JP5207883B2 - リチウム電池用セパレーターおよびリチウム電池。 - Google Patents

リチウム電池用セパレーターおよびリチウム電池。 Download PDF

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Description

本発明はリチウム電池用のセパレーターおよびリチウム電池に関する。
金属空気電池は、亜鉛などの金属を負極の活物質とし、空気中の酸素を正極の活物質として利用する電池である。空気電池の正極は酸素または空気を取り入れるガス拡散層と酸素の酸化還元を促進するための触媒が水溶液電解質中に含まれている。
このような金属空気電池の負極としてリチウムを用いることができれば高エネルギー密度を有する電池の実現が可能となるが、正極中の水溶液電解質や電池反応の仮定で生成される水分が負極へ到達すると、リチウムと水分が反応してしまい安定した性能を維持することができない。
このため、特許文献1においては負極と正極の間に位置するセパレーターとして、水分透過性が少ないリチウムイオン伝導性のガラスセラミックスを用いている。
しかし、前記リチウムイオン伝導性のガラスセラミックスは長期に水溶液電解質に接していると、その正極側表面が水分と反応し、イオン伝導性が低下してしまい、電池性能が劣化してしまうという問題があった。
特表2006−503416号公報
本発明は水溶液電解質を用いたリチウム電池が長期に安定して良好な性能を維持することが可能となるリチウム電池用のセパレーターを提供すること、また長期に安定して良好な性能を維持することが可能なリチウム電池を提供することを目的とする。
本発明者は上記の課題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、リチウムイオン伝導性無機固体電解質の一方の表面に、水溶液電解質に対して安定な保護層を特定の厚さで形成することにより上記課題を解決することを見いだしこの発明を完成したものであり、その具体的な構成は以下の通りである。
(構成1)
リチウムイオン伝導性無機固体電解質の一方の表面に、水溶液電解質に対して安定な第1の保護層が5μm以下の厚さで形成されているリチウム電池用セパレーター。
(構成2)
前記第1の保護層は水に対する溶解度が0.8以下である構成1に記載のリチウム電池用セパレーター。
(構成3)
前記リチウムイオン伝導性無機固体電解質の第1の保護層が形成されている面と相対する表面に、非水電解液またはLi金属に安定な第2の保護層が100nm未満の厚さで形成されている構成1または2に記載のリチウム電池用セパレーター。
(構成4)
前記第1の保護層がLi複合金属酸化物層、金属酸化物層、金属層、弗化物層から選ばれる構成1から3のいずれかに記載のリチウム電池用セパレーター。
(構成5)
前記第2の保護層がLi複合金属酸化物層、金属層、窒化物層、弗化物層、燐化物層から選ばれる構成3または4のいずれかに記載のリチウム電池用セパレーター。
(構成6)
前記第2の保護層が活性Li金属電極を用いたイオン移動に伴うイオン伝導度が1×10−10S/cm以上であるLi複合金属酸化物層、金属層、窒化物層、弗化物層、燐化物層から選ばれる構成3から5のいずれかに記載のリチウム電池用セパレーター。
(構成7)
前記リチウムイオン伝導性無機固体電解質の厚みが500μm以下である構成1から6のいずれかに記載のリチウム電池用セパレーター。
(構成8)
前記リチウムイオン伝導性無機固体電解質は、
Li1+x+z(Ge1−yTi2−xSi3−z12(但し、0≦x≦0.8、0≦y≦1.0、0≦z≦0.6、M=Al、Gaから選ばれる一つ以上)の結晶を含有する構成1から7のいずれかに記載のリチウム電池用セパレーター。
(構成9)
前記リチウムイオン伝導性無機固体電解質は、リチウムイオン伝導性の無機固体電解質粉末とバインダーと、溶媒を含むスラリーを成膜してグリーンシートとし、前記グリーンシートを焼結してなるものである構成1から8のいずれかに記載のリチウム電池用セパレーター。
(構成10)
前記第1の保護層または前記第2の保護層は塗布法、または気相法により形成される構成3から7のいずれか記載のリチウムイオン電池用セパレーター。
(構成11)
リチウムイオン伝導性無機固体電解質の一方の表面に、水溶液電解質に対して安定な第1の保護層が5μm以下の厚さで形成されているセパレーターと、
水溶液電解質を含み、前記セパレーターの第1の保護層が形成されている側に位置する正極と、
金属Liを含み、前記セパレーターを介して正極と反対側に位置する負極と、
を有するリチウム電池。
(構成12)
前記第1の保護層は水に対する溶解度が0.8以下である構成11に記載のリチウム電池。
(構成13)
前記リチウムイオン伝導性無機固体電解質の第1の保護層が形成されている面と相対する表面に、非水電解液またはLi金属に安定な第2の保護層が100nm未満で形成されていることを特徴とする構成11または12に記載のリチウム電池。
(構成14)
前記第1の保護層がLi複合金属酸化物層、金属酸化物層、金属層、弗化物層から選ばれる構成11から13のいずれかに記載のリチウム電池。
(構成15)
前記第2の保護層がLi複合金属酸化物層、金属層、窒化物層、弗化物層、燐化物層から選ばれる構成13または14のいずれかに記載のリチウム電池。
(構成16)
前記第2の保護層が活性Li金属電極を用いたイオン移動に対する抵抗値が1×10−10S/cm以上であるLi複合金属酸化物層、金属酸化物層、金属層、弗化物層から選ばれる構成13から15のいずれかに記載のリチウム電池。
(構成17)
前記リチウムイオン伝導性無機固体電解質の厚みが500μm以下である構成11から16のいずれかに記載のリチウム電池。
(構成18)
前記リチウムイオン伝導性無機固体電解質が、
Li1+x+z(Ge1−yTi2−xSi3−z12(但し、0≦x≦0.8、0≦y≦1.0、0≦z≦0.6、M=Al、Gaから選ばれる一つ以上)の結晶を含有する構成11から17のいずれかに記載のリチウム電池。
(構成19)
前記リチウムイオン伝導性無機固体電解質は、リチウムイオン伝導性の無機固体電解質粉末とバインダーと、溶媒を含むスラリーを成膜してグリーンシートとし、前記グリーンシートを焼結してなるものである構成11から18のいずれかに記載のリチウム電池。
(構成20)
前記第1の保護層または第2の保護層は塗布法、または気相法により形成される構成13から19のいずれかに記載のリチウム電池。
本発明のリチウム電池用セパレーターは、負極への水分の到達を防ぎ、長期間水溶液電解質と接しても表面が劣化することなく、高いイオン伝導性を長期に渡り維持することができる。
従って、本発明のセパレーターを使用したリチウム電池は良好な性能を長期に渡り維持することができる。
本発明のセパレーターは水分を透過しにくく、高いイオン伝導性を有することが求められるので、リチウムイオン伝導性の無機固体電解質であることが好ましい。
無機固体電解質としてはLiN、LISICON類、La0.55Li0.35TiOなどのリチウムイオン伝導性を有するペロブスカイト構造を有する結晶や、NASICON型構造を有するLiTi12、LiPON、リチウム・リン硫化物系のガラス等の材料を用いることができるが、高いリチウムイオン伝導性を有し、この中でも比較的化学的安定性が高いため、Li1+x+z(Ge1−yTi2−xSi3−z12(但し、0≦x≦0.8、0≦y≦1.0、0≦z≦0.6、M=Al、Gaから選ばれる一つ以上)の結晶を含む材料であることが好ましい。
例えばLi1+x+z(Ge1−yTi2−xSi3−z12(但し、0≦x≦0.8、0≦y≦1.0、0≦z≦0.6、M=Al、Gaから選ばれる一つ以上)の結晶相を有するガラスセラミックスは、イオン伝導を阻害する空孔や結晶粒界が実質的に存在しないか非常に少ないため有利である。
前記ガラスセラミックスは酸化物基準のmol%で、
LiO 10〜25%、および
Alおよび/またはGa 0.5〜15%、および
TiOおよび/またはGeO 25〜50%、および
SiO 0〜15%、および
26〜40%
の各成分を含有する原ガラスを作成し、600℃〜1000℃で1〜24時間熱処理することでガラス相から結晶を析出させることによって得ることができる。ここで、「酸化物基準」とは、ガラスの構成成分の原料として使用される酸化物、硝酸塩等が溶融時にすべて分解され酸化物へ変化すると仮定して、ガラス中に含有される各成分の組成を酸化物で表記する方法である。
本発明の無機固体電解質はバルク状の上記ガラスセラミックスを使用しても良いし、リチウムイオン伝導性の無機固体電解質粉末とバインダーと、溶媒を含むスラリーを作製し、ドクターブレード法、カレンダ法等の方法で成膜してグリーンシートとし、前記グリーンシートを焼結させたものを用いても良い。グリーンシートを作製するためのリチウムイオン伝導性の無機固体電解質粉末としては、リチウムイオン伝導性のセラミックス粉末、リチウムイオン伝導性のガラスセラミックス粉末、リチウムイオン伝導性のガラス粉末、または、焼結後にリチウムイオン伝導性が発現する無機粉末(例えばリチウムイオン伝導性ガラスセラミックスの原ガラス粉末等)を使用することができる。これらは単独で使用しても良いし混合して使用しても良い。
グリーンシートを焼結させる方法を用いると焼結後に薄板状に加工する為の材料の取りしろが少ないか、または全く必要がないので有利である。
上記リチウムイオン伝導性の無機固体電解質の一方の表面には、水溶液電解質に対して安定な第1の保護層を設ける。この保護層によって水溶液電解質と無機固体電解質が直接接することを防ぎ、セパレーター表面の劣化を防止する。
しかし、この第1の保護層の厚みが過度に厚いとセパレーターのリチウムイオン伝導性が低下してしまい、電池の性能が低下してしまうので、その厚みを5μm以下とすることが必要である。セパレーターのイオン伝導性の低下をより抑えるためには前記第1の保護層の厚みは3μm以下であることが好ましく、1μm以下であることが最も好ましい。
一方、第1の保護層の厚みが過度に薄いと外的な要因で前記保護層が破壊されやすくなるので、その厚みは1nm以上であることが好ましく、3nm以上であることがより好ましく、5nm以上であることが最も好ましい。
「水溶液電解質に対して安定」とは水に対する溶解度が特定の値以下であることを指す。水に対する溶解度は 室温の純水に、材料粉末を投入し、スターラー等を用いて材料粉末を溶解させ、過飽和水溶液を調整して、その水溶液の100gを取りだし、水溶液乾燥後の物質の重量を測定して算出することができる。本発明においては第1の保護層の水に対する溶解度が0.8以下であると、5μm以下の厚みであっても想定されうる電池の使用期間内で第1の保護層が水溶液電解質に溶解して表面が露出してしまうことなく、セパレーターの表面の保護することができる。より確実な保護のためには第1の保護層の水に対する溶解度は0.3以下であることがより好ましく、0.1以下であることが最も好ましい。
前記第1の保護層は上記で規定された水に対する溶解度を有し、かつリチウムイオン伝導性を有する材料からなる層であることが好ましく、Li複合金属酸化物層、金属酸化物層、金属層、弗化物層から選ばれる1種以上であることが好ましい。例えばLi複合金属酸化物としてはチタン酸リチウム、マンガン酸リチウム、鉄燐酸鉄リチウム、アルミン酸リチウム、ゲルマン酸リチウム、ニオブ酸リチウム、珪酸リチウム、タンタル酸リチウム、バナジン酸リチウム、金属酸化物としては酸化アルミ、酸化珪素、酸化チタニウム、酸化バナジウム、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化銅、酸化マグネシウム、チタン酸カルシウム、金属としては、アルミ、シリコン、チタン、バナジウム、マンガン、鉄、銅、タンタル、亜鉛、ジルコニウム、タングステン、弗化物としては弗化アルミニウム、弗化カルシウム、弗化鉄、弗化ニッケル、弗化銅が例示される。これらの材料からなる保護層にリチウム塩が溶解した水溶液電解質が接するとLiが侵入し、リチウムイオン伝導性が得られると考えられる。
本発明のセパレーターは、前記リチウムイオン伝導性無機固体電解質の第1の保護層が形成されている面と相対する表面に、非水電解液またはLi金属に安定な第2の保護層が
形成されていることが好ましい。リチウム空気電池の負極側はLi金属が直接接するか、非水電解質が接している。この第2の保護層により、無機固体電解質とLi金属または無機固体電解質と非水電解液とが反応し、リチウムイオン伝導性を低下し難くすることが可能となり、より長期的に安定して良好な性能を維持することが可能なリチウム電池を作製することができる。
しかし、この第2の保護層の厚みが過度に厚いとセパレーターのリチウムイオン伝導性が低下してしまい、電池の性能が低下してしまうので、その厚みを100nm以下とすることが好ましい。セパレーターのイオン伝導性の低下をより抑えるためには前記第2の保護層の厚みは80nm以下であることが好ましく、50nm以下であることが最も好ましい。
一方、第2の保護層の厚みが過度に薄いと外的な要因で前記保護層が破壊されやすくなるので、その厚みは1nm以上であることが好ましく、3nm以上であることがより好ましく、5nm以上であることが最も好ましい。
「非水電解液またはLi金属に安定」とは非水電解液またはLi金属のどちらかに対して化学的な反応が穏やかであることを言い、具体的には次のように規定する。
リチウムイオン伝導性固体電解質の両面に対象とする試料の膜を作製し、活性電極のLi金属を用いて、Li金属/試料膜/固体電解質/試料膜/Li金属、またはLi金属/非水電解質/試料膜/固体電解質/試料膜/非水電解質/Li金属となる試験セルを作製し、25℃における同セルのリチウムイオン移動に対するセパレーターの抵抗値を測定し、その後同セルを25℃で一週間保持した後、同様にセパレーターの抵抗値を測定し、当初の抵抗値の4倍以内に収まることとする。
第2の保護層に適用し得る保護層としては、Li複合金属酸化物層、金属層、窒化物層、弗化物層、燐化物層から選ばれる1種以上であることが好ましい。これらの材料からなる層は上述のように非水電解液またはLi金属に安定であるからであり、例えばLi複合金属酸化物としてはチタン酸リチウム、マンガン酸リチウム、鉄燐酸鉄リチウム、アルミン酸リチウム、ゲルマン酸リチウム、ニオブ酸リチウム、珪酸リチウム、タンタル酸リチウム、バナジン酸リチウム、金属としては酸化アルミ、酸化珪素、酸化チタニウム、酸化バナジウム、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化銅、酸化マグネシウム、燐酸アルミニウム、窒化物としては窒化珪素、窒化チタン、弗化物としては弗化アルミニウム、弗化カルシウム、弗化鉄、弗化ニッケル、弗化銅、6弗化リチウム、LiTFSI、燐化物としては燐化アルミニウム、燐化マンガン、燐化鉄、燐化コバルト、燐化亜鉛が例示される。これらの材料からなる保護層にリチウム塩が溶解した非水電解質やLi金属が接するとLiが侵入し、リチウムイオン伝導性が得られると考えられる。
前記第2の保護層は、上述の様に非水電解液またはLi金属に安定であり、かつ、リチウムイオン伝導性を有する材料からなる層であることがリチウム電池の放電電流を大きくさせ易くなる。従って本発明のセパレーターを用いたリチウム電池が大きな放電電流を得やすくする為に、第2の保護層は活性Li金属電極を用いたイオン移動に伴うイオン伝導度が1×10−10S/cm以上であることが好ましく、1×10−8S/cm以上であることがより好ましく、1×10−6S/cm以上であることが最も好ましい。
前記第1の保護層または前記第2の保護層は塗布法、または気相法により形成することができる。
塗布法を用いた方法としては無機固体電解質を作製後、保護層を構成する材料の粉末、バインダーおよび溶媒等からなるスラリーを作製し、無機固体電解質表面に塗布し焼成することによって作製される。また、上記リチウムイオン伝導性の結晶化ガラスの原ガラスの表面に保護層作製用のスラリーを塗布し、焼成することによって原ガラスを結晶化させると共に保護層を焼成することにより作製しても良い。
気相法を用いた方法としてはスパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、レーザーアブレーション法等に例示されるPVD法、熱CVD、プラズマCVD法等に例示されるCVD法、プラズマ溶射法等に例示される溶射法の薄膜形成プロセスを用いることができる。
リチウムイオン伝導性無機固体電解質は厚みが大きいと放電電流を大きくすることが困難となりやすく、また単位体積当たりの電池容量が小さくなるため、リチウムイオン伝導性無機固体電解質の厚みは500μm以下であることが好ましく、400μm以下であることがより好ましく、300μm以下であることが最も好ましい。
一方、厚みが薄いと機械的強度が低下し、正極、負極間が短絡し易くなるため、リチウムイオン伝導性無機固体電解質の厚みは20μm以上であることが好ましく、30μm以上であることがより好ましく、40μm以上であることが最も好ましい。
本発明のセパレーターの第1の保護層が形成されている側に正極を、前記セパレーターを介して正極と反対側に金属Liを含む負極を配置することによりリチウム電池を作製することができる。
正極は金属空気電池で用いられている構成を適用することができ、水溶液電解質を含み、酸素または空気を取り入れるガス拡散層、酸素の酸化還元を促進するための触媒とを含む。
負極はLi金属の他、必要に応じて非水電解液を含んでも良い。
以下、本発明に係るリチウム電池用セパレーター、リチウム電池について、具体的な実施例を挙げて説明する。
[リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスの原ガラスの作製]
原料として日本化学工業株式会社製のHPO、Al(PO、LiCO、株式会社ニッチツ製のSiO、堺化学工業株式会社製のTiOを使用した。これらを酸化物換算のmol%でPが35.0%、Alが7.5%、LiOが15.0%、TiOが38.0%、SiOが4.5%といった組成になるように秤量して均一に混合した後に、白金ポットに入れ、電気炉中1500℃の温度で撹拌しながら3時間加熱・熔解してガラス融液を得た。その後、ガラス融液をポットに取り付けた白金製のパイプから加熱しながら室温の流水中に滴下させることにより急冷し、リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスの原ガラスを得た。
このガラスを1000℃の電気炉にて結晶化を行い、リチウムイオン伝導度の測定を行ったところ、室温にて1.3×10-3Scm-1であった。リチウムイオン伝導度の測定にはソーラートロン社製のインピーダンスアナライザーSI−1260を用いて、交流二端子法による複素インピーダンス測定により算出した。また、析出した結晶相はフィリップス社製の粉末X線回折測定装置を用いて測定し、Li1+x+zAlTi2−xSi3−z12(0≦x≦0.4、0<z≦0.6)が主結晶相であることが確認された。
上記の原ガラスを栗本鐵工所製のジェットミルにて粉砕後、エタノールを溶媒としたボールミルに入れ、湿式粉砕を行い、平均粒径0.7μm、最大粒径2μm及び平均粒径0.5μm、最大粒径1μmの2種類の酸化物ガラス粉末を得た。粒度測定には、ベックマン・コールター製のレーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置LS100を用いて測定した。分散媒には蒸留水を用いた。
[グリーンシートの作製]
平均粒径0.5μmの酸化物ガラスを、アクリル系のバインダー、分散剤、消泡剤とともに水を溶剤として、分散・混合して電解質スラリーを調製した。スラリーは減圧して泡抜きをした後、ドクターブレードを用いて成形、乾燥させて厚み40μmの電解質グリーンシートを作製した。アクリル系のバインダーは、10wt%、消泡剤と分散剤はそれぞれ0.2〜0.3wt%であり、残りは酸化物ガラスであった。電解質グリーンシート中に含有する前記酸化物ガラスの含有量は89.5wt%であった。
[リチウムイオン固体電解質の作製]
上記のグリーンシートを8枚積層し、加熱したロールプレスにより押圧して貼り合わせ積層体とした。貼り合わせた積層体を、CIP(冷間等方圧加圧)を用いて室温にてプレスし、緻密化させた。この積層体を石英ガラス板上にのせ、電気炉内にて600℃に加熱し、積層体内のバインダーや分散剤などの有機物を除去した。
有機物を除去したグリーンシートを前記石英ガラス板ではさみ、電気炉にて1010℃で40min熱処理して焼結させリチウムイオン伝導性の無機固体電解質を得た。得られリチウムイオン伝導性の無機固体電解質の厚みは270μmであった。
また、X線回折法で確認したところ、主結晶相がLi1+x+yAlTi2−xSi3−y12(0≦x≦0.4、0<y≦0.6)であることが確認され、インピーダンス測定を行いイオン伝導度を求めたところ、3.2×10−4Scm−1であり、高いイオン伝導度を有する薄板状の固体電解質が得られたことが確認された。
[第1の保護層の作製]
第1の保護層は、下記の塗布法や気相成長法を用いて固体電解質上に作製した。また、作製した保護層の厚さは、固体電解質の一部にマスキングを施し、保護層の形成されない領域を作製し、固体電解質と保護層の段差を膜厚としてνビュー(ザイゴ社)を用いて測定した。保護層の厚さはマスキングをして得られた段差の端部を測定位置とし、固体電解質面から前記端部付近の最上位点との距離から求めた。
以下の実施例1から7においては水溶液電解質に対する安定性評価のために固体電解質の両面に第1の保護層を作製するが、実際のリチウム電池用セパレーターとして用いる場合は、下記に記載の方法を適用して正極側となる面にのみ第1の保護層を作製すればよい。また、第1の保護層に適用するそれぞれの材料について、水に対する溶解度を室温の純水に、材料粉末を投入し、マグネチックスターラーを用いて材料粉末を12時間攪拌しながら溶解させ、過飽和水溶液を調整した。その水溶液の重量と、水溶液乾燥後の物質の重量を測定して算出した。 溶解度は小数点以下三桁目を四捨五入した。
[実施例1]
燐酸鉄リチウム(日本アライアンステクノロジー株式会社製)をエタノールを用いた湿式粉砕にて、平均粒子径25nmに調整したスラリーを作製した。このスラリーを上記固体電解質の両面にスピンコート法にて塗布した。この燐酸鉄リチウムを塗布した固体電解質を電気炉内アルゴン雰囲気に調整して550℃で1時間熱処理を施した。
[実施例2]
実施例1と同様の方法にて、マンガン酸リチウム(本荘ケミカル製)を平均粒子径16nmに調整したスラリーをスピンコート法にて上記固体電解質の両面に塗布した。その電解質を電気炉を用いて530℃、大気中1で時間熱処理を施した。
[実施例3]
実施例1と同様の方法にて、アルミン酸リチウム(高純度化学製)を平均粒子径48nmに調整したスラリーをスピンコート法にて上記固体電解質の両面に塗布した。このアルミン酸リチウムを塗布した固体電解質を電気炉を用いて600℃、大気中1時間熱処理を施した。
[実施例4]
スピンコート用酸化銅塗布材料(高純度化学製)をスピンコート法にて上記固体電解質の両面に塗布した後、電気炉を用いて、100℃1時間、その後550℃1時間大気中の熱処理を施した。
[実施例5]
スピンコート用酸化マグネシウム塗布材料(高純度化学製)を実施例4と同様の方法で固体電解質に塗布、熱処理を施した。
[実施例6]
チタニウムターゲットをイオンプレーティング法を用いて、上記固体電解質の両面にチタニウム薄膜を作製した。
[実施例7]
実施例1と同様の方法にて、弗化ニッケル(高純度化学製)を平均粒子径37nmに調整したスラリーをスピンコート法にて上記固体電解質の両面に塗布した。その弗化ニッケルを塗布した固体電解質を電気炉をアルゴン雰囲気に調整して300℃1時間熱処理を施した。
[比較例1]
保護層を付与しない上記の固体電解質を用いて安定性評価を行った。
[セパレーターの水溶液電解質に対する長期安定性評価]
上記の様に第1の保護層を作製した固体電解質の両面に親水処理されたPTFE微多孔膜(75μm)に硝酸リチウム0.5M水溶液を含浸させてたものを張り合わせた。それを0.2kgfスプリング付のSUS電極押さえにて固体電解質に押し当てるようにして、セル内に密閉し、12時間40℃で保存した後、室温中で交流インピーダンス測定にてリチウムイオン伝導に関与する抵抗を測定した。同セルを40℃で1週間保存した後に再度交流インピーダンス測定を行った。保護層が形成されてなく、かつ水溶液電解質に侵されていない上記の固体電解質の抵抗値を基準として、セル作製後12時間保存後と1週間保存後の抵抗値の増加が20%以内のものを○、20%〜40%以内のものを△、40%より増加するもの、または形状を維持しないものを×とした。結果を表1に示す。
Figure 0005207883
上記の結果から第1の保護層が形成された本発明のセパレーターは水溶液電解質に長期間接していてもリチウムイオン伝導度の低下が少ないことがわかる。
[第2の保護層の作製]
第2の保護層は、下記の塗布法や気相成長法を用いて固体電解質上に作製した。また、作製した保護層の厚さは、固体電解質の一部にマスキングを施し、保護層の形成されない領域を作製し、固体電解質と保護層の段差を膜厚としてνビュー(ザイゴ社)を用いて測定した。以下の実施例8から11においては非水電解液またはLi金属に対する安定性評価のために固体電解質の両面に第2の保護層を作製するが、実際のリチウム電池用セパレーターとして用いる場合は、下記に記載の方法を適用して第1の保護層が形成された面と相対する面に第2の保護層を作製すればよい。
[実施例8]
実施例1と同様の方法にて、チタン酸リチウム(石原産業製)を平均粒子径15nmに調整したスラリーをスピンコート法にて上記固体電解質の両面に塗布した。そのチタン酸リチウムを塗布した電解質を電気炉を用いて550℃1時間大気中にて熱処理を施した。
[実施例9]
スピンコート用酸化チタニウム塗布材料(高純度化学製)を実施例4と同様の方法で固体電解質に塗布、熱処理を施した。
[実施例10]
チタニウムターゲットを用い、窒素ガスを導入したイオンプレーティング法にて窒化チタニウム薄膜を固体電解質の両面に形成した。
[実施例11]
実施例1と同様の方法にて、燐化コバルト(高純度化学製)を平均粒子径50nmに調整したスラリーを固体電解質にディップ法にて塗布した。その燐化コバルトを塗布した固体電解質を200℃真空乾燥を施した。
[比較例2]
実施例9と同様に酸化チタニウムを電解質の両面に塗布、熱処理を施した。このときの塗布量は実施例9の5倍とした。
[比較例3]
第2保護層を付与しない上記の固体電解質を用いた。
[第2の保護層の非水電解質またはLi金属に対する長期安定性評価]
上記実施例8〜9、比較例2の様に作製した固体電解質の両面に、非水電解液にて表面を濡らした。その後、スプリング付SUS電極押さえ上にLi金属箔を張り合わせたものを電解質の両面に押し当てた。
実施例10〜11、比較例3にはスプリング付SUS電極押さえ上にLi金属を張り合わせたものを電解質両面に押し当てた。
セル作製後に40℃で12時間保管した後と40℃で1週間保管した後、室温にて交流インピーダンス法にてリチウムイオン伝導に関与する抵抗値を測定した。その測定値からあらかじめ測定しておいた固体電解質そのものの抵抗値を差し引いて保護層のイオン伝導度を求め、そのイオン伝導度が1×10−6S/cm以下のものを○、1×10−8〜1×10-10S/cm以上のものを△ 、それ以上のものを×とした。結果を表2に示す。
Figure 0005207883
上記の結果から第2の保護層が形成された本発明のセパレーターは非水電解質またはLi金属に長期間接していてもリチウムイオン伝導度の低下が少ないことがわかる。
[実施例12]
(Li−空気電池の作製)
実施例1に記載した第1の保護層と、実施例8に記載した第2の保護層を上記固体電解質の表面にそれぞれ製膜した。第1保護層の上部にはLiNO、0.5M水溶液とPtメッシュ電極を配し、第2保護層には非水電解液で濡らした後にLi金属負極を押し当てた。室温にて1日保存した後に、0.25mA/cmの放電電流で放電試験を行なった。その結果、Li金属容量から得られる理論値の98%を放電し、放電時間は約10日間であった。
[比較例4]
上記固体電解質の負極側にのみ実施例10の保護層を形成し、正極側には保護層を形成しない以外は、実施例12と同様の電池作製と放電試験を行なった。放電容量はLi金属容量から得られる理論値の55%であった。
[比較例5]
第1の保護層と第2の保護層を付与せず固体電解質を用いて実施例12と同様に電池作製と放電試験を行なった。放電容量はLi金属容量から得られる理論値の10%であった。
本発明のリチウム電池は固体電解質の表面に第1の保護層および第2の保護層を有していても十分な放電容量を有していることが分かる。そして上記の実施例から長期間でもイオン伝導性の低下が少ないので、長期にわたって安定した性能を維持することができる。

Claims (2)

  1. Li 1+x+z (Ge 1−y Ti 2−x Si 3−z 12 (但し、0≦x≦0.8、0≦y≦1.0、0≦z≦0.6、M=Al、Gaから選ばれる一つ以上)の結晶を含有し、厚みが500μm以下であるリチウムイオン伝導性無機固体電解質の一方の表面に、水に対する溶解度が0.8以下であって、燐酸鉄リチウム、マンガン酸リチウム、アルミン酸リチウム、酸化銅、酸化マグネシウム、チタニウム、弗化ニッケルから選ばれる第1の保護層が10nm以上かつ5μm以下の厚さで形成され
    前記リチウムイオン伝導性無機固体電解質の第1の保護層が形成されている面と相対する表面に、チタン酸リチウム、酸化チタニウム、窒化チタニウム、燐化コバルトから選ばれる非水電解液またはLi金属に安定な第2の保護層が100nm未満の厚さで形成され、
    前記第2の保護層のリチウムイオン伝導度が1×10 −10 S/cm以上である、リチウム空気電池用セパレーター。
  2. 前記リチウムイオン伝導性無機固体電解質は、リチウムイオン伝導性の無機固体電解質粉末とバインダーと、溶媒を含むスラリーを成膜してグリーンシートとし、前記グリーンシートを焼結してなるものである請求項1に記載のリチウム空気電池用セパレーター。
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