JP5222959B2 - 携帯端末 - Google Patents

携帯端末 Download PDF

Info

Publication number
JP5222959B2
JP5222959B2 JP2010543925A JP2010543925A JP5222959B2 JP 5222959 B2 JP5222959 B2 JP 5222959B2 JP 2010543925 A JP2010543925 A JP 2010543925A JP 2010543925 A JP2010543925 A JP 2010543925A JP 5222959 B2 JP5222959 B2 JP 5222959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
conductive
closed state
capacitive coupling
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010543925A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010073723A1 (ja
Inventor
光博 西園
泰浩 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2010543925A priority Critical patent/JP5222959B2/ja
Publication of JPWO2010073723A1 publication Critical patent/JPWO2010073723A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5222959B2 publication Critical patent/JP5222959B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
    • H01Q1/243Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/24Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the orientation by switching energy from one active radiating element to another, e.g. for beam switching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
    • H01Q9/40Element having extended radiating surface
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/02Constructional features of telephone sets
    • H04M1/0202Portable telephone sets, e.g. cordless phones, mobile phones or bar type handsets
    • H04M1/0206Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings
    • H04M1/0208Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings characterized by the relative motions of the body parts
    • H04M1/0214Foldable telephones, i.e. with body parts pivoting to an open position around an axis parallel to the plane they define in closed position
    • H04M1/0216Foldable in one direction, i.e. using a one degree of freedom hinge

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Description

本発明は、携帯電話機等の携帯端末に関する。
携帯端末としての携帯電話機には、第1の筐体、第2の筐体、及び第1の筐体と第2の筐体とを連結する連結部を備え、使用態様に応じて連結部を介して開状態と閉状態とに移行可能に構成される折り畳み型のものが知られている。このような折り畳み型の携帯電話機では、アンテナを介して外部と通信を行う通信機能を有している。
携帯電話機に用いられるアンテナとして、例えば、特許文献1には、第1の筐体に配置された第1の導電部と第2の筐体に配置された第2の導電部のいずれか一方を給電し、いずれか他方をグランド(接地状態)にすることにより、第1の導電部と第2の導電部のいずれか一方をアンテナとして利用する技術が提案されている。
特開2002−335180号公報
しかしながら、特許文献1で提案された技術では、携帯電話機の開状態においては良好なアンテナ特性を有するが、閉状態においては、第1の導電部の高周波電流の伝送方向と第2の導電部の高周波電流の伝送方向とが互いに逆方向となり、高周波電流同士が互いに打ち消しあうことにより、アンテナ特性が低下してしまうという問題があった。
従って、本発明は、筐体の開閉状態にかかわらずアンテナ特性の低下を抑制することのできる携帯端末を提供することを目的とする。
本発明は、開状態と閉状態との間を移動可能に連結された第1の筐体及び第2の筐体と、前記開状態及び前記閉状態を検出可能に構成される検出部と、前記第1の筐体又は前記第2の筐体のいずれか一方に配置され、グランド部、給電部並びに前記グランド部及び給電部に接続された信号処理部を有する回路部と、前記第1の筐体に配置され、前記回路部の前記グランド部又は前記給電部のいずれか一方に接続された第1の導電部と、前記第2の筐体に配置され、前記回路部の前記グランド部又は前記給電部のいずれか他方に接続された第2の導電部であって、前記開状態における前記第1の導電部及び前記第2の導電部の並び方向において隣接して配置された第1の部分と第2の部分とを有する第2の導電部と、前記検出部により前記閉状態が検出された場合には前記第2の部分を前記第1の部分から高周波的に遮断し、前記開状態が検出された場合には、前記第1の部分と前記第2の部分とを高周波的に結合する制御部とを備え、前記制御部は、前記閉状態が検出された場合には、前記第1の導電部において高周波が流れる向きと前記第1の部分において高周波が流れる向きとが所定角度で交差するように、前記第2の部分を前記第1の部分から高周波的に遮断することを特徴とする携帯端末に関する。
また、前記制御部は、前記閉状態での前記第1の部分における高周波の伝送経路長と、前記開状態での前記第1の部分及び前記第2の部分における高周波の伝送経路長とが異なる長さとなるように前記第2の部分を前記第1の部分から高周波的に遮断し、又は前記第1の部分と前記第2の部分とを高周波的に接続することが好ましい。
また、前記開状態において外部に露出し、前記閉状態において前記第1の筐体又は前記第2の筐体により閉塞される表示部を有し、前記第1の部分における高周波の伝送経路長は、前記表示部を使用しない通信機能を発揮するために使用される高周波の周波数帯に対応する長さであり、前記第1の部分と前記第2の部分における高周波の伝送経路長は、前記表示部を使用する通信機能を発揮するために使用される高周波の周波数帯に対応する長さである、ことが好ましい。
また、前記制御部は、前記第1の部分に伝送される高周波を利用して、前記閉状態において所定の機能を実行している場合には、前記検出部により前記開状態が検出されて、かつ、前記所定の機能の動作が抑制されると、前記第1の部分と前記第2の部分とを接続する、ことが好ましい。
また、前記制御部は、前記第1の部分及び前記第2の部分に伝送される高周波を利用して、前記開状態において所定の機能を実行している場合には、前記検出部により前記閉状態が検出されて、かつ、前記閉状態において前記所定の機能の動作が抑制されると、前記第1の部分と前記第2の部分とを遮断する、ことが好ましい。
また、前記第1の部分には、スリットが形成され、前記スリットにより形成された前記第1の部分における高周波の伝送経路は、前記並び方向における前記第1の導電部の長さと略同一であることが好ましい。
本発明の携帯端末によれば、筐体の開閉状態にかかわらずアンテナ特性の低下を抑制することができる。
本発明の第1実施形態の携帯電話機の外観を示す斜視図である。 操作部側筐体及び表示部側筐体を開いた状態を模式的に示す図である。 操作部側筐体及び表示部側筐体を閉じた状態を側面から模式的に示す図である。 携帯電話機の制御の構成を示すブロック図である。 操作部側筐体及び表示部側筐体を開いた状態における高周波電流の流れを示す図である。 操作部側筐体及び表示部側筐体を閉じた状態における高周波電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態における第1の部分を示す図である。 第3実施形態の携帯電話機の操作部側筐体及び表示部側筐体を開いた状態を模式的に示す正面図である。 第3実施形態の携帯電話機の操作部側筐体及び表示部側筐体を閉じた状態を側面から模式的に示す断面図である。 第1の容量結合部の周囲を示す断面図である。 容量結合部の他の例を示す斜視図である。 第4実施形態の携帯電話機の操作部側筐体及び表示部側筐体を開いた状態を模式的に示す正面図である。 第4実施形態の携帯電話機の操作部側筐体及び表示部側筐体を閉じた状態を側面から模式的に示す断面図である。 第1の容量結合部と第2の容量結合部との近傍の構成を模式的に示す断面図である。 第5実施形態の携帯電話機を開いた状態における内部を模式的に示す正面図である。 第5実施形態の携帯電話機を閉じた状態における内部を示す側面図である。 第1の容量結合部、第2の容量結合部及び調整部についての等価回路を示す図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1により、本発明の好ましい第1実施形態に係る携帯端末としての携帯電話機1における基本構造を説明する。図1は、携帯電話機1を開いた状態を示す外観斜視図である。
図1に示すように、携帯電話機1は、第1の筐体としての操作部側筐体2と、第2の筐体としての表示部側筐体3とを備える。操作部側筐体2と表示部側筐体3とは、ヒンジ機構を備える連結部4を介して開閉可能に連結される。具体的には、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、連結部4を介して連結される。これにより、携帯電話機1は、ヒンジ機構を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に動かすことで開閉状態を形成可能に構成される。
即ち、携帯電話機1は、連結部4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転(回動)することにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを互いに開いた状態である開状態にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態である閉状態にしたりできる。
操作部側筐体2は、その外面がフロントケース2aとリアケース2bとにより構成される。操作部側筐体2は、フロントケース2a側に、操作キー群11と、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部としてのマイク12とが、それぞれ露出するように構成される。
操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作キー14と、各種操作における決定や上下左右方向のスクロール等を行う操作部材としての決定操作キー15とを有する。操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や各種モード、あるいは起動されているアプリケーション等の種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。そして、使用者が各キーを押圧することにより、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
マイク12は、操作部側筐体2の長手方向における連結部4側とは反対の外端部(下端部)側に配置される。つまり、マイク12は、携帯電話機1の開状態において一方の外端部側に配置される。
操作部側筐体2における一方側の側面には、外部機器(例えば、ホスト装置)と通信を行うためのインターフェース(図示せず)が配置される。操作部側筐体2の他方側の側面には、所定の機能が割り当てられているサイドキーと、外部メモリの挿入及び取り出しが行われるインターフェース(図示せず)とが配置される。インターフェースは、キャップにより覆われている。各インターフェースは、不使用時にはキャップにより覆われる。
表示部側筐体3は、その外面がフロントケース3aとリアケース3bとにより構成される。表示部側筐体3におけるフロントケース3aには、各種情報を表示するための表示部21と、通話の相手側の音声を出力するレシーバとしての音声出力部22とが、それぞれ露出して配置される。ここで、表示部21は、液晶パネル、この液晶パネルを駆動する駆動回路、この液晶パネルの背面側から光を照射するバックライト等の光源部等から構成される。
次いで、図2及び図3により、操作部側筐体2及び表示部側筐体3の内部構造について説明する。図2は、携帯電話機1を開いた状態における内部を模式的に示す正面図である。図3は、携帯電話機1を閉じた状態における内部を示す側面図である。尚、図2及び図3においては、仮想的に、操作部側筐体2の内部の構成部材について、第1の導電部31、回路部32等のみを示すと共に、表示部側筐体3の内部の構成部材について、第2の導電部400等のみを示している。
図2及び図3に示すように、操作部側筐体2は、その内部に、詳細にはフロントケース2aとリアケース2bとの間に、第1の導電部31及び回路部32を備えている。第1実施形態では、第1の導電部31及び回路部32は、それぞれ、回路基板50の一部により構成されている。
第1の導電部31は、回路基板50における回路部32を除く領域に形成されたグランドパターンにより構成される。
回路部32は、グランド部35と、給電部36と、グランド部35及び給電部36に接続された信号処理部37とを備える。グランド部35は、第1の導電部31に接続されている。給電部36は、表示部側筐体3に配置された第2の導電部400に高周波的に接続されており、この第2の導電部400に給電を行う。詳細には、給電部36は、後述する第2の導電部400における連結部4側に位置する第1の部分41に接続される。信号処理部37は、RF回路を含んだ無線回路、整合回路、制御回路等によって構成されている。この信号処理部37では、給電部36から供給された信号に対して所定の処理が実行される。
図2及び図3に示すように、表示部側筐体3は、操作部側筐体2に重なる状態を形成可能に操作部側筐体2に連結部4を介して連結されている。表示部側筐体3は、その内部に、詳細にはフロントケース3aとリアケース3bとの間に、第2の導電部400を備えている。この第2の導電部400は、第1の部分41と、第2の部分42と、これらの間に設けられた切替手段としてのスイッチ43とを備える。
第1の部分41及び第2の部分42は、操作部側筐体2及び表示部側筐体3を開いた状態における第1の導電部31及び第2の導電部400の並び方向に沿って互いに隣り合うように配置されている。詳細には、第1の部分41は、連結部4側(図2においては、下側)に配置され、第2の部分42は、連結部4から離れた隣接位置に配置されている。第1の部分41及び第2の部分42は、いずれも導電体によって形成されている。第1の部分41は、例えば、回路基板によって構成され、第2の部分は、例えば、シールドケースによって構成される。
第1実施形態では、第1の部分41の長さ(筐体2,3を開いたときにおける筐体2,3の並び方向に沿った長さ)L1は、第2の部分42の長さL2の半分以下に構成されている。
スイッチ43は、第1の部分41及び第2の部分42を高周波的に接続又は遮断する。より具体的には、スイッチ43は、第1の部分41側及び第2の部分42側のそれぞれに設けられた固定接点の間を可動接点が移動することにより、第1の部分41と第2の部分42とを機械的に接続及び遮断する。
スイッチ43は、第1の部分41及び第2の部分42の間に2箇所に配置され、それぞれのスイッチ43は、第1の部分41及び第2の部分42を接続している。このスイッチ43による第1の部分41と第2の部分42の高周波的な接続及び遮断は、後述の制御部44(図4参照)により制御される。
次に、制御部44によるスイッチ43の制御について、図4を参照しながら説明する。図4は、制御部44によるスイッチ43の制御を説明するための携帯電話機1の機能ブロック図である。
携帯電話機1は、開閉状態に応じてスイッチ43を切り替えるための構成として、検出部としての開閉センサ45と、制御部44と、スイッチ43とを備える。
開閉センサ45は、携帯電話機1の開閉状態を検出する。この開閉センサ45は、操作部側筐体2に配置される磁石と表示部側筐体3に配置されるホール素子(いずれも図示せず)とにより構成され、携帯電話機1の開閉状態を検出する。具体的には、開閉センサ45は、操作部側筐体2と表示部側筐体3との位置関係の違いに伴う磁気の強弱を検出し、検出された結果に基づいて、携帯電話機1が開状態であるか閉状態であるかを判別する。
制御部44は、開閉センサ45により検出された携帯電話機1の開閉状態に応じてスイッチ43を制御する。具体的には、制御部44は、開閉センサ45により携帯電話機1の開状態が検出された場合には、第1の部分41と第2の部分42とを高周波的に接続するようにスイッチ43を切り替える。また、制御部44は、開閉センサ45により携帯電話機1の閉状態が検出された場合には、第1の部分41と第2の部分42とを高周波的に遮断するようにスイッチ43を切り替える。ここで、第1の部分41及び第2の部分42は、第2の導電部400の一部を構成するものであり、携帯電話機1の開状態における第1の導電部31及び第2の導電部400の並び方向(ここでは、携帯電話機1の長手方向)において隣接して配置されて構成される。
以上の構成を備える第1実施形態の携帯電話機1は、表示部側筐体3における第2の導電部400が給電部36に電気的に接続されているため、アンテナの放射素子として機能し、操作部側筐体2における第1の導電部31がグランド部35に電気的に接続されているため、アンテナのグランド部として機能する。このため、表示部側筐体3及び操作部側筐体2の全体によって1個のアンテナが構成されている。
次に、図5及び図6により、第1実施形態の携帯電話機1の開状態及び閉状態それぞれにおける、高周波電流の流れについて説明する。図5は、携帯電話機1の開状態における高周波電流の流れを模式的に示した図である。図6は、携帯電話機1の閉状態における高周波電流の流れを模式的に示した図である。
図5に示すように、携帯電話機1の開状態では、制御部44は、第1の部分41と第2の部分42とを高周波的に接続するようにスイッチ43を切り替える。これにより、表示部側筐体3では、第2の導電部400における第1の部分41と第2の部分42との間で高周波電流が流れる(図5の矢印参照)。
ここで、第1の導電部31は、回路部32のグランド部35に接続されているため、第1の導電部31はアンテナのグランド部として機能する。また、表示部側筐体3の第1の部分41は、給電部36に接続されているため、第1の部分41及び第2の部分42からなる第2の導電部400が給電部36に接続された状態となっている。これにより、高周波電流は図5に矢印で示すように、操作部側筐体2及び表示部側筐体3において、それぞれ、携帯電話機1の長手方向に沿うように流れる。
一方、図6に示すように、携帯電話機1の閉状態では、制御部44は、第1の部分41と第2の部分42とを高周波的に遮断するようにスイッチ43を切り替える。これにより、表示部側筐体3では、第2の導電部400における第1の部分41にのみ高周波電流が流れる(図6の矢印参照)。
ここで、第1の部分41の長さL1は、第2の部分42の長さL2の半分以下に設定されているため、第1の導電部31及び第2の導電部400の並び方向に沿った長さL1(図5参照)は、並び方向と直交する方向の幅L3(図6参照)よりも短くなっている。これにより、表示部側筐体3において、高周波電流は、図6の矢印で示すように、第1の部分41を斜め方向に流れる。この第1の部分41を流れる高周波電流の流れ方向は、第1の導電部31を流れる高周波電流の流れ方向と所定角度を有している。
以上の携帯電話機1によれば、この携帯電話機1の開状態では、第1の部分41と第2の部分42とが高周波的に接続される。これにより、第2の導電部400における第1の部分41及び第2の部分42がアンテナ素子として機能すると共に、第1の導電部31がグランド部として機能し、これら第1の導電部31及び第2の導電部400によりダイポールアンテナを構成できる。
また、携帯電話機1の閉状態では、第2の導電部400における第2の部分42は、第1の導電部31から高周波的に遮断されるため、高周波電流は、第1の部分41を斜め方向に流れる。この高周波電流の流れ方向は、第1の導電部31を流れる高周波電流の流れ方向と所定角度を有しているため、高周波電流の打ち消し合いがなくなり、アンテナ利得の劣化を防止できる。
このように、第1実施形態の携帯電話機1によれば、開状態及び閉状態の両方の状態において好適なアンテナ特性を得られる。
また、制御部44は、携帯電話機1の閉状態での第1の部分41における高周波の伝送経路長と開状態での第1の部分41及び第2の部分42における高周波の伝送経路長とが異なる長さとなるように、第1の部分41と第2の部分42とを高周波的に接続又は遮断をするよう構成されていれば、開状態と閉状態とで異なる周波数の信号が第2の導電部400により送信又は受信されることが可能となるため、開閉状態のいかんにかかわらずアンテナ特性の低下を抑制しつつ、簡易な構成でマルチバンド対応のアンテナが構成されることとなる。
また、このように、携帯電話機1の閉状態での第1の部分41における高周波の伝送経路長と開状態での第1の部分41及び第2の部分42における高周波の伝送経路長とが異なる長さとなるように制御部44が制御を行う場合、第1の部分41における高周波の伝送経路長を、表示部21を使用しない通信機能を発揮するために使用される高周波の周波数帯に対応する長さとし、第1の部分41と第2の部分42における高周波の伝送経路長を、表示部21を使用する通信機能を発揮するために使用される高周波の周波数帯に対応する長さとするのが好ましい。
ここで、表示部21を使用しない機能とは、例えば、GPS(Global Positioning System)通信機能、赤外線通信機能、RFID(Radio Frequency
Identification)等が該当し、表示部21を使用する機能とは、例えば、地上波デジタル放送の受信機能等が該当する。
このようにすれば、表示部21を使用することが想定されない閉状態と、表示部21を使用することが想定される開状態のそれぞれの状態において、マルチバンドに対応する適切な通信が可能となる。
なお、更に好ましい態様として、制御部44は、第1の部分41に伝送される高周波を利用して、閉状態において所定の機能を発揮(実行)しているときに、開閉センサ45により開状態が検出された場合には、所定の機能の動作が抑制されるまでは(一時停止や終了されるまでは)、第1の部分41と第2の部分42とを遮断した状態を維持してもよい。そして、制御部44は、所定の機能の動作が抑制されたことを契機に、第1の部分41と第2の部分42とを接続する。
また、制御部44は、第1の部分41及び第2の部分42に伝送される高周波を利用して、開状態において所定の機能を発揮(実行)しているときに、開閉センサ45により閉状態が検出された場合には、所定の機能の動作が抑制されるまでは(一時停止や終了されるまでは)、第1の部分41及び第2の部分42とを接続した状態を維持してもよい。そして、制御部44は、所定の機能の動作が抑制されたことを契機に、第1の部分41と第2の部分42とを遮断する。
こうすることにより、開状態と閉状態との間で操作部側筐体2と表示部側筐体3とが移動された場合であっても、実行中の所定の機能を継続的に使用することができると共に、所定の機能の動作が抑制された状態においては、マルチバンドに対応する適切な通信が可能となる。
このように第1実施形態の携帯電話機1は、地上波デジタル放送の信号、CDMA(CodeDivision Multiple Access)通信の信号、GPS(Global Positioning System)通信の信号、無線LANによる信号、RFID(Radio Frequency
Identification)による信号等、種々の周波数帯の信号を用いる通信機能を好適に発揮することができる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態における第1の部分41Aを示す。その他の部材は、図1〜図6で示す上記第1実施形態と同じ構成となっている。第1の部分41Aは、図示しない第2の部分42及びこれらの間に配置されたスイッチ43と共に表示部側筐体3の第2の導電部400を構成する。
第1の部分41Aには、スリット47が形成されている。スリット47は、第1の部分41Aに対して少なくとも1箇所が形成される。又、スリット47は、携帯電話機1の開状態における第1の導電部31及び第2の導電部400の並び方向に沿った方向に延びるように形成される。
第2実施形態では、スリット47は、第1の部分41Aの長手方向に延びる対向辺49a、49bに1箇所ずつ形成されている。これらのスリット47は、対向辺49a、49bにおいて、左右にずれた位置に形成されており、図7においては、対向辺49b側のスリット47が右側に位置し、対向辺49a側のスリット47が左側に位置している。また、それぞれのスリット47は、第1の部分41Aにおける第1の導電部31及び第2の導電部400の並び方向に沿った方向に所定の長さとなるように形成されている。
図7の矢印は、携帯電話機1の閉状態における第1の部分41Aでの高周波電流の流れを示している。ここで、第1の部分41Aには、スリット47が形成されているため、高周波電流は矢印で示すように、スリット47を回避するように流れる。この高周波電流は、第1の部分41Aの長手方向に沿って(即ち、第1の部分41Aの横方向)蛇行しながら流れる。この高周波電流の流れ方向は、操作部側筐体2を流れる高周波電流と重ならないため、高周波電流の打ち消し合いがなくなり、アンテナ利得の劣化を防止できる。また、第1の部分41Aにおける高周波電流の流れの長さを長くすることができるため、低い周波数帯域にも対応できる。更には、スリット47の配置等により、高周波電流の流れの長さ(伝送経路)を調整できるため、種々の周波数に対応できるアンテナを構成することが可能となる。なお、開状態と閉状態とで同一の周波数の信号を送受信する場合には、スリット47により調整された高周波電流の流れの長さを開状態における第1の導電部31及び第2の導電部400の並び方向(ここでは携帯電話機1の長手方向)における第1の導電部31の長さと略同一となるように構成すればよい。これにより携帯電話機1の開閉状態にかかわらず同一周波数におけるアンテナ特性の低下を抑制することができる。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、第1及び第2実施形態では、回路部32を操作部側筐体2に配置しているが、表示部側筐体3に配置してもよい。この場合には、表示部側筐体3における第2の導電部を回路部のグランド部に接続する一方、操作部側筐体2における第1の導電部31を回路部の給電部に接続することにより、第1及び第2実施形態と同様に動作することができる。
また、第1及び第2実施形態では、第2の導電部400を、第1の部分41及び第2の部分42からなる2つの導電体部分により構成したが、本発明はこれに限らない。即ち、第2の導電部400を3つ以上の導電体部分により構成してもよい。
また、第1及び第2実施形態では、第1の部分41と第2の部分42とを機械的に接続及び遮断するスイッチ43を用いたが、本発明はこれに限らない。即ち、スイッチ43に替えて共振回路を用いてもよく、また、回路基板に形成した半導体スイッチを用いてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、2つのスイッチ43により第1の部分41と第2の部分42とを接続したが、本発明はこれに限らない。即ち、第1の部分と第2の部分とを、1箇所で接続してもよく、また、3箇所以上で接続してもよい。
また、第1及び第2実施形態では、第1の導電部31及び第2の導電部400を、回路基板により構成したが、本発明はこれに限らない。即ち、第1の導電部31及び第2の導電部400を、シールドケース等によって構成してもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明に係る携帯電話機1の第3実施形態について説明する。第3実施形態については、主として、第1及び第2実施形態とは異なる点を説明し、第1及び第2実施形態と同様の構成について同一符号を付し、説明を省略する。第3実施形態について特に説明しない点については、第1及び第2実施形態についての説明が適宜適用される。
次いで、図8及び図9により、操作部側筐体2及び表示部側筐体3の内部構造について説明する。図8は、携帯電話機1を開いた状態における内部を模式的に示す正面図である。図9は、携帯電話機1を閉じた状態における内部を示す側面図である。
尚、図8及び図9においては、仮想的に、操作部側筐体2の内部の構成部材について、回路部32、第1の導電部31及び第1の容量結合部51等のみを示すと共に、表示部側筐体3の内部の構成部材について、第2の導電部33及び第2の容量結合部52等のみを示している。
図8及び図9に示すように、操作部側筐体2は、その内部に、詳細にはフロントケース2aとリアケース2bとの間に、第1の導電部31、回路部32及び第1の容量結合部51を備えている。本実施形態では、第1の導電部31は、電子部品が実装された回路基板や、この回路基板と導通状態となっているシールド部材等によって構成され、回路部32は、電子部品が実装された回路基板等により構成されている。
第1の導電部31は、回路基板に形成されたグランドパターンにより構成される。
回路部32は、グランド部35と、給電部36と、グランド部35及び給電部36に接続された信号処理部37と、信号線38と、を備える。グランド部35は、第1の導電部31に接続されている。給電部36は、表示部側筐体3に配置された第2の導電部33に高周波的に接続されており、この第2の導電部33に給電を行う。詳細には、給電部36は、信号線38により、後述する第2の導電部33における連結部4側に位置する第1の部分41に接続される。信号処理部37は、RF回路を含んだ無線回路、整合回路、制御回路等によって構成されている。この信号処理部37では、給電部36から供給された信号に対して所定の処理が実行される。
第1の容量結合部51は、回路部32の連結部4側の端部における一側の隅部に配置される。この第1の容量結合部51の詳細については、後述する。
表示部側筐体3は、操作部側筐体2に重なる状態を形成可能に操作部側筐体2に連結部4を介して連結されている。表示部側筐体3は、その内部に、詳細にはフロントケース3aとリアケース3bとの間に、第2の導電部33及び第2の容量結合部52を備えている。本実施形態において、第2の導電部33は、第1の部分41と、第2の部分42と、これらの間に設けられて第1の部分41と第2の部分42とを接続及び分離するスイッチ43(第1の選択部)とによって形成されている。第1の部分41及び第2の部分42は、いずれも電子部品が実装された回路基板やシールドケース等によって構成されている。
第1の部分41及び第2の部分42は、操作部側筐体2及び表示部側筐体3を開いた状態における第1の導電部31及び第2の導電部33の並び方向に沿って相互に隣接するように配置されている。詳細には、第1の部分41は、連結部4側(図8においては、下側)に配置され、第2の部分42は、連結部4と反対側に配置されている。
スイッチ43は、第1の部分41及び第2の部分42を接続する第1の状態と、第1の部分41及び第2の部分42を分離する第2の状態を切り替え可能に構成されている。具体的には、スイッチ43は、第1の部分41側及び第2の部分42側のそれぞれに設けられた固定接点の間を可動接点が移動することにより、第1の部分41と第2の部分42とを機械的に接続及び遮断する。
第2の容量結合部52は、第1の容量結合部51との対応位置に配置されている。詳細には、第2の容量結合部52は、第2の導電部33における第1の部分41の連結部4側の端部における一側の隅部に配置されている。第2の容量結合部52は、表示部側筐体3を操作部側筐体2に重ねた状態で(即ち、携帯電話機1の閉状態で)、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが重なる方向(図9における上下方向)に視た場合に、第1の容量結合部51と重なる位置に位置する。
次に、第1の容量結合部51及び第2の容量結合部52の構成について、図10を参照しながら説明する。図10は、第1の容量結合部51近辺を示す断面図である。第2の容量結合部52も第1の容量結合部51と同様な構成となっている。このため、第1の容量結合部51について説明し、第2の容量結合部52についての説明は省略する。
第1の容量結合部51は、図10に示すように、操作部側筐体2の内壁に配置された板部材55と、先端側がこの板部材55に接触するように配置された導電性ピン53と、一端が第1の導電部31に接続され他端が導電性ピン53の基端側に接続される誘導性部材としてのコイル54と、を備えて構成される。なお、コイル54は、例えば、チップコイル等、他の誘導性部材に代替することが可能である。
板部材55は、フロントケース2aの上面における内表面に設けられている。この板部材55は、例えば、フロントケース2aにインサート成形された板金としたり、樹脂成形されたフロントケース2aの内壁に導電性金属を蒸着したり、導電塗装したり、導電性板金をフロントケース2aの内壁に貼り付けたりして構成される。
コイル54は、導電性ピン53を介して間接的に板部材55と接続される。これにより、導電性ピン53及び板部材55に対してコイル54が接続されることにより第2の容量結合部52とも相まって、コンデンサ及びコイルからなるLC共振回路を形成することができる。つまり、第1の容量結合部51の板部材55と第2の容量結合部52(詳細には、第2の容量結合部52の板状部材)とがLC共振回路のC(コンデンサ)成分を形成し、これに接続されるコイル54がLC共振回路のL(コイル)成分を形成する。
以上の第1の容量結合部51がフロントケース2aの内壁に接し、第2の容量結合部52が第1の容量結合部51と同様に設けられることにより、第1の容量結合部51と第2の容量結合部52との結合距離が短い構造となる。このため、容量結合に有利となる。
図11は、第1の容量結合部51の他の例としての板金部材57を示す図である。板金部材57は、連結片57bの上下端部から板片57a、57cが同じ方向に延びたコ字形となっている。この板金部材57は、板片57a又は板片57cのうちの一方の板片がフロントケース2aの内壁に当接又は近接すると共に、他方の板片が第1の導電部31に接続されることにより、容量結合部として機能する。
以上の第3実施形態の携帯電話機1によれば、表示部側筐体3における第2の導電部33が給電部36に電気的に接続されているため、アンテナの放射素子として機能し、操作部側筐体2における第1の導電部31がグランド部35に電気的に接続されているため、アンテナのグランド部として機能する。このため、携帯電話機1の開状態では、第1の導電部31及び第2の導電部33の全体によってアンテナ(例えば、ダイポールアンテナ)が構成される。
また、携帯電話機1の閉状態では、第1の容量結合部51と第2の容量結合部52とが重なり合い、この重なり合いによって第1の導電部31と第2の導電部33とがコンデンサと等価となる。これにより、第1の導電部31と第2の導電部33とが容量的に結合して、第1の導電部31と第2の導電部33とにより、いわゆるアンテナ(例えば、逆Fアンテナ)が構成される。
以上のように、第3実施形態の携帯電話機1によれば、携帯電話機1の開状態では、第1の導電部31及び第2の導電部33の全体によってアンテナが構成され、良好なアンテナ特性を得られる。一方、携帯電話機1の閉状態では、第1の容量結合部51及び第2の容量結合部52を介して第1の導電部31と第2の導電部33とが容量結合することにより、第1の導電部31及び第2の導電部33をいわゆるアンテナとして機能させられる。このため、携帯電話機1の開状態及び閉状態のいずれの状態においても、良好なアンテナ特性を得ることができる。また、第1の導電部31と第2の導電部33とは容量的に結合されるため、第1の導電部31と第2の導電部33とをそれぞれ操作部側筐体2と表示部側筐体3の内部に配置させることができるため、外部に配置させた場合に比して、静電効果、防水・防塵効果の向上や第1の導電部31と第2の導電部33のサビの抑制等の効果も併せて期待できる。
また、第3実施形態の携帯電話機1によれば、第1の容量結合部51及び第2の容量結合部52を、誘導性を有するコイル54を含んで構成した。これにより、携帯電話機1の閉状態でLC共振回路が形成される。ここで、容量結合によるCは端末構造や結合手段のサイズに依存し、絶えず自由に設定できるものではないが、このようにしてLC共振回路が形成されるため、Lの値によってインピーダンス調整が容易に可能となり、閉状態において、所望の逆Fアンテナを好適に得ることができる。
ここで、第2の部分42から分離した第1の部分41が給電部36によって給電される場合(即ち、第1の部分41だけがアンテナとして機能する場合)において、第1の部分41を所定の周波数Aに共振させる手法を説明する。
まず、スイッチ43によって第1の部分41と第2の部分42とを分離する。若しくは、共振回路等の周波数選択手段により周波数A帯を遮断するような構成とすることにより第1の部分41と第2の部分42とを周波数A帯において高周波的に遮断する。
そして、図8に示すように、第1の部分41における表示部側筐体3の長さ方向と直交する方向に沿った長さ(横方向の長さ)をα、表示部側筐体3の長さ方向に沿った長さ(縦方向の長さ)をβとしたとき、これらを合わせた長さ(α+β)を、周波数Aの波長λに対し、λ/4やλ/2となるように設定する。これにより、第1の部分41を周波数Aに共振させることができる。
また、第1の部分41で共振させる周波数と、LC共振回路で共振する周波数とを略一致させることによっても有効である。具体的には、下記(1)式及び(2)式の条件を満たすように設定する。(1)式及び(2)式において、Lは共振回路のインダクタンス、Cは共振回路の容量、Kは光速である。
A=1/(2π√(L×C)) ・・・(1)
(K/A)/4(又は2)=α+β ・・・(2)
(1)式及び(2)式を満足するような設定とすることにより、第1の容量結合部51及び第2の容量結合部52による結合部分を等価的に短絡状態とすることができるため、携帯電話機1が開状態の時にも閉状態の時にもアンテナとして動作させることができる。
また、第3実施形態の携帯電話機1によれば、第1の状態では、第2の導電部33が第1の部分41及び第2の部分42によって形成された状態となり、第2の状態では、第2の導電部が第1の部分41だけによって形成された状態となる。このようにスイッチ43の選択によって、第1の状態及び第2の状態に変化させることができることにより、複数の周波数に共振することができる。これにより、多共振アンテナを構成することができる。
また、第3実施形態において、携帯電話機1の閉状態では、第2の部分42を第1の部分41から分離した第2の状態とすることが好ましい。即ち、携帯電話機1の閉状態では、第1の部分41だけを操作部側筐体2の第1の導電部31と接続した状態とするものであり、この状態では、第1の部分41において、高周波電流は、斜め方向に流れる。これは、第1の部分41における第1の導電部31及び第2の導電部33の並び方向に沿った長さβ(図8参照)が、並び方向と直交する方向の幅α(図8参照)よりも短くなっているためである。これにより、携帯電話機1の閉状態において、第2の導電部33(第1の部分41)における高周波電流の流れ方向は、第1の導電部31における高周波電流の流れ方向と所定角度を有するので、高周波電流同士が互いに打ち消し合わない。よって、携帯電話機1の閉状態におけるアンテナ特性の低下を防止できる。
第3実施形態の携帯電話機1は、地上波デジタル放送の信号、CDMA(Code Division Multiple Access)通信の信号、GPS(Global Positioning System)通信の信号、無線LANによる信号、RFIDによる信号等に適用することができる。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、第1の容量結合部51及び第2の容量結合部52を、それぞれ操作部側筐体2及び表示部側筐体3の双方に配置しているが、操作部側筐体2又は表示部側筐体3のいずれか一方に配置するだけであってもよい。また、第1の導電部31と第2の導電部33とは、容量結合がされればよいため、第1の容量結合部51と第2の容量結合部52とを介さずとも閉状態で容量結合をするような構成であれば、第1の容量結合部51及び第2の容量結合部52はなくてもよい。
また、第3実施形態では、板部材55、導電性ピン53及びコイル54により第1の容量結合部51及び第2の容量結合部52を構成したが、これに限らない。即ち、第1の導電部31及び第2の導電部33として、電子部品が実装された回路基板を用い、この回路基板に実装された電子部品により第1の容量結合部51及び第2の容量結合部52を構成してもよい。これにより、電子部品の有効活用が可能となる。
また、第2の導電部33を第1の部分41、第2の部分42からなる2つの導電体部分から形成しているが、これに限らず、3つ以上の導電体部分から形成してもよい。
また、第3実施形態においては第1の選択部の一例として第2の導電部33における第1の部分41、第2の部分42の高周波的な遮断及び結合を行うスイッチ43として機械的なスイッチを示しているが、第1の選択部はこれに限らず共振回路や回路基板に形成した半導体スイッチであってもよい。
<第4実施形態>
次に、本発明に係る携帯電話機1の第4実施形態について説明する。第4実施形態については、主として、第3実施形態とは異なる点を説明し、第3実施形態と同様の構成について同一符号を付し、説明を省略する。第4実施形態について特に説明しない点については、第3実施形態についての説明が適宜適用される。
図12は、第4実施形態の携帯電話機1を開いた状態における内部を模式的に示す正面図である。図13は、第4実施形態の携帯電話機1を閉じた状態における内部を示す側面図である。
第4実施形態の携帯電話機1は、第3の容量結合部58と、第4の容量結合部59と、信号線39と、スイッチ40とを備える点が上述した第3実施形態とは主として異なる。
図12及び図13に示すように、第3の容量結合部58は、回路部32のマイク12側の端部における隅部に配置される。なお、第3の容量結合部58は、第4の容量結合部59と容量結合されていればよく、必ずしも回路部32のマイク12側の端部における隅部に配置されていなくてもよい。
第4の容量結合部59は、表示部側筐体3を操作部側筐体2に重ねた状態で(即ち、携帯電話機1の閉状態で)、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが重なる方向(図13における上下方向)に視た場合に、第3の容量結合部58と重なる位置に配置される。即ち、第4の容量結合部59は、第2の導電部33における第2の部分42の連結部4側の端部における隅部に配置されている。
信号線38は、第1の部分41と電気的に接続されると共に、連結部4を介してスイッチ40と接続されている。信号線39は、第2の部分42と電気的に接続されると共に、連結部4を介してスイッチ40と接続されている。
スイッチ40(第2の選択部)は、第1の部分41及び給電部36を電気的に接続する第1の接続状態と、第2の部分42及び給電部36を電気的に接続する第2の接続状態とのいずれか一方を選択する。
具体的には、スイッチ40は、操作部側筐体2側に配置され、信号線38側の固定接点40a、又は信号線39側の固定接点40bのいずれか一方と、可動接点40cとが接続することにより、第1の接続状態と第2の接続状態とを選択する。
次に、携帯電話機1がアンテナとして機能する場合の具体的な動作例について図13を参照しながら説明する。
携帯電話機1の閉状態において、スイッチ40は、第1の部分41及び給電部36を接続する第1の接続状態を選択する。また、スイッチ43は、第1の部分41と第2の部分42とを分離する第2の状態を選択する。そして、第1の導電部31及び第1の部分41は、第1の容量結合部51及び第2の容量結合部52(第1の容量結合部)により容量的に結合する。なお、スイッチ40及びスイッチ43は、制御部(不図示)によって適宜切り替え制御が行われる。
即ち、第1の部分41、給電部36、第1の容量結合部51、第2の容量結合部52及び第1の導電部31は、例えば、使用周波数帯faで共振するアンテナ素子(例えば、逆Fアンテナ)として構成される。
このような構成においては、第1の部分41は、アンテナ素子における放射素子として動作する。また、給電部36は、第1の部分41に給電し、第1の容量結合部51及び第2の容量結合部52は、短絡部として動作する。更に、第1の導電部31は、アンテナ素子におけるグランド側として動作する。
一方、携帯電話機1の閉状態において、スイッチ40は、第2の部分42及び給電部36を接続する第2の接続状態を選択する。また、スイッチ43は、第1の部分41と第2の部分42とを分離する第2の状態を選択する。そして、第1の導電部31及び第2の部分42は、第3の容量結合部58及び第4の容量結合部59(第2の容量結合部)により容量的に結合する。
即ち、第2の部分42、給電部36、第3の容量結合部58、第4の容量結合部59及び第1の導電部31は、例えば、使用周波数帯fbで共振するアンテナ素子(例えば、逆Fアンテナ)として構成される。
このような構成においては、第2の部分42は、アンテナ素子における放射素子として動作する。また、給電部36は、第2の部分42に給電し、第3の容量結合部58及び第4の容量結合部59は、短絡部として動作する。更に、第1の導電部31は、アンテナ素子におけるグランド側として動作する。なお、使用周波数帯fa及びfbは、放射素子として動作する第1の部分41又は第2の部分42の長手方向の長さと短手方向の長さとに基づき設定される。
また、上述した第1及び第2実施形態では、容量結合部が容量的に結合する構成例について示したが、第1の導電部31と第2の導電部33とは、直接的に接続してもよい。
図14は、第1の結合部51´と、第2の結合部52´との近傍の構成を模式的に示す断面図である。図14(A)は、板金部材521´及び板金部材522´を第1の結合部51´及び第2の結合部52´として用いた場合の構成を示す断面図であり、図14(B)は、板金部材521´及び導電性ピン523´及びコイル524´を第1の結合部51´及び第2の結合部52´として用いた場合の構成を示す断面図である。ここで、第3の結合部58´及び第4の結合部59´も同様の構成となっているため、第1の結合部51´及び第2の結合部52´について説明し、第3の結合部58´及び第4の結合部59´についての説明は省略する。
図14(A)に示す板金部材521´及び板金部材522´は、板金部材57´に相当する。詳細には、板金部材521´は、板片57a´又は板片57c´のうちの一方の板片がフロントケース2aの外壁と同一平面上に配置され、他方の板片が第1の導電部31に接続される。同様にして、板金部材522´は、板片57a´又は板片57c´のうちの一方の板片がフロントケース3aの外壁と同一平面上に配置されると共に、他方の板片が第2の導電部33に接続される。
そして、携帯電話機1の閉じ状態において、板金部材521´のフロントケース2aの外壁と同一平面上に配置される板片及び板金部材522´のフロントケース3aの外壁と同一平面上に配置される板片は、互いに当接し、高周波的に接続される。
図14(B)に示す導電性ピン523´及びコイル524´は、それぞれ導電性ピン53´及びコイル54´に相当する。また、導電性ピン523´の先端部は、フロントケース2aの内壁を介して外部に露出する。そして、携帯電話機1の閉じ状態において、板金部材521´のフロントケース2aの外壁と同一平面上に配置される板片及び導電性ピン523´の先端部は、互いに当接し、高周波的に接続される。
第4実施形態の携帯電話機1によれば、以下の効果を奏することができる。
第4実施形態の携帯電話機1は、携帯電話機1の閉状態において、第1の部分41及び給電部36を接続する第1の接続状態と、第2の部分42及び給電部36を接続する第2の接続状態とを選択するスイッチ40を備える。このため、第1の接続状態と第2の接続状態とで異なる使用周波数帯に対応させることができる。従って、携帯電話機1は、開状態、閉状態における第1の接続状態及び第2の接続状態で異なる複数の使用周波数帯に対応する、いわゆるマルチバンドアンテナを実現できる。
また、第4実施形態の携帯電話機1では、第1の接続状態及び第2の接続状態において、アンテナ素子の特性を変動させることができる。このため、アンテナ素子のインピーダンス整合を好適に行うことができる。
また、第4実施形態の携帯電話機1では、携帯電話機1の閉じ状態において、複数の使用周波数帯に対応するため、携帯電話機1の閉じ状態でアンテナ素子を用いる機能(例えば、GPS、無線LAN、Bluetooth(登録商標)等)をより好適に動作させることができる。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態においてはスイッチ40及びスイッチ43として機械的なスイッチを示しているが、これに限らず共振回路や回路基板に形成した半導体スイッチであってもよい。
また、第2の導電部33を第1の部分41、第2の部分42からなる2つの導電体部分から形成しているが、これに限らず、3つ以上の導電体部分から形成してもよい。
<第5実施形態>
次に、本発明に係る携帯電話機1の第5実施形態について説明する。第5実施形態については、主として、第3実施形態とは異なる点を説明し、第3実施形態と同様の構成について同一符号を付し、説明を省略する。第5実施形態について特に説明しない点については、第3実施形態についての説明が適宜適用される。
図15は、第5実施形態の携帯電話機1を開いた状態における内部を模式的に示す正面図である。図16は、第5実施形態の携帯電話機1を閉じた状態における内部を示す側面図である。
第5実施形態の携帯電話機1は、調整部34を備える点が上述した第3実施形態とは主として異なる。
図15及び図16に示すように、回路部32は、調整部34を有する。
調整部34は、信号処理部37と電気的に接続される。そして、調整部34は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが移動して閉状態になり、第1の導電部31と第2の導電部33とが容量的に結合された場合、即ち、第1の容量結合部51と第2の容量結合部52とが容量的に結合された場合、第1の導電部31(第1の容量結合部51)と第2の導電部33(第2の容量結合部52)との間に生じる静電容量を含むリアクタンスの調整を行う。
また、調整部34は、リアクタンスの調整を選択的に行うための第3の選択部を有していてもよい。
次に、図17(A)〜図17(D)を参照しながら調整部34の具体的な構成例について説明する。図17(A)〜図17(D)は、第1の容量結合部51と第2の容量結合部52とが容量的に結合された場合の第1の容量結合部51、第2の容量結合部52及び調整部34についての等価回路を示す図である。なお、図17(A)〜図17(D)において同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
図17(A)に示す等価回路においては、コンデンサC1と、調整部34とが直列に接続されている。コンデンサC1は、第1の容量結合部51と第2の容量結合部52とが容量的に結合された場合、第1の容量結合部51と第2の容量結合部52との間に生じる静電容量を示している。
調整部34は、可変容量ダイオードD1と、コイルL1と備える。
可変容量ダイオードD1は、コンデンサC1とコイルL1との間に電気的に接続される。可変容量ダイオードD1は、図示しない制御部の制御に従い、可変容量ダイオードD1への印加電圧を変化させることにより、可変容量ダイオードD1自体の静電容量を変化させることができる。
コイルL1は、一端が可変容量ダイオードD1と電気的に接続され、他端がグランド部35と電気的に接続される。
このような構成によれば、調整部34は、可変容量ダイオードD1によりコンデンサC1の静電容量と可変容量ダイオードD1の静電容量との合成容量を変化させることができる。これにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが移動して閉状態になり、第1の容量結合部51(第1の導電部31)と第2の容量結合部52(第2の導電部33)とが容量的に結合して、第1の導電部31と第2の導電部33とにより、いわゆるアンテナ(例えば、逆Fアンテナ)が構成される場合、調整部34は、可変容量ダイオードD1及びコイルL1により等価回路におけるリアクタンスを調整することができる。従って、調整部34は、等価回路におけるリアクタンスを調整することによりアンテナの共振周波数を調整することができる。
図17(B)は、コンデンサC1と可変容量ダイオードD1との間に、第3の選択部としてのスイッチSW1及びスイッチSW2並びにコンデンサC2を有する点が図17(A)の等価回路とは異なる。
スイッチSW1は、一端がコンデンサC1と電気的に接続される。また、スイッチSW1は、他端がコンデンサC2を有さない導線A(図17(B)の左側の導線)、又はコンデンサC2を有する導線B(図17(B)の右側の導線)のいずれか一方と電気的に接続される。
スイッチSW2は、一端が導線A又は導線Bのいずれか一方と接続される。また、スイッチSW2は、他端が可変容量ダイオードD1と電気的に接続される。
スイッチSW1及びスイッチSW2は、第1の容量結合部51と第2の容量結合部52とが容量的に結合された場合、図示しない制御部の制御に従い、導線A又は導線Bのいずれか一方に切り替える。スイッチSW1及びスイッチSW2が導線A側に切り替えられると、コンデンサC1と可変容量ダイオードD1とが電気的に接続される。即ち、図17(A)と同様の回路構成となる。この場合、調整部34は、図17(A)と同様に、可変容量ダイオードD1及びコイルL1により等価回路におけるリアクタンスを変化させることができる。
一方、スイッチSW1及びスイッチSW2が導線B側に切り替えられると、コンデンサC1と可変容量ダイオードD1との間にコンデンサC2が電気的に接続される。即ち、コンデンサC1とコンデンサC2とが直列に接続される回路構成となる。この場合、調整部34は、可変容量ダイオードD1及びコイルL1により等価回路におけるリアクタンスを調整すると共に、コンデンサC2が接続される場合とコンデンサC2が接続されない場合とにより等価回路におけるリアクタンスを変化することができる。
ここで、可変容量ダイオードD1を用いた場合の合成容量の変化量は、小さいため、リアクタンスの変化量が小さい。従って、可変容量ダイオードD1は、共振周波数の小さな調整(例えば、同一周波数帯でのチャネル変更や微調整)を行う際に有効である。一方、コンデンサC2を用いる場合の合成容量の変化量は、大きいため、リアクタンスの変化量が大きい。従って、コンデンサC2は、共振周波数の大きな調整(例えば、800MHzから1.5GHzへ調整)を行う際に有効である。
このように図17(B)に示す構成によれば、調整部34は、共振周波数の大きな調整及び小さな調整に対応することができる。従って、調整部34は、より好適にアンテナの共振周波数を調整することができる。
また、図17(C)に示すように、調整部34は、図17(B)の等価回路から可変容量ダイオードD1を取り除いたものを用いてもよい。図17(C)の等価回路において、調整部34は、コンデンサC2が接続される場合とコンデンサC2が接続されない場合とにより等価回路におけるリアクタンスを調整することができる。
また、上述した図17(B)及び図17(C)において、調整部34は、コンデンサC2に代えてコイルを接続してもよい。これにより、調整部34は、スイッチSW1及びスイッチSW2を切り替えることでコイルが接続される場合とコイルが接続されない場合とにより等価回路におけるリアクタンスを調整することができる。
図17(D)に示す等価回路は、図17(A)に示す等価回路と比べて、コンデンサC1と可変容量ダイオードD1との間に、コンデンサC3、コンデンサC4及び第3の選択部としてのスイッチSW3が電気的に接続される点が異なる。
コンデンサC3は、一端がコンデンサC1と電気的に直列に接続され、他端が可変容量ダイオードD1と電気的に直列に接続される。コンデンサC4は、コンデンサC3と並列に接続される。スイッチSW3は、一端がコンデンサC3と可変容量ダイオードD1との間に電気的に接続され、他端がコンデンサC4の可変容量ダイオードD1側と電気的に接続される。
スイッチSW3は、第1の容量結合部51と第2の容量結合部52とが容量的に結合された場合、図示しない制御部の制御に従い、ON状態又はOFF状態のいずれか一方に切り替える。スイッチSW3がON状態に切り替えられると、コンデンサC3とコンデンサC4とが電気的に並列に接続される。即ち、調整部34において、コンデンサC3とコンデンサC4とが並列に接続され、コンデンサC1とコンデンサC3及びC4とが直列に接続される。この場合、調整部34は、コンデンサC1、コンデンサC3、コンデンサC4及び可変容量ダイオードD1による合成容量とコイルL1とにより等価回路におけるリアクタンスを変化させることができる。
一方、スイッチSW3がOFF状態に切り替えられると、コンデンサC4は、コンデンサC3と電気的に接続されない。即ち、調整部34において、コンデンサC1とコンデンサC3とが直列に接続される。この場合、調整部34は、コンデンサC1、コンデンサC3及び可変容量ダイオードD1による合成容量とコイルL1とにより等価回路におけるリアクタンスを変化させることができる。
このような構成によれば、調整部34は、スイッチSW3をON状態又はOFF状態のいずれか一方に切り替えることで、等価回路におけるリアクタンスを調整し、アンテナの共振周波数の調整をより好適に行うことができる。
第5実施形態の携帯電話機1は、開状態ではダイポールアンテナ、閉状態では逆Fアンテナとして機能する。つまり、携帯電話機1は、閉状態でのみ、第1の導電部31及び第2の導電部33が逆Fアンテナとして機能する。従って、携帯電話機1は、調整部34によりリアクタンスを調整して、共振周波数を調整することにより、マルチバンド化にも容易に対応できる。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、調整部34は、リアクタンスを調整する構成として、図17(A)〜図17(D)の構成を示したが、本発明はこれに限定されず、リアクタンスを調整可能な構成であれば、図17(A)〜図17(D)に示した回路構成以外であってもよい。
以上の実施形態では、携帯電話機1について説明したが、本発明は携帯電話機に限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等の携帯端末に適用することができる。
1 携帯電話機(携帯端末)
2 操作部側筐体(第1の筐体)
3 表示部側筐体(第2の筐体)
4 連結部
31 第1の導電部
32 回路部
35 グランド部
36 給電部
37 信号処理部
400 第2の導電部
41、41A 第1の部分
42 第2の部分
43 スイッチ
44 制御部
45 開閉センサ
47 スリット

Claims (6)

  1. 開状態と閉状態との間を移動可能に連結された第1の筐体及び第2の筐体と、
    前記開状態及び前記閉状態を検出可能に構成される検出部と、
    前記第1の筐体又は前記第2の筐体のいずれか一方に配置され、グランド部、給電部並びに前記グランド部及び給電部に接続された信号処理部を有する回路部と、
    前記第1の筐体に配置され、前記回路部の前記グランド部又は前記給電部のいずれか一方に接続された第1の導電部と、
    前記第2の筐体に配置され、前記回路部の前記グランド部又は前記給電部のいずれか他方に接続された第2の導電部であって、前記開状態における前記第1の導電部及び前記第2の導電部の並び方向において隣接して配置された第1の部分と第2の部分とを有する第2の導電部と、
    前記検出部により前記閉状態が検出された場合には前記第2の部分を前記第1の部分から高周波的に遮断し、前記開状態が検出された場合には、前記第1の部分と前記第2の部分とを高周波的に結合する制御部とを備え
    前記制御部は、前記閉状態が検出された場合には、前記第1の導電部において高周波が流れる向きと前記第1の部分において高周波が流れる向きとが所定角度で交差するように、前記第2の部分を前記第1の部分から高周波的に遮断することを特徴とする携帯端末。
  2. 前記制御部は、前記閉状態での前記第1の部分における高周波の伝送経路長と、前記開状態での前記第1の部分及び前記第2の部分における高周波の伝送経路長とが異なる長さとなるように前記第2の部分を前記第1の部分から高周波的に遮断し、又は前記第1の部分と前記第2の部分とを高周波的に接続することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記開状態において外部に露出し、前記閉状態において前記第1の筐体又は前記第2の筐体により閉塞される表示部を有し、
    前記第1の部分における高周波の伝送経路長は、前記表示部を使用しない通信機能を発揮するために使用される高周波の周波数帯に対応する長さであり、前記第1の部分と前記第2の部分における高周波の伝送経路長は、前記表示部を使用する通信機能を発揮するために使用される高周波の周波数帯に対応する長さである、ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
  4. 前記制御部は、前記第1の部分に伝送される高周波を利用して、前記閉状態において所定の機能を実行している場合には、前記検出部により前記開状態が検出されて、かつ、前記所定の機能の動作が抑制されると、前記第1の部分と前記第2の部分とを接続する、ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
  5. 前記制御部は、前記第1の部分及び前記第2の部分に伝送される高周波を利用して、前記開状態において所定の機能を実行している場合には、前記検出部により前記閉状態が検出されて、かつ、前記閉状態において前記所定の機能の動作が抑制されると、前記第1の部分と前記第2の部分とを遮断する、ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
  6. 前記第1の部分には、スリットが形成され、
    前記スリットにより形成された前記第1の部分における高周波の伝送経路は、前記並び方向における前記第1の導電部の長さと略同一であることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
JP2010543925A 2008-12-25 2009-12-25 携帯端末 Expired - Fee Related JP5222959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010543925A JP5222959B2 (ja) 2008-12-25 2009-12-25 携帯端末

Applications Claiming Priority (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008330346 2008-12-25
JP2008329974 2008-12-25
JP2008329974 2008-12-25
JP2008330346 2008-12-25
JP2009127489 2009-05-27
JP2009127489 2009-05-27
JP2009177120 2009-07-29
JP2009177120 2009-07-29
PCT/JP2009/007309 WO2010073723A1 (ja) 2008-12-25 2009-12-25 携帯端末
JP2010543925A JP5222959B2 (ja) 2008-12-25 2009-12-25 携帯端末

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010073723A1 JPWO2010073723A1 (ja) 2012-06-14
JP5222959B2 true JP5222959B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=42287356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010543925A Expired - Fee Related JP5222959B2 (ja) 2008-12-25 2009-12-25 携帯端末

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20110263300A1 (ja)
JP (1) JP5222959B2 (ja)
WO (1) WO2010073723A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5297857B2 (ja) * 2009-03-26 2013-09-25 京セラ株式会社 携帯端末
JP2012134770A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Fujitsu Ltd 無線通信装置
WO2013048053A1 (ko) 2011-09-30 2013-04-04 삼성전자주식회사 무선 충전 모듈을 구비하는 휴대용 단말기
CN103139355A (zh) * 2011-11-22 2013-06-05 索尼爱立信移动通讯有限公司 折叠式电子设备及其开闭模式检测方法
EP3273536B1 (en) * 2016-03-21 2019-08-14 Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd Housing, antenna apparatus and mobile terminal

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001223514A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Sony Corp 携帯用通信装置及びアンテナの指向性制御方法並びにアンテナの送信電力制御方法
JP2002335180A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Mitsubishi Electric Corp 携帯電話機
JP2004056426A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯無線機
JP2005176291A (ja) * 2003-11-18 2005-06-30 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 携帯通信端末
JP2005347855A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯無線機
JP2007074491A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯端末機器
JP2007074366A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Nec Saitama Ltd 携帯型無線機及びその通信周波数設定方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3910112B2 (ja) * 2002-06-21 2007-04-25 シャープ株式会社 カメラ付携帯電話機
JP4091897B2 (ja) * 2003-10-23 2008-05-28 松下電器産業株式会社 携帯無線機
US7659851B2 (en) * 2006-01-11 2010-02-09 Microsoft Corporation Radio frequency certificates of authenticity and related scanners

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001223514A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Sony Corp 携帯用通信装置及びアンテナの指向性制御方法並びにアンテナの送信電力制御方法
JP2002335180A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Mitsubishi Electric Corp 携帯電話機
JP2004056426A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯無線機
JP2005176291A (ja) * 2003-11-18 2005-06-30 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 携帯通信端末
JP2005347855A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯無線機
JP2007074366A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Nec Saitama Ltd 携帯型無線機及びその通信周波数設定方法
JP2007074491A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯端末機器

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010073723A1 (ja) 2010-07-01
US20110263300A1 (en) 2011-10-27
JPWO2010073723A1 (ja) 2012-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1708373B1 (en) Antenna device and radio communication device using the same
JP4358084B2 (ja) 折畳式携帯無線機
US8816913B2 (en) Mobile terminal
JP4572580B2 (ja) 折り畳み式携帯無線機
EP1648095B1 (en) Device and method for antenna matching in portable wireless terminal with built-in antenna
CN104701618A (zh) 具有混合倒f缝隙天线的电子设备
JP2010028413A (ja) 無線通信装置
WO2006062060A1 (ja) 無線機用アンテナ装置及びそれを備えた携帯無線機
CN104064865A (zh) 具有基于隙缝的寄生部件的可调谐天线
WO2005120021A1 (ja) 折畳式携帯無線機
JP5406984B2 (ja) 携帯無線機
KR20090074747A (ko) 휴대 무선기
JP5222959B2 (ja) 携帯端末
WO2012020553A1 (ja) 携帯無線機
JP5121847B2 (ja) 携帯無線機
JP5033200B2 (ja) 短辺方向スライド型無線装置
JP2008294635A (ja) アンテナ装置及び携帯無線機
JP2006325133A (ja) 放送用受信機付き携帯電話
JP2006157787A (ja) 折畳式携帯無線装置
JP4426531B2 (ja) 移動通信端末
JP5341987B2 (ja) 携帯端末
JP2012134770A (ja) 無線通信装置
JP5325087B2 (ja) 移動体無線通信機
JP4915255B2 (ja) 携帯無線機
WO2011067943A1 (ja) 携帯無線機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130311

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5222959

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees