JP5227675B2 - 太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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本発明は、少なくとも透光性基板、表面封止樹脂シート、太陽電池素子、裏面封止樹脂シート及び裏面保護材を積層してなる太陽電池モジュールの製造方法に関する。
一般に、太陽電池は屋外で使用される。そのため、太陽電池には、湿度や風雨等の様々な対環境に関する耐久性が要求される。
このため、太陽電池は、複数の太陽電池素子を接続した太陽電池本体を、透光性基板と裏面保護材との間に封止材を封入して、太陽電池モジュールとして製造される。
従来の太陽電池モジュールは、通常、透光性基板上にEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)等の封止樹脂シート、太陽電池本体、封止樹脂シート、バックシートを積層し、ラミネート装置において、減圧下で全体を加熱加圧して一体化することにより製造していた。
しかし、封止樹脂は、加熱を受けて溶融し、流動状態となるため、ガラス基板の領域から流延・延出する。太陽電池モジュールを製品として提供するためには、封止樹脂のうち、ガラス基板からはみ出した部分(溶融延出部分)を、保護フイルムの余分な部分(ガラス基板からはみ出した部分)と共に切除する必要がある。
この封止樹脂と保護フイルムの切除は、カッター等を用いて行われるが、従来、切除の際に保護フイルムが部分的に剥離したり、ガラス基板の端面に沿って整合して保護フイルムを切除することが困難であり、製品としての太陽電池モジュールの生産性や歩留まりを低下させていた。
そこで、従来では、上述のような溶融樹脂のはみ出しを抑制するために、例えば特許文献1や特許文献2が提案されている。
特許文献1に係る方法は、封止樹脂のシートとガラス基板よりも大きなサイズを有する保護フイルムとを積層して、封止樹脂を軟化・溶融を経て硬化完了させる。その際、封止樹脂の溶融に起因してガラス基板から延出する封止樹脂の延出部分を、対応する保護フイルムのはみ出し部分と共に、封止樹脂の延出部分が封止樹脂の軟化点以上の温度に供される条件下で切除するようにしている。
特許文献2に係る方法は、太陽電池モジュールの製造工程のラミネート時に、受光面側封止材、裏面側封止材が透光性基板の周辺端部から延出することを抑制するために、透光性基板>裏面側封止材>表面側封止材のサイズで積層重合を行うようにしている。
特開2001−53321号公報 特開2005−44945号公報
しかしながら、特許文献1のように、EVAで構成される封止樹脂をEVA軟化点温度(77℃以上)以上で封止樹脂の延出部分を切除する場合、封止樹脂は低粘度状態であるため、切除が困難になる上、モジュールを汚し、生産性の悪化につながるという問題がある。また、キュア後に再度モジュールを温める必要があるため、装置コストの増加の要因となる上、トータル熱履歴により太陽電池モジュールに影響を与える。
また、特許文献2のように、EVAで構成された裏面側封止材及び表面側封止材を共にカバーガラスより小さく設計すると、封止材はカバーガラス面まで到達するが、カバーガラスの端部まで行き渡らず、カバーガラスの端部とバックシート面との接着不良を生じ、信頼性を損なうおそれがある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、封止樹脂の切除に伴う透光性基板の端面への汚れの発生を抑制することができると共に、封止樹脂の架橋反応を確実に行わせることができ、太陽電池モジュールの生産性の向上並びに歩留まりの向上を図ることができる太陽電池モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
[1] 本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法は、透光性基板上に、表面封止樹脂シート、太陽電池素子、裏面封止樹脂シート、裏面保護材を積層して積層体を作製する積層体作製工程と、
前記積層体を真空引きした状態で加圧加熱を行って前記積層体をラミネートするラミネート工程と、
前記ラミネート工程後、前記透光性基板の周縁部からはみ出た前記裏面保護材の周辺部、前記透光性基板の周縁部からはみ出た前記表面封止樹脂シートの周辺部及び前記透光性基板の周縁部からはみ出た前記裏面封止樹脂シートの周辺部のうち、前記表面封止樹脂シートの前記周辺部及び前記裏面封止樹脂シートの前記周辺部のみを切除する第1切除工程と、
前記第1切除工程を経た前記積層体を加熱して、前記表面封止樹脂シート及び前記裏面封止樹脂シートを架橋させる架橋工程と、
前記架橋工程後、前記裏面保護材のうち、前記透光性基板の周縁部からはみ出た前記裏面保護材の前記周辺部を切除する第2切除工程とを有することを特徴とする。
これにより、封止樹脂の切除に伴う透光性基板の端面への汚れの発生を抑制することができると共に、封止樹脂の架橋反応を確実に行わせることができ、太陽電池モジュールの生産性の向上並びに歩留まりの向上を図ることができる。
既に表面封止樹脂シート及び裏面封止樹脂シートのはみ出し部分が切除されているため、裏面保護材のはみ出し部分を簡単に切除することができる。
発明において、前記ラミネート工程は、前記積層体を、前記表面封止樹脂シート及び前記裏面封止樹脂シートが粘度は有するが、架橋は始まっていない温度及び時間で加熱する。
この場合、前記表面封止樹脂シート及び前記裏面封止樹脂シートは架橋していないため、高粘度状態ではないことから、その後の切除工程にて、前記積層体の周縁部からはみ出した部分のみを簡単に切除することができる。
] 本発明において、前記ラミネート工程は、前記積層体を、温度120℃以上130℃以下、時間5分以上10分以下で加熱することが好ましい。これにより、前記積層体を、前記表面封止樹脂シート及び前記裏面封止樹脂シートが粘度は有するが、架橋は始まっていない温度及び時間で加熱することができる。なお、前記表面封止樹脂シート及び前記裏面封止樹脂シートがEVAで構成されている場合は、例えば温度約125℃、時間10分以内が好ましい。
] 本発明において、前記積層体作製工程で作製される前記積層体は、前記透光性基板の平面面積をA1、前記表面封止樹脂シートの平面面積をA2、前記太陽電池素子の平面面積をA3、前記裏面封止樹脂シートの平面面積をA4、前記裏面保護材の平面面積をA5としたとき、
A5>A4>A1>A2>A3
を満足することが好ましい。
これにより、前記表面封止樹脂シート及び前記裏面封止樹脂シートを架橋反応させた場合に、太陽電池モジュールの端面から露出する前記表面封止樹脂シート及び前記裏面封止樹脂シートの架橋後の厚みを薄くすることができる。つまり、太陽電池モジュールの端面における透光性基板の周端と裏面保護材の周端との間の距離(ギャップ)を狭くすることができる。そのため、太陽電池モジュールの端部からの水分の浸入を抑制することができ、耐久性の向上に寄与する。
これにより、太陽電池モジュールの端部からの水分の浸入をさらに抑制することができ、耐久性の向上に寄与する。
これにより、裏面保護材と封止材にて太陽電池モジュールの端部を封止することができ、しかも、裏面保護材がアルミ箔を混在させたタイプのものであれば、防湿性の向上にもつながる。
以上説明したように、本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法によれば、封止樹脂の切除に伴う透光性基板の端面への汚れの発生を抑制することができると共に、封止樹脂の架橋反応を確実に行わせることができ、太陽電池モジュールの生産性の向上並びに歩留まりの向上を図ることができる。
以下、本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法の実施の形態例を図1〜図8を参照しながら説明する。
先ず、第1の実施の形態に係る製造方法(以下、第1製造方法と記す)は、図1のステップS1において、図2に示すように、透光性基板10上に、表面封止樹脂シート12、太陽電池本体14、裏面封止樹脂シート16、裏面保護材18をこの順番に積層して積層体20を作製する(積層体作製工程)。
透光性基板10は、ガラスやポリカーボネート樹脂等の基板を用いることができる。この場合、ガラス板としては、例えば白板ガラス、強化ガラス、倍強化ガラス、熱線反射ガラス等が用いられるが、例えば厚さ3mm以上5mm以下の白板強化ガラスが使用される。ポリカーボネート樹脂等の樹脂製基板を用いた場合には、厚みが5mm程度のものを使用することができる。
表面封止樹脂シート12及び裏面封止樹脂シート16は共に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)にて構成された樹脂シートを用いることができ、厚さは例えば0.4mm以上1mm以下である。
太陽電池本体14は、複数の太陽電池素子22が例えば横方向(必要であれば縦方向にも)に並べられて構成されている。
裏面保護材18としては、水分を透過しないようにアルミ箔を挟持した耐候性を有するフッ素系樹脂シートやアルミナ又はシリカを蒸着したポリエチレンテレフタレート(PET)シート等を用いることができる。
これら透光性基板10、表面封止樹脂シート12、太陽電池本体14、裏面封止樹脂シート16及び裏面保護材18は、それぞれ上面から見てほぼ長方形状を有し、それぞれの平面面積は、以下のような大小関係となっている。
すなわち、透光性基板10の平面面積をA1、表面封止樹脂シート12の平面面積をA2、太陽電池本体14の平面面積をA3、裏面封止樹脂シート16の平面面積をA4、裏面保護材18の平面面積をA5としたとき、
A5>A4>A1>A2>A3
を満足するようになっている。
その後、図1のステップS2において、積層体20を真空ラミネート装置に投入し、積層体20を真空引きした状態で加圧加熱を行って積層体をラミネートする(ラミネート工程)。すなわち、積層体20の構成部材である透光性基板10、表面封止樹脂シート12、太陽電池本体14、裏面封止樹脂シート16及び裏面保護材18を真空引きした状態で貼り合せる。
このラミネート工程では、積層体20を、表面封止樹脂シート12及び裏面封止樹脂シート16が粘度は有するが、架橋は始まっていない温度及び時間で加熱する。具体的には、積層体20を、温度120℃以上130℃以下、時間5分以上10分以下で加熱する。
このラミネート工程を経ることによって、図3Aに示すように、積層体20のうち、裏面封止樹脂シート16の周辺部が透光性基板10の主面に接触するように変形すると共に、表面封止樹脂シート12と合体して、1つの封止樹脂材24となる。裏面封止樹脂シート16の周辺部とは、裏面封止樹脂シート16の周縁からその内方の部分を含む枠状の領域をいう。以下同様である。このとき、上述した透光性基板10、表面封止樹脂シート12、裏面封止樹脂シート16及び裏面保護材18の各平面面積の大小関係から、裏面保護材18の周辺部18a及び封止樹脂材24の周辺部24aが、透光性基板10の周縁部からはみ出すことになる。なお、封止樹脂材24は、表面封止樹脂シート12及び裏面封止樹脂シート16が粘度は有するが、架橋は始まっていない温度及び時間で加熱することから、表面封止樹脂シート12と裏面封止樹脂シート16とが一体化する場合や、これらシートが互いに接触した部分の一部において界面が存在している場合もある。
その後、図1のステップS3において、図3Bに示すように、透光性基板10の周縁部からはみ出た裏面保護材18の周辺部18a及び封止樹脂材24の周辺部24aのうち、封止樹脂材24の周辺部24aのみを切除する(切除工程)。この場合、表面封止樹脂シート12及び裏面封止樹脂シート16(封止樹脂材24)は架橋していないため、高粘度状態ではないことから、透光性基板10の周縁部からはみ出した部分(封止樹脂材24の周辺部24a)のみを透光性基板10の周縁部に沿って、簡単に切除することができ、透光性基板10の端面10aには封止樹脂材の残渣はほとんど存在しない状態となる。
その後、図1のステップS4において、封止樹脂材24の周辺部24aのみが切除された積層体20を加熱炉に投入し、該加熱炉にて積層体20を加熱して、封止樹脂材24の硬化を完了させる(架橋工程)。この加熱処理は、封止樹脂材が架橋反応を起こす温度及び時間で行われる。具体的には、温度140℃以上、時間10分以上120分以下で行われる。
通常、封止樹脂材24を架橋反応させる加熱処理においては、封止樹脂材24に混入されている架橋剤が熱分解し、この熱分解によって発生したラジカル(架橋寄与ラジカル)が低分子量のEVA(封止樹脂材の材料)に作用して架橋することになる。従って、封止樹脂材24が他の部材で挟み込まれていないと、架橋寄与ラジカルが空気中に飛散してしまい、架橋反応が進行しないという問題が生じる。
また、透光性基板10の端面10aに、封止樹脂材24の残渣が存在していると、この残渣はもちろん空気に接していることから、架橋反応はほとんど進まず、いわゆる架橋不良となる。架橋不良の残渣は、その後、積層体20が太陽電池モジュールとされた際に、溶融したり、他の部材に付着する等、外観やシール不良を引き起こすおそれがある。
しかし、この第1製造方法では、裏面保護材18を切除せずに、積層体20からはみ出したままで加熱処理を行うようにしているため、裏面保護材18が封止樹脂材24を覆う蓋の役目を果たすことから、架橋寄与ラジカルが空気中に飛散するということがなく、効率よく低分子量のEVA(封止樹脂材の材料)に作用して架橋することとなる。
また、透光性基板10の端面10aには、封止樹脂材24の残渣がほとんど存在しない状態になっているため、残渣の架橋不良による上述した不都合も回避することができる。
その後、図1のステップS5において、図3Cに示すように、裏面保護材18のうち、積層体20の周縁部からはみ出した部分(裏面保護材の周辺部18a)を切除する(第2切除工程)。この場合、既に、封止樹脂材24のはみ出し部分が切除されているため、裏面保護材18のはみ出し部分18aを透光性基板10の周縁部に沿って、簡単に切除することができる。この段階で、太陽電池モジュール30が完成する。
その後、図1のステップS6において、図示しないが、太陽電池モジュール30の全周端部に、ブチルゴムや樹脂発泡体等の封止部材を巻きつけ、さらに、封止部材を覆うように枠を取り付けて太陽電池モジュール30の周部封止を行う(封止工程)。
このように、第1製造方法においては、封止樹脂材24の切除に伴う透光性基板10の端面10aへの汚れの発生を抑制することができると共に、封止樹脂材24の架橋反応を確実に行わせることができ、太陽電池モジュール30の生産性の向上並びに歩留まりの向上を図ることができる。
特に、積層体20を構成する透光性基板10、表面封止樹脂シート12、太陽電池本体14、裏面封止樹脂シート16、裏面保護材18の各平面面積A1〜A5を、
A5>A4>A1>A2>A3
を満足するようになっている。
これにより、表面封止樹脂シート12及び裏面封止樹脂シート16(封止樹脂材24)を架橋反応させた場合に、太陽電池モジュール30の端面から露出する封止樹脂材24の架橋後の厚みを薄くすることができる。つまり、太陽電池モジュール30の端面における透光性基板10の周端と裏面保護材18の周端との間の距離(ギャップ)を狭くすることができる。そのため、太陽電池モジュール30の端部からの水分の浸入を抑制することができ、耐久性の向上に寄与する。
ここで、1つの実験例を示す。この実験例は、比較例(サンプル1〜4)、実施例1(サンプル101〜104)及び実施例2(サンプル201及び202)について、時間の経過に伴う積層体20の周辺部の抵抗変化率の変化をみたものである。
比較例は、図4Aに示すように、表面封止樹脂シート12の平面面積A2と裏面封止樹脂シート16の平面面積A4を同じにして、第1製造方法にて太陽電池モジュールを作製した。作製された比較例に係る太陽電池モジュールの端部構造を図5Aに示す。
実施例1は、図4Bに示すように、比較例の表面封止樹脂シート12の大きさに対して周辺部を5mm程度縮小し、表面封止樹脂シート12の平面面積A2と裏面封止樹脂シート16の平面面積A4の関係をA4>A2として、第1製造方法にて太陽電池モジュールを作製した。
実施例2は、図4Cに示すように、比較例の表面封止樹脂シート12の大きさに対して周辺部を7.5mm程度縮小し、表面封止樹脂シート12の平面面積A2と裏面封止樹脂シート16の平面面積A4の関係をA4>A2として、第1製造方法にて太陽電池モジュールを作製した。なお、図4A〜図4Cにおいては、裏面保護材を省略して示す。
作製された実施例1及び2に係る太陽電池モジュールの端部構造を図5Bに示す。実施例に係る太陽電池モジュールの端部構造、特に、透光性基板10の周端と裏面保護材18の周端との間のギャップG1が比較例のギャップG2(図5A参照)よりも約1/5程度狭くなっている。
比較例及び実施例は共に、透光性基板10の一主面のうち、透光性基板10の端面から17.5mm程度奥まった位置に2つの抵抗体を設置し、各抵抗体の両端電圧を測定して、比較例及び実施例における周辺部の抵抗変化率を割り出した。比較例及び実施例における85℃、85%RHの高温高湿雰囲気下での1000時間(耐久時間)の抵抗変化率の変化を図6に示す。抵抗変化率の変化が小さいほど、水分の浸入量が少ないことを示す。
図6に示すように、抵抗変化率は、表面封止樹脂シート12の平面面積A2を変えることによって変化し、特に、表面封止樹脂シート12の平面面積A2を小さくするほど抵抗変化率の変化が小さいことがわかる。これは、表面封止樹脂シート12の平面面積A2を小さくするほど、透光性基板10の周端と裏面保護材18の周端との間のギャップが小さくなり、これにより、水分の浸入が抑制されているものと考えられる。
次に、第2の実施の形態に係る製造方法(以下、第2製造方法と記す)について図7及び図8を参照しながら説明する。
先ず、ステップS101〜104は、上述した第1製造方法のステップS1〜4と同様であるため、その重複説明を省略する。
図7のステップS104での架橋工程が終了した後、次のステップS105において、図8に示すように、裏面保護材18のうち、積層体20の周縁部からはみ出した部分18aを、該はみ出した部分18aで透光性基板10の端面(側面)を被覆するように巻く(被覆工程)。特に、この第2製造方法では、透光性基板10の端面に封止材32を設置し、裏面保護材18のはみ出した部分18aで透光性基板10の端面を封止材32と共に被覆するように巻くようにしている。この段階で、太陽電池モジュール30が完成する。
その後、図7のステップS106に示すように、太陽電池モジュール30の全周端部に、ブチルゴムや樹脂発泡体等の封止部材を巻きつけ、さらに、封止部材を覆うように枠を取り付けて積層体の周部封止を行う(封止工程)。
この第2製造方法では、裏面保護材18と封止材32にて太陽電池モジュール30の端部を封止することができることから、ステップS106で行われる封止部材による封止と共に二重封止構造を実現することができる。しかも、裏面保護材18がアルミ箔を混在させたタイプのものであれば、防湿性の向上にもつながる。
なお、本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1製造方法を示す工程ブロック図である。 透光性基板上に、表面封止樹脂シート、太陽電池本体、裏面封止樹脂シート、裏面保護材をこの順番に積層して積層体を作製した状態を一部省略して示す断面図である。 図3Aは積層体をラミネート処理した状態を一部省略して示す断面図であり、図3Bは積層体の周辺部からはみ出した封止樹脂材のみを切除した状態を一部省略して示す断面図であり、図3Cは積層体を加熱処理(封止樹脂材の架橋)を行った後、積層体の周辺部からはみ出した裏面保護材を切除した状態を一部省略して示す断面図である。 図4Aは比較例(サンプル1〜4)に係る積層体を一部省略して示す断面図であり、図4Bは実施例1(サンプル101〜104)に係る積層体を一部省略して示す断面図であり、図4Cは実施例2(サンプル201及び202)に係る積層体を一部省略して示す断面図である。 図5Aは作製された比較例に係る太陽電池モジュールの端部構造を示す断面図であり、図5Bは作製された実施例1及び2に係る太陽電池モジュールの端部構造を示す断面図である。 比較例、実施例1及び2の耐久時間に対する抵抗変化率の変化を示すグラフである。 第2製造方法を示す工程ブロック図である。 第2製造方法によって作製された太陽電池モジュールを一部省略して示す断面図である。
符号の説明
10…透光性基板 12…表面封止樹脂シート
14…太陽電池本体 16…裏面封止樹脂シート
18…裏面保護材 20…積層体
22…太陽電池素子 24…封止樹脂材
30…太陽電池モジュール

Claims (3)

  1. 透光性基板上に、表面封止樹脂シート、太陽電池素子、裏面封止樹脂シート、裏面保護材を積層して積層体を作製する積層体作製工程と、
    前記積層体を真空引きした状態で加圧加熱を行って前記積層体をラミネートするラミネート工程と、
    前記ラミネート工程後、前記透光性基板の周縁部からはみ出た前記裏面保護材の周辺部、前記透光性基板の周縁部からはみ出た前記表面封止樹脂シートの周辺部及び前記透光性基板の周縁部からはみ出た前記裏面封止樹脂シートの周辺部のうち、前記表面封止樹脂シートの前記周辺部及び前記裏面封止樹脂シートの前記周辺部のみを切除する第1切除工程と、
    前記第1切除工程を経た前記積層体を加熱して、前記表面封止樹脂シート及び前記裏面封止樹脂シートを架橋させる架橋工程と、
    前記架橋工程後、前記裏面保護材のうち、前記透光性基板の周縁部からはみ出た前記裏面保護材の前記周辺部を切除する第2切除工程とを有し、
    前記ラミネート工程は、前記積層体を、前記表面封止樹脂シート及び前記裏面封止樹脂シートが粘度は有するが、架橋は始まっていない温度及び時間で加熱することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  2. 請求項1記載の太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記ラミネート工程は、前記積層体を、温度120℃以上130℃以下、時間5分以上10分以下で加熱することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記積層体作製工程で作製される前記積層体は、前記透光性基板の平面面積をA1、前記表面封止樹脂シートの平面面積をA2、前記太陽電池素子の平面面積をA3、前記裏面封止樹脂シートの平面面積をA4、前記裏面保護材の平面面積をA5としたとき、
    A5>A4>A1>A2>A3
    を満足することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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