JP5222100B2 - 貯湯式の給湯装置 - Google Patents

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本発明は、底部に接続された給水路を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
前記貯湯用循環路を通流する湯水を加熱する加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられた貯湯式の給湯装置に関する。
かかる貯湯式の給湯装置は、例えば一般家庭に設置されるものであり、湯水循環手段により、槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して貯湯槽の湯水を循環させながら、その貯湯用循環路を通流する湯水を加熱手段により加熱することにより、貯湯槽に温度成層を形成する状態で湯水を貯留することになる。
そして、給湯路を通して貯湯槽の上部から湯水が送出されて、台所や風呂等の給湯箇所に供給され、その湯水の送出に伴って、給水路を通して貯湯槽の底部に水が供給される。
ちなみに、加熱手段は、例えば、燃料電池等の熱電併給装置から発生する熱を熱源として加熱作用するように構成される。
ところで、このような貯湯式の給湯装置においては、貯湯槽の湯水の水質が低下する前にその水質低下を抑制するための水質向上処理を行う必要があるので、その水質向上処理の要否を判別する必要がある。
従来は、給湯路を通して貯湯槽から送出される湯水の流量を検出する流量センサが設けられ、並びに、貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられて、運転制御手段が、複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つの検出温度が設定水質維持温度よりも低い低貯湯温状態になると、その低貯湯温状態が継続する低貯湯温状態継続時間の計測及び流量センサの検出流量の積算を開始し、流量センサの検出流量の積算流量が湯水入替判別用設定容量に達せず且つ複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つの検出温度が設定水質維持温度よりも低い状態で、低貯湯温状態継続時間が設定低貯湯温状態許容時間に達すると、水質向上処理を実行するように構成されていた。ちなみに、前記設定水質維持温度は、湯水の水質の維持が可能な所定の温度、例えば、前記加熱手段による湯水の加熱温度よりも多少低い温度に設定され、前記湯水入替判別用設定容量は、貯湯槽の容量に設定されている。
説明を加えると、給水路を通して水道水が貯湯槽に供給されるものであることから、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になると、貯湯槽の全体又は略全体が塩素を含有した湯水にて満たされた状態となるので、貯湯槽の湯水の水質が向上することになる。
そこで、流量センサの検出流量の積算流量が湯水入替判別用設定容量に達すると、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になったとして、低貯湯温状態継続時間の計測を停止して、計測した低貯湯温状態継続時間を0にリセットするように構成されていた。
ちなみに、複数の湯水温度検出手段全ての検出温度が設定水質維持温度以上になると、貯湯槽の全体又は略全体が水質維持温度以上の湯水にて満たされた状態となって、貯湯槽の湯水の水質低下が抑制されたとして、低貯湯温状態継続時間の計測を停止して、計測した低貯湯温状態継続時間を0にリセットするようにも構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−29745号公報
しかしながら、従来の貯湯式の給湯装置では、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされていないにも拘らず、加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態であると誤判別する虞があって、水質向上処理が行われる必要があるにも拘らず行われない虞があり、水質向上処理を的確に行うことができない虞があった。
即ち、貯湯槽の底部から取り出された湯水が加熱手段にて加熱されたのち貯湯槽の上部に戻される形態で、貯湯槽の湯水が貯湯用循環路を通して循環されるものであることから、給湯路を通して貯湯槽の上部から湯水が送出されるに伴って、給水路を通して供給された湯水が貯湯用循環路を通して循環されて直ちに給湯路を通して送出されることになるので、先に貯湯槽に供給された湯水よりも後から貯湯槽に供給された湯水の方が先に給湯路を通して送出される虞がある。
従って、後から貯湯槽に供給された湯水の方が先に貯湯槽に供給された湯水よりも先に給湯路を通して送出されているにも拘らず、そのときの湯水も流量センサの検出流量として積算されることから、流量センサの検出流量の積算が開始された時点において貯湯槽に貯留されていた湯水が全量又は略全量送出されていないにも拘らず、流量センサの検出流量を積算した積算流量が湯水入替判別用設定容量に達することになるので、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態であると誤判別することになる。
つまり、従来の貯湯式の給湯装置では、設定低貯湯温状態許容時間以上の時間が経過する間、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になっていないにも拘らず、水質向上処理が行われない虞があり、水質向上処理を的確に行うことができない虞があった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、水質向上処理を的確に行い得る貯湯式の給湯装置を提供することにある。
本発明の貯湯式の給湯装置は、底部に接続された給水路を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
前記貯湯用循環路を通流する湯水を加熱する加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられたものであって、
その第1特徴構成は、前記貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく前記給湯路に存在する湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段は、前記給水路を通して前記貯湯槽に供給されたのち前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行し、且つ、前記水質向上処理の実行に伴って前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、槽上部湯水温度検出手段により、貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく給湯路に存在する湯水の温度が検出され、運転制御手段は、給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されずに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、貯湯槽の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行する。そして、水質向上処理を実行するに伴って前記第1継続時間を0にリセットする。
つまり、貯湯槽の湯水が貯湯用循環路を通して循環されると、貯湯槽の底部から貯湯用循環路に取り出された湯水は加熱手段にて加熱されたのち貯湯槽の上部に戻されることから、温度成層を形成する状態、即ち、上部に加熱手段にて加熱された湯水が貯留され且つ下部に加熱手段にて加熱されていない湯水が貯留される形態で貯湯槽に湯水が貯留されることになり、そして、給水路が貯湯槽の底部に接続され且つ給湯路が貯湯槽の上部に接続されていることから、貯湯槽の下部に貯留される加熱手段にて加熱されていない湯水の量は、貯湯用循環路を通して循環される湯水の量よりも給湯路を通して貯湯槽の上部から送出される湯水の量の方が多くなるときには増加し、逆のときには減少することになる。
従って、給湯路を通して貯湯槽の上部から送出される湯水の量が多い状態が継続したり、貯湯用循環路を通しての貯湯槽の湯水の循環が停止された状態で給湯路を通して貯湯槽の上部から湯水が送出される状態が継続すると、貯湯槽全体に加熱手段にて加熱されていない湯水が貯留されることになるので、貯湯槽の上部の湯水の温度、又は、貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく給湯路に存在する湯水の温度が設定低温範囲内であると、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であり、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になっていることになる。
そこで、上述の如き槽上部湯水温度検出手段を設けて、その槽上部湯水温度検出手段により設定低温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になったと判別し、槽上部湯水温度検出手段により設定低温範囲内の温度を検出しない間は、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になっていないと判別するようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になったか否かを的確に判別することができるのである。
そして、第1設定許容時間として、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされない状態が継続しても、水質を良好な状態に維持可能な時間に設定して、上述のように、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行するようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされない状態が継続して、貯湯槽の湯水の水質が低下するよりも前に、的確に水質向上処理が行われるようにすることが可能となり、貯湯槽の湯水の水質低下を抑制することが可能となる。
従って、水質向上処理を的確に行い得る貯湯式の給湯装置を提供することができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第2特徴構成は、上記第1特徴構成と同じ前提構成を備えるものにおいて、
前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
前記運転制御手段は、前記給水路を通して前記貯湯槽に供給されたのち前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行し、且つ、前記水質向上処理の実行に伴って前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられた複数の湯水温度検出手段により、貯湯槽の湯水の温度が検出され、運転制御手段は、給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されずに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、貯湯槽の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行する。そして、水質向上処理を実行するに伴って前記第1継続時間を0にリセットする。
つまり、上記の第1特徴構成についての説明において述べたように、上部に加熱手段にて加熱された湯水が貯留され且つ下部に加熱手段にて加熱されていない湯水が貯留される形態、貯湯槽全体に加熱手段にて加熱された湯水が貯留される形態、あるいは、貯湯槽全体に加熱手段にて加熱されていない湯水が貯留される形態で、貯湯槽に湯水が貯留されるので、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であり、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になっていることになる。
そこで、上述のように複数の湯水温度検出手段を設けて、複数の湯水温度検出手段の全てにより設定低温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になったと判別し、複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つが設定低温範囲よりも高い温度を検出する間は、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になっていないと判別するようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になったか否かを的確に判別することができるのである。
そして、第1設定許容時間を上記の第1特徴構成についての説明において述べたのと同様に設定して、上述のように、設定低温範囲よりも高い温度を複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行するようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされない状態が継続して、貯湯槽の湯水の水質が低下するよりも前に、的確に水質向上処理が行われるようにすることが可能となり、貯湯槽の湯水の水質低下を抑制することが可能となる。
従って、水質向上処理を的確に行い得る貯湯式の給湯装置を提供することができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第3特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
前記運転制御手段は、前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記複数の湯水温度検出手段の全てにより検出すると、前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられた複数の湯水温度検出手段により、貯湯槽の湯水の温度が検出され、運転制御手段は、第1継続時間が第1設定許容時間以上になるまでに、加熱手段にて加熱されたのちに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を複数の湯水温度検出手段の全てにより検出すると、前記第1継続時間を0にリセットする。
つまり、上記の第1特徴構成についての説明において述べたように、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯留されるので、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられ、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になっていることになり、貯湯槽の湯水の水質低下が抑制されたことになる。
そこで、第1継続時間が第1設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てにより設定高温範囲内の温度を検出すると、第1継続時間を0にリセットするようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になって、貯湯槽の湯水の水質低下が抑制されているにも拘らず、不必要に水質向上処理を行うのを回避することができる。
従って、不必要に水質向上処理を行うのを回避しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第4特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記運転制御手段は、前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記複数の湯水温度検出手段の全てにより検出すると、前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられた複数の湯水温度検出手段により、貯湯槽の湯水の温度が検出され、運転制御手段は、第1継続時間が第1設定許容時間以上になるまでに、加熱手段にて加熱されたのちに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を複数の湯水温度検出手段の全てにより検出すると、前記第1継続時間を0にリセットする。
つまり、上記の第1特徴構成についての説明において述べたように、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯留されるので、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられ、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になっていることになり、貯湯槽の湯水の水質低下が抑制されたことになる。
そこで、第1継続時間が第1設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てにより設定高温範囲内の温度を検出すると、第1継続時間を0にリセットするようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になって、貯湯槽の湯水の水質低下が抑制されているにも拘らず、不必要に水質向上処理を行うのを回避することができる。
従って、不必要に水質向上処理を行うのを回避しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第5特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段は、前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度検出手段により検出すると、前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、槽底部湯水温度検出手段により、貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度が検出され、運転制御手段は、第1継続時間が第1設定許容時間以上になるまでに、加熱手段にて加熱されたのちに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を槽底部湯水温度検出手段により検出すると、前記第1継続時間を0にリセットする。
つまり、上記の第1特徴構成についての説明において述べたように、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯留されるので、貯湯槽の底部の湯水の温度、又は、貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく貯湯用循環路に存在する湯水の温度が設定高温範囲内であると、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられ、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になっていることになり、貯湯槽の湯水の水質低下が抑制されたことになる。
そこで、上述の如き槽底部湯水温度検出手段を設けて、第1継続時間が第1設定許容時間以上になるまでに、その槽底部湯水温度検出手段により設定高温範囲内の温度を検出すると、第1継続時間を0にリセットするようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になって、貯湯槽の湯水の水質低下が抑制されているにも拘らず、不必要に水質向上処理を行うのを回避することができる。
従って、不必要に水質向上処理を行うのを回避しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第6特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成され、且つ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられた複数の湯水温度検出手段により、貯湯槽の湯水の温度が検出され、運転制御手段は、加熱手段にて加熱されたのちに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行し、その水質向上処理の実行に伴って、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットする。
また、第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットする。
さらに、2継続時間が第2設定許容時間以上になるまでに、槽上部湯水温度検出手段にて設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出した場合には、第2継続時間を0にリセットする。
つまり、上記の第1特徴構成についての説明において述べたように、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯留されるので、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられ、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になっていることになる。
そこで、複数の湯水温度検出手段の全てにより設定高温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になったと判別し、複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つが設定高温範囲よりも低い温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態ではないと判別するようにすることにより、貯湯槽の温度成層に乱れが生じたとしても、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になったか否かを的確に判別することができるのである。
そして、第2設定許容時間を、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされていない状態が継続しても水質を良好な状態に維持可能な時間に設定して、上述のように、設定高温範囲よりも低い温度を複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行するようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされない状態が継続して、貯湯槽の湯水の水質が低下するよりも前に、的確に水質向上処理が行われるようにすることが可能となり、貯湯槽の水質低下を抑制することが可能となる。
更に、水質向上処理の実行に伴って、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするので、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
また、第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットするものであるから、複数の湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられる場合や、複数の湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であると考えられる場合には、第1継続時間を0にリセットすることにより、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
さらに、第2継続時間が第2設定許容時間以上になるまでに、槽上部湯水温度検出手段にて設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出した場合には、第2継続時間を0にリセットするものであるから、槽上部湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であると考えられ場合や、複数の湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であると考えられる場合には、第2継続時間を0にリセットすることにより、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第7特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられた複数の湯水温度検出手段により、貯湯槽の湯水の温度が検出され、運転制御手段は、給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されずに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行し、その水質向上処理の実行に伴って、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットする。
また、第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットする。
さらに、第2継続時間が第2設定許容時間以上になるまでに、槽上部湯水温度検出手段にて設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出した場合には、第2継続時間を0にリセットする。
つまり、上記の第1特徴構成についての説明において述べたように、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯留されるので、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であると考えられ、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になっていることになる。
そこで、複数の湯水温度検出手段の全てにより設定低温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になったと判別し、複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つが設定低温範囲よりも高い温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態ではないと判別するようにすることにより、貯湯槽の温度成層に乱れが生じたとしても、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になったか否かを的確に判別することができるのである。
そして、第2設定許容時間を、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされていない状態が継続しても水質を良好な状態に維持可能な時間に設定して、上述のように、設定低温範囲よりも高い温度を複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行するようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされない状態が継続して、貯湯槽の湯水の水質が低下するよりも前に、的確に水質向上処理が行われるようにすることが可能となり、貯湯槽の水質低下を抑制することが可能となる。
更に、水質向上処理の実行に伴って、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするので、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
また、第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットするものであるから、複数の湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられる場合や、複数の湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であると考えられる場合には、第1継続時間を0にリセットすることにより、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
さらに、第2継続時間が第2設定許容時間以上になるまでに、槽上部湯水温度検出手段にて設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出した場合には、第2継続時間を0にリセットするものであるから、槽上部湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であると考えられ場合や、複数の湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられる場合には、第2継続時間を0にリセットすることにより、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の第8特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、この第8特徴構成は、上記第6特徴構成に加えて、槽底部湯水温度検出手段が設けられて、槽底部湯水温度検出手段が設定高温範囲内の温度を検出した場合には、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であるとして、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするものであり、その他の作用効果は、上記第6特徴構成と同様であるので、その説明は省略する。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の第9特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、この第9特徴構成は、上記第7特徴構成に加えて、槽底部湯水温度検出手段が設けられて、槽底部湯水温度検出手段が設定高温範囲内の温度を検出した場合には、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であるとして、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするものであり、その他の作用効果は、上記第7特徴構成と同様であるので、その説明は省略する。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第10特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段は、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成され、且つ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検湯手段が前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、槽底部湯水温度検出手段により、貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく貯湯用循環路に存在する湯水の温度が検出され、運転制御手段は、加熱手段にて加熱されたのちに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行し、その水質向上処理の実行に伴って、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットする。
また、第1継続時間が第1設定許容時間以上になるまでに、槽底部湯水温度検出手段が設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットする。
さらに、第2継続時間が第2設定許容時間以上になるまでに、槽上部湯水温度検湯手段が設定低温範囲内の温度を検出した場合には、第2継続時間を0にリセットする。
つまり、上記の第1特徴構成についての説明において述べたように、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯留されるので、貯湯槽の底部の湯水の温度、又は、貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく貯湯用循環路に存在する湯水の温度が設定高温範囲内であると、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられ、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になっていることになる。
そこで、上述の如き槽底部湯水温度検出手段を設けて、その槽底部湯水温度検出手段により設定高温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になったと判別し、槽底部湯水温度検出手段により設定高温範囲内の温度を検出しない間は、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になっていないと判別するようにすることにより、サーミスタ等の温度検出手段を1個設けるだけの簡単な構成にて、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になったか否かを的確に判別することができるのである。
そして、第2設定許容時間として、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされていない状態が継続しても水質を良好な状態に維持可能な時間に設定して、上述のように、設定高温範囲内の温度を槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行するようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされない状態が継続して、貯湯槽の湯水の水質が低下するよりも前に、的確に水質向上処理が行われるようにすることが可能となり、貯湯槽の水質低下を抑制することが可能となる。
更に、水質向上処理の実行に伴って、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするので、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
また、第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、槽底部湯水温度検出手段が設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットするものであるから、槽底部湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられる場合には、第1継続時間を0にリセットすることにより、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
さらに、第2継続時間が第2設定許容時間以上になるまでに、槽上部湯水温度検出手段にて設定低温範囲内の温度を検出した場合には、第2継続時間を0にリセットするものであるから、槽上部湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であると考えられ場合には、第2継続時間を0にリセットすることにより、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第11特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
前記運転制御手段は、
前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検湯手段が前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、この第11特徴構成は、上記第10特徴構成に加えて、貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられて、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出した場合には、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であるとして、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットし、また、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出した場合には、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であるとして、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするものであり、その他の作用効果は、上記第10特徴構成と同様であるので、その説明は省略する。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第12特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられた複数の湯水温度検出手段により、貯湯槽の湯水の温度が検出され、運転制御手段は、加熱手段にて加熱されたのちに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行し、その水質向上処理の実行に伴って、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットする。
また、第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットする。
さらに、第2継続時間が第2設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出した場合には、第2継続時間を0にリセットする。
つまり、上記の第1特徴構成についての説明において述べたように、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯留されるので、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられ、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になっていることになる。
そこで、複数の湯水温度検出手段の全てにより設定高温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になったと判別し、複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つが設定高温範囲よりも低い温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態ではないと判別するようにすることにより、貯湯槽の温度成層に乱れが生じたとしても、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になったか否かを的確に判別することができるのである。
そして、第2設定許容時間を、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされていない状態が継続しても水質を良好な状態に維持可能な時間に設定して、上述のように、設定高温範囲よりも低い温度を複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行するようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされない状態が継続して、貯湯槽の湯水の水質が低下するよりも前に、的確に水質向上処理が行われるようにすることが可能となり、貯湯槽の水質低下を抑制することが可能となる。
更に、水質向上処理の実行に伴って、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするので、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
また、第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットするものであるから、複数の湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられる場合には、第1継続時間を0にリセットすることにより、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
さらに、第2継続時間が第2設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出した場合には、第2継続時間を0にリセットするものであるから、複数の湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であると考えられる場合には、第2継続時間を0にリセットすることにより、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第13特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく前記給湯路に存在する湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、この第13特徴構成は、上記第12特徴構成に加えて、槽上部湯水温度検出手段が設けられて、槽上部湯水温度検出手段が設定低温範囲内の温度を検出した場合には、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であるとして、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするものであり、その他の作用効果は、上記第12特徴構成と同様であるので、その説明は省略する。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第14特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、この第14特徴構成は、上記第12特徴構成に加えて、槽底部湯水温度検出手段が設けられて、槽底部湯水温度検出手段が設定高温囲内の温度を検出した場合には、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であるとして、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするものであり、その他の作用効果は、上記第12特徴構成と同様であるので、その説明は省略する。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第15特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく前記給湯路に存在する湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段が設けられ、
前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、この第15特徴構成は、上記第12特徴構成に加えて、槽上部湯水温度検出手段及び槽底部湯水温度検出手段が設けられて、槽上部湯水温度検出手段が設定低温範囲内の温度を検出した場合には、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であるとして、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットし、並びに、槽底部湯水温度検出手段が設定高温囲内の温度を検出した場合には、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であるとして、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするものであり、その他の作用効果は、上記第12特徴構成と同様であるので、その説明は省略する。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第16特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段は、
前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、槽底部湯水温度検出手段により、貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく貯湯用循環路に存在する湯水の温度が検出され、運転制御手段は、加熱手段にて加熱されたのちに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行し、その水質向上処理の実行に伴って、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットする。
また、第1継続時間が第1設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、槽底部湯水温度検出手段が設定高温範囲内の温度を検出した場合には、第1継続時間を0にリセットする。
さらに、第2継続時間が第2設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、第2継続時間を0にリセットする。
つまり、上記の第1特徴構成についての説明において述べたように、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯留されるので、貯湯槽の底部の湯水の温度、又は、貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく貯湯用循環路に存在する湯水の温度が設定高温範囲内であると、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられ、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になっていることになる。
そこで、上述の如き槽底部湯水温度検出手段を設けて、その槽底部湯水温度検出手段により設定高温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になったと判別し、槽底部湯水温度検出手段により設定高温範囲内の温度を検出しない間は、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になっていないと判別するようにすることにより、サーミスタ等の温度検出手段を1個設けるだけの簡単な構成にて、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされた状態になったか否かを的確に判別することができるのである。
そして、第2設定許容時間として、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされていない状態が継続しても水質を良好な状態に維持可能な時間に設定して、上述のように、設定高温範囲内の温度を槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になると、水質向上処理を実行するようにすることにより、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段にて加熱された湯水にて満たされない状態が継続して、貯湯槽の湯水の水質が低下するよりも前に、的確に水質向上処理が行われるようにすることが可能となり、貯湯槽の水質低下を抑制することが可能となる。
更に、水質向上処理の実行に伴って、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするので、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
また、第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、槽底部湯水温度検出手段が設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットするものであるから、複数の湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられる場合、又は、槽底部湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられる場合には、第1継続時間を0にリセットすることにより、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
さらに、第2継続時間が第2設定許容時間以上になるまでに、複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、第2継続時間を0にリセットするものであるから、複数の湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であると考えられ場合、又は、複数の湯水温度検出手段の検出情報に基づいて、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定高温範囲内であると考えられ場合には、第2継続時間を0にリセットすることにより、水質向上処理を実行する頻度が高くなるのを抑制することが可能となる。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第17特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく前記給湯路に存在する湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段が設けられ、
前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段は、
前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、前記槽上部湯水温度検出手段が前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている点を特徴とする。
即ち、この第17特徴構成は、上記第16特徴構成に加えて、槽上部湯水温度検出手段が設けられて、槽上部湯水温度検出手段が設定低温範囲内の温度を検出した場合には、貯湯槽の全体又は略全体の湯水の温度が設定低温範囲内であるとして、第1継続時間及び第2継続時間を0にリセットするものであり、その他の作用効果は、上記第16特徴構成と同様であるので、その説明は省略する。
従って、実行頻度が高くなるのを抑制しながら、水質向上処理を的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第18特徴構成は、上記第1〜第17特徴構成に加えて、
前記給水路を通して前記貯湯槽に供給される水の温度を検出する給水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記給水温度検出手段の検出温度に設定余裕温度を加えた温度以下の温度範囲を、前記設定低温範囲とするように構成されている点を特徴とする。
即ち、給水温度検出手段により、給水路を通して貯湯槽に供給される水の温度が検出され、運転制御手段は、給水温度検出手段の検出温度に設定余裕温度を加えた温度以下の温度範囲を設定低温範囲として、槽上部湯水温度検出手段が設定低温範囲内の温度を検出するか否か、又は、複数の湯水温度検出手段の夫々が設定低温範囲内の温度を検出するか否かを判別する。
つまり、給水路を通して供給された水の温度は、加熱手段にて加熱されることなく貯湯槽に存在する間に、上方の湯水からの伝熱や貯湯槽の周壁からの伝熱により上昇するものであり、そして、貯湯槽に存在する時間が長くなる等により、湯水の温度上昇の程度が大きくなると、湯水の水質が低下し易くなる。
そこで、給水路を通して供給されて加熱手段にて加熱されることなく貯湯槽に存在する湯水の温度が上昇したとしても、その湯水の水質を良好な状態に維持することが可能な上昇温度を、予め、実験等により求めて、その求めた温度を設定余裕温度として設定し、給水温度検出手段の検出温度に設定余裕温度を加えた温度以下の温度範囲を設定低温範囲とすることにより、給水路を通して供給される水の温度の変動に拘わらず、設定低温範囲を適切に設定することができる。
そして、上記の第1特徴構成のように槽上部湯水温度検出手段が設定低温範囲内の温度を検出するか否か、又は、上記の第2特徴構成のように複数の湯水温度検出手段の夫々が設定低温範囲内の温度を検出するか否かを判別することにより、給水路を通して供給される水の温度の変動に拘わらず、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になったか否かを的確に判別することができるのである。
従って、給水路を通して供給される水の温度の変動に拘わらず、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になったか否かを的確に判別することができるので、水質向上処理をより一層的確に行うことができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第19特徴構成は、上記第1〜第18特徴構成のいずれかに加えて、
前記運転制御手段が、前記水質向上処理として、前記貯湯用循環路における湯水循環量を通常時よりも少なくすべく前記湯水循環手段の作動を制御する又は前記貯湯用循環路における湯水の循環を停止させるべく前記湯水循環手段の作動を制御する湯水入替促進処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、運転制御手段は、水質向上処理として、貯湯用循環路における湯水循環量を通常時よりも少なくすべく湯水循環手段の作動を制御する又は貯湯用循環路における湯水の循環を停止させるべく湯水循環手段の作動を制御する湯水入替促進処理を実行する。
つまり、貯湯用循環路における湯水循環量を通常時よりも少なくする形態で湯水入替促進処理を実行する場合は、貯湯槽の底部から取り出されて加熱手段にて加熱されたのち貯湯槽の上部に供給される湯水の量が通常時よりも少なくなり、貯湯用循環路における湯水の循環を停止させる形態で湯水入替促進処理を実行する場合は、貯湯槽の底部から取り出された湯水が加熱手段により加熱されたのち貯湯槽の上部に戻される形態での貯湯槽の湯水の循環が行われないので、いずれの場合も、給湯路を通して貯湯槽の上部から湯水が送出されて給湯されるに伴って給水路を通して水が貯湯槽の底部に供給される形態で、貯湯槽の湯水が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて入れ替えられるのを速めることが可能となる。
そして、例えば、第1特徴構成における槽上部湯水温度検出手段が設定低温範囲内の温度を検出するまで、あるいは、第2特徴構成における複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲内の温度を検出するまで、即ち、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になるまで、湯水入替促進処理を実行することにより、貯湯槽の湯水の水質を良好な状態に向上することが可能となる。
従って、水質向上処理を行っている間も、貯湯槽による給湯を停止しないようにして、貯湯式の給湯装置を有効に利用できるようにすることができた。
又、貯湯槽の湯水の水質を向上するために、貯湯槽全体の湯水を前記設定水質維持温度以上に加熱する必要がないので、水質向上のためにエネルギを無駄に消費することを回避することができる。
更に、水質向上処理として、貯湯用循環路における湯水循環量を通常時よりも少なくすべく湯水循環手段の作動を制御する場合は、湯水循環手段等の補機を停止することなく水質向上処理を行うことができるので、湯水循環手段等の補機の起動及び停止回数を少なくすることができるものとなり、湯水循環手段等の補機の耐久性を向上することができる。
本発明の貯湯式の給湯装置の第20特徴構成は、上記第1〜第18特徴構成のいずれかに加えて、
前記給湯路を通しての前記貯湯槽の湯水の送出を停止する湯水送出停止状態に切り換え自在な湯水送出停止手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記水質向上処理として、前記湯水送出停止手段を前記湯水送出停止状態に切り換えた状態で前記湯水循環手段を作動させ且つ前記加熱手段又はその加熱手段とは別の前記貯湯用循環路を通流する湯水を加熱する別加熱手段を加熱作動させる湯水送出停止状態加熱処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、運転制御手段は、水質向上処理として、湯水送出停止手段を湯水送出停止状態に切り換えた状態で湯水循環手段を作動させ且つ加熱手段又はその加熱手段とは別の前記貯湯用循環路を通流する湯水を加熱する別加熱手段を加熱作動させる湯水送出停止状態加熱処理を実行する。
つまり、湯水送出停止状態加熱処理では、給湯路を通しての貯湯槽の湯水の送出が停止された状態で、貯湯槽の底部から取り出された水が加熱手段又は別加熱手段にて加熱されたのち貯湯槽の上部に戻されることになる。
そして、例えば、第5特徴構成における槽底部湯水温度検出手段が設定高温範囲内の温度を検出するまで、あるいは、第3又は第4特徴構成における複数の湯水温度検出手段の全てが設定高温範囲内の温度を検出するまで、即ち、貯湯槽の全体又は略全体が加熱手段又は別加熱手段にて加熱された湯水にて満たされるまで、湯水送出停止状態加熱処理を実行することにより、貯湯槽の湯水の水質を良好な状態に向上することが可能となる。
従って、貯湯槽の湯水が給湯先に給湯されないようにしながら、貯湯槽の湯水の水質を向上することができるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第21特徴構成は、上記第1〜第18特徴構成に加えて、
前記運転制御手段が、前記水質向上処理として、前記水質向上処理タイミングになったときに、前記加熱手段の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中の場合には、前記加熱手段の運転を停止させる運転停止条件が満たされるまで待機して、前記運転停止条件が満たされて前記加熱手段の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止すると、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、前記加熱手段の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止する待機式湯水入替処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、運転制御手段は、水質向上処理として、水質向上処理タイミングになったときに、加熱手段の運転中で且つ湯水循環手段の作動中の場合には、加熱手段の運転を停止させる運転停止条件が満たされるまで待機することになる。
そして、運転停止条件が満たされて加熱手段の運転及び湯水循環手段の作動を停止すると、貯湯槽内の湯水の全量が設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、加熱手段の運転及び湯水循環手段の作動を停止する待機式湯水入替処理を実行することになる。
ちなみに、水質向上処理タイミングになったときに、加熱手段の運転停止中で且つ湯水循環手段の作動停止中の場合には、貯湯槽内の湯水の全量が設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、加熱手段の運転及び湯水循環手段の作動を停止することを継続すればよい。
このように、水質向上処理タイミングになったときに、加熱手段の運転中で且つ湯水循環手段の作動中の場合には、加熱手段の運転を停止させる運転停止条件が満たされるまで待機するようにして、水質向上処理のために、加熱手段の運転を停止させることや湯水循環手段の作動を停止させることを回避するものであるから、水質向上処理タイミングになったときに、加熱手段の運転中で且つ湯水循環手段の作動中の場合には、水質向上処理のために、加熱手段の運転を停止させ且つ湯水循環手段の作動を停止させるようにするに比べて、加熱手段や湯水循環手段の起動及び停止回数が水質向上処理のために増加することを抑制して、起動及び停止回数の増加により、加熱手段や湯水循環手段が劣化することを抑制できるものとなる。
つまり、加熱手段は、起動されると高温になり、停止すると低温になるものであり、起動及び停止に伴う温度変化による熱的なストレスが繰り返し与えられて劣化する虞があるが、起動及び停止回数の増加を抑制することにより、加熱手段の劣化を抑制できるものとなるのである。
また、湯水循環手段は、作動されると湯水循環のための負荷(トルク)が作用し、停止すると無負荷となるものであり、そして、停止から起動された際には、無負荷の状態から急激に負荷が作用する状態になるため、その急激な負荷変動が繰り返されて劣化する虞があるが、起動及び停止回数の増加を抑制することにより、湯水循環手段の劣化を抑制できるものとなるのである。
本発明の貯湯式の給湯装置の第22特徴構成は、上記第21特徴構成に加えて、
前記運転制御手段が、前記水質向上処理タイミングになったときに、前記加熱手段の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中であることにより前記運転停止条件が満たされるまで待機する場合において、その待機時間が待機許容時間以上になると、前記加熱手段の運転及び前記湯水循環手段の作動を強制的に停止して、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、前記加熱手段の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止する強制停止式湯水入替処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、運転制御手段は、水質向上処理タイミングになったときに、加熱手段の運転中で且つ湯水循環手段の作動中であると、運転停止条件が満たされるまで待機することになる。そして、そのように待機する場合において、その待機時間が待機許容時間以上になると、加熱手段の運転及び湯水循環手段の作動を強制的に停止し、その後、貯湯槽内の湯水の全量が設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、加熱手段の運転及び湯水循環手段の作動を停止する強制停止式湯水入替処理を実行することになる。
つまり、加熱手段は、一般の家庭においては、一日のうちの特定の時間帯において運転され、他の時間帯においては停止される形態で使用されることが多いものであるが、湯水の使用量が多い家庭等においては、数日間に亘って加熱手段を連続運転する場合も考えられるものである。そこで、上記の待機時間が待機許容時間(例えば、24時間)以上になると、強制停止式湯水入替処理を行うことにより、適切に水質向上を行えるようにするのである。
したがって、加熱手段が連続して運転される状況下においても、的確に水質向上処理を行えるようになった。
本発明の貯湯式の給湯装置の第23特徴構成は、上記第21又は第22特徴構成に加えて、
前記運転制御手段が、前記水質向上処理タイミングになったときに、前記加熱手段の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中であることにより前記運転停止条件が満たされるまで待機する場合において、その待機中に、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別される場合及び前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定高温範囲内の温度であることが判別される場合には、前記待機式湯水入替処理の実行を中止するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、運転制御手段は、水質向上処理タイミングになったときに、加熱手段の運転中で且つ湯水循環手段の作動中であると、運転停止条件が満たされるまで待機することになる。そして、そのように待機する場合において、その待機中に、貯湯槽内の湯水の全量が設定低温範囲内の温度であることが判別される場合及び貯湯槽内の湯水の全量が設定高温範囲内の温度であることが判別される場合には、貯湯槽内の湯水の水質が向上された状態になったため、水質向上処理を行う必要がないとして、待機式湯水入替処理の実行を中止することになる。
したがって、不必要に水質向上処理を行う無駄を回避できるようになった。
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明にかかる貯湯式の給湯装置をコージェネレーションシステムに適用した場合の第1実施形態を説明する。
コージェネレーションシステムは、図1に示すように、電力と熱とを発生する熱電併給装置としての燃料電池1と、その燃料電池1が発生する熱を冷却水にて回収し、その冷却水を利用して貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3への熱媒供給を行う貯湯暖房ユニット4と、燃料電池1及び貯湯暖房ユニット4の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部5などから構成されている。ちなみに、前記熱消費端末3として、床暖房装置、浴室暖房乾燥機又はファンコンベクタ等が設けられる。
前記燃料電池1は、周知であるので、詳細な説明及び図示を省略して簡単に説明すると、燃料電池1は、水素を含有する燃料ガス及び酸素含有ガスが供給されて発電するセルスタック、そのセルスタックに供給する燃料ガスを生成する燃料ガス生成部、前記セルスタックに酸素含有ガスとして空気を供給するブロア等を備えて構成されている。
前記燃料ガス生成部は、供給される都市ガス(例えば、天然ガスベースの都市ガス)等の炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫器、その脱硫器から供給される脱硫原燃料ガスと別途供給される水蒸気とを改質反応させて水素を主成分とする改質ガスを生成する改質器、その改質器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気にて二酸化炭素に変成処理する変成器、その変成器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を別途供給される選択酸化用空気にて選択酸化する一酸化炭素除去器等から構成され、一酸化炭素を変成処理及び選択酸化処理により低減した改質ガスを前記燃料ガスとして前記セルスタックに供給するように構成されている。
そして、前記燃料ガス生成部への原燃料ガスの供給量を調節することにより、前記燃料電池1の発電出力を調節するように構成されている。
前記燃料電池1の電力の出力側には、系統連系用のインバータ6が設けられ、そのインバータ6は、燃料電池1の発電電力を商用電源7から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数にするように構成されている。
前記商用電源7は受電電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷9に電気的に接続されている。
また、インバータ6は、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続され、燃料電池1の発電電力がインバータ6及び発電電力供給ライン10を介して電力負荷9に供給されるように構成されている。
前記受電電力供給ライン8には、電力負荷9の負荷電力を計測する電力負荷計測手段11が設けられ、この電力負荷計測手段11は、受電電力供給ライン8を通して流れる電流に逆潮流が発生するか否かも検出するように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池1から受電電力供給ライン8に供給される電力が制御され、発電出力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
前記電気ヒータ12は、複数の電気ヒータから構成されて、冷却水循環ポンプ15の作動により冷却水循環路13を通流する燃料電池1の冷却水を加熱するように設けられ、インバータ6の出力側に接続された作動スイッチ14により各別にON/OFFが切り換えられるように構成されている。
又、作動スイッチ14は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ12の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ12の消費電力を調整するように構成されている。
尚、電気ヒータ12の消費電力を調整する構成については、上記のように複数の電気ヒータ12のON/OFFを切り換える構成以外に、その電気ヒータ12の出力を例えば位相制御等により調整する構成を採用しても構わない。
前記貯湯暖房ユニット4は、底部に接続された給水路16を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路17を通して湯水が送出される前記貯湯槽2、槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路18を通して前記貯湯槽2の湯水を循環させる湯水循環手段としての湯水循環ポンプ19、熱媒循環路20を通して熱媒を前記熱消費端末3に循環供給させる熱媒循環ポンプ21、前記貯湯用循環路18を通流する湯水を加熱する貯湯用熱交換器22、前記熱媒循環路20を通流する熱媒を加熱する熱媒加熱用熱交換器23、前記貯湯槽2から送出されて給湯路17を通流する湯水を加熱する給湯用補助加熱器24、及び、前記熱媒循環路20を通流する熱媒を加熱する熱媒用補助加熱器25などを備えて構成されている。
前記貯湯用循環路18は、前記貯湯槽2の底部と上部とに接続され、前記貯湯用熱交換器22は、前記冷却水循環路13を通流する燃料電池1の冷却水と前記貯湯用循環路18を通流する湯水とを熱交換させるように設けられている。
前記冷却水循環路13における前記貯湯用熱交換器22から燃料電池1に戻る戻り流路部分には、燃料電池1に戻る冷却水を冷却するラジエータ33が設けられ、更に、前記戻り流路部分におけるラジエータ33と燃料電池1との間の箇所には、燃料電池1に戻る冷却水の温度を検出する冷却水戻り温度センサSrが設けられている。
前記貯湯用循環路18における前記貯湯用熱交換器22と前記貯湯槽2の上部とを接続する部分に、貯湯用循環路18から分岐させたのち、再び合流させる形態で、熱媒加熱用流路部分18bが設けられ、前記熱媒加熱用熱交換器23が、熱媒加熱用流路部分18bを通流する湯水と前記熱媒循環路20を通流する熱媒とを熱交換させるように設けられ、更に、貯湯用循環路18における熱媒加熱用流路部分18bの分岐部分に、湯水を熱媒加熱用流路部分18bに通流させる熱媒加熱状態と湯水を熱媒加熱用流路部分18bに通流させない熱媒非加熱状態とに切り換える加熱切換用三方弁26が設けられている。
そして、燃料電池1の発生熱を回収した冷却水を冷却水循環ポンプ15により冷却水循環路13を通して貯湯用熱交換器22を通過させて循環させ、並びに、貯湯槽2の湯水を湯水循環ポンプ19により貯湯用循環路18を通して貯湯用熱交換器22を通過させて循環させる状態で、加熱切換用三方弁26を前記熱媒非加熱状態に切り換えることにより、貯湯用熱交換器22にて燃料電池1の冷却水にて加熱された湯水がそのまま貯湯槽2の上部に供給され、加熱切換用三方弁26を前記熱媒加熱状態に切り換えることにより、貯湯用熱交換器22にて燃料電池1の冷却水にて加熱された湯水が熱媒加熱用熱交換器23において前記熱媒循環路20を通流する熱媒を加熱したのち、貯湯槽2の上部に供給されることになって、貯湯槽2に温度成層を形成する状態で湯水が貯留される。
つまり、前記貯湯用循環路18を通流する湯水を加熱する加熱手段としての加熱部Hが、前記燃料電池1、前記冷却水循環路13、前記冷却水循環ポンプ15、前記貯湯用循環路18、前記湯水循環ポンプ19及び前記貯湯用熱交換器22等を備えて構成される。
前記給水路16と前記給湯路17における前記給湯用補助加熱器24よりも上流側の箇所とに接続して、前記貯湯槽2を迂回する形態で、槽迂回給水路27が設けられ、その槽迂回給水路27と給湯路17との接続部分に、給湯路17における貯湯槽2側の部分と給湯用補助加熱器24側の部分とを連通する通常給水状態と、前記槽迂回給水路27と給湯路17における給湯用補助加熱器24側の部分とを連通する槽迂回給水状態とに切り換える給水切換三方弁28が設けられている。
尚、この給水切換三方弁28は、給湯路17における給水切換三方弁28よりも貯湯槽2側の部分及び槽迂回給水路27の両方を給湯路17における給水切換三方弁28よりも給湯用補助加熱器24側の部分に連通させた状態で、給湯路17からの湯水と槽迂回給水路27からの水との混合比率を調節自在な混合比調節状態にも切り換え可能なように構成されている。
そして、前記給水切換三方弁28が前記通常給水状態に切り換えられた状態では、前記給湯路17の先端に設けられた給湯栓(図示省略)等が開栓されると、貯湯槽2の上部から湯水が給湯路17に送出されると共に、それに伴って、前記給水路16を通して水が貯湯槽2の底部に供給され、一方、給水切換三方弁28が前記槽迂回給水状態に切り換えられた状態では、前記給湯栓が開栓されると、槽迂回給水路27を通して水が給湯路17に供給されて、貯湯槽2からの湯水の送出が停止されることになる。
つまり、前記給水切換三方弁28が、前記給湯路17を通しての前記貯湯槽2の湯水の送出を停止する湯水送出停止状態に切り換え自在な湯水送出停止手段に相当する。
前記熱媒循環路20には、熱媒を前記熱消費端末3を迂回さて通流させる端末迂回路29が設けられ、更に、熱媒循環路20と端末迂回路29との接続部には、熱媒を熱消費端末3に循環させる通常通流状態と、端末迂回路29を通して通流させて熱消費端末3を迂回させる端末迂回通流状態とに切り換え自在な熱媒循環切換三方弁30が設けられている。
前記給湯用補助加熱器24及び前記熱媒用補助加熱器25は同様の構成であり、夫々、湯水又は熱媒を加熱する熱交換器h、その熱交換器hを加熱するバーナb、そのバーナbに燃焼用空気を供給するファンf、熱交換器hに流入する湯水又は熱媒の流入温度を検出する流入温度センサ(図示省略)、熱交換器hから流出する湯水又は熱媒の流出温度を検出する流出温度センサ(図示省略)、熱交換器hに流入する湯水又は熱媒の流量を検出する流量センサ(図示省略)等を備えて構成され、これら給湯用補助加熱器24及び熱媒用補助加熱器25の運転は前記運転制御部5により制御される。
尚、給湯用補助加熱器24の熱交換器hは、前記給湯路17を通流する湯水を加熱するように設けられ、熱媒用補助加熱器25の熱交換器hは、前記熱媒循環路20を通流する熱媒を加熱するように設けられている。
前記運転制御部5による前記給湯用補助加熱器24及び前記熱媒用補助加熱器25夫々の運転制御について簡単に説明すると、前記流量センサが設定流量以上の流量を検出している状態で、前記流入温度センサにて検出される流入温度が目標加熱温度未満になると前記バーナbを燃焼させ、且つ、前記流出温度センサにて検出される流出温度が前記目標加熱温度になるように前記バーナbの燃焼量を調節し、前記バーナbの燃焼中に前記流量センサの検出流量が前記設定流量未満になると、前記バーナbを消火させる。
ちなみに、前記給湯用補助加熱器24における前記目標加熱温度は、このコージェネレーションシステムのリモコン操作部(図示省略)の温度設定部(図示省略)にて設定される目標給湯温度に基づいて設定され、前記熱媒用補助加熱器25における前記目標加熱温度は、予め設定された所定の温度(例えば、60°C)に設定される。
前記給水路16には、その給水路16を通して前記貯湯槽2に供給される水の温度を検出する給水温度検出手段としての給水温度センサSiが設けられ、前記貯湯用循環路18における前記貯湯用熱交換器22と前記加熱切換用三方弁26との間の箇所には、貯湯用熱交換器22にて加熱された湯水の温度を検出する貯湯温度センサShが設けられている。
又、前記貯湯槽2には、その上部の湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段としての槽上部湯水温度センサSt、貯湯槽2を上下方向に概ね3等分した等分部分の中層部における上端部分の湯水の温度を検出する中間上位湯水温度センサSm、貯湯槽2の中層部における下端部分の湯水の温度を検出する中間下位湯水温度センサSn、及び、貯湯槽2の底部の湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段としての槽底部湯水温度センサSbが設けられている。
前記運転制御部5は、槽上部、中間上位、中間下位及び槽底部の各湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb並びに給水温度センサSi夫々の検出温度に基づいて、前記貯湯槽2の貯湯熱量を演算するように構成され、以下、その貯湯熱量の演算方法について、説明する。
前記槽上部湯水温度センサSt、中間上位湯水温度センサSm、中間下位湯水温度センサSn、槽底部湯水温度センサSb夫々にて検出される貯湯槽2の湯水の温度を、夫々、Tt、Tm、Tn、Tbとし、前記給水温度センサSiにて検出される給水温度をTiとし、上層部、中層部、下層部夫々の容量をV(リットル)とする。
又、前記上層部における重み係数をA1とし、前記中層部における重み係数をA2とし、前記下層部における重み係数をA3とすると、貯湯熱量(kcal)は、下記の(式1)にて演算することができる。尚、この実施形態では、熱量の単位をkcalにて示す場合があるが、1kWh=860kcalの関係に基づいて860に設定される係数αにて各値を除することにより、kWhの単位として求めることができる。
貯湯熱量=(A1×Tt+(1−A1)×Tm−Ti)×V
+(A2×Tm+(1−A2)×Tn−Ti)×V
+(A3×Tn+(1−A3)×Tb−Ti)×V……………(式1)
重み係数A1、A2、A3は、貯湯槽2の各層における過去の温度分布データを考慮した経験値である。ここで、A1、A2、A3としては、例えば、A1=A2=0.2、A3=0.5である。A1=A2=0.2とは、上層部においては温度Tmの影響が温度Ttの影響よりも大きいことを示す。これは、上層部の8割の部分は温度Tmに近く、2割の部分は温度Ttに近いことを示す。これは、中層部においても同様である。下層部においては、温度TnとTbの影響が同じであることを示す。
又、前記給湯路17における前記給湯用補助加熱器25よりも下流側の箇所には、給湯先に湯水を給湯するときの給湯熱負荷を計測する給湯熱負荷計測手段31が設けられ、又、前記熱消費端末3での端末熱負荷を計測する端末熱負荷計測手段32も設けられている。尚、これら給湯熱負荷計測手段31及び端末熱負荷計測手段32は、通流する湯水や熱媒の温度を検出する負荷検出用温度センサ(図示省略)、湯水や熱媒の流量を検出する負荷検出用流量センサ(図示省略)及び前記給水温度センサSiを備えて構成され、前記運転制御部5により前記負荷検出用温度センサの検出温度、前記負荷検出用流量センサの検出流量及び前記給水温度センサSiの検出温度に基づいて熱負荷を検出するように構成されている。
前記運転制御部5は、前記燃料電池1の運転中には前記冷却水循環ポンプ15を作動させる状態で、燃料電池1の運転を制御し、並びに、前記湯水循環ポンプ19、前記熱媒循環ポンプ21及び前記加熱切換用三方弁26夫々の作動を制御することによって、貯湯槽2内に湯水を貯湯する貯湯運転や、熱消費端末3に熱媒を供給する熱媒供給運転を行うように構成されている。又、この第1実施形態においては、前記運転制御部5は、後述する水質向上処理としての湯水送出停止状態加熱処理を実行しているときは前記給水切換三方弁28を前記迂回給水状態に切り換え、その湯水送出停止状態加熱処理を実行していないときは、前記給水切換三方弁28を前記通常給水状態に切り換えるように構成されている。
前記運転制御部5は、熱消費端末3用の端末用リモコン(図示省略)から運転の指令がされない状態では、前記貯湯運転を行い、その貯湯運転では、前記加熱切換用三方弁26を前記熱媒非加熱状態に切り換えた状態で、前記貯湯温度センサShの検出温度が予め設定された目標貯湯温度(例えば60°C)になるように湯水循環量を調節すべく、前記湯水循環ポンプ19の作動を制御するように構成されている。
又、前記運転制御部5は、前記端末用リモコンから運転が指令されると、前記熱媒供給運転を行い、その熱媒供給運転では、前記加熱切換用三方弁26を前記熱媒加熱状態に切り換えた状態で、前記熱媒循環ポンプ21を予め設定された設定回転速度で作動させ、並びに、前記貯湯温度センサShの検出温度が前記目標貯湯温度になるように湯水循環量を調節すべく、前記湯水循環ポンプ19の作動を制御するように構成されている。尚、運転制御部5は、この熱媒供給運転を実行する間は、前記熱媒循環切換三方弁30を前記通常通流状態に切り換えるように構成されている。
又、前記運転制御部5は、前記熱媒供給運転の実行中に前記端末用リモコンから運転の停止が指令されると、前記加熱切換用三方弁26を前記熱媒非加熱状態に切り換え、前記熱媒循環ポンプ21を停止させることにより、前記熱媒供給運転から前記貯湯運転に切り換えるように構成されている。
前記運転制御部5は、前記燃料電池1の運転中は、前記冷却水戻り温度センサSrの検出温度を監視して、その検出温度が設定戻り許容温度よりも高くなると、前記ラジエータ33を作動させて、冷却水を冷却するように構成されている。
例えば、前記貯湯槽2の貯湯量が満杯になって、前記貯湯用熱交換器22において、貯湯槽2からの湯水との熱交換により冷却水が前記設定戻り許容温度にまで冷却されない場合は、ラジエータ33が作動して、燃料電池1に戻る冷却水を強制的に冷却する構成となっている。
次に、運転制御部5による燃料電池1の運転の制御について説明する。
この運転制御部5は、運転周期の開始時点において、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、予測電力負荷に対する燃料電池1の電力の出力形態又は燃料電池1を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態夫々の運転メリットを求め、その求めた運転メリットが最も高い運転形態を燃料電池1の運転形態に定めて、その定めた運転形態にて燃料電池1を運転するように構成されている。
例えば、前記運転周期は1日に設定され、その運転周期を構成する複数の単位時間が1時間に設定されている。又、前記運転メリットとして、燃料電池1を運転することにより得られると予測される予測エネルギ削減量を求めるように構成されている。
前記運転制御部5により時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を求める処理について、説明を加える。ちなみに、熱負荷は、前記給湯先に湯水を給湯するときの給湯熱負荷と、前記熱消費端末3での端末熱負荷とからなる。
前記運転制御部5は、実電力負荷データ、実給湯熱負荷データ及び実端末熱負荷データを運転周期及び単位時間に対応付けてメモリに記憶することにより、過去の時系列的な電力負荷データ及び過去の時系列的な熱負荷データを、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、運転周期毎に単位時間毎に対応付けて管理するように構成されている。
ちなみに、実電力負荷は、前記電力負荷計測手段11の計測値及び前記インバータ6の出力値に基づいて計測され、実給湯熱負荷は前記給湯熱負荷計測手段31にて計測され、実端末熱負荷は前記端末熱負荷計測手段32にて計測される。
そして、前記運転制御部5は、運転周期の開始時点(例えば午前3時)において、時系列的な過去電力負荷データ及び時系列的な過去熱負荷データの管理データに基づいて、連続する予測用設定回数(例えば3回)の運転周期のうちの最初の運転周期の時系列的な予測熱負荷データ及び時系列的な予測電力負荷データ、並びに、予測用設定回数の運転周期のうちの最初の運転周期に後続する運転周期の時系列的な予測熱負荷データを単位時間毎に区分けして求めるように構成されている。ちなみに、時系列的な予測熱負荷データは、時系列的な予測給湯熱負荷データと時系列的な予測端末熱負荷データとを加えたデータであるが、この実施形態においては、熱の負荷状態としては、前記熱消費端末3での端末熱負荷が発生しておらず、給湯熱負荷のみが発生するとして説明する。
前記複数種の運転形態について、説明を加える。
前記複数種の運転形態として、運転周期中、燃料電池1を連続して運転する連続運転形態、及び、運転周期中、燃料電池1を断続して運転する断続運転形態を含み、更に、連続運転形態として、予測電力負荷に対する燃料電池1の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、前記断続運転形態として、予測電力負荷に対する燃料電池1の電力の出力形態又は燃料電池1を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれている。
前記複数種の連続運転形態として、前記運転周期の全時間帯において燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従させる負荷追従連続運転形態、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力とし且つ残りの単位時間において前記燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる抑制連続運転形態、及び、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力とし且つ残りの単位時間において前記燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる強制連続運転形態が含まれる。
更に、抑制連続運転形態が、前記設定抑制出力とする単位時間を、前記負荷追従連続運転形態にて前記燃料電池1を運転するときに前記運転周期の複数の単位時間のうちに前記貯湯槽2の予測貯湯熱量が貯湯槽2における予め設定された上限貯湯熱量以上になる熱余り状態が発生する単位時間が存在する場合に、前記熱余り状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちで、前記熱余り状態が解消し且つ予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定めるものであり、前記強制連続運転形態が、前記設定増大出力とする単位時間を、前記負荷追従連続運転形態にて前記燃料電池1を運転するときに前記運転周期の複数の単位時間のうちに前記貯湯槽2の予測貯湯熱量が予測熱負荷に対して不足する熱不足状態が発生する単位時間が存在する場合に、前記熱不足状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちで、前記熱不足状態が解消し且つ予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定めるものである。
前記貯湯槽2の予測貯湯熱量は、貯湯槽2に湯水にて蓄えられると予測される熱量であり、各単位時間の予測貯湯熱量(kcal/h)は、下記の式2、式3にて求められる。尚、各式において、添え字「n」は、運転周期における単位時間の順序を示し、例えば、n=1のときは、運転周期の1番目の単位時間を示す。
但し、n=1のときの式2における予測貯湯熱量n-1としての予測貯湯熱量0は、運転周期の開始時点の予測貯湯熱量であり、上記の式1に基づいて求められた値とされる。
予測貯湯熱量n=(予測貯湯熱量n-1−予測熱負荷n+予測熱出力n)×(1−槽放熱率)……………(式2)
予測熱出力n=α×{(予測発電出力n÷電池発電効率)×電池熱効率}+余剰電力×α×β−ベース放熱量……………(式3)
但し、
槽放熱率は、貯湯槽2からの放熱率であり、予め設定されている。
電池発電効率は、燃料電池1における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発電出力(kWh)の比率を示し、電池熱効率は、燃料電池1における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発生熱量(kWh)の比率を示し、これら電池発電効率及び電池熱効率は発電出力に応じて設定されている。
ベース放熱量は、このコージェネレーションシステムにおいて、燃料電池1の発生熱量のうち、貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3による暖房に用いられることなく放熱される熱量であり、予め設定されている。
余剰電力は、予測発電出力が予測電力負荷よりも大きい場合に、予測発電出力から予測電力負荷を減じることにより求められる。
例えば、予測電力負荷が燃料電池1の最小出力よりも小さいときは、余剰電力は、燃料電池1の最小出力から予測電力負荷を減じることにより求められる。又、後述するが、燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従する電主出力よりも大きい設定増大出力に設定するときは、余剰電力は、その設定増大出力から予測電力負荷を減じることにより求められる。尚、予測電力負荷が発電出力調節範囲の最小出力よりも小さいときは、その最小出力が電主出力となり、予測電力負荷が発電出力調節範囲の最大出力よりも大きいときは、その最大出力が電主出力となる。
αは、上述したように860に設定される係数である。
βは、電気ヒータ12にて余剰電力(kWh)を熱(kWh)に変換するときの効率であるヒータ効率であり、予め設定されている。
前記複数種の断続運転形態として、燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで最も予測エネルギ削減量が大きくなる単位時間に定める負荷追従断続運転形態、燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで最も予測エネルギ削減量が大きくなる単位時間に定める抑制断続運転形態、及び、燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで最も予測エネルギ削減量が大きくなる単位時間に定める強制断続運転形態が含まれる。
更に、前記負荷追従断続運転形態として、燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定める単周期対応型の負荷追従断続運転形態と、燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定める複数周期対応型の負荷追従断続運転形態とが含まれる。
前記抑制断続運転形態として、燃料電池1の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定める単周期対応型の抑制断続運転形態と、燃料電池1の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定める複数周期対応型の抑制断続運転形態とが含まれる。
前記強制断続運転形態として、燃料電池1の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定める単周期対応型の強制断続運転形態と、燃料電池1の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定める複数周期対応型の強制断続運転形態とが含まれる。
この実施形態では、運転周期が1日に設定されるので、負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態夫々の単周期対応型を1日対応型と記載する。又、負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態夫々の複数周期対応型としては、後続する運転周期が1回の2日対応型のものと、後続する運転周期が2回の3日対応型のものとが含まれる。
以下、強制連続運転形態、及び、1日対応型、2日対応型、3日対応型の各強制断続運転形態夫々における設定増大出力、並びに、抑制連続運転形態、及び、1日対応型、2日対応型、3日対応型の各抑制断続運転形態夫々における設定抑制出力の設定方法について、説明する。
増大出力設定用又は抑制出力設定用の仮設定出力を前記燃料電池1の発電出力調節範囲(例えば、0.25〜0.75kW)内で段階的(例えば、0.05kW間隔)に設定し、各仮設定出力について、前記燃料電池1の発電出力を仮設定出力に調節したときに燃料電池1から発生する出力増大時発生熱量(kW)を下記の式4にて求め、仮設定出力を燃料電池1にて得る場合と商用電源7にて得る場合とのエネルギ消費量の差である出力抑制時発電用エネルギ量差(kW)を下記の式5にて求めて、それら出力増大時発生熱量及び出力抑制時発電用エネルギ量差を各仮設定出力に対応付けて、メモリに記憶させてある。
出力増大時発生熱量=(仮設定出力÷電池発電効率)×電池熱効率……………(式4)
出力抑制時発電用エネルギ量差=仮設定出力÷電池発電効率−仮設定出力÷商用電源発電効率……………(式5)
但し、商用電源発電効率は、商用電源7における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発電出力(kWh)の比率である。
ちなみに、電池発電効率よりも商用電源発電効率の方が大きいため、出力抑制時発電用エネルギ量差は負の値として求められるので、出力抑制時発電用エネルギ量差の絶対値が小さいほど、エネルギ消費の面で有利となる。
そして、前記運転制御部5は、運転周期の各単位時間について、電主出力よりも大きい仮設定出力のうち、出力増大時発生熱量が最大のものを設定増大出力として設定し、電主出力よりも小さい仮設定出力のうち、出力抑制時発電用エネルギ量差の絶対値が最小のものを設定抑制出力として設定するように構成されている。
次に、前記運転制御手段5により前記複数種の運転形態夫々についての予測エネルギ削減量を求める処理について、説明を加える。
各運転形態の予測エネルギ削減量は、下記の式6に示すように、燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量から、燃料電池1を各運転形態にて運転した場合のエネルギ消費量を減じることにより演算する。
予測エネルギ削減量P=燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1−燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2……………(式6)
前記燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1(kWh)は、下記の式7に示すように、最初の運転周期の予測電力負荷の全てを商用電源7からの受電電力で補う場合の商用電源7におけるエネルギ消費量と、最初の運転周期の予測熱負荷の全てを給湯用補助加熱器24又は熱媒用補助加熱器25の発生熱で補う場合のエネルギ消費量との和として求められる。
つまり、どの運転形態の予測エネルギ削減量を求める場合でも、燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1は、同様に求められる。
E1=予測電力負荷/商用電源発電効率+予測熱負荷/補助加熱器熱効率……………(式7)
但し、
予測熱負荷はkWhに変換した値である。
補助加熱器熱効率は、給湯用補助加熱器24や熱媒用補助加熱器25における単位エネルギ消費量(kWh又はkcal)に対する発生熱量(kWh又はkcal)の比率である。
一方、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2(kWh)は、下記の式8に示すように、最初の運転周期の予測電力負荷及び予測熱負荷を燃料電池1の予測発電出力及び予測熱出力で補う場合の燃料電池1の消費エネルギである運転周期エネルギ消費量と、予測電力負荷から予測発電出力を差し引いた分に相当する予測不足電力量の全てを商用電源7からの受電電力で補う場合の商用電源7におけるエネルギ消費量と、予測不足熱量の全てを給湯用補助加熱器24又は熱媒用補助加熱器25の発生熱で補う場合のエネルギ消費量との和にて求められる。
E2=運転周期エネルギ消費量+予測不足電力量/商用電源発電効率+予測不足熱量/補助加熱器熱効率……………(式8)
但し、予測不足熱量は、予測不足熱量を求める対象の単位時間の予測熱負荷からその単位時間の直前の単位時間の予測貯湯熱量を減じることにより求められ、kWhの単位に変換される。
運転周期エネルギ消費量は、下記の式9にて、各運転形態において燃料電池1を運転する単位時間当たりのエネルギ消費量を求めて、その求めた単位時間当たりのエネルギ消費量を積算することにより求める。
エネルギ消費量=(発電出力÷電池発電効率)……………(式9)
負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
各単位時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を電主出力として求め、求めた各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求め、その運転周期エネルギ消費量に基づいて、式8により、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求める。そして、そのように求めた燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2と式7により求めた燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1とに基づいて、式6により、予測エネルギ削減量Pを求める。
強制連続運転形態の予測エネルギ削減量は、負荷追従連続運転形態にて前記燃料電池1を運転するとしたときに熱不足状態となる熱不足単位時間が存在する場合に求められるものであり、以下のようにして求める。
即ち、運転周期における複数の単位時間のうちの熱不足単位時間(複数存在するときは、運転周期の開始時点に最も近いもの)よりも以前の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を発電出力を設定増大出力に調節する強制運転用時間帯とし且つ運転周期の残りの単位時間を発電出力を電主出力に調節する電主運転用時間帯とする形態で、前記強制運転用時間帯として選択する単位時間を異ならせることにより、強制運転用の仮運転パターンを全て形成し、全ての仮運転パターンについて、上記の式6〜式8に基づいて、予測エネルギ削減量を求める。
尚、強制運転用時間帯の単位時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を設定増大出力として求め、電主運転用時間帯の単位時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を電主出力として求めて、求めた各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求める。
そして、全ての強制運転用の仮運転パターンのうちで熱余り状態となる熱余り単位時間が生じず且つ予測エネルギ削減量が最大の強制運転用の仮運転パターンを求め、その求めた仮運転パターンにおいて熱不足単位時間が生じない場合は、その強制運転用の仮運転パターンを強制連続運転形態の運転パターンに定め、その強制運転用の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を強制連続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
尚、熱余り単位時間が生じず且つ予測エネルギ削減量が最大の強制運転用の仮運転パターンにおいて、未だ、熱不足単位時間が生じるときは、熱不足単位時間が生じなくなるまで、上述の処理を繰り返すことになる。
抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量は、負荷追従連続運転形態にて前記燃料電池1を運転するとしたときに熱余り単位時間が存在する場合に求められるものであり、以下のようにして求める。
即ち、運転周期における複数の単位時間のうちの熱余り単位時間(複数存在するときは、運転周期の開始時点に最も近いもの)よりも以前の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を発電出力を設定抑制出力に調節する抑制運転用時間帯とし且つ運転周期の残りの単位時間を発電出力を電主出力に調節する電主運転用時間帯とする形態で、前記抑制運転用時間帯として選択する単位時間を異ならせることにより、抑制運転用の仮運転パターンを全て形成し、全ての仮運転パターンについて、上記の式6〜式8に基づいて、予測エネルギ削減量を求める。
尚、抑制運転用時間帯の単位時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を設定抑制出力として求め、電主運転用時間帯の単位時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を電主出力として求めて、求めた各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求める。
そして、全ての抑制運転用の仮運転パターンのうちで熱不足単位時間が生じず且つ予測エネルギ削減量が最大の抑制運転用の仮運転パターンを求め、その求めた仮運転パターンにおいて熱余り単位時間が生じない場合は、その抑制運転用の仮運転パターンを抑制連続運転形態の運転パターンに定め、その抑制運転用の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
尚、熱不足単位時間が生じず且つ予測エネルギ削減量が最大の抑制運転用の仮運転パターンにおいて、未だ、熱余り単位時間が生じるときは、熱余り単位時間が生じなくなるまで、上述の処理を繰り返すことになる。
1日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
運転周期の複数の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を前記運転時間帯を構成する単位時間とし且つ運転周期の残りの単位時間を燃料電池1を停止する停止時間帯を構成する単位時間とする形態で、前記運転時間帯を構成する単位時間として選択する単位時間を異ならせることにより、全ての仮運転パターンが形成され、その全ての仮運転パターンのうち、運転周期の全単位時間を運転時間帯とするパターンを除いた全ての仮運転パターンが、断続運転用の仮運転パターンとしてメモリに記憶されている。
全ての断続運転用の仮運転パターンの夫々について、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を電主出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各単位時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
尚、運転時間帯に含まれる単位時間のエネルギ消費量は前記式9により発電出力を電主出力として求め、運転時間帯に含まれない単位時間のエネルギ消費量は0として、各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求める。
又、運転時間帯に含まれない単位時間の予測熱出力は0になり、運転時間帯に含まれない単位時間の予測貯湯熱量は、前記式2により予測熱出力nを0として求める。
そして、全ての断続運転用の仮運転パターンのうち、予測エネルギ削減量が最大の断続運転用の仮運転パターンを求めて、その断続運転用の仮運転パターンを1日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターンに設定し、その断続運転用の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を1日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
2日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、全ての1日対応型の断続運転用の仮運転パターンのうち、上述のように運転時間帯において発電出力を電主出力に調節したときに最初の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを2日対応型の仮運転パターンとして選択する。
そして、2日対応型の仮運転パターンの全てについて、最初の運転周期の最終の単位時間の予測貯湯熱量が2回目の運転周期の予測熱負荷として利用されたとして、2回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測熱負荷として利用された予測利用熱量を求める。
各単位時間の予測貯湯熱量は、前記式2により、予測熱出力nを0として求める。
又、各単位時間の予測利用熱量は、下記の式10〜式12により求める。
予測貯湯熱量n-1≧予測熱負荷nのときは、
予測利用熱量n=予測熱負荷n……………(式10)
予測貯湯熱量n-1<予測熱負荷nのときは、
予測利用熱量n=予測貯湯熱量n-1……………(式11)
予測貯湯熱量n-1=0のときは、
予測利用熱量n=0……………(式12)
2日対応型の仮運転パターンの夫々について、夫々について上述のように求めた1日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量に、2回目の運転周期における予測利用熱量(kWhに変換したもの)の合計を給湯用補助加熱器24の発生熱で補う場合のエネルギ消費量(予測利用熱量の合計/補助加熱器熱効率)を加えることにより予測エネルギ削減量を求め、その求めた予測エネルギ削減量を2で割って1運転周期(1日)当たりのエネルギ削減量としたものを、2日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量とする。
そして、全ての2日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最大の2日対応型の仮運転パターンを、2日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターンに設定し、その2日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を2日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
3日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、全ての2日対応型の仮運転パターンのうち、2回目の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを3日対応型の仮運転パターンとして選択し、3日対応型の仮運転パターンの全てについて、2回目の運転周期の最終の単位時間の予測貯湯熱量が3回目の運転周期の予測熱負荷として利用されたとして、上述した2回目の運転周期におけるのと同様に、3回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測利用熱量を求める。
3日対応型の仮運転パターンの夫々について、夫々について上述のように求めた1日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量に、2回目及び3回目の運転周期における予測利用熱量(kWhに変換したもの)の合計を給湯用補助加熱器24の発生熱で補う場合のエネルギ消費量(予測利用熱量の合計/補助加熱器熱効率)を加えることにより予測エネルギ削減量を求め、その求めた予測エネルギ削減量を3で割って1運転周期(1日)当たりのエネルギ削減量としたものを、3日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量とする。
そして、全ての3日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最大の3日対応型の仮運転パターンを、3日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターンに設定し、その3日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を3日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
1日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、全ての断続運転用の仮運転パターンの夫々について、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を設定増大出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各単位時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
尚、運転時間帯に含まれる単位時間のエネルギ消費量は前記式9により発電出力を設定増大出力として求め、運転時間帯に含まれない単位時間のエネルギ消費量は0として、各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求める。
そして、全ての断続運転用の仮運転パターンのうち、予測エネルギ削減量が最大の断続運転用の仮運転パターンを求めて、その断続運転用の仮運転パターンを1日対応型の強制断続運転形態の運転パターンに設定し、その断続運転用の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を1日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
2日対応型の強制断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量は、上述した2日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量を求める手順と同様の手順で求め、並びに、3日対応型の強制断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量は、上述した3日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量を求める手順と同様の手順で求めるので、それら2日対応型の強制断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量、並びに、3日対応型の強制断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量夫々を求める手順の説明を省略する。
1日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、全ての断続運転用の仮運転パターン夫々について、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を設定抑制出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各単位時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
尚、運転時間帯に含まれる単位時間のエネルギ消費量は前記式9により発電出力を設定抑制出力として求め、運転時間帯に含まれない単位時間のエネルギ消費量は0として、各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求める。
そして、全ての断続運転用の仮運転パターンのうち、予測エネルギ削減量が最大の断続運転用の仮運転パターンを求めて、その断続運転用の仮運転パターンを1日対応型の抑制断続運転形態の運転パターンに設定し、その断続運転用の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を1日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
2日対応型の抑制断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量は、上述した2日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量を求める手順と同様の手順で求め、並びに、3日対応型の抑制断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量は、上述した3日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量を求める手順と同様の手順で求めるので、それら2日対応型の抑制断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量、並びに、3日対応型の抑制断続運転形態の運転パターン及び予測エネルギ削減量夫々を求める手順の説明を省略する。
前記運転制御部5は、前記熱余り単位時間が存在する場合は、上述のように、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量及び抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求め、前記熱不足単位時間が存在する場合は、上述のように、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量及び強制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求め、更に、上述のように、1日対応型、2日対応型及び3日対応型夫々の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量、1日対応型、2日対応型及び3日対応型夫々の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量、並びに、1日対応型、2日対応型及び3日対応型夫々の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量の9個の予測エネルギ削減量を求めて、そのように求めた予測エネルギ削減量が最大の運転形態を燃料電池1の運転形態に定め、その定めた運転形態にて燃料電池1を運転する。
燃料電池1の運転形態を負荷追従連続運転形態に定めたときは、運転周期の全時間帯にわたって燃料電池1の発電出力を現在要求されている現電力負荷に追従させる現電力負荷追従運転を実行する。
その現電力負荷追従運転では、1分等の比較的短い所定の出力調整周期毎に現電力負荷を求め、最小出力から最大出力の範囲内で、連続的に現電力負荷に追従する電主出力を決定し、燃料電池1の発電出力をその決定した電主出力に調整する形態で運転する。
尚、前記現電力負荷は、前記電力負荷計測手段11の計測値及び前記インバータ6の出力値に基づいて計測し、更に、その現電力負荷は、前の出力調整周期において所定のサンプリング時間(例えば5秒)でサンプリングしたデータの平均値として求められる。
燃料電池1の運転形態を抑制連続運転形態に定めたときは、燃料電池1の発電出力を設定抑制出力にすると定められている単位時間では燃料電池1の発電出力を設定抑制出力に調節し、他の単位時間では現電力負荷追従運転を実行する。
燃料電池1の運転形態を強制連続運転形態に定めたときは、燃料電池1の発電出力を設定増大出力にすると定められている単位時間では燃料電池1の発電出力を設定増大出力に調節し、他の単位時間では現電力負荷追従運転を実行する。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型、3日対応型のいずれの負荷追従断続運転に定めたときも、運転時間帯に含まれる単位時間においては現電力負荷追従運転を実行し、停止時間帯に含まれる単位時間においては燃料電池1を停止させる。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型、3日対応型のいずれの抑制断続運転に定めたときも、運転時間帯に含まれる単位時間では燃料電池1の発電出力を設定抑制出力に調節し、停止時間帯に含まれる単位時間においては燃料電池1を停止させる。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型、3日対応型のいずれの強制断続運転に定めたときも、運転時間帯に含まれる単位時間では燃料電池1の発電出力を設定増大出力に調節し、停止時間帯に含まれる単位時間においては燃料電池1を停止させる。
次に、貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理の要否を判別する処理について、説明する。
前記運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22(前記加熱部Hに相当する)にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度センサStにより検出しない状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上になると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
説明を加えると、運転制御部5は、槽上部湯水温度センサStの検出温度が設定低温範囲よりも高くなると第1継続時間の計測を開始し、槽上部湯水温度センサStの検出温度が設定低温範囲内の温度になると第1継続時間を0にリセットする状態で、第1継続時間の計測を行い、第1継続時間が第1設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると水質向上処理を実行するように構成されている。
この第1実施形態では、前記運転制御部5は、前記給水温度センサSiの検出温度に設定余裕温度を加えた温度以下の温度範囲を、前記設定低温範囲とするように構成されている。
又、前記運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度センサSbにより検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成され、且つ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている。
説明を加えると、運転制御部5は、槽底部湯水温度センサSbの検出温度が設定高温範囲よりも低くなると第2継続時間の計測を開始し、槽底部湯水温度センサSbの検出温度が設定高温範囲内の温度になると第2継続時間を0にリセットする状態で、第2継続時間の計測を行い、第2継続時間が第2設定許容時間以上になると水質向上処理を実行するように構成されている。
給水路16を通して供給されて貯湯用熱交換器22にて加熱されることなく貯湯槽2に存在する湯水の温度が上昇したとしても、その湯水の水質を良好な状態に維持することが可能な上昇温度が、予め、実験等により求められて、その求められた温度が前記設定余裕温度に設定される。ちなみに、前記設定余裕温度は、5°Cに設定される。
又、前記第1設定許容時間は、例えば96時間に設定され、前記第2設定許容時間も、例えば96時間に設定される。
前記設定高温範囲は、例えば、40°C以上の温度範囲に設定される。
つまり、前記熱媒供給運転が実行されると、前記熱媒加熱用熱交換器23にて熱媒に対して放熱した後の湯水が前記貯湯槽2に供給されることから、その熱媒供給運転にて貯湯槽2に供給される湯水の温度は、前記貯湯運転にて貯湯槽2に供給される湯水の温度よりも低くなる。
しかしながら、熱媒供給運転が実行されて、前記熱媒加熱用熱交換器23にて熱媒に対して放熱した湯水が前記貯湯槽2に供給されるにしても、その供給される湯水の温度は40°Cよりも高いと考えられるので、設定高温範囲を40°C以上の温度範囲に設定することにより、前記熱媒加熱用熱交換器23にて熱媒に対して放熱した後に供給される湯水も、貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに供給される湯水であると判別するようにすることができる。
ちなみに、貯湯用熱交換器22による加熱により、殺菌が行われて湯水の水質が向上するので、貯湯用熱交換器22から貯湯槽2に至るまでの管路等での放熱や、貯湯用熱交換器22にて加熱されたのち貯湯槽2に貯留されている間の放熱により、貯湯用熱交換器22にて加熱された湯水の温度が低下しても、ある程度の時間の間は湯水の水質が良好な状態に維持されるものである。
次に、前記水質向上処理について説明を加える。
前記運転制御部5が、前記水質向上処理として、前記給水切換三方弁28を前記槽迂回給水状態、即ち、湯水送出停止状態に切り換えた状態で、前記貯湯温度センサShの検出温度が前記目標貯湯温度になるように前記湯水循環ポンプ19を作動させ且つ前記加熱部Hを加熱作動させる湯水送出停止状態加熱処理を実行するように構成されている。
説明を加えると、前記燃料電池1を運転させることにより、前記貯湯用熱交換器22に燃料電池1の発生熱を回収した冷却水が供給されて、その貯湯用熱交換器22が加熱作用して、加熱部Hが加熱作動することになるので、湯水送出停止状態加熱処理を実行するときは、上述のように定めた運転形態における燃料電池1を運転させる運転予定時間帯及びその運転形態における燃料電池1の運転を停止させる運転停止予定時間帯に拘わらず、燃料電池1を運転させることになる。
ちなみに、この第1実施形態では、湯水送出停止状態加熱処理においては、発電出力を現在要求されている現電力負荷に追従させる現電力負荷追従運転にて燃料電池1を運転させるように構成されている。
つまり、前記運転制御部5は、前記給水切換三方弁28を前記槽迂回給水状態に切り換えた状態で、前記貯湯温度センサShの検出温度が前記目標貯湯温度になるように前記湯水循環ポンプ19を作動させ且つ前記燃料電池1を現電力負荷追従運転させる形態で、前記湯水送出停止状態加熱処理を実行するように構成されている。
ところで、前記槽底部温度センサSbの検出温度が前記設定高温範囲の温度になると、貯湯槽2の全体又は略全体が貯湯用熱交換器22にて加熱された湯にて満たされた状態となるので、槽底部温度センサSbの検出温度が前記設定高温範囲の温度になると、水質向上処理としての湯水送出停止状態加熱処理を終了する終了条件を満たすと判別するように構成されている。
つまり、前記運転制御部5は、前記槽底部温度センサSbの検出温度が前記設定高温範囲の温度になって終了条件を満たすまで、湯水送出停止状態加熱処理を実行し、前記槽底部温度センサSbの検出温度が前記設定高温範囲の温度になって終了条件を満たすと、燃料電池1を停止させて湯水送出停止状態加熱処理を終了し、次の運転周期の開始時点まで、燃料電池1の運転を待機するように構成されている。
前記湯水送出停止状態加熱処理が実行されている間に、前記給湯栓が開栓されると、槽迂回給水路27を通して水が給湯路17に供給され、その水が給湯用補助加熱器24にて加熱されて給湯先に供給されることになるので、湯水送出停止状態加熱処理が終了するまでの間は、貯湯槽2の湯水が給湯先に供給されることがない。
以下、フローチャートに基づいて、前記運転制御部5の制御動作について説明する。
先ず、図2に示すフローチャートに基づいて、コージェネレーションシステム全体の制御動作について説明する。
ステップ#1にて、運転周期の開始時点になったと判別すると、運転形態設定処理を実行して、燃料電池1の運転形態を定め、その定めた運転形態にて燃料電池1を運転する燃料電池運転処理を実行する(ステップ#2,3)。
尚、運転形態設定処理において、複数種の連続運転形態及び複数種の断続運転形態を含めた全ての運転形態のうち、いずれか1つの断続運転形態の予測エネルギ削減量が最大の場合は、運転周期の開始時点における貯湯熱量にてその運転周期の予測熱負荷を賄える程度を示す熱負荷賄い率U/Lと設定値Kとを比較して、熱負荷賄い率U/Lが設定値Kよりも大きいときは待機条件を満たすと判断して、運転周期の全時間帯にわたって燃料電池1を停止させる待機形態に燃料電池1の運転形態を定め、熱負荷賄い率U/Lが設定値K以下のときは待機条件を満たさないと判断して、予測エネルギ削減量が最大の断続運転形態に燃料電池1の運転形態を定めるように構成されている。
ちなみに、熱負荷賄い率U/LのLは、最初の運転周期の各単位時間の予測熱負荷を合計することにより求めた運転周期の予測熱負荷である。
又、熱負荷賄い率U/LのUは、燃料電池1の予測熱出力を0として、最初の運転周期の予測熱負荷のうち、最初の運転周期の開始時点における貯湯熱量にて賄えると予測される予測利用熱量である。
例えば、最初の運転周期の開始時点が、2日対応型の負荷追従断続運転形態、強制断続運転形態及び抑制断続運転形態のうちのいずれかの2回目の運転周期の開始時点に相当する場合、Lは、2回目の運転周期の各単位時間の予測熱負荷を合計した値となり、Uは、2回目の運転周期の各単位時間の予測利用熱量を合計した値となる。
尚、前記設定値Kは、例えば、0.4に設定する。
つまり、運転周期の開始時点になる毎に運転形態設定処理を実行し、その運転形態設定処理では、上述のように、熱負荷賄い率U/Lが設定値Kよりも大きくて待機条件を満たすと判断したときは、待機形態に設定するように構成されているので、先の運転形態設定処理にて2日対応型又は3日対応型の負荷追従、抑制又は強制のいずれかの断続運転形態に定められて、今回の運転形態設定処理を行う時点が2日対応型又は3日対応型の断続運転形態における2回目の運転周期の開始時点に相当するときに、その運転形態設定処理にて前述のように待機形態に定められると、その2日対応型又は3日対応型の断続運転形態における2回目の運転周期の全時間帯にわたって燃料電池1が停止されることになり、2日対応型又は3日対応型の断続運転形態が継続される。
ステップ#1にて、運転周期の開始時点ではないと判別すると、第1継続時間及び第2継続時間を計測する継続時間計測処理を実行し(ステップ#4)、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1よりも小さく且つ第2継続時間t2が第2設定許容時間L2よりも小さいときは、燃料電池運転処理を継続して、リターンする(ステップ#5,6,3)。
第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるか、あるいは、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になると、槽底部温度センサSbの検出温度が設定高温範囲の温度になって終了条件を満たすまで、水質向上処理として湯水送出停止状態加熱処理を実行し、槽底部温度センサSbの検出温度が設定高温範囲の温度になって終了条件を満たすと、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を0にリセットし、燃料電池1を停止させて、次の運転周期の開始時点になるまで燃料電池1の運転を待機し、次の運転周期の開始時点になると(ステップ#5〜11)、ステップ#2に戻って運転形態設定処理を実行する。
次に、図3に示すフローチャートに基づいて、前記継続時間計測処理について説明する。
設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStにより検出しない状態、即ち、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rtよりも高い状態が継続する第1継続時間t1を計測する第1継続時間計測タイマが作動中でないときは、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rtよりも高いか否かを判別し、高いときは、第1継続時間計測タイマを作動させて第1継続時間t1の計測を開始し、第1継続時間計測タイマが作動中のときは、第1継続時間t1の計測を継続する(ステップ#21〜23)。
続いて、ステップ#24において、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rt以下か否かを判別して、以下のときは、ステップ#25において、第1継続時間t1を0にリセットし、以下でないときは、第1継続時間計測タイマによる第1継続時間t1の計測を継続する。
続いて、設定高温範囲内の温度を槽底部温度センサSbにより検出しない状態、即ち、槽底部温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rbよりも低い状態が継続する第2継続時間t2を計測する第2継続時間計測タイマが作動中でないときは、槽底部温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rbよりも低いか否かを判別し、低いときは、第2継続時間計測タイマを作動させて第2継続時間t2の計測を開始し、第2継続時間計測タイマが作動中のときは、第2継続時間t2の計測を継続する(ステップ#26〜28)。
続いて、ステップ#29において、槽底部温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rb以上か否かを判別して、以上のときは、ステップ#30において、第2継続時間t2を0にリセットし、以上でないときは、第2継続時間計測タイマによる第2継続時間t2の計測を継続する。
つまり、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rt以下になると、貯湯槽2の湯水の全体又は略全体が給水路16を通して貯湯槽2に供給されたのち貯湯用熱交換器22にて加熱されていない湯水にて満たされた状態となり、貯湯槽2の湯水の水質が良好な状態になったことになるので、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rt以下になると、第1継続時間t1を0にリセットする。
又、槽底部温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rb以上になると、貯湯槽2の全体又は略全体が貯湯用熱交換器22にて加熱された湯で満たされた状態となり、貯湯槽2の湯水の水質が良好な状態になったことになるので、槽底部温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rb以上になると、第2継続時間t2を0にリセットする。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理及び水質向上処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理及び水質向上処理について説明する。
先ず、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
前記貯湯槽2の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段として、上記の第1実施形態と同様の槽上部湯水温度センサSt、中間上位湯水温度センサSm、中間下位湯水温度センサSn及び槽底部湯水温度センサSbが、貯湯槽2の底部から上部にわたって設けられている。
前記運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22(加熱部Hに相当する)にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
説明を加えると、運転制御部5は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つが設定低温範囲よりも高い温度を検出すると第1継続時間の計測を開始し、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定低温範囲内の温度になると第1継続時間を0にリセットする状態で、第1継続時間の計測を行い、第1継続時間が第1設定許容時間以上になると水質向上処理を実行するように構成されている。
この第2実施形態でも、上記の第1実施形態と同様に、前記運転制御部5は、前記給水温度センサSiの検出温度に設定余裕温度を加えた温度以下の温度範囲を、前記設定低温範囲とするように構成されている。
又、前記運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成され、且つ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている。
説明を加えると、運転制御部5は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つが設定高温範囲よりも低い温度を検出すると第2継続時間の計測を開始し、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定高温範囲内の温度になると第2継続時間を0にリセットする状態で、第2継続時間の計測を行い、第2継続時間が第2設定許容時間以上になると水質向上処理を実行するように構成されている。
前記設定余裕温度、前記第1設定許容時間、前記第2設定許容時間及び前記設定高温範囲の夫々は、上記の第1実施形態と同様に設定されている。
次に、前記水質向上処理について説明を加える。
運転制御部5が、前記水質向上処理として、前記貯湯用循環路18における湯水循環量を通常時よりも少なくすべく前記湯水循環ポンプ19の作動を制御する又は貯湯用循環路18における湯水の循環を停止させるべく湯水循環ポンプ19の作動を制御する湯水入替促進処理を実行するように構成されている。
前記燃料電池1の運転中は、前記貯湯温度センサShの検出温度が目標貯湯温度になるように湯水循環量を調節すべく、湯水循環ポンプ19の作動を制御する。従って、燃料電池1をその発電出力が運転形態設定処理にて定めた運転形態にて燃料電池1を運転する通常時よりも小さくなるように運転することにより、燃料電池1の熱出力が通常時よりも少なくなって、冷却水により貯湯用熱交換器22に供給される熱量が通常時よりも少なくなるので、貯湯温度センサShの検出温度が目標貯湯温度になるように湯水循環量を調節すべく、湯水循環ポンプ19の作動を制御すると、貯湯用循環路18における湯水循環量が通常時よりも少なくなるように調節されることになる。
つまり、貯湯用循環路18における湯水循環量を通常時よりも少なくすべく湯水循環ポンプ19の作動を制御する形態での湯水入替促進処理(以下、循環量減少用の湯水入替促進処理と記載する場合がある)は、燃料電池1をその発電出力が通常時よりも小さくなるように運転し、且つ、貯湯温度センサShの検出温度が目標貯湯温度になるように湯水循環量を調節すべく湯水循環ポンプ19の作動を制御する形態で実行することになる。
ちなみに、湯水入替促進処理用の発電出力を設定するための出力減少設定用比率を1よりも小さい値(例えば、0.8)に設定して、運転形態設定処理にて定めた運転形態において設定されている発電出力に出力減少設定用比率を乗ずることにより、湯水入替促進処理用の発電出力を設定して、循環量減少用の湯水入替促進処理では、湯水入替促進処理用の発電出力にて燃料電池1を運転することになる。
但し、運転形態設定処理にて定めた運転形態において設定されている発電出力に出力減少設定用比率を乗じた値が、燃料電池1の発電出力調節範囲における最小出力よりも小さくなる場合は、湯水入替促進処理用の発電出力を前記最小出力に設定する。
又、貯湯用循環路18における湯水の循環が停止すると、貯湯用熱交換器22において燃料電池1の冷却水を冷却する冷却源がなくなるので、貯湯用循環路18における湯水の循環を停止させるべく湯水循環ポンプ19の作動を制御する形態での湯水入替促進処理(以下、循環停止用の湯水入替促進処理と記載する場合がある)は、燃料電池1を停止させ、且つ、貯湯用循環路18における湯水の循環を停止させるべく湯水循環ポンプ19の作動を制御する形態で実行することになる。
そして、運転形態設定処理にて定めた運転形態における運転予定時間帯のときは、循環量減少用の湯水入替促進処理を実行し、その運転形態における運転停止予定時間帯のときは、循環停止用の湯水入替促進処理を実行することになる。
例えば、燃料電池1の運転形態を負荷追従連続運転形態に定めている場合は、現電力負荷に出力減少設定用比率を乗じることにより湯水入替促進処理用の発電出力を設定して、循環量減少用の湯水入替促進処理を実行する。
燃料電池1の運転形態を強制連続運転形態に定めている場合は、強制運転用時間帯においては、設定増大出力に出力減少設定用比率を乗じることにより湯水入替促進処理用の発電出力を設定して、循環量減少用の湯水入替促進処理を実行し、電主運転用時間帯においては、負荷追従連続運転形態の場合と同様に湯水入替促進処理用の発電出力を設定して、循環量減少用の湯水入替促進処理を実行する。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型及び3日対応型の各負荷追従断続運転形態に定めている場合、最初の運転周期における運転時間帯では、現電力負荷に出力減少設定用比率を乗じることにより湯水入替促進処理用の発電出力を設定して、循環量減少用の湯水入替促進処理を実行し、最初の運転周期における停止時間帯では、循環停止用の湯水入替促進処理を実行する。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型及び3日対応型の各強制断続運転形態に定めている場合、その最初の運転周期における運転時間帯では、設定増大出力に出力減少設定用比率を乗じることにより湯水入替促進処理用の発電出力を設定して、循環量減少用の湯水入替促進処理を実行し、最初の運転周期における停止時間帯では、循環停止用の湯水入替促進処理を実行する。
燃料電池1の運転形態を2日対応型の負荷追従、強制及び抑制の各断続運転形態に定めている場合、その2回目の運転周期では、循環停止用の湯水入替促進処理を実行し、燃料電池1の運転形態を3日対応型の負荷追従、強制及び抑制の各断続運転形態に定めている場合、その2回目の運転周期及び3回目の運転周期では、循環停止用の湯水入替促進処理を実行する。
ところで、前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が前記設定低温範囲の温度になると、貯湯槽2の全体又は略全体が給水路16を通して貯湯槽2に供給されたのち貯湯用熱交換器22にて加熱されていない湯水にて満たされた状態となるので、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が前記設定低温範囲の温度になると、水質向上処理としての湯水入替促進処理を終了する終了条件を満たすと判別するように構成されている。
つまり、前記運転制御部5は、前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が前記設定低温範囲の温度になって終了条件を満たすまで、前記湯水入替促進処理を実行し、前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が前記設定低温範囲の温度になって終了条件を満たすと、燃料電池1を停止させて湯水入替促進処理を終了し、次の運転周期の開始時点まで、燃料電池1の運転を待機するように構成されている。
以下、フローチャートに基づいて、前記運転制御部5の制御動作について説明する。
この第2実施形態における運転制御部5の制御動作は、図2において、ステップ#4の継続時間計測処理、ステップ#7の水質向上処理、及び、ステップ#8の終了条件を満たすか否かの判別処理が異なる以外は、上記の第1実施形態において説明した制御動作を同様であるので、第1実施形態と異なる点について説明する。
ステップ#7においては、水質向上処理として湯水入替促進処理を実行する。
ステップ#8においては、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定低温範囲の温度になると、終了条件を満たすと判別する。
以下、図4に示すフローチャートに基づいて、継続時間計測処理について説明する。
複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つの検出温度が設定低温範囲の上限温度よりも高い状態が継続する第1継続時間t1を計測する第1継続時間計測タイマが作動中でないときは、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つの検出温度が設定低温範囲の上限温度よりも高いか否かを判別し、高いときは、第1継続時間計測タイマを作動させて第1継続時間t1の計測を開始し、第1継続時間計測タイマが作動中のときは、第1継続時間t1の計測を継続する(ステップ#51〜53)。
続いて、ステップ#54において、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定低温範囲の上限温度以下か否かを判別して、以下のときは、ステップ#55において、第1継続時間t1を0にリセットし、以下でないとき、即ち、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つの検出温度が設定低温範囲の上限温度よりも高いときは、第1継続時間計測タイマによる第1継続時間t1の計測を継続する。
続いて、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つの検出温度が設定高温範囲の下限温度よりも低い状態が継続する第2継続時間t2を計測する第2継続時間計測タイマが作動中でないときは、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つの検出温度が設定高温範囲の下限温度よりも低いか否かを判別し、低いときは、第2継続時間計測タイマを作動させて第2継続時間t2の計測を開始し、第2継続時間計測タイマが作動中のときは、第2継続時間t2の計測を継続する(ステップ#56〜58)。
続いて、ステップ#59において、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定高温範囲の下限温度以上か否かを判別して、以上のときは、ステップ#60において、第2継続時間t2を0にリセットし、以上でないとき、即ち、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つの検出温度が設定高温範囲の下限温度よりも低いときは、第2継続時間計測タイマによる第2継続時間t2の計測を継続する。
つまり、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定低温範囲の上限温度以下になると、貯湯槽2の全体又は略全体が給水路16を通して貯湯槽2に供給されたのち貯湯用熱交換器22にて加熱されていない湯水にて満たされた状態となり、貯湯槽2の湯水の水質が良好な状態になったことになるので、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定低温範囲の上限温度以下になると、第1継続時間t1を0にリセットする。
又、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定高温範囲の下限温度以上になると、貯湯槽2の全体が前記貯湯用熱交換器22にて加熱された湯で満たされた状態となり、貯湯槽2の湯水の水質が良好な状態になったことになるので、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定高温範囲の下限温度以上になると、第2継続時間t2を0にリセットする。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態を説明するが、この第3実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成及び水質向上処理は第1実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第3実施形態においては、上記の第1実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度センサStにより検出しない状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
又、上記の第1実施形態と同様に、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度センサSbにより検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成され、且つ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている。
そして、この第3実施形態では、前記運転制御部5は、前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度センサSbにより検出すると、前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている。
説明を加えると、運転制御部5は、槽上部湯水温度センサStの検出温度が設定低温範囲よりも高くなると第1継続時間の計測を開始し、槽上部湯水温度センサStの検出温度が設定低温範囲内の温度になるか、又は、槽底部湯水温度センサSbの検出温度が設定高温範囲内になると第1継続時間を0にリセットする状態で、第1継続時間の計測を行い、第1継続時間が第1設定許容時間以上になると水質向上処理を実行するように構成されている。
又、運転制御部5は、槽底部湯水温度センサSbの検出温度が設定高温範囲よりも低くなると第2継続時間の計測を開始し、槽底部湯水温度センサSbの検出温度が設定高温範囲内の温度になると第2継続時間を0にリセットする状態で、第2継続時間の計測を行い、第2継続時間が第2設定許容時間以上になると水質向上処理を実行するように構成されている。
図5に、第1継続時間及び第2継続時間を計測する継続時間計測処理についてのフローチャートを示す。
尚、このフローチャートは、ステップ#29にて槽底部温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rb以上であると判別すると、ステップ#31にて第1継続時間t1を0にリセットする処理を追加した以外は、上記の第1実施形態において説明した図3に示すフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態を説明するが、この第4実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は上記の第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第4実施形態においては、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
又、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成され、且つ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている。
そして、この第4実施形態では、前記運転制御部5は、前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記設定高温範囲内の温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てにより検出すると、前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている。
説明を加えると、運転制御部5は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つが設定低温範囲よりも高い温度を検出すると第1継続時間の計測を開始し、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定低温範囲内の温度になるか、又は、前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全ての検出温度が設定高温範囲内の温度になると、第1継続時間を0にリセットする状態で、第1継続時間の計測を行い、第1継続時間が第1設定許容時間以上になると水質向上処理を実行するように構成されている。
又、運転制御部5は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つが設定高温範囲よりも低い温度を検出すると第2継続時間の計測を開始し、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定高温範囲内の温度になると第2継続時間を0にリセットする状態で、第2継続時間の計測を行い、第2継続時間が第2設定許容時間以上になると水質向上処理を実行するように構成されている。
第1継続時間及び第2継続時間を計測する継続時間計測処理についてのフローチャートを図6に示す。
尚、このフローチャートは、ステップ#59にて複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定高温範囲の下限温度以上であると判別すると、ステップ#61にて第1継続時間t1を0にリセットする処理を追加した以外は、上記の第2実施形態において説明した図4に示すフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
〔第5実施形態〕
以下、第5実施形態を説明するが、この第5実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第5実施形態においては、上記の第1実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度センサStにより検出しない状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
又、上記の第1実施形態と同様に、運転制御部5は、貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度センサSbにより検出しない状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第5実施形態では、運転制御部5が、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度センサStが検出する場合、つまり、槽上部水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rtよりも低い場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、槽底部湯水温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rbよりも高い場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5が、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、設定高温範囲内の温度を槽底部湯水温度センサSbにより検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、槽上部水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
次に、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理について、図7のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、第1継続時間計測タイマの作動中であるか否かを判別し(#32)、作動中で無いと判別した場合には、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStにより検出しない状態、つまり、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rtよりも高いか否かを判別し(#33)、高いと判別した場合には、第1継続時間計測タイマの作動をスタートさせる(#34)。
#32の判別にて作動中であると判別した場合、及び、#34の第1継続時間計測タイマの作動をスタートさせる処理を実行した場合には、次に、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rtよりも低いか否かを判別し(#35)、低いと判別した場合には、第1継続時間t1を0にリセットする(#37)。また、#35の判別にて高いと判別した場合には、次に、槽底部湯水温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rbよりも高いか否かを判別し(#36)、高いと判別した場合には、第1継続時間t1を0にリセットする(#37)。
#33にて高くないと判別した場合、#36にて高くないと判別した場合、及び、#37の第1継続時間t1を0にリセットする処理を実行した場合には、次に、第2継続時間計測タイマが作動中であるか否かを判別する(#38)。作動中で無いと判別した場合には、設定高温範囲内の温度を槽底部湯水温度センサSbにより検出しない状態、つまり、槽底部湯水温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rbよりも低いか否かを判別し(#39)、低いと判別した場合には、第2継続時間計測タイマの作動をスタートさせる(#40)。
#38の判別にて作動中であると判別した場合、及び、#40の第1継続時間計測タイマの作動をスタートさせる処理を実行した場合には、次に、槽底部湯水温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rbよりも高いか否かを判別し(#41)、高いと判別した場合には、第2継続時間t1を0にリセットする(#43)。また、#41の判別にて低いと判別した場合には、次に、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rtよりも低いか否かを判別し(#42)、低いと判別したときには、第2継続時間t2を0にリセットする(#43)。
〔第6実施形態〕
以下、第6実施形態を説明するが、この第6実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は上記の第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第6実施形態においては、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
又、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第6実施形態では、運転制御部5は、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定低温範囲内の上限温度Rt以下の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5は、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
次に、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理について、図8のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、第1継続時間計測タイマの作動中であるか否かを判別し(#61)、作動中で無いと判別した場合には、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出しない状態、つまり、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも一つの検出温度が設定低温範囲の上限温度Rtよりも高いか否かを判別し(#62)、高いと判別した場合には、第1継続時間計測タイマの作動をスタートさせる(#63)。
#61の判別にて作動中であると判別した場合、及び、#63の第1継続時間計測タイマの作動をスタートさせる処理を実行した場合には、次に、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全ての検出温度が設定低温範囲の上限温度Rtよりも低いか否かを判別し(#64)、低いと判別した場合には、第1継続時間t1を0にリセットする(#66)。また、#64の判別にて複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちのすくなとも一つの検出温度が設定低温範囲の上限温度Rtよりも高いと判別した場合には、次に、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全ての検出温度が設定高温範囲の下限温度Rbよりも高いか否かを判別し(#65)、全ての検出温度が高いと判別した場合には、第1継続時間t1を0にリセットする(#37)。
#62にて複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出していると判別した場合、#65にて複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全ての検出温度が設定高温範囲の下限温度Rbよりも高くないと判別した場合、及び、#66の第1継続時間t1を0にリセットする処理を実行した場合には、次に、第2継続時間計測タイマが作動中であるか否かを判別する(#67)。作動中で無いと判別した場合には、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出しない状態、つまり、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも一つの検出温度が設定高温範囲の下限温度Rbよりも低いか否かを判別し(#68)、少なくとも一つの検出温度が低いと判別した場合には、第2継続時間計測タイマの作動をスタートさせる(#69)。
#67の判別にて作動中であると判別した場合、及び、#69の第1継続時間計測タイマの作動をスタートさせる処理を実行した場合には、次に、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する状態、つまり、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全ての検出温度が設定高温範囲の下限温度Rbよりも高いか否かを判別し(#70)、全ての検出温度が高いと判別した場合には、第2継続時間t1を0にリセットする(#72)。また、#70判別にて複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの少なくとも一つの検出温度が設定高温範囲の下限温度Rbよりも低いと判別した場合には、次に、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全ての検出温度が設定低温範囲の上限温度Rtよりも低いか否かを判別し(#71)、全ての検出温度が低いと判別したときには、第2継続時間t2を0にリセットする(#43)。
〔第7実施形態〕
以下、第7実施形態を説明するが、この第7実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第7実施形態においては、上記の第1実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度センサStにより検出しない状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、この第7実施形態においては、上記第1実施形態と異なり、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内よりも低い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも一つにより検出する状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第7実施形態では、運転制御部5が、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStにより検出する場合、つまり、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rtよりも低い場合には、0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲の温度を検出した場合に、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5が、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲の温度を検出した場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
尚、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理は、第5実施形態及び第6実施形態におけるフローチャートの参照により理解できるものであるので、その詳細な説明は省略する。
〔第8実施形態〕
以下、第8実施形態を説明するが、この第8実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第8実施形態においては、上記の第1実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度センサStにより検出しない状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、この第8実施形態においては、上記第1実施形態と異なり、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内よりも高い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも一つにより検出する状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第8実施形態では、運転制御部5が、第1設定許容時間L1以上になるまでに、槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rtよりも低い場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲の温度を検出した場合に、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5が、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全ての検出温度が設定低温範囲内の上限温度Rt以下の場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲の温度を検出した場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
尚、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理は、第5実施形態及び第6実施形態におけるフローチャートの参照により理解できるものであるので、その詳細な説明は省略する。
〔第9実施形態〕
以下、第9実施形態を説明するが、この第9実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第9実施形態においては、上記の第1実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度センサStにより検出しない状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、この第9実施形態においては、上記第7実施形態と同様に、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内よりも低い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも一つにより検出する状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第9実施形態では、運転制御部5が、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStにより検出する場合、つまり、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rtよりも低い場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲の温度を検出した場合、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲の温度を検出した場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5が、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内よりも低い温度を検出する場合、つまり、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの検出温度の全てが設定高温範囲内の下限温度Rb以上の場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出した場合、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲の温度を検出した場合、又は、槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲の温度を検出した場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
尚、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理は、第5実施形態及び第6実施形態におけるフローチャートの参照により理解できるものであるので、その詳細な説明は省略する。
〔第10実施形態〕
以下、第10実施形態を説明するが、この第10実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第10実施形態においては、上記の第1実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度センサStにより検出しない状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、この第9実施形態においては、上記第8実施形態と同様に、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内よりも高い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも一つにより検出する状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第10実施形態では、運転制御部5が、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStにより検出する場合、つまり、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rt以下である場合には、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲の温度を検出した場合、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲の温度を検出した場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5が、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの検出温度の全てが設定低温範囲内の上限温度Rt以下の温度を検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出した場合、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲の温度を検出した場合、又は、槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲の温度を検出した場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
尚、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理は、第5実施形態及び第6実施形態におけるフローチャートの参照により理解できるものであるので、その詳細な説明は省略する。
〔第11実施形態〕
以下、第11実施形態を説明するが、この第11実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第11実施形態においては、上記の第1実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度センサStにより検出しない状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、この第11実施形態においては、上記第5実施形態と同様に、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度センサSbにより検出しない状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第11実施形態では、運転制御部5が、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStにより検出する場合、つまり、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rt以下の場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲の温度を検出した場合、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲の温度を検出した場合には、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5が、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度センサSbが検出する場合、つまり、設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を槽底部湯水温度センサSbが検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出した場合、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲の温度を検出した場合、又は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲の温度を検出した場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
尚、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理は、第5実施形態及び第6実施形態におけるフローチャートの参照により理解できるものであるので、その詳細な説明は省略する。
〔第12実施形態〕
以下、第12実施形態を説明するが、この第12実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第12実施形態においては、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
又、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第12実施形態では、運転制御部5は、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定低温範囲内の上限温度Rt以下の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合、又は、前記槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定低温範囲内の上限温度Rt以下の温度を槽上部湯水温度センサStが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5は、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、又は、槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
尚、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理は、第5実施形態及び第6実施形態におけるフローチャートの参照により理解できるものであるので、その詳細な説明は省略する。
〔第13実施形態〕
以下、第13実施形態を説明するが、この第13実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第13実施形態においては、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
又、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第13実施形態では、運転制御部5は、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定低温範囲内の上限温度Rt以下の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合、又は、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を槽底部湯水温度センサSbが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5は、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、又は、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
尚、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理は、第5実施形態及び第6実施形態におけるフローチャートの参照により理解できるものであるので、その詳細な説明は省略する。
〔第14実施形態〕
以下、第14実施形態を説明するが、この第14実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第14実施形態においては、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
又、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第14実施形態では、運転制御部5は、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定低温範囲内の上限温度Rt以下の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合、前記槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定低温範囲内の上限温度Rt以下の温度を槽上部湯水温度センサStが検出する場合、又は、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を槽底部湯水温度センサSbが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5は、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度検出する場合、前記槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出する場合、又は、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
尚、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理は、第5実施形態及び第6実施形態におけるフローチャートの参照により理解できるものであるので、その詳細な説明は省略する。
〔第15実施形態〕
以下、第15実施形態を説明するが、この第15実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第15実施形態においては、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
又、運転制御部5は、上記の第2実施形態とは異なり、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記前記槽底部湯水温度センサSbが検出する状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第15実施形態では、運転制御部5は、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定低温範囲内の上限温度Rt以下の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合、又は、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を槽底部湯水温度センサSbが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5は、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の検出する場合、又は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
尚、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理は、第5実施形態及び第6実施形態におけるフローチャートの参照により理解できるものであるので、その詳細な説明は省略する。
〔第16実施形態〕
以下、第16実施形態を説明するが、この第16実施形態は、水質向上処理の要否を判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理は第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに水質向上処理についての説明を省略して、主として、水質向上処理の要否を判別する処理について説明する。
この第16実施形態においては、上記の第2実施形態と同様に、運転制御部5は、前記給水路16を通して前記貯湯槽2に供給されたのち前記貯湯用熱交換器22にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されている。
又、運転制御部5は、上記の第2実施形態とは異なり、運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器22にて加熱されたのちに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記前記槽底部湯水温度センサSbが検出する状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間t1及び前記第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
この第16実施形態では、運転制御部5は、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定低温範囲内の上限温度Rt以下の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが検出する場合、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定高温範囲内の下限温度Rb以上の温度を槽底部湯水温度センサSbが検出する場合、又は、前記槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出する場合、つまり、設定低温範囲内の上限温度Rt以下の温度を槽上部湯水温度センサStが検出する場合には、第1継続時間t1を0にリセットするように構成されている。
また、運転制御部5は、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されるものであるが、加えて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L2以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度検出する場合、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、又は、槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出する場合には、第2継続時間t2を0にリセットするように構成されている。
尚、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理は、第5実施形態及び第6実施形態におけるフローチャートの参照により理解できるものであるので、その詳細な説明は省略する。
〔第17実施形態〕
以下、第17実施形態を説明するが、この第17実施形態は、水質向上処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であり、水質向上処理の要否を判別する処理における継続時間計測処理は、上記の第1実施形態〜第16実施形態において記載のものを適用できるものであり、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに継続時間計測処理の説明を省略して、主として、水質向上処理について説明し、必要に応じて、コージェネレーションシステムの全体構成についても追加説明する。
この第17実施形態においては、前記運転制御部5が、前記水質向上処理として、前記水質向上処理タイミングになったときに、前記加熱部Hの運転中つまり燃料電池1の運転中で且つ前記湯水循環ポンプ19の作動中の場合には、燃料電池1の運転を停止させる運転停止条件が満たされるまで待機して(即ち、燃料電池1の運転及び湯水循環ポンプ19の作動を継続させて)、運転停止条件が満たされて燃料電池1の運転及び湯水循環ポンプ19の作動を停止すると、貯湯槽2内の湯水の全量が設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、燃料電池1の運転及び湯水循環ポンプ19の作動を停止する待機式湯水入替処理を実行するように構成されている。
尚、前記水質向上処理タイミングになったときに、前記加熱部Hの運転停止中つまり燃料電池1の運転停止中で且つ前記湯水循環ポンプ19の作動停止中の場合には、貯湯槽2内の湯水の全量が設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、燃料電池1の運転を停止し及び湯水循環ポンプ19の作動を停止することを継続することになる。
前記運転停止条件について説明を加えると、運転制御部5は、上述したコージェネレーションシステムのリモコン操作部(図示せず)にて、自動運転モードと手動運転モードとが設定され、そして、手動運転モードにおいては、前記リモコン操作部にて起動指令が指令されると、燃料電池1の運転や湯水循環ポンプ19の作動等、運転に必要な機器類を作動させる燃料電池運転処理を行うことになり、また、前記リモコン操作部にて停止指令が指令されると、燃料電池1の運転や湯水循環ポンプ19の作動を停止させる等、運転させていた機器類の作動を停止させる燃料電池停止処理を行うことになる。
運転制御部5は、自動運転モードにおいては、上述の如く、運転周期の開始時点において運転形態設定処理を実行することになる。そして、その運転形態設定処理より、燃料電池1を連続運転することを設定する場合、つまり、全ての時間帯を運転時間帯として設定する場合と、断続運転により一部の時間帯を運転時間帯として設定する場合とがあり、いずれの場合においても、運転時間帯においては、つまり、運転タイミングにおいては燃料電池運転処理を実行し、設定された運転時間帯以外においては、つまり、運転タイミングでないときには燃料電池停止処理を実行することになる。
また、運転制御部5は、貯湯槽2内に貯留された湯が満杯で無い場合には、つまり、前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの少なくとも一つが設定高温範囲内の下限温度Rbよりも低い温度を検出する場合、又は、槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の下限温度Rbよりも低い温度を検出する場合には、運転可能であると判断することになる。そして、運転可能であると判断したときには、手動運転モードにおいては、リモコン操作部にて起動指令が指令される場合、並びに、自動運転モードにおいては、運転時間帯である運転タイミングである場合には、燃料電池の運転処理を実行する。
また、運転制御部5は、貯湯槽2内に貯留された湯が満杯である場合には、つまり、前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の下限温度Rbよりも高い温度を検出する場合、又は、槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の下限温度Rbよりも高い温度を検出する場合には、運転不可能であると判断する。そして、手動運転モードにおいては、リモコン操作部にて起動指令が指令される場合、並びに、自動運転モードにおいては、運転時間帯である運転タイミングである場合においても、燃料電池停止処理を実行することになる。
この第17実施形態においては、このように貯湯槽2内に貯留された湯が満杯である場合には、燃料電池1の運転を停止することになるので、第1実施形態で述べたラジエータ33は不要であり、このラジエータ33を省略することができる。
さらに、運転制御部5は、燃料電池運転処理を設定時間継続する場合(例えば、648時間継続する場合であり、これは27日間に相当する)においては、燃料電池1を一旦停止させるために燃料電池停止処理を実行する。
ちなみに、このように運転時間が設定時間継続すると燃料電池停止処理を行うのは、コージェネレーションシステムが設置される家庭等においては、燃料電池1が設置される家庭等に供給される燃料ガス量を監視するマイコンメータが装備されることになり、そのマイコンメータが、燃料ガスの供給が継続するガス供給継続時間が設定監視時間(例えば、720時間であり、これは30日間に相当する)を越えると、ガスの供給を停止する非常停止機能を備えるものであるため、マイコンメータが非常停止機能を不必要に作動させることを回避するためである。
従って、上述の燃料電池1の運転を停止させる運転停止条件が満たされるときとは、手動運転モードにおいて停止指令が指令された場合、自動運転モードにおいて運転時間帯以外の時間帯になった場合、貯湯槽2内に貯留される湯が満杯となって、運転不可能となった場合、及び、燃料電池運転処理を設定時間継続した場合のいずれかが満たされたときに相当することになる。
また、運転制御部5は、設定低温範囲内の上限温度Rt以下の温度を槽上部湯水温度センサStが検出することにより、貯湯槽2内の湯水の全量が設定低温範囲内の温度であることを判別するように構成されている。
ちなみに、貯湯槽2内の湯水の全量が設定温度範囲内の温度であることを判別するには、槽上部温水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽2内の湯水の全量が設定温度範囲内の温度であると判別する構成に代えて、複数の湯水温度センサSt〜Sbが設定低温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽2内の湯水の全量が設定温度範囲内の温度であると判別する構成としても良く、また、貯湯槽2から排出される湯水の積算量が貯湯槽2の容量以上になると、貯湯槽2内の湯水の全量が設定温度範囲内の温度であると判別する構成にしても良い。
また、この第17実施形態においては、運転制御部5が、前記水質向上処理タイミングになったときに、燃料電池1の運転中で且つ湯水循環ポンプ19の作動中であることにより前記運転停止条件が満たされるまで待機する場合において、その待機時間が待機許容時間(例えば、24時間)以上になると、燃料電池1の運転及び湯水循環ポンプ19の作動を強制的に停止して、貯湯槽2内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、前記加熱手段の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止する強制停止式湯水入替処理を実行するように構成されている。
さらに、この第17実施形態においては、運転制御部5が、前記水質向上処理タイミングになったときに、燃料電池1の運転中で且つ湯水循環ポンプ19の作動中であることにより前記運転停止条件が満たされるまで待機する場合において、その待機中に、貯湯槽2内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別される場合、及び、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定高温範囲内の温度であることが判別される場合には、終了条件が満たされたとして、前記待機式湯水入替処理の実行を中止するように構成されている。
つまり、運転制御部5は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出する場合、又は、槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出する場合には、貯湯槽2内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であると判別するように構成され、また、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の温度を検出する場合、又は、前記槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出する場合には、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定高温範囲内の温度であると判別するように構成されている。
次に、この第17実施形態における運転制御部5の制御作動について、図9のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、燃料電池運転処理を設定時間継続しているか否か、つまり、燃料電池1が設定時間連続運転しているか否かを判別し(#81)、継続(連続)している場合には、燃料電池1を一旦停止させるために燃料電池停止処理を実行する(#82)。そして、燃料電池停止処理を実行した後は、後述する#92の処理に移行する。
#81にて設定時間継続していないと判別した場合には、自動運転モードであるか、手動運転モードであるかを判別し(#83)、手動運転モードである場合には、起動指令があると、#91の燃料電池運転処理を実行し、停止指令があると、#90の燃料電池停止処理を実行する。
#83にて自動運転モードであると判別した場合には、運転周期の開始時点であるか否かを判断し(#86)、運転周期の開始時点である場合には運転形態設定処理を実行することになる(87)。
#86にて運転周期の開始時点でないと判別した場合や、#87にて運転形態設定処理を実行したのちにおいては、連続運転が設定されているときや、断続運転の運転時間帯に対応する時刻であるときには運転タイミングであると判別し(#88)、運転タイミングであると判別したときには、貯湯槽2内に貯留された湯が満杯で無くて、運転可能であるか否かを判別し(#89)、運転可能である場合には燃料電池運転処理を実行する。
#88にて運転タイミングでないと判別した場合や、#89にて運転不能であると判別した場合には、燃料電池停止処理を実行する(#90)。
次に、水質向上処理を行う必要があることを示す処理フラグがONであるか否かを判別し(#92)、処理フラグがONでないことを判別した場合には、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を計測する継続時間計測処理を実行し(#93)、第1継続時間t1が第1許容時間L1以上である場合や、第2継続時間t2が第2許容時間以上である場合には、処理フラグをONにする処理を行う(#96)。
#92にて処理フラグがONであることを判別した場合には、燃料電池1が停止状態にあるか否かを判別し(#97)、停止状態でない場合には、処理フラグをONにしてからの待機時間が待機許容時間(例えば、24時間)以上であるか否かを判別し(#98)する。そして、待機時間が待機許容時間に達していない場合には、終了条件が満たされたか否か、つまり、貯湯槽2内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であるか、又は、貯湯槽内の湯水の全量が前記設定高温範囲内の温度であるかを判別し(#99)、終了条件が満たされた場合には、処理フラグをOFFにする処理(#100)及び第1継続時間t1及び第2継続時間t2を0にリセットする処理(#101)を実行する。
#97にて燃料電池1が停止状態にあることを判別した場合には、上記の終了条件が満たされたか否かを判別する処理(#103)を、終了条件が満たされるまで繰り返す。そして、終了条件が満たされると、処理フラグをOFFにする処理(#100)及び第1継続時間t1及び第2継続時間t2を0にリセットする処理(#101)を実行する。
#98にて処理フラグをONにしてからの待機時間が待機許容時間以上であると判別した場合には、燃料電池1を強制的に停止させるために燃料電池停止処理を実行し(#102)、次に、上記の終了条件が満たされたか否かを判別する処理(#103)を、終了条件が満たされるまで繰り返す。そして、終了条件が満たされると、処理フラグをOFFにする処理(#100)及び第1継続時間t1及び第2継続時間t2を0にリセットする処理(#101)を実行する。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の第1実施形態においては、槽上部湯水温度センサStを貯湯槽2の上部の湯水の温度を検出するように設けたが、貯湯槽2の上部から送出されて温度調整が加えられることなく給湯路17に存在する湯水の温度を検出するように、給湯路17における貯湯槽2の上部と給湯用補助加熱器24とを接続する流路部分に設けても良い。
又、上記の第1実施形態においては、槽底部湯水温度センサSbを貯湯槽2の底部の湯水の温度を検出するように設けたが、貯湯槽2の底部から送出されて温度調整が加えられることなく貯湯用循環路18に存在する湯水の温度を検出するように、貯湯用循環路18における貯湯槽2の底部と貯湯用熱交換器22とを接続する流路部分に設けても良い。
(ロ) 上記の第1〜第4の各実施形態においては、給水温度センサSiの検出温度に設定余裕温度を加えた温度以下の温度範囲を、設定低温範囲とするように構成する場合について例示したが、設定低温範囲を、例えば、30°C以下の温度範囲にする等、固定的に設定しても良い。
(ハ) 上記の第2及び第4の各実施形態においては、運転形態設定処理にて定めた運転形態における運転予定時間帯では、水質向上処理として、貯湯用循環路18における湯水循環量を通常時よりも少なくすべく湯水循環ポンプ19の作動を制御する循環量減少用の湯水入替促進処理を実行する場合について例示したが、運転予定時間帯でも運転停止予定時間帯と同様に、水質向上処理として、貯湯用循環路18における湯水の循環を停止させるべく湯水循環ポンプ19の作動を制御する循環停止用の湯水入替促進処理を実行しても良い。
この場合は、燃料電池1を停止させるか、あるいは、燃料電池1の運転を継続したままでラジエータ33を作動させるように構成する。
つまり、貯湯用循環路18における湯水の循環を停止させると、貯湯用熱交換器22において冷却水を冷却する冷却源がなくなるので、燃料電池1を停止させるか、あるいは、燃料電池1の運転を継続したままでラジエータ33を作動させて、そのラジエータ33により冷却水を冷却するようにする。
この場合も、前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が前記設定低温範囲の温度になるまで湯水入替促進処理を実行することになる。
(ニ) 湯水入替促進処理用の発電出力の設定方法は、上記の第2実施形態において例示した方法、即ち、運転形態設定処理にて定めた運転形態において設定されている発電出力に出力減少設定用比率を乗ずることにより設定する方法に限定されるものではなく、例えば、燃料電池1の発電出力調節範囲の最小出力に設定する方法でも良い。
(ホ) 上記の第1及び第3の各実施形態において、水質向上処理として、湯水送出停止状態加熱処理に代えて、上記の第2実施形態において説明したのと同様に、湯水入替促進処理を実行しても良い。この場合は、槽上部湯水温度センサStの検出温度が設定低温範囲内の温度になるまで湯水入替促進処理を実行することになる。
又、上記の第2及び第4の各実施形態において、水質向上処理として、湯水入替促進処理に代えて、上記の第1実施形態において説明したのと同様に、湯水送出停止状態加熱処理を実行しても良い。この場合は、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sb全ての検出温度が設定高温範囲内の温度になるまで湯水送出停止状態加熱処理を実行することになる。
(へ) 水質向上処理としては、上記の実施形態において例示した湯水送出停止状態加熱処理及び湯水入替促進処理以外に、例えば、貯湯槽2の湯水を排水する排水手段により貯湯槽2の湯水の全量を排水して給水路16からの水にて入れ替える湯水入替処理を実行するように構成しても良い。
(ト) 第1設定許容時間、第2設定許容時間、設定低温範囲、設定余裕温度及び設定高温範囲夫々具体的な設定値は、上記の実施形態において例示した設定値に限定されるものではなく、種々の値に設定可能である。
又、上記の実施形態では、第1設定許容時間と第2設定許容時間とを同一の時間に設定したが、異なる時間に設定しても良い。
(チ) 水質向上処理として湯水入替促進処理を実行する場合において、水質向上処理を終了するための終了条件を満たしたのち次の運転周期の開始時点までの燃料電池1の運転形態として、上記の第2実施形態では、燃料電池1を停止させて燃料電池1の運転を待機する形態を採用したが、運転形態設定処理にて定めた運転形態にて燃料電池1を運転する形態、又は、現電力負荷追従運転にて燃料電池1を運転する形態を採用しても良い。
(リ) 前記加熱部Hとは別に、貯湯用循環路18を通流する湯水を加熱する別加熱手段を設けて、湯水送出停止状態加熱処理においては、その別加熱手段を加熱作動させるように構成したり、加熱部H及び別加熱手段の両方を加熱作動させるように構成しても良い。
例えば、前記熱媒循環切換三方弁30を前記端末迂回通流状態に切り換え且つ前記熱媒循環ポンプ21を作動させる状態で前記熱媒用補助加熱器25を加熱作動させることにより、その熱媒用補助加熱器25にて加熱された熱媒を前記熱媒加熱用熱交換器23に供給して、その熱媒にて貯湯用循環路18を通流する湯水を加熱するように構成して、前記別加熱手段を、前記熱媒循環路20、前記熱媒用補助加熱器25、前記熱媒循環ポンプ21、前記熱媒加熱用熱交換器23等にて構成するようにしても良い。
あるいは、貯湯用循環路18を通流する湯水を直接加熱するように直接加熱式の補助加熱器(瞬間湯沸し器又は電気ヒータ等)を設けて、その直接加熱式の補助加熱器にて前記別加熱手段を構成するようにしても良い。
(ヌ) 前記湯水入替促進処理においては、貯湯槽2のみでなく、貯湯用循環路18の湯水や給湯路17の湯水をも、給水路16を通して供給されたのち加熱部Hにて加熱されていない湯水にて入れ替えるように構成しても良い。
(ル) 強制連続運転形態及び強制断続運転形態における設定増大出力の設定方法としては、上記の実施形態において例示した方法に限定されるものではない。
例えば、予測電力負荷に対して設定増大率大きい電力に設定する方法、発電出力調節範囲における最大出力に設定する方法、あるいは、複数段階の仮設定増大出力を総当りして、上記の式6〜式8により求める予測エネルギ削減量が最大の仮設定増大出力を設定増大出力に設定する方法でも良い。
又、抑制連続運転形態及び抑制断続運転形態における設定抑制出力の設定方法としては、上記の実施形態において例示した方法に限定されるものではない。
例えば、予測電力負荷に対して設定減少率小さい電力に設定する方法、発電出力調節範囲における最小出力に設定する方法、あるいは、複数段階の仮設定抑制出力を総当りして、上記の式6〜式8により求める予測エネルギ削減量が最大の仮設定抑制出力を設定抑制出力に設定する方法でも良い。
(ヲ) 上記の実施形態では、複数種の運転形態のうち予測エネルギ削減量が最大の運転形態を燃料電池1の運転形態に定めて、その定めた運転形態にて燃料電池1を運転するように構成する場合について例示したが、予め設定した運転形態、例えば、現電力負荷追従運転にて燃料電池1を運転するように構成しても良い。又、複数種の運転形態のうち、予測二酸化炭素削減量が高くなる又は予測光熱費メリットが高くなる運転形態を燃料電池1の運転形態に定めて、その定めた運転形態にて燃料電池1を運転するように構成しても良い。
(ワ) 上記の実施形態では、加熱部Hを、熱電併給装置の一例としての燃料電池1から発生する熱を熱源とするように構成する場合について例示したが、ガスバーナや電気ヒータや電気式のヒートポンプ等の専用の熱源を備えて構成したり、ガスエンジンやガソリンエンジン等によりコンプレッサを駆動するエンジン駆動式のヒートポンプから発生する熱を熱源とするように構成することができる。
又、加熱部Hを熱電併給装置から発生する熱を熱源とするように構成する場合、熱電併給装置としては、上記の実施形態において例示した燃料電池1以外に、例えば、エンジン駆動式の回転式発電装置を適用することができる。
(カ)上記の各実施形態では、例えば、第1実施形態において、槽上部温水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出しない状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上となる水質向上処理タイミングになると、水質向上処理を実行するようし、さらに、槽底部温水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出しない状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L1以上となる水質向上処理タイミングになると、水質向上処理を実行するようにし、また、第2実施形態においては、複数の湯水温度センサSt〜Sbが設定低温範囲内の温度を検出しない状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上となる水質向上処理タイミングになると、水質向上処理を実行するようし、さらに、複数の湯水温度センサSt〜Sbが設定高温範囲内の温度を検出しない状態を継続する第2継続時間t2が第2設定許容時間L1以上となる水質向上処理タイミングになると、水質向上処理を実行するようにする等、第1継続時間t1の計測に加えて第2継続時間t2を計測する場合を例示したが、第2継続時間t2を計測する構成を省いて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L1以上となることにより水質向上処理を実行する構成を省いて実施することができる。
このように、第2継続時間t2を計測する構成を省いて、第2継続時間t2が第2設定許容時間L1以上となることにより水質向上処理を実行する構成を省いて実施する場合において、第1継続時間t1をリセットする構成を増加させるようにしてもよい。
つまり、例えば、槽上部温水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出しない状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上となる水質向上処理タイミングになると、水質向上処理を実行する場合において、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、槽底部温水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出すると、第1継続時間t1を0にリセットするように構成することができ、同様に、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt〜Sbが設定低温範囲内の温度を検出する又は設定高温範囲内の温度を検出すると、第1継続時間t1を0にリセットするように構成することができる。
また、複数の湯水温度センサSt〜Sbが設定低温範囲内の温度を検出しない状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上となる水質向上処理タイミングになると、水質向上処理を実行する場合において、槽底部温水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出すると、第1継続時間t1を0にリセットするように構成することができ、同様に、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt〜Sbが設定高温範囲内の温度を検出する又は槽上部温水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出すると、第1継続時間t1を0にリセットするように構成することができる。
(ヨ)上記実施形態では、槽上部温水温度センサSt及び槽底部温水温度センサSbを兼用して、複数の湯水温度センサSt〜Sbを構成する場合を例示したが、槽上部温水温度センサSt及び槽底部温水温度センサSbの代わりに、上部湯水温度センサ及び槽底部温度センサを別途設けて、複数の湯水温度センサを構成してもよい。
そして、上記実施形態では、複数の湯水温度センサSt〜Sbとして、4つのセンサを並置する場合を例示したが、3つのセンサを並置したり、5つ以上のセンサを並置して実施することもできる。
(タ)上記の第17実施形態では、待機式湯水入替処理を行う場合において、待機時間が待機許容時間以上になると、強制停止式湯水入替処理を実行するようにしたが、一般の家庭においては、通常は、長期間に亘って連続して運転が続けられることは考えられないものであるので、この強制停止式湯水入替処理を省略して実施しても良い。
実施形態に係るコージェネレーションシステムの全体構成を示すブロック図 第1実施形態における制御動作のフローチャートを示す図 第1実施形態における制御動作のフローチャートを示す図 第2実施形態における制御動作のフローチャートを示す図 第3実施形態における制御動作のフローチャートを示す図 第4実施形態における制御動作のフローチャートを示す図 第5実施形態における制御動作のフローチャートを示す図 第6実施形態における制御動作のフローチャートを示す図 第17実施形態における制御動作のフローチャートを示す図
符号の説明
2 貯湯槽
5 運転制御手段
16 給水路
17 給湯路
18 貯湯用循環路
19 湯水循環手段
28 湯水送出停止手段
H 加熱手段
Sb 槽底部湯水温度検出手段、湯水温度検出手段
Si 給水温度検出手段
Sm 湯水温度検出手段
Sn 湯水温度検出手段
St 槽上部湯水温度検出手段、湯水温度検出手段

Claims (23)

  1. 底部に接続された給水路を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
    槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
    前記貯湯用循環路を通流する湯水を加熱する加熱手段と、
    運転を制御する運転制御手段とが設けられた貯湯式の給湯装置であって、
    前記貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく前記給湯路に存在する湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段は、前記給水路を通して前記貯湯槽に供給されたのち前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行し、且つ、前記水質向上処理の実行に伴って前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている貯湯式の給湯装置。
  2. 底部に接続された給水路を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
    槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
    前記貯湯用循環路を通流する湯水を加熱する加熱手段と、
    運転を制御する運転制御手段とが設けられた貯湯式の給湯装置であって、
    前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
    前記運転制御手段は、前記給水路を通して前記貯湯槽に供給されたのち前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第1継続時間が第1設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記貯湯槽の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行し、且つ、前記水質向上処理の実行に伴って前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている貯湯式の給湯装置。
  3. 前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
    前記運転制御手段は、前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記複数の湯水温度検出手段の全てにより検出すると、前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている請求項1に記載の貯湯式の給湯装置。
  4. 前記運転制御手段は、前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記複数の湯水温度検出手段の全てにより検出すると、前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている請求項2に記載の貯湯式の給湯装置。
  5. 前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段は、前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度検出手段により検出すると、前記第1継続時間を0にリセットするように構成されている請求項1又は2に記載の貯湯式の給湯装置。
  6. 前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
    前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項1に記載の貯湯式の給湯装置。
  7. 前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
    前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項1に記載の貯湯式の給湯装置。
  8. 前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
    前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項1に記載の貯湯式の給湯装置。
  9. 前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
    前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項1に記載の貯湯式の給湯装置。
  10. 前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段は、
    前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検湯手段が前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項1に記載の貯湯式の給湯装置。
  11. 前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が、前記貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられ、
    前記運転制御手段は、
    前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記槽上部湯水温度検湯手段が前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項1に記載の貯湯式の給湯装置。
  12. 前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項2に記載の貯湯式の給湯装置。
  13. 前記貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく前記給湯路に存在する湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項2に記載の貯湯式の給湯装置。
  14. 前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項2に記載の貯湯式の給湯装置。
  15. 前記貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく前記給湯路に存在する湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲よりも低い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項2に記載の貯湯式の給湯装置。
  16. 前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段は、
    前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項2に記載の貯湯式の給湯装置。
  17. 前記貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく前記給湯路に存在する湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記貯湯槽の底部の湯水又はその貯湯槽の底部から送出されて温度調整が加えられることなく前記貯湯用循環路に存在する湯水の温度を検出する槽底部湯水温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段は、
    前記加熱手段にて加熱されたのちに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定高温範囲内の温度を前記槽底部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する第2継続時間が第2設定許容時間以上となる水質向上処理タイミングになると、前記水質向上処理を実行し、かつ、前記水質向上処理の実行に伴って、前記第1継続時間及び前記第2継続時間を0にリセットするように構成され、且つ、
    前記第1継続時間が前記第1設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、前記槽上部湯水温度検出手段が前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽底部湯水温度検出手段が前記設定高温範囲内の温度を検出した場合には、前記第1継続時間を0にリセットし、並びに、前記第2継続時間が前記第2設定許容時間以上になるまでに、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定低温範囲内の温度を検出した場合、前記複数の湯水温度検出手段の全てが前記設定高温範囲内の温度を検出した場合、又は、前記槽上部湯水温度検出手段にて前記設定低温範囲内の温度を検出した場合には、前記第2継続時間を0にリセットするように構成されている請求項2に記載の貯湯式の給湯装置。
  18. 前記給水路を通して前記貯湯槽に供給される水の温度を検出する給水温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記給水温度検出手段の検出温度に設定余裕温度を加えた温度以下の温度範囲を、前記設定低温範囲とするように構成されている請求項1〜17のいずれか1項に記載の貯湯式の給湯装置。
  19. 前記給湯路を通しての前記貯湯槽の湯水の送出を停止する湯水送出停止状態に切り換え自在な湯水送出停止手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記水質向上処理として、前記湯水送出停止手段を前記湯水送出停止状態に切り換えた状態で前記湯水循環手段を作動させ且つ前記加熱手段又はその加熱手段とは別の前記貯湯用循環路を通流する湯水を加熱する別加熱手段を加熱作動させる湯水送出停止状態加熱処理を実行するように構成されている請求項1〜18のいずれか1項に記載の貯湯式の給湯装置。
  20. 前記運転制御手段が、前記水質向上処理として、前記貯湯用循環路における湯水循環量を通常時よりも少なくすべく前記湯水循環手段の作動を制御する又は前記貯湯用循環路における湯水の循環を停止させるべく前記湯水循環手段の作動を制御する湯水入替促進処理を実行するように構成されている請求項1〜18のいずれか1項に記載の貯湯式の給湯装置。
  21. 前記運転制御手段が、前記水質向上処理として、前記水質向上処理タイミングになったときに、前記加熱手段の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中の場合には、前記加熱手段の運転を停止させる運転停止条件が満たされるまで待機して、前記運転停止条件が満たされて前記加熱手段の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止すると、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、前記加熱手段の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止する待機式湯水入替処理を実行するように構成されている請求項1〜18のいずれか1項に記載の貯湯式の給湯装置。
  22. 前記運転制御手段が、前記水質向上処理タイミングになったときに、前記加熱手段の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中であることにより前記運転停止条件が満たされるまで待機する場合において、その待機時間が待機許容時間以上になると、前記加熱手段の運転及び前記湯水循環手段の作動を強制的に停止して、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、前記加熱手段の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止する強制停止式湯水入替処理を実行するように構成されている請求項21に記載の貯湯式の給湯装置。
  23. 前記運転制御手段が、前記水質向上処理タイミングになったときに、前記加熱手段の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中であることにより前記運転停止条件が満たされるまで待機する場合において、その待機中に、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別される場合及び前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定高温範囲内の温度であることが判別される場合には、前記待機式湯水入替処理の実行を中止するように構成されている請求項21又は22に記載の貯湯式の給湯装置。
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