JP2005190762A - スパークプラグおよびその製造方法 - Google Patents

スパークプラグおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005190762A
JP2005190762A JP2003428931A JP2003428931A JP2005190762A JP 2005190762 A JP2005190762 A JP 2005190762A JP 2003428931 A JP2003428931 A JP 2003428931A JP 2003428931 A JP2003428931 A JP 2003428931A JP 2005190762 A JP2005190762 A JP 2005190762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulator
packing
spark plug
metal layer
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003428931A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Sakura
明生 佐倉
Hirotetsu Nasu
弘哲 那須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2003428931A priority Critical patent/JP2005190762A/ja
Publication of JP2005190762A publication Critical patent/JP2005190762A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Spark Plugs (AREA)

Abstract

【課題】 主体金具や絶縁碍子との接触面積を増大し、主体金具と絶縁碍子との間の気密性を保つことができるパッキンを備えたスパークプラグおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 かしめによって絶縁碍子1に対して固定される主体金具5の内側面の段部56と、絶縁碍子1の外側面の段部15との間には、環状の板パッキン200が挟持される。板パッキン200の上面部202,下面部203には亜鉛を主成分とするメッキによる金属層が形成されている。かしめによって金属層が押し潰されて延びると、主体金具5や絶縁碍子1の板パッキン200との接触面の微細な凹凸が埋められる。これにより主体金具5や絶縁碍子1と板パッキン200との密着の度合いが向上し、気密性を高めることができる。すなわち、内燃機関の燃焼室内に曝される間隙部17に入り込んだ燃料空気が間隙部16に流入しない。
【選択図】 図2

Description

本発明は、絶縁碍子と主体金具との間に金属材料からなるパッキンを介在させた内燃機関用のスパークプラグおよびその製造方法に関するものである。
従来、内燃機関には点火のためのスパークプラグが用いられている。このスパークプラグでは、一般的には、中心電極が挿設された絶縁碍子を保持する主体金具の燃焼室側の先端部に接地電極を溶接して、接地電極の他端部を中心電極の先端部と対向させて、火花放電間隙を形成している。そして、中心電極と接地電極との間で火花放電が行われ、両電極間に曝された燃料空気に点火することにより、火炎核が形成される。
ところでスパークプラグの主体金具は、その後端側から先端側に向かって絶縁碍子の先端部を挿入し、その後端側の開口部を絶縁碍子側(主体金具の径方向内側)にかしめることによって、絶縁碍子に対して固定される。このとき、主体金具と絶縁碍子との間隙には環状のパッキンが介在される。通常、絶縁碍子の胴部外壁に全周に設けられた段部と、主体金具の胴部内壁に全周に設けられた段部との間に配設されるパッキンには、特許文献1で示すように、一般的にメッキ等の表面処理が施されていない。このパッキンを挟んで絶縁碍子に対する主体金具のかしめを行い、主体金具と絶縁碍子との間隙を狭める。これによりパッキンが変形して、主体金具と絶縁碍子との間隙の気密性を高めている。つまり、従来の内燃機関の燃焼室内に曝されるスパークプラグの主体金具と絶縁碍子との間隙から、その燃焼室の気密性が失われないように、主体金具と絶縁碍子との間を塞ぐパッキンによってその気密性が保たれていた。
特開2000−164318号公報 (0004段落参照)
しかしながら、高性能化によって高出力、高負荷となった近年の内燃機関の燃焼室内には、圧力、温度において従来より高い負荷がかかるようになった。このため、主体金具と絶縁碍子との間を塞ぐパッキンにも負荷がかかり、従来のパッキンでは燃焼室内の気密性を十分に保つことが難しくなった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、主体金具や絶縁碍子との接触面積を増大し、主体金具と絶縁碍子との間の気密性を保つことができるパッキンを備えたスパークプラグおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のスパークプラグは、中心電極と、軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極を前記軸孔の先端側で保持する絶縁碍子と、前記絶縁碍子の周囲を取り囲み、前記絶縁碍子を保持する主体金具と、前記絶縁碍子と前記主体金具とに接するように、両者間に介在するパッキンとを備えるスパークプラグであって、前記パッキンは、鉄を90質量%以上含有する金属母材と、その金属母材の表面上のうち、少なくとも、前記絶縁碍子と前記主体金具に接する部位に、亜鉛、銅、アルミ、またはスズのいずれか一種を主成分とする金属層とを有している。
また、請求項2に係る発明のスパークプラグは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記パッキンの金属層は、その厚みが1μm以上30μm以下であることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のスパークプラグは、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記パッキンの金属層の硬度は、前記パッキンの金属母材の硬度よりも低いことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のスパークプラグは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記パッキンは、金属母材の硬度が、ビッカース硬さMHVで80以上200以下であることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のスパークプラグは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記パッキンには亜鉛を主成分とする金属層が形成され、その金属層上に、含有されるクロム成分のうち98質量%以上が三価クロムであるクロメート被膜が形成されていることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のスパークプラグの製造方法は、中心電極と、軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極を前記軸孔の先端側で保持する絶縁碍子と、前記絶縁碍子の周囲を取り囲み、前記絶縁碍子を保持する主体金具と、前記絶縁碍子と前記主体金具とに接するように、両者間に介在するパッキンとを備えるスパークプラグの製造方法であって、あらかじめメッキを施すことにより金属層が形成された金属母材からなるメッキ鋼板またはメッキ鋼帯を打ち抜いて前記パッキンを成形する打ち抜き工程を備えている。
請求項1に係る発明のスパークプラグでは、パッキンの金属母材の表面上に形成した金属層により、パッキンと接触する主体金具と絶縁碍子とのそれぞれの表面上の細かな凹凸を埋めることができるので、パッキンと主体金具、およびパッキンと絶縁碍子のそれぞれの接触面積を増大でき、主体金具と絶縁碍子との間の気密性を高めることができる。
ところで、スパークプラグにおける絶縁碍子の先端部の熱は、パッキン、主体金具を介して、取り付けられた内燃機関(エンジンヘッド等)に伝導する。ところが、従来のようなパッキンを備えたスパークプラグは、絶縁碍子から主体金具への熱伝導性を十分に得ることができないことがあった。しかし、本発明のような母材の表面上に金属層を形成したパッキンでは、絶縁碍子から主体金具への熱伝導性を確実に得ることができる。
なお、本発明の主成分とは、金属層に含有される成分が最も多い成分のことをいう。また、金属層は、パッキンと主体金具、およびパッキンと絶縁碍子との接触面上に形成すればよいが、生産コスト等を考慮してパッキンの金属母材の全周面に形成してもよい。
また、請求項2に係る発明のスパークプラグでは、請求項1に係る発明の効果に加え、パッキンの金属母材の表面上に形成した金属層の厚みが1μm以上30μm以下であれば、金属層で主体金具および絶縁碍子の表面上の凹凸を埋めることができ、かつ、両者間にてパッキンが固定されるので、さらに気密性を維持することができる。
また、請求項3に係る発明のスパークプラグでは、請求項1または2に係る発明の効果に加え、パッキンの金属母材の硬度よりも金属層の硬度が低いので、主体金具と絶縁碍子との間にてパッキンが挟まれる際に、金属層が押しつぶされて延び、パッキンと主体金具、およびパッキンと絶縁碍子の密着性を増加させることができ、気密性を向上させることができる。
また、請求項4に係る発明のスパークプラグでは、請求項1乃至3のいずれかに係る発明の効果に加え、パッキンの金属母材の硬度がビッカース硬さMHVで80以上200以下であれば、パッキンの成形の際に加工しやすく(成形性がよく)、また、主体金具と絶縁碍子とに介在した際に、十分な変形量が得られ、十分な気密性を得ることができる。
また、請求項5に係る発明のスパークプラグでは、請求項1乃至4のいずれかに係る発明の効果に加え、亜鉛を主成分とする金属層を形成したパッキンに、その金属層上にクロメート被膜を形成すれば、耐食性が向上し、耐用期間を延ばすことができる。なお、クロメート被膜としては、含有するクロム成分が有害な六価クロムではなく、98質量%以上が三価クロムであるので、環境汚染を低減することができる。
また、請求項6に係る発明のスパークプラグの製造方法では、金属母材の表面上にあらかじめメッキが施されて金属層が形成されたメッキ鋼板またはメッキ鋼帯を打ち抜いてパッキンを形成することができるので、成形した個々のパッキンに対してメッキを施して金属層を形成する場合と比べ、パッキンの表面上に形成する金属層の厚みの調整を行いやすい。つまり、請求項6に係る発明のスパークプラグの製造方法は、主体金具や絶縁碍子との接触面積を増大でき、主体金具と絶縁碍子との間の気密性を保つパッキンを形成することができる。
以下、本発明を具体化したスパークプラグおよびその製造方法の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本実施の形態におけるスパークプラグの一例としてのスパークプラグ100の構造について説明する。図1は、スパークプラグ100の部分断面図である。
図1に示すように、スパークプラグ100は、概略、絶縁体を構成する絶縁碍子1と、絶縁碍子1の長手方向略中央部に設けられ、この絶縁碍子1を保持する主体金具5と、絶縁碍子1内に軸線方向に保持された中心電極2と、主体金具5の先端部57に一端部(基部62)を溶接され、他端部(先端部61)が中心電極2の先端面22に対向する接地電極60と、中心電極2の上端部に設けられた端子金具4とから構成されている。
まず、このスパークプラグ100の絶縁体を構成する絶縁碍子1について説明する。絶縁碍子1は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その後端部(図1における上部)には、沿面距離を稼ぐためのコルゲーション11が形成されている。また、絶縁碍子1の先端部(図1における下部)には、内燃機関の燃焼室に曝される脚長部13が設けられている。さらに、絶縁碍子1の軸中心には中心貫通孔12が形成され、この中心貫通孔12には中心電極2が保持されている。中心電極2は、インコネル(商標名)600または601等のニッケル系合金等からなる電極母材21を少なくとも表層部に有している。また、中心部に、放熱促進のための銅、あるいは銅合金などで構成された芯材23が埋設されている。なお、中心貫通孔12が、本発明における「軸孔」に相当する。
中心電極2の先端面22は絶縁碍子1の先端面から突出している。また、中心電極2は、中心貫通孔12の内部に設けられたシール体14およびセラミック抵抗3を経由して、上方の端子金具4に電気的に接続されている。そして端子金具4には高圧ケーブル(図示外)がプラグキャップ(図示外)を介して接続され、高電圧が印加されるようになっている。
次に、主体金具5について説明する。図1に示すように、主体金具5は、絶縁碍子1を保持し、図示外の内燃機関にスパークプラグ100を固定するためのものである。絶縁碍子1は主体金具5に囲まれて支持されている。主体金具5は低炭素鋼材で形成され、図示外のスパークプラグレンチが嵌合する工具係合部である六角部51と、図示外の内燃機関上部に設けられたエンジンヘッドに螺合するねじ部52とを備えている。このねじ部52の規格の一例としては、M14等が用いられる。主体金具5の内側面に設けられた段部56と、絶縁碍子1の外側面に設けられた段部15との間には、後述する板パッキン200が介在される。この状態で主体金具5のかしめ部53をかしめることにより、絶縁碍子1が支持されて、主体金具5と絶縁碍子1とが一体にされる。かしめによる密閉を完全なものとするため、主体金具5と絶縁碍子1との間に環状のリング部材6,7が介在され、リング部材6,7の間にはタルク(滑石)9の粉末が充填されている。また、主体金具5の中央部には鍔部54が形成され、ねじ部52の後端部側(図1における上部)近傍、すなわち鍔部54の座面55にはガスケット10が嵌挿されている。なお、六角部51の対辺寸法は、一例として16mmであり、主体金具5の座面55から先端部57までの長さは、一例として19mmである。
次に、接地電極60について説明する。接地電極60は、耐腐食性の高い金属から構成され、一例として、インコネル(商標名)600または601等のニッケル合金が用いられる。この接地電極60は自身の長手方向の横断面が略長方形を有しており、基部62が主体金具5の先端部57に溶接により接合されている。また、接地電極60の先端部61は、中心電極2の先端面22に対向するように屈曲されている。この中心電極2に対向する側の面である接地電極60の内面63は、中心電極2の軸線方向に略直交している。
次に、図1〜図4を参照して、板パッキン200について説明する。図2は、板パッキン200付近の要部を拡大した断面図である。図3は、板パッキン200の外観を示す斜視図である。図4は、図3の一点鎖線A−A’において矢視方向からみた板パッキン200の断面図である。
図1,図2に示すように、主体金具5の内側面、すなわち絶縁碍子1の外側面に対向する面には、その内周方向全周に段部56が形成されている。また、絶縁碍子1の外側面には、段部56に対向する位置にその外周方向全周に段部15が形成されている。絶縁碍子1は、主体金具5によりかしめられる際には、軸線方向における主体金具5のかしめ部53から先端部57の方向へ押圧される。その押圧方向は、互いに対向する段部56と段部15とが接近する方向であり、その段部56,15間には板パッキン200が挟持される。この板パッキン200は、燃焼室内に曝される絶縁碍子1の脚長部13と、その脚長部13に対向する主体金具5の内側面59との間の間隙部17に入り込んだ燃料空気が、主体金具5の段部56よりも絶縁碍子1の後端部側(図1における上部)である主体金具5の内側面64と絶縁碍子1の外側面18との間の間隙部16に流入しないように配設されている。なお、板パッキン200が、本発明における「パッキン」に相当する。
図3に示すように、板パッキン200は環状のパッキンであり、本実施の形態では、その外径Dが9.25mm、内径dが7.85mm、厚みHが0.5mmのものを使用している。そして、主体金具5の段部56に当接する板パッキン200の下地である板パッキン母材210(図4参照)の上面部202と、絶縁碍子1の段部15に当接する下面部203との表面にはメッキが施され、亜鉛を主成分とする金属層220が形成されている。なお、板パッキン母材210は、本実施の形態では鉄を90質量%以上含有する金属材料から形成されている。また、板パッキン200の内面部201と外面部204との表面には、メッキが施されていない。また、板パッキン母材210が、本発明における「金属母材」に相当する。また、本実施の形態では、金属層220が亜鉛を主成分としたが、その他、銅、アルミ、スズを主成分とするものであればよい。さらに、金属層220の主成分としての亜鉛、銅、アルミ、スズは、板パッキン母材210の鉄よりも硬度が低いことは周知である。このように、板パッキン母材210よりも金属層220の方が低い硬度であれば、かしめの際に金属層220が板パッキン母材210よりも延びやすくなるため、密着性が向上する。
さらに、図4に示すように、その金属層220の外表面上に、含有するクロム成分のうち98質量%以上が三価クロムからなるクロメート被膜層230が形成されている。なお、クロメート被膜層230が、本発明における「クロメート被膜」に相当する。
次に、本実施の形態のスパークプラグ100の製造上の一工程である板パッキン200の製造方法について説明する。図5は、メッキ鋼板240を示す図である。
図3に示す、板パッキン200は、図5に示す、メッキ鋼板240から、例えば周知の打ち抜きプレス装置(図示外)によって打ち抜かれて成形される。メッキ鋼板とは、加工前の板パッキン母材210としての圧延鋼板の表面上に亜鉛メッキを施し金属層220を形成し、さらに、その表面上に、前述したクロメート被膜層230を形成したものである。クロメート被膜層230は、腐食されやすい亜鉛等の保護を行うために形成される。クロメート被膜層230に含有されるクロム成分は、その98質量%以上が三価クロムである。クロム成分として三価クロムが利用されるのは、六価クロムが有害な第一種指定化学物質に属しているためで、環境汚染を防止するうえで望ましい。
このように、あらかじめ金属層220およびクロメート被膜層230が形成されたメッキ鋼板240から、打ち抜きプレス装置(図示外)によって、図3に示す、環状の板パッキン200の形状となるように、打ち抜きが行われる(打ち抜き工程)。従って、前述したように、板パッキン200の上面部202と下面部203との表面には、金属層220が形成され、内面部201と外面部204との表面には、メッキが施されていない。板パッキン200は、上面部202および下面部203にて段部56,15と接するので、内面部201や外面部204にメッキが施されていなくとも、前述した気密性について十分に効果を発揮することができる。
このように構成された板パッキン200が、図2に示すように、主体金具5の段部56と絶縁碍子1の段部15との間にて挟持された状態で、絶縁碍子1に対する主体金具5のかしめが行われる。段部56の対向面と段部15の対向面とは略平行に設けられており、板状の板パッキン200の上面部202および下面部203のそれぞれが、各段部56,15に対して面により接するため、各面同士は密着される。なお、便宜上、上面部202が段部56に対向し、下面部203が段部15に対向することとしたが、板パッキン200に上下方向が設定されているわけではなく、上面部202が段部15に対向し、下面部203が段部56に対向してもよい。
ところで、内燃機関の燃焼室は、燃焼される燃料空気が外部に漏れることがないよう、その気密性が高いことが要求される。特に近年の内燃機関の性能が向上したことにより、燃焼室内の環境は、より高温、より高圧な状態となっている。本実施の形態の板パッキン200は、以下に説明する実施例に基づき、上面部202および下面部203に形成した金属層220により、上面部202および下面部203のそれぞれと、各段部56,15との密着の度合いを増している。
[実施例1]
まず、板パッキン200に施した金属層220の材質による気密性について評価試験を行った。図6は、板パッキン200に施した金属層220の材質による気密性の評価試験の結果を示す図である。
メッキの材質による気密性の評価試験では、M14一般用スパークプラグを18本用意し、3本ずつを、6種類の異なる板パッキンを装着した第1〜第6のテストサンプルに分別し、板パッキン200から漏洩するエアの気密漏洩量の平均を調べた。エアの気密漏洩量としては、図2に示す本実施の形態のスパークプラグ100を例に説明すると、主体金具5の外側面より間隙部16に通ずる開口を設け、スパークプラグ100の先端側より間隙部17へ空気圧1.5MPaでエアを送り込んだときに間隙部16を通過する1分間あたりのエアの流量(単位はml/min)を測定した。エアの気密漏洩量が多ければ気密性が低く、少なければ気密性が高いといえる。このとき、主体金具5の座面55の温度を測定し、その温度が200℃となるように調整した。
図6に示すように、第1〜第6のテストサンプルでは、板パッキン200の板パッキン母材210(図4参照)の材質として、鉄(Fe)が99質量%含有され、硬度がビッカース硬さMHVで100のものを使用した。そして、第1〜第5のテストサンプルでは、金属層220としてそれぞれ、亜鉛(Zn),銅(Cu),アルミ(Al),スズ(Sn),亜鉛−アルミ合金(Zn−5Al質量%)を主成分とする金属層を形成した。このときの金属層220の厚みが3μmとなるように調整した。また、第6のテストサンプルでは、従来例として比較するため、板パッキン母材210の表面にメッキを施さなかった。
図6に示す評価試験の結果によると、板パッキン200の金属層220として亜鉛,銅,アルミ,スズを主成分とする金属層を形成した場合(第1〜第4のテストサンプル)、気密漏洩量はいずれも1分あたり0mlであった。また、金属層220として亜鉛−アルミ合金を主成分とする金属層を形成した場合(第5のテストサンプル)、気密漏洩量は1分あたり1mlであった。一方、メッキを施さなかった板パッキン200では、1分あたり22mlのエアが漏洩した。
実施例1に示す評価試験の結果から明らかであるように、板パッキン200にメッキを施すことで金属層220を形成することにより、メッキを施さなかった場合に比べ気密性が向上することがわかる。これは、かしめの際に金属層220が押し潰されて延び、主体金具5の段部56や絶縁碍子1の段部15の板パッキン200との接触面上の細かな凹凸が埋められるからである。すなわち、板パッキン母材210の表面と段部56,15の表面との間の微細な隙間を金属層220が埋めるので、段部56や段部15の表面との接触面積を増大でき、気密性が向上する。
[実施例2]
次に、板パッキン200と、金属層が形成されていない現行の板パッキンとの比較を、実機冷熱サイクリック試験によって行った。現行の板パッキンを装着したM14一般用スパークプラグを3本(第18のテストサンプル)、金属層220を形成した板パッキン200を装着したM14一般用スパークプラグを3本(第19のテストサンプル)を用意した。第19のテストサンプルに用いた板パッキン200は、硬度がビッカース硬さMHVで100の板パッキン母材210に、厚さが3μmの亜鉛を主成分とする金属層220を形成した。
これらのテストサンプルを実際にエンジンに組み付け、以下の条件に沿ってエンジンを駆動させた。エンジンは、空冷4サイクル単気筒125ccのものを用いた。このエンジンを、回転数900rpm、全開進角40度で駆動させ、プレイグニッションの発生を検出した。そして、プレイグニッションの発生が10回を数えたところでアイドリングを1分間行い、エンジンの冷却を行った。これを1サイクルとし、5サイクル行ったところで試験を終了した。
この試験後に第18,第19のテストサンプルを解体し、絶縁碍子の状態を検査した。すると、第18のテストサンプルでは、3本の絶縁碍子のうち2本に割れが発生していた。一方、第19のテストサンプルでは、3本の絶縁碍子は、いずれも割れが発生していなかった。金属層を形成した板パッキン200は、絶縁碍子と主体金具とのそれぞれに対する密着の度合いが高く、絶縁碍子の熱が効率よく主体金具に伝導されて絶縁碍子の熱負荷が軽減されたために、割れが発生しなかったことがわかる。この試験を行ったことによって、金属層220を形成した板パッキン200をスパークプラグに使用しても、不具合が発生しないことが確認できた。
[実施例3]
次に、板パッキン200に施した金属層220の厚み(メッキ厚)による気密性について評価試験を行った。図7は、板パッキン200に施した金属層220の厚みによる気密性の評価試験の結果を示す図である。
金属層220の厚みによる気密性の評価試験では、実施例1と同様のM14一般用スパークプラグを18本用意し、3本ずつを、6種類の異なる厚さの板パッキンを装着した第7〜第12のテストサンプルに分別し、板パッキン200から漏洩するエアの気密漏洩量の平均を調べた。エアの気密漏洩量の測定方法は実施例1と同様である。このとき、主体金具5の座面55の温度を測定し、その温度が150℃となるように調整した。
図7に示すように、第7〜第12のテストサンプルでは、板パッキン200の板パッキン母材210(図4参照)の材質として鉄が99質量%含有されるものを使用し、その硬度が、ビッカース硬さMHVが100となるようにした。そして、第6〜第12のテストサンプルでは、板パッキン母材210の表面上に亜鉛によるメッキを施し、その厚みが順に、0.8,1,3,15,30,35(単位はμm)となるように金属層220を形成した。なお、金属層220の厚さは蛍光X線膜厚計により測定する。
評価試験では、このように構成した第7〜第12のテストサンプルに対し耐久試験を行い、その耐久試験の前後において、気密性の変化について評価を行った。耐久試験としては高速模擬パターン試験を行った。高速模擬パターン試験とは、例えば、テストサンプルを組み付けたエンジンを駆動させ、そのエンジンを搭載した自動車等が10万km相当を走破する場合と同等の使用状況を模擬的に作りだす試験である。平均時速が160kmとなるように、所定のパターンに基づきエンジンの回転数を2000〜5500rpmに変化させる。このとき、中心電極の温度が400℃〜750℃の範囲に収まるように、テストサンプルの冷却等を行う。この所定のパターンが一通り実施された場合を1サイクルとし、継続して625時間、そのサイクルを繰り返し実施した。
この耐久試験を行う前にエアの気密漏洩量を測定したところ、第7〜第12のいずれのテストサンプルにおいてもその気密漏洩量は、1分あたり0mlであった。また、耐久試験後にエアの気密漏洩量を測定したところ、第7〜第12のテストサンプルの気密漏洩量は順に、15,5,0,0,3,11(単位はml/min)であった。なお、耐久試験の前後に測定した各気密漏洩量について、各テストサンプルごとに差を求め、増加した場合を正として数値化したものを気密性の変化として示す。
実施例3に示す評価試験の結果から明らかであるように、板パッキン200に形成した金属層220の厚み(メッキ厚)が0.8μmである場合や(第7のテストサンプル)、35μmである場合(第12のテストサンプル)には、気密性の変化が+10以上となり、燃焼室の気密性が十分に保たれないことがわかった。また、金属層220の厚みが1μm〜30μmの範囲では(第8〜第11のテストサンプル)、気密性の変化が+10未満であるので、耐久試験後にも燃焼室の気密性が十分に保たれていることがわかった。
メッキ厚が薄く、1μmより薄い場合、金属層220を形成する金属材料の容量が少なくなる。このため、主体金具5の段部56や絶縁碍子1の段部15の各表面上の細かな凹凸が十分に埋められず、板パッキン200と各段部56,15との密着の度合いがよくない。また、厚みが厚く、20μmより厚い場合、段部56,15の間隙にて板パッキン母材210が金属層220中に浮く状態となる。すると、例えばスパークプラグ100が外部より衝撃を受けたときに、板パッキン200が緩んだり、その位置がずれたりして気密性が保てなくなるといった不具合が発生する場合がある。従って、本実施の形態の板パッキン200の表面上に形成する金属層220の厚みは、1μm以上、30μm以下であることが望ましい。
[実施例4]
ところで板パッキン200は、前述したように、メッキ鋼板240からの打ち抜きによって成形されるが、その硬度によって、成形の行いやすさや成形による変形等が発生することなど、いわゆる成形性が異なってくる。そこで、板パッキン母材210の硬度、すなわちメッキ鋼板240の硬度による成形性の良否について評価試験を行った。図8は、板パッキン母材210の硬度による成形性の評価試験の結果を示す図である。
板パッキン母材210の硬度による成形性の評価試験では、実施例1と同様のM14一般用スパークプラグを15本用意し、3本ずつを、その板パッキン母材210の硬度が異なる5種類の板パッキンを装着した第13〜第17のテストサンプルに分別し、板パッキン200から漏洩するエアの気密漏洩量の平均を調べた。エアの気密漏洩量の測定方法は実施例1と同様である。このとき、主体金具5の座面55の温度を測定し、その温度が200℃となるように調整した。
図8に示すように、第13〜第17のテストサンプルでは、板パッキン母材210(図4参照)の材質として鉄が99質量%含有されるものを使用した。そして各テストサンプルの表面上には、そのメッキ厚が3μmとなるように、亜鉛による金属層220を形成した。このとき、第13〜第17のテストサンプルでは、その硬度がビッカース硬さMHVで順に、70,80,100,200,210であるメッキ鋼板240からそれぞれ板パッキン母材210を打ち抜いて成形した。なお、金属層の硬度は、図3におけるA−A’断面をJIS2244に準じて測定した。微小硬度計で荷重300gfを15秒間かけた後、測定した。
第13のテストサンプルに使用したビッカース硬さMHV70のメッキ鋼板240では、その打ち抜き工程において成形された板パッキン母材210の一部が変形し、成形不良となる場合があり、成形性がよくなかった。また、第17のテストサンプルに使用したビッカース硬さMHV210のメッキ鋼板240では、その打ち抜き工程において、加工が行いにくく成形性がよくなかった。一方、第14〜第16のテストサンプルに使用したメッキ鋼板240の成形性については問題が発生しなかった。
そして、成形された各板パッキン200を取り付けた第13〜第17のテストサンプルについて行った評価試験の結果によると、第13〜第15のテストサンプルの気密漏洩量は、いずれも1分あたり0mlであった。また、第16のテストサンプルの気密漏洩量は1ml/minであり、第17のテストサンプルの気密漏洩量は4ml/minであった。
よって、金属層220の硬度は、ビッカース硬さMHVで80以上200以下であることが好ましい。
以上説明したように、本実施の形態のスパークプラグ100では、主体金具5と絶縁碍子1との間隙に板パッキン200を介在させて、絶縁碍子1に対して主体金具5をかしめている。その板パッキン200の板パッキン母材210の表面上に金属層220を形成して、かしめの際に金属層220が押し潰されて延びることにより、主体金具5や絶縁碍子1の板パッキン200との接触面上の凹凸が埋められる。これによって主体金具5や絶縁碍子1と板パッキン200との接触面積が増大し、気密性を高めることができる。
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、板パッキン200はメッキ鋼板240から打ち抜いて成形したが、メッキ鋼帯から同様に打ち抜いて成形してもよい。また、板パッキン母材210を打ち抜きによって成形し、その後にバレルを用いてメッキを施し、表面上に金属層220を形成してもよい。
本発明は内燃機関に用いられるスパークプラグに適用することができる。
スパークプラグ100の部分断面図である。 板パッキン200付近の要部を拡大した断面図である。 板パッキン200の外観を示す斜視図である。 図3の一点鎖線A−A’において矢視方向からみた板パッキン200の断面図である。 メッキ鋼板240を示す図である。 板パッキン200に施したメッキの材質による気密性の評価試験の結果を示す図である。 板パッキン200に施したメッキの厚みによる気密性の評価試験の結果を示す図である。 板パッキン母材210の硬度による成形性の評価試験の結果を示す図である。
符号の説明
1 絶縁碍子
2 中心電極
5 主体金具
12 中心貫通孔
100 スパークプラグ
200 板パッキン
202 上面部
203 下面部
210 板パッキン母材
220 メッキ層
230 クロメート被膜層
240 メッキ鋼板

Claims (6)

  1. 中心電極と、軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極を前記軸孔の先端側で保持する絶縁碍子と、前記絶縁碍子の周囲を取り囲み、前記絶縁碍子を保持する主体金具と、前記絶縁碍子と前記主体金具とに接するように、両者間に介在するパッキンとを備えるスパークプラグであって、
    前記パッキンは、鉄を90質量%以上含有する金属母材と、その金属母材の表面上のうち、少なくとも、前記絶縁碍子と前記主体金具に接する部位に、亜鉛、銅、アルミ、またはスズのいずれか一種を主成分とする金属層とを有することを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記パッキンの金属層は、その厚みが1μm以上30μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記パッキンの金属層の硬度は、前記パッキンの金属母材の硬度よりも低いことを特徴とする請求項1または2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記パッキンは、金属母材の硬度が、ビッカース硬さMHVで80以上200以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスパークプラグ。
  5. 前記パッキンには亜鉛を主成分とする金属層が形成され、その金属層上に、含有されるクロム成分のうち98質量%以上が三価クロムであるクロメート被膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のスパークプラグ。
  6. 中心電極と、軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極を前記軸孔の先端側で保持する絶縁碍子と、前記絶縁碍子の周囲を取り囲み、前記絶縁碍子を保持する主体金具と、前記絶縁碍子と前記主体金具とに接するように、両者間に介在するパッキンとを備えるスパークプラグの製造方法であって、
    あらかじめメッキを施すことにより金属層が形成された金属母材からなるメッキ鋼板またはメッキ鋼帯を打ち抜いて前記パッキンを成形する打ち抜き工程を備えたことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
JP2003428931A 2003-12-25 2003-12-25 スパークプラグおよびその製造方法 Pending JP2005190762A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003428931A JP2005190762A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 スパークプラグおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003428931A JP2005190762A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 スパークプラグおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005190762A true JP2005190762A (ja) 2005-07-14

Family

ID=34787745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003428931A Pending JP2005190762A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 スパークプラグおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005190762A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1895629A1 (en) 2006-08-29 2008-03-05 NGK Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
JP2010027540A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ
WO2010035717A1 (ja) 2008-09-24 2010-04-01 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP2010117348A (ja) * 2008-10-15 2010-05-27 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
WO2010095376A1 (ja) * 2009-02-17 2010-08-26 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ
WO2012039090A1 (ja) 2010-09-21 2012-03-29 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
CN102859816A (zh) * 2010-04-02 2013-01-02 日本特殊陶业株式会社 火花塞
JP2015076174A (ja) * 2013-10-07 2015-04-20 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ
DE102013226667B4 (de) 2013-12-19 2018-03-01 Robert Bosch Gmbh Zündkerze mit Dichtung aus einem nichtleitenden Material
JP2020155347A (ja) * 2019-03-21 2020-09-24 株式会社デンソー スパークプラグ及びその製造方法
US10958044B1 (en) 2019-11-14 2021-03-23 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
CN112864809A (zh) * 2019-11-12 2021-05-28 日本特殊陶业株式会社 火花塞

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7741763B2 (en) 2006-08-29 2010-06-22 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
EP1895629A1 (en) 2006-08-29 2008-03-05 NGK Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
JP2010027540A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ
US8294347B2 (en) 2008-09-24 2012-10-23 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug having specific configuration of packing area
WO2010035717A1 (ja) 2008-09-24 2010-04-01 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP2010117348A (ja) * 2008-10-15 2010-05-27 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
CN102273031B (zh) * 2009-02-17 2013-11-27 日本特殊陶业株式会社 内燃机用火花塞
JP2010192184A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Ngk Spark Plug Co Ltd 内燃機関用スパークプラグ。
KR101290370B1 (ko) 2009-02-17 2013-07-26 니혼도꾸슈도교 가부시키가이샤 내연기관용 스파크 플러그
US8536771B2 (en) 2009-02-17 2013-09-17 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Surface for supporting a sheet packing in a spark plug
WO2010095376A1 (ja) * 2009-02-17 2010-08-26 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ
CN102859816A (zh) * 2010-04-02 2013-01-02 日本特殊陶业株式会社 火花塞
US8664843B2 (en) 2010-04-02 2014-03-04 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
WO2012039090A1 (ja) 2010-09-21 2012-03-29 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
US8624475B2 (en) 2010-09-21 2014-01-07 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
JP2015076174A (ja) * 2013-10-07 2015-04-20 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ
DE102013226667B4 (de) 2013-12-19 2018-03-01 Robert Bosch Gmbh Zündkerze mit Dichtung aus einem nichtleitenden Material
JP2020155347A (ja) * 2019-03-21 2020-09-24 株式会社デンソー スパークプラグ及びその製造方法
JP7205333B2 (ja) 2019-03-21 2023-01-17 株式会社デンソー スパークプラグ及びその製造方法
CN112864809A (zh) * 2019-11-12 2021-05-28 日本特殊陶业株式会社 火花塞
CN112864809B (zh) * 2019-11-12 2022-07-08 日本特殊陶业株式会社 火花塞
US10958044B1 (en) 2019-11-14 2021-03-23 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
CN112803241A (zh) * 2019-11-14 2021-05-14 日本特殊陶业株式会社 火花塞
JP2021082381A (ja) * 2019-11-14 2021-05-27 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP7022732B2 (ja) 2019-11-14 2022-02-18 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7477006B2 (en) Spark plug for internal combustion engine and method of manufacturing the same
US8188642B2 (en) Spark plug for internal combustion engine
KR101048551B1 (ko) 스파크 플러그용 밀봉부재 및 스파크 플러그
EP1641093B1 (en) Spark plug
JP5041561B2 (ja) スパークプラグ
JP5721859B2 (ja) スパークプラグ
EP2299551B1 (en) Spark plug
JP2005190762A (ja) スパークプラグおよびその製造方法
US8987981B2 (en) Spark plug
EP3131164A1 (en) Spark plug
JP6260040B2 (ja) 点火プラグ
EP2264844B1 (en) Spark plug for internal combustion engine
US9325156B2 (en) Spark plug
JP4965471B2 (ja) スパークプラグ
US7049734B2 (en) Structure of spark plug achieving high degree of air-tightness
US20080174223A1 (en) Spark plug
US8716924B2 (en) Spark plug having stress corrosion cracking resistance
JP5130333B2 (ja) スパークプラグ
US10218153B2 (en) Spark plug
JP2016154130A (ja) 点火プラグ
JP4546753B2 (ja) スパークプラグ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060703

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20080212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090519