JP5217074B2 - 薄膜固体リチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、薄膜固体リチウムイオン二次電池に係り、特に、薄膜固体二次電池セルと色素増感太陽電池とを複合した複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池に関する。
従来、太陽電池と二次電池を組み込んだ製品が知られている。この場合、太陽電池と二次電池は、それぞれ別モジュ−ルとして製造され、配線で電気的に接続して一体化され製品に組み込まれる。例えば、家庭用の電力供給用の太陽電池には、大型の二次電池が接続され一体化されている。
上記のように、太陽電池と二次電池とを別モジュールとして作成後、一体化すると、どうしても製品が大型化してしまうが、上記家庭用の太陽電池のような製品の場合には、取り付けスペ−ス等によって製品の大きさが制限されることはないので、特に問題はなかった。
しかしながら、最近では、小型製品に、太陽電池と二次電池を組み込むことが行われており、太陽電池および二次電池の小型化が求められている。特に、携帯機器の場合には、太陽電池と二次電池を組み込むためのスペ−スが限られているため、小型で軽量な太陽電池と二次電池が求められる。
リチウムイオン二次電池は、これまでの主力であったニッカド電池等と比較して、高い電圧を有し、充放電容量が大きく、メモリ効果等の弊害もないこと等の利点を有している。このため、リチウムイオン二次電池は、ますます小型化・軽量化が進む電子機器に搭載するバッテリーとして、小型化・軽量化の開発が進められている。
昨今では、ICカ−ドや医療用小型機器などに搭載可能な薄型・小型のリチウムイオン二次電池の開発も進んでいる。そして、今後もよりいっそう薄型化・小型化が進められていくことが予想される。
薄型化・小型化した二次電池の究極の形は、全固体型の薄膜二次電池であり、この全固体型の薄膜二次電池は、実用レベルの電池特性が得られている。さらに、薄膜二次電池と、太陽電池として一般的なシリコン太陽電池とを複合化した太陽電池複合型薄膜二次電池も開発されており、太陽電池および二次電池として良好な動作をすることが確認されている(例えば、特許文献1参照)。
このような複合型のシリコン太陽二次電池は、基板以外は固体の薄膜からなるものである。薄膜部は厚さ0.01mm程度に形成することが可能であり、厚さ0.1mm程度の基板上に薄膜部を形成した場合、複合型のシリコン太陽二次電池は、ほぼ基板の厚さ0.1mm程度と、極めて薄く形成することが可能である。
特開2002−42863(第6−8頁、図12−18)
しかしながら、上記複合型のシリコン太陽二次電池では、薄膜二次電池と複合化するシリコン太陽電池を製造するためには、高額のCVD装置が必要であると共に、高度なCVD成膜技術が必要であった。このため、上記複合型のシリコン太陽二次電池は、実用レベルの十分な性能を有するものの、高額な作成装置および高度な成膜技術を必要とし、この結果、製造コストがかかるという問題があった。
本発明の目的は、より簡便で安価に製造することができる薄型・小型な太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池を提供することにある。
本発明の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池は、色素増感太陽電池と、薄膜固体リチウムイオン二次電池と、を備え、前記色素増感太陽電池および前記薄膜固体リチウムイオン二次電池が、同一基板上に形成され、前記薄膜固体リチウムイオン二次電池は、前記基板側から集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層と集電体層として機能する酸化物導電膜層の順に積層されるか、又は、前記基板側から前記酸化物導電膜層、固体電解質層、正極活物質層、集電体層の順に積層されてなることを特徴とする。
このように、本発明の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池では、色素増感太陽電池と、薄膜固体リチウムイオン二次電池とが同一基板上に形成されるので、シリコン太陽電池を薄膜固体リチウムイオン二次電池と共に同一基板上に形成するのと比べて、高額な作製装置や高度な成膜技術等が不要となるため、簡便で安価に製造することができ、製造コストを低減することが可能となる。
また、前記色素増感太陽電池は、複数の色素増感太陽電池セルを有してなり、該複数の色素増感太陽電池セルが、直列接続されると好適である。このように、複数の色素増感太陽電池セルを直列接続した構成とすることにより、薄膜固体リチウムイオン二次電池へ供給する電圧を大きくすることができる。
また、前記色素増感太陽電池は、複数の色素増感太陽電池セルを有してなり、該複数の色素増感太陽電池セルが、前記基板の両面に形成されると好適である。このように、基板の両面に色素増感太陽電池セルが形成されることにより、基板の両面からの光をいずれかの色素増感太陽電池セルで受けることが可能となる。
例えば、色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池が屋外に配設される場合には、太陽光の入射方向が時間と共に変化していっても、両面に形成されたいずれかの色素増感太陽電池セルによって、太陽光を受けることができるので、長時間にわたって、発電することが可能となる。
また、前記色素増感太陽電池は、色素増感太陽電池セルを複数積層してなると好適である。このように、複数の色素増感太陽電池セルを積層することにより、省スペース化を図ることができる。
また、前記色素増感太陽電池セルは、固体電解質層、又は、電解質液層を含むものとすることができる。
具体的には、前記色素増感太陽電池は、前記基板と、該基板に対向して配設され光を透過可能な基板との間に、色素増感太陽電池セルが配設されてなり、前記色素増感太陽電池セルは、前記基板側から導電膜、電解質液層、光を吸収する色素を保持する酸化チタン層、透明導電膜の順に積層されるか、又は、前記基板側から導電膜、光を吸収する色素を保持する酸化チタン層、電解質液層、透明導電膜の順に積層され、前記電解質液層は、仕切部によって、前記導電膜と前記酸化チタン層の間、又は、前記酸化チタン層と前記透明導電膜の間に封入された状態に保持される構成とすることができる。
また、具体的には、前記色素増感太陽電池は、前記基板側から導電膜、固体電解質層、光を吸収する色素を保持する酸化チタン層、透明導電膜の順に積層されるか、もしくは、前記基板側から導電膜、光を吸収する色素を保持する酸化チタン層、固体電解質層、透明導電膜の順に積層されてなるものとすることができる。
また、前記薄膜固体リチウムイオン二次電池は、薄膜固体リチウムイオン二次電池セルが複数積層されてなり、該複数の薄膜固体リチウムイオン二次電池セルは直列接続または並列接続された構成とすることができる。
このように、薄膜固体リチウムイオン二次電池セルを積層することにより、省スペース化を図ることができ、限られたスペースにおいて、電池容量や出力電圧を増大することが可能となる。
また、前記酸化物導電膜層は、抵抗率が1×10−2Ω・cm以下の物質からなる構成にすることができる。
このように、本発明では、負極活物質層および集電体層の代わりに、抵抗率が1×10−2Ω・cm以下の物質からなる酸化物導電膜層を用いている。これにより、製造工程が簡略化されるので、製造コストを低減することが可能である。
具体的には、前記酸化物導電膜層を形成する物質は、酸化インジウム,酸化亜鉛のいずれか、又はこれらのいずれかを主成分とするものを採用することができる。
また、前記薄膜固体リチウムイオン二次電池には、水分防止膜が表面に形成されてなると好適である。このように、水分防止膜で表面を被覆することにより、電池特性の劣化を抑え、長期間にわたって優れた特性を維持することが可能となる。
また、前記基板には、可撓性を有する材料が用いられ、色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池が可撓性を有すると好適である。このように、色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池が可撓性を有すれば、折り曲げた状態で機器内に配置することができる。また、折り曲げるような力が加わっても、破損してしまうことが防止される。
本発明の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池によれば、同一基板上に、色素増感太陽電池と、薄膜固体リチウムイオン二次電池を形成したので、従来の複合型二次電池と比べて、太陽電池を簡便かつ安価に形成することができ、より少ない製造時間と工程で、充放電容量、放電開始電圧、サイクル特性等の電池特性が優れた複合型二次電池を製造することが可能となる。
以下、本発明の実施形態及び参考形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材、配置、構成等は、本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1〜図13は、本発明に係るものであり、図1〜図4は参考形態に係る太陽電池複合型二次電池の断面説明図、図5は実施形態及び参考形態に係る薄膜固体リチウムイオン二次電池の断面説明図、図6は他の参考形態に係る薄膜固体リチウムイオン二次電池の断面説明図、図7は実施形態に係る色素増感太陽電池の断面説明図、図8は参考形態に係る太陽電池複合型二次電池の断面説明図である。
図9は参考例に係る太陽電池複合型二次電池の断面説明図、図10は二次電池の充放電特性をあらわすグラフ、図11は太陽電池複合型二次電池の充放電特性をあらわすグラフ、図12は他の参考例に係る太陽電池複合型二次電池の断面説明図、図13は太陽電池複合型二次電池の充放電特性をあらわすグラフである。
図1は、本発明の太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池A(以下、「太陽電池複合型二次電池A」という)の第1参考形態の構成を示す断面説明図である。
本実施形態及び参考形態の太陽電池複合型二次電池Aは、色素増感太陽電池10(以下「太陽電池10」という)と薄膜固体リチウムイオン二次電池20(以下「二次電池20」という)とを主要構成要素としている。
太陽電池10は、基板2と、基板1に対向して配置された基板1との間に、色素増感太陽電池セル10a(以下「太陽電池セル10a」という)が配設された構成である。太陽電池セル10aは、透明導電膜12、酸化チタン層13、酸化チタン層13に吸着された色素14、電解液層15、導電膜17、仕切部18を主要構成要素としている。
参考形態の二次電池20は、基板1と、薄膜固体リチウムイオン二次電池セル20a(以下、「薄膜固体リチウムイオン二次電池セル」を「二次電池セル」という)、水分防止膜26を主要構成要素としている。二次電池セル20aは、集電体層21、正極活物質層22、固体電解質層23、負極活物質層24、集電体層25から構成される。
基板2は、例えば、ガラス基板,石英基板,樹脂基板,光学結晶基板等の光を所定量透過させることが可能なものが用いられている。好ましくは、低価格で光の透過性が良いガラス基板を用いるのが良い。
透明導電膜12は、光の透過性があり、且つ、導電性を有する導電膜である。透明導電膜12には、例えば、酸化インジウム(In ),酸化亜鉛(ZnO)等の透明導電膜、およびこれらの透明導電膜に不純物を添加した透明導電膜を用いることができる。透明導電膜12には、外部負荷または二次電池20に接続するための負極引出線31bが接続されている。
不純物を添加した透明導電膜としては、酸化インジウムにスズを添加したITO,酸化スズにアンチモンを添加したATO,酸化スズにフッ素をドープしたFTO,酸化亜鉛にアルミニウムを添加したAZO,酸化亜鉛にガリウムを添加したGZO等を用いることができる。
なお、透明導電膜12上に酸化チタン層13を形成する工程では、透明導電膜12上に酸化チタンペーストを塗布して、望ましい温度として400〜500℃で焼成する工程がある。したがって、透明導電膜12は、この焼成工程により、透過率が減少せず、抵抗も増加しないものを用いることが好ましい。
このような条件を満たすものとしては、FTO,ATO,およびITOの上にATO又はFTOをコートした積層透明導電膜等があり、太陽電池特性を向上させるためには、透明導電膜12にこれらの透明導電膜を用いるのが好ましい。
酸化チタン層13は、バインダーに酸化チタンを混合してペースト状にし、この焼成ペーストを透明導電膜12上に塗布し、焼成することにより形成される。焼成温度は100℃以上であれば良いが、酸化チタン粒子同士の焼結性を良くして光電変換効率を高めるためには400〜500℃で焼成するのが好ましい。
焼成ペーストにする際のバインダーとしては、有機系の溶媒、酸性溶液等を用いることができる。また、酸化チタン層13の結晶構造はアナターゼ型であることが好ましい。良好な太陽電池特性を有するためには、小さな穴を多く含む細孔構造をとっていることが好ましい。
色素14には、太陽光を効率よく吸収できる色素、すなわち可視域を中心に近紫外域から近赤外域にかけて収吸帯を持つものが用いられる。色素14は、アルコール等の溶媒に溶かし、この中に酸化チタン層13まで形成された基板2を漬けることにより、酸化チタン層13の細孔部に吸着される。
光電変換効率を上げるためには、色素14には、光で励起された際、効率良く酸化チタン層13に電子を移動させることができるRu錯体[RuL (NSC) ,L=4.4´−dicarboy−2,2´bypyridine]等を使用するのが好ましい。
電解液層15には、色素14に電子を供給し、また、正極部(導電膜17)で電子を受け取ることができるものが用いられる。電解液層15には、例えば、ポリエチレングリコールにヨウ化リチウムと金属ヨウ素を溶かした電解液、アセトニトリルとエチレンカーボネートを混合した電解液等を用いることができる。
基板2と基板1の間には、色素14を吸着させた酸化チタン層13と導電膜17の周囲を覆うように、仕切部18が形成されている。この仕切部18によって、色素14を吸着させた酸化チタン層13と導電膜17の間に、電解液層15の電解液が封入された状態に保持されている。
導電膜17には、導電性を有する金属膜,透明導電膜等が用いられる。導電膜17が、光を透過させる必要がある部位に用いられる場合には、透明導電膜が用いられる。
光電変換効率を上げるため、導電膜17には、触媒作用があり、且つ、電解液層15の電解液に対する耐性に優れるPt、Pd、Au等を用いることが好ましい。導電膜17には、外部負荷または二次電池20に接続するための正極引出線31aが接続されている。
基板1には、薄型化が可能で割れにくい基板が用いられる。本実施の形態の基板1では、光の透過性はなくてもよい。基板1には、例えば、ガラス基板,ステンレススチール基板,樹脂基板等を用いることができる。
参考形態の二次電池20は、スパッタリング法等により、太陽電池10の正極側の基板1の表面に集電体層21、正極活物質層22、固体電解質層23、負極活物質層24、集電体層25、水分防止膜26が順に形成されたものである。
集電体層21,25には、正極活物質層22,固体電解質層23,負極活物質層24との密着性がよく、電気抵抗が低い金属薄膜、例えば、バナジウム,アルミニウム,銅,ニッケル等が用いられる。集電体層21の膜厚は、できるだけ薄く、抵抗値も下がる0.3μm程度が好ましい。集電体層21,25には、それぞれ外部負荷に接続するための正極引出線32a,負極引出線32bが接続されている。
正極活物質層22には、リチウムイオンの離脱、吸着が可能な金属酸化物薄膜、例えば、マンガン酸リチウム(LiMn)、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)等が用いられる。正極活物質層22の膜厚は、できるだけ薄くて充放電容量も向上する1μm程度が好ましい。
固体電解質層23には、リチウムイオンの伝導性が良いリン酸リチウム(LiPO)や、これに窒素を添加した物質(LiPON)等が用いられる。固体電解質層23の膜厚は、ピンホールの発生が低減でき、且つ、できるだけ薄い1μm程度が好ましい。また、固体電解質層23に可撓性の電解質フィルムを用いてもよい。電解質フィルムとしては、リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスを含むフィルム等を用いることができる。このリチウムイオン伝導性ガラスセラミックスは、固体でリチウムイオンの伝導性が高い。また、100μm以下の薄型に形成することができ、切断や折り曲げを容易に行うことが可能である。
負極活物質層24は、リチウムイオンの離脱、吸着が可能な金属酸化物薄膜、例えば、五酸化バナジウム(V)、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化ニオブ(Nb)等が用いられる。負極活物質層24の膜厚は、正極活物質層22の1/4から1/1程度の厚さが好ましい。このように設定すると、薄く形成できると共に、充放電容量を向上させることができる。
また、本例の二次電池20では、大気に露出する表面を、水分防止効果のある水分防止膜26で被覆している。このように、水分防止膜26で、大気に露出する表面を被覆することによって、電池性能をより長く保つことができる。
水分防止膜26には、酸化珪素(SiO),窒化珪素(SiNx)の薄膜が用いられる。水分防止膜26の膜厚は、できるだけ薄くて水分防止効果も高い0.4μm程度が好ましい。
上記の二次電池20の形成方法としては、スパッタリング法や電子ビーム蒸着法、加熱蒸着法などの真空成膜法や塗布法などが用いられる。好ましくは、より薄く均一に薄膜が形成できる真空成膜を用いるのが良い。さらに、より好ましくは、蒸着物質との原子組成のずれが少なく、均一に成膜ができるスパッタリング法を用いるのが良い。
図2は、本発明の第2参考形態の構成を示す断面説明図である。第1参考形態と重複する説明は省略する。
図2に示すように、本参考形態の太陽電池10では、基板2と基板1の間に、太陽電池セル10bが配設されている。
太陽電池セル10bでは、基板2上に透明導電膜12が形成されている。一方、基板1の裏面には、導電膜17が形成され、この導電膜17上に、酸化チタンペーストを塗布し、焼成した酸化チタン層13が配設されている。そして、酸化チタン層13には、色素14が吸着されている。
基板1側の色素14が吸着された酸化チタン層13と、基板2側の透明導電膜12との間には、仕切部18によって、外部に漏れ出ないように電解液層15の電解液が封入されている。
このように、第2参考形態では、第1参考形態と異なり、酸化チタン層13,色素14,電解液層15の積層順が逆に構成されている。
また、透明導電膜12,導電膜17には、それぞれ、正極引出線31a,負極引出線31bが接続されている。
図3は、本発明の第3参考形態の構成を示す断面説明図である。第1参考形態,第2参考形態と重複する説明は省略する。
図3に示すように、本参考形態の太陽電池10では、基板2と基板1の間に、太陽電池セル10cが配設されている。
太陽電池セル10cでは、太陽電池セル10aと異なり、電解液層15に代えて固体電解質層16が用いられており、これに伴い仕切部18が不要となっている。
固体電解質層16には、色素14に電子を供給し、また、正極部(導電膜17)で電子を受け取ることができる固体電解質、例えば、CuI等の常温溶融塩、アモルファス有機系の正孔輸送材料OMeTAD等が用いられる。
図4は、本発明の第4参考形態の構成を示す断面説明図である。第1参考形態〜第3参考形態と重複する説明は省略する。
図4に示すように、本参考形態の太陽電池10では、基板1の裏面に、太陽電池セル10dが配設されている。
太陽電池セル10dでは、基板1の裏面に導電膜17、酸化チタン層13、色素14、固体電解質層16が順に配設され、さらに固体電解質層16の表面に、透明導電膜12が形成された構成となっている。このように、第4参考形態では、第3参考形態と異なり、酸化チタン層13,色素14,固体電解質層16の積層順が逆に構成されていると共に、基板2が不要となっている。
また、第4参考形態の構成で、基板1に可撓性を有する材料からなる基板を用いることにより、太陽電池複合型二次電池Aを曲げることが可能となる。
次に、二次電池20の実施形態及び他の参考形態について説明する。
上記第1参考形態〜第4参考形態では、二次電池20は、基板1上に、二次電池セル20a(正極側の集電体層21、正極活物質層22、固体電解質層23、負極活物質層24、負極側の集電体層25)、水分防止膜26を順に形成した構成であったが、これに限らず、さらに他の参考形態として、図5(A)に示すように、基板1に近い側から、二次電池セル20b、水分防止膜26をこの順に形成した構成としてもよい。二次電池セル20bは、負極側の集電体層25、負極活物質層24、固体電解質層23、正極活物質層22、正極側の集電体層21を、基板1側からこの順に積層したものである。
本発明の実施形態の二次電池20は、図5(B)に示すように、基板1上に、二次電池セル20c、水分防止膜26を順に形成した構成である。二次電池セル20cは、正極側の集電体層21、正極活物質層22、固体電解質層23、酸化物導電膜層27を、基板1側からこの順に積層したものである。
また、図5(C)に示すように、基板1上に、二次電池セル20d、水分防止膜26を順に形成した構成としてもよい。二次電池セル20dは、酸化物導電膜層27、固体電解質層23、正極活物質層22、正極側の集電体層21を、基板1側からこの順に積層したものである。
酸化物導電膜層27は、負極活物質層24と負極側の集電体層25としての機能を兼ね備えるものであり、図5(B),(C)の実施形態では、酸化物導電膜層27の表面には別途負極側の集電体層25が設けられていない。このように、負極側の集電体層25を設ける必要がないので、製造工程が簡略化され、製造コストを低減することができる。
酸化物導電膜層27は、膜厚を0.1μm程度以上に設定した場合に、そのシート抵抗が1kΩ/□以下となる物質から構成されており、取り出し電極として良好に機能する。つまり、酸化物導電膜層27は、抵抗率が1×10−2Ω・cm程度以下の物質によって形成されている。
表1は、主に酸化物導電膜層27に用いることが可能な各種物質の抵抗値、シート抵抗を示している。これらの値は、室温でスパッタリング法により成膜したものの実測値である。
Figure 0005217074
酸化物導電膜層27には、例えば、酸化インジウム、酸化亜鉛や、これらを主成分として、スズ,アンチモン,フッ素,アルミニウム,ガリウム,ゲルマニウム,亜鉛等の不純物を添加してより抵抗値を下げた物質によって形成することができる。
後者の例としては、ITO、ATO、FTO、AZO、GZO等を挙げることができる。
また、資源的に稀少ではあるが、より抵抗の低い酸化イリジウムや酸化ルテニウム等の導電性を持つ稀少金属の酸化物を用いても良い。
これらの物質は、リチウムイオンの吸蔵、離脱が可能であり、二次電池20の負極として機能する。また、これらの物質は、シート抵抗を1kΩ/□以下とすることが可能であるので集電体層として機能することができる。このように、酸化物導電膜層27は、従来の負極活物質層と負極側の集電体層を兼ねるものである。したがって、別途、負極集電体層を形成する必要がなく、製造コスト・製造時間を低減することができる。
酸化インジウム,酸化亜鉛,ITO,ATO,FTO,AZO,GZO,酸化イリジウム,酸化ルテニウムのいずれかによって酸化物導電膜層27を形成する場合、充放電容量を確保するためには、膜厚を0.1μm以上とすることが望ましい。
また、酸化物導電膜層27をスパッタリング法等により形成する場合には製造時間が短いことが好ましく、また、成膜後に剥れてしまう不都合を回避し良好な密着性を確保するためには、膜厚を10μm以下とするとよい。
したがって、酸化物導電膜層27の膜厚は、0.1μm〜10μmの範囲とするとよい。なお、塗布によって酸化物導電膜層27を形成してもよい。
また、この範囲においてもより好ましくは、十分な充放電容量の確保、シート抵抗の低減、製造コスト・製造時間の低減を図ることができる0.5μm〜1μmの膜厚とするとよい。
表1は、上記物質を膜厚0.5μmとした場合のシート抵抗を示しているが、すべて1kΩ/□以下となっている。また、これらの抵抗率は、1×10−2Ω・cm以下である。膜厚を0.1μm以上,シート抵抗を1kΩ/□以下とするために、抵抗率が1×10−2Ω・cm以下である物質によって酸化物導電膜層27を形成する必要がある。
なお、従来、負極活物質として用いられている五酸化バナジウムや五酸化ニオブは、抵抗率がそれぞれ5×10Ω・cm,5×10Ω・cmである。したがって、これらの物質では、薄膜を形成することによりシート抵抗を1kΩ/□以下とすることは実質上不可能であり、これらの物質による薄膜を取り出し電極として機能させることはできない。表1に示すように、これらの物質を0.3μmの膜厚に形成すると、シート抵抗は1010Ω/□のオーダーとなる。
また、他の参考形態として、図6に示すように、二次電池セル20aを複数積層して二次電池20を構成してもよい。
図6(A)の参考例では、二次電池セル20aを連続して積層した場合に、負極側の集電体層25と正極側の集電体層21とが連続することになるので、一方のみを共通の集電体層21aとして形成している。
このように、本明細書では、二次電池セルを積層することには、集電体層が連続するときに、一方の集電体層の形成を省略して他方のみを形成すること、または双方の集電体層をともに形成することを意味する。
また、図6(A)では、最外層の二次電池セル20aの外側面が水分防止膜26で被覆されている。
図6(A)の例では、二次電池セル20aが、電気的に直列に積層されている。そして、基板1に隣接する集電体層21と、最外層の二次電池セル20aの集電体層25とに、それぞれ正極引出線32a,負極引出線32bが接続されている。
このように二次電池セル20aを積層することにより、省スペース化を図ることができると共に、図6(A)の薄膜固体リチウムイオン二次電池20では、正極引出線32aと負極引出線32bとの間で大きな起電力を得ることができる。
なお、図6(A)では、二次電池セル20aが複数積層されているが、これに限らず、二次電池セル20bが複数積層される構成であってもよい。この場合、最外層の二次電池セル20bの外側に、水分防止膜26を形成するとよい。
また、二次電池セル20c又は二次電池セル20dをそれぞれ複数積層してもよい。この場合は、最外層の二次電池セル20c又は二次電池セル20dの外側面に、水分防止膜26を形成するとよい。
また、図6(B)の参考例は、二次電池セル20a,20bを交互に積層した例である。
図6(B)の例では、二次電池セル20a,20bを交互に積層した場合に、負極側の集電体層25又は正極側の集電体層21が連続することになるので、一方のみを共通の集電体層25a,21aとして形成している。
図6(B)では、最外層の二次電池セルが二次電池セル20aとなっており、この二次電池セル20aの外側に、水分防止膜26が形成された構成となっている。
正極側の集電体層21,21aには、正極引出線32aが結線され、負極側の集電体層25,25aには、負極引出線32bが結線されることにより、二次電池セル20a,20bは、電気的に並列に接続されている。
このように、二次電池セル20a,20bを積層することにより、省スペース化を図ることができると共に、図6(B)の二次電池20では、大きな電気容量を得ることができる。
なお、基板1に最も近い二次電池セルが、二次電池セル20bであってもよいし、最外層にある二次電池セルが二次電池セル20bであってもよい。
図6(B)では、二次電池セル20a,20bが、交互に配設されているが、これに限らず、二次電池セル20a又は二次電池セル20bを直列的に複数積層したものを一単位として、これらを交互に配設するように構成してもよい。
本発明の実施形態において、二次電池セル20c,20dを交互に積層することにより、並列型の二次電池20を構成してもよい。この場合、正極側の集電体層21には、正極引出線32aが結線され、酸化物導電膜層27には、負極引出線32bが結線される。このようにしても、二次電池セル20c,20dを電気的に並列に積層することができる。
また、二次電池セル20a〜20dを、絶縁層を介在させて、複数積層してもよい。このように、絶縁層を介して積層した場合には、各二次電池セルの集電体層または酸化物導電膜層27にそれぞれ、正極引出線または負極引出線を接続し、外部で電気的に直列接続または並列接続することができる。
また、他の実施形態として、図7に示すように、太陽電池セルを複数積層してもよい。
図7に示す例は、太陽電池セル10aに、透明な基板2を介在させて、太陽電池セル10aaを積層した例である。
太陽電池セル10aaは、基板2と光を透過可能な基板3との間に配設されており、基板2側から透明導電膜12、電解液層15、色素14、酸化チタン層13、透明導電膜12が順に積層され、仕切部18によって、電解液層15の電解液が漏れ出ないように形成されている。太陽電池セル10aaでは、太陽電池セル10aと異なり、導電膜17の位置に透明導電膜12が形成されている。これは、外部から光を太陽電池セル10aまで通すためである。
太陽電池セル10aの導電膜17,透明導電膜12には、それぞれ正極引出線31a,負極引出線31bが接続されている。太陽電池セル10aaの基板2側の透明導電膜12,基板3側の透明導電膜12には、それぞれ正極引出線31a,負極引出線31bが接続されている。これらの引出線は、直列接続または並列結線することができる。
このように、構成することにより、太陽電池セル10a,10aaにおいて、光の照射によって、発電することが可能である。そして、太陽電池セルを積層することにより、省スペース化を図ることができ、小さい基板1でも大きな電気容量または起電力を得ることができる。
なお、図7では、太陽電池セルを2層に積層した例を示したが、3層〜4層程度までなら、各太陽電池セルで発電させることは可能である。
また、太陽電池セル10a,10aaは、図7に示したものに限らず、図1〜図4に示した構成のものであってもよい。ただし、2層目以降の太陽電池セルでは、上述のように、導電膜17の代わりに、透明導電膜12を用いるとよい。
また、他の参考形態として、図8に示すように、太陽電池10を複数の太陽電池セルから構成し、基板1の両面に太陽電池セルを設けるように構成してもよい。図8に示す例では、基板1の一方の面に二次電池20と、太陽電池セル10aを形成すると共に、他方の面に太陽電池セル10aを形成している。
このように、基板1の両面に太陽電池セル10a,10aを設けることにより、例えば、太陽電池複合型二次電池Aが屋外の固定物に配設される場合には、時間帯に応じて、いずれかの太陽電池セルが太陽光を受けることができる。したがって、2つの太陽電池セル10a,10aによって、長時間にわたって太陽光を受け取ることが可能となる。これら2つの太陽電池セル10a,10aに接続された正極引出線31a,負極引出線31bは、並列接続または直列接続に結線することができる。
また、図8に示す例においても、図6,図7で示したように、二次電池セル,太陽電池セルをそれぞれ積層した構成としてもよい。また、基板1の両面に配設される太陽電池セルは、図1〜図4に示した太陽電池セル10a〜10dおよびこれらの各層を逆に積層してなる太陽電池であってもよい。また、基板1の両面に異なる太陽電池セルを配設してもよく、例えば、基板1の上下面にそれぞれ太陽電池セル10a,太陽電池セル10bを配設してもよい。
また、図8では、二次電池セルが基板1の一方の面にのみ形成されているが、二次電池セルを基板1の両面に形成してもよい。
参考例1)
図9に示す太陽電池複合型二次電池Aを作製した参考例1について説明する。
まず、二次電池20を以下のようにして作製した。
縦100mm、横100mm、厚さ1mmのソーダライムガラスを基板1として用い、基板1上に集電体層21、正極活物質層22、固体電解質層23、負極活物質層24、集電体層25、水分防止膜26をこの順にスパッタリング法により形成し、二次電池20を作製した。
集電体層21,25の形成は、バナジウム金属ターゲットを用い、DCマグネトロンスパッタリング法で行った。1.0kWのDCパワー、無加熱で成膜を行い、0.3μmのバナジウム薄膜を形成した。集電体層21,25には、それぞれ正極引出線32a,負極引出線32bを接続した。
正極活物質層22の形成は、マンガン酸リチウム(LiMn)の焼結体ターゲットを用い、酸素を導入してRFマグネトロンスパッタリング法で行った。1.0kWのRFパワー、無加熱で成膜を行い、1μmのマンガン酸リチウム薄膜を形成した。
固体電解質層23の形成は、リン酸リチウム(LiPO)の焼結体ターゲットを用い、窒素ガスを導入してRFマグネトロンスパッタリング法で行った。1.0kWのRFパワー、無加熱で成膜を行い、1μmのリン酸リチウム薄膜を形成した。
負極活物質層24の形成は、五酸化バナジウム(V)の焼結体ターゲットを用い、酸素を導入してRFマグネトロンスパッタリング法で行った。1.0kWのRFパワー、無加熱で成膜を行い、0.3μmのV薄膜を形成した。
水分防止膜26の形成は、窒化珪素薄膜をスパッタリング法により形成した。成膜はSi半導体ターゲットを用い、RFマグネトロンスパッタリング法により窒素ガスを導入して行った。1.0kWのRFパワー、無加熱で成膜を行い、0.4μmの窒化珪素薄膜を形成した。
以上のようにしてソーダライムガラスからなる基板1の片面に二次電池20を形成した。この二次電池20を形成した後、その基板1の裏面に太陽電池10を形成した。
太陽電池10の作製は以下のようにして行った。
まず、二次電池20を形成した基板1の裏面に、太陽電池10の正極となる導電膜17を形成した。導電膜17は、プラチナ(Pt)ターゲットを用いて、DCマグネトロンスパッタリング法で行った。0.6kWのDCパワー、無加熱で成膜を行い、0.3μmのPt薄膜を形成した。
Pt膜の成膜においては、マスクを用いた。このマスクにより、図9に示すように、基板1上に約10mm幅の6本の帯状のPt膜を形成した。各Pt膜は、互いに絶縁されるよう所定の間隔(約5mm)だけ離して形成した。6本の帯状のPt膜を形成するのは、各Pt膜に対応して、基板1上に6個の太陽電池セル10A〜10Fを作製し、これらを直列接続して起電力を増加させる為である。
太陽電池セル10A〜10Fを直列接続するのは、全体として太陽電池10の起電力が3Vを越えるようにするためである。各太陽電池セルの起電力が0.6V程度であるため、二次電池20を3V以上で充電させるには、6個以上の太陽電池セルを直列に接続することが必要となる。
負極側の透明導電膜12は、縦100mm、横100mm、厚さ1mmのソーダライムガラスを基板2として用い、基板2上にスズがドープされた酸化インジウム(ITO)膜、アンチモンがドープされた酸化スズ(ATO)膜を順に成膜することにより形成した。
成膜はそれぞれITO、ATOの焼結ターゲットを用い、DCマグネトロンスパッタリング法により、1.0kWのDCパワー、300℃の成膜温度で成膜を行った。形成したITO薄膜,ATO薄膜の膜厚は、それぞれ0.3μm,0.1μmである。
ATO膜をITO膜の上に形成したのは、次に述べる酸化チタン(TiO)の焼成工程の際、透明導電膜12の抵抗の上昇を押さえるためである。
成膜の際、Pt膜の場合と同様、同じマスクを使用して、6本の帯状のITO/ATO膜が互いに絶縁されるように形成した。
次に6本の帯状の透明導電膜12の上に、酸化チタンの粉を酸性溶液に溶かしてペースト状にした粘性のある液体をスキージ法により塗布し、乾燥させた後、電気炉に入れて450℃で1時間焼成を行った。
この焼成の後、透明導電膜12、酸化チタン(TiO)13が付いた基板2を電気炉から取り出した。そして、シャーレでRu錯体を含む色素14をアルコールで溶かした。この色素14が溶けたシャーレに、電気炉から取り出した基板2を一晩浸積させて、酸化チタン層13の表面に色素14を吸着させた。
翌日、基板2をシャーレから取り出し、酸化チタン層13以外の部分の色素をきれいに拭き取った。その基板2の周辺部および6本の帯状の各セルの間に、接着剤を付け、仕切部18を形成した。本例では、仕切部18は、エポキシ樹脂製の2液性接着剤アラルダイト・ラピッド(ハンツマン・アドバンスド・マテリアル社製接着剤)によって形成した。
そして、電解液層15として、ポリエチレングリコールにヨウ化リチウムと金属ヨウ素を溶かしてヨウ素溶液を作製し、このヨウ素溶液を仕切部18で仕切られたセル内に垂らした。仕切部18で6つに仕切られた各セルにヨウ素溶液を垂らした後、基板2と、裏面に二次電池20が形成された基板1とを、6本の導電膜17と各セルとが重なるように、互いに押し付けて一体化した。これにより、電解液層15の電解液は、仕切部18によって基板2と基板1の間に封入される。
最後に、帯状の6個の太陽電池セル10A〜10Fが直列接続をなすように、隣り合う太陽電池10の透明導電膜12と導電膜17とを配線31cによって連結した。配線31cには、銅の導電性テープを使用した。また、配線31cに接続されなかった導電膜17に正極引出線31aを接続し、配線31cに接続されなかった透明導電膜12に負極引出線31bを接続した。
以上のようにして、太陽電池セル10A〜10Fからなる太陽電池10と、二次電池20との複合化デバイスである太陽電池複合型二次電池Aを作製した。
このようにして、作製した太陽電池複合型二次電池Aの二次電池特性、太陽電池特性をそれぞれ別個に評価した。
二次電池特性は、充放電測定器を用いて充放電特性を測定した。測定条件は、充電および放電時の電流はいずれも400μA、充電および放電の停止電圧はそれぞれ3.5V、0.3Vとして測定を行った。図10に、充放電が安定した10サイクル目の充放電測定の結果を示す。図10に示すように、充電、放電ともに約1.2mAhの容量であった。
太陽電池特性は、光源としてソーラーシミュレーター、電流電圧測定としてI−Vカーブトレーサーを用いて、単一の太陽電池セル10A〜10Fごと、および太陽電池セル10A〜10Fが直列接続された太陽電池10全体として、電池特性を評価した。
その結果、単一の太陽電池セル10A〜10Fでは平均値として、開放電圧0.68V、短絡電流7.8mA/cm、光電変換効率約3.5%であった。
太陽電池10全体では、開放電圧3.8V、短絡電流7.5mA、光電変換効率約3.4%であった。
実際に、複合化デバイスとして両方の機能を併せ持つことを確かめるために、太陽電池10と二次電池20の正負の電極が一致するよう接続し、太陽電池10側から光を照射して、二次電池20を充電し、さらに二次電池20を放電させた。
その1回目の充放電特性の測定結果を図11に示す。図11から、二次電池20の電圧は徐々に上昇していき、約3.5Vまで充電が可能であることが分かる。その放電容量は約1.0mAh程度であった。この二次電池20を太陽電池10で再度充電してデジタル時計を駆動させたところ、約1ヶ月連続して駆動させることができた。
以上のように、本参考例の太陽電池複合型二次電池Aは、外部からの充電を必要としない太陽電池としての機能と、薄膜二次電池としての機能とを兼ね備えていることが確認された。
参考例2)
次に、図12に示す太陽電池複合型二次電池Aを作製した参考例2について説明する。
まず、基板1上に二次電池20を参考例1と同様に作製した。
次に、参考例1では電解液層15を用いたが、参考例2では、固体電解質層16を用いて太陽電池10を基板1の裏面に形成した。
その固体電解質層16を用いた太陽電池10の作製は以下のようにして行った。
まず、二次電池20が形成された基板1の裏面に、参考例1と同様の成膜条件、膜厚で6本の帯状のPt膜(導電膜17)を形成した。成膜の際、参考例1と同様に、Pt膜が互いに絶縁されるよう、マスクを用いて成膜を行った。6本のPt膜は、基板1上に作製する6つの太陽電池セル10G〜10Lに対応させたものである。
次に6本の帯状の導電膜17の上に、酸化チタンの粉を酸性溶液に溶かしてペースト状にした粘性のある液体をスキージ法により塗布し、乾燥させた後、電気炉に入れて300℃で1時間焼成を行った。焼成温度が参考例1の450℃より低いのは、裏面に形成されている二次電池20の耐熱温度が300℃程度であるためである。
この焼成の後、導電膜17、酸化チタン(TiO)3が付いた基板1を電気炉から取り出した。そして、シャーレでRu錯体を含む色素14をアルコールで溶かした。この色素14が溶けたシャーレに、電気炉から取り出した基板2を一晩浸積させて、酸化チタン層13の表面に色素14を吸着させた。このとき、裏面にある二次電池20にPETフィルムをテープで貼り付けて、色素14が付着しないよう保護した。
翌日、基板2をシャーレから取り出し、酸化チタン層13以外の部分に付着した色素14をきれいに拭き取った。
次に、有機系の固体電解質(OMeTAD)を、6本の帯状の酸化チタン層13上に塗布し、乾燥させて固体電解質層16を形成後、スパッタリング装置に入れて、ITO膜(透明導電膜12)を成膜した。
ITO膜の成膜は、ITOの焼結ターゲットを用い、DCマグネトロンスッパタリング法で行った。
1.0kW、無加熱で成膜を行い、0.3μmのITO膜を形成した。成膜の際、ITO膜が各セル上に互いに絶縁されるように形成するため、上記マスクを使用して成膜を行った。
最後に、帯状に6個に分割された太陽電池セル10G〜10Lが直列接続をなすように、隣り合う太陽電池10の透明導電膜12と導電膜17とを配線31cによって連結した。配線31cには、銅の導電性テ−プを使用した。また、配線31cに接続されなかった導電膜17に負極引出線31bを接続し、配線31cに接続されなかった透明導電膜12に正極引出線31aを接続した。
以上のようにして、太陽電池セル10G〜10Lからなる太陽電池10と、二次電池20との複合化デバイスである太陽電池複合型二次電池Aを作製した。
このようにして、作製した太陽電池複合型二次電池Aの二次電池特性、太陽電池特性をそれぞれ別個に評価した。その結果、二次電池特性は、参考例1と同等の特性が得られた。
太陽電池特性は、参考例1と同様、光源としてソーラーシミュレーター、電流電圧測定としてI−Vカーブトレーサーを用いて、単一の太陽電池セル10G〜10Lごと、および太陽電池セル10G〜10Lを直列接続した太陽電池10全体として、電池特性を評価した。
その結果、単一の太陽電池セル10G〜10Lでは平均値として、開放電圧0.65V、短絡電流4.6mA/cm、光電変換効率約1.8%であった。
太陽電池10全体では、開放電圧3.6V、短絡電流4.4mA/cm、光電変換効率約1.7%であった。
実際に、複合化デバイスとして両方の機能を併せ持つことを確かめるために、参考例1と同様に、太陽電池10と二次電池20の正負の電極が一致するよう接続し、太陽電池10側から光を照射して、二次電池20の充電特性を測定した。
その結果を図13に示す。図13から、二次電池20の電圧は徐々に上昇していき、約3.5Vまで充電が可能であることが分かる。その放電容量は約0.9mAhであった。この二次電池20を太陽電池10で再度充電してデジタル時計を駆動させたところ、約1ヶ月連続して駆動させることができた。
参考例3)
参考例3では、参考例2の太陽電池複合型二次電池Aにおいて、基板1にソーダライムガラスを用いる代わりに、約0.1mmのステンレススチール板を用いた太陽電池複合型二次電池Aを作製した。
このように、基板1に極薄いステンレススチール板を用いることにより、参考例3の太陽電池複合型二次電池Aは、全体として可撓性を有し、容易に折り曲げることができた。そして、折り曲げた状態で、参考例2と同様に、裏面の太陽電池で充電させて二次電池の充放電特性を測定したところ、約3.5Vまで充電が可能であった。充放電容量はいずれも約0.9mAhであった。また、この二次電池を裏面の太陽電池で再度充電後、デジタル時計を駆動させたところ、約1ヶ月連続して駆動させることができた。
参考例3の太陽電池複合型二次電池Aのように、曲げることが可能であれば、曲げる力が加わっても、撓むことにより破損してしまうことを防止することができる。また、配置スペースの形状に合わせて、撓めた状態で配設することが可能となる。
以上のように、本参考例の太陽電池複合型二次電池Aは、全固体型であり、外部からの充電を必要としない太陽電池としての機能と、薄膜二次電池としての機能とを兼ね備えていることが確認された。
本例の太陽電池複合型二次電池Aは、色素増感太陽電池と薄膜二次電池が複合化されたことにより、光さえあれば半永久的に色素増感太陽電池による発電と、この発電を利用した薄膜二次電池の充電を行って、様々な電子機器を駆動させることができる。
また、本例の太陽電池複合型二次電池Aは、太陽電池に色素増感太陽電池を用いたことにより、太陽電池と薄膜二次電池の複合型デバイスを、簡便、且つ、安価に作製することができる。
また、本例の太陽電池複合型二次電池Aは、二次電池として薄膜固体リチウムイオン二次電池を用いたことにより、超薄型化が可能となり、且つ、電池容量を大きくすることができる。
また、本例の太陽電池複合型二次電池Aは、薄膜二次電池の大気に露出する表面を水分防止効果のある薄膜で被覆することにより、長期にわたって性能の劣化を押さえることができる。
参考形態に係る太陽電池複合型二次電池の断面説明図である。 他の参考形態に係る太陽電池複合型二次電池の断面説明図である。 他の参考形態に係る太陽電池複合型二次電池の断面説明図である。 他の参考形態に係る太陽電池複合型二次電池の断面説明図である。 施形態及び参考形態に係る薄膜固体リチウムイオン二次電池の断面説明図である。 他の参考形態に係る薄膜固体リチウムイオン二次電池の断面説明図である。 施形態に係る色素増感太陽電池の断面説明図である。 他の参考形態に係る太陽電池複合型二次電池の断面説明図である。 参考例に係る太陽電池複合型二次電池の断面説明図である。 二次電池の充放電特性をあらわすグラフである。 太陽電池複合型二次電池の充放電特性をあらわすグラフである。 他の参考例に係る太陽電池複合型二次電池の断面説明図である。 太陽電池複合型二次電池の充放電特性をあらわすグラフである。
符号の説明
1,2,3 基板
10 色素増感太陽電池
10a〜10d,10aa,10A〜10L 色素増感太陽電池セル
12 透明導電膜
13 酸化チタン層
14 色素
15 電解液層
16 固体電解質層
17 導電膜
18 仕切部
20 薄膜固体リチウムイオン二次電池
20a〜20d 薄膜固体リチウムイオン二次電池セル
20 薄膜固体二次電池
21,21a,25,25a 集電体層
22 正極活物質層
23 固体電解質層
24 負極活物質層
26 水分防止膜
27 酸化物導電膜層
31a,32a 正極引出線
31b,32b 負極引出線
31c 配線
A 太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池

Claims (12)

  1. 色素増感太陽電池と、薄膜固体リチウムイオン二次電池と、を備え、
    前記色素増感太陽電池および前記薄膜固体リチウムイオン二次電池が、同一基板上に形成され
    前記薄膜固体リチウムイオン二次電池は、前記基板側から集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層と集電体層として機能する酸化物導電膜層の順に積層されるか、又は、前記基板側から前記酸化物導電膜層、固体電解質層、正極活物質層、集電体層の順に積層されてなることを特徴とする色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
  2. 前記色素増感太陽電池は、複数の色素増感太陽電池セルを有してなり、該複数の色素増感太陽電池セルは、直列接続されたことを特徴とする請求項1に記載の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
  3. 前記色素増感太陽電池は、複数の色素増感太陽電池セルを有してなり、該複数の色素増感太陽電池セルは、前記基板の両面に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
  4. 前記色素増感太陽電池は、色素増感太陽電池セルを複数積層してなることを特徴とする請求項1に記載の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
  5. 前記色素増感太陽電池セルは、固体電解質層、又は、電解質液層を含むことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
  6. 前記色素増感太陽電池は、前記基板と、該基板に対向して配設され光を透過可能な基板との間に、色素増感太陽電池セルが配設されてなり、
    前記色素増感太陽電池セルは、前記基板側から導電膜、電解質液層、光を吸収する色素を保持する酸化チタン層、透明導電膜の順に積層されるか、又は、前記基板側から導電膜、光を吸収する色素を保持する酸化チタン層、電解質液層、透明導電膜の順に積層され、
    前記電解質液層は、仕切部によって、前記導電膜と前記酸化チタン層の間、又は、前記酸化チタン層と前記透明導電膜の間に封入された状態に保持されることを特徴とする請求項1に記載の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
  7. 前記色素増感太陽電池は、前記基板側から導電膜、固体電解質層、光を吸収する色素を保持する酸化チタン層、透明導電膜の順に積層されるか、もしくは、前記基板側から導電膜、光を吸収する色素を保持する酸化チタン層、固体電解質層、透明導電膜の順に積層されてなることを特徴とする請求項1に記載の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
  8. 前記薄膜固体リチウムイオン二次電池は、薄膜固体リチウムイオン二次電池セルが複数積層されてなり、該複数の薄膜固体リチウムイオン二次電池セルは直列接続または並列接続されたことを特徴とする請求項1に記載の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
  9. 記酸化物導電膜層は、抵抗率が1×10−2Ω・cm以下の物質からなることを特徴とする請求項1に記載の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
  10. 前記酸化物導電膜層を形成する物質は、酸化インジウム,酸化亜鉛のいずれか、又はこれらのいずれかを主成分とするものであることを特徴とする請求項に記載の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
  11. 前記薄膜固体リチウムイオン二次電池には、水分防止膜が表面に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
  12. 前記基板には、可撓性を有する材料が用いられ、
    可撓性を有することを特徴とする請求項1に記載の色素増感太陽電池複合型薄膜固体リチウムイオン二次電池。
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