JP5406984B2 - 携帯無線機 - Google Patents

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Description

本発明は、筐体励振を使用したアンテナを有する携帯無線機に関するものであり、特に、筐体を手で保持した際のアンテナ特性の劣化を軽減する技術に関するものである。
携帯無線機の一種である携帯電話機では、多機能化に伴って、装置の小型化および高集積化が望まれている。近年では、多様な構造の携帯電話機が開発されているが、その中でも、上下2つの筐体を備え、この2つの筐体の端部がヒンジ部として蝶着された折り畳み構造の携帯電話機が主流になっている。また、上下2つの筐体がスライド可能に連結されたスライド構造の携帯電話機、および、一つの筐体から構成されるストレート構造の携帯電話機も存在する。
折り畳み構造の携帯電話機には、ヒンジ部においてヒンジ軸を構成する導電性部材をアンテナ素子(アンテナエレメント)として動作させることで、専用のアンテナ素子を不要とし、装置の小型化を図っているものがある(例えば、特許文献1参照)。導電性部材は、上下2つの筐体のうちいずれか一方と電気的に接続されて給電され、他方とは絶縁されるので、他方の筐体の開閉動作の影響を受けること無く、良好なアンテナ特性を維持することが可能となっている。
また、筐体自体をアンテナ素子として動作させることで、装置の小型化を図っている携帯電話機がある。携帯電話機の筐体には、基板のグランドパターンや筐体のフレームなどの、金属からなるグランドが大きく設けられているので、一方の筐体から他方の筐体のグランドに給電を行って励振させることにより、他方の筐体自体をアンテナ素子として利用することが可能となっている。
日本国公開特許公報「特開2007−88692号公報(2007年4月5日公開)」
しかしながら、上記のような筐体励振によるアンテナを有する従来の携帯電話機(携帯無線機)では、給電されている筐体、すなわちアンテナ素子として動作する部分を手で持つと、アンテナ特性が大きく劣化してしまうという問題点を有している。携帯電話機は、用途上、手で保持した状態において電波を受信することが多いため、上記のようなアンテナ特性の劣化に対策を講じる必要がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、筐体励振を使用する場合のように、グランドを給電してアンテナを有する構成において、グランドの近傍を手で保持した場合であっても、アンテナ特性の劣化を軽減することができる携帯無線機を提供することにある。
本発明の携帯無線機は、上記課題を解決するために、第一の給電部、上記第一の給電部に基準電位を提供する第一のグランド、第二の給電部、上記第二の給電部に基準電位を提供する第二のグランド、上記第一の給電部と上記第二のグランドとを電気的に接続する第一の伝送線路、および、上記第二の給電部と上記第一のグランドとを電気的に接続する第二の伝送線路を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第二の給電部から第一のグランドに給電を行うことによって、第一のグランドを励振させ、第一のグランドを、アンテナ素子(第一のアンテナ)として動作させることが可能となる。また、第一の給電部から第二のグランドに給電を行うことによって、第二のグランドを励振させ、第二のグランドを、アンテナ素子(第二のアンテナ)として動作させることが可能となる。
また、第一のアンテナおよび第二のアンテナを同時に動作させている際、第一のグランドの近傍を手で保持した場合は、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。一方、第二のグランドの近傍を手で保持した場合は、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。よって、第一のグランドの近傍および第二のグランドの近傍のいずれかを手で保持した場合であっても、特に例えばダイバーシチなどを使用することで、トータルのアンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
したがって、携帯無線機では、グランドを給電して第一のアンテナおよび第二のアンテナを有する構成において、グランドの近傍を手で保持した場合であっても、アンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
本発明の携帯無線機は、また、上記課題を解決するために、第一の給電部、上記第一の給電部に基準電位を提供する第一のグランド、第二の給電部、上記第二の給電部に基準電位を提供する第二のグランド、ならびに、第一の端子および第二の端子を有する伝送線路を備えており、上記伝送線路の第一の端子は、上記第一の端子と上記第二の端子との間に配置された第一の分岐点を介して、上記第一の給電部と上記第一のグランドとにそれぞれ電気的に接続され、上記伝送線路の第二の端子は、上記第一の分岐点と上記第二の端子との間に配置された第二の分岐点を介して、上記第二の給電部と上記第二のグランドとにそれぞれ電気的に接続されているものであってもよい。
上記の構成によれば、周波数特性を持たせたインピーダンスによって信号を分離したり、切替スイッチによって信号を切り替えたりすることによって、第一の給電部から第一のグランドに給電が行われたり、第二の給電部から第二のグランドに給電が行われることを防止することが可能となる。
それゆえ、第二の給電部から伝送線路を介して第一のグランドに給電することが可能となり、第一のグランドを励振させ、第一のグランドを、アンテナ素子(第一のアンテナ)として動作させることが可能となる。また、第一の給電部から伝送線路を介して第二のグランドに給電することが可能となり、第二のグランドを励振させ、第二のグランドを、アンテナ素子(第二のアンテナ)として動作させることが可能となる。
よって、1つの伝送線路を共用している場合であっても、同一および別々のいずれかの周波数帯で、第一のアンテナと第二のアンテナとを好適に動作させることが可能となる。また、伝送線路が1つで良いので、伝送線路の構成を簡易化することが可能となる。
また、第一のアンテナおよび第二のアンテナを同時に動作させている際、第一のグランドの近傍を手で保持した場合は、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。一方、第二のグランドの近傍を手で保持した場合は、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。よって、第一のグランドの近傍および第二のグランドの近傍のいずれかを手で保持した場合であっても、特に例えばダイバーシチなどを使用することで、トータルのアンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
したがって、携帯無線機では、グランドを給電して第一のアンテナおよび第二のアンテナを有する構成において、グランドの近傍を手で保持した場合であっても、アンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
以上のように、本発明の携帯無線機は、第一の給電部、上記第一の給電部に基準電位を提供する第一のグランド、第二の給電部、上記第二の給電部に基準電位を提供する第二のグランド、上記第一の給電部と上記第二のグランドとを電気的に接続する第一の伝送線路、および、上記第二の給電部と上記第一のグランドとを電気的に接続する第二の伝送線路を備えている構成を有している。
それゆえ、グランドを利用した第一のアンテナおよび第二のアンテナを有する構成において、グランドの近傍を手で保持した場合であっても、アンテナ特性の劣化を軽減することができるという効果を奏する。
本発明における携帯無線機の実施の一形態を示す模式図である。 上記携帯無線機における、容量給電が適用されたときの筐体連結部付近の一構成例を示す模式図であり、(a)は開状態で正面から見たときを示し、(b)は開状態での側面の断面を示す。 上記携帯無線機における、直接給電が適用されたときの筐体連結部付近の一構成例を示す模式図であり、(a)は開状態で正面から見たときを示し、(b)は筐体連結部付近の構造を拡大して示す。 上記携帯無線機における、直接給電が適用されたときの筐体連結部付近の他の構成例を示す模式図である。 上記携帯無線機の通信システムの一例を示すものであり、第一のアンテナおよび第二のアンテナが同一のチューナに接続される場合の構成を示すブロック図である。 上記携帯無線機の通信システムの一例を示すものであり、第一のアンテナおよび第二のアンテナが別々のチューナに接続される場合の構成を示すブロック図である。 本発明における携帯無線機の他の実施の形態を示す模式図である。 本発明における携帯無線機のさらに他の実施の形態を示す模式図である。 本発明における携帯無線機のさらに他の実施の形態を示す模式図である。 本発明における携帯無線機のさらに他の実施の形態を示す模式図である。 本発明における携帯無線機のさらに他の実施の形態を示す模式図である。 本発明における携帯無線機のさらに他の実施の形態を示す模式図である。 本発明における携帯無線機のさらに他の実施の形態を示す模式図である。
以下では、本発明に係る携帯無線機の一例として、携帯電話機を用いて各実施の形態を説明する。但し、本発明に係る携帯無線機は、携帯電話機に限るものではなく、例えば、通話機能が具備されていないTV付き携帯無線機であってもよいし、無線通信機能付きのPDAなどとすることも可能である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(携帯電話機の構成)
図1は、本実施の形態の携帯電話機10の一構成例を示す模式図である。
図1に示すように、本実施の形態の携帯電話機10(携帯無線機)は、第一の筐体11、第二の筐体12、および筐体連結部13を備えている。筐体連結部13は、第一の筐体11の端部と第二の筐体12の端部とが蝶着された部分(ヒンジ構造)であり、筐体連結部13により、第一の筐体11と第二の筐体12とが回動自在に連結されている。つまりは、携帯電話機10は、第一の筐体11と第二の筐体12とが筐体連結部13を軸として回動自在な、折り畳み構造の機器となっている。
第一の筐体11および第二の筐体12は、携帯電話機10の構造部品を収めるものである。第一の筐体11は、第一の給電部14を備えている。第二の筐体12は、第二の給電部16を備えている。また、第一の筐体11および第二の筐体12における図示しない残りの部分には、一般的な携帯電話機の構成が適宜設けられている。ここでは、例えば、第一の筐体11には、表示部、スピーカ、カメラ用の撮像素子、および回路基板などが設けられている(いずれも図示せず)。第二の筐体12には、キー入力用の操作キー、マイク、制御部、および回路基板などが設けられている(いずれも図示せず)。
第一の筐体11および第二の筐体12の材料としては、樹脂材や金属材を用いることができる。また、第一の筐体11および第二の筐体12には、金属フレーム(マグネシウム(Mg)フレームなど)が配設/一体化されていたり、補強用の金属(ステンレス鋼(SUS)やアルミニウム(Al)など)が付加されていてもよい。
また、第一の筐体11は、第一の筐体11内に配置された無線回路および第一の給電部14の基準電位(接地電位)となる第一のグランド15を備えている。第一のグランド15は、第一の筐体11に内蔵される回路基板のグランドパターンや、第一の筐体11の金属フレーム、第一の筐体11の補強用の金属、第一の筐体11に設けられる液晶パネルのグランドパターンなどである。第二の筐体12は、第二の筐体12内に配置された無線回路および第二の給電部16の基準電位(接地電位)となる第二のグランド17を備えている。第二のグランド17は、第二の筐体12に内蔵される回路基板のグランドパターンや、第二の筐体12の金属フレーム、第二の筐体12の補強用の金属(SUSやアルミニウムなど)、シールドケースなどである。
第一の給電部14は、第一の筐体11に内蔵されており、筐体連結部13内に設けられた伝送線路(第一の伝送線路)を介して、第二のグランド17に電気的に接続されている。これにより、第一の給電部14から第二のグランド17に給電が行われる。第一の給電部14は、通信システムの機能に応じた無線回路(図示せず)に電気的に接続されている。
第二の給電部16は、第二の筐体12に内蔵されており、筐体連結部13内に設けられた伝送線路(第二の伝送線路)を介して、第一のグランド15に電気的に接続されている。これにより、第二の給電部16から第一のグランド15に給電が行われる。また、第二の給電部16は、通信システムの機能に応じた無線回路(図示せず)に電気的に接続されている。
なお、伝送線路と第一の給電部14間の接続、伝送線路と第二のグランド17間の接続、伝送線路と第一のグランド15間の接続、並びに、伝送線路と第二の給電部16間の接続は、直流(DC)的な接続でもよいし、高周波(RF)的な接続(例えば容量などによる接続)でもよい。
また、上記各無線回路は、いずれの筐体に搭載されていてもよく、例えば、第一の筐体11および第二の筐体12にそれぞれ配置されていてもよいし、第一の筐体11および第二の筐体12のいずれかにまとめて配置されてもよい。また、通信システムの機能に応じては、無線回路は1つの場合もある。この場合も、無線回路は、第一の筐体11および第二の筐体12のいずれに配置されてもよい。本明細書において、無線回路は、送受信機能を実現する回路部に加えて、行列演算部、制御部なども包含したものを指す。無線回路は、例えば、従来の回路構成(例えば、セルラー通信用回路など)と同様の構成で実現可能であり、回路基板上に設けられる。
(筐体励振を使用したアンテナ動作の原理)
上記構成を有する携帯電話機10は、第一の筐体11をアンテナ素子として動作させるとともに、第二の筐体12をアンテナ素子として動作させることが可能となっている。次に、図1を参照しながら、上記アンテナ素子として動作する原理について説明する。但し、以下の説明は、セット縦方向(図1の携帯電話機10の長手方向)が、セット横方向(図1の携帯電話機10の短手方向)に対して、使用周波数のλ/4に近い場合について述べている。
第二の給電部16から第一のグランド15に給電することによって、図1の矢印Aで図示する方向に電流が流れる(「第一の筐体11を流れる電流(矢印A)>第二の筐体12を流れる電流(矢印B)」)。これにより、第一のグランド15が励振することで、第一のグランド15がアンテナ素子として動作し、第一の筐体11全体でアンテナ性能が確保される。ゆえに、第一の筐体11をアンテナ素子として動作させることが可能となる。
第一の給電部14から第二のグランド17に給電することにより、図1の矢印Cで図示する方向に電流が流れる(「第一の筐体11を流れる電流(矢印D)<第二の筐体12を流れる電流(矢印C)」)。これにより、第二のグランド17が励振することで、第二のグランド17がアンテナ素子として動作し、第二の筐体12全体でアンテナ性能が確保される。ゆえに、第二の筐体12をアンテナ素子として動作させることが可能となる。
したがって、携帯電話機10では、給電点を各筐体に1つずつ配置して、該給電点から別の筐体に向けて給電を行うことによって、筐体励振を使用したアンテナを2つ備えることが可能となる。以下では、第一の筐体11によって実現されるアンテナを第一のアンテナと称し、第二の筐体12によって実現されるアンテナを第二のアンテナと称する。
なお、第一のグランド15および第二のグランド17は、面積が大きい方が良い。理想的には筐体全面に配置されていることが望ましく、面積が大きいほどアンテナとして利用しやすくなる。
(給電方法)
次に、携帯電話機10における筐体への給電方法について説明する。携帯電話機10においては、例えば、容量給電および直接給電などの給電方法を用いることができる。
(1)容量給電
図2は、容量給電が適用された携帯電話機10における、筐体連結部13付近の一構成例を示す模式図であり、(a)は開状態で正面から見たときを示し、(b)は開状態での側面の断面を示す。
図2に示すように、筐体連結部13は、第一の筐体11の端部と第二の筐体12の端部とが互いに重なり合う部分により構成されている。そして、筐体連結部13における、第一の筐体11に第一の給電パッド22が設けられ、第二の筐体12に第二の給電パッド23が設けられている。第一の給電パッド22は、第一のグランド15に電気的に接続されている。第二の給電パッド23は、第二の給電部16に電気的に接続されている。
第一の給電パッド22および第二の給電パッド23は、導電性の部材により構成されており、互いに離間している。ゆえに、第一の給電パッド22と第二の給電パッド23との間においては、直流的に非導通であるが、第一の筐体11と第二の筐体12とが開状態になったときに、互いに向かい合う第一の給電パッド22および第二の給電パッド23の面積および距離によって決定される静電容量で、第一の給電パッド22と第二の給電パッド23とが結合する。つまりは、第一の給電パッド22と第二の給電パッド23とが高周波的に結合(接続)するので、給電を行うことが可能となる。
(2)直接給電
図3は、直接給電が適用された携帯電話機10における、筐体連結部13付近の一構成例を示す模式図であり、(a)は開状態で正面から見たときを示し、(b)は筐体連結部13付近の構造を拡大して示す。
図3の(a)に示すように、第一の筐体11の第一のグランド15と、第二の筐体12の第二の給電部16とを直流的に接続する導体24が設けられている。導体24は、第一の筐体11から第二の筐体12に至るように、筐体連結部13内を通って配置される。導体24は、導電性の部材により構成されている。導体24としては、例えば、同軸ケーブルや、板金、導通ヒンジなどが用いられる。
ここで、図3の(b)は、導体24が導通ヒンジ25およびバネ板金27で実現される場合の構成例を示している。図3の(b)に示すように、導通ヒンジ25は、円柱の形状をなし、一方の端面に突起部26が設けられている。導通ヒンジ25は、突起部26がバネ板金27に接触しながら、筐体連結部13に形成された穴に収容されている。導通ヒンジ25は、バネ性を持つ導通ヒンジバネ部29を有しており、筐体連結部13と電気的に接続されている。これにより、導通ヒンジ25は、第一の筐体11の第一のグランド15と電気的に接続されている。バネ板金27は、第二の筐体12の第二の給電部16と電気的に接続されている。よって、第一のグランド15と第二の給電部16とが直流的に接続されている。
また、導体24の別の構成例として、図4に示すように、フレキシブル基板や細線同軸などにより構成される筐体接続部21に通される、給電パターン28を用いることもできる。
筐体接続部21は、第一の筐体11に設けられた回路基板や、第二の筐体12に設けられた回路基板、グランドなどを電気的に接続するものである。携帯電話機10は、筐体接続部21を適宜備えていてもよい。筐体接続部21は、第一の筐体11から第二の筐体12に至るように、筐体連結部13を通って配置される。筐体接続部21としては、例えば、フレキシブル配線や細線同軸などを用いることができる。給電パターン28は、筐体接続部21に追加したり、筐体接続部21に一体形成することができる。
なお、上記給電方法に関する説明では、説明の便宜上、第二の筐体12側から第一の筐体11側への給電について図示し説明しているが、第一の筐体11側から第二の筐体12側への給電についても同様に適用できる。つまりは、容量給電の場合、第一の給電パッド22および第二の給電パッド23により構成される伝送線路を、第一の給電部14から第二のグランド17への給電用に設ける。この伝送線路では、第一の給電パッド22は第一の給電部14に電気的に接続され、第二の給電パッド23は第二のグランド17に電気的に接続される。直接給電の場合、導体24により構成される伝送線路を、第一の給電部14から第二のグランド17への給電用に設ける。この伝送線路では、導体24は、第一の給電部14と第二のグランド17とを直流的に接続する。
また、第一の筐体11側から第二の筐体12側への給電方法と、第二の筐体12側から第一の筐体11側への給電方法とは、同じ方法を用いてもよいし、異なる方法を組み合わせてもよい。例えば、第一の給電部14と第二のグランド17間の伝送線路(第一の伝送線路)を容量給電を行うように構成し、第二の給電部16と第一のグランド15間の伝送線路(第二の伝送線路)を直接給電を行うように構成することが可能であり、その逆も可能である。
さらに、給電方法としては容量給電および直接給電に限らず、他の給電方法を用いてもよい。よって、第一の伝送線路および第二の伝送線路のうち、一方を容量給電を行うように構成し(入力元と出力先とを高周波的に容量結合にて接続する構成で構成し)、他方を容量給電および直接給電とは異なる別の給電方法を行うように構成することもできる。また、第一の伝送線路および第二の伝送線路のうち、一方を直接給電を行うように構成し(入力元と出力先とを直流的に接続する構成で構成し)、他方を容量給電および直接給電とは異なる別の給電方法を行うように構成することもできる。
(通信システム)
上述のように、携帯電話機10では、第一の筐体11が第一のアンテナとして動作し、第二の筐体12が第二のアンテナとして動作する。そこで、次に、携帯電話機10における、第一のアンテナおよび第二のアンテナを用いた通信システムについて説明する。
携帯電話機10では、携帯電話の通信機能に加えて、携帯電話の通信機能以外の他の機能(TV視聴機能やGPS機能など)を適宜搭載することができる。それゆえ、携帯電話機10に備えられた第一のアンテナおよび第二のアンテナは、いずれかの機能を実現するための無線部のアンテナとして用いることが可能となっている。
また、第一のアンテナおよび第二のアンテナは、同一の通信システムで使用してもよいし、別々の通信システムで使用してもよい。さらに、第一のアンテナおよび第二のアンテナは、ダイバーシチ、切り替え、およびMIMO(Multiple Input Multiple Output)において使用することができる。
ここで、携帯電話機10の通信システムの一例として、図5および図6に、第一のアンテナおよび第二のアンテナを、デジタル放送などの受信専用のアンテナとして使用する場合の通信システムを示す。なお、第一のアンテナおよび第二のアンテナが携帯電話の機能以外の他の機能のために使用される場合は、携帯電話機10には、携帯電話用のアンテナが別途設けられる。このように、携帯電話機10には、搭載させる機能に応じて、第一のアンテナおよび第二のアンテナ以外の他のアンテナが設けられていてもよい。
図5は、第一のアンテナおよび第二のアンテナが同一のチューナに接続される場合の通信システム30Aの構成を示すブロック図である。図5に示すように、通信システム30Aは、第一のアンテナ31、第二のアンテナ32、セルラーアンテナ33、チューナ34、カメラ35、無線通信部36、制御部37、記憶メモリ38、キー入力部39、表示部40、スピーカ41、およびマイク42を備えている。例えば、カメラ35、表示部40、およびスピーカ41は、第一の筐体11に設けられ、チューナ34、無線通信部36、制御部37、記憶メモリ38、キー入力部39、およびマイク42は、第二の筐体12に設けられるが、これに限らない。
制御部37は、チューナ34、カメラ35、無線通信部36、記憶メモリ38、キー入力部39、表示部40、スピーカ41、およびマイク42とそれぞれ電気的に接続されている。制御部37は、チューナ34、カメラ35、および無線通信部36に対し、駆動制御を行ったり、双方向の信号送受信などを行う。また、制御部37は、キー入力部39への入力操作を制御したり、表示部40の画像表示を制御したり、スピーカ41からの音声出力を制御したり、マイク42への音声入力を制御する。さらに、制御部37は、記憶メモリ38にデータ/信号を格納したり、記憶メモリ38からデータ/信号を取得する。
セルラーアンテナ33は、携帯電話用の送受信対応アンテナである。セルラーアンテナ33は、第一の筐体11および第二の筐体12のいずれに設けられていてもよく、無線通信部36に電気的に接続されている。無線通信部36から給電されることによって、セルラーアンテナ33は電波の送受信を行う。セルラーアンテナ33は、GSM(Global System for Mobile Communications:900MHz)帯、DCS(Digital Cellular Systems:1.8GHz)帯、PCS(Personal Communication Services:1.9GHz)帯、およびWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access:2GHz)帯などに共振可能なマルチバンドアンテナとすることもできるし、1つの周波数帯に共振するアンテナとすることもできる。
第一のアンテナ31は、第一の筐体11(第一のグランド15)をアンテナ素子として使用することによって実現されるアンテナである。第二のアンテナ32は、第二の筐体12(第二のグランド17)をアンテナ素子として使用することによって実現されるアンテナである。第一のアンテナ31および第二のアンテナ32は、同一のチューナ34に電気的に接続されている。第一のアンテナ31および第二のアンテナ32は、UHF(Ultra High Frequency:470〜770MHz)帯に共振するアンテナとすることができる。
通信システム30Aが搭載された携帯電話機10では、ダイバーシチ、切り替え、またはMIMOなどを利用することによって、最良の電波(デジタル放送信号)を受信することが可能となる。
図6は、第一のアンテナおよび第二のアンテナが別々のチューナにそれぞれ接続される場合の通信システム30Bの構成を示すブロック図である。図6に示す通信システム30Bは、図5に示した通信システム30Aの構成のうちチューナ34を除いた構成に加えて、第一のチューナ43および第二のチューナ44を備えている。そして、通信システム30Bでは、第一のアンテナ31は第一のチューナ43に電気的に接続され、第二のアンテナ32は第二のチューナ44に電気的に接続されている。
通信システム30Bが搭載された携帯電話機10では、2つのチューナ(第一のチューナ43および第二のチューナ44)が備えられているので、異なるチャンネルのデジタル放送信号を並行して復号することが可能となる。よって、例えば、表示部40の表示領域を分割して、異なるチャンネルの番組映像を同時に表示させることが可能となる。
なお、第一のアンテナ31、第二のアンテナ32、およびセルラーアンテナ33が共振する周波数帯は、上述の周波数帯に限るわけではなく、通信システムの仕様によって適宜変更可能であり、上述した周波数帯以外の周波数帯に共振するものであってもよい。
以上のように、携帯電話機10は、第一の筐体11、第二の筐体12、および、第一の筐体11と第二の筐体12とを連結する筐体連結部13を備え、第一の筐体11と第二の筐体12とが筐体連結部13を軸として回動自在に構成されており、第一の筐体11は、第一の給電部14と第一のグランド15とを備え、第二の筐体12は、第二の給電部16と第二のグランド17とを備え、筐体連結部13は2つの伝送線路を備え、第一の給電部14は、一方の伝送線路を介して第二のグランド17に電気的に接続され、第二の給電部16は、他方の伝送線路を介して第一のグランド15に電気的に接続されている構成を有している。
この構成によれば、第二の給電部16から第一のグランド15に給電を行うことによって、第一のグランド15を励振させ、第一のグランド15すなわち第一の筐体11を、アンテナ素子(第一のアンテナ)として動作させることが可能となる。また、第一の給電部14から第二のグランド17に給電を行うことによって、第二のグランド17を励振させ、第二のグランド17すなわち第二の筐体12を、アンテナ素子(第二のアンテナ)として動作させることが可能となる。
また、第一のアンテナおよび第二のアンテナを同時に動作させている際、第一の筐体11を手で保持した場合は、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。一方、第二の筐体12を手で保持した場合は、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。よって、第一の筐体11および第二の筐体12のいずれかを手で保持した場合であっても、特に例えばダイバーシチなどを使用することで、トータルのアンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
したがって、携帯電話機10では、筐体励振を使用した第一のアンテナおよび第二のアンテナを有する構成において、第一の筐体11または第二の筐体12を手で保持した場合であっても、アンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
また、第一の筐体11および第二の筐体12の両方を手で保持した場合、および、携帯電話機10自体を手で触っていない場合であっても、第一のアンテナの位置と第二のアンテナの位置とは異なっている、よって、アンテナ位置が異なっているので、空間ダイバーシチを使用することが可能となり、従来と比較してアンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
なお、上述した携帯電話機10においては、第一のアンテナおよび第二のアンテナの使用に際して、その向きに制限はない。例えば、表示部が設けられた第一の筐体11を上側にし、第二の筐体12を下側にした縦向きにおいて携帯電話機10を使用することもあれば、TV視聴の際には、第一の筐体11を左側にし、第二の筐体12を右側にした横向きにおいて携帯電話機10を使用することもある。いずれの向きであっても、携帯電話機10では、手で触ったときの保持の仕方にかかわらず、アンテナ特性の劣化を軽減することができる。
また、携帯電話機10は、第一の筐体11と第二の筐体12とが筐体連結部13を軸として回動自在な折り畳み構造を有していたが、これに限るものではない。例えば、第一のアンテナと第二のアンテナとの一定の距離がとれる構造を有していれば、いわゆるスライド型の構造を有する携帯電話機であってもよい。
(変形例)
以上では、主に、両アンテナ(第一のアンテナおよび第二のアンテナ)を受信系のアンテナとして使用することを前提に説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、少なくとも一方のアンテナ(第一のアンテナまたは第二のアンテナ)を送信系または送受信系のアンテナとして使用してもよい。
なお、第一のアンテナ(第一のグランド15)または第二のアンテナ(第二のグランド17)を、受信系のアンテナとして使用する場合は、例えば、第一のアンテナまたは第二のアンテナで受信した信号を、チューナを介してベースバンド部(制御部など)にて処理を行うようになっていればよい。また、第一のアンテナまたは第二のアンテナを、送信系のアンテナとして使用する場合は、ベースバンド部で生成した信号を無線回路でRF信号に変換し、給電部を介して各アンテナに供給し、放射するようになっていればよい。
また、第一の給電部14および第二の給電部16は、互いに異なる無線回路に接続されていてもよいが、同一の無線回路に接続されていてもよい。図9は、第一の給電部14および第二の給電部16が同一の無線回路18に接続されている構成の一例を示す模式図である。
図9に示す構成では、第一の給電部14は基板パターン、同軸ケーブルなどを介して、第一の筐体11内に配置されている無線回路18に接続されている。また、第二の給電部16は同軸ケーブル、フレキシブルケーブル等によって構成される筐体接続部21を介して、第一の筐体11に配置されている無線回路18に接続されている。このように、携帯電話機10では、第一の給電部14および第二の給電部16の両方が、同一の無線回路18に接続していてもよい。このとき、無線回路18は、ダイバーシチ通信用の無線回路など、受信系の無線回路として機能するものであってもよく、MIMO用の無線回路など、送信系の無線回路として機能するものであってもよく、両者の組み合わせであってもよい。
なお、図9では無線回路18が第一の筐体11に配置されている例についての説明を行ったが、無線回路18は第一の筐体11または第二の筐体12のいずれの筐体に配置されているものであってもよい。
また、第一の給電部14および第二の給電部16に接続される無線回路は同一のシステムで使用されるものに限定されず、互いに異なるシステムで使用されるものであってもよい。図10は、第一の給電部14および第二の給電部16が互いに異なるシステムで動作する無線回路に接続されている構成の一例を示す模式図である。
図10に示す構成では、第一の筐体11内には、DTVに対応した第一の無線回路18(第一の周波数帯で動作)が配置されており、第二の筐体12内には、無線LANに対応した第二の無線回路19(第二の周波数帯で動作)が配置されている。無線回路は、従来の回路構成と同様の構成で実現可能であり、例えば、各筐体内に配置された回路基板上に設けられていればよい。なお、第一の給電部14および第二の給電部16が互いに異なるシステムで動作する無線回路に接続されている場合においても、無線回路が第一の筐体11および第二の筐体12にそれぞれ設けられている必要はなく、何れか一方にまとめて配置されていてもよい。
なお、第一の給電部14と第二の給電部16が、互いに異なるシステムで使用される(互いに異なる使用周波数帯で使用される)無線回路に接続されている場合、各給電部の配置を調整することにより、第一のグランド15において流れる電流の向きと、第二のグランド17において流れる電流の向きとを直交させることが好ましい。両アンテナ(第一のグランド15および第二のグランド17)に流れる電流をほぼ直交させることにより、両アンテナ間の結合量を小さくすることができ、他方のアンテナからの影響による劣化を抑制し、良好なアンテナ特性を確保することができる。
ここで、本実施系の形態では、第一のアンテナおよび第二のアンテナ共に、λ/4系で共振させて使用するため、給電点から長手方向または短手方向のいずれか一方のグランド端のうち、電気長がλ/4に近い方向に電流が流れる。そのため、セット横方向(グランドの短手方向)の方が、セット縦方向(グランドの長手方向)よりも、使用周波数のλ/4に近い場合、セット横方向のグランドの電気長が使用周波数の波長λの4分の1に近い方で使用するシステムの給電部を、セット横方向に対して外側に配置することによって、グランドの横方向に電流を流すことも可能である。もう一方の給電点に接続しているグランドの電流をセット縦方向に流すことにより、両アンテナのグランドに流れる電流をほぼ直交させることが可能となり、両アンテナ間の結合量が小さくなり、他方のアンテナによる劣化の小さい良好なアンテナ特性を確保することが可能となる。
例えば、第一のグランド15の短手方向の長さと第二の周波数帯の波長の4分の1との差が、第二のグランド17の短手方向の長さと第一の周波数帯の波長の4分の1との差よりも小さい場合には、第一のグランド15の短手方向の端部に対して給電することにより、第一のグランド15に流れる電流の方向を短手方向として、両アンテナに流れる電流を直交させることができる。第一のグランド15の短手方向の端部に対して給電するためには、第二の給電部16が、第一のグランド15の短手方向の端部に接続していればよい。
一方、第一のグランド15の短手方向の長さと第二の周波数帯の波長の4分の1との差が、第二のグランド17の短手方向の長さと第一の周波数帯の波長の4分の1との差以上である場合には、第二のグランド17の短手方向の端部に対して給電することにより、第二のグランド17に流れる電流の方向を短手方向として、両アンテナに流れる電流を直交させることができる。第二のグランド17の短手方向の端部に対して給電するためには、第一の給電部14が、第二のグランド17の短手方向の端部に接続していればよい。
また、第一および第二の伝送線路の接続状態が、第一の筐体11および第二の筐体12の位置関係に応じて切り替わるようになっていてもよい。例えば、第一および第二の伝送線路が、第一の筐体11と第二の筐体12とが開いたときに、直流的または容量的に接続され、第一の筐体11と第二の筐体12とが閉じたときに未接続となる(切断させる)ような構成としてもよい。筐体を閉じたときに第一および第二の伝送線路を未接続とすることによって、第一の筐体11または第二の筐体12に流れるグランド電流を変化させ、他のアンテナに与える影響をなくす、または、軽減することができる。なお、筐体の開閉に応じて未接続とする伝送線路は2つ同時でもよく、どちらか一方だけでもよい。
例えば、図2に示すように、第一の給電パッド22および第二の給電パッド23によって、第一のグランド15と第二の給電部16とが接続されている場合、第一の筐体11と第二の筐体12が閉じた状態において、第一の給電パッド22と第二の給電パッド23の距離が離れ、ほとんど容量結合せずに、パッド間で給電されない構成としてもよい。
この場合、筐体を閉じた状態では第一のグランド15がアンテナとして動作しなくなる。これにより、筐体の開閉で筐体のグランドの導通条件を変化させ、筐体を閉じた状態で他のアンテナや無線回路への影響を軽減することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成(変形例を含む)は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7は、本実施の形態の携帯電話機50の一構成例を示す模式図である。
図7に示すように、本実施の形態の携帯電話機50(携帯無線機)は、前記実施の形態1の携帯電話機10の構成に加えて、筐体接続部21、第一のインピーダンス調整部51、および第二のインピーダンス調整部52を備えている。
第一のインピーダンス調整部51は、第二の給電部16と第一のグランド15との間のインピーダンスを整合するものであり、予め定められたインピーダンス(第一のインピーダンス)を有している。第一のインピーダンス調整部51は、第一のグランド15が第二の給電部16に電気的に接続される経路上であって、かつ、第二の筐体12内に設けられている。
第二のインピーダンス調整部52は、第一の給電部14と第二のグランド17との間のインピーダンスを整合するものであり、予め定められたインピーダンス(第二のインピーダンス)を有している。第二のインピーダンス調整部52は、第二のグランド17が第一の給電部14に電気的に接続される経路上であって、かつ、第一の筐体11内に設けられている。
第一のインピーダンス調整部51および第二のインピーダンス調整部52は、例えば、伝送線路とグランド・給電間の接続を、高周波的に容量結合にて接続する構成によって実現することができる(容量結合)。また、第一のインピーダンス調整部51および第二のインピーダンス調整部52は、インダクタンス定数およびキャパシタンス定数を、給電ライン上に適宜配置することによって実現することもできる(定数配置)。第一のインピーダンス調整部51および第二のインピーダンス調整部52には、容量結合および定数配置のいずれが用いられていてもよい。また、第一のインピーダンス調整部51を容量結合、第二のインピーダンス調整部52を定数配置などのように異ならせてもよいし、同じにしてもよい。
また、第一のインピーダンスおよび第二のインピーダンスはそれぞれ、固定値のインピーダンス(例えば、固定値のインダクタおよびコンデンサなど)に限らず、可変インピーダンス(例えば、バリキャップおよび可変インダクタなど)であってもよい。可変インピーダンスとすることにより、インピーダンス値を調整することで、使用システムや使用チャンネルによって受信周波数を切り替えることが可能となる。さらには、第一のインピーダンスの値(定数)と第二のインピーダンスの値(定数)とは、同じであってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。
携帯電話機50では、第一のインピーダンス調整部51のインピーダンスを適宜設定することにより、第二の給電部16と第一のグランド15との間のインピーダンスを整合することが可能となる。また、第二のインピーダンス調整部52のインピーダンスを適宜設定することにより、第一の給電部14と第二のグランド17との間のインピーダンスを整合することが可能となる。
なお、携帯電話機50では、第一のインピーダンス調整部51は第二の筐体12内に設けられ、第二のインピーダンス調整部52は第一の筐体11内に設けられていたが、これに限るものではない。第一のインピーダンス調整部51は、第一のグランド15が第二の給電部16に電気的に接続される経路上であれば、第一の筐体11、第二の筐体12、および筐体連結部13のいずれに配置されていてもよい。第二のインピーダンス調整部52は、第二のグランド17が第一の給電部14に電気的に接続される経路上であれば、第一の筐体11、第二の筐体12、および筐体連結部13のいずれに配置されていてもよい。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1、2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1、2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8は、本実施の形態の携帯電話機60の一構成例を示す模式図である。
図8に示すように、本実施の形態の携帯電話機60(携帯無線機)は、前記実施の形態1の携帯電話機10の構成に加えて、筐体接続部21、第一のインピーダンス調整部61、第二のインピーダンス調整部62、第三のインピーダンス調整部63、および第四のインピーダンス調整部64を備えている。
携帯電話機60の筐体連結部13には、給電用の伝送線路が1本設けられている。すなわち、1つの伝送線路が共用されている。伝送線路は2つの端子を有している。伝送線路の一方の端子(第一の端子)は、第一の分岐点65を介して、第一の給電部14と第一のグランド15とにそれぞれ電気的に接続されている。伝送線路の他方の端子(第二の端子)は、第二の分岐点66を介して、第二の給電部16と第二のグランド17とにそれぞれ電気的に接続されている。
第一のインピーダンス調整部61は、第二の給電部16と第一のグランド15との間のインピーダンスを整合するものであり、予め定められたインピーダンス(第一のインピーダンス)を有している。第一のインピーダンス調整部61は、第一のグランド15が第一の分岐点65に電気的に接続される経路上であって、かつ、第一の筐体11内に設けられている。
第二のインピーダンス調整部62は、第一の給電部14と第二のグランド17との間のインピーダンスを整合するものであり、予め定められたインピーダンス(第二のインピーダンス)を有している。第二のインピーダンス調整部62は、第一の給電部14が第一の分岐点65に電気的に接続される経路上であって、かつ、第一の筐体11内に設けられている。
第三のインピーダンス調整部63は、第二の給電部16と第一のグランド15との間のインピーダンスを整合するものであり、予め定められたインピーダンス(第三のインピーダンス)を有している。第三のインピーダンス調整部63は、第二の給電部16が第二の分岐点66に電気的に接続される経路上であって、かつ、第二の筐体12内に設けられている。
第四のインピーダンス調整部64は、第一の給電部14と第二のグランド17との間のインピーダンスを整合するものであり、予め定められたインピーダンス(第四のインピーダンス)を有している。第四のインピーダンス調整部64は、第二のグランド17が第二の分岐点66に電気的に接続される経路上であって、かつ、第二の筐体12内に設けられている。
第一のインピーダンス調整部61、第二のインピーダンス調整部62、第三のインピーダンス調整部63、および第四のインピーダンス調整部64は、例えば、容量結合や定数配置などにより実現することができる。第一〜第四のインピーダンスの値(定数)は、同じであってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。また、第一〜第四のインピーダンスはそれぞれ、固定値のインピーダンスであってもよいし、可変インピーダンスであってもよい。
さらに、第一および第三のインピーダンスは、インピーダンス調整部61・63が第一のアンテナで使用する周波数帯域の電流信号のみを通過させることができるような、周波数特性を持つ。第二および第四のインピーダンスは、インピーダンス調整部62・64が第二のアンテナで使用する周波数帯域の電流信号のみを通過させることができるような、周波数特性を持つ。これにより、第一のインピーダンス調整部61および第三のインピーダンス調整部63は、第一のアンテナで使用する周波数帯域を通すフィルタとして構成されている。一方、第二のインピーダンス調整部62および第四のインピーダンス調整部64は、第二のアンテナで使用する周波数帯域を通すフィルタとして構成されている。
携帯電話機60では、第一のインピーダンス調整部61および第三のインピーダンス調整部63が、第一のアンテナで使用する周波数帯域を通すフィルタとして構成され、第二のインピーダンス調整部62および第四のインピーダンス調整部64が、第二のアンテナで使用する周波数帯域を通すフィルタとして構成されていることにより、第一の給電部14から第一のグランド15に給電が行われたり、第二の給電部16から第二のグランド17に給電が行われることを防止することが可能となる。
それゆえ、第二の給電部16から、第三のインピーダンス調整部63、上記伝送線路、および第一のインピーダンス調整部61を介して、第一のグランド15に給電することが可能となり、第一のグランド15を励振させ、第一のグランド15すなわち第一の筐体11を、第一のアンテナとして動作させることが可能となる。また、第一の給電部14から、第二のインピーダンス調整部62、上記伝送線路、および第四のインピーダンス調整部64を介して、第二のグランド17に給電することが可能となり、第二のグランド17を励振させ、第二のグランド17すなわち第二の筐体12を、第二のアンテナとして動作させることが可能となる。
よって、1つの伝送線路を共用している場合であっても、別々の周波数帯(通信システム)で、第一のアンテナと第二のアンテナとを好適に動作させることが可能となる。また、伝送線路が1つで良いので、筐体連結部13における伝送線路の構成を簡易化することが可能となる。
また、第一のアンテナおよび第二のアンテナを同時に動作させている際、第一の筐体11を手で保持した場合は、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。一方、第二の筐体12を手で保持した場合は、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。よって、第一の筐体11および第二の筐体12のいずれかを手で保持した場合であっても、特に例えばダイバーシチなどを使用することで、トータルのアンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
したがって、携帯電話機60では、筐体励振を使用した第一のアンテナおよび第二のアンテナを有する構成において、第一の筐体11または第二の筐体12を手で保持した場合であっても、アンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
なお、第一のインピーダンス調整部61、第二のインピーダンス調整部62、第三のインピーダンス調整部63、および第四のインピーダンス調整部64は、上述のように所定の周波数帯域を通すフィルタに限らず、所定の周波数帯域をカットするフィルタとして構成してもよい。例えば、第一のインピーダンス調整部61および第三のインピーダンス調整部63は、第二のアンテナで使用する周波数帯域をカットするフィルタとして構成され、第二のインピーダンス調整部62および第四のインピーダンス調整部64は、第一のアンテナで使用する周波数帯域をカットするフィルタとして構成されてもよい。
また、携帯電話機60では、第一のインピーダンス調整部61および第二のインピーダンス調整部62は第一の筐体11内に設けられ、第三のインピーダンス調整部63および第四のインピーダンス調整部64は第二の筐体12内に設けられていたが、これに限るものではない。つまりは、第一の分岐点65は、第一の筐体11および筐体連結部13のいずれに配置されていてもよく、第二の分岐点66は、第二の筐体12および筐体連結部13のいずれに配置されていてもよい。それゆえ、第一のインピーダンス調整部61は、第一のグランド15が第一の分岐点65に電気的に接続される経路上であれば、第一の筐体11および筐体連結部13のいずれに配置されていてもよい。第二のインピーダンス調整部62は、第一の給電部14が第一の分岐点65に電気的に接続される経路上であれば、第一の筐体11および筐体連結部13のいずれに配置されていてもよい。第三のインピーダンス調整部63は、第二の給電部16が第二の分岐点66に電気的に接続される経路上であれば、第二の筐体12および筐体連結部13のいずれに配置されていてもよい。第四のインピーダンス調整部64は、第二のグランド17が第二の分岐点66に電気的に接続される経路上であれば、第二の筐体12および筐体連結部13のいずれに配置されていてもよい。
また、第一の分岐点65および第二の分岐点66は、単に電線を分岐しただけの構成であってもよいし、切替スイッチ(図示せず)などを使用した構成であってもよい。例えば、第一の分岐点65を、伝送線路の第一の端子の接続先を、第一の給電部14と第一のグランド15との間で切り替える切替スイッチ(第一の切替スイッチ)とし、第二の分岐点66を、伝送線路の第二の端子の接続先を、第二の給電部16と第二のグランド17との間で切り替える切替スイッチ(第二の切替スイッチ)とすることができる。
上記第一の切替スイッチおよび第二の切替スイッチを設ける場合、第一の給電部14から第一のグランド15への給電、および、第二の給電部16から第二のグランド17への給電を確実に防止することが可能となる。それゆえ、各インピーダンス調整部61〜64のインピーダンスを同じ周波数特性にし、第一の切替スイッチおよび第二の切替スイッチの切り替えによって、第一のアンテナおよび第二のアンテナを同じ周波数で動作させることが可能となる。
また、第一の切替スイッチおよび第二の切替スイッチを設ける場合は、必ずしも各インピーダンス調整部61〜64を備える必要はない。すなわち、上述した携帯電話機60の構成のうち、第一のインピーダンス調整部61、第二のインピーダンス調整部62、第三のインピーダンス調整部63、および第四のインピーダンス調整部64を除いた構成において、第一の切替スイッチおよび第二の切替スイッチを備える構成とすることが可能である。この構成によれば、第一の切替スイッチおよび第二の切替スイッチの切り替えによって、第一のアンテナおよび第二のアンテナを、同じ周波数および異なる周波数のいずれにおいても動作させることが可能となる。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成(変形例を含む)は、前記実施の形態1〜3と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、本実施の形態の携帯電話機70の一構成例を示す模式図である。
図11に示すように、本実施の形態の携帯電話機70(携帯無線機)は、前記実施の形態1の携帯電話機10の構成を、第一の筐体11および第二の筐体12の代わりに、単一の筐体71によって構成し、筐体連結部13を省いたものである。
筐体71内には、第一のグランド15が基準電位を提供する第一の無線回路と、第二のグランド17が基準電位を提供する第二の無線回路とが設けられている。第一のグランド15と第二のグランド17とは、一定の距離(少なくとも、容量的に結合しない距離)をおいて配置されている。第一の無線回路には第一の給電部14が、第二の無線回路には第二の給電部16が接続されている。また、第一の無線回路と、第二の無線回路とは、同軸ケーブルなどから構成される回路接続部72によって接続されている。そして、第一の給電部16が第一の伝送路を介して第二のグランド17を給電し、第二の給電部16が第二の伝送路を介して第一のグランド15を給電することにより、それぞれのグランドをアンテナとして動作させることができる。
なお、図11では、第一のグランド15の形状と第二のグランド17の形状とをほぼ同形状に描いているが、本実施の形態はこれに限定されず、第一のグランド15の形状と第二のグランド17の形状とが異なっていてもよい。例えば、図12に示す携帯電話機70’のような形状であってもよい。
このように、本発明に係る携帯無線機は、第一の給電部、上記第一の給電部に基準電位を提供する第一のグランド、第二の給電部、上記第二の給電部に基準電位を提供する第二のグランド、上記第一の給電部と上記第二のグランドとを電気的に接続する第一の伝送線路、および上記第二の給電部と上記第一のグランドとを電気的に接続する第二の伝送線路を備えているものであればよく、必ずしも、筐体を二つ備えていなくともよい。
〔実施の形態5〕
本発明の別の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成(変形例を含む)は、前記実施の形態1〜4と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜4の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図13は、本実施の形態の携帯電話機80の一構成例を示す模式図である。図13の(a)は携帯電話機80の概略構成を示す斜視図を示し、図13の(b)は携帯電話機80の断面図である。
図13に示すように、本実施の形態の携帯電話機80(携帯無線機)は、前記実施の形態1の携帯電話機10の構成において、筐体連結部13により回動自在に連結されている第一の筐体11および第二の筐体12の代わりに、ガイドレール等の筐体連結部(図示せず)を挟んで摺動自在に連結されている第一の筐体81および第二の筐体82を備えているものである。
第一の筐体81の第二の筐体82と対向する面には、例えば、長手方向に沿ってガイドレール84a(筐体連結部84)が設けられており、当該ガイドレールを、第二の筐体82に設けられた爪84b(筐体連結部84)が咬むことで、第一の筐体81が、第二の筐体82に対してスライド可能なようになっている。筐体連結部の構造は、これに限定されず、一般的なスライド構造の携帯無線機のスライド機構を適用することができる。また、第一の筐体81に収められている無線回路と、第二の筐体82に収められている無線回路とは、筐体接続部83によって接続されている。筐体接続部83は、第一の筐体81が、第二の筐体82に対してスライドした場合にも、筐体間の接続が確立されるように構成されており、例えば、同軸ケーブル、フレキシブルプリント回路などによって構成することができる。
本実施の形態の携帯電話機80は、前記実施の形態1の携帯電話機10に対して、第一の筐体81と第二の筐体82との間の連結構造が異なるだけであり、携帯電話機10と同様に、第一の給電部16が第一の伝送路を介して第二のグランド17を給電し、第二の給電部16が第二の伝送路を介して第一のグランド15を給電することにより、それぞれのグランドをアンテナとして動作させることができる。
なお、本実施の形態においても、実施の形態1の変形例のように、筐体の開閉に応じて第一の伝送路および第二の伝送路の少なくとも何れかの接続状態を切り替えてもよい。例えば、筐体が開けられた状態(第一の筐体81と第二の筐体82との重なりが小さい状態)では、第一の伝送路および第二の伝送路を直流的または容量的に接続状態とし、筐体が閉じられた状態(第一の筐体81と第二の筐体82とが重なっている状態)では、第一の伝送路および第二の伝送路を切断状態とすることにより、筐体を閉じた状態において、他のアンテナおよび無線回路への影響を軽減することができる。
〔まとめ〕
以上のように、本発明の携帯無線機は、第一の給電部、上記第一の給電部に基準電位を提供する第一のグランド、第二の給電部、上記第二の給電部に基準電位を提供する第二のグランド、上記第一の給電部と上記第二のグランドとを電気的に接続する第一の伝送線路、および、上記第二の給電部と上記第一のグランドとを電気的に接続する第二の伝送線路を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第二の給電部から第一のグランドに給電を行うことによって、第一のグランドを励振させ、第一のグランドを、アンテナ素子(第一のアンテナ)として動作させることが可能となる。また、第一の給電部から第二のグランドに給電を行うことによって、第二のグランドを励振させ、第二のグランドを、アンテナ素子(第二のアンテナ)として動作させることが可能となる。
また、第一のアンテナおよび第二のアンテナを同時に動作させている際、第一のグランドの近傍を手で保持した場合は、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。一方、第二のグランドの近傍を手で保持した場合は、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。よって、第一のグランドの近傍および第二のグランドの近傍のいずれかを手で保持した場合であっても、特に例えばダイバーシチなどを使用することで、トータルのアンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
したがって、携帯無線機では、グランドを給電して第一のアンテナおよび第二のアンテナを有する構成において、グランドの近傍を手で保持した場合であっても、アンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
本発明の携帯無線機は、第一の筐体、第二の筐体、および、上記第一の筐体と上記第二の筐体とを連結する筐体連結部を備えており、上記第一の給電部および上記第一のグランドは、上記第一の筐体に設けられており、上記第二の給電部および上記第二のグランドは、上記第二の筐体に設けられており、上記第一の伝送線路および上記第二の伝送線路は、上記筐体連結部に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、筐体励振を使用した第一のアンテナおよび第二のアンテナを有する構成において、第一の筐体または第二の筐体を手で保持した場合であっても、アンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。すなわち、第二の給電部から第一のグランドに給電を行うことによって、第一のグランド(例えば、第一の筐体に内蔵される基板のグランドパターンや、第一の筐体のフレームなど)を励振させ、第一のグランドすなわち第一の筐体を、アンテナ素子(第一のアンテナ)として動作させることが可能となる。また、第一の給電部から第二のグランドに給電を行うことによって、第二のグランド(例えば、第二の筐体に内蔵される基板のグランドパターンや、第二の筐体のフレームなど)を励振させ、第二のグランドすなわち第二の筐体を、アンテナ素子(第二のアンテナ)として動作させることが可能となる。
また、第一のアンテナおよび第二のアンテナを同時に動作させている際、第一の筐体を手で保持した場合は、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。一方、第二の筐体を手で保持した場合は、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。よって、第一の筐体および第二の筐体のいずれかを手で保持した場合であっても、特に例えばダイバーシチなどを使用することで、トータルのアンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
本発明の携帯無線機は、上記第一の筐体と上記第二の筐体とが上記筐体連結部を軸として回動自在に構成されていてもよい。本発明の携帯無線機は、また、上記第一の筐体と上記第二の筐体とが上記筐体連結部を挟んで摺動自在に構成されていてもよい。これにより、本発明の携帯無線機を、例えば、折り畳み構造またはスライド構造の携帯無線機として好適に構成することができる。
また、本発明の携帯無線機は、上記第一のグランドが上記第二の給電部に電気的に接続される経路上に設けられた、第一のインピーダンスを有する第一のインピーダンス調整部と、上記第二のグランドが上記第一の給電部に電気的に接続される経路上に設けられた、第二のインピーダンスを有する第二のインピーダンス調整部とをさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、第一のインピーダンス調整部の第一のインピーダンスを適宜設定することにより、第二の給電部と第一のグランドとの間のインピーダンスを整合することが可能となる。また、第二のインピーダンス調整部の第二のインピーダンスを適宜設定することにより、第一の給電部と第二のグランドとの間のインピーダンスを整合することが可能となる。
また、本発明の携帯無線機は、上記第一のインピーダンスおよび上記第二のインピーダンスの少なくともいずれか一方は、可変インピーダンスであることが好ましい。これにより、インピーダンス値を調整することで、使用システムや使用チャンネルによって受信周波数を切り替えることが可能となる。
また、本発明の携帯無線機は、上記第一の伝送線路および上記第二の伝送線路の少なくともいずれか一方は、入力元と出力先とを高周波的に容量結合にて接続する構成からなることが好ましい。これにより、直接、直流的に接続確保ができない構造でも給電ラインを形成することが可能となる。
または、本発明の携帯無線機は、上記第一の伝送線路および上記第二の伝送線路の少なくともいずれか一方は、入力元と出力先とを直流的に接続する構成からなる構成とすることもできる。
さらには、本発明の携帯無線機は、上記第一の伝送線路および上記第二の伝送線路のうち、一方は入力元と出力先とを高周波的に容量結合にて接続する構成からなり、他方は入力元と出力先とを直流的に接続する構成からなる構成とすることもできる。
本発明の携帯無線機は、また、第一の給電部、上記第一の給電部に基準電位を提供する第一のグランド、第二の給電部、上記第二の給電部に基準電位を提供する第二のグランド、ならびに、第一の端子および第二の端子を有する伝送線路を備えており、上記伝送線路の第一の端子は、上記第一の端子と上記第二の端子との間に配置された第一の分岐点を介して、上記第一の給電部と上記第一のグランドとにそれぞれ電気的に接続され、上記伝送線路の第二の端子は、上記第一の分岐点と上記第二の端子との間に配置された第二の分岐点を介して、上記第二の給電部と上記第二のグランドとにそれぞれ電気的に接続されているものであってもよい。
上記の構成によれば、周波数特性を持たせたインピーダンスによって信号を分離したり、切替スイッチによって信号を切り替えたりすることによって、第一の給電部から第一のグランドに給電が行われたり、第二の給電部から第二のグランドに給電が行われることを防止することが可能となる。
それゆえ、第二の給電部から伝送線路を介して第一のグランドに給電することが可能となり、第一のグランドを励振させ、第一のグランドを、アンテナ素子(第一のアンテナ)として動作させることが可能となる。また、第一の給電部から伝送線路を介して第二のグランドに給電することが可能となり、第二のグランドを励振させ、第二のグランドを、アンテナ素子(第二のアンテナ)として動作させることが可能となる。
よって、1つの伝送線路を共用している場合であっても、同一および別々のいずれかの周波数帯で、第一のアンテナと第二のアンテナとを好適に動作させることが可能となる。また、伝送線路が1つで良いので、伝送線路の構成を簡易化することが可能となる。
また、第一のアンテナおよび第二のアンテナを同時に動作させている際、第一のグランドの近傍を手で保持した場合は、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。一方、第二のグランドの近傍を手で保持した場合は、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。よって、第一のグランドの近傍および第二のグランドの近傍のいずれかを手で保持した場合であっても、特に例えばダイバーシチなどを使用することで、トータルのアンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
したがって、携帯無線機では、グランドを給電して第一のアンテナおよび第二のアンテナを有する構成において、グランドの近傍を手で保持した場合であっても、アンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
本発明の携帯無線機は、第一の筐体、第二の筐体、および、上記第一の筐体と上記第二の筐体とを連結する筐体連結部を備えており、上記第一の給電部および上記第一のグランドは、上記第一の筐体に設けられており、上記第二の給電部および上記第二のグランドは、上記第二の筐体に設けられており、上記伝送線路は、上記筐体連結部に1つ設けられており、上記第一の分岐点は、上記第一の筐体および上記筐体連結部のいずれか一方に配置されており、上記第二の分岐点は、上記第二の筐体および上記筐体連結部のいずれか一方に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、筐体励振を使用した第一のアンテナおよび第二のアンテナを有する構成において、第一の筐体または第二の筐体を手で保持した場合であっても、アンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。すなわち、上記の構成によれば、周波数特性を持たせたインピーダンスによって信号を分離したり、切替スイッチによって信号を切り替えたりすることによって、第一の給電部から第一のグランドに給電が行われたり、第二の給電部から第二のグランドに給電が行われることを防止することが可能となる。
それゆえ、第二の給電部から伝送線路を介して第一のグランドに給電することが可能となり、第一のグランド(例えば、第一の筐体に内蔵される基板のグランドパターンや、第一の筐体のフレームなど)を励振させ、第一のグランドすなわち第一の筐体を、アンテナ素子(第一のアンテナ)として動作させることが可能となる。また、第一の給電部から伝送線路を介して第二のグランドに給電することが可能となり、第二のグランド(例えば、第二の筐体に内蔵される基板のグランドパターンや、第二の筐体のフレームなど)を励振させ、第二のグランドすなわち第二の筐体を、アンテナ素子(第二のアンテナ)として動作させることが可能となる。
よって、1つの伝送線路を共用している場合であっても、同一および別々のいずれかの周波数帯で、第一のアンテナと第二のアンテナとを好適に動作させることが可能となる。また、伝送線路が1つで良いので、筐体連結部における伝送線路の構成を簡易化することが可能となる。
また、第一のアンテナおよび第二のアンテナを同時に動作させている際、第一の筐体を手で保持した場合は、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。一方、第二の筐体を手で保持した場合は、第二のアンテナのアンテナ特性の劣化に比べて、第一のアンテナのアンテナ特性の劣化は小さい。よって、第一の筐体および第二の筐体のいずれかを手で保持した場合であっても、特に例えばダイバーシチなどを使用することで、トータルのアンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
本発明の携帯無線機は、上記第一の筐体と上記第二の筐体とが上記筐体連結部を軸として回動自在に構成されていてもよい。本発明の携帯無線機は、また、上記第一の筐体と上記第二の筐体とが上記筐体連結部を挟んで摺動自在に構成されていてもよい。これにより、本発明の携帯無線機を、例えば、折り畳み構造またはスライド構造の携帯無線機として好適に構成することができる。
また、本発明の携帯無線機は、上記第一のグランドが上記第一の分岐点に電気的に接続される経路上に設けられた、第一のインピーダンスを有する第一のインピーダンス調整部と、上記第一の給電部が上記第一の分岐点に電気的に接続される経路上に設けられた、第二のインピーダンスを有する第二のインピーダンス調整部と、上記第二の給電部が上記第二の分岐点に電気的に接続される経路上に設けられた、第三のインピーダンスを有する第三のインピーダンス調整部と、上記第二のグランドが上記第二の分岐点に電気的に接続される経路上に設けられた、第四のインピーダンスを有する第四のインピーダンス調整部とをさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、例えば、第一および第三のインピーダンスに、第一および第三のインピーダンス調整部が第一のアンテナで使用する周波数帯域の電流信号のみを通過させることができるような周波数特性を持たせるとともに、第二および第四のインピーダンスに、第二および第四のインピーダンス調整部が第二のアンテナで使用する周波数帯域の電流信号のみを通過させることができるような周波数特性を持たせることにより、第一の給電部から第一のグランドへの給電、および、第二の給電部から第二のグランドへの給電を防止することが可能となる。
また、本発明の携帯無線機は、上記第一の分岐点は、上記伝送線路の第一の端子の接続先を、上記第一の給電部と上記第一のグランドとの間で切り替える第一の切替スイッチであり、上記第二の分岐点は、上記伝送線路の第二の端子の接続先を、上記第二の給電部と上記第二のグランドとの間で切り替える第二の切替スイッチであることが好ましい。
上記の構成によれば、第一の切替スイッチおよび第二の切替スイッチの切り替えによって、第一の給電部から第一のグランドへの給電、および、第二の給電部から第二のグランドへの給電を防止することが可能となる。
また、本発明の携帯無線機は、上記第一のインピーダンス、上記第二のインピーダンス、上記第三のインピーダンス、および上記第四のインピーダンスの少なくともいずれか一つは、可変インピーダンスであることが好ましい。これにより、インピーダンス値を調整することで、使用システムや使用チャンネルによって受信周波数を切り替えることが可能となる。
また、本発明の携帯無線機は、上記伝送線路は、上記第一の端子と上記第二の端子とを高周波的に容量結合にて接続する構成からなることが好ましい。これにより、直接、直流的に接続確保ができない構造でも給電ラインを形成することが可能となる。
または、本発明の携帯無線機は、上記伝送線路は、上記第一の端子と上記第二の端子とを直流的に接続する構成からなる構成とすることもできる。
また、本発明の携帯無線機では、上記伝送線路の少なくとも何れかは、上記第一の筐体と上記第二の筐体との間の位置関係に応じて、接続状態が切り替わるようになっていてもよい。
上記の構成によれば、第一の筐体と第二の筐体との間の位置関係に応じて、第一の伝送線路、第二の伝送線路、および、第一の端子および第二の端子を備えた伝送線路の少なくとも何れかの伝送線路における接続状態を切り替えることができるため、例えば、第一の筐体と第二の筐体とが重なり合い、携帯無線機の操作性よりも収納性を優先した位置関係にあるような場合(筐体が閉状態にある場合)、上記伝送線路の少なくとも何れかにおける接続状態を非接続状態とすることによって、グランド(アンテナ)に流れる電流を抑制し、他のアンテナに対する影響を軽減させることができる。このように、筐体間の位置関係に応じて、グランド(アンテナ)に流れる電流を適切に抑制することができるため、無線通信を好適に行うことができる。
また、本発明の携帯無線機では、上記第一の給電部は、第一の周波数帯で使用される第一の無線回路に接続されており、上記第二の給電部は、第一の周波数帯とは異なる第二の周波数帯で使用される第ニの無線回路に接続されており、上記第一のグランドの短手方向の長さと上記第二の周波数帯の波長の4分の1との差が、上記第二のグランドの短手方向の長さと上記第一の周波数帯の波長の4分の1との差よりも小さい場合には、上記第二の給電部は、上記第一のグランドにおける短手方向の端部に接続されており、上記第一のグランドの短手方向の長さと上記第二の周波数帯の波長の4分の1との差が、上記第二のグランドの短手方向の長さと上記第一の周波数帯の波長の4分の1との差以上である場合には、上記第一の給電部は、上記第二のグランドにおける短手方向の端部に接続されているものであってもよい。
例えば、第一のアンテナおよび第二のアンテナを、共にλ/4系で共振させて使用する場合、長手方向または短手方向のうち、給電部からグランド端部までの電気長が、λ/4に近い方向に電流が流れる。そのため、上記の構成によれば、一方のアンテナにおいては、グランドの長手方向に、他方のアンテナにおいては、グランドの短手方向に電流が流れ易くなるため、グランドに流れる電流を直交させることができる。これにより、第一のアンテナおよび第二のアンテナ使用時に、第一のグランドおよび第二のグランドに流れる電流を互い直交させて、両アンテナ間の結合量を小さくすることができ、他方のアンテナからの影響による劣化を抑制し、良好なアンテナ特性を確保することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、筐体励振を使用したアンテナを有する携帯無線機に関する分野に好適に用いることができるだけでなく、携帯無線機の製造方法や、携帯無線機の通信方法、アンテナの制御方法に関する分野などに好適に用いることができる。
10、50、60、70、70’、80 携帯電話機(携帯無線機)
11、81 第一の筐体
12、82 第二の筐体
13、84 筐体連結部
14 第一の給電部
15 第一のグランド
16 第二の給電部
17 第二のグランド
21、83 筐体接続部
22 第一の給電パッド
23 第二の給電パッド
24 導体
30A 通信システム
30B 通信システム
31 第一のアンテナ
32 第二のアンテナ
34 チューナ
43 第一のチューナ
44 第二のチューナ
51 第一のインピーダンス調整部
52 第二のインピーダンス調整部
61 第一のインピーダンス調整部
62 第二のインピーダンス調整部
63 第三のインピーダンス調整部
64 第四のインピーダンス調整部
65 第一の分岐点
66 第二の分岐点
71 筐体
72 回路接続部

Claims (21)

  1. 第一の給電部、
    上記第一の給電部に基準電位を提供する第一のグランド、
    第二の給電部、
    上記第二の給電部に基準電位を提供する第二のグランド、
    上記第一の給電部と上記第二のグランドとを電気的に接続する第一の伝送線路、および
    上記第二の給電部と上記第一のグランドとを電気的に接続する第二の伝送線路を備えていることを特徴とする携帯無線機。
  2. 第一の筐体、第二の筐体、および、上記第一の筐体と上記第二の筐体とを連結する筐体連結部を備えており、
    上記第一の給電部および上記第一のグランドは、上記第一の筐体に設けられており、
    上記第二の給電部および上記第二のグランドは、上記第二の筐体に設けられており、
    上記第一の伝送線路および上記第二の伝送線路は、上記筐体連結部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の携帯無線機。
  3. 上記第一のグランドおよび上記第二のグランドを、それぞれ、ダイバーシチのための第一のアンテナおよび第二のアンテナとして動作させることを特徴とする請求項2に記載の無線通信機。
  4. 上記第一の筐体と上記第二の筐体とが上記筐体連結部を軸として回動自在に構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の携帯無線機。
  5. 上記第一の筐体と上記第二の筐体とが上記筐体連結部を挟んで摺動自在に構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の携帯無線機。
  6. 上記第一のグランドが上記第二の給電部に電気的に接続される経路上に設けられた、第一のインピーダンスを有する第一のインピーダンス調整部と、
    上記第二のグランドが上記第一の給電部に電気的に接続される経路上に設けられた、第二のインピーダンスを有する第二のインピーダンス調整部とをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の携帯無線機。
  7. 上記第一のインピーダンスおよび上記第二のインピーダンスの少なくともいずれか一方は、可変インピーダンスであることを特徴とする請求項6に記載の携帯無線機。
  8. 上記第一の伝送線路および上記第二の伝送線路の少なくともいずれか一方は、入力元と出力先とを高周波的に容量結合にて接続する構成からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の携帯無線機。
  9. 上記第一の伝送線路および上記第二の伝送線路の少なくともいずれか一方は、入力元と出力先とを直流的に接続する構成からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の携帯無線機。
  10. 上記第一の伝送線路および上記第二の伝送線路のうち、一方は入力元と出力先とを高周波的に容量結合にて接続する構成からなり、他方は入力元と出力先とを直流的に接続する構成からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の携帯無線機。
  11. 第一の給電部、
    上記第一の給電部に基準電位を提供する第一のグランド、
    第二の給電部、
    上記第二の給電部に基準電位を提供する第二のグランド、ならびに、
    第一の端子および第二の端子を有する伝送線路を備えており、
    上記伝送線路の第一の端子は、上記第一の端子と上記第二の端子との間に配置された第一の分岐点を介して、上記第一の給電部と上記第一のグランドとにそれぞれ電気的に接続され、
    上記伝送線路の第二の端子は、上記第一の分岐点と上記第二の端子との間に配置された第二の分岐点を介して、上記第二の給電部と上記第二のグランドとにそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする携帯無線機。
  12. 第一の筐体、第二の筐体、および、上記第一の筐体と上記第二の筐体とを連結する筐体連結部を備えており、
    上記第一の給電部および上記第一のグランドは、上記第一の筐体に設けられており、
    上記第二の給電部および上記第二のグランドは、上記第二の筐体に設けられており、
    上記伝送線路は、上記筐体連結部に1つ設けられており、
    上記第一の分岐点は、上記第一の筐体および上記筐体連結部のいずれか一方に配置されており、
    上記第二の分岐点は、上記第二の筐体および上記筐体連結部のいずれか一方に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の携帯無線機。
  13. 上記第一の筐体と上記第二の筐体とが上記筐体連結部を軸として回動自在に構成されていることを特徴とする請求項12に記載の携帯無線機。
  14. 上記第一の筐体と上記第二の筐体とが上記筐体連結部を挟んで摺動自在に構成されていることを特徴とする請求項12に記載の携帯無線機。
  15. 上記第一のグランドが上記第一の分岐点に電気的に接続される経路上に設けられた、第一のインピーダンスを有する第一のインピーダンス調整部と、
    上記第一の給電部が上記第一の分岐点に電気的に接続される経路上に設けられた、第二のインピーダンスを有する第二のインピーダンス調整部と、
    上記第二の給電部が上記第二の分岐点に電気的に接続される経路上に設けられた、第三のインピーダンスを有する第三のインピーダンス調整部と、
    上記第二のグランドが上記第二の分岐点に電気的に接続される経路上に設けられた、第四のインピーダンスを有する第四のインピーダンス調整部とをさらに備えていることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の携帯無線機。
  16. 上記第一の分岐点は、上記伝送線路の第一の端子の接続先を、上記第一の給電部と上記第一のグランドとの間で切り替える第一の切替スイッチであり、
    上記第二の分岐点は、上記伝送線路の第二の端子の接続先を、上記第二の給電部と上記第二のグランドとの間で切り替える第二の切替スイッチであることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の携帯無線機。
  17. 上記第一のインピーダンス、上記第二のインピーダンス、上記第三のインピーダンス、および上記第四のインピーダンスの少なくともいずれか一つは、可変インピーダンスであることを特徴とする請求項15に記載の携帯無線機。
  18. 上記伝送線路は、上記第一の端子と上記第二の端子とを高周波的に容量結合にて接続する構成からなることを特徴とする請求項11〜17のいずれか1項に記載の携帯無線機。
  19. 上記伝送線路は、上記第一の端子と上記第二の端子とを直流的に接続する構成からなることを特徴とする請求項11〜17のいずれか1項に記載の携帯無線機。
  20. 上記伝送線路の少なくとも何れかは、上記第一の筐体と上記第二の筐体との間の位置関係に応じて、接続状態が切り替わるようになっていることを特徴とする請求項4、5、13または14に記載の携帯無線機。
  21. 上記第一の給電部は、第一の周波数帯で使用される第一の無線回路に接続されており、
    上記第二の給電部は、第一の周波数帯とは異なる第二の周波数帯で使用される第ニの無線回路に接続されており、
    上記第一のグランドの短手方向の長さと上記第二の周波数帯の波長の4分の1との差が、上記第二のグランドの短手方向の長さと上記第一の周波数帯の波長の4分の1との差よりも小さい場合には、上記第二の給電部は、上記第一のグランドにおける短手方向の端部に接続されており、
    上記第一のグランドの短手方向の長さと上記第二の周波数帯の波長の4分の1との差が、上記第二のグランドの短手方向の長さと上記第一の周波数帯の波長の4分の1との差以上である場合には、上記第一の給電部は、上記第二のグランドにおける短手方向の端部に接続されていることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の携帯無線機。
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