JP5206672B2 - マルチビームアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、マルチビームアンテナに関し、特に、MIMO(Multiple Input Multiple Output)無線技術などで利用されるマルチビームアンテナに関する。
近年、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)など、MIMO技術を用いた通信サービスが行われようとしている。MIMO技術は、複数の伝搬路を通ってきた多数の電波を受信し、伝送速度や通信品質を向上させる技術であり、2つ以上のアンテナを使用し、かつ、使用する2つのアンテナ間の相関が小さい方が、大きな効果が得られる。
WiMAXで考えられている無線サービスでは、基地局と端末で通信する場合、端末がマンションなどにあるときは、基地局からの電波の到来方向は、概ね、窓側に集中する(窓のない方向では、多数の屋内の壁の減衰が多いため)。このように、到来方向が概ね決まっている場合には、その方向に、指向性を向けた相関の少ない2つのアンテナを使用するのが最善である。
特開2003−008344号公報
特許文献1には、メインローブが所定の角度を有し、サイドローブが小さい2つのビームを左右対称に揃える発明が記載されているが、片方のヌルの角度が他方のメインローブの角度と一致しているわけではない。
一般に、無線通信を行う場合で、電波の到来方向が概ねわかっている場合、例えば、マンションでは、外来からの電波は、窓方向からの到来が圧倒的に大であるので、このような場所で使用する場合で、ダイバーシティ技術やMIMO(Multiple Input Mulutiple Output)技術を用いた通信を行うとき、2つのアンテナが用いられるが、2つのアンテナは、相関がなるべく少なく、かつ、コンパクトなアンテナが良い。
MIMO技術を用いた通信に使用するアンテナは、方位方向に無指向性の指向性をもつ、モノポールアンテナや、ダイポールアンテナを2本ならべて用いるものであった。この方法は、2本のアンテナが、まったく同じ指向性を有するため、2本のアンテナが近い距離で置かれた場合、相関が十分小さくならないため、MIMO伝送の効果が十分得られないという問題があった。
図16に、関連技術のアンテナの例を示す。端末装置1000の上面には、モノポールアンテナ1001、1002が配置され、それぞれ1011、1012のように無指向性の放射パターンが形成されている。このような場合、2つのアンテナがまったく同じ指向性を有するため、2本のアンテナが近い距離で置かれた場合、相関が十分小さくならず、MIMO伝送の効果が十分得られない。
さらに、2つのアンテナを使用する場合、2つのアンテナは、距離が離れて配置されているほど、相関が小さくなるが、これでは、アンテナ2つを含む機器が大きくなってしまうという欠点がある。また、2つのアンテナを近づけて配置すれば、アンテナを含む機器は小さくなるが、アンテナ同士の相関が大となる欠点がある。
本発明は、このような状況で、相関が少ない2つのビームを有した、MIMOに有効なアンテナを提供することを目的とする。
本発明によれば、第1の給電部に接続された第1のアレイアンテナと、第2の給電部に接続された第2のアレイアンテナとを備え、前記第1のアレイアンテナと前記第2のアレイアンテナとが共通の周波数の信号を扱うと共に、前記第1のアレイアンテナと前記第2のアレイアンテナとが異なる方向に指向性を有し、前記第1のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向をθ1方向に向け、前記第2のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向を、前記第1のアレイアンテナの合成ビームのヌル点となるθ2方向に向けるものとし、前記第1の給電部と前記第2の給電部は、MIMO無線技術に適用されてなるマルチビームアンテナが提供される。
本発明のマルチビームアンテナは、2組のアレイアンテナより構成され、2組のアレイアンテナが異なる方向に最大利得をもつ指向性を有し、一方のアレイアンテナの指向性の第1ヌル方向(メインビームから、はじめに放射レベルが極小になる方向)に、他方のアレイアンテナの指向性の放射レベルが最大になる方向が一致するような2つのビームと2つの給電部をもつことを特徴とするアンテナである。
このような構成とすることで、形成した2つのアンテナビームは、相関が非常に小さく、かつ場所的には、近接して配置されているため、コンパクトなアンテナが構成可能で、ダイバーシティ技術やMIMO(技術を用いた通信に使用することで、回線レベルを安定させることができ、回線品質や伝送速度を向上させることができる。
本発明のマルチビームアンテナの第1の実施形態の構成図である。 メインローブの指向方向設定の説明図である。 メインローブの指向方向設定の説明図2である。 本発明のマルチビームアンテナの第2の実施形態の構成図である。 本発明のマルチビームアンテナの第3の実施形態の構成図である。 本発明のマルチビームアンテナの第4の実施形態の構成図である。 本発明のマルチビームアンテナの第4の実施形態の放射パターン図である。 本発明のマルチビームアンテナの第5の実施形態の構成図である。 本発明のマルチビームアンテナの第6の実施形態の構成図である。 本発明のマルチビームアンテナの第7の実施形態の構成図である。 本発明のマルチビームアンテナの第8の実施形態の構成図である。 本発明のマルチビームアンテナの第9の実施形態の構成図である。 本発明のマルチビームアンテナの第10の実施形態の構成図である。 本発明のマルチビームアンテナの第11の実施形態の構成図である。 本発明のマルチビームアンテナの第12の実施形態の構成図である。 本発明のマルチビームアンテナの第13の実施形態の構成図である。 関連技術のアンテナの例を示す図である。
符号の説明
1、2、3、4 アンテナ
10 アレイアンテナA
20 アレイアンテナB
11、21、31、41、51、61 給電線
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
1)本発明のマルチビームアンテナは、M1×N1素子のアンテナから成るアレイアンテナと、M2×N2素子のアンテナから成るアレイアンテナから構成され、2組のアレイアンテナが異なる方向に最大利得をもつ指向性を有し、M1×N1素子のアレイアンテナの合成ビームの最大利得を有する最大放射方向を極座標系で(θ1、φ1)方向とし、その近傍の任意の第1ヌル点(θ2、φ2)方向に、M2×N2素子のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向が向くようにしたアンテナである。
M2×N2素子のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向(θ2、φ2)では、M1×N1素子のアレイアンテナの合成ビームのヌル点になるため、2つのアレイアンテナのビームの相関は非常に小さくなり、この2つのアンテナを用いることで、効率的なMIMO通信が可能となる。
2)第2の方法として、M1×N1素子のアンテナから成るアレイアンテナ2組から構成され、2組のアレイアンテナが異なる方向に最大利得をもつ指向性を有し、1番目のM1×N1素子のアレイアンテナの合成ビームの最大利得を有する最大放射方向を極座標系で(θ1、φ1)方向とし、その近傍の任意の第1ヌル点(θ2、φ2)方向に、2番目のM1×N1素子のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向が向くようにしたアンテナである。
この方法は、上記1)において、M1=M2、N1=N2とした方法である。この方法は、2番目のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向(θ2、φ2)では、1番目のアレイアンテナの合成ビームのヌル点になり、1番目のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向(θ1、φ1)では、2番目のアレイアンテナの合成ビームのヌル点になるため、2つのアレイアンテナのビームの相関は、1)よりもさらに小さくなり、この2つのアンテナを用いることで、効率的なMIMO通信が可能となる。
3)第3の方法として、M素子のアンテナを極座標のZ軸上に配置したアレイアンテナと、N素子のアンテナを極座標のZ軸上またはそれと平行な直線上に配置したN素子アレイアンテナから構成され、2組のアレイアンテナが異なる方向に最大利得をもつ指向性を有し、M素子のアレイアンテナの合成ビームの最大利得を有する最大放射方向を極座標系で(θ1、φ)方向とし、その近傍の任意の第1ヌル点(θ2、φ)方向に、N素子のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向が向くようにしたアンテナである。
N素子のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向(θ2、φ)では、M素子のアレイアンテナの合成ビームのヌル点になるため、2つのアレイアンテナのビームの相関は非常に小さくなり、この2つのアンテナを用いることで、効率的なMIMO通信が可能となる。
4)第4の方法として、M素子のアンテナを極座標のZ軸上に配置したアレイアンテナ2組から構成され、2組のアレイアンテナが異なる方向に最大利得をもつ指向性を有し、1番目のM素子のアレイアンテナの合成ビームの最大利得を有する最大放射方向を極座標系で(θ1、φ)方向とし、その近傍の任意の第1ヌル点(θ2、φ)方向に、2番目のM素子のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向が向くようにしたアンテナである。
この方法は、上記3)において、M=Nとした方法である。この方法は、2番目のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向(θ2、φ)では、1番目のアレイアンテナの合成ビームのヌル点になり、1番目のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向(θ1、φ)では、2番目のアレイアンテナの合成ビームのヌル点になりため、2つのアレイアンテナのビームの相関は、3)よりもさらに小さくなり、この2つのアンテナを用いることで、効率的なMIMO通信が可能となる。
5)第5の方法は、より現実的方法として、4)でM=2素子の場合である。アンテナ1及びアンテナ2から成る1番目のアレイアンテナと、アンテナ3及びアンテナ4から成る2番目のアレイアンテナとから構成される。2組のアレイアンテナは異なる方向に最大利得をもつ指向性を有する。アンテナ1とアンテナ2の素子間隔と、アンテナ3とアンテナ4の素子間隔は等しい。アンテナ1とアンテナ2を配列した直線と、アンテナ3とアンテナ4を配列した直線は、同一または平行の関係になる。アンテナ1とアンテナ2の合成ビームの最大放射方向が、前記直線の垂直方向、すなわち、アレイ配列に対してブロードサイド方向からθ1度方向に合成ビームの最大放射方向があり、その近傍の第1ヌル点の角度であるθ2方向が、アンテナ3とアンテナ4の合成ビームの最大放射方向になるように定められたアンテナである。
この方法は、4)同様、アンテナ3とアンテナ4のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向θ2では、アンテナ1とアンテナ2のアレイアンテナの合成ビームのヌル点になり、アンテナ1とアンテナ2のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向θ1では、アンテナ3とアンテナ4のアレイアンテナの合成ビームのヌル点になりため、2つのアレイアンテナのビームの相関は、非常に小さくなり、この2つのアンテナを用いることで、効率的なMIMO通信が可能となる。
上記の場合、アンテナ1とアンテナ2の素子間隔と、アンテナ3とアンテナ4の素子間隔は等しく、正規化した素子間隔をD(素子間隔をdとするとき、D=d/λ、λ:波長)とおくと、θ1、θ2、dの関係は、θ1>θ2の場合、
sin{(θ1−θ2)/2}=1/(4D) となる。
6)第6の方法は、5)第5の方法について、さらに簡易化した方法である。すなわち、アンテナ1とアンテナ2から成る1番目のアレイアンテナと、アンテナ3及びアンテナ4から成る2番目のアレイアンテナとから構成され、2組のアレイアンテナが異なる方向に最大利得をもつ指向性を有し、アンテナ1とアンテナ2の素子間隔と、アンテナ3とアンテナ4の素子間隔は等しく、かつ、アンテナ1とアンテナ2を配列した直線と、アンテナ3とアンテナ4を配列した直線は、同一または平行の関係になる。アンテナ1とアンテナ2は同位相で給電され、アンテナ3とアンテナ4も同位相で給電される。そして、アンテナ1とアンテナ2のアレイアンテナの最大放射方向は、前記アレイ配列の直線の垂直方向(ブロードサイド方向)から、前記直線を含む面でθ1度だけシフトし、同様に、アンテナ3とアンテナ4のアレイアンテナの最大放射方向は、前記アレイ配列の直線の垂直方向(ブロードサイド方向)から、前記直線を含む面で−θ1度だけシフトしており、このとき、アンテナ3とアンテナ4のアレイアンテナの最大放射方向−θ1では、アンテナ1とアンテナ2のアレイアンテナのヌル方向になっており、アンテナ1とアンテナ2のアレイアンテナの最大放射方向θ1では、アンテナ3とアンテナ4のアレイアンテナのヌル方向になるように構成されたアンテナである。
このとき、アンテナ1とアンテナ2の素子間隔と、アンテナ3とアンテナ4の素子間隔は、同一の値とするが、それらの素子間隔の値にかかわらず、アンテナ1とアンテナ2のアレイアンテナと、アンテナ3とアンテナ4のアレイアンテナに給電する位相差は、π/2となっている。
本発明のマルチビームアンテナは、MIMO技術を用いた通信に使用するアンテナである。近年、WiMAX技術を用いた通信システムには、MIMO技術が採用されており、本発明のマルチビームアンテナを用いることにより、MIMO技術を有効に活用することが可能になる。
MIMOでは、マルチパスの多い多重伝搬路空間において、送信側と受信側で複数のアンテナを用い、複数の異なる伝搬路を用いた伝送を行うことで、伝送速度を向上させるものである。このとき、送信側及び受信側で用いる複数のアンテナは、お互いに相関が小さいことが望ましい。例えば、受信側で2つのアンテナを用いる場合、その2つのアンテナの相関が小さくなるように、2つのアンテナ間の設置位置をなるべく離して置く事で、相関を小さくすることができる。
本発明のマルチビームアンテナは、2組のN素子のアレイアンテナより構成され、2組のアレイアンテナが異なる方向に最大利得をもつ指向性を有し、一方のアレイアンテナの指向性の第1ヌル方向(メインビームから、はじめに放射レベルが極小になる方向)に、他方のアレイアンテナの指向性の放射レベルが最大になる方向が一致するような2つのビームと2つの給電部をもつことを特徴とするアンテナである。
このような構成とすることで、形成した2つのアンテナビームは、相関が非常に小さく、かつ場所的には、近接して配置されているため、コンパクトなアンテナが構成可能である。
2つの相関のないアンテナを、ダイバーシティ技術やMIMO技術を用いた通信に使用することで、回線レベルを安定させることができ、回線品質や伝送速度を向上させることができる。
図1は、本発明のマルチビームアンテナの第1の実施形態の構成図である。アレイアンテナA10は、アンテナ1、アンテナ2、給電線11、給電線21、給電線51、給電部A5より構成され、同様に、アレイアンテナB20は、アンテナ3、アンテナ4、給電線31、給電線41、給電線61、給電部B6より構成される。
アンテナ1とアンテナ2には、それぞれ長さがL1の給電線11と、長さがL2の給電線21が接続され、それぞれの給電線の他端では、合流接続され、かつ、給電線51に接続され、給電部A5に至る。同様に、アンテナ3とアンテナ4には、それぞれ長さがL3の給電線31と、長さがL4の給電線41が接続され、それぞれの給電線の他端では、合流接続され、かつ、給電線61に接続され、給電部B6に至る。
なお、アンテナ1とアンテナ2は、紙面に水平な直線上に配置されており、アンテナ3とアンテナ4も同様に、紙面に水平な直線上に配置され、アレイアンテナAとアレイアンテナBは、平行、または、同一直線上に配置されている。
アレイアンテナA10のメインビーム、すなわち、最大利得と与える最大放射方向は、前記アレイ配置されている直線と垂直の方向、すなわち、ブロードサイド方向に対して、θ1度だけ傾いた方向に設定されている。この場合、θ1度方向に、メインローブを指向させるには、アンテナ1とアンテナ2への給電線L1とL2の長さを調節して行う。この説明図を図2に示す。いま、アンテナ1とアンテナ2の素子間隔をdとおくと、θ1方向にメインローブを指向させるには、θ1方向で、アンテナ1とアンテナ2から放射される電波の位相が同位相になる必要がある。位相中心Oに対して、アンテナ1は、(d/2)sinθ1だけの通路長が遅れ、アンテナ2では、(d/2)sinθ1だけの通路長が進むことになる。この空間通路長(d/2)sinθ1は、2π/λ(λ:波長)を乗じることで、電気的位相角度に変換できる。よって、アンテナ1とアンテナ2には、以下の励振位相を与えれば、θ1方向に最大放射を行うビームを形成できる。
アンテナ1の励振位相:+(2π/λ)×(d/2)×sinθ1 ・・・(1)
アンテナ2の励振位相:−(2π/λ)×(d/2)×sinθ1 ・・・(2)
また、上記より、アンテナ1とアンテナ2の相対位相差δ1は、以下となる。
なお、上記で、+は位相を進めることを意味し、−は、位相を遅らせることを意味する。
δ1=(アンテナ1の励振位相)−(アンテナ2の励振位相)
=(2π/λ)×(d/2)×sinθ1−(−(2π/λ)×(d/2)×sinθ1)
=(2πd/λ)×sinθ1 ・・・(3)
したがって、図1においては、L2−L1の電気長が、δ1となるように設定すればよい。
上記より、θ1方向に最大放射方向を持つアレイアンテナA10の任意の角度θにおける電界強度を導く。アンテナ1の励振振幅をE1、アンテナ2の励振振幅をE2とおくと、アレイアンテナA10の合成電界Et1は、次のようになる。
Et1
=E1×EXP(−j×(2π/λ)×(d/2)×sinθ+j×(2π/λ)×(d/2)×sinθ1)
+E2×EXP(j×(2π/λ)×(d/2)×sinθ−j×(2π/λ)×(d/2)×sinθ1)
=E1×EXP(−jπd/λ×(sinθ−sinθ1))+E2×EXP(jπd/λ×(sinθ−sinθ1))
=E1(cos(πd/λ×(sinθ−sinθ1))−jsin(πd/λ×(sinθ−sinθ1)))
+E2(cos(πd/λ×(sinθ−sinθ1))+jsin(πd/λ×(sinθ−sinθ1)))
ここで、アンテナ1とアンテナ2は、同じ励振振幅とすれば、E1=E2となるので、以下となる。
Et1=2×E1×cos(πd/λ×(sinθ−sinθ1))
さらに、素子間隔dを、波長で正規化された素子間隔D(D=d/λ)におきかえると、以下のようになる。
Et1=2×E1×cos(π×λD/λ×(sinθ−sinθ1))
=2×E1×cos(πD(sinθ−sinθ1)) ・・・(4)
上記の説明は、図1に示すアンテナ3とアンテナ4から成るアレイアンテナB20についても同様のことがあてはまる。図1において、アレイアンテナB20が、θ2方向にメインビームを指向させるには、図2の原理と上記の説明をそのまま当てはめることができる。よって、アンテナ3とアンテナ4に励振する電気的な位相は以下のようになる。
アンテナ3の励振位相:−(2π/λ)×(d/2)×sinθ2 ・・・(5)
アンテナ4の励振位相:+(2π/λ)×(d/2)×sinθ2 ・・・(6)
また、上記より、アンテナ4とアンテナ3の相対位相差δ2は、以下となる。
δ2=(アンテナ4の励振位相)−(アンテナ3の励振位相)
=(2π/λ)×(d/2)×sinθ2−(−(2π/λ)×(d/2)×sinθ2)
=(2πd/λ)×sinθ2 ・・・(7)
したがって、図1においては、L4−L3の電気長が、δ2となるように設定すればよい。
上記より、θ2方向に最大放射方向を持つアレイアンテナB20の任意の角度θにおける電界強度は、上記と同様に導ける。上記同様に、アンテナ3の励振振幅をE3、アンテナ4の励振振幅をE4とおくと、アレイアンテナB20の合成電界Et2は、次のようになる。
Et2=E3×EXP(−j×(2π/λ)×(d/2)×sinθ−j×(2π/λ)×(d/2)×sinθ2)
+E4×EXP(j×(2π/λ)×(d/2)×sinθ+j×(2π/λ)×(d/2)×sinθ2)
=E3×EXP(−jπd/λ×(sinθ+sinθ2))+E4×EXP(jπd/λ×(sinθ+sinθ2))
=E3(cos(πd/λ×(sinθ+sinθ2))−jsin(πd/λ×(sinθ+sinθ2)))
+E2(cos(πd/λ×(sinθ+sinθ2))+jsin(πd/λ×(sinθ+sinθ2)))
ここで、アンテナ3とアンテナ4は、同じ励振振幅とすれば、E3=E4となるので、以下となる。
Et2=2×E3×cos(πd/λ×(sinθ+sinθ2))
さらに、素子間隔dを、波長で正規化された素子間隔D(D=d/λ)におきかえると、以下のようになる。
Et2=2×E3×cos(π×λD/λ×(sinθ+sinθ2))
=2×E3×cos(πD(sinθ+sinθ2)) ・・・(8)
図3に、メインローブ指向方向の説明図2を示す。縦軸が電界強度を示し、横軸が角度を示す指向性図を示している。図1及び図2に示すアレイアンテナA10から放射されるメインビームがビームA100になり、図1に示すアレイアンテナB20から放射されるメインビームがビームB200になる。本マルチビームアンテナとしての特徴を出すために、アレイアンテナA10の最大放射方向θ1では、アレイアンテナB20のヌル方向になり、アレイアンテナB20の最大放射方向θ2では、アレイアンテナA10のヌル方向になっている必要がある。
これを、Et1とEt2の式に当てはめて考える。Et1は、θ1で最大放射方向となる。Et1が、ヌルになるための条件は、
Et1=2×E1×cos(πD(sinθ−sinθ1))
において、
πD(sinθ−sinθ1)が、
±(π/2)×(2k−1)
ただし、
k=1、2、3・・・・K(自然数)
となるときである。
図3で、θ1の左側の最初のヌルになるときは、以下となるときである。
πD(sinθ−sinθ1)=−π/2
(sinθ1−sinθ)=1/(2D) ・・・(9)
sinθ=sinθ1−1/(2D)
θ=sin−1(sinθ1−1/(2D)) ・・・(10)
したがって、θ2=sin−1(sinθ1−1/(2D))とすれば、アレイアンテナA10の最大放射方向θ1では、アレイアンテナB20のヌル方向になり、アレイアンテナB20の最大放射方向θ2では、アレイアンテナA10のヌル方向になっているマルチビームアンテナを構成できる。
例として、D=0.5、θ1=30度のとき、(10)式より、θ2=−30度となる。このとき、アンテナ1の励振位相は(1)式より+45度、アンテナ2の励振位相は(2)式より−45度、アンテナ3の励振位相は(5)式より−45度、アンテナ4の励振位相は(6)式より+45度、になる。
また、2番目と例として、D=0.5、θ1=45度のとき、θ2=−17度となる。このとき、アンテナ1の励振位相は+63.6度、アンテナ2の励振位相は−63.6度、アンテナ3の励振位相は−26.3度、アンテナ4の励振位相は+26.3度になる。
ここで、さらに、このビームA100とビームB200が、アレイのブロードサイド方向、すなわち、θ=0に対して、対称に配置されるようにする場合を考える。すると、(9)式から、以下のようになる。
(sinθ1−sinθ2)=1/(2D)
また、この場合、図3から明らかなように、θ2=−θ1である必要がある。よって、以下のようになる。
(sinθ1−sin(−θ1))=1/(2D)
2sinθ1=1/(2D)
sinθ1=1/(4D)
θ1=sin−1(1/(4D))・・・(11)
また、この式をD=の形で書き換えると、以下となる。
D=1/(4sinθ1) ・・・(12)
さらに、(1)式に、D=d/λの関係と、(12)を入れて簡単化すると以下となる。
(1)式 アンテナ1の励振位相:
+(2π/λ)×(d/2)×sinθ1
=+(2π/λ)×(λD/2)×sinθ1
=+πD×sinθ1
=+π(1/(4sinθ1))×sinθ1
=+π/4
=+45度 ・・・(13)
この場合、素子間隔Dにかかわらず、アンテナ1の励振位相は+45度となることがわかる。同様に、アンテナ2の励振位相は−45度となる。さらに、アンテナ3及びアンテナ4の励振位相は−45度、+45度となる。
よって、(12)式、(13)式の場合の例、すなわち、このビームA100とビームB200が、アレイのブロードサイド方向、すなわち、θ=0に対して、対称に配置されるようにする場合の例として考えると、D=0.5のとき、θ1=30度、θ2=−30度、アンテナ1の励振位相+45度、アンテナ2の励振位相−45度、アンテナ3の励振位相−45度、アンテナ4の励振位相+45度となる。
同様に、D=0.7のとき、θ1=20.9度、θ2=−20.9度、アンテナ1の励振位相+45度、アンテナ2の励振位相−45度、アンテナ3の励振位相−45度、アンテナ4の励振位相+45度となる。
図4は、本発明のマルチビームアンテナの第2の実施形態の構成図である。平面アンテナ300は、背面に導体のグランド302を有するプリント基板301より構成される。プリント基板301の前面には、パッチアンテナ311〜314が配置され、それぞれ、マイクロストリップ線路の給電線321〜324が接続されている。パッチアンテナ311と312には、給電線321、322が接続され、給電点325で合成されている。給電線321、322の長さの関係は、図1または図2のL1とL2の関係と同じである。同様に、パッチアンテナ313と314には、給電線323、324が接続され、給電点326で合成されている。給電線323、324の長さの関係は、図1のL3とL4の関係と同じである。給電点325、326は、通常、背面よりコネクタの同軸中心導体が接続され、給電される。給電点325、326への給電が図1の関係と同じになるため、片方のアンテナパターンのビームピークで、他方のアンテナの第1ヌル点になるような2つのビームを作ることができる。
図5は、本発明のマルチビームアンテナの第3の実施形態の構成図である。平面アンテナ350は、背面に導体のグランド352を有するプリント基板351より構成される。プリント基板351の前面には、パッチアンテナ361〜364が配置され、それぞれ、マイクロストリップ線路の給電線371〜374が接続されている。パッチアンテナ361と362には、給電線371、372が接続され、合成されて、給電点375に至る。給電線371、372の長さの関係は、図1または図2のL1とL2の関係と同じである。同様に、パッチアンテナ363と364には、給電線373、374が接続され、合成されて、給電点376に至る。給電線373、374の長さの関係は、図1のL3とL4の関係と同じである。給電点375、376は、通常、基板下面よりSMAコネクタの同軸中心導体が接続され、給電される。図4同様、給電点375、376への給電が図1の関係と同じになるため、片方のアンテナパターンのビームピークで、他方のアンテナの第1ヌル点になるような2つのビームを作ることができる。
図6Aは、本発明のマルチビームアンテナの第4の実施形態の構成図である。図6Aのアンテナ構成において、アンテナ381とアンテナ382は、素子間隔dを隔てて配置され、ハイブリッド回路383に接続されている。そして、ハイブリッド回路383の他の2つのポートは、下側の給電部A384と給電部B385に至る。上記(13)式後の説明より、2つのアンテナの素子間隔dにかかわらず、2つのアンテナの励振位相が、+45度と−45度、すなわち、90度の位相差があれば、片方のアンテナパターンのビームピークで、他方のアンテナの第1ヌル点になるような2つのビームを作ることができる。図6Aでは、これをハイブリッド回路383を用いて構成した例である。いま、給電部A384から給電したRF信号は、ハイブリッド回路383で、2つの信号の振幅が等しく、位相が90度異なる信号に分配され、アンテナ381と382に給電される。この場合、アンテナ382の位相が、アンテナ381の位相と比べて、90度遅れる。この場合、図6Bの放射パターン図では、パターンA386(点線)のようになる。同様に、給電部B385から給電したRF信号は、ハイブリッド回路383で、2つの信号の振幅が等しく、位相が90度異なる信号に分配され、アンテナ381と382に給電される。この場合、アンテナ381の位相が、アンテナ382の位相と比べて、90度遅れる。この場合、パターンB387(実線)のようになる。そして、2つの放射パターンは、図6Bに示されるように、一方のビームピークになる角度で、他方の第一ヌル角度になるように形成されている。
図7は、本発明のマルチビームアンテナの第5の実施形態の構成図である。プリント基板より構成される平面アンテナ400は、前面にパッチアンテナ401、402が配置され、それぞれは給電点403、404で、背面よりコネクタの同軸中心導体が接続され、給電される構造になっている。これらの給電点は、同軸ケーブル405、406によって、ハイブリッド回路407に接続される。ハイブリッド回路407の残りの2つのポートには、給電部408と409が配置されている。この場合も、動作原理は、図6Bと同じで、放射パターンは、一方のビームピークになる角度で、他方の第一ヌル角度になるように形成される。
図8は、本発明のマルチビームアンテナの第6の実施形態の構成図である。図7の平面アンテナ400の代わりに、金属の反射板410と2つのダイポールアンテナ411、412から構成されるアンテナを、同軸ケーブル415、416によって、ハイブリッド回路417に接続したものである。給電部418と419から給電された放射パターンは、図6Bと同じで、一方のビームピークになる角度で、他方の第一ヌル角度になるように形成される。
図9は、本発明のマルチビームアンテナの第7の実施形態の構成図である。図7の平面アンテナ400の代わりに、平面アンテナ500を用いたものである。プリント基板より構成される平面アンテナ500は、全面にパッチアンテナ511〜514が配置され、それぞれ、マイクロストリップ線路の給電線521〜524が接続されている。パッチアンテナ511と512には、給電線521、522が接続され、コネクタ531に接続される。給電線521、522の長さは、平面アンテナ500の仰角面の最大放射方向に関係している。通常、平面アンテナ500と垂直な方向に放射される場合は、同じ長さになるように設計され、垂直方向から、上方向または下方向にシフトする場合は、図2の原理を仰角面に適用して設計を行う。同様に、パッチアンテナ513と514には、給電線523、524が接続され、コネクタ532に接続される。給電線523、524の長さの関係は、給電線521、522の関係と同様である。コネクタ531、532には、同軸ケーブル541、542が接続され、ハイブリッド回路550に接続され、最終的に、給電部551、552に至る。給電部551と552から給電された放射パターンは、平面アンテナ500の方位方向において、図6Bと同じで、一方のビームピークになる角度で、他方の第一ヌル角度になるように形成される。
図10は、本発明のマルチビームアンテナの第8の実施形態の構成図である。図9の平面アンテナのパッチアンテナおよび給電回路の配置を変更したものである。パッチアンテナ611、614と612、613とが対角線の関係になるように配置されている。パッチアンテナ611、614には給電線621、622が接続され、パッチアンテナ612、613には、給電線622、623が接続され、コネクタ631、632に接続される。さらに、同軸ケーブル641、642によってハイブリッド回路650に接続され、最終的に、給電部651、652に至る。給電部651と652から給電された放射パターンは、平面アンテナの方位方向および仰角方向において、図6Bと同じで、一方のビームピークになる角度で、他方の第一ヌル角度になるように形成される。
図11は、本発明のマルチビームアンテナの第9の実施形態の構成図である。原理的には、図9の平面アンテナのパッチアンテナの水平及び垂直からそれぞれ独立に給電したものと理解できる。まず、パッチアンテナ421〜424は垂直偏波を放射することができるように下側から、給電線431〜434が接続されている。給電線431と432、433と434は、それぞれ同じ長さで合成され、給電点451、452に至る。同様に、パッチアンテナ421〜424が水平偏波を放射することができるように右横側から、給電線441〜444が接続されている。給電線441と442、443と444は、それぞれ同じ長さで合成され、給電点453、454に至る。さらに、給電点453、454は、同軸ケーブル461、462によって、ハイブリッド回路471に接続され、給電点453、454は、同軸ケーブル463、464によって、ハイブリッド回路472に接続される。最終的に、給電部483、484から給電された放射パターンは、平面アンテナの方位方向の垂直偏波のパターンにおいて、図6Bと同じで、一方のビームピークになる角度で、他方の第一ヌル角度になるように形成され、給電部483、484から給電された放射パターンは、平面アンテナの方位方向の水平偏波のパターンにおいて、図6Bと同じで、一方のビームピークになる角度で、他方の第一ヌル角度になるように形成される。
図12は、本発明のマルチビームアンテナの第10の実施形態の構成図である。図12は、原理的には、図1の考え方を2素子から4素子に拡張したものと考えてよい。アレイアンテナA70は、アンテナ71〜74と、長さがL75〜L78の給電線75〜78より構成される。アレイアンテナB80も、同様に、アンテナ81〜84と、長さがL85〜L88の給電線85〜88より構成される。給電線の長さL75〜L78、および、L85〜L88は、(1)、(2)式及び(5)、(6)式の原理に則り、合成指向性の最大放射方向が、θ1及びθ2方向に指向するように設定される。そして、給電部79及び89から給電する位相関係を、(1)〜(10)式と同様に計算した値を与えれば、図6Bと同様に、水平面の放射パターンにおいて、一方のビームピークになる角度で、他方の第一ヌル角度になるように形成される。
なお、図12は、2素子から4素子に拡張した場合であるが、同様な原理で、M1素子の場合に、このアレイアンテナから放射されるビームの最大放射方向を(θ1、φ1)方向とし、その近傍の任意の第1ヌル点(θ2、φ2)方向に、2番目のM2素子のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向が向くように応用することも可能である。この場合、M1=M2でもかまわない。ただし、M1、M2とも2以上の数である必要がある。
同様に、上記を2次元のアレイアンテナにも適用可能である。すなわち、M1×N1素子の場合に、このアレイアンテナから放射されるビームの最大放射方向を(θ1、φ1)方向とし、その近傍の任意の第1ヌル点(θ2、φ2)方向に、2番目のM2×N2素子のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向が向くように応用することも可能である。この場合も、M1=M2、N1=N2でもかまわない。すなわち、M1、M2、N1、N2の値に特に制限は生じない。ただし、この場合、M1またはM2のいずれかは2以上、N1またはN2のいずれかは2以上である必要がある。
図13は、本発明のマルチビームアンテナの第11の実施形態の構成図である。図1と図5の関係を模して、図12の構成を具体的に図13に具現化したものである。図12の説明に基づけば、コネクタ731、732から所望の位相差を与えて給電した場合、図6Bと同様に、水平面の放射パターンにおいて、一方のビームピークになる角度で、他方の第一ヌル角度になるように形成される。
図14は、本発明のマルチビームアンテナの第12の実施形態の構成図である。パッチアンテナ811〜814は、給電線821により並列給電され、コネクタ831に至る。同様に、パッチアンテナ815〜818は、給電線822により並列給電され、コネクタ832に至る。図13の2つのアレイアンテナのパッチアンテナ部分を互い違いに差し込んだ構造と理解できる。互い違いに配置することで、スリムな構造に構成できる。図13と同様、コネクタ831と832に、独立給電して用いる。
図15は、本発明のマルチビームアンテナの第13の実施形態の構成図である。端末装置900のひとつのパネルにパッチアンテナ911、912を配置し、図1、図6Bのように給電することで、ビーム921、922にように、一方のビームピークになる角度で、他方の第一ヌル角度になるような放射パターンを形成できる。(図6Bの放射パターンと同様である。)このような放射パターンは、互いに相関が小さく、MIMO技術を用いた通信では、伝送速度を向上したり、伝送品質を改善するために非常に有効である。
なお、上記で、端末装置900のパネル面には、パッチアンテナ2つの場合に限らず、図12や図13のアンテナを配置しても同様の効果が得られる。
本願は、日本の特願2007−103021(2007年4月10日に出願)に基づいたものであり、又、特願2007−103021に基づくパリ条約の優先権を主張するものである。特願2007−103021の開示内容は、特願2007−103021を参照することにより本明細書に援用される。
本発明の代表的な実施形態が詳細に述べられたが、様々な変更(changes)、置き換え(substitutions)及び選択(alternatives)が請求項で定義された発明の精神と範囲から逸脱することなくなされることが理解されるべきである。また、仮にクレームが出願手続きにおいて補正されたとしても、クレームされた発明の均等の範囲は維持されるものと発明者は意図する。
本発明は、WiMAX技術またはMIMO技術を用いた基地局アンテナ、端末アンテナなどに利用することができる。

Claims (9)

  1. 第1の給電部に接続された第1のアレイアンテナと、第2の給電部に接続された第2のアレイアンテナとを備え、
    前記第1のアレイアンテナと前記第2のアレイアンテナとが共通の周波数の信号を扱うと共に、前記第1のアレイアンテナと前記第2のアレイアンテナとが異なる方向に指向性を有し、
    前記第1のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向をθ1方向に向け、
    前記第2のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向を、前記第1のアレイアンテナの合成ビームのヌル点となるθ2方向に向けるものとし、
    前記第1の給電部と前記第2の給電部は、MIMO無線技術に適用されてなるマルチビームアンテナ。
  2. 請求項1に記載のマルチビームアンテナにおいて、
    前記第1のアレイアンテナの合成ビームの最大利得を有する最大放射方向を極座標系で(θ1、φ1)方向とし、その近傍の任意の第1ヌル点(θ2、φ2)方向に、前記第2のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向が向くようにしたマルチビームアンテナ。
  3. 請求項1又は2に記載のマルチビームアンテナにおいて、
    極座標系で(θ1、φ1)方向に前記第2のアレイアンテナのヌル点を有することを特徴とするマルチビームアンテナ。
  4. 請求項1又は2に記載のマルチビームアンテナにおいて、
    前記第1のアレイアンテナは、M素子のアンテナを極座標のZ軸上に配置したアレイアンテナであり、前記第2のアレイアンテナはM素子又はN素子(M≠N)のアンテナを極座標のZ軸上またはそれと平行な直線上に配置したアレイアンテナであり、
    前記M素子又は前記N素子のそれぞれは給電線が接続され、該各給電線の他端は合流点を介して給電部に接続されるものとし、前記合流点から前記M素子又は前記N素子までの前記給電線の各長さを可変して、前記第1のアレイアンテナ又は前記第2のアレイアンテナの合成ビームの最大放射方向を変えることを特徴とするマルチビームアンテナ。
  5. 請求項1又は2に記載のマルチビームアンテナにおいて、
    前記第1のアンテナは、2素子のアンテナを極座標のZ軸上に配置したアレイアンテナであり、前記第2のアレイアンテナは2素子のアンテナを極座標のZ軸上又はそれと平行な直線上に配置したアレイアンテナであることを特徴とするマルチビームアンテナ。
  6. 請求項1又は2に記載のマルチビームアンテナにおいて、
    前記第1のアンテナは、2素子のアレイアンテナであり、前記第2のアレイアンテナは2素子のアレイアンテナであり、前記第1のアレイアンテナと前記第2のアレイアンテナとは、相互に異なる方向に最大利得をもつ指向性を有し、第1のアレイアンテナの2素子の間隔と、第2のアレイアンテナの2素子の間隔とは等しく、第1のアレイアンテナの2素子を結ぶ直線と、第2のアレイアンテナの2素子を結ぶ直線とは、同一または平行の関係にあることを特徴とするマルチビームアンテナ。
  7. 請求項6に記載のマルチビームアンテナにおいて、
    正規化した、前記2素子の素子間隔をD(素子間隔をdとするとき、D=d/λ、λ:波長)とおくと、θ1、θ2、dの関係は、θ1>θ2の場合、
    sin{(θ1−θ2)/2}=1/(4D)
    の関係があることを特徴とするマルチビームアンテナ。
  8. 請求項1又は2に記載のマルチビームアンテナにおいて、
    前記第1のアレイアンテナと前記第2のアレイアンテナは、アレイ配列の直線に対して垂直方向であるブロードサイド方向を共通にして配設されてなり、
    前記第1のアレイアンテナの最大放射方向は、前記ブロードサイド方向に対して、前記直線を含む面でθ1度だけシフトし、同様に、第2のアレイアンテナの最大放射方向は、前記ブロードサイド方向に対して、前記直線を含む面でθ2度だけシフトしており、
    第2のアレイアンテナの最大放射方向θ2は、第1のアレイアンテナのヌル方向になっており、
    第1のアレイアンテナの最大放射方向θ1では、第2のアレイアンテナのヌル方向になっているように構成されたことを特徴とするマルチビームアンテナ。
  9. 請求項1又は2に記載のマルチビームアンテナにおいて、
    第1のアレイアンテナへの給電と前記第2のアレイアンテナへの給電との位相差がπ/2であることを特徴とするマルチビームアンテナ。
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