JP5228636B2 - 閃光装置及び光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、閃光装置及びそれを備えた光学機器に関する。
カメラ等の光学機器においては、暗い場合でも撮影が可能となるように、閃光装置を用いることや、閃光装置を内蔵した光学機器を用いることが広く行われている。一方で、このような閃光装置を用いた撮影を頻繁に行うと、発光時に閃光部品が発熱し、閃光部品による閃光を射出するためのフレネルレンズが高温になり、変色、溶解する場合があった。さらには、閃光装置を覆うカバーが高温になり、変形、変色する場合があり、この場合には、カバーは撮影者が直接触れる部分であるため、撮影者に不快感を与えることがあった。これに対して、閃光装置において、閃光装置の発熱源の温度を検出し、所定温度以上となると閃光部品の充電を禁止し、閃光部品の発光を禁止するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭60−218800号公報
しかしながら、閃光装置の発熱源の温度を検出する方法では、発熱源の温度と、撮影者が直接触れるカバー部材の温度とは必ずしも一致しないという問題があった。本発明が解決しようとする課題は、閃光による熱の発生を適切に制御することができる閃光装置及び光学機器を提供することである。
請求項1に係る発明は、露光条件を制御するカメラ制御部を備えたカメラとともに使用される閃光装置であって、閃光を発生する閃光発生部(320)と、前記閃光発生部を覆うカバー部材(310,330)と、前記カバー部材(310,330)に取付けられる温度センサ(340)と、前記温度センサ(340)の出力に基づいて、前記閃光発生部(320)による閃光の発生を制御する制御部(360)とを有し、前記制御部は、前記温度センサにより検出された温度が最大許可温度T1以上である場合には、前記閃光発生部による閃光を禁止し、前記温度センサにより検出された温度が所定温度T2以上、前記最大許可温度T1未満である場合には、前記閃光発生部による発光量を制限し、かつ前記カメラ制御部に前記露光条件を変更させるための露光条件調整信号を、前記カメラ制御部に対して送信することを特徴とする閃光装置である。
請求項の発明は、請求項に記載された閃光装置であって、前記制御部(360)が、前記閃光発生部による閃光を禁止する場合、および前記閃光発生部による発光量を制限する場合に、所定の警告をする警告部(370)を有することを特徴とする閃光装置である。
請求項の発明は、請求項1または2に記載された閃光装置であって、前記カバー部材(310,330)は、前記閃光発生部(320)による閃光を射出する光透過部(330)と、前記光透過部を覆う筐体部(310)とを有し、前記温度センサ(340)は、前記光透過部(330)又は前記筐体部(310)に取り付けられることを特徴とする閃光装置である。
請求項の発明は、請求項に記載された閃光装置であって、前記温度センサ(340)は、前記光透過部(330)の外縁部分に取り付けられることを特徴とする閃光装置である。
請求項の発明は、請求項1からまでの何れか1項に記載された閃光装置であって、前記温度センサは、前記カバー部材(310,330)の所定位置に設けられた第1温度センサ(340)と、前記第1温度センサが設けられた位置よりも前記閃光発生部(320)による熱の発生が少ない位置に設けられた第2温度センサ(340a)とを含むことを特徴とする閃光装置である。
請求項の発明は、請求項1からまでの何れか1項に記載された閃光装置であって、前記カバー部材(310,330)の温度を予測する温度予測部をさらに有し、前記制御部(360)は、前記温度予測部による温度予測結果に基づいて、前記閃光発生部(320)による閃光を制御することを特徴とする閃光装置である。
請求項の発明は、請求項1からまでの何れか1項に記載された閃光装置を含むカメラである。
請求項の発明は、請求項に記載されたカメラであって、前記制御部(360)による制御に応じて、露光感度調整部(170)、シャッタスピード調整部(180)、及び、絞り部(240)から選択される少なくとも一つを制御可能な撮影制御部(160,250)を有することを特徴とするカメラである。
本発明によれば、閃光による熱の発生を適切に制御することができる閃光装置及び光学機器を提供することができる。
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は第1実施形態に係る一眼レフデジタルカメラシステム1を示す要部断面図であり、上記発明の閃光装置および光学機器に関する構成以外の一眼レフデジタルカメラシステムの一般的構成については、その図示と説明を一部省略する。
本実施形態の一眼レフデジタルカメラシステム1(以下、単にカメラシステム1という。)は、カメラボディ100とレンズ鏡筒200と閃光装置300とを備え、カメラボディ100とレンズ鏡筒200とはマウント部400により着脱可能に結合され、同様に、カメラボディ100と閃光装置300とは、マウント部500により着脱可能に結合されている。
レンズ鏡筒200には、フォーカスレンズ211やズームレンズ212を含むレンズ群210や絞り装置220などからなる撮影光学系が内蔵されている。
フォーカスレンズ211は、その光軸L1に沿って移動可能に設けられ、エンコーダ260によってその位置が検出されつつレンズ駆動モータ230によってその位置が調節される。
絞り装置220は、上記撮影光学系を通過して撮像素子110に至る光束の光量を制限するとともにボケ量を調整するために、光軸L1を中心にした開口径が調節可能に構成されている。絞り装置220による開口径の調節は、たとえば、カメラボディ100に設けられた操作部150によるマニュアル操作により、設定された開口径がカメラ制御部160からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることによって行われる。絞り装置220の開口径は、図示しない絞り開口センサにより検出され、レンズ制御部250で現在の開口径が認識される。
カメラボディ100は、図1に示すように、被写体からの光束を撮像素子110、ファインダ135、測光センサ137及び焦点検出光学モジュール161へ導くためのクイックリターンミラー120を備える。
図1には、クイックリターンミラー120が被写体の観察位置にある状態を実線で示し、被写体の撮影位置にある状態を二点鎖線で示す。クイックリターンミラー120は、被写体の観察位置にある状態では光軸L1の光路上に挿入される一方で、被写体の撮影位置にある状態では光軸L1の光路から退避するように回転する。
クイックリターンミラー120が、被写体の観察位置にある状態においては、被写体からの光束(光軸L1)の一部の光束(光軸L2,L3)が当該クイックリターンミラー120で反射してファインダ135および測光センサ137へ導かれる。一方で、撮影者がレリーズボタンを押すとクイックリターンミラー120が撮影位置に回転し、被写体からの光束(光軸L1)は撮像素子110へ導かれ、撮影した画像データを図示しないメモリに保存する。
なお、クイックリターンミラー120は、クイックリターンミラー120の回転に合わせて回転するサブミラー122を備える構成とし、サブミラー122により、被写体からの光束(光軸L1)の一部を焦点検出手段に導かれるようにしても良い。
撮像素子110は、カメラボディ100の、被写体からの光束の光軸L1上であって、撮影光学系210の予定焦点面となる位置に固定されている。撮像素子110は、複数の光電変換素子が二次元に配列されたものであって、二次元CCDイメージセンサ、MOSセンサまたはCIDなどで構成することができる。撮像素子110は、露光感度調整部170により、その露光感度を変更できるようになっている。この撮像素子110で光電変換された電気画像信号は、カメラ制御部160で画像処理されたのち図示しないメモリに保存される。なお、撮影画像を格納するメモリは内蔵型メモリやカード型メモリなどで構成することができる。
シャッタ111は、撮像素子110の手前に配置され、これにより、被写体からの光束(光軸L1)を制限するものである。シャッタ111は、シャッタスピード調整部180により、その開閉時間が制御される。
一方、クイックリターンミラー120で反射された被写体光は、撮像素子110と光学的に等価な面に配置された焦点板131に結像し、ペンタプリズム133と接眼レンズ134とを介して撮影者の眼球に導かれる。このとき、透過型液晶表示器132は、焦点板131上の被写体像に焦点検出エリアマークを重畳して表示するとともに、被写体像外のエリアにシャッタスピード、絞り値、撮影枚数などの撮影に関する情報に加え、閃光装置300の制御モードや撮影可能枚数などを表示する。これにより、レリーズしない状態において、ファインダ134を通して被写体およびその背景ならびに撮影関連情報などを観察することができる。
また、接眼レンズ134の近傍には、測光用レンズ136と測光センサ137が設けられ、焦点板131に結像した被写体光の一部を受光する。
測光センサ137は、二次元カラーCCDイメージセンサなどで構成され、撮影の際の露出値を演算するため、撮影画面を複数の領域に分割して領域ごとの輝度に応じた測光信号を出力する。測光センサ137で検出された測光信号はカメラ制御部160へ出力され、露出制御に用いられる。
操作部150は、シャッタレリーズボタンや撮影者がカメラシステム1の各種動作モードを設定するための入力スイッチである。この操作部150により設定された各種モードはカメラ制御部160へ送信され、当該カメラ制御部160によりカメラシステム1全体の動作が制御される。本実施形態では、操作部150は、閃光装置300の制御モードの選択ができるようになっており、たとえば、「所定温度以上となった場合には強制的に発光禁止とするモード」、「発光量制限を実施するモード」、「発光制御を全く実施しないモード」などを選択できるようになっている。なお、閃光装置300の制御モードの選択は、カメラボディ100の操作部150以外の操作手段、たとえば閃光装置300などに設けられた操作部などにより行われるようにしても良い。
カメラボディ100にはカメラ制御部160が設けられている。カメラ制御部160はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、マウント部400に設けられた電気信号接点部(図示省略)によりレンズ制御部250と電気的に接続され、このレンズ制御部250からレンズ情報を受信するとともに、レンズ制御部250へ絞り開口径などの情報を送信する。さらには、カメラ制御部160は、マウント部500に設けられた電気信号接点部350により閃光装置制御部360と電気的に接続され、この閃光装置制御部360からの閃光装置の温度情報や閃光装置の発光の制限に関する情報を受信するとともに、閃光装置制御部360へ発光の要否などの情報を送信する。また、カメラ制御部160は、上述したように撮像素子110から画像情報を読み出すとともに、必要に応じて所定の情報処理を施し、図示しないメモリに出力する。さらに、カメラ制御部160は、撮影画像情報の補正やレンズ鏡筒200の焦点調節状態、絞り調節状態などを検出したり、閃光装置300へ閃光指令を送信するなど、カメラシステム1全体の制御を司る。
閃光装置300は、被写体への閃光発光を行う閃光発生部320を、筐体310とフレネルレンズ330とで覆ってなる。
閃光発生部320は、図1に示すように、キセノン管321と反射傘322とを有し、閃光装置制御部360から閃光発生信号を受信して、被写体への閃光発光を行う。キセノン管321は、管形状長手方向がカメラシステム1の水平方向に沿うように配置され、一方、反射傘322は、キセノン管321の発光を被写体に向けて反射するようにキセノン管321を覆うように配置される。
フレネルレンズ330は、閃光発生部320による閃光を、被写体へ射出可能とするために設けられる透過レンズである。フレネルレンズ330は、閃光装置300の要部拡大断面図である図2に示すように、筐体310に保持されてなる。
また、図1、図2に示すように、本実施形態の閃光装置300には、フレネルレンズ330の外縁部分に温度センサ340が設けられており、これにより、フレネルレンズ330の外縁部分の温度を測定できるようになっている。温度センサ340はたとえばサーミスタなどで構成することができる。この温度センサ340は、閃光装置制御部360と電気的に接続されており、温度センサ340により測定した温度の情報は閃光装置制御部360に送信される。なお、フレネルレンズ330の外縁部分に温度センサ340を設けることにより、閃光装置300に撮影者が触った際に撮影者が体感する温度に近い温度を測定することができる。
閃光装置制御部360は、閃光発生部320への閃光発生信号の送信や、温度センサ340による温度の情報の受信を行う。加えて、本実施形態では、閃光装置制御部360は、温度センサ340により測定された温度に基づき、カメラボディ100の操作部150で設定された閃光装置300の制御モードに応じて、閃光発生部320による発光を制御する。なお、閃光装置300の制御モードとしては、筐体310やフレネルレンズ330が熱くなることを防ぎたい場合に選択される「所定温度以上となった場合には強制的に発光禁止とするモード」、これらが熱くなりすぎない程度なら多少の発光を継続したい場合に選択される「発光量制限を実施するモード」の他、これらが熱くなりすぎても良いから無制限に発光させたい場合に選択される「発光制御を全く実施しないモード」などが挙げられる。
たとえば、操作部150により「所定温度以上となった場合には強制的に発光禁止とするモード」が選択されている場合には、閃光装置制御部360は、温度センサ340による温度の情報に応じて、閃光発生部320による発光を禁止すべきかを判断し、発光を禁止すべきと判断した場合には、発光を禁止する。たとえば、閃光発生部320による発光を禁止するための最大許可温度T1が設定されている場合には、温度センサ340により最大許可温度T1以上の温度が検出されると、閃光発生部320による発光を禁止する。これにより、フレネルレンズ330の外縁部分の温度が、最大許可温度T1を超える温度に上昇してしまうことを防止し、自然冷却により温度を適正温度に低下させることができる。なお、閃光発生部320による発光を禁止する場合には、閃光装置制御部360は警告部に発光制限・禁止信号を送信する。
ここで、閃光発生部320による発光を禁止するために用いられる、最大許可温度T1は、予め閃光装置制御部360に設定しておき、これを用いても良いし、あるいは、カメラボディ100の操作部150により撮影者が設定できるようにしても良い。撮影者が最大許可温度T1を設定する方法としては、撮影者が操作部150により最大許可温度T1を直接指定する方法や、撮影者が実際に閃光装置に触った際に熱いと感じた時に、操作部15を操作し、その温度を設定できるようにする方法などが挙げられる。
あるいは、カメラボディ100の操作部150により「発光量制限を実施するモード」が選択されている場合には、閃光装置制御部360は、温度センサ340による温度の情報に応じて、閃光発生部320の発光量を制限すべきかを判断し、発光量を制限すべきと判断した場合には、閃光発生部320の発光量を制限する。たとえば、発光量を制限するための所定温度T2が設定されている場合には、温度センサ340により所定温度T2以上の温度が検出されると、閃光発生部320へ閃光発生信号を送信する際に、閃光発生部320による発光量を制限する旨の信号を送信する。これにより、フレネルレンズ330の外縁部分における温度の上昇を緩和することができる。なお、閃光発生部320による発光量を制限する場合には、閃光装置制御部360は警告部370に発光制限・禁止信号を送信する。
また、「所定温度以上となった場合には強制的に発光禁止とするモード」と、「発光量制限を実施するモード」とは、組み合わせて設定することもできる。
さらに、「発光制御を全く実施しないモード」が選択されている場合には、閃光装置制御部360は、発光の禁止・発光量の制限を行うことなく、閃光発生部320への閃光発生信号の送信を行う。
警告部370は、閃光装置制御部360から発光制限・禁止信号を受信し、警告手段(図示省略)に警告を発生させる。警告手段としては特に限定されないが、警告ブザーや、警告ランプなどが挙げられる。あるいは、警告部370から、直接、あるいは閃光装置制御部360を介して、カメラ制御部160に警告信号を送信し、カメラボディ100に備えられた液晶画面(図示省略)やファインダ137に警告表示を行うものであってもよい。液晶画面やファインダ137に警告表示を行う場合においては、たとえば、「所定温度以上となった場合には強制的に発光禁止とするモード」が選択されている場合に、あと何回閃光したら最大許可温度T1以上となり発光が禁止されると予想される旨の表示をしたり、また、「発光量制限を実施するモード」が選択されている場合に、あと何回閃光したら、所定温度T2以上となり、発光量抑制が開始される旨の表示をする方法等が挙げられる。
なお、あと何回閃光したら温度T1またはT2以上となるかを算出する方法としては、たとえば、次の方法が挙げられる。すなわち、閃光装置制御部360に、温度センサ340により測定される温度と、その温度において閃光発光した場合における上昇温度との関係を、予め記憶させておき、これを用いる方法が挙げられる。あるいは、閃光装置300による発光を行った場合における、温度センサ340により測定された発光前の温度と、発光後の温度とを逐次記憶しておき、得られた結果から、このような関係を学習していく方法としても良い。さらには、電源を入れて最初に閃光装置を用いた撮影を行った際における温度センサ340により測定された閃光による上昇温度を記録しておき、それを用いる方法なども挙げることができる。
次に動作を説明する。
まず、「所定温度以上となった場合には強制的に発光禁止とするモード」が選択されている場合における動作を説明する。
閃光装置制御部360は、温度センサ340から温度の情報を受信し、受信した温度センサ340により測定された温度と、最大許可温度T1とを比較する。比較の結果、温度センサ340により測定された温度が最大許可温度T1以上である場合には、閃光装置制御部360は閃光発生部320による発光を禁止する。そのため、この場合においては、撮影者によりレリーズボタンが押され、カメラ制御部160から閃光装置制御部360にレリーズ信号が送信された際に、同時に閃光発光すべき旨の信号を受信していた場合でも、閃光装置300は閃光発光しないこととなる。また、閃光発生部320による発光を禁止する際には、閃光装置制御部360から警告部370に発光制限・禁止信号を送信され、警告手段により撮影者に警告が発せられる。一方、温度センサ340により測定された温度が、最大許可温度T1未満である場合、または、一度最大許可温度T1以上となり、その後、自然冷却により、最大許可温度T1未満まで冷却された場合には、カメラ制御部160からの閃光発光すべき旨の信号に応じて、通常通り、閃光発光が行われる。
また、「発光量制限を実施するモード」が選択されている場合においては、温度センサ340により測定された温度と比較する温度として、最大許可温度T1の代わりに所定温度T2を用いるとともに、所定温度T2以上である場合には、閃光装置300による発光を禁止する代わりに、閃光装置制御部360による発光量を制限する以外は、上記「所定温度以上となった場合には強制的に発光禁止とするモード」が選択されている場合と同様である。なお、「発光量制限を実施するモード」においては、温度センサ340により測定された温度が高い場合には、発光量の制限割合を増加させる等、温度センサ340により測定された温度に応じて、発光量の制限割合を変化させてもよい。
また、「発光量制限を実施するモード」において、閃光装置制御部360による発光量を制限する際には、閃光装置制御部360からカメラ制御部160に露光条件調整信号が送信されるようにし、これにより、カメラ制御部160により露光条件を変更できるような構成とすることが望ましい。露光条件を変更することにより、閃光装置制御部360による発光量が制限された場合であっても、被写体を良好に撮影するために必要な光量を十分確保することができる。露光条件を変更する手段としては、たとえば、カメラ制御部160から露光感度調整部170に露光感度調整信号を送信し、それに基づき撮像素子110の露光感度を高くする方法が挙げられる(具体的には、閃光装置300による発光量を半分とした場合には、撮像素子110の露光感度を2倍とする。)。あるいは、カメラ制御部160からシャッタスピード調整部180にシャッタスピード調整信号を送信し、それに基づき、シャッタ111を開ける時間を長くする方法や、カメラ制御部160からレンズ制御部250を介し、絞り駆動部240に絞り調整信号を送信し、絞り220の開口径を開放側に調整する方法なども挙げられる。
このような本実施形態によれば、温度センサ340を、閃光装置300のフレネルレンズ330の外縁部分に設けるため、閃光装置300に撮影者が触った際に体感する温度に相当する温度を測定することができる。そして、本実施形態では、この温度センサ340により測定された温度に基づき、閃光発生部320による発光の禁止または発光量の制限を行い、これにより閃光装置300の温度を自然冷却により降下させることができ、その結果として、閃光装置300の温度上昇を適切に制御することができる。特に、本実施形態によれば、閃光装置300のうち最も温度が上昇する部分である閃光発生部320ではなく、閃光発生部320を覆う、フレネルレンズ330の外縁部分に温度センサ340を設置しているため、撮影者が触った際に体感する温度に基づく適切な制御が可能となる。
《第2実施形態》
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態は、以下に説明する以外は、上述の第1実施形態と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏するものである。
図3は、第2実施形態に係るカメラシステムの閃光装置の要部拡大断面図である。図3に示すように、第2実施形態においては、温度センサ340を、筐体310のうち、フレネルレンズ330を保持する部分の下面側(−X方向側の面)に配置している。温度センサ340をこのような部分に配置するで、第1実施形態と同様に、撮影者が触った際に体感する温度と近い温度を測定することができる。加えて、第2実施形態においては、温度センサ340を、フレネルレンズ330を保持する部分の下面側に配置することにより、実際に撮影者が触れる部分である、フレネルレンズ330を保持する部分の上面側と実質的に同じ温度を測定可能としながら、閃光装置300の外観を良好なものとすることができる。
《第3実施形態》
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本発明の第3実施形態は、以下に説明する以外は、上述の第1実施形態と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏するものである。
図4は、第3実施形態に係るカメラシステムの閃光装置の要部拡大断面図である。図4に示すように、第3実施形態においては、温度センサ340を、フレネルレンズ330外縁部分と、筐体310のうち、フレネルレンズ330を保持する部分の下面側と、の2箇所に配置している。温度センサ340を2箇所に配置することにより、撮影者が触った際に体感する温度と近い温度をより正確に測定できることに加え、たとえば、一方の温度センサ340が何らかの理由で故障した場合にも対応することが可能となる。
《第4実施形態》
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本発明の第4実施形態は、以下に説明する以外は、上述の第1実施形態と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏するものである。
図5は、第4実施形態に係るカメラシステムの閃光装置を示す要部断面図である。図5に示すように、第4実施形態においては、閃光装置300は、フレネルレンズ330外縁部分に設けた温度センサ340に加えて、閃光発生部320から離れた位置に、温度センサ340aを有する。温度センサ340aは、図5に示すように、閃光発生部320から離れた、閃光発生部320による熱の発生が少ない位置に配置されるため、閃光発生部320による熱の発生の影響を受けず、閃光装置300が用いられる環境の温度を測定することができる。そして、第4実施形態では、ストロボ制御部360は、温度センサ340aにより測定された温度情報より、閃光装置300が用いられる環境の温度に応じて、閃光発生部320による発光量を制限すべきか、あるいは発光を禁止すべきかを判断する。たとえば、環境温度が高すぎる場合に、閃光発生部320は発熱しておらず、閃光発生部320付近が熱くなっていないにもかかわらず、閃光発生部320による発光量の制限、および発光の禁止が行われることを適切に回避することができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、上述の実施形態では、閃光装置300とカメラボディ100とを着脱可能な別部品とする例について説明したが、閃光装置300とカメラボディ100とは一体化されたものであっても良い。また、上述の実施形態では、一眼レフデジタルカメラに本発明を適用した例について説明したが、本発明においては特にこれに限定されず、コンパクトカメラやビデオカメラ、スチルカメラ、携帯電話用のカメラ、銀塩フィルムを用いた一眼レフカメラなどのその他の光学機器に本発明を適用しても良い。
また、上述した実施形態では、温度センサ340により測定される温度が、温度T1またはT2以上となった場合に、発光禁止または発光量の制限を行う構成としたが、閃光装置制御部360は、温度T1またはT2に到達する前に、あと何回閃光可能かを予測しておき、予測した結果に基づき、予め発光量を制限する構成としてもよい。予め発光量を制限しておくことにより、温度T1またはT2に到達するまでの発光可能回数を増加させることができる。なお、予め発光量を制限する際には、温度T1またはT2に近くなるにしたがって、発光量の制限割合を増加させていく構成とすることが好ましい。また、あと何回閃光可能かを予測する際には、上述した第1実施形態における、あと何回閃光したら温度T1またはT2以上となるかを算出する方法と同様とすれば良い。
さらに、閃光装置300の制御モードとして、上述したモード以外にも、たとえば、「連写モードを禁止するモード」や「連写モードの連写スピードを低下させるモード」などを採用しても良い。撮影モードが連写モードとなっている場合には、閃光装置300の閃光発光回数も多くなる傾向にあるため、連写モードを禁止したり、連写スピードを低減することによっても、閃光装置300の温度上昇を適切に制御することができる。
また、上述の実施形態では、温度センサ340をフレネルレンズ330外縁部分や、筐体310のうち、フレネルレンズ330を保持する部分の下面側に配置する例を示したが、フレネルレンズ330および筐体310のうち、閃光発生部320の発熱による温度上昇が測定できる箇所であれば、どこに設置しても良い。
図1は第1実施形態に係る一眼レフデジタルカメラシステムを示す要部断面図である。 図2は第1実施形態に係るカメラシステムの閃光装置の要部拡大断面図である。 図3は第2実施形態に係るカメラシステムの閃光装置の要部拡大断面図である。 図4は第3実施形態に係るカメラシステムの閃光装置の要部拡大断面図である。 図5は第4実施形態に係るカメラシステムの閃光装置を示す要部断面図である。
符号の説明
1…一眼レフデジタルカメラシステム
100…カメラボディ
110…撮像素子
160…カメラ制御部
200…レンズ鏡筒
210…レンズ郡
220…絞り装置
250…レンズ制御部
300…閃光装置
310…筐体
320…閃光発生部
330…フレネルレンズ
340,340a…温度センサ
360…閃光装置制御部
370…警告部

Claims (8)

  1. 露光条件を制御するカメラ制御部を備えたカメラとともに使用される閃光装置であって、
    閃光を発生する閃光発生部と、
    前記閃光発生部を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材に取付けられる温度センサと、
    前記温度センサの出力に基づいて、前記閃光発生部による閃光の発生を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記温度センサにより検出された温度が最大許可温度T1以上である場合には、前記閃光発生部による閃光を禁止し、
    前記温度センサにより検出された温度が所定温度T2以上、前記最大許可温度T1未満である場合には、前記閃光発生部による発光量を制限し、かつ前記カメラ制御部に前記露光条件を変更させるための露光条件調整信号を、前記カメラ制御部に対して送信することを特徴とする閃光装置。
  2. 請求項に記載された閃光装置であって、
    前記制御部が、前記閃光発生部による閃光を禁止する場合、および前記閃光発生部による発光量を制限する場合に、所定の警告をする警告部を有することを特徴とする閃光装置。
  3. 請求項1または2に記載された閃光装置であって、
    前記カバー部材は、前記閃光発生部による閃光を射出する光透過部と、前記光透過部を覆う筐体部とを有し、
    前記温度センサは、前記光透過部又は前記筐体部に取り付けられることを特徴とする閃光装置。
  4. 請求項に記載された閃光装置であって、
    前記温度センサは、前記光透過部の外縁部分に取り付けられることを特徴とする閃光装置。
  5. 請求項1からまでの何れか1項に記載された閃光装置であって、
    前記温度センサは、前記カバー部材の所定位置に設けられた第1温度センサと、前記第1温度センサが設けられた位置よりも前記閃光発生部による熱の発生が少ない位置に設けられた第2温度センサとを含むことを特徴とする閃光装置。
  6. 請求項1からまでの何れか1項に記載された閃光装置であって、
    前記カバー部材の温度を予測する温度予測部をさらに有し、
    前記制御部は、前記温度予測部による温度予測結果に基づいて、前記閃光発生部による閃光を制御することを特徴とする閃光装置。
  7. 請求項1からまでの何れか1項に記載された閃光装置を含むカメラ
  8. 請求項に記載されたカメラであって、
    前記制御部による制御に応じて、露光感度調整部、シャッタスピード調整部、及び、絞り部から選択される少なくとも一つを制御可能な撮影制御部を有することを特徴とするカメラ
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