JP5208025B2 - カラー調整方法およびカラー調整装置 - Google Patents
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Description
また、社団法人日本画像医療システム工業会が作成した団体規格JESRA_X−0093では、マルチモニター間の色度偏差を数値で規定している。
しかし、カラー液晶表示装置では、画面の場所によって色度特性が異なるため、複数のカラー液晶表示装置の間で基準箇所での色度特性は揃っても、基準箇所以外での色度特性は揃わないことがある。
このため、例えば医用画像表示装置におけるマルチモニターのように複数のカラー液晶表示装置を並べて使う場合に、画面全体として見ると、複数のカラー液晶表示装置の間で色が合っていないように見えてしまう問題点があった。また、複数のカラー液晶表示装置の組合せが、団体規格JESRA_X−0093に不合格となることがあった。
そこで、本発明の目的は、複数のカラー液晶表示装置の間で色が合っていないように見えるのを抑制することが出来るカラー調整方法およびカラー調整装置を提供することにある。
上記第1の観点によるカラー調整方法では、基準箇所での色度を目標色度に一致させるようにカラーキャリブレーションを行うのではなく、画面の複数箇所での色度が平均的に目標色度に近くなるようにカラーキャリブレーションを行う。このため、複数のカラー液晶表示装置の間で色が合っていないように見えるのを抑制することが出来る。また、複数のカラー液晶表示装置の組合せが団体規格JESRA_X−0093に合格する確率を高めることが出来る。
上記第2の観点によるカラー調整装置では、画面の複数箇所での色度が平均的に目標色度に近くなるようにカラーキャリブレーションを行うことが出来る。このため、これを複数のカラー液晶表示装置について繰り返せば、複数のカラー液晶表示装置の間で色が合っていないように見えるのを抑制することが出来る。また、複数のカラー液晶表示装置の組合せが団体規格JESRA_X−0093に合格する確率を高めることが出来る。
上記第3の観点によるカラー調整方法では、基準カラー液晶表示装置と調整対象カラー液晶表示装置の画面の基準箇所での色度を一致させるようにカラーキャリブレーションを行うのではなく、画面の複数箇所での色度が平均的に近くなるようにカラーキャリブレーションを行う。このため、基準カラー液晶表示装置と調整対象カラー液晶表示装置の間で色が合っていないように見えるのを抑制することが出来る。また、複数のカラー液晶表示装置の組合せが団体規格JESRA_X−0093に合格する確率を高めることが出来る。
図1は、実施例1に係るカラー調整装置10による第1カラー液晶表示装置Aのカラー調整状態を示す説明図である。
カラー調整装置10は、色度センサ1と、色度測定部2と、カラーキャリブレーション部3と、目標色度出力部11Aとを具備してなる。
色度測定部2は、色度センサ1により色度を測定する。
カラーキャリブレーション部3は、カラー液晶表示装置A,Bの画面の基準箇所(この例では画面の中央部)で測定した色度が目標色度に一致するようにカラー液晶表示装置A,Bを校正する。
目標色度出力部11Aは、操作者が設定した目標色度(xt,yt)を保持し、これを出力するか、又は、目標色度(xt,yt)を補正し、その補正した目標色度(xa,ya)を出力する。
ステップS1では、操作者は、色度センサ1を第1カラー液晶表示装置Aの画面の中央部に設置する。また、目標色度出力部11Aから目標色度(xt,yt)を出力させる。そして、色度測定部2およびカラーキャリブレーション部3を作動させて、測定した色度が目標色度(xt,yt)に近くなるように第1カラー液晶表示装置Aを校正する。なお、このカラーキャリブレーションは、予備的なものなので、測定した色度が目標色度(xt,yt)に近くなればよい。
ステップS3では、操作者は、色度センサ1を第1カラー液晶表示装置Aの画面の右上部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xa2,ya2)を取得する。
ステップS4では、操作者は、色度センサ1を第1カラー液晶表示装置Aの画面の中央部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xa3,ya3)を取得する。
ステップS5では、操作者は、色度センサ1を第1カラー液晶表示装置Aの画面の左下部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xa4,ya4)を取得する。
ステップS6では、操作者は、色度センサ1を第1カラー液晶表示装置Aの画面の右下部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xa5,ya5)を取得する。
xam=i=1Σ5(xai)/5
yam=i=1Σ5(yai)/5
Δxam=xa3−xam
Δyam=ya3−yam
xa=xt+Δxam
ya=yt+Δyam
中央部の色度(xa3)は目標色度(xt)に近い値になっているが、左上部の色度(xa1)や右下部の色度(xa5)はやや外れている。
平均色度(xam)と中央部の色度(xa3)の差分(Δxam)が算出される。
目標色度(xt)と差分(Δxam)とから新たな目標色度(xa)が算出される。
中央部の色度(xa3’)は補正した目標色度(xa)に一致しているが、左上部の色度(xa1’)や右下部の色度(xa5’)は補正した目標色度(xa)からやや外れている。
カラー調整装置10は、色度センサ1と、色度測定部2と、カラーキャリブレーション部3と、目標色度出力部11Bとを具備してなる。
目標色度出力部11Bは、操作者が設定した目標色度(xt,yt)を保持し、これを出力するか、又は、目標色度(xt,yt)を補正し、その補正した目標色度(xb,yb)を出力する。
ステップS11では、操作者は、色度センサ1を第2カラー液晶表示装置Bの画面の中央部に設置する。また、目標色度出力部11Bから目標色度(xt,yt)を出力させる。そして、色度測定部2およびカラーキャリブレーション部3を作動させて、測定した色度が目標色度(xt,yt)に近くなるように第2カラー液晶表示装置Bを校正する。
ステップS13では、操作者は、色度センサ1を第2カラー液晶表示装置Bの画面の右上部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xb2,yb2)を取得する。
ステップS14では、操作者は、色度センサ1を第2カラー液晶表示装置Bの画面の中央部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xb3,yb3)を取得する。
ステップS15では、操作者は、色度センサ1を第2カラー液晶表示装置Bの画面の左下部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xb4,yb4)を取得する。
ステップS16では、操作者は、色度センサ1を第2カラー液晶表示装置Bの画面の右下部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xb5,yb5)を取得する。
xbm=i=1Σ5(xbi)/5
ybm=i=1Σ5(ybi)/5
Δxbm=xb3−xbm
Δybm=yb3−ybm
xb=xt+Δxbm
yb=yt+Δybm
中央部の色度(xb3)は目標色度(xt)に近い値になっているが、左上部の色度(xb1)や右下部の色度(xb5)はやや外れている。
平均色度(xbm)と中央部の色度(xb3)の差分(Δxbm)が算出される。
目標色度(xt)と差分(Δxbm)とから新たな目標色度(xb)が算出される。
中央部の色度(xb3’)は補正した目標色度(xb)に一致しているが、左上部の色度(xb1’)や右下部の色度(xb5’)は補正した目標色度(xb)からやや外れている。
第1カラー液晶表示装置Aの色度(xa3’)と第2カラー液晶表示装置Bの中央部の色度(xb3’)は、目標色度(xt)からやや外れている。しかし、第1カラー液晶表示装置Aの左上部の色度(xa1’)と第2カラー液晶表示装置Bの左上部の色度(xb1’)の色度偏差は小さい。
第1カラー液晶表示装置Aの色度(xa3”)と第2カラー液晶表示装置Bの中央部の色度(xb3”)は、目標色度(xt)に一致している。しかし、第1カラー液晶表示装置Aの左上部の色度(xa1”)と第2カラー液晶表示装置Bの左上部の色度(xb1”)の色度偏差は大きい。
図9は、実施例2に係るカラー調整装置20による第1カラー液晶表示装置Aのカラー調整状態を示す説明図である。
カラー調整装置20は、色度センサ1と、色度測定部2と、カラーキャリブレーション部3と、目標色度出力部21Aとを具備してなる。
色度測定部2は、色度センサ1により色度を測定する。
カラーキャリブレーション部3は、カラー液晶表示装置A,Bの画面の基準箇所(この例では画面の中央部)で測定した色度が目標色度に一致するようにカラー液晶表示装置A,Bを校正する。
目標色度出力部21Aは、操作者が設定した目標色度(xt,yt)を保持し、これを出力する。
ステップS21では、操作者は、色度センサ1を第1カラー液晶表示装置Aの画面の中央部に設置する。また、目標色度出力部21Aから目標色度(xt,yt)を出力させる。そして、色度測定部2およびカラーキャリブレーション部3を作動させて、測定した色度が目標色度(xt,yt)に一致するように第1カラー液晶表示装置Aを校正する。
ステップS23では、操作者は、色度センサ1を第1カラー液晶表示装置Aの画面の右上部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xa2,ya2)を取得する。
ステップS24では、操作者は、色度センサ1を第1カラー液晶表示装置Aの画面の中央部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xa3,ya3)を取得する。
ステップS25では、操作者は、色度センサ1を第1カラー液晶表示装置Aの画面の左下部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xa4,ya4)を取得する。
ステップS26では、操作者は、色度センサ1を第1カラー液晶表示装置Aの画面の右下部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xa5,ya5)を取得する。
中央部の色度(xa3)は目標色度(xt)に一致しているが、左上部の色度(xa1)や右下部の色度(xa5)はやや外れている。
カラー調整装置20は、色度センサ1と、色度測定部2と、カラーキャリブレーション部3と、目標色度出力部21Bとを具備してなる。
目標色度出力部21Bは、操作者が設定した目標色度(xt,yt)を保持し、これを出力するか、又は、目標色度(xt,yt)を補正し、その補正した目標色度(xb,yb)を出力する。
ステップS31では、操作者は、色度センサ1を第2カラー液晶表示装置Bの画面の中央部に設置する。また、目標色度出力部21Bから目標色度(xt,yt)を出力させる。そして、色度測定部2およびカラーキャリブレーション部3を作動させて、測定した色度が目標色度(xt,yt)に一致するように第2カラー液晶表示装置Bを校正する。
ステップS33では、操作者は、色度センサ1を第2カラー液晶表示装置Bの画面の右上部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xb2,yb2)を取得する。
ステップS34では、操作者は、色度センサ1を第2カラー液晶表示装置Bの画面の中央部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xb3,yb3)を取得する。
ステップS35では、操作者は、色度センサ1を第2カラー液晶表示装置Bの画面の左下部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xb4,yb4)を取得する。
ステップS36では、操作者は、色度センサ1を第2カラー液晶表示装置Bの画面の右下部に設置する。そして、色度測定部2を作動させて、色度(xb5,yb5)を取得する。
Δxi=xai−xbi
Δyi=yai−ybi
i=1,2,3,4,5
xbm=i=1Σ5(Δxi)/5
Δxi=xai−xbi
Δyi=yai−ybi
i=1,2,3,4,5
Δxbm=i=1Σ5(Δxi)/5
Δybm=i=1Σ5(Δyi)/5
xb=xt+Δxbm
yb=yt+Δybm
中央部の色度(xb3)は目標色度(xt)に一致しているが、左上部の色度(xb1)や右下部の色度(xb5)はやや外れている。
色度(xai)と色度(xbi)の差分(Δxi)が算出される。
差分(Δxi)から平均差分(Δxbm)が算出される。
目標色度(xt)と平均差分(Δxbm)とから新たな目標色度(xb)が算出される。
中央部の色度(xb3’)は補正した目標色度(xb)に一致しているが、左上部の色度(xb1’)や右下部の色度(xb5’)は補正した目標色度(xb)からやや外れている。
第1カラー液晶表示装置Aの色度(xa3’)は目標色度(xt)に一致しているが、第2カラー液晶表示装置Bの中央部の色度(xb3’)は目標色度(xt)からやや外れている。しかし、第1カラー液晶表示装置Aの左上部の色度(xa1’)と第2カラー液晶表示装置Bの左上部の色度(xb1’)の色度偏差は小さい。
第1カラー液晶表示装置Aの色度(xa3”)と第2カラー液晶表示装置Bの中央部の色度(xb3”)は、目標色度(xt)に一致している。しかし、第1カラー液晶表示装置Aの左上部の色度(xa1”)と第2カラー液晶表示装置Bの左上部の色度(xb1”)の色度偏差は大きい。
図17,図18は、実施例3に係るカラー調整装置30によるカラー液晶表示装置A,Bのカラー調整状態を示す説明図である。
このカラー調整装置30は、色度センサ1と、色度測定部2と、カラーキャリブレーション部3と、目標色度出力部11とを具備してなる。
図19,図20は、実施例4に係るカラー調整装置40によるカラー液晶表示装置A,Bのカラー調整状態を示す説明図である。
このカラー調整装置40は、色度センサ1と、色度測定部2と、カラーキャリブレーション部3と、目標色度出力部21とを具備してなる。
2 色度測定部
3 カラーキャリブレーション部
10,20 カラー調整装置
11A,11B,21A,21B,11,21 目標色度出力部
Claims (4)
- カラー液晶表示装置の画面の基準箇所を含む複数箇所で色度を測定し、それら測定した色度の平均値を算出し、前記基準箇所で測定した色度と前記平均値の差分で目標色度を補正した値を新たな目標色度とし、前記画面の基準箇所で測定した色度が前記補正した目標色度に一致するように前記カラー液晶表示装置を校正することを、複数のカラー液晶表示装置について繰り返すことを特徴とするカラー調整方法。
- カラー液晶表示装置の画面の所望箇所で色度を測定するための色度測定手段と、前記画面の基準箇所を含む複数箇所でそれぞれ測定した色度の平均値を算出する色度平均値算出手段と、前記基準箇所で測定した色度と前記平均値の差分を算出する差分算出手段と、前記差分で目標色度を補正した値を新たな目標色度とする目標色度補正手段と、前記基準箇所で測定した色度が前記補正した目標色度に一致するように前記カラー液晶表示装置を校正するカラーキャリブレーション手段とを具備したことを特徴とするカラー調整装置。
- 基準カラー液晶表示装置の画面の基準箇所を含む複数箇所で色度を測定し、調整対象カラー液晶表示装置の画面の基準箇所を含む複数箇所で色度を測定し、それら測定した色度の差分の平均値を算出し、前記差分の平均値で目標色度を補正した値を新たな目標色度とし、前記画面の基準箇所で測定した色度が前記補正した目標色度に一致するように前記調整対象カラー液晶表示装置を校正することを特徴とするカラー調整方法。
- カラー液晶表示装置の画面の所望箇所で色度を測定するための色度測定手段と、基準カラー液晶表示装置の画面の基準箇所を含む複数箇所でそれぞれ測定した色度と調整対象カラー液晶表示装置の画面の基準箇所を含む複数箇所でそれぞれ測定した色度の差分の平均値を算出する平均差分算出手段と、前記平均差分で目標色度を補正した値を新たな目標色度とする目標色度補正手段と、前記基準箇所で測定した色度が前記補正した目標色度に一致するように前記調整対象カラー液晶表示装置を校正するカラーキャリブレーション手段とを具備したことを特徴とするカラー調整装置。
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JP2009056158A JP5208025B2 (ja) | 2009-03-10 | 2009-03-10 | カラー調整方法およびカラー調整装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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