JP5212467B2 - 光受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、差動位相偏移変調された光信号を受信する光受信機に関する。
本願は、2008年3月31日に、日本に出願された特願2008−093492号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、光を差動位相偏移変調方式によって変調して伝送する伝送システムが開発されている。差動位相偏移変調方式では、搬送波(光)における互いに1周期だけ前後する波の位相差に情報(ビット)を割り当てている。したがって、伝送された差動位相偏移変調方式による光信号を精度良く復調するためには、受信側で光信号を正確に1周期だけずらした上で復調を行う必要がある。復調の際に光信号の位相差を正確に1周期だけずらす技術として、例えば、特許文献1,2に開示されたものが知られている。
特開2005−080304号公報 特開2006−032514号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、光信号を光電変換して得られる電気信号に従って位相差を制御しているため、電気信号のロスが大きいという問題がある。
また、特許文献2に開示された技術においては、複雑な制御が要求されるという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロスが小さく且つ簡易な構成で差動位相偏移変調方式による光信号を精度良く復調することが可能な光受信機を提供することにある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、差動位相偏移変調された光信号を受信する光受信機であって、入力された前記光信号を2つに分岐し、該2つに分岐された光信号間に1ビット分の位相差を付与し、位相差付与後の2つの光信号を干渉させて2つの出力光を出力する干渉計と、前記干渉計の出力光の一方を反射させて前記干渉計へ戻す反射手段と、前記反射手段によって反射され、前記干渉計を前記入力光信号とは逆方向に通過して出力される戻り光を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された戻り光の強度に基づいて、前記干渉計が付与する前記位相差を調整する位相差制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記の光受信機において、前記位相差制御手段は、前記戻り光の平均強度が最大になるように前記位相差を調整することを特徴とする。
また、本発明は、上記の光受信機において、前記位相差制御手段は、前記戻り光の平均強度が最小になるように前記位相差を調整することを特徴とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、差動位相偏移変調された光信号を受信する光受信機であって、入力された前記光信号を2つに分岐する分岐手段と、前記分岐手段によって分岐された一方の光信号を2つに分岐し、該2つに分岐された光信号の一方第1の位相調整器により位相を付与するとともに該2つに分岐された光信号の他方に対して1ビット分の位相差を付与し、該2つに分岐された光信号の他方に位相を付与し、前記1ビット分の位相差が付与された光信号の一方と前記位相が付与された光信号の他方を干渉させて2つの出力光を出力する第1の干渉計と、前記第1の干渉計の出力光の一方を反射させて前記第1の干渉計へ戻す第1の反射手段と、前記第1の反射手段によって反射され、前記第1の干渉計を逆方向に通過して出力される戻り光を検出する第1の検出手段と、前記分岐手段によって分岐された他方の光信号を2つに分岐し、該2つに分岐された光信号の一方第2の位相調整器により位相を付与するとともに該2つに分岐された光信号の他方に対して1ビット分の位相差を付与し、該2つに分岐された光信号の他方に位相を付与し、前記1ビット分の位相差が付与された光信号の一方と前記位相が付与された光信号の他方を干渉させて2つの出力光を出力する第2の干渉計と、前記第2の干渉計の出力光の一方を反射させて前記第2の干渉計へ戻す第2の反射手段と、前記第2の反射手段によって反射され、前記第2の干渉計を逆方向に通過して出力される戻り光を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段によって検出された戻り光の強度に基づいて前記第1の干渉計において前記2つに分岐された光信号の一方に前記第1の位相調整器により付与する位相と、前記第2の検出手段によって検出された戻り光の強度に基づいて前記第2の干渉計において前記2つに分岐された光信号の一方に前記第2の位相調整器により付与する位調整する位相制御手段と、を備え、前記第1の干渉計において2つに分岐された光信号の他方に付与する位相と、前記第2の干渉計において2つに分岐された光信号の他方に付与する位相との相対的な位相差がπ/2であることを特徴とする光受信機である。
また、本発明は、上記の光受信機において、前記位相制御手段は、前記第1の検出手段によって検出された戻り光の平均強度が最大又は最小となるように前記第1の干渉計において前記2つに分岐された光信号の一方に前記第1の位相調整器により付与する位相を調整し、前記第2の検出手段によって検出された戻り光の平均強度が最大又は最小となるように、前記第2の干渉計において前記2つに分岐された光信号の一方に前記第2の位相調整器により付与する位相を調整することを特徴とする。
本発明によれば、ロスが小さく且つ簡易な構成で差動位相偏移変調方式による光信号を精度良く復調することが可能である。
本発明の一実施形態による光受信機(DPSKを用いる場合)の概略構成図である。 差動位相偏移変調(DPSK)について説明する図である。 図1の光受信機の受光部(PD)で受光される戻り光の強度を説明する図である。 本発明の一実施形態による光受信機(DQPSKを用いる場合)の概略構成図である。
符号の説明
100…光受信機(光受信部) 101…光サーキュレータ 102…マッハツェンダー干渉計 103…反射部 104〜106…受光部 107…制御部 108…分岐部 1021…第1光路 1022…第2光路 1023…位相調整部 1024…第1入出力部 1025…第2入出力部 1026…第3入出力部 1027…位相付与部 200…光受信機
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態による光受信機の概略構成図である。図1において、光受信機100は、光サーキュレータ101と、マッハツェンダー干渉計102と、反射部103と、受光部104〜106と、制御部107とを備えている。
光受信機100は、図示しない光送信機によって差動位相偏移変調されて伝送路を伝送されてきた光信号を受信するものである。差動位相偏移変調方式としては、DPSK(Differential Phase Shift Keying)やDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)等を用いることができるが、以下では、DPSK(図2)を用いる場合を説明する。
光送信機から送信された差動位相偏移変調(DPSK)された光信号は、光サーキュレータ101を介してマッハツェンダー干渉計102の第1入出力部1024へ入力される。第1入出力部1024へ入力された光信号は、マッハツェンダー干渉計102内において第1光路1021と第2光路1022へと分岐される。
ここで、第2光路1022は、該第2光路を伝搬する光が第1光路1021を伝搬する光に対してDPSK信号の1ビット分に相当する遅延量(位相差)を持つように、その光路の長さが第1光路1021の長さよりも長く設定されている。
第1光路1021を伝搬した光信号と第2光路1022を伝搬した光信号は、マッハツェンダー干渉計102内において再び合波されて干渉し、第2入出力部1025と第3入出力部1026から出力光として出力される。この2つの出力光は、それぞれ、受光部104,105によって受光されて電気信号に変換される。
ここで、差動位相偏移変調(DPSK)について図2を用いて説明する。DPSKは、あるビットとそのビットの1つ前のビットとが同一の場合に第1の位相「0」を割り当て、異なる場合に第2の位相「π」を割り当てる変調方式である。例えば、図2において、送信符号系列(送信するビット列)が「00110100010」のとき、第1のビット「0」と初期ビット(第1のビットの直前のビットとして予め決めた値)「0」とは同じビット値であるので、1番目の送信位相は「0」となる。なお、図2では、搬送波の2周期分(=1タイムスロット)が1つのビットに対応している。
同様に、第1のビット「0」と第2のビット「0」とは同じビット値であるので、2番目の送信位相は「0」となり、第2のビット「0」と第3のビット「1」とは異なるビット値であるので、3番目の送信位相は「π」となり、第3のビット「1」と第4のビット「1」とは同じビット値であるので、4番目の送信位相は「0」となる。
このようにして、差動位相偏移変調(DPSK)を行う光送信機からは、送信するビット列が「00110100010」であるとき、位相が「00π00ππππ00」と変調された光信号が送信されることになる。
この光信号を受信する光受信機100は、上記のとおり、光信号をマッハツェンダー干渉計102によって第1光路1021と第2光路1022へ分岐し、2つの光路を進む光に1ビット分の位相差を与えてから干渉させる。よって、第1光路1021を通過したあるタイムスロットの光と、第2光路1022を通過して1ビット分遅延した1つ前のタイムスロットの光とが、干渉し合うことになる。ここで、同一の位相の光が干渉した場合をビット「0」に復調し、異なる位相の光が干渉した場合をビット「1」に復調することとする。このとき、上記の位相「00π00ππππ00」で変調された光信号がマッハツェンダー干渉計102で干渉する結果、
第1光路1021を通過した光の位相:「00π00ππππ00」
第2光路1022を通過した光の位相:「 00π00ππππ00」
復調したビット: 「00110100010」
となり、光送信機から送信したビット列が得られる。
図1に戻り、光受信機100の説明を続ける。マッハツェンダー干渉計102の第2入出力部1025の後段(第2入出力部1025と受光部104との間)には、反射部103が設けられている。上記の2つの出力光のうち、第2入出力部1025から出力された出力光の一部(例えば全体の1〜5%)は、反射部103によって反射されて再び第2入出力部1025へ入力される。この再び第2入出力部1025へ入力された光は、マッハツェンダー干渉計102を逆向きに通過し、第1入出力部1024から戻り光として出力される。この戻り光は、光サーキュレータへ入力されて受光部106の側へ出力され、受光部106により受光されて電気信号へ変換される。
受光部106で得られた戻り光の強度を表す電気信号は、制御部107へ送られる。マッハツェンダー干渉計102の第2光路1022の途中の一部分には、第2光路1022を伝搬する光の位相を調整する位相調整部1023が設けられている。制御部107は、戻り光の強度を表す電気信号に基づいて、位相調整部1023における位相調整量を決定する。以下、制御部107による位相調整量の制御方法を、図3を用いて説明する。
図3は、受光部106で受光される戻り光の強度を説明する図である。戻り光の強度Pは、次式
P∝|(exp[jφ(t)]+exp[j{φ(t−T)+Δθ}])
∝{2cos(φ(t−T)−φ(t)−ωT+Δθ)+1}
で表される。ここで、搬送波の周波数をω、ビットレートを1/T、光受信機100へ入力される光信号の位相をφ(t)、マッハツェンダー干渉計102の位相調整部1023によって付与される位相調整量をΔθ、と表している。但し、φ(t)=0又はπであり、φ(t−T)−φ(t)は−π又は0又はπのいずれかの値をとる。
したがって、戻り光の強度Pは、図3において第1のピーク301及び第2のピーク302を持つ変調曲線P(x)={2cos(x−δ)+1}上のx=−π,0,πに対応する値P(−π),P(0),P(π)で表すことができる。ここで、Δθ−ωTをズレδと定義した。
ズレがδ=0であるとすると(図3(A))、光信号の位相がφ(t−T)−φ(t)=−π又はπの時は戻り光の強度は第2のピーク302に対応した値P1となり、光信号の位相がφ(t−T)−φ(t)=0の時は戻り光の強度は第1のピーク301に対応した値P2となる。つまり、光受信機100に入力される光信号の位相に応じて、受光部106で受光される戻り光の強度はP1かP2のいずれかとなり、図示した変調波形が得られる。ここで、光受信機100に入力される光信号の位相φ(t)が、平均として0とπとを同じ確率でとり得ると仮定すれば、戻り光の強度PがP1となる確率とP2となる確率は等しくなる。よって、受光部106で測定される戻り光の強度の時間平均は、Pave1=(P1+P2)/2となる。
一方、0<δ<π/2の場合(図3(B))、光信号の位相がφ(t−T)−φ(t)=−π又はπの時は戻り光の強度は第2のピーク302からズレδの分だけ外れた点304に対応した値P3(<P1)となり、光信号の位相がφ(t−T)−φ(t)=0の時は戻り光の強度は第1のピーク301からズレδの分だけ外れた点303に対応した値P4(<P2)となる。つまり、光受信機100に入力される光信号の位相に応じて、受光部106で受光される戻り光の強度はP3かP4のいずれかとなり、図示した変調波形が得られる。またδ=0の場合と同様の仮定をおけば、受光部106で測定される戻り光の強度の時間平均は、Pave2=(P3+P4)/2となる。
ここで、上記の説明及び図3から分かるようにPave1>Pave2であるので、ズレδが変化すると受光部106で測定される戻り光の強度Pの時間平均がズレδの変化に合わせて変化し、ズレδがゼロの時に戻り光の強度Pの時間平均が最大値Pave1をとることとなる。ズレδがゼロの状態が丁度、マッハツェンダー干渉計102の第1光路1021と第2光路1022に1ビット分の遅延量を与える状態に相当するので、制御部107は、受光部106で測定される戻り光の強度Pの時間平均が最大値となるように、位相調整部1023において付与する位相調整量Δθを制御する。この制御により、マッハツェンダー干渉計102の第1光路1021と第2光路1022において常に正確に1ビット分の遅延量が与えられることになるので、光受信機100は受信した差動位相偏移変調方式による光信号を精度良く復調することができる。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、マッハツェンダー干渉計102及び位相調整部1023は種々の構成を適用することが可能である。一例として、ニオブ酸リチウム(LiNbO)等の電気光学効果を有する材質の基板に光導波路を形成してマッハツェンダー干渉計102とし、基板の導波路近傍に電極を形成して位相調整部1023とし、電極から光導波路に電界を印加することにより電気光学効果を介して光導波路の屈折率を変化させて、光導波路を伝搬する光の位相を調整する構成とすることができる。また、石英基板に光導波路を形成してマッハツェンダー干渉計102とし、基板の導波路近傍に電極を形成して位相調整部1023とし、電極に電流を流して電極を発熱させることにより熱光学効果を介して光導波路の屈折率を変化させて、光導波路を伝搬する光の位相を調整する構成とすることができる。また、ミラーやビームスプリッタ等のバルクの光学素子を用いてマッハツェンダー干渉計102とし、液晶フィルタ等を位相調整部1023とした構成としてもよい。
また、反射部103は、ハーフミラーを用いる他、光ファイバコネクタ同士の接合部における反射を用いてもよい。
また、反射部103によって反射されてマッハツェンダー干渉計102を逆向きに通過し、第2光路1022の側から出力される戻り光を受光部106に受光させて、この戻り光の強度に基づいて、位相調整部1023における位相調整量を制御部107が制御する構成としてもよい。
また、上述の説明では、光受信機100に入力される光信号の位相φ(t)が、平均として0とπとを同じ確率でとり得ると仮定したが、実際の送信データや符号化方式(NRZ符号かRZ符号か等)によっては、この仮定が必ずしも正しくない場合がある。そのような場合には、制御部107は、受光部106で測定される戻り光の強度Pの時間平均が最大値から所定量だけずれた最適値となるように、位相調整部1023において付与する位相調整量Δθを制御するようにすればよい。なお、この最適値は、例えば、最良の伝送特性が得られるような強度Pの時間平均を予め測定しておくことで、決定することができる。特別な場合として、この最適値が強度Pの時間平均の最小値となることもある。
図4は、差動位相偏移変調方式としてDQPSKを用いる場合の光受信機の概略構成図である。図4において、光受信機200は、第1の光受信部100Aと、第2の光受信部100Bと、制御部107と、分岐部108とを備えている。第1の光受信部100Aは、図1の光受信機100と同様の光サーキュレータ101A、マッハツェンダー干渉計102A、反射部103A、及び受光部104A〜106Aを備えており、このうちマッハツェンダー干渉計102Aは、第1光路1021Aの途中に更に位相付与部1027Aを備えている。第2の光受信部100Bも同様の構成である。
光受信機200は、図示しない光送信機によって差動位相偏移変調(DQPSK)されて伝送路を伝送されてきた光信号を受信するものであり、光送信機から送信された光信号は、分岐部108によって分岐されて第1の光受信部100Aと第2の光受信部100Bへ入力される。
第1の光受信部100Aへ入力された光信号は、図1の光受信機100と同様に、光サーキュレータ101Aを介してマッハツェンダー干渉計102Aの第1入出力部1024Aへ入力され、更にマッハツェンダー干渉計102A内において第1光路1021Aと第2光路1022Aへと分岐される。第2光路1022Aは、図1の光受信機100と同様に、該第2光路を伝搬する光が第1光路1021Aを伝搬する光に対してDQPSK信号の1ビット分に相当する遅延量(位相差)を持つように、その光路の長さが第1光路1021Aの長さよりも長く設定されている。更に、図4の光受信機200では、位相付与部1027Aによって、第1光路1021Aを伝搬する光にπ/4の位相が付与される。
第1光路1021Aを伝搬し位相π/4を付与された光信号と、第2光路1022Aを伝搬し、この光信号に対して1ビット分の位相差を持つ光信号は、図1の光受信機100と同様に、マッハツェンダー干渉計102A内において再び合波されて干渉し、第2入出力部1025Aと第3入出力部1026Aから出力光として出力される。
第2入出力部1025Aから出力された出力光の一部は、図1の光受信機100と同様に、反射部103Aによって反射されて再び第2入出力部1025Aへ入力され、マッハツェンダー干渉計102Aを逆向きに通過し、第1入出力部1024Aから戻り光として出力される。この戻り光は、図1の光受信機100と同様に、光サーキュレータ101Aを介して受光部106Aにより受光され、電気信号へ変換される。受光部106Aで得られた戻り光の強度を表す電気信号は、制御部107へ送られる。
一方、第2の光受信部100Bでは、位相付与部1027Bによって、第1光路1021Bを伝搬する光に−π/4の位相が付与される。これにより、第1の光受信部100Aにおける光信号の位相と第2の光受信部100Bにおける光信号の位相は、相対的な位相差がπ/2となる。第2の光受信部100Bの位相付与部1027B以外の部分は、第1の光受信部100Aと同じである。
図4の光受信機200では、制御部107は、第1の光受信部100Aの受光部106Aで得られた戻り光の強度を表す電気信号と、第2の光受信部100Bの受光部106Bで得られた戻り光の強度を表す電気信号とに基づいて、第1の光受信部100Aの位相調整部1023Aにおける位相調整量、及び第2の光受信部100Bの位相調整部1023Bにおける位相調整量を決定する。
例えば、制御部107は、受光部106Aで測定される戻り光の強度PAの時間平均が最大値となるように、位相調整部1023Aにおいて付与する位相調整量を制御するとともに、受光部106Bで測定される戻り光の強度PBの時間平均が最大値となるように、位相調整部1023Bにおいて付与する位相調整量を制御する。この制御により、マッハツェンダー干渉計102Aの第1光路1021Aと第2光路1022A、及びマッハツェンダー干渉計102Bの第1光路1021Bと第2光路1022Bにおいて、常に正確に1ビット分の遅延量が与えられることになるので、光受信機200は受信した差動位相偏移変調(DQPSK)方式による光信号を精度良く復調することができる。なお、上述したように、各受光部106A,106Bで測定される戻り光の強度PA,PBの時間平均が、最大値から所定量だけずれた最適値となるように位相調整量を制御してもよく、特別な場合として、戻り光の強度PA,PBの時間平均が最小値となるように位相調整量を制御してもよい。
本発明の光受信機によれば、ロスが小さく且つ簡易な構成で差動位相偏移変調方式による光信号を精度良く復調することが可能であるため、産業上極めて有用である。

Claims (5)

  1. 差動位相偏移変調された光信号を受信する光受信機であって、
    入力された前記光信号を2つに分岐し、該2つに分岐された光信号間に1ビット分の位相差を付与し、位相差付与後の2つの光信号を干渉させて2つの出力光を出力する干渉計と、
    前記干渉計の出力光の一方を反射させて前記干渉計へ戻す反射手段と、
    前記反射手段によって反射され、前記干渉計を前記入力光信号とは逆方向に通過して出力される戻り光を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された戻り光の強度に基づいて、前記干渉計が付与する前記位相差を調整する位相差制御手段と、
    を備えることを特徴とする光受信機。
  2. 前記位相差制御手段は、前記戻り光の平均強度が最大になるように前記位相差を調整することを特徴とする請求項1に記載の光受信機。
  3. 前記位相差制御手段は、前記戻り光の平均強度が最小になるように前記位相差を調整することを特徴とする請求項1に記載の光受信機。
  4. 差動位相偏移変調された光信号を受信する光受信機であって、
    入力された前記光信号を2つに分岐する分岐手段と
    記分岐手段によって分岐された一方の光信号を2つに分岐し、該2つに分岐された光信号の一方第1の位相調整器により位相を付与するとともに該2つに分岐された光信号の他方に対して1ビット分の位相差を付与し、該2つに分岐された光信号の他方に位相を付与し、前記1ビット分の位相差が付与された光信号の一方と前記位相が付与された光信号の他方を干渉させて2つの出力光を出力する第1の干渉計と、
    前記第1の干渉計の出力光の一方を反射させて前記第1の干渉計へ戻す第1の反射手段と、
    前記第1の反射手段によって反射され、前記第1の干渉計を逆方向に通過して出力される戻り光を検出する第1の検出手段と、
    前記分岐手段によって分岐された他方の光信号を2つに分岐し、該2つに分岐された光信号の一方第2の位相調整器により位相を付与するとともに該2つに分岐された光信号の他方に対して1ビット分の位相差を付与し、該2つに分岐された光信号の他方に位相を付与し、前記1ビット分の位相差が付与された光信号の一方と前記位相が付与された光信号の他方を干渉させて2つの出力光を出力する第2の干渉計と、
    前記第2の干渉計の出力光の一方を反射させて前記第2の干渉計へ戻す第2の反射手段と、
    前記第2の反射手段によって反射され、前記第2の干渉計を逆方向に通過して出力される戻り光を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段によって検出された戻り光の強度に基づいて前記第1の干渉計において前記2つに分岐された光信号の一方に前記第1の位相調整器により付与する位相と、前記第2の検出手段によって検出された戻り光の強度に基づいて前記第2の干渉計において前記2つに分岐された光信号の一方に前記第2の位相調整器により付与する位相を調整する位相制御手段と、を備え、
    前記第1の干渉計において2つに分岐された光信号の他方に付与する位相と、前記第2の干渉計において2つに分岐された光信号の他方に付与する位相との相対的な位相差がπ/2であることを特徴とする光受信機。
  5. 前記位相制御手段は、前記第1の検出手段によって検出された戻り光の平均強度が最大又は最小となるように前記第1の干渉計において前記2つに分岐された光信号の一方に前記第1の位相調整器により付与する位相を調整し、前記第2の検出手段によって検出された戻り光の平均強度が最大又は最小となるように、前記第2の干渉計において前記2つに分岐された光信号の一方に前記第2の位相調整器により付与する位相を調整することを特徴とする請求項4に記載の光受信機。
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