JP5210604B2 - 蒸発器及び冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸発器及び冷却装置に関するものである。
従来、冷水や氷を生成する冷凍機又は製氷機等の各種冷却装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような冷却装置では、圧縮機を介して蒸発器と凝縮器が繋がっている。蒸発器内では、冷媒としての水が滴状又は霧状に生成されている。そして、圧縮機の吸引作用によって蒸発器内が減圧され、前記滴状又は霧状の冷媒の一部が蒸発する。このときの蒸発熱によって冷媒の冷却が行われる。蒸発した冷媒蒸気は、圧縮機によって吸い出されて圧縮される。そして、この圧縮された冷媒蒸気は凝縮器に送られるとともにその凝縮器で復水される。
図11には、上記のような従来の冷却装置に適用される蒸発器の一例が示されている。この蒸発器では、筐体102の側壁部102aに圧縮機の吸入部へ繋がる吸出し口102bが設けられている。そして、筐体102内では、吸出し口102bから離間した位置で上部から冷媒をシャワー状に降らせるとともに、途中に設けられた網目材104を通してその冷媒のシャワーを滴状にする。筐体102内には、冷媒を降らせる空間と前記吸出し口102bに連通する空間との間を隔てるようにフィルタ106が垂直に立てられている。このフィルタ106は、冷媒蒸気は透過させる一方、滴状又は霧状の冷媒は捕獲して下方へ流す。これにより、前記圧縮機による吸引に応じて、冷媒蒸気のみがフィルタ106を透過して吸出し口102bから吸い出されるようになっている。
特表2003−534519号公報
上記した従来の蒸発器では、フィルタ106に捕獲された冷媒がそのフィルタ106の前記吸出し口102bに臨む表面を伝って流れ落ちたり、その流れ落ちた冷媒が跳ね返って飛沫が生じる場合がある。この場合には、前記フィルタ106の表面を流れ落ちる冷媒の液滴や、前記冷媒の飛沫が圧縮機の吸引力により吸出し口102bから吸い出される場合がある。このように吸い出された液滴または飛沫は圧縮機の動翼に衝突し、動翼を傷める要因となる。これにより、圧縮機の寿命が短くなるという問題が生じる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、圧縮機の長寿命化を図ることである。
上記目的を達成するために、本発明による蒸発器は、圧縮機の吸入部に接続可能な吸出し口を有する筐体を備え、前記吸出し口を通じての前記圧縮機の吸引作用により前記筐体内の滴状又は霧状の作動液の少なくとも一部を蒸発させる蒸発器であって、前記筐体内には、前記滴状又は霧状の作動液を生成する第1空間と、前記吸出し口に連通し、前記滴状又は霧状の作動液を生成しない第2空間とが設けられ、前記蒸発器は、前記筐体内において、前記第1空間と前記第2空間とを隔てるとともに、上部に向かうに従って前記吸出し口から遠ざかるように傾斜した姿勢で設置され、前記滴状又は霧状の作動液から蒸発した蒸気を透過させる一方、前記滴状又は霧状の作動液を捕獲するフィルタを備えている。
この蒸発器では、筐体内において滴状又は霧状の作動液を生成する第1空間と吸出し口に連通する第2空間とを隔てるフィルタが上部に向かうに従って吸出し口から遠ざかるように傾斜している。このため、フィルタで捕獲された作動液は全てそのフィルタの前記吸出し口に臨む面よりも前記第1空間側に落下する。これにより、フィルタから前記吸出し口に連通する第2空間に作動液の液滴が落下したり、その液滴の落下によって飛沫が生じるのを防ぐことができるので、そのような液滴や飛沫が吸出し口から圧縮機の吸入部へ吸い出されるのを防ぐことができる。その結果、圧縮機の動翼が前記液滴や飛沫の衝突により損傷するのを防ぐことができるので、圧縮機の長寿命化を図ることができる。
また、本発明による蒸発器は、圧縮機の吸入部に接続可能な吸出し口を有する筐体を備え、前記吸出し口を通じての前記圧縮機の吸引作用により前記筐体内の滴状又は霧状の作動液の少なくとも一部を蒸発させる蒸発器であって、前記筐体内には、前記滴状又は霧状の作動液を生成する第1空間と、前記吸出し口に連通し、前記滴状又は霧状の作動液を生成しない第2空間とが設けられ、前記蒸発器は、前記筐体内において、前記第1空間と前記第2空間とを隔てるように設置され、前記滴状又は霧状の作動液から蒸発した蒸気を透過させる一方、前記滴状又は霧状の作動液を捕獲するフィルタを備えている。そして、前記フィルタは鉛直方向に並ぶ複数のフィルタ部材に分割されているとともに、当該各フィルタ部材は上部に向かうに従って前記吸出し口から遠ざかるように傾斜した姿勢で配置されている。
この蒸発器では、滴状又は霧状の作動液を生成する第1空間と吸出し口に連通する第2空間とを隔てるフィルタを構成する各フィルタ部材が上部に向かうに従って筐体の吸出し口から遠ざかるように傾斜している。このため、各フィルタ部材で捕獲された作動液は全てそのフィルタ部材の前記吸出し口に臨む面よりも前記第1空間側に落下する。これにより、フィルタから前記吸出し口に連通する第2空間に作動液の液滴が落下したり、その液滴の落下によって飛沫が生じるのを防ぐことができるので、そのような液滴や飛沫が吸出し口から圧縮機の吸入部へ吸い出されるのを防ぐことができる。その結果、圧縮機の動翼が前記液滴や飛沫の衝突により損傷するのを防ぐことができるので、圧縮機の長寿命化を図ることができる。また、この蒸発器では、フィルタが鉛直方向に並ぶ複数のフィルタ部材に分割されているとともに、各フィルタ部材がそれぞれ上記のように傾斜配置されているので、分割されていない1つのフィルタが前記各フィルタ部材と同じ角度で傾斜配置される場合に比べて、フィルタ全体が水平方向に占める面積を低減することができる。これにより、蒸発器の水平方向における大型化を抑制することができる。
上記フィルタが複数のフィルタ部材に分割された蒸発器において、鉛直方向に隣り合う2つの前記フィルタ部材間に設けられ、その上側のフィルタ部材によって捕獲されて下方に流れる前記作動液を受け止める受板部と、前記上側のフィルタ部材よりも前記吸出し口側の位置で前記受板部に立設される立設部とを備えているのが好ましい。このように構成すれば、フィルタ部材で捕獲されて下方に流れる作動液を受板部で受け止めるとともに、その受け止められた作動液が吸出し口へ向かって飛散したり、前記第2空間に落下するのを立設部によって阻止することができる。これにより、受板部で受け止められた作動液は、受板部の前記第1空間側の端部からあふれて落下する。そして、この第1空間に落下した作動液は、圧縮機で吸引されてもフィルタ部材で遮られて吸出し口から吸い出されることはない。このため、フィルタ部材で捕獲されて下方に流れる作動液が吸い出されて衝突することに起因する圧縮機の動翼の損傷を防ぐことができる。
この場合において、前記受板部は、前記第2空間から前記第1空間へ向かって下がるように傾斜した姿勢で配置されているのが好ましい。このように構成すれば、フィルタ部材で捕獲されて下方に流れる作動液を受板部で受け止めるとともに、その作動液を前記第1空間に流すことができる。このため、この構成では、フィルタ部材で捕獲されて下方に流れる作動液が圧縮機によって吸い出されるのをより確実に防ぐことができる。
上記フィルタが複数のフィルタ部材に分割された蒸発器において、鉛直方向に隣り合う2つの前記フィルタ部材間に設けられ、その上側のフィルタ部材によって捕獲されて下方に流れる前記作動液を受け止める受板部を備え、前記受板部は、前記第2空間から前記第1空間へ向かって下がるように傾斜した姿勢で配置されているのが好ましい。このように構成すれば、フィルタ部材で捕獲されて下方に流れる作動液を受板部で受け止めるとともに、その作動液を前記第1空間に流すことができる。このため、この構成では、フィルタ部材で捕獲されて下方に流れる作動液が圧縮機によって吸い出されるのをより確実に防ぐことができる。
上記受板部を含む構成において、前記受板部は、第1端部と、この第1端部よりも前記吸出し口に近い第2端部とを有し、前記受板部は、前記第2端部から前記第1端部に向かうに従って下がるように傾斜した姿勢で配置されているのが好ましい。このように構成すれば、前記受板部で受け止められた作動液を吸出し口から遠い方の端部である第1端部から落下させることができる。すなわち、受板部から作動液が落下する位置を吸出し口から遠ざけることができるので、吸出し口から近い位置で受板部から作動液が落下する場合に比べて、受板部から落下する作動液が圧縮機によって吸い出されるのをより確実に防ぐことができる。
本発明による冷却装置は、上記いずれかの蒸発器を備えた冷却装置であって、前記滴状又は霧状の作動液の少なくとも一部が蒸発する際の蒸発熱を利用して冷却を行う。
この冷却装置では、上記いずれかの蒸発器を備えているので、圧縮機の長寿命化を図ることができるという上記蒸発器と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、圧縮機の長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による冷却装置の流体回路図である。まず、図1を参照して、第1実施形態による冷却装置の全体構成について説明する。
この第1実施形態による冷却装置は、空調機に接続して使用されるものであり、その空調機での熱交換により昇温した冷水を冷却して再び空調機に供給するものである。そして、この冷却装置は、第1冷水ヘッダ2と、第2冷水ヘッダ4と、冷却装置本体6と、冷却塔8と、第1ポンプ10と、第2ポンプ12とを備えている。
前記第1冷水ヘッダ2は、図略の他の冷却装置から送られる冷水と前記冷却装置本体6から送られる冷水とを受けて、その冷水を図略の各空調機へ供給する。なお、この冷水は、本発明における作動液に対応するものである。
前記第2冷水ヘッダ4は、図略の各空調機から戻ってくる冷水を受けて、その冷水を図略の他の冷却装置と前記冷却装置本体6とに供給する。
前記冷却装置本体6は、前記各空調機から戻ってきた冷水を冷却して再び前記各空調機へ供給する機能を有する。この冷却装置本体6は、蒸発器14と、圧縮機16と、凝縮器18とを有している。
前記蒸発器14には、前記第2冷水ヘッダ4から送られる冷水が導入される。この蒸発器14は、後述するように冷水の一部を蒸発させてその蒸発熱により冷水を冷却する。すなわち、冷水は、冷媒の役割も担っている。そして、蒸発器14には、前記第1ポンプ10が接続されており、この第1ポンプ10の駆動によって冷却後の冷水が蒸発器14から前記第1冷水ヘッダ2に供給される。
前記圧縮機16は、前記蒸発器14と前記凝縮器18との間に接続されている。具体的には、圧縮機16の吸入部に蒸発器14が接続されている一方、圧縮機16の吐出部に凝縮器18が接続されている。圧縮機16は、図略の動翼及び静翼を有しており、その動翼の駆動によって前記蒸発器14で蒸発した冷媒蒸気を吸引する。そして、圧縮機16は、吸引した冷媒蒸気を圧縮して前記凝縮器18へ送る。
前記凝縮器18は、前記圧縮機16から送られた冷媒蒸気を冷却水で冷却することによって復水させる。この凝縮器18は直接熱交換式の熱交換器であり、凝縮器18内に導入された前記冷媒蒸気が冷却水に凝縮して復水するようになっている。この凝縮器18と、前記第2ポンプ12と、前記冷却塔8との間を冷却水が循環する。すなわち、凝縮器18で前記冷媒蒸気を復水させることによって昇温した冷却水が第2ポンプ12の駆動により凝縮器18から冷却塔8に送られる。冷却塔8は、送られてきた冷却水を冷却して低温に戻し、凝縮器18へ供給する。そして、凝縮器18は、冷却塔8から戻ってきた冷却水により前記冷媒蒸気を復水させる。これらの一連の過程が凝縮器18、第2ポンプ12及び冷却塔8の間で繰り返し行われる。
図2は、図1に示した冷却装置に適用する第1実施形態による蒸発器14の側面図である。図3は、図2に示した蒸発器14のIII−III線に沿った横断面図である。図4は、図3中のIV−IV線に沿った蒸発器14の縦断面図である。図5は、図2に示した蒸発器14内におけるフィルタ30の設置状態を示した図である。次に、図2〜図5を参照して、第1実施形態による蒸発器14の詳細な構成について説明する。
この第1実施形態による蒸発器14は、上記したように冷水の一部を蒸発させてその蒸発熱により冷水を冷却するものであり、この冷水は冷媒の役割も担っている。蒸発器14は、図2に示すように、筐体22を有している。筐体22は、鉛直方向に延びる軸心を有する円筒状の側壁部22aと、側壁部22aの上端の開口を塞ぐ天壁部22bと、側壁部22aの下端の開口を塞ぐ底壁部22cとによって構成されている。
前記側壁部22aには、円形の吸出し口22dが設けられている。この吸出し口22dは、前記圧縮機16(図1参照)の吸入部に接続される。そして、吸出し口22dを通じて筐体22内から冷媒蒸気が圧縮機16の吸入部に吸い出される。また、吸出し口22dを通じての圧縮機16の吸引作用によって筐体22内は減圧される。
前記天壁部22bには、導入口22eが設けられている。この導入口22eは、前記第2冷水ヘッダ4(図1参照)と繋がっている。これにより、導入口22eを通じて、前記各空調機から戻ってきた冷水が筐体22内に導入される。
前記底壁部22cには、排出口22fが設けられている。この排出口22fは、前記第1ポンプ10(図1参照)に繋がっている。これにより、筐体22内で冷却された冷水が排出口22fを通じて排出されるとともに、第1ポンプ10により第1冷水ヘッダ2へ送られる。
前記筐体22内には、図4に示すように、天板24と、底板26と、補強材28と、フィルタ30,30と、多孔板32,32と、網目材34,34とが設けられている。
前記天板24は、筐体22内の上部の空間を仕切っている。これにより、前記導入口22eを通じて導入された冷水が一時的に貯留される第1貯留空間S1が構成されている。具体的には、天板24は、筐体22内の上部において天壁部22bとの間に所定の間隙を隔てて水平に配設されている。この天板24の上面と天壁部22bの下面との間に前記第1貯留空間S1が構成されている。天板24のうち後述する一対の生成空間S3,S3に対応する部分には、上下に貫通する多数の貫通孔が設けられている。この貫通孔を通じて前記第1貯留空間S1内の冷水がシャワー状に落下する。
前記底板26は、筐体22内の下部の空間を部分的に上下に仕切っている。これにより、前記第1貯留空間S1から落下するとともに冷却された冷水が一時的に貯留される第2貯留空間S2が構成されている。具体的には、底板26は、筐体22内の下部において底壁部22cとの間に所定の間隙を隔てて水平に配設されている。この底板26の下面と底壁部22cの上面との間に前記第2貯留空間S2が構成されている。底板26は、略扇状に形成されており、その両側に前記第1貯留空間S1から落下する冷水が通る領域を残して他の領域を遮蔽するように筐体22内に設けられている。すなわち、底板26で遮られていない両側の空間を通って前記冷水が第2貯留空間S2内に落下するようになっている。
前記補強材28は、筐体22の軸心に対応する位置に鉛直方向に延びるように設置されている。この補強材28は、前記天板24及び前記底板26と結合しており、これら天板24及び底板26を補強している。
前記一対のフィルタ30,30は、前記天板24と前記底板26との間に設けられており、滴状又は霧状の冷媒(冷水)を生成する生成空間S3と、吸出し口22dに連通する連通空間S4とを隔てている。すなわち、前記生成空間S3は、各フィルタ30と筐体22の側壁部22aの内面との間に構成されている一方、前記連通空間S4は、両フィルタ30,30間に構成されている。この生成空間S3は、本発明の第1空間に対応するものである。また、連通空間S4は、本発明の第2空間に対応するものである。そして、フィルタ30は、前記生成空間S3で生成された滴状又は霧状の冷媒(冷水)から蒸発する蒸気を透過させる一方、滴状又は霧状の冷媒(冷水)は捕獲して透過させない。
具体的には、フィルタ30は、網目状の繊維が重なってマット状に形成された材料等からなる。このフィルタ30は、底板26の上面に立てて載置されているとともに、フィルタ30の上端部は天板24の下面に当接している。両フィルタ30,30は、吸出し口22dの軸心を中心として左右両側に対照的に配置されている。そして、各フィルタ30は、その幅方向における第1端部30a(図3参照)から吸出し口22dまでの距離が第2端部30b(図3参照)から吸出し口22dまでの距離よりも大きくなるように吸出し口22dの軸心に対して斜めに配置されている。
各生成空間S3には、前記多孔板32及び前記網目材34がそれぞれ設けられている。前記多孔板32は、天板24の下方に間隔をあけて水平に配置されている。前記網目材34は、前記多孔板32の下方に間隔をあけて水平に配置されている。多孔板3の貫通孔を通じて落下した冷媒(冷水)は、網目材34の網目を通じてさらに細かい滴状となって落下する。この際、冷媒(冷水)は、より細かい霧状となる場合もある。そして、筐体22内が圧縮機16の吸引作用によって減圧されることにより、生成空間S3内の滴状又は霧状の冷水の一部が蒸発する。この蒸発により生じた冷媒蒸気が生成空間S3からフィルタ30を透過して連通空間S4に吸い出されるとともに、吸出し口22dを通じて圧縮機16の吸入部に吸い出されるようになっている。
そして、この第1実施形態では、図4及び図5に示すようにフィルタ30は上部に向かうに従って吸出し口22dから遠ざかるように傾斜した姿勢で配置されている。すなわち、フィルタ30は、鉛直に立った状態からその上端部が生成空間S3を囲む筐体22の側壁部22aに近づく方向に所定角度だけ倒れた姿勢で設置されている。
次に、第1実施形態の蒸発器14において冷水を冷却する際の動作について説明する。
前記空調機における熱交換により昇温し、蒸発器14に戻ってきた冷水が筐体22の導入口22eから第1貯留空間S1に導入される。この導入された冷水は、第1貯留空間S1内に貯留されつつ、天板24の貫通孔を通じて両生成空間S3,S3にシャワー状に落下する。このシャワー状に落下した冷水は、網目材34の網目を通ってさらに細かい滴状となって落下する。この際、冷水は、滴状よりも細かい霧状となる場合もある。
そして、筐体22内は、吸出し口22dを通じての圧縮機16の吸引作用によって減圧される。これにより、前記滴状又は霧状の冷水の一部が蒸発して冷媒蒸気となる。このときの蒸発熱によって冷水が冷却される。生成空間S3で生じた冷媒蒸気は、圧縮機16の吸引作用によりフィルタ30を透過するとともに吸出し口22dを通じて吸い出される。その一方で、生成空間S3内の滴状又は霧状の冷水の一部も吸出し口22dへ向かって吸引されるが、フィルタ30がこのような滴状又は霧状の冷水は捕獲して透過させないので、圧縮機16の吸入部へ滴状又は霧状の冷水が吸い出されることはない。
フィルタ30で捕獲された冷水の粒子は、複数のものがまとまって大きくなり、重力によって下方に流れる。この際、フィルタ30が上部に向かうに連れて吸出し口22dから遠ざかるように傾斜していることに起因して、図5に示すようにフィルタ30によって捕獲された冷水は全てそのフィルタ30の連通空間S4に臨む面30aよりも生成空間S3側に落下する。具体的には、フィルタ30に捕獲された冷水はそのほとんどが下方に流れてフィルタ30の生成空間S3に臨む面30bから生成空間S3内に落下する。ただし、フィルタ30の下部で捕獲された冷水は、下方に流れても前記生成空間S3に臨む面30bに到達せず、フィルタ30の下端面を透過して流れ落ちる。
そして、生成空間S3内を落下した前記滴状又は霧状の冷水及びフィルタ30によって捕獲されて下方に流れた冷水は、第2貯留空間S2に流入する。第2貯留空間S2では、流入した冷水が貯留されるとともに、その冷水が排出口22fを通じて外部に排出される。そして、この冷水は、第1ポンプ10により第1冷水ヘッダ2に送られた後、第1冷水ヘッダ2から各空調機へ供給される。以上のようにして、蒸発器14における冷水の冷却動作が行われる。
以上説明したように、第1実施形態では、筐体22内において滴状又は霧状の冷水を生成する生成空間S3と吸出し口22dに連通する連通空間S4とを隔てるフィルタ30が上部に向かうに従って吸出し口22dから遠ざかるように傾斜している。このため、フィルタ30で捕獲された冷水は全てそのフィルタ30の吸出し口22dに臨む面30aよりも生成空間S3側に落下する。これにより、フィルタ30から連通空間S4に冷水の液滴が落下したり、その液滴の落下によって飛沫が生じるのを防ぐことができるので、そのような液滴や飛沫が吸出し口22dから圧縮機16の吸入部へ吸い出されるのを防ぐことができる。その結果、圧縮機16の動翼が前記液滴や飛沫の衝突により損傷するのを防ぐことができるので、圧縮機の長寿命化を図ることができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態による蒸発器14の縦断面図である。図7は、図6に示した蒸発器14内におけるフィルタ40の設置状態を示した図である。次に、図6及び図7を参照して、本発明の第2実施形態による蒸発器14の構成について説明する。
この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、筐体22内に設置された各フィルタ40が複数に分割されている。具体的には、図6及び図7に示すように、フィルタ40は、鉛直方向に並ぶ複数(本実施形態では3つ)のフィルタ部材41に分割されている。各フィルタ部材41は、上部に向かうに従って吸出し口22dから遠ざかるように略等しい角度で傾斜した姿勢で配置されている。すなわち、各フィルタ部材41は、鉛直に立った状態からその上端部が生成空間S3を囲む筐体22の側壁部22aに近づく方向に所定角度だけ倒れた姿勢で設置されている。各フィルタ部材41は、その上端部において連通空間S4に臨む角部の位置と、下端部において生成空間S3に臨む角部の位置とが水平方向においてほぼ一致するような角度で傾斜している。そして、フィルタ部材41の下端部において生成空間S3に臨む角部の水平方向の位置と、そのフィルタ部材41の下に位置する他のフィルタ部材41の上端部において連通空間S4に臨む角部の水平方向の位置とが略一致するように各フィルタ部材41が上下に配置されている。なお、各フィルタ部材41は、それぞれ、上記の所定角度よりも大きく生成空間S3側へ倒れた姿勢で設置されていてもよい。この場合には、フィルタ部材41の下端部において生成空間S3に臨む角部の水平方向の位置と、そのフィルタ部材41の下に位置する他のフィルタ部材41の上端部において連通空間S4に臨む角部の水平方向の位置との間に間隔があいていてもよい。
鉛直方向に隣り合うフィルタ部材41,41間には、冷水受部42が設けられている。この冷水受部42は、フィルタ部材41で捕獲されて下方に流れる冷水を受け止めるとともに生成空間S3へ流すものである。冷水受部42は、受板部42aと立設部42bとを有している。
前記受板部42aは、フィルタ部材41で捕獲されて下方に流れる冷水を受け止める部分である。この受板部42aは、水平に配置された平板からなり、フィルタ部材41の幅方向に延びている。受板部42aは、所定のフィルタ部材41の下端面とその所定のフィルタ部材41の下に位置する他のフィルタ部材41の上端面との間に配置されている。そして、受板部42aは、その上面で所定のフィルタ部材41の下端面全体を覆うとともに、下面で前記所定のフィルタ部材41の下に位置する他のフィルタ部材41の上端面全体を覆っている。ただし、最も下に位置する冷水受部42の受板部42aは、その上に載置されたフィルタ部材41の下端面のみを覆っている。
前記立設部42bは、前記受板部42aで受け止められた冷水が吸出し口22dに向かって飛散することと、前記受板部42aで受け止められた冷水がその受板部42aの端部から連通空間S4に落下することを阻止する。この立設部42bは、受板部42a上のフィルタ部材41よりも連通空間S4側(吸出し口22d側)の位置で受板部42aに立設されている。具体的には、立設部42bは、受板部42aの連通空間S4側の端部に立設されている。立設部42bは、受板部42aの長手方向に延びており、その受板部42aの長手方向の全範囲に亘って設けられている。
第2実施形態による蒸発器14の上記以外の構成は、上記第1実施形態による蒸発器14の構成と同様である。
次に、第2実施形態の蒸発器14において冷水を冷却する際の動作について説明する。
この第2実施形態の蒸発器14において冷水が冷却される際には、生成空間S3で生じた滴状又は霧状の冷水の一部が各フィルタ部材41で捕獲される。そして、各フィルタ部材41が上部に向かうに連れて吸出し口22dから遠ざかるように傾斜していることに起因して、各フィルタ部材41に捕獲された冷水は、図7に示すように全て各フィルタ部材41の連通空間S4に臨む面41aよりも生成空間S3側に落下する。
そして、上記のように落下した冷水は、冷水受部42の受板部42aによって受け止められる。この受け止められた冷水は、圧縮機16の吸引作用により吸出し口22dに向かって飛散したり、連通空間S4内に落下することが立設部42bによって阻止される。受板部42a上にある程度冷水が溜まると、その冷水は受板部42aの生成空間S3側の端部からあふれて生成空間S3内に落下する。
第2実施形態による蒸発器14において冷水を冷却する際の上記以外の動作は、上記第1実施形態による蒸発器14の動作と同様である。
以上説明したように、第2実施形態では、フィルタ40を構成する各フィルタ部材41が上部に向かうに従って吸出し口22dから遠ざかるように傾斜している。このため、各フィルタ部材41で捕獲された冷水は全てそのフィルタ部材41の吸出し口22dに臨む面41aよりも生成空間S3側に落下する。これにより、フィルタ40から連通空間S4に冷水の液滴が落下したり、その液滴の落下によって飛沫が生じるのを防ぐことができるので、そのような液滴や飛沫が吸出し口22dから圧縮機16の吸入部へ吸い出されるのを防ぐことができる。その結果、圧縮機16の動翼が前記液滴や飛沫の衝突により損傷するのを防ぐことができるので、圧縮機の長寿命化を図ることができる。
また、第2実施形態では、フィルタ40が鉛直方向に並ぶ複数のフィルタ部材41に分割されているとともに、各フィルタ部材41がそれぞれ上記のように傾斜配置されているので、分割されていない1つのフィルタが前記各フィルタ部材41と同じ角度で傾斜配置される場合に比べて、フィルタ40全体が水平方向に占める面積を低減することができる。これにより、蒸発器14の水平方向における大型化を抑制することができる。換言すると、この第2実施形態では、各フィルタ部材41を上記第1実施形態のフィルタ30よりも大きく傾けることが可能である。このため、フィルタ40で捕獲された冷水をより連通空間S4へ流れにくくすることができる。
また、第2実施形態では、各フィルタ部材41により捕獲されて下方に流れる冷水を受け止める受板部42aと、その受板部42a上に設置されたフィルタ部材41よりも吸出し口22d側(連通空間S4側)の位置で受板部42aに立設された立設部42bとを有する冷水受部42が設けられている。このため、フィルタ部材41で捕獲されて下方に流れる冷水を受板部42aで受け止めるとともに、その受け止められた冷水が吸出し口22dへ向かって飛散したり、連通空間S4に落下するのを立設部42bによって阻止することができる。これにより、受板部42aで受け止められた冷水は、受板部42aの生成空間S3側の端部からあふれて生成空間S3内に落下する。この生成空間S3に落下した冷水は、圧縮機16で吸引されてもフィルタ部材41で遮られて吸出し口22dから吸い出されることはない。このため、フィルタ部材41で捕獲されて下方に流れる冷水が吸い出されて衝突することに起因する圧縮機16の動翼の損傷を防ぐことができる。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態による蒸発器14内におけるフィルタ50の設置状態を示した図である。次に、図8を参照して、本発明の第3実施形態による蒸発器14の構成について説明する。
この第3実施形態では、上記第2実施形態と異なり、冷水受部52の受板部52aがその幅方向(冷水から蒸発した冷媒蒸気の流通方向)において連通空間S4から生成空間S3へ向かって下がるように傾斜した姿勢で配置されている。具体的には、フィルタ50が鉛直方向に並ぶ複数(本実施形態では3つ)のフィルタ部材51に分割されている。各フィルタ部材51の上端面及び下端面は、連通空間S4から生成空間S3に向かって下がるように傾斜している。そして、冷水受部52の受板部52aもその幅方向において、連通空間S4から生成空間S3に向かって下がるように傾斜している。すなわち、各フィルタ部材51の上端面及び下端面と受板部52aは、連通空間S4側が高く、生成空間S3側が低くなるように配置されている。これにより、フィルタ部材51で捕獲されて下方に流れる冷水は、受板部52aで受け止められるとともに、受板部52aの傾斜に沿って流れて生成空間S3に落下する。
また、立設部52bが、受板部52aの連通空間S4側(吸出し口22d側)の端部に立設されている。この立設部52bは、上記第2実施形態による立設部42bと同様の機能を有するものである。
第3実施形態による蒸発器14の上記以外の構成及び動作は、上記第2実施形態による蒸発器14の構成及び動作と同様である。
以上説明したように、第3実施形態では、受板部52aが連通空間S4から生成空間S3へ向かって下がるように傾斜した姿勢で配置されているので、フィルタ部材51で捕獲されて下方に流れる冷水を受板部52aで受け止めるとともに、その冷水を生成空間S3に流すことができる。このため、フィルタ部材51で捕獲されて下方に流れる冷水が圧縮機16によって吸い出されるのをより確実に防ぐことができる。
第3実施形態による上記以外の効果は、上記第2実施形態による効果と同様である。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態による蒸発器14内におけるフィルタ60を生成空間S3から連通空間S4に向かって見た正面図である。次に、図9を参照して、本発明の第4実施形態による蒸発器14の構成について説明する。
この第4実施形態では、上記第2実施形態と異なり、受板部62aが長手方向において傾斜した姿勢で配置されている。具体的には、この第4実施形態によるフィルタ60は、鉛直方向に並ぶ複数のフィルタ部材61に分割されている。各フィルタ部材61は、幅方向における一方端部である第1端部61aと、幅方向における他方端部である第2端部61bとを有している。そして、各フィルタ部材61は、第2端部61bが第1端部61aよりも吸出し口22dに近くなるように吸出し口22dの軸心に対して斜めに配置されている。冷水受部62の受板部62aは、長手方向における一方端部である第1端部63aと、長手方向における他方端部である第2端部63bとを有している。そして、受板部62aは、第2端部63bが第1端部63aよりも吸出し口22dに近くなるように吸出し口22dの軸心に対して斜めに配置されている。
各フィルタ部材61の上端面及び下端面は、前記第2端部61bから前記第1端部61aに向かうに従って下がるように傾斜している。ただし、最も上部に位置するフィルタ部材61cの上端面61dは水平に配置されている。そして、受板部62aは、第2端部63bから第1端部63aに向かうに従って下がるように傾斜した姿勢で配置されている。これにより、フィルタ部材61で捕獲されて下方に流れる冷水は、受板部62aで受け止められるとともに、受板部62aの傾斜に沿って吸出し口22dから遠ざかる方向に流れて第1端部63aから落下する。
第4実施形態による蒸発器14の上記以外の構成及び動作は、上記第2実施形態による蒸発器14の構成及び動作と同様である。
以上説明したように、第4実施形態では、受板部62aが吸出し口22dに近い第2端部63bから反対の第1端部63aに向かうに従って下がるように傾斜した姿勢で配置されている。このため、受板部62aで受け止められた冷水を吸出し口22dから遠い方の端部である第1端部63aから落下させることができる。すなわち、受板部62aから冷水が落下する位置を吸出し口22dから遠ざけることができるので、吸出し口22dから近い位置で受板部62aから冷水が落下する場合に比べて、受板部62aから落下する冷水が圧縮機16によって吸い出されるのをより確実に防ぐことができる。
第4実施形態による上記以外の効果は、上記第2実施形態による効果と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記第4実施形態では、幅方向において水平な受板部62aを長手方向において傾斜させたが、これに限らず、第4実施形態の長手方向に傾斜した受板部62aをさらに上記第3実施形態と同様に幅方向に傾斜させてもよい。
また、上記第3実施形態では、冷水受部52に立設部52bを設けたが、この立設部52bは省略してもよい。すなわち、上記第3実施形態のように受板部52aが連通空間S4から生成空間S3に向かって下がるように傾斜している場合には、受板部52aで受け止められた冷水は生成空間S3へ流れるので、立設部52bを設けなくても受板部52aで受け止められた冷水が吸出し口22dに向かって飛散したり、連通空間S4に落下するのを防ぐことが可能である。このため、上記第3実施形態において、立設部52bを省略することが可能である。
また、図10に示す上記第3実施形態の変形例のように、冷水受部52の受板部52aをフィルタ部材51の上端面の生成空間S3側の端縁を越えて延びるように構成してもよい。このように構成すれば、受板部52aから流れ落ちた冷水の水滴がその受板部52aの直下のフィルタ部材51に付着するのを防ぐことができる。
また、冷水受部の構成は、上記各実施形態で示した構成に限らない。例えば、冷水受部をフィルタ部材の下部が挿入される箱形の容器のような形状に構成してもよい。この場合、容器の底部が本発明の受板部に対応するものであり、容器の連通空間S4(吸出し口22d)に臨む側壁部が本発明の立設部に対応するものである。そして、このような容器の下部に生成空間S3へ冷水を流す排出孔を設けることによって、フィルタ部材で捕獲されて下方へ流れる冷水を容器で受け止めるとともに生成空間S3に流すことが可能である。
また、フィルタの構成は、上記各実施形態で示したものに限られない。例えば、生成空間S3側に膨らむように湾曲した水平断面をもつようにフィルタを構成したり、4つのフィルタを水平断面でW状となるように配置する場合等にも、本発明を同様に適用することが可能である。
また、蒸発器14を適用する装置としては、上記第1実施形態で説明したような冷却装置に限られない。
本発明の第1実施形態による冷却装置の流体回路図である。 図1に示した冷却装置に適用する第1実施形態による蒸発器の側面図である。 図2に示した蒸発器のIII−III線に沿った横断面図である。 図3中のIV−IV線に沿った蒸発器の縦断面図である。 図2に示した蒸発器内におけるフィルタの設置状態を示した図である。 本発明の第2実施形態による蒸発器の縦断面図である。 図6に示した蒸発器内におけるフィルタの設置状態を示した図である。 本発明の第3実施形態による蒸発器内におけるフィルタの設置状態を示した図である。 本発明の第4実施形態による蒸発器内におけるフィルタを生成空間から連通空間に向かって見た正面図である。 本発明の第3実施形態の変形例による蒸発器内におけるフィルタの設置状態を示した図である。 従来の冷却装置に適用される蒸発器の縦断面図である。
符号の説明
14 蒸発器
16 圧縮機
22 筐体
22d 吸出し口
30、40、50、60 フィルタ
41、51、61 フィルタ部材
42a,52a,62a 受板部
42b,52b 立設部
63a 第1端部
63b 第2端部
S3 生成空間(第1空間)
S4 連通空間(第2空間)

Claims (7)

  1. 圧縮機の吸入部に接続可能な吸出し口を有する筐体を備え、前記吸出し口を通じての前記圧縮機の吸引作用により前記筐体内の滴状又は霧状の作動液の少なくとも一部を蒸発させる蒸発器であって、
    前記筐体内には、前記滴状又は霧状の作動液を生成する第1空間と、前記吸出し口に連通し、前記滴状又は霧状の作動液を生成しない第2空間とが設けられ、
    前記蒸発器は、前記筐体内において、前記第1空間と前記第2空間とを隔てるとともに、上部に向かうに従って前記吸出し口から遠ざかるように傾斜した姿勢で設置され、前記滴状又は霧状の作動液から蒸発した蒸気を透過させる一方、前記滴状又は霧状の作動液を捕獲するフィルタを備えた、蒸発器。
  2. 圧縮機の吸入部に接続可能な吸出し口を有する筐体を備え、前記吸出し口を通じての前記圧縮機の吸引作用により前記筐体内の滴状又は霧状の作動液の少なくとも一部を蒸発させる蒸発器であって、
    前記筐体内には、前記滴状又は霧状の作動液を生成する第1空間と、前記吸出し口に連通し、前記滴状又は霧状の作動液を生成しない第2空間とが設けられ、
    前記蒸発器は、前記筐体内において、前記第1空間と前記第2空間とを隔てるように設置され、前記滴状又は霧状の作動液から蒸発した蒸気を透過させる一方、前記滴状又は霧状の作動液を捕獲するフィルタを備え、
    前記フィルタは鉛直方向に並ぶ複数のフィルタ部材に分割されているとともに、当該各フィルタ部材は上部に向かうに従って前記吸出し口から遠ざかるように傾斜した姿勢で配置されている、蒸発器。
  3. 鉛直方向に隣り合う2つの前記フィルタ部材間に設けられ、その上側のフィルタ部材によって捕獲されて下方に流れる前記作動液を受け止める受板部と、
    前記上側のフィルタ部材よりも前記吸出し口側の位置で前記受板部に立設される立設部とを備えた、請求項2に記載の蒸発器。
  4. 前記受板部は、前記第2空間から前記第1空間へ向かって下がるように傾斜した姿勢で配置されている、請求項3に記載の蒸発器。
  5. 鉛直方向に隣り合う2つの前記フィルタ部材間に設けられ、その上側のフィルタ部材によって捕獲されて下方に流れる前記作動液を受け止める受板部を備え、
    前記受板部は、前記第2空間から前記第1空間へ向かって下がるように傾斜した姿勢で配置されている、請求項2に記載の蒸発器。
  6. 前記受板部は、第1端部と、この第1端部よりも前記吸出し口に近い第2端部とを有し、
    前記受板部は、前記第2端部から前記第1端部に向かうに従って下がるように傾斜した姿勢で配置されている、請求項3〜5のいずれか1項に記載の蒸発器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の蒸発器を備えた冷却装置であって、
    前記滴状又は霧状の作動液の少なくとも一部が蒸発する際の蒸発熱を利用して冷却を行う、冷却装置。
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