JP5227030B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ビームを利用して記録媒体(たとえば光ディスク)に情報を記録し、および/または、記録媒体から情報を再生する光ディスク装置に関する。より具体的には、本発明は、記録媒体の半径方向のチルトを精度良く計測し、多層記録媒体における半径方向のチルトの測定量を大幅に削減する技術に関する。
光ディスク装置が記録可能光ディスクに情報を記録するとき、または、記録された情報を再生するとき、光ビームが記録層における目標トラック上で常に所定の集束状態となる必要がある。このためには、「フォーカス制御」および「トラッキング制御」が必要となる。フォーカス制御は、光ビームの焦点の位置が常に記録層上に位置するように、対物レンズの位置を記録層に対して垂直方向に制御することである。一方、トラッキング制御とは、光ビームの焦点が所定のトラック上に位置するように対物レンズの位置を光ディスクの半径方向に制御することである。
さらに、光ディスク装置では「チルト制御」が必要とされる。チルト制御とは、光ビームの光軸と光ディスクの記録層とが垂直になるように、光ピックアップの角度を制御すること、または光ビームの焦点に発生するコマ収差量がほぼゼロ(14mλ以内)となるよう対物レンズの角度を制御することである。
光ディスクへ照射される光ビームの光軸が光ディスクの記録層に垂直に入射しているときを基準としたとき、光軸と記録層とがなす角度が垂直からずれた角度をチルト角と呼ぶ。チルト制御は、このチルト角の影響で光ビームの焦点に発生したコマ収差量をほぼゼロ(14mλ以内)に保つための制御である。なお、コマ収差量がゼロでない状態を「チルトが発生している」という。
本願明細書においては、ディスクの反り、垂れに起因するチルトを「ディスクチルト」と定義し、対物レンズの傾きによる起因するチルトを「レンズチルト」と定義する。
先の対物レンズ角度を変化させる制御は、ディスクチルトをレンズチルトにより打ち消しあうことでトータルのチルト量をゼロとする方式である。また液晶素子などを使用し、光ビームの位相を操作することでチルトを制御する方法もある。
光ディスクなどの記録層の記録密度が高まるにつれて、チルトを発生させないように緻密なチルト制御を行うことが重要な問題になってきている。チルトが発生すると、記録された信号の品質あるいは再生された信号のジッタの劣化が顕著になり、光ディスク装置の性能を確保することが困難になるためである。
図12(a)および(b)はそれぞれ、チルトが発生していない場合およびチルトが発生した場合の、光ディスクの記録層に投影される光ビームの断面形状を模式的に示している。また、図13(a)および(b)は、チルト量(チルト角)に対する再生信号のジッタおよびエラー率を示す。図12および図13に示されるように、チルトによってコマ収差が発生し、その結果、再生信号におけるジッタの悪化およびエラー率の上昇が引き起こされる。
チルトにより発生する収差が許容値(例えばDVDでは約0.3度)を越えると最適な状態での情報の記録および再生が行えなくなり、情報の信頼性が低下するという問題が生じる。また、このチルト角に対する収差の許容幅は、開口数(NA)の3乗に反比例するため光ディスクの記録密度が増大するにつれて狭くなり、装置の記録再生性能を確保することが困難となる。なぜなら、記録密度を大きくするためには光ビームの焦点のサイズを小さくする必要があり、そのためには光ビームの波長を短くし、開口数(NA)を大きくすることを要するからである。
特許文献1に記載の光ディスク装置は、高密度光ディスクへの記録再生性能を確保するために、光学系および駆動系のメカニカルな位置合わせ調整だけでなく光ヘッドまたは対物レンズを適切に傾斜させるチルト制御を採用している。チルト制御中は、光ディスク装置は半径の異なる2点のフォーカス駆動量を測定して、ディスクの反りや垂れ、およびメカシャーシずれにより発生するチルト角を検出する。そして検出されたチルト角を補正してゼロに近づけることにより、適切な状態での記録および再生が実現されている。
特開2003−281761号公報
しかしながら、従来の技術によれば、ディスクモータを線速一定(CLV)で制御する場合には、光ディスクのディスクチルト量の演算に大きな誤差が発生してしまうという問題があった。
光ディスクが回転すると、回転に起因する気流や遠心力の影響によって光ディスクの反り(または垂れ)が変形することが知られている。たとえば図14(a)および(b)はそれぞれ、反った光ディスクおよび垂れた光ディスクが回転したときの遠心力が発生する方向、および、遠心力に起因する光ディスクの変形方向を示す。光ディスクの変形の程度は光ディスクの回転数に依存する。
CLV制御では異なる半径位置において光ディスクの回転数が異なる。このCLV制御はたとえば情報の記録時に行われる。さらに、光ディスク上の半径位置が異なる2点の各々において、光ピックアップ筺体と光ディスクとの距離を計測してディスクチルト量を検出する際も行われる。よって、各点での光ディスクの回転数が異なるため気流や遠心力の影響により各点測定時の光ディスクの形状は一致しない。これでは、各点と光ピックアップとの測定距離には光ディスクの変形に伴う光ディスクの記録層の高さ変動が含まれ、チルト量の演算に大きな誤差が生じる。
以下、図15を参照しながらより詳細に説明する。
図15は、光ディスクの形状が回転数に応じて変化することを模式的に示している。縦軸は、光ディスクの記録層の位置(FC位置)を示しており、たとえば光ピックアップの対物レンズ(図示せず)から光ディスク記録層までの距離である。横軸は、光ディスクの半径位置を示す。
光ディスクの回転数が回転数Aのとき、光ディスクの記録層の形状は形状sとして示されるように変形する。このときの半径r1の記録層位置a1のFC位置はfa1、半径r2の記録層位置a2のFC位置はfa2となり、半径r1、r2の区間のチルト量θaは、
θa=arctan((fa2−fa1)/(r2−r1))
となる。
光ディスクの回転数が回転数B(A<B)のとき、光ディスクの記録層の形状は形状tとして示されるように変形する。このときの半径r1の記録層位置b1のFC位置はfb1、半径r2の記録層位置b2のFC位置はfb2となり、半径r1、r2の区間のチルト量θbは、
θb=arctan((fb2−fb1)/(r2−r1))
となる。
半径r1、r2区間がディスク形状変動分に対し十分小さい場合、fa2−fa1=fb2−fb1の関係となるため、チルト量θa≒θbである。
ここで、回転数Aは、CLV制御において、光ビームの焦点が光ディスクの記録層上の半径r1に位置するときの回転数であり、回転数Bとは、光ビームの焦点が光ディスクの記録層上の半径r2に位置するときの回転数である。
上述の特許文献1記載の技術によれば、光ビームの焦点が半径r1に位置するときのFC位置は、形状sにおけるfa1であるのに対し、光ビームの焦点が半径r2に位置するときのFC位置は、形状tにおけるfb2である。この結果、演算により求められるチルト量θは
θ=arctan((fb2−fa1)/(r2−r1))
となる。
fb2>fa2、かつ、fb1>fa1であることを考慮すると、上述のθaおよびθbの各々とθとは一致せず、それらの間には大きな差が発生し得る。すなわち、従来の技術によるチルト量の測定方法では、ディスクの回転数によるディスク形状の変化分の考慮がないため実際のチルト量と測定値に大きな差が生じ得る。
ここで、特に大きな差が生じ得る例を説明する。
いま、光ディスクの回転数が回転数C(A<C<B)であるとする。このとき、光ディスクの記録層の形状は形状uとして示されるように変形する。
通常、回転数の増加に伴い、形状s(回転数A)から形状t(回転数B)に変形していく。すなわち、ディスクの反りまたは垂れが収まっていく。
しかし、回転数CがA<C<Bの関係にあるにもかかわらず図15に示すように大きく変形している理由は、光ディスクが光ディスク装置内の密閉空間内において気流との関係でディスク共振を起こしているためであると考えられる。
いま、ディスクモータに対してCLV制御を行うときのチルト量の測定を考える。チルト量は、ディスク半径の異なる2点(半径位置r1およびr2)でディスクとピックアップ筺体との距離を測定することによって計測される。まず、半径位置r1におけるディスク回転数を回転数Aとし、半径位置r2におけるディスク回転数を回転数Cとする。そして、回転数Cにおいてディスク共振が発生しているときのチルト量を、特許文献1記載の方法によって測定すると、
θ=arctan((fc2−fa1)/(r2−r1))
となる。図示されるように、fa1に対してfc2は非常に小さな値である。よって、特に2点の測定半径位置の一方の位置においてのみディスク共振が発生している状態では、光ディスク上の半径位置が異なる2点を計測すると、実際のチルト量とは全く異なるチルト量が得られる。実際のチルト量とは、arctan((fa2−fa1)/(r2−r1))であり、これはarctan((fc2−fc1)/(r2−r1))とほぼ等しい。
なお、このようなディスク共振の発生を抑制するため、光ディスク装置の天板に窪みを設けてディスク共振を発生させる気流を調整する対策が採られている。図16(a)は、天板に窪み210を有する光ディスク装置200の概観を示す。このような窪み210を設けると、上述したディスク共振の発生を抑制できる一方、他の問題が生じる。それは、光ディスク装置の薄型化が制限されることである。
図16(b)は光ディスク装置200の正面図である。窪み210の深さh1は気流をコントロールするのに十分な深さが必要なため、光ディスク装置200の厚さH1もその深さh1の制約を受ける。
近年の光ディスク装置、特にノートブック型PC用の光ディスク装置は薄型化が要求されている。よって、そのような制約を受けない構造の光ディスク装置が必要とされている。なお、チルト量を検出するセンサを設けるとすると、そのセンサを設置するための空間的な制約が生じるとともに費用がかさむ。
本発明の目的は、光ディスクの回転制御方式に依存することなく正確にチルト量を測定し、チルト制御を行うことである。また本発明の他の目的は、ディスク共振を許容しながらも、チルトセンサによることなく容易かつ高い精度で光ディスクのチルト量を測定し、チルト制御を行うことである。
本発明による光ディスク装置は、光ディスクを回転させるモータと、前記光ディスクに光ビームを照射する光学系と、前記光ディスクの半径方向に前記光学系を移動させる移動部と、前記光ディスクに垂直な方向への前記光学系の駆動を駆動値に応じて制御し、前記光ディスクの記録層上に前記光ビームを集束させるフォーカス制御部と、前記光ディスク上の異なる半径位置において、前記フォーカス制御部が前記光ビームを集束させたときの各半径位置における駆動値に基づいて、前記記録層のチルト量を測定するチルト制御部とを備えている。前記チルト制御部が前記チルト量を測定するとき、前記モータは前記光ディスクの回転数を一定に保ち、前記チルト制御部は前記各半径位置において取得された駆動値を利用する。
前記光ディスク装置は、前記駆動値に基づいて、前記光学系を前記光ディスクに垂直な方向へ駆動し、かつ、前記光学系の光軸と前記光ディスクとの角度を調節する駆動部をさらに備え、前記チルト制御部が前記チルト量を測定するとき、前記モータは、前記異なる半径位置のうちのひとつの半径位置に応じた回転数で前記光ディスクを回転させ、前記チルト制御部は、測定された前記チルト量に基づいて前記光ディスクの記録層における光ビームスポットのコマ収差量を低減する駆動値を生成し、前記駆動部に送ってもよい。
前記光ディスクは、回転によって共振が発生する共振回転数を有しており、前記光ディスクの回転数が前記共振回転数の±10%の範囲に入るとき、前記フォーカス制御部は、前記異なる半径位置の各々において前記光ビームを集束させたときの前記光学系の駆動値は、前記記光ディスクの回転周期よりも長い周期で振動し、前記チルト制御部は、前記各半径位置の各々において、前記光学系の駆動値が振動する周期よりも長い期間にわたって前記駆動値を複数取得し、取得した複数の駆動値に基づいて代表駆動値を決定してもよい。
前記チルト制御部は、取得した複数の駆動値の平均値を、前記代表駆動値として決定してもよい。
前記光ディスク装置が前記光ディスクへ情報を記録する時において、記録を開始する半径位置に応じた回転数で前記光ディスクを回転させ、前記記録を開始する半径位置における前記記録層のチルト量を測定してもよい。
前記光ディスク装置が前記光ディスクへの情報の記録を開始してから終了するまでの期間中、次に情報を記録する半径位置に応じた回転数で前記光ディスクを回転させ、前記次に情報を記録する半径位置における前記記録層のチルト量を測定してもよい。
前記チルト制御部が前記記録層の複数領域の各々において前記チルト量を測定するとき、前記モータは、各測定領域内の少なくとも2点の半径位置で前記光ディスクの回転数を一定に保ち、測定領域を変更するときは前記光ディスクの回転数を変更してもよい。
前記光ディスクは、回転によって共振が発生する共振回転数を有しており、前記光ディスクの回転数が前記共振回転数の±10%の範囲内に入るとき、前記チルト制御部は前記チルト量を測定しなくてもよい。
前記チルト制御部は、前記範囲外の回転数において測定されたチルト量に基づく演算によって、前記範囲内で回転する前記光ディスクのチルト量を算出してもよい。
前記光ディスクが装填されたときに前記光ディスクを密閉する筐体をさらに備え、前記筐体は前記光ディスクが回転したときに気流を変化させる構造を有さなくてもよい。
本発明による光ディスク装置は、光ディスクを回転させるモータと、前記光ディスクに光ビームを照射する光学系と、前記光ディスクの半径方向に前記光学系を移動させる移動部と、前記光ディスクに垂直な方向への前記光学系の駆動を駆動値に応じて制御して、前記光ディスクの記録層上に前記光ビームを集束させるフォーカス制御部と、前記光ディスク上の異なる半径位置において、前記フォーカス制御部が前記光ビームを集束させたときの各半径位置における駆動値に基づいて、前記記録層のチルト量DTを測定するチルト制御部とを備えている。前記光ディスクは少なくとも2層の記録層を有しており、前記チルト制御部は、前記2層の記録層の各々に対応して予め設定された係数aおよびオフセットbの組を利用してY=a×DT+bの係数aおよびbの値を切り替えて、前記少なくとも2層の記録層のひとつのチルト補正量Yを求める。
前記光ディスク装置は、前記2層の記録層の各々に対応して予め設定された係数aおよびオフセットbの組を保持して、前記光ビームの焦点が位置する記録層に対応する係数aおよびオフセットbの組を選択する係数選択部をさらに備え、前記係数選択部は選択した係数aおよびオフセットbの組を、前記チルト制御部に送ってもよい。
本発明の光ディスク装置によれば、チルト量を測定するとき、モータは光ディスクの回転数を一定に保ち、チルト制御部は、各半径位置において取得されたフォーカス制御部の駆動値を利用して、記録層のチルト量を演算により求める。たとえばチルト制御部は、フォーカス制御部の駆動値の平均値に基づいて記録層のチルト量を演算により求める。回転数が一定であるためディスク高さの変動を測定することが無くなるため、CLVおよびZCLV制御においても精度の良いチルト制御を行うことが可能となる。これにより、再生および記録の対象となるデータの品質を高く保持することができ、再生動作および記録動作の信頼性を高く保つことができる。
また本発明の光ディスク装置によれば、全半径位置でその半径位置における実際のディスク回転数と同じ状態でチルト量が測定できる。これにより、光ディスク装置はディスクの全半径位置において精度の良いチルト制御を行うことができる。
また、本発明の光ディスク装置によれば、ディスク共振によるディスク回転数と同期しないディスク回転数よりも低い帯域のディスク変形(光ピックアップと記録層との距離の変動)の影響を低減でき、精度の良いフォーカス駆動値測定が可能となる。また、本発明の光ディスク装置によれば、ディスク共振によるディスク変動の影響が与えるチルト測定精度の悪化を防止でき、精度の良いチルト測定が可能となる。これにより、光ディスク装置はディスク共振の影響を受けることなく、精度の良いチルト制御を行うことができる。
また、本発明の光ディスク装置によれば、全層の記録層でチルト量の測定が不要となり、ある1つの層のみを測定することによって全層のチルト補正量を演算できる。これにより、光ディスク装置は短いチルト測定時間で全層のチルト補正を行うことができる。
以下に、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1(a)は、本実施形態による光ディスク装置100の概観を示す。装填された光ディスクのチルト量を測定するとき、光ディスク装置100のモータは光ディスクの回転数を一定に保つ。そして、チルト制御部は異なる半径位置において取得されたフォーカス制御部の駆動値を利用して、記録層のチルト量を測定する。回転数が一定であるためディスク高さの変動を測定することが無くなるため、光ディスク装置100は、角速度一定制御(CAV制御)を行う場合のみならず、線速一定制御(CLV制御またはZCLV制御)を行う場合であっても、装填された光ディスクのチルト量を正確に測定することができる。これにより、精度の良いチルト制御が実現される。
特に光ディスク装置100は、ディスク共振が発生する回転数においても光ディスクのチルト量を正確に測定することができる。よって、ディスク共振の発生を抑制するために従来設けられていた筐体天板の窪み(図16(a)の窪み210)を設ける必要がないため、光ディスク装置100の薄型化が可能である。
図1(b)は、光ディスク装置100の正面図である。筐体天板には窪みが存在しないため、光ディスク装置100に装填された光ディスク表面と光ディスク装置100の筐体天板との距離h0は、図16(b)に記載された距離h1よりも短くできる。よって、光ディスク装置100の厚さH0もまた、図16(b)に記載された光ディスク装置200の厚さH1よりも短くできる。
次に、図2を参照しながら、光ディスク装置100の構成と、光ディスク装置100によって行われる高精度かつ容易に実現されるチルト制御を説明する。
図2は、本実施形態による光ディスク装置100の機能ブロックの構成を示す。以下では、光ディスク装置100の構成要素の説明を兼ねて、光ディスク装置100によって行われるフォーカス制御、チルト制御およびモータ制御をそれぞれ説明する。
まず、光ディスク装置のフォーカス制御について説明する。
半導体レーザ等の光源3から発生する光ビームは、光ビームを集束する対物レンズ1により記録媒体である光ディスク20の記録層(信号記録面)上に集束照射される。光ディスク20の記録層で回折反射された光ビームの戻り光は、戻り光を受光する受光部5で受光および検出される。対物レンズ1は、フォーカスアクチュエータ2により記録層に対して垂直方向(以下「フォーカス方向」と称する。)に移動し、光ディスク20の記録層上における光ビームの集束状態を変化させることができる。
受光部5から出力された戻り光による検出信号は、フォーカスエラー生成器7に入力される。フォーカスエラー生成器7は、光ディスク20の記録層上における光ビームの収束状態に対応するフォーカスエラー信号(FE信号)を生成する。生成されたFE信号は、フォーカス制御部9に入力される。
フォーカス制御部9は、たとえばDSP(デジタルシグナルプロセッサ)によって実現されたデジタルフィルタであり、FE信号に対して位相補償およびゲイン補償を行った後、フォーカス駆動信号として出力する。フォーカス駆動信号は、第1のフォーカスアクチュエータ駆動回路12および第2のフォーカスアクチュエータ駆動回路13において増幅され、増幅された信号がフォーカスアクチュエータ2を駆動する。これにより、光ディスクの記録層上における光ビームの収束状態を常に所定の収束状態になるように制御するフォーカス制御が実現される。
次に、光ディスク装置100におけるチルト制御およびモータ制御を説明する。
マイクロコンピュータ8は、光ディスク20の記録層のどの半径位置に光ビームスポットが位置しているかを示す半径情報を、回転数演算部16に出力する。光ビームスポットの位置は移送台15の位置によって決定される。移送台15には対物レンズ1、光源3、受光部5等を1つの筐体内に含む光ピックアップが取り付けられている。光ピックアップは移送台15に取り付けられた状態で動作し、光ディスクの半径方向への光ピックアップの移動は移送台15によって行われる。なお、光ピックアップ内における対物レンズ1の位置は、フォーカスアクチュエータ2とは異なるアクチュエータ(図示せず)によって高精度に制御される。
回転数演算部16は、マイクロコンピュータ8の指示に従い半径情報によって目標のディスクモータ回転数を演算し、モータ制御部4に対して光ディスク20が所望の回転数になるように回転指令を出力する。または、マイクロコンピュータ8は光ディスク20の記録層の信号周期(図示せず)に応じて、回転数演算部16に対し信号周期信号を出力する。回転数演算部16は、信号周期信号により目標のディスクモータ回転数を演算し、モータ制御部4に対し、回転指令を出力する。モータ制御部4は回転指令に応じディスクモータ10を駆動し光ディスク20を所望の回転数に制御する。以上によりモータ制御が実現される。
光ディスク20が所望の回転数になった時点で、マイクロコンピュータ8は、ホールド信号生成部17に対し、ディスクモータ回転数を固定するように指示する。ホールド信号生成部17は、マイクロコンピュータ8の指示に従い、モータ制御部4にホールド信号を出力する。モータ制御部4は、ホールド信号に基づき現在のディスクモータ10の回転数を維持する動作に切り替わる。
次に、チルト制御のチルト量の検出方法について説明する。フォーカス制御を動作させた状態で光ディスク20の半径位置x1に光ビームスポットを位置させる。また、このとき回転数演算部16は、マイクロコンピュータ8の指示に従い、光ディスク20が所望の回転数になるようにモータ制御部4に対し回転指令を出力する。モータ制御部4は回転指令に基づきディスクモータ10を駆動し光ディスク20を所望の回転数に回転させる。光ディスク20が所望の回転数になった時点で、マイクロコンピュータ8は、ホールド信号生成部17に対し、ディスクモータ回転数を固定するように指示する。ホールド信号生成部17は、マイクロコンピュータ8の指示に従い、モータ制御部4にホールド信号を出力する。モータ制御部4は、ホールド信号に基づき現在のディスクモータ10の回転数を維持する動作に切り替わる。
この状態でフォーカス駆動測定部14は、半径位置x1における平均的なフォーカス駆動値y1を測定し、マイクロコンピュータ8に出力する。次に移送台15により光ビームスポットを光ディスク20の異なる半径位置x2に移動しフォーカス駆動測定部14により平均的なフォーカス駆動値y2を測定する。同様にn回(半径x1〜xn)平均的なフォーカス駆動値(y1〜yn)を測定する。ここでnは、2回以上である。
マイクロコンピュータ8は、(x1,y1)〜(xn,yn)の情報より、下記数1によって表される直線近似式を求める。たとえば、最小自乗法を利用して一次式に近似すればよい。
y=l・x+m (数1)
ここで、lは、ディスクの傾きを表す係数であり、mは所定のオフセット、たとえばディスクが傾いていない状態での光ビームスポットを記録層に位置させるのに必要なフォーカス駆動値である。
マイクロコンピュータ8は、数1より所定半径Δr移動に対する平均的なフォーカス駆動量の変化量ΔFCを下記数2から求め、ΔFCメモリ18に保存する。
ΔFC=(l・(r+Δr)+m)−(l・r+m)=l・Δr (数2)
チルト制御部19は、上記処理を繰り返すことによってΔFCメモリ18に蓄積されたフォーカス駆動差ΔFCから、下記数3に基づいてチルト量zを求める。
z=k・ΔFC+OFS (数3)
ここで、kは、フォーカス駆動差からチルト量に変換する係数であり、「OFS」は所定のオフセット(ディスクチルトが発生していない状態での光ビームスポットのコマ収差をゼロにするのに必要なレンズチルト量)である。
チルト制御部19は、光ビームスポットが光ディスク20のどの半径に位置しているかを示す半径情報をマイクロコンピュータ8から取得し、数3に基づいてチルト駆動信号を出力する。チルト駆動信号は、第1のフォーカスアクチュエータ駆動回路12側のフォーカス駆動信号に加算、また第2のフォーカスアクチュエータ駆動回路13側のフォーカス駆動信号から減算される。
チルト制御部19はチルト駆動信号により第1のフォーカスアクチュエータ駆動回路12、第2のフォーカスアクチュエータ駆動回路13に逆極性の出力を行うことで対物レンズ1を駆動し、対物レンズ1の角度を変化させることによって光ディスク20と光ディスク20に照射された光ビームの光軸との傾きを変化させる。これにより、光ディスク20の記録層における光ビームスポットのコマ収差量が低減される(たとえばゼロになる)よう、対物レンズ1が制御され、チルト制御が実現される。
ここで、図3を参照しながら、より詳細にチルト量の検出方法を説明する。
図3は、光ディスク装置100によるチルト測定方法を模式的に示す。光ディスク20はCLV制御によってその回転が制御されるとする。そして、光ディスク20は半径r1において回転数Aで回転し、半径位置r4において回転数Bで回転するとする。
光ディスク装置100は、回転数Aにおける光ディスク記録層のチルト量を測定するときは、半径位置r1における回転数Aで光ディスク20を回転させながら、まず、光ピックアップの筺体を基準として、対物レンズ1のFC方向(ディスクに対し垂直方向)の位置(FC位置)であるfa1を測定する。そして、その回転数を維持したまま、他の半径位置r2およびr3におけるFC位置fa2およびfa3も測定する。
回転数Bにおける光ディスク記録層のチルト量を測定するときは、半径位置r4における回転数Bで光ディスク20を回転させながら、半径位置r4、r5およびr6におけるFC位置fb4、fb5およびfb6をそれぞれ測定する。
なお、本実施形態においては、光ディスク装置100はFC位置の測定に代えて、フォーカス駆動の平均値であるフォーカス駆動値の測定を行っている。たとえば光ディスク装置100は、FC位置fa1におけるフォーカス駆動の平均値であるフォーカス駆動値fda1を測定している。以下の説明において、FC位置およびフォーカス駆動値は1対1の関係であることに留意されたい。
図4は、本実施形態による光ディスク装置100のチルト測定手順を示すフローチャートである。ここでは、図3の回転数Aにおけるチルト量を測定する例を説明する。
図4において、ステップS1において、半径r1に光ビームスポットを移動させる際、回転数演算部16は光ディスク20の回転数を回転数Aに設定し、モータ制御部4はその回転数Aを保持するように回転を制御する。そして、ステップS2において、移送台15は光ピックアップを移動させて、光ビームスポットを記録層上のa1(半径r1)に移動させる。
次に、ステップS3において、マイクロコンピュータ8は、光ディスクの回転数を回転数Aの状態でホールドするようホールド信号生成部17に指示する。ホールド信号生成部17は、回転数Aの状態でホールドするようモータ制御部4を制御する。次のステップS4においては、フォーカス駆動測定部14は、FC位置fa1におけるフォーカス駆動の平均値であるフォーカス駆動値fda1を測定する。
次にステップS5において、移送台15は光ピックアップを移動させることにより、半径r2に光ビームスポットを移動させる。そしてその位置において、フォーカス駆動測定部14はステップS4の処理、すなわちFC位置fa2におけるフォーカス駆動の平均値であるフォーカス駆動値fda2を測定する。
そして再度ステップS5に進み、半径r3のFC位置fa3におけるフォーカス駆動の平均値であるフォーカス駆動値fda3を測定する。
すべての測定点での測定が完了後、ステップS6において、マイクロコンピュータ8は、(r1,fda1)、(r2,fda2)、(r3,fda3)の3つのデータを数1に代入して、傾きlを求める。
たとえば、マイクロコンピュータ8は(r1,fda1)および(r2,fda2)に基づいて第1の傾きl1を求め、次に(r2,fda2)および(r3,fda3)に基づいて第2の傾きl2を求める。そして、マイクロコンピュータ8は、l1およびl2の平均値を上記3つのデータに基づいて得られる傾きlとして採用し、フォーカス駆動の変化量l・(r3−r1)を求める。
なお、回転数Aにおけるチルト量(チルト角)を求めるという目的に鑑みれば、傾きlが求まれば十分であるが、本実施形態においては変化量l・(r3−r1)、すなわちフォーカス駆動差ΔFCを求めている。この理由は、実装された構成を考慮したものである。すなわち、フォーカス駆動差ΔFCを求めておけば、フォーカスアクチュエータに対して与えるべき駆動値の差として利用することが可能となるため、対物レンズ1を傾ける際の利便性が向上するからである。なお、このとき、光ビームスポットは記録層上のa1〜a3に位置する。
次のステップS7において、マイクロコンピュータ8はその変化量をΔFCメモリ18に保存する。なお、本構成では、フォーカス駆動の変化量をメモリに保存しているが、傾きlをメモリに保存してもよい。
回転数Bの場合にも同様に、マイクロコンピュータ8は、光ディスクの回転数を回転数Bに設定および制御後、半径r4〜r6に移動し、それぞれの半径位置におけるFC位置fb4〜fb6の平均的なフォーカス駆動値fdb4〜fdb6を測定する。
そして測定した3点(r4,fdb4)、(r5,fdb5)、(r6,fdb6)を数1に代入して傾きl’を求め、求められた傾きl’よりフォーカス駆動の変化量l’・(r6−r4)を求め、ΔFCメモリ18に保存する。なお、先のr1〜r3の測定同様、傾きl‘をメモリに保存してもよい。
なお、処理の簡易化および測定時間の短縮のため、光ディスクの回転数Aにおける測定箇所を2点(たとえば半径位置r1、r2)にし、回転数Bにおける測定箇所を2点(たとえば半径r4、r5)にしてもよい。そして、ΔFCメモリ18には、それぞれfda2−fda1、fdb5−fdb4を保存しても良い。
次に、光ディスクの共振特性を考慮した処理を説明する。
図5(a)は、半径位置Rにおける記録層のFC位置(高さ)と光ディスクの回転数との関係を示す。縦軸はFC位置であり、横軸は光ディスクの回転数である。この例における光ディスクは垂れた形状(図14(b))であるとする。
この図から明らかなように、回転数が0からv1まではFC位置が徐々に高く変化している。この変形はディスクが回転することにより発生する遠心力の影響で引き起こされたと考えられる。
一方、回転数v1からv2まではFC位置はc1から点c2に急激に低く変化している。すなわちフォーカス制御方向の位置(FC位置)の平均値がf1から、f2に大きく移動する。
さらに回転数v2からv3においてはFC位置が急激に高く変化し、点c1の高さとほぼ同等の高さある点c3に復帰する。すなわち半径Rにおける記録層のFC位置の平均値は大きく移動していたf2からf3に復帰する。そして回転数v3以降は位置はほぼ一定である。この光ディスクは回転数v2においてディスク共振が発生しているといえる。
光ディスクのディスク共振が発生する原理は以下の通りである。光ディスクは、通常密閉された空間内で回転され利用される。光ディスクは完全な平面でないため、回転すると密閉空間内の空気を対流させる。対流させられた空気は密閉空間の壁に押し戻され再び光ディスクに当たる。光ディスクは、返ってきた空気の流れ(気流)の影響で変形する。本願明細書においては光ディスクが大きく変形する回転数(周波数)をディスク共振周波数と呼び、ディスクが大きく変形する現象をディスク共振と呼ぶこととする。なお、本来のディスク共振とはディスクサイズに伴う振動モードであり、空気の影響なしの状態における共振である。
図5(b)は、所定の半径位置におけるディスク共振時と通常時のディスク変動を示すタイムチャートである。縦軸は、FC位置であり、横軸は時間である。
図5(a)の点c1は、図5(b)に示すようにディスク回転に同期した周期で振動している。そのFC位置の平均値がf1である。
ディスク回転数をv1からv2に上げると、ディスク共振の影響でディスクは大きく変形し、FC位置の平均値はf2へと大きく変化する。また、回転数v2では、うねりに起因する位置変動も重畳される。この変動は、ディスク回転に同期した周期の変動とは別の、ディスク回転数より遅い周期を有する振動である。さらに、光ディスクの回転数をv3に上げると、ディスク共振の影響は無くなり、FC位置の平均値も点c1のFC位置の平均値f1とほぼ同じ位置であるf3に復帰する。さらに、光ディスクのうねりによる変動も無くなり、点c1と同様にディスク回転に同期した周期の振動のみが観測される。
以上のようにディスク共振付近の回転数においては、ディスク回転より遅い周期の振動が見られる。
したがって、ディスク共振付近(たとえば共振回転数の±10%の範囲内)の回転数においては、精度よくFC位置の平均値を測定するためには、回転周期より十分長い時間(たとえば少なくともディスクが20回以上回転する間)測定し、FC位置の平均値を求める必要がある。
ここで、回転周期より十分長い時間とは、回転数が6000〜7000rpmの場合、200ms程度以上である。
以上により、ディスク共振によるディスク変動の影響が与えるチルト測定精度の悪化を防止でき、精度の良いチルト測定が可能となり、ディスク共振の影響を受けない精度の良いチルト制御を備えた光ディスク装置を提供することが可能となる。
なお、ディスク共振付近のFC位置の平均値測定には時間が必要であり、短時間でのチルト量測定が困難であるため、ディスク共振付近の回転数においてはチルトの測定をしない構成にし、その他の回転数からの推定値を用いるようにしてもよい。
たとえば、DVDに対して8倍速でCLV制御を行うとき、半径30mm付近では回転数が6600rpm程度となってディスク共振が発生すると仮定する。半径r1(24mm)の回転数v1(8200rpm程度)において、上述した方法によりチルト量t1が測定される。次に、半径r2(35mm)の回転数v2(5700rpm程度)において、上述した方法により、チルト量t2が測定される。そして、半径r1〜r2の区間の半径rのチルト量tは、t1、t2を下記数4に代入して推定することができる。
t=(t2−t1)・(r−r1)/(r2−r1)+t1 (数4)
これにより、ディスク共振によるディスク変動の影響が与えるチルト測定精度の悪化を防止でき、精度の良いチルト測定が可能となり、ディスク共振の影響を受けない精度の良いチルト制御を備えた光ディスク装置を提供することが可能となる。
光ディスク装置100は、装置の起動中、再生中および記録中においてそれぞれ異なる回転制御を行っている。すなわち、光ディスク装置100は、起動中および再生中は角速度一定制御(CAV制御)を行い、記録中は線速一定制御(CLV制御またはZCLV制御)を行う。そのため、回転制御方法に応じて上述したチルトの計測方法を適宜変更することが好ましい。
図6(a)は、ドライブ起動時および再生前におけるFC位置(高さ)が測定される光ディスク半径位置とディスクの回転数の関係の例を示す。ドライブ起動時および再生時に行われるCAV制御は半径位置にかかわらず光ディスクの回転数が一定である。そこでCAV制御時には、光ディスク装置100は光ディスクのほぼ全域である半径位置r1〜r5の5点において、上述の方法によってそのFC位置を測定し、光ディスクのチルト量を測定する。測定されたチルト量に基づいてチルト制御を行うことにより、光ディスク装置100はその後の再生処理に備えることが可能となる。
一方、図6(b)は、記録開始前におけるFC位置(高さ)が測定される光ディスク半径位置の例を示す。なお、図2においては、FC位置と1対1の関係にあるフォーカス駆動値をFC位置の代わりに測定している。記録時に行われるCLV制御は、半径位置に応じて光ディスクの回転数が異なる。そこで光ディスク装置100は、記録が開始される半径位置(r1)を起点として、上述の方法により、位置r1と所定距離(たとえば4mm)離れた位置r5の2点におけるFC位置を位置r1における回転数で測定する。このとき、図6のマイクロコンピュータ8は、ホールド信号生成部17に対し、ディスクモータ回転数を固定するように指示する。ホールド信号生成部17は、マイクロコンピュータ8の指示に従い、モータ制御部4にホールド信号を出力する。その結果、2点の測定を固定の回転数で測定する。
そして、2点のFC位置の差分(または、FC位置の差分から求めたディスクチルト量)を演算により求め、図2のΔFCメモリ18に保存する。チルト制御部19はΔFCメモリ18に保存されたフォーカス駆動量の差分に従い、所定の係数およびオフセットで対物レンズ1を傾ける。すなわちレンズをチルトさせる。その後、そのレンズチルト量で、r1からr2(r2は例えばr1から1mm離れた位置)の領域の記録を行う。そして、再び起点を位置r2として位置r2と所定距離離れた位置r6とのFC位置を位置r2における回転数で測定して、チルト量を測定する。以上のように、記録処理の開始から終了までの間に測定および記録を繰り返して、チルトを補正しつつ記録を完了させることができる。なお、チルトの測定および情報の記録は交互に行う必要はなく、その順序や頻度は適宜変更してもよい。
そして、光ディスク装置100は、起点を図6(b)に示す位置r1から順次所定量(ここでは1mm)ずらしながらチルト量を求め記録する。このように随時レンズチルトを調整しながら記録処理を行うことにより、記録処理開始を確実に行うことが可能になる。また、記録開始までの準備時間を短縮できるため、記録開始を迅速に行うことも可能になる。さらに記録された情報の信頼性も高く維持できる。
本実施形態では、測定する2点間距離は4mm(図6(b)のr1からr5まで)であり、測定頻度は1mm毎とした。しかしこれは例である。測定する2点間距離および測定頻度は、記録する情報の量に応じて変化させてもよいし、総測定時間との関係で増減させてもよい。
なお、複数の記録開始位置が特定されている場合、たとえば2つのファイルを記録する際に各ファイルの記録開始位置が予め決定されている場合には、最初のファイルの記録開始位置のチルト量だけでなく、次のファイルの記録開始位置、たとえば図6(b)における半径位置r6のチルト量を求めておいてもよい。
上述の説明は、光ディスクに対して同じ速度(たとえば6倍速)で情報を記録する際のCLV制御に対して有効である。このようなCLV制御では、半径位置が外周に近いほど回転数は小さくなる。
しかしながら、光ディスク装置100は半径位置に応じて、異なるCLV制御を行うことが可能である。たとえば光ディスク装置100は、光ディスクの半径位置30mmの位置よりも内周位置においては6倍速の記録が可能なCLV制御を行い、半径位置30mmの位置よりも外周位置においては、より速い8倍速の記録が可能なCLV制御を行うことができる。
このような記録方法を採用すると、記録位置が外周に近くなっても回転数は低くならないため、半径位置が異なるにもかかわらず光ディスクの回転数が一致することもあり得る。
たとえば、半径位置30mmおよび44mmにおいて光ディスクの回転数が一致すると仮定する。図7は、回転数が一致する半径位置30mmおよび44mmにおける記録層のFC位置(高さ)と光ディスクの回転数との関係を示す。この例における光ディスクは垂れた形状(図14(b))であるとする。ディスク共振が発生する回転数(6600rpm)もまた一致する。
図8(a)は、半径位置に応じて異なるCLV制御が行われるときの半径位置と回転数との関係を示す。光ディスク装置100は、半径位置24mmから30mmまでの区間は6倍速記録を行い、半径位置30mmから外側の区間は8倍速記録を行う。図示されるように、半径位置30mmおよび44mmにおいて、光ディスクはディスク共振が発生する回転数(6600rpm)で回転される。
図8(b)は、図8(a)に示すCLV制御を行う光ディスク装置100が、記録開始前にFC位置(高さ)を測定する光ディスク半径位置の例を示す。上述のようにチルト量は光ディスクの回転数に応じて変化するため、半径位置に応じて異なるCLV制御が行われる場合であっても、その半径位置に対して適用されるCLV制御下での回転数で光ディスクを回転させてチルト量を測定する必要がある。図8(b)に示されるように、半径位置30mmを境界として内周側の半径位置に適用されるCLV制御、および、外周側の半径位置に適用されるCLV制御に応じた各回転数で、チルト量が測定される。図8(b)では、半径24mmの位置から記録処理を開始し、次に半径38mmの位置から後続の記録処理を開始する際の好適なチルト量測定の例である。なお、図6(b)の例と同様、ここでは測定する2点間距離は4mmであるとし、再測定の頻度は1mmであるとしている。
半径位置に応じた複雑なCLV制御を行う場合であっても、光ディスク装置100は、上述のようにその半径位置における回転数で光ディスクを回転させてFC位置を測定し、その位置から所定距離離れた位置においても同じ回転数で光ディスクを回転させてFC位置を測定してチルト量を測定する。このように随時レンズチルトを調整しながら記録処理を行うことにより、記録処理開始を確実に行うことが可能になる。また、記録開始までの準備時間を短縮できるため、記録開始を迅速に行うことも可能になる。さらに記録された情報の信頼性も高く維持できる。
なお、上述の説明では、半径位置に応じて2段階のCLV制御が行われる例を挙げた。しかし、この段階数は3以上であってもよく、その場合でも、各半径位置に適用されるCLV制御に応じた回転数でチルト量を測定すればよい。
本実施形態にかかる光ディスク装置によれば、チルト検出センサを設けることなく、かつ、光ディスクの回転制御方式に依存することなく、光ディスクのチルト量を求めることができる。ディスク共振の発生を許容するため、ディスク共振を抑えるための整流用窪みを装置の筐体天板に設ける必要がない。よって、ハーフハイトと呼ばれる約2インチ高のドライブ、12.7mmハイトドライブ、9.5mmハイトドライブ(いわゆるウルトラスリムドライブ)にも適用が可能である。
(実施形態2)
次に、図9〜図11を参照しながら、多層ディスクに対応した、本実施形態による光ディスク装置のチルト制御を説明する。本実施形態においては、光ディスクのチルトのみならず、対物レンズのチルトを考慮したチルト制御を説明する。
図9は、本実施形態による光ディスク装置110の機能ブロックの構成を示す。 図9において、実施形態1の光ディスク装置100に含まれる構成要素と同等の構成要素には同じ参照符号を付し、説明を省略する。
本実施形態による光ディスク装置110は、実施形態1による光ディスク装置100に対して、チルト補正係数選択部21を追加して構成されている。チルト補正係数選択部21は、多層光ディスクの記録層毎に、光ディスクのチルト量と対物レンズのチルト量とを変換する係数kn(nは整数)と、オフセットOFSn(nは整数)をペアで保持している。係数knとオフセットOFSnとを「チルト補正係数」と呼ぶ。チルト補正係数選択部21は、層情報に基づいて保持しているチルト補正係数を選択する。なお「層情報」とは、多層の光ディスク24のどの記録層上に光ビームスポットが存在するかを示す情報である。通常は、複数の記録層のうち情報の再生または記録が行われる記録層である。
以下、図10を参照しながら、ディスクのチルト量と対物レンズのチルト量の関係を詳細に説明する。
図10(a)および(b)は、多層の光ディスク24のチルトと対物レンズ1のチルトの関係を示す模式図である。具体的には、図10(a)は、光ディスク24がチルトしていない場合の、光ディスク24と対物レンズ1との関係を示す。図10(b)は、光ディスク24がチルトしている場合の、光ディスク24と対物レンズ1との関係を示す。以下の説明では、多層の光ディスク24には、複数の記録層が層間距離5μm〜70μmで積層されているとする。
まず図10(a)を参照する。第1の記録層22上の点d1に光ビームスポットが位置しているとき、点d1上のコマ収差を最小にし、かつ、再生および記録の特性が最もよい対物レンズ1の角度θ1をθ1=OFS1とする。
また、第2の記録層23上の点d2に光ビームスポットが位置しているとき、点d2上のコマ収差を最小にし、かつ、再生および記録の特性が最もよい対物レンズ1の角度θ2をθ2=OFS2とする。
このOFS1、およびOFS2は光ピックアップの光学系に含まれているコマ収差に起因して定まるものである。光ビームがディスクの保護層を通過する厚さに影響を受けるため、第1の記録層22と第2の記録層23とでは、再生および記録の特性が最もよくなる対物レンズ1の角度は異なる。
次に、図10(b)を参照する。多層の光ディスク24には角度θ5のチルトがある。第1の記録層22上の点d3に光ビームスポットが位置しているとき、点d3上のコマ収差を最小にし、再生および記録の特性が最もよい対物レンズ1の角度θ3は、θ3=k1・ΔFC+OFS1と表すことができる。
この式におけるOFS1の部分は、上述のとおり光ピックアップの光学系に含まれているコマ収差に起因するものであるため、光ディスクのチルト量θ5とは関係なくオフセット量として発生する。一方、ΔFCはθ5と比例の関係で定まるため、k1・ΔFCの部分はθ5に比例して変化する。
続いて、多層の光ディスク24にθ5のチルトがあり、第2の記録層23上の点d4に光ビームスポットが位置しているとき、点d4上のコマ収差を最小にし、再生および記録の特性が最もよい対物レンズ1の角度θ4は、θ4=k2・ΔFC+OFS2と表すことができる。
この式におけるOFS2の部分もまた、光ディスクのチルト量θ5とは関係なくオフセット量として発生する。一方のΔFCはθ5と比例の関係であるため、k2・ΔFCの部分はθ5に比例して変化する。
比例項の係数であるk1、k2は、光ビームがディスクの保護層を通過する厚さに影響を受けるため、第1の記録層22のための比例係数k1と第2の記録層23のための比例係数k2とでは値が異なっている。
上述の係数kn(nは整数)と、オフセットOFSn(nは整数)は、対物レンズ固有の係数であり、対物レンズの設計時に決定される係数である。knは、n層目の記録層に対応したフォーカス駆動差からチルト量に変換する係数(すなわちn層目の記録層に対すコマ収差補正感度)であり、対物レンズ側のディスク表面に近い記録層(手前の記録層)ほど、係数knは小さくなる。係数kn、OFSnはともに、ジッターおよびRF振幅などの信号評価指標に基づき、n層目の記録層を傾けた際の信号評価指標が最良となる対物レンズのチルト量の関係から実験的に求めることができる。
ここでは、ΔFCに対してレンズチルト(対物レンズの角度)を設定する方法について述べているが、ディスクチルト量Dtに対しても同様の関係である。ディスクチルト量Dtの場合は、上記θ3、θ4は、それぞれ、
θ3’=k1’・Dt+OFS1
θ4’=k2’・Dt+OFS2
に相当する。
光ディスク装置110の出荷時において、メーカーはこれらの値を予めチルト補正係数選択部21内のメモリ(図示せず)に保持させておく。そして、光ディスク装置110の使用時において、合焦している記録層に応じてチルト補正係数選択部21がその値を読み出して、チルト制御部19が読み出された値をチルト補正演算に利用する。これにより、光ディスクのチルトのみならず、対物レンズのチルトを考慮したチルト制御を実現できる。なお、kn、OFSnは製造ばらつきの影響を受けるため1台1台製造時に測定し、各光ディスク装置に個別の最適値を記憶させておいてもよい。
図11は、本実施形態による光ディスク装置110のチルト測定手順を示すフローチャートである。
ステップS1において、マイクロコンピュータ8は、移送台15の位置に基づいて、光ビームスポットが存在する、多層光ディスク24の記録層上の半径位置を求め、チルト制御部19に半径情報を出力する。また同時に、ステップS2において、マイクロコンピュータ8はチルト補正係数選択部21に対して、多層光ディスク24のどの記録層上に光ビームスポットが存在するかを示す層情報を出力する。
ステップS3において、チルト補正係数選択部21は、マイクロコンピュータ8からの層情報に従って、保持している係数kn(nは整数)およびオフセットOFSn(nは整数)の組のうち、対応するkn,OFSnを選択し、チルト制御部19に出力する。
ステップS4において、チルト制御部19は、マイクロコンピュータ8の半径情報に従って、ΔFCメモリ6から目的の半径位置に対応するフォーカス駆動差(ΔFC)を取得する。光ディスクをCLV制御およびZCLV制御によって回転させる場合には、実施形態1において説明した方法でΔFCを求める。
ステップS5において、チルト制御部19は、チルト補正係数選択部21により選択された、係数kn(nは整数)およびオフセットOFSn(nは整数)を下記数5に代入して、チルト量y(チルト駆動信号)を求める。
y=kn・ΔFC+OFSn (数5)
たとえば、図10(b)の例において、第1の記録層22におけるチルト量の演算式はy=k1・ΔFC+OFS1、第2の記録層23におけるチルト量の演算式はy=k2・ΔFC+OFS2となる。
ステップS6において、チルト制御部19は得られたチルト駆動信号を出力する。チルト駆動信号は、第1のフォーカスアクチュエータ駆動回路12側のフォーカス駆動信号に加算され、また第2のフォーカスアクチュエータ駆動回路13側のフォーカス駆動信号から減算される。すなわち、チルト制御部19は、第1のフォーカスアクチュエータ駆動回路12および第2のフォーカスアクチュエータ駆動回路13に対し、互いに逆極性のチルト駆動信号を印加する。このチルト駆動信号を利用して対物レンズ1を駆動し、対物レンズ1の角度を変化させることにより、多層の光ディスク24と多層の光ディスク24に照射された光ビームの光軸との傾きを変化させる。これにより、多層の光ディスク24の所望の記録層における光ビームスポットのコマ収差量が低減される(たとえばゼロになる)よう、対物レンズ1を制御するチルト制御を実現することができる。
以上により、多層の記録層を有する光ディスクにおいて、ディスクのチルトに対する対物レンズのチルト制御をする場合、少なくとも1つの記録層でディスクのチルト量の測定、すなわちフォーカス駆動差ΔFCの測定を行えば、他の記録層のディスクのチルト量を測定しなくても対物レンズ1のチルト制御が可能となるため、各記録層で対物レンズ1のチルト最適条件を調整する必要がなくなり、単純な構成で、かつ、短時間の測定で高精度なチルト制御が実現可能となるシステムを提供することができる。
なお、測定対象となる記録層でのディスクのチルト量の測定は、フォーカス駆動差ΔFCを直接測定するのではなく、再生信号の最適条件となる対物レンズ1のチルト量LTを測定することで、間接的に求めても良く、下記数6の演算によりディスクのチルト量である、フォーカス駆動差ΔFCを間接的に求めることができる。
ΔFC=(LT−OFSn)/kn (数6)
ここで、knは、記録層に応じたフォーカス駆動差からチルト量に変換する係数であり、OFSnは記録層に応じた所定のオフセットである。
本発明の光ディスク装置によれば、チルト検出センサーを必要とせず、かつ、チルト量測定中、回転数の違いによるディスク高さの変動の影響を受けないため、CLV制御においても精度の良いチルト制御を行える。これにより、再生され、記録される情報の信頼性が高くなり、光ディスク装置の再生および記録性能が向上する。
(a)は実施形態1による光ディスク装置100の概観図であり、(b)は光ディスク装置100の正面図である。 実施形態1による光ディスク装置100の機能ブロックの構成を示す図である。 光ディスク装置100によるチルト測定方法を模式的に示す図である。 実施形態1による光ディスク装置100のチルト測定手順を示すフローチャートである。 (a)は半径位置Rにおける記録層のFC位置(高さ)と光ディスクの回転数との関係を示す図であり、(b)は所定の半径位置におけるディスク共振時と通常時のディスク変動を示すタイムチャートである。 (a)はドライブ起動時および再生前におけるFC位置(高さ)が測定される光ディスク半径位置の例を示す図であり、(b)は記録開始前におけるFC位置(高さ)が測定される光ディスク半径位置の例を示す図である。 回転数が一致する半径位置30mmおよび44mmにおける記録層のFC位置(高さ)と光ディスクの回転数との関係を示す図である。 (a)は半径位置に応じて異なるCLV制御が行われるときの半径位置と回転数との関係を示す図であり、(b)は(a)に示すCLV制御を行う光ディスク装置100が、記録開始前にFC位置(高さ)を測定する光ディスク半径位置の例を示す図である。 実施形態2による光ディスク装置110の機能ブロックの構成を示す図である。 (a)および(b)はそれぞれ、多層の光ディスク24がチルトしていない場合およびしている場合の、光ディスク24のチルトと対物レンズ1のチルトの関係を示す模式図である。 実施形態2による光ディスク装置110のチルト測定手順を示すフローチャートである。 (a)および(b)はそれぞれ、チルトが発生していない場合およびチルトが発生した場合の、光ディスクの記録層に投影される光ビームの断面形状を模式的に示す図である。 (a)および(b)は、チルト量に対する再生信号のジッターおよびエラー率を示す図である。 (a)および(b)はそれぞれ、反った光ディスクおよび垂れた光ディスクが回転したときの遠心力が発生する方向、および、遠心力に起因する光ディスクの変形方向を示す図である。 光ディスクの形状が回転数に応じて変化することを示す模式図である。 (a)は天板に窪み210を有する光ディスク装置200の概観図であり、(b)は光ディスク装置200の正面図である。
符号の説明
1 対物レンズ
2 フォーカスアクチュエータ
3 光源
4 モータ制御部
5 受光部
7 フォーカスエラー生成器
8 マイクロコンピュータ
9 フォーカス制御部
10 ディスクモータ
12 第1のフォーカスアクチュエータ駆動回路
13 第2のフォーカスアクチュエータ駆動回路
14 フォーカス駆動測定部
15 移送台
16 回転数演算部
17 ホールド信号生成部
18 ΔFCメモリ
19 チルト制御部
20 光ディスク
21 チルト補正係数選択部
22 第1の記録層
23 第2の記録層
24 多層の光ディスク

Claims (10)

  1. 光ディスクを回転させるモータと、
    前記光ディスクに光ビームを照射する光学系と、
    前記光ディスクの半径方向に前記光学系を移動させる移動部と、
    前記光ディスクに垂直な方向への前記光学系の駆動を制御し、前記光ディスクの記録層上に前記光ビームを集束させるフォーカス制御部と、
    前記光ディスク上の異なる半径位置において、前記フォーカス制御部が前記光ビームを集束させたときの各半径位置におけるフォーカス駆動値に基づいて、前記記録層のチルト量を測定するチルト制御部と
    を備え、各半径位置において前記モータが異なる回転数で前記光ディスクを回転させる光ディスク装置であって、
    前記チルト制御部が前記チルト量を測定するときには、前記モータは、前記異なる半径位置のうちのひとつの半径位置に応じた回転数で前記光ディスクを回転させ、かつ、前記光ディスクの回転数を一定に保ち、
    前記光ディスクの回転数が一定に保たれた状態で複数の半径位置で取得された複数のフォーカス駆動値を利用して、前記ひとつの半径位置における前記チルト量を測定する、光ディスク装置。
  2. 前記光学系の光軸と前記光ディスクとの角度を調節するチルト駆動部をさらに備え、
    前記チルト制御部が前記チルト量を測定するとき
    前記チルト制御部は、測定された前記チルト量に基づいて前記光ディスクの記録層における光ビームスポットのコマ収差量を低減するチルト駆動値を生成し、前記チルト駆動部に送る、請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記光ディスクは、回転によって共振が発生する共振回転数を有しており、
    前記光ディスクの回転数が前記共振回転数の±10%の範囲に入るとき、前記フォーカス制御部は、前記異なる半径位置の各々において前記光ビームを集束させたときの前記光学系のフォーカス駆動値は、前記光ディスクの回転周期よりも長い周期で振動し、
    前記チルト制御部は、前記各半径位置の各々において、前記光学系のフォーカス駆動値が振動する周期よりも長い期間にわたって前記フォーカス駆動値を複数取得し、取得した複数のフォーカス駆動値に基づいて代表駆動値を決定する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 前記チルト制御部は、取得した複数のフォーカス駆動値の平均値を、前記代表駆動値として決定する、請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記光ディスク装置が前記光ディスクへ情報を記録する時において、記録を開始する半径位置に応じた回転数で前記光ディスクを回転させ、前記記録を開始する半径位置における前記記録層のチルト量を測定する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  6. 前記光ディスク装置が前記光ディスクへの情報の記録を開始してから終了するまでの期間中、次に情報を記録する半径位置に応じた回転数で前記光ディスクを回転させ、前記次に情報を記録する半径位置における前記記録層のチルト量を測定する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  7. 前記チルト制御部が前記記録層の複数領域の各々において前記チルト量を測定するとき、前記モータは、各測定領域内の少なくとも2点の半径位置で前記光ディスクの回転数を一定に保ち、測定領域を変更するときは前記光ディスクの回転数を変更する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  8. 前記光ディスクは、回転によって共振が発生する共振回転数を有しており、
    前記光ディスクの回転数が前記共振回転数の±10%の範囲内に入るとき、前記チルト制御部は前記チルト量を測定しない、請求項1に記載の光ディスク装置。
  9. 前記チルト制御部は、前記範囲外の回転数において測定されたチルト量に基づく演算によって、前記範囲内で回転する前記光ディスクのチルト量を算出する、請求項8に記載の光ディスク装置。
  10. 前記光ディスクが装填されたときに前記光ディスクを密閉する筐体をさらに備え、前記筐体は前記光ディスクが回転したときに気流を変化させる構造を有さない、請求項1に記載の光ディスク装置。
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