JP5226612B2 - 配線器具取付体 - Google Patents

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Description

本発明は、配線器具を螺子により取り付けるための取付部を有し、取付部の前面に螺子が挿通される挿通孔が形成されるとともに、取付部内に螺子の軸部に係止する螺子取付体が収容された配線器具取付体に関する。
従来より、建物の壁面に配線器具を設置するため、壁裏には配線用ボックス(配線器具取付体)が設置されている。そして、配線用ボックスのボス部(取付部)に収容されたナットに配線器具固定用のビス(螺子)を螺合することにより、配線器具が壁面に設置される。しかし、ビスによる螺合作業は、ビスをドライバーで回転させて締め込んでいかなければならず、大変面倒でかつ時間のかかるものであった。そこで、ナットの替わりにボス部に薄板の金属板よりなる部材(螺子取付体)を収容してなるスイッチボックスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のスイッチボックスは、前面に開口する合成樹脂製のボックスを備え、このボックスの上部内面及び下部内面には箱状をなす取付部が設けられている。また、ボックスの上部及び下部の前面には各取付部にボックスネジを挿入可能なナット孔が形成されている。さらに、ボックスの上部及び下部には、取付部内と連通する電源線引出口が形成されている。取付部内には、ボックスネジが係止可能なスピードナット(螺子取付体)が収容されている。このスピードナットは、中央部に円孔が形成されるとともに、この円孔に接するように切線が形成されている。また、スピードナットは各電源線引出口から取付部内に収容されている。
そして、スイッチボックスを用いて配線器具を壁面に設置するには、壁裏のスイッチボックスに対し、配線器具を保持した取付枠に取り付けたボックスネジをナット孔に挿入するとともに、ボックスネジをスピードナットの円孔に挿入する。すると、スピードナットが弾性変形してボックスネジの螺子部に係止し、ボックスネジのナット孔からの抜け出しが防止される。その結果、取付枠がスイッチボックスに取り付けられるとともに、配線器具がスイッチボックスに取り付けられ、配線器具が壁面に設置される。
登録実用新案第3003240号公報
ところが、特許文献1のスイッチボックスにおいて、スピードナットはボックスネジの円孔への挿入の際に弾性変形して螺子部に係止するため、スピードナットは取付部内で弾性変形可能に収容される必要があり、取付部内の広めの空間に収容されている。さらに、取付部内の空間に連通する電源線引出口は、取付部内へのスピードナットの収容を可能とするとともに、配線器具に接続される電源線を挿通可能とするため、幅広に形成されている。このため、取付部内に収容されたスピードナットが電源線引出口から取付部外へ抜け出てしまうという問題があった。
本発明は、螺子取付体を弾性変形可能に収容空間内に収容しつつ、螺子取付体の収容空間からの抜け出しを防止することができる配線器具取付体を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、配線器具を螺子により取り付けるための取付部を有し、該取付部の前面に前記螺子が挿通される挿通孔が形成されるとともに、前記取付部内に前記螺子の軸部に係止する螺子取付体が収容された配線器具取付体であって、前記螺子取付体は弾性変形可能な基板を備え、該基板には前記螺子の軸部が挿入される挿入孔、及び前記挿入孔に挿入された前記軸部に係止して前記螺子の前記挿入孔に対する反挿入方向への抜け出しを規制する少なくとも一対の係止爪が対向して設けられ、さらに、前記取付部内には、前記基板及び係止爪の弾性変形を許容しつつ前記螺子取付体を収容する収容空間が形成され、前記取付部が、外方に向けて開口部が開口し、かつ前記螺子取付体を収容する収容凹部が形成された取付部本体と、前記取付部本体に取着され前記収容凹部の前記開口部を閉鎖する取着部材とから形成されており、前記取付部本体に前記取着部材が取着されることにより前記取付部内に前記収容空間が区画されるとともに前記取着部材によって前記収容空間内に前記螺子取付体が位置決めされていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配線器具取付体において、前記取着部材は、前記収容凹部内に嵌入されることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の配線器具取付体において、前記取着部材は、前記取付部本体の外面側に取り付けられることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の配線器具取付体において、前記収容空間は、前記取付部への前記螺子の挿入方向に沿って手前側が幅広く、かつ奥側が幅狭に形成されており、前記取着部材には該取着部材の一面から凹設された第1凹部が形成されるとともに、該第1凹部より幅狭な第2凹部が形成され、前記取着部材が前記収容凹部内に挿入されるとともに前記収容空間が区画された状態で前記第1凹部により前記収容空間に前記幅広の空間が形成され前記第2凹部により前記収容空間に前記幅狭の空間が形成されることを要旨とする。
本発明によれば、螺子取付体を弾性変形可能に収容空間内に収容しつつ、螺子取付体の収容空間からの抜け出しを防止することができる。
取付部本体、螺子取付体、及び取着部材を示す分解斜視図。 (a)は配線用ボックスを示す正面図、(b)は取付部内を示す図1の2b−2b線断面図。 取付部内を示す断面図。 配線用ボックスに配線器具を取り付けた状態を示す縦断面図。 第2の実施形態の取付部本体、螺子取付体、及び取着部材を示す斜視図。 (a)は第2の実施形態における取付部を示す正面図、(b)は取付部内を示す縦断面図。 取付部内を示す図6(a)の7−7線断面図。 第3の実施形態の取付部本体、螺子取付体、及び取着部材を示す斜視図。 (a)は第3の実施形態における取付部を示す正面図、(b)は取付部内を示す縦断面図。 (a)は第4の実施形態の取付部本体及び取着部材を示す斜視図、(b)は取付部内を示す断面図。 第1の実施形態における取着部材の別例を示す斜視図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の配線器具取付体を配線用ボックスに具体化した第1の実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。以下の説明において配線用ボックスの「上」「下」は、図1に示す矢印Y1の方向を上下方向とし、「左」「右」は、図1に示す矢印Y2の方向を左右方向とし、「前」「後」は、図1に示す矢印Y3の方向を前後方向とする。
図1に示すように、配線用ボックス11は、前面(一面)に開口する有底四角箱状に形成されている。配線用ボックス11は、矩形板状をなす底壁12と、底壁12の周縁から立設された四つの側壁、すなわち、上側壁13、下側壁14、左側壁15、及び右側壁16とから外郭が形成されている。上側壁13、下側壁14、左側壁15、及び右側壁16それぞれは矩形板状に形成されている。
図2に示すように、上側壁13及び下側壁14の内面それぞれにおいて、上側壁13及び下側壁14の左右方向(長さ方向)における中央部には、細長四角箱状をなす取付部20が、取付部20の左右方向(長辺方向)が上側壁13及び下側壁14の左右方向に沿って延びるように一体形成されている。図4に示すように、取付部20は、配線用ボックス11に対し螺子としてのビス18により配線器具19を取り付けるために配線用ボックス11に設けられている。なお、ビス18は、頭部18aと、外面に螺子が形成された軸部18bとから形成されている。
図1に示すように、取付部20は、上側壁13及び下側壁14の内面から延設された四角箱状の取付部本体23と、この取付部本体23に取着される取着部材25とから形成されている。
取付部本体23は、前面(一面)が上側壁13及び下側壁14の開口端と面一となるように形成されている。また、取付部本体23において、取付部本体23(取付部20)に対するビス18の挿入方向(図1の矢印Xに示す)手前側に位置する壁部23aには、取付部本体23(取付部20)の前面からビス18を挿通可能な挿通孔21が形成されるとともに、この挿通孔21から取付部本体23(取付部20)内にビス18の軸部18bが挿入可能になっている。
図3に示すように、取付部20へのビス18の挿入方向において、挿通孔21より奥側に位置する取付部本体23の壁部23bには、ビス18の軸部18bが通過可能な貫通孔22が形成されている。挿通孔21と貫通孔22は、取付部本体23の厚み方向(ビス18の挿入方向)において互いに対向する位置に形成されている。
図2(b)に示すように、取付部本体23には、挿通孔21が形成された前面に対し直交する面(上側の取付部本体23では上面、下側の取付部本体23では下面)から取付部本体23内へ凹むように収容凹部26が形成されている。この収容凹部26の開口部26aは、挿通孔21が形成された前面に対し直交する面から取付部本体23の外方へ向けて開口している。また、収容凹部26は、取付部本体23の厚み方向に対向する壁部23aと壁部23bの間に形成されている。
収容凹部26は、開口部26aから所定深さまでは細長四角孔状に形成されている。壁部23a,23bそれぞれにおいて、挿通孔21及び貫通孔22よりも開口部26a寄りの位置には係止孔23cが壁部23a,23bを厚み方向に貫通するように形成されている。また、図3に示すように、収容凹部26は、取付部本体23(取付部20)へのビス18の挿入方向に沿った手前側に幅広の第1収容空間31が形成され、ビス18の挿入方向において第1収容空間31より奥側に幅狭の第2収容空間32が形成されている。収容凹部26の内面において第1収容空間31と第2収容空間32の境界に段差33が形成されている。
図1及び図2に示すように、収容凹部26内には、取着部材25が嵌入されるようになっている。取着部材25は、細長板状に形成されるとともに、取着部材25の長さ方向(図1では左右方向)に直交する厚み方向(前後方向)に沿った断面視がU字状に形成されている。取着部材25は、厚み方向に対向する部位同士を近づけたり、離間させたりできるように弾性変形可能に形成されている。また、取着部材25の厚み方向に対向する部位それぞれの外面において、長さ方向の中央部には係止突起25aが形成されている。
そして、取着部材25は、厚み方向に対向する部位同士が近づくように撓み変形させた状態で、係止突起25aが形成された側から収容凹部26内に嵌入可能になっている。収容凹部26に取着部材25が嵌入されると、図2(b)に示すように、撓み変形させた部位が原形状に復帰するとともに、各係止突起25aが係止孔23cに係止するようになっている。係止突起25aが係止孔23cに係止することにより取着部材25が取付部本体23に取着されて取付部20が形成されるとともに、取着部材25によって収容凹部26の開口部26aが閉鎖されるようになっている。
また、開口部26aが取着部材25によって閉鎖されることにより、収容凹部26の内面と、取着部材25の内面とによって取付部20内に収容空間30が形成されるようになっている。この収容空間30に対し、挿通孔21及び貫通孔22が連通しており、挿通孔21に挿通されたビス18は収容空間30を介して貫通孔22へ挿通可能になっている。
各取付部20の収容空間30それぞれには螺子取付体40が収容されている。図1に示すように、螺子取付体40は、平面視が矩形状をなす金属の薄板を所定形状に成形してなるものである。螺子取付体40は、その外郭を形成する基板41を備えるとともに、基板41は初期状態では弧状に湾曲するように形成されている。また、基板41はビス18による押圧によって全体が撓み変形可能に形成されるとともに、基板41は撓み変形した後に、変形する前の原形状に復帰するように弾性変形可能に形成されている。
基板41には、基板41の長辺方向の両側から基板41の中央部に向けて延びる一対の係止爪42が形成されている。各係止爪42は、螺子取付体40を形成する金属板を所定形状に切り欠き、さらに、係止爪42以外の基板41全体を長辺方向に沿って弧状に湾曲させることにより係止爪42の先端側が基板41から突出するように形成されている。すなわち、図3に示すように、係止爪42の先端側は、基板41において、弧状に膨出する側の面から突出している。また、一対の係止爪42は、互いの先端同士を対向させるように基板41から延設されている。
各係止爪42それぞれは、所要の強度を有するとともに、ビス18による押圧によって撓み変形可能に形成され、撓み変形した後に、変形する前の原形状に自身で復帰するように弾性変形可能に形成されている。基板41からの係止爪42の延設方向に沿った係止爪42の長さ(係止爪42の基端から先端までの長さ)と、係止爪42の基端から基板41の先端までの長さは同じになっている。
図1に示すように、各係止爪42の先端それぞれは円弧状に切り欠かれるとともに、その切り欠かれた部位が対向することにより円孔状をなす挿入孔43が形成されている。この挿入孔43の直径は、ビス18の軸部18bにおける直径より僅かに小さく形成されている。基板41において、係止爪42の延設方向(基板41の長辺方向)に直交する短辺方向で挿入孔43を挟む位置には、基板41の撓み変形を補助する切欠部44が形成されている。そして、基板41は、ビス18が挿入孔43に挿入されたときに一対の係止爪42の先端同士の間隔を広げるために撓み変形可能に形成されている。
図3に示すように、上記構成の螺子取付体40は、挿入孔43が取付部本体23の挿通孔21に臨むように収容空間30内に収容されている。ここで、取付部本体23(取付部20)の左右方向(長辺方向でありビス18の挿入方向に直交する方向)に沿った第1収容空間31(収容凹部26)の開口幅は、弧状に湾曲する初期状態における基板41の長辺方向に沿った長さより広く形成されている。また、ビス18の挿入方向に沿った第1収容空間31の開口幅は、初期状態における基板41の厚み方向への全体長さより狭く形成されている。このため、基板41全体は、第1収容空間31と、第1収容空間31に連通する第2収容空間32を利用して収容空間30内に収容されている。すなわち、螺子取付体40は、挿入孔43が基板41の長辺方向両端よりもビス18の挿入方向奥側に位置するように湾曲した状態で収容空間30内に収容されている。
また、基板41において、ビス18の挿入方向奥側の面は段差33(収容凹部26の内面)に当接している。第2収容空間32(収容凹部26)におけるビス18の挿入方向に沿った開口幅は、基板41が段差33に当接した状態で、挿入孔43へのビス18の挿入に伴う基板41の撓み変形、及び係止爪42の撓み変形を許容する長さに設定されている。
さらに、収容空間30内では、螺子取付体40は基板41の長辺方向の中央部が、第2収容空間32に向けて膨出するように配設されている。このため、基板41は、第1収容空間31及び第2収容空間32内で撓み変形が許容されるよう収容されている。
さらに、基板41における係止爪42の基端側となる両端側(基板41の長辺方向両端側)が段差33に当接した状態では、係止爪42は第1収容空間31から第2収容空間32に向けて斜めに延びるとともに、第2収容空間32内に自由端となった状態で配設されている。そして、係止爪42が第2収容空間32内で自由端となった状態で配設されているため、第2収容空間32内での係止爪42の移動(撓み変形)が許容されるようになっている。
また、図2(b)に示すように、収容空間30内では、螺子取付体40は、基板41の長辺方向に沿って延びる一側端が、取着部材25において係止突起25aが形成された側の側端に当接可能になっている。この当接により、螺子取付体40は、挿入孔43が挿通孔21と同軸上に位置するように収容空間30内に位置決めされるとともに収容空間30からの抜け出しが防止されている。
さて、上記構成の配線用ボックス11に配線器具19を取り付けるには、まず、図4に示すように、配線用ボックス11を柱Hに固定する。このとき、配線用ボックス11は、取付部20が上下に位置するように柱Hに固定されるが、上下各取着部材25は、係止突起25aが取付部本体23の係止孔23cに係止することにより収容凹部26からの脱落が防止されている。そして、上下各螺子取付体40は、基板41の長辺方向に延びる一側端が取着部材25に当接可能であるため、上下各螺子取付体40が収容空間30から抜け出ることが防止されている。
次に、配線用ボックス11を前後から挟むように一対の壁材Wを立設し、前方の壁材Wに壁孔Waを穿設して配線用ボックス11を壁表側に臨ませる。次に、配線器具19を配線器具保持枠50に保持させる。続けて、配線器具保持枠50を貫通させた一対のビス18それぞれを、各取付部20の挿通孔21に挿通する。そして、図3に示すように、ビス18を取付部20内に押し込むとともに、螺子取付体40の挿入孔43にビス18を挿入する。このとき、係止爪42それぞれは、ビス18の挿入方向手前側から奥側に向けて斜めに延びている。このため、軸部18bにより両係止爪42の先端が第2収容空間32に向けて押圧されると、係止爪42は第2収容空間32内で移動(撓み変形)するとともに、螺子取付体40において、基板41における係止爪42の基端側となる両端側(基板41の長辺方向の両側)が段差33に当接支持される。
さらに、ビス18を挿入孔43に押し込むと、図3の2点鎖線に示すように、係止爪42が軸部18bによって押圧されることにより基板41全体が撓み変形する。すなわち、基板41は、一対の係止爪42の先端同士が離れて軸部18bの進入が許容されるように、基板41の曲率が移動前(撓み変形前)の曲率より小さくなるように変形する。
このとき、第1収容空間31の長さ方向の両端側では、基板41における係止爪42の基端側となる両端部の反挿入方向への撓み変形が許容され、第2収容空間32では、基板41における中央部の挿入方向への撓み変形が許容される。すなわち、第1収容空間31及び第2収容空間32によって基板41全体の撓み変形が許容される。同時に、第2収容空間32によって係止爪42の移動(撓み変形)が許容される。
その後、撓み変形した係止爪42が弾性変形により原形状に復帰すると、係止爪42の先端が軸部18bに係止する。また、ビス18の螺子取付体40に対する押圧が停止されると、撓み変形した基板41が弾性変形により原形状(初期状態)に復帰する。このとき、第1収容空間31及び第2収容空間32によって基板41全体の原形状への復帰のための変形が許容される。
そして、軸部18bに係止爪42が係止した後、配線器具保持枠50を取付部20に取り付けるために、ビス18を螺子取付体40に対して若干螺進させると、図4に示すように、配線器具19が配線用ボックス11に取り付けられる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)取付部20を形成する取付部本体23には、螺子取付体40を収容する収容凹部26が形成されるとともに、収容凹部26内には取着部材25が嵌入され、取付部本体23と取着部材25とから取付部20が形成される。そして、取着部材25によって収容凹部26の開口部26aが閉鎖されるとともに、取着部材25の内面と収容凹部26の内面とから取付部20内に収容空間30が区画形成される。よって、螺子取付体40(基板41)が収容空間30内に収容された状態において、基板41の弾性変形を許容するために収容空間30が広く形成されていても、取着部材25によって螺子取付体40が収容空間30から取付部20外へ抜け出ることを防止することができる。
(2)収容凹部26に取着部材25を嵌入することにより、螺子取付体40は挿入孔43が、取付部20の挿通孔21と同軸上に位置するように収容空間30内に位置決めされる。よって、挿通孔21に挿入されたビス18を螺子取付体40の挿入孔43に確実に挿入することができる。
(3)取着部材25は、係止突起25aが形成された側から収容凹部26内に嵌入されると、収容凹部26の内面によって取着部材25の厚み方向に対向する部位が近づくように撓み変形し、係止突起25aが係止孔23cに係止すると原形状に復帰する。よって、取着部材25を収容凹部26内に嵌入するだけで取着部材25を収容凹部26内に位置決めすることができ、取着部材25を用いて収容空間30を取付部20内に区画する作業を容易に行うことができる。
(4)収容凹部26には、螺子取付体40における基板41全体の撓み変形を許容する第1収容空間31及び第2収容空間32が形成されるとともに、係止爪42の撓み変形を許容する第2収容空間32が形成されている。このため、係止爪42がビス18によって押圧されたとき、その押圧力が係止爪42を介して基板41に伝わり、基板41全体が第1収容空間31及び第2収容空間32内で撓み変形する。よって、この基板41全体の撓み変形により、係止爪42によるビス18の挿入抵抗が低減され、螺子取付体40へのビス18の挿入作業を容易に行うことができる。一方、係止爪42それぞれは、所要の強度を有し、ビス18を反挿入方向へ移動させても係止爪42が軸部18bに係止した状態が維持され、ビス18の取付部20からの抜け出しを防止することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の配線器具取付体を配線用ボックスに具体化した第2の実施形態を図5〜図7にしたがって説明する。以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図6に示すように、取付部20は、上側壁13及び下側壁14の内面から延設された四角箱状をなす取付部本体35と、この取付部本体35に取着される取着部材60とから形成されている。図5に示すように、取付部本体35には、前面から取付部本体35内に向けて凹む収容凹部36が形成されている。収容凹部36は、取付部本体35の外方に向けて開口する開口部36aが、取付部本体35の長辺方向(左右方向)へ細長に延びる四角孔状に形成されている。取付部本体35の短辺方向(上下方向)に延びる一対の開口縁部には、嵌入凹部35dが凹設されている。
また、図7に示すように、収容凹部36には、取付部20へのビス18の挿入方向に沿った手前側で幅広に形成された第1収容空間37と、ビス18の挿入方向において第1収容空間37より奥側に位置し、かつ第1収容空間37より幅狭に形成された第2収容空間38とが形成されている。収容凹部36の内面には、第1収容空間37と第2収容空間38の境界によって段差39が形成されている。収容凹部36内には螺子取付体40が収容可能になっている。
図5及び図6に示すように、取付部本体35には、取着部材60が取り付けられるようになっている。取着部材60は、平面視がコ字状に形成されている。取着部材60は、矩形板状に形成された閉鎖部61と、この閉鎖部61の長辺方向の両端から閉鎖部61に対し直交する方向へ延設された係止板部62とから形成されている。閉鎖部61の長辺方向に沿った長さは取付部本体35の長辺方向に沿った長さより若干長く形成されるとともに、閉鎖部61の短辺方向に沿った長さは、取付部本体35の短辺方向に沿った嵌入凹部35dの長さより僅かに短くなっている。閉鎖部61の中央部には、ビス18が挿通可能な挿通孔61aが形成されている。
係止板部62の先端内面それぞれには、対向する係止板部62に向けて突出するように係止突起62aが形成されている。そして、閉鎖部61の長辺方向における両側部を嵌入凹部35dに嵌入しつつ、係止板部62の係止突起62aを取付部本体35の後面に係止させることにより、図6(a)に示すように、取着部材60が取付部本体35の外面側に取り付けられている。
取着部材60が取付部本体35の外面側に取り付けられることにより取付部20が形成される。また、取着部材60が取付部本体35の外面側に取り付けられることにより収容凹部36の開口部36a全体が閉鎖部61によって閉鎖されるとともに、取付部本体35にビス18を挿通させる挿通孔61aが設けられる。さらに、図6(b)及び図7に示すように、取着部材60が取付部本体35に取着される(取り付けられる)ことにより、収容凹部36の内面と閉鎖部61の内面によって取付部20内に収容空間70が区画されている。なお、収容空間70は、第1収容空間37と第2収容空間38とからなるとともに、収容空間70内には段差39が設けられている。
収容空間70には螺子取付体40が収容されている。収容空間70では、第1の実施形態と同様に螺子取付体40は基板41及び係止爪42が弾性変形可能に収容されている。また、図7に示すように、収容空間70内では、螺子取付体40は、基板41の長辺方向の両端が、取着部材60の内面に当接可能になっている。この当接により、螺子取付体40は、挿入孔43が挿通孔61aと同軸上に位置するように収容空間70内に位置決めされるとともに収容空間70からの抜け出しが防止されている。
したがって、第2の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(5)取付部20を形成する取付部本体35には、螺子取付体40を弾性変形可能に収容する収容凹部36が形成されるとともに取付部本体35の外面側には取着部材60が取り付けられる。そして、取着部材60によって収容凹部36の開口部36aが閉鎖されるとともに、取着部材60の内面と収容凹部36の内面とから取付部20内に収容空間70が区画形成される。よって、螺子取付体40(基板41)が収容空間70内に収容された状態において、基板41の弾性変形を許容するために収容空間70が広く形成されていても、取着部材60によって螺子取付体40が収容空間70から取付部20外へ抜け出ることを防止することができる。
(6)取付部本体35に取着部材60を取着することにより、螺子取付体40は挿入孔43が、取付部20の挿通孔61aと同軸上に位置するように収容空間70内に位置決めされる。よって、挿通孔21に挿入されたビス18を螺子取付体40の挿入孔43に確実に挿入することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の配線器具取付体を配線用ボックスに具体化した第3の実施形態を図8〜図9にしたがって説明する。以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図9に示すように、取付部20は、上側壁13及び下側壁14の内面から延設された四角箱状をなす取付部本体79と、この取付部本体79に取着される取着部材80とから形成されている。図8に示すように、取付部本体79には、挿通孔21が形成された前面に対し直交する面(上側の取付部本体79では上面、下側の取付部本体79では下面)から取付部本体79内へ凹むように収容凹部46が形成されている。この収容凹部46の開口部46aは、挿通孔21が形成された前面に対し直交する面から取付部本体79の外方へ向けて開口している。また、収容凹部46は、取付部本体79の厚み方向に対向する壁部79aと壁部79bの間に形成されている。
収容凹部46は、開口部46aから収容凹部46の内底面に達するまで細長四角孔状に形成されている。壁部79aにおいて、挿通孔21よりも開口部46a寄りの位置には係止孔79eが壁部79aを厚み方向に貫通するように形成されている。
収容凹部46内には、取着部材80が挿入されるようになっている。取着部材80は矩形板状に形成されている。取着部材80の一面(前面)には、第1凹部81が凹設されるとともに、この第1凹部81より奥側には第1凹部81より幅狭の第2凹部82が凹設されている。第1凹部81と第2凹部82の境界には段差83が形成されている。第1凹部81の大きさは、第1の実施形態の第1収容空間31の大きさと同じであり、第2凹部82の大きさは、第1の実施形態の第2収容空間32の大きさと同じになっている。第1凹部81と第2凹部82の内側には螺子取付体40が収容可能になっている。すなわち、取付部本体79には螺子取付体40が収容可能になっている。
取着部材80において、第1凹部81が開口する側の面(前面)における長辺方向の中央部には係止突起80aが突設されている。また、取着部材80において、第1凹部81が開口しない側の面(後面)における長辺方向の中央部には、ビス18が挿通可能な透孔80bが形成されている。
そして、図9(a)に示すように、第1凹部81が取付部本体79の前面側に臨むように取着部材80を収容凹部46内に挿入しつつ、係止突起80aを取付部本体79の係止孔79eに係止させるとともに、取着部材80の端面を収容凹部46の内底面に当接させることにより取着部材80が取付部本体79に取着されている。取着部材80を収容凹部46に挿入する際、取着部材80の第1凹部81及び第2凹部82内に螺子取付体40が収容され、取着部材80と螺子取付体40が同時に収容凹部46内に挿入される。
取着部材80が取付部本体79に取着されることにより、図9(a)及び(b)に示すように、収容凹部46の開口部46a全体が取着部材80によって閉鎖されている。さらに、取着部材80が取付部本体79に取着されることにより、収容凹部46の内面と取着部材80の内面によって取付部20内に収容空間90が区画されている。なお、収容空間90は、取着部材80の第1凹部81と第2凹部82とからなるとともに、収容空間90内には段差83が設けられている。すなわち、収容空間90は、第1凹部81によりビス18の挿入方向の手前側に幅広の空間が形成されるとともに、第2凹部82によりビス18の挿入方向の奥側に幅狭の空間が形成されている。また、取着部材80の透孔80bにより螺子取付体40の挿入孔43を通過したビス18の軸部18bを通過させることができる。
そして、収容空間90には螺子取付体40が収容されている。収容空間90では、第1の実施形態と同様に螺子取付体40は基板41及び係止爪42が弾性変形可能に収容されている。また、収容空間90内では、螺子取付体40は、基板41の長辺方向に延びる一側端が、取着部材80の内面に当接可能になっている。この当接により、螺子取付体40は、挿入孔43が挿通孔21と同軸上に位置するように収容空間90内に位置決めされるとともに収容空間90からの抜け出しが防止されている。
したがって、第3の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(7)取付部20を形成する取付部本体79には、螺子取付体40を収容する収容凹部46が形成されるとともに収容凹部46には取着部材80が挿入される。そして、取着部材80によって収容凹部46の開口部46aが閉鎖されるとともに、取着部材80の内面と収容凹部46の内面とから取付部20内に収容空間90が区画形成される。よって、螺子取付体40(基板41)が収容空間90内に収容された状態において、基板41の弾性変形を許容するために収容空間90が広く形成されていても、取着部材80によって螺子取付体40が収容空間90から取付部20外へ抜け出ることを防止することができる。
(8)取着部材80には第1凹部81と第2凹部82が形成されており、収容凹部46に取着部材80を挿入すると、収容空間90内に第1凹部81と第2凹部82が区画されるとともに段差83が形成される。そして、第1凹部81と第2凹部82によって、収容空間90を螺子取付体40の弾性変形を許容する空間にすることができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
(第4の実施形態)
以下、本発明の配線器具取付体を配線用ボックスに具体化した第4の実施形態を図10にしたがって説明する。以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図10(b)に示すように、配線用ボックス11の底壁12において、配線用ボックス11の取付部20と対向する位置には、四角孔状の通過孔12aが形成されている。また、図10(a)に示すように、取付部20は、上側壁13及び下側壁14の内面から延設された四角箱状をなす取付部本体91と、この取付部本体91に取着される取着部材95とから形成されている。図10(b)に示すように、取付部本体91には、取付部本体91の後側から取付部本体91内へ凹むように収容凹部92が形成されている。この収容凹部92の開口部92aは、取付部本体91において、挿通孔21が形成された前面に対し対向する後側から取付部本体91の外方へ向けて開口している。取付部本体91の左右両側部には、係止片93が形成されるとともに、この係止片93は弾性変形可能に形成されている。また、係止片93の先端には係止爪片93aが形成されている。
取着部材95は、取付部本体91の収容凹部92内に嵌入されることで取付部本体91に取着されるようになっている。図10(a)に示すように、取着部材95は、閉鎖板部96と、この閉鎖板部96から延設された円筒状の保護部97とから形成されている。取着部材95は、底壁12の通過孔12aを通過させて取付部本体91に取着できるように、閉鎖板部96が矩形板状をなす板部98を備えるとともに、この板部98の長さ方向の両側には側壁部99が延設されている。
両側壁部99の内面には段部99aが形成され、両側壁部99の先端と段部99aとの間には段差が形成されるとともに、段部99aと板部98との間には段差が形成されている。また、両側壁部99の外面には、係止段部99bが形成されている。閉鎖板部96には、ビス18の軸部18bが通過可能な連通孔96aが形成されている。
また、取着部材95において、保護部97は、矩形板状をなすとともに、保護部97の短辺方向への長さは、軸部18bの直径より長くなっている。さらに、ビス18により配線器具19が配線用ボックス11に取り付けられ、軸部18bが取付部20を貫通した状態において、保護部97の長辺方向への長さは、取付部20からの軸部18bの突出長さより長くなっている。
そして、取着部材95を通過孔12aを通過させて取着部材95を配線用ボックス11の底壁12側(後側)から配線用ボックス11内に挿入し、図10(b)に示すように、取着部材95の両側壁部99が、取付部本体91の両係止片93の内側に入り込むように、取着部材95を収容凹部92内に収容する。すると、係止爪片93aが係止段部99bに係止して取着部材95が取付部本体91に取着される。よって、取着部材95は、取付部20の挿通孔21、及び螺子取付体40の挿入孔43に対するビス18の挿入方向と反対方向(すなわち、ビス18の反挿入方向)に沿って取付部本体91に取着される。なお、取着部材95を取付部本体91に取着する際、収容凹部92内に螺子取付体40が収容される。
取着部材95が取付部本体91に取着されることにより、収容凹部92の開口部92a全体が閉鎖板部96によって閉鎖されている。さらに、取着部材95が取付部本体91に取着されることにより、収容凹部92の内面と閉鎖板部96と、側壁部99の内面によって取付部20内に収容空間101が区画されている。収容空間101内には段部99aが設けられている。すなわち、収容空間101は、段部99aによりビス18の挿入方向の手前側に幅広の空間が形成されるとともに、その幅広の空間よりビス18の挿入方向の奥側に幅狭の空間が形成されている。
そして、収容空間101には螺子取付体40が収容されている。収容空間101では、第1の実施形態と同様に螺子取付体40は基板41及び係止爪42が弾性変形可能に収容されている。また、収容空間101内では、螺子取付体40は、基板41の長辺方向に延びる一側端が、取付部本体91の内面に当接可能になっている。この当接により、螺子取付体40は、挿入孔43が挿通孔21と同軸上に位置するように収容空間101内に位置決めされるとともに収容空間101からの抜け出しが防止されている。また、ビス18を取付部20に挿入し、配線器具19を配線用ボックス11に取り付けた状態では、図10(b)の2点鎖線に示すように、螺子取付体40の挿入孔43を通過し、取付部20を貫通したビス18の軸部18bは、保護部97上に配置される。
したがって、第4の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(9)取着部材95には、保護部97が形成されている。そして、螺子取付体40の挿入孔43を通過し、取付部20を貫通したビス18の軸部18bは、保護部97上に配置される。よって、配線用ボックス11内に露出する軸部18bは、その下側から保護部97によって覆われ、保護部97の長辺方向及び短辺方向のいずれからも軸部18bは保護部97外へはみ出していない。このため、取付部本体91に取着部材95が取着された状態で配線用ボックス11内にケーブルが引き込まれた状態では、ケーブルは保護部97の長辺方向の側端又は短辺方向の側端に接触し、保護部97の外側に位置している。よって、配線器具19を配線用ボックス11に取り付けるためにビス18を取付部20に挿通した際、ビス18の軸部18bは保護部97上に配置されるため、保護部97の外側に位置するケーブルに対して、取付部20に挿通された軸部18bが接触することがなく、軸部18bによってケーブルが損傷を受けることを防止することができる。
(10)取着部材95は、取付部20の挿通孔21及び螺子取付体40の挿入孔43に対するビス18の反挿入方向に沿って取付部本体91に取着される。ビス18を用いて配線器具19が配線用ボックス11に取り付けられた状態において、配線器具19を操作する等により、ビス18の反挿入方向に沿った外力が配線器具19を介してビス18、さらには螺子取付体40に作用することがある。このとき、螺子取付体40を取付部20内に位置決めする取着部材95は、ビス18の反挿入方向に沿って取付部本体91に取着されている。このため、上記の外力により螺子取付体40がビス18の反挿入方向へ引っ張られても、取着部材95が取付部本体91から外れてしまうことがなく、取着部材95により螺子取付体40を位置決めした状態を維持することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1の実施形態において、螺子取付体40における基板41の長辺方向に沿って延びる一側端と、取着部材25において係止突起25aが形成された側の側端との間に薄板状をなす介装部材を介装してもよい。そして、取付部本体23に取着部材25と介装部材を取着して、それら取付部本体23と取着部材25と介装部材とから取付部20を形成するとともに収容空間30を区画するようにしてもよい。このように構成した場合、介装部材により、挿入孔43が取付部20の挿通孔21と同軸上に位置するように収容空間30内に螺子取付体40を位置決めすることができる。
○ 第2の実施形態において、取着部材60を取付部本体35に取着した状態において、螺子取付体40における基板41の長辺方向に沿って延びる一側端と、この一側端に対向する取付部本体35の内面との間に薄板状をなす介装部材を介装してもよい。そして、取付部本体35に取着部材60と介装部材を取着して、それら取付部本体35と取着部材60と介装部材とから取付部20を形成するとともに収容空間70を区画するようにしてもよい。このように構成した場合、介装部材により、挿入孔43が取付部20の挿通孔61aと同軸上に位置するように収容空間70内に螺子取付体40を位置決めすることができる。
○ 第3の実施形態において、取付部本体79に取着部材80を取着した状態において、螺子取付体40における基板41の長辺方向に沿って延びる一側端と、この一側端に対向する取着部材80の内面との間に薄板状をなす介装部材を介装してもよい。そして、取付部本体79に取着部材80と介装部材を取着して、それら取付部本体79と取着部材80と介装部材とから取付部20を形成するとともに収容空間90を区画するようにしてもよい。このように構成した場合、介装部材により、挿入孔43が取付部20の挿通孔21と同軸上に位置するように収容空間90内に螺子取付体40を位置決めすることができる。
○ 第4の実施形態において、取付部本体91に取着部材95を取着した状態において、螺子取付体40における基板41の長辺方向に沿って延びる一側端と、この一側端に対向する取付部本体91の内面との間に薄板状をなす介装部材を介装してもよい。そして、取付部本体91に取着部材95と介装部材を取着して、それら取付部本体91と取着部材95と介装部材とから取付部20を形成するとともに収容空間101を区画するようにしてもよい。このように構成した場合、介装部材により、挿入孔43が取付部20の挿通孔21と同軸上に位置するように収容空間101内に螺子取付体40を位置決めすることができる。
○ 第1の実施形態において、図11に示すように、取着部材25は、断面コ字状でなく矩形板状であってもよい。取着部材25の長さ方向の中央部には、凹部25bが取着部材25の幅方向全体に亘って形成されている。そして、取着部材25は、凹部25bによって長さ方向の中央部から撓み変形可能に形成されている。また、取着部材25の長さ方向の両端面それぞれには係止突起25cが形成されている。なお、取付部本体23において、壁部23aの係止孔23cは形成されず、取付部本体23内に係止突起25cが係止可能な係止孔(図示せず)が形成されている。
そして、取着部材25は、長さ方向の両側が近づくように撓み変形させた状態で、収容凹部26内に嵌入可能になっている。収容凹部26に取着部材25が嵌入されると、取着部材25が撓み変形させた状態から原形状に復帰するとともに、各係止突起25cが取付部本体23内の係止孔に係止するようになっている。係止突起25cが係止孔に係止することにより取着部材25が取付部本体23に取着されて取付部20が形成されるとともに、取着部材25によって収容凹部26の開口部26aが閉鎖されるようになっている。
○ 第4の実施形態において、取着部材95の保護部97は、保護部97の幅方向の外側にケーブルを配置して軸部18bがケーブルに接触しないようにできるのであれば矩形板状以外の形状でもよく、例えば、軸部18b全体を包む筒状や、軸部18bの径方向の下側半分だけを包む半筒状でもよい。また、取着部材95において、保護部97は無くてもよい。
○ 収容凹部26,36,46,92が凹設されるとともに、収容凹部26,36,46,92の開口部26a,36a,46a,92aが取着部材25,60,80,95によって閉鎖されるように形成された取付部本体23,35,79,91を、四角枠状をなす配線器具取付枠や、ボックスカバーに設けてもよい。
○ 各実施形態において、螺子取付体40における係止爪42は3つ又は4つ以上形成されていてもよい。
○ 各実施形態において、螺子としてのビス18の代わりにボルトや木螺子を用いてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)枠状又は箱状をなす配線器具取付体に対し螺子により配線器具を取り付けるために前記配線器具取付体に設けられ、前記螺子が挿通可能な挿通孔が前面に形成されるとともに該螺子の軸部に係止する螺子取付体が内部に収容された取付部の構造であって、
前記螺子取付体は、板状をなす弾性変形可能な基板を備え、該基板には、前記螺子の軸部が挿入される挿入孔、及び前記挿入孔に挿入された前記軸部に係止して前記螺子の前記挿入孔に対する反挿入方向への抜け出しを規制する少なくとも一対の係止爪が対向して設けられ、前記取付部内には、前記基板及び係止爪の弾性変形を許容しつつ前記螺子取付体を収容する収容空間が形成され、前記取付部が、外方に向けて開口部が開口し、かつ前記螺子取付体を収容する収容凹部が形成された取付部本体と、前記取付部本体に取着され前記収容凹部の前記開口部を閉鎖する取着部材とから形成されており、前記取付部本体に前記取着部材が取着されることにより前記取付部内に前記収容空間が区画されるとともに前記取着部材によって前記収容空間内に前記螺子取付体が位置決めされている取付部の構造。
11…配線器具取付体としての配線用ボックス、18…螺子としてのビス、18b…軸部、19…配線器具、20…取付部、21,61a…挿通孔、23,35,79,91…取付部本体、25,60,80,95…取着部材、26,36,46,92…収容凹部、26a,36a,46a,92a…開口部、30,70,90,101…収容空間、40…螺子取付体、41…基板、42…係止爪、43…挿入孔、81…幅広の空間としての第1凹部、82…幅狭の空間としての第2凹部。

Claims (4)

  1. 配線器具を螺子により取り付けるための取付部を有し、該取付部の前面に前記螺子が挿通される挿通孔が形成されるとともに、前記取付部内に前記螺子の軸部に係止する螺子取付体が収容された配線器具取付体であって、
    前記螺子取付体は弾性変形可能な基板を備え、該基板には前記螺子の軸部が挿入される挿入孔、及び前記挿入孔に挿入された前記軸部に係止して前記螺子の前記挿入孔に対する反挿入方向への抜け出しを規制する少なくとも一対の係止爪が対向して設けられ、
    さらに、前記取付部内には、前記基板及び係止爪の弾性変形を許容しつつ前記螺子取付体を収容する収容空間が形成され、
    前記取付部が、外方に向けて開口部が開口し、かつ前記螺子取付体を収容する収容凹部が形成された取付部本体と、前記取付部本体に取着され前記収容凹部の前記開口部を閉鎖する取着部材とから形成されており、前記取付部本体に前記取着部材が取着されることにより前記取付部内に前記収容空間が区画されるとともに前記取着部材によって前記収容空間内に前記螺子取付体が位置決めされている配線器具取付体。
  2. 前記取着部材は、前記収容凹部内に嵌入される請求項1に記載の配線器具取付体。
  3. 前記取着部材は、前記取付部本体の外面側に取り付けられる請求項1に記載の配線器具取付体。
  4. 前記収容空間は、前記取付部への前記螺子の挿入方向に沿って手前側が幅広く、かつ奥側が幅狭に形成されており、前記取着部材には該取着部材の一面から凹設された第1凹部が形成されるとともに、該第1凹部より幅狭な第2凹部が形成され、前記取着部材が前記収容凹部内に挿入されるとともに前記収容空間が区画された状態で前記第1凹部により前記収容空間に前記幅広の空間が形成され前記第2凹部により前記収容空間に前記幅狭の空間が形成される請求項1に記載の配線器具取付体。
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