JP5206748B2 - 操舵力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の姿勢が不安定になる状況下での車両走行、例えば右前輪と左前輪の路面摩擦係数が異なる悪路での車両の走行性能と安定性を向上させた操舵力制御装置に関する。
近年、車両のパワーステアリングにおいて、電動モータの力により操舵補助力を付加することで操舵力を制御可能な電動パワーステアリングが採用されている。この電動パワーステアリングは、油圧パワーステアリング等に比べ電動モータの抵抗等によりフリクションが大きく、ステアリングが中立位置に戻りにくいことから、ステアリング操作時に操舵車輪の左右車輪速差を用いて、ステアリングを中立位置に戻す方向に操舵補助力を付加するように電動パワーステアリングを制御する技術が提案されている。また、最近の車両では、特に悪路走破性を向上させるため左右輪差動制限機構(以下、Limited Slip Differential Gear、LSDという)や四輪駆動モードの制御を切り替えたり、悪路走破性に特化したモードを備えるシステムがある。悪路走破性に特化したモードでは、一般的なディファレンシャルギアではなく差動制限装置を備えたディファレンシャルギアであるLSDを用いて、左右車輪速差に応じて拘束するだけでなく、走破性や発進性を向上させる目的で、予め強く拘束するようにして差動制限を強くするようにしている。このようなLSDを使用する車両における操舵力制御装置としては、旋回走行中やスプリット路走行中にLSDが作動した場合のステアリング操舵力の増加を車両の走行条件に応じて適時抑制し、運転者のステアリング操作時の違和感を解消するようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開平8−99642号公報
したがって、従来の操舵力制御装置では、LSDを使用する悪路走破性を向上させた車両では、LSDが作動して左右の駆動力差が生じることでトルクステア、つまり走行車両の偏向が発生し、ハンドルが取られることになるが、その程度はLSDの多板クラッチが滑っている場合にはその拘束力に比例する。しかし、LSDの拘束力が大きすぎると左右の車輪が直結状態になってしまい、ハンドルを取られる程度がLSDの拘束力に比例しなくなる。つまり操舵力制御装置としてどの程度の操舵補助力による補正が必要かわからなくなるという課題があった。さらに、多板クラッチは回転速度の速い方から遅い方へトルクを伝達することから、左右車輪速差からトルクの伝達する方向を検出することになるが、左右の車輪が直結状態になっている場合には操舵補助力の補正の方向がわからなくなるという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、悪路走破性を向上させる機能を備えた車両の車両姿勢が不安定になる状況下での発進時あるいは加速時において、適切な操舵補助力を付加することで操舵反力を相殺し、車両の悪路走破性と安定性の向上を図れる操舵力制御装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、運転者の操作に応じて左右一対の車輪の向きを変える操舵手段と、前記操舵手段が操作されたときの操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、前記操舵手段の操作に対して操舵補助力を付加する操舵補助手段と、前記左右一対の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、前記操舵トルクセンサにより検出した操舵トルクと前記操舵補助手段の操舵補助力制御で決定される基本アシストトルクとの比例制御および積分制御により、前記左右一対の各車輪の間に差動制限力である拘束トルクを作用させる左右輪差動制限機構が作動したときに発生するステアリングのとられ現象を抑制するに足る付加トルクを演算する付加トルク演算手段と、前記付加トルク演算手段により演算した付加トルクを前記操舵補助力とするように前記操舵補助手段を制御する操舵補助制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、運転者の操作に応じて左右一対の車輪の向きを変える操舵手段と、前記操舵手段が操作されたときの操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、前記操舵手段の操作に対して操舵補助力を付加する操舵補助手段と、前記左右一対の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、前記車輪速検出手段により検出した前記各車輪の車輪速から、前記左右一対の車輪の車輪速差と、その車輪速差の変化率とを演算する車輪速差変化率演算手段と、前記車輪速差変化率演算手段により演算した車輪速差と車輪速差の変化率とをもとに、前記左右一対の車輪の加速時、前記左右一対の車輪の何れか一方に発生することのある一輪空転を検出する一輪空転検出手段と、前記一輪空転の検出時に、前記操舵トルクセンサにより検出した操舵トルクと前記操舵補助手段の操舵補助力制御により決定される基本アシストトルクとの比例制御および積分制御により前記一輪空転時に発生するステアリングのとられ現象を抑制するに足る付加トルクを演算する付加トルク演算手段と、前記付加トルク演算手段により演算した付加トルクを前記操舵補助力とするように前記操舵補助手段を制御する操舵補助制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、悪路走破性を向上させる機能を備えた車両の車両姿勢が不安定になる状況下での発進時あるいは加速時において、操舵反力を相殺する適切な操舵補助力を付加することが出来、車両の悪路走破性と安定性の向上を図れる操舵力制御装置を提供できる効果がある。
本発明の第1の実施の形態の操舵力制御装置が適用された車両の構成を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態の操舵力制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の操舵力制御装置のステアリングECUの機能ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の操舵力制御装置による一輪空転状態の検出を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の操舵力制御装置による積分制御の積分ゲインおよび積分補正量の設定を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の操舵力制御装置における積分制御による操舵補助力の付加トルク制御を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の操舵力制御装置のステアリングECUの機能ブロック図である。 本発明の実施の形態の操舵力制御装置における操舵補助力としての付加トルクの方向を示す説明図である。
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、この実施の形態の操舵力制御装置を備えた車両1の構成を示す概略構成図である。車両1は、左前輪11、右前輪12、左後輪13および右後輪14を備えている。左前輪11と右前輪12は車両1の操舵車輪であり、タイロッド21を介して電動パワーステアリング22に連結している。
電動パワーステアリング22は、ステアリングギアボックス31、ステアリングシャフト32、ステアリングホイール33および電動モータ34を備えている。ステアリングギアボックス31には、ステアリングシャフト32を介してステアリングホイール33が連結されている。そして、運転者によるステアリングホイール33の操作は、ステアリングシャフト32を介してステアリングギアボックス31に伝達される。さらに、ステアリングギアボックス31を介してタイロッド21が作動して左前輪11および右前輪12の向きを変化させる。言い換えると、操舵車輪(左前輪11、右前輪12)を操舵する操舵系は、ステアリングギアボックス31、ステアリングシャフト32、ステアリングホイール33を含んで構成されている。
また、電動モータ34はステアリングギアボックス31に設けられており、電動モータ34の回転はステアリングギアボックス31に入力され、ステアリングホイール33の操作に対する操舵補助力を発生させる。すなわち、電動モータ34によって操舵補助力が操舵系に付加される。
また、左前輪11、右前輪12、左後輪13および右後輪14には、各車輪に制動力を付与するためのブレーキ41,42,43,44が設けられている。ブレーキ41は左前輪11に制動力を付与し、ブレーキ42は左前輪12に制動力を付与し、ブレーキ43は左後輪13に制動力を付与し、ブレーキ44は左後輪14に制動力を付与する。各ブレーキ41,42,43,44は、車両に搭載されているブレーキ油圧ユニット51から供給される油圧により左前輪11、右前輪12、左後輪13および右後輪14への制動力が制御される。
左前輪11、右前輪12、左後輪13および右後輪14には、各車輪の車輪速を検出する車輪速センサがそれぞれ設けられている。車輪速センサ61は左前輪11の車輪速(回転数)を検出するためのセンサである。車輪速センサ62は右前輪12の車輪速(回転数)を検出するためのセンサである。車輪速センサ63は左後輪13の車輪速(回転数)を検出するためのセンサである。車輪速センサ64は右後輪14の車輪速(回転数)を検出するためのセンサである。
左前輪11および右前輪12には、左右輪差動制限機構(以下、LSDという)81を備えたフロントデフ82を介して駆動力が伝達される。駆動シャフト83には左前輪11が連結されており、また,駆動シャフト84には右前輪12が連結されている。LSD81を備えたフロントデフ82を介して駆動シャフト83と駆動シャフト84へ伝達された駆動力により左前輪11および右前輪12が駆動される。LSD81は、内蔵された図示されていない電磁クラッチの係合状態に応じて左右の駆動シャフト83,84の相対回転を拘束するトルクを発生し、これにより左前輪11と右前輪12との間に差動制限力を作用させる。LSDコントローラ90は、前記電磁クラッチの係合状態を励磁電流を調節することで、LSD81による差動制限力を制御する。
また、ステアリングECU71と制動系ECU72を備えている。ステアリングECU71は、操舵力制御機能として、運転者の操舵トルクを軽減するための操舵補助力を電動モータ34により前記操舵系に付加する一般的な基本機能を有している。ステアリングECU71は、さらに車輪速センサ61,62,63,64により検出された各車輪速、制動系ECU72による制御状況、操舵トルクセンサ91により検出された操舵トルクセンサ値Ts、電動パワーステアリング22の電動モータ34による基本アシストトルクTe、車速Vb、LSD拘束力テーブルTBLから読み出したLSD拘束力TLなどに基づいた比例制御と積分制御とを行う。これにより、適切な操舵補助力を電動モータ34により前記操舵系に付加し、μスプリット路面上での車両発進時あるいは車両加速時において、車両1の悪路走破性と安定性とを向上させる機能を備えている。また、ステアリングECU71は、LSD81による差動制限力を制御する際のLSD拘束力TLを、駆動シャフト83および駆動シャフト84の回転数の差に応じた情報として例えばLSD拘束力テーブルTBLとして備えている。制動系ECU72は、車両1を制動する際のABS(Anti−lock Brake System)機能をブレーキ油圧ユニット51を制御することで実現する。制動系ECU72により実現されるABS機能では、車輪速センサ61,62,63,64により検出された各車輪速にもとづき、車両1の急制動時、低μ路面上での各車輪のロック状態を検出し、このようなロック状態を回避しつつ最適な制動力をブレーキ41,42,43,44により車輪に付与するようにブレーキ油圧ユニット51を制御する。
ステアリングECU71および制動系ECU72はコンピュータであり、RAM、ROMなどの記憶装置、中央処理装置、タイマ、I/Oポートなどの入出力装置および各種インタフェースなどから構成されている。そして、ステアリングECU71および制動系ECU72には、車輪速センサ61,62,63,64が前記入出力装置を介して接続されている。また、ステアリングECU71と制動系ECU72との間で各種データの送受信を行うための通信機能を備えている。操舵トルクセンサ91は、運転者によるステアリングの操作に伴う操舵トルクを検出するセンサであり、ステアリングシャフト32に取り付けられている。
この実施の形態の操舵力制御装置は、ステアリングECU71のCPUがステアリングECU71の記憶装置に格納されている図2のフローチャートに示すソフトウェアプログラムを実行することによって、操舵補助力を制御し、これにより悪路走破性と安定性とを向上させた姿勢安定化制御を実現する。この姿勢安定化制御では、車両1の姿勢が不安定になるような特定の運転状況にある場合、電動パワーステアリング22により車両1の姿勢を安定させる方向へ操舵補助力である付加トルクを付加し姿勢安定化制御を行う。このときの操舵補助力は、車両1の姿勢が不安定になるような特定の運転状況、例えばスプリットμ路面発進時における“ハンドル取られ”が生じたときの車体側から作用する操舵反力に対し、操舵トルクセンサ値と電動パワーステアリングの基本アシストトルクの比例制御および積分制御を行い演算して求め、操舵トルクセンサ値が零となるようなステアリングトルクを電動パワーステアリングの付加トルクとして与えるようにする。また、付加トルクの上限値を、LSDの拘束トルクをもとに規定し、前記付加トルクを制限することにより、LSD作動に伴う“ハンドル取られ”の車体側からステアリングシャフト32に作用するトルクである操舵反力変化を抑制する。
制動系ECU72におけるABS機能では、各車輪速センサ61,62,63,64により検出された各車輪の車輪速から、左前輪11、右前輪12、左後輪13および右後輪14のスリップ率を算出し、算出したスリップ率が最適な値となるようにブレーキ油圧ユニット51から各ブレーキ41,42,43,44へ供給される油圧を制御する。
図3は、この実施の形態の操舵力制御装置におけるステアリングECU71の機能ブロック図である。ステアリングECU71は、取得手段141、付加トルク演算手段142、付加トルク制限手段143を備えている。取得手段141は、操舵トルクセンサ91により検出された操舵トルクセンサ値Ts、電動パワーステアリング22による基本アシストトルクTe、車速センサにより検出された車速Vb、LSD81によるLSD拘束トルクTLを取り込む。付加トルク演算手段142は、比例ゲインKp、積分ゲインKi、積分補正量などのパラメータを用いて、操舵トルクセンサ91により検出した操舵トルクと操舵補助手段である電動パワーステアリング22の基本アシストトルクとの比例制御と積分制御を行い付加トルクの演算を行う。すなわち、操舵トルクセンサ91により検出した操舵トルクと、電動パワーステアリング22である操舵補助手段の操舵補助力制御で決定される基本アシストトルクとの比例制御および積分制御により、左前輪11と右前輪12との間に一輪空転が発生し、差動制限力である拘束トルクを作用させるLSD81が作動したときに発生するステアリングのとられ現象を抑制するに足る付加トルクを演算する。付加トルク制限手段143は、付加トルク演算手段142により演算された操舵補助手段である電動パワーステアリング22により付加される付加トルクの上限値を、LSD拘束力(トルク)TLに比例した値Tlimにより制限する。すなわち、付加トルク演算手段142により演算される付加トルクの上限値を、LSD81の拘束トルクをもとに規定し、前記付加トルクを制限する。また、付加トルク制限手段143は、発進時に最大で車速に逆比例する特性で前記付加トルクを制限する。
次に動作について説明する。
図2は、この実施の形態の操舵力制御装置の動作を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って動作を説明する。先ず、操舵トルクセンサ値Tsと、電動パワーステアリング22の制御により付加される基本アシストトルクTeと、車速Vbと、LSDコントローラ90がLSD81による差動制限力を制御する際のLSD拘束力(トルク)TLを、ステアリングECU71が読み込む(ステップS101)。操舵トルクセンサ値Tsは、操舵トルクセンサ91により検出した操舵トルクセンサ値、つまり運転者のステアリング操作により加えられる操舵トルクである。基本アシストトルクTeは、電動パワーステアリング22の付加トルク制御により付加される基本的なトルクである。車速Vbは、図示していない車速センサにより検出された車速である。LSD拘束力(トルク)TLは、駆動シャフト83および駆動シャフト84の回転数の差vd、あるいはLSDの電磁クラッチの作動電流ImをもとにステアリングECU71がLSD拘束力テーブルTBLを参照し読み出す。そして、ステアリングECU71は、LSD拘束力テーブルTBLからLSD拘束力TLを読み込む。
続いて、Ta0(=Ts+Te)、つまり操舵トルクセンサ値Tsと基本アシストトルクTeとの加算値である操舵反力Ta0に応じた付加トルク量Ta1の制御を行う(ステップS102)。この付加トルク量Ta1の制御では、操舵反力Ta0に応じた比例制御を行い付加トルクを求め、操舵反力ゼロを狙う。さらに、手を離している状態で操舵トルクセンサ値Tsが小さい場合にも効果を出すため比例制御だけでなく積分制御も行い付加トルクTa1を求め、操舵反力ゼロを狙う(ステップS103)。すなわちTa1=kp×Ta0+Ki×∫(Ta0+Tw)dtである。
LSD作動に伴う操舵反力変化は左右車輪速に差がある場合に最大であり、その値はLSD拘束トルクTLに比例したTlimである。つまり最大操舵力変化量は、変換係数をKLとするとTlim=KL×TLである(ステップS104)。従って、Tlimで付加トルクTa1を制限する。Tlimで付加トルクTa1を制限したときの付加トルクをTa2とすると、このときの付加トルクTa2はTa2=MIN(Tlim,|Ta1|)×sgn(Ta1)となる(ステップS105)。
続いて、車速VbとゲインGvとの関係を車速Vbが上昇するに従ってゲインGvが下がるように規定したテーブルTBLを、車速Vbをもとに参照し、車速Vbに対応する付加トルク制御のゲインGvを求める(ステップS106)。そして、ゲインGvとステップS55で求めたTa2とを乗算し、車速Vbに応じた付加トルクTa3を演算し(ステップS107)、前記演算して求めた付加トルクTa3を実現する付加トルク制御を実行する(ステップS108)。
以上、説明したように、この実施の形態によれば、悪路走破性を優先してあらかじめLSDの拘束力を大きくした機能において、悪路のスプリットμ発進等で左右輪が直結状態になったとしても、車輪速を用いずに、操舵トルクセンサ91の操舵トルクセンサ値と電動パワーステアリング22の基本アシストトルクとの比例制御および積分制御により付加トルクを演算することから、大きな操舵反力変化を抑制でき、走破性と安定性とを両立できる操舵力制御装置を提供できる効果がある。
次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。図4は、この実施の形態の操舵力制御装置による一輪空転状態の検出を示すフローチャートである。図5は、この実施の形態の操舵力制御装置による一輪空転状態の検出に応じた積分制御の積分ゲインおよび積分補正量の設定を示すフローチャートである。図6は、この実施の形態の操舵力制御装置における積分制御による操舵補助力の付加トルク制御を示すフローチャートである。図7は、この実施の形態の操舵力制御装置のステアリングECUの機能ブロック図である。
この実施の形態の操舵力制御装置を備えた車両1の構成は、図1に示されている。この実施の形態では、図4に示すフローチャートで、左前輪11と右前輪12との車輪速差と、その車輪速差の変化率とから左前輪11あるいは右前輪12の空転を検出すると、左前輪11と右前輪12との駆動力の差により生じる車両の偏向を抑制する方向、つまり車輪速が小さい方向、高摩擦係数路面の方向へステアリングを操作するように、μスプリット路面上を発進する車両の電動パワーステアリング22において一定の付加トルクを一定時間付加するようなトルク値を後述の積分補正量として設定する。続いて図5に示すフローチャートで、制御フラグの設定が最初の設定であり、アクセルが操作されている、つまり加速時あるいは発進時であることを条件に、操舵トルクセンサ91により検出した操舵トルクと電動パワーステアリング22の操舵補助力制御により決定される基本アシストトルクとの比例制御および積分制御を行う際の積分ゲインおよび積分補正量の設定を行う。このとき設定される積分ゲインおよび積分補正量は、制御フラグの設定が最初の設定である場合、積分ゲインを強く設定するとともに積分補正量を加えた積分制御を実行する。また、制御フラグが設定されていない一輪スリップを検出していない状況下では、積分ゲインを小さく設定する。そして、続く図6のフローチャートで、前記設定した積分ゲインおよび積分補正量をもとに比例制御および積分制御による付加トルク制御を実行する。
図7に示すように、この実施の形態の操舵力制御装置のステアリングECU71は、車輪速差変化率演算手段131、一輪空転検出手段101、初期空転判定手段132、パラメータ設定手段133、付加トルク演算手段134および付加トルク制限手段135を備えている。また、一輪空転検出手段101は、車輪速状態判定手段112、車輪速差第1閾値判定手段113、アクセル操作判定手段114および空転判定手段115を備えている。
車輪速差変化率演算手段131は、車輪速センサ61,62,63,64により検出した前記各車輪の車輪速から、前輪左右一対の車輪の車輪速差と、その車輪速差の変化率とを演算する。一輪空転検出手段101は、車輪速差変化率演算手段131により演算した車輪速差と車輪速差の変化率とをもとに、前記左右一対の車輪の加速時、前記左右一対の車輪の何れか一方に発生することのある一輪空転を検出する。初期空転判定手段132は、一輪空転検出手段101が前記左右一対の車輪の何れか一方に発生することのある一輪空転を検出すると、前記検出した空転が車両の発進時あるいは加速時に生じた最初の初期空転であるか否かを判定する。パラメータ設定手段133は、初期空転判定手段132により判定された車両の発進時あるいは加速時に生じた最初の初期空転であるか否かに応じた、前記操舵トルクと前記基本アシストトルクとの積分制御の積分ゲインおよび積分補正量を規定するパラメータを設定する。
付加トルク演算手段134は、前記一輪空転時に発生するステアリングのとられ現象としてステアリングへ作用する操舵反力を相殺する前記ステアリングのとられ現象を抑制するに足る付加トルクを、前記操舵トルクセンサ91により検出した操舵トルクセンサ値および操舵補助手段である電動パワーステアリング22の基本アシストトルクの比例制御と積分制御とにより演算する。付加トルク制限手段135は、前記付加トルク演算手段134により演算された操舵補助手段である電動パワーステアリング22により付加される付加トルクの上限値を、LSD81の拘束トルクをもとに規定し、前記付加トルクを制限する。また、付加トルク制限手段135は、発進時に最大で車速Vbに逆比例する特性で前記付加トルクを制限する。
一輪空転検出手段10の1車輪速状態判定手段112は、車輪速センサ61,62により検出した左前輪11と右前輪12との車輪速差と、車輪速差変化率演算手段131により演算された前記各車輪間の車輪速差の変化率とが共に増大している状態を判定する。車輪速差第1閾値判定手段113は、車輪速状態判定手段112により前記各車輪間の車輪速差と、前記車輪速差の変化率とが共に増大している状態が判定されると、前記各車輪間の車輪速差の大きさが第1閾値を超えているか否かを判定する。アクセル操作判定手段114は、車輪速差第1閾値判定手段113により前記各車輪間の車輪速差の大きさが前記第1閾値を超えていると判定されると、アクセル開度をもとにアクセル操作を判定する。
空転判定手段115は、アクセル操作判定手段114によりアクセル操作が判定されると、前記左右一対の車輪の加速時、前記左右一対の車輪の何れか一方に発生することのある一輪空転の発生を判定する。
次に、この実施の形態の操舵力制御装置の動作について説明する。この実施の形態の操舵力制御装置では、図4のフローチャートに示すように、ステアリングECU71の演算手段111は、車輪速センサ61と車輪速センサ62との検出出力をもとに左前輪11と右前輪12との車輪速差と、その車輪速差の変化率を演算する(ステップS1)。続いて、ステアリングECU71のCPUは、制御フラグFwをもとに、姿勢安定化制御を実行している状態であるか否かについて判定する(ステップS2)。制御フラグFwは、ステアリングECU71のCPUが姿勢安定化制御を実行している状態で設定されるフラグである。車両1のステアリングECU71の初期状態としては姿勢安定化制御を実行していない状態に設定される。このため、最初、制御フラグFwは設定された状態にはなっていない。したがって、ステップS2からステップS3へ進む。
ステップS3では、ステアリングECU71の車輪速状態判定手段112は、ステップS1で演算した左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率をもとに、左前輪11と右前輪12との車輪速が共に加速している状態にあるか否を判定する。つまり車両1が発進している状況にあるか否かを判定する。この結果、左前輪11と右前輪12との車輪速が共に加速していないと判定すると、つまり左前輪11と右前輪12との車輪速が共に一定の車輪速であれば、車両1は安定した状態で走行していると判定され、ステップS11へ進む。
一方、ステップS3において左前輪11と右前輪12との車輪速が共に加速していると判定すると、車両1が発進している状況にあると判定し、続いて左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の絶対値が左右車輪速差変化率オン閾値αを超えているか否かを判定する(ステップS4)。この左右車輪速差変化率オン閾値αは、左前輪11あるいは右前輪12の空転状態を判定するための基準値である。そして、左前輪11と右前輪12の車輪速差の変化率の絶対値がこの左右車輪速差変化率オン閾値αを超えると、左前輪11あるいは右前輪12に空転が発生していると判定する。ステップS4において左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の絶対値が左右車輪速差変化率オン閾値αを超えていないと判定すると、ステップS11へ進む。
一方、ステップS4において、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の絶対値が左右車輪速差変化率オン閾値αを超えていると判定すると、ステアリングECU71の車輪速状態判定手段112は、続いて左前輪11と右前輪12との車輪速差の符号と、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の符号とが一致するか否かを判定する(ステップS5)。
左前輪11を基準にした場合、車輪速センサ61と車輪速センサ62とにより検出された左前輪11の車輪速VLと右前輪12の車輪速VRとの車輪速差は、“左前輪11の車輪速VL−右前輪12の車輪速VR”である。そして、右前輪12が空転していれば“左前輪11の車輪速VL<右前輪12の車輪速VR”、左前輪11が空転していれば“左前輪11の車輪速VL>右前輪12の車輪速VR”の関係になる。したがって、右前輪12が空転していれば左前輪11と右前輪12との車輪速差の符号は“負”、左前輪11が空転していれば左前輪11と右前輪12との車輪速差の符号は“正”となる。
また、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の符号は、右前輪12の空転している状態がさらに進めば“負”、右前輪12の空転している状態が抑制され、左前輪11と右前輪12との車輪速差が小さくなる方向に収束する状態では“正”となる。また、左前輪11の空転している状態がさらに進めば“正”、左前輪11の空転している状態が抑制され、左前輪11と右前輪12との車輪速差が小さくなる方向に収束する状態では“負”となる。
したがって、左前輪11と右前輪12との車輪速差の符号と、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の符号とが一致する場合とは、右前輪12が空転している状態で、さらにこの状態が進行している右前輪の空転状態、あるいは左前輪11が空転している状態で、さらにこの状態が進行している左前輪の空転状態である。また、左前輪11と右前輪12との車輪速差の符号と、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の符号とが一致しない場合とは、左前輪11あるいは右前輪12が空転していても、左前輪11あるいは右前輪12の空転している状態が抑制され、左前輪11と右前輪12との車輪速差が小さくなる方向に収束する状態である。
ステップS5では、左前輪11と右前輪12との車輪速差の符号と、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の符号とが一致するか否かを判定することで、前記右前輪空転状況あるいは左前輪空転状況が持続しているかを判定する。ステップS5において左前輪11と右前輪12との車輪速差の符号と、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の符号とが一致しないと判定すると、ステップS11へ進む。一方、左前輪11と右前輪12との車輪速差の符号と、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の符号とが一致すると判定すると、続いてステップS6へ進む。
ステップS6では、ステアリングECU71の車輪速差第1閾値判定手段113は、前記検出し演算した左前輪11と右前輪12との前左右車輪速の車輪速差の絶対値が左右車輪速差オン閾値βを超えているか否かを判定する。左右車輪速差オン閾値βは、左前輪11あるいは右前輪12に空転が発生している状況を、左前輪11と右前輪12との車輪速差から判定するための、たとえばヒステリシス特性の高い方のオン閾値である。左前輪11と右前輪12との前左右車輪速の車輪速差の絶対値が左右車輪速差オン閾値βを超えていないと判定すると、左前輪11あるいは右前輪12に空転が発生している状況にはないことから、ステップS11へ進む。
一方、左前輪11と右前輪12との前左右車輪速の車輪速差の絶対値が左右車輪速差オン閾値βを超えていると判定すると、ステアリングECU71のアクセル操作判定手段114は、次にアクセル開度がアクセル開度オン閾値ηを超えているか否かを判定し(ステップS7)、運転者による車両1のアクセル操作をチェックする。このアクセル開度がアクセル開度オン閾値ηを超えているか否かの判定は、ステアリングECU71が制御系ECU73と通信を行うことで、制御系ECU73から取得したアクセル開度についての情報をもとに行う。また、このアクセル開度オン閾値ηは、運転者による車両1のアクセル操作を検出するための、例えばヒステリシス特性の高い方のオン閾値である。
この結果、アクセル開度がアクセル開度オン閾値ηを超えていないと判定すると、運転者による車両1のアクセル操作が行われていないと判断して、ステップS11へ進む。ステップS11以降の処理は姿勢安定化制御を実行しない処理であり、ステアリングECU71のCPUは、付加トルクの方向を規定する付加トルク方向変数γに“0”を設定し、さらに続くステップS12では、姿勢安定化制御の制御周期を規定するタイマ値Timerに“0”を設定し、さらに次のステップS13では制御フラグFwについて直前の状態を維持し、この場合、制御フラグFwに“1”を設定することなくステップS14へ進む。ステップS14では、制御フラグFwに“1”が立っているか否か、つまり制御フラグFwが設定されているか否かを判定するが、このとき制御フラグFwには“1”が立っていない。このため、続くステップS17において積分補正量Tw1に“0”を設定し、図5に示すフローチャートへ進む。
ステップS7において、アクセル開度がアクセル開度オン閾値ηを超えていると判定すると、ステップS8へ進む。ステップS8では、ステアリングECU71の付加トルク方向決定手段121は、付加トルク方向変数γに、前記演算して求めた前左右車輪速差に応じた符号を符号関数“sgn”(a>0のときsgn(a)=1、a<0のときsgn(a)=-1、a=0のときsgn(a)=0となる)により設定し、さらに続くステップS9では、ステアリングECU71のCPUは、姿勢安定化制御の制御周期を規定するタイマ値Timerに“0”を設定し、さらに次のステップS10で制御フラグFwに“1”を設定し、ステップS14へ進む。ステップS10において制御フラグFwに“1”が設定される条件は、左前輪11と右前輪12との車輪速が共に加速していること(ステップS3)、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の絶対値が左右車輪速差変化率オン閾値αを超えていること(ステップS4)、左前輪11と右前輪12との車輪速差の符号と、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の符号とが一致すること(ステップS5)、左前輪11と右前輪12との前左右車輪速の車輪速差の絶対値が左右車輪速差オン閾値βを超えていること(ステップS6)、アクセル開度がアクセル開度オン閾値ηを超えていること(ステップS7)の各条件が共に満足されている場合である。つまり右前輪12が空転している状態で、さらにこの状態が進行している右前輪の空転状態、あるいは左前輪11が空転している状態で、さらにこの状態が進行している左前輪の空転状態である。
ステップS14では、制御フラグFwに“1”が立っているか否かを判定するが、前記各条件が共に成立していると制御フラグFwには“1”が立っている、つまり制御フラグFwが設定されていることから、続くステップS15において付加トルクの方向を規定する付加トルク方向変数γにEPS付加トルク設定値Tw0を乗算し積分補正量Tw1として設定し、図5に示すフローチャートへ進む。
図5に示すフローチャートでは、図4のフローチャートに示す処理による制御フラグFwの設定をもとに、ステアリングECU71が積分制御により付加トルクを付加する際の積分ゲインおよび積分補正量を設定する。図5に示すフローチャートでは、ステアリングECU71は、先ずアクセル開度が“ゼロ”であるか否かを判定する(ステップS31)。この結果、アクセル開度が“ゼロ”である、つまりアクセル操作が行われていない、加速状態ではないと判定すると、次にステップS35へ進む。ステップS35では、カウンタのカウント値nに“0”を設定する。
一方、ステップS31においてアクセル開度が“ゼロ”でない、つまりアクセル操作が行われている、加速状態であると判定すると、次にステップS32へ進む。ステップS32では、制御フラグFwが“0”から“1”へ変化したか否か、つまり制御フラグFwが初めて立った状態か否かを判定する。制御フラグFwは、初期設定の過程では立っていない状態“0”に設定されており、図4のフローチャートに示すように、ステップS10において制御フラグFwに“1”が最初に設定される条件は、左前輪11と右前輪12との車輪速が共に加速していること(ステップS3)、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の絶対値が左右車輪速差変化率オン閾値αを超えていること(ステップS4)、左前輪11と右前輪12との車輪速差の符号と、左前輪11と右前輪12との車輪速差の変化率の符号とが一致すること(ステップS5)、左前輪11と右前輪12との前左右車輪速の車輪速差の絶対値が左右車輪速差オン閾値βを超えていること(ステップS6)、アクセル開度がアクセル開度オン閾値ηを超えていること(ステップS7)の各条件を同時に満足している場合である。つまり右前輪12が空転している状態で、さらにこの状態が進行している右前輪の空転状態、あるいは左前輪11が空転している状態で、さらにこの状態が進行している左前輪の空転状態である。言い換えると、アクセルが踏み込まれて、左前輪11あるいは右前輪12の一輪空転状態が増進しているときである。
従って、ステップS32において制御フラグFwが初めて“0”から“1”へ変化したと判定すると、前記カウンタのカウント値nを現在のカウント値から1つ増加させる(ステップS33)。一方、ステップS32において制御フラグFwが“0”から“1”へ変化していない、つまり制御フラグFwが“0”の状態を維持している、あるいは制御フラグFwが“1”の状態を維持していると判定すると、続くステップS34でカウンタのカウント値nを現在のカウント値に維持し、ステップS36へ進む。ステップS36では、カウンタのカウント値nが“1”ではないか判定する。この結果カウンタのカウント値が“1”ではないと判定すると、ステップS37へ進み積分制御の積分ゲインkiをki1に設定する。そして、次のステップS38において積分制御の積分補正量Twを“0”に設定し、図6に示すフローチャートへ進む。ステップS36でカウンタのカウント値nが“1”ではないと判定される場合とは、アクセル開度が“0”、つまりアクセルが操作されていないとき、あるいはアクセル開度が“0”でないアクセルが操作されているときであって、制御フラグFwが初めて“0”から“1”へ変化したときを除く、制御フラグFwが“0”の状態を維持している、あるいは制御フラグFwが“1”の状態を維持しているときである。
一方、ステップS36においてカウンタのカウント値nが“1”であると判定された場合、すなわちステップS32において制御フラグFwが初めて“0”から“1”へ変化したと判定されたとき、つまりアクセルが踏み込まれて、左前輪11あるいは右前輪12の一輪空転状態が増進している最初の状態のとき、ステップS39へ進む。ステップS39では、積分制御の積分ゲインkiをki2に設定する。なお、このときの積分ゲインki2は積分ゲインki1より大きい。そして、次のステップS41において積分制御の積分補正量TwをTw1に設定し、図6に示すフローチャートへ進む。
図6に示すフローチャートでは、図5のフローチャートに示す処理により設定された積分ゲインと積分補正量を用いて操舵反力のない付加トルク制御を実行する。図6に示すフローチャートでは、先ず、操舵トルクセンサ値Tsと、電動パワーステアリング22の制御により付加される基本アシストトルクTeと、車速Vbと、LSDコントローラ90がLSD81による差動制限力を制御する際のLSD拘束力(トルク)TLを、ステアリングECU71が読み込む(ステップS51)。操舵トルクセンサ値Tsは、操舵トルクセンサ91により検出した操舵トルクセンサ値、つまり運転者のステアリング操作により加えられる操舵トルクである。基本アシストトルクTeは、電動パワーステアリング22の付加トルク制御により付加される基本的なトルクである。車速Vbは、図示していない車速センサにより検出された車速である。LSD拘束力(トルク)TLは、駆動シャフト83および駆動シャフト84の回転数の差vd、あるいはLSDの電磁クラッチの作動電流ImをもとにステアリングECU71がLSD拘束力テーブルTBLを参照し読み出す。そして、ステアリングECU71は、LSD拘束力テーブルTBLからLSD拘束力TLを読み込む。
続いて、Ta0(=Ts+Te)、つまり操舵トルクセンサ値Tsと基本アシストトルクTeとの加算値である操舵反力Ta0に応じた付加トルク量Ta1の制御を行う(ステップS52)。この付加トルク量Ta1の制御では、操舵反力Ta0に応じた比例制御を行い付加トルクを求め、操舵反力ゼロを狙う。さらに、手を離している状態で操舵トルクセンサ値Tsが小さい場合にも効果を出すため比例制御だけでなく積分制御も行い付加トルクTa1を求め、操舵反力ゼロを狙う(ステップS53)。すなわちTa1=kp×Ta0+Ki×∫(Ta0+Tw)dtである。
LSD作動に伴う操舵反力変化は左右車輪速に差がある場合に最大であり、その値はLSD拘束トルクTLに比例したTlimである。つまり最大操舵力変化量は、変換係数をKLとするとTlim=KL×TLである(ステップS54)。従って、Tlimで付加トルクTa1を制限する。Tlimで付加トルクTa1を制限したときの付加トルクをTa2とすると、このときの付加トルクTa2はTa2=MIN(Tlim,|Ta1|)×sgn(Ta1)となる(ステップS55)。
続いて、車速VbとゲインGvとの関係を車速Vbが上昇するに従ってゲインGvが下がるように規定したテーブルTBLを、車速Vbをもとに参照し、車速Vbに対応する付加トルク制御のゲインGvを求める(ステップS56)。そして、ゲインGvとステップS55で求めたTa2とを乗算し、車速Vbに応じた付加トルクTa3を演算し(ステップS57)、前記演算して求めた付加トルクTa3を実現する付加トルク制御を実行する(ステップS58)。
ステアリングECU71のCPUは、次のプログラムサイクルでも図4に示すフローチャートのステップS1から各処理を実行する。このプログラムサイクルでは、演算手段111がステップS1において車輪速センサ61と車輪速センサ62との検出出力をもとに左前輪11と右前輪12との車輪速差と、その車輪速差の変化率を演算する。続いて、ステアリングECU71のCPUは、制御フラグFwが設定されているかいないかを判定することで、姿勢安定化制御を実行している状態であるか否かについて判定する(ステップS2)。このとき前回のプログラムサイクルのステップS10において制御フラグFwが設定されていると、ステップS2からステップS21へ進む。
ステップS21では、ステアリングECU71は、左前輪11と右前輪12との車輪速差の絶対値が左右車輪速差オフ閾値β1よりも大きいか否かについて判定する。この左右車輪速差オフ閾値β1は、左前輪11あるいは右前輪12に空転が発生しているときの、左前輪11と右前輪12との車輪速差を検出するための、たとえばヒステリシス特性を構成する低い方のオフ閾値である。左前輪11と右前輪12との車輪速差の絶対値が左右車輪速差オフ閾値β1を超えている場合とは、左前輪11あるいは右前輪12に空転が生じており、車両1は不安定な状態で走行していることを示している。また、左前輪11と右前輪12との車輪速差の絶対値が左右車輪速差オフ閾値β1を超えていない場合とは、左前輪11あるいは右前輪12に空転が生じておらず、車両1は安定した状態で走行していることを示している。
ステップS21において左前輪11と右前輪12との車輪速差の絶対値が左右車輪速差オフ閾値β1よりも小さいと判定すると、つまり左前輪11あるいは右前輪12に空転が生じておらず、車両1は安定した状態で走行していることからステップS27へ進む。
一方、ステップS21において左前輪11と右前輪12との車輪速差の絶対値が左右車輪速差オフ閾値β1よりも大きいと判定すると、さらにこのときのアクセル開度がアクセル開度オフ閾値η1よりも大きいか否かをステアリングECU71のアクセル操作判定手段114が判定する(ステップS22)。このアクセル開度オフ閾値η1は、アクセル開度、アクセルの操作を判定するための、たとえばヒステリシス特性を構成する低い方のオフ閾値であり、アクセル開度がアクセル開度オフ閾値η1よりも大きい場合、運転者によるアクセル操作が行われている状態、つまり車両1が加速状態であると判定する。
ステップS22においてアクセル開度がアクセル開度オフ閾値η1よりも小さいと判定すると、運転者によるアクセル操作が行われていない状態、つまり車両1は加速状態にはないとしてステップS27へ進む。
一方、ステップS22においてアクセル開度がアクセル開度オフ閾値η1よりも大きいと判定するとステップS23へ進む。ステップS23では、タイマにフラグオン最大時間μ以下のタイマ値が設定されているか否かを判定する。このフラグオン最大時間μはフラグFwが設定される期間、つまり付加トルク制御が実行される最大時間を規定するものである。従って、ステップS23においてタイマにフラグオン最大時間μを超えるタイマ値が設定されている場合、つまり付加トルク制御が実行されている期間が最大時間μを超える場合には、ステップS27へ進む。
ステップS23の判定処理実行時、前記タイマには前回のプログラムサイクルでタイマ値“0”が設定されている。このためステップS23では、タイマにフラグオン最大時間μ以下のタイマ値が設定されていると判定し、ステップS24へ進む。ステップS24では、付加トルクの方向を規定する変数に、付加トルク方向変数γを設定する。続くステップS25では、前記タイマにタイマ値として現在のタイマ値に制御周期Tsを加算する。そして、制御フラグFwを設定し、つまり制御フラグFwに“1”を立てて(ステップS26)、次のステップS14へ進む。
一方、ステップS21、ステップS22あるいはステップS23においてステップS27へ進む場合、つまり車両1が安定した状態で走行しているとき、車両1が加速状態にないとき、あるいは付加トルク制御が実行されている期間が最大時間μを超えるとき、ステップS27で付加トルク方向変数γに“0”を設定する。続くステップS28では、タイマにタイマ値として“0”を設定する。そして、次のステップS29では制御フラグFwに“0”を設定し、ステップS14へ進む。
ステップS14では、ステアリングECU71のCPUは制御フラグFwに“1”が立っているか否か、つまり制御フラグFwが設定されているか否かを判定するが、ステップS21、ステップS22あるいはステップS23においてステップS27へ進む場合、つまり車両1が安定した状態で走行しているとき、車両1が加速状態にないとき、あるいは付加トルク制御が実行されている期間が最大時間μを超えるとき、ステップS29で制御フラグFwには“0”が設定され、制御フラグFwは立っていない。このため、ステップS17へ進み積分補正量Tw1に“0”を設定し、図5のフローチャートへ進む。
一方、ステップS21、ステップS22あるいはステップS23において、左前輪11あるいは右前輪12に空転が生じており、車両1が不安定な状態で走行している状態で、車両1が加速状態にあり、付加トルク制御が実行されている期間が最大時間μを超えていないとき、制御フラグFwには“1”が立った状態になっている、つまり制御フラグFwが設定されている。このため、ステップS15へ進み、付加トルクの方向を規定する付加トルク方向変数γにEPS付加トルク設定値Tw0を乗算し積分補正量Tw1として設定し、図5に示すフローチャートへ進む。
図5、図6に示すフローチャートについては、制御フラグFwには“1”が立った状態になっているときの上述した内容と同様であり、詳細な説明は省略するが、図5に示すフローチャートでは、図4のフローチャートに示す処理による制御フラグFwの設定をもとに、ステアリングECU71が積分制御により付加トルクを付加する際の積分ゲインおよび積分補正量を設定する。そして、図6に示すフローチャートでは、図5のフローチャートに示す処理により設定された積分ゲインと積分補正量を用いて操舵反力のない付加トルク制御を実行する。
以上、説明したように、この実施の形態によれば、スプリットμ路面上でアクセル操作を行なって発進するとき、あるいは加速するときにおいて、左前輪11と右前輪12との車輪速をもとに一輪空転を検出すると制御フラッグFwに“1”が設定される。そして、この制御フラグFwが最初の設定である場合、ステアリングECU71は操舵トルクセンサ91により検出した操舵トルクと電動パワーステアリング22の操舵補助力制御により決定される基本アシストトルクとの積分制御を行う際の積分ゲインおよび積分補正量の各パラメータを決定する。このときの積分ゲインおよび積分補正量は、一輪空転を検出しないときの積分ゲインおよび積分補正量に比べて大きい値に設定される。そして、これら積分ゲインおよび積分補正量をパラメータとして、一輪空転時に発生するステアリングのとられ現象としてステアリングへ作用する操舵反力を相殺する前記ステアリングのとられ現象を抑制するに足る、前記ステアリングの操作に対して付加する付加トルクを、操舵トルクセンサ値Tsと基本アシストトルクTeの比例制御および前記積分制御により演算する。そして、一輪空転を検出しないときには、操舵トルクセンサ値の変化に対する位相遅れ、過剰制御を抑制し、ハンドル操作に対する違和感をなくす一方、一輪空転を検出したときには、一輪空転を検出しないときの積分ゲインおよび積分補正量に比べて大きい値の積分ゲイン、積分補正量で積分制御を行い、LSD作動に伴う操舵反力変化を効果的になくせる、μスプリット路面上での発進、加速の際の車両の安定性向上、ハンドルの操作性の向上を図れる操舵力制御装置を提供する。
1……車両、11……左前輪(車輪)、12……右前輪(車輪)、22……電動パワーステアリング(操舵補助手段)32……ステアリングシャフト(操舵手段)、33……ステアリングホイール(操舵手段)、61,62,63,64……車輪速センサ(車輪速検出手段)、71……ステアリングECU、91……操舵トルクセンサ、101……一輪空転検出手段、112……車輪速状態判定手段、113……車輪速差第1閾値判定手段、114……アクセル操作判定手段、115……空転判定手段、132……初期空転判定手段、133……パラメータ設定手段、134……付加トルク演算手段、135……付加トルク制限手段。

Claims (8)

  1. 運転者の操作に応じて左右一対の車輪の向きを変える操舵手段と、
    前記操舵手段が操作されたときの操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、
    前記操舵手段の操作に対して操舵補助力を付加する操舵補助手段と、
    前記左右一対の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、
    前記操舵トルクセンサにより検出した操舵トルクと前記操舵補助手段の操舵補助力制御で決定される基本アシストトルクとの比例制御および積分制御により、前記左右一対の各車輪の間に差動制限力である拘束トルクを作用させる左右輪差動制限機構が作動したときに発生するステアリングのとられ現象を抑制するに足る付加トルクを演算する付加トルク演算手段と、
    前記付加トルク演算手段により演算した付加トルクを前記操舵補助力とするように前記操舵補助手段を制御する操舵補助制御手段と、
    を備えた事を特徴とする操舵力制御装置。
  2. 前記付加トルク演算手段により演算される付加トルクの上限値を、前記左右輪差動制限機構の拘束トルクをもとに規定し、前記付加トルクを制限する付加トルク制限手段を備えることを特徴とする請求項1記載の操舵力制御装置。
  3. 前記付加トルク制限手段は、発進時に最大で車速に逆比例する特性で前記付加トルクを制限することを特徴とする請求項2記載の操舵力制御装置。
  4. 運転者の操作に応じて左右一対の車輪の向きを変える操舵手段と、
    前記操舵手段が操作されたときの操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、
    前記操舵手段の操作に対して操舵補助力を付加する操舵補助手段と、
    前記左右一対の各車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、
    前記車輪速検出手段により検出した前記各車輪の車輪速から、前記左右一対の車輪の車輪速差と、その車輪速差の変化率とを演算する車輪速差変化率演算手段と、
    前記車輪速差変化率演算手段により演算した車輪速差と車輪速差の変化率とをもとに、前記左右一対の車輪の加速時、前記左右一対の車輪の何れか一方に発生することのある一輪空転を検出する一輪空転検出手段と、
    前記一輪空転の検出時に、前記操舵トルクセンサにより検出した操舵トルクと前記操舵補助手段の操舵補助力制御により決定される基本アシストトルクとの比例制御および積分制御により前記一輪空転時に発生するステアリングのとられ現象を抑制するに足る付加トルクを演算する付加トルク演算手段と、
    前記付加トルク演算手段により演算した付加トルクを前記操舵補助力とするように前記操舵補助手段を制御する操舵補助制御手段と、
    を備えたことを特徴とする操舵力制御装置。
  5. 前記付加トルク演算手段により演算される付加トルクの上限値を、前記左右一対の各車輪の間に差動制限力である拘束トルクを作用させる左右輪差動制限機構の拘束トルクをもとに規定し、前記付加トルクを制限する付加トルク制限手段を備えることを特徴とする請求項4記載の操舵力制御装置。
  6. 前記付加トルク制限手段は、発進時に最大で車速に逆比例する特性で前記付加トルクを制限することを特徴とする請求項5記載の操舵力制御装置。
  7. 前記一輪空転検出手段が前記左右一対の車輪の何れか一方に発生することのある一輪空転を検出すると前記検出した空転が車両の発進時あるいは加速時に生じた最初の初期空転であるか否かを判定する初期空転判定手段と、
    前記初期空転判定手段により判定された車両の発進時あるいは加速時に生じた最初の初期空転であるか否かに応じた前記積分制御の積分ゲインおよび積分補正量を規定するパラメータを設定するパラメータ設定手段とをさらに備えることを特徴とする請求項4乃至6に何れか1項記載の操舵力制御装置。
  8. 前記一輪空転検出手段は、
    前記車輪速検出手段により検出した前記各車輪間の車輪速差と、前記各車輪間の車輪速差の変化率とが共に増大している状態を判定する車輪速状態判定手段と、
    前記車輪速状態判定手段により前記各車輪間の車輪速差と、前記車輪速差の変化率とが共に増大している状態が判定されると、前記各車輪間の車輪速差の大きさが第1閾値を超えているか否かを判定する車輪速差第1閾値判定手段と、
    前記車輪速差第1閾値判定手段により前記各車輪間の車輪速差の大きさが前記第1閾値を超えていると判定されると、アクセル開度をもとにアクセル操作を判定するアクセル操作判定手段と、
    前記アクセル操作判定手段によりアクセル操作が判定されると、前記左右一対の車輪の加速時、前記左右一対の車輪の何れか一方に発生することのある一輪空転の発生を判定する空転判定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4乃至7に何れか1項記載の操舵力制御装置。
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