JP5220497B2 - リニアモータ - Google Patents

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本発明は、ステージ装置などの駆動部に利用されるリニアモータに関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2004−88844号公報がある。この公報に記載されたリニアモータは、固定子の外郭をなすと共に、非磁性のステンレスからなるシェル(キャン)と、シェルの内部で長手方向に配列されたコイル列と、コイル列に対向してシェルの外方に配置された可動子をなすマグネットと、から主として構成され、シェルの内部には、コイル列を冷却するための冷媒が流動している。さらに、シェルは、左右に分割された第1のシェル半部と第2のシェル半部とで2分割されており、シェルの上部及び下部には、第1のシェル半部と第2のシェル半部との接合部がある。
特開2004−88844号公報
このようなリニアモータにおいて、高推力、高効率化を図るために、コイルへの通電量を多くし、コイルによって大量に発生する熱を冷却するために、冷媒の流量を多くする必要がある。しかしながら、冷媒の流量を多くすると、シェル内の圧力が高められて、シェルの変形が大きくなり、これによって、接合部に応力集中が発生し、接合部から冷媒が漏れ易くなる。また、シェルの変形を防止するために、シェルの肉厚を厚くすると、コイルとマグネットの距離を広げる必要があり、これによって磁束密度低下による推力低下が生じる。ここで、低下した推力を補う為に、更に電流を投入する事態となり、同時に冷媒の投入も必要になるという悪循環に陥る。また、接合部を覆っている補強部材の採用は、部品点数の増大やシェルの大型化を招き易い。
なお、ムービングコイルタイプについても同様な課題がある。
本発明は、高推力、高効率化を可能にしたリニアモータを提供することを目的とする。
本発明は、コイルと、コイルを内部に収容するシェルと、シェルの外部でコイルに対向して配置されたマグネットと、シェル内に設けられた冷媒流路とを有するリニアモータにおいて、
シェルは、第1のシェル部と、コイルを挟むように第1のシェル部に対向して配置される第2のシェル部と、第1のシェル部と第2のシェル部とを連結させる変形手段と、を備えたことを特徴とする。
このリニアモータにおいては、第1のシェル部と第2のシェル部とを変形手段によって連結させているので、シェル内部の圧力が変動した場合や、高推力、高効率化を図るためにコイルへの通電量を多くして、コイルによって大量に発生する熱を冷却するために冷媒の流量を多くすることで、シェル内の圧力が高められた場合でも、内圧により発生した応力を変形手段によって逃がすことができるので、第1のシェル部と変形手段との接合箇所や第2のシェル部と変形手段との接合箇所に応力集中が起き難く、これによって、接合箇所の強度を高めるための補強などを必要とせず、高推力、高効率化を確保しつつ、シェルの耐圧性を高めることができる。
また、第1及び第2のシェル部は、マグネットに対向して位置するシェル主壁部を有し、変形手段によって、第1及び第2のシェル部は、シェル主壁部に対して垂直な方向に変位すると好適である。
また、変形手段には、弾性部が設けられていると好適である。
この場合、弾性部は、弾性をもたない材質(例えば金属)で波状に形成されても、ゴム材により形成されてもよい。
また、変形手段は、非磁性の材料によって板状に一体成形されていると好適である。
このような構成を採用すると、変形手段の薄型化及び軽量化を可能にし、プレスや射出成形によって容易に成形することができる。
本発明によれば、リニアモータの高推力、高効率化が可能になる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るリニアモータの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、ムービングコイル又はムービングマグネットの何れにも適用可能であるが、ムービングマグネットを例に挙げて説明する。
図1及び図2に示すように、リニアモータ1は、内部で冷媒(例えば冷却水)が流動する冷媒流路Pを有する固定子2と、固定子2に沿って直線的に移動する可動子3とから主として構成され、様々な製造装置の駆動部として利用されている。可動子3は、マグネット5a,5bがヨーク6a,6b上で一列に並べられて、固定子2を挟むようにして左右に一対配置されている。
固定子2は、非磁性の材料(例えばステンレス材)からなる長尺状のシェル10と、シェル10内で長手方向に複数のコイル7を並設させてなるコイル列とを備えている。このシェル10内で流動する冷却水は、例えばシェル10の後端10a側から供給され、前端10b側から排出される。冷却水を利用することで、コイル7の通電により発生する熱を効率よく抑えることができ、半導体製造装置や液晶ガラス基板の製造装置といった厳格な温度管理下で利用される各種装置に対して、リニアモータから発生する熱の影響を可能な限り少なくすることができる。
冷媒流路Pを内部に備えたシェル10は、非磁性の材料(例えばステンレス材)によって形成されると共に長手方向に延在する第1のシェル部11と、非磁性の材料(例えばステンレス材)によって形成されると共に、コイル7を挟むように第1のシェル部11に対して面対称をなして対向する第2のシェル部12と、シェル10の前後端を閉鎖するための蓋部13,14と、上部側で第1のシェル部11と第2のシェル部12とを連結する第1の連結板(変形手段)20と、下部側で第1のシェル部11と第2のシェル部12とを連結する第2の連結板(変形手段)30とからなる。
第1のシェル部11は、コイル7とマグネット5aとの間でマグネット5aに対向して位置する断面I字状の第1のシェル主壁部11aと、第1のシェル主壁部11aと一体をなして上方及び下方に延在する断面L字状の第1及び第2のシェル副壁部11b,11cとからなる。
同様に、第2のシェル部12は、コイル7とマグネット5bとの間でマグネット5bに対向して位置する断面I字状の第2のシェル主壁部12aと、第2のシェル主壁部12aと一体をなして上方及び下方に延在する断面L字状の第1及び第2のシェル副壁部12b,12cとからなる。
第1の連結板20は、非磁性のステンレス板により一体成形されている。この第1の連結板20は、第1のシェル副壁部11bの上端にレーザ溶接により固定される第1の接合部21と、第1のシェル副壁部12bの上端にレーザ溶接により固定される第2の接合部22と、中央に配置されてコイル7の上端が固定されるコイル保持部23と、コイル保持部23と第1の接合部21とを連結する第1の弾性部24と、コイル保持部23と第2の接合部22とを連結する第2の弾性部25とからなる。
同様に、第2の連結板30は、非磁性のステンレス板により一体成形されている。この第2の連結板30は、第2のシェル副壁部11cの下端にレーザ溶接により固定される第3の接合部21aと、第2のシェル副壁部12cの下端にレーザ溶接により固定される第4の接合部22aと、中央に配置されてコイル7の下端が固定されるコイル保持部23aと、コイル保持部23と第3の接合部21aとを連結する第3の弾性部24aと、コイル保持部23aと第2の接合部22aとを連結する第4の弾性部25aとからなる。
そして、第1の接合部21は、第1のシェル部11の上端にレーザ溶接S1により接合され、第2の接合部22は、第2のシェル部12の上端にレーザ溶接S2により接合され、第3の接合部21aは、第1のシェル部11の下端にレーザ溶接S3により接合され、第4の接合部22aは、第2のシェル部12の下端にレーザ溶接S4により接合されている。
このようにして組立てられたシェル10は、第1〜第4の弾性部24,25,24a,25aによって、第1及び第2のシェル部11,12を、矢印A方向(シェル主壁部11a,12aに対して垂直な方向)に変位可能になっている。従って、接合箇所S1〜S4に応力集中が起き難い。
第1〜第4の弾性部24,25,24a,25aは、断面波状に形成されて長手方向に延在し、第1及び第2の連結板20,30は、非磁性の金属板のプレス加工又は樹脂の射出成形により一体成形がされている。このような断面波形状を採用すると、弾性の少ない材質(例えば金属)で弾性部24,25,24a,25aを成形することができる。しかも、第1及び第2の連結板20,30は、薄型化や軽量化が容易である。
このような構成のリニアモータ1においては、第1のシェル部11と第2のシェル部12とを第1及び第2の連結板(変形手段)20,30によって連結させているので、シェル10の内部の圧力が変動した場合や、高推力、高効率化を図るためにコイル7への通電量を多くして、コイル7によって大量に発生する熱を冷却するために冷媒の流量を多くすることで、シェル10内の圧力が高められた場合でも、内圧により発生した応力を第1及び第2の連結板(変形手段)20,30によって逃がすことができるので、第1のシェル部11と第1及び第2の連結板(変形手段)20,30との接合箇所S1,S3や第2のシェル部12と第1及び第2の連結板(変形手段)20,30との接合箇所S2,S4に応力集中が起き難く、これによって、接合箇所S1〜S4の強度を高めるための補強などを必要とせず、高推力、高効率化を確保しつつ、シェル10の耐圧性を高めることができる。
さらに、本発明は、接合箇所S1〜S4に応力が集中し難いので、接合箇所S1〜S4の劣化対策にも効果的である。特に、図1に示すように、第1及び第2のシェル主壁部11a,12aにエンボス部Eを設けることで、第1及び第2のシェル主壁部11a,12aの剛性を高めることができる。従来のシェル構造に関してシェルにエンボス部を単に形成すると、剛性を高めた結果として接合部分に応力が集中し易くなるが、本発明では、接合箇所S1〜S4に応力が集中し難いので、エンボス部Eの適用が効果的である。
また、外部方向への圧力が最も大きいのはシェル主壁部11a,12aである。変形手段を設けていない従来にあっては、冷媒流路の圧力を逃がすことなくシェルが受けることになる。この場合、大きな圧力を受けるシェル主壁部が、圧力方向に弓なりのように膨らんで変形し易く、近くに配置されたマグネットに接触しない程度の流量しか流せなかった。これに対し、本発明では、圧力を逃がす変形手段20,30を設けているので、第1及び第2のシェル部10,11の全体を圧力方向に変位させることができるので、シェル主壁部だけが変位する従来のものに比較して、シェル主壁部11a,12aがマグネット方向へ弓なりに変位するのを変位手段20,30によって抑制することができる。
また、このような構成のシェル10は、肉厚を厚くする必要がなく、軽量化も可能であり、部品点数の増大やシェルの大型化を招き難い。
なお、弾性部24,25,24a,25aの弾性係数は、シェル10内の圧力を考慮して、第1及び第2のシェル部11,12がマグネット5a,5bに接触しないような値が選択される。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、弾性部の材質は、剛性の低い材料であってもよく、ゴム製の弾性部は平板状であってもよい。弾性部は、蛇腹状であってもよい。第1及び第2のシェル部11,12は非磁性の材質であればよく、例えば樹脂であってもよい。
第1及び第2の連結板20,30が樹脂で成形されている場合、接合箇所S1〜S4に応力が集中し難いので、接合箇所S1〜S4に接着剤を適用させることもできる。
変形手段20,30は、一部に弾性機能を備えたものに限らず、例えば、ゴム、樹脂、バネ、蛇腹によって、それ自体に弾性機能をもたせても良い。
本発明に係るリニアモータの一実施形態を示す斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。
符号の説明
1…リニアモータ、5a,5b…マグネット、7…コイル、10…シェル、11…第1のシェル部、11a,12a…シェル主壁部、12…第2のシェル部、20,30…連結板(変形手段)、24,25,24a,25a…弾性部、S1,S2…接合箇所、P…冷媒流路。

Claims (4)

  1. コイルと、前記コイルを内部に収容するシェルと、前記シェルの外部で前記コイルに対向して配置されたマグネットと、前記シェル内に設けられた冷媒流路とを有するリニアモータにおいて、
    前記シェルは、
    第1のシェル部と、
    前記コイルを挟むように前記第1のシェル部に対向して配置される第2のシェル部と、
    前記第1のシェル部と前記第2のシェル部とを連結させる変形手段と、を備えたことを特徴とするリニアモータ。
  2. 前記第1及び第2のシェル部は、前記マグネットに対向して位置するシェル主壁部を有し、前記変形手段によって、前記第1及び第2のシェル部は、前記シェル主壁部に対して垂直な方向に変位することを特徴とする請求項1記載のリニアモータ。
  3. 前記変形手段には、弾性部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリニアモータ。
  4. 前記変形手段は、非磁性の材料によって板状に一体成形されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のリニアモータ。
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