JP5213567B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、スパークプラグに関する。
スパークプラグには、スパークプラグが装着されたエンジンの運転条件に拘わらず適時のタイミングに確実に着火する機能を保つことが要求される。そのため、スパークプラグは、着火性能を保つために伝熱性能(耐熱性)と耐汚損性とを備えることが好ましい。また、スパークプラグが着火するために充分な電圧が常に与えられるために耐電圧性能と電波雑音防止性能とを備えることが好ましい。さらに、エンジンの高内圧に耐えうる気密性を備えていることが好ましい。こうした要求に応えるため、絶縁体と取付金具との隙間部に絶縁体汚損防止用の電気絶縁油を保持する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2001−135457号公報
しかし、従来から、伝熱性能(耐熱性)、耐電圧性能、電波雑音防止性能、気密性をさらに向上させたいという要望があった。
本発明は、スパークプラグの上記各種性能を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現可能である。軸線方向に延在する中心電極と、前記中心電極の外周に設けられる絶縁碍子と、前記絶縁碍子の径方向を取り囲む筒状の主体金具と、前記中心電極との間で火花ギャップを形成する接地電極とを備えたスパークプラグであって、前記スパークプラグの軸線方向のうち、前記火花ギャップが形成される方向を下方向とし、その逆の方向を上方向としたとき、前記絶縁碍子は、前記絶縁碍子の局所的な太径部を構成する太径部と、前記太径部の下端につながり、前記絶縁碍子の径が減少する部分を構成する第1の碍子縮径部と、前記第1の碍子縮径部より下において前記絶縁碍子の径が減少する部分を構成する第2の碍子縮径部と、を備え、前記主体金具は、前記第1の碍子縮径部を支える支持部を備え、前記支持部から下方の先端までの内径は一定であり、前記第1の碍子縮径部と前記支持部の間には環状のパッキンが設けられており、前記パッキンの下端から前記第2の碍子縮径部の上端までの長さをL1とし、前記パッキンの下端から前記第2の碍子縮径部の上端における前記主体金具の内面と前記絶縁碍子の外面との間のクリアランスをW1としたとき、L1≧7mm、0.05mm≦W1≦0.3mmを満たし、前記中心電極は、前記第1と第2の碍子縮径部の間において、前記中心電極の径が減少する部分を構成する電極縮径部を備え、前記電極縮径部の下端から前記第2の碍子縮径部の上端までの長さをL2としたとき、1mm≦L2≦6mmを満たすことを特徴とする、スパークプラグ。そのほか、本発明は、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
軸線方向に延在する中心電極と、
前記中心電極の外周に設けられる絶縁碍子と、
前記絶縁碍子の径方向を取り囲む筒状の主体金具と、
前記中心電極との間で火花ギャップを形成する接地電極と、
を備えたスパークプラグであって、
前記スパークプラグの軸線方向のうち、前記火花ギャップが形成される方向を下方向とし、その逆の方向を上方向としたとき、
前記絶縁碍子は、
前記絶縁碍子の局所的な太径部を構成する太径部と、
前記太径部の下端につながり、前記絶縁碍子の径が減少する部分を構成する第1の碍子縮径部と、
前記第1の碍子縮径部より下において前記絶縁碍子の径が減少する部分を構成する第2の碍子縮径部と、
を備え、
前記主体金具は、前記第1の碍子縮径部を支える支持部を備え、前記支持部より下方の内径は一定であり、
前記第1の碍子縮径部と前記支持部の間には環状のパッキンが設けられており、
前記パッキンの下端から前記第2の碍子縮径部の上端までの長さをL1とし、
前記パッキンの下端から前記第2の碍子縮径部の上端における前記主体金具の内面と前記絶縁碍子の外面との間のクリアランスをW1としたとき、
L1≧7mm
0.05mm≦W1≦0.3mm
を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
こうすれば、絶縁碍子はその太径部により主体金具に固定されるため、太径部よりも下方で絶縁碍子が主体金具に固定される場合に比べて絶縁碍子の肉厚を厚くすることができる。さらに、支持部より下方における主体金具の内径が一定であり、電界が集中するような突出箇所がないため、電界集中を緩和することができる。この結果、スパークプラグにおける耐電圧性能を向上させることができる。また、この構成によれば、スパークプラグの軸線方向での主体金具と絶縁碍子が近接した部分の長さ(L1)を長くし、主体金具の内面と絶縁碍子の外面との間のクリアランス(W1)を適切な大きさとするため、主体金具と絶縁碍子が近接する部分の面積が大きくなる。この結果、主体金具と絶縁碍子の偏芯が防止できるとともに、スパークプラグの伝熱性能(耐熱性)を向上させることができる。
[適用例2]
適用例1記載のスパークプラグであって、
前記パッキンを下方向に投影した投影面積は、5mm2以上60mm2以下であることを特徴とする、スパークプラグ。
こうすれば、主体金具と絶縁碍子との間の気密性が確保されるため、混合気が外部へ漏れること(以降、「ガスリーク」とも呼ぶ。)を防止することができる。
[適用例3]
適用例1または2記載のスパークプラグであって、
前記L1は、L1>10mmであることを特徴とする、スパークプラグ。
こうすれば、主体金具と絶縁碍子が近接する部分の面積をさらに大きくすることができる。この結果、主体金具と絶縁碍子の偏芯が防止できるとともに、スパークプラグの伝熱性能(耐熱性)をより向上させることができる。
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれか一項記載のスパークプラグであって、
前記中心電極は、前記第1と第2の碍子縮径部の間において、前記中心電極の径が減少する部分を構成する電極縮径部を備え、
前記電極縮径部の下端から前記第2の碍子縮径部の上端までの長さをL2としたとき、
1mm≦L2≦6mm
を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
こうすれば、絶縁碍子の適正な肉厚を確保することができるため、耐電圧性能および電波雑音防止性能を確保することができる。
[適用例5]
適用例1ないし4のいずれか一項記載のスパークプラグであって、
前記主体金具のエンジンヘッドと係合するネジのネジ径がM8以上M12以下であることを特徴とする、スパークプラグ。
次に、本発明の実施の形態および実験結果を以下の順序で説明する。
A.実施例:
B.比較例:
C.実験結果:
D.変形例:
A.実施例:
図1は本発明の一実施例としてのスパークプラグ100の部分断面図である。なお、図1において、スパークプラグ100の軸線方向ODを図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。スパークプラグ100は、絶縁体として絶縁碍子10と、この絶縁碍子10を保持する主体金具50と、絶縁碍子10内に軸線方向ODに保持された中心電極20と、接地電極30と、絶縁碍子10の後端部に設けられた端子金具40とを備えている。
絶縁碍子10は周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸中心に軸線方向ODへ延びる軸孔12が形成された筒形状を有する。軸線方向ODの略中央には外径が最も大きく、碍子縮径部15(以降、「第1の碍子縮径部15」とも呼ぶ。)につながる太径部19が形成されており、それより後端側(図1における上側)には後端側胴部18が形成されている。太径部19より先端側(図1における下側)には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成され、さらにその先端側胴部17よりも先端側に、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は先端側ほど縮径され、スパークプラグ100が内燃機関のエンジンヘッド200に取り付けられた際には、その燃焼室に曝される。脚長部13と先端側胴部17との間には傾斜した碍子縮径部16(以降、「第2の碍子縮径部16」とも呼ぶ。)が形成されている。
主体金具50は、内燃機関のエンジンヘッド200にスパークプラグ100を固定するための円筒状の金具である。主体金具50は、絶縁碍子10を、その後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位を取り囲むようにして内部に保持している。主体金具50は低炭素鋼材より形成され、図示しないスパークプラグレンチが嵌合する工具係合部51と、内燃機関の上部に設けられたエンジンヘッド200の取付ネジ孔201に螺合するネジ山が形成された取付ネジ部52とを備えている。本実施例においては、この取付ネジ部52は、その外径(エンジンヘッドと係合するネジのネジ径)をM8以上、M12以下とすることが好ましい。
主体金具50の工具係合部51と取付ネジ部52との間には、鍔状のシール部54が形成されている。取付ネジ部52とシール部54との間のネジ首59には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けた際に、シール部54の座面55と取付ネジ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形する。このガスケット5の変形により、スパークプラグ100とエンジンヘッド200間が封止され、取付ネジ孔201を介したエンジン内の気密漏れが防止される。
主体金具50の工具係合部51より後端側には薄肉の加締部53が設けられている。また、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に薄肉の座屈部58が設けられている。工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50の内周面と絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されており、さらに両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53を内側に折り曲げるようにして加締めることにより、リング部材6,7およびタルク9を介し、絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。これにより、主体金具50の内周でシール部54の位置に形成された支持部56に、環状のパッキン8を介し、絶縁碍子10の第1の碍子縮径部15が支持されて、主体金具50と絶縁碍子10とが一体にされる。このとき、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、パッキン8によって保持され、燃焼ガスの流出が防止される。支持部56より下方の主体金具50の内径は一定である。座屈部58は、加締めの際に、圧縮力の付加に伴い外向きに撓み変形するように構成されており、タルク9の軸線方向ODの圧縮長を長くして主体金具50内の気密性を高めている。
中心電極20は、インコネル(商標名)600または601等のニッケルまたはニッケルを主成分とする合金から形成された電極母材21の内部に、電極母材21よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主成分とする合金からなる芯材25を埋設した構造を有する棒状の電極である。通常、中心電極20は、有底筒状に形成された電極母材21の内部に芯材25を詰め、底側から押出成形を行って引き延ばすことで作製される。芯材25は、胴部分においては略一定の外径をなすものの、先端側においては先細り形状に形成される。中心電極20は軸孔12内を後端側に向けて延設され、シール体4およびセラミック抵抗3(図1)を経由して、後方(図1における上方)の端子金具40に電気的に接続されている。端子金具40には高圧ケーブル(図示外)がプラグキャップ(図示外)を介して接続され、高電圧が印加される。中心電極20の外径は、シール体4の下部に設けられる電極縮径部29を境界として、それより後端側(図1における上側)は大きく、先端側(図1における下側)は小さく形成されている。
接地電極30の電極母材は耐腐食性の高い金属から構成され、一例として、ニッケル合金が用いられる。本実施例では、インコネル(商標名)600(INC600)と呼ばれるニッケル合金が用いられている。この接地電極30は、自身の長手方向と直交する方向における横断面が略長方形を有している。接地電極30の基端部(一端部)34は、主体金具50の先端面57に溶接にて接合されている。接地電極30の先端部(他端部)31の一側面である放電面32は、中心電極20の先端面22と対向するように屈曲されている。そして、この放電面32と中心電極20の先端面22との間には火花ギャップが形成される。この火花ギャップは、例えば、0.6〜1.2mm程度とすることができる。
図2は、本実施例におけるスパークプラグ100の先端付近の断面図である。上記のとおり、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、主体金具50と絶縁碍子10との間に設けられた環状のパッキン8によって実現されている。こうしたパッキンの素材には、一般的に、鉄系材料からなる主体金具と同程度の硬度を有するSPCC(冷間圧延鋼)等の炭素鋼が用いられるが、伝熱性能(耐熱性)に優れた鉄や銅などが用いられる場合もある。このパッキン8の面積は、5mm2以上60mm2以下とすることが好ましい。なお、パッキン8の面積の測定方法については、後述する。
本実施例において、パッキン8の下端から絶縁碍子10の第2の碍子縮径部16の上端までの軸線方向の長さをL1とする。このときL1は、L1≧7mmを満足することが好ましく、L1>10mmを満足することがさらに好ましい。また、この長さL1の区間における、主体金具50の内面と絶縁碍子10の外面との隙間(クリアランス)をW1とする。このときW1は、0.05mm≦W1≦0.3mmを満足することが好ましい。なお、クリアランスW1の値は、主体金具50の内面の直径D1と絶縁碍子10の外面の直径D2との差(D1−D2)に1/2を乗じた値(D1−D2)/2である。さらに、中心電極20の電極縮径部29の下端から絶縁碍子10の第2の碍子縮径部16の上端までの軸線方向の長さをL2とする。このときL2は、1mm≦L2≦6mmを満足することが好ましい。長さL1は、クリアランスW1が小さい部分の長さなので「小クリアランス部長さL1」とも呼ぶ。また、長さL2を「段差部間長さL2」とも呼ぶ。
図3は、本実施例におけるパッキンの面積を計測する方法についての説明図である。図3は、スパークプラグ100から取り外された状態のパッキン8の断面図を示している。このパッキン8は、絶縁碍子10の押圧によって、絶縁碍子10の第1の碍子縮径部15と主体金具50の支持部56とに沿うような形で歪められる。パッキン8の面積は、完成品のスパークプラグ100から取り外された状態において、パッキン8の外周円の面積から内周円の面積を引くことで求められる。パッキン8の外周円の面積とは、軸線Oからパッキン8の外側の先端までを半径(RR)とする円の面積をいう。同様に、パッキン8の内周円の面積とは、軸線Oからパッキン8の内側の先端までを半径(rr)とする円の面積をいう。このとき、パッキン8の軸線Oからの径は、例えば、ノギス、投影機、X線CTスキャン等で測定することができる。なお、パッキン8の面積は、スパークプラグの軸線方向にパッキン8を投影したときの投影面積に等しい。
B.比較例:
次に、本実施例の効果を比較例と比べつつ説明する。比較例のうち、本実施例と同様の構成を有する部分については説明を省略する。
図4は、第1比較例におけるスパークプラグ100aの先端付近の断面図である。このスパークプラグ100aは、主体金具50aの内周で取付ネジ部52の位置に形成された支持部56aに、環状のパッキン8aを介し、絶縁碍子10aの第2の碍子縮径部16aが支持されている。換言すると、上記実施例とはパッキン8aが設置される位置が異なる。一般に、高い耐電圧性能を実現するためには、中心電極の外面と主体金具の内面との間の距離を長くすること、すなわち、絶縁碍子の肉厚を厚くすることが好ましい。しかし、主体金具の内面の径は主体金具のネジ径により制限され、一定の値以上に大きくすることはできない。第1比較例の場合は、主体金具50aの凸部(支持部56a)と、絶縁碍子10aの凹部(第2の碍子縮径部16a)とで、主体金具50aと絶縁碍子10aとの間が封止される。従って、絶縁碍子10aの凹部(第2の碍子縮径部16a)より先端側ではその肉厚は薄くなる。一方、上記実施例の場合は、主体金具50の凹部(図2の支持部56)と、絶縁碍子10の凸部(図2の第1の碍子縮径部15)とで、主体金具50と絶縁碍子10との間が封止される。従って、小径のスパークプラグにおいても、絶縁碍子10の肉厚を厚くすることができる。
以上のように、上記実施例のスパークプラグ100は、第1比較例のスパークプラグ100aに比べて、絶縁碍子10の肉厚を厚くすることができるため、耐電圧性能を向上させることができる。また、上記実施例のスパークプラグ100は、支持部56より下方における主体金具50の内径が一定であり、第1比較例のスパークプラグ100aに比べて電界が集中するような突出箇所がないため、電界集中を緩和することができる。
図5は、第2比較例におけるスパークプラグ100bの先端付近の断面図である。このスパークプラグ100bは、主体金具50bの内周でシール部54の位置に形成された支持部56bに、環状のパッキン8bを介して、絶縁碍子10bの第1の碍子縮径部15bが支持されている。すなわち、パッキン8bが設置される位置は上記実施例と同じである。
図5において、パッキン8bの下端から絶縁碍子10bの第2の碍子縮径部16bの上端までの軸線方向の長さ(小クリアランス部長さ)をL1bとする。このとき、図2および図5から、第2比較例の小クリアランス部長さL1bは上記実施例の小クリアランス部長さL1と比べてその長さが短いことがわかる。一般的に、小クリアランス部長さL1(L1b)の長さが短いと、主体金具と絶縁碍子とが近接する部分の面積が小さくなり、その結果、主体金具と絶縁碍子の偏芯が起こりやすくなる。ここで「偏芯」とは、絶縁碍子の下方向先端部の中心と、主体金具の内周円の中心とが同軸上にない状態のことを言う。さらに、主体金具と絶縁碍子とが近接する部分の面積が小さくなると、この間の伝熱性能が低下するため、エンジン内の爆発ガスから受けた熱を外部に逃がすのに時間がかかる(以降、この熱の逃げやすさを「熱引き」とも呼ぶ。)。
以上のように、上記実施例のスパークプラグ100は、主体金具50と絶縁碍子10が近接する部分の面積を大きくすることができるため、偏芯が起こりにくく、熱引きを良くすることができる。
C.実験結果:
図6は、スパークプラグ100の各種性能(気密性、耐熱性、偏芯、耐電圧性能、電波雑音防止性能)に関する評価試験の結果を示す図である。これらの試験では、主体金具50のエンジンヘッドと係合するネジのネジ径がM12、M10、M8のスパークプラグについて、次の項目i)〜v)をそれぞれ変化させながら以下に述べる各種の評価試験を実施した。なお、パッキン8の面積は、図3で説明した方法により計測した。
i)サンプル#1〜#6についてはパッキン8の面積(mm2
ii)サンプル#11〜#14、#41、#42、#61、#62については小クリアランス部長さL1(mm)
iii)サンプル#21〜#25については段差部間長さL2(mm)
iv)サンプル#31〜#34についてはクリアランスW1(mm)
v)サンプル#51、#52、#71、#72については段差部間長さL2(mm)およびクリアランスW1(mm)
気密性の評価試験は、JIS B8031−1995に規定する気密性の試験方法に基づいて実施した。気密性の評価判定は、サンプルを200℃で1.5MPaに加圧したときのリーク量が1.0ml/min以下のものは判定を○とし、1.0ml/minを超えるものは判定を×とした。サンプル#1、#2の試験結果から分かるように、パッキン8の面積が5mm2未満の場合、気密性は×判定となる。これは、パッキンの接点が小さくなりすぎることによる。また、サンプル#5、#6の試験結果から分かるように、パッキン8の面積が60mm2よりも大きい場合、気密性は×判定となる。これは、パッキンの面積が大きすぎるため、押え荷重が分散することによる。この評価試験の結果より、気密性を向上させるためには、パッキン8の面積は、5mm2以上60mm2以下であることが好ましいことがわかる。
伝熱性能(耐熱性)の評価試験では、次の条件下でエンジンを運転し、サンプルのスパークプラグの点火時期を進めていきプレイグニッション発生進角を測定した。なお、「プレイグニッション発生進角」とは、プレイグニッション(過早着火)が発生する点火進角のことをいう。
・エンジン:排気量1.6L、4サイクル、DOHCエンジン
・燃料:無鉛ハイオクガソリン
・室温/湿度:20℃/60%
・油温度:80℃
・テストパターン:エンジン回転数5500rpm、スロットル全開(2分間)
プレイグニッション発生進角が大きいことは、スパークプラグの伝熱性能(耐熱性)が良好であることを意味する。一般に、点火時期をより進めると、新規混合気に晒される時間が相対的に短く、燃焼ガスに晒される時間が相対的に長くなるため、スパークプラグの先端温度が上昇しやすくなる。プレイグニッション発生進角が大きいスパークプラグは、熱引きが良好なので、点火進角を大きくしてもプレイグニッションが発生しにくい。そこで、このような耐プレイグニッション性を伝熱性能(耐熱性)と呼んでいる。スパークプラグの伝熱性能(耐熱性)は「熱価」で示される。この熱価は、米国SAE規格で決められた方法で測定される値である。この熱価の範囲は大きいほど好ましい。伝熱性能(耐熱性)の評価判定は、熱価が6番相当形状の各サンプルにおいて、熱価が6番の範囲よりも大きいものは判定を◎とした。同様に、熱価が6番の範囲と同等のものは判定を○とし、小さいものは判定を×とした。
サンプル#11、#12、#41、#42、#61、#62の試験結果から分かるように、小クリアランス部長さL1が7mm未満の場合、伝熱性能(耐熱性)は×判定となる。これは、小クリアランス部長さL1が短くなれば、スパークプラグの伝熱性能が低下することによる。また、サンプル#13、#14、#41、#52、#61、#72の試験結果から分かるように、小クリアランス部長さL1を10mmより大きくするとより好ましいことがわかる。一方、サンプル#33、#34、#51、#52、#71、#72の試験結果から分かるように、クリアランスW1が0.3mmを超える場合、伝熱性能(耐熱性)は×判定となる。これは、クリアランスW1が一定の値を超えると、スパークプラグの伝熱性能が低下することによる。なお、クリアランスW1が0.05mm未満の場合は、主体金具への絶縁碍子の組み付け時に絶縁碍子を挿入しにくくなるため、クリアランスW1は0.05mm以上とすることが好ましい。
この評価試験の結果より、伝熱性能(耐熱性)を向上させるためには、L1≧7mm、かつ、0.05mm≦W1≦0.3mmを満たすことが好ましいことがわかる。また、L1>10mm、かつ、0.05mm≦W1≦0.3mmを満たすことがさらに好ましいことがわかる。
偏芯の評価試験は、特開2007−80638号公報に示す方法に基づいて、主体金具50の内周円と、絶縁碍子10の下方向先端部の内周円との中心のズレ量を測定することによって行った。偏芯の評価判定は、サンプルの主体金具と絶縁碍子の軸ズレの平均値が0.1mm未満となるものは判定を◎とした。同様に、サンプルの主体金具と絶縁碍子の軸ズレの平均値が0.1mm〜0.2mmとなるものは判定を○とし、0.2mmよりも大きくなるものは判定を×とした。サンプル#11、#12、#41、#42、#61、#62の試験結果から分かるように、小クリアランス部長さL1が7mm未満の場合、偏芯は×判定となる。これは、小クリアランス部長さL1が短くなれば、主体金具の内部で絶縁碍子が安定して保持されないことによる。また、サンプル#13、#14、#41、#52、#61、#72の試験結果から分かるように、小クリアランス部長さL1を10mmより大きくするとより好ましいことがわかる。一方、サンプル#33、#34、#51、#52、#71、#72の試験結果から分かるように、クリアランスW1が0.3mmを超える場合、伝熱性能(耐熱性)は×判定となる。これについても前記同様、クリアランスW1が大きくなると、主体金具の内部で絶縁碍子が安定して保持されないことによる。
この評価試験の結果より、偏芯を防止するためには、L1≧7mm、かつ、0.05mm≦W1≦0.3mmを満たすことが好ましいことがわかる。また、L1>10mm、かつ、0.05mm≦W1≦0.3mmを満たすことがさらに好ましいことがわかる。
耐電圧性能の評価試験は、JIS B8031−2006に規定する耐電圧性能の試験方法に基づいて実施した。耐電圧性能の評価判定は、JIS B8031:2006に定める規格内であるものは判定を○、規格外となるものは判定を×とした。サンプル#21、#22の試験結果から分かるように、段差部間長さL2が1mm未満の場合、耐電圧性能は×判定となる。これは、段差部間長さL2が1mm未満となる場合は、太径部19と第2の碍子縮径部16との間に挟まれた部分の絶縁碍子の肉厚が薄くなることによる。この評価試験の結果より、耐電圧性能を向上させるためには、L2≧1mmを満たすことが好ましいことがわかる。
電波雑音防止性能の評価試験は、JASO D002−2−2004に規定する電波雑音特性の試験方法に準じて実施した。電波雑音防止性能の評価判定は、30MHz〜1000MHzの領域で減衰量を求めたときに、その最小値が25dB以上のものは判定を○とし、25dB未満のものは判定を×とした。サンプル#24、#25、#51、#52、#71、#72の試験結果から分かるように、段差部間長さL2が6mmを超える場合、電波雑音防止性能は×判定となる。これは、段差部間長さL2が長くなると、これに伴ってセラミック抵抗3が上方へ後退する。このため、段差部間長さL2が長すぎると電波ノイズを防止するためのセラミック抵抗3が端子金具40に近づきすぎることによる。
この評価試験の結果より、電波雑音防止性能を向上させるためには、L2≦6mmを満たすことが好ましいことがわかる。
以上の各種性能(気密性、耐熱性、偏芯、耐電圧性能、電波雑音防止性能)に関する評価試験の結果について、全ての試験の判定が○もしくは◎であったサンプルの総合判定を○とした。一方、いずれか1つでも×があったサンプルについては、総合判定を×とした。この評価試験の総合判定の結果より、i)L1≧7mm、かつ、0.05mm≦W1≦0.3mm、ii)パッキンの面積は、5mm2以上60mm2以下、iii)1mm≦L2≦6mm、の全てを満たすスパークプラグが好ましいことがわかる。また、上記i)においては、L1>10mmを満たすとさらに好ましいことがわかる。なお、上記実施例では、L1≧7mmの関係式と、0.05mm≦W1≦0.3mmの関係式の両方を満たしているが、いずれか一方を満たしているだけでも良い。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記実施例では、中心電極や接地電極に貴金属部材を用いない縦放電型のスパークプラグを例として説明したが、図1〜図6で説明した各条件を満たす限りにおいて、任意の種類のスパークプラグに利用可能である。例えば、i)中心電極や接地電極に貴金属部材を用いたスパークプラグ、ii)横放電型のスパークプラグ、iii)接地電極を複数有するスパークプラグ、iv)上記i〜iiiの組み合わせ、などに利用することができる。
本発明の一実施例としてのスパークプラグ100の部分断面図である。 本実施例におけるスパークプラグ100の先端付近の断面図である。 本実施例におけるパッキンの面積を計測する方法についての説明図である。 第1比較例におけるスパークプラグ100aの先端付近の断面図である。 第2比較例におけるスパークプラグ100bの先端付近の断面図である。 スパークプラグ100の各種性能(気密性、耐熱性、偏芯、耐電圧性能、電波雑音防止性能)に関する評価試験の結果を示す図である。
符号の説明
3…セラミック抵抗
4…シール体
5…ガスケット
6…リング部材
8、8a、b…パッキン
9…タルク
10、10a、b…絶縁碍子
12…軸孔
13…脚長部
15、15a、b…第1の碍子縮径部
16、16a、b…第2の碍子縮径部
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…太径部
20…中心電極
21…電極母材
22…先端面
25…芯材
29…電極縮径部
30…接地電極
32…放電面
40…端子金具
50、50a、b…主体金具
51…工具係合部
52…取付ネジ部
53…加締部
54…シール部
55…座面
56、56a、b…支持部
57…先端面
58…座屈部
59…ネジ首
100、100a、b…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
201…取付ネジ孔
205…開口周縁部

Claims (4)

  1. 軸線方向に延在する中心電極と、
    前記中心電極の外周に設けられる絶縁碍子と、
    前記絶縁碍子の径方向を取り囲む筒状の主体金具と、
    前記中心電極との間で火花ギャップを形成する接地電極と、
    を備えたスパークプラグであって、
    前記スパークプラグの軸線方向のうち、前記火花ギャップが形成される方向を下方向とし、その逆の方向を上方向としたとき、
    前記絶縁碍子は、
    前記絶縁碍子の局所的な太径部を構成する太径部と、
    前記太径部の下端につながり、前記絶縁碍子の径が減少する部分を構成する第1の碍子縮径部と、
    前記第1の碍子縮径部より下において前記絶縁碍子の径が減少する部分を構成する第2の碍子縮径部と、
    を備え、
    前記主体金具は、前記第1の碍子縮径部を支える支持部を備え、前記支持部から下方の先端までの内径は一定であり、
    前記第1の碍子縮径部と前記支持部の間には環状のパッキンが設けられており、
    前記パッキンの下端から前記第2の碍子縮径部の上端までの長さをL1とし、
    前記パッキンの下端から前記第2の碍子縮径部の上端における前記主体金具の内面と前記絶縁碍子の外面との間のクリアランスをW1としたとき、
    L1≧7mm
    0.05mm≦W1≦0.3mm
    を満たし、
    前記中心電極は、前記第1と第2の碍子縮径部の間において、前記中心電極の径が減少する部分を構成する電極縮径部を備え、
    前記電極縮径部の下端から前記第2の碍子縮径部の上端までの長さをL2としたとき、
    1mm≦L2≦6mm
    を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
  2. 請求項1記載のスパークプラグであって、
    前記パッキンを下方向に投影した投影面積は、5mm2以上60mm2以下であることを特徴とする、スパークプラグ。
  3. 請求項1または2記載のスパークプラグであって、
    前記L1は、L1>10mmであることを特徴とする、スパークプラグ。
  4. 請求項1ないしのいずれか一項記載のスパークプラグであって、
    前記主体金具のエンジンヘッドと係合するネジのネジ径がM8以上M12以下であることを特徴とする、スパークプラグ。
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