電力値を設定値に維持するよう燃料ポンプP1の流量を調整する。
ここで、設定値は変数であり、制御部209が外部の指示等に従って設定値を変更する。具体的には、制御部209は、電子機器本体に内蔵された本体制御部から電力変更指示を受けると、その電力変更指示に従って設定値を変更する。特に、制御部209は、設定値を低減する変更をした場合に、以下の手順で設定温度の低減を行ってサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34の温度制御を行う。
図8は、電力に関する設定値の低減に応じて制御部209が行う処理の流れを示したチャートである。ここで、電力検出部207は、チャートの各ステップとは独立に、例えば1秒といった一定の時間毎に燃料電池205の電力値を検出する。
まず、制御部209が電力の設定値を低減する(ステップS1)。ここで、低減後の設定値をPとする。
そして、制御部209は、燃料ポンプP1を制御して、燃料ポンプP1による流量を所定値だけ低下させる(ステップS2)。燃料ポンプP1による流量が低下すると、燃料と水の混合気が反応流路4の入口(供給管41)から出口(排出管42)にまで流動するのに要する時間が長くなる。ここで、反応流路4全体にわたって、温度が一様である場合、上記化学反応式(2)で表される逆シフト反応が進行し、一酸化炭素の上昇を招く。
その後、制御部209は電力検出部207による検出電力値と設定値Pとを比較する(ステップS3)。比較の結果、検出電力値が設定値Pを超えていると制御部209が判断した場合、制御部209の処理がステップS2に戻る。こうして、制御部209はステップS2及びステップS3からなる処理を1回又は複数回行う。ステップS2及びステップS3からなる処理が繰り返されることで、燃料と水の流量が段階的に低下することになる。
ステップS3の比較の結果、検出電力値が設定値P以下であると制御部209が判断した場合、制御部209の処理がステップS4に移行する。
ステップS4では、制御部209は、最下流側に位置するサーミスタ兼電熱ヒータ34に対する設定温度を所定値だけ下げる。そうすると、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ34による検知温度を低減後の設定温度に維持するようサーミスタ兼電熱ヒータ34のフィードバック制御を行う。なお、ステップS4までは、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ31〜33に対しては設定温度を低減させずに、フィードバック制御によるサーミスタ兼電熱ヒータ31〜33の定温度制御を行う。
ステップS4の処理により、サーミスタ兼電熱ヒータ34の温度が低下するのに伴って、反応流路4の下流側の部分の温度が低下する。これにより、反応流路4においては、上記化学反応式(2)で表される反応による一酸化炭素の生成量が低減されるとともに、上記化学反応式(1)で表される反応による水素の生成量が増大する。これに伴い、燃料電池205の電力値が上昇する。
その後、制御部209は、ステップS4を行う直前に電力検出部207により検出された燃料電池205の電力値と、ステップS4を行った直後に電力検出部207により検出された燃料電池205の電力値とに基づいて、電力値の変化量(上述の電力値の上昇した量)を求め、その変化量を所定の閾値Paと比較する(ステップS5)。閾値Paとは、設定温度を所定値だけ低減させた場合に、電力の上昇が大きくできたか否か、言い換えれば一酸化炭素の低減が効率良くできたか否かを分けるための閾値である。
比較の結果、求められた変化量が閾値Pa以上であると制御部209が判断した場合、制御部209の処理がステップS4に戻る。こうして、制御部209はステップS4及びステップS5からなる処理を1回又は複数回行う。ステップS4及びステップS5からなる処理が繰り返されることで、サーミスタ兼電熱ヒータ34の温度が段階的に低下することになる。
ステップS5の比較の結果、求められた変化量が閾値Pa未満であると制御部209が判断した場合、制御部209の処理がステップS6に移行する。これは、サーミスタ兼電熱ヒータ34の低温化によっても水素の生成量の増大及び一酸化炭素の生成量の低減が見込めないことを意味する。なお、ステップS6以降では、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ34による検知温度を一段階又は複数段階低減した設定温度に維持するように、フィードバック制御によるサーミスタ兼電熱ヒータ34の定温度制御を行う。
ステップS6では、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ34に隣接し、反応流路4の上流側に対応する位置に設けられたサーミスタ兼電熱ヒータ33の設定温度を所定値だけ下げる。そうすると、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ33による検知温度を低減後の設定温度に維持するようサーミスタ兼電熱ヒータ33のフィードバック制御を行う。なお、ステップS6までは、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ31〜32に対しては設定温度を低減させずに、フィードバック制御によるサーミスタ兼電熱ヒータ31〜32の定温度制御を行う。
ステップS6の処理により、サーミスタ兼電熱ヒータ33の温度が低下するのに伴って、反応流路4のうちサーミスタ兼電熱ヒータ33に対応する部分の温度が低下する。そのため、一酸化炭素の生成量が減少し、水素の生成量が増大し、燃料電池205の電力値が上昇する。
その後、制御部209は、電力検出部207による検出電力から電力値の変化量を求め、その変化量を所定の閾値Paと比較する(ステップS7)。比較の結果、求められた変化量が閾値Pa以上であると制御部209が判断した場合、制御部209の処理がステップS6に戻る。こうして、制御部209はステップS6及びステップS7からなる処理を1回又は複数回行う。ステップS6及びステップS7からなる処理が繰り返されることで、サーミスタ兼電熱ヒータ33の温度が段階的に低下することになる。
ステップS7の比較の結果、求められた変化量分が閾値Pa未満であると制御部209が判断した場合、制御部209の処理がステップS8に移行する。これは、サーミスタ兼電熱ヒータ33の低温化によっても水素の生成量の増大及び一酸化炭素の生成量の低減が見込めないことを意味する。なお、ステップS8以降では、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ33による検知温度を一段階又は複数段階低減した設定温度に維持するように、フィードバック制御によるサーミスタ兼電熱ヒータ33の定温度制御を行う。
ステップS8では、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ33に隣接し、反応流路4の更に上流側に対応する位置に設けられたサーミスタ兼電熱ヒータ32に対する設定温度を所定値だけ下げる。そうすると、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ32による検知温度を低減後の設定温度に維持するようサーミスタ兼電熱ヒータ32のフィードバック制御を行う。なお、ステップS8までは、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ31に対しては設定温度を低減させずに、フィードバック制御によるサーミスタ兼電熱ヒータ31の定温度制御を行う。
ステップS8の処理により、サーミスタ兼電熱ヒータ32の温度が低下するのに伴って、反応流路4のうちサーミスタ兼電熱ヒータ32に対応する部分の温度が低下する。そのため、一酸化炭素の生成量が減少し、水素の生成量が増大し、燃料電池205の電力値が上昇する。
その後、制御部209は、電力検出部207による検出電力から電力値の変化量を求め、その変化量を所定の閾値Paと比較する(ステップS9)。比較の結果、求められた変化量が閾値Pa以上であると制御部209が判断した場合、制御部209の処理がステップS10に戻る。こうして、制御部209はステップS8及びステップS9からなる処理を1回又は複数回行う。ステップS8及びステップS9からなる処理が繰り返されることで、サーミスタ兼電熱ヒータ32の温度が段階的に低下することになる。
ステップ9の比較の結果、求められた変化量が閾値Pa未満であると制御部209が判断した場合、制御部209の処理がステップS10に移行する。これは、サーミスタ兼電熱ヒータ32の低温化によっても水素の生成量の増大及び一酸化炭素の生成量の低減が見込めないことを意味する。なお、ステップS10以降では、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ32による検知温度を一段階又は複数段階低減した設定温度に維持するように、フィードバック制御によるサーミスタ兼電熱ヒータ32の定温度制御を行う。
ステップS10では、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ32に隣接し、反応流路4の更に上流側に対応する位置に設けられたサーミスタ兼電熱ヒータ31に対する設定温度を所定値だけ下げる。そうすると、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ31による検知温度を低減後の設定温度に維持するようサーミスタ兼電熱ヒータ31のフィードバック制御を行う。
ステップS10の処理により、サーミスタ兼電熱ヒータ31の温度が低下するのに伴って、反応流路4のうちサーミスタ兼電熱ヒータ31に対応する部分の温度が低下する。そのため、一酸化炭素の生成量が減少し、水素の生成量が増大し、燃料電池205の電力値が上昇する。
その後、制御部209は、電力検出部207による検出電力から電力値の変化量を求め、その変化値を所定の閾値Paと比較する(ステップS11)。比較の結果、求められた変化値が閾値Pa以上であると制御部209が判断した場合、制御部209の処理がステップS10に戻る。こうして、制御部209はステップS8及びステップS9からなる処理を1回又は複数回行う。ステップS10及びステップS11からなる処理が繰り返されることで、サーミスタ兼電熱ヒータ31の温度が段階的に低下することになる。
ステップ11の比較の結果、求められた変化値が閾値Pa未満であると制御部209が判断した場合、制御部209の処理がステップS12に移行する。これは、サーミスタ兼電熱ヒータ31の低温化によっても水素の生成量の増大及び一酸化炭素の生成量の低減が見込めないことを意味する。なお、ステップS12以降では、制御部209は、サーミスタ兼電熱ヒータ32による検知温度を一段階又は複数段階低減した設定温度に維持するように、フィードバック制御によるサーミスタ兼電熱ヒータ31の定温度制御を行う。
ステップS12では、制御部209は電力検出部207による検出電力値と設定値Pとを比較する。比較の結果、検出電力値が設定値Pを超えていると制御部209が判断した場合、制御部209の処理が、再びステップS2に戻って、ステップS2〜S12の処理を行う。なお、2回目のループでは、1回目のループほど、水素の生成量の増大及び一酸化炭素の生成量の低減が見込めないことが予想される。このため、ステップS12からステップS2に戻り、2回目のループにおける「Pa」を「Pa」とすると、「Pa<Pa」としておくとよい。同様に、nが2以上の整数のとき、n回目のループにおける「Pa」を「Pa」とすると、「Pa<Pan−1」とするとよい。
一方、比較の結果、検出電力値が設定値Pを超えていると制御部209が判断した場合、制御部209は図8に示されたルーチンを終了する。
以上のように、本実施の形態では、反応流路4及びサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34を有する改質器100において、サーミスタ兼電熱ヒータ31〜34は、反応流路4の上流側端部と下流側端部との間に順に配置され、要求される電力値に応じ、制御部209がサーミスタ兼電熱ヒータ31〜34に送る電流値を変更する。これにより、発電システム200により生成される電力値の低減の要求があった場合でも、変成器を必要とせず、一酸化炭素濃度の上昇を抑制することができる。また、最も下流側のサーミスタ兼電熱ヒータ34に送る電流値を優先的に低減することにより、効果的に一酸化炭素濃度の上昇を抑制することができる。
ここで、携帯機器等が要求する燃料電池205の電力量が最大の時と最小の時のそれぞれの場合の、改質器100の供給管41を始点とし排出管42を終点とする反応流路4に沿った長さと、その長さに対応する位置での反応流路4内の温度との関係について、図9に基づいて説明する。
図9の符号Cの実線は、要求電力が最大の場合を示している。混合気の改質器100への供給量が最大の時は、サーミスタ兼電熱ヒータ31〜34の温度を一定にする。燃料供給量が多いために、改質反応が完結する位置Eが排出管42側の付近に位置しており、このように加熱することで燃料の全量を反応させることができる。
一方、図9の符号Dの点線は要求電力が最小の場合を示している。混合気の改質器100への供給量が最小の時は、燃料の滞留時間が長くなり、上記化学反応式(2)で表される逆シフト反応の増大に伴って、一酸化炭素濃度が上昇する。この場合、改質反応は、上記電力量が最大の時と比べて、反応流路4内におけるより上流側の位置Fで、改質反応が完結する。そして、反応流路4における位置Fより下流側では、上記逆シフト反応による一酸化炭素の生成量が上昇しやすい。そのため、点線Dのように、サーミスタ兼電熱ヒータ31〜34のうち改質反応の完結位置Fより下流側に位置するサーミスタ兼電熱ヒータ(例えば、サーミスタ兼電熱ヒータ34)の温度を下げることにより、反応流路4における位置Fより下流側における逆シフト反応を抑制し、一酸化炭素の濃度を低減することができる。
《第二の実施の形態》
第二の実施の形態は、改質器100Aの加熱手段として、第一の実施の形態と同様の複数のサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aと、改質器100Aに一体に設けられた触媒燃焼器300Aとを併用した場合である。すなわち、サーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aへの通電により生じる熱と、触媒燃焼器300Aの燃焼反応により生じる熱とが、伝導することによって改質器100Aが加熱される。
図10は、改質器100A及び触媒燃焼器300Aの斜視図であり、図11は、図10の切断線XI−XIに沿って切断した際の矢視断面図であり、図12は、第一の流路基板1Aの上面図であり、図13は、第二の流路基板2Aの上面図であり、図14は、第二の流路基板2Aの下面図であり、図15は、第三の流路基板5Aの下面図である。
改質器100Aの構造は、この改質器100Aの第二の流路基板2A上に触媒燃焼器300Aが一体に設けられている点で第一の実施の形態と異なる。すなわち、第二の流路基板2A上に形成されたサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aを覆うように触媒燃焼器300Aが設けられている。なお、第一の実施の形態の改質器100Aと同様の構成部分については同様の数字に英字Aを付してその説明を適宜省略する。
触媒燃焼器300Aは、改質器100Aの上面に重ね合わせて接合された第三の流路基板5Aを備えている。第三の流路基板5Aは、例えば、金属、セラミック、シリコン、アルミニウム又はガラス等の材料を板状に形成したものである。第三の流路基板5Aは、上から見て矩形状に形成されている。
第三の流路基板5Aの下面(改質器100Aの第二の流路基板2Aとの接合面)には、第三の流路溝51Aが凹設されている。第三の流路溝51Aが蛇行した状態に形成され、第三の流路溝51Aの両端部51aA,51bAがいずれも第三の流路基板5Aの一側面5aAまで至っている。
改質器100Aのうち第二の流路基板2Aの上面(第三の流路基板5Aとの接合面)には、第1の実施の形態と同様に複数のサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aが固着されている。具体的には、これら複数のサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aは、改質器100Aにおいて、供給管41Aが設けられた側の端部(この端部は反応流路4Aの上流側に対応する)から、排出管42Aが設けられた側の端部(この端部は反応流路4Aの下流側に対応する)にかけて、サーミスタ兼電熱ヒータ31A、サーミスタ兼電熱ヒータ32A、サーミスタ兼電熱ヒータ33A、サーミスタ兼電熱ヒータ34Aの順に配列されている。サーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aは蛇行した状態にそれぞれ形成されている。サーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aの各両端部31aA〜34aA、31bA〜34bAが第二の流路基板2Aの上面の一側面2aAに至っている。第三の流路基板5A及び第二の流路基板2Aが互いに接合された状態では、第三の流路溝51Aと第二の流路基板2Aの上面との間に、燃焼用反応流路6Aが構成されている。そして、第三の流路溝51Aと第二の流路基板2Aの上面との間にサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aが配置される。
この燃焼用反応流路6Aは、第二及び第三の流路基板2A,5Aの接合体において、供給管61Aが設けられた側の端部を上流とし、排出管62Aが設けられた側の端部を下流としている。燃焼用反応流路6Aの両端部は、第二及び第三の流路基板2A,5Aの側面2aA,5aAにおいて開口部を有し、それらの開口部のうち上流側開口に供給管61Aが接続され、下流側開口に排出管62Aが接続されている。供給管61A及び排出管62Aは、第二及び第三の流路基板2A,5Aの一側面2aA,5aAに対して立てた状態に設けられている。供給管61Aは、第三の流路溝51Aの一端部51aAに連通し、排出管62Aは、第三の流路溝51Aの他端部51bAに連通している。
なお、ここでは流路溝51Aが第三の流路基板5Aに形成されるとしたが、第二の流路基板2Aの上面にのみ流路溝を形成しても良いし、第三及び第二の流路基板2A,5Aの両方に流路溝を形成しても良い。
第三の流路溝51Aの内壁面には触媒層55Aが担持されている。触媒層55Aとしては、例えば、Cu/ZnO系触媒、Pd/ZnO系触媒その他の、燃料を燃焼する特性を有する触媒である。
さらに、第三の流路基板5Aの上面には、第三の流路溝51Aにそれぞれ連通する貫通穴511A〜514Aが、厚さ方向に所定間隔に複数形成されている。これら複数の貫通穴511A〜514Aは、改質器300Aにおいて、供給管61Aが設けられた側の端部(この端部は反応流路6Aの上流側に対応する)から、排出管62Aが設けられた側の端部(この端部は反応流路6Aの下流側に対応する)にかけて、貫通穴511A、貫通穴512A、貫通穴513A、貫通穴514Aの順に配列されている。各貫通穴511A〜514Aには、空気供給管63A〜66Aがそれぞれ接続されている。空気供給管63A〜66Aは、第三の流路基板5Aの上面に対して立てた状態に設けられている。また、最上流側の空気供給管63Aは、第三の流路溝51Aの一端部51aAに連通し、供給管61Aの近傍に設けられている。空気供給管64A〜66Aには流量制御バルブV13A〜V15Aが設けられている。そのため、制御部209Aは、流量制御バルブV13A〜V15Aを制御することで、3つの流量制御バルブV13A〜V15Aによる空気流量が調整される。これにより、触媒燃焼器300Aのどの位置においてもほぼ均等な燃焼熱が生じる。
以上のようにして改質器100Aの上面に触媒燃焼器300Aが設けられている。
[発電システム]
図16は、発電システム200Aの概略構成を示した図6と同様のブロック図であり、図17は、発電システム200Aの回路構成を示した図7と同様のブロック図である。
発電システム200Aは、上記改質器100A及び触媒燃焼器300Aを備えている。この発電システム200Aでは、第一の実施の形態の発電システム200と異なり、触媒燃焼器300Aの空気供給管64A〜66Aが、エアポンプP2Aの下流に設けられた流量制御バルブV12Aを介して流量制御バルブV13A〜V15Aにそれぞれ接続されている。なお、最上流側に位置する空気供給管63Aは流量制御バルブV12Aのみに接続されている。
その他、発電システム200Aの構成において、第1の実施の形態の発電システム200の構成(図6参照)と同様の構成部分には同様の数字に英字Aを付してその説明を適宜省略する。
[制御方法]
以下に、制御部209Aによる制御方法とそれに伴う発電システム200A全体の動作方法について説明する。
発電システム200Aが作動し、制御部209Aがサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aに所定量の電流を送ることにより、サーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aを発熱させる。そうすると、改質器100Aが加熱される。なお、気化器202A、一酸化炭素除去器204A及び触媒燃焼器300Aも電熱ヒータによって初期加熱される。
次に、制御部209Aが開閉バルブV1Aを開くとともに、流量制御バルブV11A,V12A、流量制御バルブV13A〜V15Aの開度を制御する。そして、制御部209Aが燃料ポンプP1A及びエアポンプP2Aを作動させる。
燃料ポンプP1Aが作動すると、燃料容器201A内の燃料及び水が燃料ポンプP1Aによって気化器202Aに向けて送られる。気化器202Aにおいては燃料及び水が気化され、燃料と水の混合気が改質器100Aに向けて送られる。反応流路4を流動する間に、改質器100A内の混合気がサーミスタ兼温度センサ31Aによって加熱され、更に触媒層12Aによって活性化される。そうすると、燃料と水から水素を主成分とする改質ガスが生成される。特に、燃料がメタノールの場合、上記化学反応式(1)、(2)の反応が生じる。改質ガスは、改質器100A内部から一酸化炭素除去器204Aへ送られる。
一方、外部の空気がエアポンプP2Aによって一酸化炭素除去器204Aの内部に流れ込む。一酸化炭素除去器204Aにおいては、生成ガスと空気が混合され、改質ガス中の一酸化炭素が優先的に酸化されることにより、一酸化炭素が除去される(上記電気化学反応式(3)参照)。一酸化炭素濃度が低減された改質ガス(燃料ガス)は、燃料電池205Aの燃料極に送られる。
燃料電池205Aの燃料極には、燃料ガスが一酸化炭素除去器204Aから供給され、燃料電池205Aの酸素極には、外部の空気がエアポンプP2Aによって供給される。燃料電池205Aにおいては、燃料ガス中の水素と空気中の酸素とが電解質膜を介して電気化学的に反応することで、電力が生成される。特に、電解質膜が固体高分子型電解質膜である場合、上記電気化学反応式(4)、(5)の反応が生じる。
燃料電池205Aの酸素極を通過した空気は、電子機器の外部に排出される。燃料電池205Aの燃料極を通過した燃料ガス(オフガス)は、触媒燃焼器300Aに送られる。その燃料ガスには、未反応の水素も含まれる。触媒燃焼器300Aには、燃料電池205Aから送られたオフガスのほか、電子機器の外部から空気がエアポンプP2Aから供給される。触媒燃焼器300Aでは、オフガス中の水素が燃焼される。そして、水素が除去されたオフガスが触媒燃焼器300Aから外部へ排出される。触媒燃焼器300Aにおいて生じた燃焼熱によって改質器100A及び一酸化炭素除去器204Aが加熱される。
以上のように燃料電池205Aで電力が生成されている際に、制御部209Aが燃料ポンプP1Aを制御することで、燃料と水の流量が調整される。更に、制御部209Bが流量制御バルブV11A,V12A、流量制御バルブ13A〜15Aを制御することで、空気の流量が調整される。更に、制御部209Aがサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aへの供給電力を調整する。こうして、燃料電池205A、改質器100A等が定常的に動作するようになる。
燃料電池205Aにおいて定常的に発電が行われるに際しては、サーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aによる検知温度が制御部209Aにフィードバックされ、制御部209Aがサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aのフィードバック制御を行う。具体的には、制御部209Aは、設定温度(例えば、300℃)を設定し、サーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aによる検知温度を設定温度に維持するようサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aに対する供給電力の調整を行う。改質器100Aが設定温度に保たれることで、改質器100Aにおける水蒸気改質反応が効率よく起こる。
また、燃料電池205Aで電力が生成されている際に、制御部209Aは、流量制御バルブV13A〜V15Aを制御することで、3つの流量制御バルブV13A〜V15Aによる空気流量が調整される。これにより、触媒燃焼器300Aのどの位置においてもほぼ均等な燃焼熱が生じる。
また、燃料電池205Aにおいて定常的に発電が行われるに際しては、電力検出部207Aによる検出電力値が制御部209Aに出力されている。制御部209Aは、検出電力値を監視しながら、流量センサSAによる検知流量をフィードバックして、燃料ポンプP1Aのフィードバック制御を行う。具体的には、制御部209Aは、設定値を設定し、検出電力値を設定値に維持するよう燃料ポンプP1Aの流量を調整する。
ここで、設定値は変数であり、制御部209Aが外部の指示等に従って設定値を変更する。具体的には、制御部209Aは、電子機器本体に内蔵された本体制御部から電力変更指示を受けると、その電力変更指示に従って設定値を変更する。特に、制御部209Aは、設定値を低減する変更をした場合に、以下の手順で設定温度の低減を行ってサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aの温度制御を行う。
図18は、電力に関する設定値の低減に応じて制御部209Aが行う処理の流れを示したチャートである。なお、この処理については、第一の実施の形態で制御部209が行う処理(図8参照)と同じであるため、その説明を省略する。
以上のように、本実施の形態では、改質器100Aの加熱手段として、第一の実施の形態のように複数のサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aと、改質器100Aに一体に設けられた触媒燃焼器300Aとを備え、これらを併用している。そして、第一の実施の形態と同様に、反応流路4A、サーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34A及び燃焼用反応流路6Aを有する改質器100Aにおいて、サーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aは、反応流路4Aの上流側端部と下流側端部との間に順に配置され、要求される電力値に応じ、制御部209Aがサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aに送る電流値を変更する。これにより、発電システム200Aにより生成される電力値の低減の要求があった場合でも、変成器を必要とせず、一酸化炭素濃度の上昇を抑制することができる。また、最も下流側のサーミスタ兼電熱ヒータ34Aに送る電流値を優先的に低減することにより、効果的に一酸化炭素濃度の上昇を抑制することができる。
また、図19は、図9と同様の、燃料電池205Aの要求電力量が最大の時と最小の時のそれぞれの場合の、改質器100Aの供給管41A側の燃焼用反応流路6Aから排出管42A側の反応流路4Aに向けた長さ方向の位置と温度の関係を示した図である。なお、この関係については、第一の実施の形態と同じであるため、その説明を適宜省略する。
《第三の実施の形態》
上記第二の実施の形態では、改質器100Aの加熱手段として、複数のサーミスタ兼電熱ヒータ31A〜34Aと、触媒燃焼器300Aによる加熱を併用した場合を説明したが、触媒燃焼器から改質器への熱供給量がサーミスタ兼電熱ヒータよりも著しく高い場合は、改質器の温度依存性は燃焼熱によるところが大きくなる。そのため、サーミスタ兼電熱ヒータよりも触媒燃焼器による加熱部を複数に分ける方が好ましく、第三の実施の形態ではこの場合について説明する。第三の実施の形態では、第一及び第二の実施の形態のように、複数のサーミスタ兼電熱ヒータが設けられているのではなく、一つのサーミスタ兼電熱ヒータ31Bが設けられている。そして、触媒燃焼器300Bの各空気供給管64B〜66Bに設けられた流量制御バルブ67B〜69Bで空気供給量を調整する。これによって、燃焼用反応流路6Bの所定箇所における燃焼反応を制御する。以下、具体的に説明する。
図20は、改質器100B及び触媒燃焼器300Bの斜視図であり、図21は、図20の切断線XXI−XXIに沿って切断した際の矢視断面図であり、図22は、第一の流路基板1Bの上面図であり、図23は、第二の流路基板2Bの上面図であり、図24は、第二の流路基板2Bの下面図であり、図25は、第三の流路基板5Bの下面図である。
改質器100Bの構造は、第二の流路基板2B上に一つのサーミスタ兼電熱ヒータ31Bが形成されている点で第二の実施の形態と異なる。なお、第二の実施の形態の改質器100Bと同様の構成部分については同様の数字に英字Bを付してその説明を適宜省略する。
改質器100Bのうち第二の流路基板2Bの上面(第三の流路基板5Bとの接合面)には、一つのサーミスタ兼電熱ヒータ31Bが固着されている。サーミスタ兼電熱ヒータ31Bが第二の流路基板2Bの上面に蛇行した状態に形成されている。サーミスタ兼電熱ヒータ31Bの両端部31aB、31bBが、第二の流路基板2Bの一側面2aBに至っている。第三の流路基板5B及び第二の流路基板2Bが互いに接合された状態では、第三の流路溝51Bと第二の流路基板2Bの上面との間に、燃焼用反応流路6Bが構成されている。そして、第三の流路溝51Bと第二の流路基板2Bの上面との間にサーミスタ兼電熱ヒータ31Bが配置される。
[発電システム]
図26は、発電システム200Bの概略構成を示した図6と同様のブロック図であり、図27は、発電システム200Bの回路構成を示した図7と同様のブロック図である。
発電システム200Bは、上記改質器100B及び触媒燃焼器300Bを備えている。この発電システム200Bでは、エアポンプP2Bの下流に流量制御バルブV12Bが設けられている。触媒燃焼器300Bの空気供給管64B〜66Bは、流量制御バルブV12Bを介して、流量制御バルブ67B〜69Bにそれぞれ接続されている。なお、最上流側に位置する空気供給管63Bは流量制御バルブV12Bのみに接続されている。
その他、発電システム200Bの構成において、第1の実施の形態の発電システム200の構成(図6参照)と同様の部分には同様の数字に英字Bを付して、その同一の構成の説明を適宜省略する。
[制御方法]
以下に、制御部209Bによる制御方法とそれに伴う発電システム200B全体の動作方法について説明する。但し、第2の実施の形態の発電システム200Aの動作方法と同様の部分については、その説明を適宜省略する。
第三の実施の形態では、燃料電池205Bで電力が生成されている際に、制御部209Bが燃料ポンプP1Bを制御することで、燃料と水の流量が調整される。更に、制御部209Bが流量制御バルブV11B,V12B、流量制御バルブ67B〜69Bを制御することで、空気の流量が調整される。更に、制御部209Bがサーミスタ兼電熱ヒータ31Bへの供給電力を調整する。こうして、燃料電池205B、改質器100B等が定常的に動作する。
燃料電池205Bにおいて定常的に発電が行われるに際しては、サーミスタ兼電熱ヒータ31Bによる検出温度が制御部209Bにフィードバックされ、制御部209が流量制御バルブ67B〜69Bのフィードバック制御を行う。具体的には、制御部209Bは、設定温度(例えば、300℃)を設定し、サーミスタ兼電熱ヒータ31Bによる検出温度を設定温度に維持するよう流量制御バルブ67B〜69Bに対する開度の調整を行う。
流量制御バルブ67B〜69Bの開度の調整に際しては、流量制御バルブ67B〜69Bのそれぞれについて開度を設定し、流量制御バルブ67B〜69Bをそれぞれの設定開度に制御する。
また、燃料電池205Bにおいて定常的に発電が行われるに際しては、電力検出部207Bによる検出電力値が制御部209Bに出力されている。制御部209Bは、検出電力値を監視しながら、流量センサSBによる検知流量をフィードバックして、燃料ポンプP1Bのフィードバック制御を行う。具体的には、制御部209Bは、設定値を設定し、検出電力値を設定値に維持するよう燃料ポンプP1Bの流量を調整する。
ここで、設定値は変数であり、制御部209Bが外部の指示等に従って設定値を変更する。具体的には、制御部209Bは、電子機器本体に内蔵された本体制御部から電力変更指示を受けると、その電力変更指示に従って設定値を変更する。特に、制御部209Bは、設定値を低減する変更をした場合に、以下の手順で設定開度を小さくして流量制御バルブ67B〜69Bの開度制御を行う。
図28は、電力に関する設定値の低減に応じて制御部209Bが行う処理の流れを示したチャートである。ここで、電力検出部207Bは、チャートの各ステップとは独立に、例えば1秒といった一定の時間毎に燃料電池205Bの電力値を検出する。
まず、制御部209Bが電力の設定値を低減する(ステップS41)。ここで、低減後の設定値をPとする。
そして、制御部209Bは、燃料ポンプP1Bを制御して、燃料ポンプP1Bによる流量を所定値だけ低下させる(ステップS42)。燃料ポンプP1Bによる流量が低下すると、燃料と水の混合気が反応流路4Bの入口(供給管41B)から出口(排出管42B)にまで流動するのに要する時間が長くなる。ここで、反応流路4全体にわたって、温度が一様である場合、上記化学反応式(2)で表される逆シフト反応が進行し、一酸化炭素の上昇を招く。
その後、制御部209Bは電力検出部207Bによる検出電力値と設定値Pとを比較する(ステップS43)。比較の結果、検出電力値が設定値Pを超えていると制御部209Bが判断した場合、制御部209Bの処理がステップS42に戻る。こうして、制御部209BはステップS42及びステップS43からなる処理を1回又は複数回行う。ステップS42及びステップS43からなる処理が繰り返されることで、燃料と水の流量が段階的に低下することになる。
ステップS43の比較の結果、検出電力値が設定値P以下であると制御部209Bが判断した場合、制御部209Bの処理がステップS44に移行する。
ステップS44では、制御部209Bは、流量制御バルブ69Bについて設定開度を一段階だけ小さく変更し、流量制御バルブ69Bの開度を変更後の設定開度に制御する。なお、ステップS44までは、制御部209Bは、流量制御バルブ67B〜68Bについて設定開度を低減させない。
ステップS44の処理により、流量制御バルブ69Bの開度が小さくなるのに伴って、空気供給量が減少し、反応流路6Bの下流側の部分の温度が低下する。これにより、反応流路6Bにおいては、上記化学反応式(2)で表される反応による一酸化炭素の生成量が低減されるとともに、上記化学反応式(1)で表される反応による水素の生成量が増大する。これに伴い、燃料電池205Bの電力値が上昇する。
その後、制御部209Bは、ステップS44を行う直前に電力検出部207Bにより検出された燃料電池205Bの電力値と、ステップS44を行った直後に電力検出部207Bにより検出された燃料電池205Bの電力値とに基づいて、電力値の変化量(上述の電力値の上昇した量)を求め、その変化量を所定の閾値Paと比較する(ステップS45)。閾値Paとは、設定開度を一段階だけ小さくさせた場合に、電力の上昇が大きくできたか否か、言い換えれば一酸化炭素の低減が効率良くできたか否かを分けるための閾値である。
比較の結果、求められた変化量が閾値Pa以上であると制御部209Bが判断した場合、制御部209Bの処理がステップS44に戻る。こうして、制御部209BはステップS44及びステップS45からなる処理を1回又は複数回行う。ステップS44及びステップS45からなる処理が繰り返されることで、流量制御バルブ69Bの開度が段階的に小さくなり、空気供給量が低下することとなる。
ステップS45の比較の結果、求められた変化量が閾値Pa未満であると制御部209Bが判断した場合、制御部209Bの処理がステップS46に移行する。これは、流量制御バルブ69Bの開度を小さくして空気供給量を低減させても水素の生成量の増大及び一酸化炭素の生成量の低減が見込めないことを意味する。なお、ステップS46以降では、制御部209Bは、一段階又は複数段階小さくした設定開度に流量制御バルブ69Bの開度を維持する。
ステップS46では、制御部209Bは、空気供給管66Bに隣接した空気供給管65Bに設けられた流量制御バルブ68Bについて設定開度を一段階だけ小さく変更し、流量制御バルブ68Bの開度を変更後の設定開度に制御する。なお、ステップS46までは、制御部209Bは、流量制御バルブ67Bについて設定開度を低減させない。
ステップS46の処理により、流量制御バルブ68Bの開度が小さくなるのに伴って、燃焼用反応流路6Bへの空気供給量が減少し、反応流路6Bのうち流量制御バルブ68Bから供給された空気が流れる箇所に対応する部分の温度が低下する。そのため、一酸化炭素の生成量が減少し、水素の生成量が増大し、燃料電池205Bの電力値が上昇する。
その後、制御部209Bは、電力検出部207Bによる検出電力から電力値の変化量を求め、その変化量を所定の閾値Paと比較する(ステップS47)。比較の結果、求められた変化量が閾値Pa以上であると制御部209Bが判断した場合、制御部209Bの処理がステップS46に戻る。こうして、制御部209BはステップS46及びステップS47からなる処理を1回又は複数回行う。ステップS46及びステップS47からなる処理が繰り返されることで、流量制御バルブ68Bの開度が段階的に小さくなり、空気供給量が低下することとなる。
ステップS47の比較の結果、求められた変化量が閾値Pa未満であると制御部209Bが判断した場合、制御部209Bの処理がステップS48に移行する。これは、流量制御バルブ68Bの開度を小さくして空気供給量を低減させても水素の生成量の増大及び一酸化炭素の生成量の低減が見込めないことを意味する。なお、ステップS48以降では、制御部209Bは、一段階又は複数段階小さくした設定開度に流量制御バルブ68Bの開度を維持する。
ステップS48では、制御部209Bは、空気供給管65Bに隣接した空気供給管64Bに設けられた流量制御バルブ67Bについて設定開度を一段階だけ小さく変更し、流量制御バルブ67Bの開度を変更後の設定開度に制御する。
ステップS48の処理により、流量制御バルブ67Bの開度が小さくなるのに伴って、燃焼用反応流路6Bへの空気供給量が減少し、反応流路6Bの流量制御バルブ67Bから供給された空気が流れる箇所に対応する部分の温度が低下する。そのため、一酸化炭素の生成量が減少し、水素の生成量が増大し、燃料電池205Bの電力値が上昇する。
その後、制御部209Bは、電力検出部207Bによる検出電力から電力値の変化量を求め、その変化量を所定の閾値Paと比較する(ステップS49)。比較の結果、求められた変化量が閾値Pa以上であると制御部209Bが判断した場合、制御部209Bの処理がステップS48に戻る。こうして、制御部209BはステップS48及びステップS49からなる処理を1回又は複数回行う。ステップS48及びステップS49からなる処理が繰り返されることで、流量制御バルブ67Bの開度が段階的に小さくなり、空気供給量が低下することとなる。
ステップS49の比較の結果、求められた変化量が閾値Pa未満であると制御部209Bが判断した場合、制御部209Bの処理がステップS50に移行する。これは、流量制御バルブ67Bの開度を小さくして空気供給量を低減させても水素の生成量の増大及び一酸化炭素の生成量の低減が見込めないことを意味する。なお、ステップS50以降では、制御部209Bは、一段階又は複数段階小さくした設定開度に流量制御バルブ67Bの開度を維持する。
ステップS50では、制御部209Bは電力検出部207Bによる検出電力値と設定値Pとを比較する。比較の結果、検出電力値が設定値Pを超えていると制御部209Bが判断した場合、制御部209Bの処理が、再びステップS42に戻って、ステップS42〜S50の処理を行う。なお、2回目のループでは、1回目のループほど、水素の生成量の増大及び一酸化炭素の生成量の低減が見込めないことが予想される。このため、ステップS50からステップS42に戻り、2回目のループにおける「Pa」を「Pa2」とすると、第一の実施の形態と同様、「Pa2<Pa」としておくとよい。また、nが2以上の整数のとき、n回目のループにおける「Pa」を「Pa」とすると、「Pa<Pan−1」とするとよい。
一方、比較の結果、検出電力値が設定値Pを超えていると制御部209Bが判断した場合、制御部209Bは図28に示されたルーチンを終了する。
以上のように、本実施の形態では、改質器100Bの加熱手段として、一つのサーミスタ兼電熱ヒータ31Bと、改質器100Bに一体に設けられた触媒燃焼器300Bとを備え、これらを併用している。そのため、一つのサーミスタ兼電熱ヒータ31Bによって反応流路4内の上流側から下流側まで均等に熱を加えることが可能である。
また、触媒燃焼器300Bには、燃焼用反応流路6Bの上流側から下流側にかけて設けられた複数の貫通穴511A〜514Aを介して、燃焼用反応流路6Bにそれぞれ連通する複数の空気供給管63B〜66Bが設けられ、さらに空気供給管64B〜66Bには空気の流量制御をする流量制御バルブ67B〜69Bが設けられている。そして、要求される電力値に応じ、制御部209Bが、燃料供給ポンプP1Bによる供給流量を低減させるとともに、複数の流量制御バルブ67B〜69Bの開度を下流側から上流側の順に低減させる。これにより、発電システム200Bにより生成される電力値の低減の要求があった場合でも、変成器を必要とせず、一酸化炭素濃度の上昇を抑制することができる。また、最も下流側の空気供給管66Bに設けられた流量制御バルブ69Bの開度を優先的に小さくすることにより、効果的に一酸化炭素濃度の上昇を抑制することができる。
ここで、携帯機器等が要求する燃料電池205Bの電力量が最大の時と最小の時のそれぞれの場合の、改質器100Bの供給管41Bを始点とし排出管42Bを終点とする反応流路4Bに沿った長さと、その長さに対応する位置での反応流路4内の温度との関係について図29に基づいて説明する。
図29の符号Kの実線は要求電力が最大の場合を示している。混合気の改質器100Bへの供給量が最大の時は、改質器100Bのサーミスタ兼電熱ヒータ31Bがどの位置においても温度が一定となるように、流量制御バルブ67B〜69Bの開度を相対的に大きくする。燃料供給量が多いために、改質反応が完結する位置Nが排出管42B側付近に位置しており、このように加熱することで燃料の全量を反応させることができる。
一方、図29の符号Lの点線は要求電力が最小の場合を示している。混合気の改質器100Bへの供給量が最小の時は、燃料の滞留時間が長くなり、上記化学反応式(2)で表される逆シフト反応の増大に伴って、一酸化炭素濃度が上昇する。この場合、改質反応は、上記電力量が最大の時と比べて、反応流路4B内におけるより上流側の位置Nで、改質反応が完結する。そして、反応流路4Bにおける位置Nより下流側では、上記逆シフト反応による一酸化炭素の生成量が上昇しやすい。そのため、点線Lのように、空気供給管64B〜66Bのうち改質反応の完結位置Nより下流側に位置する空気供給管(例えば、空気供給管66B)に設けられた流量制御バルブ(例えば、流量制御バルブ69B)の開度を小さくして温度を下げることにより、反応流路4Bにおける位置Nより下流側における逆シフト反応を抑制し、一酸化炭素の濃度を低減することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
改質器100の斜視図である。 図1の切断線II−IIに沿って切断した際の矢視断面図である。 第一の流路基板1の上面図である。 第二の流路基板2の上面図である。 第二の流路基板2の下面図である。 発電システム200の概略構成を示したブロック図である。 発電システム200の回路構成を示したブロック図である。 電力に関する設定値の低減に応じて制御部209が行う処理の流れを示したチャートである。 燃料電池205の電力量が最大の時と最小の時のそれぞれの場合の、改質器100の供給管41側の反応流路4から排出管42側の反応流路4に向けた長さ方向の位置と温度の関係を示した図である。 改質器100A及び触媒燃焼器300Aの斜視図である。 図10の切断線XI−XIに沿って切断した際の矢視断面図である。 第一の流路基板1Aの上面図である。 第二の流路基板2Aの上面図である。 第二の流路基板2Aの下面図である。 第三の流路基板5Aの上面図である。 発電システム200Aの概略構成を示したブロック図である。 発電システム200Aの回路構成を示したブロック図である。 電力に関する設定値の低減に応じて制御部209Aが行う処理の流れを示したチャートである。 燃料電池205Aの要求電力量が最大の時と最小の時のそれぞれの場合の、改質器100Aの供給管41A側の燃焼用反応流路6Aから排出管42A側の反応流路4Aに向けた長さ方向の位置と温度の関係を示した図である。 改質器100B及び触媒燃焼器300Bの斜視図である。 図20の切断線XXI−XXIに沿って切断した際の矢視断面図である。 第一の流路基板1Bの上面図である。 第二の流路基板2Bの上面図である。 第二の流路基板2Bの下面図である。 第三の流路基板5Bの上面図である。 発電システム200Bの概略構成を示したブロック図である。 発電システム200Bの回路構成を示したブロック図である。 電力に関する設定値の低減に応じて制御部209Bが行う処理の流れを示したチャートである。 燃料電池205Bの要求電力量が最大の時と最小の時のそれぞれの場合の、改質器100Bの供給管41B側の反応流路6Bから排出管42B側の反応流路4Bに向けた長さ方向の位置と温度の関係を示した図である。
符号の説明
31,31A,31B サーミスタ兼電熱ヒータ(電熱ヒータ、温度検出部)
32,32A サーミスタ兼電熱ヒータ(電熱ヒータ、温度検出部)
33,33A サーミスタ兼電熱ヒータ(電熱ヒータ、温度検出部)
34,34A サーミスタ兼電熱ヒータ(電熱ヒータ、温度検出部)
100,100A,100B 改質器
200,200A,200B 発電システム
205,205A,205B 燃料電池
207,207A,207B 電力検出部
209,209A,209B 制御部
300A,300B 触媒燃焼器
P1,P1A,P1B 燃料ポンプ(燃料供給部)

Claims (7)

  1. 上流側から下流側に流れる燃料を水素に改質する改質器と、
    前記改質器に燃料を供給する燃料供給部と、
    前記改質器で生成された水素により発電する燃料電池と、
    前記改質器に設けられ、前記改質器の上流側と下流側との間に配列された複数の電熱ヒータと、
    前記複数の電熱ヒータに対応して設けられ、対応する電熱ヒータの温度を検出する複数の温度検出部と、
    前記複数の電熱ヒータを対応する温度検出部による検出温度に基づきフィードバック制御して、前記複数の電熱ヒータの温度をそれぞれの設定温度に保たせる制御部と、を備え、
    前記制御部が、前記燃料電池への要求電力が低減されたとき、前記燃料供給部による供給流量を低減させるとともに、前記複数の電熱ヒータの設定温度を下流側から上流側の順に低減させることを特徴とする発電システム。
  2. 前記燃料電池の電力値を検出する電力検出部を更に備え、
    前記制御部が前記複数の電熱ヒータの設定温度を低減させる処理は、前記複数の電熱ヒータのうち一の電熱ヒータの設定温度を低減させた後、前記一の電熱ヒータの設定温度を低減させる前の前記電力検出部により検出された電力値と前記一の電熱ヒータの設定温度を低減させた後の前記電力検出部により検出された電力値との変化量が所定閾値以上である場合に、当該一の電熱ヒータの設定温度を更に低減させることを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記燃料電池の電力値を検出する電力検出部を更に備え、
    前記制御部が前記複数の電熱ヒータの設定温度を低減させる処理は、前記複数の電熱ヒータのうち一の電熱ヒータの設定温度を低減させた後、前記一の電熱ヒータの設定温度を低減させる前の前記電力検出部により検出された電力値と前記一の電熱ヒータの設定温度を低減させた後の前記電力検出部により検出された電力値との変化量が所定閾値未満である場合に、当該一の電熱ヒータの上流側に設けられた他の電熱ヒータの設定温度を低減させることを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
  4. 前記改質器は、水素を燃焼させる触媒燃焼器を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の発電システム。
  5. 上流側から下流側に流れる燃料を水素に改質する改質器と、
    前記改質器に燃料を供給する燃料供給部と、
    前記改質器で生成された水素により発電する燃料電池と、
    前記改質器に隣接して配置され、前記改質器の上流側に対応する上流部から前記改質器の下流側に対応する下流部に流れる水素を燃焼させる触媒燃焼器と、
    前記触媒燃焼器の上流部と下流部との間の複数箇所にそれぞれ供給する空気の流量を制御する複数の流量制御バルブと、
    前記複数の流量制御バルブの開度を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部が、前記燃料電池への要求電力が低減されたとき、
    前記燃料供給部による供給流量を低減させるとともに、
    前記複数の流量制御バルブの開度を下流から上流側の順に小さくすることを特徴とする発電システム。
  6. 前記燃料電池の電力を検出する電力検出部を更に備え、
    前記制御部が前記複数の流量制御バルブの開度を小さくする処理は、前記複数の流量制御バルブのうち一の流量制御バルブの開度を小さくした後、前記一の流量制御バルブの開度を小さくする前の前記電力検出部により検出された電力値と前記一の流量制御バルブの開度を小さくした後の前記電力検出部により検出された電力値との変化量が所定閾値以上である場合に、当該一の流量制御バルブの開度を更に低減させることを特徴とする請求項5に記載の発電システム。
  7. 前記燃料電池の電力値を検出する電力検出部を更に備え、
    前記制御部が前記複数の流量制御バルブの開度を小さくする処理は、前記複数の流量制御バルブのうち一の流量制御バルブの開度を小さくした後、前記一の流量制御バルブの開度を小さくする前の前記電力検出部により検出された電力値と前記一の流量制御バルブの開度を小さくした後の前記電力検出部により検出された電力値との変化量が所定閾値未満である場合に、当該一の流量制御バルブの上流側に空気を供給する他の流量制御バルブの開度を低減させることを特徴とする請求項5に記載の発電システム。
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