JP5218818B2 - Dcブラシレスモータの並列駆動回路 - Google Patents

Dcブラシレスモータの並列駆動回路 Download PDF

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Description

本発明は、モータの負荷としての複数台のファンやポンプ等を同一速度で運転するために、並列接続された複数台のDCブラシレスモータを単一の電力変換器により駆動する並列駆動回路に関するものである。
この種の並列駆動回路としては、例えば特許文献1に記載されたものが公知となっている。この並列駆動回路は、複数台のモータのロータが同一位置で停止していない非同期状態から運転を開始した場合の騒音を低減することを目的としている。
図9は上記従来技術の全体構成を示しており、並列接続された2台のDCブラシレスモータMA,MBを1台の電力変換器によって駆動する場合のものである。
図9において、Eは直流電源、T1〜T6は電力変換器としての三相電圧形インバータを構成する半導体スイッチング素子、MA,MBは上記インバータの交流出力端子U,V,Wにコイルが接続されたステータ11とロータ12とを有するDCブラスレスモータ、HU,HV,HWは各モータMA,MBのロータ位置を検出するために各相ごとに配置されたホール素子、21,22は各モータMA,MBのホール素子HU,HV,HWにそれぞれ接続されたロータ位置検出回路、30はロータ位置検出信号の何れかを選択してインバータの相ごとに制御信号を出力する信号選択回路、50は運転指令40に従ってモータMA,MBの回転速度を設定する速度設定回路、60は設定速度に従ってモータMA,MBを回転させるように速度制御信号を生成する速度制御回路、70は信号選択回路30からの制御信号及び速度制御回路60からの速度制御信号に従ってスイッチング素子T1〜T6のスイッチング信号を生成するスイッチング信号発生回路、80は運転指令40に従ってモータMA,MBのステータコイルCU,CV,CWに流す直流電流を設定する直流電流設定回路であり、その出力は速度制御回路60に加えられている。
上記のように、速度制御回路60には速度設定回路50からの設定速度と直流電流設定回路80からの直流電流設定値とが入力されており、速度制御回路60は、上記入力に従ってスイッチング信号発生回路70に速度制御信号を送り、モータMA,MBの回転速度や電流を制御している。
なお、直流電流設定回路80の動作時には、直流電流設定回路80からの指令により速度設定回路50の出力がゼロに保持されるようになっている。
ここで、モータMA,MBのロータ位置がずれたまま停止している場合、モータMA,MBのステータコイルCU,CV,CWに直流電流を流せば、ロータ12の永久磁石がステータコイルCU,CV,CWに対して所定の位置に引き寄せられる。従って、各モータMA,MBのステータ11とロータ12との位置関係が同じになり、同期状態を実現することができる。
この従来技術は上記の点に着目し、始動時の一定時間はモータMA,MBのステータコイルCU,CV,CWに直流電流を流してロータ位置を同期させ、その後、所定速度まで加速するようにしたものである。
図10は、図9における運転指令40、速度設定回路50及び直流電流設定回路80の出力を示している。
図10において、時刻tにおいて運転指令40が入力されると、直流電流設定回路80はこの時刻tから時刻tまでの一定時間、直流電流設定値を速度制御回路60に出力し、スイッチング信号発生回路70を介してモータMA,MBの各ステータコイルCU,CV,CWに直流電流を流す。これにより、前述した如く各ロータ12の永久磁石が各ステータコイルCU,CV,CWに引き寄せられ、各モータMA,MBのステータ11とロータ12との位置関係が等しくなって同期した状態となる。この間、速度設定回路50の出力はゼロに保持されている。
そして、時刻tで直流電流設定回路80の出力をゼロにすると同時に、それ以後、速度設定回路50の出力を徐々に上昇させ、設定速度Vまで加速する。
これにより、両モータMA,MBを同期させた状態で加速することができるので、騒音の発生を未然に防止することができるものである。
特開2004−15980号公報(段落[0020]〜[0025]、図1,図2等)
上記従来技術によれば、停止状態にある複数台のモータを同期させて始動することが可能である。
しかしながら、モータを駆動していなくても、外部からの風力や水圧等によってモータがフリーランしていることがある。このような場合、上記従来技術では複数台のモータのロータ位置を揃えることが困難である。また、モータがフリーランしている状態でステータコイルに直流電流を流すと、ステータコイルに発生している逆起電力の位相と合わずに大きな電流が流れ、モータから大きな騒音が発生するという問題があった。
例えば、図11(a)に示すように、時刻tより前にフリーランしているモータの速度が低い場合には、前述した如く時刻t〜tの間にモータのステータコイルに直流電流を流すことにより、ロータの永久磁石が所定の位置に引き寄せられるので2台のモータのロータの位置が揃って停止する。
しかし、図11(b)に示すように、時刻tより前にフリーランしているモータの速度が高い場合には、時刻t〜tの間にステータコイルに流した直流電流によってモータ内には固定磁界が形成されるが、ロータの回転速度が高く、しかもロータ自身及びその負荷による慣性があるため、ロータは固定磁界に引き付けられる位置を過ぎて固定磁界に対し反発する位置まで回ってしまい、いつまでも停止することなく速度の上下が繰り返されることになる。
このような場合にはモータを速やかに始動することができず、ステータコイルに大きな電流が流れたり、発生する騒音も大きくなる等の問題があった。
そこで、本発明の解決課題は、モータがフリーラン状態にある場合でも複数台のモータを確実に同期させて始動可能とし、しかも騒音を低減させることができるDCブラシレスモータの並列駆動回路を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、互いに並列接続された複数台のDCブラシレスモータを、複数の半導体スイッチング素子からなる単一の電力変換器により駆動する並列駆動回路であって、各モータのロータ位置をそれぞれ検出するロータ位置検出手段と、この検出手段から出力されるロータ位置検出信号から選択した信号を制御信号として出力する信号選択手段と、前記制御信号を用いて前記スイッチング素子に対するスイッチング信号を作成するスイッチング信号発生手段と、を有するDCブラシレスモータの並列駆動回路において、
各ロータ位置検出信号の誤差検出手段と、各ロータの回転速度検出手段と、各ロータの回転方向検出手段と、前記誤差検出手段、回転速度検出手段及び回転方向検出手段の出力信号が入力される判別手段と、この判別手段の出力信号により前記各モータの回転速度を制御する速度制御手段と、前記判別手段の出力信号により必要に応じて前記電力変換器から前記各モータのステータコイルに直流電流を流す直流電流通流手段と、を備え、
前記電力変換器により前記モータを始動する前に、前記誤差検出手段、回転速度検出手段及び回転方向検出手段の出力信号に基づいて、前記判別手段が、フリーラン状態にある全てのモータの回転速度が規定速度より高い場合には全てのモータが同期したことを判別し、フリーラン状態にある少なくとも1台のモータの回転速度が規定速度より低い場合には全てのモータのステータコイルに前記直流通流手段により直流電流を通流させて全てのモータが同期したことを判別し、
これらの同期判別の後に、前記速度制御手段及びスイッチング信号発生手段を介して前記電力変換器により全てのモータを始動するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1において、信号選択手段が、各モータのロータ位置検出信号が変化しない期間内に、各ロータ位置検出信号を各モータ間で切り替え、その切替後のロータ位置検出信号を制御信号としてスイッチング信号発生手段に出力するものである。
請求項3に係る発明は、請求項1において、信号選択手段が、各モータのロータ位置検出信号の論理和または論理積の信号を制御信号としてスイッチング信号発生手段に出力するものである。
請求項4に係る発明は、請求項1,2または3において、電力変換器の制御の全領域について方形波PWM制御を行うものであり、請求項5に係る発明は、電力変換器の制御の全領域について正弦波PWM制御を行うものである。
請求項6に係る発明は、請求項1,2または3において、各モータの逆転時における電力変換器の制御を方形波PWM制御とし、各モータの正転時における電力変換器の制御を正弦波PWM制御としたものである。
本発明によれば、モータがフリーラン状態にある場合でも複数台のDCブラシレスモータを確実に同期させて始動することができ、発生する騒音が少ない並列駆動回路を実現することができる。
また、本発明の並列駆動回路は、複数台のモータ以外には、単一の電力変換器とそのコントローラのみによって構成することができるため、比較的簡単な構成で安価に提供することが可能である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、本発明の原理は次の通りである。
図9に示したように、2台のDCブラシレスモータMA,MBのステータコイルCU,CV,CWの各端子を互いに接続した場合、これらのモータMA,MBが例えば風力によってフリーランしている状況としては、以下のものが考えられる。
(1)状況1
2台のモータMA,MBが強風によって回転している。この場合、2台ともモータ内部のロータ(永久磁石)の回転により発電しており、その発生電力による電流が2台のモータ間で環流し、2台のモータは同期して回転している。
(2)状況2
1台のモータが強風によって回転し、他の1台のモータには余り風が当たらないでいる。この場合、強風により回転しているモータは発電するが、余り風が当たらない方のモータは発電量が少ない。従って、強風により回転しているモータの発電電力が他方のモータによって消費されることになる。
余り風が当たらない方のモータは、ステータコイルに電流を流せば簡単に回るため、結局、2台のモータは、同期して回転可能である。
(3)状況3
2台のモータMA,MBとも余り風が当たらず、非常に遅く回っていたり、止まったりしている。この場合は、2台のモータMA,MBの発電量が小さいので、両モータ間を流れる電流も少なく、同期していない。従って、前述した図11(a)や図10の場合と同様に考えることができ、ステータコイルに直流電流を流してやるとモータMA,MBは簡単に同期する。
上記のように、状況1または状況2の場合には、フリーランはしていても2台のモータは同期して回転しているか回転可能であり、また、状況3の場合には、ステータコイルに直流電流を流してやれば簡単に同期させることができる。
本発明は、この点に着目し、複数台のモータがフリーランしている場合の各ロータ位置検出信号から、ロータ位置の誤差や回転速度、回転方向を検出し、速度が十分に速い時には、同期状態を確認してから始動するようにし、回転速度が低く、ロータ位置も揃っていない場合にはステータコイルに直流電流を流し、その後、同期が確認されたら通常の方法によりモータを始動するものである。
ここで、図1は本実施形態の構成を示すブロック図であり、図9と同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。以下では、図9と異なる部分を中心に説明する。
図1において、各モータMA,MBに対応するロータ位置検出回路21,22から出力されたロータ位置検出信号(ホール素子HU,HV,HWの出力信号と実質的に等しい)は、信号選択回路30に入力されているほか、位置信号誤差検出回路101、速度検出回路102、回転方向検出回路103にも入力されている。
前記信号選択回路30は、例えば特開2003−37987号公報に記載されているように、各モータMA,MBのロータ位置検出信号が変化しない期間内に、スイッチング信号の作成に用いるロータ位置検出信号を各モータMA,MB間で切り替え、その切り替え後のロータ位置検出信号を制御信号としてスイッチング信号発生回路70に出力する機能を備えている。
なお、図2は、信号選択回路30が、各モータMA,MBのロータ位置検出信号に応じて選択した(切り替えた)ロータ位置検出信号を、U相,V相,W相に対する制御信号として出力する動作を示すタイミングチャートである。
信号選択回路30の機能としては、上記以外に、例えば特開2004−173361号公報に記載されているように、各モータMA,MBのロータ位置検出信号の論理和または論理積の信号を制御信号として出力するものであっても良い。
図3は、上記特開2004−173361号公報に記載された技術により、各モータMA,MBのロータ位置検出信号の論理和(図におけるOR回路出力)を制御信号に用いた場合の動作を示すタイミングチャートである。
また、位置信号誤差検出回路101は二つのロータ位置検出信号の誤差を検出し、速度検出回路102は各モータMA,MBの速度を検出すると共に、回転方向検出回路103は各モータMA,MBの回転方向を検出する機能を有する。
これらの検出回路101,102,103の出力信号は判別回路104に入力されており、その出力信号は速度設定回路50、速度制御回路60、直流電流設定回路80に入力されている。なお、運転指令40は、速度設定回路50及び判別回路104に入力されている。
前記判別回路104は、各検出回路101,102,103の出力信号に基づいて、後述する種々の判別動作を行ない、その結果を用いて速度設定回路50、直流電流設定回路80及び速度制御回路60を制御するものである。この判別回路104は、運転指令40が入力された場合だけでなく、常時、判別動作を行っている。
前記速度制御回路60は、判別回路104の出力に基づいてモータMA,MBの正転・逆転や直流電流印加の有無を制御し、速度設定回路50による速度設定値通りの速度でモータMA,MBを回転させるようにスイッチング信号発生回路70に対する速度制御信号を出力すると共に、直流電流設定回路80により設定された直流電流(または直流電圧)をモータMA,MBのステータコイルCU,CV,CWに供給するように制御するものである。
次に、この実施形態の動作を、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。まず、図1の運転指令40により回路全体の動作を開始する。
図4において、モータMA側,モータMB側のそれぞれについて、ロータ位置検出信号からロータの位置及び速度を検出する(ステップS1,S9)。ここで、ロータ位置検出信号は図1の信号選択回路30に入力されて前述した制御信号の生成に用いられると共に、位置信号誤差検出回路101に入力されて両ロータの位置信号誤差の検出にも用いられる。同時に、ロータ位置検出信号は速度検出回路102によりモータMA,MBの回転速度の検出に用いられ、回転方向検出回路103により回転方向の検出にも用いられる。
図1の判別回路104は、モータMA側について、速度が規定速度V[r/m]以上でT秒以上継続して回転したか否かを判断すると共に(ステップS2)、モータMB側について、速度が規定速度V[r/m]以上でT秒以上継続して回転したか否かを判断する(ステップS10)。
ステップS2,S10の判断結果が何れも「YES」の場合は、前述した状況1のように、例えば2台のモータMA,MBが強風によって継続的に回転している状態と考えられるので、図4のステップS3に移行する。
また、ステップS2またはS10の判断結果が「NO」の場合は、前述した状況2や状況3のように、モータMA,MBの何れかまたは両方に余り風が当たらず、発電量が小さい状態であると考えられるので、モータMA,MBのステータコイルCU,CV,CWに直流電流を流す(ステップS11)。この直流電流の通流は、判別回路104が直流電流設定回路80及び速度制御回路60を制御し、スイッチング信号発生回路70により所定のスイッチング素子T1〜T6をオンさせることにより行う。
一方、ステップS2,S10の判断結果が何れも「YES」の場合、各検出回路101,102,103の出力信号から、モータMA,MBが同期しているかどうかを判断する(ステップS3)。すなわち、位置信号の誤差が規定値以内であり、速度検出値がほぼ等しく、回転方向が同一である場合にモータMA,MBが同期していると判断する。
この同期判断は、前述したステップS11により直流電流を流した場合も同様である(ステップS12)。
なお、ステップS3の判断結果が「NO」の場合は、ステップS1からの処理を繰り返し、ステップS12の判断結果が「NO」の場合は、ステップS11の処理を繰り返す。
ステップS3の判断結果が「YES」、つまりモータMA,MBが同期していると判断した場合は、モータMA,MBの回転方向から正逆転を判断する(ステップS4)。
モータMA,MBが何れも正転している場合には、速度制御回路60を介して所定の速度パターンに従い正転状態のまま加速する(ステップS8)。
また、モータMA,MBが何れも逆転している場合には、ロータ位置検出信号に基づいて逆転運転を行うように速度制御回路60を制御する(ステップS5)。また、その際、速度設定回路50により設定された減速パターンに従って減速していく(ステップS6)。
次のステップS7は、逆転から正転に切り替わる間にロータを確実に位置決めするためにステータコイルCU,CV,CWに直流電流を流す処理であり、一般に風力が弱い、または、小さい場合には必要ない。
その後、前述した正転加速処理(ステップS8)を経て、定常運転に移行する(ステップS15)。
また、前述したステップS12の後に、モータMA,MBが同期してからT秒を経過したか否かを判断する(ステップS13)。このステップは、モータMA,MBが確実に同期したことを確認するためのものである。なお、T秒を経過していない場合には前記ステップS1,S9以降の処理を繰り返す。
同期してからT秒を経過した場合には、直流電流を流した後の位相(時刻)から正転加速するように速度制御回路60を制御し(ステップS14)、その後、定常運転に移行する(ステップS15)。
図5〜図8は、この実施形態の動作を示すタイミングチャートであり、2台のモータMA,MBの様々な状況に応じた各回路の動作を示したものである。
まず、図5は2台のモータMA,MBが共にフリーランしている場合である。この例では、運転指令40が時刻tに発生する以前から、モータMA,MBが規定速度V以上の同一速度で逆転している。また、ロータ位置検出信号の誤差も規定値以内である。
この場合、時刻tから時間(T+T)を経過した時点でモータMA,MBが同期していることが判別回路104により判断され、時刻tにおいて、前述したステップS5による逆転運転が開始される。これにより、時刻t以後、ステップS6によりモータMA,MBは次第に減速していく。
そして、時刻tにおいて速度がゼロになった後は、前述したステップS8による正転加速運転に切り替わる。
この例では、2台のモータMA,MBが例えば強風によって同期しながら回転しているので、ステータコイルCU,CV,CWへの直流電流の通流は不要である。
次に、図6は、判別回路104がモータMA,MBの同期を確認してから、速度制御回路60によりステップS6による逆転減速運転を行わせ、その後、ステップS7によるステータコイルへの直流電流の通流を時刻t〜tにわたり行った場合のフローチャートである。
また、図7は、モータMAがフリーランし,モータMBが停止している場合である。
この場合、モータMAのみが規定速度Vより低い速度で回転しており、時刻t以前から位置誤差検出信号が周期的に出力されている。時刻tから、速度制御回路60を介してステップS11によりモータMA,MBのステータコイルCU,CV,CWに直流電流が通流されると、フリーランしていたモータMAも停止し、ステータの磁束によってモータMAのロータが引き寄せられ、時刻tにおいてモータMA,MBのロータ位置が一致することになる。この状態で判別回路104によりモータMA,MBの同期が判断され、ステップS13,S14により、時刻tから時間Tを経過した時刻t以後、モータMA,MBの正転加速運転が開始されるものである。
更に、図8は、2台のモータMA,MBが共に停止している場合である。
この場合、時刻tから直流電流を通流した以降の動作はほぼ図7と同様であり、時刻tからモータMA,MBの正転加速運転が開始される。
なお、スイッチング素子T1〜T6からなるインバータの制御方法として、一般に、方形波PWM制御は、簡単であるが運転時のモータからの発生騒音が大きく、正弦波PWM制御は、制御は複雑になるが運転時のモータからの発生騒音が小さい。
このため、図4に示したフローチャートの中で、逆転減速運転(ステップS6)は方形波PWM制御、正転加速(ステップS8,S14)及び定常運転(ステップS15)は正弦波PWM制御とする方法が実用上好ましい。
勿論、利害得失を考慮して、インバータの制御の全領域について方形波PWM制御のみ、または正弦波PWM制御のみを行っても良い。
本実施形態に係る制御内容は、マイクロコンピュータを用いることにより比較的簡単に実現することができる。
また、上述の実施形態では2台のDCブラシレスモータを並列駆動する場合について説明したが、3台以上のDCブラシレスモータを並列駆動する場合にも同様に適用可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態の構成を示すブロック図である。 図1における信号選択回路の動作を示すタイミングチャートである。 図1における信号選択回路の動作を示すタイミングチャートである。 実施形態の動作を示すフローチャートである。 実施形態の動作を示すタイミングチャートである。 実施形態の動作を示すタイミングチャートである。 実施形態の動作を示すタイミングチャートである。 実施形態の動作を示すタイミングチャートである。 従来技術の構成を示すブロック図である。 従来技術の動作を示す説明図である。 フリーラン時におけるモータ速度の説明図である。
符号の説明
11:ステータ
12:ロータ
21,22:ロータ位置検出回路
30:信号選択回路
40:運転指令
50:速度設定回路
60:速度制御回路
70:スイッチング信号発生回路
80:直流電流設定回路
101:位置信号誤差検出回路
102:速度検出回路
103:回転方向検出回路
104:判別回路
E:直流電源
T1〜T6:半導体スイッチング素子
U,V,W:交流出力端子
MA,MB:DCブラスレスモータ
CU,CV,CW:ステータコイル
HU,HV,HW:ホール素子

Claims (6)

  1. 互いに並列接続された複数台のDCブラシレスモータを、複数の半導体スイッチング素子からなる単一の電力変換器により駆動する並列駆動回路であって、各モータのロータ位置をそれぞれ検出するロータ位置検出手段と、この検出手段から出力されるロータ位置検出信号から選択した信号を制御信号として出力する信号選択手段と、前記制御信号を用いて前記スイッチング素子に対するスイッチング信号を作成するスイッチング信号発生手段と、を有するDCブラシレスモータの並列駆動回路において、
    各ロータ位置検出信号の誤差検出手段と、各ロータの回転速度検出手段と、各ロータの回転方向検出手段と、前記誤差検出手段、回転速度検出手段及び回転方向検出手段の出力信号が入力される判別手段と、この判別手段の出力信号により前記各モータの回転速度を制御する速度制御手段と、前記判別手段の出力信号により必要に応じて前記電力変換器から前記各モータのステータコイルに直流電流を流す直流電流通流手段と、を備え、
    前記電力変換器により前記モータを始動する前に、前記誤差検出手段、回転速度検出手段及び回転方向検出手段の出力信号に基づいて、前記判別手段が、フリーラン状態にある全てのモータの回転速度が規定速度より高い場合には全てのモータが同期したことを判別し、フリーラン状態にある少なくとも1台のモータの回転速度が規定速度より低い場合には全てのモータのステータコイルに前記直流通流手段により直流電流を通流させて全てのモータが同期したことを判別し、
    これらの同期判別の後に、前記速度制御手段及びスイッチング信号発生手段を介して前記電力変換器により全てのモータを始動することを特徴としたDCブラシレスモータの並列駆動回路。
  2. 請求項1に記載したDCブラシレスモータの並列駆動回路において、
    前記信号選択手段は、
    各モータのロータ位置検出信号が変化しない期間内に、各ロータ位置検出信号を各モータ間で切り替え、その切替後のロータ位置検出信号を制御信号としてスイッチング信号発生手段に出力することを特徴とするDCブラシレスモータの並列駆動回路。
  3. 請求項1に記載したDCブラシレスモータの並列駆動回路において、
    前記信号選択手段は、
    各モータのロータ位置検出信号の論理和または論理積の信号を制御信号としてスイッチング信号発生手段に出力することを特徴とするDCブラシレスモータの並列駆動回路。
  4. 請求項1,2または3に記載したDCブラシレスモータの並列駆動回路において、
    前記電力変換器の制御の全領域について方形波PWM制御を行うことを特徴とするDCブラシレスモータの並列駆動回路。
  5. 請求項1,2または3に記載したDCブラシレスモータの並列駆動回路において、
    前記電力変換器の制御の全領域について正弦波PWM制御を行うことを特徴とするDCブラシレスモータの並列駆動回路。
  6. 請求項1,2または3に記載したDCブラシレスモータの並列駆動回路において、
    各モータの逆転時における前記電力変換器の制御を方形波PWM制御とし、各モータの正転時における前記電力変換器の制御を正弦波PWM制御としたことを特徴とするDCブラシレスモータの並列駆動回路。
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